JP2014130273A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】重なりパターンと非重なりパターンとを適切に使い分けること。
【解決手段】制御部は、重なりパターン検出処理を実行する重なりパターン実行条件が成立している場合は、第1色目の着色剤像の上に第2色目の着色剤像を重ねた重ねマークが回転体の回転方向に複数配置され、第1色目の着色剤像と第2色目の着色剤像との重なり度合いがマーク間で異なる重なりパターンを用いて位置ずれ量を検出する重なりパターン検出処理を実行する一方、非重なりパターン実行条件が成立している場合は互いに異なる1色で形成された複数のマークが回転体の回転方向に互いに重ならないで配置される非重なりパターンを用いて位置ずれ量を検出する非重なりパターン検出処理を実行する。
【選択図】図9

Description

画像形成装置に関する。
従来から、画像形成装置では、画像に位置ずれが生じないように補正処理を行っている。
例えば、転写ベルトのベルト幅方向の両端に複数の色が重ね合わされた部分を含まない非重なりパターンを形成すること、さらにその非重なりパターンを読み取る光学センサが転写ベルトのベルト幅方向の両端に設けられていること、さらに光学センサの読み取り結果に基づいて色合わせを行う調整処理を実行することが開示されている(例えば特許文献1参照)。
また、例えば、転写ベルトに複数の色が重ね合わされた部分を含む重なりパターンを形成し、重なりパターンの光学センサの読み取り結果に基づいて色合わせを行う調整処理を実行することが開示されている(例えば特許文献2参照)。
特開2003−98793号公報 特開平06−1002号公報
しかしながら、従来は重なりパターンと非重なりパターンとの使い分けについて、十分な検討がされていなかった。
本明細書では、重なりパターンと非重なりパターンとを適切に使い分けることができる技術を開示する。
本明細書によって開示される画像形成装置は、回転体上に着色剤を用いて画像を形成する画像形成部と、制御部と、前記回転体上に形成された画像を検出するセンサと、を備え、前記制御部は、前記画像形成部を制御して、第1色目の着色剤像の上に第2色目の着色剤像を重ねた重ねマークが前記回転体の回転方向に複数配置される重なりパターンであって前記第1色目の着色剤像と前記第2色目の着色剤像との重なり度合いが前記マーク間で異なる重なりパターンを前記センサによって検出される領域に形成させ、色間の位置ずれ量を検出する重なりパターン検出処理と、前記画像形成部を制御して、互いに異なる1色で形成された複数のマークが前記回転体の回転方向に互いに重ならないで配置される非重なりパターンを前記センサによって検出される領域に形成させ、前記マークの位置ずれ量を検出する非重なりパターン検出処理と、前記重なりパターン検出処理を実行する重なりパターン実行条件が成立している場合は前記重なりパターン検出処理を実行する一方、前記非重なりパターン検出処理を実行する非重なりパターン実行条件が成立している場合は前記非重なりパターン検出処理を実行する実行処理と、を実行する。
上記画像形成装置によると、いずれの検出処理を実行するかを重なりパターン実行条件、及び、非重なりパターン実行条件に従って判断するので、これらの実行条件を適切に設定しておくことにより、重なりパターンと非重なりパターンとを適切に使い分けることができる。
また、前記画像形成部の動作モードには高画質モードと前記高画質モードよりも低画質の画像が形成される低画質モードとがあり、前記重なりパターン実行条件は、前記画像形成部の動作モードとして前記高画質モードが設定されていることであってもよい。
上記画像形成装置によると、動作モードとして高画質モードが設定されている場合は重なりパターン検出処理を実行するので、高画質モードの場合に位置ずれ量を精度よく判断できる。
また、上記画像形成装置は、データを記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記重なりパターン検出処理と前記非重なりパターン検出処理とを実行し、前記重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量と前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量とに基づいて、前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量が前記重なりパターン検出処理によって検出した場合の位置ずれ量に近づくように補正するための補正値を生成する補正値生成処理と、前記補正値を前記記憶部に記憶させる記憶処理と、前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量を、前記記憶部に記憶されている前記補正値を用いて補正する補正処理と、を実行してもよい。
上記画像形成装置によると、重なりパターンと非重なりパターンとの差を記憶しておけば、非重なりパターン検出処理によって検出された位置ずれ量を重なりパターン検出処理によって検出された位置ずれ量に近づけることができ、非重なりパターン検出処理によって検出された位置ずれ量の精度を向上できる。
また、前記画像形成部は3色以上の色を用いて画像を形成するものであり、前記制御部は、前記補正値生成処理において、基準色と他の1色との全ての組み合わせについて前記重なりパターン検出処理と前記非重なりパターン検出処理とを実行して各前記他の1色についての前記補正値を生成してもよい。
上記画像形成装置によると、基準色と他の1色との全ての組み合わせについて重なりパターン検出処理と非重なりパターン検出処理とを実行して補正値を生成するので、例えば基準色と他の1色との組み合わせについてのみ重なりパターン検出処理と非重なりパターン検出処理とを実行して補正値を生成し、当該他の1色以外の他の色についての補正値を当該他の1色についての補正値から推定する場合に比べ、当該他の1色以外の他の色についても補正値の精度が向上する。
また前記制御部は、前記記憶部に前記補正値が記憶されているか否かを判断し、前記記憶部に前記補正値が記憶されていない場合に前記補正値生成処理を実行してもよい。
上記画像形成装置によると、基準色と他の1色との全ての組み合わせについて重なりパターン検出処理と非重なりパターン検出処理とを実行して補正値を生成するのが記憶部に補正値が記憶されていない場合に限定されるので、着色剤の使用量を抑制できる。
また、前記画像形成部は3色以上の色を用いて画像を形成するものであり、前記制御部は、前記補正値生成処理において、基準色と他の1色との組み合わせについて前記重なりパターン検出処理と前記非重なりパターン検出処理とを実行して当該他の1色についての前記補正値を生成し、前記他の1色以外の他の色についての前記補正値を前記他の1色についての前記補正値から推定する推定処理を実行してもよい。
上記画像形成装置によると、他の1色以外の他の色については重なりパターン検出処理及び非重なりパターン検出処理を実行しないので、着色剤の使用量を抑制できる。
また、前記制御部は、前記補正値生成処理によって生成した前記他の1色についての前記補正値が許容範囲内にあるか否かを判断する範囲判断処理と、前記範囲判断処理によって前記許容範囲内にないと判断した場合に、前記基準色と前記他の1色以外の他の色との組み合わせについて前記重なりパターン検出処理と前記非重なりパターン検出処理とを実行して前記他の1色以外の他の色についての前記補正値を生成する追加生成処理と、を実行してもよい。
他の1色についての補正値が許容範囲内にない場合は、推定した補正値も許容範囲にない可能性が高い傾向がある。許容範囲内にない補正値を用いて補正すると補正の精度が低下する。
上記画像形成装置によると、他の1色について生成した補正値が許容範囲内にない場合は推定した補正値を用いるのではなく重なりパターン検出処理と非重なりパターン検出処理とを実行して補正値を生成するので、補正の精度が低下することを抑制できる。
また、前記制御部は、前記範囲判断処理において、前記他の1色について前回生成した前記補正値と今回生成した前記補正値との差が閾値以上である場合に、前記許容範囲内にないと判断してもよい。
前回生成した補正値と今回生成した補正値との差が閾値以上である場合は、湿度や温度、画像形成部の物理的な状態などが大きく変化している可能性がある。そのような場合は、推定した補正値を用いると補正の精度が低下する虞がある。上記画像形成装置によると、前回生成した補正値と今回生成した補正値との差が閾値以上である場合は補正値を追加で生成するので、補正の精度が低下することを抑制できる。
また、前記制御部は、前記補正値を生成する生成指示を受け付ける指示受付処理を実行し、前記指示受付処理によって前記生成指示を受け付けた場合に、前記補正値生成処理を実行してもよい。
上記画像形成装置によると、例えばユーザは画像形成装置に生成指示を行うことにより、自身の望むタイミングで補正値を生成し直させることができる。
また、前記制御部は、前記画像形成部による画像形成に関する履歴を記憶装置に記憶させる記憶処理を実行し、前記履歴が所定の条件を満たす場合に、前記補正値生成処理を実行してもよい。
上記画像形成装置によると、履歴が所定の条件を満たす場合に補正値を生成するので、履歴に応じた適切なタイミングで補正値を生成し直すことができる。
また、前記制御部は、前記補正値生成処理において、先に前記非重なりパターン検出処理を実行し、前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像の形成位置を調整し、その後に前記重なりパターン検出処理を実行してもよい。
