JP2014144847A - 複数の原反からウェブを同時給送可能なウェブ搬送装置 - Google Patents

複数の原反からウェブを同時給送可能なウェブ搬送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のロール状の原反をセットすることができるウェブ搬送装置を提供する。
【解決手段】第一差動装置の一方のサイドギヤが第三給送軸に接続され、第二給送軸が第三給送軸の中空空間及び第一差動装置の第三給送軸側のサイドギヤの中空空間を貫いて延びて第一差動装置の他方のサイドギヤに接続され、第二差動装置の第一差動装置側のサイドギヤが第一差動装置のピニオンギヤを軸支するピニオンシャフトに接続され、第一給送軸が第二給送軸の中空空間、第三給送軸の中空空間、第一差動装置の第三給送軸側のサイドギヤの中空空間、第一差動装置の他方のサイドギヤの中空空間、及び、第二差動装置の第一差動装置側のサイドギヤの中空空間を貫いて延びて第二差動装置の他方のサイドギヤに接続され、第二差動装置のピニオンギヤを軸支するピニオンシャフトが駆動軸に接続され、駆動軸の回転によって公転するようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ウェブ搬送装置に関する。
図5を参照して、従来のウェブ搬送装置を含んだグラビア印刷機について説明する。図5は、従来のグラビア印刷機の構成の一例を示す概略図である。このグラビア印刷機は、図5に示すように、給送部502と、インフィード部503と、印刷部504と、アウトフィード部505と、巻取部506と、により構成されている。そして、ロール状の原反500が、給送部502の給送軸にセットされるようになっている。当該給送軸が駆動されることに伴って、ロール状の原反からウェブ(紙、プラスチックフィルム、金属箔等の印刷対象物)501がインフィード部503に給送される。給送されるウェブ501は、インフィード部503を介して印刷部504へと給送され、当該印刷部504において印刷処理される。その後、アウトフィード部505を介して排送されて、巻取部506によって巻取られる。
図6は、従来の印刷機の給送機構部をより詳細に説明するための模式図である。図6の給送機構部は、ロール状の原反500がセットされる給送軸510と、当該給送軸510によってロール状の原反500から給送されるウェブ501を狭持して搬送するニップローラ511と、からなる。ニップローラ511は、回転駆動される駆動ローラ512と、当該駆動ローラ512と対向するように配置されて当該駆動ローラ512との間でウェブ501を押圧するゴムローラ513と、により構成されている。ロール状の原反500が給送軸510にセットされた後、給送軸510の回転によってロール状の原反500からウェブ501が給送される。給送されるウェブ501は、駆動ローラ512とゴムローラ513とによって狭持されながら搬送される。ここで、給送されるウェブ501の張力が、給送軸510の回転速度と駆動ローラ512の回転速度とを調整することによって制御される。
更に、図7を参照して、ウェブの張力とロール状の原反の径との関係について説明する。図7は、ロール状の原反の径とウェブの張力との関係を説明するための模式図である。図7に示すように、従来の印刷装置の給送機構部において、相対的に大径である径raを有するロール状の原反と、相対的に小径である径rbを有するロール状の原反と、の両方が同一の給送軸510にセットされる場合を考える。この場合、給送軸510の回転によって各原反から給送されるウェブ501a(径raに対応)及びウェブ501b(径rbに対応)は、駆動ローラ512とゴムローラ513とによって共通に狭持されながら搬送されていく。ここで、各原反の角速度と給送軸510の角速度ωとは当然に同一であるから、大きい径raの原反から給送されるウェブ501aの給送速度Vaの方が、小さい径rbの原反から給送されるウェブ501bの給送速度Vbより速くなる。そのため、ウェブ501aに弛みが生じて張力が掛からなくなり、ウェブ501aの給送が上手くいかなくなるか、あるいは、ウェブ501bに過大な張力が掛かってウェブ501bが破断してしまう、というおそれがある。
一方、給送軸に1つの幅の広いロール状の原反をセットして、処理工程の中でスリッタ装置等を利用してウェブを分断し、分断された複数のウェブを同時平行的に巻取るようなウェブ搬送装置は知られている(特許文献1)。しかしながら、複数のロール状の原反をセットすることができるウェブ搬送装置は知られていない。
特許第2888704号公報
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、複数のロール状の原反をセットすることができるウェブ搬送装置を提供することにある。
本発明は、ロール状の第一原反がセットされる第一給送軸と、ロール状の第二原反がセットされる、中空空間を有する第二給送軸と、前記第二給送軸に対して前記第一給送軸の反対側に配置され、ロール状の第三原反がセットされる、中空空間を有する第三給送軸と、当該第三給送軸に対して前記第二給送軸の反対側に配置された第一差動装置と、当該第一差動装置に対して前記第三給送軸の反対側に配置された第二差動装置と、前記ロール状の第一原反、前記ロール状の第二原反及び前記ロール状の第三原反からそれぞれ給送されるウェブを共通に狭持して搬送するニップローラと、を備え、前記第一給送軸と前記第二給送軸と前記第三給送軸とは、同軸に配置されており、前記第一差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第三給送軸側にあるサイドギヤが、中空空間を有していると共に、前記第三給送軸に接続されており、前記第一差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第二差動装置側にあるサイドギヤが、中空空間を有しており、前記第二給送軸は、前記第三給送軸の中空空間及び前記第一差動装置の前記第三給送軸側にあるサイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第一差動装置の前記第二差動装置側のサイドギヤに接続されており、前記第二差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第一差動装置側にあるサイドギヤが、中空空間を有していると共に、前記第一差動装置の一対のピニオンギヤをそれぞれ軸支するピニオンシャフトに接続されており、前記第一給送軸は、前記第二給送軸の中空空間、前記第三給送軸の中空空間、前記第一差動装置の前記第三給送軸側にあるサイドギヤの中空空間、前記第一差動装置の前記第二差動装置側にあるサイドギヤの中空空間、及び、前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第二差動装置の他方のサイドギヤに接続されており、前記第二差動装置の一対のピニオンギヤをそれぞれ軸支するピニオンシャフトが駆動軸に接続されていて、当該ピニオンシャフトが前記駆動軸の回転によって公転するようになっていることを特徴とするウェブ搬送装置である。
本発明によれば、3つのロール状の原反がセットされる各給送軸(第一給送軸、第二給送軸及び第三給送軸)の角速度差を許容することができるため、3つのロール状の原反の径に差が存在する場合であっても、各ウェブの張力を好適に制御することができる。このため、3つのロール状の原反からウェブを同時に給送可能な、実用に耐え得るウェブ搬送装置が実現できる。
好ましくは、前記第二差動装置の他方のサイドギアも、中空空間を有していて、前記第一給送軸は、前記第二差動装置の他方のサイドギヤの中空空間をも貫いて更に他方に延びており、当該他方のサイドギヤよりも他方に延びた部分が、軸受により回転可能に支持されている。このような構成によれば、第一給送軸は安定して軸支される。
また、好ましくは、前記第一給送軸は、前記第二差動装置の他方のサイドギヤに対して、着脱可能となっており、前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤは、前記第一差動装置のピニオンシャフトに対して、着脱可能となっており、前記第二差動装置が前記第一差動装置から取り外された状態において、前記第一差動装置のピニオンシャフトが前記駆動軸に接続可能となっていて、当該ピニオンシャフトが前記駆動軸の回転によって公転可能となっている。このような態様によれば、セットされるロール状の原反の数を3つから2つに(あるいは2つから3つに)容易に切り替えることができる。
