JP6992646B2 - 画像形成装置及び濃度階調補正方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体上にトナー画像を形成する画像形成装置及び画像形成装置における濃度階調補正方法に関する。
電子写真プロセスを用いる画像形成装置では、実際に印刷されたトナー画像の濃度(すなわち、印刷濃度)の検出値である検出濃度値を、目標とする印刷濃度値である目標印刷濃度値に近づけるための濃度階調補正が行われる(例えば、特許文献1参照)。
濃度階調補正では、先ず、画像形成部(すなわち、印刷機構)が、搬送ベルト上に濃度検出パターンを形成する。濃度検出パターンは、予め決められた複数の印刷デューティ(単に「Duty」とも記す)に対応する複数のトナー画像部分を含む。次に、濃度センサが、搬送ベルト上の濃度検出パターンの各トナー画像部分を光学的に検出し、各トナー画像部分の印刷濃度に対応する検出電圧値(「検出濃度値」に対応する)を出力する。次に、印刷制御部は、検出濃度値に基づいて、現像部における現像電圧及びLEDヘッドによるLED駆動時間(露光量に対応する)などの各種の印刷条件を調整する。このように、濃度階調補正では、複数の印刷デューティに対応する複数のトナー画像部分の検出濃度値を目標印刷濃度値に近づけるように、印刷条件が調整される。なお、「印刷デューティ」とは、媒体上における所定の面積内においてトナーが占める面積の割合、すなわち、トナー面積率のことである。Duty0%は、媒体上においてトナーが占める面積が0%であることを意味し、Duty100%は、媒体上においてトナーが占める面積が100%であることを意味する。
特開2009-217163号公報
しかしながら、従来の画像形成装置において高精度に濃度階調補正を行うためには、濃度検出パターンに含まれる複数の印刷デューティに対応する複数のトナー画像部分の個数を多くする必要がある。すなわち、より多くの印刷デューティに対応するトナー画像部分の検出濃度値を測定する必要がある。このため、濃度階調補正における濃度検出パターンの印刷に使用されるトナーの消費量が多いという問題がある。また、濃度階調補正に要する時間が長いため、ユーザビリティが低下するという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、濃度階調補正におけるトナーの消費量を削減することができ、濃度階調補正によるユーザビリティの低下を回避することができる画像形成装置及び濃度階調補正方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る画像形成装置は、トナー画像を形成する画像形成部と、濃度検出パターンを担持するトナー画像担持体と、前記濃度検出パターンに含まれる、第1の印刷デューティのトナー画像部分と、前記第1の印刷デューティより高い第2の印刷デューティのトナー画像部分の印刷濃度を検出する濃度センサと、前記濃度センサによって検出された検出濃度値と予め決められた基準とする濃度階調特性データとから、前記濃度センサによって検出されていない階調のトナー画像の階調濃度を算出する制御部と、算出された前記階調濃度に応じて濃度階調補正特性を変更する濃度階調補正制御部とを有し、前記制御部は、記濃度センサによって検出された前記検出濃度値に基づいて、予め決められた複数の濃度階調特性データの中から、前記基準とする濃度階調特性データを選択し、選択した前記濃度階調特性データの前記第1の印刷デューティの濃度値に対する前記濃度センサによって検出された前記第1の印刷デューティの濃度値の比率である第1の濃度比率を算出し、選択した前記濃度階調特性データの前記第2の印刷デューティの濃度値に対する前記濃度センサによって検出された前記第2の印刷デューティの濃度値の比率である第2の濃度比率を算出し、前記第1の濃度比率と前記第2の濃度比率とから算出された前記検出されていない階調についての濃度比率と、選択した前記濃度階調特性データと、から前記検出されていない階調のトナー画像の前記階調濃度を算出することを特徴とする。
本発明の他の態様に係る濃度階調補正方法は、トナー画像を形成する画像形成部と、濃度検出パターンを担持するトナー画像担持体と、前記濃度検出パターンに含まれる、第1の印刷デューティのトナー画像部分と、前記第1の印刷デューティより高い第2の印刷デューティのトナー画像部分の印刷濃度を検出する濃度センサとを有する画像形成装置が実行する濃度階調補正方法であって、前記濃度センサによって検出された検出濃度値と予め決められた基準とする濃度階調特性データとから、前記濃度センサによって検出されていない階調のトナー画像の階調濃度を算出するステップと、算出された前記階調濃度に応じて濃度階調補正特性を変更するステップとを有し、前記階調濃度を算出するステップでは、前記濃度センサによって検出された前記検出濃度値に基づいて、予め決められた複数の濃度階調特性データの中から、前記基準とする濃度階調特性データを選択し、選択した前記濃度階調特性データの前記第1の印刷デューティの濃度値に対する前記濃度センサによって検出された前記第1の印刷デューティの濃度値の比率である第1の濃度比率を算出し、選択した前記濃度階調特性データの前記第2の印刷デューティの濃度値に対する前記濃度センサによって検出された前記第2の印刷デューティの濃度値の比率である第2の濃度比率を算出し、前記第1の濃度比率と前記第2の濃度比率とから算出された前記検出されていない階調についての濃度比率と、選択した前記濃度階調特性データと、から前記検出されていない階調のトナー画像の前記階調濃度を算出することを特徴とする。
本発明によれば、濃度階調補正におけるトナーの消費量を削減することができ、濃度階調補正によるユーザビリティの低下を回避することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構造を示す概略断面図である。 (a)から(c)は、実施の形態に係る画像形成装置の濃度センサの構造を示す概略断面図である。 実施の形態に係る画像形成装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態に係る画像形成装置が使用する目標印刷濃度値データテーブルの例を示す図である。 実施の形態に係る画像形成装置が使用する検出電圧・検出濃度値変換係数テーブルの例を示す図である。 実施の形態に係る画像形成装置が使用する現像電圧値調整量テーブルの例を示す図である。 実施の形態に係る画像形成装置が使用するLED駆動時間調整量テーブルの例を示す図である。 (a)から(c)は、実施の形態に係る画像形成装置が使用する複数の濃度階調特性データテーブルの例を示す図である。 (a)から(c)は、実施の形態に係る画像形成装置が使用する複数の濃度検出パターンの例を示す図である。 実施の形態に係る画像形成装置が実施する濃度階調補正動作を概略的に示すフローチャートである。 実施の形態に係る画像形成装置によって搬送ベルト上に形成された濃度検出パターンの検出動作を説明するための図である。 図8(a)から(c)の濃度階調特性データテーブルに対応する濃度階調特性曲線を示す図である。 図10のステップS8の濃度階調特性データテーブルの選択動作を示すフローチャートである。 実施の形態に係る画像形成装置が使用する目標階調濃度値テーブルの例を示す図である。 実施の形態に係る画像形成装置が使用する階調補正値テーブルの例を示す図である。 比較例の課題(検出濃度値の数を減らした場合の課題)を説明するための図である。 比較例の濃度階調補正特性の推測方法の課題を示す説明図である。 比較例の課題(基準とする濃度階調特性が1つである場合の課題)を説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る画像形成装置及び濃度階調補正方法を、添付図面を参照しながら説明する。以下の実施の形態は、例にすぎず、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
《1》画像形成装置の構造
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置100の構造を示す概略断面図である。画像形成装置100は、例えば、電子写真プロセスを用いるカラープリンタである。画像形成装置100は、本実施の形態に係る濃度階調補正方法を実施することができる装置である。
図1に示されるように、画像形成装置100は、主要な構成として、電子写真プロセスにより用紙などの記録媒体P上にトナー画像(すなわち、現像剤画像)を形成する画像形成部(すなわち、印刷機構)110K、110Y、110M、110Cと、画像形成部110K、110Y、110M、110Cに記録媒体Pを供給する媒体供給部120と、記録媒体Pを搬送する搬送部130と、画像形成部110K、110Y、110M、110Cの各々に対応するように配置された転写部としての転写ローラ140K、140Y、140M、140Cと、記録媒体P上に転写されたトナー画像を定着させる定着器150と、定着器150を通過した記録媒体Pを画像形成装置100の筐体の外部に排出する媒体排出部としてのガイド126及び排紙ローラ対125とを有する。画像形成装置100が有する画像形成部の数は、3以下又は5以上であってもよい。また、画像形成装置100は、電子写真プロセスによって記録媒体P上に画像を形成する装置であれば、画像形成部の数が1つであるモノクロプリンタであってもよい。
図1に示されるように、媒体供給部120は、媒体カセット121と、媒体カセット121内に積載された記録媒体Pを1枚ずつ繰り出すホッピングローラ122と、媒体カセット121から繰り出された記録媒体Pを搬送するローラ対123と、記録媒体Pのスキューを修正するレジストローラ・ピンチローラ124とを有する。