上記画像形成装置によると、非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量に基づいて画像形成部による画像の形成位置を調整した後に重なりパターン検出処理を実行するので、補正値の精度を向上させることができる。
また、前記制御部は、前記重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量、又は、前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像の形成位置を調整する調整処理を実行してもよい。
上記画像形成装置によると、画像の形成位置を位置ずれ量に基づいて調整する場合に、重なりパターンと非重なりパターンとを適切に使い分けて形成位置を調整することができる。
また、前記重なりパターンは前記回転体の回転方向である副走査方向、及び、前記副走査方向に直交する主走査方向のうちいずれか一方の方向における両前記着色剤像の重なり度合いが前記マーク間で異なるものであり、前記制御部は、前記重なりパターン検出処理において、前記センサから出力された出力信号の波形と基準波形との位相差から前記一方の方向における色間の位置ずれ量を検出してもよい。
上記画像形成装置によると、センサの出力信号の強弱に誤差があったとしても位相差への影響は小さいので、位置ずれ量を精度よく検出できる。
また、前記制御部は、前記着色剤像の重なり度合いが前記副走査方向に互いに異なる重ねマークからなる重なりパターンを前記回転体上に形成させて前記副走査方向の位置ずれ量を検出する副走査方向重なりパターン検出処理と、前記着色剤像の重なり度合いが前記主走査方向に互いに異なる前記重ねマークからなる前記重なりパターンを前記回転体上に形成させて前記主走査方向の位置ずれ量を検出する主走査方向重なりパターン検出処理と、を実行するものであり、前記副走査方向重なりパターン検出処理を実行した後に、当該副走査方向重なりパターン検出処理によって検出した前記副走査方向の位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像の前記副走査方向の形成位置を調整する調整処理を実行し、前記調整処理を実行した後に、前記主走査方向重なりパターン検出処理を実行してもよい。
副走査方向に位置ずれが生じていると、主走査方向の位置ずれ量の検出精度が低下する。上記画像形成装置によると、副走査方向の位置ずれ量に基づいて画像の副走査方向の形成位置を調整してから主走査方向の位置ずれ量を検出するので、主走査方向の位置ずれ量の検出精度の低下を抑制できる。
なお、本明細書によって開示される技術は、画像形成方法、画像形成システム等の種々の態様で実現することができる。
上記の画像形成装置によると、重なりパターンと非重なりパターンとを適切に使い分けることができる。
実施形態1に係るプリンタの構成を簡略化して示す断面図。 プリンタの電気的構成を簡略化して示すブロック図。 4色からなる非重なりパターンを示す模式図。 副走査方向重なりパターンを示す模式図。 副走査方向重なりパターンを拡大して示す模式図。 主走査方向重なりパターンを示す模式図。 主走査方向重なりパターンを拡大して示す模式図。 位置ずれ量検出・調整処理のフローチャート 第1の非重なりパターン調整処理のフローチャート 第2の非重なりパターン調整処理のフローチャート 2色からなる非重なりパターンを示す模式図。 追加生成処理のフローチャート 他の実施形態に係る主走査方向重なりパターンを示す模式図。
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図13によって説明する。
(1)プリンタの構成
先ず、図1を参照して、実施形態1に係る画像形成装置としてのプリンタ1の構成について説明する。プリンタ1はシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色のトナーを用いて印刷用紙などのシートMにカラー画像を印刷する直接転写タンデム方式のカラーレーザプリンタである。
プリンタ1は、本体ケーシング10、用紙収容部20、搬送部30、画像形成部40、クリーニングユニット50、光学センサ70などを備えて構成されている。
本体ケーシング10は上方に向かって開口する開口13を有する略箱状に形成されており、開口13を開閉する開閉カバー11が連結されている。
用紙収容部20は、シートMが積載される用紙トレイ21を有している。用紙トレイ21は図示しないバネによって上方に付勢されており、用紙トレイ21の最も上に積載されているシートMはピックアップローラ31に圧接している。
搬送部30は、ピックアップローラ31、レジストレーションローラ36、ベルトユニット32、レジ後センサ37、及び、その他の搬送ローラを備えて構成されている。搬送部30は用紙収容部20に収容されているシートMを1枚ずつ搬送経路Tに沿って搬送する。
レジストレーションローラ36は駆動ローラ36aと従動ローラ36bとで構成されている。レジストレーションローラ36はシートMの斜行を補正するためのローラである。
ベルトユニット32は、駆動ローラ33、従動ローラ34、これらのローラ33及び34に掛け回された無端状の搬送ベルト35、駆動ローラ33を回転駆動する図示しない駆動モータなどを有している。搬送ベルト35は回転体の一例である。
搬送ベルト35の回転方向は図1において右回りである。シートMは搬送ベルト35によって左から右に搬送される。以降の説明ではシートMの搬送方向を副走査方向という。また、図1において紙面垂直方向は搬送方向に直交する主走査方向である。
レジ後センサ37はレジストレーションローラ36と搬送ベルト35との間に配置されている。レジ後センサ37は例えば検出範囲内にシートMがあるときは後述する制御部80(図2参照)にオン信号を出力し、シートMがないときはオフ信号を出力するセンサである。レジ後センサ37は制御部80が画像形成部40に画像の形成を開始させるタイミングなどを判断するために用いられる。
画像形成部40は、複数の露光部41、プロセスカートリッジ42、複数の転写ローラ43、及び、定着器44を備えている。
露光部41は、複数のLEDが主走査方向に直線状に配列されたLEDヘッドを有している。露光部41は制御部80から出力された画像信号に従ってそれらのLEDを発光させることにより、感光体ドラム42cの外周面を露光する。
なお、露光部41は光源、光源から出射された光を偏光するポリゴンミラー、ポリゴンミラーによって偏光された光を感光体ドラム42cの表面に結像させる光学系などによって構成されてもよい。
プロセスカートリッジ42は、カートリッジフレーム42a、4つの帯電器42b、及び、4つの感光体ドラム42cを備えている。
カートリッジフレーム42aはプリンタ1に着脱可能に装着されている。カートリッジフレーム42aには、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色のトナーカートリッジ60(60C、60M、60Y、60K)が着脱可能に装着される。
帯電器42bは例えばスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム42cの外周面を一様に正に帯電させる。帯電器42bによって感光体ドラム42cの外周面が帯電された後、露光部41から出射された光によって感光体ドラム42cの外周面が露光されることにより、感光体ドラム42cの外周面に静電潜像が形成される。感光体ドラム42cの外周面に形成された静電潜像はトナーカートリッジ60から供給されるトナーによって現像され、感光体ドラム42cの表面にトナー像が担持される。トナーは着色剤の一例である。
複数の転写ローラ43は、各感光体ドラム42cと搬送ベルト35を挟んで対向する位置にそれぞれ設けられている。ベルトユニット32によって搬送されているシートMが感光体ドラム42cと転写ローラ43との間の転写位置を通る間に、転写ローラ43に印加される負極性の転写バイアスにより、各感光体ドラム42cの表面に担持されたトナー像がシートMに順次転写される。
ここで、一つの色に対応する露光部41、帯電器42b、感光体ドラム42c、及び、転写ローラ43は一つのプロセス部を構成している。すなわち、画像形成部40はCMYKの4色に対応する4つのプロセス部を有している。
定着器44は内部にハロゲンランプなどの加熱源が収容されている加熱ローラ44aと、加熱ローラ44aに圧接して回転する従動ローラ44bとを有しており、シートMに転写されたトナー像をシートMに熱定着させる。
トナー像が熱定着されたシートMは、開閉カバー11によって構成されている排紙トレイ上に排出される。
クリーニングユニット50はベルトユニット32の下方に配されている。クリーニングユニット50は、搬送ベルト35上に残ったトナーや紙粉を回収するクリーニングローラ51を含む複数のローラを備えている。
光学センサ70は、シートMの搬送方向下流側において搬送ベルト35の外周面に向かって光を出射する発光部70a(図3参照)と、発光部70aから出射され搬送ベルト35の外周面によって反射された光を受光する受光部70b(図3参照)とを有し、受光部70bによって受光した光の明るさに応じた出力信号を制御部80に出力する。光学センサ70は回転体上に形成された画像を検出するセンサの一例である。なお、光学センサ70は、光学センサ70の照射する光が最も強い部分(以下、光軸という)を有するが、製造公差により光軸にはずれが発生する場合がある。
