JP2020052068A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020052068A
JP2020052068A JP2018177872A JP2018177872A JP2020052068A JP 2020052068 A JP2020052068 A JP 2020052068A JP 2018177872 A JP2018177872 A JP 2018177872A JP 2018177872 A JP2018177872 A JP 2018177872A JP 2020052068 A JP2020052068 A JP 2020052068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
density
color
light
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018177872A
Other languages
English (en)
Inventor
小酒 達
Tatsu Kosake
達 小酒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Data Corp filed Critical Oki Data Corp
Priority to JP2018177872A priority Critical patent/JP2020052068A/ja
Publication of JP2020052068A publication Critical patent/JP2020052068A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】複数の製品間の印刷品質差を軽減する濃度調整手段を提供する。【解決手段】複数の画像形成ユニットと、媒体搬送する搬送ベルト11と、光源42と拡散反射受光センサ43と正反射受光センサ44とを有し、搬送ベルト上の濃度検出パターン41を検出する濃度検出部と、搬送ベルトと前記濃度検出部間に配置した開閉可能な遮蔽部材と、を備え、搬送ベルト上にの濃度検出パターンで濃度調整を行う画像形成装置において、搬送ベルトの濃度検出面と、同一面上に反射板を設け、搬送ベルトに替え前記反射板を取付け、閉状態の遮蔽部材に光源から光を照射し、遮蔽部材の拡散反射光を拡散反射受光センサで受光し光源のカラー検出用発光量を決定し、遮蔽部材を開状態にし光源をカラー検出用発光量で発光させ、拡散反射受光センサで反射板からの拡散反射光を検出し、反射板と基準濃度検出部との検出値と同一となる補正値を算出し、その補正値を記憶部に格納する。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成ユニットで形成されたトナー像を用紙等の媒体に転写することにより画像を印刷するプリンタや複写機等の画像形成装置に関する。
従来の電子写真方式の画像形成装置においては、濃度センサを覆うシャッタにキャリブレーション用のシートを貼付し、印刷濃度の調整を行う場合は、シャッタを閉じ、濃度センサの光源からシートに光を照射し、シートで拡散反射した光を拡散反射受光センサで受光してカラー用の発光量を決定し、定期的に濃度調整を行うときは、搬送ベルト上に形成したカラーの各濃度検出パターンへ、カラー用の発光量で発光する光源から光を照射し、拡散反射受光センサで検出した濃度検出値を基にカラーの各トナー像を形成する現像ローラの現像電圧および露光ヘッドの光量を調整して濃度センサの特性バラツキや取付誤差等に起因する濃度バラツキを抑制している。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−110018号公報(段落0031−0033、0041−0045、第4−6図)
しかしながら、上述した従来の技術においては、シャッタと搬送ベルトとの濃度センサからの距離が異なっていることや、濃度センサの製造バラツキに基づく誤差により、複数のプリンタ間の印刷品質に差が生じるという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、複数の製品間の印刷品質の差を軽減することができる濃度調整の手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、ブラックおよびカラーの現像剤像を形成する複数の画像形成ユニットと、媒体を搬送する搬送ベルトと、光源と拡散反射受光センサと正反射受光センサとを有し、前記搬送ベルト上に転写された前記現像剤像からなる濃度検出パターンの濃度を検出する濃度検出部と、前記搬送ベルトと前記濃度検出部との間に配置され、開閉可能に設けられた遮蔽部材と、を備え、前記搬送ベルト上に濃度検出パターンを転写して濃度調整を行い、前記媒体上に前記現像剤像を転写して印刷を行う画像形成装置において、前記搬送ベルトの前記濃度検出部側の面と、同一の面上に配置される反射板を設け、前記搬送ベルトに替えて、前記反射板を取付け、閉状態の前記遮蔽部材に前記光源からの光を照射し、前記遮蔽部材で拡散反射した光を、前記拡散反射受光センサで受光して前記光源のカラー検出用発光量を決定し、前記遮蔽部材を開状態にして、前記光源を前記カラー検出用発光量で発光させ、前記拡散反射受光センサで、前記反射板からの拡散反射光の検出値を検出し、前記反射板の検出値が、基準濃度検出部の検出値と同一となる補正値を算出し、前記算出した補正値を、記憶部に格納することを特徴とする。
これにより、本発明は、濃度検出部の製造バラツキに関わらず、安定した現像剤濃度の調整を行うことが可能になり、画像形成装置の製品間の印刷品質の差を軽減することができるという効果が得られる。