画像形成部110K、110Y、110M、110Cは、記録媒体P上にブラック(K)のトナー画像、イエロー(Y)のトナー画像、マゼンタ(M)のトナー画像、及びシアン(C)のトナー画像をそれぞれ形成する。画像形成部110K、110Y、110M、110Cは、媒体搬送路に沿って媒体搬送方向の上流側から下流側に(すなわち、図1における右から左に)並んで配置される。画像形成部110K、110Y、110M、110Cの各々は、着脱自在なユニットであってもよい。画像形成部110K、110Y、110M、110Cは、収容するトナーの色が異なる点以外は、基本的に互いに同じ構造を有する。
画像形成部110K、110Y、110M、110Cは、各色用の露光装置としての光プリントヘッドであるLEDヘッド111K、111Y、111M、111Cをそれぞれ有する。
画像形成部110K、110Y、110M、110Cは、回転可能に支持された像担持体としての感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cと、感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cの表面を一様に帯電させる帯電部材としての帯電ローラ114K、114Y、114M、114Cと、LEDヘッド111K、111Y、111M、111Cによる露光によって感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cの表面に静電潜像を形成した後に、感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cの表面にトナーを供給して静電潜像に対応するトナー画像を形成する現像部115K、115Y、115M、115Cとを有する。
現像部115K、115Y、115M、115Cは、トナーを収容する現像剤収容スペースを形成する現像剤収容部としてのトナー収容部と、感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cの表面にトナーを供給する現像剤担持体としての現像ローラ116K、116Y、116M、116Cと、トナー収容部内に収容されたトナーを現像ローラ116K、116Y、116M、116Cに供給する供給ローラ117K、117Y、117M、117Cと、現像ローラ116K、116Y、116M、116Cの表面のトナー層の厚さを規制するトナー規制部材としての現像ブレード118K、118Y、118M、118Cとを有する。
LEDヘッド111K、111Y、111M、111Cによる露光は、一様帯電した感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cの表面に印刷用の画像データに基づいて実行される。LEDヘッド111K、111Y、111M、111Cは、感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cの軸線方向に複数の発光素子としてLED又は発光サイリスタが配列された発光素子アレイを含む。
図1に示されるように、搬送部130は、記録媒体Pを静電吸着して搬送する搬送ベルト(転写ベルト)133と、駆動部により回転されて搬送ベルト133を駆動する駆動ローラ131と、駆動ローラ131と対を成して搬送ベルト133を張架するテンションローラ(従動ローラ)132とを有する。搬送ベルト133は、濃度階調補正を実行するときに濃度検出パターンを担持するトナー画像担持体としての機能を持つ。
図1に示されるように、転写ローラ140K、140Y、140M、140Cは、搬送ベルト133を挟んで画像形成部110K、110Y、110M、110Cの感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cに対向して配置されている。画像形成部110K、110Y、110M、110Cの各々の感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cの表面に形成されたトナー画像は、転写ローラ140K、140Y、140M、140Cによって、媒体搬送路に沿って矢印方向に搬送される記録媒体Pの上面に順に転写される。画像形成部110K、110Y、110M、110Cは、感光体ドラム113K、113Y、113M、113C上に現像されたトナー画像を記録媒体Pに転写した後に感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cに残留したトナーを除去するクリーニング装置119K、119Y、119M、119Cを有する。
定着器150は、互いに圧接し合う1対のローラ151、152を有する。ローラ151は、加熱ヒータを内蔵するローラ151(ヒートローラ)であり、ローラ152はローラ151に向けて押し付けられる加圧ローラである。未定着のトナー画像を有する記録媒体Pは、定着器150の1対のローラ151、152間を通過する。このとき、未定着のトナー画像は、加熱及び加圧されて記録媒体P上に定着される。
搬送ベルト133は、継目なしのエンドレス状に形成されている高抵抗の半導電性プラスチックフィルムからなる。搬送ベルト133は光沢のある表面をしており、濃度センサ31の発光部としての赤外LED311(図2(a)から(c)で後述される)の発光電流の調整に際してキャリブレーション用の基準鏡面反射物として用いられる。
また、搬送ベルト133の下部には、搬送ベルト133と対向する位置に濃度センサ31が配置されている。濃度センサ31は拡散反射光用及び鏡面反射光用の反射型光センサであり、搬送ベルト133上に印刷された濃度検出パターンに光を照射し、濃度検出パターンからの反射光の強度を測定し、画像形成装置100の印刷濃度を検出するために用いられる。
図2(a)から(c)は、画像形成装置100の濃度センサ31の構造を示す概略断面図である。濃度センサ31は、発光部としての赤外LED311と、第1の受光部としての鏡面反射光受光用フォトトランジスタ(「鏡面反射光受光用PT」とも記す)312と、第2の受光部としての拡散反射光受光用フォトトランジスタ(「拡散反射光受光用PT」とも記す)313とを有する。イエローのトナー画像、マゼンタのトナー画像、シアンのトナー画像の濃度は、トナー画像における拡散反射光を主に受光する拡散反射光受光用PT313で検出される。ブラックのトナー画像の濃度は、搬送ベルト133の表面における鏡面反射光を主に受光する鏡面反射光受光用PT312で検出される。
図2(b)に示されるように、例えば、イエローのトナー画像の濃度検出を行う場合には、赤外LED311から出射されて搬送ベルト133上に印刷された濃度検出パターン314のイエローのトナー画像により拡散反射した光を拡散反射光受光用PT313において受光して、拡散反射光受光用PT313はその光量に応じた電圧を出力する。よって、濃度検出パターン314を形成するイエロートナーが多いほど(すなわち、濃度が高いほど)、拡散反射光受光用PT313において受光する拡散反射光が多い(すなわち、出力電圧が高い)。マゼンタのトナー画像及びシアンのトナー画像の濃度検出は、イエローのトナー画像の濃度検出と同様である。
図2(c)に示されるように、ブラックの濃度検出を行う場合には、赤外LED311から出射されて搬送ベルト133上に印刷された濃度検出パターン315を形成するブラックトナーを介し、搬送ベルト133で鏡面反射した光を鏡面反射光受光用PT312において受光して、鏡面反射光受光用PT312はその光量に応じた電圧を出力する。濃度検出パターン315を形成するブラックトナーは、赤外LED311から出射された光を吸収するため、ブラックトナーが多いほど(すなわち、濃度が高いほど)、鏡面反射光受光用PT312において受光する鏡面反射光が少ない(すなわち、出力電圧が低い)。
濃度センサ31と搬送ベルト133との間には、濃度センサ31のカバー31aが配置されている。カバー31aは、濃度検出中以外は、濃度センサ31上にあり、トナーや紙粉などで濃度センサ31が汚れないように覆っている閉状態になる。濃度検出中は、駆動手段により、濃度センサ31上から移動する開状態になる。また、カバー31aは、濃度センサ31の赤外LED311のキャリブレーション用の基準拡散反射物として用いられる。
また、搬送ベルト133の下面部には、クリーニングブレード134及び廃棄トナー収容部(図示せず)などからなるクリーニング機構が備えられている。
印刷時には、媒体カセット121内の記録媒体Pが、ホッピングローラ122によって繰り出され、ローラ対123へ送られる。続いて、記録媒体Pはローラ対123からレジストローラ・ピンチローラ124を介して搬送ベルト133に送られ、この搬送ベルト133の走行に伴って、画像形成部110K、110Y、110M、110Cへと搬送される。画像形成部110K、110Y、110M、110Cにおいて、感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cの表面は、帯電ローラ114K、114Y、114M、114Cによって帯電され、LEDヘッド111K、111Y、111M、111Cによって露光され、静電潜像が形成される。静電潜像には、現像ローラ116K、116Y、116M、116C上で薄層化されたトナーが静電的に付着されて各色のトナー画像が形成される。各色のトナー画像は、転写ローラ140K、140Y、140M、140Cによって記録媒体Pに転写され、記録媒体P上にカラーのトナー画像が形成される。転写後に、感光体ドラム113K、113Y、113M、113C上に残留したトナーは、クリーニング装置119K、119Y、119M、119Cによって除去される。カラーのトナー画像が形成された記録媒体Pは、定着器150に送られる。定着器150において、カラーのトナー画像が記録媒体Pに定着され、カラー画像が形成される。カラー画像が形成された記録媒体Pは、排紙ローラ対125によってスタッカへ排出される。
《2》制御系の構成
図3は、本実施の形態に係る画像形成装置100の構成を概略的に示す機能ブロック図である。
