JP2015133536A - 対数尤度比算出装置、対数尤度比算出方法、及び対数尤度比算出用プログラム - Google Patents

対数尤度比算出装置、対数尤度比算出方法、及び対数尤度比算出用プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015133536A
JP2015133536A JP2014002493A JP2014002493A JP2015133536A JP 2015133536 A JP2015133536 A JP 2015133536A JP 2014002493 A JP2014002493 A JP 2014002493A JP 2014002493 A JP2014002493 A JP 2014002493A JP 2015133536 A JP2015133536 A JP 2015133536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
point
bit
axis
likelihood ratio
log likelihood
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014002493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6177141B2 (ja
JP2015133536A5 (ja
Inventor
努 朝比奈
Tsutomu Asahina
努 朝比奈
大介 新保
Daisuke Shinpo
大介 新保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014002493A priority Critical patent/JP6177141B2/ja
Publication of JP2015133536A publication Critical patent/JP2015133536A/ja
Publication of JP2015133536A5 publication Critical patent/JP2015133536A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6177141B2 publication Critical patent/JP6177141B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】ビット対数尤度比(LLR)を算出するための計算処理の演算量を大幅に削減することができる対数尤度比算出装置、対数尤度比算出方法及びプログラムを提供する。【解決手段】基準点検出回路10は、受信信号点との距離が最短となる送信シンボル点を基準点として選択し、ビット反転基準点検出回路11は、ビットLLR(Lk)の算出対象となるビット毎に、ビット反転基準点を選択する。基準軸射影回路12は、受信信号点と基準点と各ビット反転基準点を各々一軸上に射影し、軸内補正回路13は、基準点及びビット反転基準点の射影点の中点を原点にする補正値を求め、受信信号点の補正された射影点を算出する。シンボル点間補正回路14は、基準点及び各ビット反転基準点の射影点間の距離に応じて、前記受信信号点の補正された射影点の正規化補正を行うことで、2点間の距離の2乗の差分計算を不要とし、ビットLLR(Lk)を算出する。【選択図】図4

Description

本発明は、誤り訂正符号化されたビット列が多値変調方式によって変調されて送信された信号が入力され、この信号からビット対数尤度比(Log−Likelihood Ratio:LLR)を算出する対数尤度比算出装置(以下「LLR算出装置」とも言う。)、対数尤度比算出方法(以下「LLR算出方法」とも言う。)、及び対数尤度比算出用プログラム(以下「LLR算出用プログラム」とも言う。)に関するものである。
通信システムにおいては、送信装置側で情報ビットを符号化し、受信装置側で符号化情報ビットを復号することで、伝送路から受けるノイズなどによって発生する誤りの訂正を行う。送信装置側で行う符号化では、畳み込み符号(Convolutional code)、ターボ符号(Turbo code)、低密度パリティ検査(Low−Density Parity−Check:LDPC)符号などが用いられる。一般に、受信装置側で誤り訂正符号の復号を行う場合には、軟判定情報を用いた復号を行うことで、硬判定情報を用いた復号を行う場合よりも、ビット誤り率を改善することができる。軟判定情報は、送信ビットの信頼度を表すビット対数尤度比(ビットLLR)である。
通信システムで用いられる変調方式が位相偏移変調(Phase Shift Keying:PSK)、振幅位相変調(Amplitude Phase Shift Keying:APSK)、又は直交振幅変調(Quadrature Amplitude Modulation:QAM)などの多値変調方式である場合には、1つの送信シンボル点は複数のビットで構成される。1つの送信シンボル点を構成する複数のビットの内のkビット目(kは正の整数)のビットのビットLLRをLと表記すると、ビットLLR(L)は次式(1)により算出できる。
Figure 2015133536
式(1)において、rは、実軸(in−phase軸:I軸)と虚軸(quadrature軸:Q軸)とを有する複素平面である位相平面上において受信信号を示す受信信号点の位置ベクトルを示し、sは、位相平面上における送信シンボル点の位置ベクトルを示す。また、Ck,0は、1つの送信シンボル点を構成する複数のビットの内のkビット目のビットが0である送信シンボル点全体の集合(送信シンボル点群)を示し、Ck,1は、1つの送信シンボル点を構成する複数のビットの内のkビット目のビットが1である送信シンボル点全体の集合(送信シンボル点群)を示す。また、σは、通信路のガウス雑音の標準偏差を示す。
式(1)においてビットLLR(L)を算出するためには、式(1)の右辺の第1項の指数関数(exp)の値及び第2項の指数関数(exp)の値をそれぞれ計算し、第1項の指数関数の計算値の総和(集合Ck,0に属する送信シンボル点sについての計算値の総和)及び第2項の指数関数の計算値の総和(集合Ck,1に属する送信シンボル点sについての計算値の総和)のそれぞれに対する対数関数(ln)の値を計算しなければならない。このため、式(1)によるビットLLR(L)の算出には、膨大な演算量の計算処理が必要であり、このような計算処理を実行する回路をLLR算出装置に実装することは、回路規模の観点から現実的ではない。
例えば、非特許文献1においては、式(1)の右辺の第1項の指数関数の計算値の内の最大値(max exp)と第2項の指数関数の計算値の内の最大値(max exp)とを用い、これら以外の指数関数の計算値を無視する近似手法が示されている。次式(2)は、この近似方法を表す式である。
Figure 2015133536
式(2)において、sk,0,minは、1つの送信シンボル点を構成する複数のビットの内のkビット目のビットが0である送信シンボル点の内で、受信信号点rからの距離が最短である送信シンボル点の位置ベクトルを示す。また、sk,1,minは、1つの送信シンボル点を構成する複数のビットの内のkビット目のビットが1である送信シンボル点の内で、受信信号点rからの距離が最短である送信シンボル点の位置ベクトルを示す。
図1(a)から(e)は、位相平面上に多値変調方式の1つである16QAMにおける送信シンボル点を示す図である。図1(a)に示されるように、16QAMでは、1つの送信シンボル点は4ビットbで構成され、4行4列に並ぶ丸印で示される送信シンボル点(送信シンボル点の候補)の数は16個である。16個の送信シンボル点は、4ビットbを構成する各ビットについて、ビット(ビットb,b,b,bの各々)が0である複数の送信シンボル点から成る送信シンボル点群(図1(b)から(e)における白色領域)又はビット(ビットb,b,b,bの各々)が1である複数の送信シンボル点から成る送信シンボル点群(図1(b)から(e)における斜線領域)に分類される。16個の送信シンボル点の各々は、1ビット目のビットbについては、図1(b)に白色領域で示されるb=0の送信シンボル点群(集合C1,0)及び斜線領域で示されるb=1の送信シンボル点群(集合C1,1)のいずれかに含まれる。また、16個の送信シンボル点の各々は、2ビット目のビットbについては、図1(c)に白色領域で示されるb=0の送信シンボル点群(集合C2,0)及び斜線領域で示されるb=1の送信シンボル点群(集合C2,1)のいずれかに含まれる。また、16個の送信シンボル点の各々は、3ビット目のビットbについては、図1(d)に白色領域で示されるb=0の送信シンボル点群(集合C3,0)及び斜線領域で示されるb=1の送信シンボル点群(集合C3,1)のいずれかに含まれる。また、16個の送信シンボル点の各々は、4ビット目のビットbについては、図1(e)に白色領域で示されるb=0の送信シンボル点群(集合C4,0)及び斜線領域で示されるb=1の送信シンボル点群(集合C4,1)のいずれかに含まれる。
式(2)に基づいたLLR算出方法では、図2に示されるように、位相平面上において受信信号点rからの距離が最短である送信シンボル点である基準点sk,0,minと、基準点sk,0,minのビット反転基準点s1,1,min,s2,1,min,s3,1,min,s4,1,minとを算出する。次に、基準点sk,0,minと受信信号点rとの間の距離の2乗A と、ビット反転基準点s1,1,min,s2,1,min,s3,1,min,s4,1,minのそれぞれと受信信号点rとの間の距離の2乗A ,A ,A ,A とを算出する。次に、ビット反転基準点s1,1,min,s2,1,min,s3,1,min,s4,1,minと受信信号点rとの間の距離の2乗A ,A ,A ,A の各々から、基準点sk,0,minと受信信号点rとの間の距離の2乗A を減算して、4つの減算結果である(A −A )、(A −A )、(A −A )、(A −A )を算出する。これら減算結果を、2σで除算することによって、16QAMの1個の送信シンボル点を構成する4ビットの各々(ビットb,b,b,bの各々)について、ビットLLR(L)を算出する。
F.Tosato及びP.Bisaglia著、「Simplified Soft−Output demapper for Binary Interleaved COFDM with Application to HIPERLAN/2」、 Communications, 2002. ICC 2002. IEEE International Conference on, Vol.2, PP.664−668.
