JP2017188894A - 不均一qamコンステレーションのための低複雑性llr計算 - Google Patents

不均一qamコンステレーションのための低複雑性llr計算 Download PDF

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Abstract

【課題】対数尤度比の値を決定して、変調された信号を復調する。
【解決手段】2進交番グレイラベル付け符号によって識別される複数のコンステレーション点を備えるコンステレーション図を使用して復調し、変調された信号に最も近い相補コンステレーション点を識別し、硬判定点を識別する。硬判定点は、信号をコンステレーション図の1次元の表現上の点として考慮する時に信号に最も近いコンステレーション点であり、相補コンステレーション点は、硬判定点と比較してビットについて異なる値を有するコンステレーション点である、硬判定点と最も近い相補コンステレーション点とを使用して対数尤度比の値を決定する。信号に2番目に近い相補コンステレーション点と硬判定点と補助硬判定点とを識別し、硬判定点と補助硬判定点と最も近い相補コンステレーション点と2番目に近い相補コンステレーション点とを使用して対数尤度比の値を決定する。
【選択図】図5

Description

諸実施形態は、全般的には複雑さを低減された信号復調での使用のための、より具体的には不均一QAMコンステレーションのための、デバイスおよび方法に関する。
デジタル信号が通信システムにまたがって送られる時には、変調された搬送波信号の形で信号を送信することが一般的である。送信の後に、受信された信号は、元の信号(内容)を再構成するために復調されなければならない。
デジタル変調方式は、有限個数の離散信号を使用する。事前定義された個数のシンボル(2進数字の一意の組合せ)が、デジタル変調シンボルごとに割り当てられ得る。
パルス振幅変調(PAM)は、一連の信号パルスの振幅内でメッセージ情報を符号化する変調方式である。各デジタルシンボルは、搬送波信号の特定の振幅として符号化される。その後、受信された信号は、受信された信号がこれらのセットされた振幅のどれに最も近いのかを決定し、その後に、このセットされた振幅に対応するシンボルを割り当てることによって復調され得る。振幅偏移変調(ASK)は、正弦波搬送波の振幅を変調するタイプのPAMである。
直角位相振幅変調(QAM)は、ASKを使用して2つの搬送波の振幅を変調することによってデジタルメッセージを符号化する変調方式である。2つの搬送波は、お互いと90°位相はずれ(正弦波および余弦波)である正弦曲線である。2つの搬送波は、合計され、その後、2つの組み合わされた搬送波を分離することと、各搬送波の振幅に関して対応するシンボルを決定することとによって、受信端で復調され得る。
所与の変調方式のシンボルのセットは、コンステレーション図によって表現され得る。QAMに関して、各シンボル(2進数字の各一意の組合せ)は、複素平面上の位置を表す複素数によって表現され得る。正弦搬送波および余弦搬送波は、所与のシンボルの変調された信号を提供するために、所与のシンボルの複素数の実部と虚部とによって変調される。その後、コヒーレント復調器が、シンボルを決定するために2つの搬送波を独立に復調することができる。
通常のQAMコンステレーション(すなわち、等間隔の点を有する)は、実施の相対的な簡単さ(変調/復調に関する)に起因して、実際に幅広く使用されている。しかし、これらのコンステレーションは、加法性白色ガウス雑音(AWGN)チャネル上でシャノン容量を達成するのに不十分である。穏当な性能改善は、隣接する点の間の不等スペーシングを許容することによる、従来の直角位相振幅変調(QAM)コンステレーションの格子構造の緩和を介して獲得され得る。そのようなコンステレーションの一例は、距離プロファイルを正規分布の累積分布関数(CDF)にあてはめることによって得ることができる(たとえば、ガウシアン形状PAM)。同相/直角位相の独立を維持するために、この距離プロファイルあてはめは、パルス振幅変調(PAM)コンステレーション上で独立に適用され得、結果のQAMコンステレーションは、単純に、基礎になるPAMのデカルト積になる。通常のシナリオでは、これらの不均一コンステレーションは、誤り訂正符号(たとえば、LDPCまたはターボ符号)に関連して使用される。
理論的シャノン容量と比較された、あるQAMコンステレーションの容量を示す図。 ガウシアンスペーシング(Gaussian spacing)を有するグレイラベル付けコンステレーション点(Gray-labelled constellation point)の1D考慮事項を概略的に示す図。 一実施形態によるMax2−log MAPを含む、異なる最大事後確率(MAP)推定値のビット誤り率を示す図。 グレイラベル付けコンステレーション点の間の可能な境界を示す図。 グレイラベル付けコンステレーション点の間の可能な境界を示す図。 グレイラベル付けコンステレーション点の間の可能な境界を示す図。 一実施形態を概略的に示すフローチャート。 図5によるMax−log MAPデマッパの第1の実施形態を概略的に示すフローチャート。 図5の実施形態による方法を概略的に示す図。 図5の実施形態による方法を概略的に示す図。 図5の実施形態による方法を概略的に示す図。 図5の実施形態による方法を概略的に示す図。 さらなる実施形態を概略的に示すフローチャート。 図8の実施形態によるMax2−log MAPデマッパの第1の実施形態を概略的に示すフローチャート。 図8の実施形態によるMax2−log MAPデマッパの第1の実施形態を概略的に示すフローチャート。 図8の実施形態によるMax2−log MAPデマッパの第1の実施形態を概略的に示すフローチャート。 図8の実施形態による方法の第1の部分を概略的に示す図。 図8の実施形態による方法の第1の部分を概略的に示す図。 図8の実施形態による方法の第1の部分を概略的に示す図。 図8の実施形態による方法の第1の部分を概略的に示す図。 図8の実施形態による方法の第2の部分を概略的に示す図。 図8の実施形態による方法の第2の部分を概略的に示す図。 図8の実施形態による方法の第2の部分を概略的に示す図。 一実施形態による方法を概略的に示す図。 一実施形態による方法を概略的に示す図。 一実施形態による方法を概略的に示す図。 一実施形態による方法を概略的に示す図。 一実施形態による方法を概略的に示す図。 一実施形態による方法を概略的に示す図。 図5の実施形態を示す、図6に対するMax−log MAPデマッパの代替実施形態を示す図。 図8の実施形態を概略的に示す、図9aのMax2−log MAPデマッパに対するMax2−log MAPデマッパの代替実施形態を示す図。 図14のアルゴリズムの一部を示すフローチャート。 図14のアルゴリズムのさらなる部分を示すフローチャート。 一実施形態による補助硬判定点を決定する際の使用のための変数のオフライン計算のための方法を示すフローチャート。 一実施形態による補助硬判定点を決定する際の使用のための変数のオフライン計算のための方法を示すフローチャート。
一実施形態によれば、対数尤度比の値を決定することによって変調された信号を復調する際に使用するためのデバイスがある。このデバイスは、
実行可能命令を記憶するように構成されたストレージデバイスと、
ストレージデバイス上に記憶された命令を実行するように構成されたプロセッサとを備えることができる。
プロセッサは、命令を実行する時に、
2進交番グレイラベル付け符号(binary reflected Gray-labelled code)によって識別される複数のコンステレーション点を備えるコンステレーション図を使用して復調されることになる、変調された信号を受信し、
グレイラベル付け符号のビットについて、信号をコンステレーション図の1次元の表現上の点として考慮する時に信号に最も近い相補コンステレーション点を識別し、
硬判定点を識別し、
ここにおいて、硬判定点は、信号をコンステレーション図の1次元の表現上の点として考慮する時に信号に最も近いコンステレーション点であり、
相補コンステレーション点は、硬判定点と比較してビットについて異なる値を有するコンステレーション点である
硬判定点と最も近い相補コンステレーション点とを使用して対数尤度比の値を決定する
ように構成され得る。
用語「〜するように構成されたプロセッサ」は、本明細書で使用される時に、説明される方法に着手するように構成され得るすべてのプロセッサを包含すると広義に解釈されなければならない。
デバイスは、変調された信号を受信するためのまたはこれを受信するように構成された信号入力を備えることができる。変調された信号は、雑音汚染された信号とすることができる。変調された信号は、等化ステップを受けた可能性がある。一実施形態は、変調された信号を等化するための等化デバイスを備えることができる。プロセッサは、変調された信号を等化するようにさらに構成され得る。
デバイスは、対数尤度比の値を出力するための出力を備えることができる。一実施形態は、軟出力を出力することができる。出力は、第2のデバイスに接続され得る。プロセッサまたは命令は、対数尤度比の値を第2のデバイスに送るように構成され得る。第2のデバイスは、復号器、たとえばLDPC(低密度パリティ検査)復号器またはターボ符号繰返し復号器とすることができる。
一実施形態は、そのビットのまたはすべてのビットの対数尤度比を入手することができる。対数尤度比は、すべてのビットに関して得ることができる。一実施形態は、信号を復調することができる。信号は、対数尤度比の値を使用して復調され得る。
一実施形態は、対数尤度比の値または各値をデバイスから受け取り、対数尤度比の値を繰り返し更新するための復号器(たとえば、LDPC(低密度パリティ検査)復号器またはターボ符号繰返し復号器)を備えることができる。一実施形態、たとえば復号器は、復号された信号または送信された信号もしくはメッセージの推定値を出力するための出力を備えることができる。
デバイスのプロセッサは、復号器の仕事に着手するように構成され得る。代替案では、個々の復号器が、復号器の仕事に着手するように構成されたさらなるプロセッサを備えることができる。
諸実施形態は、複雑さがコンステレーションのサイズMに伴って対数的に増加する、より効率的な復調器を提供することができる。
プロセッサは、対数尤度比(LLR)の値を使用して信号を復調するようにさらに構成され得る。一実施形態による方法は、LLRの値を使用して信号を復調することができる。
一実施形態は、復調された信号を出力するための出力を備えることができる。デバイスは、復調ユニットまたは復調器とすることができる。
したがって、一実施形態によれば、本明細書で説明されるデバイスを備える通信デバイスがある。通信デバイスは、変調された信号を受信し、対数尤度比の値を決定するように構成される。通信デバイスは、変調された信号を復調することができる。通信デバイスは、受信器とすることができる。
本明細書で説明される諸実施形態は、方法と、デバイスと、装置とを備えることができる。デバイスは、本明細書で説明されるすべての方法に着手するように構成された、プロセッサまたはプロセッサによって実行される命令を備えることができる。同様に、一実施形態による方法は、一実施形態による命令を実行するプロセッサが着手するように構成されるステップを備えることができる。
変調された信号は、2次元コンステレーション上で表現され得る。2次元コンステレーションは、2つのPAMコンステレーションのデカルト積とみなされ得る。変調された信号は、実部と虚部との間の固有の依存を全く有しない任意の変調された信号とすることができる。したがって、信号は、矩形QAM変調された信号とすることができる。したがって、変調された信号は、PAMまたは他の同等の変調方法によって変調され得る。
QAM信号は、2つの搬送波を備える。これらの搬送波は、実成分と虚成分とを表現すると考えられ得る。これらの成分は、独立であり、したがって、実成分および虚成分は、独立と考えられ得る。したがって、受信された信号の復調は、1次元で表現される2つの点を考慮して行われ得る。本明細書で説明される実施形態は、実部/虚部の間に固有の依存がないと仮定して、任意のQAMコンステレーション配置に適用可能である。本明細書で説明される実施形態は、PAMコンステレーションと矩形QAMコンステレーションとに関するものとすることができる。
矩形QAMコンステレーションの2進交番グレイラベル付けは、2つの2進交番グレイラベル付けPAMのデカルト積を介して直接に得られる。したがって、x軸ビットおよびy軸ビットの考慮は、独立に行われ得る。
受信された信号がPAMを使用するQAM信号である場合に、実成分および虚成分は、QAM信号から決定され得、それぞれが、独立のPAM信号として扱われ得る。上で言及されるように、ビットの一部は、コンステレーション図の虚軸に沿って変化し、ビットの一部は、実軸に沿って変化する。したがって、PAM信号ごとに、LLR値が、その成分の関連する軸に沿って変化するビットだけに関して計算され得る。PAM信号ごとに計算されるLLR値は、その後、復調された信号の全体を決定するために組み合わされ得る。
受信された信号は、2進符号を使用して識別されるシンボルと雑音とを備えることができる。諸実施形態でシンボルを識別するのに使用される2進符号は、グレイ符号すなわち交番2進符号である。
受信された信号は、雑音を備える可能性があり、したがって、通常は、コンステレーション点と一致しない。受信された信号または信号点は、軸上の点として表現され得る。受信された信号の実(同相)成分および虚(直角位相)成分は独立なので、チャネルモデルは、雑汚染された信号が表現される2つのチャネルに分割されていると考えられ得、その実成分と虚成分とに分離されていると考えられ得る。したがって、信号は、それぞれがコンステレーションプロットの1つの次元または変数を表す2つの1次元プロット上で表現され得、したがって、信号の2つの次元が別々に計算され、その後に組み合わされることを可能にする。
プロセッサは、2進交番グレイラベル付け符号によって識別される複数のコンステレーション点を備えるコンステレーション図の1次元を表現するプロット上の点として信号を表現するように構成され得る。
本実施形態は、コンステレーション点がグレイラベルまたはグレイ符号を使用して識別されるコンステレーションと共に使用するためのものである。本明細書で説明される実施形態は、各連続するコンステレーション点が1ビットのみ前の点と異なり、最上位ビットのみが異なる(一方の半分では「0」、別の半分では「1」)PAMコンステレーションの2つの半分の間の鏡映対称がある、2進交番グレイ符号を使用する。
コンステレーション点は、本明細書ではxnとして指定され得、nは、コンステレーション点の番号である。
諸実施形態は、すべてのiについて第iビットが「1」と「0」とであるコンステレーション点のサブセットから、受信された信号に最も近い(1つ、2つ、またはより多くの)点を突き止めるのに使用され得る。
諸実施形態は、1つのビットまたは各ビットの1つ(または複数)の最も近い相補コンステレーション点と硬判定点とを見つけるのに使用され得る。さらに、「補助硬判定点」が、1つのビットまたは各ビットについて識別され得る。受信された信号に関して、1つのみの一意の硬判定点があり得ることを理解されたい。本明細書で使用される時に、第iのビットの「補助硬判定点」という用語は、第iのビットに関して受信された信号と同一の値を有し、対数尤度比の値を決定するのに使用されるコンステレーション点を記述する。
特定のビット、たとえば符号の第1のビットを考慮する時に、相補コンステレーション点は、硬判定点(受信された信号に最も近いコンステレーション点)のビット値とは異なるビット値(すなわち、2進値)を有するコンステレーション点である。したがって、受信された信号に最も近いコンステレーション点が[0 1 0]である場合に、第1のビットの相補コンステレーション点は、第1のビットとして1を有し、第2のビットの相補コンステレーション点は、第2のビットとして0を有し、第3のビットの相補コンステレーション点は、第3のビットとして1を有する。
境界は、プロットされた軸またはスケール上にある値である。諸実施形態では、境界は、2つのコンステレーション点の算術平均(すなわち、中点)に配置される。一実施形態では、境界が、第2のコンステレーション点と第3のコンステレーション点との間に配置される場合に、その境界は、定義によって、第2の位置または単純に2に配置されると言われる。
相補コンステレーション点は、境界によって信号から分離される(すなわち、信号に対して境界の反対側にある)コンステレーション点とすることができる。
本実施形態で使用される境界の例は、キー境界、イメージ境界、第2のイメージ境界、またはさらなるイメージ境界である。
境界は、関心を持たれているビットに関して異なる値を有する2つのコンステレーション点の間に配置され得る。したがって、境界は、それぞれのビットの相補コンステレーション点を非相補コンステレーション点から分離することができる。境界は、相補コンステレーション点と受信された信号との間に配置され得、これらを分離することができる。
境界が2つのコンステレーション点の間に配置される時に、その境界は、2つのコンステレーション点の中点または平均値に配置されることが可能である(すなわち、コンステレーションの1次元の表現上の値を定義する)。
硬判定点およびあるビットの最も近い相補コンステレーション点は、対数尤度比の値を決定するのに使用され得る。
対数尤度比は、受信された信号を復調するのに使用され得る。したがって、諸実施形態は、受信された信号を復調するように構成され得る。
対数尤度比の値は、対数尤度比の近似とすることができる。したがって、一実施形態は、対数尤度比の近似を決定しまたは対数尤度比を近似することができる。
最も近い相補コンステレーション点を識別することは、
キー境界を定義することと、
ここにおいて、キー境界は、コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義する、
受信された信号をキー境界と比較することと、
キー点と呼ばれる、信号に最も近く、信号に対してキー境界の反対側にある相補コンステレーション点を最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと
を備えることができる。
最も近い相補コンステレーション点を識別することは、
キー境界を定義することと、
ここにおいて、キー境界は、コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義する、
受信された信号をキー境界と比較することと、
イメージ境界を定義することと、
ここにおいて、イメージ境界は、コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義し、ここにおいて、イメージ境界は、ビットについて異なる値を有する2つのコンステレーション点の間で、キー境界について信号と同一の側に配置される、
コンステレーション点が信号に対してイメージ境界の反対側に存在するかどうかをチェックすることと、
コンステレーション点が信号に対してイメージ境界の反対側に存在しない時に、
キー点と呼ばれる、信号に最も近く、信号に対してキー境界の反対側にある相補コンステレーション点を最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと
を備えることができる。
第iのビットのキー境界は、kiと表され得、ここで、ki=3は、境界kiが第3のコンステレーション点と第4のコンステレーション点との間すなわち、x3とx4との算術平均に配置されることを意味する。同一の表記および番号付け体系が、諸実施形態によるすべての境界に適用される。
信号に最も近く、信号に対してキー境界の反対側にある相補コンステレーション点(
)(キー点と呼ばれる)は、次式を使用して最も近い相補コンステレーション点としてセットされ得る。
ここで、σは、シグネチャベクトル(下を参照されたい)であり、σiは、ベクトル内の第iの項目であり、上付きのcは、論理補数を表す。
いくつかの実施形態では、最も近い相補コンステレーション点は、相補点を非相補点から分離するキー境界を考慮することと、信号に対して境界の反対側にあるコンステレーション点を最も近い相補点としてセットすることとによって見つけられ得る。キー境界は、信号に最も近い境界(すなわち、相補コンステレーション点と非相補コンステレーション点との間の分割)とすることができる。しかし、これは、イメージ点が存在するかどうかに関してチェックが行われた後に限って行われ得る。
受信された信号を境界と比較する時に、アナログ値を使用して、信号が境界の位置より大きい値またはより小さい値のどちらを有するのかが決定され得る。この比較は、グレイコーディングされたコンステレーション点ではなく、実際の値を使用して行われ得る。そのような比較は、ユークリッド距離の計算より効率的である。
信号が境界より大きい時には、信号に最も近く、信号に対して境界の反対側にあるコンステレーション点が、境界の位置より小さい位置を有する(すなわち、従来の水平スケール上で左側にある)コンステレーション点になる。信号が境界より小さい時には、信号に最も近く、信号に対して境界の反対側にあるコンステレーション点が、境界の位置より大きい位置を有する(すなわち、従来の水平スケール上で右側にある)コンステレーション点になる。
不等(たとえば、ガウシアン)スペーシングがコンステレーションのために使用される、本明細書で説明されるいくつかの特定の実施形態(たとえば、図6および図9aの実施形態)では、当初に識別され、そのように定義される最も近い相補コンステレーション点は、実際の最も近い相補コンステレーション点ではない場合がある(すなわち、別のコンステレーション点が、実際にはこのコンステレーション点より信号に近い場合がある)。その場合に、さらなるチェックが、識別された実際の最も近い相補コンステレーション点を識別し、それに従って最も近い相補コンステレーション点の定義またはアイデンティティを更新するために使用され得る。このさらなるチェックは、イメージ境界を利用することができる。
したがって、本開示では、最も近い相補コンステレーション点が、実際に最も近い相補コンステレーション点を指すのに必ず使用されるとは限らないことに留意されたい。そうではなく、この用語は、実施形態によるアルゴリズムが進行する時に更新され得るラベルとして使用される。
最も近い相補コンステレーション点は、グレイラベル付け符号の複数のビットまたはすべてのビットについて識別され得る。したがって、プロセッサは、グレイラベル付け符号の複数のビットまたはすべてのビットについて最も近い相補コンステレーション点(または第2のもしくは後続の最も近い相補コンステレーション点)を識別するように構成され得る。
グレイラベル付け符号のすべてのビットについて最も近い相補コンステレーション点を識別することは、
第1のビットについて第1のキー境界を定義することと、
ここにおいて、キー境界は、コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義する、
受信された信号を第1のキー境界と比較することと、
キー点と呼ばれる、信号に最も近く、信号に対して第1のキー境界の反対側にある相補コンステレーション点を、第1のビットの最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと、
さらなるビットごとにそれぞれのキー境界を順次定義することと、
ここにおいて、各それぞれのキー境界は、それぞれのビットについて異なる値を有する2つのコンステレーション点の間で、前のビットのキー境界について信号と同一の側に配置される、
受信された信号を各それぞれのキー境界と比較することと、
それぞれのキー点と呼ばれる、信号に最も近く、信号に対してそれぞれのキー境界の反対側にある相補コンステレーション点を、それぞれのビットの最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと
を備えることができる。
グレイラベル付け符号のすべてのビットについて最も近い相補コンステレーション点を識別することは、
第1のビットについて第1のキー境界を定義することと、
ここにおいて、キー境界は、コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義する、
受信された信号を第1のキー境界と比較することと、
第1のイメージ境界を定義することと、
ここにおいて、イメージ境界は、コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義し、ここにおいて、イメージ境界は、ビットについて異なる値を有する2つのコンステレーション点の間で、キー境界について信号と同一の側に配置される、
コンステレーション点が信号に対して第1のイメージ境界の反対側に存在するかどうかをチェックすることと、
コンステレーション点が信号に対して第1のイメージ境界の反対側に存在しない時に、
第1のキー点と呼ばれる、信号に最も近く、信号に対して第1のキー境界の反対側にある相補コンステレーション点を、第1のビットの最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと、
さらなるビットごとにそれぞれのキー境界を順次定義することと、
ここにおいて、各それぞれのキー境界は、それぞれのビットについて異なる値を有する2つのコンステレーション点の間で、前のビットのキー境界について信号と同一の側に配置される、
受信された信号を各それぞれのキー境界と比較することと、
さらなるビットごとにそれぞれのイメージ境界を定義することと、
ここにおいて、イメージ境界は、コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義し、ここにおいて、イメージ境界は、ビットについて異なる値を有する2つのコンステレーション点の間で、それぞれのキー境界について信号と同一の側に配置される、
コンステレーション点が信号に対してそれぞれのイメージ境界の反対側に存在するかどうかをチェックすることと、
コンステレーション点が信号に対してそれぞれのイメージ境界の反対側に存在しない時に、
それぞれのキー点と呼ばれる、信号に最も近く、信号に対してキー境界の反対側にある相補コンステレーション点を、それぞれのビットの最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと
を備えることができる。
グレイラベル付け符号のすべてのビットについて最も近い相補コンステレーション点を識別することは、
さらなるビットごとにそれぞれのキー境界を順次定義すること、
ここにおいて、各それぞれのキー境界は、二分探索アルゴリズムに従って定義されまたは配置される
を備えることができる。
前のビットは、それぞれのビットに直接に先行するビット(すなわち、隣接するビット)を指すことができる。
探索は、最上位ビット(左端ビット)から開始することができる。前のビットは、現在のビットの左隣とすることができる。
次式が、第(i+1)のビットすなわちki+1のキー境界を更新するのに使用され得る。
ここで、Mは、コンステレーションのサイズであり、σは、シグネチャベクトル(下を参照されたい)であり、σiは、ベクトル内の第iの項目であり、上付きのcは、論理補数を表す。
上式は、最も近い相補点(1つまたは複数)が識別された後に、繰り返して実施され得る。
上式は、
がもはや真ではなくなるまで、すなわち、キー境界がグレイ符号のすべてのビットについて定義され、決定され、または配置されるまで、繰り返して実施され得る。
第1のキー境界は、
と定義され得る。
第1のキー境界は、軸の中点、たとえばアナログの0に配置され得る。2進交番グレイ符号コンステレーションの性質に起因して、これは、その第1のビットとして0を有するコンステレーション点のすべてを、その第1のビットとして1を有するコンステレーション点から分離しなければならない。
最も近い相補コンステレーション点(1つまたは複数)は、グレイ符号のビットごとに識別され得る。したがって、一実施形態は、同等の方法がさらなるビットの相補コンステレーション点を識別するように着手される前に、第1のビットについて相補コンステレーション点がこれによって識別され得る繰返し手順を備えることができる。
キー境界は、グレイ符号のビットごとに定義され得る。グレイ符号の第iのビットのキー境界が定義される位置は、前のキー境界すなわち第(i−1)のキー境界に依存しまたはこれによって決定され得る。各連続するキー境界は、前のキー境界について、受信された信号と同一の側に配置され得る。したがって、キー境界は、複数の繰返しを介して、受信された信号に接近することができる。
キー境界を定義するこのプロセスは、各キー境界の定義が前のキー境界に依存する、二分探索法によって管理され得る。したがって、1つのキー境界または各キー境界は、二分探索法を使用して定義される二分探索境界とすることができる。
各キー境界は、相補コンステレーション点と非相補コンステレーション点との間に配置されるように定義され得る。したがって、キー境界の隣の、信号に対してキー境界と反対側にあるコンステレーション点は、相補コンステレーション点とすることができる。
2進交番グレイラベル付けを使用することによって、各キー境界は、相補コンステレーション点をその非相補対応物によって分離する境界と一致する。
キー境界は、それが、二分探索の形で2つの前のキー境界の間、キー境界とコンステレーションの一番端との間、またはコンステレーションの2つの一番端の間で未分割のまたは「残っている」軸を半分にするように配置され得る。
第1のキー境界は、第1のビットとして「0」を有するコンステレーション点と第1のビットとして「1」を有するコンステレーション点とを分離する点に配置され得る。第iのキー境界は、第iのビットとして「0」を有するコンステレーション点と第iのビットとして「1」を有するコンステレーション点とを分離する点に配置され得る。第iのビットのキー境界は、第iのビットに関して異なるコンステレーション点の中点に配置され得る。
キー境界または第1のキー境界は、コンステレーション図の1次元の表現の中央値位置または中点と定義され得る。後続のキー境界は、コンステレーション図の1次元の表現の部分の中点にあるものと定義され得る。コンステレーション図の1次元の表現の部分は、前のビットのキー境界と、前のキー境界またはコンステレーション図の1次元の表現の端点のいずれかとによって境界を示される部分とすることができる。コンステレーション図の1次元の表現の部分は、前のビットのキー境界について信号と同一の側にあるものとすることができる。
シグネチャベクトルが、定義され得、これによって、シグネチャベクトルは、キー境界と受信された信号との間の1つの比較または各比較の結果を記憶する。シグネチャベクトルは、後続のキー境界の位置を決定するのに使用され得る。したがって、キー境界の位置は、前のキー境界の位置と、受信された信号と前のキー境界との比較に関するシグネチャベクトル内の関連する入力とに依存するものとすることができる。
