JP6108211B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

画像形成装置に関する。
従来、画像の位置情報を取得するためのマークを転写ベルトの両側に形成する形成部と、その両側の対峙する位置にマーク検出用のセンサを各々備える画像形成装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
上述した画像形成装置では、搬送ベルト上の所定の照射範囲に対して光学センサが光を照射し、搬送ベルトに形成されたマークに反射された光を光学センサが受光する。そして、画像形成装置は光学センサが受光した結果からマークの位置ずれ量を判断し、判断した位置ずれ量に基づいて画像を形成する位置を調整する。
特開2003−98793号公報
一般に上述したマークは主走査方向の端部が光学センサの検出領域内に入らないように形成される。しかしながら、マークを形成する位置が主走査方向にずれることにより、マークの主走査方向の端部が光学センサの検出領域内に入ってしまう場合がある。
マークの主走査方向の端部が光学センサの検出領域内に入ってしまうと、光学センサが受光した結果が閾値を下回ってしまう場合がある。光学センサが受光した結果が閾値を下回ってしまうと、マークがノイズとして扱われ、マークとして検出されなくなってしまう。この場合、光学センサに検出されなかったマークを抜かして、次に光学センサに検出されたマークから位置ずれ量が判断されてしまう。これにより、画像形成位置を誤って調整してしまう虞がある。
本明細書では、光学センサの検出領域内にマークの主走査方向の端部が入ってしまった場合に画像形成位置を誤って調整してしまうことを抑制する技術を開示する。
本明細書によって開示される画像形成装置は、回転体上に着色剤を用いて画像を形成する画像形成部と、前記回転体上に形成されている画像を検出する光学センサと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記画像形成部を制御して、前記画像形成部によって形成される画像の位置ずれを補正するためのマークを前記回転体上において前記光学センサによって検出される領域に形成させる第1のマーク形成処理と、前記マークの位置ずれ量を検出する第1の位置ずれ量検出処理と、前記第1の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量が許容範囲内にあるか否かを判断する第1の判断処理と、前記第1の判断処理によって前記許容範囲内にないと判断された場合に、前記第1の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量よりも小さい位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像形成位置を調整する第1の調整処理と、を実行する。
検出された位置ずれ量が許容範囲内にない場合は、マークを形成する位置が主走査方向に大きくずれていることによってマークの端部が光学センサの検出領域に入ってしまっている可能性がある。このため、検出された位置ずれ量が許容範囲内にない場合は、検出された位置ずれ量が許容範囲内にある場合に比べて位置ずれ量の信憑性が低下する。
上記画像形成装置によると、マークを用いて検出された位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整する場合において、検出された位置ずれ量が許容範囲内にない場合は当該検出された位置ずれ量より小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整するので、光学センサの検出領域内にマークの主走査方向の端部が入ってしまった場合に画像形成位置を誤って調整してしまうことを抑制することができる。
また、前記画像形成部は、黒色を含む互いに異なる色の複数の前記マークを形成し、前記制御部は、前記第1の判断処理によって前記許容範囲内にないと判断された前記マークの色が黒色であるか黒色以外の色であるかを判断する色判断処理を実行し、前記第1の調整処理において、前記色判断処理によって黒色以外の色であると判断された場合は、黒色であると判断された場合よりも小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整してもよい。
黒色以外の色のマークは黒色のマークと比較して拡散光が多いため、マークの端部を正確に読み取ることが難しい。このため、黒色以外の色のマークを検出して得られる位置ずれ量は黒色のマークを検出して得られる位置ずれ量に対して信憑性が低い。
上記画像形成装置によると、位置ずれ量が許容範囲内にないと判断されたマークの色が黒色以外である場合は、黒色である場合よりも小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整するので、信憑性が低い位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整することによって誤って画像形成位置を調整してしまうことを抑制できる。
また、上記画像形成装置は、前記回転体の表面をクリーニングするクリーニング部を備え、前記制御部は、前記クリーニング部を制御して前記回転体の表面をクリーニングさせるクリーニング処理と、前記第1のマーク形成処理の前に前記クリーニング処理が実行されたか否かを判断するクリーニング判断処理と、を実行し、前記第1の調整処理において、前記クリーニング判断処理によって前記クリーニング処理が実行されていないと判断された場合は、前記クリーニング処理が実行されたと判断された場合よりも小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整してもよい。
クリーニング処理を実行していない場合は、回転体の表面にある汚れによってマークの端部を正確に検出することが難しくなり、検出結果に誤差が生じる場合がある。このため、クリーニング処理が実行されていない場合はクリーニング処理が実行された場合よりも検出結果の信憑性が低い。
上記画像形成装置によると、クリーニング処理が実行されていない場合は、クリーニング処理が実行された場合よりも小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整するので、信憑性が低い位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整することによって誤って画像形成位置を調整してしまうことを抑制できる。
また、前記制御部は、前記回転体が劣化しているか否かを所定の判断基準に基づいて判断する劣化判断処理を実行し、前記第1の調整処理において、前記劣化判断処理によって劣化していると判断された場合は、劣化していないと判断された場合よりも小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整してもよい。
回転体が劣化している場合は回転体の表面にある傷等が反射する反射光を検出してしまうので、検出結果に誤差が生じる場合がある。このため、回転体が劣化している場合は回転体が劣化していない場合よりも検出結果の信憑性が低い。
上記画像形成装置によると、回転体が劣化している場合は、回転体が劣化していない場合よりも小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整するので、信憑性が低い位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整することによって誤って画像形成位置を調整してしまうことを抑制できる。
また、前記制御部は、前記第1の調整処理によって画像形成位置が調整された後に、前記画像形成部を制御して前記回転体上に前記マークを形成させる第2のマーク形成処理と、前記第2のマーク形成処理によって形成された前記マークの位置ずれ量を検出する第2の位置ずれ量検出処理と、前記第2の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像形成位置を調整する第2の調整処理と、を実行してもよい。
