JP3558620B2 - 位置ずれ補正方法及びカラー画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、レーザービームプリンタ等の4連タンデム構成のカラー画像形成装置における色ずれ補正用のパターン,及びその補正技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年におけるカラー画像出力装置の高速化及び高機能化の流れにより、従来は中間転写体を用いたカラー画像形成装置が主流であったのに対し、最近では複数の像担持体及び現像装置を含む画像形成ユニットを転写ベルトに対向させた位置並列に並べ、像担持体上のトナー像を転写紙(あるいは転写ベルト)上に順次転写させる構成の4連タンデム方式のカラー画像形成装置が主流を占めるようにになってきた。このような方式を用いたカラー画像形成装置にあっては、各色の像担持体上に形成されたトナー像を一括に転写できるために、プリント速度の高速化がはかれる利点があるもの、従来の中間転写体を用いたカラー画像形成装置に比べ、その構成上、各色の色ずれが発生しやすくなってしまう。
【0003】
なお、この種の技術として、例えば特開2000−81745号公報、特開2001−249513号公報などに開示された発明が公知である。これらの公報には、4連タンデム方式のカラー画像形成装置における位置ずれパターン及びその検出方法について開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この色ずれという技術課題に対し、これまでに幾つものこの色ずれに対する補正方法が多数考案されている。その1つに、転写ベルト上に複数の各色ライン画像を作像し、このライン画像の絶対的な位置から色ずれを補正するような補正方法がある。このように各色ライン像の基準色ラインに対する色ずれ量を検出し、これを補正するような方式をとった場合、その具体的な方法としては、ラインに照射した光の反射光出力から、ラインのエッジを検出する方法がとられる。しかし、この方法では、エッジの検出精度を向上させるために、サンプリング周波数を(機械の高速化に合わせて)高くしなければならず、またこれに加え高い処理速度が必要となるために、色ずれ補正のためにかかるコストが機械の高速化にほぼ比例して高くなってしまういう問題があった。
【0005】
また、特にエッジの検出精度を向上させるために、高精度、高分解能を持つCCDセンサにて検出するような方法もこれまでに考案されているが、このような手段を用いた場合にも、機械の複雑化、及びコストアップ等の技術課題があった。
【0006】
そこで、前記特開2001−249513号公報には、ラインのエッジを検出せずに、異なるパターンピッチを持つ基準色と補正対象となる測定色のを重合形成した後、この重合色パターンの1周期分に対応する光量変化を検知し、この検知情報に基づき両者間の色ずれを検知し、補正する方法が開示されている。このような方法を用いた場合には、ラインの読みとり方法のずれ(すなわち副走査ずれ)、及び主走査方向のずれ(すなわちスキュー)の検出が行えるものの、主走査のずれに対する補正は難しいと思われ、またこれについての具体的な方法も明示されていない。
【0007】
一方、前記特開2000−81745号公報には、等幅の複数のラインとこれに等しいライン間隔からなるパターンを基準色と補正対象色とを重ね合わせ、この重ね合わせパターンの濃度の濃度検出値と、パターン画像がぴったり重なり合った理想状態の時の濃度値D0と比較することにより、色ずれを補正する方法が開示されている。
【0008】
ここに開示されているものによれば、このような単一パッチを作成することにより、主走査方向及び副走査方向のずれ量を検知できることが示されているが、実際上は、この基準濃度D0と検出値との差分は、各色のトナー濃度、検出センサであるLEDの発光電流、及びセンサの検出距離(測定対象〜センサまでの距離)により大きくかわってしまうこと、また仮に基準パターン(基準色と補正対象色とが重なりあったパターン)の濃度D0の値をその時のトナー濃度値で補正するために、基準色のみでパターンを作成したとしても、これと基準パターン濃度D0とではトナーの総厚が異なるため、両者は等しくならず、これが色ずれ補正量の検出誤差につながるものと考えられる。
