JP4386067B2 - 画像形成装置及び補正量算出プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、複合機、コピー機、ファクシミリ装置等の画像形成装置及び補正量算出プログラムに関する。
画像形成装置は、像担持体にトナーを供給して像を形成し、その像を記録用紙に転写して画像形成を行う。画像形成装置は、記録用紙上の画像の濃淡を正確に調整するために、トナー量検出装置(濃度センサ)によって像担持体に付着するトナーの付着量(濃度)を検出している。
濃度センサは、発光部から像担持体に検出光を照射し、受光部が像担持体に反射された検出光を受光して出力するセンサ出力に基づいて、濃度を検出する。濃度センサは、発光部と受光部の前面を開閉するようにシャッタが設けられている。シャッタには、反射基準部材が設けられている。
濃度センサは、濃度を検出する前に、シャッタを閉じた状態で発光部から検出光を照射し、シャッタの反射基準部材に反射された検出光を受光して受光部が出力したセンサ出力を、初期の検出値に調整する。そのため、濃度センサは、例えば、発光部と受光部の性能が飛散トナー等によって低下した場合でも、センサ出力を調整してから濃度を検出するので、初期における検出状態をそのまま維持することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−101687号公報
しかしながら、従来の画像形成装置は、一定の発光量を制御するために、遮蔽位置にある反射基準部材からの反射による受光量が一定となるように発光量の制御をその都度行っているが、実際には、センサ毎に測定面までの距離に対する応答性(感度)が異なる場合があり、シャッタ基準位置の発光量を一定に制御したとしても、実際にパッチを測定する像担持体位置までの距離が設定された値と異なると、受光量がばらついてしまう問題があった。
例えば、ある反射特性の反射基準部材をセンサからの距離2.5mm〜5.5mmの位置においた濃度センサ1,2の出力特性を、図12に示す。濃度センサ1,2から5mmのベルト位置に基準となる反射基準部材が置かれていて、この反射基準部材の反射特性に対し、センサ出力が1.5Vになるように濃度センサ1,2の発光量を調整(図中実線、太線参照)したとしても、その他の距離ではセンサ出力がずれているのがわかる。
逆に、図中点線に示すように、濃度センサ1,2から3mmのシャッタ位置で濃度センサ1,2の出力が共に1.6Vとなるよう発光量を調整しても、ベルト位置で測定したときの受光量は、濃度センサ2の方が濃度センサ1より低く、異なる結果となってしまう。
図12に示すばらつきは、発光素子の指向性(強度分布)や受光素子の指向性(感度分布)にばらつきがあるために生じる。
また、反射基準部材(シャッタ基準)の反射特性を厳密に管理することも難しい。例えば、反射基準部材の一例となる2枚の印刷フィルムをシャッタに付け替え、LED電流とセンサ出力との関係を調べた結果を、図13に示す。図中実線と太線に示すように、使用する反射基準部材A,Bによって、LED電流に対するセンサ出力が異なる。
これは、印刷フィルムの印刷時のインク塗布量や溶剤の希釈量がばらつくためである。部品コストを抑えるためには、反射基準部材の反射特性が多少ばらついても、安定してトナー量を測定できる構成が望ましい。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、濃度検出特性を製品間で安定させることができる画像形成装置及び補正量算出プログラムを提供することを目的とする。
(1)像担持体上に形成されたトナー像からの反射光を検出して画像形成条件を制御する画像形成装置において、発光部と受光部とを有し、像担持体上に形成されたトナー像のトナー量を光検出するトナー量検出手段と、前記トナー量検出手段と前記像担持体との間に配設され、前記トナー量検出手段を覆う遮蔽位置と、前記トナー量検出手段を露出させる退避位置との間を移動可能な反射基準部材と、前記遮蔽位置に配置された前記反射基準部材からの反射光に基づいて前記トナー量検出手段が出力した第1出力値を記憶する第1の記憶手段と、前記反射基準部材が前記退避位置に配置された状態で、前記像担持体上に形成された基準トナー像からの反射光に基づいて、前記トナー量検出手段が出力した第2出力値を記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段の記憶手段に第2の出力値と、前記第1の記憶手段に記憶された前記第1の出力値との比を用いて、前記トナー量検出手段の出力値を補正するための補正量を算出する補正量算出手段と、を有する。