上記画像形成装置によると、第1の調整処理によって画像形成位置が調整された後に第2の調整処理を行わない場合に比べて画像形成位置をより精度よく調整できる。
また、上記画像形成装置は、記憶部と、シートに画像を形成する形成指示を受け付ける受付部と、を備え、前記制御部は、前記第1の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量を前記記憶部に記憶させる記憶処理と、前記第1のマーク形成処理を開始した後、前記受付部によって前記形成指示が受け付けられた場合に、前記記憶部に記憶されている前記位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像形成位置を調整する第3の調整処理と、前記第3の調整処理によって画像形成位置が調整された後に、前記画像形成部を制御して、前記回転体によって搬送されているシートに、前記形成指示によって形成が指示された画像を形成させる画像形成処理と、を実行してもよい。
第1の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量より小さい位置ずれ量はマークを形成する位置を調整するためのものである。このため、シートに画像を形成する場合には、当該小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整すると、第1の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量に基づき画像形成位置を調整した場合と比較して、画像形成位置のずれが大きくなり、画像品質を低下させる虞がある。このため、当該小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整することは望ましくない。
上記画像形成装置によると、第1のマーク形成処理を開始した後、受付部によって形成指示が受け付けられた場合は、第1の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量よりも小さい位置ずれ量ではなく、第1の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整するので、画像を形成する場合に、望ましくない位置ずれ量を用いて画像形成位置を調整しないようにすることができる。
なお、本明細書によって開示される技術は、画像形成方法、画像形成システム等の種々の態様で実現することができる。
上記の画像形成装置によると、光学センサの検出領域内にマークの主走査方向の端部が入ってしまった場合に画像形成位置を誤って調整してしまうことを抑制することができる。
実施形態1に係るプリンタの構成を簡略化して示す断面図。 プリンタの電気的構成を簡略化して示すブロック図。 位置ずれ量検出パターンを示す模式図。 副走査方向の位置ずれ量の検出における課題を説明するための模式図。 主走査方向の位置ずれ量の検出における課題を説明するための模式図。 位置ずれ量検出・調整処理のフローチャート。 検出した位置ずれ量より小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整する処理のフローチャート。 第1の調整処理のフローチャート。 第2の調整処理のフローチャート。 第3の調整処理のフローチャート。 第4の調整処理のフローチャート。
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図11によって説明する。
(1)プリンタの構成
先ず、図1を参照して、実施形態1に係る画像形成装置としてのプリンタ1の構成について説明する。プリンタ1はシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色のトナーを用いて印刷用紙などのシートMにカラー画像を印刷する直接転写タンデム方式のカラーLEDプリンタである。トナーは着色剤の一例である。
プリンタ1は本体ケーシング10、用紙収容部20、搬送部30、画像形成部40、クリーニングユニット50、光学センサ70などを備えて構成されている。
本体ケーシング10は上方に向かって開口する開口13を有する略箱状に形成されており、開口13を開閉する開閉カバー11が連結されている。
用紙収容部20はシートMが積載される用紙トレイ21を有している。用紙トレイ21は図示しないバネによって上方に付勢されており、用紙トレイ21の最も上に積載されているシートMはピックアップローラ31に圧接している。
搬送部30はピックアップローラ31、レジストレーションローラ36、ベルトユニット32、レジ後センサ37、及び、その他の搬送ローラを備えて構成されている。搬送部30は用紙収容部20に収容されているシートMを1枚ずつ搬送経路Tに沿って搬送する。
レジストレーションローラ36は駆動ローラ36aと従動ローラ36bとで構成されている。レジストレーションローラ36はシートMの斜行を補正するためのローラである。
ベルトユニット32は駆動ローラ33、従動ローラ34、これらのローラに掛け回された無端状の搬送ベルト35、駆動ローラ33を回転駆動する図示しない駆動モータなどを有している。搬送ベルト35は回転体の一例である。
搬送ベルト35の回転方向は図1において右回りである。シートMは搬送ベルト35によって左から右に搬送される。以降の説明ではシートMの搬送方向を副走査方向という。また、図1において紙面垂直方向は搬送方向に直交する主走査方向である。
レジ後センサ37はレジストレーションローラ36と搬送ベルト35との間に配置されている。レジ後センサ37は例えば検出範囲内にシートMがあるときはオン信号を出力し、シートMがないときはオフ信号を出力するセンサである。レジ後センサ37は後述する制御部80(図2参照)が画像形成部40に画像の形成を開始させるタイミングなどを判断するために用いられる。
画像形成部40は複数の露光部41、プロセスカートリッジ42、複数の転写ローラ43、及び、定着器44を備えている。
露光部41は複数のLEDが主走査方向に直線状に配列されたLEDヘッドを有している。露光部41は制御部80から出力された画像信号に従ってそれらのLEDを発光させることにより、感光ドラム42cの外周面を露光する。露光部41は開閉カバー11に設けられており、開閉カバー11が開けられると露光部41も一緒に持ち上げられる。
なお、露光部41はレーザー光を出射する光源、光源から出射されたレーザー光を偏光するポリゴンミラー、ポリゴンミラーによって偏光されたレーザー光を感光ドラム42cの表面に結像させる光学系などによって構成されてもよい。
プロセスカートリッジ42は、カートリッジフレーム42a、4つの帯電器42b、及び、4つの感光ドラム42cを備えている。
カートリッジフレーム42aはプリンタ1に着脱可能に装着されている。カートリッジフレーム42aにはシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色のトナーカートリッジ60(60K、60Y、60M、60C)が着脱可能に装着される。
帯電器42bは例えばスコロトロン型の帯電器であり、感光ドラム42cの外周面を一様に正に帯電させる。帯電器42bによって感光ドラム42cの外周面が帯電された後、露光部41から出射された光によって感光ドラム42cの外周面が露光されることにより、感光ドラム42cの外周面に静電潜像が形成される。感光ドラム42cの外周面に形成された静電潜像はトナーカートリッジ60から供給されるトナーによって現像され、感光ドラム42cの表面にトナー像が担持される。