シグネチャベクトルは、2進入力を記憶することができ、これによって、シグネチャベクトルの第iの項目内の1は、信号が第iのビットのキー境界より大きかったことを意味し、0は、信号が第iのビットのキー境界より小さかったことを意味する。
シグネチャベクトルは、σと定義されてよく、ここで、σiは、受信された信号が第iのキー境界より大きい場合に1にセットされ、そうでない場合には、σiは0にセットされる。
比較中に、信号が、それが比較される境界と等しいことがわかる場合があり、これが発生する可能性は、無視できるほどに低いので、そのような結果が本明細書で考慮されないことに留意されたい。必要な場合には、比較に対する「等しい」結果は、本明細書で説明される特定の実施形態に依存して、「より大きい」結果または「より小さい」結果のいずれかとして分類され得る。
シグネチャベクトルは、次式を使用することによって投入され得る。
硬判定点を識別することは、
受信された信号をグレイラベル付け符号の最後のビットのキー境界と比較することと、
グレイラベル付け符号の最後のビットのキー境界に最も近く、キー境界について信号と同一の側にあるコンステレーション点を硬判定点としてセットすることと
を備えることができる。
硬判定点xMLは、iがグレイ符号の最後のビットを指す時に、
と定義され得る。代替案では、これが、
として表され得、ここで、mは、基礎になるPAMコンステレーションのビットの個数を表す。
グレイコーディングされたコンステレーションの性質に起因して、第1のキー境界が中点にあるようにキー境界が定義されると仮定すると、すべての後続のキー境界は、それぞれのビットに関する相補コンステレーション点と非相補コンステレーション点との間に配置され、各後続のキー境界は、前のキー境界について信号と同一の側にあるように配置され、最後のビットのキー境界は、相補コンステレーション点と硬判定点との間に配置される。したがって、このキー境界について信号と同一の側にあるコンステレーション点を単純に選択することは、硬判定点すなわち受信された信号に最も近いコンステレーション点の選択をもたらす。
命令は、
シグネチャベクトルを決定する
ここにおいて、シグネチャベクトルの項目は、それぞれ、受信された信号と各それぞれのキー境界との間の比較の結果を備える
ようにさらに構成され得、
硬判定点を識別することは、
2進シグネチャベクトルと同等のグレイラベルを硬判定点としてセットすること
を備えることができる。
シグネチャベクトルは、2進シグネチャベクトルとすることができる。
シグネチャベクトルは、上で説明されるように定義され得る。この場合に、同等のグレイ符号への2進ベクトルの変更は、硬判定点のグレイ符号を提供することができる。
最も近い相補コンステレーション点を識別することは、
イメージ境界を定義することと、
ここにおいて、イメージ境界は、コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義し、ここにおいて、イメージ境界は、ビットについて異なる値を有する2つのコンステレーション点の間で、キー境界について信号と同一の側に配置される、
コンステレーション点が信号に対してイメージ境界の反対側に存在するかどうかをチェックすることと
を備えることができる。
最も近い相補コンステレーション点を識別することは、
コンステレーション点が、信号に対してイメージ境界の反対側に存在する時に、
イメージ点と呼ばれる、信号に最も近く信号に対してイメージ境界の反対側にある相補コンステレーション点が、キー点より信号に近いかどうかを決定することと、
イメージ点がキー点より信号に近い時に、イメージ点を最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと
を備えることができる。
最も近い相補コンステレーション点を識別することは、
コンステレーション点が信号に対してイメージ境界の反対側に存在する時に、
イメージ点と呼ばれる、信号に最も近く、信号に対してイメージ境界の反対側にある相補コンステレーション点とキー点とのうちで受信された信号に最も近いものを最も近い相補コンステレーション点としてセットすること
を備えることができる。
イメージ点とキー点とのうちの受信された信号に最も近いものを最も近い相補コンステレーション点としてセットすることは、イメージ点またはキー点のどちらが受信された信号により近いのかを決定することを備えることができる。
イメージ点がキー点より信号に近いかどうかを決定する際に、キー点がイメージ点より信号から遠いかどうかが、チェックされ得る。これは、ある点が代替の点より近いかどうかに関するすべてのチェックにあてはまる可能性がある。点が信号から等距離になる可能性が無視できると仮定されるので、第1の点がより近いかどうかまたは第2の点がより遠いかどうかが、同等に決定され得る。
イメージ点と呼ばれる、信号に最も近く、信号に対してイメージ境界の反対側にある相補コンステレーション点が、キーより信号に近いかどうかを決定することは、
信号に最も近く、信号に対してイメージ境界の反対側にある相補コンステレーション点をビットのイメージ点としてセットすること
を備えることができる。
イメージ点と呼ばれる、信号に最も近く、信号に対してイメージ境界の反対側にある相補コンステレーション点が、キー点より信号に近いかどうかを決定することと、イメージ点がキー点より信号に近い時に、イメージ点を最も近い相補コンステレーション点としてセットすることとは、
信号とイメージ点との間のコンステレーション図の1次元の表現内のユークリッド距離と信号とキー点との間のユークリッド距離とを計算することと、
信号とイメージ点との間の距離と信号とキー点との間の距離とを比較することと、
信号とキー点との間の距離が信号とイメージ点との間の距離より大きい時に、イメージ点を最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと
を備えることができる。
イメージ点と呼ばれる、信号に最も近く、信号に対してイメージ境界の反対側にある相補コンステレーション点が、キー点より信号に近いかどうかを決定することと、イメージ点がキー点より信号に近い時に、イメージ点を最も近い相補コンステレーション点としてセットすることとは、
受信された信号をキー点とイメージ点との間の中点と比較することと、
キー点とイメージ点との間の中点が、受信された信号についてキー点と同一の側にある時に、イメージ点を最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと
を備えることができる。
2つの点のどちらが受信された信号に最も近いのかを決定することは、受信された信号の値(大きさ)を2つの点の中点と比較することを備えることができる。
第1の点(たとえば、キー点)と第2の点(たとえば、イメージ点と呼ばれる、信号に最も近く、信号に対してイメージ境界の反対側にある相補コンステレーション点)とのどちらが受信された信号に最も近いのかを決定することは、
第1の点および第2の点の最小値またはより小さいものとして第1の比較点をセットすることと、
第1の点および第2の点の最大値またはより大きいものとして第2の比較点をセットすることと、
受信された信号が、第1の比較点と第2の比較点との算術平均より小さいかどうかを決定することと
を備えることができる。
2つの点の中点は、2つの点の算術平均とすることができる。
イメージ点とキー点とのうちで受信された信号に最も近いものを最も近い相補コンステレーション点としてセットすることは、
第1の比較点をキー点とイメージ点との最小値としてセットすることと、
第2の比較点をキー点とイメージ点との最大値としてセットすることと、
受信された信号が第1の比較点と第2の比較点との算術平均より小さいかどうかを決定することと、
受信された信号が算術平均より小さい時に、第1の比較点を最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと
を備えることができる。
一般的に言って、第1の点(たとえば、キー点)と第2の点(たとえば、イメージ点と呼ばれる、信号に最も近く、信号に対してイメージ境界の反対側にある相補コンステレーション点)とのうちで受信された信号に最も近いものを最も近い相補コンステレーション点としてセットすることは、
第1の点と第2の点とのうちの最小値またはより小さいものを第1の比較点としてセットすることと、
第1の点と第2の点とのうちの最大値またはより大きいものを第2の比較点としてセットすることと、
受信された信号が第1の比較点と第2の比較点との算術平均より小さいかどうかを決定することと
を備えることができる。
キー点と、イメージ点と呼ばれる、信号に最も近く、信号に対してイメージ境界の反対側にある相補コンステレーション点とのうちで受信された信号に最も近いものを最も近い相補コンステレーション点としてセットすることは、さらに、
受信された信号が算術平均より小さい時に、第1の比較点を最も近い相補コンステレーション点としてセットすること
を備えることができる。
第2の比較点は、受信された信号が算術平均より小さくない時に、最も近い相補コンステレーション点としてセットされ得る。
本明細書で説明される実施形態のいずれにおいても、第1の点および第2の点のいずれが受信された信号に最も近いのかが決定されなければならない場合に、これが、第1の点と第2の点との中点を識別することによって達成され得る。その後、中点が、受信された信号についてどちらの側に配置されるのかが決定され得る。中点に対して受信された信号と反対側にあるコンステレーション点が、最も近い。たとえば、第1のコンステレーション点が、受信された信号より小さく、第2のコンステレーション点が、受信された信号より大きく、第1のコンステレーション点と第2のコンステレーション点との中点が、受信された信号の、第1のコンステレーション点と同一の側に配置される(すなわち、これが、受信された信号より小さいと決定される)場合には、第2のコンステレーション点が、受信された信号により近い。
イメージ境界は、信号点の、キー点と反対側にある相補コンステレーション点が実際にキー点より近くないことをチェックするために定義され得る。
イメージ境界lは、
と定義され得る。
イメージ境界は、二分探索の次のステップが配置されるはずの位置で定義され得る。
コンステレーション点が信号に対してイメージ境界の反対側に存在するかどうかをチェックすることは、次式が真であるかどうかをチェックすることによって行われ得る(当然、同等のチェックが、下の不等式を、たとえばこれにMを乗算することによって、再整理することによって行われ得る)。
イメージ点
を最も近い相補コンステレーション点
としてセットすることは、
を使用して実施され得る。
イメージ境界は、それぞれのビットごとに定義され、チェックされ得る。したがって、それぞれのキー境界は、グレイ符号のそれぞれのビットのそれぞれのイメージ境界を定義するのに使用され得る。イメージ境界を定義することと、コンステレーション点が信号に対してイメージ境界の反対側に存在するかどうかをチェックすることと、コンステレーション点が信号に対してイメージ境界の反対側に存在する時に続くステップとに関する上のアルゴリズムは、すべて、グレイ符号のビットごとに着手され得る。グレイ符号内のビットの大多数に関して、イメージ点が存在せず、したがって、さらなるステップが要求されない可能性がある。
プロセッサは、
グレイラベル付け符号のビットについて、信号に最も近い相補コンステレーション点と信号に2番目に近い相補コンステレーション点とを識別し、
硬判定点と補助硬判定点とを識別し、ここにおいて、補助硬判定点は、硬判定点と同一のビットの値を有する、信号に2番目に近いコンステレーション点である、
硬判定点と、補助硬判定点と、最も近い相補コンステレーション点と、2番目に近い相補コンステレーション点とを使用して対数尤度比の値を決定する
ように構成され得る。
諸実施形態は、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つ以上の最も近い相補コンステレーション点と同等の非相補コンステレーション点と(すなわち、硬判定点と補助硬判定点と)を識別することができる。受信された信号を復調する際により多くの点を使用することは、より正確な復調をもたらすことができ、本明細書で説明される実施形態は、任意の個数の最も近い相補コンステレーション点と補助硬判定点とを使用することができる。しかし、考慮される点の個数の増加は、複雑さを高める。本質的に、max−log MAPとmax2−log MAPとに関して本明細書で説明される実施形態は、相補コンステレーション点と非相補コンステレーション点とに関して3つ以上の項を使用する任意の実施形態内に含まれる。
最も近い相補コンステレーション点だけが識別される時に最も近い相補コンステレーション点を識別するためのものとして説明されるすべての方法は、2番目に近い相補コンステレーション点が識別されている時に最も近い相補コンステレーション点を識別するために同等に適用可能である。同一のことが、硬判定点の識別に関する方法にあてはまる。
したがって、最も近い相補コンステレーション点または硬判定点を識別することに関する議論は、最も近い相補コンステレーション点または補助硬判定点が何個識別されるのかにかかわりなく、必要な変更を加えて、すべての実施形態に適用可能である。
プロセッサは、
グレイラベル付け符号のすべてのビットについて、信号に最も近い相補コンステレーション点と信号に2番目に近い相補コンステレーション点とを識別し、
硬判定点と補助硬判定点とを識別し、ここにおいて、補助硬判定点は、硬判定点と同一のビットの値を有する、信号に2番目に近いコンステレーション点である、
硬判定点と、補助硬判定点と、最も近い相補コンステレーション点と、2番目に近い相補コンステレーション点とを使用して対数尤度比の値を決定する
ように構成され得る。
複数の最も近い相補コンステレーション点と補助硬判定点とを識別することに関して説明される方法は、1ビットではなく各ビットまたはすべてのビットに適用されるように適用可能である。1ビットに関して着手されるものとして説明される、最も近い相補コンステレーション点と2番目に近い相補コンステレーション点とを識別するすべての方法は、すべてのビットに関して着手されるものとしても解釈され得る(そのビットのそれぞれの境界とみなされる境界と、連続するビットごとに上で議論されるように更新されるキー境界とに関連して)。したがって、キー境界、イメージ境界などに対するすべての参照は、必要に応じてそれぞれの境界などへの参照に置換され得る。
信号に最も近い相補コンステレーション点と信号に2番目に近い相補コンステレーション点とを識別することは、
コンステレーション点が信号に対してイメージ境界の反対側に存在しない時に、
キー点の隣の、キー境界についてキー点と同一の側にある相補コンステレーション点を2番目に近い相補コンステレーション点としてセットすること
を備えることができる。
最も近い相補コンステレーション点(キー点とすることができる)の次の、キー境界について最も近い相補コンステレーション点と同一の側にある相補コンステレーション点は、次式を使用することによって2番目に近い相補コンステレーション点としてセットされ得る。
ここで、
は、2番目に近い相補コンステレーション点である。
信号に最も近い相補コンステレーション点と信号に2番目に近い相補コンステレーション点とを識別することは、
コンステレーション点が、信号に対してイメージ境界の反対側に存在し、イメージ点が、キー点より信号に近い時に、
イメージ点を最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと、
キー点を2番目に近い相補コンステレーション点としてセットすることと、
コンステレーション点が、信号に対してイメージ境界の反対側に存在し、イメージ点が、キー点より信号に近くはない時に、
イメージ点を2番目に近い相補コンステレーション点としてセットすることと
を備えることができる。
信号に最も近い相補コンステレーション点と信号に2番目に近い相補コンステレーション点とを識別することは、
コンステレーション点が、信号に対してイメージ境界の反対側に存在し、イメージ点が、キー点より信号に近い時に、
イメージ点を最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと、
イメージ点が、コンステレーションの端にある時に、
キー点を2番目に近い相補コンステレーション点としてセットすることと、
を備えることができる。
その代わりにまたはそれに加えて、信号に最も近い相補コンステレーション点と信号に2番目に近い相補コンステレーション点とを識別することは、
コンステレーション点が、信号に対してイメージ境界の反対側に存在し、イメージ点が、キー点より信号に近くはない時に、
キー点を最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと、
キー点が、コンステレーションの端にある時に、
イメージ点を2番目に近い相補コンステレーション点としてセットすることと
を備えることができる。
キー点が、最も近い相補コンステレーション点としてセットされ、キー点が、コンステレーションの端にあるのではない時には、受信された信号がイメージ点またはイメージ点に対してキー点の反対側の、キー点の隣である点により近いかどうかが、チェックされ得る。
イメージ点とイメージ点に対して反対側のキー点の隣とのうちで受信された信号に最も近いものが、その後、2番目に近い相補コンステレーション点としてセットされ得る。
イメージ点が、最も近い相補コンステレーション点としてセットされ、イメージ点が、コンステレーションの端にあるのではない時には、受信された信号が、キー点またはキー点に対してイメージ点の反対側にあるイメージ点の隣である点により近いかどうかがチェックされ得る。
キー点とイメージ点の隣とのうちで受信された信号に最も近いものが、その後、2番目に近い相補コンステレーション点としてセットされ得る。
イメージ点を2番目に近い相補コンステレーション点としてセットすることは、
を使用して行われ得る。
信号に最も近い相補コンステレーション点と信号に2番目に近い相補コンステレーション点とを識別することは、
コンステレーション点が、信号に対してイメージ境界の反対側に存在し、イメージ点が、キー点より信号に近い時に、
第2のイメージ境界を定義することと、ここにおいて、第2のイメージ境界は、コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義する、ここにおいて、第2のイメージ境界は、
信号の値がキー境界の値より大きい時に、イメージ境界がその間に配置される2つのコンステレーション点に関して正方向に2つのコンステレーション点だけシフトされ、または、
信号の値がキー境界の値より小さい時に、イメージ境界がその間に配置される2つのコンステレーション点に関して負方向に1つのコンステレーション点だけシフトされる、
グレイラベル付け符号を有する2つのコンステレーション点の間に配置される、
コンステレーション点が、信号に対してイメージ境界の反対側に存在し、イメージ点が、キー点より信号に近くない時に、
第2のイメージ境界を定義することと、ここにおいて、第2のイメージ境界は、コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義する、ここにおいて、第2のイメージ境界は、
信号の値がキー境界の値より大きい時に、キー境界がその間に配置される2つのコンステレーション点に関して負方向に1つのコンステレーション点だけシフトされ、または
信号の値がキー境界の値より小さい時に、キー境界がその間に配置される2つのコンステレーション点に関して正方向に2つのコンステレーション点だけシフトされる、
グレイラベル付け符号を有する2つのコンステレーション点の間に配置される、
第2のイメージ境界がその間に配置される2つのコンステレーション点の両方が存在することをチェックすることと、
第2のイメージ境界がその間に配置される2つのコンステレーション点の両方が存在する時に、
第2のイメージ点と呼ばれる、第2のイメージ境界がその間に配置される2つのコンステレーション点のうちの最小のグレイラベル付け符号を有するコンステレーション点が、2番目に近い相補コンステレーション点より信号に近いかどうかを決定することと、
第2のイメージ点が、2番目に近い相補コンステレーション点より信号に近い時に、第2のイメージ点を2番目に近い相補コンステレーション点としてセットすることと
を備えることができる。
本開示では、第1の点が第2の点より信号に近いかどうかを決定することは、第2の点が第1の点より信号から遠いかどうかをチェックすることによって行われ得る。
信号に最も近い相補コンステレーション点と信号に2番目に近い相補コンステレーション点とを識別することは、
コンステレーション点が、信号に対してイメージ境界の反対側に存在し、イメージ点が、キー点より信号に近い時に、
第2のイメージ境界を定義することと、ここにおいて、第2のイメージ境界は、コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義する、ここにおいて、第2のイメージ境界は、
信号の値がキー境界の値より大きい時に、イメージ境界がその間に配置される2つのコンステレーション点に関して正方向に2つのコンステレーション点だけシフトされ、または、
信号の値がキー境界の値より小さい時に、イメージ境界がその間に配置される2つのコンステレーション点に関して負方向に1つのコンステレーション点だけシフトされる、
グレイラベル付け符号を有する2つのコンステレーション点の間に配置される、
コンステレーション点が、信号に対してイメージ境界の反対側に存在し、イメージ点が、キー点より信号に近くない時に、
第2のイメージ境界を定義することと、ここにおいて、第2のイメージ境界は、コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義する、ここにおいて、第2のイメージ境界は、
信号の値がキー境界の値より大きい時に、キー境界がその間に配置される2つのコンステレーション点に関して負方向に1つのコンステレーション点だけシフトされ、または
信号の値がキー境界の値より小さい時に、キー境界がその間に配置される2つのコンステレーション点に関して正方向に2つのコンステレーション点だけシフトされる、
グレイラベル付け符号を有する2つのコンステレーション点の間に配置される、
第2のイメージ境界がその間に配置される2つのコンステレーション点の両方が存在することをチェックすることと、
第2のイメージ境界がその間に配置される2つのコンステレーション点の両方が存在する時に、
第2のイメージ点と呼ばれる、第2のイメージ境界がその間に配置される2つのコンステレーション点のうちの最小のグレイラベル付け符号を有するコンステレーション点が、2番目に近い相補コンステレーション点より信号に近いかどうかを決定することと、第2のイメージ点が、2番目に近い相補コンステレーション点より信号に近い時に、第2のイメージ点を2番目に近い相補コンステレーション点としてセットすることと
を備えることができる。
第1の境界が、第2の境界に関してある個数のコンステレーション点だけシフトされると言う場合に、これは、第1の境界を、第2の境界に関して正方向または負方向のいずれかのある距離に定義することと解釈されなければならない。正方向は、図10から図12の右側であり、負方向は左側である。たとえば、第2のイメージ境界が、イメージ境界がその間に配置される2つのコンステレーション点に関して正方向に2つのコンステレーション点だけシフトされる2つのコンステレーション点の間に配置される場合に、これは、第2のイメージ境界が、イメージ境界の右に配置され、イメージ境界の右側の第2のギャップ内にあり、ギャップは、2つのコンステレーション点の間のスペースである。
コンステレーション点が信号に対してイメージ境界の反対側に存在し、信号とキー点との間のユークリッド距離が信号とイメージ点との間の距離より大きい時に第2のイメージ境界(l’)を定義することは、次式に従って行われ得る。
コンステレーション点が信号に対してイメージ境界の反対側に存在し、信号とキー点との間のユークリッド距離が信号とイメージ点との間の距離より大きくない時に第2のイメージ境界を定義することは、次式に従って行われ得る。
第2のイメージ点xl’は、第2のイメージ境界のすぐ左の(すなわち、第2のイメージ境界より小さい)コンステレーション点とすることができる。
第2のイメージ境界がその間に配置される2つのコンステレーション点の両方が存在することをチェックすることは、第2のイメージ境界がコンステレーションの領域内にあることを確かめる。点の一方が存在しない場合には、境界は、コンステレーションの領域内に存在することができず、これに対応して、第2のイメージ点は存在することができない。このシナリオでは、最も近い相補コンステレーション点と2番目に近い相補コンステレーション点とに対するさらなる変更は、行われない。同様の原理が、(第1の)イメージ境界に関してあてはまり、チェックは、イメージ点が存在することを確かめるために着手される。
第2のイメージ境界がその間に配置される2つのコンステレーション点の両方が存在することをチェックすることすなわち、第2のイメージ境界が存在することをチェックすることは、次式が真であるかどうかをチェックすることによって行われ得る。
第2のイメージ点を2番目に近い相補コンステレーション点としてセットすることは、次式を使用して実施され得る。
硬判定点と補助硬判定点とを識別することは、
硬判定点を識別することと、
硬判定点がコンステレーション図の軸の端にあるかどうかを決定することと、
硬判定点がコンステレーション図の軸の端にある時に、
硬判定点の隣のコンステレーション点を第1の補助硬判定点としてセットすることと、
硬判定点から3つ離れたコンステレーション点を第2の補助硬判定点としてセットすることと
を備えることができる。
上記は、2進交番グレイラベル付けの特性に起因して真である。
一実施形態では、硬判定点は、最も近い(および、あてはまる場合には2番目に近い)相補コンステレーション点のすべてが見つけられた後に限って識別され得る。したがって、いくつかの実施形態では、最も近い(および2番目に近い)相補コンステレーション点は、硬判定点が本明細書で説明されるように識別される前に、本明細書で説明される方法を使用して、ビットごとに識別される。
これは、いくつかの実施形態で、硬判定点が、グレイ符号内の最後のビットのキー境界を使用してまたはシグネチャベクトルを使用して識別され得、これが、受信された信号をグレイ符号内の最後のビットのキー境界と比較した後に限って完了され得るからである。
コンステレーション図の軸の端は、次元のうちの1つにおける最後のコンステレーション点すなわち、コンステレーション図の次元の端点すなわち、コンステレーション図の外側境界を構成するコンステレーション点である。
硬判定点が軸の端にあるかどうかを決定することは、次式が真ではないかどうかをチェックすることを備えることができる。
上記が満足される場合には、硬判定点は軸の端にはない。上記が満足されない場合には、硬判定点は軸の端にある。
硬判定点の隣のコンステレーション点を第1の補助硬判定点としてセットすることは、次式に従って実施され得る。
硬判定点から3つ離れたコンステレーション点を第2の補助硬判定点としてセットすることは、次式に従って実施され得る。
硬判定点と補助硬判定点とを識別することは、
硬判定点を識別することと、
コンステレーション図の1次元の表現内で、第1のテスト点または第2のテスト点のどちらが信号により近いのかを決定することと、
ここにおいて、第1のテスト点および第2のテスト点は、硬判定点の両側のコンステレーション点である、
第1のテスト点が、第2のテスト点より信号に近くはない時に、
第2のテスト点を第1の補助硬判定点としてセットすることと
を備えることができる。
第1および第2のテスト点は、第1のテスト点が第2のテスト点より原点に近くなるように配置され得る。第1および第2のテスト点は、第1のテスト点が第2のテスト点より小さくなるように配置され得る。
第1のテスト点が、第2のテスト点より信号に近くはない時には、第1のテスト点は、第2の補助硬判定点としてセットされ得る。
第1のテスト点が、第2のテスト点より信号に近い時には、第1のテスト点は、第1の補助硬判定点としてセットされ得る。第2のテスト点は、第2の補助硬判定点としてセットされ得る。
硬判定点と補助硬判定点とを識別することは、
硬判定点を識別することと、
信号と第1のテスト点との間のコンステレーション図の1次元の表現におけるユークリッド距離と、信号と第2のテスト点との間のユークリッド距離とを計算することと、
ここにおいて、第1のテスト点および第2のテスト点は、硬判定点の両側のコンステレーション点であり、第1のテスト点は、第2のテスト点よりコンステレーション図の原点に近く、
信号と第1のテスト点との間の距離と信号と第2のテスト点との間の距離とを比較することと、
信号と第1のテスト点との間の距離が信号と第2のテスト点との間の距離より小さくはない時に、
第2のテスト点を第1の補助硬判定点として、第1のテスト点を第2の補助硬判定点としてセットすることと
を備えることができる。
硬判定点と補助硬判定点とを識別することは、
硬判定点を識別することと、
第1のテスト点と第2のテスト点とのどちらが受信された信号に最も近いのかを決定することと、ここにおいて、第1のテスト点および第2のテスト点は、硬判定点の両側のコンステレーション点であり、第1のテスト点は、第2のテスト点未満または第2のテスト点より小さい、
受信された信号を第1のテスト点と第2のテスト点との算術平均と比較することと、
算術平均が受信された信号より大きい時に、第1のテスト点を第1の補助硬判定点としてセットすることと
を備えることができる。
硬判定点と補助硬判定点とを識別することは、
硬判定点を識別することと、
コンステレーション図の1次元の表現内で、受信された信号を第1のテスト点と第2のテスト点との間の中点と比較することと、
ここにおいて、第1のテスト点および第2のテスト点は、硬判定点の両側のコンステレーション点であり、第1のテスト点は、第2のテスト点よりコンステレーション図の原点に近く、
第1のテスト点と第2のテスト点との間の中点が、受信された信号について第2のテスト点と同一の側にない時に、
第2のテスト点を第1の補助硬判定点として、第1のテスト点を第2の補助硬判定点としてセットすることと
を備えることができる。
硬判定点と補助硬判定点とを識別することは、
硬判定点の両側のコンステレーション点を第1のテスト点および第2のテスト点としてセットすること、
ここにおいて、第1のテスト点は、第2のテスト点よりコンステレーション図の原点に近い
を備えることができる。
上記は、硬判定点が軸の端にない場合に実施され得る。
硬判定点の両側のコンステレーション点を第1のテスト点および第2のテスト点としてセットすることは、