(2)プリンタの電気的構成
次に、図2を参照して、プリンタ1の電気的構成について説明する。プリンタ1は、制御部80、搬送部30、画像形成部40、操作部81、記憶部82、光学センサ70などを備えて構成されている。搬送部30、画像形成部40、及び、光学センサ70については前述したとおりであるので説明は省略する。
制御部80はCPU80a、ROM80b、及び、RAM80cを備えて構成されている。CPU80aはROM80bや記憶部82に記憶されている各種の制御プログラムを実行することによってプリンタ1の各部を制御する。ROM80bにはCPU80aによって実行される制御プログラムや各種のデータなどが記憶されている。RAM80cはCPU80aが各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。
操作部81は、液晶ディスプレイやボタンなどを備えている。ユーザは操作部81を操作することによって画像形成部40の動作モードなどの各種の設定や後述する補正値の生成指示などを行うことができる。
画像形成部40の動作モードとしては高画質モード及び低画質モードを設定することができる。高画質モードとは1画素当たりのドット数が低画質モードよりも多い動作モードである。
また、上述したようにユーザは操作部81を操作することによって後述する補正値の生成指示を行うことができる。制御部80が操作部81を制御してユーザから補正値の生成指示を受け付ける処理は指示受付処理の一例である。
なお、これらの設定や指示はUSBやIEEE1284などの通信ケーブルを介してプリンタ1と通信可能に接続されている外部のコンピュータ、あるいはLAN(Local Area Netowork)やインターネットなどの通信ネットワークを介してプリンタ1と通信可能に接続されている外部のコンピュータから行われてもよい。
記憶部82は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性のメモリを用いて各種のプログラムやデータを記憶する装置である。記憶部82には画像形成部40によるトナー像の主走査方向及び副走査方向の形成位置を示す数値が記憶されている。これらの数値を書き換えることで画像形成部40によるトナー像の形成位置を調整することができる。
(3)位置ずれ量の検出
プリンタ1では種々の理由により各色のトナー像の位置がずれる場合がある。例えばプロセス部の位置が物理的にずれることによってトナー像の位置がずれる場合がある。プロセス部の位置がずれる原因としてはユーザが開閉カバー11を開閉したときの振動などが挙げられる。
そこで、制御部80は、以下に示す「位置ずれ量の検出を実行する条件」が成立すると、各色のトナー像の主走査方向の位置ずれ量、及び、基準色のトナー像に対する他の色のトナー像の副走査方向の相対的な位置ずれ量を検出する。「位置ずれ量の検出を実行する条件」とは具体的には例えば以下の条件である。
(a1)搬送ベルト35が交換されたとき
(a2)前回補正値を生成してからの印刷枚数が第1の一定枚数に達したとき
(a3)低画質モードにおいて、ユーザから補正値の生成を指示されたとき
(a4)前回位置ずれ量を検出してからの印刷枚数が第2の一定枚数に達したとき
(a5)開閉カバー11が開閉された後に最初に印刷を実行するとき
上述した条件(a2)及び(a3)における補正値についての説明は後述する。
なお、上述した条件は一例であり、どのような条件が成立したときに位置ずれ量を検出するかは適宜に決定することができる。
そして、制御部80は、検出した位置ずれ量を用いて、各色のトナー像の位置ずれが減少するように画像形成部40によるトナー像の主走査方向及び副走査方向の形成位置を調整する。
位置ずれ量の検出は搬送ベルト35の外周面に位置ずれ量検出用のパターンを形成することによって行われる。位置ずれ量検出用のパターンは搬送ベルト35上において光学センサ70によって検出される領域130(図3参照)を通過する領域に形成される。
実施形態1に係る制御部80は位置ずれ量検出用のパターンとして以下に説明する非重なりパターンと重なりパターンとを用いる。以下の説明では基準色として黒(K)を例に説明する。なお、基準色は黒(K)に限られるものではなく、適宜に決定することができる。
(3−1)非重なりパターン
図3を参照して、非重なりパターンについて説明する。非重なりパターン90は互いに異なる1色で形成された複数のマークが搬送ベルト35の回転方向に互いに重ならないよう、マークとマークとの間に間隔を設けて配置されるパターンである。図中において検出領域130は光学センサ70によって検出される検出領域を模式的に示している。
図3に示す非重なりパターン90は、右下がりに傾斜するマーク91からなるマーク群と、左下がりに傾斜するマーク92からなるマーク群とからなる。右下がりに傾斜するマーク群は、上からシアン(C)のマーク91C、マゼンタ(M)のマーク91M、イエロー(Y)のマーク91Y、黒(K)のマーク91Kがこの順で二組配置されている。左下がりに傾斜するマーク群も同様にシアン(C)のマーク92C、マゼンタ(M)のマーク92M、イエロー(Y)のマーク92Y、黒(K)のマーク92Kがこの順で二組配置されている。図3において点線93は光学センサ70によってマーク間の距離が検出される位置を示している。
なお、図3では右下がりに傾斜するマーク群及び左下がりに傾斜するマーク群をそれぞれ二組ずつ示しているが、これらのマーク群は搬送ベルト35の全周に亘って形成され、それらの平均値から位置ずれ量が求められる。これは後述する重なりパターンについても同様である。
(3−1−1)主走査方向の位置ずれ量の検出
非重なりパターン90を用いた主走査方向の位置ずれ量の検出は、色毎に右下がりに傾斜するマーク91と左下がりに傾斜するマーク92とを用いて行う。
例えば黒(K)の場合、制御部80は右下がりに傾斜するマーク91Kの副走査方向の中心点と左下がりに傾斜するマーク92Kの副走査方向の中心点との距離D1をセンサの出力信号から検出する。この場合に、黒(K)のマークが主走査方向にずれていると、検出した距離D1は本来検出されるべき距離(第1の基準距離という)と異なることになる。制御部80は、検出した距離D1と第1の基準距離とを比較することにより、黒(K)のマークが主走査方向のどちら側にどれだけ位置ずれしているかを判断する。
(3−1−2)副走査方向の位置ずれ量の検出
ここでは基準色である黒(K)のマーク91Kに対するシアン(C)のマーク92Cの副走査方向の相対的な位置ずれ量を検出する場合を例に説明する。この検出では、制御部80はマーク91Kとマーク92Cとの距離D2を検出する。
先ず、黒(K)のマーク91Kもシアン(C)のマーク92Cも主走査方向の位置ずれがない場合を例に説明する。この場合は、制御部80は検出した距離D2と基準距離(第2の基準距離という)とを比較することにより、黒(K)のマーク91Kに対してシアン(C)のマーク92Cが副走査方向のどちら側にどれだけ位置ずれしているかを判断する。
次に、黒(K)のマーク91K、シアン(C)のマーク92C、あるいはその両方が主走査方向に位置ずれしている場合について説明する。この場合は、検出した距離D2と第2の基準距離とが異なっていても、それが主走査方向の位置ずれによるものであるか副走査方向の位置ずれによるものであるかを判断できない。そこで、制御部80は各色のマークの主走査方向の位置ずれ量から第2の基準距離を計算し直す。そして、制御部80は、検出した距離D2と計算し直した第2の基準距離とを比較することにより、黒(K)のマーク91Kに対してシアン(C)のマーク92Cが副走査方向のどちら側にどれだけ位置ずれしているかを判断する。
(3−2)重なりパターン
次に、重なりパターンについて説明する。重なりパターンを用いた位置ずれ量の検出では、主走査方向の位置ずれ量を検出する場合と副走査方向の位置ずれ量を検出する場合とで異なる重なりパターンを用いる。
(3−2−1)副走査方向の位置ずれ量の検出
先ず、図4を参照して、副走査方向の位置ずれ量の検出について説明する。副走査方向の位置ずれ量の検出では、第1色目のトナー像の上に第2色目のトナー像を重ねた重ねマークが副走査方向に複数配置される重なりパターン100であって、副走査方向における第1色目のトナー像と第2色目のトナー像との重なり度合いが重ねマーク間で異なる重なりパターン100を形成する。以降の説明では重なりパターン100のことを副走査方向重なりパターン100という。
図5を参照してより具体的に説明する。ここでは第1色目が黒(K)であり、第2色目がシアン(C)である場合を例に説明する。各重ねマーク101において黒(K)のトナー像101Kは矩形像101Kaと矩形像101Kbとの2つの矩形像から構成されている。図示するように2つの矩形像101Kaと101Kbとは主走査方向の位置が同じで副走査方向に互いに離間している。一方、シアン(C)のトナー像101Cはシアン(C)のトナーで塗り潰された一つの矩形像として構成されている。なお、黒(K)のトナー像101Kも一つの矩形像として形成されてもよい。
図5において最も下流側にある重ねマーク101(1)は、黒(K)のトナー像に対してシアン(C)のトナー像が副走査方向の上流側に約7.5ドットずれている。そして、上流側に行くほど黒(K)のトナー像に対するシアン(C)のトナー像の位置が副走査方向の下流側に1ドット単位でずれていき、最後のマークである16番目のマーク101(16)では黒(K)のトナー像に対してシアン(C)のトナー像が副走査方向の下流側に7.5ドットずれている。