【0009】
本発明は、これらベタ画像の濃度、またはライン画像の重ね合わせにより作られたパッチ画像の濃度検出値により色ずれ量を補正する方法の従来技術に対する解決手段としてなされたもので、その目的は、高精度の位置ずれ補正が可能な位置ずれ補正方法を提供することにある。
【0011】
さらに他の目的は、前記補正パターンを形成し、高精度の位置ずれ補正が可能なカラー画像形成装置を提供することにある。
【0012】
前記目的を達成するため、第1の手段は、複数色の画像を中間転写体上に形成して多色のカラー画像を形成するときの各色の位置ずれを補正する位置ずれ補正方法において、所定ピッチで複数のラインを基準色である黒トナーにより形成した基準パターンに対し、この基準パターンと等ピッチで複数のラインからなるカラートナーの補正対象色パターンとを重ね合わせたパターンをひとつのパッチとし、前記ラインの相対的な位置関係を該ラインのピッチ方向に任意量シフトさせたパッチを複数個、検出センサの読み取り方向に対し、連続的に形成したパッチ群を形成し、基準色である黒トナーは転写体上で重ね合わされる最終色であり、かつ、補正対象色パターンが基準パターンに対し完全に重なった、もしくは完全にずれたパターンを基準パッチとし、この基準パッチに対して複数のパッチを、センサの読み取り方向に対し、前後に連続的に並べてパッチ群を形成し、前記のようにして形成された連続した各パッチ群の任意のシフト量に対する各パッチの光学的検出値の変曲点の両側に得られる出力の2つの直線の交点を検出値の最小値または最大値以外の検出値を使用して計算し、その結果に基づいて色ずれの補正を行うことを特徴とする。
第2の手段は、複数の像担持体と、各像担持体上に形成されたトナー像を、順次転写することによりカラー画像出力を得るカラー画像形成装置において、所定ピッチで複数のラインを基準色である黒トナーにより形成した基準パターンに対し、この基準パターンと等ピッチで複数のラインからなるカラートナーの補正対象色パターンとを重ね合わせたパターンをひとつのパッチとし、前記ラインの相対的な位置関係を該ラインのピッチ方向に任意量シフトさせたパッチ複数個、検出センサの読み取り方向に対し、連続的に形成したパッチ群を形成するパターン形成手段と、この連続的なパッチ群の拡散光出力成分を検出するための検出センサと、基準色である黒トナーは転写体上で重ね合わされる最終色であり、かつ、補正対象色パターンが基準パターンに対し完全に重なった、もしくは完全にずれたパターンを基準パッチとし、この基準パッチに対し、複数のパッチを、センサの読み取り方向に対し、前後に連続的に並べた構成としたパッチ群を色ずれ補正パターンとし、各パッチ長、パッチ間隔及び検出センサの転写体上のスポット径とが、
パッチ長+パッチ間隔>センサの転写体上のスポット径×2
の関係にあることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施形態に係るカラー画像形成装置の概略構成図である。
【0028】
このカラー画像形成装置は、1つの手差しトレイ36、2つの給紙カセット34(第1給紙トレイ)、34(第2給紙トレイ)の3つの給紙トレイを持ち、手差しトレイ36より給紙された転写紙は給紙コロ37により直接レジストローラ23へ、また第1及び第2給紙トレイ34から給紙された転写紙は、給紙コロ35により中間ローラ39を経て、レジストローラ23に搬送され、感光体上に作像された画像が転写紙の先端にほぼ一致するタイミングでレジストクラッチ(不図示)がONされ、転写ベルト18へと搬送され、この転写ベルト18とこれに当接した紙吸着ローラ41とで構成される紙吸着ニップ通過する際、吸着ローラ41に印加されたバイアスにより転写ベルト18に吸着され、プロセス線速125mm/secにて搬送される。
