JP6380569B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
例えば、転写ベルトのベルト幅方向の両端に複数の色が重ね合わされた部分を含まない非重なりパターンを形成すること、さらにその非重なりパターンを読み取る光学センサが転写ベルトのベルト幅方向の両端に設けられていること、さらに光学センサの読み取り結果に基づいて色合わせを行う調整処理を実行することが開示されている(例えば特許文献1参照)。
本明細書では、重なりパターンと非重なりパターンとを適切に使い分けることができる技術を開示する。
上記画像形成装置によると、他の1色について生成した補正値が許容範囲内にない場合は推定した補正値を用いるのではなく重なりパターン検出処理と非重なりパターン検出処理とを実行して補正値を生成するので、補正の精度が低下することを抑制できる。
による画像の形成位置を調整する調整処理を実行してもよい。
実施形態1を図1ないし図13によって説明する。
(1)プリンタの構成
先ず、図1を参照して、実施形態1に係る画像形成装置としてのプリンタ1の構成について説明する。プリンタ1はシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色のトナーを用いて印刷用紙などのシートMにカラー画像を印刷する直接転写タンデム方式のカラーレーザプリンタである。
本体ケーシング10は上方に向かって開口する開口13を有する略箱状に形成されており、開口13を開閉する開閉カバー11が連結されている。
ベルトユニット32は、駆動ローラ33、従動ローラ34、これらのローラ33及び34に掛け回された無端状の搬送ベルト35、駆動ローラ33を回転駆動する図示しない駆動モータなどを有している。搬送ベルト35は回転体の一例である。
搬送ベルト35の回転方向は図1において右回りである。シートMは搬送ベルト35によって左から右に搬送される。以降の説明ではシートMの搬送方向を副走査方向という。また、図1において紙面垂直方向は搬送方向に直交する主走査方向である。
露光部41は、複数のLEDが主走査方向に直線状に配列されたLEDヘッドを有している。露光部41は制御部80から出力された画像信号に従ってそれらのLEDを発光させることにより、感光体ドラム42cの外周面を露光する。
なお、露光部41は光源、光源から出射された光を偏光するポリゴンミラー、ポリゴンミラーによって偏光された光を感光体ドラム42cの表面に結像させる光学系などによって構成されてもよい。
カートリッジフレーム42aはプリンタ1に着脱可能に装着されている。カートリッジフレーム42aには、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色のトナーカートリッジ60(60C、60M、60Y、60K)が着脱可能に装着される。
トナー像が熱定着されたシートMは、開閉カバー11によって構成されている排紙トレイ上に排出される。
次に、図2を参照して、プリンタ1の電気的構成について説明する。プリンタ1は、制御部80、搬送部30、画像形成部40、操作部81、記憶部82、光学センサ70などを備えて構成されている。搬送部30、画像形成部40、及び、光学センサ70については前述したとおりであるので説明は省略する。
る。CPU80aはROM80bや記憶部82に記憶されている各種の制御プログラムを実行することによってプリンタ1の各部を制御する。ROM80bにはCPU80aによって実行される制御プログラムや各種のデータなどが記憶されている。RAM80cはCPU80aが各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。
画像形成部40の動作モードとしては高画質モード及び低画質モードを設定することができる。高画質モードとは1画素当たりのドット数が低画質モードよりも多い動作モードである。
また、上述したようにユーザは操作部81を操作することによって後述する補正値の生成指示を行うことができる。制御部80が操作部81を制御してユーザから補正値の生成指示を受け付ける処理は指示受付処理の一例である。
Area Netowork)やインターネットなどの通信ネットワークを介してプリンタ1と通信可能に接続されている外部のコンピュータから行われてもよい。
プリンタ1では種々の理由により各色のトナー像の位置がずれる場合がある。例えばプロセス部の位置が物理的にずれることによってトナー像の位置がずれる場合がある。プロセス部の位置がずれる原因としてはユーザが開閉カバー11を開閉したときの振動などが挙げられる。
(a2)前回補正値を生成してからの印刷枚数が第1の一定枚数に達したとき