次に、上述した副走査方向重なりパターン100を光学センサ70によって検出して出力される出力信号について説明する。ここでは搬送ベルト35の外周面の光反射率の方がいずれの色のトナー像の光反射率よりも高いものとして説明する。
図5において点線110は黒(K)のトナー像に対してシアン(C)のトナー像が副走査方向に相対的に位置ずれしていない場合に光学センサ70から出力された出力信号の信号レベルを示している。すなわち点線110は基準波形を示している。
位置ずれが生じていなければ1番目の重ねマーク101(1)から8番目の重ねマーク101(8)まで重ねマーク101の副走査方向の幅が単調に減少し、9番目の重ねマーク101(9)から16番目の重ねマーク101(16)まで重ねマーク101の副走査方向の幅が単調に増加する。つまり、8番目の重ねマーク101(8)及び9番目の重ねマーク101(9)で重ねマーク101の副走査方向の幅が最小になる。
実線111は黒(K)のトナー像に対してシアン(C)のトナー像が副走査方向に相対的に位置ずれしている場合に光学センサ70から出力された出力信号の信号レベルを示している。
黒(K)のトナー像に対してシアン(C)のトナー像が副走査方向に相対的に位置ずれしていると、本来は8番目及び9番目の重ねマーク101で副走査方向の幅が最小になるはずであるが、10番目及び11番目の重ねマーク101で幅が最小になるなどのように、8番目及び9番目以外の重ねマーク101で幅が最小となる。
このため、例えば10番目及び11番目の重ねマーク101で幅が最小になる場合は、黒(K)のトナー像に対してシアン(C)のトナー像が副走査方向の上流側に2ドット位置ずれしていると判断することができる。
(3−2−2)主走査方向の位置ずれ量の検出
次に、図6を参照して、主走査方向の位置ずれ量の検出について説明する。主走査方向の位置ずれ量の検出では、第1色目のマークの上に第2色目のマークを重ねた重ねマークが副走査方向に複数配置される重なりパターン120であって、第1色目のマークと第2色目のマークとの主走査方向における重なり度合いが重ねマーク間で異なる重なりパターン120を形成する。以降の説明では重なりパターン120のことを主走査方向重なりパターン120という。
図7を参照してより具体的に説明する。便宜上、図7では重ねマーク120を模式的に示している。破線125で囲まれている主走査方向重なりパターン120を一列分の主走査方向重なりパターン120というとき、図7では主走査方向重なりパターン120が主走査方向に互いに離間して複数列配置されている場合を示している。図7に示すように、主走査方向重なりパターン120の場合は第1色目のマーク121aも第2色目のマーク121bも一つの矩形像として形成される。
次に、図8を参照して、上述した主走査方向重なりパターン120を光学センサ70によって検出して出力される出力信号について説明する。図8において点線135は黒(K)のトナー像に対してシアン(C)のトナー像が主走査方向に相対的に位置ずれしていない場合に光学センサ70によって各重ねマーク135を検出したときの出力信号の信号レベルを示している。すなわち点線135は基準波形を示している。
搬送ベルト35の外周面の光反射率の方が高い場合は、マークの面積が小さいほどセンサからの出力信号の信号レベルが高くなる。このため、位置ずれが生じていなければ1行目から8行目まで信号レベルが単調に減少し、9行目から16行目まで信号レベルが単調に増加する。つまり、8行目及び9行目で信号レベルが最小になる。
実線136は黒(K)のトナー像に対してシアン(C)のトナー像が主走査方向に相対的に位置ずれしている場合に光学センサ70によって各重ねマーク121を検出したときの出力信号の信号レベルを示している。黒(K)のトナー像に対してシアン(C)のトナー像が主走査方向に相対的に位置ずれしていると、本来は8行目及び9行目で信号レベルが最小になるはずであるが、6行目及び7行目で最小になるなどのように、8行目及び9行目以外の行で最小となる。
このため、例えば6行目及び7行目で信号レベルが最小になる場合は、黒(K)のトナー像に対してシアン(C)のトナー像が主走査方向の左側に2ドット位置ずれしていると判断することができる。
(4)重なりパターンと非重なりパターンとの使い分け
図4に示す副走査方向重なりパターン100では、黒(K)のトナー像に対するシアン(C)のトナー像の副走査方向の位置ずれ量が検出できるのみである。このため、黒(K)のトナー像に対するマゼンタ(M)のトナー像の副走査方向の位置ずれ量、及び、黒(K)のトナー像に対するイエロー(Y)のトナー像の副走査方向の位置ずれ量を検出するためには、黒(K)とマゼンタ(M)との組み合わせ、及び、黒(K)とイエロー(Y)との組み合わせについてそれぞれ図4と同様の副走査方向重なりパターンを形成しなければならない。主走査方向重なりパターンについても同様である。つまり、重なりパターンを用いる場合は全部で6パターンを形成しなければならない。
これに対し、非重なりパターン90を用いる場合は図3に示すパターンのみでCMYKの主走査方向の位置ずれ量、及び、黒(K)のトナー像に対するCMYのトナー像の副走査方向の相対的な位置ずれ量を検出できる。つまり、非重なりパターン90の場合は形成するパターンが1パターンでよい。従って、非重なりパターン90は重なりパターンに比べて使用するトナー量が少ないという利点や、パターンの形成に要する時間が短いという利点がある。
一方、重なりパターンは非重なりパターン90に比べて光学センサ70の製造公差による位置ずれ量の検出誤差が小さいという利点がある。例えば製造公差によって光学センサ70の設計上の光軸があるとされる位置から主走査方向にずれてしまっていたとする。この場合、非重なりパターン90を用いてマークの位置ずれ量を検出すると、非重なりパターン90は光学センサ70の光軸の位置ずれ量を検出できるようなパターンではないので、光学センサ70の光軸の位置ずれ量が含まれた状態でマークの位置ずれ量を取得することになる。そのため、非重なりパターン90を用いて位置ずれ量をゼロに近づけたとしても、実際の光学センサ70の光軸と設計上の光軸とのずれ量分だけ画像の形成位置がずれている状態となる。
これに対し、重なりパターンを用いた場合では、出力信号の信号波形(波形111や波形136)と基準波形(波形110や波形135)との位相差に対応するずれ量が、光学センサ70の光軸のずれによる影響が排除された状態の基準色に対する他の色の位置ずれ量に相当する。そのため、光学センサ70の光軸のずれがゼロの場合と同様に画像を形成することができ、プリンタ1の画像品質を向上させることができる。
このように、非重なりパターン90と重なりパターンとは特性が異なる。そこで、制御部80は、これらのパターンを使い分けて位置ずれ量を検出する。具体的には、制御部80は、高画質モードが設定されている場合は重なりパターンを用いて位置ずれ量を検出し、低画質モードが設定されている場合は非重なりパターン90を用いて位置ずれ量を検出する。
高画質モードが設定されている場合に重なりパターンを用いる理由は、高画質モードでは1ドット当たりの大きさが低画質モードの場合よりも小さいので、ドットの形成位置をより精度よく制御することが要求されるからである。
「高画質モードが設定されている場合」は重なりパターン実行条件の一例である。「低画質モードが設定されている場合」は非重なりパターン実行条件の一例である。
ただし、詳しくは後述するが、本実施形態では以下に説明する補正値を生成するために、低画質モードが設定されている場合であっても重なりパターンを用いた位置ずれ量の検出を実行する場合がある。
(5)非重なりパターンを用いて検出された位置ずれ量の補正
前述したように非重なりパターン90は光学センサ70の光軸の位置ずれ量を検出できず、重なりパターンに比べて光学センサ70の光軸の位置ずれ量分だけ検出誤差が大きくなる虞がある。
そこで、制御部80は、後述する「補正値を生成する条件」が成立した場合は、重なりパターンを用いた位置ずれ量の検出と非重なりパターン90を用いた位置ずれ量の検出とを実行し、検出した位置ずれ量の差から、基準色以外の色について主走査方向、副走査方向毎に補正値を生成する。
そして、低画質モードが設定されている場合には、非重なりパターン90を用いて検出された位置ずれ量を、生成した補正値を用いて補正することにより、重なりパターンを用いて検出された位置ずれ量と同等の位置ずれ量を算出する。そのため、非重なりパターン90を用いた場合と重なりパターンを用いた場合との検出誤差を小さくすることができる。
具体的には例えば、制御部80は基準色以外の各色について以下の式1によって補正値を生成する。
補正値=重なりパターンを用いて検出された位置ずれ量−非重なりパターン90を用いて検出された位置ずれ量・・・ 式1
例えば重なりパターンを用いて検出された位置ずれ量が5であったとし、非重なりパターン90を用いて検出された位置ずれ量が2であったとする。この場合の補正値は上述した式1により3となる。
そして、制御部80はその後に非重なりパターン90を用いて位置ずれ量を検出するとき、検出した位置ずれ量に上述した補正値を加算することにより、重なりパターンを用いた場合に検出される位置ずれ量に近づくように補正する。
なお、ここでは補正値として差を例に説明したが、補正値は例えば重なりパターンを用いて検出された位置ずれ量と非重なりパターン90を用いて検出された位置ずれ量との比であってもよい。
(5−1)補正値を生成する条件
上述した「補正値を生成する条件」は、具体的には例えば以下の条件である。
(b1)低画質モードにおいて、記憶部82に補正値が記憶されていないとき
