JP2015082821A - 受信装置、尤度計算装置および尤度計算方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】性能劣化を回避しつつ階層変調信号の第1階層および第2階層の尤度計算処理を簡単化して演算量を削減可能な受信装置を得ること。
【解決手段】本発明は、2つのデータストリームのビット系列を階層変調して生成された階層変調信号を受信し、受信信号を等化して得られた等化データの各ビットの尤度を算出する受信装置であって、受信信号に適用されている階層変調の各階層における割り当て電力の比である階層化比率と、各階層に適用されている各変調方式の変調多値数と、を変数とする尤度計算式を使用して等化データの各ビットの尤度を算出する尤度計算部107、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、2つのデータストリームのビット系列を階層変調して生成された階層変調信号を受信し、受信信号を等化して得られた等化データの各ビットの尤度を算出する受信装置であって、受信信号に適用されている階層変調の各階層における割り当て電力の比である階層化比率と、各階層に適用されている各変調方式の変調多値数と、を変数とする尤度計算式を使用して等化データの各ビットの尤度を算出する尤度計算部107、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、2つのデータストリームのビット系列を階層変調によりマッピングして生成された信号(階層変調信号)の受信装置、尤度計算装置および尤度計算方法に関する。
階層変調信号の受信装置においては、受信信号を等化後、ビット単位で尤度を算出し、算出した尤度に基づいて誤り訂正復号化を実行して復調ビット系列を生成する。
ビット単位の尤度に関して簡単に説明する。ビット単位の尤度とは、送信ビットのある1ビットに注目したとき、受信側でその1ビットが「0」であるか「1」であるかの確からしさを表した指標値を意味する。一般に、ビット単位の尤度は以下の式(1)に示す対数尤度比(LLR:Log−likelihood ratio)で表される。
式(1)において、xi,jは時刻iにおいて送信したシンボルxiのj番目のビットを示しており、ykは時刻kで受信したデータで、時刻iで送信されたシンボルxiに対応する受信データを表している。また、P(xi,j=0|yk)は、ykを受信したときに、xi,jが“0”である条件付き確率を表し、P(xi,j=1|yk)は、ykを受信したときに、xi,jが“1”である条件付き確率を表している。
以上のことから、LLR(xi,j)が0より大きければ、xi,jは“1”より“0”の方がより確からしく、LLR(xi,j)が0より小さければ、xi,jは“0”より“1”の方がより確からしいと言える。更にLLR(xi,j)の大きさはその確からしさの度合いを表している。上記の式(1)は、送信されるビットがすべて同じ確率で発生すると仮定すると、以下の式(2)で表すことができる。
ここで、シンボルxiを送信し、フェージングを受け、ガウス雑音が付されて受信されたと仮定すると、受信側でフェージングに対する補正が完璧に行われて受信データykを抽出した場合、P(yk|xi)は以下の式(3)で近似できる。
式(3)において、σ2はガウス雑音の分散を表しており、(yk−xi)2は受信データykと送信シンボルxiとのユークリッド距離を表している。式(3)を式(2)に代入すると次式(4)が得られ、LLR(xi,j)は、受信データykと送信シンボルxiとのユークリッド距離から求めることができる。
式(4)において、受信データykと複数ある送信シンボルxiとの間のユークリッド距離の中で、最小距離となる送信シンボルxiのみを使用してLLR(xi,j)の式を近似し、更に1/2σ2で正規化すると、以下の式(5)になる。
上記のビット単位の尤度演算を示す式(5)は、一般的な尤度計算方法で使用されるものである。具体的な尤度計算方法としては、受信データykに応じて最小ユークリッド距離となる送信シンボルxiが変わるため、受信データykの値に対して場合分けし、それぞれに対して異なる尤度計算式を保有しておく。つまり、受信データykの値に応じて複数保有する尤度計算式を使い分けて、尤度計算を行う。
ここで、送信シンボルxiが2階層からなる階層変調信号の場合について考える。送信シンボルxiの信号点間距離は、送信シンボルxiに用いる階層化比率(階層変調の各階層における割り当て電力の比)の値が変わると信号点間距離も変化する。そのため、受信データykのある値1つに対しても階層化比率が変われば、最小ユークリッド距離となる送信シンボルxiも変わる。このことから、階層変調信号に対する尤度計算は、階層化比率ごとに受信データykを場合分けする境界線を用意し、場合分けごとに尤度計算式を用意する必要がある。つまり、対応する階層化比率の数をNpとしたとき、階層変調を用いない場合に比べて、階層変調の尤度計算方法ではNp倍の数の尤度計算式を用意する必要がある。
すなわち、階層変調が適用された受信信号の尤度計算は、階層変調が適用されていない受信信号の尤度を計算する場合と比較して処理が複雑化し、演算量が増大する。そのため、演算量を削減可能な計算方法の提供が期待されている。演算量の削減を考慮した尤度計算方法としては、例えば、非特許文献1に記載された方法が存在する。