図3において、ホストIF(インタフェース)部32はホストコンピュータとの物理的階層のインタフェースを担う部分である。コマンド/画像処理部33は、マイクロプロセッサ、RAM(Random Access Memory)及び展開のための特別なハードウェア等からなり、画像形成装置100全体を制御する。コマンド/画像処理部33の濃度階調補正制御部331は、濃度センサ31が検出した検出濃度値に基づいて、入力された階調値の印刷濃度が目標印刷濃度値になるようにビットマップに展開時に出力する階調値を補正する。
記憶部332には、濃度階調補正処理に用いられる各種制御パラメータである目標階調濃度値テーブル(後述の図14に示される目標階調濃度値テーブル53)が予め記憶されており、濃度階調補正制御で決定した階調補正値テーブル(後述の図15に示される階調補正値テーブル54)を記憶する。
LEDヘッドIF(インタフェース)部34は、セミカスタムLSI(大規模集積回路)及びRAM等から構成され、コマンド/画像処理部33からのビットマップに展開された画像データをLEDヘッド111K、111Y、111M、111Cのインタフェースに合せてデータを加工する。
制御部35は、コマンド/画像処理部33からの指令に従い、媒体センサ21~24、濃度センサ31などからの信号を監視しながら、各モータ36~40の駆動、ヒータ231の制御、高圧制御部41の制御を行い、印刷機構の制御と高圧の制御を行う。なお、モータ36~40は印刷機構、給紙部、定着器などを動作させるための各種モータ及びそれを駆動するドライバなどから構成される。ヒータ231は、ヒートローラ23の中に配置される熱源としてのハロゲンランプである。
制御部35の補正処理実行判定部351は、電源投入時又は所定枚数印刷毎などのような予め設定された濃度階調補正動作の実行条件を満たすときに、濃度階調補正動作を行うと判断する。制御部35の補正制御部352は、濃度センサ31が検出した検出濃度値に基づいて、濃度が目標印刷濃度値になるように、現像電圧及びLEDヘッド111K、111Y、111M、111Cの発光量(駆動時間)の変更量を計算する。また、濃度センサ31が検出した検出濃度値に基づいて、濃度階調補正処理で用いられる濃度値を計算する。
図4は、画像形成装置100が使用する目標印刷濃度値データテーブルの例を示す図である。図5は、画像形成装置100が使用する検出電圧・検出濃度値変換係数テーブルの例を示す図である。図6は、画像形成装置100が使用する現像電圧値調整量テーブルの例を示す図である。図7は、実施の形態に係る画像形成装置100が使用するLED駆動時間調整量テーブルの例を示す図である。図8(a)から(c)は、画像形成装置100が使用する複数の濃度階調特性データテーブルの例を示す図である。
記憶部353は、濃度階調補正動作に用いられる各種制御パラメータである図4に示されるような目標印刷濃度値データテーブル46と、図5に示されるような検出電圧・検出濃度値変換係数テーブル47と、図6に示されるような現像電圧値調整量テーブル48と、図7に示されるようなLED駆動時間調整量テーブル49とを記憶している。また、記憶部353には、図9(a)から(c)に示されるような濃度階調補正動作に用いられる濃度検出パターン61~63が予め記憶されている。また、記憶部353には、LEDヘッド111K、111Y、111M、111Cの発光量(駆動時間)の設定値が記憶されている。記憶部353には、図8(a)から(c)に示されるような濃度階調特性データテーブル50~52が予め記憶されている。
制御部35のセンサ発光量調整部354は、キャリブレーション用の基準鏡面反射物に対して鏡面反射光受光用PT312の出力電圧が予め決められた値となるよう、且つキャリブレーション用の基準拡散反射物に対して拡散反射光受光用PT313の出力電圧が予め決められた値となるよう、赤外LED311の発光電流値の調整を行う。
高圧制御部41は、マイクロプロセッサ又はカスタムLSIから構成され、画像形成部110K、110Y、110M、110Cにおける帯電電圧、現像電圧、供給電圧、及び転写ローラ140K、140Y、140M、140Cに対する転写電圧の生成を行う。帯電電圧発生部42は、帯電ローラ114K、114Y、114M、114Cへの帯電電圧の生成と停止、現像電圧発生部43は現像ローラ116K、116Y、116M、116Cへの現像電圧を、供給電圧発生部44は供給ローラ117K、117Y、117M、117Cへの供給電圧、転写電圧発生部45は転写ローラ140K、140Y、140M、140Cへの転写電圧の生成と停止を行う。記憶部411は、帯電電圧発生部42、現像電圧発生部43、供給電圧発生部44、転写電圧発生部45の設定電圧値を記憶する。なお、記憶部332、353、411は、互いに異なる半導体メモリなどの記憶装置であってもよく、或いは、1つの半導体メモリなどの異なる記憶領域であってもよい。
画像形成装置100の印刷動作に際しては、画像形成装置100は、ホストコンピュータから送られてきた画像データを受信すると、コマンド/画像処理部33が制御部35にヒータ231のウォームアップ開始の指示を出すとともに、画像データの展開処理を行い、1ページごとのビットマップデータを各色に対応して生成する。
コマンド/画像処理部33よりウォームアップ開始の指示を受け取った制御部35は、ヒータモータ39を制御し、ローラ151を駆動し、サーミスタ25の検出信号に基づいて、ヒータ231のON又はOFFを制御し、定着温度の調整を行う。定着温度が予め決められた設定温度(すなわち、トナー画像の定着が可能となる温度)に到達すると印刷動作を開始する。
制御部35は、ベルトモータ38、ドラムモータ40を制御し、駆動ローラ131、感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cを駆動する。
制御部35より高圧出力の指示を受けた高圧制御部41は、記憶部411に記憶されている帯電電圧、現像電圧、供給電圧の設定電圧値を読み出し、帯電電圧発生部42より帯電ローラ114K、114Y、114M、114Cへの帯電電圧を、現像電圧発生部43より現像ローラ116K、116Y、116M、116Cへの現像電圧を、供給電圧発生部44より供給ローラ117K、117Y、117M、117Cへの供給電圧を生成し供給する。
ここで、画像形成部110K、110Y、110M、110Cにおけるトナー画像の形成動作について説明する。
高圧制御部41により帯電電圧、現像電圧、供給電圧が供給されると、帯電ローラ114K、114Y、114M、114Cには-100[V]の帯電電圧が供給され、感光体ドラム113K、113Y、113M、113C表面を約-600[V]に帯電させる。また、現像ローラ116K、116Y、116M、116Cには-200[V]の現像電圧が、供給ローラ117K、117Y、117M、117Cには-250[V]の供給電圧が供給され、現像ローラ116K、116Y、116M、116Cと供給ローラ117K、117Y、117M、117Cの接触領域近傍では現像ローラ116K、116Y、116M、116Cから供給ローラ117K、117Y、117M、117Cに向かう方向の電界が形成される。
画像形成部110K、110Y、110M、110Cのトナーカートリッジにはトナーが収容されており、トナーカートリッジから現像部115K、115Y、115M、115Cへ供給されたトナーは、現像ローラ116K、116Y、116M、116Cと供給ローラ117K、117Y、117M、117Cの接触領域で強く擦られて摩擦帯電される。本実施の形態においては、現像ローラ116K、116Y、116M、116Cと供給ローラ117K、117Y、117M、117Cの特性によりトナーはマイナス極性に摩擦帯電される。
マイナス極性に摩擦帯電されたトナーは、現像ローラ116K、116Y、116M、116Cと供給ローラ117K、117Y、117M、117Cの接触領域近傍で現像ローラ116K、116Y、116M、116Cから供給ローラ117K、117Y、117M、117Cを向いた電界から受けるクーロン力によって現像ローラ116K、116Y、116M、116C上に付着する。付着したトナーは、現像ローラ116K、116Y、116M、116Cの回転に伴って現像ブレード118K、118Y、118M、118Cによって均一な厚さのトナー層になる。現像ローラ116K、116Y、116M、116Cはさらに回転を続けて、トナー層を感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cとの接触領域に運ぶ。
一方、コマンド/画像処理部33は、1ページごとのビットマップデータをLEDヘッドインタフェース部34に送信する。LEDヘッドインタフェース部34は、受信したビットマップデータに合わせてLEDヘッド111K、111Y、111M、111CのLEDを点灯させて、-600[V]に帯電された感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cを露光して-50[V]に除電し、静電潜像を書き込む。感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cの回転に伴い、感光体ドラム113K、113Y、113M、113C表面に書き込まれた静電潜像は、現像ローラ116K、116Y、116M、116Cとの接触領域に到達する。現像ローラ116K、116Y、116M、116Cと感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cの間には、-50[V]に除電された露光領域では、感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cから現像ローラ116K、116Y、116M、116Cに向かう方向の電界が、-600[V]のまま除電されていない非露光領域では、逆向きの電界が形成される。このため、現像ローラ116K、116Y、116M、116C上のマイナス極性に帯電したトナー層から露光領域にのみ選択的にトナーが付着し、静電潜像がトナー画像として現像される。
画像形成部110K、110Y、110M、110Cの駆動開始と同時に、制御部35はホッピングモータ36を駆動し、ホッピングローラ122を回転させ、媒体カセット121の記録媒体Pを1枚だけガイド19へ送る。