(2)(1)に記載の発明において、前記補正量を記憶する第3の記憶手段と、装置組立時又はメンテナンス時に、前記像担持体上に前記基準トナー像を形成させ、形成された基準トナー像からの反射光に基づいて前記トナー量検出手段が出力する前記第2の出力値を前記第2の記憶手段に記憶させ、前記補正量算出手段に前記補正量を算出させて前記第3の記憶手段に記憶させる補正量算出制御手段と、を有する。
(3)(1)又は(2)に記載の発明において、前記補正量を算出するために前記像担持体に形成した基準トナー像は、トナー付着量に対し実質的に前記トナー量検出手段の出力値が飽和する程度に多量に付着したパッチである。
(4)(1)乃至(3)の何れか一つに記載の発明において、画像形成する前に、前記像担持体に形成した測定用トナー像のトナー量を前記トナー量検出手段に検出させ、前記測定用トナー像のトナー量を、前記第3の記憶手段に記憶した補正量を用いて補正するトナー量算出手段を有する。
(5)本発明の補正量算出プログラムは、発光部と受光部とを有し、像担持体上に形成されたトナー像のトナー量を光検出するトナー量検出手段と、前記トナー量検出手段と前記像担持体との間に配設され、前記トナー量検出手段を覆う遮蔽位置と、前記トナー量検出手段を露出させる退避位置との間を移動可能な反射基準部材と、を有する画像形成装置に、前記遮蔽位置に配置された前記反射基準部材からの反射光に基づいて、前記トナー量検出手段に第1出力値を出力させ、前記反射基準部材を前記退避位置に配置した状態で、前記像担持体上に形成された基準トナー像からの反射光に基づいて前記トナー量検出手段に第2出力値を出力させ、前記第2の出力値と前記第1の出力値との比を用いて、前記トナー量検出手段の出力値を補正するための補正量を算出させるものである。
上記構成を有する本発明の画像形成装置及び補正量算出プログラムは、反射基準部材を退避位置に配置した状態で像担持体に形成された基準トナー像を基準に取得した第2の出力値と、反射基準部材を遮蔽位置に配置した状態で反射基準部材を基準に取得した第1の出力値との比を用いて、トナー量検出手段の出力値を補正するための補正量を算出する。第2の出力値と第1の出力値との比をとるのは、当該画像形成装置に固有の反射基準部材を基準にした反射特性と、像担持体に形成した基準トナー像を基準にした反射特性との関係を求めるためである。よって、本発明の画像形成装置及び補正量算出プログラムによれば、画像形成装置の個体差に基づく検出特性のバラツキを少なくし、濃度検出特性を製品間で安定させることができる。
また、本発明の画像形成装置は、像担持体と反射基準部部材とトナー量検出手段との位置関係が製品組立後殆ど変化しないことに鑑みて、装置組立時又はメンテナンス時に補正量を算出して第3の記憶手段に記憶しておく。そのため、本発明の画像形成装置は、画像形成する前にトナー量を検出する度に補正量を算出する必要がなく、廃棄トナー量を抑制できる。
また、本発明の画像形成装置は、補正量を算出するために像担持体に形成した基準トナー像が、トナー付着量に対し実質的にトナー量検出手段の出力値が飽和する程度に多量に付着したパッチであるので、当該装置に適した補正量を精度良く算出できる。
また、本発明の画像形成装置は、画像形成前に像担持体に形成された測定用トナー像のトナー量を検出し、検出した測定用トナー像のトナー量を第3の記憶手段に予め記憶されている補正量によって補正するので、測定用トナー像のトナー量検出結果から個体差に基づくばらつきを排除し、トナー量検出精度を向上させることができる。
次に、本発明に係る画像形成装置の一実施形態について図面を参照して説明する。
<全体構成>
先ず最初に、画像形成装置の一例であるプリンタの全体構成を説明する。図1は、プリンタ1の概略構成図である。