実施例1のプリンタの概略構成の側面を示す説明図 実施例1の画像形成ユニットの側面を示す説明図 実施例1のプリンタの制御系の構成を示すブロック図 実施例1の濃度センサを示す説明図 実施例1の濃度センサの濃度検出回路を示す説明図 実施例1の濃度センサと検査板を示す説明図 通常の濃度検出における課題を示す説明図 実施例1の評価試験の反射板およびカラーの検出電圧の測定結果を示す表 実施例1の評価試験の反射板およびカラーの検出電圧の測定結果を示す表 実施例1の評価試験の反射板およびカラーの検出電圧の測定結果を示す表 実施例1の評価試験の反射板およびカラーの検出電圧の測定結果を示す表 実施例1の評価試験の反射板およびカラーの検出電圧の測定結果を示す表 実施例1の評価試験の反射板およびカラーの検出電圧の測定結果を示す表 実施例1の測定結果を示すグラフ 実施例1の補正値およびカラーの補正後の検出電圧の測定結果を示す表 実施例1の補正値およびカラーの補正後の検出電圧の測定結果を示す表 実施例1の補正値およびカラーの補正後の検出電圧の測定結果を示す表 実施例1の補正値およびカラーの補正後の検出電圧の測定結果を示す表 実施例1の補正値およびカラーの補正後の検出電圧の測定結果を示す表 実施例1の補正値およびカラーの補正後の検出電圧の測定結果を示す表 実施例1の補正後のカラーの検出電圧を示すグラフ 実施例2の検査板を示す説明図 実施例2の基準板の取付角の変化に伴う検出電圧特性を示す説明図 実施例2の第1の基準板よる光軸の変化に伴う光路を示す説明図 実施例2の第2の基準板よる光軸の変化に伴う光路を示す説明図 実施例2の検出電圧比およびカラーの補正後の検出電圧を示す表 実施例2の検出電圧比およびカラーの補正後の検出電圧を示す表 実施例2の検出電圧比およびカラーの補正後の検出電圧を示す表 実施例2の検出電圧比およびカラーの補正後の検出電圧を示す表 実施例2の検出電圧比およびカラーの補正後の検出電圧を示す表 実施例2の検出電圧比およびカラーの補正後の検出電圧を示す表 実施例2の検出電圧比に対する補正後のカラーの検出電圧を示すグラフ 実施例2の検出電圧比およびカラーの再補正後の検出電圧を示す表 実施例2の検出電圧比およびカラーの再補正後の検出電圧を示す表 実施例2の検出電圧比およびカラーの再補正後の検出電圧を示す表 実施例2の検出電圧比およびカラーの再補正後の検出電圧を示す表 実施例2の検出電圧比およびカラーの再補正後の検出電圧を示す表 実施例2の検出電圧比およびカラーの再補正後の検出電圧を示す表 実施例2の検出電圧比に対する再補正後のカラーの検出電圧を示すグラフ
以下に、図面を参照して本発明による画像形成装置の実施例について説明する。
以下に、図1ないし図21を用いて本実施例のプリンタについて説明する。
本実施例の画像形成装置としてプリンタ1は、印刷データに基づく画像を、印刷用の媒体としての用紙に印刷する電子写真方式のプリンタであって、図1ないし図3に示す構成を備える。
プリンタ1の装置本体内には、概ねS字状に配設された用紙搬送路2(図1に示す破線参照)が設けられており、その一端には用紙を収容する用紙カセット3が配置され、他端には印刷を終えた用紙を集積する排出トレイ4が設けられ、排出トレイ4の正面側には、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示画面を有する表示部5が設けられている。

用紙搬送路2と用紙カセット3との接続部には、用紙カセット3から用紙を1枚毎に用紙搬送路2へ繰出すホッピングローラ6が設けられ、ホッピングモータ6a(図3参照)で駆動されるホッピングローラ6により繰出された用紙は、用紙搬送路2によりレジストモータ7aで駆動されるレジストローラ対7へ搬送され、レジストローラ対7によって駆動ローラ8とテンションローラ9との間に掛渡された搬送ベルト11に搬送される。
搬送ベルト11上の用紙は、搬送ベルト11の上部に配置された複数の画像形成ユニット12と、搬送ベルト11の内部で各画像形成ユニット12に対向配置された転写ローラ13との間に搬送され、転写ローラ13により用紙上に現像剤像としてのトナー像が転写された後に定着器14へ搬送され、定着器14で圧力と熱により用紙上にトナー像を定着させた後に、用紙搬送路2により更に搬送されて排出トレイ4上に排出される。
また、用紙搬送路2のレジストローラ対7の下流側には、用紙を検出するための用紙検出センサ15が配置される。
なお、用紙搬送路2の搬送ベルト11を除く部位には、用紙搬送路2を搬送される用紙を案内する搬送ガイドが設けられている。
上記した搬送ベルト11は、光沢のある黒色のプラスチックフィルムからなる無端ベルトであって、テンションローラ9により図1において右方向にテンションを付与された状態で、ベルトモータ8a(図3参照)で駆動される駆動ローラ8により用紙搬送方向(図1において反時計方向)に回転駆動される。
また、定着器14は、定着器モータ14aにより回転駆動され、ハロゲンランプ等のヒータ16aで加熱されるヒートローラ16とこれを加圧して従動回転する加圧ローラ17、ヒートローラ16の表面温度を検出するサーミスタ18等で構成される。
本実施例のプリンタ1には、4つの独立した画像形成ユニット12k、12y、12m、12cが用紙搬送方向に沿ってトナー像を現像する順に配置され、これら4つの画像形成ユニット12には、それぞれに設定された色、つまりK色(ブラック)、Y色(イエロー)、M色(マゼンダ)、C色(シアン)の現像剤としてのトナーを収容したトナーカートリッジ21が着脱可能に設けられており、これら4つの画像形成ユニット12は、トナーの色を除き、それぞれ同一の構造であるため、以下に一つの画像形成ユニット12について図2を用いて説明する。
画像形成ユニット12は、感光体ドラム22、およびその周囲に配置された帯電ローラ23、現像ローラ24、現像ブレード25、供給ローラ26等で一体的に構成され、プリンタ1に着脱可能に装着される。このため、プリンタ1の上部のカバーは開閉可能に構成される。
また、各画像形成ユニット12の感光体ドラム22の上方には、露光ヘッド27が対向配置される。
搬送ベルト11の画像形成ユニット12の反対側の下部のテンションローラ9側には、ベルトクリーニングブレード28と廃トナータンク29からなるベルトクリーニング機構が設けられており、ベルトクリーニングブレード28は、搬送ベルト11を挟んでテンションローラ9に対向配置され、搬送ベルト11の外側面に付着したトナーを廃トナータンク29内に掻き落して除去する。
また、搬送ベルト11の下部の駆動ローラ8側の搬送ベルト11と対向する位置には、搬送ベルト11上に直接転写された濃度検出パターン41の濃度を検出する、濃度検出部としての濃度センサ40が配置されている(詳細は、後述する。)。
像担持体としての感光体ドラム22は、ドラムモータ24a(図3参照)により用紙を搬送する方向(図1において時計方向、搬送回転方向という。)に回転駆動される。
帯電手段としての帯電ローラ23は、感光体ドラム22の回転に伴って感光体ドラム22と接触しながら従動回転し、感光体ドラム22の表面を一様に帯電させる。
露光手段としての露光ヘッド27は、複数のLED(Light Emitting Diode)等の発光素子を備えており、発光データを基に発光素子を発光させ、感光体ドラム22の表面を露光して表面上に静電潜像を形成する。
