JP4883112B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数色の現像剤を転写して画像を形成する画像形成手段を備えた画像形成装置に関し、詳しくは、上記画像形成手段の画像形成動作に連動して回転する担持体にパッチマークを形成してその画像形成手段の画像形成形成条件を決定する画像形成装置に関する。
従来より、いわゆるカラー画像形成装置では、プロセスカートリッジ等の画像形成手段の動作に連動して回転する搬送ベルト等の担持体に、各色のパッチマークを形成し、その濃度を検出することによって各色の画像濃度等を補正することが考えられている。また、この種の画像形成装置では、パッチマークからの鏡面反射光と拡散反射光とを個々に検出することによってそのパッチマークの濃度を算出しており、更に、高濃度領域における鏡面反射光と拡散反射光との比に基づいて、拡散反射光の検出値を補正することも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−202710号公報
ところが、上記公報のように高濃度領域における1種類の濃度のパッチマークによって補正係数を算出した場合、次のような迷光の影響等が除去できない場合がある。すなわち、担持体に光を照射する発光素子と上記鏡面反射光を検出する受光素子と上記拡散反射光を検出する受光素子とを樹脂部材に個々に差し込んで固定する構造の場合、発光素子及び受光素子の背面は開いていてそれらの後方(担持体と逆側)に光が漏れることがある。このようにして漏れたいわゆる迷光の一部がいずれかの受光素子に入射すると、担持体側からの入射光が0でも受光出力が発生する。このような場合には、受光素子の検出値は全体的にオフセットすることになり、1種類の濃度のパッチマークに対する鏡面反射光と拡散反射光との比に基づいて補正係数を算出しただけでは、迷光の影響を充分に排除することができない。また、この迷光成分は照射手段の発光光量にも依存するため、使用環境の変化、装置の経年変化等で発光光量が増加した場合、それによる誤差は増加してしまう。
そこで、本発明は、担持体に有彩色のパッチマークを形成してその鏡面反射光及び拡散反射光を検出する画像形成装置において、上記鏡面反射光及び拡散反射光の検出値から、迷光の影響等を除去して正確な濃度検出を可能にすることを目的としてなされた。
上記目的を達するためになされた本発明の画像形成装置は、複数色の現像剤を転写して画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段の画像形成動作に連動して回転する担持体と、上記画像形成手段を制御して、上記担持体に上記現像剤により濃度の異なる複数のパッチマークを形成するパッチマーク形成手段と、上記担持体に光を照射する照射手段と、該照射手段によって、上記担持体に向けて照射された光のうち、その担持体若しくは上記パッチマークに鏡面反射された光を検出する鏡面反射光検出手段と、上記照射手段によって、上記担持体に向けて照射された光のうち、その担持体若しくは上記パッチマークに拡散反射された光を検出する拡散反射光検出手段と、上記鏡面反射光検出手段の検出値と上記拡散反射光検出手段の検出値とのいずれか、または両方を補正する補正手段と、上記パッチマーク形成手段によって階調段階で100%以上の高濃度領域における少なくとも2つ以上の異なる濃度にそれぞれ形成された2つ以上のパッチマークであって、かつ、少なくとも濃度が高い方の上記パッチマークが上記現像剤の転写を複数回重ねて行うことにより最上層に有彩色の現像剤が転写された上記2つ以上のパッチマークに対して、上記鏡面反射光検出手段による検出値と上記拡散反射光検出手段による検出値とが一致する上記補正手段の補正条件を決定する補正条件決定手段と、該補正条件決定手段による補正条件に基づいて上記補正手段によって補正された上記鏡面反射光検出手段による検出値と上記拡散反射光検出手段による検出値とに基づき、上記パッチマーク形成手段によって階調段階で100%以下の濃度に形成されたパッチマークの濃度を算出する濃度算出手段と、を備え、上記補正条件決定手段は、上記2つ以上のパッチマークに対する上記鏡面反射光検出手段による検出値の差分と、当該2つ以上のパッチマークに対する上記拡散反射光検出手段による検出値の差分とに基づき、上記鏡面反射光検出手段または上記拡散反射光検出手段の検出値に上記各差分を一致させるために乗ずべき第1補正値を算出する第1算出手段と、該第1算出手段が算出した上記第1補正値による補正後の、上記2つ以上のパッチマークの少なくとも1つに対する上記鏡面反射光検出手段及び上記拡散反射光検出手段による各検出値に基づき、上記鏡面反射光検出手段または上記拡散反射光検出手段の検出値に、他方の上記検出手段の検出値と一致させるために加算すべき第2補正値を算出する第2算出手段と、を備え、上記第1算出手段で算出した上記第1補正値と上記第2算出手段で算出した上記第2補正値を上記補正条件とし、上記画像形成手段は、上記濃度算出手段で算出した上記濃度に基づいて画像形成条件を決定し、画像を形成することを特徴としている。
このように構成された本発明の画像形成装置では、パッチマーク形成手段は、画像形成手段を制御して、担持体に現像剤により濃度の異なる複数のパッチマークを形成する。また、照射手段は上記担持体に光を照射し、その照射手段によって上記担持体に向けて照射された光のうち、その担持体若しくは上記パッチマークに鏡面反射された光を鏡面反射光検出手段検出が、拡散反射された光を拡散反射光検出手段が、それぞれ検出する。