非特許文献1は、2階層からなる階層変調信号において、第1階層をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、第2階層をQPSKに限定したときの尤度計算方法について提案している。提案されている計算方法では、第1階層の2ビットがIQ平面上の第1象限から第4象限を表していることを利用して、受信データの絶対値をとることにより第1階層の2ビットの情報を省略し、第2階層の2ビットの情報のみを残し、尤度計算を簡単化している。
"Analysis of Demmapping for Hierarchical 16QAM",Seung Hyun Choi, Cheon In Oh, Doeck Gil Oh, Dae Ig Chang, ISCIT 2006
非特許文献1に記載された尤度計算方法では、第1階層がQPSKであることが前提であり、更には第2階層の尤度計算のみが簡単化され、第1階層の尤度計算については簡単化できていないという問題があった。
また、階層化比率に応じてその尤度計算の算出式を個別に用意する必要があり、複数の階層化比率に対応するには多くの尤度計算式をメモリに保持する必要がある。そのため、第1階層および第2階層の変調多値数に依存しないこと、第2階層の尤度計算のみならず第1階層の尤度計算が簡単化されること、対応する階層化比率が複数となってもメモリサイズの増大や演算量の増加が発生しないこと、簡単化を行っても性能劣化が発生しないことなどが望まれる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、性能劣化を回避しつつ階層変調信号の第1階層および第2階層の尤度計算処理を簡単化して演算量を削減可能な受信装置、尤度計算装置および尤度計算方法を得ることを目的とする。また、メモリサイズの増大を回避しつつ複数の階層化比率に対応した尤度計算が可能な受信装置、尤度計算装置および尤度計算方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、2つのデータストリームのビット系列を階層変調して生成された階層変調信号を受信し、受信信号を等化して得られた等化データの各ビットの尤度を算出する受信装置であって、受信信号に適用されている階層変調の各階層における割り当て電力の比である階層化比率と、各階層に適用されている各変調方式の変調多値数と、を変数とする尤度計算式を使用して等化データの各ビットの尤度を算出する尤度計算手段、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、性能劣化を回避しつつ、第1階層および第2階層の尤度計算処理を簡単化することができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる受信装置、尤度計算装置および尤度計算方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
以下の説明においては、必要に応じて、例えば、Xの平方根を√(X)と表現する。また、例えば、Xの平方根にαを掛け合わせたものは√(X)αと表現する。すなわち、“√”は、直後の括弧内に記載された値の平方根を示すものとする。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる受信装置、および信号を送信する送信装置を含んだ通信システムの構成例を示す図である。送信装置は、主要な構成要素として、誤り訂正符号化部101および102と、階層変調部103と、アンテナ104とを備えている。受信装置は、主要な構成要素として、アンテナ105と、等化部106と、尤度計算部107と、誤り訂正復号化部108および109とを備えている。本実施の形態の受信装置においては、後述するように、尤度計算装置としての尤度計算部107が、尤度計算に任意のビット位置に閉じた尤度計算式を用いることで、ビット単位の尤度計算を実施する。
図1は、本発明にかかる受信装置、および信号を送信する送信装置を含んだ通信システムの構成例を示す図である。送信装置は、主要な構成要素として、誤り訂正符号化部101および102と、階層変調部103と、アンテナ104とを備えている。受信装置は、主要な構成要素として、アンテナ105と、等化部106と、尤度計算部107と、誤り訂正復号化部108および109とを備えている。本実施の形態の受信装置においては、後述するように、尤度計算装置としての尤度計算部107が、尤度計算に任意のビット位置に閉じた尤度計算式を用いることで、ビット単位の尤度計算を実施する。
図1に示した送信装置において、誤り訂正符号化部101は、第1階層の送信ビット系列に対して誤り訂正符号化処理を実行する。誤り訂正符号化部102は、第2階層の送信ビット系列に対して誤り訂正符号化処理を実行する。階層変調部103は、誤り訂正符号化された第1階層および第2階層のビット系列を受け取り、階層変調を実行する。第1階層のビット系列に対して変調多値数N1の変調方式を用い、第2階層のビット系列に対して変調多値数N2の変調方式を用いた階層変調を行うこととする。階層変調された信号はアンテナ104より送信され、受信装置のアンテナ105で受信される。