現像剤担持体としての現像ローラ24は、感光体ドラム22と逆方向(搬送回転方向の従動方向)に回転駆動され、露光ヘッド27により感光体ドラム22上に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する。
現像剤層規制部材としての現像ブレード25は、先端の曲折部の背側の面で現像ローラ24の表面を押圧して現像ローラ24の表面上のトナー厚を所定の厚さに薄層化する。
現像剤供給手段としての供給ローラ26は、現像ローラ24と接触して同方向に回転し、トナーカートリッジ21から供給されたトナーを現像ローラ24に供給する。
現像剤像転写手段としての転写ローラ13は、印加された電圧による電界によって、感光体ドラム22の表面に形成されたトナー像を用紙上、または搬送ベルト11上に転写する。
図3に示す、ホストインタフェース部31は、図示しない上位装置(例えば、パーソナルコンピュータ)からページ記述言語(PDL)等で記述された所定のフォーマットの印刷データを受信する部位である。
コマンド・画像処理部32は、上位装置からホストインタフェース部31を介して受信した印刷データに含まれるコマンドおよび画像をビットマップデータに変換する部位である。
ヘッドインタフェース部33は、コマンド・画像処理部32で変換されたビットマップデータからなる画像データを、各色の露光ヘッド27の発光データに変換する部位である。
プリンタ1の制御部34は、コマンド・画像処理部32で受信したコマンドを基に、プリンタ1内の各部を制御して印刷処理や印刷濃度調整処理等を実行する機能を有しており、用紙検出センサ15等からの出力を監視しながら、ホッピングモータ6a、レジストモータ7a、ベルトモータ8a、定着器モータ14a、各ドラムモータ22a等の駆動や、高圧電源35から出力する電圧を制御すると共に、サーミスタ18からの出力を基にヒータ16aへの供給電力を増減させてヒートローラ16の表面温度を制御する。
高圧電源35は、制御部34からの指令に基づいて、各画像形成ユニット12の帯電ローラ23に印加する帯電電圧、現像ローラ24に印加する現像電圧、供給ローラ26に印加する供給電圧、および転写ローラ13に印加する転写電圧等の高電圧を生成する。
記憶部36は、制御部34が実行するプログラムやそれに用いる各種のデータ、制御部34による処理結果等が格納される。
低圧電源37は、制御部34からの指令に基づいて、用紙検出センサ15や濃度センサ40の濃度検出回路47(後述)に供給する低電圧を生成する。
本実施例の濃度セン40は、図4に示すように、搬送ベルト11の外側面(ベルト面11aという。)上に直接転写された濃度検出パターン41からの反射光の強度を検出して、プリンタ1による印刷濃度を調整するために用いられるセンサであって、光源42と、拡散反射受光センサ43、正反射受光センサ44等で構成され、それぞれ搬送ベルト11の取付部に設けられた保持ケース45に保持されている。
本実施例の濃度検出パターン41は、各画像形成ユニット12の感光体ドラム22に形成された矩形のトナー像を、転写ローラ13によってベルト面11a上に直接転写したものである。
濃度センサ40には、濃度センサ40への塵埃の付着を防止し、光源42からの光を遮蔽するための、遮蔽部材としてのシャッタ46が、濃度センサ40を覆うように設けられ、このシャッタ46は、シャッタ駆動部46a(図3参照)のソレノイドにより開閉駆動される。
光源42は、比較的小径の赤外発光LED(本実施例では直径1.7mm)であって、ベルト面11aに対して入射角15度で赤外光を照射する。
拡散反射受光センサ43は、正反射受光センサ44と同様の受光用フォトダイオードであって、ベルト面11a上に転写された濃度検出パターン41等で拡散反射した赤外光を受光し、受光した光の強度に応じた、検出値としての検出電圧を出力する。
この拡散反射受光センサ43は、主に、ブラックを除く各色(本実施例では、イエロー、マゼンダ、シアン:これらをまとめていう場合は、カラーという。)の濃度検出に用いられる。
正反射受光センサ44は、比較的大径の受光用フォトダイオード(本実施例では直径3.6mm)であって、ベルト面11aから反射角15度で正反射した赤外光を受光し、受光した光の強度に応じた検出電圧を出力する。
この正反射受光センサ44は、主に、ブラック(黒色ともいう。)の濃度検出に用いられる。
濃度センサ40の拡散反射受光センサ43、正反射受光センサ44による濃度検出は、図5に示す濃度検出回路47よって行われる。
光源42の発光量は、低圧電源37から供給された低電圧Vccを光源42に印加し、制御部34から指令によるDAコンバータ設定値(DAC設定値という。)を、DAコンバータによりアナログ電流に変換し、これを光量調整回路47aに入力して、光源42を流れる電流を調整して行う。
拡散反射受光センサ43からの検出電圧(Vo1)は、発光する光源42から拡散反射受光センサ43で受光した光電流を、拡散反射光検出回路47bの前段のオペアンプでI−V変換して電圧値に変換し、後段のオペアンプで増幅してADコンバータ(ADC)に入力し、デジタル電圧値に変換して制御部34へ出力する。
正反射受光センサ44からの検出電圧(Vo2)は、発光する光源42から正反射受光センサ44で受光した光電流を、正反射光検出回路47cの前段のオペアンプでI−V変換して電圧値に変換し、後段のオペアンプで増幅してADコンバータに入力し、デジタル電圧値に変換して制御部34へ出力する。
本実施例の光源42、拡散反射受光センサ43、正反射受光センサ44の、図4に示す細かい破線で示す光軸は、搬送ベルト11のベルト面11aから濃度センサ40に向って距離F(本実施例では、F=1mm)離間した図4に2点鎖線で示す位置で交わるように設定される。
また、無彩色からなるシャッタ46の濃度センサ40側の面である対向面46aは、図6に示すように、ベルト面11aから濃度センサ40に向って距離L(本実施例では、L=4.5mm)離間した位置に設けられる。
このようなシャッタ46を設けた濃度センサ40のトナー濃度の調整は、通常、以下のように行われる。
制御部34は、搬送ベルト11を停止し、シャッタ46を閉じた状態で、光源42からシャッタ46に赤外光を照射し、拡散反射受光センサ43の検出電圧が、2.1Vとなるように、DAコンバータの設定値(DAC設定値という。)を増減して光源42に供給する電流値を調整し、カラートナー用のDAC設定値(Vo1DACともいう。)を決定し、これを記憶部36に格納して光源42へ供給する電流を停止させる。
このカラートナー用のDAC設定値は、光源42をカラー検出用発光量で発光させるときに用いられる