複数の転写ローラ43は搬送ベルト35を挟んで各感光ドラム42cに対向する位置にそれぞれ設けられている。ベルトユニット32によって搬送されているシートMが感光ドラム42cと転写ローラ43との間の転写位置を通る間に負極性の転写バイアスが転写ローラ43に印加されることにより、各感光ドラム42cの表面に担持されたトナー像がシートMに順次転写される。
定着器44は内部にハロゲンランプなどの加熱源が収容されている加熱ローラ44aと、加熱ローラ44aに圧接して回転する従動ローラ44bとを有しており、シートMに転写されたトナー像をシートMに熱定着させる。
トナー像が熱定着されたシートMは、開閉カバー11によって構成されている排紙トレイ上に排出される。
クリーニングユニット50はベルトユニット32の下方に配されている。クリーニングユニット50は搬送ベルト35上に残ったトナーや紙粉を回収するクリーニングローラ51を含む複数のローラを備えている。クリーニングユニット50はクリーニング部の一例である。
光学センサ70は搬送ベルト35の下流側に配置されている。光学センサ70は搬送ベルト35の外周面に向かって光を出射する発光部70a(図3参照)と、発光部70aから出射され搬送ベルト35の外周面によって反射された光を受光する受光部70b(図3参照)とを有しており、受光部70aによって受光した光の明るさに応じた電気信号を制御部80に出力する。光学センサ70は回転体上に形成された画像を検出するセンサの一例である。
(2)プリンタの電気的構成
次に、図2を参照して、プリンタ1の電気的構成について説明する。プリンタ1は制御部80、搬送部30、画像形成部40、操作部81、通信インタフェース82、光学センサ70などを備えて構成されている。搬送部30、画像形成部40、及び、光学センサ70については前述したとおりであるので説明は省略する。
制御部80はCPU80a、ROM80b、RAM80c、記憶部80dなどを備えて構成されている。CPU80aはROM80bや記憶部80dに記憶されている各種の制御プログラムを実行することによってプリンタ1の各部を制御する。ROM80bにはCPU80aによって実行される制御プログラムや各種のデータなどが記憶されている。RAM80cはCPU80aが各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。記憶部80dはハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体を用いて各種のプログラムやデータを記憶する装置である。
操作部81は、液晶ディスプレイや各種の操作ボタンなどを備えている。ユーザは操作部81を操作することによって印刷条件などの各種の設定やシートに画像を印刷する印刷指示の入力などを行うことができる。
通信インタフェース82は、USB(Universal Serial Bus)、LAN(Local Area Network)、インターネットなどの通信回線を介して外部の装置と通信するためのインタフェースである。なお、前述した各種の設定や印刷指示の入力は通信インタフェース82を介して接続されている外部の装置から行われてもよい。
上述した印刷指示は形成指示の一例である。また、操作部81や通信インタフェース82は形成指示を受け付ける受付部の一例である。
(3)位置ずれ量の検出
プリンタ1では種々の理由により各色のトナー像の位置がずれる場合がある。例えば露光部41の位置が物理的にずれることによってトナー像の位置がずれる場合がある。露光部41の位置がずれる原因としてはユーザが開閉カバー11を開閉したときの振動などが挙げられる。
そこで、制御部80は、搬送ベルト35の外周面に後述する位置ずれ量検出パターンを形成し、形成した位置ずれ量検出パターンの主走査方向の位置ずれ量、及び、副走査方向の位置ずれ量を検出する。そして、制御部80は検出した位置ずれ量に基づいて画像形成部40による画像形成位置を調整する。以下、位置ずれ量検出パターンについて説明する。
(3−1)位置ずれ量検出パターン
図3を参照して、位置ずれ量検出パターン90について説明する。図3において楕円は光学センサ70によって検出される検出領域130を模式的に示している。また、図3では画像形成部40による主走査方向の画像形成位置がずれていない場合に形成された位置ずれ量検出パターン90を示している。
位置ずれ量検出パターン90は、右下がりに傾斜するマークからなるマーク群と、左下がりに傾斜するマークからなるマーク群とからなる。
右下がりに傾斜するマーク群は、シアン(C)のマーク91C、マゼンタ(M)のマーク91M、イエロー(Y)のマーク91Y、黒(K)のマーク91Kがこの順で二組配置されている。左下がりに傾斜するマーク群も同様にシアン(C)のマーク92C、マゼンタ(M)のマーク92M、イエロー(Y)のマーク92Y、黒(K)のマーク92Kがこの順で二組配置されている。
図3において点線95は搬送ベルト35上において光学センサ70の検出領域130の主走査方向の中心を通る位置を示している。
なお、図3では右下がりに傾斜するマーク群及び左下がりに傾斜するマーク群をそれぞれ二組ずつ示しているが、これらのマーク群は搬送ベルト35に1周以上に亘って形成され、それらの平均値から位置ずれ量が求められる。
(3−2)主走査方向の位置ずれ量の検出
位置ずれ量検出パターン90を用いた主走査方向の位置ずれ量の検出は、色毎に右下がりに傾斜するマークと左下がりに傾斜するマークとを用いて行う。
例えばシアン(C)の場合、制御部80は右下がりに傾斜するマーク91Cの点線95上における副走査方向の中心点と左下がりに傾斜するマーク92Cの点線95上における副走査方向の中心点との距離D1を光学センサ70の電気信号から検出する。なお、便宜上、図3では距離D1を示す矢印を点線95からずらして示している。
シアン(C)のマークが主走査方向にずれていると、検出した距離D1はマークが主走査方向に位置ずれしていないときに検出される距離(第1の基準距離という)と異なることになる。制御部80は検出した距離D1から第1の基準距離を減じた値を主走査方向の位置ずれ量として求め、求めた位置ずれ量の正負からシアン(C)のマークが主走査方向のどちら側にどれだけ位置ずれしているかを判断する。
(3−3)副走査方向の位置ずれ量の検出
ここでは基準色を黒(K)とし、黒(K)のマーク91Kに対するシアン(C)のマーク92Cの副走査方向の相対的な位置ずれ量を検出する場合を例に説明する。この検出では、制御部80はマーク91Kとマーク92Cとの距離D2を検出する。なお、便宜上、図3では距離D2を示す矢印を点線95からずらして示している。
先ず、黒(K)のマーク91Kもシアン(C)のマーク92Cも主走査方向の位置ずれがない場合を例に説明する。この場合は、制御部80は検出した距離D2から黒(K)のマーク91Kに対してシアン(C)のマーク92Cが副走査方向に位置ずれしていないときに検出される距離(第2の基準距離という)を減じた値を副走査方向の位置ずれ量として求め、求めた位置ずれ量の正負から黒(K)のマーク91Kに対してシアン(C)のマーク92Cが副走査方向のどちら側にどれだけ位置ずれしているかを判断する。
次に、黒(K)のマーク91K、シアン(C)のマーク92C、あるいはその両方が主走査方向に位置ずれしている場合について説明する。この場合は、検出した距離D2と第2の基準距離とが異なっていても、それが主走査方向の位置ずれによるものであるか副走査方向の位置ずれによるものであるかを判断できない。
そこで、制御部80は各色のマークの主走査方向の位置ずれ量から第2の基準距離を計算し直す。そして、制御部80は、検出した距離D2と計算し直した第2の基準距離との差を副走査方向の位置ずれ量として求め、求めた位置ずれ量の正負から黒(K)のマーク91Kに対してシアン(C)のマーク92Cが副走査方向のどちら側にどれだけ位置ずれしているかを判断する。
(3−4)画像形成部による画像形成位置の調整
制御部80は、各色のトナー像の主走査方向の位置ずれが減少するように、各色の露光部41が露光を開始する主走査方向のタイミングを当該色のマークの主走査方向の位置ずれ量に応じて調整する。