(a3)低画質モードにおいて、ユーザから補正値の生成を指示されたとき
(a4)前回位置ずれ量を検出してからの印刷枚数が第2の一定枚数に達したとき
(a5)開閉カバー11が開閉された後に最初に印刷を実行するとき
なお、上述した条件は一例であり、どのような条件が成立したときに位置ずれ量を検出するかは適宜に決定することができる。
位置ずれ量の検出は搬送ベルト35の外周面に位置ずれ量検出用のパターンを形成することによって行われる。位置ずれ量検出用のパターンは搬送ベルト35上において光学センサ70によって検出される領域130(図3参照)を通過する領域に形成される。
実施形態1に係る制御部80は位置ずれ量検出用のパターンとして以下に説明する非重なりパターンと重なりパターンとを用いる。以下の説明では基準色として黒(K)を例に説明する。なお、基準色は黒(K)に限られるものではなく、適宜に決定することができる。
図3を参照して、非重なりパターンについて説明する。非重なりパターン90は互いに異なる1色で形成された複数のマークが搬送ベルト35の回転方向に互いに重ならないよう、マークとマークとの間に間隔を設けて配置されるパターンである。図中において検出領域130は光学センサ70によって検出される検出領域を模式的に示している。
非重なりパターン90を用いた主走査方向の位置ずれ量の検出は、色毎に右下がりに傾斜するマーク91と左下がりに傾斜するマーク92とを用いて行う。
例えば黒(K)の場合、制御部80は右下がりに傾斜するマーク91Kの副走査方向の中心点と左下がりに傾斜するマーク92Kの副走査方向の中心点との距離D1をセンサの出力信号から検出する。この場合に、黒(K)のマークが主走査方向にずれていると、検出した距離D1は本来検出されるべき距離(第1の基準距離という)と異なることになる。制御部80は、検出した距離D1と第1の基準距離とを比較することにより、黒(K)のマークが主走査方向のどちら側にどれだけ位置ずれしているかを判断する。
ここでは基準色である黒(K)のマーク91Kに対するシアン(C)のマーク92Cの副走査方向の相対的な位置ずれ量を検出する場合を例に説明する。この検出では、制御部80はマーク91Kとマーク92Cとの距離D2を検出する。
走査方向に位置ずれしている場合について説明する。この場合は、検出した距離D2と第2の基準距離とが異なっていても、それが主走査方向の位置ずれによるものであるか副走査方向の位置ずれによるものであるかを判断できない。そこで、制御部80は各色のマークの主走査方向の位置ずれ量から第2の基準距離を計算し直す。そして、制御部80は、検出した距離D2と計算し直した第2の基準距離とを比較することにより、黒(K)のマーク91Kに対してシアン(C)のマーク92Cが副走査方向のどちら側にどれだけ位置ずれしているかを判断する。
次に、重なりパターンについて説明する。重なりパターンを用いた位置ずれ量の検出では、主走査方向の位置ずれ量を検出する場合と副走査方向の位置ずれ量を検出する場合とで異なる重なりパターンを用いる。
先ず、図4を参照して、副走査方向の位置ずれ量の検出について説明する。副走査方向の位置ずれ量の検出では、第1色目のトナー像の上に第2色目のトナー像を重ねた重ねマークが副走査方向に複数配置される重なりパターン100であって、副走査方向における第1色目のトナー像と第2色目のトナー像との重なり度合いが重ねマーク間で異なる重なりパターン100を形成する。以降の説明では重なりパターン100のことを副走査方向重なりパターン100という。
位置ずれが生じていなければ1番目の重ねマーク101(1)から8番目の重ねマーク101(8)まで重ねマーク101の副走査方向の幅が単調に減少し、9番目の重ねマーク101(9)から16番目の重ねマーク101(16)まで重ねマーク101の副走査方向の幅が単調に増加する。つまり、8番目の重ねマーク101(8)及び9番目の重ねマーク101(9)で重ねマーク101の副走査方向の幅が最小になる。
的に位置ずれしている場合に光学センサ70から出力された出力信号の信号レベルを示している。
黒(K)のトナー像に対してシアン(C)のトナー像が副走査方向に相対的に位置ずれしていると、本来は8番目及び9番目の重ねマーク101で副走査方向の幅が最小になるはずであるが、10番目及び11番目の重ねマーク101で幅が最小になるなどのように、8番目及び9番目以外の重ねマーク101で幅が最小となる。
このため、例えば10番目及び11番目の重ねマーク101で幅が最小になる場合は、黒(K)のトナー像に対してシアン(C)のトナー像が副走査方向の上流側に2ドット位置ずれしていると判断することができる。
