JP2004277070A - 輪転印刷機に設備する折機 - Google Patents

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剛 松家
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Abstract

【課題】ウエブの切断不良がなく、切断長を正確に調整することができ、複数のシートの折り畳み位置を自由に調整することが可能で、折胴での受取りタイミングずれによる紙詰まりがなく、ウエブの各種切断長に対応した印刷運転を可能とする。
【解決手段】鋸胴に設けたナイフと受胴に設けたゴム台の互いに対応する半径方向突出量を、切断するウエブの切断長に対応して調整可能とし、ウエブの走行速度と鋸胴及び受胴の周速度を、略同一または変更調整可能とし、折胴の周速度や位相も変更可能とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商業用オフセット輪転機等の輪転印刷機に設備する折機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、商業用オフセット輪転機に設備されている、従来の折機の構成及び排紙装置の構成の一例を示す説明図で、図5は、商業用オフセット輪転機の折機に設備された、従来型のウエブ切断装置の概略構成及び機能(不具合点)の説明図であり、図6は、従来の折機に設備された咥え折装置の概略構成及び機能(不具合点)の説明図である。
【0003】
一般的な商業用オフセット輪転機は、主な構成ユニットとして、図示省略したウエブ供給装置、印刷装置、乾燥装置、冷却装置と、図4に示す折機1及び該折機1において形成した図6に示すシート(折帳)20を外部へ搬出する排紙装置22等々にて図4に示すように構成されている。
【0004】
図4に例示した折機1及び排紙装置22は、ドラッグローラ23、三角板24、ニッピングローラ25(a,b)、ガイドベルト26(a,b)、ウエブ切断装置2、搬送ローラ等を巻回して走行する複数組の搬送ベルト28(a,e)、及び羽根車29、排紙コンベア30等々にて構成されている。
【0005】
次に、図4に示す上記各部の構成、機能について説明すると、三角板24は、ドラッグローラ23を介して搬入された、或いはスリッティングされたウエブ(リボン)8を2枚重ねにした状態で、下流のニッピングローラ25a,25b間へ案内すべく構成されている。
【0006】
ニッピングローラ25a,25bは、ウエブ8を狭持し回転搬送する他、更に確実な縦方向折り目を形成すべく機能している。ガイドベルト26(a,b)は、上記のニッピングローラ25(a,b)から送り出されたウエブ8を狭持して搬送し、下流のウエブ切断装置2に送り込むように機能している。
【0007】
ウエブ切断装置2は、対向回転する一対の鋸胴3と受胴4から構成されており、鋸胴3には、外周面へ軸方向に沿って図5に示すように鋸状のナイフ(鋸刃)5が設けられている。一方、受胴4には、外周面へ軸方向に沿って上記ナイフ5の受け部材として、ゴム等の弾性体で形成したゴム台7が設けられている。
【0008】
上記構成において、鋸胴3に具備したナイフ5と受胴4に具備したゴム台7は、互いに対応して噛み合わせるよう位相が設定され、同期して対向回転することによって、送り込まれたウエブ8を水平方向に切断し、図6に示す単葉のシート(折帳)20が形成されるようになっている。
【0009】
また、搬送ベルト28(a〜e)は、上記のように切断されたシート20を受け取り、そのシート20を狭持して回転移送すべく、図4に示すように構成されており、羽根車29は、搬送ベルト28d,28eから送り出されたシート20を受け取り、所望のピッチで排紙コンベア30上へ移載して並べる装置であり、円周方向において複数枚のブレード(羽根)を配設している。
【0010】
なお、羽根車29の回転速度と排紙コンベア30の走行速度比により、排紙コンベア30上へ屋根瓦状に並べるシート20の積重ピッチが決定され、排紙コンベア30上に移載されたシート20は排紙装置22によって外部へ搬出するようになっている。
【0011】
ところで、図5に例示した従来型のウエブ切断装置2は、対を成す鋸胴3と受胴4の1回転当たりに1度の切断を行うようになっており、その周速度νは、切断精度の向上を図るべく、通常はウエブ8の走行速度Vと略同速になるように回転制御されており、鋸胴3と受胴4の1回転におけるウエブ8の切断長L(シート20の長さ)は、鋸状のナイフ5及びゴム台7先端の軌跡半径をrとすると、L=2πrとなる。