制御部35は、媒体センサ21の出力を監視して、記録媒体Pの先端がレジストローラとピンチローラからなるレジストローラ・ピンチローラ124の間に到達したことを検出すると、ホッピングモータ36を停止させる。次に、制御部35は、レジストモータ37を駆動し、レジストローラ・ピンチローラ124のレジストローラ124aを回転させ、記録媒体Pを搬送し、媒体センサ22の出力を監視して、記録媒体Pの後端が搬送ベルト133に到達したことを検出するとレジストモータ37を停止させる。
続いて、制御部35は、ベルトモータ38を駆動し、駆動ローラ131を回転させ、搬送ベルト133上に静電吸着された記録媒体Pを感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cと搬送ベルト133の接触領域である転写ニップへ送る。
記録媒体Pは、搬送ベルト133によって搬送されて、その先端が感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cと搬送ベルト133の接触領域に順次到達するタイミングに合わせて、制御部35より高圧出力の指示を受けた高圧制御部41は、転写電圧発生部45より転写ローラ140K、140Y、140M、140Cへの転写電圧を生成し供給する。転写ローラ140K、140Y、140M、140Cには、3000[V]の転写電圧が供給され、搬送ベルト133から感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cに向かう方向で電界が形成され、感光体ドラム113K、113Y、113M、113C上に現像されたトナー画像は、搬送ベルト133上の記録媒体Pに転写される。トナー画像が転写された記録媒体Pは、引き続き搬送ベルト133により搬送され、定着機構へ送られる。制御部35は、媒体センサ23の出力を監視して、搬送ベルト133からの分離に失敗した記録媒体Pをチェックしつつ、記録媒体Pの後端が定着機構に到達したことを検出すると、ベルトモータ38、ドラムモータ40を停止し、制御部35より高圧出力停止の指示を受けた高圧制御部41は、帯電電圧発生部42より帯電ローラ114への帯電電圧を、現像電圧発生部43より現像ローラ116K、116Y、116M、116Cへの現像電圧を、供給電圧発生部44より供給ローラ117への供給電圧を、転写電圧発生部45より転写ローラ140K、140Y、140M、140Cへの転写電圧を停止する。なお、ベルトモータ38が駆動している間、搬送ベルト133の上半部で表面に付着残留したトナーは、クリーニングブレード134により廃トナータンク(図示せず)にかき落とされる。
記録媒体Pが定着機構に到達すると、既に定着可能温度に到達しているローラ151と、これに圧接するローラ152に狭まれて搬送されて、記録媒体P上のトナーを加熱、溶融し、トナー画像が記録媒体Pに定着される。トナー画像が定着された記録媒体Pは、ガイド126に案内され、スタッカへ排出される。制御部35は、媒体センサ24の出力に基づいて、定着器150におけるジャムやローラ151への記録媒体Pの巻き付きを監視しつつ、記録媒体Pの後端がスタッカに到達したことを検出すると、ヒータモータ39、ヒータ231を停止し、印刷動作を完了する。
《3》濃度階調補正
本実施の形態に係る画像形成装置100の濃度階調補正動作を説明する。図10は、本実施の形態に係る画像形成装置100における濃度階調補正動作を概略的に示すフローチャートである。
〈ステップS1〉
ステップS1において、制御部35の補正処理実行判定部351は、濃度階調補正動作を実行するための条件を満たしているか否かを判定する。補正処理実行判定部351は、画像形成装置100の電源を投入したとき、及び前回の濃度階調補正動作以降における印刷枚数が予め決められた基準枚数に達したときに、濃度階調補正動作を実行するための条件を満たしていると判定(S1においてYES)して、処理をステップS2に進める。
〈ステップS2〉
ステップS2において、制御部35のセンサ発光量調整部354は、濃度センサ31のキャリブレーションを行う。具体的には、センサ発光量調整部354は、濃度センサ31の温度による赤外LED311の発光特性の変化及び製造上発生しうる濃度センサ31の発光・受光感度のばらつきを吸収するため、赤外LED311に供給される電流値(すなわち、発光電流値)の調整を行う。濃度センサ31のキャリブレーションでは、キャリブレーション用の基準鏡面反射物で反射した反射光を受光する鏡面反射光受光用PT312の出力電圧が予め決められた値となるように赤外LED311の発光電流値を調整する。また、濃度センサ31のキャリブレーションでは、キャリブレーション用の基準拡散反射物で反射した拡散反射光受光用PT313の出力電圧が予め決められた値となるように赤外LED311の発光電流値を調整する。
赤外LED311の発光電流調整範囲は、例えば、15~25[mA]である。鏡面反射光受光用PT312の出力電圧範囲及び拡散反射光受光用PT313の出力電圧範囲は、例えば、0~3[V]である。
また、イエロー、マゼンタ、シアンのトナー画像の濃度検出を行う際の赤外LED311のキャリブレーション用の基準拡散反射物は、例えば、濃度センサ31と搬送ベルト133との間に配置されているカバー31aの濃度センサ31側の面である。カバー31aの濃度センサ31側の面は、予め決められた基準とする拡散反射特性を有している。センサ発光量調整部354は、カバー31aを閉位置にした状態で、拡散反射光受光用PT313の出力電圧が設定値となるように、赤外LED311の発光電流値を調整する。カバー31aの濃度センサ31側の面からの反射光を受光する拡散反射光受光用PT313の出力電圧の設定値は、例えば、2.00[V]である。
ブラックのトナー画像の濃度検出を行う際の赤外LED311のキャリブレーション用の基準鏡面反射物は、例えば、搬送ベルト133である。搬送ベルト133の濃度センサ31と対向する面は、予め決められた基準とする鏡面反射特性を有している。センサ発光量調整部354は、カバー31aを開位置にした状態で、鏡面反射光受光用PT312の出力電圧が予め決められた設定値となるように、赤外LED311の発光電流値を調整する。搬送ベルト133からの反射光を受光する鏡面反射光受光用PT312の出力電圧の設定値は、例えば、2.50[V]である。
〈ステップS3〉
ステップS3において、制御部35は、濃度検出実施の指示信号を受け取ると、記憶部353に予め記憶されている、図9(a)に示される濃度検出パターン61を搬送ベルト133上に印刷する。濃度検出パターン61は、搬送方向下流側から順に、Duty100%のブラック(K)のトナー画像部分611、Duty100%のイエロー(Y)のトナー画像部分612、Duty100%のマゼンタ(M)のトナー画像部分613、Duty100%のシアン(C)のトナー画像部分614が並んでいる。つまり、図9(a)の濃度検出パターン61は、4個のトナー画像部分611~614から構成される。トナー画像部分611~614の各々の搬送方向の長さは、Lp[mm]である。また、トナー画像部分611~614の内の隣り合うもの同士の間には、ギャップはない。ただし、濃度検出パターン61は、図9(a)の例に限定されない。例えば、濃度検出パターン61における、複数のトナー画像部分611~614の配列の順番、複数のトナー画像部分611~614の印刷デューティの値は、図9(a)の例と異なるものであってもよい。また、ステップS3において、現像電圧値の初期値DBo[V]及びLED駆動時間の初期値DKo[s]は、予め設定された値である。つまり、ブラック(K)、イエロー(Y)マゼンタ(M)、シアン(C)の各画像形成部110K、110Y、110M、110Cについて、現像電圧値の初期値KDBo[V]、YDBo[V]、MDBo[V]、CDBo[V]は予め設定された値である。また、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各画像形成部110K、110Y、110M、110Cについて、LED駆動時間の初期値KDKo[s]、YDKo[s]、MDKo[s]、CDKo[s]は予め設定された値である。
また、本実施の形態では、図11に示されるように、各画像形成部110K、110Y、110M、110Cの感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cと転写ローラ140K、140Y、140M、140Cとの接点(転写ニップ)間の距離は、それぞれ2L[mm]である。また、搬送方向最下流の感光体ドラム113Cの感光体ドラム113Cと転写ローラ140Cの接点から濃度センサ31までの距離は3L[mm]である。濃度検出パターン61は、Duty100%のブラックのトナー画像部分611の印刷開始位置から搬送ベルト133を長さ9L[mm]移動させると、Duty100%のブラックのトナー画像部分611の先頭が濃度センサ31の検出位置に到達する。さらに、搬送ベルト133をLp/2[mm]移動させると、Duty100%のブラックのトナー画像部分611の中央部が、濃度センサ31の検出位置に一致する。
制御部35は、濃度検出パターン61のトナー画像部分611~614の色に応じて、濃度センサ31の赤外LED311を、キャリブレーション(前述の図10のステップS2)によって決定した発光電流値で発光させ、濃度検出パターン61のトナー画像部分611~614に赤外光を照射する。鏡面反射光受光用PT312及び拡散反射光受光用PT313は、駆動回路により駆動されており、受光エネルギー(すなわち、受光量)に比例した電流を流す。この電流は、変換回路によって検出電圧値に変換され、検出電圧値は制御部35によって読み取られる。制御部35は、読み取った濃度検出パターン61のトナー画像部分612~614の色がイエロー、マゼンタ、シアンのときは、拡散反射光受光用PT313の出力電圧であるセンサ検出電圧を読み取る。制御部35は、読み取った濃度検出パターンのトナー画像部分611の色がブラックのときは、鏡面反射光受光用PT312の出力電圧であるセンサ検出電圧を読み取る。