とに従って実施され得、ここで、xuは、第1のテスト点とすることができ、xvは、第2のテスト点とすることができる。
第2のテスト点を第1の補助硬判定点としてセットすることは、
を使用して実施され得る。
第1のテスト点を第2の補助硬判定点としてセットすることは、
を使用して実施され得る。
第1のテスト点が第2のテスト点より信号に近い時には、硬判定点と補助硬判定点とを識別することは、第3のテスト点を識別することと、第2のテスト点が第3のテスト点より信号から遠いかどうかを決定することとを備えることができる。第2のテスト点と第3のテスト点とのうちのどちらが信号により近いのかが、決定され得る。
第2のテスト点が第3のテスト点より信号から遠い時には、第1のテスト点が、第1の補助硬判定点としてセットされ得、第3のテスト点が、第2の補助硬判定点としてセットされ得る。
第2のテスト点が第3のテスト点より信号から遠くはない時には、第1のテスト点が、第1の補助硬判定点としてセットされ得、第2のテスト点が、第2の補助硬判定点としてセットされ得る。
第3のテスト点は、記憶されたルックアップテーブルから得ることができる。ストレージデバイスは、第3のテスト点を記憶するためのルックアップテーブルを記憶するように構成され得る。ストレージデバイスは、第3のテストのためのルックアップテーブルを受信するように構成され得る。プロセッサは、ルックアップテーブルが入力され、ストレージデバイスに記憶され得るように構成され得る。下記のステップは、ルックアップテーブルを投入するために、ユーザまたはプロセッサによって着手され得る。ルックアップテーブルは、コンステレーションサイズ、たとえばコンステレーション点の個数に依存するものとすることができる。2進交番グレイラベル付けが採用されると仮定すると、ルックアップテーブルは、コンステレーションごとに要求され得る。システムが、異なるレートで送信するように構成される場合に、ルックアップテーブルは、コンステレーションごとに記憶され得る。テーブルエントリは、受信される信号に依存しないものとすることができる。したがって、ルックアップテーブルは、オフラインで開発され、および/または評価され得る。
ルックアップテーブル内のエントリは、4を除くコンステレーションのすべての点について要求される。たとえば、基礎になるコンステレーションが8−PAMである場合には、4つのエントリを有するルックアップテーブルが必要である(図17と図18とを参照されたい)。これは、両端の点が、比較を全く必要とせず、第1および第2の補助点が、単純に決定されるからである。さらに、より内側の点に関して、第3の点は存在しない。
硬判定点と補助硬判定点とを識別することは、
ルックアップテーブルから値をルックアップすることと、
ここにおいて、ルックアップテーブル内の値は、コンステレーションのサイズに依存する、
補助硬判定点を識別するのにルックアップテーブルからの値を使用することと
を備えることができる。
ルックアップテーブルからの値は、点、たとえばテスト点または比較点を定義することができる。ルックアップテーブルからの値は、点を定義することができ、この点は、補助硬判定点とすることができる。
第3のテスト点を識別し、チェックする時に、下記のステップのいずれもが着手され得る。
第1のテスト点xuは、第1の補助硬判定点
としてセットされ得る。
決定ステップは、
であるかどうかを決定することができる。
そうではない場合には、第2のテスト点xvは、
としてセットされ得る。
が真である場合には、(ki+σi−σ1)÷4の剰余rが、計算され得る。
剰余rが0より大きい場合には、パラメータΔが、Δ=22-rem(r,2)と定義され得る。
剰余rが0より大きくはない場合には、パラメータr’が、
になるように定義され得る。その後、さらなるパラメータΔが、Δ=24-rem(r’,2)と定義され得る。
その後、第3のテスト点境界wが、
と定義され得る。
第3のテスト点は、xwと定義され得る。
その後、第2のテスト点が第3のテスト点より信号から遠いすなわち、|y−xv|>|y−xw|かどうかが決定され得る。
そうである場合には、第3のテスト点が、第2の補助硬判定点としてセットされる、すなわち、
である。そうでない場合には、第2のテスト点が、第2の補助硬判定点としてセットされる、すなわち、
である。
この方法は、硬判定点を決定する際に第3の点が計算されることを可能にする。しかし、本明細書で説明される代替の方法によれば、ルックアップテーブルは、オフラインで投入され得、第3の点は、硬判定点が見つけられた後に、単純なルックアップテーブル照会によって直接に取り出され得る。
代替案では、補助硬判定点が、以下のように決定され得る。
2つのテスト点は、xαとxβと定義され得、α=km+σm−1およびβ=km+σm+1である。
受信された信号が、xβよりxαに近いかどうかが決定され得る。これに対する回答がYesである場合には、第1の補助硬判定点は、xαとしてセットされ得、
である。
その後、
であるかどうかが決定され得る。回答がNoである場合には、xβが、第2の補助硬判定点としてセットされ得る、