【0012】
従って、ウエブ8の切断長Lを調整する必要がある場合は、ウエブ8の走行速度Vに対し、相対する鋸胴3及び受胴4の周速度νを変化させることで対処することができる。
【0013】
つまり、ウエブの走行速度Vに対し鋸胴3と受胴4の相対的な周速度をν1に速くした場合、ウエブ8の切断長L1=2πr×V/ν1となり、L1は短くなる。逆に周速度ν1を遅くするとウエブ8の切断長Lを長くすることができる。
【0014】
しかしながら、本方式によりウエブ8の切断長Lを変更する場合、次のような問題点があった。
(1)ウエブ切断装置2の周速度νがウエブ8の走行速度Vと異なると、切断時のナイフ5とウエブ8の動きに差が出るため、ウエブ8の切断不良が発生する。すなわち、ウエブ8の切断部が山形になったり、シワが発生する他、ウエブ8の切断精度(シート20の切断長Lの寸法)にバラツキが発生する。
(2)上記(1)の性能上から、切断長Lの変更量(長短調整値)は大幅に増加させることはできない。
(3)ウエブ8の切断長Lを調整することによる上記(1)の影響度合いは、紙種及び運転速度で変化するため、印刷運転時に高度の技術と注意を払う必要がある。
【0015】
なお、一定速度で走行するウエブ(リボン)を、一定速度によって決定される裁断角度で回転する裁断胴を用いて、所望の長さの折丁に裁断し、所望の長さに応じて、裁断ステップの後に裁断胴の角速度を変化させるようにした可変速度裁断胴も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0016】
しかしながら、従来のものにおいては、上記のような問題点に充分に対処することはできないと言うのが実情であった。
【0017】
次に、シート20を咥え折りする図4に示す咥え折装置14は、図6に示すように、針装置15と折ブレード16を具備させた折胴17と、咥え装置18を具備させた咥え胴19によって構成されている。
【0018】
この咥え折装置14は、折ブレード16と針装置15とを共通する折胴17において位置固定的に配設したもので、前工程から送り込まれたシート20は、針装置15の針にて先端を突き刺され、折胴17の外周面を回転移送される途上において、折ブレード16と咥え胴19に設けた咥え装置18との係合により、同位置で咥え折されるようになっている。
【0019】
基本的に、従来の咥え折装置14は一定の切断長Lのみの対応となっているが、シート20の先端から折り目位置までの長さSは、折仕様により針装置15を移動固定して変更可能としているものもある。
【0020】
なお、協調して働く二つの胴を有し、両胴は折りユニットのフレームの中のそれぞれのハウジングの中で支持されている処理ユニットと、速度またはカットオフを変えるときに、協調して働く両胴の有効直径を変えると同時に中心間距離を変えるためのデバイスを有する横方向目打機の調整機構も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0021】
しかしながら昨今の多種多様な印刷形態、すなわち、各種の切断長L(シート20の長さ)に対応可能な満足できる咥え折装置は無く、新しい咥え折装置の開発が望まれていた。
【0022】
【特許文献1】
特開2001−39615号公報(図5,図6)
【特許文献2】
特開平9−136758号公報(図1〜図5)
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記例示した種々の問題点及び実情に鑑みて提案されたもので、ウエブの切断不良の発生を防ぐことができ、ウエブの切断長の精度が向上し、切断長を正確に調整することができると共に、切断面の品質も向上する輪転印刷機に設備する折機を提供すること、及び、折胴の円周上の複数のシートの折り畳み位置を、同時に同量自由に調整することができ、折胴での受取りタイミングずれによる紙詰まり等の重大事故を回避し、ウエブの各種切断長に対応した印刷運転が可能となる輪転印刷機に設備する折機を提供することを課題とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明では以下の(1)〜(4)の手段を講じた。
【0025】