また、上記パッチマーク形成手段は、階調段階で100%以上の高濃度領域における少なくとも2つ以上の異なる濃度にそれぞれ形成された2つ以上のパッチマークであって、かつ、少なくとも濃度が高い方の上記パッチマークが上記現像剤の転写を複数回重ねて行うことにより最上層に有彩色の現像剤が転写された上記2つ以上のパッチマークも形成する。そして、補正条件決定手段は、上記鏡面反射光検出手段による検出値と上記拡散反射光検出手段による検出値とが、このような高濃度領域において形成された上記2つ以上のパッチマークにおいて一致するような補正条件を決定する。
すると、この補正条件に基づいて、補正手段は、上記鏡面反射光検出手段の検出値と上記拡散反射光検出手段の検出値とのいずれか、または両方を補正する。こうして、上記補正条件決定手段が決定した補正条件に基づいて上記補正手段によって補正された上記鏡面反射光検出手段及び上記拡散反射光検出手段による検出値に基づき、濃度算出手段は、上記パッチマーク形成手段によって階調段階で100%以下の濃度に形成されたパッチマークの濃度を算出する。すると、上記画像形成手段は、上記濃度算出手段が算出した上記濃度に基づいて画像形成条件を決定し、画像を形成する。このため、本発明の画像形成装置では、濃度が適切に調整された画像を形成することができる。
このように、本発明では、高濃度領域において形成された上記2つ以上のパッチマークに対して、鏡面反射光検出手段及び拡散反射光検出手段の検出値が一致するような補正条件を用いて、鏡面反射光検出手段及び拡散反射光検出手段の検出値の少なくともいずれか一方を補正している。すなわち、上記高濃度領域では、パッチマークに照射された光は殆ど鏡面反射されず、パッチマークに拡散反射された光のみが検出されるため鏡面反射光検出手段及び拡散反射光検出手段の検出値は一致するはずである。
そこで、本発明では、上記2つ以上のパッチマークに対して、鏡面反射光検出手段及び拡散反射光検出手段の検出値が一致するように補正を行っているのである。しかも、本発明では、上記2つ以上のパッチマークを用いることにより、いずれか一方の反射光検出手段の検出値がオフセットしている場合にも良好に補正することができる。このため、本発明では、迷光等の影響を良好に除去することができ、延いては、低濃度のパッチマークに対しても正確な濃度を検出することができる。
しかも、本発明では、上記補正条件決定手段は、上記2つ以上のパッチマークに対する上記鏡面反射光検出手段による検出値の差分と、当該2つ以上のパッチマークに対する上記拡散反射光検出手段による検出値の差分とに基づき、上記鏡面反射光検出手段または上記拡散反射光検出手段の検出値に上記各差分を一致させるために乗ずべき第1補正値を算出する第1算出手段と、該第1算出手段が算出した上記第1補正値による補正後の、上記2つ以上のパッチマークの少なくとも1つに対する上記鏡面反射光検出手段及び上記拡散反射光検出手段による各検出値に基づき、上記鏡面反射光検出手段または上記拡散反射光検出手段の検出値に、他方の上記検出手段の検出値と一致させるために加算すべき第2補正値を算出する第2算出手段と、を備え、上記第1算出手段で算出した上記第1補正値と上記第2算出手段で算出した上記第2補正値を上記補正条件としている。このため、上記鏡面反射光検出手段または上記拡散反射光検出手段の検出値に乗ずべき第1補正値と、上記いずれかの検出値に加算すべき第2補正値とによって、その検出値を良好に補正することができる。
なお、本発明は以下の構成に限定されるものではないが、上記パッチマーク形成手段は、上記2つ以上のパッチマークを形成する場合、上記担持体に黒の現像剤を転写した上に、上記有彩色の現像剤を転写してもよい。この場合、黒の現像剤を転写した上に有彩色の現像剤を転写することにより、上記高濃度領域のパッチマークを容易に形成することができる。
そして、この場合更に、上記パッチマーク形成手段は、黒の現像剤を転写した上に上記有彩色の現像剤を転写した上記パッチマークが形成される位置の他にも、上記担持体に黒の現像剤のみを当該パッチマークと同様に転写した黒のパッチマークを形成し、上記黒のパッチマークに対する上記鏡面反射光検出手段による検出値が、上記高濃度領域にあるか否かを判断する判断手段を、更に備え、上記判断手段によって、上記黒のパッチマークに対する上記鏡面反射光検出手段による検出値が、上記高濃度領域にあると判断された場合に、上記補正条件決定手段が上記補正条件を決定してもよい。
黒の現像剤によるパッチマークは拡散反射がほとんど生じないため、鏡面反射光検出手段の出力のみで、そのパッチマークの濃度が上記高濃度領域に属するか否かを判断することができる。そして、上記黒のパッチマークに対する鏡面反射光検出手段による検出値が上記高濃度領域にある場合、その黒のパッチマークと同様に黒の現像剤が転写された上に有彩色の現像剤を転写して形成された上記パッチマークも、やはり上記高濃度領域にある。そこで、このように、上記黒のパッチマークに対する鏡面反射光検出手段による検出値が上記高濃度領域にあると判断手段によって判断された場合にのみ、補正条件決定手段が上記補正条件を決定すれば、一層正確な補正条件を決定することができる。