更に好ましくは、前記第一給送軸は、前記第二差動装置の他方のサイドギヤに対して、プラグイン形式で着脱可能となっており、前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤは、前記第一差動装置のピニオンシャフトに対して、プラグイン形式で着脱可能となっている。
本明細書において、プラグイン形式とは、いわゆる挿し込み形式であり、すなわち、2つの部材(例えば、第一給送軸と第二差動装置の他方のサイドギヤ)のうち一方の部材に設けられた凸状部が、他方の部材に設けられた対応する凹状部に挿し込まれることによって、当該2つの部材が結合される方式である。
このような態様によれば、第一給送軸の着脱及び第二差動装置の着脱を迅速かつ容易に行うことができる。
また、本発明は、ロール状の第二原反がセットされる、中空空間を有する第二給送軸と、ロール状の第三原反がセットされる、中空空間を有する第三給送軸と、当該第三給送軸に対して前記第二給送軸の反対側に配置された第一差動装置と、前記ロール状の第二原反及び前記ロール状の第三原反からそれぞれ給送されるウェブを共通に狭持して搬送するニップローラと、を備え、前記第二給送軸と前記第三給送軸とは、同軸に配置されており、前記第一差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第三給送軸側にあるサイドギヤが、中空空間を有していると共に、前記第三給送軸に接続されており、前記第一差動装置の2つのサイドギヤのうち他方のサイドギヤが、中空空間を有しており、前記第二給送軸は、前記第三給送軸の中空空間及び前記第一差動装置の前記第三給送軸側にあるサイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第一差動装置の他方のサイドギヤに接続されており、前記第一差動装置の一対のピニオンギヤをそれぞれ軸支するピニオンシャフトが駆動軸に接続されていて、当該ピニオンシャフトが前記駆動軸の回転によって公転するようになっている
ことを特徴とするウェブ搬送装置の拡張キットであって、ロール状の第一原反がセットされる第一給送軸と、第二差動装置と、を備え、前記第二差動装置は、前記第一差動装置に対して前記第三給送軸の反対側に配置されるようになっていて、前記第二差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第一差動装置側にあるサイドギヤが、中空空間を有していると共に、前記駆動軸から取り外された前記第一差動装置のピニオンシャフトに接続されるようになっており、前記第一給送軸は、前記第二給送軸の中空空間、前記第三給送軸の中空空間、前記第一差動装置の前記第三給送軸側にあるサイドギヤの中空空間、前記第一差動装置の前記第二差動装置側にあるサイドギヤの中空空間、及び、前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第二差動装置の他方のサイドギヤに接続されるようになっており、前記第二差動装置の一対のピニオンギヤをそれぞれ軸支するピニオンシャフトが前記駆動軸に接続されて、当該ピニオンシャフトが前記駆動軸の回転によって公転するようになっていることを特徴とする拡張キットである。
本発明によれば、ウェブ搬送装置にセットされるロール状の原反の数を2つから3つに(あるいは3つから2つに)容易に切り替えることができる。
好ましくは、前記第一給送軸は、前記第二差動装置の他方のサイドギヤに対して、プラグイン形式で着脱可能となっており、前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤは、前記第一差動装置のピニオンシャフトに対して、プラグイン形式で着脱可能となっている。このような態様によれば、第一給送軸の着脱及び第二差動装置の着脱を迅速かつ容易に行うことができる。
また、本発明は、ロール状の第一原反がセットされる第一給送軸と、ロール状の第二原反がセットされる、中空空間を有する第二給送軸と、前記第二給送軸に対して前記第一給送軸の反対側に配置され、ロール状の第三原反がセットされる、中空空間を有する第三給送軸と、前記第三給送軸に対して前記第二給送軸の反対側に配置され、ロール状の第四原反がセットされる、中空空間を有する第四給送軸と、当該第四給送軸に対して前記第三給送軸の反対側に配置された第一差動装置と、当該第一差動装置に対して前記第四給送軸の反対側に配置された第二差動装置と、当該第二差動装置に対して前記第一差動装置の反対側に配置された第三差動装置と、前記ロール状の第一原反、前記ロール状の第二原反、前記ロール状の第三原反及び前記ロール状の第四原反からそれぞれ給送されるウェブを共通に狭持して搬送するニップローラと、を備え、前記第一給送軸と前記第二給送軸と前記第三給送軸と前記第四給送軸とは、同軸に配置されており、前記第一差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第四給送軸側にあるサイドギヤが、中空空間を有していると共に、前記第四給送軸に接続されており、前記第一差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第二差動装置側にあるサイドギヤが、中空空間を有しており、前記第三給送軸は、前記第四給送軸の中空空間及び前記第一差動装置の前記第四給送軸側にあるサイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第一差動装置の前記第二差動装置側のサイドギヤに接続されており、前記第二差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第一差動装置側にあるサイドギヤが、中空空間を有していると共に、前記第一差動装置の一対のピニオンギヤをそれぞれ軸支するピニオンシャフトに接続されており、前記第二差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第三差動装置側にあるサイドギヤが、中空空間を有しており、前記第二給送軸は、前記第三給送軸の中空空間、前記第四給送軸の中空空間、前記第一差動装置の前記第四給送軸側にあるサイドギヤの中空空間、前記第一差動装置の前記第二差動装置側にあるサイドギヤの中空空間、及び、前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第二差動装置の前記第三差動装置側にあるサイドギヤに接続されており、前記第三差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第二差動装置側にあるサイドギヤが、中空空間を有していると共に、前記第二差動装置の一対のピニオンギヤをそれぞれ軸支するピニオンシャフトに接続されており、前記第一給送軸は、前記第二給送軸の中空空間、前記第三給送軸の中空空間、前記第四給送軸の中空空間、前記第一差動装置の前記第四給送軸側にあるサイドギヤの中空空間、前記第一差動装置の前記第二差動装置側にあるサイドギヤの中空空間、前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤの中空空間、前記第二差動装置の前記第三差動装置側にあるサイドギヤの中空空間、及び、前記第三差動装置の前記第二差動装置側にあるサイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第三差動装置の他方のサイドギヤに接続されており、前記第三差動装置の一対のピニオンギヤをそれぞれ軸支するピニオンシャフトが駆動軸に接続されていて、当該ピニオンシャフトが前記駆動軸の回転によって公転するようになっていることを特徴とするウェブ搬送装置である。
本発明によれば、4つのロール状の原反がセットされる各給送軸(第一給送軸、第二給送軸、第三給送軸及び第四給送軸)の角速度差を許容することができるため、4つのロール状の原反の径に差が存在する場合であっても、各ウェブの張力を好適に制御することができる。このため、4つのロール状の原反からウェブを同時に給送可能な、実用に耐え得るウェブ搬送装置が実現できる。
好ましくは、前記第三差動装置の他方のサイドギアも、中空空間を有していて、前記第一給送軸は、前記第三差動装置の他方のサイドギヤの中空空間をも貫いて更に他方に延びており、当該他方のサイドギヤよりも他方に延びた部分が、軸受により回転可能に支持されている。このような態様によれば、第一給送軸は安定して軸支される。