に対する回答がYesである場合には、
であるかどうかが決定され得る。wが、本明細書で説明されるアルゴリズムに従ってオフラインで決定され得ることに留意されたい。
に対する回答がNoである場合には、xβが、第2の補助硬判定点としてセットされ得る、

に対する回答がYesである場合には、第2の補助硬判定点は、次のようにセットされ得る。
受信された信号が、xβよりxαに近いのではない場合には、xβが、第1の補助硬判定点としてセットされ得る、
。その後、決定ステップが、
であるかどうかを決定する。これに対する回答がNoである場合には、xαが、第2の補助硬判定点としてセットされ得る、

に対する回答がYesである場合には、
であるかどうかがチェックされ得る。これに対する回答がYesである場合には、xαが、第2の補助硬判定点としてセットされ得る、
。これに対する回答がNoである場合には、第2の補助硬判定点は、次のようにセットされ得る。
一実施形態に従ってwを計算するための方法が、これから説明される。このアルゴリズムは、補助硬判定点がオフラインで決定され得るすべての実施形態と共に使用され得る。2つのわずかに異なるアルゴリズムが、コンステレーション点の左半分(図17参照)と右半分(図18参照)とのw(すなわち、ルックアップテーブルエントリ)を計算するために要求される。この2つのアルゴリズムが、これから説明される。
コンステレーション点の左半分に関して、まず、i=2とおく。その後、剰余が、r=rem(i,4)に従って計算され得る。
r>0であるかどうかに関して、決定が行われ得る。そうではない場合には、変数が、次のように定義され得る、
。r>0である場合には、変数は、その代わりに次のように定義され得る、δ=22-rem(r,2)
変数δが決定された後に、wの値は、w(i)=i+δ+1としてセットされ得る。
その後、次の演算が着手され得る、i=i+1。その後、決定ステップが、
であるかどうかを決定することができる。回答がYesである場合には、アルゴリズムは完了する。回答がNoである場合には、剰余をr=rem(i,4)として計算するために、ループがアルゴリズムを元に戻すことができる。
コンステレーション点の右半分のwを計算するための方法は、次の通りとすることができる。このアルゴリズムは、補助硬判定点がオフラインで決定され得るすべての実施形態と共に使用され得る。
まず、
とおく。その後、剰余が、r=rem(i−1,4)として計算され得る。次に、r>0であるかどうかに関する決定が行われ得る。決定ステップに対する回答がNoである場合には、変数が、
と定義され得る。決定に対する回答が、その代わりにYesである場合には、変数は、その代わりにδ=22-rem(r,2)と定義され得る。
次に、wが、w(i)=i−δ−1と定義され得る。その後、ステップが、i=i+1と更新することができる。
その後、決定ステップは、i>Mであるかどうかを決定することができる。回答がYesである場合には、アルゴリズムは完了し、wが決定されている。回答がNoである場合には、r=rem(i−1,4)として剰余を定義するために、ループがアルゴリズムを元に戻すことができる。
補助硬判定点または第2の(または後続の)補助硬判定点は、テスト点、またはコンステレーションサイズに依存する変数を使用して突き止められ得る。テスト点、またはコンステレーションサイズに依存する変数は、ルックアップテーブル内に記憶され得る。したがって、補助硬判定点または第2の(または後続の)補助硬判定点は、ルックアップテーブルの助けを得て決定され得る。
最も近い相補コンステレーション点と硬判定点とを使用して対数尤度比の値を決定することは、次式に従って行われ得、
ここで、LLRは、対数尤度比であり、biは、送信された符号語bのビット番号iであり、yは、受信された信号であり、xbは、コンステレーション点である。
一実施形態によれば、変調された信号をデマッピングするための対数尤度比の値を決定するための方法がある。この方法は、
2進交番グレイラベル付け符号によって識別される複数のコンステレーション点を備えるコンステレーション図を使用して復調されることになる、変調された信号を受信することと、
グレイラベル付け符号のビットについて、信号をコンステレーション図の1次元の表現上の点として考慮する時に信号に最も近い相補コンステレーション点を識別することと、
硬判定点を識別することと、
ここにおいて、硬判定点は、信号をコンステレーション図の1次元の表現上の点として考慮する時に信号に最も近いコンステレーション点であり、
相補コンステレーション点は、硬判定点と比較してビットについて異なる値を有するコンステレーション点である、
硬判定点と最も近い相補コンステレーション点とを使用して対数尤度比の値を決定することと
を備えることができる。
この方法は、2進交番グレイラベル付け符号によって識別される複数のコンステレーション点を備えるコンステレーション図の1次元を表現するプロット上の点として信号を表現することを備えることができる。
この方法は、対数尤度比を使用して信号を復調することを備えることができる。
一実施形態では、最も近い相補コンステレーション点は、グレイラベル付け符号のすべてのビットについて識別され得る。
グレイラベル付け符号のすべてのビットについて最も近い相補コンステレーション点を識別することは、
第1のビットについて第1のキー境界を定義することと、
ここにおいて、キー境界は、コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義する、
受信された信号を第1のキー境界と比較することと、
第1のイメージ境界を定義することと、
ここにおいて、イメージ境界は、コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義し、ここにおいて、イメージ境界は、ビットについて異なる値を有する2つのコンステレーション点の間で、キー境界について信号と同一の側に配置される、
コンステレーション点が信号に対して第1のイメージ境界の反対側に存在するかどうかをチェックすることと、
コンステレーション点が信号に対して第1のイメージ境界の反対側に存在しない時に、
第1のキー点と呼ばれる、信号に最も近く、信号に対して第1のキー境界の反対側にある相補コンステレーション点を、第1のビットの最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと、
さらなるビットごとにそれぞれのキー境界を順次定義することと、
ここにおいて、各それぞれのキー境界は、それぞれのビットについて異なる値を有する2つのコンステレーション点の間で、前のビットのキー境界について信号と同一の側に配置される
受信された信号を各それぞれのキー境界と比較することと、
さらなるビットごとにそれぞれのイメージ境界を定義することと、
ここにおいて、イメージ境界は、コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義し、ここにおいて、イメージ境界は、ビットについて異なる値を有する2つのコンステレーション点の間で、それぞれのキー境界について信号と同一の側に配置される、
コンステレーション点が信号に対してそれぞれのイメージ境界の反対側に存在するかどうかをチェックすることと、
コンステレーション点が信号に対してそれぞれのイメージ境界の反対側に存在しない時に、
それぞれのキー点と呼ばれる、信号に最も近く、信号に対してキー境界の反対側にある相補コンステレーション点を、それぞれのビットの最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと
を備えることができる。
最も近い相補コンステレーション点は、グレイラベル付け符号のすべてのビットについて識別され得、
ここにおいて、グレイラベル付け符号のすべてのビットについて最も近い相補コンステレーション点を識別することは、
第1のビットについて第1のキー境界を定義することと、
ここにおいて、キー境界は、コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義する、
受信された信号を第1のキー境界と比較することと、
第1のキー点と呼ばれる、信号に最も近く、信号に対して第1のキー境界の反対側にある相補コンステレーション点を、第1のビットの最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと、
さらなるビットごとにそれぞれのキー境界を順次定義することと、
ここにおいて、各それぞれのキー境界は、それぞれのビットについて異なる値を有する2つのコンステレーション点の間で、前のビットのキー境界について信号と同一の側に配置される、
受信された信号を各それぞれのキー境界と比較することと、
それぞれのキー点と呼ばれる、信号に最も近く、信号に対してそれぞれのキー境界の反対側にある相補コンステレーション点を、それぞれのビットの最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと
を備えることができる。
この方法は、
グレイラベル付け符号のビットについて、信号に最も近い相補コンステレーション点と信号に2番目に近い相補コンステレーション点とを識別することと、
硬判定点と補助硬判定点とを識別することと、ここにおいて、補助硬判定点は、硬判定点と同一のビットの値を有する、信号に2番目に近いコンステレーション点である、
硬判定点と、補助硬判定点と、最も近い相補コンステレーション点と、2番目に近い相補コンステレーション点とを使用して対数尤度比の値を決定することと
を備えることができる。
一実施形態にさらによれば、プロセッサ上で実行される時に、プロセッサに一実施形態による方法を実行させるコンピュータ実行可能命令を担持するコンピュータ可読担体媒体がある。
一実施形態にさらによれば、コンピュータが本明細書の他所で説明される方法を実行するためのプログラム命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体がある。
一実施形態によれば、不均一コンステレーションの低複雑性軟デマッピング(soft demapping)が考慮されるが、諸実施形態は、均一コンステレーションのために使用され得る。対数尤度比(LLR)の元の和対数表現が、受信された雑音汚染されている信号に最も近い2つの点だけを考慮することによってよりよく近似され得るという事実によって動かされて、あるアルゴリズムが、Max2−log MAPによって表される。周知のMax−log MAP軟デマッパと比較して、提案されるアルゴリズムは、優れた性能を提供すると同時に同一の複雑さのオーダーを有する。提案されるアルゴリズムの単純さは、基礎になるQAMの矩形の形状(すなわち、同相成分と直角位相成分の間の独立)ならびに2進交番グレイラベル付けの継承された対称性に頼る。提案されるアルゴリズムは、特殊なケースとしてMax−log MAPを包含する。
明瞭さのために、本開示では、Log MAPは、正確なLLR(指数の和の対数)を評価する最適軟復調器(soft demodulator)を表す。Max−log MAPおよびMax−logは、法外に複雑な正確なLLRを評価するのではなく、分子内ならびに分母内の支配的な項だけが計算される、Log MAPに対する代替方法を提供する。ブルートフォースMax−log MAPは、最も近いコンステレーション点第1の相補点が、すべてのコンステレーション点を用いる網羅的探索を介して突き止められるMax−log MAPである。これは、各ステップで候補点の個数を制限し、したがって複雑さを低減することを意図された提案される方法とは対照的である。
図1は、シャノン2D非拘束容量を通常の矩形形状のQAMコンステレーションおよびガウシアン形状QAMコンステレーションと比較する。図からわかるように、ガウシアン形状QAMコンステレーションを使用することは、より大きい容量をもたらすことができる。
対数の複雑さを有する不均一グレイラベル付けQAMコンステレーション用の近log MAP軟デマッパが、提案される。
諸実施形態は、均一なスペースを設けられたコンステレーションおよび不均一なスペースを設けられたコンステレーションと互換である。PAMが、矩形QAMに関して使用され得るが、諸実施形態は、これに限定されない。
一実施形態によれば、矩形QAM(すなわち、独立の同相成分/直角位相成分)、したがってPAMコンステレーションだけが、考慮される必要がある。ガウシアンフィッティングされた(Gaussian fitted)不均一PAMコンステレーションが、特定の例として考慮されるが、本開示が、ガウシアンフィッティングされた不均一PAMに決して限定されないことを理解されたい。
PAMコンステレーションの距離プロファイルのガウシアンフィッティング手法が、下で概要を示される。2mビットを有する符号語が不均一に分布すると仮定すると、ガウシアン形状同相点xk(それぞれ、直角位相)は、
として得られ、ここで、M=2mは、PAMコンステレーションのサイズを表す。m=3の例が、図2に示されている。通常のシナリオでは、これらの不均一コンステレーションは、誤り訂正符号(たとえば、LDPCまたはターボ符号)に関連して使用される。実用的観点から、不均一コンステレーション用の複雑さを低減された軟デマッパを研究することが、非常に重要である。この目的に向けて、一般性を失うことなく、AWGNチャネルにおいて、システムモデルが
によって与えられると仮定し、ここで、yは、雑音汚染された信号を表し、xbは、符号語b=(b1,b2,…,bm)に対応する送信されたシンボルを表し、nは、AWGNサンプルを表す。ここでは、受信された信号が等化ステップ(たとえば、ZFまたはMMSEなどの線形等化器)を受けており、したがって、異なるストリームが、独立に扱われ得ると仮定されることに留意されたい。さらに、受信器側での完全なCSIを仮定すると、フェージング係数は、基礎になるコンステレーションだけをスケールし、したがって、以下では無視される。
第iビットの元の対数尤度比(LLR)は、
によって与えられ、ここで、Noは、雑音分散を表す。
上式は、周知のMax−log近似のおかげで次のように単純化され得る。
ブルートフォースMax−log MAPデマッパは、両方のコンステレーション(すなわち、
によって表される、b:bi=1に対応するコンステレーションと、
によって表される、b:bi=0に対応するコンステレーションと)上でユークリッド距離を網羅的に最小化することからなる。したがって、LLR評価は、1次元あたりのユークリッド距離のM回の評価と1次元あたり1ビットあたりM−2回の比較とを伴い、2(M−2)log2M回のユークリッド距離比較に加えて、2M回のユークリッド距離計算のオーダーの全体的な計算的な複雑さを生じる。
一実施形態では、max−log MAP性能は、分子ならびに分母内の最初のn個(ただし、n>1)の項(降順すなわち、最小距離から最大距離に向かうと仮定して)を考慮することによって高められた。本明細書で説明される諸実施形態は、n=1とn=2とに関する。n>2を有するアルゴリズムは、本明細書では説明されないさらなるステップを必要とする。
一実施形態では、n=2の特殊なケースが考慮された(n=1およびM/2は、それぞれMax−logおよびlog MAPである)。
様々な変調次数とブロックサイズ64800を有するレート1/2 LDPCとに関する数値シミュレーションを介するMax−log MAPに関する性能利得が、図3に示されており、図3では、dB単位のEb/No(複素雑音分散に対する1ビットあたりのエネルギとして表された信号対雑音比を表す)が、x軸に沿ってプロットされ、ビット誤り率が、Y軸上にプロットされ、各グラフ内では、n=2(したがって、Max2−log MAPと呼ばれる)のケースが、Max−log MAPより低いビット誤り率を有することが示されている。図3のグラフ内の最も下のプロットは、log MAPである。
一実施形態によれば、ブルートフォース対応物の線形複雑さではなく対数の複雑さを有する不等スペースを設けられたQAMコンステレーションのMax2−log MAPを実施することを可能にする複雑さを低減されたアルゴリズムがある(2進交番グレイラベル付けを仮定する)。しかし、諸実施形態が、等しいスペースを設けられたQAMコンステレーションに同等に適用可能であることに留意されたい。
一実施形態は、nを1に制限する時に、Max−log MAPデマッパを包含することができる。
以下では、Max2−log MAPアルゴリズムが、概要を示される。実は、提案されるアルゴリズムは、Max−log MAPを包含し、したがって、不等スペースを設けられたPAMのためのMax−log MAPを提示する第1の実施形態が、まず示される。その後、第2の実施形態は、この手法をMax2−log MAPに向けて拡張する。
複雑さを低減されたMax−log MAPデマッパに関して、受信された信号点に最も近いコンステレーション点と定義される硬判定点を突き止めるために繰返し探索を使用することは、伝統的な実施形態と比較してわずかな追加の計算コストでMax−log MAPを評価することにつながる可能性がある。M個の点を有する不均一PAMを仮定し、{xk:k=1,…,M}が、昇順の同相コンステレーション点を表すものとする。本明細書でキー境界と呼ばれる、第kの制限する境界は、xkとxk+1との算術平均とすることができ、ここで、k=1,…,M−1であり、図2内の垂直の破線を参照されたい。
本明細書での目的が、コンステレーションの集合
から受信された信号に最も近い点を突き止めることであることを想起されたい。iのそれぞれについて、要求される点のうちの1つが、硬判定点である(本明細書ではxMLによって表される)。一般性を失うことなく、硬判定点が、集合
に対応すると仮定する。したがって、各ステップにおいて、相補コンステレーション
(上付きのcは、論理補数を表す)から、今後は
によって表される最も近い点を突き止めることだけが必要である。
繰返し探索の一連の比較の進行は、シグネチャベクトルσを介して追跡され得、ここで、σiは、受信された信号が現在のキー境界より大きい場合に1にセットされ、そうでない場合には、σiは0にセットされる。
一実施形態は、受信された信号を第k1の制限するキー境界と比較することによって開始することができる。まず、
とおく。グレイラベル付けのおかげで、この中央値境界は、コンステレーション