同様に、制御部80は、黒(K)のトナー像に対する他の色のトナー像の副走査方向の相対的な位置ずれが減少するように、黒(K)以外の露光部41が露光を開始する副走査方向のタイミングを当該色のマークの副走査方向の位置ずれ量に応じて調整する。
(3−5)マークが主走査方向に大きく位置ずれしているときの課題
次に、マークが主走査方向に大きく位置ずれしているときの課題について説明する。
先ず、図4を参照して、副走査方向の位置ずれ量の検出における課題について説明する。図4では位置ずれ量検出パターン90が全体に主走査方向右側に位置ずれしており、特にシアンのマーク92Cが右側に大きく位置ずれしている場合を示している。図4ではシアンのマーク92Cが右側に大きく位置ずれしていることにより、シアンのマーク92Cの主走査方向の左端が光学センサ70の検出領域130に入ってしまっている。
ここで、本実施形態では搬送ベルト35の外周面の光反射率はいずれの色のマークの光反射率よりも高いものとする。つまり、光学センサ70がマークを検出して出力する電気信号のレベルは、搬送ベルト35の外周面を検出して出力する電気信号のレベルより小さいものとする。
図4に示す例では、シアンのマーク92Cの主走査方向の左端が光学センサ70の検出領域130に入ってしまっていることにより、光学センサ70がシアンのマーク92Cを検出して出力する電気信号の信号レベルが閾値以上になっている。信号レベルが閾値以上の場合はマークを検出していないと判断され、ノイズとして扱われる。このためシアンのマーク92Cは読み飛ばされてしまうことになる。
シアンのマーク92Cが読み飛ばされると、黒のマーク91Kの副走査方向の中心点とマゼンタのマーク92Mの副走査方向の中心点との距離D3が黒のマーク91Kとシアンのマーク92Cとの副走査方向の距離として誤検出されてしまう。このため、検出された位置ずれ量をそのまま用いて画像形成部40による画像形成位置を調整すると、画像形成位置を誤って調整してしまうことになる。
次に、図5を参照して、主走査方向の位置ずれ量の検出における課題について説明する。図5ではシアンのマークが主走査方向の左側に大きく位置ずれしていることによってシアンのマーク91C及び92Cの右端が光学センサ70の検出領域130に入ってしまっている場合(図5において左側)と、シアンのマーク91C及び92Cの右端が光学センサ70の検出領域130に入る直前までシアンのマークが左側に位置ずれしている場合(図5において右側)とを比較して示している。
なお、図5では理解を容易にするためマークの角度を45度にして示している。また、ここでは光学センサ70がシアンのマーク91C及び92Cを検出して出力する電気信号の信号レベルはいずれも閾値未満であるとする。
先ず、シアンのマークの右端が光学センサ70の検出領域130に入る直前までシアンのマークが左側に位置ずれしている場合について説明する。この場合は信号レベルが閾値未満である区間D4を副走査方向に2等分する直線141と信号レベルが閾値未満である区間D5を副走査方向に2等分する直線142との距離D6がシアンのマーク91Cの副走査方向の中心点とシアンのマーク92Cの副走査方向の中心点との距離として検出される。距離D6はシアンのマークの端部が光学センサ70の検出領域130に入っていない場合に検出されるシアンのマークの最小の距離である。
次に、シアンのマークの右端が光学センサ70の検出領域130に入ってしまっている場合について説明する。マークの右端が光学センサ70の検出領域130に入ってしまっていると、信号レベルが閾値未満である区間D8を副走査方向に2等分する直線143と、信号レベルが閾値未満である区間D9を副走査方向に2等分する直線144との距離D10がシアンのマーク91Cの副走査方向の中心点とシアンのマーク92Cの副走査方向の中心点との距離D10として検出される。
しかしながら、本来検出されるべき距離は、光学センサ70の検出領域130の中心を示す点線95上におけるマーク91Cの副走査方向の中心点とマーク92Cの副走査方向の中心点との距離D7である。
つまり、マークの右端が光学センサ70の検出領域130に入ってしまっていると、マーク91Cの副走査方向の中心点とマーク92Cの副走査方向の中心点との距離が誤検出されてしまう。このため、検出された位置ずれ量をそのまま用いて画像形成部40による画像形成位置を調整すると、画像形成位置を誤って調整してしまうことになる。
(3−6)第1の許容範囲
上述したようにマークの端部が光学センサ70の検出領域130に入ってしまうとマーク間の距離が誤検出されてしまうことにより、検出される位置ずれ量の信憑性が低下する虞がある。そこで、制御部80は、検出した位置ずれ量が以下に説明する第1の許容範囲内にあるか否かを判断することにより、検出した位置ずれ量の信憑性を判断する。第1の許容範囲は許容範囲の一例である。
第1の許容範囲は主走査方向の位置ずれ量を検出するときと副走査方向の位置ずれ量を検出するときとで異なる。
先ず、図5を参照して、主走査方向の第1の許容範囲について説明する。マークの端が光学センサ70の検出領域130に入ってしまっている場合に検出される距離D10は、マークの端部が光学センサ70の検出領域130に入っていない場合に検出される最小の距離D6よりも小さくなる。つまり、検出された距離D10が距離D6より小さい場合は、マークの端が光学センサ70の検出領域130に入ってしまっていると判断することができる。そこで、本実施形態では距離D6と前述した第1の基準距離との差として求められる位置ずれ量を主走査方向の第1の許容範囲の下限値Th2とする。本実施形態においてTh2は負の値である。
なお、主走査方向の位置ずれ量を検出する場合は、第1の許容範囲の上限値は設定されないものとする。つまり、主走査方向の位置ずれ量を検出する場合は上述した下限値Th2以上の範囲が第1の許容範囲である。
次に、図4を参照して、副走査方向の第1の許容範囲について説明する。副走査方向の第1の許容範囲は例えば実験によって求められる。具体的には例えば、黒のマーク91Kの端部、及び、シアンのマーク92Cの端部が光学センサ70の検出領域130に入っていない場合における黒のマーク91Kに対するシアンのマーク92Cの副走査方向の最大の位置ずれ量を実験によって求め、求めた最大の位置ずれ量を副走査方向の第1の許容範囲の上限値Th1とする。本実施形態においてTh1は正の値である。このようにすれば、設定した上限値以上の位置ずれ量が検出された場合にはシアンのマーク92Cが読み飛ばされたと判断することができる。
なお、副走査方向の位置ずれ量を検出する場合は、第1の許容範囲の下限値は設定されないものとする。つまり、副走査方向の位置ずれ量を検出する場合は上述した上限値Th1未満の範囲が第1の許容範囲である。
(4)制御部による位置ずれ量検出・調整処理
次に、図6を参照して、制御部80による位置ずれ量検出・調整処理について説明する。本処理は搬送ベルト35が交換されたときや印刷枚数が一定枚数に達したときなどのように予め設定されている条件が成立すると開始される。この条件は適宜に設定することができる。
S101では、制御部80は画像形成部40を制御して搬送ベルト35の表面に0.5周に亘って位置ずれ量検出パターン90を繰り返し形成させる。S101は第1のマーク形成処理の一例である。
S102では、制御部80は光学センサ70から出力された電気信号から各色のマークの主走査方向の位置ずれ量Tx、及び、黒のマークに対する他の色のマークの副走査方向の相対的な位置ずれ量Tyを検出する。この検出は前述したとおりであるので説明は省略する。以降の説明では位置ずれ量Txと位置ずれ量Tyとを総称して位置ずれ量Tというものとする。S102は第1の位置ずれ量検出処理の一例である。
S103では、制御部80はS102で検出した位置ずれ量Tを記憶部80dに記憶させる。S103は記憶処理の一例である。