【0029】
次に、転写ベルト18に吸着された転写紙には、転写ベルト18をはさんで各色の感光体ドラム14B、14C、14M、14Yと対向した位置に配置された転写ブラシ21B、21C、21M、21Yにトナーの帯電極性(マイナス)と逆極性の転写バイアス(プラス)が印加される事により、各感光体ドラム14B、14C、14M、14Yに作像された各色のトナー像がYellow→Magenta→Cyan→Bkの順で転写される。
【0030】
この各色の転写工程を経た転写紙は、転写ベルトユニットの駆動ローラ19で転写ベルト18から曲率分離され、定着部24に搬送され、定着ベルト25と加圧ローラ26により構成される定着ニップ通過により、トナー像が転写紙に定着され、その後、片面プリントの場合には、FDトレイ30へと排出される。
【0031】
また、あらかじめ両面印刷モードを選択した場合には、定着部24を通過した転写紙は、両面反転ユニット(不図示)に送られ、同ユニット部にて転写紙の表裏を反転されてから、転写ユニット下部に位置する両面搬送ユニット33に搬送され、再び中間ローラ39を経て、レジストローラ23に搬送され、以降は、片面プリント時に行なわれるプロセス動作と同様の動作を経て、定着部24を通過し、FDトレイ30へと排出される。
【0032】
以下、このカラー画像形成装置の作像部における動作を詳述する。
【0033】
本画像形成部は、各色ともに感光体ドラム14B、14C、14M、14Y、帯電ローラ、クリーニング部を持つ作像ユニット12B、12C、12M、12Yと、現像ユニット13B、13C、13M、13Yにより構成されている。画像形成時、感光体ドラム14B、14C、14M、14Yはメインモータ(不図示)により回転駆動され、帯電ローラに印加されたACバイアス(DC成分はゼロ)により除電され、その表面電位が略−50vの基準電位となる。
【0034】
次に感光体ドラム14B、14C、14M、14Yは、帯電ローラにACバイアスを重畳したDCバイアスを印加することによりほぼDC成分に等しい電位に均一に帯電されて、その表面電位がほぼ−500v〜−700v(目標帯電電位はプロセス制御部により決定される)に帯電される。プリンタ画像としてコントローラ部より送られてきたデジタル画像情報は、各色毎の2値化されたLD発光信号に変換されシリンダレンズ、ポリゴンモータ、fθレンズ、第1〜第3ミラー、及びWTLレンズを介して(書き込みユニット16)、各色の感光体ドラム14B、14C、14M、14Y上に照射されることにより、照射された部分の感光体上表面電位が略−50vとなり、画像情報に対応した静電潜像が作像される。
【0035】
感光体上の各色画像情報に対応した静電潜像は現像ユニット13B、13C、13M、13Yによる現像工程では、現像スリーブにACバイアスを重畳したDC:−300〜−500vが印加される事により、LD書き込みにより電位が低下した画像部分にのみトナー(Q/M:−20〜−30μC/g)が現像され、トナー像が形成される。
【0036】
このように作像された各色の感光体上のトナー画像は、レジストローラ23より搬送され、紙吸着ローラ41のニップ通過により転写ベルト18上に吸着された転写紙上に、この転写ベルトをはさんで感光体と対向した位置に配置されている転写ブラシ21B、21C、21M、21Yに印加されるトナーの帯電極性とは逆極性のバイアス(転写バイアス)により転写紙上に転写される。
【0037】
なお、本発明の画像形成装置では、このような画像形成動作に先立ち、色ずれ調整動作が行われる。
【0038】
ここで、色ずれを検出する色ずれ検出センサは、図1における40であり、転写ベルト上に作像された色ずれパッチ群P(図2)を、このセンサにより読みとり、その読みとった出力値より、演算処理を行い、色ずれ補正を実施する。その実施タイミングは、具体的には、電源ON時、また光学系の温度上昇がある所定以上となった場合に実施される。図2は色ずれパターンを示す図であ