本発明が適用されたレーザプリンタの概略構成を表す側断面図である。 そのレーザプリンタの印刷濃度センサの概略構成を表す説明図である。 その印刷濃度センサの電気的構成を表す回路図である。 上記レーザプリンタの制御系の構成を表すブロック図である。 その制御系で実行される濃度補正処理を表すフローチャートである。 その処理におけるセンサ感度調整処理を詳細に表すフローチャートである。 その処理で形成されるパッチマークの構成を表す説明図である。 その処理によって解決しようとする課題を表す説明図である。 その処理の効果を表す説明図である。 上記パッチマークを高濃度に形成する効果を表す説明図である。 その効果を更に具体的に表す説明図である。 上記濃度補正処理における透過濃度算出用のルックアップテーブルを表す説明図である。 上記印刷濃度センサの電気的構成の変形例を表す回路図である。 その電気的構成に対応した制御系の構成を表すブロック図である。
次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を、コンピュータに接続されて使用されるいわゆるレーザプリンタに適用したものである。
1.レーザプリンタの外観構成
図1はレーザプリンタ1の概略構成を表す側断面図であり、このレーザプリンタ1は、図1の上側を重力方向上方側として設置され、通常、図1の右側を前側として使用される。そして、レーザプリンタ1の筐体3は略箱状(立方体状)に形成されており、この筐体3の上面側には、印刷を終えて筐体3から排出される紙やOHPシート等の記録シート(被記録媒体に相当)が載置される排紙トレイ5が設けらている。
なお、本実施の形態では、筐体3の内側には、金属または樹脂等からなるフレーム部材(図示省略)が設けられており、後述するプロセスカートリッジ70や定着ユニット80等は、筐体3の内側に設けられたフレーム部材に着脱可能に組み付けられている。
また、排紙トレイ5は、後方側に向かうほど、筐体3の上面から下がるように傾斜した傾斜面5aにて構成されており、この傾斜面5aの後端側には、印刷が終了した記録シートが排出される排出部7が設けられている。
2.レーザプリンタの内部機械構成
画像形成部10は記録シートに画像を形成する画像形成手段を構成するものであり、フィーダ部20は、画像形成部10に記録シートを供給するものであり、搬送機構30は、画像形成部10を構成する4つのプロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70Cとの対向部を通って記録シートを搬送する搬送手段である。
また、印刷濃度センサ90は、後述する担持体の一例としての搬送ベルト33の表面に形成されたパッチマークを検出するパッチマーク読み取り手段である。そして、画像形成部10にて画像形成が終了した記録シートは、排出シュート(図示省略)にてその搬送方向が上方側に転向された後、排出部7から排紙トレイ5に排出される。
2.1.フィーダ部の構成
フィーダ部20は、筐体3の最下部に収納された給紙トレイ21、給紙トレイ21の前端部上方に設けられて給紙トレイ21に載置された記録シートを画像形成部10に給紙する給紙ローラ22、及び、給紙ローラ22と対向する部位に配設されて記録シートに所定の搬送抵抗を与えることにより記録シートを1枚毎に分離する分離パッド23等を有して構成されている。
そして、給紙トレイ21に載置されている記録シートは、筐体3内の前方側にてUターンするように転向され、筐体3内の略中央部に配設された画像形成部10に搬送される。このため、給紙トレイ21から画像形成部10に至る記録シートの搬送経路のうち、略U字状に転向する部位には、略U字状に湾曲しながら画像形成部10に搬送される記録シートに搬送力を与える搬送ローラ24が配設されている。
なお、記録シートを挟んで搬送ローラ24と対向する部位には、記録シートを搬送ローラ24に押さえ付ける加圧ローラ25が配設されており、この加圧ローラ25は、コイルバネ25a等の弾性手段にて搬送ローラ24側に押圧されている。
2.2.搬送機構の構成
搬送機構30は、画像形成部10の作動と連動して回転する駆動ローラ31、駆動ローラ31と離隔した位置に回転可能に配設された従動ローラ32、及び、駆動ローラ31と従動ローラ32との間に架設された搬送ベルト33等から構成されている。そして、搬送ベルト33が記録シートを載せた状態で回転することにより、給紙トレイ21から搬送されてきた記録シートは、4つのプロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70Cに順次搬送される。また、搬送ベルト33の下方には、搬送ベルト33の表面に形成された後述のパッチマークを消去するためのベルトクリーナ34が配設されている。
2.3.画像形成部の構成
画像形成部10は、スキャナ部60、プロセスカートリッジ70及び定着器ユニット80等を有して構成されている。また、本実施の形態に係る画像形成部10はカラー印刷が可能な、いわゆるダイレクトタンデム方式のものである。本実施の形態では、記録シートの搬送方向上流側からブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のトナー(現像剤)に対応した4つのプロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70Cが、記録シートの搬送方向に沿って直列に並んで配設されている。なお、4つのプロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70Cはトナーの色が異なるのみで、その他は同一である。以下、4つのプロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70Cを総称してプロセスカートリッジ70という。