本実施の形態では、制御部35は、最初に検出されるトナー画像部分は、Duty100%のブラックのトナー画像部分611であるため、鏡面反射光受光用PT312の出力電圧であるセンサ検出電圧を読み取る。次に、制御部35は、搬送ベルト133を搬送方向に長さLp[mm]移動させ、Duty100%のイエローのトナー画像部分612の中央部を濃度センサ31の検出位置に一致させ、拡散反射光受光用PT313の出力電圧であるセンサ検出電圧を読み取る。同様に、制御部35は、濃度検出パターン61の残りのトナー画像部分613、614に対する、拡散反射光受光用PT313の出力電圧であるセンサ検出電圧を読み取る。
制御部35は、読み取ったセンサ検出電圧を、図5に示される検出電圧・検出濃度値変換係数テーブル47を用いて、検出濃度値に変換する。検出電圧・検出濃度値変換係数テーブル47のテーブル値は、センサ検出電圧と検出濃度値の相関関係を1次近似式で表す場合における1次近似式の係数Aと係数Bを実験的に求めた最適値である。ここで、Duty100%のブラックのトナー画像部分611の濃度値の算出過程を代表として説明する。読み取った濃度検出パターン61のDuty100%のブラックのトナー画像部分611に対応するセンサ検出電圧をKV100とすると、検出濃度値KOD100は以下の式(1)で求められる。
Figure 0006992646000001
なお、Duty100%のイエロー、マゼンタ、シアンのトナー画像部分612~614に対応するセンサ検出電圧YV100、MV100、CV100とした場合における検出濃度値YOD100、MOD100、COD100は、式(1)と同様の計算式で求められる。
〈ステップS4〉
ステップS4において、制御部35の補正制御部352は、ステップS3において読み取った検出濃度値KOD100、YOD100、MOD100、COD100と目標印刷濃度値データテーブル46の目標印刷濃度値KODT100、YODT100、MODT100、CODT100との差分(KOD100-KODT100)、(YOD100-YODT100)、(MOD100-MODT100)、(COD100-CODT100)に基づいて、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンのトナーの現像部115K、115Y、115M、115Cにおける現像電圧値の変更値を計算する。
補正制御部352は、この計算に際し、例えば、記憶部353に記憶されている現像電圧値調整量テーブル48を用いる。本実施の形態では、図6に示されるように、現像電圧値調整量テーブル48のテーブル値ΔKDB100、ΔYDB100、ΔMDB100、ΔCDB100は、現像電圧値が1[V]変化するときの濃度値の変化量を、予め実験的に求めた最適値である。現像電圧値を変化させると、現像されるトナー層厚(すなわち、現像ローラ116K、116Y、116M、116Cから感光体ドラム113K、113Y、113M、113Cに移動するトナー量)を変化させることができる。補正制御部352は、このような特性を利用して、印刷デューティが低い場合におけるトナー濃度から印刷デューティが高い場合におけるトナー濃度までを、増加又は減少させることができる。本実施の形態では、現像電圧補正により、Duty100%のブラックのトナー画像部分の検出濃度値が目標印刷濃度値となるように調整する。例えば、ブラックの画像形成部110Kにおける現像電圧値制御量KDB(A)は、以下の式(2)で求められる。
Figure 0006992646000002
イエロー、マゼンタ、シアンの画像形成部110Y、110M、110Cにおける現像電圧値制御量YDB(A)、MDB(A)、CDB(A)は、式(2)と同様の計算式で求められる。
制御部35は、ステップS4で求めた現像電圧補正結果に基づき、高圧制御部41に現像電圧値を増加又は減少する指示を現像電圧発生部43に出す。現像電圧発生部43は、ブラックの画像形成部110Kの現像ローラ116Kに、現像電圧初期値KDB[V]に現像電圧補正結果KDB(A)を加えた現像電圧値KDB[V]を供給する。つまり、ブラックの画像形成部110Kの補正後の現像電圧値KDB[V]は、以下の式(3)で求められる。
Figure 0006992646000003
イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーの補正後の現像電圧値YDB[V]、MDB[V]、CDB[V]は、式(3)と同様の計算式で求められる。
〈ステップS5〉
ステップS5において、制御部35は、濃度検出実施の指示信号を受け取ると、記憶部353に予め記憶されている、図9(b)に示される濃度検出パターン62を搬送ベルト133上に印刷する。濃度検出パターン62は、搬送方向下流側から順に配列された、Duty30%のブラックのトナー画像部分621、Duty30%のイエローのトナー画像部分622、Duty30%のマゼンタのトナー画像部分623、Duty30%のシアンのトナー画像部分624、Duty70%のブラックのトナー画像部分625、Duty70%のイエローのトナー画像部分626、Duty70%のマゼンタのトナー画像部分627、Duty70%のシアンのトナー画像部分628を有する。つまり、図9(b)の濃度検出パターン62は、搬送方向に配列された8個のトナー画像部分621~628から構成される。なお、濃度検出パターン62のトナー画像部分621~628の各々の搬送方向の長さは、Lp[mm]である。また、トナー画像部分621~628の内の隣り合うもの同士の間にはギャップはない。ただし、濃度検出パターン62は、図9(b)の例に限定されない。濃度検出パターン62における、複数のトナー画像部分621~628の配列の順番、複数のトナー画像部分621~628の印刷デューティの値は、図9(b)の例と異なるものであってもよい。また、ステップS5における現像電圧値は、現像電圧補正後の現像電圧値KDB[V]、YDB[V]、MDB[V]、CDB[V]である。
制御部35は、ステップS3の場合と同様に、濃度センサ31において濃度検出パターン62のトナー画像部分621~628を読み取り、図5に示される検出電圧・検出濃度値変換係数テーブル47を用いて、センサ検出電圧を検出濃度値に変換する。読み取った濃度検出パターン62のDuty30%のブラックのトナー画像部分621とDuty70%のブラックのトナー画像部分625のセンサ検出電圧をそれぞれKV30、KV70とすると、検出濃度値KOD30、KOD70は以下の式(4)及び(5)で求められる。
Figure 0006992646000004
なお、Duty30%のイエロー、マゼンタ、シアンのトナー画像部分622、623、624に対応するセンサ検出電圧YV30、MV30、CV30と検出濃度値YOD30、MOD30、COD30は、式(4)と同様の計算式で求められる。Duty70%のイエロー、マゼンタ、シアンのトナー画像部分626、627、628に対応するセンサ検出電圧YV70、MV70、CV70と検出濃度値YOD70、MOD70、COD70は、式(5)と同様の計算式で求められる。
〈ステップS6〉
ステップS6において、制御部35の補正制御部352は、ステップS5において読み取った検出濃度値KOD30、YOD30、MOD30、COD30、KOD70、YOD70、MOD70、COD70と目標印刷濃度値データテーブル46の目標印刷濃度値KODT30、YODT30、MODT30、CODT30、KODT70、YODT70、MODT70、CODT70との差分(KOD30-KODT30)、(YOD30-YODT30)、(MOD30-MODT30)、(COD30-CODT30)、(KOD70-KODT70)、(YOD70-YODT70)、(MOD70-MODT70)、(COD70-CODT70)に基づいて、各色の画像形成部110K、110Y、110M、110CのLEDヘッド111K、111Y、111M、111Cの1発光ドット当たりのLED駆動時間をどの程度増加又は減少すればよいか、すなわち、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の画像形成部110K、110Y、110M、110CにおけるLED駆動時間の変更値を計算する。
補正制御部352は、この計算に際し、例えば、記憶部353に記憶されているLED駆動時間調整量テーブル49を用いる。本実施の形態では、図7に示されるLED駆動時間調整量テーブル49のテーブル値ΔKDK30、ΔYDK30、ΔMDK30、ΔCDK30、ΔKDK70、ΔYDK70、ΔMDK70、ΔCDK70などは、LED駆動時間が1%変化するときの濃度値の変化量を、予め実験的に求めた最適値である。LED駆動時間を変化させると、現像されるトナー現像面積率を変化させることができる。補正制御部352は、このような特性を利用して、印刷デューティが低い場合におけるトナー濃度から印刷デューティが高い場合におけるトナー濃度までを増加又は減少させることができる。
Duty100%のトナー画像部分は、現像されるトナー現像面積率が100%であるため、LED駆動時間を変化させても濃度は増加又は減少しない。なお、本実施の形態では、補正制御部352は、LED駆動時間の補正により、主に印刷デューティが低い場合から印刷デューティが中間程度である場合までにおける濃度が、目標印刷濃度値となるように調整する。本実施の形態では、Duty30%のトナー画像部分621~624とDuty70%のトナー画像部分625~628について、LED駆動時間制御量を計算することができる。Duty30%のトナー画像部分621~624を用いて得られたLED駆動時間制御量とDuty70%のトナー画像部分625~628を用いて得られたLED駆動時間制御量との平均値であるLED駆動時間制御量KDK(A)は、以下の式(6)で求められる。
Figure 0006992646000005
なお、イエロー、マゼンタ、シアンの画像形成部のLED駆動時間制御量YDK(A)、MDK(A)、CDK(A)は、式(6)と同様の計算式で求められる。