次いで、制御部34は、搬送ベルト11を停止したまま、シャッタ46を開放し、光源42から搬送ベルト11のベルト面11aに赤外光を照射し、正反射受光センサ44の検出電圧が、2.1Vとなるように、DAC設定値を増減して光源42に供給する電流値を調整し、ブラックトナー用のDAC設定値(Vo2DACともいう。)を決定し、これを記憶部36に格納して光源42へ供給する電流を停止させる。
このブラックトナー用のDAC設定値は、光源42をブラック検出用発光量で発光させるときに用いられる。
カラーおよびブラックのDAC設定値の決定後に、制御部34は、シャッタ46を開放したまま、搬送ベルト11を駆動してベルト面11a上に、画像形成ユニット12c、12m、12y、12kにより形成されたシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックのトナー像からなる濃度検出パターン41をベルト面11a上に転写する。
濃度検出パターン41の転写後に制御部34は、記憶部36から読出したVo1DACによる電流を光源42へ流して光源42をカラー検出用発光量で発光させ、ベルト面11a上の各色の濃度検出パターン41が、それぞれ濃度センサ40に対向するタイミングで、拡散反射受光センサ43によりそれぞれの検出電圧(Vo1c、Vo1m、Vo1y)を検出し、これを記憶部36に一時保存する。
次いで、制御部34は、記憶部36から読出したVo2DACによる電流を光源42へ流して光源42をブラック検出用発光量で発光させ、ベルト面11a上のブラックの濃度検出パターン41が、濃度センサ40に対向するタイミングで、正反射受光センサ44によりブラックの検出電圧(Vo1k)を検出し、これを記憶部36に一時保存する。
1回目のカラーおよびブラックの検出電圧を検出した制御部34は、記憶部36に一時保存した各色の検出電圧とそれぞれの調整目標濃度の電圧との差を算出し、予め測定された各色の現像ローラ24への現像電圧とトナー濃度の関係から調整目標濃度となる現像電圧を算出し、ベルトクリーニングブレード28により1回目の濃度検出パターン41を除去した後に、算出した各現像電圧で形成されたシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックのトナー像からなる新たな濃度検出パターン41をベルト面11a上に転写する。
そして、上記と同様にして各色の検出電圧を検出し、各色の調整目標濃度の電圧との差が所定の許容値の範囲内となったときに、その各色の現像ローラ24への現像電圧を決定し、これを記憶部36に格納し、以降は格納した各現像電圧を各画像形成ユニット12の現像ローラ24へ印加してトナー像を形成しながら印刷動作を実行する。
このようにして印刷濃度の調整を行うと、シャッタ46と搬送ベルト11との、濃度センサ40からの距離がそれぞれ異なっているため(図6参照)、3つの異なる濃度センサ40a、40b、40cをシャッタ位置(4.5mm)で光源42へ流す電流値を決定した後に、検出対象物の搬送ベルト11からの距離を変化させて、各濃度センサ40により検出電圧を測定すると、図7に示すように、シャッタ位置での検出電圧は一致するが、ベルト位置(0mm)での検出電圧は、3つの濃度センサ40a、40b、40c間で差が生じる。
つまり、シャッタ46の対向面46aからの拡散反射光によって光源42へのDAC設定値を決定すると、濃度センサ40の製造上のバラツキに基づく誤差により、複数のプリンタ1の製品間の印刷品質に差が生じることになる。
このような濃度センサ40の個体差に基づく誤差を吸収するために、本実施例では、各製品の出荷時等の製造時の検査に、以下で説明する検査板48を用いることとした。
検査部材としての検査板48は、図6に示すように、検査板48の濃度センサ40との対向面に、所定の反射率の無彩色からなる反射板49(本実施例では、反射率15%のマンセルN4.5)を設けられており、反射板49の対向面を、搬送ベルト11のベルト面11aに形成された濃度検出パターン41と同一位置となるように、搬送ベルト11の取付部に取付けられる。
本実施例の検査板48による評価結果を製造時の検査等に反映させるため、263台のプリンタ1について、それぞれに装着された濃度センサ40の拡散反射受光センサ43による、反射板49およびシアン、マゼンダ、イエローの濃度検出パターン41の検出電圧を測定する評価試験を実施した。
この評価試験は、各プリンタ1について、搬送ベルト11のベルト面11aに、画像形成ユニット12c、12m、12yにより形成した濃度検出パターン41のトナー像を転写し、プリンタ1内の各モータを停止させ、シャッタ46を閉じた状態で、上記通常の場合と同様にして、光源42のカラー検出用発光量を決定し、シャッタ46を開いて、光源42をカラー検出用発光量で発光させ、搬送ベルト11上のシアン、マゼンダ、イエローのそれぞれの濃度検出パターン41からの拡散反射光を、拡散反射受光センサ43で受光してイエロー、マゼンダ、シアンの各検出電圧を測定する。
この場合の、各濃度検出パターン41の濃度センサ40上への移動は手動で行う。
各検出電圧の測定後に、搬送ベルト11を取外し、搬送ベルト11に替えて、検査板48の反射板49を、対向面がベルト面11aと同一面となるようにして濃度センサ40に対向させ、シャッタ46を開いた状態で、カラー検出用発光量で発光させた光源42からの赤外光を反射板49に照射し、反射板49からの拡散反射光を、拡散反射受光センサ43で受光して反射板49の検出電圧を測定する。
このようにして測定した263台分の評価試験の反射板49、カラーの各検出電圧の測定結果を、図8ないし図13に示す。また、これらの測定結果のグラフを図14に示す。
図14に示すように、反射板49の検出電圧は比較的安定しているが、カラーの各濃度検出パターン41の検出電圧にはバラツキが見られる。
本実施例では、センサ番号「53」(図7参照)を、基準濃度検出部としての基準センサに設定し、その反射板49の検出電圧0.948Vと、各プリンタ1に取付けた反射板49の検出電圧を一致させるために、式(1)を用いて補正値(第1の補正値ともいう。)を算出し、算出した補正値をカラーの各濃度検出パターン41の検出電圧に乗算して、カラーの各検出電圧のバラツキを抑制するようにした。
補正値=0.948/各濃度センサ40の反射板49の検出電圧 ・・・・(1)
算出された補正値およびカラーの補正後の検出電圧を、図15ないし図20に示す。また、これらのカラーの補正後の検出電圧のグラフを図21に示す。
図21に示すように、カラーの濃度検出パターン41のそれぞれの補正後の検出電圧のバラツキは軽減している。