スキャナ部60は、筐体3内の上部に設けられて4つプロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70Cそれぞれに設けられた静電潜像担持体の一例としての感光体ドラム71の表面に静電潜像を形成するものであり、具体的には、レーザ光源、ポリゴンミラー、fθレンズ、及び反射鏡等から構成されている。
プロセスカートリッジ70は、スキャナ部60の下方側において着脱可能に筐体3内に配設されている。そして、このプロセスカートリッジ70は、感光体ドラム71、帯電器72、転写ローラ73、及び、現像カートリッジ74等から構成されている。
定着ユニット80は、記録シートの搬送方向において感光体ドラム71より下流側に配設されて記録シートに転写されたトナーを加熱溶融させて定着させるものである。具体的には、記録シートの印刷面側に配設されてトナーを加熱しながら記録シートに搬送力を付与する加熱ローラ81、記録シートを挟んで加熱ローラ81と反対側に配設されて記録シートを加熱ローラ81側に押圧する加圧ローラ82、等を有して構成されている。
そして、画像形成部10においては、以下のようにして記録シートに画像が形成される。すなわち、感光体ドラム71の表面は、その回転に伴って、帯電器72により一様に正帯電された後、スキャナ部60から照射されるレーザビームの高速走査により露光される。これにより、露光された箇所は露光されていない箇所より電位が下がり、感光体ドラム71の表面のうち露光された箇所に記録シートに形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
次いで、現像カートリッジ74に設けられた現像ローラ74aを回転させながら現像バイアスを現像ローラ74aに印加することにより、現像ローラ74a上に担持され、かつ、正帯電されているトナーが、感光体ドラム71に対向して接触するときに、感光体ドラム71の表面上に形成されている静電潜像、つまり、一様に正帯電されている感光体ドラム71の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給される。これにより、感光体ドラム71の静電潜像は、可視像化され、感光体ドラム71の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
その後、感光体ドラム71の表面上に担持されたトナー像は、転写ローラ73に印加される転写バイアスによって記録シートに転写される。そして、トナー像が転写された記録シートは定着ユニット80に搬送されて加熱され、トナー像として転写されたトナーが記録シートに定着されて、画像形成(印刷)が完了する。
2.4.印刷濃度センサの構成
図2は印刷濃度センサ90の概略構成を表す説明図である。図2に示すように、印刷濃度センサ90は、赤外光を搬送ベルト33に照射する照射手段の一例としてのLEDからなる発光素子93、発光素子93から搬送ベルト33に照射された赤外光の入射角と同一角度で鏡面反射される赤外光の光量(強さ)を検出する鏡面反射光検出手段の一例としての鏡面反射受光素子91、及び、発光素子93から搬送ベルト33に照射された赤外光の入射角と異なる角度で反射する拡散反射光の光量(強さ)を検出する拡散反射光検出手段の一例としての拡散反射受光素子92等から構成されている。また、これらの各素子91〜93は、樹脂部材94に個々に差し込んで固定されており、各素子91〜93の背面は開いている。
なお、搬送ベルト33は、トナーを転写させるための電気的特性を得るために、ベルト材料であるフィルム中にカーボンを分散させたものを使用している。このため、搬送ベルト33の表面は黒色であり、赤外光を吸収して拡散反射が殆ど発生しないが、その表面は、高い光沢度で仕上げられているので、鏡面反射が多く発生する特性を有している。このため、搬送ベルト33にパッチマークが形成されていない状態では、鏡面反射受光素子91は強い赤外光を検出し、拡散反射受光素子92は殆ど赤外光を検出しない。
図3は、印刷濃度センサ90の電気的構成を表す回路図である。図3に示すように、発光素子93への通電電流は、後述のASIC(application specific integrated circuit )100のPWMポートから出力されるPWM信号に応じて制御される光量調整回路95によって調整される。すなわち、光量調整回路95は、上記PWMポートから出力されるPWM信号を平滑化する平滑化回路95aと、その平滑化後の電流に応じた駆動電流を発光素子93へ通電するトランジスタ95bとを備え、発光素子93は上記PWM信号のデューティー比に応じた光量で赤外光を搬送ベルト33に照射する。
鏡面反射受光素子91は、コレクタが直流電源V1に接続され、エミッタが固定抵抗器R1,可変抵抗器VR1を介して接地されたフォトトランジスタによって構成され、受光光量に応じた電流が通電される。このため、受光光量が増えるに従って固定抵抗器R1と可変抵抗器VR1による電圧降下が増加し、エミッタの電位が上昇する。この電位は、ASIC100のアナログ入力端子A/D1に入力されている。同様に、拡散反射受光素子92は、コレクタが直流電源V1に接続され、エミッタが固定抵抗器R2,可変抵抗器VR2を介して接地されたフォトトランジスタによって構成され、受光光量に応じた電流が通電される。このため、受光光量が増えるに従って固定抵抗器R2と可変抵抗器VR2による電圧降下が増加し、エミッタの電位が上昇する。この電位は、ASIC100のアナログ入力端子A/D2に入力されている。
なお、鏡面反射受光素子91,拡散反射受光素子92の感度特性に応じて、可変抵抗器VR1,VR2が調整されており、アナログ入力端子A/D1,A/D2への入力電圧は所定の範囲内となるようにされている。可変抵抗器VR1,VR2の代わりにデジタルポテンショメータを利用することにより、抵抗値をASIC100によって直接変更できるようにしてもよい。