制御部35は、ステップS6で求めた各色のLED駆動時間補正結果KDK(A)に基づき、LEDヘッドインタフェース部34にLEDヘッド111Kの駆動時間を増加又は減少する指示を出す。LEDヘッドインタフェース部34は、LED駆動時間初期値KDK[s]にLED駆動時間補正結果KDK(A)を加えたLED駆動時間でLEDヘッド111Kを発光させる。補正後のLED駆動時間KDK[s]は、以下の式(7)で求められる。
Figure 0006992646000006
なお、イエロー、マゼンタ、シアンのLED駆動時間YDK[s]、MDK[s]、CDK[s]は、式(7)と同様の計算式で求められる。
〈ステップS7〉
ステップS7において、制御部35は、濃度検出実施の指示信号を受け取ると、記憶部353に予め記憶されている、図9(c)に示される濃度検出パターン63を搬送ベルト133上に印刷する。濃度検出パターン63は、搬送方向下流側から順に配列された、Duty30%のブラックのトナー画像部分631、Duty30%のイエローのトナー画像部分632、Duty30%のマゼンタのトナー画像部分633、Duty30%のシアンのトナー画像部分634、Duty70%のブラックのトナー画像部分635、Duty70%のイエローのトナー画像部分636、Duty70%のマゼンタのトナー画像部分637、Duty70%のシアンのトナー画像部分638、Duty100%のブラックのトナー画像部分639、Duty100%のイエローのトナー画像部分640、Duty100%のマゼンタのトナー画像部分641、Duty100%のシアンのトナー画像部分642を有する。つまり、図9(c)の濃度検出パターン63は、12個のトナー画像部分631~642から構成される。なお、濃度検出パターン63の各トナー画像部分631~642の搬送方向の長さはLp[mm]である。また、トナー画像部分631~642の内の互いに隣り合うもの同士の間にギャップはない。ただし、濃度検出パターン63は、図9(c)の例に限定されない。濃度検出パターン63における、複数のトナー画像部分631~642の配列の順番、複数のトナー画像部分631~642の印刷デューティの値は、図9(c)の例と異なるものであってもよい。なお、ステップS7における現像電圧値は、現像電圧補正後の現像電圧値KDB[V]、YDB[V]、MDB[V]、CDB[V]であり、ステップS7におけるLED駆動時間は、補正後のLED駆動時間KDK[s]、YDK[s]、MDK[s]、CDK[s]である。
制御部35は、ステップS3の場合と同様に、濃度検出パターン63の各色のトナー画像部分631~642についてのセンサ検出電圧を取得し、検出電圧・検出濃度値変換係数テーブル47よりセンサ検出電圧を検出濃度値に変換する。読み取った濃度検出パターン63のDuty30%、Duty70%、Duty100%のブラックのトナー画像部分631、635、639のセンサ検出電圧をそれぞれKV′30、KV′70、KV′100とすると、濃度値KOD′30、KOD′70、KOD′100は、以下の式(8)~(10)で求められる。
Figure 0006992646000007
また、濃度検出パターン63のイエローのDuty30%、Duty70%、Duty100%のトナー画像部分632、636、640のセンサ検出電圧をそれぞれYV′30、YV′70、YV′100とすると、濃度値YOD′30、YOD′70、YOD′100は、式(8)~(10)と同様の計算式で求められる。濃度検出パターン63のマゼンタのDuty30%、Duty70%、Duty100%のトナー画像部分633、637、641のセンサ検出電圧をそれぞれMV′30、MV′70、MV′100とすると、濃度値MOD′30、MOD′70、MOD′100は、式(8)~(10)と同様の計算式で求められる。濃度検出パターン63のシアンのDuty30%、Duty70%、Duty100%のトナー画像部分634、638、642のセンサ検出電圧をそれぞれCV′30、CV′70、CV′100とすると、濃度値COD′30、COD′70、COD′100は、式(8)~(10)と同様の計算式で求められる。
〈ステップS8〉
ステップS8において、制御部35の補正制御部352は、ステップS7において読み取ったDuty30%、Duty70%、Duty100%のトナー画像部分の検出濃度値からDuty15%、Duty50%、Duty85%の濃度値を計算(すなわち、推測)する。この計算には、記憶部353に記憶されている、図8(a)の濃度階調特性データ(A)テーブル50、図8(b)の濃度階調特性データ(B)テーブル51、図8(c)の濃度階調特性データ(C)テーブル52のいずれかを用いる。
図12は、図8(a)から(c)に示される濃度階調特性データ(A)テーブル50、濃度階調特性データ(B)テーブル51、濃度階調特性データ(C)テーブル52の関係を示す図である。Duty100%の濃度値を同じ値とし、濃度階調特性データ(B)テーブル51に対して、濃度階調特性データ(A)テーブル50は、Duty15%からDuty85%までの濃度値が高い。また、Duty100%の濃度値を同じ値とし、濃度階調特性データ(B)テーブル51に対して、濃度階調特性データ(C)テーブル52は、Duty15%からDuty85%までの濃度値が低い。計算に用いられる濃度階調特性データテーブルは、ステップS7において読み取った濃度検出パターン63のDuty30%、Duty70%、Duty100%のトナー画像部分631~642の濃度値で表される実際の濃度階調補正特性に最も近い濃度階調特性データテーブルが選択される。
ここで、濃度階調特性データテーブルの選択方法について説明する。図13は、濃度階調特性データテーブルの選択処理を示すフローチャートである。ステップS81において、制御部35の補正制御部352は、ステップS7において読み取ったDuty70%とDuty100%のトナー画像部分635、639の濃度値KOD′70とKOD′100の比率である濃度比率Rを式(11)により求める。また、補正制御部352は、図8(a)に示される濃度階調特性データ(A)テーブル50におけるDuty70%とDuty100%の濃度値KODA70とKODA100の比率である濃度比率Rを式(12)により求める。また、補正制御部352は、図8(b)に示される濃度階調特性データ(B)テーブル51におけるDuty70%とDuty100%の濃度値KODB70とKODB100の比率である濃度比率Rを式(13)により求める。また、補正制御部352は、図8(c)に示される濃度階調特性データテーブル(C)52におけるDuty70%とDuty100%の濃度値KODC70とKODC100の比率である濃度比率Rを式(14)により求める。
Figure 0006992646000008
なお、イエロー、マゼンタ、シアンの各色についても、式(11)から(14)と同様の計算式によりに、濃度比率が求められる。
次のステップS82において、制御部35の補正制御部352は、ステップS81において求めた濃度比率Rと濃度比率R、Rとが以下の式(15)を満たしているか否かを判断する。
Figure 0006992646000009
式(15)を満たしている場合は、判断はYESであり、処理はステップS83に進み、式(15)を満たしていない場合は、判断はNOであり、処理はステップS84に進む。
ステップS83において、制御部35の補正制御部352は、濃度階調特性データテーブル(A)50を選択する。
一方、ステップS84において、制御部35の補正制御部352は、ステップS81において求めた濃度比率Rと濃度比率R、Rとが以下の式(16)を満たしているか否かを判断する。
Figure 0006992646000010
式(16)を満たしている場合は、判断はYESであり、処理はステップS85に進み、式(16)を満たしていない場合は、判断はNOであり、処理はステップS86に進む。
次のステップS85において、制御部35の補正制御部352は、濃度階調特性データ(B)テーブル51を選択する。
一方、ステップS86において、制御部35の補正制御部352は、濃度階調特性データ(C)テーブル52を選択する。
濃度階調特性データテーブルの選択が完了したら、処理はステップS8に戻る。
制御部35の補正制御部352は、ステップS7において読み取ったDuty30%、Duty70%、Duty100%のトナー画像部分631、635、639の濃度値とステップS81~S86において選択された濃度階調特性データテーブルのDuty30%、Duty70%、Duty100%の濃度値との濃度比率R30、R70、R100を計算する。濃度比率R30、R70、R100は、以下の式(17)~(19)で求められる。ここでは、選択した濃度階調特性データテーブルが濃度階調特性データテーブル(A)50である。
Figure 0006992646000011
イエロー、マゼンタ、シアンの画像の濃度比率R30、R70、R100は、式(11)~(19)と同様の計算式で求められる。
次にDuty0%(トナー現像面積率が常に0であるため、濃度値も常に0となる)、Duty30%、Duty70%、Duty100%の濃度比率R(濃度値が常に0であるため、濃度比率は常に1(変化なし)となる)、R30、R70、R100からDuty15%、Duty50%、Duty85%の濃度比率R15、R50、R85を線形補間し計算する。濃度比率R15、R50、R85は、以下の式(20)~(22)で求められる。
Figure 0006992646000012
次にDuty15%、Duty50%、Duty85%の濃度比率R15、R50、R85と選択された濃度階調特性データテーブルの濃度値から、Duty15%、Duty50%、Duty85%の濃度値KOD′15、KOD′50、KOD′85を計算する。濃度値KOD′15、KOD′50、KOD′85は、以下の式(23)~(25)で求められる。
Figure 0006992646000013