また、好ましくは、前記第一給送軸は、前記第三差動装置の他方のサイドギヤに対して、着脱可能となっており、前記第三差動装置の前記第二差動装置側にあるサイドギヤは、前記第二差動装置のピニオンシャフトに対して、着脱可能となっており、前記第三差動装置が前記第二差動装置から取り外された状態において、前記第二差動装置のピニオンシャフトが前記駆動軸に接続可能となっていて、当該ピニオンシャフトが前記駆動軸の回転によって公転可能となっている。このような態様によれば、セットされるロール状の原反の数を4つから3つに(あるいは3つから4つに)容易に切り替えることができる。
更に好ましくは、前記第一給送軸は、前記第三差動装置の他方のサイドギヤに対して、プラグイン形式で着脱可能となっており、前記第三差動装置の前記第二差動装置側にあるサイドギヤは、前記第二差動装置のピニオンシャフトに対して、プラグイン形式で着脱可能となっている。このような態様によれば、第一給送軸の着脱及び第三差動装置の着脱を迅速かつ容易に行うことができる。
また、好ましくは、前記第二給送軸は、前記第二差動装置の他方のサイドギヤに対して、着脱可能となっており、前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤは、前記第一差動装置のピニオンシャフトに対して、着脱可能となっており、前記第二差動装置が前記第一差動装置から取り外された状態において、前記第一差動装置のピニオンシャフトが前記駆動軸に接続可能となっていて、当該ピニオンシャフトが前記駆動軸の回転によって公転可能となっている。このような態様によれば、セットされるロール状の原反の数を4つから2つに(あるいは2つから4つに)容易に切り替えることができる。
更に好ましくは、前記第二給送軸は、前記第二差動装置の他方のサイドギヤに対して、プラグイン形式で着脱可能となっており、前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤは、前記第一差動装置のピニオンシャフトに対して、プラグイン形式で着脱可能となっている。このような態様によれば、このような態様によれば、第二給送軸の着脱及び第二差動装置の着脱を迅速かつ容易に行うことができる。
本発明の第1の態様によれば、3つのロール状の原反がセットされる各給送軸(第一給送軸、第二給送軸及び第三給送軸)の角速度差を許容することができるため、3つのロール状の原反の径に差が存在する場合であっても、各ウェブの張力を好適に制御することができる。このため、3つのロール状の原反からウェブを同時に給送可能な、実用に耐え得るウェブ搬送装置が実現できる。
あるいは、本発明の第2の態様によれば、4つのロール状の原反がセットされる各給送軸(第一給送軸、第二給送軸及び第三給送軸)の角速度差を許容することができるため、4つのロール状の原反の径に差が存在する場合であっても、各ウェブの張力を好適に制御することができる。このため、4つのロール状の原反からウェブを同時に給送可能な、実用に耐え得るウェブ搬送装置が実現できる。
本発明の第1の実施の形態によるウェブ搬送装置を示す概略図である。 図1のウェブ搬送装置の要部を示す概略図である。 図1のウェブ搬送装置の要部において、第一給送軸の着脱及び第二差動装置の着脱を説明するための概略図である。 本発明の第2の実施の形態によるウェブ搬送装置の要部を示す概略図である。 従来のグラビア印刷機の構成の一例を示す概略図である。 従来の印刷機の給送機構を説明するための模式図である。 ロール状の原反の径とウェブの張力との関係を説明するための模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるウェブ搬送装置を示す概略図である。本実施の形態によるウェブ搬送装置1は、図1に示すように、給送部20と、インフィード部30と、印刷部40と、アウトフィード部50と、巻取部60と、を備えている。そして、ロール状の原反10が、給送部20の給送軸にセットされるようになっている。当該給送軸が駆動されることに伴って、ロール状の原反10からウェブ11がインフィード部30に給送される。給送されるウェブ11は、インフィード部30を介して印刷部40へと給送され、当該印刷部40において印刷処理される。その後、アウトフィード部50を介して排送されて、巻取部60によって巻取られる。
図2は、本実施の形態によるウェブ搬送装置1の要部を示す概略図である。本実施の形態によるウェブ搬送装置1は、ロール状の第一原反10aがセットされる第一給送軸21aと、ロール状の第二原反10bがセットされる、中空空間を有する第二給送軸21bと、第二給送軸21bに対して第一給送軸21aの反対側に配置され、ロール状の第三原反10cがセットされる、中空空間を有する第三給送軸21cと、当該第三給送軸21cに対して第二給送軸21bの反対側に配置された第一差動装置22aと、当該第一差動装置22aに対して第三給送軸21cの反対側に配置された第二差動装置22bと、ロール状の第一原反10a、ロール状の第二原反10b及びロール状の第三原反10cからそれぞれ給送されるウェブ11a、11b及び11cを共通に狭持して搬送するニップローラ31と、を備えている。
具体的には、第一差動装置22aは、一対のサイドギヤ23a、24aと、各サイドギヤ23a、24aの回転軸と直交する回転軸を有し各サイドギヤ23a、24aに噛合する一対のピニオンギヤ25aと、当該一対のピニオンギヤ25aにそれぞれ対応しており、当該一対のピニオンギヤ25aを回転可能に軸支する一対のピニオンシャフト26aと、を有している。図2の例では、一対のサイドギヤ23a、24aと一対のピニオンギヤ25aとは、かさ歯車としてそれぞれ構成されており、各サイドギヤ23a、24aは、一対のピニオンギヤ25aに直交して噛み合っている。このような構成により、一対のピニオンギヤ25aは、一方のサイドギヤ23aと他方のサイドギヤ24aとの間の回転速度差(角速度差)を吸収するようになっている。
また、第二差動装置22bは、一対のサイドギヤ23b、24bと、各サイドギヤ23b、24bの回転軸と直交する回転軸を有し各サイドギヤ23b、24bに噛合する一対のピニオンギヤ25bと、当該一対のピニオンギヤ25bにそれぞれ対応しており、当該一対のピニオンギヤ25bを回転可能に軸支する一対のピニオンシャフト26bと、を有している。図2の例では、一対のサイドギヤ23b、24bと一対のピニオンギヤ25bとは、かさ歯車としてそれぞれ構成されており、各サイドギヤ23b、24bは、一対のピニオンギヤ25bに直交して噛み合っている。このような構成により、一対のピニオンギヤ25bは、一方のサイドギヤ23bと他方のサイドギヤ24bとの間の回転速度差(角速度差)を吸収するようになっている。
図2に示すように、第一給送軸21aと第二給送軸21bと第三給送軸21cとは、同軸に配置されている。また、第一差動装置22aの一対のサイドギヤ23a、24aの回転軸と第二差動装置22bの一対のサイドギヤ23b、24bの回転軸とは、第一給送軸21a、第二給送軸21b及び第三給送軸21cに対して同軸となっている。
そして、第三給送軸21cは、第一差動装置22aの一方のサイドギヤ23aに接続され、第二給送軸21bは、第一差動装置22aの他方のサイドギヤ24aに接続されている。また、第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26aは、第二差動装置22bの一方のサイドギヤ23bに接続され、第一給送軸21aは、第二差動装置22bの他方のサイドギヤ24bに接続されている。これにより、第一差動装置22aの一対のサイドギヤ23a、24aと、第二差動装置22bの一対のサイドギヤ23b、24bと、第一給送軸21a、第二給送軸21b及び第三給送軸21cとは、それぞれ一体に回転することができるようになっている。
具体的には、図2に示すように、第三給送軸21cは、第一差動装置22aの2つのサイドギヤ23a、24aのうち第三給送軸21c側にあるサイドギヤ23aに接続されている。
また、第三給送軸21c及び当該第三給送軸21cが接続された第一差動装置22aのサイドギヤ23a(第三給送軸21c側にあるサイドギヤ23a)は、それぞれ中空空間を有している。そして、第二給送軸21bは、第三給送軸21cの中空空間及び第一差動装置22aの第三給送軸21c側にあるサイドギヤ23aの中空空間を貫いて延びて、第一差動装置22aの第二差動装置22b側にあるサイドギヤ24aに接続されている。