る。
【0039】
なお、図2に示したものは主走査方向の色ずれ補正パターンであり、副走査方向の色ずれ補正用パターンとしては、図7に示すようにこれに対し垂直方向にパッチ群を補正パターンとすればよい。
【0040】
次に、本発明における色ずれ検知における動作原理を説明する。
【0041】
本発明における色ずれ検出パッチ群におけるひとつのパッチは、図3に示すように、補正対象色であるカラー色トナー(C、M、Y)を、ある所定のライン幅:aと、これに等しいライン間隔:b(=a)で複数本形成したパターンの上に、基準色であるBkトナーの等ライン幅:a、等ライン間隔:bパターンを重ね合わせた構成とする。
【0042】
またこのパッチに対し、図2に示すように両者が完全に重なったパッチを基準パッチPAとし、これに対しセンサの読みとり方向の手前側に、ラインの形成方向と平行にある任意量だけその相対的な位置関係をずらした複数の連続的なパッチ群を作成し、また基準パッチに対しセンサの読みとり方向の後側にも、これと逆方向に任意量だけその相対的な位置関係をずらした複数の連続的なパッチ群を形成し、これらのパッチ群Pを色ずれ補正パターンとする。
【0043】
このような補正パターンを反射型フォトセンサの拡散光出力にて読みとった場合、基準パッチでは、このパッチの地肌である転写ベルトからの拡散光と、黒のライン複数のライン部からの拡散光の合成出力となるが、今ここで、転写ベルト18は高い表面性が要求されるものであるために拡散光出力が小さく、また黒ライン部では光を吸収してしまうために、その合成出力は非常に小さいものとなる。なお、検出センサの読み取り方向の長さである各パッチ長(パッチ幅)パッチ間隔及び検出センサの転写体上のスポット径とは、
パッチ長+パッチ間隔>センサの転写体上のスポット径×2
との関係にしておく。
【0044】
この基準パッチPAに対し、ある任意量だけどちらかの色(これは基準色であるBkであっても、補正対象色であっても良い)をシフトさせた場合、補正対象色であるカラートナーからは、所定の拡散光出力が戻ってくるために、これを徐々に任意量だけシフトさせたパッチ群Pからの得られる拡散光出力値は、そのシフト量に応じて大きくなる。また、基準パッチPAに対し、逆側に任意量だけシフトさせたパッチを考えた場合でも、これと同等の出力値が得られるために、この検出値を、このあらかじめ設定された任意のシフト量に対しプロットすると図4に示すような出力結果が得られる。
【0045】
すなわち、これは転写ベルト18の地肌、黒トナー、カラートナーからの拡散光出力に対し、
黒トナーからの出力≦転写ベルトからの出力<カラートナーからの出力
の関係が成立していることを利用している。
【0046】
それ故に、この逆の場合、つまりは基準色である黒トナーのラインパターンの上に、カラートナーのラインパターンを重ね合わせた構成を考えた場合、両者が完全に重なり合ったパッチからの拡散光出力値と、両者が完全に重なり合っていないパッチからのパッチからの拡散光出力値との差は、「黒トナーからの出力≦転写ベルトからの出力」との関係があるために、図4に示すように、非常に小さいものとなってしまう。
【0047】
またこのような色ずれ補正パターンにより色ずれを検知し、補正を行う場合には、黒トナーが上側にあることが望ましいため、転写ベルト18上における各色トナー像の作像順序の関係を考えると、黒トナーの作像ステーションが最下流であることが望ましい。更には、転写ベルト18、黒トナー、カラートナーからの拡散光出力値の間に成立する反射率の違いを利用し、転写ベルト18自身を黒色とした場合には、「黒トナーからの出力≒転写ベルトからの出力」の関係が得られるために、より高い出力差が得られ、それ故、より高精度な色ずれ検知が可能となる。
【0048】
以上のことから、本実施形態においては、Bkの作像ユニットを転写搬送ベルト18の最下流に配置し、転写ベルト18としては、黒色のポリイミドベルトとした。
【0049】
このようなパターンからの出力値から色ずれ量を算出する方法は以下のようになる。