とを分離する。図4aを参照されたい。
したがって、この比較の結果に基づいて、
を決定することができる。すなわち、
である。
次に、受信された信号が、
を有する第k2のキー境界と比較される。同様に、第k2のキー境界が、

とを分離することが簡単に検証され得る(図4bを参照されたい)。次に、我々は、
を有する。このプロセスは、硬判定点が突き止められるまで継続する。最後のステップは、硬判定点の位置をトレースバックすること(すなわち、集合Xを決定すること)からなる。実際に、硬判定点の位置は、グレイ符号化されたシグネチャベクトルの個々のビットによって直接に与えられる。たとえば、M=16およびσ=[1 1]の場合に、グレイ符号化されたシグネチャベクトルは、[1 0]によって与えられる、すなわち、
であり、これは、
および
を暗示する。
連続するコンステレーション点の間の不等スペーシングに起因して、追加のテスト(イメージ境界を使用する)が、下で示されているように
を評価する時に要求される可能性があることに留意する価値がある。このテストは、等スペーシングに関しては要求されないはずである。
一実施形態による方法の例示的な概略図が、図5内で提供され、例示的な詳細なフローチャートが、図6内で提供されている。
複雑さを低減されたMax2−log MAPデマッパに関して、目的は、正確なLLRをよりよく近似するために最大の2つの項を使用することによって、元のMax−logデマッパを改善することである。
に次いで最も近い点(
によって表され、2番目に近い相補コンステレーション点と呼ばれる)が、同様の形で決定される。しかし、コンステレーション点の間の不等スペーシングの結果として、追加のチェックが実行され得ることに留意されたい。この追加のチェックは、イメージ境界と関連するイメージ点とを定義することによって行われる。
一実施形態によるMax2−log MAPデマッパの例示的な概略図が、図8内に要約されている。例示的な詳細なフローチャートが、図9a内で提供されている。図9bおよび図9cは、図9aのアルゴリズム内の特定のステップのより詳細な例示的なアルゴリズムを備える。
図6内に示された実施形態による諸実施形態は、既存の方法と比較した複雑さに関して相違を有する可能性がある。その一方で、図6のフローチャートによれば、受信された信号は、現在の境界とlog2M回比較される必要がある。イメージ点が存在する(イメージ点に関するさらなる情報については下を参照されたい)場合には、最大で追加のlog2M回のユークリッド距離比較が必要である。このアルゴリズムの終わりに、ユークリッド距離は、log2M+1回評価される必要がある。イメージ点が存在する場合には、最大で追加の2log2M回のユークリッド距離比較が必要である。したがって、図6のアルゴリズムによるMax−log MAPアルゴリズムの計算的な複雑さは、log2M+1回のユークリッド距離評価とlog2M回の境界比較とによって下に有界であり、3log2M+1回のユークリッド距離評価と2log2M回の比較とによって上に有界である。
したがって、図6のMax−log MAPデマッパの複雑さは、コンステレーションのサイズMに伴って対数的に増加する。
図13による実施形態に関して、受信された信号は、境界とlog2M回比較される。イメージ点の存在チェックは、log2M回の比較を伴い、イメージ点が存在する場合には、追加のlog2M回の比較が必要である。ユークリッド距離は、このアルゴリズムの終わりにlog2M+1回評価される必要がある。したがって、図13の実施形態によるmax−log MAPアルゴリズムのワーストケースの計算の複雑さは、log2M+1回のユークリッド距離評価と3log2M回の境界比較とによって与えられる。したがって、このmax−log MAPデマッパの複雑さは、コンステレーションのサイズMに伴って対数的に増加する。
ブルートフォースMax−log MAPの計算コストが、M回のユークリッド距離評価および(M−2)log2M回の比較まで増大することに留意する価値がある。
均一QAMコンステレーションに関して、イメージ点チェックは、省略され得、この場合に、提案されるアルゴリズムの計算の複雑さは、既存の実用的アルゴリズムと同一である。
その一方で、図9aから図9cの実施形態のMax2−log MAPの複雑さ分析は、次の通りである。受信された信号は、現在の境界とlog2M回比較される必要がある。イメージ点が存在する場合には、最大で2log2M+2回の追加のユークリッド距離比較が必要である(図9bを参照されたい)。このアルゴリズムの終わりに、ユークリッド距離は2log2M+3回評価される必要があるが、イメージ点が存在し、分析される必要がある場合には、最大で4log2M+4回(図9cを参照されたい)の追加のユークリッド距離評価が必要である。したがって、このアルゴリズムの計算的複雑さは、log2M回の境界比較と2log2M+3回のユークリッド距離評価とによって下に有界であり、3log2M+2回の比較と6log2M+7回のユークリッド距離評価とによって上に有界である。
同等のブルートフォース軟デマッパは、M回のユークリッド距離評価と、(M−2)log2M回と2(M−2)log2M回との間の比較とを必要とするはずである。
図14から図16の実施形態(下を参照されたい)のMax2−log MAPの複雑さ分析は、次の通りである。受信された信号は、現在の境界とlog2M回比較される必要があり、イメージ点の存在チェックは、log2M回の比較を伴い、イメージ点が存在する場合には、3log2M回の追加のユークリッド距離比較が必要である。4回のさらなる比較が、