しかしながら、非特許文献1のLLR算出方法においては、基準点と受信信号点との間の距離の2乗及びビット反転基準点と受信信号点との間の距離の2乗を計算することによって、各ビットのビットLLRを算出しており、且つ、多値変調方式の多値数が増えるほど距離の2乗を計算する過程も増加する。このため、非特許文献1のLLR算出方法には、ビットLLRを算出するための計算処理の演算量が膨大になるという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、ビットLLRを算出するための計算処理の演算量を大幅に削減することができる対数尤度比算出装置、対数尤度比算出方法、及び対数尤度比算出用プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る対数尤度比算出装置は、誤り訂正符号化されたビット列が多値変調方式によって変調されて送信された信号である受信信号が入力され、該受信信号からビット対数尤度比を算出する対数尤度比算出装置であって、実軸及び虚軸を有する複素平面である位相平面上に配列された予め決められた個数の送信シンボル点の内、前記受信信号を示す受信信号点からの距離が最短となる送信シンボル点を基準点として選択する基準点検出回路と、前記予め決められた複数個の送信シンボル点の各々を構成するビット列の内の、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビット毎に、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビットの値が異なる任意の送信シンボル点をビット反転基準点として選択する処理を実行するビット反転基準点検出回路と、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビット毎に、前記受信信号点、前記基準点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点を、予め決められた射影用の直線軸である第1の軸に射影して、前記第1の軸に射影された前記受信信号点の射影点、前記基準点の射影点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点を取得する処理を実行する基準軸射影回路と、前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との中点を原点にする補正値を求め、前記受信信号点の射影点を前記補正値に基づいて補正して、前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理を実行する軸内補正回路と、前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との間の距離に応じて、前記軸内補正回路で算出された前記受信信号点の前記補正された射影点を正規化補正して、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットのビット対数尤度比を算出する処理を実行するシンボル点間補正回路と、前記ビット反転基準点検出回路が前記ビット反転基準点の射影点を求める処理、前記軸内補正回路が前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理、並びに、前記シンボル点間補正回路が前記ビット対数尤度比を算出する処理を、前記ビット列を構成する複数個のビットの各々について実行させる制御部とを有することを特徴とする。
本発明の他の態様に係る対数尤度比算出装置は、誤り訂正符号化されたビット列が多値変調方式によって変調されて送信された信号である受信信号が入力され、該受信信号からビット対数尤度比を算出する対数尤度比算出装置であって、実軸及び虚軸を有する複素平面である位相平面上に配列された予め決められた個数の送信シンボル点の内、前記受信信号を示す受信信号点からの距離が最短となる送信シンボル点を基準点として選択する基準点検出回路と、前記予め決められた複数個の送信シンボル点の各々を構成するビット列の内の、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビット毎に、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビットの値が異なる任意の送信シンボル点をビット反転基準点として選択する処理を実行するビット反転基準点検出回路と、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビット毎に、前記受信信号点、前記基準点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点を、予め決められた射影用の直線軸である第1の軸及び該第1の軸に直交する第2の軸の少なくとも一方に射影して、前記第1の軸及び前記第2の軸の少なくとも一方に射影された前記受信信号点の射影点、前記基準点の射影点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点を取得する処理を実行する基準軸射影回路と、前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との中点を原点にする補正値を求め、前記受信信号点の射影点を前記補正値に基づいて補正して、前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理を実行する軸内補正回路と、前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との間の距離に応じて、前記軸内補正回路で算出された前記受信信号点の前記補正された射影点を正規化補正して、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットのビット対数尤度比を算出する処理を実行するシンボル点間補正回路と、前記シンボル点間補正回路で算出された、前記第1の軸上の前記受信信号点の補正された射影点及び前記第2上の軸の前記受信信号点の補正された射影点とを重み付け加算した値をビット対数尤度比として出力する2次元対数尤度比算出回路と、前記ビット反転基準点検出回路が前記ビット反転基準点の射影点を求める処理、前記軸内補正回路が前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理、前記シンボル点間補正回路が前記ビット対数尤度比を算出する処理、並びに、前記2次元対数尤度比算出回路を、前記ビット列を構成する複数個のビットの各々について実行させる制御部とを有することを特徴とする。
本発明においては、受信信号点と基準点とビット反転基準点とを予め決められた軸上に射影し、基準点の射影点とビット反転基準点の射影点との中点が原点となるようにする補正を行い、基準点の射影点とビット反転基準点の射影点との間の距離に応じて受信信号点の射影点を正規化する補正を行うことで、ビットLLRを算出している。このように、本発明によれば、位相平面上における2つ点の距離の2乗を計算する必要がないので、ビットLLRの算出過程の演算量を大幅に削減することができる。
(a)から(e)は、位相平面上に16QAMにおける送信シンボル点を示す図である。 従来のLLR算出方法を示す図である。 本発明の実施の形態1及び2に係る受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1に係るLLR算出装置の構成を概略的に示すブロック図である。 (a)から(d)は、実施の形態1に係るLLR算出方法の一例を示す図である。 (a)から(d)は、図5(a)の1ビット目のビットLLRの算出処理を詳細に示す図である。 (a)から(d)は、図5(b)の2ビット目のビットLLRの算出処理を詳細に示す図である。 (a)から(d)は、図5(c)の3ビット目のビットLLRの算出処理を詳細に示す図である。 (a)から(d)は、図5(d)の4ビット目のビットLLRの算出処理を詳細に示す図である。 実施の形態1に係るLLR算出装置における処理を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るLLR算出装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2に係るLLR算出装置における処理を示すフローチャートである。
以下に、本発明を適用した対数尤度比(LLR)算出装置及びLLR算出方法を具体的に説明する。実施の形態1及び2においては、本発明を、欧州の地上デジタル放送規格であるグレイコード(Gray code)を用いた16QAM変調方式を採用した通信システムの受信装置に適用した例を説明する。ただし、本発明は、QAM変調方式を採用した通信システムの受信装置だけでなく、PSK又はAPSKなどのような他の多値変調方式を採用した通信システムの受信装置にも適用可能である
図3は、本発明の実施の形態1及び2に係る受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。図3に示される受信装置は、LLR算出装置(実施の形態1における符号1又は実施の形態2における符号3)と、軟判定誤り訂正復号装置2とを有する。LLR算出装置1(又は3)は、送信ビットを含む受信信号の位相平面上における受信信号点の位置(送信シンボル点の座標位置)から送信ビットの信頼性を表すビットLLRを算出する。軟判定誤り訂正復号装置2は、LLR算出装置1(又は3)で算出されたビットLLRを用いて送信ビットの誤り訂正復号を行い、復号ビット列を算出する。
実施の形態1.