図1に示した受信装置において、等化部106は、アンテナ105で受信したデータに対して等化処理を行う。尤度計算部107は、等化部106から出力される等化データの尤度を計算する。すなわち、ビット単位の尤度を任意のビット位置に閉じた尤度計算式を用いて計算する。誤り訂正復号化部108は、尤度計算部107で求めた第1階層におけるビット単位の尤度を用いて誤り訂正復号処理を行う。誤り訂正復号化部109は、尤度計算部107で求めた第2階層におけるビット単位の尤度を用いて誤り訂正復号処理を行う。
以下、本実施の形態の受信装置に特有の構成要素である尤度計算部107について、具体的な構成及び動作を詳しく説明する。ここでは、説明を容易にするために、変調方式を直交振幅変調(QAM:Quadrature Amplitude Modulation)、第1階層と第2階層の変調多値数の合計を8bit、階層化比率(階層変調の各階層における割り当て電力(信号電力)の比)をρとする。ただし、本発明は、上記の変調方式、各階層の変調多値数、階層化比率ρに限定されるものではない。
<尤度計算部107>
尤度計算装置としての尤度計算部107は、等化部106から出力された等化データを受け取り、第1階層および第2階層のビット単位の尤度計算をビット位置に閉じた尤度計算式を用いて計算する。
尤度計算装置としての尤度計算部107は、等化部106から出力された等化データを受け取り、第1階層および第2階層のビット単位の尤度計算をビット位置に閉じた尤度計算式を用いて計算する。
ここで、尤度計算部107が尤度計算に用いる尤度計算式について説明する。ビット単位の尤度演算を示す上記の式(5)における受信データykのI成分をrI、受信データykのQ成分をrQとする。このとき、送信するビット系列がI軸、Q軸に対して対称的にシンボルマッピングされている場合、I軸、Q軸を分離して処理することができる。また、ここでの受信データykは、等化処理後の等化データに等しい。
ここでは、説明を簡単化するためにI軸に限定する。rIに最も近いiビット目(i=1のときLSB)が“1”である信号点を次式(6)、rIに最も近いiビット目が“0”である信号点を次式(7)と置き換えると、尤度計算式は以下の式(8)になる。
式(8)において、ni、mi、Mni、Mmiは、受信データ(等化データ)に対応する領域番号から一意に決まる値である。ここで、領域番号とは、等化データに最も近い送信シンボルの候補点に対応する判定領域のインデックスである。領域番号および判定領域について、図2を用いて説明する。
図2は、領域番号および判定領域の一例を示す図である。図2では、第1階層にQPSK、第2階層に64QAM、I軸の階層化比率にρIを用いた階層変調時の判定領域とそれぞれの領域番号を示している。領域番号は、I軸の領域番号lIとQ軸の領域番号lQで表され、lI、lQ共にI軸、Q軸の値が最も小さい領域を領域番号“0”とし、I軸、Q軸の値が大きくなるにつれて、それぞれの領域番号が大きくなる。
仮に等化データrが次式(9)の場合、等化データrは図2における星印の位置になる。図2において、星印で示された等化データrはI軸の領域番号がlI=10、Q軸の領域番号がlQ=11の判定領域内に存在することから、式(9)の等化データの領域番号はlI=10、lQ=11となる。
また、各領域番号に対して、対応するni、miが存在する。N(=N1+N2)に対する領域番号lに対応しているni、miの値を図3に示す。図3に示したni、miは、階層変調時のビット割り当てをグレイ符号とし、I軸、Q軸ともに対称的にマッピングした場合の値である。そのため、図3に示した領域番号lは、lIおよびlQのいずれにも対応している。図3に示したl−2(N/2-l)は、領域番号lに対応する領域の信号点に関連した値である。領域番号lIに対応する領域の信号点は、{2(lI−2(N/2-l))+1}Aで、領域番号lQに対応する領域の信号点は、{2(lQ−2(N/2-l))+1}Aで表すことができる。
領域番号lに対するMni、Mmiの値の例を図4および図5に示す。図4は第1階層がQPSK、第2階層が64QAMの場合の値を示し、図5は第1階層が16QAM、第2階層が16QAMの場合の値を示している。Mni、MmiはDIの係数であり各階層の変調多値数により値が異なる。
上記の式(8)を計算しやすくするため、ni、miとの差をdiと置くと、ni、miのうちいずれかがlI−2N/2-l、もう一方がlI−2N/2-l+diとなる。ここで、diは、等化データのiビット目の硬判定値が反転する領域までの最短距離である。diを用いて式(8)を表すと以下の式(10)になる。
式(10)において、siはN/2ビット幅で表現される領域番号lIのビット位置iの値によって変わる符号である。すなわち、siは−1か1のいずれかの値をとる。式(10)において、両辺にsiを乗算すると、以下の式(11)が得られる。
ここで、式(11)の変数を次式(12)に従って、置き換える。
その結果、上記の式(11)は次式(13)となる。