とを決定するために必要である。
このアルゴリズムの終わりに、ユークリッド距離は、3log2M+3回評価される必要がある。したがって、このアルゴリズムのワーストケース計算的複雑さは、2log2M+3回のユークリッド距離評価と、5log2M+4回の境界比較と、log2M+2回のヤコビアン対数(Jacobian logarithm)とによって与えられる。同等のブルートフォース軟デマッパのワーストケース計算的複雑さは、M回のユークリッド距離評価と、2(M−2)log2M回の比較と、log2M+2回のヤコビアン対数とを伴う。
提案されるアルゴリズムは、ブルートフォース軟デマッパと比較して計算コストの大幅な節約を提供し、したがって、実用シナリオにおいて、特に近log MAP性能を提供しながらの高次変調に有利である。
図6のMax−log MAPアルゴリズムを使用する数値例を次に示す。
この実施形態は、図7aから図7dと、図5および図6のフローチャートとを参照して提供される。図7aから図7dが、正確に原寸通りではないが、実施形態の表示を提供するには十分に正確であることに留意されたい。
ビット数m=6であるものとする。本実施形態と同様に、同相成分と直角位相成分とに関する独立グレイラベル付けを用いる矩形QAMが考慮される時に、実成分と虚成分との独立の性質に起因して、コンステレーション点の最初の3つの値が、実軸上の位置と独立であり、したがって、下の例に関して計算される必要がないことに留意されたい。実際に、実軸の値および虚軸の値は、同一の方法を使用して独立に計算され得る。したがって、mは、3と考えられ得、したがって、下の例のコンステレーションのサイズM=8である。実ガウシアン形状PAMコンステレーション点は、{±0.1573; ±0.4888; ±0.8871; ±1.5341}によって与えられる。これらは、図7aから図7dではx1〜x8のラベルを付けられる。コンステレーション点x1からx8は、それぞれ000、001、011、010、110、111、101、100とグレイ符号化される。図7aを参照されたい。
雑音汚染された受信された信号点yが、図7aから図7dで黒のドットを用いてマークされた0.7724と等しいと仮定する。
一実施形態は、当初にiを1にセットし、したがって、キー境界は
である、S12。キー境界kiは、必ずコンステレーション点xiとxi+1との間の中間点に配置されるので、k1は、実軸上で0に配置される。
受信された信号は、第k1のキー境界と比較される。信号がキー境界より大きいので、σ1=1であり、最も近い相補コンステレーション点であるキー点は、
によって与えられる、S14。この点は、図7b内で破線の箱によって示されている。
ここで、x4が実際の最も近い相補コンステレーション点であることを確かめるためにチェックが着手される。というのは、連続するコンステレーション点の間の不等スペーシングに起因して、必ずそうなるとは限らないからである。これは、同様に受信された信号から相補コンステレーション点を分離することのできる第1のイメージ境界lを考慮することによって行われる。したがって、イメージ境界は、キー境界と同様の目的のために使用され得、それぞれのビットについて異なる値を有する点を分離する。イメージ点は、イメージ境界の隣に配置され得る。イメージ境界lは、
として計算される、S16。この場合には、l1=12であり、したがって、イメージ境界が、8まで増えるのみであるコンステレーション点の外側範囲を超えるので、イメージ点は存在することができない。これは、次の不等式を使用してチェックされ得る、S18。
第1のステップに関して、すなわち、第1のキー境界が定義された後に、第1のステップに関して
を実証することができ、これが、必ず指定された範囲の外の点を生じるので、いくつかの実施形態では、イメージ点が存在するかどうかのチェックが省略され得ることに留意されたい。
この繰返しに関してイメージ点が存在しないので、i<log2Mであるかどうかに関する決定が行われる、S20。そうではない場合には、境界に対する比較の必要な回数のすべてが、実行済みである。しかし、ここではi<log2Mであり、したがって、さらなる繰返しが行われる。
第k2のキー境界が、ここで、
を使用してセットされる、S22。ここで、k2=6であり、これは、0.6880によって与えられる。
その後、iは、i+1にセットされる、S24。
次に、受信された信号は、上と同様に第k2のキー境界と比較される、S14。信号が、まだキー境界より大きいので、σ2=1であり、
である、S14。これが、図7cに示されている。
ステップS16およびS18が、上で識別された相補コンステレーション点が実際の最も近い相補コンステレーション点であることを確認するために、もう一度実行される。まず、イメージ境界l2が、10として計算される。前と同様に、l2がS18の要件を満足しないので、イメージ点は存在しない。したがって、上で識別された相補コンステレーション点は、実際の最も近い相補コンステレーション点である。
i=2であり、log28=3であるから、決定S20に対する回答は、同様にYesであり、したがって、第k3のキー境界がセットされる、S22。k3=7であり、これは、1.2106によって与えられる。S24は、i=3をセットする。受信された信号が、第k3のキー境界と比較される。ここで、信号は、キー境界値より小さく、したがって、σ3=0と
とを得る、S14。
この場合に、イメージ点に関してチェックする時に、l3=5である、S16。これは、S18の不等式を満足し、したがって、イメージ点が存在する。したがって、受信された点と相補コンステレーション点x8との間の距離が、受信された点とイメージ境界l3の反対側のイメージ点との間の距離より大きいかどうかが、明示的にチェックされなければならない。これは、S26で、
であるかどうかをチェックすることによって行われる。S26に対する回答がNoである場合には、以前に最も近い相補コンステレーション点として識別された(すなわち、現在は
としてセットされている)キー点は、実際の最も近い相補コンステレーション点である。S26に対する回答がYesである場合には、実際の最も近い相補コンステレーション点は、実際にはイメージ点
であり、したがって、イメージ点が、最も近い相補コンステレーション点としてセットされる
、S28。
現在の例では、イメージ点
は、初期推定値
より受信された信号に近い。したがって、
は、x5に更新される、S28。これが、図7dに示されている。
ここで、硬判定点が、
として決定される、S30。この点は、図7dでは細い実線の長方形内にある。
シグネチャベクトルσ=[1 1 0]である。このシグネチャベクトルのグレイ符号化は[1 0 1]を与え、これは、
(すなわち、硬判定点が、その第1のビットとして1を有し、その第2のビットとして0を有し、その第3のビットとして1を有する)を示すが、最初の3つのビットは、実軸と虚軸との独立性に起因してグレイコーディングされたコンステレーション点内で無視されることに留意されたい(上を参照されたい)。グレイ符号化されたシグネチャベクトルは、
であり、
であり、
であることをも示す。
1およびX0から最も近い点(すなわち、各キー境界k1からk3の両側で信号点に最も近い点、具体的には
、およびxML)が、現在は識別済みである。したがって、受信された信号yと
、および
との間のユークリッド距離が計算され、式(4)からのLLRの近似が下記のように決定されることを可能にする。
図13に関して、Max−log MAPデマッパの代替実施形態が示されている。この実施形態は、図6に示された実施形態に対する変形形態である。この図は、図5のアルゴリズムに対応する。全般的に、このアルゴリズムは、図6を参照して説明されたものと同一である。同様の符号は、同様の演算を指す。したがって、相違だけが、ここで説明される。
S14の一部として最も近い相補コンステレーション点を当初にセットするのではなく、このアルゴリズムは、シグネチャベクトルをS15で更新するが、この時には、どの点をも最も近い相補コンステレーション点としてセットしない。
わずかに再定式化されたチェックが、イメージ点が存在するかどうかをチェックするのに使用される、S19。
S19が真ではない場合には、信号に最も近く、信号に対してキー境界の反対側にある相補コンステレーション点
が、
を使用して最も近い相補コンステレーション点としてセットされ(S35)、ここで、σは、シグネチャベクトル(下を参照されたい)であり、σiは、ベクトル内の第iの項目であり、上付きのcは、論理補数を表す。その後、このアルゴリズムは、図6のアルゴリズムと同様の形で進行する。
S19が真である場合には、第1の比較点が、xεとしてセットされ、ここで、
であり、第2の比較点が、xμとしてセットされ、ここで、
である、S27。
その後、ステップS29で、受信された信号が2つの比較点の算術平均より小さいかどうかがチェックされる。それに対する回答がYesである場合には、第1の比較点が、最も近い相補コンステレーション点としてセットされる、
、S31。それに対する回答がNoである場合には、第2の比較点が、最も近い相補コンステレーション点としてセットされる、
、S33。
その後、図13のアルゴリズムは、図6のアルゴリズムと同様の形で進行する。
Max−log MAPアルゴリズムの第2の実施形態(図13による)を使用することは、
を決定する時にキー点とイメージ点との中点が計算されるステップを伴うが、Max−log MAPデマッパの第1の実施形態(すなわち、図6による実施形態)と同一の数値結果を生じる。これから、これが短く説明される。
ビット数m=6であるものとする。この実施形態と同様に、同相成分と直角位相成分とに関して独立のグレイラベル付けを用いる矩形QAMが考慮される時に、実成分と虚成分との独立の性質に起因して、コンステレーション点の最初の3つの値が、実軸上の位置と独立であり、したがって、下の例に関して計算される必要がないことに留意されたい。実際に、実軸の値および虚軸の値は、同一の方法を使用して独立に計算され得る。したがって、mは、3と考えられ得、したがって、下の例のコンステレーションのサイズM=8である。実ガウシアン形状PAMコンステレーション点は、{±0.1573; ±0.4888; ±0.8871; ±1.5341}によって与えられる。これらは、図7aから図7dではx1〜x8のラベルを付けられる。コンステレーション点x1からx8は、それぞれ000、001、011、010、110、111、101、100とグレイ符号化される。図7aを参照されたい。
雑音汚染された受信された信号点yが、0.7724と等しいと仮定する。
一実施形態は、当初にiを1にセットし、したがって、キー境界は
である、S12。キー境界kiは、必ずコンステレーション点xiとxi+1との間の中間点に配置されるので、k1は、実軸上で0に配置される。
受信された信号は、第k1キー境界と比較される。信号がキー境界より大きいので、σ1=1である、S15。
である、S16。この場合に、l1=12であり、したがって、イメージ境界が、8まで増えるのみであるコンステレーション点の外側範囲を超えるので、イメージ点は存在することができない。これは、
であるかどうかをチェックすることによってチェックされ得る、S19。ここではそうではなく、したがって、最も近い相補コンステレーション点であるキー点は、
によって与えられる、S35。
ここで、i<log2Mであるかどうかに関するチェックが行われる、S20。そうではない場合には、境界に対する比較の必要な回数のすべてが、実行済みである。しかし、ここではi<log2Mであり、したがって、さらなる繰返しが行われる。
第k2のキー境界が、ここで、
を使用してセットされる、S22。ここで、k2=6であり、これは、0.6880によって与えられる。
その後、iは、i+1にセットされる、S24。
次に、受信された信号は、第k2のキー境界と比較される。信号が、まだキー境界より大きいので、σ2=1である、S15。
ステップS16およびS19が、上で識別された相補コンステレーション点が実際の最も近い相補コンステレーション点であることを確認するために、もう一度実行される。まず、イメージ境界l2が、10として計算される。前と同様に、l2がS19の要件を満足しないので、イメージ点は存在しない。
次に、
である、S35。
i=2であり、log28=3であるから、決定S20に対する回答は、同様にYesであり、したがって、第k3のキー境界がセットされる、S22。k3=7であり、これは、1.2106によって与えられる。S24は、i=3をセットする。受信された信号が、第k3のキー境界と比較される。ここで、信号は、キー境界値より小さく、したがって、σ3=0を得る。
この場合に、イメージ点に関してチェックする時に、l3=5である、S16。これは、S19の不等式を満足し、したがって、イメージ点が存在する。
したがって、受信された点と相補コンステレーション点x8との間の距離が、受信された点とイメージ境界l3の反対側のイメージ点との間の距離より大きいかどうかが、明示的にチェックされなければならない。
第1の比較点が、xε=x5としてセットされ、ここで、
であり、第2の比較点が、xμ=x8としてセットされ、ここで、
である、S27。
その後、ステップS29で、受信された信号が2つの比較点の算術平均より小さいかどうかがチェックされる。それに対する回答はYesでり、第1の比較点が、最も近い相補コンステレーション点としてセットされる、
、S31。
ここで、硬判定点が、
として決定される、S30。
シグネチャベクトルσ=[1 1 0]である。このシグネチャベクトルのグレイ符号化は[1 0 1]を与え、これは、
(すなわち、硬判定点が、その第1のビットとして1を有し、その第2のビットとして0を有し、その第3のビットとして1を有する)を示すが、最初の3つのビットは、実軸と虚軸との独立性に起因してグレイコーディングされたコンステレーション点内で無視されることに留意されたい(上を参照されたい)。グレイ符号化されたシグネチャベクトルは、
であり、
であり、
であることをも示す。
1およびX0から最も近い点(すなわち、各キー境界k1からk3の両側で信号点に最も近い点、具体的には
、およびxML)が、現在は識別済みである。したがって、受信された信号yと
、および
との間のユークリッド距離が計算され、式(4)からのLLRの近似が下記のように決定されることを可能にする。
図9a〜図9cのMax2−log MAPアルゴリズムの例示的実施形態を次に示す。この実施形態による数値例が、その後に説明される。
図9a、図9b、および図9cのフローチャートは、この実施形態による方法を示す。
キー境界k1およびシグネチャベクトル項目σ1が、Max−Log MAPの上の実施形態で説明されるように計算される、S42およびS44。初期の最も近い相補コンステレーション点
が、キー点として識別される、S44。
ここで、各ビットの2つの最も近い相補点
が識別される。この2つの点は、本明細書では最も近い相補コンステレーション点
および2番目に近い相補コンステレーション点
と呼ばれる。2つの最も近い相補コンステレーション点を識別することに関するプロセス、S46が、これから、図9bを参照してより詳細に説明され、図9bは、残りの相補コンステレーション点を識別するステップS46を示す。
まず、上でMax−Log MAP実施形態を参照して説明されたものと同一の形でイメージ境界lを定義することS460と、同様に上でMax−Log MAP実施形態を参照して説明されたようにイメージ点が存在するかどうかをチェックすることS461とによって、イメージ点が存在するかどうかがチェックされる。イメージ点が存在しない場合には、2番目に近い相補コンステレーション点
は、識別された最も近い相補コンステレーション点すなわちキー点(今は実際の最も近い相補コンステレーション点であると決定される)および関連するキー境界からより遠い1つのコンステレーション点と同一の、コンステレーション図の実軸(または虚軸)の部分に存在しなければならない、S462。
ステップS461が、イメージ点が存在すると決定する場合には、受信された信号点とキー点すなわち現在識別されている最も近い相補コンステレーション点(すなわち、現在
としてセットされている)との間の距離が、受信された点とイメージ点との間の距離より大きいかどうかがチェックされる、S463。
S463に対する回答がNoである場合には、現在識別されている相補コンステレーション点(すなわち、現在
としてセットされている)は、実際の最も近い相補コンステレーション点である。その後、イメージ点は、2番目に近い相補コンステレーション点としてセットされ、
、第2のイメージ境界l’が、
としてセットされる、S464。S466は、1≦l’≦Mであるかどうかをチェックし、S467は次に、信号点と2番目に近い相補コンステレーション点との間の距離が、信号点と第2のイメージ点xl’との間の距離より大きいかどうか、
を決定する。これらのチェックのいずれかに対する回答がNoである場合には、
および
の現在のアイデンティティに対するさらなる変更は、行われない。しかし、これらの不等式(S466およびS467)の両方が真である場合には、第2のイメージ点xl’が、2番目に近い相補コンステレーション点
としてセットされる、S468。
しかし、決定S463に対する回答がYesであり、したがって、受信された信号点とキー点すなわち現在識別されている最も近い相補コンステレーション点(すなわち、現在
としてセットされている)との間の距離が、受信された点とイメージ点との間の距離より大きい場合には、イメージ点は、実際の最も近い相補コンステレーション点である、
。最も近い相補コンステレーション点として置換されたばかりの点は、今や、2番目に近い相補コンステレーション点と仮定され、したがって、
である。その後、第2のイメージ境界が、
としてセットされる、S465。その後、決定ステップS466は、1≦l’≦Mであるかどうかをチェックし、その後、S467は、上と同様に
であるかどうかを決定する。これらのチェックのいずれかに対する回答がNoである場合には、
および
のアイデンティティに対するさらなる変更は、行われない。しかし、これらの不等式(S466およびS467)の両方が真である場合には、第2のイメージ点xl’が、2番目に近い相補コンステレーション点
としてセットされる、S468。
第2のイメージ境界と第2のイメージ点とを用いる上のチェックは、コンステレーション点の間の不等スペーシングに起因して要求される。
上で議論されるように、2つの点を比較し、そのどちらが受信された信号により近いのかを決定する時(たとえば、S467において)には、上で説明されるように、どちらが最も近いのかを確かめるために、2つの比較される点の間の中点が、見つけられ、受信された信号と比較され得ることが理解されなければならない。
上のMax−log MAPアルゴリズムと同様に、不等式i<log2M(S48)がもはや真ではなくなるまで、第ki+1のキー境界を定義し(S50)、iを増分的に増加させる(S52)ために、ループが実施される。i<log2Mがもはや真ではない場合に決定ステップS48に続くステップは、下でさらに議論される。
戻って図9aを参照すると、最も近い相補コンステレーション点(
)および2番目に近い相補コンステレーション点(
)が、ビットごとに突き止められ(S46)、i≧log2M(S48)になった後に、硬判定点xMLが、識別され得(
)、シグネチャベクトルが、グレイ符号化され得る、S50。
ここで、相補コンステレーション点ではない2つの最も近いコンステレーション点(すなわち、受信された信号に最も近いコンステレーション点と同一の、それぞれのビットの値を有するコンステレーション点)を見つけることが必要である。これらは、硬判定点xMLと補助硬判定点と、
と定義される。
MLに次いで最も近い(非相補)点(補助硬判定点)を見つけるために、受信された信号とxMLの左右の兄弟(siblings)との間の距離を比較しなければならず、その後、より近い点が、
として記憶される。グレイラベル付けのおかげで、
は、第1の補助硬判定点
がもはやxMLの兄弟ではなく、別の点が評価される必要がある(
によって表される第2の補助硬判定点)1つの位置を除いて、受信された信号に最も近い2つの点である。コンステレーション点が規則的なスペースを設けられる場合には、
は、シュノルオイヒナエニュメレーション(Schnorr-Euchner enumeration)による次の点と等しくなったはずである(すなわち、
が左兄弟である場合には、
は右兄弟であり、逆も同様である)。現在のケース、すなわち、コンステレーション点が均等なスペースを設けられない場合には、追加のチェックが、
を決定するために必要になる可能性がある。
ここで図9aを参照すると、まず、受信された信号点が軸のいずれかの端にあるかどうか、すなわち、信号点が、最小の可能なキー境界kiより小さいまたは最大の可能なキー境界kiより大きいのいずれかであるかどうかに関するチェックが行われる、S53。信号点が、最小の可能なキー境界より小さいまたは最大の可能なキー境界より大きいのいずれかである場合には、1<ki+σi<Mは、真ではない。
S53に対する回答がNoである場合には、S54が、

とをセットする。下で説明される方法を使用すると、
および
は、Max2−log MAP(b)を計算するのに使用され得る。
S53に対する回答がYesである場合には、信号点は、軸のどちらの端にもない。その後、S56は、
および
として2つの新しいエンティティを定義し、これらは、第1のテスト点(xu)と第2のテスト点(xv)とを定義する。これは、第1のテスト点xuと第2のテスト点xvとを、硬判定点の両側のコンステレーション点としてセットし、xuは、軸の中央に最も近い。
その後、信号点と第1のテスト点xuとの間の距離が、信号点と第2のテスト点xvとの間の同等距離より小さいかどうかがチェックされる、S58。S58に対する回答がNoであり、したがって|y−xu|≧|y−xv|である場合には、ステップS62が、