そして、第一差動装置22aの一対のピニオンギヤ25aをそれぞれ軸支するピニオンシャフト26aは、第二差動装置22bの2つのサイドギヤ23b、24bのうち第一差動装置22a側にあるサイドギヤ23bに接続されている。より具体的には、第二差動装置22bの第一差動装置22a側にあるサイドギヤ23bは、第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26aと、互いの軸線が直交するように、一対の第一接続部材27aを介して接続されている。より詳細には、一対の第一接続部材27aは、第一差動装置22aの外縁を周り込むような形状を有しており、一端において第二差動装置22bの第一差動装置22a側にあるサイドギヤ23bに接続され、他端において第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26aに接続されている。
また、第二給送軸21b、当該第二給送軸21bが接続された第一差動装置22aのサイドギヤ24a(第二差動装置22b側にあるサイドギヤ24a)、及び、第一差動装置22aのピニオンシャフト26aが接続された第二差動装置22bのサイドギヤ23b(第一差動装置22a側にあるサイドギヤ23b)は、それぞれ中空空間を有している。そして、第一給送軸21aは、第二給送軸21bの中空空間、第三給送軸21cの中空空間、第一差動装置22aの第三給送軸21c側にあるサイドギヤ23aの中空空間、第一差動装置22aの第二差動装置22b側にあるサイドギヤ24aの中空空間、及び、第二差動装置22bの第一差動装置22a側にあるサイドギヤ23bの中空空間を貫いて延びて、第二差動装置22bの他方のサイドギヤ24bに接続されている。
そして、第二差動装置22bの一対のピニオンギヤ25bをそれぞれ軸支するピニオンシャフト26bが駆動軸28に接続されていて、当該ピニオンシャフト26bが駆動軸28の回転によって公転するようになっている。より具体的には、駆動軸28は、第二差動装置22bの一対のサイドギヤ23b、24bの回転軸に対して同軸となっている。そして、駆動軸28は、第二差動装置22bの一対のピニオンシャフト26bと、互いの軸線が直交するように、一対の第二接続部材27bを介して接続されている。より詳細には、一対の第二接続部材27bは、第二差動装置22bの外縁を周り込むような形状を有しており、一端において駆動軸28に接続され、他端において第二差動装置22bの一対のピニオンシャフト26bに接続されている。
本実施の形態では、第二差動装置22bの他方側にあるサイドギヤ24bも、中空空間を有している。そして、第一給送軸21aは、第二差動装置22bの他方のサイドギヤ24bの中空空間をも貫いて更に他方に延びており、当該他方のサイドギヤ24aよりも他方に延びた部分が、ラジアル軸受44aにより回転可能に支持されている。一方、第一給送軸21aの他方の端部は、支持軸部材41に固定されており、当該支持軸部材41は、不図示のハウジングに固定された自由回転する軸受部材42により回転可能に支持されている。支持軸部材41と軸受部材42とは、それぞれ切頭円錐面状に形成された凹嵌合部と凸嵌合部とが互いに押圧されることで、結合されている。このような構成により、第一給送軸21aは安定して軸支されている。
また、第二給送軸21bの中空空間にもラジアル軸受44bが嵌入されており、これにより、第二給送軸21bは安定して第一給送軸21aに軸支されている。
更に、第三給送軸21cの中空空間にもラジアル軸受44cが嵌入されており、これにより、第三給送軸21cは安定して第二給送軸21bに軸支されている。
一方、ニップローラ31は、回転駆動される駆動ローラ32と、当該駆動ローラ32と対向するように配置されて当該駆動ローラ32との間でウェブ11a、11b及び11cを押圧するゴムローラ33と、を有している。駆動ローラ32とゴムローラ33とは、ウェブ11a、11b及び11cの搬送方向に対して直角かつ水平な回転軸回りにそれぞれ回転可能に支持されている。更に、駆動ローラ32は、モータにより回転駆動されるようになっている。
本実施の形態では、ニップローラ31(駆動ローラ32)の初期回転速度は、ウェブ11a、11b及び11cへ微張力をかけるために、給送軸21a、21b及び21cの回転速度に対してニップローラ31(駆動ローラ32)の回転速度が相対的に速くなるように決定されている。
また、本実施の形態では、第一給送軸21aは、第二差動装置22bの他方のサイドギヤ24bに対して、着脱可能となっており、第二差動装置22bの第一差動装置21b側にあるサイドギヤ23bは、第一差動装置22aのピニオンシャフト26aに対して、着脱可能となっている。具体的には、第一給送軸21aは、第二差動装置22bの他方のサイドギヤ24bに対して、プラグイン形式で着脱可能となっており、第二差動装置22bの第一差動装置22a側にあるサイドギヤ23bは、第一差動装置22aのピニオンシャフト26bに対して、プラグイン形式で着脱可能となっている。そして、図3に示すように、第二差動装置22bが第一差動装置22aから取り外された状態において、第一差動装置22aのピニオンシャフト26aが駆動軸28に接続可能となっていて、当該ピニオンシャフト26aが駆動軸28の回転によって公転可能となっている。
本実施の形態では、図3に示すウェブ搬送装置1’において、第二給送軸21bは、第一差動装置22aの他方のサイドギヤ24aの中空空間をも貫いて更に他方に延びており、当該他方のサイドギヤ24aよりも他方に延びた部分が、ラジアル軸受44a’により回転可能に支持されている。一方、第二給送軸21bの他方の端部は、支持軸部材41’に固定されており、当該支持軸部材41’は、前述の軸受部材42により回転可能に支持されている。支持軸部材41’と軸受部材42とは、それぞれ切頭円錐面状に形成された凹嵌合部と凸嵌合部とが互いに押圧されることで、結合されている。このような構成により、第二給送軸21bは安定して軸支されている。
また、本実施の形態では、図3に示すウェブ搬送装置1’の拡張キット5が、ロール状の第一原反10aがセットされる第一給送軸21aと、第二差動装置22bとを、備えている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
図2に示すように、第二差動装置22bが第一差動装置22aに取り付けられた状態で、駆動軸28が回転駆動されると、駆動軸28に接続された第二差動装置22bの一対のピニオンシャフト26bが回転する。第二差動装置22bの一対のピニオンシャフト26bの回転は、第二差動装置22bの一対のピニオンギヤ25bから第二差動装置22bの各サイドギヤ23b及び24bを介して第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26a及び第一給送軸21aへと等しく伝わり、第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26a及び第一給送軸21aが等しい角速度で回転し始める(この回転は「差動装置の公転」と呼ばれる)。
そして、第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26aの回転は、第一差動装置22aの一対のピニオンギヤ25aから第一差動装置22aの各サイドギヤ23a及び24aを介して第三給送軸21c及び第二給送軸21bへと等しく伝わり、第三給送軸21c及び第二給送軸21bも等しい角速度で回転し始める。
これにより、第一給送軸21a、第二給送軸21b及び第三給送軸21cにセットされたロール状の第一原反10a、ロール状の第二原反10b及びロール状の第三原反10cから、それぞれウェブ11a、11b及び11cが給送され始める。駆動軸28の回転駆動と共に駆動ローラ32も回転駆動されることにより、給送されるウェブ11a、11b及び11cは、駆動ローラ32とゴムローラ33とによって共通に狭持されながら搬送されていく。