イエローの画像の濃度値YOD′15、YOD′50、YOD′85は、式(20)~(25)と同様の計算式で求められる。マゼンタの画像の濃度値MOD′15、MOD′50、MOD′85は、式(20)~(25)と同様の計算式で求められる。シアンの画像の濃度値COD′15、COD′50、COD′85は、式(20)~(25)と同様の計算式で求められる。
〈ステップS9〉
ステップS9において、コマンド/画像処理部33の濃度階調補正制御部331は、ステップS7において制御部35が読み取った濃度検出パターン63のDuty30%、Duty70%、Duty100%のトナー画像部分631、635、639の濃度値KOD′30、KOD′70、KOD′100とステップS8において制御部35の補正制御部352が算出したDuty15%、Duty50%、Duty85%の濃度値KOD′15、KOD′50、KOD′85とを受け取る。濃度階調補正制御部331は、受け取った各Dutyの濃度値から256階調レベル分の濃度値を計算する。
ここで、Duty15%、Duty30%、Duty50%、Duty70%、Duty85%、Duty100%の各Dutyを0~255までの256階調レベルで表すと、Duty0%は0階調レベル、Duty15%は38階調レベル、Duty30%は77階調レベル、Duty50%は128階調レベル、Duty70%は179階調レベル、Duty85%は217階調レベル、Duty100%は255階調レベルである。0階調レベルの濃度値をKODG0、38階調レベルの濃度値をKODG38、77階調レベルの濃度値をKODG77、128階調レベルの濃度値をKODG128、179階調レベルの濃度値をKODG179、217階調レベルの濃度値をKODG217、255階調レベルの濃度値をKODG255とすると、これらの濃度値は、以下の式(26)~(32)で表される。
Figure 0006992646000014
なお、イエローの画像の濃度値YODG0、YODG38、YODG77、YODG128、YODG179、YODG217、YODG255は、式(26)~(32)と同様の計算式で求められる。マゼンタの画像の濃度値MODG0、MODG38、MODG77、MODG128、MODG179、MODG217、MODG255は、式(26)~(32)と同様の計算式で求められる。シアンの画像の濃度値CODG0、CODG38、CODG77、CODG128、CODG179、CODG217、CODG255は、式(26)~(32)と同様の計算式で求められる。
また、1階調レベルから37階調レベルまでの間の1階調レベル(l=1,2,…,37)の濃度値をKODG1、39階調レベルから76階調レベルまでの間のm階調レベル(m=39,40,…,76)の濃度値をKODGm、78階調レベルから127階調レベルまでの間のn階調レベル(n=78,79,…,127)の濃度値をKODGn、129階調レベルから178階調レベルまでの間のo階調レベル(o=129,130,…,178)の濃度値をKODGo、180階調レベルから216階調レベルの間のp階調レベル(p=180,181,…,216)の濃度値をKODGp、218階調レベルから254階調レベルまでの間のq階調レベル(q=218,219,…,254)の濃度値をKODGqとすると、これらの濃度値は、以下の式(33)~(38)で求められる。
Figure 0006992646000015
なお、イエローの画像の濃度値YODGl、YODGm、YODGn、YODGo、YODGp、YODGqは、式(33)~(38)と同様の計算式で求められる。マゼンタの画像の濃度値MODGl、MODGm、MODGn、MODGo、MODGp、MODGqは、式(33)~(38)と同様の計算式で求められる。シアンの画像の濃度値CODGl、CODGm、CODGn、CODGo、CODGp、CODGqは、式(33)~(38)と同様の計算式で求められる。
次にコマンド/画像処理部33の濃度階調補正制御部331は、算出した各256階調レベルの濃度値と、図14に示される目標階調濃度値テーブル53とを比較し、算出した各256階調レベルの中から、目標階調濃度値テーブル53の各256階調レベルの濃度値と一致する階調レベルを探し出す。濃度階調補正制御部331は、目標階調濃度値テーブル53の階調レベルを入力階調値とし、目標階調濃度値テーブル53の濃度値と一致する算出した各256階調レベルを出力階調値として、図15に示される階調補正値テーブル54を更新する。
ここで、濃度階調補正制御を簡単に説明すると、例えば、目標階調濃度値での100階調レベルの濃度値と一致する算出した各256階調レベルが90階調レベルであるとすると、算出した各256階調レベルが100階調レベルの濃度値は、目標階調濃度値の100階調レベルの濃度値よりも濃くなる。この場合、100階調レベルの入力信号をそのまま100階調レベルの出力信号として印刷した場合、実際に印刷するときの濃度値が目標とする濃度値よりも濃く印刷される。そこで、100階調レベルの入力信号を目標階調濃度値での100階調レベルの濃度値と一致する算出した90階調レベルを出力信号として置き換えて画像処理することで、実際に印刷するときの濃度値を、目標とする濃度値に一致するように、補正することができる。
《5》比較例と本実施の形態の対比説明
図16は、比較例の課題(検出濃度値の数を減らした場合の課題)を説明するための図である。図16に黒丸印を結ぶ曲線として示されるように、一般に、濃度階調補正特性を示す特性曲線は、横軸を印刷デューティとし縦軸を濃度とする2次元座標系において、非線形のS字状曲線になることが多い。特に、印刷デューティが中間調領域である場合には、LEDヘッドの露光量が高い(すなわち、駆動時間が長い)と、濃淡を形成する静電潜像のドットの間隔が狭くなり、ドットゲインにより実際の階調濃度データよりも濃く見える。そのため、濃度階調補正特性を示す特性曲線は、中間調領域で上向きの凸形状部分を有する傾向がある。
一方、LEDヘッドの露光量が低い(すなわち、駆動時間が短い)と、濃淡を形成する静電潜像のドットが小さくなり、実際の階調濃度データよりも薄く見える。そのため、濃度階調補正特性を示す特性曲線は、中間調領域で下向きの凸形状部分を有する傾向がある。
従来の装置における濃度階調補正制御では、十分な補正精度を得るために、階調濃度特性を精度良く再現(算出)できるように階調濃度を検出する必要があるため、階調濃度を検出するための濃度検出パターンのトナー画像部分の数を多く形成する必要があった。例えば、各色について、6点の濃度値を検出する必要があった。このため、トナー消費量が多く、また、補正に要する時間が長くなってユーザビリティが低下していた。
また、濃度階調補正特性の形状が非線形であるため、図16に3つの白三角印を検出点とし、単純に検出点を線形補間した場合には、中間調領域の階調濃度の再現性が悪化する。そのため、比較例の装置では、図16に黒丸印で示すように、少なくともDuty20%間隔よりも狭い間隔で中間調領域の濃度を検出する必要があった。
図17は、比較例の濃度階調補正特性の推測方法の課題を示す説明図である。図17の例では、検出点の数を減らし、検出しないDutyの濃度を、検出濃度値と予め設定した1つの濃度階調補正特性を用いて推測し、補間することで、濃度階調補正処理時の濃度階調補正特性を再現(すなわち、推測)している。
図17の比較例では、図10のステップS8及び図13を用いて説明したように、Duty30%、Duty70%、Duty100%の検出濃度値の濃度比率Rと、1つの濃度階調特性データテーブルにおける濃度値の濃度比率R、R、Rを求める。
具体的には、例えば、以下の手順で、求めるDutyの濃度値を算出する。
先ず、求めるDuty(例えば、図17に処理(2)として示されるDuty85%)の前後の2つのDuty(例えば、図17に処理(1)として示されるDuty70%とDuty100%)の濃度値の比率である2つの濃度比率(例えば、R70とR100)を算出する。
次に、算出された2つの濃度比率(例えば、R70とR100)から、求めるDutyの濃度比率(例えば、R85)を算出する。
次に、予め記憶されている濃度階調特性データテーブルにおける濃度値(テーブル値)と、算出されたDutyの濃度比率(例えば、R85)とから、求めるDuty(例えば、Duty85%)の濃度値を算出する。
次に推測する印刷デューティの濃度比率の平均値(R+R)/2及び(R+R)/2を、前後の検出した印刷デューティの濃度比率R、R、Rから求める。
最後に推測するDutyの濃度比率の平均値(R+R)/2及び(R+R)/2を、基準とする濃度階調補正特性の濃度値に乗じて(例えば、式(23)~(25))、推測するDutyの濃度値を求める。このように、図17の比較例では、基準とする濃度階調補正特性を、濃度比率R、R、Rを用いて推測することにより、基準とする濃度階調補正特性の形状に非常に近い形状の濃度階調補正特性を推測することが可能である。
しかしながら、上述した濃度階調補正特性の推測方法は、基準とする濃度階調補正特性の形状によって、推測される濃度階調補正特性の形状が決まる。図18は、図17の比較例の課題(基準とする濃度階調特性が1つである場合の課題)を説明するための図である。濃度階調補正特性の推測時の課題を示す。実際の濃度階調補正特性の形状が白三角印と黒四角印で示されるような下凸形状で、基準とする濃度階調補正特性の形状が上凸形状でそれぞれ形状が異なる場合、上述した濃度階調補正特性の推測方法では、推測した濃度値と実際の濃度値に誤差が生じる。つまり、濃度階調補正特性を精度良く再現するためには、実際の濃度階調補正特性の形状と基準とする濃度階調補正特性の形状が近いことが重要となる。
以上のことから、本実施の形態に係る画像形成装置100では、図12に示されるように、形状の異なる複数の濃度階調補正特性を予め保持しており、図13に示す判断によって、検出濃度値から実際の濃度階調補正特性の形状を予測し、検出濃度値に最も近い形状の濃度階調補正特性を基準として選択する。そして、最も近い形状の濃度階調補正特性を基準として用いて濃度階調補正特性が推測される。ここで、基準とする濃度階調補正特性の選択方法について要約する。