【0050】
まず、色ずれが全くない理想的な状態においては、図4に示すように基準パッチPAにおいて出力が最小値となるために、この出力最小値の両側にできる2つの線分の交点となるX軸の値を求めることにより、ずれ量が計算できる。すなわち、
y=ax+b
y=cx+d
の2つの1次式の連立方程式から、
x=(d−b)/(a−c)
が算出できる。
【0051】
色ずれが発生した場合を考えると、各パッチの出力値は、その色ずれ量に応じて変化するために、各出力値から得られる2つの線分の交点を求めれば、同様にして色ずれ量が計算できることとなる。
【0052】
図4においては、各パッチのシフト量を100μmピッチとし、ずれ量が50μmであった場合についての色ずれ量の計算について図示しているため、出力最小値は横軸における0μm、100μmの点となったために、全データを計算値として用いても問題はないが、仮にずれ量が75μmであった場合には、最小値の値が2つの線分のどちらの計算に用いれば良いのかを判断する処理が必要となるために、最小値の値(または最大値の値は)計算から除外することが望ましい。
【0053】
以上の色ずれパターンの色ずれ補正原理、及び計算手段により、本実施例においては、各ライン幅を0.5mm、ライン間隔を0.5mmとし、各パッチのシフト量を100μmとしたもの、またひとつのパッチのサイズを12mm×12mmのものを11個形成し、色ずれ量の検出を行った。
【0054】
そのセンサ出力波形を図5に示す(横軸は時間、縦軸は出力値)。本実施形態においては、色ずれ検出用センサとして、正反射光出力/拡散光出力の両方が得られるLED発光素子と受光素子とからなる反射型フォトセンサを用いた。ここで、正反射光出力はBkトナーのトナー濃度検知センサとして設けたものであるが(何故ならば、Bkトナーでは拡散光出力が得られないため)、このように得られる出力値が各パッチ毎に異なるためにある拡散光出力の立ち上がりタイミングを検出開始タイミングとすることは難しいので、各パッチの拡散光出力の検出開始タイミングは、正反射光の立ち下がりタイミングを基準とし、所定時間経過後にある所定のサンプリング周期によって所定点数サンプリングし、その出力平均値を各パッチのセンサ出力値とした。このようにして得られた出力値を、シフト量に対してプロットしたものを図6に示す。この2つの線分の交点の計算値は1.31μmであった。 また、シフト量を任意にずらしたものパターンを作成し、このずれ量の理想値に対する誤差を求めたが、いずれも10μm以下であることから、このような方式でも十分に色ずれを検出できることが確認できた。
【0055】
また、図8このようなパッチを転写ベルト18の両側に形成し、そのパッチから得られるセンサ出力を得ることにより、主走査ずれ、副走査ずれの補正に加え、スキュー量の補正も容易に行うことができる。
【0056】
また、特にこのようなパッチを用いた場合には、従来の横ラインと斜めラインの組み合わせで色ずれ量を検出する方法に比べ、主走査ずれに関して、ダイレクトにそのずれ量を計算できるために、検出誤差を非常に小さくできる。
【0057】
また、これらパッチ群に所定の間隔を設けることにより、各パッチにおいて、正反射光の立ち下がり出力を得ることができるために、拡散光出力の各パッチ毎に異なる出力値の検出が容易に行える。
【0058】
また、このような2つの線分の交点を求めることにより色ずれ量を算出する方式をとれば、図9に示されるようなセンサ取り付け面の距離に対する出力値の依存性、または図10に示されるようなLED電流設定値に対する出力値の依存性等の影響を一切受けることがないために、非常に安定した色ずれ補正が行える。
【0059】
なお、前記位置ずれ補正パターンPの形成、パターン検知及び検知したパターンに基づいた位置ずれ補正の制御は、図示しない制御回路のCPUが図示しないROMに記憶されたプログラムにしたがって図示しないRAMをワークエリアとして使用しながら実行する。
【0060】
【発明の効果】