とをセットする。その後、Max2−log MAP(b)が、下で説明されるように計算され得る、S64。
S58に対する回答がYesであり、したがって|y−xu|<|y−xv|である場合には、さらなる一連のステップが、第1と第2との補助硬判定点
を突き止める(S60)ために要求される可能性がある。これらのさらなるチェックは、原点から離れるにつれて増加する、連続するコンステレーション点の間の分離に起因して要求される。
図9cは、S60のプロセスを示す。まず、xuが、
としてセットされる、S600。次に、決定ステップS601が、
であるかどうかを決定する。そうではない場合には、xvが、
としてセットされ、S602、Max2−log MAP(b)が、下で議論されるように計算され得る。
S601の結果がYesであり、したがって、
である場合には、(ki+σi−σ1)÷4の剰余rが、計算される、S603。
この剰余rが0より大きい場合には(ステップS604参照)、ステップS611が、Δ=22-rem(r,2)を定義する。
剰余rが0より大きくはない場合には(ステップS604参照)、ステップS605が、
を定義し、その後、S606が、Δ=24-rem(r’,2)を定義する。
S606またはS611のいずれかが着手された後に、S607が、
を定義する。その後、決定ステップS608が、|y−xv|>|y−xw|であるかどうかを決定する。そうである場合には、xwが、
としてセットされる。|y−xv|>|y−xw|が真ではない場合には、xvが、
としてセットされる、S609。
S60の方法は、xwの値が、記憶されたルックアップテーブルから取り出されて、オフラインで着手され得る。
戻って図9aを参照すると、その後、Max2−log MAP(b)が、下で概要を示されるように計算され得る、S64。
図9a〜図9cによるMax2−log MAP実施形態の数値例が、これから、図10a〜図10dと図11a〜図11cとを参照して説明される。
ここで、図10a〜図10dと図11a〜図11cとに示された特定の実施形態を参照すると、コンステレーション点の同一の個数およびスペーシングと同一の受信された信号点とが、上の数値例と同様に使用される。
キー境界k1およびシグネチャベクトル項目σ1が、上で第1の実施形態と図10bとS42とS44とを参照して説明されるように計算される。最初の最も近い相補コンステレーション点
が、キー点として識別される、S44。
第1の実施形態のS46とS460とS461と(図ADのフローチャートを参照されたい)と同様に、イメージ点が存在するかどうかを知るために、チェックが行われる。最初の2ビットに関してイメージ点は存在しないので(上を参照されたい)、2番目に近い相補コンステレーション点は、識別された最も近い相補コンステレーション点(今は実際の最も近い相補コンステレーション点であると決定される)ならびにキー境界k1とk2とからより遠い1つのコンステレーション点と同一の実軸(または虚軸)の部分にある相補コンステレーション点でなければならない。したがって、
および
は、
として直接に得られ、したがって、
であり、
である。図10bと図10cとを参照されたい。
図10dに示されたこの実施形態の第3のビットに関して、イメージ点
は、キー点(すなわち、最初に識別された最も近い相補コンステレーション点)より受信された信号点に近い。したがって、x5は、実際の最も近い相補コンステレーション点であり、そのようにセットされ、
(x8を置換する)、x8は、最初に2番目に近い相補コンステレーション点
としてセットされる、S465。ここで、第2のイメージ境界がセットされる、
。決定ステップS466は真であるが、決定ステップS467は真ではない、すなわち、
は、|y−x8|≦|y−x4|なので真ではない。したがって、点x8は、実際の2番目に近い相補コンステレーション点
(図10dに示されているように)であり、保持される。
したがって、最も近い相補コンステレーション点および2番目に近い相補コンステレーション点は、
である。
図9aから図9cに示されたアルゴリズムを継続し、図11aから図11cを参照すると、硬判定点xMLは、識別され得(
)、シグネチャベクトルは、グレイ符号化され得る、S50。この手順は、前の実施形態の手順に類似し、xML=x7とGray(σ)=[1 0 1]とを与える。
図9aの方法を継続すると、S53に関して、ki+σi=k3+σ3=7であり1<7<8である、S53。
であり、したがってu=6であり、v=8である。
信号点と第1および第2のテスト点xuおよびxvとの間の距離が、比較され、S58、xuが、より近い。したがって、S58に対する回答はYesである。第1の補助硬判定点
である、S600。
であり、これは真である、S601。その後、(ki+σi−σ1)÷4=6÷4の剰余rが計算され、r=2になる、S603。r>0であり、S604、したがって、ステップS611は、Δ=22-rem(r,2)=22-rem(2÷2)=4を定義する。S607は、
を定義する。xw=x2が、第2のビットに関して硬判定点の左隣であることが検証され得る。しかし、xv=x8は、xw=x2より信号点に近い。したがって、第2の補助硬判定点
である、S609。
その後、
が、
の2番目に近いコンステレーション点であり、
が、
の2番目に近いコンステレーション点であることが決定され得る。これは、現在のケースで、現在の例では[1 1 1]によって与えられる
に関連するグレイラベルが、第2のビットにおいて硬判定点のラベル[1 0 1]と異なるからである。
1およびX0から最も近い2つの点を突き止めたので、Max2−log MAP(b)は、
を使用して、また、近似
において2つの項を使用する時のLLRを仮定して、評価され得、ここで、x’MLは、それぞれのビットの補助硬判定点である(すなわち、
のうちの1つ)。それぞれのビットのLLRは、
に従って計算され得る。
本開示によるMax2−log MAPデマッパのさらなる実施形態が、これから、図14から図18を参照して議論される。これらの図の要素が詳細には議論されない場合には、それらは、上の実施形態(すなわち、図9a〜図9cによる実施形態)と同一である。
ここで図14に移ると、一実施形態によるアルゴリズムを示すフローチャートが示されている。このアルゴリズムは、図9aに示されたアルゴリズムに対する変形形態である。ステップが、図9aのステップと同一である場合には、上と同様に、同一の符号が使用されている。図9aのアルゴリズムと図14のアルゴリズムとの間の相違だけが、下で議論される。
図9aのS44とは異なって、S45では、最も近い相補コンステレーション点が、シグネチャベクトル項目がセットされる時に同時にはセットされない。
相補点を突き止めるのに使用されるアルゴリズムS47は、図9aと図9bとのアルゴリズムとは異なり、図15を参照してより詳細に説明される。
相補コンステレーション点が、すべてのビットについて識別された後に、硬判定点がセットされ、S51、受信された信号点が軸のいずれかの端にあるかどうか、すなわち、信号点が最小の可能なキー境界より小さいまたは最大の可能なキー境界より大きいのいずれかであるかどうかに関するチェックが、行われる、S53。S53に対する回答がNoである(すなわち、硬判定点が軸の端にある)場合には、同一のアルゴリズムが、図9aのアルゴリズムに類似する形で継続する。
硬判定点が、軸の端にあるのではない場合には、図16を参照して議論されるように、補助硬判定点が識別される、S61。
図15は、最も近い相補コンステレーション点を突き止めるためのアルゴリズムを示す。図15は、図14内でS47に示された、最も近い相補コンステレーション点を突き止めるためのアルゴリズムを示す。
イメージ境界が、本明細書の他所で説明されるように定義される、S471。その後、同様に本明細書で説明される方法に従って、イメージ点が存在するかどうかを知るためにチェックが行われる、S472。イメージ点が存在しない(すなわち、イメージ点がコンステレーションの外部に配置される)場合には、受信された信号に対してキー境界の反対側にある相補コンステレーション点が、
に従って最も近い相補コンステレーション点としてセットされ、それに隣接する相補コンステレーション点が、
に従って2番目に近い相補コンステレーション点としてセットされる。
S472に対する回答がYesであり、イメージ点が存在する場合には、第1の比較点が、xεとしてセットされ、ここで、
であり、第2の比較点が、xμとしてセットされ、ここで、
であり、S474、ここで、
は、キー境界に最も近く、キー境界の反対側にある相補コンステレーション点であり、l+σiは、イメージ点である。
その後、ステップS475で、受信された信号が2つの比較点の算術平均より小さいかどうかがチェックされる。これに対する回答がYesである場合には、受信された信号は、第1の比較点に最も近く、したがって、第1の比較点が、最も近い相補コンステレーション点としてセットされる、
、S476a。これに対する回答がNoである場合には、受信された信号は、第2の比較点に最も近く、第2の比較点が、最も近い相補コンステレーション点としてセットされる、
、S476b。
第1の比較点が、最も近い相補コンステレーション点としてセットされる(S476a)場合には、第1の比較点が、コンステレーションの端にある(すなわち、その片側に隣接するコンステレーション点がない)かどうかが、ε>1であるかどうかをチェックすることによって決定される、S477a。これに対する回答がNoであり、したがって、第1の比較点がコンステレーションの端にある場合には、第2の比較点が、2番目に近い相補コンステレーション点としてセットされる、
、S480a。
S477aすなわちε>1に対する回答がYesである場合には、受信された信号が、第2の比較点に対して反対側の第1の比較点の隣であるコンステレーション点xε-1と第2の比較点との算術平均より小さい
かどうかが決定される、S478a。これは、受信された信号が、第2の比較点または第1の比較点の隣に最も近いかどうかをチェックする。これに対する回答がYesである(すなわち、第1の比較点の隣が、第2の比較点より受信された信号に近い)場合には、第1の比較点の隣が、2番目に近い相補コンステレーション点としてセットされる、S479a、
。これに対する回答がNoである(すなわち、第2の比較点が、第1の比較点の隣より受信された信号に近い)場合には、第2の比較点が、2番目に近い相補コンステレーション点としてセットされる、
、S480a。
同様に、第2の比較点が、最も近い相補コンステレーション点としてセットされる、S476b場合には、第2の比較点が、コンステレーションの端にある(すなわち、その片側に隣接するコンステレーション点がない)かどうかが、μ<Mをチェックすることによって決定される、S477a。これに対する回答がNoであり、したがって、第2の比較点がコンステレーションの端にある場合には、第1の比較点が、2番目に近い相補コンステレーション点としてセットされる、
、S480b。
S477bすなわちμ<Mに対する回答がYesである場合には、受信された信号が、第1の比較点に対して反対側の第2の比較点の隣であるコンステレーション点xμ-1と第2のコンステレーション点との算術平均より小さい
かどうかが決定される、S478b。これは、受信された信号が、第1の比較点または第2の比較点の隣に最も近いかどうかをチェックする。これに対する回答がNoである(すなわち、第2の比較点の隣が、第1の比較点より受信された信号に近い)場合には、第2の比較点の隣が、2番目に近い相補コンステレーション点としてセットされる、S479b、
。これに対する回答がYesである(すなわち、第1の比較点が、第2の比較点の隣より受信された信号に近い)場合には、第1の比較点が、2番目に近い相補コンステレーション点としてセットされる、
、S480a。
図16は、図14のアルゴリズム内で使用される第1の補助硬判定点と第2の補助硬判定点とを突き止めるためのアルゴリズムを示す。しかし、図16のアルゴリズムは、任意の実施形態と共に使用され得る。
S611では、2つのテスト点がxαおよびxβと定義され、ここで、α=km+σm−1であり、β=km+σm+1である。次に、受信された信号が、xβよりxαに近いかどうかが決定される、S612。S612に対する回答がYesである場合には、S613が、第1の補助硬判定点をxαとしてセットする、
。その後、決定ステップS614が、
であるかどうかを決定する。これに対する回答がNoである場合には、xβが、第2の補助硬判定点としてセットされる、
、S615。
S614に対する回答がYesである場合には、S616が、
であるかどうかをチェックする。wが、図17および図18に示されたアルゴリズムに従ってオフラインで決定されることに留意されたい。S616に対する回答がNoである場合には、xβが第2の補助硬判定点としてセットされる、
、S615。S616に対する回答がYesである場合には、第2の補助硬判定点は、次のようにセットされる。
、S617。
S612に対する回答がNoである場合には、S618が、第1の補助硬判定点をxβとしてセットする、
。その後、決定ステップS619が、
であるかどうかを決定する。これに対する回答がNoである場合には、xαが、第2の補助硬判定点としてセットされる、
、S620。
S619に対する回答がYesである場合には、S621が、
であるかどうかをチェックする。S621に対する回答がYesである場合には、xαが、第2の補助硬判定点としてセットされる、
、S620。S621に対する回答がNoである場合には、第2の補助硬判定点は、次のようにセットされる、
、S622。
図17は、wを計算するためのアルゴリズムを示す。このアルゴリズムは、補助硬判定点がオフラインで決定され得る任意の実施形態と共に使用され得る。まず、i=2とおく、S100。その後、r=rem(i,4)とする、S102。次に、r>0であるかどうかに関する決定が行われる、S104。S104に対する回答がNoである場合には、
とする、S106。S104に対する回答がYesである場合には、δ=22-rem(r,2)とする、S108。
次に、S106またはS108のいずれかの後に、w(i)=i+δ+1とし、S110、その後、i=i+1とする、S112。その後、決定ステップが、
であるかどうかを決定する、S114。回答がYesである場合には、このアルゴリズムは完了する。回答がNoである場合には、ループが、アルゴリズムをS102に引き戻す。
図18は、wを計算するためのアルゴリズムを示す。このアルゴリズムは、補助硬判定点がオフラインで決定され得る任意の実施形態と共に使用され得る。まず、
とおく、S200。その後、r=rem(i−1,4)とする、S202。次に、r>0であるかどうかに関する決定が行われる、S204。S204に対する回答がNoである場合には、
とする、S206。S204に対する回答がYesである場合には、δ=22-rem(r,2)とする、S208。
次に、S206またはS208のいずれかの後に、w(i)=i−δ−1とし、S210、その後、i=i+1とする、S112。その後、決定ステップが、i>Mであるかどうかを決定する、S214。回答がYesである場合には、このアルゴリズムは完了し、wが決定されている。回答がNoである場合には、ループが、アルゴリズムをS202に引き戻す。
これから、図14から図16の実施形態によるMax2−log MAPデマッパの数値例が、提供される。
最初の2ビットに関して、イメージ点はなく、したがって、
および
は、
として直接に得られ、S473、したがって、
であり、
である。第3のビットに関して、イメージ点が存在し、S472、受信された信号は、キー点とイメージ点との中央値より小さい、S474、S475。したがって、イメージ点が、最も近い相補コンステレーション点としてセットされる、S476a。イメージ点は、コンステレーションの端にあるのではなく、S477a、したがって、受信された信号は、xε-1=x4とxμ=x8の中央値と比較され、S478a、これは、0.6884によって与えられ、したがって、
である。
二分探索の終わりに、このアルゴリズムは、硬判定点を
として決定する。km+σm=7であり、したがって、S53に対する回答はYesである。ここで図16を見ると、α=6であり、β=8である。左兄弟(すなわち、x6)は、右兄弟(すなわち、x8)より受信された信号に近く(すなわち、受信された信号は、この2つのコンステレーション点の中央値より小さい、S612)、その後、
は、x6にセットされる、S613。
を突き止めるために、このアルゴリズムは、以下のように進行する。しかし、ベクトルwが、たとえば図17および図18に示されたアルゴリズムを使用して、前もって記憶されると仮定されることに留意されたい。ベクトルwがこの特定の例に関してどのように計算されるのかが、ここで示される。
m+σm=7を有する。したがって、S614に対する回答はYesである。
今、wの値が計算される必要がある。これは特定の例に関して行われているので、図17/18のアルゴリズムは、繰り返しては行われない。
この特定の例では、これが、図18を参照して行われる。というのは、我々が、コンステレーションの右半分、r=2で動作しており、したがって、δ=4であり、w(7)=7−4−1=2であるからである。w(7)の値は、オフライン計算を使用して先験的に投入されたルックアップテーブルから獲得され得る。その後、このアルゴリズムは、受信された信号を、x2とx8との中央値(0.5227によって与えられる)と比較し、したがって、
は、x8にセットされる。
最後に、その後、
が、

の2番目に近い点であり、
が、
の2番目に近い点であることが決定され得る。X1とX0とからの2つの最も近い点を突き止めたので、このアルゴリズムは、max2−log MAPを評価する。
一実施形態によるMax2−log MAPデマッパのさらなる説明が、これから提供される。以下の説明では、上で使用されたものとは異なる表記が使用される場合がある。しかし、説明される実施形態は、本開示の範囲内にある。
不均一なスペースを有し、同程度に確からしい点を有するコンステレーションは、AWGNチャネル上でシャノン容量を達成するのに不十分であることが知られている。1次元シグナリングに関して、この損失(シェイピング損失(shaping loss)と称する)は、高信号対雑音比および大きいコンステレーションサイズMに関して1.53dBに達する。シェイピング損失は、異なる手段によって回復され得、その手段の1つは、隣接する点の間の不等スペーシングを可能にする幾何学的シェイピング(geometric shaping)を介するものである。しかし、提供される性能改善は、均一コンステレーションに関するより高い変調複雑性を犠牲にして成り立つ。本明細書で説明される実施形態は、不均一パルス振幅変調(NU−PAM)の近最適低複雑性軟デマッピングに関する。諸実施形態の計算コストは、その複雑さがMに伴って線形に増加する、対応するブルートフォースデマッパとは対照的に、Mに伴って対数的に増加する。複雑さの節約は、コンステレーションのサイズが増大するにつれて大きくなり、このコンステレーションサイズの増大は、やがて現れるワイヤレス通信標準規格とビデオ放送標準規格とにあてはまる。
不均一なスペースを有し、同程度に確からしい点を有するコンステレーションは、AWGNチャネル上でシャノン容量を達成するのに不十分であることが知られている。実際に、実数値のAWGNチャネル(すなわち、基礎になるコンステレーションがPAMである)に関して、このこうむられる損失(シェイピング損失と称する)は、コンステレーションのサイズMが増大する時に、高SNR領域で使用される1チャネルあたり
ビットに達する。シェイピング損失は、異なる手段によって回復され得る。たとえば、シェイピング符号が、基礎になるコンステレーションの同程度に確からしい性質を変更するために使用され得、これは、ハフマン方式に従って到来ビットを符号化し、したがって、異なる長さの符号語を各コンステレーション点にマッピングすることによって行われ得る。このプレフィックス符号は、最適マクスウェル=ボルツマン分布に近付くように設計され得る。しかし、結果の可変レート送信は、バッファリング管理など、いくつかの実用上の問題を課す。別の手法は、超球になるようにコンステレーション点の境界領域を制限することからなる。境界超球次元Nが無限大に近付く時に、最適シェイピング利得が達成される。やはり、球の境界領域は、引き起こされる高い複雑さの変調/復調など、実用上の問題を課す。同程度に確からしい点を有するコンステレーションが、隣接する点の間の不等スペーシング(幾何学的シェイピングと称する)を可能にすることによって、漸近領域で(Mが非常に大きくなる時に)AWGNチャネル上でシャノン容量を達成できることも、実証されている。コンステレーション点が、変調器出力がガウス分布を示すようになる形で調整される場合に、結果のコンステレーションが、M→∞の時にAWGN容量に近付くことができることが、証明されている。
ガウシアンフィッティングされたコンステレーションの実例{xk:k=1,…,M}が、
によって得られる。上式内で、コンステレーション点が同様に確からしいと仮定されることに留意する価値がある。このガウシアンフィッティングは、同相と直角位相とのコンステレーションに独立に適用され得、結果の不均一直角位相振幅(NU−QAM)は、単純に、基礎になる不均一パルス振幅変調(NUPAM)コンステレーションのデカルト積である。
通常のシナリオでは、これらの不均一コンステレーションは、誤り訂正符号(たとえば、LDPCまたはターボ符号)に関連して使用される。本明細書で説明される実施形態は、近最適の、複雑さを低減された軟デマッパを開示する。このために、一般性を失うことなく、実AWGNチャネルyを仮定し、システムモデルは、
によって与えられ、ここで、yは、雑音汚染された信号を表し、xbは、2進ラベルb=(b1,b2,…,bm)に対応する送信されたシンボルを表し、wは、AWGNサンプルを表す。対数尤度比(LLR)は、
によって与えられ、ここで、N0は、雑音分散を表す。上式は、下で示されるmax−log近似のおかげで単純化され得る。
実用上の考慮に起因して、正確なLLRは、
ただし、fc(|x−y|)=log(1+e-|x-y|)、によって与えられるヤコビアン対数を再帰的に適用することによって、よりよく実施される。変調複雑性を手頃なレベルに保ちながら正確なLLRをよく近似するための複数の試みは、区分定数関数または区分線形関数によって補正関数を近似することに頼った。これらの手法は、近似された補正関数のパラメータをルックアップテーブル内に記憶することからなり、引数が含まれる区間に基づいて、近似補正関数が計算される。これらの手法の主要な短所は、まだ相対的に高い復調複雑さをもたらす、固有の再帰的な性質である。
LLR関数は、区分線形間数によってビットごとに近似されることも可能である。したがって、単純な二分探索を実行することによって、本アルゴリズムは、受信された信号がどの領域に含まれるのかを決定し、線形化されたLLRパラメータ(たとえば、傾きおよびy切片)が、ビットごとに直接に取り出される。区分線形LLRのパラメータが、SNRごとに評価される必要があることに留意する価値がある。Mに伴って対数的に増加する計算的複雑さを有する低複雑性max−log MAPデマッパも、提案された。しかし、本アルゴリズムは、均一コンステレーションを仮定する。
直観的には、元のLLRのよりよい近似は、分子ならびに分母の最初の2つの支配的な項を考慮することによって得ることができる。i=1,…,mについて、(b:bi=1)(それぞれ、b:bi=0)に対応する点の集合
(それぞれ、
)から受信された信号に最も近い2つの点を突き止めるための新しい低複雑性アルゴリズムが、提案される。提案されるアルゴリズムに対する言及は、max2−log MAPによって行われる。
硬判定点(z1によって表される)が、グレイ2進ラベルbを有すると仮定する。したがって、第iビットに関して、
である。
内からの受信された信号に次に近い点は、z2(i)と表される。相補コンステレーション
(上付きのcは論理補数を表す)からの受信された信号に最も近い2つの点は、それぞれ

とによって表される。提案されるアルゴリズムの背後にある主なアイデアは、硬判定推定値が見つけられた後に、点の残り(すなわち、z’1とz’2とz2)は、下で短く示されるように、制限された回数の比較とユークリッド距離評価とを介して決定され得るということである。
本手法は、数値の例を介してよりよく説明され、その後、一般化される。一実施形態は、硬判定点z1を突き止めることによって開始することができる。均一PAMコンステレーションの場合には、z1は、単純な形で得ることができるが、隣接する点の間の不等スペーシングに起因して、二分探索が使用される。
{xk:k=1,…,M}が、NU−PAMコンステレーション点を表すものとし、ここで、第nのキー境界は、単純にxnとxn+1との算術平均であり、n=1,…,M−1である。二分探索の全体を通しての一連の比較の進行は、シグネチャベクトルσを介して追跡され、第iのステップでは、σiは、受信された信号が現在の境界より大きい場合に1にセットされ、そうでない場合には、σiは0にセットされる。
M=8であるものとすると、NU−PAMコンステレーションは、{±0.1573; ±0.4888; ±0.8871; ±1.5341}によって与えられる。受信された信号yが、0.7724と等しいと仮定する。したがって、アルゴリズム(そのパート(A)が表2に提示され、そのパート(B)が表3に提示される)は、単純にNU−PAMコンステレーションの中央値(すなわち、0)であり、したがってσ1=1である、第n1のキー境界(n1=4である)と受信された信号を比較することによって開始する。2進交番グレイラベル付けのおかげで、このキー境界がコンステレーション

とをも分離し、したがって、我々は、

とを有する(図12(a)参照)ことに留意する価値がある。次に、受信された信号は、0.6880によって与えられ、したがってσ2=1である、第n2のキー境界(n2=6である)と比較される。同様に、第n2のキー境界が、

とを分離することが、簡単に検証され得、したがって、我々は、

とを有する(図12(b)参照)。受信された信号は、その後、1.2106によって与えられ、したがってσ3=0である、第n3のキー境界(n3=7である)と比較される。図12(c)から検証され得るように、このキー境界は、

とをも分離するが、隣接する点の間の不等スペーシングに起因して、追加のテストが、z’1(3)とz’2(3)とを突き止めるために必要になる可能性がある。
実際に、我々は、受信された信号が、
により近い、または、イメージ点
(ただし、
である)により近いのどちらであるのかを決定する必要がある可能性がある(図12(c)参照)。我々は、
を有し、点
が、
より受信された信号に近いことが見つけられ、これは、z’1(3)をx5にセットすることを暗示する。その後、受信された信号は、