S104では、制御部80はユーザによって印刷指示が入力されたか否かを判断し、入力されている場合はS105に進み、入力されていない場合はS107に進む。
S105では、制御部80は記憶部80dに記憶されている位置ずれ量Tに基づいて画像形成部40による主走査方向及び副走査方向の画像形成位置を調整する。S105は第3の調整処理の一例である。
S106では、制御部80は、画像形成部40を制御して、印刷指示によって印刷が指示された画像をシートに印刷させる。S106は画像形成処理の一例である。
S107では、制御部80は、各色について、S103で検出した位置ずれ量Tが第1の許容範囲内にあるか否かを判断する。具体的には例えば、制御部80は副走査方向の位置ずれ量Ty、及び、主走査方向の位置ずれ量Txが以下の式1及び式2を満たすか否かを判断する。
Th1>Ty ・・・ 式1
Tx>Th2 ・・・ 式2
ここでTh1は副走査方向の第1の許容範囲の上限値であり、Th2は主走査方向の第1の許容範囲の下限値である。
制御部80は、いずれの色の位置ずれ量Tも式1及び式2を満たす場合は第1の許容範囲内にあると判断してS108に進み、少なくとも一つの色において式1及び式2の少なくとも一方が満たされない場合は第1の許容範囲内にないと判断してS112に進む。S107は第1の判断処理の一例である。
S108では、S102で検出した位置ずれ量Tには信憑性があるので、制御部80はS102で検出した位置ずれ量Tをそのまま用いて画像形成部40による主走査方向及び副走査方向の画像形成位置を調整する。
S109では、制御部80は画像形成部40を制御して搬送ベルト35の表面に1.0周に亘って位置ずれ量検出パターン90を繰り返し形成させる。S109は第2のマーク形成処理の一例である。
S110では、制御部80は光学センサ70から出力された電気信号から各色のマークの位置ずれ量Tを検出する。S110は第2の位置ずれ量検出処理の一例である。
S111では、制御部80はS110で検出した位置ずれ量Tに基づいて画像形成部40による主走査方向及び副走査方向の画像形成位置を調整する。S111は第2の調整処理の一例である。
S112では、制御部80は「検出した位置ずれ量より小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整する処理」を実行する。「検出した位置ずれ量より小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整する処理」についての説明は後述する。「検出した位置ずれ量より小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整する処理」は第1の調整処理の一例である。
(4−1)検出した位置ずれ量より小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整する処理
次に、図7を参照して、前述したS112で実行される「検出した位置ずれ量より小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整する処理」について説明する。
S201では、制御部80は搬送ベルト35が劣化しているか否かを所定の判断基準に基づいて判断する。所定の判断基準は、最後に搬送ベルト35を交換したときからの印刷枚数などである。ここでは位置ずれ量検出パターン90を形成した場合も印刷枚数として加算されるものとする。
なお、この判断はS101で位置ずれ量検出パターン90を形成する直前における印刷枚数から判断してもよいし、S101で位置ずれ量検出用パターンを形成した後の印刷枚数から判断してもよい。
制御部80は印刷枚数が所定の基準枚数に達している場合は劣化していると判断してS202に進み、基準枚数に達していない場合は劣化していないと判断してS203に進む。S201は劣化判断処理の一例である。
S202では、制御部80は画像形成部40による画像形成位置を調整する処理である第1の調整処理を実行する。第1の調整処理の説明は後述する。
S203では、制御部80は、前回印刷を行った後、S101を実行する前にクリーニング処理を実行したか否かを判断する。
具体的には例えば、制御部80は印刷枚数が一定枚数に達したときなどのように予め設定されている条件が成立したときにクリーニング処理を実行する。クリーニング処理とは、搬送部30を制御して搬送ベルト35を回転させ、その状態でクリーニングローラ51にバイアス電圧を印加することにより、搬送ベルト35上に残ったトナーや紙粉を回収する処理である。
制御部80は、前回印刷を行った後にクリーニング処理を実行していない場合はS204に進み、実行した場合はS205に進む。S203はクリーニング判断処理の一例である。
S204では、制御部80は画像形成部40による画像形成位置を調整する処理である第2の調整処理を実行する。第2の調整処理の説明は後述する。
S205では、制御部80は前述したS107において位置ずれ量Tが第1の許容範囲内にないと判断された色の中にシアン、マゼンタ、イエローのいずれかが含まれているか否かを判断する。
制御部80は、これらの色のいずれかが含まれている場合はS206に進み、いずれの色も含まれていない場合、すなわちS107で第1の許容範囲内にないと判断された色が黒のみである場合はS207に進む。S205は色判断処理の一例である。
S206では、制御部80は画像形成部40による画像形成位置を調整する処理である第3の調整処理を実行する。第3の調整処理の説明は後述する。
S207では、制御部80は画像形成部40による画像形成位置を調整する処理である第4の調整処理を実行する。第4の調整処理の説明は後述する。
(4−2)第1の調整処理
次に、図8を参照して、前述したS202で実行される第1の調整処理について説明する。
S301では、制御部80は絶対値がS102で検出した位置ずれ量Tの絶対値より小さい位置ずれ量Taに基づいて画像形成部40による主走査方向及び副走査方向の画像形成位置を調整する。
ここで、小さい位置ずれ量Taは例えば位置ずれ量Tの10%の量であってもよいし、50%の量であってもよいし、90%の量であってもよい。小さい位置ずれ量Taは位置ずれ量Tより小さい範囲で適宜に決定することができる。
また、小さい位置ずれ量Taは、その絶対値が後述する第2の調整処理、第3の調整処理、第4の調整処理で用いられる小さい位置ずれ量Tb、Tc、Tdの絶対値よりも小さい量であるとする。すなわち|Ta|<|Tb|、|Ta|<|Tc|、|Ta|<|Td|であるとする。つまり、制御部80は、搬送ベルト35が劣化している場合は、劣化していない場合よりも絶対値が小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整する。
S302では、制御部80は画像形成部40を制御して搬送ベルト35の表面に0.5周に亘って位置ずれ量検出パターン90を形成させる。S302は第2のマーク形成処理の一例である。
S303では、制御部80は光学センサ70から出力された電気信号から各色のマークの位置ずれ量Tを検出する。S303は第2の位置ずれ量検出処理の一例である。
S304では、制御部80はS303で検出した位置ずれ量Tに基づいて画像形成部40による主走査方向及び副走査方向の画像形成位置を調整する。S304は第2の調整処理の一例である。
S305では、制御部80は、各色について、S303で検出した位置ずれ量Tが第2の許容範囲内にあるか否かを判断する。具体的には例えば、制御部80は位置ずれ量Tが以下の式3又は式4を満たすか否かを判断する。
Th3>Ty ・・・ 式3
Tx>Th4 ・・・ 式4