3.レーザプリンタの制御系の構成
次に、図4は、上記のように構成されたレーザプリンタ1の制御系の構成を表すブロック図である。図4に示すように、ASIC100はCPU110,ROM120,RAM130を備えて各種演算を実行可能に構成され、更に、前述のアナログ入力端子A/D1,A/D2に入力された電圧をデジタル値に変換するAD変換器(ADC)140を備えている。なお、AD変換器140にてデジタル値に変換された上記各電圧(以下、鏡面反射受光素子91,拡散反射受光素子92の出力ともいう)はCPU110に入力され、CPU110からは前述のPWM信号が光量調整回路95に出力される。また、CPU110には、この他、前述の現像バイアス等を制御する高圧制御部210、スキャナ部60のレーザ光源等を制御する露光制御部220、外部のパーソナルコンピュータ等からデータ等が入力されるPCインタフェース(PCI/F)230、給紙ローラ22等の各部を駆動制御する駆動制御部240、筐体3の表面に設けられたパネル250、及び、その他の各種センサ260等が接続されている。
4.上記制御系における制御
次に、このASIC100においてROM120に記憶されたプログラムに基づいてCPU110が実行する制御について説明する。図5は、電源投入時などの周知の所定タイミングで、搬送ベルト33にパッチマークを形成して行う濃度補正が指示されたときに実行される濃度補正処理を表すフローチャートである。
図5に示すように、濃度補正が指示されて処理が開始されると、先ず、S1にて(Sはステップを表す:以下同様)、次のようなセンサ感度調整処理が実行される。図6は、このセンサ感度調整処理を詳細に表すフローチャートである。
図6に示すように、この処理では、先ず、S11にて、発光素子93を消灯した状態における鏡面反射受光素子91,拡散反射受光素子92の出力(センサ暗レベル)が測定される。続くS12では、搬送ベルト33の下地からの反射光が所定範囲になるように、発光素子93の光量が調整され、S13にて、搬送ベルト33の下地が測定される。このS13の処理では、搬送ベルト33を回転させながら搬送ベルト33の複数の箇所からの鏡面反射光,拡散反射光が測定され、続くS14では、その測定結果に基づき、異常値が測定されなかったか否かの下地エラー判定がなされる。例えば、S13の下地測定で異常値が測定された場合は、搬送ベルト33に汚れや傷があるものとしてS14にてエラーを判定することができる。
続くS15では、S14にてエラーが判定されなかったか否かが判断され、エラーがない場合は(S15:Y)、処理はパッチマーク形成手段の一例としてのS17へ移行して、パッチマークの印刷がなされる。
ここで、S17では、図7に例示するように4種類のパッチマークが、S13にて下地が測定された位置の搬送ベルト33に印刷される。すなわち、ブラック(K)のトナーTのみを階調段階で100%の濃度で転写したパッチマーク(以下、P0パッチという)と、ブラック(K)のトナーTを階調段階で100%の濃度で転写した上にマゼンタ(M)のトナーTを階調段階で100%の濃度で転写したパッチマーク(以下、P1パッチという)と、ブラック(K)のトナーTを階調段階で100%の濃度で転写した上にマゼンタ(M),シアン(C)のトナーTをそれぞれ階調段階で100%の濃度で順次転写したパッチマーク(以下、P2パッチという)と、ブラック(K)のトナーTを階調段階で100%の濃度で転写した上にイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)のトナーTをそれぞれ階調段階で100%の濃度で順次転写したパッチマーク(以下、P3パッチという)と、が形成(印刷)される。
図6へ戻って、続くS18では、S17にて印刷されたパッチマークに対する測定がなされる。すなわち、搬送ベルト33を回転させることにより各パッチマークを印刷濃度センサ90の対向位置へ移動させ、発光素子93をS12で調整された光量で発光させながら鏡面反射受光素子91,拡散反射受光素子92の出力を読み込む処理がなされる。そして、更に続くS19では、前述のP0パッチが正常であるか否かが判断される。すなわち、ブラック(K)のトナーTが階調段階で100%の濃度で正常に転写された場合、拡散反射光も鏡面反射光も殆ど検出されなくなる。そこで、S19では、鏡面反射受光素子91の出力が所定値(例えば、搬送ベルト33の下地に対する出力の20%)以下となっているか否かに応じて、P0パッチが正常であるか否かが判断されるのである。
そして、P0パッチが正常な場合は(S19:Y)、補正条件決定手段の一例としてのS21にて次のように補正パラメータが算出された後、このセンサ感度調整処理(S1)が終了して処理は図5のS3へ移行する。また、P0パッチが正常でない場合(S19:N)、及び、前述のS15にてエラーありと判断された場合は(S15:N)、エラーを記憶するなどの周知のエラー処理がS22にて実行された後、処理は図5のS3へ移行する。
ここで、S21における補正パラメータの算出処理について、詳細に説明する。迷光等のない理想状態では、マゼンタ(M),イエロー(Y),シアン(C)等の有彩色のトナーにてパッチマークを形成すると、鏡面反射受光素子91,拡散反射受光素子92の出力Vsp,Vdfは図8(A)に例示するように変化する。