次に、図6を参照して、主走査方向の位置ずれ量の検出について説明する。主走査方向の位置ずれ量の検出では、第1色目のマークの上に第2色目のマークを重ねた重ねマークが副走査方向に複数配置される重なりパターン120であって、第1色目のマークと第2色目のマークとの主走査方向における重なり度合いが重ねマーク間で異なる重なりパターン120を形成する。以降の説明では重なりパターン120のことを主走査方向重なりパターン120という。
このため、例えば6行目及び7行目で信号レベルが最小になる場合は、黒(K)のトナー像に対してシアン(C)のトナー像が主走査方向の左側に2ドット位置ずれしていると判断することができる。
図4に示す副走査方向重なりパターン100では、黒(K)のトナー像に対するシアン(C)のトナー像の副走査方向の位置ずれ量が検出できるのみである。このため、黒(K)のトナー像に対するマゼンタ(M)のトナー像の副走査方向の位置ずれ量、及び、黒(K)のトナー像に対するイエロー(Y)のトナー像の副走査方向の位置ずれ量を検出するためには、黒(K)とマゼンタ(M)との組み合わせ、及び、黒(K)とイエロー(Y)との組み合わせについてそれぞれ図4と同様の副走査方向重なりパターンを形成しなければならない。主走査方向重なりパターンについても同様である。つまり、重なりパターンを用いる場合は全部で6パターンを形成しなければならない。
高画質モードが設定されている場合に重なりパターンを用いる理由は、高画質モードでは1ドット当たりの大きさが低画質モードの場合よりも小さいので、ドットの形成位置をより精度よく制御することが要求されるからである。
ただし、詳しくは後述するが、本実施形態では以下に説明する補正値を生成するために、低画質モードが設定されている場合であっても重なりパターンを用いた位置ずれ量の検出を実行する場合がある。
前述したように非重なりパターン90は光学センサ70の光軸の位置ずれ量を検出できず、重なりパターンに比べて光学センサ70の光軸の位置ずれ量分だけ検出誤差が大きくなる虞がある。
そこで、制御部80は、後述する「補正値を生成する条件」が成立した場合は、重なりパターンを用いた位置ずれ量の検出と非重なりパターン90を用いた位置ずれ量の検出と
を実行し、検出した位置ずれ量の差から、基準色以外の色について主走査方向、副走査方向毎に補正値を生成する。
そして、低画質モードが設定されている場合には、非重なりパターン90を用いて検出された位置ずれ量を、生成した補正値を用いて補正することにより、重なりパターンを用いて検出された位置ずれ量と同等の位置ずれ量を算出する。そのため、非重なりパターン90を用いた場合と重なりパターンを用いた場合との検出誤差を小さくすることができる。
補正値=重なりパターンを用いて検出された位置ずれ量−非重なりパターン90を用いて検出された位置ずれ量・・・ 式1
そして、制御部80はその後に非重なりパターン90を用いて位置ずれ量を検出するとき、検出した位置ずれ量に上述した補正値を加算することにより、重なりパターンを用いた場合に検出される位置ずれ量に近づくように補正する。
上述した「補正値を生成する条件」は、具体的には例えば以下の条件である。
(b1)低画質モードにおいて、記憶部82に補正値が記憶されていないとき
(b2)低画質モードにおいて、搬送ベルト35が交換されたとき
(b3)低画質モードにおいて、前回補正値を生成してからの印刷枚数が第1の一定枚数に達したとき
(b4)低画質モードにおいて、ユーザから補正値の生成指示を受け付けたとき
また、制御部80は、条件(b3)が成立したか否かを判断するために、印刷が実行される度にその印刷枚数を履歴として記憶部82に記憶させる。印刷枚数は画像形成に関する履歴の一例である。また、制御部80が印刷枚数を記憶させる処理は記憶処理の一例である。また、「印刷枚数が一定枚数に達したとき」は所定の条件の一例である。なお、制御部80は印刷枚数の他にカラー印刷の有無などの印刷条件も履歴として記憶させ、補正値を生成するか否かを印刷条件も考慮して判断してもよい。
上述したように制御部80は「補正値を生成する条件」が成立すると補正値を生成する。しかしながら、その生成方法は成立した条件によって異なる。具体的には、制御部80は、条件(b1)が成立した場合は基準色と他の1色との全ての組み合わせについて非重なりパターンを用いた位置ずれ量の検出と重なりパターンを用いた位置ずれ量の検出とを実行して補正値を生成する。基準色と他の1色との全ての組み合わせとは、黒(K)とシアン(C)との組み合わせ、黒(K)とマゼンタ(M)との組み合わせ、及び、黒(K)とイエロー(Y)との組み合わせのことをいう。