式(13)を用いることにより、任意のビット位置iの尤度を求めることができる。ここで、式(13)を用いてLLRSiを求める方法について考える。式(13)において求める必要がある変数は、A、di、βi、DI、lI、Xi、Yi、γiであり、以下では各変数の算出方法について記載する。まず、上記変数を2つに分類する。A、DI、lIはビット位置iに依存しない変数であり、di、βi、Xi、Yi、γiはビット位置iに依存する変数である。
はじめに、ビット位置iに依存しない、A、DI、lIの算出方法を説明する。Aは階層化比率=lの場合の信号点間距離の1/2の値であり、以下の式(14)で求めることができる。
例えば、第1階層がQPSK(N1=2)、第2階層が64QAM(N2=6)の場合、N=N1+N2=8であることから、2(2N−1)/3=2(28−1)/3=170であり、A=1/√(170)となる。
また、DIは階層化比率ρIに依存した値であり、以下の式(15)で求めることができる。
また、lIは、等化データrIに依存した値である。図2よりA、DI、√(ρ)を用いて判定領域の境界値を算出し、等化データrIと境界値を比較していくことで領域番号lIを求める。ここで、階層化比率ρは予め与えられているものとする。
次に、ビット位置iに依存する変数の求め方を説明する。diは領域番号lIに依存した値である。図6に領域番号lに対するdiの値を示す。既に説明したように、diは等化データのiビット目の硬判定値が反転する領域(境界)までの最短距離であり、等化データはグレイ符号で表現される。領域番号とグレイ符号の対応関係は図3などに示したものとなっている。すなわち、lI=0には“0000”が対応し、lI=1には“0001”が対応し、lI=2には“0011”が対応し、lI=3には“0010”が対応する(以下同様)。そのため、lI=0の場合、d1=1、d2=2、d3=4、d4=8となる。d1=1は、lIが1増加すると1ビット目が反転する、すなわち、等化データrIの存在位置がlIの判定領域からlIが1増加した判定領域へ変化すると1ビット目の値が反転することを意味する。d3=4は、等化データrIの存在位置がlIの判定領域からlIが4増加した判定領域へ変化すると3ビット目の値が反転することを意味する。同様に、lI=1の場合、d1=−1、d2=1、d3=3、d4=7となる。d1=−1は、等化データrIの存在位置がlIの判定領域からlIが1減少した判定領域へ変化すると1ビット目の値が反転することを意味する。また、diはiビット目の尤度に関係する値である。例えば、d4に注目すると、lI=0の場合にd4=8、lI=15の場合にd4=−8となり、lI=2〜14の場合と比較してd4の絶対値が大きく、lI=0やlI=15の判定領域においては、他の判定領域と比較して、等化データrIの4ビット目の尤度が高い。diは、階層化比率によらず一定である。
ここで、diとdi+1との間の関係性を求め、diを漸化式で求める方法を記載する。di+1=di+Δiと置いたとき、Δiは図7に示す値となる。図7より、Δiは領域番号lのi+1ビット目であるlI[i+1]と領域番号のiビット目であるlI[i]の値で一意に決まり、±(2i-1+1)または±(2i-1)のいずれかの値になる。
例えば、領域番号l=0の場合、l[4]=0、l[3]=0、l[2]=0、l[1]=0である。よって、図7より、Δ1は、l[i+1]=0かつl[i]=0に対応する値、すなわちΔ1=1となる。Δ2は、l[i+1]=0かつl[i]=0に対応する値、すなわちΔ2=2となる。Δ3は、l[i+1]=0かつl[i]=0に対応する値、すなわちΔ3=4となる。
また、領域番号l=1の場合、l[4]=0、l[3]=0、l[2]=0、l[1]=1である。よって、図7より、Δ1は、l[i+1]=0かつl[i]=1に対応する値、すなわちΔ1=2となる。Δ2は、l[i+1]=0かつl[i]=0に対応する値、すなわちΔ2=2となる。Δ3は、l[i+1]=0かつl[i]=0に対応する値、すなわちΔ3=4となる。
また、領域番号l=2の場合、l2[4]=0、l2[3]=0、l2[2]=1、l2[1]=0である。よって、図7より、Δ1は、l[i+1]=1かつl[i]=0に対応する値、すなわちΔ1=−2となる。Δ2は、l[i+1]=0かつl[i]=1に対応する値、すなわちΔ2=3となる。Δ3は、l[i+1]=0かつl[i]=0に対応する値、すなわちΔ3=4となる。領域番号lが3以上の場合も同様である。
βiはdiに依存した値であり、diと同様に漸化式で求めることができる。βiは以下の漸化式(16)で求めることができる。
Xi、Yi、γiは領域番号lIおよび各階層の変調多値数N1、N2に依存した値である。Xi、Yi、γiもdi、βiと同様に漸化式で求める。ここで、γiはZiの関数であることを利用する。Xi、Yi、γiの漸化式は以下の式(17)で表すことができる。
図8、図9に領域番号lIに対するXi、Yi、ZiおよびΔXi、ΔYi、ΔZiの値を示す。図8は第1階層をQPSK、第2階層を64QAMとする階調変調を用いた場合の値を示す図、図9は第1階層を16QAM、第2階層を16QAMとする階層変調を用いた場合の値を示す図である。図8および図9に示したように、Xi、Yi、ZiおよびΔXi、ΔYi、ΔZiの値は、各階層に用いる変調多値数に応じて異なる。