ここでTh3は第1の許容範囲の上限値であるTh1と同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。Th3は適宜に決定することができる。後述するTh5、Th7、Th9についても同様である。また、Th4は第1の許容範囲の下限値であるTh2と同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。Th4は適宜に決定することができる。後述するTh5、Th7、Th9についても同様である。
制御部80は、いずれの色の位置ずれ量Tも式3及び式4を満たす場合は第2の許容範囲内にあると判断してS306に進み、少なくとも一つの色において式3及び式4の少なくとも一方が満たされない場合は第2の許容範囲内にないと判断してS309に進む。S305は第2の判断処理の一例である。
S306では、S303で検出した位置ずれ量Tには信憑性があるので、制御部80は画像形成部40を制御して搬送ベルト35の表面に1.0周に亘って位置ずれ量検出パターン90を形成させる。
S307では、制御部80は光学センサ70から出力された電気信号から各色のマークの位置ずれ量Tを検出する。
S308では、制御部80はS303で検出した位置ずれ量TとS307で検出した位置ずれ量Tとに基づいて画像形成部40による主走査方向及び副走査方向の画像形成位置を調整する。具体的には例えば、制御部80はS303で検出した位置ずれ量TとS307で検出した位置ずれ量Tとを平均した位置ずれ量に基づいて調整する。
S309では、制御部80は画像形成部40を制御して、前述した位置ずれ量検出パターン90よりも各マークの主走査方向の幅が広い第2の位置ずれ量検出パターン150を搬送ベルト35の表面に0.5周に亘って形成させる。
S310では、制御部80は光学センサ70から出力された電気信号から各色のマークの位置ずれ量Tを検出する。
S311では、制御部80はS310で検出した位置ずれ量Tに基づいて画像形成部40による主走査方向及び副走査方向の画像形成位置を調整する。
S312では、制御部80は画像形成部40を制御して搬送ベルト35の表面に1.5周に亘って位置ずれ量検出パターン90を繰り返し形成させる。S312は第2のマーク形成処理の一例である。
S313では、制御部80は光学センサ70から出力された電気信号から各色のマークの位置ずれ量Tを検出する。S313は第2の位置ずれ量検出処理の一例である。
S314では、制御部80はS313で検出した位置ずれ量Tに基づいて画像形成部40による主走査方向及び副走査方向の画像形成位置を調整する。S314は第2の調整処理の一例である。
(4−3)第2の調整処理
次に、図9を参照して、前述したS204で実行される第2の調整処理について説明する。第2の調整処理はS301に替えてS401が実行される点、及び、S305に替えてS402が実行される点を除いて第1の調整処理と実質的に同一である。ここでは第1の調整処理と実質的に同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
S401では、制御部80は絶対値がS102で検出した位置ずれ量Tの絶対値より小さい位置ずれ量Tb(すなわち|Tb|<|T|)に基づいて画像形成部40による主走査方向及び副走査方向の画像形成位置を調整する。
ここで、小さい位置ずれ量Tbは、その絶対値が後述する第3の調整処理、第4の調整処理で用いられる小さい位置ずれ量Tc、Tdの絶対値よりも小さい量であるとする。すなわち|Tb|<|Tc|、|Tb|<|Td|であるとする。つまり、制御部80は、クリーニング処理が実行されていない場合は、クリーニング処理が実行された場合よりも絶対値が小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整する。
S402では、制御部80は、各色について、S303で検出した位置ずれ量Tが第2の許容範囲内にあるか否かを判断する。具体的には例えば、制御部80は位置ずれ量Tが以下の式5又は式6を満たすか否かを判断する。
Th5>Ty ・・・ 式5
Tx>Th6 ・・・ 式6
制御部80は、いずれの色の位置ずれ量Tも式5及び式6を満たす場合は第2の許容範囲内にあると判断してS306に進み、少なくとも一つの色において式5及び式6の少なくとも一方が満たされない場合は第2の許容範囲内にないと判断してS309に進む。
(4−4)第3の調整処理
次に、図10を参照して、前述したS206で実行される第3の調整処理について説明する。第3の調整処理はS301に替えてS501が実行される点、及び、S305に替えてS502が実行される点を除いて第1の調整処理と実質的に同一である。ここでは第1の調整処理と実質的に同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
S501では、制御部80は絶対値がS102で検出した位置ずれ量Tの絶対値より小さい位置ずれ量Tc(すなわち|Tc|<|T|)に基づいて画像形成部40による主走査方向及び副走査方向の画像形成位置を調整する。
ここで、小さい位置ずれ量Tcは、その絶対値が後述する第4の調整処理で用いられる小さい位置ずれ量Tdの絶対値よりも小さい量であるとする。すなわち|Tc|<|Td|であるとする。つまり、制御部80は、検出された位置ずれ量が第1の許容範囲内にないと判断されたマークの色が黒色以外の色である場合は、黒色である場合よりも絶対値が小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整する。
S502では、制御部80は、各色について、S303で検出した位置ずれ量Tが第2の許容範囲内にあるか否かを判断する。具体的には例えば、制御部80は位置ずれ量Tが以下の式7又は式8を満たすか否かを判断する。
Th7>Ty ・・・ 式7
Tx>Th8 ・・・ 式8
制御部80は、いずれの色の位置ずれ量Tも式7及び式8を満たす場合は第2の許容範囲内にあると判断してS306に進み、少なくとも一つの色において式7及び式8の少なくとも一方が満たされない場合は第2の許容範囲内にないと判断してS309に進む。
(4−5)第4の調整処理
次に、図11を参照して、前述したS207で実行される第4の調整処理について説明する。第4の調整処理はS301に替えてS601が実行される点、及び、S305に替えてS602が実行される点を除いて第1の調整処理と実質的に同一である。ここでは第1の調整処理と実質的に同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
S601では、制御部80は絶対値がS102で検出した位置ずれ量Tの絶対値より小さい位置ずれ量Td(すなわち|Td|<|T|)に基づいて画像形成部40による主走査方向及び副走査方向の画像形成位置を調整する。
S602では、制御部80は、各色について、S303で検出した位置ずれ量Tが第2の許容範囲内にあるか否かを判断する。具体的には例えば、制御部80は位置ずれ量Tが以下の式5を満たすか否かを判断する。
Th9>Ty ・・・ 式9
Tx>Th10 ・・・ 式10
制御部80は、いずれの色の位置ずれ量Tも式9及び式10を満たす場合は第2の許容範囲内にあると判断してS306に進み、少なくとも一つの色において式9及び式10の少なくとも一方が満たされない場合は第2の許容範囲内にないと判断してS309に進む。
(5)実施形態の効果
以上説明したプリンタ1によると、検出された位置ずれ量Tが第1の許容範囲内にない場合は、当該検出された位置ずれ量Tより小さい位置ずれ量(Ta〜Td)に基づいて画像形成位置を調整するので、光学センサ70の検出領域130内にマークの主走査方向の端部が入ってしまった場合に画像形成位置を誤って調整してしまうことを抑制することができる。