との中点と比較され(図12(d)参照)、この中点は、0.6884によって与えられ(一点鎖線)、したがって、
であることを暗示する。ここで、硬判定点が決定され、
である。対応するグレイラベルは、[1 0 1]によって与えられ、これは、
を示すが、
である。一般に、このプロセスは、硬判定点が突き止められるまで継続し、第iステップでは、キー境界が
として更新される。全般的な手順は、アルゴリズムパート(A)に要約されている。
最後に、本アルゴリズムは、z2の評価に進行する。その後、受信された信号は、硬判定点の左隣(すなわち、x6)と右隣(すなわち、x8)(第1および第2のテスト点)の中点と比較され(図12(e)参照)、この中点は、1.0115によって与えられる(一点鎖線)。グレイラベル付けのおかげで、z1は、その兄弟と正確に1位置だけ異なり、したがって、上で述べられたテストに基づいて、z2(i)は、z1と異なるビット(たとえば、第jのビット)を除くすべてのiについて決定される。本アルゴリズムは、x6がj=2を有する硬判定推定値により近いと決定し、z2(1)=z2(3)=x6をもたらす。
次に、z2(j)が、次のように決定される。左兄弟
が、受信された信号により近いと仮定すると、受信された信号は、
によって表される、
からの右兄弟
と左兄弟(たとえばS60と図9cのプロセスを使用することによって、2進交番グレイコーディングに関してオフラインで決定され得る)との中点と比較され、その後、最も近い点が、z2(j)として記憶される。現在のケースでは、
(図12(f)参照)であり、受信された信号は、0.3235によって与えられる、
とx8との中点(一点鎖線)より大きいことが見つけられ、z2(2)=x8を暗示する。全般的な手順は、アルゴリズムパート(B)に要約されている。
複雑さ分析 M−PAMコンステレーションに関して、受信された信号は、追加のテストが要求される場合の2log2M回に加えて、境界とlog2M回比較される(アルゴリズムパート(A)参照)。次に、受信された信号は、境界と2回比較され(アルゴリズム(B)参照)、合計で3log2M+2回までの境界比較になる。最後に、2+log2M回のヤコビアン対数に加えて、ユークリッド距離が3+2log2M回評価される。ブルートフォース対応物は、2+log2M回のヤコビアン対数に加えて(2M−4)log2M回の比較に加えてユークリッド距離をM回評価する必要があるはずである。これは、提案されるアルゴリズムの複雑性のオーダーが、その複雑性のオーダーが線形に増加するブルートフォースアルゴリズムに反して、PAMコンステレーションのサイズに伴って対数的に増加することを示し、したがって、特に大きいサイズのコンステレーションに関して、本開示による実施形態に有利である。表1は、異なるデマッパの複雑さを要約する。max−log MAPは、提案されるアルゴリズムの追加ステップを除去することによって得られる。
元のlog MAPデマッパおよびmax−log MAPデマッパと共に、提案されるアルゴリズムのBER性能が、図3に提供されている。図3のデータに関して、AWGNチャネル上のインターリービングなしで64800のブロック長を用いるレート1/2 LDPCが使用される。図3から検証され得るように、説明される実施形態は、それぞれ256 NU−QAMと1024 NU−QAMと4096 NU−QAMとに関してBER 10-3でmax−log MAPデマッパに対して約0.07と0.14と0.2との利得を達成する。
異なるデマッパの次元あたりの計算コストは、表1から直接に得ることができる。たとえば、1024 NU−QAMに関して、基礎になるNU−PAMは、M=32のサイズを有する。したがって、log MAPデマッパは、32回のユークリッド距離評価と150回のヤコビアン対数とを必要とする。提案される実施形態は、17回の比較と、13回のユークリッド距離評価と、7回のヤコビアン対数とを必要とする。max−log MAPは、10回の比較と6回のユークリッド距離評価とを必要とする。
ある種の実施形態が説明されたが、これらの実施形態は、例としてのみ提示されたものであって、本発明の範囲を限定することは意図されていない。実際に、本明細書で説明される新規の方法、デバイス、および装置は、様々な他の形で実施され得、さらに、本明細書で説明される方法および装置の形態における様々な省略、置換、および変更は、本発明の趣旨から逸脱せずに行われ得る。添付の特許請求の範囲およびその同等物は、本発明の範囲および趣旨に含まれるものとしてそのような形態または変更を包含することが意図されている。

Claims (20)

  1. 対数尤度比の値を決定することによって変調された信号を復調する際に使用するためのデバイスであって、
    実行可能命令を記憶するように構成されたストレージデバイスと、
    前記ストレージデバイス上に記憶された前記命令を実行するように構成されたプロセッサと、
    を備え、前記プロセッサは、前記命令を実行する時に、
    2進交番グレイラベル付け符号によって識別される複数のコンステレーション点を備えるコンステレーション図を使用して復調されることになる、変調された信号を受信し、
    前記グレイラベル付け符号のビットについて、前記信号を前記コンステレーション図の1次元の表現上の点として考慮する時に前記信号に最も近い相補コンステレーション点を識別し、
    硬判定点を識別し、
    ここにおいて、前記硬判定点は、前記信号をコンステレーション図の1次元の表現上の点として考慮する時に前記信号に最も近いコンステレーション点であり、
    相補コンステレーション点は、前記硬判定点と比較して前記ビットについて異なる値を有するコンステレーション点である、
    前記硬判定点と前記最も近い相補コンステレーション点とを使用して対数尤度比の値を決定する
    ように構成される、
    デバイス。
  2. 最も近い相補コンステレーション点は、前記グレイラベル付け符号のすべてのビットについて識別される、請求項1に記載のデバイス。
  3. 最も近い相補コンステレーション点を識別することは、
    キー境界を定義することと、
    ここにおいて、キー境界は、前記コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義する、
    前記受信された信号を前記キー境界と比較することと、
    イメージ境界を定義することと、
    ここにおいて、イメージ境界は、前記コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義し、ここにおいて、前記イメージ境界は、前記ビットについて異なる値を有する2つのコンステレーション点の間で、前記キー境界について前記信号と同一の側に配置される、
    コンステレーション点が前記信号に対して前記イメージ境界の反対側に存在するかどうかをチェックすることと、
    コンステレーション点が前記信号に対して前記イメージ境界の反対側に存在しない時に、
    キー点と呼ばれる、前記信号に最も近く、前記信号に対して前記キー境界の反対側にある前記相補コンステレーション点を前記最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと
    を備える、請求項1に記載のデバイス。
  4. 前記グレイラベル付け符号のすべてのビットについて最も近い相補コンステレーション点を識別することは、
    第1のビットについて第1のキー境界を定義することと、
    ここにおいて、キー境界は、前記コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義する、
    前記受信された信号を前記第1のキー境界と比較することと、
    第1のイメージ境界を定義することと、
    ここにおいて、イメージ境界は、前記コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義し、ここにおいて、前記イメージ境界は、前記ビットについて異なる値を有する2つのコンステレーション点の間で、前記キー境界について前記信号と同一の側に配置される、
    コンステレーション点が前記信号に対して前記第1のイメージ境界の反対側に存在するかどうかをチェックすることと、
    コンステレーション点が前記信号に対して前記第1のイメージ境界の反対側に存在しない時に、
    第1のキー点と呼ばれる、前記信号に最も近く、前記信号に対して前記第1のキー境界の反対側にある前記相補コンステレーション点を、前記第1のビットの前記最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと、
    さらなるビットごとにそれぞれのキー境界を順次定義することと、
    ここにおいて、各それぞれのキー境界は、前記それぞれのビットについて異なる値を有する2つのコンステレーション点の間で、前のビットの前記キー境界について前記信号と同一の側に配置される、
    前記受信された信号を各それぞれのキー境界と比較することと、
    さらなるビットごとにそれぞれのイメージ境界を定義することと、
    ここにおいて、イメージ境界は、前記コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義し、ここにおいて、前記イメージ境界は、前記ビットについて異なる値を有する2つのコンステレーション点の間で、前記それぞれのキー境界について前記信号と同一の側に配置される、
    コンステレーション点が前記信号に対して前記それぞれのイメージ境界の反対側に存在するかどうかをチェックすることと、
    コンステレーション点が前記信号に対して前記それぞれのイメージ境界の反対側に存在しない時に、
    それぞれのキー点と呼ばれる、前記信号に最も近く、前記信号に対して前記キー境界の反対側にある前記相補コンステレーション点を、前記それぞれのビットの前記最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと
    を備える、請求項2に記載のデバイス。
  5. 前記硬判定点を識別することは、
    前記受信された信号を前記グレイラベル付け符号の最後のビットの前記キー境界と比較することと、
    前記グレイラベル付け符号の前記最後のビットの前記キー境界に最も近く、前記キー境界について前記信号と同一の側にある前記コンステレーション点を前記硬判定点としてセットすることと
    を備える、請求項4に記載のデバイス。
  6. 前記プロセッサは、
    2進シグネチャベクトルを決定する、
    ここにおいて、前記シグネチャベクトルの項目は、それぞれ、前記受信された信号と各それぞれのキー境界との間の前記比較の結果を備える、
    ようにさらに構成される、ここにおいて、
    前記硬判定点を識別することは、
    前記2進シグネチャベクトルと同等のグレイラベルを前記硬判定点としてセットすること
    を備える、請求項4に記載のデバイス。
  7. 最も近い相補コンステレーション点を識別することは、
    コンステレーション点が前記信号に対して前記イメージ境界の反対側に存在する時に、
    イメージ点と呼ばれる、前記信号に最も近く、前記信号に対して前記イメージ境界の反対側にある前記相補コンステレーション点と前記キー点とのうちで前記受信された信号に最も近いものを前記最も近い相補コンステレーション点としてセットすること
    をさらに備える、請求項3に記載のデバイス。
  8. 前記イメージ点と前記キー点とのうちで前記受信された信号に最も近いものを前記最も近い相補コンステレーション点としてセットすることは、
    第1の比較点を前記キー点と前記イメージ点との最小値としてセットすることと、
    第2の比較点を前記キー点と前記イメージ点との最大値としてセットすることと、
    前記受信された信号が前記第1の比較点と前記第2の比較点との算術平均より小さいかどうかを決定することと、
    前記受信された信号が前記算術平均より小さい時に、前記第1の比較点を前記最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと
    を備える、請求項7に記載のデバイス。
  9. 前記プロセッサは、
    前記グレイラベル付け符号の前記ビットについて、前記信号に最も近い相補コンステレーション点と前記信号に2番目に近い相補コンステレーション点とを識別し、
    硬判定点と補助硬判定点とを識別し、ここにおいて、補助硬判定点は、前記硬判定点と同一の前記ビットの値を有する、前記信号に2番目に近いコンステレーション点である、
    前記硬判定点と、補助硬判定点と、前記最も近い相補コンステレーション点と、前記2番目に近い相補コンステレーション点とを使用して対数尤度比の値を決定する
    ように構成される、請求項1に記載のデバイス。
  10. 前記プロセッサは、
    前記グレイラベル付け符号の前記ビットについて、前記信号に最も近い相補コンステレーション点と前記信号に2番目に近い相補コンステレーション点とを識別し、
    硬判定点と補助硬判定点とを識別し、ここにおいて、補助硬判定点は、前記硬判定点と同一の前記ビットの値を有する、前記信号に前記2番目に近いコンステレーション点である、
    前記硬判定点と、補助硬判定点と、前記最も近い相補コンステレーション点と、前記2番目に近い相補コンステレーション点とを使用して対数尤度比の値を決定する
    ように構成され、
    前記信号に前記最も近い相補コンステレーション点と前記信号に前記2番目に近い相補コンステレーション点とを識別することは、
    コンステレーション点が前記信号に対して前記イメージ境界の反対側に存在しない時に、
    前記最も近いコンステレーション点の隣の、前記キー境界について前記最も近いコンステレーション点と同一の側にある前記相補コンステレーション点を前記2番目に近い相補コンステレーション点としてセットすること
    をさらに備える、請求項4に記載のデバイス。
  11. 前記プロセッサは、
    前記グレイラベル付け符号の前記ビットについて、前記信号に最も近い相補コンステレーション点と前記信号に2番目に近い相補コンステレーション点とを識別し、
    硬判定点と補助硬判定点とを識別し、ここにおいて、補助硬判定点は、前記硬判定点と同一の前記ビットの値を有する、前記信号に2番目に近いコンステレーション点である、
    前記硬判定点と、補助硬判定点と、前記最も近い相補コンステレーション点と、前記2番目に近い相補コンステレーション点とを使用して対数尤度比の値を決定する
    ように構成され、
    前記信号に前記最も近い相補コンステレーション点と前記信号に前記2番目に近い相補コンステレーション点とを識別することは、
    コンステレーション点が、前記信号に対して前記イメージ境界の反対側に存在し、前記イメージ点が、前記キー点より前記信号に近い時に、
    前記イメージ点を前記最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと、
    前記イメージ点が、前記コンステレーションの端にある時に、
    前記キー点を前記2番目に近い相補コンステレーション点としてセットすることと、
    コンステレーション点が、前記信号に対して前記イメージ境界の反対側に存在し、前記イメージ点が、前記キー点より前記信号に近くはない時に、
    前記キー点を前記最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと、
    前記キー点が、前記コンステレーションの端にある時に、
    前記イメージ点を前記2番目に近い相補コンステレーション点としてセットすることと
    をさらに備える、請求項7に記載のデバイス。
  12. 硬判定点と補助硬判定点とを識別することは、
    前記硬判定点を識別することと、
    前記硬判定点が前記コンステレーション図の軸の端にあるかどうかを決定することと、
    前記硬判定点が前記コンステレーション図の軸の端にある時に、
    前記硬判定点の隣の前記コンステレーション点を第1の補助硬判定点としてセットすることと、
    前記硬判定点から3つ離れた前記コンステレーション点を第2の補助硬判定点としてセットすることと
    を備える、請求項9に記載のデバイス。
  13. 硬判定点と補助硬判定点とを識別することは、
    前記硬判定点を識別することと、
    前記コンステレーション図の1次元の表現内で、第1のテスト点または第2のテスト点のどちらが前記信号により近いのかを決定することと、
    ここにおいて、前記第1のテスト点および前記第2のテスト点は、前記硬判定点の両側のコンステレーション点である、
    前記第1のテスト点が、前記第2のテスト点より前記信号に近くはない時に、
    前記第2のテスト点を第1の補助硬判定点としてセットすることと
    を備える、請求項9に記載のデバイス。
  14. 硬判定点と補助硬判定点とを識別することは、
    ルックアップテーブルから値をルックアップすることと、
    ここにおいて、前記ルックアップテーブル内の前記値は、前記コンステレーションのサイズに依存する、
    補助硬判定点を識別するのに前記ルックアップテーブルからの前記値を使用することと
    を備える、請求項9に記載のデバイス。
  15. 前記対数尤度比の前記値を受け取るための復号器をさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
  16. 前記復号器は、出力を備え、前記復号器は、対数尤度比の値を繰り返し更新し、復号された信号を出力するように構成される、請求項15に記載のデバイス。
  17. 前記プロセッサは、前記対数尤度比の前記決定された値を使用して前記信号を復調するようにさらに構成される、請求項1に記載のデバイス。
  18. 変調された信号をデマッピングするための対数尤度比の値を決定するための方法であって、
    2進交番グレイラベル付け符号によって識別される複数のコンステレーション点を備えるコンステレーション図を使用して復調されることになる、変調された信号を受信することと、
    前記グレイラベル付け符号のビットについて、前記信号を前記コンステレーション図の1次元の表現上の点として考慮する時に前記信号に最も近い相補コンステレーション点を識別することと、
    硬判定点を識別することと、
    ここにおいて、前記硬判定点は、前記信号をコンステレーション図の1次元の表現上の点として考慮する時に前記信号に最も近いコンステレーション点であり、
    相補コンステレーション点は、前記硬判定点と比較して前記ビットについて異なる値を有するコンステレーション点である、
    前記硬判定点と前記最も近い相補コンステレーション点とを使用して対数尤度比の値を決定することと
    を備える方法。
  19. 最も近い相補コンステレーション点は、前記グレイラベル付け符号のすべてのビットについて識別され、
    ここにおいて、前記グレイラベル付け符号のすべてのビットについて最も近い相補コンステレーション点を識別することは、
    第1のビットについて第1のキー境界を定義することと、
    ここにおいて、キー境界は、前記コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義する、
    前記受信された信号を前記第1のキー境界と比較することと、
    第1のイメージ境界を定義することと、
    ここにおいて、イメージ境界は、前記コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義し、ここにおいて、前記イメージ境界は、前記ビットについて異なる値を有する2つのコンステレーション点の間で、前記キー境界について前記信号と同一の側に配置される、
    コンステレーション点が前記信号に対して前記第1のイメージ境界の反対側に存在するかどうかをチェックすることと、
    コンステレーション点が前記信号に対して前記第1のイメージ境界の反対側に存在しない時に、
    第1のキー点と呼ばれる、前記信号に最も近く、前記信号に対して前記第1のキー境界の反対側にある前記相補コンステレーション点を、前記第1のビットの前記最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと、
    さらなるビットごとにそれぞれのキー境界を順次定義することと、
    ここにおいて、各それぞれのキー境界は、前記それぞれのビットについて異なる値を有する2つのコンステレーション点の間で、前のビットの前記キー境界について前記信号と同一の側に配置される、
    前記受信された信号を各それぞれのキー境界と比較することと、
    さらなるビットごとにそれぞれのイメージ境界を定義することと、
    ここにおいて、イメージ境界は、前記コンステレーション図の1次元の表現上の値を定義し、ここにおいて、前記イメージ境界は、前記ビットについて異なる値を有する2つのコンステレーション点の間で、前記それぞれのキー境界について前記信号と同一の側に配置される、
    コンステレーション点が前記信号に対して前記それぞれのイメージ境界の反対側に存在するかどうかをチェックすることと、
    コンステレーション点が前記信号に対して前記それぞれのイメージ境界の反対側に存在しない時に、
    それぞれのキー点と呼ばれる、前記信号に最も近く、前記信号に対して前記キー境界の反対側にある前記相補コンステレーション点を、前記それぞれのビットの前記最も近い相補コンステレーション点としてセットすることと
    を備える、請求項18に記載の方法。
  20. プロセッサ上で実行される時に、前記プロセッサに請求項18に記載の方法を実行させるコンピュータ実行可能命令を担持するコンピュータ可読記憶媒体。
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