以上より、式(14)〜式(17)から各変数を求め、式(13)に代入することで、任意のビット位置iのLLRSiを求めることができる。最後に、LLRSiからLLRiを求める。式(12)より、siLLRi=LLRSiであることから、siを求めてLLRSiに乗算することでLLRiが得られる。siは以下の式(18)で求めることができる。
式(18)において、+を丸で囲んだ記号(以下、説明の便宜上、“(+)”を代用する)は排他的論理和を表している。また、lI[i+1](+)lI[i](すなわち、lI[i+1]とlI[i]の排他的論理和)は領域番号lI内の信号点に割り当てられるi番目のビットを表している。例えば、N=8、領域番号lI=3のとき、領域番号lI内の信号点に割り当てられるビット列は“0010”である(図3参照)。このとき、ビット位置i=2ではlI[i+1](+)lI[i]=1となり、si=−1となる。siは−1、1の値であるため、LLRSiの符号をsiに応じて変更することによりLLRiが得られる。
次に、尤度計算部107の具体的な構成について説明する。図10は、尤度計算部107の構成例を示す図である。
尤度計算部107は、固定パラメータ計算部110、変動パラメータ計算部111およびビット尤度計算部112を備えている。
固定パラメータ計算部110は、iビット目の尤度であるLLRiを求めるために必要なパラメータのうち、ビット位置iに依存しないパラメータ(固定値)である√(ρI)A、DI、lIを算出する。変動パラメータ計算部111は、LLRiを求めるために必要なパラメータのうち、ビット位置iに依存するパラメータ(変数)であるdi、βi、Xi、Yi、γi、siを算出する。ビット尤度計算部112は、固定パラメータ計算部110が算出した上記パラメータと変動パラメータ計算部111が算出した上記パラメータとに基づいて、LLRiを算出する。
以下、固定パラメータ計算部110、変動パラメータ計算部111およびビット尤度計算部112のそれぞれについて、詳しく説明する。
<固定パラメータ算出部110>
図11は、固定パラメータ計算部110の構成例を示す図である。固定パラメータ計算部110は、信号点間距離算出部120、距離D算出部121および領域番号決定部122を備えている。
図11は、固定パラメータ計算部110の構成例を示す図である。固定パラメータ計算部110は、信号点間距離算出部120、距離D算出部121および領域番号決定部122を備えている。
信号点間距離算出部120は、各階層の変調多値数の和Nと階層化比率ρIにより決定される信号点間距離の1/2の値√(ρI)Aを算出する。Aは、上記の式(14)から計算し、√(ρI)はρIの平方根をとることで算出する。回路実装例としては、対応するNと階層化比率ρIの組み合わせが少なければ、√(ρI)Aをテーブル化して保持することで演算量を削減する。また、対応するNと階層化比率ρIの組み合わせが多ければ、Nに対応するAと、ρIに対応する√(ρI)をそれぞれテーブル化して保持し、√(ρI)とAを乗算して√(ρI)Aを算出することで、演算量を削減する。
距離D算出部121は、信号点間距離算出部120で算出された√(ρI)A、第1階層の変調多値数N1および第2階層の変調多値数N2を用いて、上記の式(15)からDIを算出する。回路実装例としては、N1、N2、ρIに対応する式(15)のωIをテーブル化して保持し、式(15)の右辺第2項(2N1/2-1×2√(ρI)A)は√(ρI)Aのビットシフト演算で計算し、ωIから第2項を減算してDIを算出することで、演算量を削減する。
領域番号決定部122は、入力される等化データrIに最も近い送信シンボルの候補点に対応する領域番号lIを決定する。具体的には、まず、信号点間距離算出部120で算出された√(ρI)Aと距離D算出部121で算出されたDIとを用いて、図2に示したような領域境界値(−14√(ρI)A−DI、−12√(ρI)A−DI、−10√(ρI)A−DI、…、14√(ρI)A+DI)を算出し、次に、算出した領域境界値と等化データrIとを比較することにより、領域番号lIを決定する。領域境界値が図2に示したものの場合、例えば、rI<−14√(ρI)A−DIであればlI=0となり、6√(ρI)A+DI<rI≦8√(ρI)A+DIであればlI=11となる。
<変動パラメータ計算部111>
図12は、変動パラメータ計算部111の構成例を示す図である。変動パラメータ計算部111は、最近傍点間距離算出部130、変数β算出部131、変数γ算出部132、変数Z算出部133、変数X算出部134、変数Y算出部135および変数s算出部136を備え、各種変数を算出する。この変動パラメータ計算部111内の各部は、前段の固定パラメータ計算部110から入力された固定パラメータに基づいて、ビット位置1(i=1)から順に変数を求め、後段のビット尤度計算部112へビット位置1から順に各変数を出力する。前段の固定パラメータ計算部110から入力された固定パラメータのうち、領域番号lIは、最近傍点間距離算出部130、変数β算出部131、変数γ算出部132、変数Z算出部133、変数X算出部134、変数Y算出部135および変数s算出部136へ入力される。√(ρI)Aは、変数β算出部131および変数γ算出部132へ入力される。DIは、変数γ算出部132へ入力される。なお、√(ρI)AおよびDIは、ビット尤度計算部112へも入力される。