以上の説明したように、本発明によれば、高精度の位置ずれ補正が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカラー画像形成装置の概略構成図である。
【図2】転写ベルト上に形成される主走査方向の色ずれ補正パターンである。
【図3】転写ベルト上に形成される色ずれ検出パターンの詳細を示す図である。
【図4】50μmずれた場合、および黒ラインが上層と下層にある場合とでシフトさせたパッチ群からの検出出力を示す図である。
【図5】補正パターの各ライン幅を0.5mm、ライン間隔を0.5mmとし、各パッチのシフトを量を100μmとしたもの、またひとつのパッチのサイズを12mm×12mmのものを10個形成し、色ずれ量の検出を行ったときのセンサ出力波形を示す図である。
【図6】正反射光の立ち下がりタイミングを基準とし、所定時間経過後にある所定のサンプリング周期によって所定点数サンプリングし、その出力平均値を各パッチのセンサ出力値として得られた出力値を、シフト量に対してプロットした図である。
【図7】転写ベルト上に形成される副走査方向の色ずれ補正用パターンである。
【図8】転写ベルト上に形成されたパッチと色ずれ検出センサとの関係を示す平面図である。
【図9】センサ出力の距離依存性を示す図である。
【図10】センサ出力のLED電流依存性を示す図である。
【符号の説明】
18 転写ベルト
40 色ずれ検出センサ
P 色ずれ補正パターン
PA 基準パッチ
Claims (2)
- 複数色の画像を中間転写体上に形成して多色のカラー画像を形成するときの各色の位置ずれを補正する位置ずれ補正方法において、
所定ピッチで複数のラインを基準色である黒トナーにより形成した基準パターンに対し、この基準パターンと等ピッチで複数のラインからなるカラートナーの補正対象色パターンとを重ね合わせたパターンをひとつのパッチとし、前記ラインの相対的な位置関係を該ラインのピッチ方向に任意量シフトさせたパッチを複数個、検出センサの読み取り方向に対し、連続的に形成したパッチ群を形成し、
基準色である黒トナーは転写体上で重ね合わされる最終色であり、かつ、補正対象色パターンが基準パターンに対し完全に重なった、もしくは完全にずれたパターンを基準パッチとし、この基準パッチに対して複数のパッチを、センサの読み取り方向に対し、前後に連続的に並べてパッチ群を形成し、
前記のようにして形成された連続した各パッチ群の任意のシフト量に対する各パッチの光学的検出値の変曲点の両側に得られる出力の2つの直線の交点を検出値の最小値または最大値以外の検出値を使用して計算し、
その結果に基づいて色ずれの補正を行うこと、
を特徴とする位置ずれ補正方法。 - 複数の像担持体と、各像担持体上に形成されたトナー像を、順次転写することによりカラー画像出力を得るカラー画像形成装置において、
所定ピッチで複数のラインを基準色である黒トナーにより形成した基準パターンに対し、この基準パターンと等ピッチで複数のラインからなるカラートナーの補正対象色パターンとを重ね合わせたパターンをひとつのパッチとし、前記ラインの相対的な位置関係を該ラインのピッチ方向に任意量シフトさせたパッチ複数個、検出センサの読み取り方向に対し、連続的に形成したパッチ群を形成するパターン形成手段と、
この連続的なパッチ群の拡散光出力成分を検出するための検出センサと、
基準色である黒トナーは転写体上で重ね合わされる最終色であり、かつ、補正対象色パターンが基準パターンに対し完全に重なった、もしくは完全にずれたパターンを基準パッチとし、この基準パッチに対し、複数のパッチを、センサの読み取り方向に対し、前後に連続的に並べた構成としたパッチ群を色ずれ補正パターンとし、各パッチ長、パッチ間隔及び検出センサの転写体上のスポット径とが、
パッチ長+パッチ間隔>センサの転写体上のスポット径×2
の関係にあることを特徴とするカラー画像形成装置。
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