すなわち、手段(1)に係る輪転印刷機に設備する折機は、印刷装置側から給送されるウエブを切断するウエブ切断装置の鋸胴に鋸台を介して設けたナイフと、受胴に受台を介して設けたゴム台の互いに対応する半径方向突設量を、切断するウエブの切断長に対応して調整可能とし、ウエブの走行速度と鋸胴及び受胴の周速度が同一にされて構成されている。
【0026】
従って、手段(1)に係る輪転印刷機に設備する折機においては、鋸胴、受胴の周速度がウエブの走行速度と同期しているため、ウエブの切断不良の発生を防ぐことが可能である。
【0027】
また、手段(2)に係る輪転印刷機に設備する折機は、上記手段(1)に係る輪転印刷機に設備する折機において、給送されるウエブの切断長に対応して、ウエブの走行速度に対し、ウエブ切断装置の鋸胴及び受胴の周速度を変更調整可能に構成されている。
【0028】
従って、手段(2)に係る輪転印刷機に設備する折機においては、上記手段(1)の作用効果に加え、ウエブの切断長の精度が向上し、切断長を正確に調整することができると共に、ウエブの切断面の品質も向上させることができる。
【0029】
また、手段(3)に係る輪転印刷機に設備する折機は、上記手段(2)に係る輪転印刷機に設備する折機において、折機の下流の咥え折装置の折胴の周速度を、ウエブ切断装置の鋸胴及び受胴の周速度の変更に連動して、同率にて変化させるように構成されている。
【0030】
従って、手段(3)に係る輪転印刷機に設備する折機においては、上記手段(2)の作用効果に加え、折胴の円周上の複数のシートの折り畳み位置を、同時に同量自由に調整することができる。
【0031】
また、手段(4)に係る輪転印刷機に設備する折機は、上記手段(1)乃至手段(3)に係る輪転印刷機に設備する折機において、折機の下流の咥え折装置の折ブレードと針装置を、同一軸を中心として回転する別々の折胴に配置し、該各折胴を相対的に位相位置を変更可能とし、折ブレードと針装置の距離を変化させて咥え折位置を変更できるように構成されている。
【0032】
従って、手段(4)に係る輪転印刷機に設備する折機においては、上記手段(1),(2),(3)の効果に加え、折胴での受取りタイミングずれによる紙詰まり等の重大事故を回避し、ウエブの各種切断長に対応した印刷運転をすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1は、商業用オフセット輪転機の折機に設備させた、本発明の実施の第1の形態に係るウエブ切断装置の概略構成説明図で、図2は図1に示すウエブ切断装置の機能(作用、効果)の説明図であり、(2−a)は変更前、(2−b)は変更後の状態をそれぞれ示す。
【0034】
商業用オフセット輪転機の折機に設備させた、本発明の実施の第1の形態に係るウエブ切断装置の構成及び機能(作用、効果)を、図1及び図2に基いて説明する。
【0035】
商業用オフセット輪転機の折機1の基本構成及び機能は、図4に示す従来の折機1について説明したものと同様である。本発明の実施の第1の形態に係るウエブ切断装置2は、前記従来の種々の課題を解決すべく提案するもので、図中、図5に示す従来型のウエブ切断装置2と共通する部品、部位については同一の符号を付してある。
【0036】
このウエブ切断装置2は、図5に示すウエブ切断装置2と同様、対向回転する一対の鋸胴3と受胴4から構成され、鋸胴3には、外周面へ軸方向に沿って鋸状のナイフ(鋸刃)5が、鋸台6aを介して図示のように設けられている。一方、受胴4には、外周面へ軸方向に沿って上記ナイフ5の受け部材としてゴム等の弾性体で形成したゴム台7が、受台6bを介して設けられている。
【0037】
上記鋸胴3と受胴4は、通常同じ直径を持ち、ナイフ5とゴム台7が対応するよう位相が設定された状態で、同期して対向回転すべく構成され、例示のウエブ切断装置2では、鋸胴3と受胴4が1回転に1回だけナイフ5とゴム台7が係合し、その間を走行するウエブ8を水平方向に切断できるようになっている。
【0038】
本実施の形態に係るウエブ切断装置2は、図5に例示した従来のウエブ切断装置2における鋸胴3の鋸台6a、及び受胴4の受台6bに、それぞれ昇降装置9、つまりそれぞれの鋸胴3、受胴4に対して、半径方向に移動し、かつ移動調整後は所定の位置において固定させ得る機能を有する昇降装置9をそれぞれ追加設備したものである。
【0039】