図4は、本発明の実施の形態1に係るLLR算出装置1の構成を概略的に示すブロック図である。LLR算出装置1は、実施の形態1に係るLLR算出方法を実施することができる装置である。図4に示されるように、LLR算出装置1は、基準点検出回路10と、ビット反転基準点検出回路11と、基準軸射影回路12と、軸内補正回路13と、シンボル点間補正回路14と、各構成要素11〜14の動作を制御する制御部15とを有する。LLR算出装置1には、誤り訂正符号化された送信ビットのビット列が多値変調方式によって変調されて送信された信号が入力される。
図5(a)から(d)は、実施の形態1に係るLLR算出装置1の動作の一例、すなわち、実施の形態1に係るLLR算出方法の一例を示す図である。また、図6(a)から(d)は、図5(a)の1ビット目のビットLLRの算出処理を詳細に示す図であり、図7(a)から(d)は、図5(b)の2ビット目のビットLLRの算出処理を詳細に示す図であり、図8(a)から(d)は、図5(c)の3ビット目のビットLLRの算出処理を詳細に示す図であり、図9(a)から(d)は、図5(d)の4ビット目のビットLLRの算出処理を詳細に示す図である。
実施の形態1に係るLLR算出装置1は、誤り訂正符号化された4ビットのビット列bが多値変調方式である16QAMによって変調されて送信された信号が入力され、この受信信号からビットLLR(L)を算出する装置である。ただし、入力されるビット列のビット数は、4ビットに限定されない。また、受信信号の変調方式は、QAM変調方式に限定されない。
基準点検出回路10は、誤り訂正符号化されたビット列が多値変調方式によって変調されて送信された信号を受信し、予め決められた個数の送信シンボル点の候補から受信信号点との位相平面上における距離が最短となる送信シンボル点を基準点として選択する。なお、位相平面上における予め決められた個数の「送信シンボル点の候補」を、単に「送信シンボル点」とも言う。基準点検出回路10は、最短の距離が同じとなる送信シンボル点が複数ある場合は、その内の1つの送信シンボル点であれば、いずれの送信シンボル点を選択してもよい。例えば、基準点検出回路10は、図5(a)から(d)、図6(a)、図7(a)、図8(a)、図9(a)に示されるように、実軸(I軸)及び虚軸(Q軸)を有する複素平面である位相平面上に配列された予め決められた個数(図6(a)、図7(a)、図8(a)、図9(a)に4行4列の丸印で示される16個)の送信シンボル点の内、受信信号を示す受信信号点Rからの距離が最短となる送信シンボル点を基準点Sとして検出(選択)する。ただし、図6(a)、図7(a)、図8(a)、図9(a)に示される各処理は1つの受信信号点Rについて同じ処理であるため、例えば、図6(a)の処理のみを行い、処理結果を、例えば、制御部15内の記憶部又は制御部15に接続された記憶部に記憶するように構成すれば、図7(a)、図8(a)、図9(a)の処理を省略することができる。なお、実施の形態1においては、基準点を構成する4ビットbが“0000”である場合を説明する。
次に、ビット反転基準点検出回路11は、送信シンボル点の各々を構成するビット列bの内の、ビットLLR(L)の算出対象となるビットb毎に(すなわち、ビットb、b、b、bの各々について)、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbの値が異なる任意の送信シンボル点をビット反転基準点Iとして選択する処理を実行する。
例えば、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbが1ビット目(k=1)のビットbである場合には、ビット反転基準点検出回路11は、図1(b)、図5(a)及び図6(b)に示されるように、ビットbの値が基準点Sの1ビット目のビットの値“0”と異なる値“1”である送信シンボル点群(b=1の斜線領域にある8つの送信シンボル点、すなわち、ビット反転基準点の候補)の中の任意の送信シンボル点をビット反転基準点I=Iとして選択する処理を実行する。
また、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbが2ビット目(k=2)のビットbである場合には、ビット反転基準点検出回路11は、図1(c)、図5(b)及び図7(b)に示されるように、ビットbの値が基準点Sの2ビット目のビットの値“0”と異なる値“1”である送信シンボル点群(b=1の斜線領域にある8つの送信シンボル点、すなわち、ビット反転基準点の候補)の中の任意の送信シンボル点をビット反転基準点I=Iとして選択する処理を実行する。
また、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbが3ビット目(k=3)のビットbである場合には、ビット反転基準点検出回路11は、図1(d)、図5(c)及び図8(b)に示されるように、ビットbの値が基準点Sの3ビット目のビットの値“0”と異なる値“1”である送信シンボル点群(b=1の斜線領域にある8つの送信シンボル点、すなわち、ビット反転基準点の候補)の中の任意の送信シンボル点をビット反転基準点I=Iとして選択する処理を実行する。
また、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbが4ビット目(k=4)のビットbである場合には、ビット反転基準点検出回路11は、図1(e)、図5(d)及び図9(b)に示されるように、ビットbの値が基準点Sの4ビット目のビットの値“0”と異なる値“1”である送信シンボル点群(b=1の斜線領域にある8つの送信シンボル点、すなわち、ビット反転基準点の候補)の中の任意の送信シンボル点をビット反転基準点I=Iとして選択する処理を実行する。
なお、ビット反転基準点検出回路11において任意の送信シンボル点をビット反転基準点Iとして選択する処理は、基準点SからビットLLR(L)の算出対象となるビットb毎に、ビットLLR(L)の算出対象となるビット(b)の値が異なり、且つ、位相平面上における受信信号点Rからの距離が最短となる送信シンボル点を、b=1の領域(図1(b)から(e)における斜線領域)にある8個の送信シンボル点(ビット反転基準点の候補)から選択する処理とすることができる。
また、ビット反転基準点検出回路11において任意の送信シンボル点をビット反転基準点Iとして選択する処理は、基準点SからビットLLR(L)の算出対象となるビット(b)毎に、ビットLLR(L)の算出対象となるビット(b)だけを反転したビット列となる送信シンボル点を選択する処理としてもよい。ただし、この場合には、距離が最短となる送信シンボル点をビット反転基準点とした場合よりも、既に説明した式(2)が意図する近似よりも精度が低下するため、取得されたビットLLR(L)の信頼度は低くなるが、演算量が少なくなり、回路規模を小さくすることができる。
次に、基準軸射影回路12は、ビットLLR(L)の算出対象となるビットb毎に、受信信号点R、基準点S、及びビットLLR(L)の算出対象となるビットbのビット反転基準点Iを、予め決められた射影用の直線軸である第1の軸に射影して、第1の軸に射影された受信信号点の射影点(R,R)、基準点の射影点(S,S)、及びビットLLR(L)の算出対象となるビットbのビット反転基準点の射影点(Iki,Ikq)を求める処理を実行する。
ここで、射影用の直線軸をI軸又はQ軸とすることで、ビットLLR(L)を算出する際に、基準点及び各ビット反転基準点と受信信号点との間の距離の2乗を計算することなく、I軸成分又はQ軸成分のいずれかのみを用いて加減算で計算するだけで済むため、LLR算出過程の演算量を少なくすることができ、回路規模を小さくすることができる。
基準軸射影回路12は、第1の軸を実軸(I軸)とすることができる。また、基準軸射影回路12は、第1の軸を虚軸(Q軸)とすることもできる。
また、基準軸射影回路12は、基準点の射影点(S,S)とビットLLR(L)の算出対象となるビットbのビット反転基準点の射影点(Iki,Ikq)とが、第1の軸上において重なる場合に、第1の軸と異なる第2の軸を新たな射影用の直線軸として選択するように構成してもよい。また、第2の軸として、第1の軸に直交する直線軸を選択してもよい。この場合、第1の軸を実軸(I軸)とし第2の軸を虚軸(Q軸)としてもよく、逆に、第1の軸を虚軸(Q軸)とし第2の軸を実軸(I軸)としてもよい。欧州の地上デジタル放送における変調方式においては、ビット列の各ビットに応じて一軸上(I軸又はQ軸)に対応するように割り振られている(グレイマッピング法)場合は、各ビットに対応した軸とする。この場合には、選択した一軸上で射影点が重なる場合は、異なった軸、例えば、直交軸を選択するので、1つの軸上への射影点に基づいて処理する場合に比べて情報量が増え、LLR算出結果であるビットLLR(L)の信頼度が向上する。
さらに、基準軸射影回路12は、第1の軸を基準点Sと各ビット反転基準点Iとを通る直線軸とすることもできる。この場合には、実軸及び虚軸の両方についての情報を併せて考慮することができるので、LLR算出結果であるビットLLR(L)の信頼度が向上する。
例えば、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbが1ビット目(k=1)のビットbである場合には、基準軸射影回路12は、図5(a)及び図6(c)に示されるように、受信信号点R、基準点S、及びビットLLR(L)の算出対象となるビットbのビット反転基準点I=IをI軸に射影して、I軸に射影された受信信号点の射影点R、基準点の射影点S、及びビットbのビット反転基準点の射影点I1iを求める処理を実行する。
また、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbが2ビット目(k=2)のビットbである場合には、基準軸射影回路12は、図5(b)及び図7(c)に示されるように、受信信号点R、基準点S、及びビットLLR(L)の算出対象となるビットbのビット反転基準点I=IをQ軸に射影して、Q軸に射影された受信信号点の射影点R、基準点の射影点S、及びビットbのビット反転基準点の射影点I2qを求める処理を実行する。
また、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbが3ビット目(k=3)のビットbである場合には、基準軸射影回路12は、図5(c)及び図8(c)に示されるように、受信信号点R、基準点S、及びビットLLR(L)の算出対象となるビットbのビット反転基準点I=IをI軸に射影して、I軸に射影された受信信号点の射影点R、基準点の射影点S、及びビットbのビット反転基準点の射影点I3iを求める処理を実行する。
また、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbが4ビット目(k=4)のビットbである場合には、基準軸射影回路12は、図5(d)及び図9(c)に示されるように、受信信号点R、基準点S、及びビットLLR(L)の算出対象となるビットbのビット反転基準点I=IをQ軸に射影して、Q軸に射影された受信信号点の射影点R、基準点の射影点S、及びビットbのビット反転基準点の射影点I4qを求める処理を実行する。
次に、軸内補正回路13は、基準点の射影点(S,S)とビットLLR(L)の算出対象となるビットbのビット反転基準点の射影点(Iki,Ikq)との中点(Q′,I′)を原点にする補正値Mを求め、受信信号点の射影点(R,R)を補正値Mに基づいて補正して、受信信号点の補正された射影点L′を算出する処理を実行する。具体的には、次式(3)の計算を行う。
Figure 2015133536
式(3)において、r′は、受信信号点Rの射影点を示し、s′k,0,min及びs′k,1,minは、基準点及びビット反転基準点いずれかの射影点を示す。
例えば、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbが1ビット目(k=1)のビットbである場合には、軸内補正回路13は、図5(a)及び図6(d)に示されるように、基準点の射影点SとビットLLR(L)の算出対象となるビットbのビット反転基準点の射影点I1iとの中点Q′を原点にする補正値Mを求め、受信信号点の射影点Rを補正値Mに基づいて補正して、受信信号点Rの補正された射影点L′=L′を算出する処理を実行する。