これにより、本実施例では、プリンタ1の出荷時等の製造時に、上記評価試験と同様にして算出した補正値をプリンタ1の記憶部36に格納して、個人や企業等の使用者による使用時に、プリンタ1の印刷動作におけるトナー像の各カラートナーの濃度調整に用いることにした。
以下に、補正値を記憶部36に格納したプリンタ1による印刷動作について説明する。
プリンタ1に電源が投入されると、プリンタ1の制御部34は、濃度センサ40のトナー濃度の調整処理を実行する。
すなわち、制御部34は、上記通常の場合と同様にして、搬送ベルト11を停止し、シャッタ46を閉じた状態で、カラー検出用発光量を決定し、シャッタ46を開いて、ブラック検出用発光量を決定して、これらのDAC設定値(Vo1DACとVo2DAC)を記憶部36に格納する。
カラーおよびブラック用のDAC設定値の決定後に、制御部34は、上記通常の場合と同様にして、濃度センサ40の拡散反射受光センサ43によりそれぞれの検出電圧を検出し、濃度センサ40の正反射受光センサ44によりブラックの検出電圧を検出して、検出した各色の検出電圧を記憶部36に一時保存する。
そして、制御部34は、記憶部36に格納されている補正値を読出し、これを一時保存したカラーのそれぞれの検出電圧に乗じて補正後のカラーの検出電圧を算出し、補正後のカラーのそれぞれの検出電圧と、前記で正反射受光センサ44により検出したブラックの検出電圧を用いて、上記通常の場合と同様にして、決定した各色の現像ローラ24への現像電圧を記憶部36に格納する。
この場合に、新たな濃度検出パターン41のカラーの検出電圧は、濃度センサ40の拡散反射受光センサ43によるそれぞれの検出電圧に、補正値を乗じて算出される。
このような濃度センサ40のトナー濃度の調整処理は、定期的(例えば1000枚印刷毎)、または消耗費(トナーカートリッジ21や画像形成ユニット12等)の交換時等に実行される。
濃度センサ40のトナー濃度の調整処理を終えた制御部34は、ホストインタフェース部31により、図示しない上位装置から送信される印刷データの受信を待って待機し、ホストインタフェース部31を介して印刷データを受信したときに、コマンド・画像処理部32により印刷データに含まれるコマンドおよび画像をビットマップデータに変換し、ヘッドインタフェース部33により、ビットマップデータからなる画像データを、各色の露光ヘッド27の発光データに変換する。
これと同時に、制御部34は、定着器14のヒートローラ16の温度をサーミスタ18による検知温度に応じてヒータ16aを制御し、ヒートローラ16の温度が定着温度に達したときに、印刷動作を開始する。
印刷動作を開始した制御部34は、用紙カセット3内の用紙をホッピングローラ6によって用紙搬送路2へ繰出し、繰出された用紙はレジストローラ対7へ搬送され、各画像形成ユニット12による画像形成動作に同期したタイミングで、用紙をレジストローラ対7によって搬送ベルト11上へ搬送し、搬送ベルト11の用紙搬送方向への回転に伴って、画像形成ユニット12k、12y、12m、12cを順に通過させる。
このとき、各画像形成ユニット12では、感光体ドラム22の表面が帯電ローラ23により一様に帯電され、露光ヘッド27の、ヘッドインタフェース部33で変換された発光データに基づく発光により感光体ドラム22上に各色の静電潜像が形成される。
また、各現像ローラ24には、トナー濃度の調整処理により記憶部36に格納されたそれぞれの現像電圧が高圧電源35から印加され、現像ローラ24上で現像ブレード25により薄層化されたトナーが、それぞれの感光体ドラム24の静電潜像に付着して各色のトナー像が現像される。
現像された各色のトナー像は、感光体ドラム22と転写ローラ13のニップ部の通過時に、高圧電源35から転写ローラ13に印加された転写電圧より、搬送ベルト11上を搬送される用紙上に順次に転写され、用紙上に各色のトナーからなる画像が転写される。
画像が転写された用紙は、定着器14のヒートローラ16と加圧ローラ17の間へ搬送され、ヒートローラ16と加圧ローラ17によりトナーを加熱、溶融して画像を用紙に定着させ、用紙に画像が印刷される。
画像が印刷された印刷済みの用紙は、用紙搬送路2により搬送されて、排出トレイ4上に排出される。
このようにして、本実施例のプリンタ1による印刷動作が行われる。
以上説明したように、本実施例では、搬送ベルト11のベルト面11aと同じ位置に所定の反射率の反射板49を配置し、当該反射板49からの拡散反射光を、拡散反射受光センサ43で受光した反射板49の検出電圧が、製品間に等しくなるように補正を行うので、ベルト位置とは異なる位置に配置したシャッタ46で光源42の光量を調整しても、濃度センサ40の製造バラツキに関わらず、安定したトナー濃度の調整を行うことが可能になり、プリンタ1の製品間の印刷品質の差を軽減することができる。
以下に、図22ないし図39を用いて本実施例のプリンタについて説明する。なお上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例のプリンタ1の製造時に用いる検査部材としての検査板50には、図22に示すように、上記実施例1と同じ反射板49(反射率15%のマンセルN4.5)、所定の反射率(本実施例では、反射率4%)の黒ガラスからなる基準板51の濃度センサ40との対向面を、搬送ベルト11のベルト面11aと同一の面として、つまり取付角0度で取付けた第1の基準板51a(図24参照)と、基準板51を、所定の取付角α(本実施例では、5度)で傾けて取付けた第2の基準板51b(図25参照)が、用紙搬送方向に沿って順に並設されている。
このように、検査板50に、第1および第2の基準板51a、51bを設けるのは、上記実施例1では、拡散反射受光センサ43による反射板49の検出電圧を基にした補正値を用いて、濃度センサ40の製造バラツキに基づく誤差を吸収できることについて説明したが、図20に示した補正後のカラーの検出電圧にはバラツキがある程度残っているからである。
この新たなバラツキの要因について評価したところ、マンセルN4.5の反射板49と、粉体であるトナーからなる濃度検出パターン41からの拡散反射とのBRDF(Bidirectional Reflectance Distribution Function。双方向反射率分布関数)が異なっているため、赤外発光LEDからなる光源42の光軸の傾きにバラツキが存在すると、実施例1で算出した補正値にズレが生ずることを見出した。
光軸の傾きによる検出電圧の相違を検証するために、4つの濃度センサ40d、40e、40f、40gを用いて検証実験を実施した。その結果を図23に示す。
検証実験は、図23に示すように、基準板51の取付角αを0度±7度の範囲で傾けることにより行った。