(b2)低画質モードにおいて、搬送ベルト35が交換されたとき
(b3)低画質モードにおいて、前回補正値を生成してからの印刷枚数が第1の一定枚数に達したとき
(b4)低画質モードにおいて、ユーザから補正値の生成指示を受け付けたとき
ここで条件(b2)〜(b4)は前述した位置ずれ量の検出を実行する条件(a1)〜(a3)に「低画質モードにおいて」という限定を加えたものである。
また、制御部80は、条件(b3)が成立したか否かを判断するために、印刷が実行される度にその印刷枚数を履歴として記憶部82に記憶させる。印刷枚数は画像形成に関する履歴の一例である。また、制御部80が印刷枚数を記憶させる処理は記憶処理の一例である。また、「印刷枚数が一定枚数に達したとき」は所定の条件の一例である。なお、制御部80は印刷枚数の他にカラー印刷の有無などの印刷条件も履歴として記憶させ、補正値を生成するか否かを印刷条件も考慮して判断してもよい。
(5−2)補正値の推定
上述したように制御部80は「補正値を生成する条件」が成立すると補正値を生成する。しかしながら、その生成方法は成立した条件によって異なる。具体的には、制御部80は、条件(b1)が成立した場合は基準色と他の1色との全ての組み合わせについて非重なりパターンを用いた位置ずれ量の検出と重なりパターンを用いた位置ずれ量の検出とを実行して補正値を生成する。基準色と他の1色との全ての組み合わせとは、黒(K)とシアン(C)との組み合わせ、黒(K)とマゼンタ(M)との組み合わせ、及び、黒(K)とイエロー(Y)との組み合わせのことをいう。
これに対し、制御部80は、条件(b2)〜(b4)が成立した場合は黒(K)と他のいずれか1色との組み合わせについてのみ非重なりパターンを用いた位置ずれ量の検出と重なりパターンを用いた位置ずれ量の検出とを実行して当該他の1色についての補正値を生成し、当該他の1色以外の他の色についての補正値を当該他の1色についての補正値から推定する。ここで、例えば基準色以外の他の1色がシアン(C)であるとすると、他の1色以外の他の色とはマゼンタ(M)及びイエロー(Y)のことをいう。このようにする理由を以下に説明する。
ある色について重なりパターンを用いて検出した位置ずれ量と非重なりパターン90を用いて検出した位置ずれ量との間に差が生じている場合、すなわち補正値が0でない場合、その差が生じた原因(センサの製造公差など)は他の色についても同様に影響する。このため、ある色についての補正値が大きければ、他の色についての補正値も大きくなる。つまり、ある色について生成した補正値と、他の色について生成した補正値とには相関がある。
そこで、制御部80は、トナーを節約するため、及び、補正値の生成に要する時間を短縮するために、基準色以外の他の1色について生成した補正値から当該他の1色以外の他の色についての補正値を推定する。
具体的には例えば、制御部80は、基準色以外の他の1色について生成した補正値に、当該他の1色以外の他の色毎に用意されている係数を乗算することによって当該他の1色以外の他の色についての補正値を推定する。
乗算する係数は、例えば予め基準色以外の全ての色について補正値を生成し、基準色以外の全ての色のうち上述した他の1色についての補正値と当該他の1色以外の他の色の補正値との比として求めることができる。ROM80bには予め実験により求められた比が他の1色以外の他の色毎に係数として記憶されている。制御部80はその係数を乗算することによって補正値を推定する。
なお、予めROM80bに係数を記憶しておくのではなく、基準色と他の1色との全ての組み合わせについて実際に重なりパターンと非重なりパターン90とを用いて基準色以外の他の色毎に補正値を生成し、生成した補正値間の比を係数として記憶部82に記憶させてもよい。
また、ここでは係数を乗算することによって推定する場合を例に説明したが、係数を加算することによって推定してもよいし、他の1色についての補正値と当該他の1色以外の他の色についての補正値とが対応付けられているテーブルを参照することによって推定してもよい。推定の方法は適宜に選択可能である。
(6)制御部による位置ずれ量検出・調整処理
以下、図9を参照して、前述した「位置ずれ量の検出を実行する条件」が成立したときの制御部80の位置ずれ量検出・調整処理について説明する。
S101では、制御部80は動作モードとして高画質モードが設定されているか否かを判断し、高画質モードが設定されている場合はS102に進み、低画質モードが設定されている場合はS106に進む。
S102では、制御部80は基準色と他の1色との全ての組み合わせについて副走査方向重なりパターン100を用いて副走査方向の位置ずれ量を検出する。S102は重なりパターン検出処理の一例である。
S103では、制御部80はS102で検出した位置ずれ量に基づいて画像形成部40によるトナー像の副走査方向の形成位置を示す数値を書き換えることで、形成位置を調整する。具体的には例えば、制御部80は黒(K)のトナー像に対する他の色のトナー像の副走査方向の相対的な位置ずれが減少するように、黒(K)以外の色のプロセス部が露光を開始する副走査方向のタイミングを位置ずれ量に応じて調整する。プロセス部が露光を開始する副走査方向のタイミングはトナー像の副走査方向の形成位置を示す数値の一例であり、S103は調整処理の一例である。
S104では、制御部80は基準色と他の1色との全ての組み合わせについて主走査方向重なりパターン120を用いて主走査方向の位置ずれ量を検出する。
S105では、制御部80はS104で検出した位置ずれ量に基づいて画像形成部40によるトナー像の主走査方向の形成位置を示す数値を書き換える。具体的には例えば、制御部80は各色のプロセス部が露光を開始する主走査方向のタイミングを位置ずれ量に応じて調整する。プロセス部が露光を開始する主走査方向のタイミングはトナー像の主走査方向の形成位置を示す数値の一例であり、S105は調整処理の一例である。
S106では、制御部80は補正値を生成する条件(b1)が成立したか否かを判断する。例えば工場出荷後、初めて低画質モードで印刷するときは補正値が記憶されていない。制御部80は、補正値が記憶されていない場合は条件(b1)が成立したとしてS107に進み、記憶されている場合はS108に進む。
S107では、制御部80は第1の非重なりパターン調整処理を実行する。第1の非重なりパターン調整処理は、非重なりパターン90を用いて位置ずれ量を検出する処理、検出した位置ずれ量に基づいてトナー像の形成位置を調整する処理、基準色と他の1色との全ての組み合わせについて重なりパターン検出処理と非重なりパターン検出処理とを実行して各他の1色についての前述した補正値を生成する処理などを実行する処理である。第1の非重なりパターン調整処理についての説明は後述する。
S108では、制御部80は前述した条件(a1)〜(a3)のいずれかが成立しているか否かを判断する。S101で低画質モードと判断されているので、条件(a1)〜(a3)のいずれかが成立すれば、前述した補正値を生成する条件(b2)〜(b4)のいずれかが成立することになる。これに対し、条件(a4)又は条件(a5)が成立して本処理が実行された場合は「補正値を生成する条件」は成立しないことになる。
制御部80は、条件(a1)〜(a3)のいずれかが成立している場合はS109に進み、成立していない場合はS110に進む。
S109では、制御部80は第2の非重なりパターン調整処理を実行する。第2の非重なりパターン調整処理は、非重なりパターン90を用いて位置ずれ量を検出する処理、検出した位置ずれ量に基づいてトナー像の形成位置を調整する処理、基準色と他の1色との組み合わせについて重なりパターン検出処理と非重なりパターン検出処理とを実行して当該他の1色についての前述した補正値を生成する処理、他の1色以外の他の色についての補正値を当該他の1色についての補正値から推定する推定処理などを実行する処理である。第2の非重なりパターン調整処理についての説明は後述する。
S110では、制御部80は全ての色について非重なりパターン90を用いて副走査方向及び主走査方向の位置ずれ量を検出する。S110は非重なりパターン検出処理の一例である。
S111では、制御部80は基準色以外の他の色について、S110で検出した位置ずれ量を、記憶部82に記憶されている補正値を用いて補正する。S111は補正処理の一例である。記憶部82に記憶されている補正値は第1の非重なりパターン調整処理あるいは第2の非重なりパターン調整処理によって記憶部82に記憶されたものである。
S112では、制御部80はS111で補正された位置ずれ量に基づいて、検出領域130の中心と非重なりパターンの中心軸とを一致させるように画像形成部40によるトナー像の主走査方向の形成位置を示す数値の書き換え、及び、副走査方向の形成位置を示す数値の書き換えをする。S112は調整処理の一例である。S112は調整処理の一例である。
(6−1)第1の非重なりパターン調整処理
次に、図10を参照して、S107で実行される第1の非重なりパターン調整処理について説明する。ここでは図9に示す処理と実質的に同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
S110及びS111は図9に示す処理と実質的に同一であるので説明を省略する。ただし、第1の非重なりパターン調整処理におけるS111では未だ記憶部82に補正値が記憶されていないので、補正値として0を用いるものとする。なお、第1の非重なりパターン調整処理ではS111を実行しないようにしてもよい。