また、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbが2ビット目(k=2)のビットbである場合には、軸内補正回路13は、図5(b)及び図7(d)に示されるように、基準点の射影点SとビットLLR(L)の算出対象となるビットbのビット反転基準点の射影点I2iとの中点Q′を原点にする補正値Mを求め、受信信号点の射影点Rを補正値Mに基づいて補正して、受信信号点Rの補正された射影点L′=L′を算出する処理を実行する。
また、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbが3ビット目(k=3)のビットbである場合には、軸内補正回路13は、図5(c)及び図8(d)に示されるように、基準点の射影点SとビットLLR(L)の算出対象となるビットbのビット反転基準点の射影点I3iとの中点Q′を原点にする補正値Mを求め、受信信号点の射影点Rを補正値Mに基づいて補正して、受信信号点Rの補正された射影点L′=L′を算出する処理を実行する。
また、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbが4ビット目(k=4)のビットbである場合には、軸内補正回路13は、図5(b)及び図9(d)に示されるように、基準点の射影点SとビットLLR(L)の算出対象となるビットbのビット反転基準点の射影点I4qとの中点Q′を原点にする補正値Mを求め、受信信号点の射影点Rを補正値Mに基づいて補正して、受信信号点Rの補正された射影点L′=L′を算出する処理を実行する。
次に、シンボル点間補正回路14は、基準点の射影点(S,S)とビットLLR(L)の算出対象となるビットbのビット反転基準点の射影点(Iki,Ikq)との間の距離Qに応じて、軸内補正回路13で算出された受信信号点の補正された射影点(L′)を正規化補正して(Qmin/Qを乗算して)、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbのビットLLR(L)を算出する処理を実行する。具体的には、次式(4)の処理を実行する。
Figure 2015133536
式(4)において、Qは、基準点の射影点と各ビット反転基準点の射影点との間の距離を示し、Qminは、送信シンボル点間の最小距離を示す。ここで、実装上の演算量を削減するために、Qmin/Qを2のべき乗(ビットシフト演算)のみで近似してもよい。また、加算演算とビットシフト演算で除算を表現してもよい。さらに、外部から与えられるように構成してもよい。このような処理を行うことによって、高精度な誤り訂正を実行することができる。
例えば、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbが1ビット目(k=1)のビットbである場合には、シンボル点間補正回路14は、図5(a)及び図6(d)に示されるように、基準点の射影点Sとビットbのビット反転基準点の射影点I1iとの間の距離Q=Qに応じて、軸内補正回路13で算出された受信信号点の補正された射影点(L′)を正規化補正して(Qmin/Qを乗算して)、ビットbのビットLLR(L)を算出する処理を実行する。
また、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbが2ビット目(k=2)のビットbである場合には、シンボル点間補正回路14は、図5(b)及び図7(d)に示されるように、基準点の射影点Sとビットbのビット反転基準点の射影点I2qとの間の距離Q=Qに応じて、軸内補正回路13で算出された受信信号点の補正された射影点(L′)を正規化補正して(Qmin/Qを乗算して)、ビットbのビットLLR(L)を算出する処理を実行する。
また、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbが3ビット目(k=3)のビットbである場合には、シンボル点間補正回路14は、図5(c)及び図8(d)に示されるように、基準点の射影点Sとビットbのビット反転基準点の射影点I3iとの間の距離Q=Qに応じて、軸内補正回路13で算出された受信信号点の補正された射影点(L′)を正規化補正して(Qmin/Qを乗算して)、ビットbのビットLLR(L)を算出する処理を実行する。
また、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbが4ビット目(k=4)のビットbである場合には、シンボル点間補正回路14は、図5(d)及び図9(d)に示されるように、基準点の射影点Sとビットbのビット反転基準点の射影点I4qとの間の距離Q=Qに応じて、軸内補正回路13で算出された受信信号点の補正された射影点(L′)を正規化補正して(Qmin/Qを乗算して)、ビットbのビットLLR(L)を算出する処理を実行する。
制御部15は、ビット反転基準点検出回路11がビット反転基準点Iを選択する処理、基準軸射影回路12が前記受信信号点の射影点(R,R)、基準点の射影点(S,S)及びビット反転基準点の射影点(Iki,Ikq)を求める処理、軸内補正回路13が前記受信信号点の補正された射影点(L′)を算出する処理、並びに、シンボル点間補正回路14がビットLLR(L)を算出する処理を、ビット列bを構成する複数個のビットb,b,b,bの各々について実行させる。
図5(a)から(d)に示される例では、4ビットのビット列bの各ビットb,b,b,bに対して基準点Sとビット反転基準点Iを検出後、基準点Sとビット反転基準点IをI軸又はQ軸上に射影して、
基準点の射影点S=+3、
基準点の射影点S=+3、
ビット反転基準点Iの射影点I1i=I2q=−1、
ビット反転基準点Iの射影点I3i=I4q=+1
を生成する。基準点の射影点(S,S)とビット反転基準点の射影点(I1i,I2q,I3i,I4q)との中点にQ′軸又はI′軸があるものと仮定し、中点までの距離Mを算出すると、1ビット目及び2ビット目ではM=+1であり、3ビット目及び4ビット目ではM=+2である。この中点から受信信号点の射影点R又は受信信号点の射影点Rまでの距離をL′として算出する。その後、基準点の射影点(S,S)とビット反転基準点の射影点(I1i,I2q,I3i,I4q)との間の距離を送信シンボル点間の最小間隔で補正する。実施の形態1においては、補正値は、1ビット目及び2ビット目がQmin/Q=1/2であり、3ビット目及び4ビット目がQmin/Q=1である。以上より、ビットLLR(L)は、次式(5)で算出される。
Figure 2015133536
図6(a)から(d)の場合には、式5は、次式6のようになる。
Figure 2015133536
式(6)における第1式及び第2式における値2による除算は、右方向に1ビットシフトで代用可能である。したがって、実施の形態1に係るLLR算出装置1及びLLR算出方法によれば、受信信号点Rと基準点Sとの間の距離の2乗と受信信号点Rと4ビットのビット反転基準点との間の距離の2乗の計算を、減算とビットシフトで実現することができ、よって、大幅に演算量を削減することができる。
図10は、実施の形態1に係るLLR算出装置1の動作を示すフローチャートである。図10のフローチャートは、実施の形態1に係るLLR算出方法の一例でもある。図10に示されるLLR算出方法は、誤り訂正符号化されたビット列が多値変調方式によって変調されて送信されたシンボル信号(1シンボルは複数個のビットbから構成される)を受信する毎に行われる。図10に示されるLLR算出方法は、開始ステップST1と、基準点検出ステップST2と、初期設定ステップST3と、ビット反転基準点検出ステップST4と、基準軸射影ステップST5と、I軸方向射影シンボル点の重複確認ステップST6と、I軸方向射影シンボル点の重複がないときに実行されるLLR算出ステップST7と、I軸方向射影シンボル点の重複があるときに実行されるLLR算出ステップST8と、シンボル点間補正ステップST9と、ビット列最終反復確認ステップST10と、カウントアップステップST11と、終了ステップST12とを有する。
開始ステップST1は、誤り訂正符号化されたビット列が多値変調方式によって変調されて送信されたシンボル信号を受信する毎に行われる。開始ステップST1の次に、処理は基準点検出ステップST2に進む。
基準点検出ステップST2において、基準点検出回路10は、LLR算出装置1に入力された受信信号に対応する位相平面上の点である受信信号点Rから、位相平面上における距離が最短である送信シンボル点を基準点Sとして検出する。基準点検出ステップST2の次に、処理は初期設定ステップST3に進む。
初期設定ステップST3においては、制御部15は、繰り返し変数k(kは1以上の整数であって、1シンボルを構成する複数個のビットの内のビットの順番(kビット目)を示す。)を初期化して1にし、受信信号の多値変調ビット列数kmaxをビット列最終反復値(kの最大値であり、1シンボルが4ビットである場合には、kmaxは4である。)として、レジスタ又は記憶素子に設定し、記憶保持する。多値変調ビット列数kmaxを設定した後に、処理はビット反転基準点検出ステップST4に進む。なお、多値変調ビット列数kmaxは、予め設定され保持されていた値、又は、外部装置から若しくは入力装置からのユーザ操作によって与えられた値であってもよい。
ビット反転基準点検出ステップST4において、ビット反転基準点検出回路11は、繰り返し変数kの示す値のビット(すなわち、1シンボルを構成するビット列の内のkビット目のビット)をLLR算出対象として扱い、基準点Sを構成するビット列の内のkビット目のビットを反転した送信シンボル点群(例えば、図1(b)から(e)の斜線領域)の中から1つをビット反転基準点として選択する。基準点Sを構成するビット列の内のkビット目のビットを反転した送信シンボル点群の中から1つを選択する際に、ビット反転基準点検出回路11は、対象シンボル点群で受信信号点との位相平面上における距離が最短である送信シンボル点を選択してもよいし、又は、基準点のビット列から該当ビットだけを反転した送信シンボル点を選択してもよい。ビット反転基準点検出後に、処理は基準軸射影ステップST5に進む。
基準軸射影ステップST5において、基準軸射影回路12は、受信信号点Rと基準点Sとビット反転基準点を、LLR算出対象であるビットに対応した軸上に射影する。この射影後に、処理はI軸方向射影シンボル点重複確認ステップST6に進む。ここで、受信信号点の射影点(R,R)と基準点の射影点(S,S)は、LLR算出対象となるビットにかかわらず同じであるので、1回目の処理ステップ時に求めた値(R,R)及び(S,S)を、レジスタ又は記憶素子で記憶保持することで、演算量を削減するようにしてもよい。なお、ステップST5は、欧州の地上デジタル放送における変調方式(グレイマッピング法)を前提として、ビット列の各ビットに応じて一軸上(I軸又はQ軸)に対応するように割り振られている場合の処理の一例として挙げて説明している。ただし、本発明は、I軸及びQ軸以外の直線軸に射影してもよいし、また、基準点Sとビット反転基準点Iとを結ぶ直線軸に射影してもよい。
I軸方向射影シンボル点重複確認ステップST6において、制御部15は、I軸上に射影された基準点の射影点Sとビット反転基準点の射影点Ikiが同じ点にあるかどうかを判定する。I軸方向射影シンボル点の重複が無いと判定したときは、処理はLLR算出ステップST7に進み、I軸方向射影シンボル点の重複が有ると判定であるときには、処理はLLR算出ステップST8に進む。
I軸方向射影シンボル点の重複が無いと判定したとき、軸内補正回路13は、各々基準点の射影点(S,S)とビット反転基準点の射影点(Iki,Ikq)の中点Mが原点となるように、受信信号点の射影点(R,R)と差分をとって前述の式(3)に示されるような補正を行う。
シンボル点間補正ステップST9において、シンボル点間補正回路14は、LLR算出ステップST7及びST8で算出した値に対して、基準点の射影点(S,S)とビット反転基準点の射影点(Iki,Ikq)との間の距離に応じて受信信号点の射影点(R,R)を前述の式(4)に示されるように(Qmin/Q)を乗算することで正規化補正を行う。なお、シンボル点間補正回路14は、演算量を削減するために、(Qmin/Q)を、2のべき乗(ビットシフト演算)のみで近似してもよい。また、シンボル点間補正回路14は、加算演算とビットシフト演算を用いて演算量は増加するが2のべき乗のみで近似するよりも近似精度を向上するようにしてもよい。さらに、シンボル点間補正回路14は、(Qmin/Q)の値を外部から受け取るように構成してもよい。正規化補正後に、処理はビット列最終反復確認ステップST10に進む。