ここで、例えば、ロール状の第二原反10bの径がロール状の第三原反10cの径より小さい場合を考える。この場合、第二給送軸21b及び第三給送軸21cが等速で回転し続けるならば、相対的に大径の第三原反10cから給送されるウェブ11cの給送速度の方が、相対的に小径の第二原反10bから給送されるウェブ11bの給送速度より速くなる。すると、第三原反10cから給送されるウェブ11cは給送過剰のために張力が弱くなる一方で、第二原反10bから給送されるウェブ11bは給送不足のため張力が強くなる。第二原反10bから給送されるウェブ11bに作用するこの強い張力は、第二原反10bから給送されるウェブ11bを引張って、第二給送軸21bを速く回転させようとする。第二給送軸21bの回転速度、すなわち第一差動装置22aの第二差動装置22b側のサイドギヤ24aの回転速度、が少しでも速くなると、第一差動装置22aの第三給送軸21c側のサイドギヤ23aの回転速度と第二差動装置22b側のサイドギヤ24aの回転速度との間に速度差が生じることとなり、第一差動装置22aの一対のピニオンギヤ25aがサイドギヤ23a及び24aによって回転され、第三給送軸21c側のサイドギヤ23aの回転速度、すなわち第三給送軸21cの回転速度、の方が遅くなるような作用が生じる(この回転は「差動装置の自転」と呼ばれる)。この結果、第二給送軸21bから給送されるウェブ11bの張力過剰が抑えられると共に、第三給送軸21cから給送されるウェブ11cの給送過剰が抑えられ当該ウェブ11cの必要な張力が維持されるようになる。
更に、例えば、ロール状の第一原反10aの径が、ロール状の第二原反10bの径及びロール状の第三原反10cの径より小さい場合を考える。この場合、第一給送軸21a、第二給送軸21b及び第三給送軸21cが等速で回転し続けるならば、相対的に大径の第二原反10b及び第三原反10cから給送されるウェブ11b及び11cの給送速度の方が、相対的に小径の第一原反10aから給送されるウェブ11aの給送速度より速くなる。すると、第二原反10b及び第三原反10cから給送されるウェブ11b及び11cは給送過剰のために張力が弱くなる一方で、第一原反10aから給送されるウェブ11aは給送不足のため張力が強くなる。第一原反10aから給送されるウェブ11aに作用するこの強い張力は、当該ウェブ11aを引張って、第一給送軸21aを速く回転させようとする。第一給送軸21aの回転速度、すなわち第二差動装置22bの他方側のサイドギヤ24bの回転速度、が少しでも速くなると、第二差動装置22bの第一差動装置22a側のサイドギヤ23bの回転速度と他方のサイドギヤ24bの回転速度との間に速度差が生じることとなり、第二差動装置22bの一対のピニオンギヤ25bがサイドギヤ23b及び24bによって回転され、第一差動装置22a側のサイドギヤ23bの回転速度、すなわち第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26aの回転速度、の方が遅くなるような作用が生じる。この結果、第一給送軸21aから給送されるウェブ11aの張力過剰が抑えられると共に、第二給送軸21b及び第三給送軸21cから給送されるウェブ11b及び11cの給送過剰が抑えられ当該ウェブ11b及び11cの必要な張力が維持されるようになる。
すなわち、本実施の形態によるウェブ搬送装置1では、3つのロール状の原反10a、10b及び10cの径に差が存在する場合であっても、第一給送軸21a、第二給送軸21b及び第三給送軸21cの角速度差が許容されるため、各ウェブ11a、11b及び11cの張力が好適に制御され得る。
次に、セットされるロール状の原反10a、10b及び10cの数を3つから2つに切り替える場合を考える。
図2に示すように、第二差動装置22bが第一差動装置22aに取付けられ、第一給送軸21aが第二差動装置22bに取付けられた状態で、第一給送軸21aからロール状の第一原反10aが取り外されるならば、当該第一給送軸21aが無負荷状態となり、すなわち第二差動装置22bの他方側のサイドギヤ24bが無負荷状態となる。そのため、駆動軸28を回転駆動させたとしても、第二差動装置22bの一対のピニオンギヤ25bが空回りしてしまい、第一差動装置22a側のサイドギヤ23bを回転させることができなくなる。これにより、第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26aを回転させることができなくなり、結果的に、第二給送軸21b及び第三給送軸21cを回転させることができなくなる。
これに対して、本実施の形態では、図3に示すように、第一給送軸21aからロール状の第一原反10aが取り外されると共に、第一給送軸21aが第二差動装置22bから取り外され、当該第二差動装置22bが第一差動装置22aから取り外され、この状態で第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26aが駆動軸28に接続される。この場合、駆動軸28が回転駆動されると、駆動軸28に接続された第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26aが回転し、当該ピニオンシャフト26aの回転が、一対のピニオンギヤ25aから各サイドギヤ23a及び24aを介して第三給送軸21c及び第二給送軸21bへと等しく伝わり、第三給送軸21c及び第二給送軸21bが等しい角速度で回転し始める。これにより、ロール状の原反10a、10b及び10cの数を3つから2つに切り替えた後であっても、各ロール状の原反10b、10cからウェブ11b、11cを同時給紙させることができる。
更に、本実施の形態では、図3に示すウェブ搬送装置1’に、ロール状の第一原反10aがセットされる第一給送軸21aと、第二差動装置22bと、を備える拡張キット5が適切に取付けられ得る。これにより、セットされるロール状の原反の数を2つから3つに容易に切り替えることもできる。
以上のような本実施の形態によれば、3つのロール状の原反10a、10b及び10cがセットされる各給送軸(第一給送軸21a、第二給送軸21b及び第三給送軸21c)の角速度差を許容することができるため、3つのロール状の原反10a、10b及び10cの径に差が存在する場合であっても、各ウェブ11a、11b及び11cの張力を好適に制御することができる。このため、3つのロール状の原反10a、10b及び10cからウェブ11a、11b及び11cを同時に給送可能な、実用に耐え得るウェブ搬送装置1が実現できる。
また、本実施の形態によれば、セットされるロール状の原反10a、10b及び10cの数を3つから2つに(あるいは2つから3つに)容易に切り替えることができる。
更に、本実施の形態によれば、第一給送軸21a及び第二差動装置22bがそれぞれプラグイン形式で着脱可能となっているため、第一給送軸21aの着脱及び第二差動装置22bの着脱を迅速かつ容易に行うことができる。
次に、図4を参照し、本発明の第2の実施の形態によるウェブ搬送装置について説明する。図4に示すウェブ搬送装置2は、第三給送軸21cに対して第二給送軸21bの反対側に配置され、ロール状の第四原反10dがセットされる、中空空間を有する第四給送軸21dと、第二差動装置22bに対して第一差動装置22aの反対側に配置された第三差動装置22cと、を更に備える点が異なるのみであり、その他の構成は図2及び図3に示す実施の形態と略同様である。
図4において、図2及び図3に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図4に示すウェブ搬送装置2では、第一給送軸21aと第二給送軸21bと第三給送軸21cと第四給送軸21dとは、同軸に配置されている。第一差動装置22aの2つのサイドギヤ23a、24aのうち第四給送軸21d側にあるサイドギヤ23aが、中空空間を有していると共に、第四給送軸21dに接続されており、第一差動装置22aの2つのサイドギヤ23a、24aのうち第二差動装置22b側にあるサイドギヤ24aが、中空空間を有している。
そして、第三給送軸21cは、第四給送軸21dの中空空間及び第一差動装置22aの第四給送軸21d側にあるサイドギヤ23aの中空空間を貫いて延びて、第一差動装置22aの第二差動装置22b側のサイドギヤ24aに接続されている。
また、第二差動装置22bの2つのサイドギヤ23b、24bのうち第一差動装置22a側にあるサイドギヤ23bが、中空空間を有していると共に、第一差動装置22aの一対のピニオンギヤ25aをそれぞれ軸支するピニオンシャフト26aに接続されており、第二差動装置22bの2つのサイドギヤ23b、24bのうち第三差動装置22c側にあるサイドギヤ24bが、中空空間を有している。
そして、第二給送軸21bは、第三給送軸21cの中空空間、第四給送軸21dの中空空間、第一差動装置22aの第四給送軸21d側にあるサイドギヤ23aの中空空間、第一差動装置22aの第二差動装置22b側にあるサイドギヤ24aの中空空間、及び、第二差動装置22bの第一差動装置22a側にあるサイドギヤ23bの中空空間を貫いて延びて、第二差動装置22bの第三差動装置22c側にあるサイドギヤ24bに接続されている。
また、第三差動装置22cの2つのサイドギヤ23c、24cのうち第二差動装置22b側にあるサイドギヤ23cが、中空空間を有していると共に、第二差動装置22bの一対のピニオンギヤ25bをそれぞれ軸支するピニオンシャフト26bに接続されている。