S200では、制御部80はS111で補正された位置ずれ量に基づいて、検出領域130の中心と非重なりパターンの中心軸とを一致させるように画像形成部40によるトナー像の主走査方向の形成位置を示す数値の書き換え、及び、副走査方向の形成位置を示す数値の書き換えをする。S200は調整処理の一例である。
第1の非重なりパターン調整処理では、補正値が記憶されていない状態にあることから位置ずれ量が大きい可能性があるので、S110のように位置ずれを検出することが好ましい。例えば、S110において、黒(K)とシアン(C)との組み合わせについては主走査方向に30ドットのずれがあり、副走査方向に30ドットのずれがあったとする。この場合に、S200により検出領域130の中心と非重なりパターンの中心軸とを一致させるよう、主走査方向の形成位置を示す数値を30ドットに対応する数値だけ減算し、副走査方向の形成位置を示す数値を30ドットに対応する数値だけ減算する。ここでは、未だに光学センサ70の光軸のずれ量が残っており、主走査方向に1ドットのずれがあり、副走査方向に1ドットのずれがあるとする。
S201では、上述した式1において演算のために用いる、非重なりパターン90を用いて検出された位置ずれ量を得るために、制御部80は再度全ての色について非重なりパターン90を用いて副走査方向及び主走査方向の位置ずれ量を検出する。S200において数値の書き換えがされていることから、S201において制御部80は主走査方向に0ドットのずれがあり、副走査方向に0ドットのずれがあることを検出する。なお、制御部80はこの検出を2回繰り返し、その平均値を位置ずれ量として求める。ただし、この場合は位置ずれ量の検出のみであり、トナー像の形成位置の調整は行わない。
S202では、制御部80は基準色と他の1色との全ての組み合わせについて副走査方向重なりパターン100を用いて副走査方向の位置ずれ量を検出する。S202において制御部80は、光学センサ70の光軸のずれ量に対応する副走査方向への1ドットのずれがあることを検出する。
S203では、制御部80はS202で検出した位置ずれ量に基づいて画像形成部40によるトナー像の副走査方向の形成位置を示す数値を書き換える。S203においては副走査方向の形成位置示す数値を1ドットに対応する数値だけ減算する。
S204では、制御部80は基準色以外の他の全ての色について、S201で非重なりパターン90を用いて検出した副走査方向の位置ずれ量とS202で副走査方向重なりパターン100を用いて検出した副走査方向の位置ずれ量との差を、当該色についての副走査方向の補正値として記憶部82に記憶させる。S204においては副走査方向にマイナス1ドットという値が記憶部82に記憶される。
S205では、制御部80は基準色と他の1色との全ての組み合わせについて主走査方向重なりパターン120を用いて主走査方向の位置ずれ量を検出する。S205において制御部80は、光学センサ70の光軸のずれ量に対応する主走査方向への1ドットのずれがあることを検出する。
S206では、制御部80はS205で検出した位置ずれ量に基づいて画像形成部40によるトナー像の主走査方向の形成位置を示す数値を書き換える。S206においては主走査方向の形成位置示す数値を1ドットに対応する数値を減算する。
S207では、制御部80は基準色以外の他の全ての色について、S201で非重なりパターン90を用いて検出した主走査方向の位置ずれ量とS205で主走査方向重なりパターン120を用いて検出した主走査方向の位置ずれ量との差を主走査方向の補正値として記憶部82に記憶させる。S207においては主走査方向にマイナス1ドットという値が記憶部82に記憶される。
上述したS201〜S207は補正値生成処理の一例である。
(6−2)第2の非重なりパターン調整処理
次に、図11及び図12を参照して、S109で実行される第2の非重なりパターン調整処理について説明する。ここでは基準色以外の他の1色としてシアン(C)を例に説明する。また、ここでは図9に示す処理と実質的に同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
S110〜S111は図9に示す処理と実質的に同一であり、S200は図11に示す処理と実質的に同一であるので説明を省略する。
S301では、上述した式1において演算のために用いる、非重なりパターン90を用いて検出された位置ずれ量を得るために、制御部80は黒(K)とシアン(C)との2色の組み合わせについてのみ非重なりパターン90を用いて副走査方向及び主走査方向の位置ずれ量を検出する。
ここで、S301では図13に示すように黒(K)とシアン(C)との2色のみを用いた非重なりパターン90を用いるものとする。これは位置ずれ量を検出しない色のマークを形成する無駄をなくすためである。S301において制御部80はこの検出を2回繰り返し、その平均値を位置ずれ量として求める。ただし、この場合は位置ずれ量の検出のみであり、トナー像の形成位置の調整は行わない。
S302では、制御部80は黒(K)とシアン(C)との組み合わせについてのみ副走査方向重なりパターン100を用いて副走査方向の位置ずれ量を検出する。
S303では、制御部80はS302で検出した位置ずれ量に基づいて、画像形成部40によるシアン(C)のトナー像の副走査方向の形成位置を示す数値を書き換える。
S304では、制御部80はS301で非重なりパターン90を用いて検出した副走査方向の位置ずれ量とS302で副走査方向重なりパターン100を用いて検出した副走査方向の位置ずれ量との差を、シアン(C)についての副走査方向の補正値として記憶部82に記憶させる。
S305では、制御部80は黒(K)とシアン(C)との組み合わせについてのみ主走査方向重なりパターン120を用いて主走査方向の位置ずれ量を検出する。
S306では、制御部80はS302で検出した位置ずれ量に基づいて、画像形成部40によるシアン(C)のトナー像の主走査方向の形成位置を示す数値を書き換える。
S307では、制御部80は黒(K)とシアン(C)とのそれぞれについて、S301で非重なりパターン90を用いて検出した主走査方向の位置ずれ量とS306で主走査方向重なりパターン120を用いて検出した主走査方向の位置ずれ量との差を主走査方向の補正値として記憶部82に記憶させる。
S308では、制御部80は黒(K)とシアン(C)とについて前回生成した副走査方向の補正値及び主走査方向の補正値を記憶部82から読み出す。
前回生成した補正値は「第1の非重なりパターン調整処理」によって記憶されたものである場合もあるし、前回「第2の非重なりパターン調整処理」を実行したときにS304及びS307で記憶されたものである場合もある。
以降の説明では今回実行したS304及びS307において記憶された補正値のことを今回生成した補正値という。
S309では、制御部80はシアン(C)について、前回生成した副走査方向の補正値と今回生成した副走査方向の補正値との差を求めるとともに、前回生成した主走査方向の補正値と今回生成した主走査方向の補正値との差を求める。
S310では、制御部80は副走査方向の補正値の差、及び、主走査方向の補正値の差のうち少なくとも一方の差が第1の閾値以上であるか否かを判断し、第1の閾値以上である場合はS311に進み、第1の閾値未満である場合はS318に進む。S310は範囲判断処理の一例である。
S311では、上述した式1において演算のために用いる、非重なりパターン90を用いて検出された位置ずれ量を得るために、制御部80は全ての色について非重なりパターン90を用いて副走査方向及び主走査方向の位置ずれ量を検出する。
S312では、制御部80は黒(K)とシアン(C)以外の他の色との全ての組み合わせについて、すなわち黒(K)とマゼンタ(M)との組み合わせ、及び、黒(K)とイエロー(Y)との組み合わせについて、副走査方向重なりパターン100を用いて副走査方向の位置ずれ量を検出する。
S313では、制御部80はS312で検出した位置ずれ量に基づいて画像形成部40による画像の副走査方向の形成位置を示す値を書き換える。
S314では、制御部80は黒(K)とマゼンタ(M)との組み合わせ、及び、黒(K)とイエロー(Y)との組み合わせについて、S311で検出した副走査方向の位置ずれ量とS312で検出した副走査方向の位置ずれ量とから副走査方向の補正値を生成し、生成した補正値を記憶部82に記憶させる。
S315では、制御部80は黒(K)とマゼンタ(M)との組み合わせ、及び、黒(K)とイエロー(Y)との組み合わせについて、主走査方向重なりパターン120を用いて主走査方向の位置ずれ量を検出する。
S316では、制御部80はS315で検出した位置ずれ量に基づいて画像形成部40による画像の主走査方向の形成位置を示す値を書き換える。
S317では、制御部80は黒(K)とマゼンタ(M)との組み合わせ、及び、黒(K)とイエロー(Y)との組み合わせについて、S311で検出した主走査方向の位置ずれ量とS315で検出した主走査方向の位置ずれ量とから主走査方向の補正値を生成し、生成した補正値を記憶部82に記憶させる。
S318では、制御部80は黒(K)とシアン(C)について、今回生成した副走査方向の補正値が第2の閾値以上であるか否かを判断し、第2の閾値未満である場合はS319に進み、第2の閾値以上である場合はS311に進む。S318は範囲判断処理の一例である。
S319では、制御部80は黒(K)とシアン(C)とについての副走査方向及び主走査方向の補正値から黒(K)とマゼンタ(M)との組み合わせ、及び、黒(K)とイエロー(Y)との組み合わせについての副走査方向及び主走査方向の補正値を推定する。
S320では、制御部は推定した補正値を記憶部82に記憶させる。
(7)実施形態の効果