ビット列最終反復確認ステップST10において、制御部15は、繰り返し変数kが初期設定ステップST3で設定されたビット列最終反復値kmaxに到達したかを判定する。繰り返し変数kが設定されたビット列最終反復値kmaxに到達していない場合は、処理はカウントアップステップST11に進み、繰り返し変数kに1を加算(インクリメント)し、その後、処理はビット反転基準点検出ステップST4に進む。繰り返し変数kが設定されたビット列最終反復値kmaxに到達した場合は、処理は終了ステップST12に進む。
以上に説明したように、実施の形態1に係るLLR算出装置1及びLLR算出方法によれば、受信信号点Rと基準点Sと各ビット反転基準点Iを各々一軸上(I軸又はQ軸)に射影し、基準点の射影点Sと各ビット反転基準点の射影点Ikiの中点が原点となるように受信信号点の射影点Riと当該射影点の中点Mとの差分をとる補正と、基準点の射影点Sと各ビット反転基準点の射影点Ikiとの間の距離に応じて受信信号点の射影点Rを正規化する補正とを行うことで、2点の間の距離の2乗の差分を計算する必要がなくなる。この結果、LLR算出処理における演算量を大幅に削減することができる。
実施の形態2.
図11は、本発明の実施の形態2に係るLLR算出装置3の構成を概略的に示すブロック図である。LLR算出装置3は、実施の形態2に係るLLR算出方法を実施することができる装置である。LLR算出装置3は、誤り訂正符号化されたビット列bが多値変調方式によって変調されて送信された信号である受信信号が入力され、該受信信号からビットLLR(L)を算出する装置である。図11に示されるように、LLR算出装置3は、基準点検出回路10と、ビット反転基準点検出回路11と、基準軸射影回路12と、軸内補正回路13と、シンボル点間補正回路14と、2次元LLR算出回路16と、各構成要素11〜14及び16の動作を制御する制御部17とを有する。LLR算出装置3には、誤り訂正符号化されたビット列が多値変調方式によって変調されて送信された信号が入力される。図11において、図4に示されたLLR算出装置1の構成要素と同じ又は対応する構成要素には、図4の構成要素に付した符号と同じ符号を付与する。実施の形態2に係るLLR算出装置3は、シンボル点間補正回路14の後段に2次元LLR算出回路16を有する点、及び、制御部17による制御内容の点において、上記実施の形態1に係るLLR算出装置1と異なる。
LLR算出装置3において、基準点検出回路10は、位相平面上に配列された予め決められた個数の送信シンボル点の内、受信信号を示す受信信号点Rからの距離が最短となる送信シンボル点を基準点Sとして選択する。
ビット反転基準点検出回路11は、予め決められた複数個の送信シンボル点の各々を構成するビット列bの内の、ビットLLR(L)の算出対象となるビットb毎に、ビットLLR(L)の算出対象となるビットbの値が異なる任意の送信シンボル点をビット反転基準点Iとして選択する処理を実行する。
基準軸射影回路12は、ビットLLR(L)の算出対象となるビットb毎に、受信信号点R、前記基準点S、及び前記ビットLLR(L)の算出対象となるビットbのビット反転基準点Iを、予め決められた射影用の直線軸である第1の軸及び該第1の軸に直交する第2の軸の一方、若しくは、両方に射影して、第1の軸及び第2の軸の少なくとも一方に射影された受信信号点の射影点R,R、基準点の射影点S,S、及びビットLLR(L)の算出対象となるビットbの前記ビット反転基準点の射影点(Iki,Ikq)を取得する処理を実行する。
軸内補正回路13は、基準点の射影点S,SとビットLLR(L)の算出対象となるビットbのビット反転基準点の射影点Iki,Ikqとの中点Q′,I′を原点にする補正値(M)を求め、受信信号点の射影点R,Rを前記補正値(M)に基づいて補正して、受信信号点の補正された射影点(L′)を算出する処理を実行する。
シンボル点間補正回路14は、基準点の射影点S,SとビットLLR(L)の算出対象となるビットbのビット反転基準点の射影点Iki,Ikqとの間の距離Qに応じて、軸内補正回路13で算出された受信信号点の補正された射影点(L′)を正規化補正して(×Qmin/Q)、ビットLLR(L)の算出対象となる前記ビット(b)のビットLLR(L)を算出する処理を実行する。
2次元LLR算出回路16は、基準軸射影回路12で射影した一軸で軸内補正回路13とシンボル点間補正回路14で補正した値と、基準軸射影回路12で射影した一軸の直交軸に対して射影した各射影点から軸内補正回路13とシンボル点間補正回路14で補正した値とを入力とし、これら入力された2つの値を均等に重み付け加算した値をLLR算出結果(2次元ビットLLR)として出力する。具体的には、2次元LLR算出回路16は、シンボル点間補正回路14で算出された、第1の軸上の受信信号点の補正された射影点(R−M)及び第2上の軸の前記受信信号点の補正された射影点(R−M)とを重み付け加算した値をビットLLR(L)(2次元ビットLLR)として出力する。
制御部17は、ビット反転基準点検出回路11がビット反転基準点の射影点Iki,Ikqを求める処理、軸内補正回路13が受信信号点の補正された射影点(L′)を算出する処理、前記シンボル点間補正回路14がビットLLR(L)を算出する処理、並びに、2次元LLR算出回路16を、ビット列bを構成する複数個のビットbの各々について実行させる。
図12は、実施の形態2に係るLLR算出装置3の動作を示すフローチャートである。図12のフローチャートは、実施の形態2に係るLLR算出方法の一例でもある。図12に示されるLLR算出方法は、誤り訂正符号化されたビット列が多値変調方式によって変調されて送信されたシンボル信号(1シンボルは複数個のビット、例えば、4個のビットbから構成される)を受信する毎に行われる。図12において、図10に示したLLR算出装置1の処理ステップと同じ又は対応する処理ステップには、図10におけるステップ番号と同じステップ番号を付与する。
実施の形態2に係るLLR算出方法は、図12のステップST25においてI軸上の射影点S,Iki,RとQ軸上の射影点S,Ikq,Rの両方を取得する点が、図4のステップST5においてI軸上の射影点とQ軸上の射影点の一方を取得する実施の形態1に係るLLR算出方法と異なる。ただし、射影点S,R,S,Rは、k=1,2,3,4の各々において同じ値であるので、制御部17は、1ビット目(k=1)の処理において、射影点S,R,S,Rの値を、内蔵するレジスタなどの記憶部に記憶しておき、2ビット目(k=2)以降の処理において、I軸上の射影点IkiとQ軸上の射影点Ikqのみを求めるようにしてもよい。
また、実施の形態2に係るLLR算出方法は、図12のステップST6におけるI軸上の基準点の射影点SとI軸上のビット反転基準点の射影点Ikiとが重なるか否かの判定だけでなく、図12のステップST27におけるQ軸上の基準点の射影点SとQ軸上のビット反転基準点の射影点Ikqとが重なるか否かの判定をも行う点において、図12のステップST27の処理を行わない実施の形態1に係るLLR算出方法と異なる。
さらに、実施の形態2に係るLLR算出方法は、LLR算出装置3が、ステップST6とST27の両方において、基準点の射影点S,Sとビット反転基準点の射影点Iki,Ikqとにシンボル点の重複が無いと判定されたときに、LLR算出ステップST28を行う点において、実施の形態1に係るLLR算出方法と異なる。図12に示されるように、Q軸方向射影シンボル点重複確認ステップST27において、制御部17は、I軸方向射影シンボル点重複確認ステップST6においてI軸上に射影された基準点の射影点Sとビット反転基準点の射影点Ikiが同じ点にないと判定された後に、Q軸上に射影された基準点の射影点Sとビット反転基準点の射影点Ikqが同じ点にあるかどうかを判定する。制御部17がQ軸方向射影シンボル点の重複が無いと判定したときは、処理はLLR算出ステップST28に進み、制御部17がQ軸方向射影シンボル点の重複が有りと判定したときは、処理はLLR算出ステップST7に進む。
I軸上及びQ軸上の両方において、基準点の射影点S,Sとビット反転基準点の射影点Iki,Ikqとにシンボル点の重複が無いと判定されたときのLLR算出ステップST28は、I軸への射影点SとIkiの中点と受信信号点の射影点Rとの差分をとって式(3)に示される補正を行って得られた第1の値と、Q軸への射影点SとIkqの中点と受信信号点の射影点Rと差分をとって式(3)に示される補正を行って得られた第2の値とを、均等に重み付けして加算した値Lk′を、LLR算出結果とする。ステップST28のLLR算出方法は、次式(7)で表される。
Figure 2015133536
上記処理をすることで、2次元の情報を考慮するため、一軸上の1次元の情報だけを扱う手法に比べLLR算出結果の信頼性の精度が向上する。ただし、実施の形態2に係るLLR算出方法は、実施の形態1で説明したような欧州の地上デジタル放送における変調方式で適用しているグレイマッピング法(変調ビット列の各ビットに応じて一軸上(I軸又はQ軸)に対応するように割り振られている)における実施の形態1以上の信頼性の精度の向上は期待できない。
以上に説明したように、実施の形態2に係るLLR算出装置3及びLLR算出方法によれば、2次元の情報を考慮することで一軸だけではなく、その直交軸の情報量も加えることができるので、LLR算出結果の精度を向上させることができる。
変形例.
上記実施の形態1及び2に係るLLR算出装置及びLLR算出方法の機能の一部は、ハードウェア構成で実現されてもよいし、或いは、CPUを含むマイクロプロセッサにより実行されるコンピュータプログラムで実現されてもよい。当該機能の一部がコンピュータプログラムで実現される場合には、マイクロプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、光ディスク、磁気記録媒体又はフラッシュメモリ)から当該コンピュータプログラムをロードして実行することによって当該機能の一部を実現することができる。
例えば、実施の形態1に係るLLR算出方法をコンピュータで実行可能なプログラムで実現する場合には、対数尤度比算出用プログラムは、コンピュータに、
実軸及び虚軸を有する複素平面である位相平面上に配列された予め決められた個数の送信シンボル点の内、前記受信信号を示す受信信号点からの距離が最短となる送信シンボル点を基準点として選択する基準点検出機能と、
前記予め決められた複数個の送信シンボル点の各々を構成するビット列の内の、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビット毎に、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビットの値が異なる任意の送信シンボル点をビット反転基準点として選択する処理を実行するビット反転基準点検出機能と、
前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビット毎に、前記受信信号点、前記基準点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点を、予め決められた射影用の直線軸である第1の軸に射影して、前記第1の軸に射影された前記受信信号点の射影点、前記基準点の射影点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点を取得する処理を実行する基準軸射影機能と、
前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との中点を原点にする補正値を求め、前記受信信号点の射影点を前記補正値に基づいて補正して、前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理を実行する軸内補正機能と、