図12は、変動パラメータ計算部111の構成例を示す図である。変動パラメータ計算部111は、最近傍点間距離算出部130、変数β算出部131、変数γ算出部132、変数Z算出部133、変数X算出部134、変数Y算出部135および変数s算出部136を備え、各種変数を算出する。この変動パラメータ計算部111内の各部は、前段の固定パラメータ計算部110から入力された固定パラメータに基づいて、ビット位置1(i=1)から順に変数を求め、後段のビット尤度計算部112へビット位置1から順に各変数を出力する。前段の固定パラメータ計算部110から入力された固定パラメータのうち、領域番号lIは、最近傍点間距離算出部130、変数β算出部131、変数γ算出部132、変数Z算出部133、変数X算出部134、変数Y算出部135および変数s算出部136へ入力される。√(ρI)Aは、変数β算出部131および変数γ算出部132へ入力される。DIは、変数γ算出部132へ入力される。なお、√(ρI)AおよびDIは、ビット尤度計算部112へも入力される。
最近傍点間距離算出部130は、ビット位置1から順にdiを算出する。d1は領域番号lIが偶数のとき−1、奇数のとき1となる。d2以降は、図7に示したlI[i+1]とlI[i]の関係性からΔiを求め、さらに、次式(19)からdiを求める。求めたdiは、ビット尤度計算部112へ出力する。
変数β算出部131は、最近傍点間距離算出部130が求めたdiを用いて、上記の式(16)に従ってβiを算出する。このとき、次式(20)に従ってビット位置1から順番に、βiを算出する。算出したβiは、ビット尤度計算部112へ出力する。
変数Z算出部133は、図8や図9に示したテーブル(各階層に適用する変調方式に応じて生成されたテーブル)を保持しており、固定パラメータ計算部110から領域番号lIが入力されると、テーブルを参照し、対応するZiを選択して変数γ算出部132へ出力する。
変数γ算出部132は、変数Z算出部133からZiが入力されると、このZiと、固定パラメータ計算部110から入力されたパラメータとを使用し、上記の式(17)に従ってγiを算出する。算出したγiは、ビット尤度計算部112へ出力する。
変数X算出部134は、変数Z算出部133と同様に、図8や図9に示したテーブルを保持しており、固定パラメータ計算部110から領域番号lIが入力されると、テーブルを参照し、対応するXiを選択してビット尤度計算部112へ出力する。
変数Y算出部135は、変数Z算出部133と同様に、図8や図9に示したテーブルを保持しており、固定パラメータ計算部110から領域番号lIが入力されると、テーブルを参照し、対応するYiを選択してビット尤度計算部112へ出力する。
変数s算出部136は、固定パラメータ計算部110から領域番号lIが入力されると、上記の式(18)に従ってsiを算出し、ビット尤度計算部112へ出力する。
<ビット尤度計算部112>
ビット尤度計算部112は、固定パラメータ計算部110から入力されたパラメータおよび変動パラメータ計算部111から入力されたパラメータを用いて、ビット位置iに対応するビットの尤度LLRiを算出する。具体的には、入力された各パラメータ(固定パラメータ√(ρI)AおよびDI、ビット位置iに対応するdi、βi、Xi、Yi、γi、si)を使用し、上記の式(13)に従ってLLRiを算出する。
ビット尤度計算部112は、固定パラメータ計算部110から入力されたパラメータおよび変動パラメータ計算部111から入力されたパラメータを用いて、ビット位置iに対応するビットの尤度LLRiを算出する。具体的には、入力された各パラメータ(固定パラメータ√(ρI)AおよびDI、ビット位置iに対応するdi、βi、Xi、Yi、γi、si)を使用し、上記の式(13)に従ってLLRiを算出する。
このように、本実施の形態の受信装置において、尤度計算装置としての尤度計算部107は、ビット位置に依存しない各種パラメータ(固定パラメータ)を算出する固定パラメータ計算部110と、ビット位置に依存する各種パラメータ(変動パラメータ)を算出する変動パラメータ計算部111と、固定パラメータ、変動パラメータおよび選択可能な階層化比率に共通の尤度計算式(式(13))からビット毎の尤度を算出するビット尤度計算部112と、を備えて構成されている。これにより、性能劣化を回避しつつ、第1階層および第2階層の尤度計算処理を簡単化することができる。また、受信信号に適用されている階層化比率によらず、常に同じ尤度算出式を使用するので、複数の階層化比率に対応する場合にメモリサイズが増大するのを回避できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、任意のビット位置iに閉じた尤度計算式を用いてビット単位の尤度を計算する方法を示したが、本実施の形態では、尤度計算式にビット位置iの漸化式を用いる方法について示す。なお、送信装置は、実施の形態1で説明した送信装置と同様であるため、説明を省略する。また、本実施の形態の受信装置は、実施の形態1の受信装置が備えている尤度計算部107を後述する構成の尤度計算部107aに置き換えたものとなる。尤度計算部107a以外の各部は実施の形態1の受信装置と同様であるため、尤度計算部107a以外の各部については説明を省略する。