具体的には例えば、制御部80は、基準色以外の他の1色について生成した補正値に、当該他の1色以外の他の色毎に用意されている係数を乗算することによって当該他の1色以外の他の色についての補正値を推定する。
乗算する係数は、例えば予め基準色以外の全ての色について補正値を生成し、基準色以外の全ての色のうち上述した他の1色についての補正値と当該他の1色以外の他の色の補正値との比として求めることができる。ROM80bには予め実験により求められた比が他の1色以外の他の色毎に係数として記憶されている。制御部80はその係数を乗算することによって補正値を推定する。
また、ここでは係数を乗算することによって推定する場合を例に説明したが、係数を加算することによって推定してもよいし、他の1色についての補正値と当該他の1色以外の他の色についての補正値とが対応付けられているテーブルを参照することによって推定してもよい。推定の方法は適宜に選択可能である。
以下、図9を参照して、前述した「位置ずれ量の検出を実行する条件」が成立したときの制御部80の位置ずれ量検出・調整処理について説明する。
S101では、制御部80は動作モードとして高画質モードが設定されているか否かを判断し、高画質モードが設定されている場合はS102に進み、低画質モードが設定されている場合はS106に進む。
S103では、制御部80はS102で検出した位置ずれ量に基づいて画像形成部40によるトナー像の副走査方向の形成位置を示す数値を書き換えることで、形成位置を調整する。具体的には例えば、制御部80は黒(K)のトナー像に対する他の色のトナー像の副走査方向の相対的な位置ずれが減少するように、黒(K)以外の色のプロセス部が露光
を開始する副走査方向のタイミングを位置ずれ量に応じて調整する。プロセス部が露光を開始する副走査方向のタイミングはトナー像の副走査方向の形成位置を示す数値の一例であり、S103は調整処理の一例である。
S105では、制御部80はS104で検出した位置ずれ量に基づいて画像形成部40によるトナー像の主走査方向の形成位置を示す数値を書き換える。具体的には例えば、制御部80は各色のプロセス部が露光を開始する主走査方向のタイミングを位置ずれ量に応じて調整する。プロセス部が露光を開始する主走査方向のタイミングはトナー像の主走査方向の形成位置を示す数値の一例であり、S105は調整処理の一例である。
制御部80は、条件(a1)〜(a3)のいずれかが成立している場合はS109に進み、成立していない場合はS110に進む。
S111では、制御部80は基準色以外の他の色について、S110で検出した位置ずれ量を、記憶部82に記憶されている補正値を用いて補正する。S111は補正処理の一例である。記憶部82に記憶されている補正値は第1の非重なりパターン調整処理あるいは第2の非重なりパターン調整処理によって記憶部82に記憶されたものである。
S112では、制御部80はS111で補正された位置ずれ量に基づいて、検出領域130の中心と非重なりパターンの中心軸とを一致させるように画像形成部40によるトナー像の主走査方向の形成位置を示す数値の書き換え、及び、副走査方向の形成位置を示す
数値の書き換えをする。S112は調整処理の一例である。S112は調整処理の一例である。
次に、図10を参照して、S107で実行される第1の非重なりパターン調整処理について説明する。ここでは図9に示す処理と実質的に同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
S203では、制御部80はS202で検出した位置ずれ量に基づいて画像形成部40によるトナー像の副走査方向の形成位置を示す数値を書き換える。S203においては副走査方向の形成位置示す数値を1ドットに対応する数値だけ減算する。
S206では、制御部80はS205で検出した位置ずれ量に基づいて画像形成部40によるトナー像の主走査方向の形成位置を示す数値を書き換える。S206においては主走査方向の形成位置示す数値を1ドットに対応する数値を減算する。
上述したS201〜S207は補正値生成処理の一例である。
次に、図11及び図12を参照して、S109で実行される第2の非重なりパターン調整処理について説明する。ここでは基準色以外の他の1色としてシアン(C)を例に説明する。また、ここでは図9に示す処理と実質的に同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
S110〜S111は図9に示す処理と実質的に同一であり、S200は図11に示す処理と実質的に同一であるので説明を省略する。