前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との間の距離に応じて、前記軸内補正機能によって算出された前記受信信号点の前記補正された射影点を正規化補正して、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットのビット対数尤度比を算出する処理を実行するシンボル点間補正機能と、
前記ビット反転基準点検出機能によって前記ビット反転基準点の射影点を求める処理、前記軸内補正機能によって前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理、並びに、前記シンボル点間補正機能によって前記ビット対数尤度比を算出する処理を、前記ビット列を構成する複数個のビットの各々について実行させる機能とを、
実現させるプログラムである。
また、実施の形態2に係るLLR算出方法をコンピュータで実行可能なプログラムで実現する場合には、対数尤度比算出用プログラムは、コンピュータに、
実軸及び虚軸を有する複素平面である位相平面上に配列された予め決められた個数の送信シンボル点の内、前記受信信号を示す受信信号点からの距離が最短となる送信シンボル点を基準点として選択する基準点検出機能と、
前記予め決められた複数個の送信シンボル点の各々を構成するビット列の内の、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビット毎に、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビットの値が異なる任意の送信シンボル点をビット反転基準点として選択する処理を実行するビット反転基準点検出機能と、
前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビット毎に、前記受信信号点、前記基準点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点を、予め決められた射影用の直線軸である第1の軸及び該第1の軸に直交する第2の軸の少なくとも一方に射影して、前記第1の軸及び前記第2の軸の少なくとも一方に射影された前記受信信号点の射影点、前記基準点の射影点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点を取得する処理を実行する基準軸射影機能と、
前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との中点を原点にする補正値を求め、前記受信信号点の射影点を前記補正値に基づいて補正して、前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理を実行する軸内補正機能と、
前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との間の距離に応じて、前記軸内補正機能によって算出された前記受信信号点の前記補正された射影点を正規化補正して、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットのビット対数尤度比を算出する処理を実行するシンボル点間補正機能と、
前記シンボル点間補正機能によって算出された、前記第1の軸上の前記受信信号点の補正された射影点及び前記第2上の軸の前記受信信号点の補正された射影点とを重み付け加算した値をビット対数尤度比として出力する2次元対数尤度比算出機能と、
前記ビット反転基準点検出機能によって前記ビット反転基準点の射影点を求める処理、前記軸内補正機能によって前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理、前記シンボル点間補正機能によって前記ビット対数尤度比を算出する処理、並びに、前記2次元対数尤度比算出機能による処理を、前記ビット列を構成する複数個のビットの各々について実行させる機能と
を実現させるプログラムである。
また、上記実施の形態1及び2に係るLLR算出装置及びLLR算出方法を実現する構成の一部は、FPGA(Field−Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのLSI(Large scale integrated circuit)により実現されてもよい。
なお、上記した実施の形態は例示にすぎず、本発明は、上記実施の形態の説明内容に制限されるものではない。
本発明が適用されたLLR算出装置及びLLR算出方法は、デジタル放送(テレビ、ラジオ)受信装置、受信機能を備えたパーソナルコンピュータ、受信機能を備えたカーナビゲーションシステムなどの車載機器、スマートフォンなどの携帯情報端末などの各種機器に適用可能である。
1,3 LLR算出装置、 2 軟判定誤り訂正復号装置、 10 基準点検出回路、 11 ビット反転基準点検出回路、 12 基準軸射影回路、 13 軸内補正回路、 14 シンボル点間補正回路、 15,17 制御部、 16 2次元LLR算出回路。

Claims (20)

  1. 誤り訂正符号化されたビット列が多値変調方式によって変調されて送信された信号である受信信号が入力され、該受信信号からビット対数尤度比を算出する対数尤度比算出装置であって、
    実軸及び虚軸を有する複素平面である位相平面上に配列された予め決められた個数の送信シンボル点の内、前記受信信号を示す受信信号点からの距離が最短となる送信シンボル点を基準点として選択する基準点検出回路と、
    前記予め決められた複数個の送信シンボル点の各々を構成するビット列の内の、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビット毎に、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビットの値が異なる任意の送信シンボル点をビット反転基準点として選択する処理を実行するビット反転基準点検出回路と、
    前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビット毎に、前記受信信号点、前記基準点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点を、予め決められた射影用の直線軸である第1の軸に射影して、前記第1の軸に射影された前記受信信号点の射影点、前記基準点の射影点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点を取得する処理を実行する基準軸射影回路と、
    前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との中点を原点にする補正値を求め、前記受信信号点の射影点を前記補正値に基づいて補正して、前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理を実行する軸内補正回路と、
    前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との間の距離に応じて、前記軸内補正回路で算出された前記受信信号点の前記補正された射影点を正規化補正して、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットのビット対数尤度比を算出する処理を実行するシンボル点間補正回路と、
    前記ビット反転基準点検出回路が前記ビット反転基準点の射影点を求める処理、前記軸内補正回路が前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理、並びに、前記シンボル点間補正回路が前記ビット対数尤度比を算出する処理を、前記ビット列を構成する複数個のビットの各々について実行させる制御部と
    を有することを特徴とする対数尤度比算出装置。
  2. 前記ビット反転基準点検出回路は、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビット毎に、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの値が前記基準点の当該ビットの値と異なり、且つ、前記位相平面上における前記受信信号点からの距離が最短となる送信シンボル点を前記ビット反転基準点として選択することを特徴とする請求項1に記載の対数尤度比算出装置。
  3. 前記ビット反転基準点検出回路は、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビット毎に、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットだけを反転したビット列となる送信シンボル点を前記ビット反転基準点として選択することを特徴とする請求項1に記載の対数尤度比算出装置。
  4. 前記基準軸射影回路は、前記第1の軸を前記実軸とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の対数尤度比算出装置。
  5. 前記基準軸射影回路は、前記第1の軸を前記虚軸とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の対数尤度比算出装置。
  6. 前記基準軸射影回路は、前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点とが、前記第1の軸上において重なる場合に、前記第1の軸と異なる第2の軸を新たな射影用の直線軸として選択することを特徴とする請求項4又は5に記載の対数尤度比算出装置。
  7. 前記基準軸射影回路は、前記第2の軸を、前記第1の軸に直交する直線軸とすることを特徴とする請求項6に記載の対数尤度比算出装置。
  8. 前記基準軸射影回路は、前記第1の軸を前記基準点と前記各ビット反転基準点とを通る直線軸とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の対数尤度比算出装置。
  9. 誤り訂正符号化されたビット列が多値変調方式によって変調されて送信された信号である受信信号が入力され、該受信信号からビット対数尤度比を算出する対数尤度比算出装置であって、
    実軸及び虚軸を有する複素平面である位相平面上に配列された予め決められた個数の送信シンボル点の内、前記受信信号を示す受信信号点からの距離が最短となる送信シンボル点を基準点として選択する基準点検出回路と、
    前記予め決められた複数個の送信シンボル点の各々を構成するビット列の内の、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビット毎に、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビットの値が異なる任意の送信シンボル点をビット反転基準点として選択する処理を実行するビット反転基準点検出回路と、
    前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビット毎に、前記受信信号点、前記基準点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点を、予め決められた射影用の直線軸である第1の軸及び該第1の軸に直交する第2の軸の少なくとも一方に射影して、前記第1の軸及び前記第2の軸の少なくとも一方に射影された前記受信信号点の射影点、前記基準点の射影点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点を取得する処理を実行する基準軸射影回路と、
    前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との中点を原点にする補正値を求め、前記受信信号点の射影点を前記補正値に基づいて補正して、前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理を実行する軸内補正回路と、
    前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との間の距離に応じて、前記軸内補正回路で算出された前記受信信号点の前記補正された射影点を正規化補正して、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットのビット対数尤度比を算出する処理を実行するシンボル点間補正回路と、