実施の形態1では、任意のビット位置iに閉じた尤度計算式を用いてビット単位の尤度を計算する方法を示したが、本実施の形態では、尤度計算式にビット位置iの漸化式を用いる方法について示す。なお、送信装置は、実施の形態1で説明した送信装置と同様であるため、説明を省略する。また、本実施の形態の受信装置は、実施の形態1の受信装置が備えている尤度計算部107を後述する構成の尤度計算部107aに置き換えたものとなる。尤度計算部107a以外の各部は実施の形態1の受信装置と同様であるため、尤度計算部107a以外の各部については説明を省略する。
まず、尤度計算式をビット位置iの漸化式に変形する。実施の形態1で説明したように、上記の式(13)は、ビット位置iに対する尤度を求める式である。ここで、式(13)においてiをi+1と置くと、以下の式(21)が得られる。
式(21)の初項は、式(13)のiを1とおくことで、以下の式(22)により求めることができる。
ここで、図8、図9に示すように第1階層の変調多値数N1が1以上の場合、Y1=0となることから、式(22)は以下の式(23)になる。
次に、本実施の形態における尤度計算部107aの構成について説明する。図13は、実施の形態2の尤度計算部107aの構成例を示す図である。図示したように、尤度計算部107aは、固定パラメータ計算部140、変動パラメータ計算部141、第1ビット尤度計算部142および第iビット尤度計算部143を備えている。
固定パラメータ計算部140は、ビット位置iに依存しない変数である√(ρI)A、DI、lI、X1を計算する。変動パラメータ計算部141は、ビット位置iに依存する変数であるdi、Δi、βi、ΔXi、Yi、ΔYi、ΔZi、γi、siを計算する。固定パラメータ計算部140および変動パラメータ計算部141による各変数の計算方法は、実施の形態1と同様である。
第1ビット尤度計算部142は、√(ρI)A、DI、d1、β1、X1を用いて、式(23)に従ってLLRS1を計算し、求めたLLRS1にs1を乗算してLLR1を計算する。第iビット尤度計算部143は、√(ρI)A、DI、di、Δi、βi、ΔXi、Yi、ΔYi、ΔZi、γiを用いて、式(21)に従ってLLRSiを計算し、求めたLLRSiにsiを乗算してLLRiを計算する。
このように、本実施の形態の尤度計算部107aは、ビット位置iに対する漸化式を用いて各ビットの尤度を算出するので、各ビットの尤度を再帰的に求めることができる。
実施の形態3.
本実施の形態では、送信する階層変調信号がシンボル単位で、第1階層と第2階層の変調多値数や階層化比率が異なる場合の尤度計算方法について記載する。
本実施の形態では、送信する階層変調信号がシンボル単位で、第1階層と第2階層の変調多値数や階層化比率が異なる場合の尤度計算方法について記載する。
図14は、本発明にかかる受信装置、および信号を送信する送信装置を含んだ通信システムの実施の形態3の構成例を示す図である。
本実施の形態の通信システムにおいて、送信装置は、実施の形態1で説明した送信装置(図1参照)に対して送信シンボル制御部151を追加した構成となっている。受信装置は、実施の形態1または2で説明した受信装置(図1参照)に対して受信シンボル制御部152を追加した構成となっている。
送信装置において、送信シンボル制御部151は、階層変調部103に対して、第1階層と第2階層の変調多値数と階層化比率をシンボル単位で設定する。受信装置において、受信シンボル制御部152は、尤度計算部107に対して、第1階層と第2階層の変調多値数と階層化比率をシンボル単位で設定する。ここで、受信シンボル制御部152は送信シンボル制御部151と同期しており、送信装置側で設定された第1階層と第2階層の変調多値数および階層化比率と同様のものを設定する。例えば、受信シンボル制御部152は送信シンボル制御部151と制御信号の送受信を行い、変調多値数および階層化比率の情報を交換する。
以上より、尤度計算部107(実施の形態1)および尤度計算部107a(実施の形態2)は、シンボル単位で、受信シンボル制御部152から第1階層と第2階層の変調多値数と階層化比率が設定される。設定された第1階層と第2階層の変調多値数と階層化比率は、尤度計算部107、107a内にある固定パラメータ計算部および変動パラメータ計算部に渡される。尤度計算部107、107aは、設定された変調多値数および階層化比率に従い、実施の形態1、2で示した方法により、尤度計算に必要な固定パラメータおよび変動パラメータを計算するとともに、計算した各パラメータを使用してビット単位の尤度計算を行う。
このように、本実施の形態の送信装置および受信装置は、各階層の変調多値数および階層化比率を設定するための手段(送信シンボル制御部151、受信シンボル制御部152)を備え、連携して決定した動作モードで送受信動作を行うので、各階層の変調多値数および階層化比率が可変の通信システムを実現できる。
以上のように、本発明にかかる受信装置、尤度計算装置および尤度計算方法は、階層変調が適用された通信システムの受信側の通信装置に有用である。