上述したように、濃度階調補正特性の形状は、中間調領域(特に高Duty領域)の濃度値がDuty100%の濃度値に対して、相対的に濃いか薄いかによって形状を把握することができる。本実施の形態では、検出したDuty70%とDuty100%の濃度値を用いて濃度階調補正特性の形状を予測する。濃度階調補正特性の形状の予測は、形状の異なる複数の濃度階調補正特性のDuty70%とDuty100%の濃度比率のうち、検出したDuty70%とDuty100%の濃度比率Rが最も近いものを基準として選択する。以上のようにすることで、実際の濃度階調補正特性の形状に近い濃度階調補正特性を基準とし、濃度階調補正特性を推測することができ、濃度階調補正特性を精度良く再現することができる。
《5》実施の形態の効果
以上に説明したように、本実施の形態に係る画像形成装置100又は濃度階調補正方法によれば、検出していない印刷デューティの濃度を、検出濃度値と予め決められた複数の濃度階調特性データの内の選択されたものとを用いて、推測し補間することで、濃度階調補正処理時の濃度階調補正特性を精度良く再現することができる。このため、濃度センサ31による検出点数を減らすことができ、トナーの消費量を低減できる。また、濃度階調補正処理に要する時間を短縮することができ、ユーザビリティを向上することができる。
《6》利用形態
上記実施の形態の説明では、画像形成装置100がプリンタである場合における濃度階調補正を説明したが、この濃度階調補正は、ファクシミリ装置、又は印刷、コピー、ファクシミリ機能を備えた複合機などにも適用可能である。
31 濃度センサ、 31a カバー、 33 コマンド/画像処理部、 35 制御部、 46 目標印刷濃度値データテーブル、 47 検出電圧・検出濃度値変換係数テーブル、 48 現像電圧値調整量テーブル、 49 LED駆動時間調整量テーブル、 50 濃度階調特性データ(A)テーブル、 51 濃度階調特性データ(B)テーブル、 52 濃度階調特性データ(C)テーブル、 61~63 濃度検出パターン、 100 画像形成装置、 110K、110Y、110M、110C 画像形成部(印刷機構)、 111K、111Y、111M、111C LEDヘッド(光プリントヘッド)、 113K、113Y、113M、113C 感光体ドラム(像担持体)、 114K、114Y、114M、114C 帯電ローラ(帯電部)、 115K、115Y、115M、115C 現像部、 116K、116Y、116M、116C 現像ローラ、 117K、117Y、117M、117C 供給ローラ、 118K、118Y、118M、118C 現像ブレード、 120 媒体供給部、 130 搬送部、 133 搬送ベルト(トナー画像担持体)、 140K、140Y、140M、140C 転写ローラ(転写部)、 311 赤外LED、 312 鏡面反射光受光用PT、 313 拡散反射光受光用PT、 331 濃度階調補正制御部、 332 記憶部、 411 記憶部、 611~614、621~628、631~642 トナー画像部分。

Claims (10)

  1. トナー画像を形成する画像形成部と、
    濃度検出パターンを担持するトナー画像担持体と、
    前記濃度検出パターンに含まれる、第1の印刷デューティのトナー画像部分と、前記第1の印刷デューティより高い第2の印刷デューティのトナー画像部分の印刷濃度を検出する濃度センサと、
    前記濃度センサによって検出された検出濃度値と予め決められた基準とする濃度階調特性データとから、前記濃度センサによって検出されていない階調のトナー画像の階調濃度を算出する制御部と、
    算出された前記階調濃度に応じて濃度階調補正特性を変更する濃度階調補正制御部と
    を有し、
    前記制御部は、
    記濃度センサによって検出された前記検出濃度値に基づいて、予め決められた複数の濃度階調特性データの中から、前記基準とする濃度階調特性データを選択し、
    選択した前記濃度階調特性データの前記第1の印刷デューティの濃度値に対する前記濃度センサによって検出された前記第1の印刷デューティの濃度値の比率である第1の濃度比率を算出し、
    選択した前記濃度階調特性データの前記第2の印刷デューティの濃度値に対する前記濃度センサによって検出された前記第2の印刷デューティの濃度値の比率である第2の濃度比率を算出し、
    前記第1の濃度比率と前記第2の濃度比率とから算出された前記検出されていない階調についての濃度比率と、選択した前記濃度階調特性データと、から前記検出されていない階調のトナー画像の前記階調濃度を算出する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記濃度センサによって検出された前記印刷濃度に対応する前記検出濃度値を予め決められた目標印刷濃度値に近づける補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記目標印刷濃度値と前記濃度階調特性データとを記憶する記憶部をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 記制御部は、前記第1の印刷デューティのトナー画像部分を前記濃度センサで検出したときの第1の検出濃度値と前記第2の印刷デューティのトナー画像部分を前記濃度センサで検出したときの第2の検出濃度値との第の濃度比率と、前記複数の濃度階調特性データの各々における前記第1の印刷デューティに対応する第1の濃度値と前記第2の印刷デューティに対応する第2の濃度値との第の濃度比率と、に基づいて、前記基準とする濃度階調特性データを選択する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記複数の濃度階調特性データは、
    前記第の濃度比率が最も高い第1の濃度階調特性データと、
    前記第の濃度比率が次に高い第2の濃度階調特性データと、
    前記第の濃度比率が最も低い第3の濃度階調特性データと
    を含むことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、
    前記第1の濃度階調特性データの前記第の濃度比率と前記第2の濃度階調特性データの前記第の濃度比率との第1の平均値と、
    前記第2の濃度階調特性データの前記第の濃度比率と前記第3の濃度階調特性データの前記第の濃度比率との第2の平均値と、
    前記第の濃度比率と、に基づいて前記第1の濃度階調特性データ、前記第2の濃度階調特性データ、及び前記第3の濃度階調特性データのいずれか1つを前記基準とする濃度階調特性データとして選択する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、
    前記第の濃度比率が前記第1の平均値がより大きい場合に、前記第1の濃度階調特性データを前記基準とする濃度階調特性データとして選択し、
    前記第の濃度比率が前記第1の平均値以下であり且つ前記第2の平均値より大きい場合に、前記第2の濃度階調特性データを前記基準とする濃度階調特性データとして選択し、
    前記第の濃度比率が前記第2の平均値以下である場合に、前記第3の濃度階調特性データを前記基準とする濃度階調特性データとして選択する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 横軸を印刷デューティとし、縦軸を濃度とした2次元座標系における前記複数の濃度階調特性データの特性曲線は、S字状曲線であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記画像形成部は、
    像担持体と、
    前記像担持体を露光して静電潜像を形成する光プリントヘッドと、
    前記静電潜像を現像することでトナー画像を形成する現像部と、
    前記トナー画像をトナー画像担持体に転写する転写部と、
    を有し、
    前記検出濃度値を予め決められた目標印刷濃度値に近づける補正は、前記現像部に印加される現像電圧の変更及び前記光プリントヘッドの駆動時間の変更の少なくとも一方で行われる
    請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. トナー画像を形成する画像形成部と、濃度検出パターンを担持するトナー画像担持体と、前記濃度検出パターンに含まれる、第1の印刷デューティのトナー画像部分と、前記第1の印刷デューティより高い第2の印刷デューティのトナー画像部分の印刷濃度を検出する濃度センサとを有する画像形成装置が実行する濃度階調補正方法であって、
    前記濃度センサによって検出された検出濃度値と予め決められた基準とする濃度階調特性データとから、前記濃度センサによって検出されていない階調のトナー画像の階調濃度を算出するステップと、
    算出された前記階調濃度に応じて濃度階調補正特性を変更するステップと
    を有し、
    前記階調濃度を算出するステップでは、
    前記濃度センサによって検出された前記検出濃度値に基づいて、予め決められた複数の濃度階調特性データの中から、前記基準とする濃度階調特性データを選択し、
    選択した前記濃度階調特性データの前記第1の印刷デューティの濃度値に対する前記濃度センサによって検出された前記第1の印刷デューティの濃度値の比率である第1の濃度比率を算出し、
    選択した前記濃度階調特性データの前記第2の印刷デューティの濃度値に対する前記濃度センサによって検出された前記第2の印刷デューティの濃度値の比率である第2の濃度比率を算出し、
    前記第1の濃度比率と前記第2の濃度比率とから算出された前記検出されていない階調についての濃度比率と、選択した前記濃度階調特性データと、から前記検出されていない階調のトナー画像の前記階調濃度を算出する
    ことを特徴とする濃度階調補正方法。
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