    前記シンボル点間補正回路で算出された、前記第1の軸上の前記受信信号点の補正された射影点及び前記第2上の軸の前記受信信号点の補正された射影点とを重み付け加算した値をビットLLRとして出力する2次元対数尤度比算出回路と、
    前記ビット反転基準点検出回路が前記ビット反転基準点の射影点を求める処理、前記軸内補正回路が前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理、前記シンボル点間補正回路が前記ビット対数尤度比を算出する処理、並びに、前記2次元対数尤度比算出回路を、前記ビット列を構成する複数個のビットの各々について実行させる制御部と
    を有することを特徴とする対数尤度比算出装置。
  10. 誤り訂正符号化されたビット列が多値変調方式によって変調されて送信された信号である受信信号が入力され、該受信信号からビット対数尤度比を算出する対数尤度比算出方法であって、
    実軸及び虚軸を有する複素平面である位相平面上に配列された予め決められた個数の送信シンボル点の内、前記受信信号を示す受信信号点からの距離が最短となる送信シンボル点を基準点として選択する基準点検出ステップと、
    前記予め決められた複数個の送信シンボル点の各々を構成するビット列の内の、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビット毎に、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビットの値が異なる任意の送信シンボル点をビット反転基準点として選択する処理を実行するビット反転基準点検出ステップと、
    前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビット毎に、前記受信信号点、前記基準点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点を、予め決められた射影用の直線軸である第1の軸に射影して、前記第1の軸に射影された前記受信信号点の射影点、前記基準点の射影点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点を取得する処理を実行する基準軸射影ステップと、
    前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との中点を原点にする補正値を求め、前記受信信号点の射影点を前記補正値に基づいて補正して、前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理を実行する軸内補正ステップと、
    前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との間の距離に応じて、前記軸内補正ステップで算出された前記受信信号点の前記補正された射影点を正規化補正して、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットのビット対数尤度比を算出する処理を実行するシンボル点間補正ステップと
    を有し、
    前記ビット反転基準点検出ステップで前記ビット反転基準点の射影点を求める処理、前記軸内補正ステップで前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理、並びに、前記シンボル点間補正ステップで前記ビット対数尤度比を算出する処理を、前記ビット列を構成する複数個のビットの各々について実行させる
    ことを特徴とする対数尤度比算出方法。
  11. 前記ビット反転基準点検出ステップは、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビット毎に、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの値が前記基準点の当該ビットの値と異なり、且つ、前記位相平面上における前記受信信号点からの距離が最短となる送信シンボル点を前記ビット反転基準点として選択することを特徴とする請求項10に記載の対数尤度比算出方法。
  12. 前記ビット反転基準点検出ステップは、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビット毎に、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットだけを反転したビット列となる送信シンボル点を前記ビット反転基準点として選択することを特徴とする請求項10に記載の対数尤度比算出方法。
  13. 前記基準軸射影ステップにおいて、前記第1の軸を前記実軸とすることを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の対数尤度比算出方法。
  14. 前記基準軸射影ステップにおいて、前記第1の軸を前記虚軸とすることを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の対数尤度比算出方法。
  15. 前記基準軸射影ステップにおいて、前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点とが、前記第1の軸上において重なる場合に、前記第1の軸と異なる第2の軸を新たな射影用の直線軸として選択することを特徴とする請求項13又は14に記載の対数尤度比算出方法。
  16. 前記基準軸射影ステップは、前記第2の軸を、前記第1の軸に直交する直線軸とすることを特徴とする請求項15に記載の対数尤度比算出方法。
  17. 前記基準軸射影ステップは、前記第1の軸を前記基準点と前記各ビット反転基準点とを通る直線軸とすることを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の対数尤度比算出方法。
  18. 誤り訂正符号化されたビット列が多値変調方式によって変調されて送信された信号である受信信号が入力され、該受信信号からビット対数尤度比を算出する対数尤度比算出方法であって、
    実軸及び虚軸を有する複素平面である位相平面上に配列された予め決められた個数の送信シンボル点の内、前記受信信号を示す受信信号点からの距離が最短となる送信シンボル点を基準点として選択する基準点検出ステップと、
    前記予め決められた複数個の送信シンボル点の各々を構成するビット列の内の、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビット毎に、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビットの値が異なる任意の送信シンボル点をビット反転基準点として選択する処理を実行するビット反転基準点検出ステップと、
    前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビット毎に、前記受信信号点、前記基準点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点を、予め決められた射影用の直線軸である第1の軸及び該第1の軸に直交する第2の軸の少なくとも一方に射影して、前記第1の軸及び前記第2の軸の少なくとも一方に射影された前記受信信号点の射影点、前記基準点の射影点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点を取得する処理を実行する基準軸射影ステップと、
    前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との中点を原点にする補正値を求め、前記受信信号点の射影点を前記補正値に基づいて補正して、前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理を実行する軸内補正ステップと、
    前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との間の距離に応じて、前記軸内補正ステップにおいて算出された前記受信信号点の前記補正された射影点を正規化補正して、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットのビット対数尤度比を算出する処理を実行するシンボル点間補正ステップと、
    前記シンボル点間補正ステップにおいて算出された、前記第1の軸上の前記受信信号点の補正された射影点及び前記第2上の軸の前記受信信号点の補正された射影点とを重み付け加算した値をビット対数尤度比として出力する2次元対数尤度比算出ステップと
    を有し、
    前記ビット反転基準点検出ステップにおいて前記ビット反転基準点の射影点を求める処理、前記軸内補正ステップにおいて前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理、前記シンボル点間補正ステップにおいて前記ビット対数尤度比を算出する処理、並びに、前記2次元対数尤度比算出ステップにおいける処理を、前記ビット列を構成する複数個のビットの各々について実行させる
    ことを特徴とする対数尤度比算出方法。
  19. 誤り訂正符号化されたビット列が多値変調方式によって変調されて送信された信号である受信信号からビット対数尤度比を算出するための対数尤度比算出用プログラムであって、
    コンピュータに、
    実軸及び虚軸を有する複素平面である位相平面上に配列された予め決められた個数の送信シンボル点の内、前記受信信号を示す受信信号点からの距離が最短となる送信シンボル点を基準点として選択する基準点検出機能と、
    前記予め決められた複数個の送信シンボル点の各々を構成するビット列の内の、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビット毎に、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビットの値が異なる任意の送信シンボル点をビット反転基準点として選択する処理を実行するビット反転基準点検出機能と、
    前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビット毎に、前記受信信号点、前記基準点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点を、予め決められた射影用の直線軸である第1の軸に射影して、前記第1の軸に射影された前記受信信号点の射影点、前記基準点の射影点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点を取得する処理を実行する基準軸射影機能と、
    前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との中点を原点にする補正値を求め、前記受信信号点の射影点を前記補正値に基づいて補正して、前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理を実行する軸内補正機能と、
    前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との間の距離に応じて、前記軸内補正機能によって算出された前記受信信号点の前記補正された射影点を正規化補正して、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットのビット対数尤度比を算出する処理を実行するシンボル点間補正機能と、
    前記ビット反転基準点検出機能によって前記ビット反転基準点の射影点を求める処理、前記軸内補正機能によって前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理、並びに、前記シンボル点間補正機能によって前記ビット対数尤度比を算出する処理を、前記ビット列を構成する複数個のビットの各々について実行させる機能とを、
    実現させる対数尤度比算出用プログラム。