すなわち、パッチマークからの鏡面反射光はトナー付着量が増加するに従って反比例するように減少するが、拡散反射光は直線的に増加する。このため、出力Vdfはパッチマークからの拡散反射光の光量のみに対応しているのでトナー付着量が増加するに従って増加する。これに対して、出力Vspはパッチマークからの拡散反射光と鏡面反射光とを総合した光量に対応するので、図8(A)に例示するようにトナー付着量が増加すると一旦減少した後に増加する。そして、パッチマークからの鏡面反射光(正確にはパッチマークを透過して搬送ベルト33に鏡面反射された赤外光)が無視できるような高濃度領域(図8(A)の例ではトナー付着量0.6g/cm2 以上)では、Vsp=Vdfとなる。また、この場合、各種濃度の領域ではVsp−Vdfに基づいてトナー付着量を算出することができる。
ところが、前述のように鏡面反射受光素子91,拡散反射受光素子92,発光素子93は樹脂部材94に個々に差し込んで固定されており、各素子91〜93の背面は開いている。このため、それらの後方(搬送ベルト33と逆側)に、図2に破線の矢印で例示するように光が漏れることがある。このようにして漏れたいわゆる迷光の一部がいずれかの受光素子91または92に入射すると、搬送ベルト33側からの入射光が0でも受光素子91または92の出力が発生する。このような場合には、例えば図8(B)に例示するVsp’,Vdf’のように、出力Vsp’とVdf’とが互いにオフセットすることになり、トナー付着量を正確に算出することができない。かといって、各素子91〜93の背面が覆われるような樹脂部材を使用することは、印刷濃度センサ90の組立性が悪化する問題がある。
また、前述の特許文献1(特開2003−202710号公報)のように1種類の濃度のパッチマークに対する鏡面反射光と拡散反射光との比に基づいて補正係数を算出しただけでは、上記オフセット量を補正することができず、迷光の影響を充分に排除することができない。例えば、図8(C)に例示するように、トナー付着量1g/cm2 におけるVsp’,Vdf’が一致するように補正係数Gdfを求めても、Vsp’−(Vdf’×Gdf)は理想状態のVsp−Vdfとは大きく波形が異なり、トナー付着量を正確に算出することができない。
そこで、S21では、上記高濃度領域に属するP1パッチ,P2パッチに対する出力Vsp(出力Vsp’1,Vsp’2という)と、出力Vdf(出力Vdf’1,Vdf’2という)とが一致するように、次のように補正パラメータが算出される。すなわち、(Vsp’1−Vsp’2)/(Vdf’1−Vdf’2)なる式により第1補正値としてのGdfが算出され(第1算出手段に相当する処理)、Vsp’2−Vdf’2×Gdfなる式により第2補正値としてのoffsetが算出される(第2算出手段に相当する処理)。このGdf,offsetを用いてVdf’をVdf’×Gdf+offsetと補正することにより、図9(A)に例示するように、その補正後のVdf’(すなわちVdf’×Gdf+offset)を高濃度領域においてVsp’と良好に一致させることができる。
このため、図9(B)に例示するように、補正後の両出力の差としての(Vsp’)−(Vdf’×Gdf+offset)は、前述の理想状態におけるVsp−Vdfと良好に一致し、トナー付着量を正確に算出することが可能となる。
但し、このような補正パラメータGdf,offsetの算出は、P1パッチ,P2パッチが上記高濃度領域に形成されていることが前提となる。すなわち、図10(A)に例示するように、P1パッチ,P2パッチが高濃度領域に形成されている場合は、各パッチに対するVsp,Vdfを一致させるべく上記補正パラメータを算出することは有効である。ところが、図10(B)にP1’,P2’として例示するように、例えばP1パッチ(P1’)が高濃度領域に形成されていない場合に、各パッチに対するVsp,Vdfを一致させるような補正パラメータを算出してしまうと、トナー付着量を正確に算出するのが困難になる。
そこで、本実施の形態では、図10(C)に例示するように、P0パッチに対するVspが所定値以下となっている場合にのみ(S19:Y)、P1パッチ,P2パッチに対するVsp,Vdfを一致させるような補正パラメータを算出している(S21)。このため、例えば図11に例示するように、出力Vsp’のみが迷光等の影響(外部から侵入したいわゆる外光の影響が含まれる場合もある)で高い値にオフセットしているような場合にも、良好に補正を行ってトナー付着量を正確に算出することができる。
なお、前述のS19では、搬送ベルト33の下地に対する出力Vsp(図8〜図11の例では2.5V)の20%(0.5V)以下ならばP0パッチが正常と判断したが、(Vsp_p0−Vsp_drk)/(Vsp_belt−Vsp_drk)が10%以下のときにP0パッチが正常と判断してもよい。但し、上記式において、Vsp_p0はP0パッチに対する出力Vspを、Vsp_drkは発光素子93消灯時の出力Vspを、Vsp_beltは搬送ベルト33の下地に対する出力Vspを、それぞれ表す。また、上記10%,20%の数値は、レーザプリンタ1の特性等に応じて適宜変更してもよい。
図5へ戻って、S1に続くS3では、S1によるセンサ感度調整処理が成功したか否かが判断される。エラーが発生するなどしてセンサ感度調整処理が失敗した場合は(S3:N)、パネル250にエラー表示を行うなどの周知の処理が実行された後、処理はそのまま終了し、センサ感度調整処理が成功した場合は(S3:Y)、処理はS4へ移行する。S4では、搬送ベルト33の下地が複数箇所に渡って測定され、続くS5では、濃度調整用の周知のパッチマークが、S4にて下地が測定された位置の搬送ベルト33に印刷される。続いて、S6にて、前述のS18と同様にパッチマークの測定がなされた後、S8にてエラーの有無が判断される。エラーがあった場合は(S8:N)、処理はそのまま終了し、エラーがなかった場合は(S8:Y)、補正手段及び濃度算出手段の一例としてのS9にて画像形成条件が調整されて処理が終了する。