図23に示すように、基準板51を傾けると、4つの濃度センサ40d、40e、40f、40gの正反射受光センサ44で検出した検出電圧は、取付角α=0度では一致するが、それぞれの検出電圧は、取付角αの変化に応じて増減する。
このことは、取付角α=0度の検出対象物(例えば、濃度検出パターン41)に対して光源42の光軸が傾くと、その傾きに応じて検出電圧が変化することを意味している。
また、光軸の傾きによって、ピークとなる取付角αが異なってくることが分かる。図23の例では、濃度センサ40dは+4.5度に、濃度センサ40eは+2.5度に、濃度センサ40fは0度に、濃度センサ40gは−1度にピークが存在する。
すなわち、図24に示すように、基準板51を、搬送ベルト11のベルト面11aと同一の面として取付角α=0度で取付けた第1の基準板51aの場合は、光源42の光軸が、中心軸と一致する傾きがない場合は、第1の基準板51aで正反射した光は、光路53aのように、正反射受光センサ44の中心より、図においてやや右側に当たる。これは、本実施例の濃度センサ40の3つの素子の光軸はベルト面11から1mm手前で交わるようになっているからである。
光軸が左に5度傾いた場合は、光路53bのように、正反射受光センサ44の左端に当たり、光軸が右に5度傾いた場合は、光路53cのように、正反射受光センサ44の右端を外れた位置に向かう。
また、図25に示すように、基準板51を、搬送ベルト11のベルト面11aから取付角α=5度で取付けた第2の基準板51bの場合は、光源42の光軸の傾きがない場合は、第2の基準板51bで正反射した光は、光路53dのように、正反射受光センサ44の左端に当たり、光軸が左に5度傾いた場合は、光路53eのように、正反射受光センサ44の左端から外れた位置に向い、光軸が右に5度傾いた場合は、光路53fのように、正反射受光センサ44の中心よりやや右側に当たる。
このことは、基準板51の取付角αを変化させた場合に、光軸の傾きによって、正反射受光センサ44の検出電圧が、増加する場合と、減少する場合があることを示しており、基準板51の取付角αを0度にした場合の検出電圧を「1」として、取付角αを5度にした場合の検出電圧との比を、検出値比としての検出電圧比として用い、光源42の光軸の傾きの代用とすることにした。
これは、拡散反射受光センサ43は、拡散反射光を受光するものであり、光軸の傾きを検出することができないため、その代用として、正反射受光センサ44を用いて光軸の傾きを検出することにした。
このような濃度センサ40の光源42の光軸の傾きに基づく誤差を吸収するために、本実施例では、各製品の製造時の検査に、反射板49と第1および第2の基準板51aを併設した検査板50を用いる。
本実施例の検査板50による評価結果を製造時の検査等に反映させるため、上記実施例1と同じ263台のプリンタ1について、それぞれに装着された濃度センサ40の正反射受光センサ44による検出電圧比、拡散反射受光センサ43による反射板49およびシアン、マゼンダ、イエローの濃度検出パターン41の検出電圧を測定する評価試験を実施した。
この評価試験は、各プリンタ1について、上記実施例1と同様にして、搬送ベルト11のベルト面11aに、カラーの濃度検出パターン41を転写し、プリンタ1内の各モータを停止させ、シャッタ46を閉じた状態で、光源42のカラー検出用発光量を決定し、シャッタ46を開いて、光源42をカラー検出用発光量で発光させ、搬送ベルト11上のシアン、マゼンダ、イエローのそれぞれの濃度検出パターン41からの拡散反射光を、拡散反射受光センサ43で受光してイエロー、マゼンダ、シアンの各検出電圧を測定する。
各検出電圧の測定後に、搬送ベルト11を取外し、搬送ベルト11に替えて、検査板50の反射板49を、対向面がベルト面11aと同一面となるようにして濃度センサ40に対向させ、シャッタ46を開いた状態で、カラー検出用発光量で発光させた光源42からの赤外光を反射板49に照射し、反射板49からの拡散反射光を、拡散反射受光センサ43で受光して反射板49の検出電圧を測定する。
反射板49の検出電圧の測定後に、手動により、第1の基準板51aを濃度センサ40上へ移動させ、カラー検出用発光量で発光させた光源42からの赤外光を第1の基準板51aに照射し、第1の基準板51aからの正反射光を、正反射受光センサ44で受光して第1の基準板51aの検出電圧を測定する。
次いで、第2の基準板51bを濃度センサ40上へ移動させ、カラー検出用発光量で発光させた光源42からの赤外光を第2の基準板51bに照射し、第2の基準板51bからの正反射光を、正反射受光センサ44で受光して第2の基準板51bの検出電圧を測定する。
全ての検出電圧の測定後に、上記実施例1と同様にして、補正値およびカラーの補正後の検出電圧を算出する。
また、第2の基準板51bの検出電圧を、第1の基準板51aの検出電圧で除して、第1の基準板51aの検出電圧を「1」とした検出電圧比を算出する。
このようにして行った263台分の評価試験の検出電圧比と、カラーの補正後の検出電圧を、図26ないし図31に示す。また、検出電圧比に対するカラーの補正後の検出電圧のグラフを図32に示す。
図31に示すように、シアン、マゼンダ、イエローからなる濃度検出パターン41の補正後の検出電圧と、第1および第2の基準板51a、51bの検出電圧比、つまり光源42の光軸の傾きとの間には相関が存在することが分かる。
カラーの補正後の各検出電圧について、2次近似式を求めると、シアンの場合の近似曲線55cは、
シアンの検出電圧=−0.1533×検出電圧比+0.4093×検出電圧比
+1.1116 ・・・(2)
マゼンダの場合の近似曲線55mは、
マゼンダの検出電圧=−0.1802×検出電圧比+0.4516×検出電圧比
+1.2113 ・・・(3)
イエローの場合の近似曲線55yは、
イエローの検出電圧=−0.1470×検出電圧比+0.4042×検出電圧比
+0.9746 ・・・(4)
となる。
実施例1と同様に、センサ番号「53」を基準センサとして、カラーの補正後の各検出電圧に加算する光軸の補正値(第2の補正値ともいう。)を求めると、センサ番号「53」の検出電圧比は、0.851であるので(図27参照)、
シアンの補正値=−(−0.1533×検出電圧比+0.4093×検出電圧比)
+(−0.1533×0.851+0.4093×0.851) ・・・(5)
マゼンダの補正値=−(−0.1802×検出電圧比+0.4516×検出電圧比)
+(−0.1802×0.851+0.4516×0.851) ・・・(6)
イエローの補正値=−(−0.1470×検出電圧比+0.4042×検出電圧比)
+(−0.1470×0.851+0.4042×0.851) ・・・(7)