  20. 誤り訂正符号化されたビット列が多値変調方式によって変調されて送信された信号である受信信号からビット対数尤度比を算出するための対数尤度比算出用プログラムであって、
    コンピュータに、
    実軸及び虚軸を有する複素平面である位相平面上に配列された予め決められた個数の送信シンボル点の内、前記受信信号を示す受信信号点からの距離が最短となる送信シンボル点を基準点として選択する基準点検出機能と、
    前記予め決められた複数個の送信シンボル点の各々を構成するビット列の内の、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビット毎に、前記ビット対数尤度比の算出対象となるビットの値が異なる任意の送信シンボル点をビット反転基準点として選択する処理を実行するビット反転基準点検出機能と、
    前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビット毎に、前記受信信号点、前記基準点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点を、予め決められた射影用の直線軸である第1の軸及び該第1の軸に直交する第2の軸の少なくとも一方に射影して、前記第1の軸及び前記第2の軸の少なくとも一方に射影された前記受信信号点の射影点、前記基準点の射影点、及び前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点を取得する処理を実行する基準軸射影機能と、
    前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との中点を原点にする補正値を求め、前記受信信号点の射影点を前記補正値に基づいて補正して、前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理を実行する軸内補正機能と、
    前記基準点の射影点と前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットの前記ビット反転基準点の射影点との間の距離に応じて、前記軸内補正機能によって算出された前記受信信号点の前記補正された射影点を正規化補正して、前記ビット対数尤度比の算出対象となる前記ビットのビット対数尤度比を算出する処理を実行するシンボル点間補正機能と、
    前記シンボル点間補正機能によって算出された、前記第1の軸上の前記受信信号点の補正された射影点及び前記第2上の軸の前記受信信号点の補正された射影点とを重み付け加算した値をビット対数尤度比として出力する2次元対数尤度比算出機能と、
    前記ビット反転基準点検出機能によって前記ビット反転基準点の射影点を求める処理、前記軸内補正機能によって前記受信信号点の補正された射影点を算出する処理、前記シンボル点間補正機能によって前記ビット対数尤度比を算出する処理、並びに、前記2次元対数尤度比算出機能による処理を、前記ビット列を構成する複数個のビットの各々について実行させる機能と
    を実現させる対数尤度比算出用プログラム。
JP2014002493A 2014-01-09 2014-01-09 対数尤度比算出装置、対数尤度比算出方法、及び対数尤度比算出用プログラム Active JP6177141B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014002493A JP6177141B2 (ja) 2014-01-09 2014-01-09 対数尤度比算出装置、対数尤度比算出方法、及び対数尤度比算出用プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014002493A JP6177141B2 (ja) 2014-01-09 2014-01-09 対数尤度比算出装置、対数尤度比算出方法、及び対数尤度比算出用プログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015133536A true JP2015133536A (ja) 2015-07-23
JP2015133536A5 JP2015133536A5 (ja) 2016-03-31
JP6177141B2 JP6177141B2 (ja) 2017-08-09

Family

ID=53900472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014002493A Active JP6177141B2 (ja) 2014-01-09 2014-01-09 対数尤度比算出装置、対数尤度比算出方法、及び対数尤度比算出用プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6177141B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017188894A (ja) * 2016-03-31 2017-10-12 株式会社東芝 不均一qamコンステレーションのための低複雑性llr計算

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020131515A1 (en) * 2001-01-18 2002-09-19 Motorola, Inc. Soft-decision metric generation for higher order modulation
JP2002330188A (ja) * 2001-03-12 2002-11-15 Motorola Inc Qam信号のビット対数尤度比演算の方法と装置
US20070217536A1 (en) * 2006-03-16 2007-09-20 Joonsang Choi Method and apparatus for calculating likelihood metric of a received signal in a digital communication system
JP2008512036A (ja) * 2004-08-30 2008-04-17 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 移動通信システムの受信器におけるデコーディングのためのログ近似率演算方法及び装置
JP2011077940A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Fujitsu Ltd 無線通信装置、誤り訂正方法及び誤り訂正プログラム
WO2013080668A1 (ja) * 2011-11-28 2013-06-06 三菱電機株式会社 Llr算出器及び誤り訂正復号装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020131515A1 (en) * 2001-01-18 2002-09-19 Motorola, Inc. Soft-decision metric generation for higher order modulation
JP2002330188A (ja) * 2001-03-12 2002-11-15 Motorola Inc Qam信号のビット対数尤度比演算の方法と装置
JP2008512036A (ja) * 2004-08-30 2008-04-17 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 移動通信システムの受信器におけるデコーディングのためのログ近似率演算方法及び装置
US20070217536A1 (en) * 2006-03-16 2007-09-20 Joonsang Choi Method and apparatus for calculating likelihood metric of a received signal in a digital communication system
JP2011077940A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Fujitsu Ltd 無線通信装置、誤り訂正方法及び誤り訂正プログラム
WO2013080668A1 (ja) * 2011-11-28 2013-06-06 三菱電機株式会社 Llr算出器及び誤り訂正復号装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017188894A (ja) * 2016-03-31 2017-10-12 株式会社東芝 不均一qamコンステレーションのための低複雑性llr計算
GB2548876B (en) * 2016-03-31 2019-12-25 Toshiba Res Europe Limited Low-complexity LLR computation for nonuniform QAM constellations

Also Published As

Publication number Publication date
JP6177141B2 (ja) 2017-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5955481B2 (ja) 軟判定値生成装置及び軟判定値生成方法
US10348336B2 (en) System and method for early termination of decoding in a multi user equipment environment
KR102088528B1 (ko) 무선 통신 시스템에서 주파수-직각 진폭 변조를 위한 복호화 및 부호화 방법 및 장치
TWI668978B (zh) 在多輸入多輸出通道中高階正交調幅符號之軟式偵測的方法及其裝置、以及系統單晶片
JP5854694B2 (ja) 受信装置、受信方法、及び受信プログラム
CN104584440B (zh) 接收机、发送机以及通信方法
JP2011077940A (ja) 無線通信装置、誤り訂正方法及び誤り訂正プログラム
TWI433471B (zh) (n,k)方塊碼之軟輸入軟輸出解碼裝置
CN114556824A (zh) 用于多级极化编码调制发送和接收的方法和设备
JP6177141B2 (ja) 対数尤度比算出装置、対数尤度比算出方法、及び対数尤度比算出用プログラム
US9531577B2 (en) Bit-likelihood calculating apparatus and bit-likelihood calculating method
US20230344685A1 (en) A communication unit for soft-decision demodulation and method therefor
US10826533B2 (en) Methods, systems, and computer-readable media for decoding a cyclic code
CN109412752A (zh) 极化码的非相干检测接收机、系统及方法
JP2010147962A (ja) Mimo受信装置、復調回路および信号処理プログラム
KR101731723B1 (ko) 다중 안테나 시스템에서 연판정 검출 방법 및 장치
JP5653536B2 (ja) Llr算出器及び誤り訂正復号装置
WO2024057817A1 (ja) 無線信号処理システム及び無線信号処理方法
ALSHRAIDEH MATHEMATICAL DESCRIPTION OF SOFT DECODING TECHNIQUES OF ERROR-CONTROL CODES
CN113162633A (zh) 极化码的译码方法及装置、译码器、设备、存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160215

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6177141

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250