以上説明した実施形態1に係るプリンタ1によると、重なりパターンを用いた位置ずれ量の検出処理(重なりパターン検出処理という)、及び、非重なりパターンを用いた位置ずれ量の検出処理(非重なりパターン検出処理という)のうちいずれの検出処理を実行するかを、重なりパターン実行条件、及び、非重なりパターン実行条件に従って判断するので、これらの実行条件を適切に設定しておくことにより、重なりパターンと非重なりパターンとを適切に使い分けることができる。
更に、プリンタ1によると、動作モードとして高画質モードが設定されている場合は重なりパターン検出処理を実行するので、高画質モードの場合に位置ずれ量を精度よく判断できる。
更に、プリンタ1によると、重なりパターン検出処理と非重なりパターン検出処理とを実行し、その差を補正値として記憶させるので、非重なりパターン検出処理によって検出された位置ずれ量を重なりパターン検出処理によって検出された位置ずれ量に近づけることができ、非重なりパターン検出処理によって検出された位置ずれ量の精度を向上できる。
更に、プリンタ1によると、条件(b1)が成立した場合は全ての2色の組み合わせについて重なりパターン検出処理と非重なりパターン検出処理とを実行して補正値を生成するので、例えば基準色と他の1色との組み合わせについてのみ重なりパターン検出処理と非重なりパターン検出処理とを実行して補正値を生成し、当該他の1色以外の他の色についての補正値を当該他の1色についての補正値から推定する場合に比べ、当該他の1色以外の他の色についても補正値の精度が向上する。
更に、プリンタ1によると、基準色と他の1色との全ての組み合わせについて重なりパターン検出処理と非重なりパターン検出処理とを実行して補正値を生成するのが、条件(b1)が成立した場合に限定されるので、言い換えると記憶部82に補正値が記憶されていない場合に限定されるので、トナーの使用量を抑制できる。
更に、プリンタ1によると、条件(b2)〜(b4)が成立した場合は他の1色以外の他の色については重なりパターン検出処理及び非重なりパターン検出処理を実行せず当該他の1色についての補正値から推定するので、トナーの使用量を抑制できるとともに、パターンの形成に要する時間を短縮できる。
更に、プリンタ1によると、例えばユーザはプリンタ1に補正値の生成指示を行うことにより、自身の望むタイミングで補正値を生成し直させることができる。
更に、プリンタ1によると、画像形成に関する履歴が所定の条件を満たす場合に補正値を生成するので、履歴に応じた適切なタイミングで補正値を生成し直すことができる。
更に、プリンタ1によると、先に非重なりパターン検出処理を実行し、非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量に基づいて画像形成部40による画像の形成位置を調整した後に重なりパターン検出処理を実行するので、補正値の精度を向上させることができる。
更に、プリンタ1によると、重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量、又は、非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量に基づいて画像形成部40による画像の形成位置を調整することができる。
更に、プリンタ1によると、重なりパターンは副走査方向、及び、主走査方向のうちいずれか一方の方向における両トナー像の重なり度合いがマーク間で異なるものであり、制御部80は、重なりパターン検出処理において、光学センサ70から出力された出力信号の波形と基準波形との位相差から当該一方の方向における色間の位置ずれ量を検出する。光学センサ70の出力信号の強弱に誤差があったとしても位相差への影響は小さいので、このような方法で位置ずれ量を検出すると位置ずれ量を精度よく検出できる。
更に、プリンタ1によると、トナー像の重なり度合いが副走査方向に互いに異なる重ねマーク101からなる副走査方向重なりパターン100を搬送ベルト35上に形成させて副走査方向の位置ずれ量を検出する重なりパターン検出処理(副走査方向重なりパターン検出処理という)と、トナー像の重なり度合いが主走査方向に互いに異なる重ねマーク121からなる主走査方向重なりパターン120を搬送ベルト35上に形成させて主走査方向の位置ずれ量を検出する重なりパターン検出処理(主走査方向重なりパターン検出処理という)と、を実行するものであり、副走査方向重なりパターン検出処理を実行した後に、当該副走査方向重なりパターン検出処理によって検出した副走査方向の位置ずれ量に基づいて画像形成部40によるトナー像の副走査方向の形成位置を調整し、調整後に、主走査方向重なりパターン検出処理を実行する。
副走査方向に位置ずれが生じていると、主走査方向の位置ずれ量の検出精度が低下する。プリンタ1によると、副走査方向の位置ずれ量に基づいて画像の副走査方向の形成位置を調整してから主走査方向の位置ずれ量を検出するので、主走査方向の位置ずれ量の検出精度の低下を抑制できる。
更に、プリンタ1によると、他の1色について生成した補正値が許容範囲内にない場合は、基準色と当該他の1色以外の他の色との組み合わせについて重なりパターン検出処理と非重なりパターン検出処理とを実行して当該他の1色以外の他の色についての補正値を生成する。
他の1色について生成した補正値が許容範囲内にない場合は、推定した補正値も許容範囲にない可能性が高い傾向がある。許容範囲内にない補正値を用いて補正すると補正の精度が低下する。
プリンタ1によると、他の1色について生成した補正値が許容範囲内にない場合は推定を行わず、基準色と当該他の1色以外の他の色との組み合わせについて重なりパターン検出処理と非重なりパターン検出処理とを実行して補正値を追加で生成するので、補正の精度が低下することを抑制できる。
更に、プリンタ1によると、前回生成した補正値と今回生成した補正値との差が閾値以上である場合に、補正値が許容範囲内にないと判断する。前回生成した補正値と今回生成した補正値との差が閾値以上である場合は、湿度や温度、画像形成部40の物理的な状態などが大きく変化している可能性がある。そのような場合は、推定した補正値を用いると補正の精度が低下する虞がある。
プリンタ1によると、前回生成した補正値と今回生成した補正値との差が閾値以上である場合は補正値を追加で生成するので、補正の精度が低下することを抑制できる。
<他の実施形態>
上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では重なりパターン実行条件として「画像形成部の動作モードとして高画質モードが設定されていること」を例に説明した。しかしながら、重なりパターン実行条件はこれに限られるものではない。例えば位置ずれ量を検出してからの印刷枚数が100枚に達する毎に非重なりパターン検出処理を実行し、1000枚に達すると重なりパターン検出処理を実行するというものであってもよい。どのような条件で重なりパターン検出処理や非重なりパターン検出処理を実行するかは適宜に決定することができる。
(2)上記実施形態では補正値を用いて位置ずれ量を補正する場合を例に説明したが、位置ずれ量の補正は必ずしも行わなくてもよい。
(3)上記実施形態では副走査方向重なりパターン100を用いた重なりパターン検出処理を実行した後に、当該重なりパターン検出処理によって検出した副走査方向の位置ずれ量に基づいて画像形成部による画像の副走査方向の形成位置を調整する調整処理を実行し、調整処理を実行した後に、主走査方向重なりパターン120を用いて重なりパターン検出処理を実行する。副走査方向重なりパターン100を用いた重なりパターン検出処理と主走査方向重なりパターン120を用いた重なりパターン検出処理とを実行する順序は、非重なりパターン90を用いず、重なりパターンのみを用いて位置ずれを検出する画像形成装置においても適用することができる。以下、具体的に説明する。
図14は、1行分の主走査方向重なりパターンであって、第1色目の重ねマークと第2色目の重ねマークとが副走査方向にずれてしまった場合を示している。この場合、副走査方向のずれがない場合に比べて、光学センサ70の出力信号のピークが継続する区間Eが狭くなってしまう。区間Eが狭くなると、区間Eがノイズとして扱われる虞がある。そうなると位置ずれ量の検出精度が低下する。
このため、先に副走査方向重なりパターン100を用いた重なりパターン検出処理を実行して画像形成部40による画像の副走査方向の形成位置を調整し、その後に主走査方向重なりパターン120を用いて重なりパターン検出処理を実行するようにすると、主走査方向重なりパターン120において第1色目のトナー像と第2色目のトナー像との副走査方向の位置ずれを低減できるので、位置ずれ量の検出精度が低下することを抑制できる。
(4)上記実施形態では画像形成装置として直接転写タンデム方式のレーザプリンタを例に説明した。これに対し、画像形成装置は中間転写ベルトを用いた中間転写型のプリンタであってもよい。その場合は中間転写ベルトが回転体の一例である。
(5)上記実施形態では制御部80が一つのCPU80aを備える場合を例に説明した。これに対し、制御部80は複数のCPUによって構成されてもよいし、ASICによって構成されてもよいし、一以上のCPUとASICとの組み合わせによって構成されてもよい。
(6)上記実施形態では画像形成装置としてプリンタを例に説明した。これに対し、画像形成装置は、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、コピー機能などを備える所謂複合機として構成されてもよい。