となる。
この各補正値を、カラーの補正後の各検出電圧に加えた再補正後の各検出電圧と検出電圧比を、図33ないし図38に示す。また、これらの検出電圧比に対するカラーの再補正後の検出電圧のグラフを図39に示す。
図39に示すように、カラーの濃度検出パターン41のそれぞれの再補正後の検出電圧のバラツキは、図21に比べて縮小している。
これにより、本実施例では、プリンタ1の製造時に、上記実施例1と同様にして算出した補正値と、本実施例で説明したカラーの各補正値をプリンタ1の記憶部36に格納して、使用者による使用時に、プリンタ1の印刷動作におけるトナー像の各カラートナーの濃度調整に用いることにした。
以下に、補正値とカラーの各補正値を記憶部36に格納したプリンタ1による印刷動作について説明する。
本実施例のトナー濃度の調整処理の、検出した各色の検出電圧を記憶部36に一時保存するまでの動作は、上記実施例1の場合と同様であるので、その説明を省略する。
そして、制御部34は、記憶部36に格納されている補正値とカラーの各補正値を読出し、読出した補正値を一時保存したカラーのそれぞれの検出電圧に乗じて補正後のカラーの検出電圧を算出し、補正後のカラーのそれぞれの検出電圧にカラーのそれぞれの補正値を加えて再補正後のカラーのそれぞれの検出電圧を算出し、再補正後のカラーの検出電圧と、前記で正反射受光センサ44により検出したブラックの検出電圧を用いて、上記通常の場合と同様にして、決定した各色の現像ローラ24への現像電圧を記憶部36に格納する。
この場合に、新たな濃度検出パターン41のカラーの検出電圧は、濃度センサ40の拡散反射受光センサ43によるそれぞれの検出電圧に、補正値を乗じ、カラーのそれぞれの補正値を加えて算出される。
濃度センサ40のトナー濃度の調整処理を終えた後の動作は、上記実施例1の場合と同様であるので、その説明を省略する。
このようにして、本実施例のプリンタ1による印刷動作が行われる。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1と同様の効果に加えて、基準センサを用いて算出した補正値によるカラーの各検出電圧の補正後に、取付角αが異なる2つの基準板51を用いて、2つの基準板51からの正反射光を正反射受光センサ44で検出し、その検出電圧を基に算出した検出電圧比によって光源42の光軸のバラツキを補正するので、光源42の光軸の傾きに関わらず、より安定したトナー濃度の調整を行うことが可能になり、プリンタ1の製品間の印刷品質の差をより軽減することができる。
なお、本実施例においては、記憶部36にカラーの各補正値を格納するとして説明したが、式(5)、式(6)、式(7)で示した各係数と、基準センサの検出電圧比とを格納して、再補正後のカラーのそれぞれの検出電圧を算出するときに、式(5)、式(6)、式(7)を用いて、カラーの各補正値を演算で求めるようにしてもよい。
また、本実施例では、補正後のカラーの各検出電圧に、カラーの各補正値を加えた再補正後のカラーの各検出電圧を用いて、トナー濃度の調整を行うとして説明したが、濃度センサ40の拡散反射受光センサ43により検出した各検出電圧と、カラーの各補正値を用いて、トナー濃度の調整を行うようにしてもよい。
上記各実施例においては、画像形成ユニット12の数は4つであるとして説明したが、画像形成ユニット12の数は前記に限らず、2以上、3以下または5以上の画像形成ユニットを備え画像形成装置に適用しても、上記と同様の効果を得ることができる。
1 プリンタ
2 用紙搬送路
3 用紙カセット
4 排出トレイ
5 表示部
6 ホッピングローラ
6a ホッピングモータ
7 レジストローラ対
7a レジストモータ
8 駆動ローラ
8a ベルトモータ
9 テンションローラ
11 搬送ベルト
11a ベルト面
12、12k、12y、12m、12c 画像形成ユニット
13 転写ローラ
14 定着器
14a 定着器モータ
15 用紙検出センサ
16 ヒートローラ
16a ヒータ
17 加圧ローラ
18 サーミスタ
21 トナーカートリッジ
22 感光体ドラム
22a ドラムモータ
23 帯電ローラ
24 現像ローラ
25 現像ブレード
26 供給ローラ
27 露光ヘッド
28 ベルトクリーニングブレード
29 廃トナータンク
31 ホストインタフェース
32 コマンド・画像処理部
33 ヘッドインタフェース部
34 制御部
35 高圧電源
36 記憶部
37 低電圧電源
40、40a〜40g 濃度センサ
41 濃度検出パターン
42 光源
43 拡散反射受光センサ
44 正反射受光センサ
45 保持ケース
46 シャッタ
46a 対向面
46a シャッタ駆動部
47濃度検出回路
47a 光量調整回路
47b 拡散反射光検出回路
47c 正反射光検出回路
48、50 検査板
49 反射板
51 基準板
51a 第1の基準板
51b 第2の基準板
53a〜53f 光路
55a〜55c 近似曲線

Claims (4)

  1. ブラックおよびカラーの現像剤像を形成する複数の画像形成ユニットと、
    媒体を搬送する搬送ベルトと、
    光源と拡散反射受光センサと正反射受光センサとを有し、前記搬送ベルト上に転写された前記現像剤像からなる濃度検出パターンの濃度を検出する濃度検出部と、
    前記搬送ベルトと前記濃度検出部との間に配置され、開閉可能に設けられた遮蔽部材と、を備え、前記搬送ベルト上に濃度検出パターンを転写して濃度調整を行い、前記媒体上に前記現像剤像を転写して印刷を行う画像形成装置において、
    前記搬送ベルトの前記濃度検出部側の面と、同一の面上に配置される反射板を設け、
    前記搬送ベルトに替えて、前記反射板を取付け、
    閉状態の前記遮蔽部材に前記光源からの光を照射し、前記遮蔽部材で拡散反射した光を、前記拡散反射受光センサで受光して前記光源のカラー検出用発光量を決定し、
    前記遮蔽部材を開状態にして、前記光源を前記カラー検出用発光量で発光させ、
    前記拡散反射受光センサで、前記反射板からの拡散反射光の検出値を検出し、
    前記反射板の検出値が、基準濃度検出部の検出値と同一となる補正値を算出し、
    前記算出した補正値を、記憶部に格納することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    製造時に、前記補正値を、前記記憶部に格納し、
    使用時に、前記格納した補正値を用いて前記現像剤像の濃度調整を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記補正値を第1の補正値とし、