更に、プリンタ1によると、検出された位置ずれ量が第1の許容範囲内にないと判断されたマークの色が黒色以外の色である場合は、黒色である場合よりも小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整する。黒色以外の色は黒色と比較して拡散光が多いため、マークの端部を正確に読み取ることが難しい。このため、黒色以外の色のマークを検出して得られる位置ずれ量は黒色のマークを検出して得られる位置ずれ量に対して信憑性が低い。プリンタ1によると、位置ずれ量が第1の許容範囲内にないと判断されたマークの色が黒色以外の色である場合は、黒色である場合よりも小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整するので、信憑性が低い位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整することによって誤って画像形成位置を調整してしまうことを抑制できる。
更に、プリンタ1によると、クリーニング処理が実行されていない場合は、クリーニング処理が実行された場合よりも小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整する。クリーニング処理を実行していない場合は、搬送ベルト35の表面にある汚れによってマークの端部を正確に検出することが難しくなり、検出結果に誤差が生じる場合がある。このため、クリーニング処理が実行されていない場合はクリーニング処理が実行された場合よりも検出結果の信憑性が低い。プリンタ1によると、クリーニング処理が実行されていない場合は、クリーニング処理が実行された場合よりも小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整するので、信憑性が低い位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整することによって誤って画像形成位置を調整してしまうことを抑制できる。
更に、プリンタ1によると、搬送ベルト35が劣化している場合は、搬送ベルト35が劣化していない場合よりも小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整する。搬送ベルト35が劣化している場合は搬送ベルト35の表面にある傷等が反射する反射光を検出してしまうので、検出結果に誤差が生じる場合がある。このため、搬送ベルト35が劣化している場合は搬送ベルト35が劣化していない場合よりも検出結果の信憑性が低い。プリンタ1によると、搬送ベルト35が劣化している場合は、搬送ベルト35が劣化していない場合よりも小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整するので、信憑性が低い位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整することによって誤って画像形成位置を調整してしまうことを抑制できる。
更に、プリンタ1によると、S101で形成した位置ずれ量検出パターン90に基づいて画像形成位置を調整した後に、S109、S306、又は、S312において再度位置ずれ量検出パターン90を形成し、形成した位置ずれ量検出パターン90に基づいて画像形成位置を調整する。これにより、S101で形成した位置ずれ量検出パターン90に基づいて画像形成位置を調整した後に再度位置ずれ量検出パターン90を形成しない場合に比べ、画像形成位置をより精度よく調整できる。
更に、プリンタ1によると、位置ずれ量検出パターン90の形成を開始した後、印刷指示が入力された場合は、記憶部80dに記憶されている位置ずれ量に基づいて画像形成部40による画像形成位置を調整し、画像形成位置を調整した後に、画像形成部40を制御してシートに画像を形成させる。位置ずれ量検出パターン90に基づいて検出された位置ずれ量より小さい位置ずれ量は位置ずれ量検出パターン90を形成する位置を調整するためのものである。このため、シートに画像を形成する場合には、当該小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整すると、位置ずれ量検出パターン90に基づいて検出された位置ずれ量をそのまま用いて画像形成位置を調整した場合と比較して、画像形成位置のずれが大きくなり、画像品質を低下させるおそれがある。このため、当該小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整することは望ましくない。
プリンタ1によると、位置ずれ量検出パターン90の形成を開始した後、印刷指示が入力された場合は、位置ずれ量検出パターン90に基づいて検出された位置ずれ量より小さい位置ずれ量ではなく、位置ずれ量検出パターン90に基づいて検出された位置ずれ量をそのまま用いて画像形成位置を調整するので、画像を印刷する場合に、望ましくない位置ずれ量を用いて画像形成位置を調整しないようにすることができる。
<他の実施形態>
上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では副走査方向の第1の許容範囲、及び、主走査方向の第1の許容範囲の両方を設定する場合を例に説明した。これに対し、副走査方向の第1の許容範囲、及び、主走査方向の第1の許容範囲のいずれか一方のみを設定してもよい。
また、上記実施形態では主走査方向の第1の許容範囲について下限値のみを設定する場合を例に説明したが、上限値及び下限値の両方を設定してもよい。上限値の設定の仕方は下限値の設定の仕方と実質的に同一であるので説明は省略する。
(2)上記実施形態では劣化判断処理(S201)、クリーニング判断処理(S203)、及び、色判断処理(S205)を実行する場合を例に説明した。これに対し、これらの処理の一部あるいは全部は実行しないようにしてもよい。
(3)上記実施形態では小さい位置ずれ量Ta、Tb、Tc、Tdが|Ta|<|Tb|<|Tc|<|Td|の関係にある場合を例に説明した。しかしながら、これらの関係はこれに限られるものではない。これらの関係は適宜に決定することができる。
(4)上記実施形態ではS305やS402などにおいて位置ずれ量Tが第2の許容範囲内にあるか否かを判断する場合を例に説明した。これに対し、位置ずれ量Tが第2の許容範囲内にあるか否かの判断を実行せず、常にS306に進むようにしてもよい。
(5)上記実施形態では制御部80が一つのCPU80aを備える場合を例に説明した。これに対し、制御部80は複数のCPUによって構成されてもよいし、ASICによって構成されてもよいし、一以上のCPUとASICとの組み合わせによって構成されてもよい。
(6)上記実施形態では画像形成装置としてプリンタ1を例に説明した。これに対し、画像形成装置は、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、コピー機能などを備える所謂複合機として構成されてもよい。
1・・・プリンタ、35・・・搬送ベルト、40・・・画像形成部、50・・・クリーニングユニット、70・・・光学センサ、80・・・制御部、80d・・・記憶部、81・・・操作部、82・・・通信インタフェース、90・・・位置ずれ量検出パターン、91M、91Y、91K、91C、91K、92C、92M、92Y、92K・・・マーク、150・・・第2の量検出パターン

Claims (6)

  1. 回転体上に着色剤を用いて画像を形成する画像形成部と、
    前記回転体上に形成されている画像を検出する光学センサと、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記画像形成部を制御して、前記画像形成部によって形成される画像の位置ずれを補正するためのマークを前記回転体上において前記光学センサによって検出される検出領域に形成させる第1のマーク形成処理と、
    前記マークの位置ずれ量を検出する第1の位置ずれ量検出処理と、
    前記第1の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量が許容範囲内にあるか否かを判断する第1の判断処理であって、前記マークの主走査方向における端部が前記検出領域に入っている場合に前記位置ずれ量が許容範囲内にないと判断され、前記マークの主走査方向における端部が前記検出領域に入っていない場合に前記位置ずれ量が許容範囲内にあると判断されるように前記許容範囲が設定された第1の判断処理と、