ここで、S301では図13に示すように黒(K)とシアン(C)との2色のみを用いた非重なりパターン90を用いるものとする。これは位置ずれ量を検出しない色のマークを形成する無駄をなくすためである。S301において制御部80はこの検出を2回繰り返し、その平均値を位置ずれ量として求める。ただし、この場合は位置ずれ量の検出のみであり、トナー像の形成位置の調整は行わない。
S303では、制御部80はS302で検出した位置ずれ量に基づいて、画像形成部40によるシアン(C)のトナー像の副走査方向の形成位置を示す数値を書き換える。
S306では、制御部80はS302で検出した位置ずれ量に基づいて、画像形成部40によるシアン(C)のトナー像の主走査方向の形成位置を示す数値を書き換える。
向重なりパターン120を用いて検出した主走査方向の位置ずれ量との差を主走査方向の補正値として記憶部82に記憶させる。
前回生成した補正値は「第1の非重なりパターン調整処理」によって記憶されたものである場合もあるし、前回「第2の非重なりパターン調整処理」を実行したときにS304及びS307で記憶されたものである場合もある。
以降の説明では今回実行したS304及びS307において記憶された補正値のことを今回生成した補正値という。
S310では、制御部80は副走査方向の補正値の差、及び、主走査方向の補正値の差のうち少なくとも一方の差が第1の閾値以上であるか否かを判断し、第1の閾値以上である場合はS311に進み、第1の閾値未満である場合はS318に進む。S310は範囲判断処理の一例である。
S312では、制御部80は黒(K)とシアン(C)以外の他の色との全ての組み合わせについて、すなわち黒(K)とマゼンタ(M)との組み合わせ、及び、黒(K)とイエロー(Y)との組み合わせについて、副走査方向重なりパターン100を用いて副走査方向の位置ずれ量を検出する。
S314では、制御部80は黒(K)とマゼンタ(M)との組み合わせ、及び、黒(K)とイエロー(Y)との組み合わせについて、S311で検出した副走査方向の位置ずれ量とS312で検出した副走査方向の位置ずれ量とから副走査方向の補正値を生成し、生成した補正値を記憶部82に記憶させる。
S316では、制御部80はS315で検出した位置ずれ量に基づいて画像形成部40による画像の主走査方向の形成位置を示す値を書き換える。
S320では、制御部は推定した補正値を記憶部82に記憶させる。
以上説明した実施形態1に係るプリンタ1によると、重なりパターンを用いた位置ずれ量の検出処理(重なりパターン検出処理という)、及び、非重なりパターンを用いた位置ずれ量の検出処理(非重なりパターン検出処理という)のうちいずれの検出処理を実行するかを、重なりパターン実行条件、及び、非重なりパターン実行条件に従って判断するので、これらの実行条件を適切に設定しておくことにより、重なりパターンと非重なりパターンとを適切に使い分けることができる。
副走査方向に位置ずれが生じていると、主走査方向の位置ずれ量の検出精度が低下する。プリンタ1によると、副走査方向の位置ずれ量に基づいて画像の副走査方向の形成位置を調整してから主走査方向の位置ずれ量を検出するので、主走査方向の位置ずれ量の検出精度の低下を抑制できる。
他の1色について生成した補正値が許容範囲内にない場合は、推定した補正値も許容範囲にない可能性が高い傾向がある。許容範囲内にない補正値を用いて補正すると補正の精度が低下する。
プリンタ1によると、他の1色について生成した補正値が許容範囲内にない場合は推定を行わず、基準色と当該他の1色以外の他の色との組み合わせについて重なりパターン検出処理と非重なりパターン検出処理とを実行して補正値を追加で生成するので、補正の精度が低下することを抑制できる。
プリンタ1によると、前回生成した補正値と今回生成した補正値との差が閾値以上である場合は補正値を追加で生成するので、補正の精度が低下することを抑制できる。
上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
Claims (9)
- 回転体上に着色剤を用いて画像を形成する画像形成部と、
制御部と、
前記回転体上に形成された画像を検出するセンサと、
データを記憶する記憶部と、
を備え、
前記制御部は、
前記画像形成部を制御して、第1色目の着色剤像の上に第2色目の着色剤像を重ねた重ねマークが前記回転体の回転方向に複数配置される重なりパターンであって、前記第1色目の着色剤像と前記第2色目の着色剤像との重なり度合いが前記重ねマーク間で異なる重なりパターンを前記センサによって検出される領域に形成させ、第1色と第2色との間の位置ずれ量を検出する重なりパターン検出処理と、