そして、第一給送軸21aは、第二給送軸21bの中空空間、第三給送軸21cの中空空間、第四給送軸21dの中空空間、第一差動装置22aの第四給送軸21d側にあるサイドギヤ23aの中空空間、第一差動装置22aの第二差動装置22b側にあるサイドギヤ24aの中空空間、第二差動装置22bの第一差動装置22a側にあるサイドギヤ23bの中空空間、第二差動装置22bの第三差動装置22c側にあるサイドギヤ24bの中空空間、及び、第三差動装置22cの第二差動装置22b側にあるサイドギヤ23cの中空空間を貫いて延びて、第三差動装置22cの他方のサイドギヤ24cに接続されている。
そして、第三差動装置22cの一対のピニオンギヤ25cをそれぞれ軸支するピニオンシャフト26cが駆動軸28に接続されていて、当該ピニオンシャフト26cが駆動軸28の回転によって公転するようになっている。
また、本実施の形態では、第三差動装置22cの他方のサイドギア24cも、中空空間を有していて、第一給送軸21aは、第三差動装置22cの他方のサイドギヤ24cの中空空間をも貫いて更に他方に延びており、当該他方のサイドギヤ24cよりも他方に延びた部分が、ラジアル軸受44aにより回転可能に支持されている。これにより、第一給送軸21aは安定して軸支されている。
更に、本実施の形態では、第一給送軸21aは、第三差動装置22cの他方のサイドギヤ24cに対して、着脱可能となっており、第三差動装置22cの第二差動装置22b側にあるサイドギヤ23cは、第二差動装置22bのピニオンシャフト26bに対して、着脱可能となっている。そして、第三差動装置22cが第二差動装置22bから取り外された状態において、第二差動装置22bのピニオンシャフト26bが駆動軸28に接続可能となっていて、当該ピニオンシャフト26bが駆動軸28の回転によって公転可能となっている。具体的には、第一給送軸21aは、第三差動装置22cの他方のサイドギヤ24cに対して、プラグイン形式で着脱可能となっており、第三差動装置22cの第二差動装置22b側にあるサイドギヤ23bは、第二差動装置22bのピニオンシャフト26bに対して、プラグイン形式で着脱可能となっている。
また、本実施の形態では、第二給送軸21bは、第二差動装置22bの他方のサイドギヤ24bに対して、着脱可能となっており、第二差動装置22bの第一差動装置22a側にあるサイドギヤ23bは、第一差動装置22aのピニオンシャフト26aに対して、着脱可能となっている。そして、第二差動装置22bが第一差動装置22aから取り外された状態において、第一差動装置22aのピニオンシャフト26aが駆動軸28に接続可能となっていて、当該ピニオンシャフト26aが駆動軸28の回転によって公転可能となっている。
以上のような第2の実施の形態によるウェブ搬送装置2では、図4に示すように、駆動軸28が回転駆動されると、駆動軸28に第三接続部材27cを介して接続された第三差動装置22cの一対のピニオンシャフト26cが回転する。第三差動装置22cの一対のピニオンシャフト26cの回転は、第三差動装置22cの一対のピニオンギヤ25cから第三差動装置22cの各サイドギヤ23c及び24cを介して第二差動装置22bの一対のピニオンシャフト26b及び第一給送軸21aへと等しく伝わり、第二差動装置22bの一対のピニオンシャフト26b及び第一給送軸21aが等しい角速度で回転し始める。
そして、第二差動装置22bの一対のピニオンシャフト26bの回転は、第二差動装置22bの一対のピニオンギヤ25bから第二差動装置22bの各サイドギヤ23b及び24bを介して第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26a及び第二給送軸21bへと等しく伝わり、第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26a及び第二給送軸21bも等しい角速度で回転し始める。
そして、第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26aの回転は、第一差動装置22aの一対のピニオンギヤ25aから第一差動装置22aの各サイドギヤ23a及び24aを介して第三給送軸21c及び第二給送軸21bへと等しく伝わり、第三給送軸21c及び第二給送軸21bも等しい角速度で回転し始める。
これにより、各給送軸21a、21b、21c及び21dから、各ウェブ11a、11b、11c及び11dが給送され始める。駆動ローラ32も回転駆動されることにより、給送されるウェブ11a、11b、11c及び11dは、駆動ローラ32とゴムローラ33とによって共通に狭持されながら搬送されていく。
ここで、例えば、ロール状の第一原反10aの径が、ロール状の第二原反10bの径、ロール状の第三原反10cの径及びロール状の第四原反10dの径より小さい場合を考える。この場合、第一給送軸21a、第二給送軸21b、第三給送軸21c及び第四給送軸21dが等速で回転し続けるならば、相対的に大径の第二原反10b、第三原反10c及び第四原反10dから給送されるウェブ11b、11c及び11dの給送速度の方が、相対的に小径の第一原反10aから給送されるウェブ11aの給送速度より速くなる。すると、第二原反10b、第三原反10c及び第四原反10dから給送されるウェブ11b、11c及び11dは給送過剰のために張力が弱くなる一方で、第一原反10aから給送されるウェブ11aは給送不足のため張力が強くなる。第一原反10aから給送されるウェブ11aに作用するこの強い張力は、当該ウェブ11aを引張って、第一給送軸21aを速く回転させようとする。第一給送軸21aの回転速度、すなわち第三差動装置22cの他方側のサイドギヤ24cの回転速度、が少しでも速くなると、第三差動装置22cの第二差動装置22b側のサイドギヤ23cの回転速度と他方のサイドギヤ24cの回転速度との間に速度差が生じることとなり、第三差動装置22cの一対のピニオンギヤ25cがサイドギヤ23c及び24cによって回転して、第二差動装置22b側のサイドギヤ23cの回転速度、すなわち第二差動装置22bの一対のピニオンシャフト26bの回転速度、の方が遅くなるような作用が生じる。この結果、第一給送軸21aから給送されるウェブ11aの張力過剰が抑えられると共に、第二給送軸21b、第三給送軸21c及び第四給送軸21dから給送されるウェブ11b、11c及び11dの給送過剰が抑えられ当該ウェブ11b、11c及び11dの必要な張力が維持されるようになる。
すなわち、本実施の形態によるウェブ搬送装置1では、4つのロール状の原反10a、10b、10c及び10dの径に差が存在する場合であっても、第一給送軸21a、第二給送軸21b、第三給送軸21c及び第四給送軸21dの角速度差が許容されるため、各ウェブ11a、11b、11c及び11dの張力が好適に制御され得る。
次に、セットされるロール状の原反10a、10b、10c及び10dの数を4つから3つに切り替える場合を考える。
図4を参照し、第一給送軸21aからロール状の第一原反10aが取り外されると共に、第一給送軸21aが第三差動装置22cから取り外され、当該第三差動装置22cが第二差動装置22bから取り外され、この状態において第二差動装置22bの一対のピニオンシャフト26bが駆動軸28に接続される。この場合、駆動軸28が回転駆動されると、駆動軸28に接続された第二差動装置22bの一対のピニオンシャフト26bが回転し、当該ピニオンシャフト26bの回転が、一対のピニオンギヤ25bから各サイドギヤ23b及び24bを介して第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26a及び第二給送軸21bへと等しく伝わり、第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26a及び第二給送軸21bが等しい角速度で回転し始める。また、第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26aの回転が、一対のピニオンギヤ25aから各サイドギヤ23a及び24aを介して第四給送軸21d及び第三給送軸21cへと等しく伝わり、第四給送軸21d及び第三給送軸21cが等しい角速度で回転し始める。これにより、ロール状の原反10a、10b、10c及び10dの数を4つから3つに切り替えた後であっても、各ロール状の原反10b、10c及び10dからウェブ11b、11c及び10dを同時給紙させることができる。