1・・・プリンタ、35・・・搬送ベルト、40・・・画像形成部、70・・・光学センサ、80・・・制御部、90・・・非重なりパターン、91・・・マーク、92・・・マーク、100・・・副走査方向重なりパターン、101・・・マーク、110・・・基準波形、111・・・信号波形、120・・・主走査方向重なりパターン、121・・・マーク
実施形態1に係るプリンタの構成を簡略化して示す断面図。 プリンタの電気的構成を簡略化して示すブロック図。 4色からなる非重なりパターンを示す模式図。 副走査方向重なりパターンを示す模式図。 副走査方向重なりパターンを拡大して示す模式図。 主走査方向重なりパターンを示す模式図。 主走査方向重なりパターンを拡大して示す模式図。 主走査方向重なりパターンの重ねマークを光学センサによって検出したときの出力信号の信号レベルを示す模式図。 位置ずれ量検出・調整処理のフローチャート 第1の非重なりパターン調整処理のフローチャート 第2の非重なりパターン調整処理のフローチャート(前半)。 第2の非重なりパターン調整処理のフローチャート(後半)。 2色からなる非重なりパターンを示す模式図。 他の実施形態に係る主走査方向重なりパターンを示す模式図。

Claims (14)

  1. 回転体上に着色剤を用いて画像を形成する画像形成部と、
    制御部と、
    前記回転体上に形成された画像を検出するセンサと、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記画像形成部を制御して、第1色目の着色剤像の上に第2色目の着色剤像を重ねた重ねマークが前記回転体の回転方向に複数配置される重なりパターンであって前記第1色目の着色剤像と前記第2色目の着色剤像との重なり度合いが前記マーク間で異なる重なりパターンを前記センサによって検出される領域に形成させ、色間の位置ずれ量を検出する重なりパターン検出処理と、
    前記画像形成部を制御して、互いに異なる1色で形成された複数のマークが前記回転体の回転方向に互いに重ならないで配置される非重なりパターンを前記センサによって検出される領域に形成させ、前記マークの位置ずれ量を検出する非重なりパターン検出処理と、
    前記重なりパターン検出処理を実行する重なりパターン実行条件が成立している場合は前記重なりパターン検出処理を実行する一方、前記非重なりパターン検出処理を実行する非重なりパターン実行条件が成立している場合は前記非重なりパターン検出処理を実行する実行処理と、
    を実行する、画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記画像形成部の動作モードには高画質モードと前記高画質モードよりも低画質の画像が形成される低画質モードとがあり、
    前記重なりパターン実行条件は、前記画像形成部の動作モードとして前記高画質モードが設定されていることである、画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置であって、
    データを記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、
    前記重なりパターン検出処理と前記非重なりパターン検出処理とを実行し、前記重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量と前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量とに基づいて、前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量が前記重なりパターン検出処理によって検出した場合の位置ずれ量に近づくように補正するための補正値を生成する補正値生成処理と、
    前記補正値を前記記憶部に記憶させる記憶処理と、
    前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量を、前記記憶部に記憶されている前記補正値を用いて補正する補正処理と、
    を実行する、画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置であって、
    前記画像形成部は3色以上の色を用いて画像を形成するものであり、
    前記制御部は、前記補正値生成処理において、基準色と他の1色との全ての組み合わせについて前記重なりパターン検出処理と前記非重なりパターン検出処理とを実行して各前記他の1色についての前記補正値を生成する、画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、前記記憶部に前記補正値が記憶されているか否かを判断し、前記記憶部に前記補正値が記憶されていない場合に前記補正値生成処理を実行する、画像形成装置。
  6. 請求項3に記載の画像形成装置であって、
    前記画像形成部は3色以上の色を用いて画像を形成するものであり、
    前記制御部は、
    前記補正値生成処理において、基準色と他の1色との組み合わせについて前記重なりパターン検出処理と前記非重なりパターン検出処理とを実行して当該他の1色についての前記補正値を生成し、
    前記他の1色以外の他の色についての前記補正値を前記他の1色についての前記補正値から推定する推定処理を実行する、画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    前記補正値生成処理によって生成した前記他の1色についての前記補正値が許容範囲内にあるか否かを判断する範囲判断処理と、
    前記範囲判断処理によって前記許容範囲内にないと判断した場合に、前記基準色と前記他の1色以外の他の色との組み合わせについて前記重なりパターン検出処理と前記非重なりパターン検出処理とを実行して前記他の1色以外の他の色についての前記補正値を生成する追加生成処理と、
    を実行する、画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、前記範囲判断処理において、前記他の1色について前回生成した前記補正値と今回生成した前記補正値との差が閾値以上である場合に、前記許容範囲内にないと判断する、画像形成装置。
  9. 請求項6乃至請求項8のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、前記補正値を生成する生成指示を受け付ける指示受付処理を実行し、
    前記指示受付処理によって前記生成指示を受け付けた場合に、前記補正値生成処理を実行する、画像形成装置。
  10. 請求項6乃至請求項9のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、前記画像形成部による画像形成に関する履歴を記憶装置に記憶させる記憶処理を実行し、
    前記履歴が所定の条件を満たす場合に、前記補正値生成処理を実行する、画像形成装置。
  11. 請求項3乃至請求項10のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、前記補正値生成処理において、先に前記非重なりパターン検出処理を実行し、前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像の形成位置を調整し、その後に前記重なりパターン検出処理を実行する、画像形成装置。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、前記重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量、又は、前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像の形成位置を調整する調整処理を実行する、画像形成装置。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記重なりパターンは前記回転体の回転方向である副走査方向、及び、前記副走査方向に直交する主走査方向のうちいずれか一方の方向における両前記着色剤像の重なり度合いが前記マーク間で異なるものであり、
    前記制御部は、前記重なりパターン検出処理において、前記センサから出力された出力信号の波形と基準波形との位相差から前記一方の方向における色間の位置ずれ量を検出する、画像形成装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    前記着色剤像の重なり度合いが前記副走査方向に互いに異なる重ねマークからなる重なりパターンを前記回転体上に形成させて前記副走査方向の位置ずれ量を検出する副走査方向重なりパターン検出処理と、前記着色剤像の重なり度合いが前記主走査方向に互いに異なる前記重ねマークからなる前記重なりパターンを前記回転体上に形成させて前記主走査方向の位置ずれ量を検出する主走査方向重なりパターン検出処理と、
    を実行するものであり、
    前記副走査方向重なりパターン検出処理を実行した後に、当該副走査方向重なりパターン検出処理によって検出した前記副走査方向の位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像の前記副走査方向の形成位置を調整する調整処理を実行し、
    前記調整処理を実行した後に、前記主走査方向重なりパターン検出処理を実行する、画像形成装置。
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