図1に例示した本実施の形態に係るウエブ切断装置2は、鋸胴3に設備した鋸台6aの昇降装置9として、鋸台6aの底部へ傾斜した勾配を有するブロック10を、勾配面を接触させて配設させたもので、鋸台6aとブロック10を勾配面に沿って相対的に移動させる事により、鋸台6aを鋸胴3の半径方向へ昇降移動させることができるようになっている。
【0040】
なお、図中11は、上記ブロック10を移動させる調整ネジで、12は、上記ブロック10を鋸胴3側に固設させる固定ボルトである。
【0041】
また、受胴4に取り付ける受台6bの昇降装置9も、鋸胴3と同様に、底部へ傾斜した勾配を有するブロック13を、勾配面を接触させて配設させており、受台6bとブロック13を勾配面に沿って相対的に移動させることにより、受台6bを受胴4の半径方向へ昇降移動させることができるようになっている。
【0042】
また図中11は、同様に上記ブロック13を移動させる調整ネジで、12は、上記ブロック13を受胴4側に固設させる固定ボルトである。
【0043】
なお、上記鋸台6a、受台6bの昇降装置9としては、図1に例示した以外に、底部にシムを挟んで必要な突出量に調整した後ボルトで固定する等、図示せざる種々の機構が考えられ、必要に応じて適宜設計し得ることは言うまでもない。
【0044】
本実施の形態に係るウエブ切断装置2は、上記のように構成されており、以下その機能(作用、効果)を図2に基いて説明する。
【0045】
先ず、初期設定として図1に示す鋸胴3と受胴4の軸間距離を変更する。次に、鋸胴3に設けたナイフ5及び受胴4に設けたゴム台7の半径方向における突出位置を変更する。さらに、上記ナイフ5及びゴム台7の周速度νがウエブの走行速度Vと同期するよう鋸胴3、受胴4の駆動装置部において、周速度νを変化させる。
【0046】
図1及び図2に示すように、ウエブ切断装置2は、鋸胴3と受胴4が1回転に1度だけナイフ5とゴム台7が係合してウエブ8を切断するように構成されており、ウエブ8の切断長Lは、ウエブ8の走行速度Vと鋸胴3及び受胴4の周速度νとを略一致させている為、鋸胴3及び受胴4の円周軌跡長と略同一となる。
【0047】
すなわち、ウエブ8の切断長Lは、図2の(2−a)に示す変更前の状態では、L1=2πr1、V=ν1に対し、図2の(2−b)に示す変更後の状態では、L2=2πr2、V=ν2となる。但し前記数式におけるr1,r2はナイフ5及びゴム台7の先端部の軌跡半径である。
【0048】
本実施の形態に係るウエブ切断装置2は、ウエブ8の走行速度Vに対し、鋸胴3、受胴4の周速度νを同期させることができる。すなわちV=ν=2πr1N1=2πr2N2において、鋸胴3及び受胴4の軌跡半径r1をr2に変更するに伴い、鋸胴3、受胴4の回転数N1をN2に変更設定すればよい。
【0049】
したがって、図5に示す従来のウエブ切断装置2と比較して、
(1)ウエブ8の切断長Lを変更する手段として、鋸胴3、受胴4の周速度νがウエブ8の走行速度Vと同期しているため、ウエブ8の切断不良の発生を防ぐことが可能である。
(2)ウエブ8の切断長Lの精度が向上し、切断長Lを正確に調整することができると共に、ウエブ8の切断面の品質も向上する。
等々の効果を得ることが出来る。
【0050】
なお、本実施の形態では鋸胴3、受胴4の1回転に付き1回の切断を行う形式のものを例示したが、鋸胴3、受胴4の外周面に2組、或いは複数組のナイフ5、ゴム台7を配設したウエブ切断装置2においても同様の機能を持たせることができる。
【0051】
但し、本発明は、上記の実施の形態に係るウエブ切断装置を設備したオフセット輪転機等の折機のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るものである。
【0052】
次に図3は、商業用オフセット輪転機の折機に設備させた、本発明の実施の第2の形態に係る咥え折装置の概略構成及び機能(作用、効果)の説明図である。
【0053】
本発明の実施の第2の形態に係る咥え折装置14は、折り目位置可変型であり、図3に示すように、針装置15と折ブレード16を有する折胴17と、咥え装置18を具備させた咥え胴19の組合せによって構成されている。
【0054】
針装置15は、移送されたシート20の先端を突き刺してシート20を折胴17の外周面に沿って移送させる装置である。また、折ブレード16は、咥え胴19に設備した咥え装置18と協働して上記シート20を胴軸方向に折り畳む装置である。