更に、セットされるロール状の原反10b、10c及び10dの数を3つから2つに切り替える場合を考える。
図4を参照し、第二給送軸21bからロール状の第二原反10bが取り外されると共に、第二給送軸21bが第二差動装置22bから取り外され、当該第二差動装置22bが第一差動装置22aから取り外され、この状態において第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26aが駆動軸28に接続される。この場合、駆動軸28が回転駆動されると、駆動軸28に接続された第一差動装置22aの一対のピニオンシャフト26aが回転し、当該ピニオンシャフト26aの回転が、一対のピニオンギヤ25aから各サイドギヤ23a及び24aを介して第四給送軸21d及び第三給送軸21cへと等しく伝わり、第四給送軸21d及び第三給送軸21cが等しい角速度で回転し始める。これにより、ロール状の原反10b、10c及び10dの数を3つから2つに切り替えた後であっても、各ロール状の原反10c、10dからウェブ11c、10dを同時給紙させることができる。
すなわち、以上のような第2の実施の形態によれば、4つのロール状の原反10a、10b、10c及び10dがセットされる各給送軸(第一給送軸21a、第二給送軸21b、第三給送軸21c及び第四給送軸21d)の角速度差を許容することができるため、4つのロール状の原反10a、10b、10c及び10dの径に差が存在する場合であっても、各ウェブ11a、11b、11c及び11dの張力を好適に制御することができる。このため、4つのロール状の原反10a、10b、10c及び10dからウェブ11a、11b、11c及び11dを同時に給送可能な、実用に耐え得るウェブ搬送装置2が実現できる。
また、本実施の形態によれば、セットされるロール状の原反の数を4つから3つに(あるいは3つから4つに)容易に切り替えることができる。また、セットされるロール状の原反の数を4つから2つに(あるいは2つから4つに)容易に切り替えることもできる。
なお、5つ以上のロール状の原反に対しても同様の拡張が可能である。
1、1’、2 ウェブ搬送装置
5 拡張キット
10 ロール状の原反
10a ロール状の第一原反
10b ロール状の第二原反
10c ロール状の第三原反
10d ロール状の第四原反
11、11a、11b、11c、11d ウェブ
20 給送部
21a 第一給送軸
21b 第二給送軸
21c 第三給送軸
21d 第四給送軸
22a 第一差動装置
22b 第二差動装置
22c 第三差動装置
23a、24a 第一差動装置のサイドギヤ
23b、24b 第二差動装置のサイドギヤ
23c、24c 第三差動装置のサイドギヤ
25a 第一差動装置のピニオンギヤ
25b 第二差動装置のピニオンギヤ
25c 第三差動装置のピニオンギヤ
26a 第一差動装置のピニオンシャフト
26b 第二差動装置のピニオンシャフト
26c 第三差動装置のピニオンシャフト
27a 第一接続部材
27b 第二接続部材
27c 第三接続部材
28 駆動軸
30 インフィード部
31 ニップローラ
32 駆動ローラ
33 ゴムローラ
40 印刷部
41 支持軸部材
42 軸受部材
44a、44b、44c、44d ラジアル軸受
50 アウトフィード部
60 巻取部
500 ロール状の原反
501、501a、501b ウェブ
502 給送部
503 インフィード部
504 印刷部
505 アウトフィード部
506 巻取部
510 給送軸
511 ニップローラ
512 駆動ローラ
513 ゴムローラ

Claims (12)

  1. ロール状の第一原反がセットされる第一給送軸と、
    ロール状の第二原反がセットされる、中空空間を有する第二給送軸と、
    前記第二給送軸に対して前記第一給送軸の反対側に配置され、ロール状の第三原反がセットされる、中空空間を有する第三給送軸と、
    当該第三給送軸に対して前記第二給送軸の反対側に配置された第一差動装置と、
    当該第一差動装置に対して前記第三給送軸の反対側に配置された第二差動装置と、
    前記ロール状の第一原反、前記ロール状の第二原反及び前記ロール状の第三原反からそれぞれ給送されるウェブを共通に狭持して搬送するニップローラと、
    を備え、
    前記第一給送軸と前記第二給送軸と前記第三給送軸とは、同軸に配置されており、
    前記第一差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第三給送軸側にあるサイドギヤが、中空空間を有していると共に、前記第三給送軸に接続されており、
    前記第一差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第二差動装置側にあるサイドギヤが、中空空間を有しており、
    前記第二給送軸は、前記第三給送軸の中空空間及び前記第一差動装置の前記第三給送軸側にあるサイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第一差動装置の前記第二差動装置側のサイドギヤに接続されており、
    前記第二差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第一差動装置側にあるサイドギヤが、中空空間を有していると共に、前記第一差動装置の一対のピニオンギヤをそれぞれ軸支するピニオンシャフトに接続されており、
    前記第一給送軸は、前記第二給送軸の中空空間、前記第三給送軸の中空空間、前記第一差動装置の前記第三給送軸側にあるサイドギヤの中空空間、前記第一差動装置の前記第二差動装置側にあるサイドギヤの中空空間、及び、前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第二差動装置の他方のサイドギヤに接続されており、
    前記第二差動装置の一対のピニオンギヤをそれぞれ軸支するピニオンシャフトが駆動軸に接続されていて、当該ピニオンシャフトが前記駆動軸の回転によって公転するようになっている
    ことを特徴とするウェブ搬送装置。
  2. 前記第二差動装置の他方のサイドギアも、中空空間を有していて、
    前記第一給送軸は、前記第二差動装置の他方のサイドギヤの中空空間をも貫いて更に他方に延びており、当該他方のサイドギヤよりも他方に延びた部分が、軸受により回転可能に支持されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のウェブ搬送装置。
  3. 前記第一給送軸は、前記第二差動装置の他方のサイドギヤに対して、着脱可能となっており、
    前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤは、前記第一差動装置のピニオンシャフトに対して、着脱可能となっており、
    前記第二差動装置が前記第一差動装置から取り外された状態において、前記第一差動装置のピニオンシャフトが前記駆動軸に接続可能となっていて、当該ピニオンシャフトが前記駆動軸の回転によって公転可能となっている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のウェブ搬送装置。
  4. 前記第一給送軸は、前記第二差動装置の他方のサイドギヤに対して、プラグイン形式で着脱可能となっており、
    前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤは、前記第一差動装置のピニオンシャフトに対して、プラグイン形式で着脱可能となっている
    ことを特徴とする請求項3に記載のウェブ搬送装置。
  5. ロール状の第二原反がセットされる、中空空間を有する第二給送軸と、
    ロール状の第三原反がセットされる、中空空間を有する第三給送軸と、
    当該第三給送軸に対して前記第二給送軸の反対側に配置された第一差動装置と、
    前記ロール状の第二原反及び前記ロール状の第三原反からそれぞれ給送されるウェブを共通に狭持して搬送するニップローラと、
    を備え、
    前記第二給送軸と前記第三給送軸とは、同軸に配置されており、
    前記第一差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第三給送軸側にあるサイドギヤが、中空空間を有していると共に、前記第三給送軸に接続されており、
    前記第一差動装置の2つのサイドギヤのうち他方のサイドギヤが、中空空間を有しており、