前記画像形成部を制御して、互いに異なる色で形成された複数の着色剤像が前記回転体の回転方向に互いに重ならないで配置される非重なりパターンを前記センサによって検出される領域に形成させ、前記互いに異なる色間の位置ずれ量を検出する非重なりパターン検出処理と、
前記重なりパターン検出処理と前記非重なりパターン検出処理とを実行し、前記重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量と前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量とに基づいて、前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量が前記重なりパターン検出処理によって検出した場合の位置ずれ量に近づくように補正するための補正値を生成する補正値生成処理と、
前記補正値を前記記憶部に記憶させる記憶処理と、
前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量を、前記記憶部に記憶されている前記補正値を用いて補正する補正処理と、
を実行する、画像形成装置であって、
前記制御部は、
前記記憶部に前記補正値が記憶されているか否かを判断し、前記記憶部に前記補正値が記憶されていない場合に前記補正値生成処理を実行し、
前記補正値生成処理において、前記補正値を前記重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量と、前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量との差として生成し、
前記補正処理において、前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量に前記補正値を加算して補正する、画像形成装置。 - 回転体上に着色剤を用いて画像を形成する画像形成部と、
制御部と、
前記回転体上に形成された画像を検出するセンサと、
データを記憶する記憶部と、
を備え、
前記制御部は、
前記画像形成部を制御して、第1色目の着色剤像の上に第2色目の着色剤像を重ねた重ねマークが前記回転体の回転方向に複数配置される重なりパターンであって、前記第1色目の着色剤像と前記第2色目の着色剤像との重なり度合いが前記重ねマーク間で異なる重なりパターンを前記センサによって検出される領域に形成させ、第1色と第2色との間の位置ずれ量を検出する重なりパターン検出処理と、
前記画像形成部を制御して、互いに異なる色で形成された複数の着色剤像が前記回転体の回転方向に互いに重ならないで配置される非重なりパターンを前記センサによって検出される領域に形成させ、前記互いに異なる色間の位置ずれ量を検出する非重なりパターン検出処理と、
前記重なりパターン検出処理と前記非重なりパターン検出処理とを実行し、前記重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量と前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量とに基づいて、前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量が前記重なりパターン検出処理によって検出した場合の位置ずれ量に近づくように補正するための補正値を生成する補正値生成処理と、
前記補正値を前記記憶部に記憶させる記憶処理と、
前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量を、前記記憶部に記憶されている前記補正値を用いて補正する補正処理と、
を実行する、画像形成装置であって、
前記重なりパターンは、前記回転体の回転方向である副走査方向、及び、前記副走査方向に直交する主走査方向のうちいずれか一方の方向における両前記着色剤像の重なり度合いが前記重ねマーク間で異なるものであり、
前記制御部は、
前記記憶部に前記補正値が記憶されているか否かを判断し、前記記憶部に前記補正値が記憶されていない場合に前記補正値生成処理を実行し、
前記重なりパターン検出処理において、前記センサから出力された出力信号の波形と基準波形との位相差から前記一方の方向における第1色と第2色との間の位置ずれ量を検出する、画像形成装置。 - 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置であって、
前記画像形成部は3色以上の色を用いて画像を形成するものであり、
前記制御部は、前記補正値生成処理において、基準色と他の1色との全ての組み合わせについて前記重なりパターン検出処理と前記非重なりパターン検出処理とを実行して各前記他の1色についての前記補正値を生成する、画像形成装置。 - 回転体上に着色剤を用いて画像を形成する画像形成部と、