【0055】
本実施の形態に係る咥え折装置14は、折ブレード16と針装置15とを、共通する軸21を中心として独立的に回転する別々の折胴17a,17bに設置したもので、折ブレード16側の折胴17aと針装置15側の折胴17bとは、手動、或いは図示省略の回転駆動手段を介して相対的に位相位置を任意に変更し、かつ、所定の位置において固定できるように構成されている。
【0056】
本実施の形態に係る咥え折装置14は、ウエブ8の各種の切断長Lに対応して、シート20を順次連続的に受取り、そのシート20を咥え折り可能とするため、折胴17の回転数を、本発明の実施の第1の形態に係るウエブ切断装置2の鋸胴3及び受胴4の回転数Nの変更と協働し、その変更と同率で変更設定する図示せざる駆動装置を設備している。
【0057】
なお、ウエブ8の切断長Lの変更により、シート20の受取りタイミングが変わるため、同時に鋸胴3に対する折胴17の回転位相を変更調整する装置も設備している。
【0058】
上記の駆動装置における変速機構及び回転位相を変更調整する装置は、既存の各種技術にて実施可能であるが、変速機構および位相を変更調整する専用の装置が無くても、単独個別モータの設置により、電気制御的に変速および位相制御することも可能である。
【0059】
また、咥え装置18は折胴17の折ブレード16と係合するため、咥え胴19は常に折胴17と同期回転する。また、折胴17及び咥え胴19廻りの図4に示す搬送ベルト28(a〜e)は、折胴17の周速度の変更に対応してその走行速度が変わるように駆動装置の駆動部が関連させてある。
【0060】
本実施の形態に係る咥え折装置14は、上記のように構成されているので、ウエブ8の切断長Lの変更に伴い、咥え折り部の位置を変更する場合には、折ブレード16側の折胴17aと、針装置15側の折胴17bの相対的な位相位置を変更し、折ブレード16と針装置15の距離Sを変化させて固定する。
【0061】
つまり、折ブレード16と針装置15の距離Sは、図3の(3−a)に示す変更前の状態のθ1から、(3−b)に示す変更後の状態のθ2に位相を調整することによって、咥え折位置をS1からS2に変更することが可能になる。
【0062】
なお、基本的にウエブ8の切断長Lは、図3の(3−b)に示す折胴17における折ブレード16と針装置15の距離S2の最長値がSmのとき、切断長Lの設定値はSm以内となる。
【0063】
ウエブ8の走行速度Vを一定と仮定すると、ウエブ8の切断長Lを短かくするには、本発明の実施の第1の形態に係るウエブ切断装置2の鋸胴3、受胴4の径を小さくして回転数を増加させる。
【0064】
すなわち、単位時間当たりのシート20の枚数を増加させ、そのシート20を受取る折胴17も、駆動装置における変速機構及び回転位相を変更調整する装置により、鋸胴3、受胴4と協働して変速制御させて増速すると共に、折胴17の位相も自動的に変更調整されることになる。
【0065】
したがって、図6に示す従来の咥え折装置14と比較して、
(1)折胴17の円周上の複数のシート20の折り畳み位置を、同時に同量自由に調整することができる。
(2)折胴での受取りタイミングずれによる紙詰まり等の重大事故を回避し、ウエブ8の各種切断長Lに対応した印刷運転が可能となる。
等々の効果を得ることができる。
【0066】
なお、本実施の形態では、折胴17、咥え胴19の1回転に付き3回の咥え折ができる咥え折装置14を例示しているが、上記の咥え折装置14において、折ブレード16と針装置15等を軸21を中心に対応配設させ、1回転に付き1回、或いは複数回の咥え折ができる咥え折装置14としてもよい。
【0067】
但し、本発明は、上記の実施の形態に係る咥え折装置14を設備したオフセット輪転機等の折機のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るものである。
【0068】
【発明の効果】
本願の請求項1に係る輪転印刷機に設備する折機は、印刷装置側から給送されるウエブを切断するウエブ切断装置の鋸胴に鋸台を介して設けたナイフと、受胴に受台を介して設けたゴム台の互いに対応する半径方向突設量を、切断するウエブの切断長に対応して調整可能とし、ウエブの走行速度と鋸胴及び受胴の周速度が同一にされて構成されているので、鋸胴、受胴の周速度がウエブ走行速度と同期しているため、ウエブの切断不良の発生を防ぐことが可能である。
【0069】