    前記第二給送軸は、前記第三給送軸の中空空間及び前記第一差動装置の前記第三給送軸側にあるサイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第一差動装置の他方のサイドギヤに接続されており、
    前記第一差動装置の一対のピニオンギヤをそれぞれ軸支するピニオンシャフトが駆動軸に接続されていて、当該ピニオンシャフトが前記駆動軸の回転によって公転するようになっている
    ことを特徴とするウェブ搬送装置の拡張キットであって、
    ロール状の第一原反がセットされる第一給送軸と、
    第二差動装置と、
    を備え、
    前記第二差動装置は、前記第一差動装置に対して前記第三給送軸の反対側に配置されるようになっていて、前記第二差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第一差動装置側にあるサイドギヤが、中空空間を有していると共に、前記駆動軸から取り外された前記第一差動装置のピニオンシャフトに接続されるようになっており、
    前記第一給送軸は、前記第二給送軸の中空空間、前記第三給送軸の中空空間、前記第一差動装置の前記第三給送軸側にあるサイドギヤの中空空間、前記第一差動装置の前記第二差動装置側にあるサイドギヤの中空空間、及び、前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第二差動装置の他方のサイドギヤに接続されるようになっており、
    前記第二差動装置の一対のピニオンギヤをそれぞれ軸支するピニオンシャフトが前記駆動軸に接続されて、当該ピニオンシャフトが前記駆動軸の回転によって公転するようになっている
    ことを特徴とする拡張キット。
  6. 前記第一給送軸は、前記第二差動装置の他方のサイドギヤに対して、プラグイン形式で着脱可能となっており、
    前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤは、前記第一差動装置のピニオンシャフトに対して、プラグイン形式で着脱可能となっている
    ことを特徴とする請求項5に記載の拡張キット。
  7. ロール状の第一原反がセットされる第一給送軸と、
    ロール状の第二原反がセットされる、中空空間を有する第二給送軸と、
    前記第二給送軸に対して前記第一給送軸の反対側に配置され、ロール状の第三原反がセットされる、中空空間を有する第三給送軸と、
    前記第三給送軸に対して前記第二給送軸の反対側に配置され、ロール状の第四原反がセットされる、中空空間を有する第四給送軸と、
    当該第四給送軸に対して前記第三給送軸の反対側に配置された第一差動装置と、
    当該第一差動装置に対して前記第四給送軸の反対側に配置された第二差動装置と、
    当該第二差動装置に対して前記第一差動装置の反対側に配置された第三差動装置と、
    前記ロール状の第一原反、前記ロール状の第二原反、前記ロール状の第三原反及び前記ロール状の第四原反からそれぞれ給送されるウェブを共通に狭持して搬送するニップローラと、
    を備え、
    前記第一給送軸と前記第二給送軸と前記第三給送軸と前記第四給送軸とは、同軸に配置されており、
    前記第一差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第四給送軸側にあるサイドギヤが、中空空間を有していると共に、前記第四給送軸に接続されており、
    前記第一差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第二差動装置側にあるサイドギヤが、中空空間を有しており、
    前記第三給送軸は、前記第四給送軸の中空空間及び前記第一差動装置の前記第四給送軸側にあるサイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第一差動装置の前記第二差動装置側のサイドギヤに接続されており、
    前記第二差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第一差動装置側にあるサイドギヤが、中空空間を有していると共に、前記第一差動装置の一対のピニオンギヤをそれぞれ軸支するピニオンシャフトに接続されており、
    前記第二差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第三差動装置側にあるサイドギヤが、中空空間を有しており、
    前記第二給送軸は、前記第三給送軸の中空空間、前記第四給送軸の中空空間、前記第一差動装置の前記第四給送軸側にあるサイドギヤの中空空間、前記第一差動装置の前記第二差動装置側にあるサイドギヤの中空空間、及び、前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第二差動装置の前記第三差動装置側にあるサイドギヤに接続されており、
    前記第三差動装置の2つのサイドギヤのうち前記第二差動装置側にあるサイドギヤが、中空空間を有していると共に、前記第二差動装置の一対のピニオンギヤをそれぞれ軸支するピニオンシャフトに接続されており、
    前記第一給送軸は、前記第二給送軸の中空空間、前記第三給送軸の中空空間、前記第四給送軸の中空空間、前記第一差動装置の前記第四給送軸側にあるサイドギヤの中空空間、前記第一差動装置の前記第二差動装置側にあるサイドギヤの中空空間、前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤの中空空間、前記第二差動装置の前記第三差動装置側にあるサイドギヤの中空空間、及び、前記第三差動装置の前記第二差動装置側にあるサイドギヤの中空空間を貫いて延びて、前記第三差動装置の他方のサイドギヤに接続されており、
    前記第三差動装置の一対のピニオンギヤをそれぞれ軸支するピニオンシャフトが駆動軸に接続されていて、当該ピニオンシャフトが前記駆動軸の回転によって公転するようになっている
    ことを特徴とするウェブ搬送装置。
  8. 前記第三差動装置の他方のサイドギアも、中空空間を有していて、
    前記第一給送軸は、前記第三差動装置の他方のサイドギヤの中空空間をも貫いて更に他方に延びており、当該他方のサイドギヤよりも他方に延びた部分が、軸受により回転可能に支持されている
    ことを特徴とする請求項7に記載のウェブ搬送装置。
  9. 前記第一給送軸は、前記第三差動装置の他方のサイドギヤに対して、着脱可能となっており、
    前記第三差動装置の前記第二差動装置側にあるサイドギヤは、前記第二差動装置のピニオンシャフトに対して、着脱可能となっており、
    前記第三差動装置が前記第二差動装置から取り外された状態において、前記第二差動装置のピニオンシャフトが前記駆動軸に接続可能となっていて、当該ピニオンシャフトが前記駆動軸の回転によって公転可能となっている
    ことを特徴とする請求項7または8に記載のウェブ搬送装置。
  10. 前記第一給送軸は、前記第三差動装置の他方のサイドギヤに対して、プラグイン形式で着脱可能となっており、
    前記第三差動装置の前記第二差動装置側にあるサイドギヤは、前記第二差動装置のピニオンシャフトに対して、プラグイン形式で着脱可能となっている
    ことを特徴とする請求項9に記載のウェブ搬送装置。
  11. 前記第二給送軸は、前記第二差動装置の他方のサイドギヤに対して、着脱可能となっており、
    前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤは、前記第一差動装置のピニオンシャフトに対して、着脱可能となっており、
    前記第二差動装置が前記第一差動装置から取り外された状態において、前記第一差動装置のピニオンシャフトが前記駆動軸に接続可能となっていて、当該ピニオンシャフトが前記駆動軸の回転によって公転可能となっている
    ことを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載のウェブ搬送装置。
  12. 前記第二給送軸は、前記第二差動装置の他方のサイドギヤに対して、プラグイン形式で着脱可能となっており、
    前記第二差動装置の前記第一差動装置側にあるサイドギヤは、前記第一差動装置のピニオンシャフトに対して、プラグイン形式で着脱可能となっている
    ことを特徴とする請求項11に記載のウェブ搬送装置。
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