    前記第1の判断処理によって前記許容範囲内にないと判断された場合に、前記第1の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量よりも小さい位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像形成位置を調整し、前記第1の判断処理によって前記許容範囲内にあると判断された場合に、前記第1の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像形成位置を調整する第1の調整処理と、
    を実行する、画像形成装置。
  2. 回転体上に着色剤を用いて画像を形成する画像形成部と、
    前記回転体上に形成されている画像を検出する光学センサと、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記画像形成部を制御して、前記画像形成部によって形成される画像の位置ずれを補正するためのマークを前記回転体上において前記光学センサによって検出される領域に形成させる第1のマーク形成処理と、
    前記マークの位置ずれ量を検出する第1の位置ずれ量検出処理と、
    前記第1の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量が許容範囲内にあるか否かを判断する第1の判断処理と、
    前記第1の判断処理によって前記許容範囲内にないと判断された場合に、前記第1の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量よりも小さい位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像形成位置を調整する第1の調整処理と、
    を実行する画像形成装置であって、
    前記画像形成部は、黒色を含む互いに異なる色の複数の前記マークを形成し、
    前記制御部は、
    前記第1の判断処理によって前記許容範囲内にないと判断された前記マークの色が黒色であるか黒色以外の色であるかを判断する色判断処理を実行し、
    前記第1の調整処理において、前記色判断処理によって黒色以外の色であると判断された場合は、黒色であると判断された場合よりも小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整する、画像形成装置。
  3. 回転体上に着色剤を用いて画像を形成する画像形成部と、
    前記回転体上に形成されている画像を検出する光学センサと、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記画像形成部を制御して、前記画像形成部によって形成される画像の位置ずれを補正するためのマークを前記回転体上において前記光学センサによって検出される領域に形成させる第1のマーク形成処理と、
    前記マークの位置ずれ量を検出する第1の位置ずれ量検出処理と、
    前記第1の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量が許容範囲内にあるか否かを判断する第1の判断処理と、
    前記第1の判断処理によって前記許容範囲内にないと判断された場合に、前記第1の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量よりも小さい位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像形成位置を調整する第1の調整処理と、
    を実行する画像形成装置であって、
    前記回転体の表面をクリーニングするクリーニング部を備え、
    前記制御部は、
    前記クリーニング部を制御して前記回転体の表面をクリーニングさせるクリーニング処理と、
    前記第1のマーク形成処理の前に前記クリーニング処理が実行されたか否かを判断するクリーニング判断処理と、
    を実行し、
    前記第1の調整処理において、前記クリーニング判断処理によって前記クリーニング処理が実行されていないと判断された場合は、前記クリーニング処理が実行されたと判断された場合よりも小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整する、画像形成装置。
  4. 回転体上に着色剤を用いて画像を形成する画像形成部と、
    前記回転体上に形成されている画像を検出する光学センサと、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記画像形成部を制御して、前記画像形成部によって形成される画像の位置ずれを補正するためのマークを前記回転体上において前記光学センサによって検出される領域に形成させる第1のマーク形成処理と、
    前記マークの位置ずれ量を検出する第1の位置ずれ量検出処理と、
    前記第1の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量が許容範囲内にあるか否かを判断する第1の判断処理と、
    前記第1の判断処理によって前記許容範囲内にないと判断された場合に、前記第1の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量よりも小さい位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像形成位置を調整する第1の調整処理と、
    を実行する画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    前記回転体が劣化しているか否かを所定の判断基準に基づいて判断する劣化判断処理を実行し、
    前記第1の調整処理において、前記劣化判断処理によって劣化していると判断された場合は、劣化していないと判断された場合よりも小さい位置ずれ量に基づいて画像形成位置を調整する、画像形成装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    前記第1の調整処理によって画像形成位置が調整された後に、前記画像形成部を制御して前記回転体上に前記マークを形成させる第2のマーク形成処理と、
    前記第2のマーク形成処理によって形成された前記マークの位置ずれ量を検出する第2の位置ずれ量検出処理と、
    前記第2の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像形成位置を調整する第2の調整処理と、
    を実行する、画像形成装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    記憶部と、
    シートに画像を形成する形成指示を受け付ける受付部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1の位置ずれ量検出処理によって検出された位置ずれ量を前記記憶部に記憶させる記憶処理と、
    前記第1のマーク形成処理を開始した後、前記受付部によって前記形成指示が受け付けられた場合に、前記記憶部に記憶されている前記位置ずれ量に基づいて前記画像形成部による画像形成位置を調整する第3の調整処理と、
    前記第3の調整処理によって画像形成位置が調整された後に、前記画像形成部を制御して、前記回転体によって搬送されているシートに、前記形成指示によって形成が指示された画像を形成させる画像形成処理と、
    を実行する、画像形成装置。
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