次に、このS9の処理について詳細に説明する。あるパッチマーク(n)に対する測定結果(出力Vsp,Vdf)の平均値をVsp_pat_ave(n),Vdf_pat_ave(n)、発光素子93消灯時のVsp,Vdfの測定結果の平均値(暗レベル分)をVsp_drk_ave,Vdf_drk_ave、そのパッチマーク(n)の形成位置に対する下地の測定結果の平均値をVsp_belt_ave(n),Vdf_belt_ave(n)、とする。そして、各測定結果から暗レベル分を引くことにより、Vsp_belt_ave(n)−Vsp_drk_aveをVsp_belt(n)、Vdf_belt_ave(n)−Vdf_drk_aveをVdf_belt(n)、Vsp_pat_ave(n)−Vsp_drk_aveをVsp_pat(n)、Vdf_pat_ave(n)−Vdf_drk_aveをVdf_pat(n)と置き換える。更に、搬送ベルト33及びパッチマークのそれぞれに対して、前述の補正用パラメータを用いたVspとVdfとの差V_belt(n),V_pat(n)を次式により算出する(補正手段の一例に相当する処理)。
Vsp_belt(n)−Vdf_belt(n)xGdf−offset
⇒V_belt(n)
Vsp_pat(n)−Vdf_pat(n)xGdf−offset
⇒V_pat(n)
こうして得られたV_belt(n),V_pat(n)の比(V_pat(n)/V_belt(n))を算出することによって下地比率Rt_を求め、その下地比率Rt_に対応する透過濃度を図12のルックアップテーブルから読み出すことで、パッチマーク(n)の透過濃度を求めることができる(濃度算出手段の一例に相当する処理)。なお、下地比率Rt_に対応する透過濃度は、図12に例示するように、色毎に異なる曲線を示している。S9では、このようにして算出された各パッチマークの透過濃度に基づき、目標濃度となるような画像形成条件(例えば、画像形成部10における各種バイアス値等)が調整される。
本実施の形態では、前述のように、補正パラメータGdf,offsetによって出力Vsp,Vdfから迷光等の影響を良好に排除することができるので、S9における画像形成条件の調整を適切に行って、良好な画像を形成することができる。また、上記のように搬送ベルト33に対する測定結果との比(下地比率)から透過濃度を算出することにより、部品のバラツキ,組立のバラツキ等の影響を排除することもできる。
5.本発明の他の実施の形態
なお、本発明は上記実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、上記実施の形態では、補正パラメータGdf,offsetをソフトウェアによる計算処理に反映させているが、回路特性の設定に反映させてもよい。図13はそのような実施の形態に対応した印刷濃度センサ90の電気的構成を表す回路図であり、図14は、その電気的構成に対応した制御系の構成を表すブロック図である。
図13,図14に示すように、本実施の形態では、可変抵抗器VR1,VR2の代わりにデジタルポテンショメータDP1,DP2を利用し、拡散反射受光素子92の出力をレベルシフト回路97を介してアナログ入力端子A/D2に入力した点において上記実施の形態と異なる。なお、デジタルポテンショメータDP1,DP2は、ASIC100から出力されるシリアル通信信号(SCK1,SDO1またはSCK2,SDO2)によって抵抗値が調整される。また、レベルシフト回路97は、ASIC100のPWM_LVポートから出力されるPWM信号に応じて拡散反射受光素子92の出力に所定電圧を加算または減算するものである。なお、図13では、光量調整回路95にPWM信号を出力するポートを、上記PWM_LVポートと区別するためにPWM_LEDとした。
このように構成された本実施の形態では、デジタルポテンショメータDP1,DP2の抵抗値を補正パラメータGdfに応じて設定し、レベルシフト回路97により加算または減算される電圧を補正パラメータoffsetに応じて設定することで、上記迷光等の影響を排除することができる。なお、この場合、デジタルポテンショメータDP1,DP2及びレベルシフト回路97が補正手段に相当する。
また、上記実施の形態では、ブラック(K)のトナーを100%の濃度で転写した上にマゼンタ(M)等の有彩色のトナーを転写してパッチマークを形成しているが、有彩色のトナーのみによってパッチマークを形成してもよい。但し、ブラックのトナーを転写した上に有彩色のトナーを転写すると、上記高濃度領域のパッチマークを容易に形成することができる。しかも、上記実施の形態では、ブラックのパッチマーク(P0パッチ)が上記高濃度領域にあることを条件に(S19:Y)、補正パラメータを算出しているので(S21)、その補正パラメータを一層正確に算出することができる。