    前記同一の面上に、前記反射板に並べて第1の基準板を設けると共に、前記第1の基準板を所定の取付角で傾けた第2の基準板を併設し、
    前記遮蔽部材を開状態にして、前記光源を前記カラー検出用発光量で発光させ、
    前記拡散反射受光センサで、前記カラーの濃度検出パターンからの拡散反射光の検出値を検出し、
    前記正反射受光センサで、前記第1および第2の基準板からのそれぞれの正反射光の検出値を検出し、
    前記カラーの前記検出値に前記第1の補正値を乗じてカラーの補正後の検出値を算出し、
    前記第2の基準板の検出値を、前記第1の基準板の検出値で除して検出値比を算出し、
    前記基準濃度検出部の前記検出値比と、前記カラーの補正後の検出値に基づいて、カラーの第2の補正値を算出し、
    前記算出した第2の補正値を前記第1の補正値と共に、前記記憶部に格納することを特徴とする画像形成装置。
  4. ブラックおよびカラーの現像剤像を形成する複数の画像形成ユニットと、
    媒体を搬送する搬送ベルトと、
    光源と拡散反射受光センサと正反射受光センサとを有し、前記搬送ベルト上に転写された前記現像剤像からなる濃度検出パターンの濃度を検出する濃度検出部と、
    前記搬送ベルトと前記濃度検出部との間に配置され、開閉可能に設けられた遮蔽部材と、を備え、前記搬送ベルト上に濃度検出パターンを転写して濃度調整を行い、前記媒体上に前記現像剤像を転写して印刷を行う画像形成装置において、
    前記搬送ベルトの前記濃度検出部側の面と、同一の面上に配置される第1の基準板と、前記第1の基準板を所定の取付角で傾けた第2の基準板とを設け、
    前記搬送ベルトに替えて、前記第1の基準板と、前記第2の基準板を並べて取付け、
    閉状態の前記遮蔽部材に前記光源からの光を照射し、前記遮蔽部材で拡散反射した光を、前記拡散反射受光センサで受光して前記光源のカラー検出用発光量を決定し、
    前記遮蔽部材を開状態にして、前記光源を前記カラー検出用発光量で発光させ、
    前記拡散反射受光センサで、前記カラーの濃度検出パターンからの拡散反射光の検出値を検出し、
    前記正反射受光センサで、前記第1および第2の基準板からのそれぞれの正反射光の検出値を検出し、
    前記第2の基準板の検出値を、前記第1の基準板の検出値で除して検出値比を算出し、
    前記基準濃度検出部の前記検出値比と、前記カラーの前記検出値に基づいて、カラーの補正値を算出し、
    前記算出した補正値を、記憶部に格納することを特徴とする画像形成装置。
JP2018177872A 2018-09-21 2018-09-21 画像形成装置 Pending JP2020052068A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018177872A JP2020052068A (ja) 2018-09-21 2018-09-21 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018177872A JP2020052068A (ja) 2018-09-21 2018-09-21 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020052068A true JP2020052068A (ja) 2020-04-02

Family

ID=69996850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018177872A Pending JP2020052068A (ja) 2018-09-21 2018-09-21 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020052068A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8081890B2 (en) Image forming apparatus, and unit removably installed in an image forming apparatus
US9977361B2 (en) Image forming apparatus and image forming system
JP4955727B2 (ja) 画像形成装置
US8731419B2 (en) Image forming apparatus and image density control method
US9411278B2 (en) Image forming apparatus
US8041244B2 (en) Image forming apparatus
JP5894962B2 (ja) 画像形成装置、及び画像形成装置の制御方法
US8422895B2 (en) Image forming apparatus
JP4743291B2 (ja) 画像形成装置
JP5882953B2 (ja) 画像形成装置及び濃度検知装置及び濃度検知方法
JP4347208B2 (ja) 画像形成装置及びその制御値の設定方法
JP2004066758A (ja) 露光ヘッド及びそれを用いた画像形成装置
JP5453856B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体
JP6877230B2 (ja) 画像形成装置及び検査方法
JP2020052068A (ja) 画像形成装置
JP3354366B2 (ja) 電子写真装置
JP2012032547A (ja) 画像形成装置
JP2010008904A (ja) 画像形成装置
JP2018141853A (ja) 画像形成装置
JP2022125714A (ja) 画像形成装置
JP6992646B2 (ja) 画像形成装置及び濃度階調補正方法
JP2021039161A (ja) 画像形成装置
JP5285334B2 (ja) 画像補正方法および画像形成装置
JP2020166205A (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の濃度補正方法
JP2021182031A (ja) 画像形成装置、およびその光量調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20210329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210618