101,102 誤り訂正符号化部、103 階層変調部、104,105 アンテナ、106 等化部、107,107a 尤度計算部、108,109 誤り訂正復号化部、110,140 固定パラメータ計算部、111,141 変動パラメータ計算部、112 ビット尤度計算部、120 信号点間距離算出部、121 距離D算出部、122 領域番号決定部、130 最近傍点間距離算出部、131 変数β算出部、132 変数γ算出部、133 変数Z算出部、134 変数X算出部、135 変数Y算出部、136 変数s算出部、142 第1ビット尤度計算部、143 第iビット尤度計算部、151 送信シンボル制御部、152 受信シンボル制御部。
Claims (8)
- 2つのデータストリームのビット系列を階層変調して生成された階層変調信号を受信し、受信信号を等化して得られた等化データの各ビットの尤度を算出する受信装置であって、
受信信号に適用されている階層変調の各階層における割り当て電力の比である階層化比率と、各階層に適用されている各変調方式の変調多値数と、を変数とする尤度計算式を使用して等化データの各ビットの尤度を算出する尤度計算手段、
を備えることを特徴とする受信装置。 - 前記尤度計算手段は、
前記階層化比率と、各階層に適用されている各変調方式の変調多値数とに基づいて、等化データの各ビットに共通の固定値である第1のパラメータを算出する固定パラメータ計算手段と、
前記第1のパラメータに基づいて、等化データのビット毎に異なる値を有する第2のパラメータを算出する変動パラメータ計算手段と、
前記第1のパラメータおよび前記第2のパラメータと、適用可能な各階層化比率の間で共通の尤度計算式である前記尤度計算式とに基づいて、等化データの各ビットの尤度を算出するビット尤度計算手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。 - 前記固定パラメータ計算手段は、
各階層に適用されている各変調方式の各変調多値数と、前記階層化比率とに基づいて、等化データに最も近い送信シンボルの候補点を含み、当該候補点とこれに隣接している各候補点との境界線に囲まれた判定領域を示す領域番号を前記第1のパラメータの一つとして決定し、
前記変動パラメータ計算手段は、
前記領域番号のとり得る値それぞれに対し、前記第2のパラメータの計算で使用する、予め決定された係数を対応付けて保持しておき、前記領域番号が決定されると、決定された領域番号に対応する係数を使用して前記第2のパラメータ群に含まれる各パラメータを算出する、
ことを特徴とする請求項2に記載の受信装置。 - 前記ビット尤度計算手段は、等化データのビット位置に対する漸化式を使用して各ビットの尤度を算出することを特徴とする請求項2または3に記載の受信装置。
- 階層変調信号を送信する送信装置との間で階層変調信号に適用する変調方式および階層化比率の情報を交換する制御手段、
をさらに備え、
前記固定パラメータ計算手段は、前記制御手段が前記送信装置と交換した情報を使用して第1のパラメータ群を算出することを特徴とする請求項2、3または4に記載の受信装置。 - 前記尤度計算手段は、等化データの各ビットの尤度算出をI成分のビット群とQ成分のビット群に分けて、ビット群毎に独立に行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の受信装置。
- 2つのデータストリームのビット系列を階層変調して生成された階層変調信号を受信する受信装置を構成し、受信信号を等化して得られた等化データの各ビットの尤度を算出する尤度計算装置であって、
受信信号に適用されている階層変調の各階層における割り当て電力の比である階層化比率と、各階層に適用されている各変調方式の変調多値数と、を変数とする尤度計算式を使用して等化データの各ビットの尤度を算出する、
ことを特徴とする尤度計算装置。 - 2つのデータストリームのビット系列を階層変調して生成された階層変調信号の受信装置における尤度計算方法であって、
受信信号を等化する等化ステップと、
受信信号に適用されている階層変調の各階層における割り当て電力の比である階層化比率と、各階層に適用されている各変調方式の変調多値数と、を変数とする尤度計算式を使用し、前記等化ステップで得られた等化データの各ビットの尤度を算出する尤度算出ステップと、
を含むことを特徴とする尤度計算方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013221365A JP2015082821A (ja) | 2013-10-24 | 2013-10-24 | 受信装置、尤度計算装置および尤度計算方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017188894A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-12 | 株式会社東芝 | 不均一qamコンステレーションのための低複雑性llr計算 |
-
2013
- 2013-10-24 JP JP2013221365A patent/JP2015082821A/ja active Pending
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