更に、上記実施の形態では、P1パッチとP2パッチとを利用して補正パラメータGdf,offsetを算出しているが、P2パッチとP3パッチとを利用してもよく、3つ以上のパッチに対する検出値を直線近似して補正用パラメータを算出してもよい。また、出力Vdfにかける係数Gdfの代わりに、出力Vspにかける係数Gspを算出してもよく、Vdf,Vspの双方にそれぞれ係数をかけてもよい。更に、P0パッチとP1パッチ〜P3パッチのいずれかとを利用して補正パラメータを算出してもよい。迷光等の影響は、P0パッチに対する検出値(出力Vsp等)にも反映されるので、例えばP0パッチとP3パッチとによっても上記と同様に補正パラメータを算出することができる。なお、前述のS19における判断基準(例えば、搬送ベルト33の下地に対する出力の20%)は、このような迷光等の影響によって否定判断がなされてしまわないように考慮して設定されている。
また更に、上記実施の形態では、ダイレクトタンデム方式のカラーレーザプリンタに適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば4サイクル方式による電子写真画像形成装置に適用してもよい。また、上記実施の形態では、搬送ベルト33にパッチマークを形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像形成部10の作動と連動して回転する担持体(例えば、中間転写体や感光体ドラム等)にパッチマークを形成してもよい。
1…レーザプリンタ 10…画像形成部 33…搬送ベルト
60…スキャナ部 70…プロセスカートリッジ 71…感光体ドラム
74a…現像ローラ 90…印刷濃度センサ 91…鏡面反射受光素子
92…拡散反射受光素子 93…発光素子 100…ASIC
97…レベルシフト回路 DP1,DP2…デジタルポテンショメータ
VR1,VR2…可変抵抗器 R1,R2…固定抵抗器

Claims (3)

  1. 複数色の現像剤を転写して画像を形成する画像形成手段と、
    該画像形成手段の画像形成動作に連動して回転する担持体と、
    上記画像形成手段を制御して、上記担持体に上記現像剤により濃度の異なる複数のパッチマークを形成するパッチマーク形成手段と、
    上記担持体に光を照射する照射手段と、
    該照射手段によって、上記担持体に向けて照射された光のうち、その担持体若しくは上記パッチマークに鏡面反射された光を検出する鏡面反射光検出手段と、
    上記照射手段によって、上記担持体に向けて照射された光のうち、その担持体若しくは上記パッチマークに拡散反射された光を検出する拡散反射光検出手段と、
    上記鏡面反射光検出手段の検出値と上記拡散反射光検出手段の検出値とのいずれか、または両方を補正する補正手段と、
    上記パッチマーク形成手段によって階調段階で100%以上の高濃度領域における少なくとも2つ以上の異なる濃度にそれぞれ形成された2つ以上のパッチマークであって、かつ、少なくとも濃度が高い方の上記パッチマークが上記現像剤の転写を複数回重ねて行うことにより最上層に有彩色の現像剤が転写された上記2つ以上のパッチマークに対して、上記鏡面反射光検出手段による検出値と上記拡散反射光検出手段による検出値とが一致する上記補正手段の補正条件を決定する補正条件決定手段と、
    該補正条件決定手段による補正条件に基づいて上記補正手段によって補正された上記鏡面反射光検出手段による検出値と上記拡散反射光検出手段による検出値とに基づき、上記パッチマーク形成手段によって階調段階で100%以下の濃度に形成されたパッチマークの濃度を算出する濃度算出手段と、
    を備え、
    上記補正条件決定手段は、
    上記2つ以上のパッチマークに対する上記鏡面反射光検出手段による検出値の差分と、当該2つ以上のパッチマークに対する上記拡散反射光検出手段による検出値の差分とに基づき、上記鏡面反射光検出手段または上記拡散反射光検出手段の検出値に上記各差分を一致させるために乗ずべき第1補正値を算出する第1算出手段と、
    該第1算出手段が算出した上記第1補正値による補正後の、上記2つ以上のパッチマークの少なくとも1つに対する上記鏡面反射光検出手段及び上記拡散反射光検出手段による各検出値に基づき、上記鏡面反射光検出手段または上記拡散反射光検出手段の検出値に、他方の上記検出手段の検出値と一致させるために加算すべき第2補正値を算出する第2算出手段と、
    を備え、
    上記第1算出手段で算出した上記第1補正値と上記第2算出手段で算出した上記第2補正値を上記補正条件とし、
    上記画像形成手段は、上記濃度算出手段で算出した上記濃度に基づいて画像形成条件を決定し、画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記パッチマーク形成手段は、上記2つ以上のパッチマークを形成する場合、上記担持体に黒の現像剤を転写した上に、上記有彩色の現像剤を転写することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 上記パッチマーク形成手段は、黒の現像剤を転写した上に上記有彩色の現像剤を転写した上記パッチマークが形成される位置の他にも、上記担持体に黒の現像剤のみを当該パッチマークと同様に転写した黒のパッチマークを形成し、
    上記黒のパッチマークに対する上記鏡面反射光検出手段による検出値が、上記高濃度領域にあるか否かを判断する判断手段を、
    更に備え、
    上記判断手段によって、上記黒のパッチマークに対する上記鏡面反射光検出手段による検出値が、上記高濃度領域にあると判断された場合に、上記補正条件決定手段が上記補正条件を決定すること、
    を特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
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