また、請求項2に係る輪転印刷機に設備する折機は、請求項1に係る輪転印刷機に設備する折機において、送給されるウエブの切断長に対応して、ウエブの走行速度に対し、ウエブ切断装置の鋸胴及び受胴の周速度を変更調整可能に構成されているので、上記請求項1の作用効果に加え、ウエブの切断長の精度が向上し、切断長を正確に調整することができると共に、ウエブの切断面の品質も向上させることができる。
【0070】
また、請求項3に係る輪転印刷機に設備する折機は、請求項2に係る輪転印刷機に設備する折機において、折機の下流の咥え折装置の折胴の周速度を、ウエブ切断装置の鋸胴及び受胴の周速度の変更に連動して、同率にて変化させるように構成されているので、上記請求項2の作用効果に加え、折胴の円周上の複数のシートの折り畳み位置を、同時に同量自由に調整することができる。
【0071】
また、請求項4に係る輪転印刷機に設備する折機は、請求項1乃至請求項3に係る輪転印刷機に設備する折機において、折機の下流の咥え折装置の折ブレードと針装置を、同一軸を中心として回転する別々の折胴に配置し、該各折胴を相対的に位相位置を変更可能とし、折ブレードと針装置の距離を変化させて咥え折位置を変更できるように構成されているので、上記請求項1,2,3の効果に加え、折胴での受取りタイミングずれによる紙詰まり等の重大事故を回避し、ウエブの各種切断長に対応した印刷運転をすることができる。
等多くの利点を有し、実用上きわめて有効な輪転印刷機に設備する折機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】商業用オフセット輪転機の折機に設備させた、本発明の実施の第1の形態に係るウエブ切断装置の概略構成説明図である。
【図2】図1に示すウエブ切断装置の機能(作用、効果)の説明図である。
【図3】商業用オフセット輪転機の折機に設備させた、本発明の実施の第2の形態に係る咥え折装置の概略構成及び機能(作用、効果)の説明図である。
【図4】商業用オフセット輪転機に設備されている、従来の折機の構成及び排紙装置の構成の一例を示す説明図である。
【図5】商業用オフセット輪転機の折機に設備された、従来型のウエブ切断装置の概略構成及び機能(不具合点)の説明図である。
【図6】従来の折機に設備された咥え折装置の概略構成及び機能(不具合点)の説明図である。
【符号の説明】
1 折機
2 ウエブ切断装置
3 鋸胴
4 受胴
5 ナイフ(鋸刃)
6a 鋸台
6b 受台
7 ゴム台
8 ウエブ(リボン)
9 昇降装置
10 ブロック
11 調整ネジ
12 固定ボルト
13 ブロック
14 咥え折装置
15 針装置
16 折ブレード
17 折胴
18 咥え装置
19 咥え胴
20 シート(折帳)
21 軸
22 排紙装置
23 ドラッグローラ
24 三角板
25 ニッピングローラ
26 ガイドベルト
28 搬送ベルト
29 羽根車
30 排紙コンベア

Claims (4)

  1. 印刷装置側から給送されるウエブを切断するウエブ切断装置の鋸胴に鋸台を介して設けたナイフと、受胴に受台を介して設けたゴム台の互いに対応する半径方向突設量を、切断するウエブの切断長に対応して調整可能とし、ウエブの走行速度と鋸胴及び受胴の周速度が同一にされていることを特徴とする輪転印刷機に設備する折機。
  2. 給送されるウエブの切断長に対応して、ウエブの走行速度に対し、ウエブ切断装置の鋸胴及び受胴の周速度を変更調整可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の輪転印刷機に設備する折機。
  3. 折機の下流の咥え折装置の折胴の周速度を、ウエブ切断装置の鋸胴及び受胴の周速度の変更に連動して、同率にて変化させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の輪転印刷機に設備する折機。
  4. 折機の下流の咥え折装置の折ブレードと針装置を、同一軸を中心として回転する別々の折胴に配置し、該各折胴を相対的に位相位置を変更可能とし、折ブレードと針装置の距離を変化させて咥え折位置を変更できるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3に記載の輪転印刷機に設備する折機。
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