制御部と、
前記回転体上に形成された画像を検出するセンサと、
データを記憶する記憶部と、
を備え、
前記制御部は、
前記画像形成部を制御して、第1色目の着色剤像の上に第2色目の着色剤像を重ねた重ねマークが前記回転体の回転方向に複数配置される重なりパターンであって、前記第1色目の着色剤像と前記第2色目の着色剤像との重なり度合いが前記重ねマーク間で異なる重なりパターンを前記センサによって検出される領域に形成させ、第1色と第2色との間の位置ずれ量を検出する重なりパターン検出処理と、
前記画像形成部を制御して、互いに異なる色で形成された複数の着色剤像が前記回転体の回転方向に互いに重ならないで配置される非重なりパターンを前記センサによって検出される領域に形成させ、前記互いに異なる色間の位置ずれ量を検出する非重なりパターン検出処理と、
前記重なりパターン検出処理と前記非重なりパターン検出処理とを実行し、前記重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量と前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量とに基づいて、前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量が前記重なりパターン検出処理によって検出した場合の位置ずれ量に近づくように補正するための補正値を生成する補正値生成処理と、
前記補正値を前記記憶部に記憶させる記憶処理と、
前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量を、前記記憶部に記憶されている前記補正値を用いて補正する補正処理と、
を実行する、画像形成装置であって、
前記画像形成部は3色以上の色を用いて画像を形成するものであり、
前記制御部は、
前記記憶部に前記補正値が記憶されているか否かを判断し、前記記憶部に前記補正値が記憶されていない場合に前記補正値生成処理を実行し、
前記補正値生成処理において、基準色と他の1色との組み合わせについて前記重なりパターン検出処理と前記非重なりパターン検出処理とを実行して当該他の1色についての前記補正値を生成し、
前記他の1色以外の他の色についての前記補正値を前記他の1色についての前記補正値から推定する推定処理を実行する、画像形成装置。 - 請求項4に記載の画像形成装置であって、
前記制御部は、
前記補正値生成処理によって生成した前記他の1色についての前記補正値が許容範囲内にあるか否かを判断する範囲判断処理と、
前記範囲判断処理によって前記許容範囲内にないと判断した場合に、前記基準色と前記他の1色以外の他の色との組み合わせについて前記重なりパターン検出処理と前記非重なりパターン検出処理とを実行して前記他の1色以外の他の色についての前記補正値を生成する追加生成処理と、
を実行する、画像形成装置。 - 請求項4に記載の画像形成装置であって、
前記制御部は、前記補正値を生成する生成指示を受け付ける指示受付処理を実行し、
前記指示受付処理によって前記生成指示を受け付けた場合に、前記補正値生成処理を実行する、画像形成装置。 - 請求項4に記載の画像形成装置であって、
前記制御部は、前記画像形成部による画像形成に関する履歴を記憶装置に記憶させる記憶処理を実行し、
前記履歴が所定の条件を満たす場合に、前記補正値生成処理を実行する、画像形成装置。 - 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
前記制御部は、
前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量を前記補正値によって補正し、補正された位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像の形成位置を調整する調整処理を実行する、画像形成装置。 - 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
前記制御部は、前記補正値生成処理において、先に前記非重なりパターン検出処理を実行し、前記非重なりパターン検出処理によって検出した位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像の形成位置を調整し、その後に前記重なりパターン検出処理を実行する、画像形成装置。
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