プリンタ1は、ケーシング2内に給紙部3、画像形成部4、排紙部5が設けられている。ケーシング2の略中央部には、駆動ローラ6と従動ローラ7に巻回された搬送ベルト8が配置されている。搬送ベルト8の下方には、記録用紙を積層して収容する給紙カセット9が着脱可能に取り付けられている。
画像形成部4は、搬送ベルト8の上流側から下流側に向かってブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナーを収容するプロセスカートリッジ10K,10Y,10M,10Cを並べて配置している。感光ドラム11K,11Y,11M,11Cは、プロセスカートリッジ10K,10Y,10M,10Cと対応して設けられ、搬送ベルト8を挟んで転写ローラ12K,12Y,12M,12Cとそれぞれ対向配置されている。プロセスカートリッジ10K,10Y,10M,10Cの下流側には、定着部13が配置されている。
ケーシング2の上面には、排紙部5から排出された記録用紙を収容するための配置トレイ14が設けられている。
プリンタ1は、制御部15によって動作を制御されている。
かかるプリンタ1は、給紙カセット6の記録用紙を給紙部3によって1枚ピックアップし、画像形成部4へ送る。記録用紙は、搬送ベルト8に搬送されて画像形成部4を通過する。
このとき、画像形成部4は、感光ドラム11K,11Y,11M,11Cの表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成し、プロセスカートリッジ10K,10Y,10M,10Cからブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナーを感光ドラム11K,11Y,11M,11Cに供給し、静電潜像を可視化する。そして、感光ドラム11K,11Y,11M,11Cに付着したトナーを、感光ドラム11K,11Y,11M,11Cと転写ローラ12K,12Y,12M,12Cとの間で記録用紙に転写し、定着部13でトナーを記録用紙に熱定着させる。
尚、画像形成部4は、「画像形成条件」としての、レーザ光の露出量、現像バイアス、転写バイアスなどの条件を、適切な値に設定することによって、より綺麗な画像を記録用紙に形成することができる。
画像形成された記録用紙は、排紙部5を介して排紙トレイ14に積層して排紙される。
ところで、搬送ベルト8の定着部13より下流側には、「トナー量検出手段」の一例である濃度センサ20が配置されている。濃度センサ20の下流側には、搬送ベルト8に付着したトナーを掻き落として清掃するためのクリーナ26が配置されている。クリーナ26は、掻き落とした廃棄トナーを集めて収容し、廃棄トナーの飛散を防いでいる。
<濃度センサ>
図2は、濃度センサ20による検出態様を概略的に説明する説明図である。
濃度センサ20は、発光部21と受光部22とを備える。光濃度センサ20の正面側、すなわち、濃度センサ20と搬送ベルト8との間には、シャッタ24が設けられている。
シャッタ24は、図示しない駆動モータによって、濃度センサ20を覆って防塵する遮蔽位置(図中点線参照)と、濃度センサ20を露出させる退避位置(図中実線参照)との間を直線往復運動するよう構成されている。
シャッタ24の背面側、すなわち、濃度センサ20と対向する面には、「反射基準部材」の一例である印刷フィルム25が固定されている。そのため、印刷フィルム25は、濃度センサ20と搬送ベルト8との間に設けられ、濃度センサ20を覆う遮蔽位置と濃度センサ20を露出させる退避位置との間を移動可能にされている。印刷フィルム25は、所定の反射率を得るように、溶剤で溶かしたインクを塗布されている。
上記濃度センサ20は、発光部21に含まれる「発光素子」の一例である赤外発光LED21aから搬送ベルト8に向けて赤外光を投光する。赤外光は、シャッタ24が遮蔽位置にある場合には印刷フィルム25により反射し、また、シャッタ24が退避位置にある場合には搬送ベルト8の下地又は搬送ベルト8に付着したトナーにより反射する。
濃度センサ20は、反射光の正反射成分を検出するために、「正反射用受光素子」の一例である正反射受光フォトトランジスタ22aが受光部22に設けられている。また、濃度センサ20は、反射光の拡散反射成分を検出するために、「拡散反射用受光素子」の一例である拡散反射受光フォトトランジスタ22bが受光部22に設けられている。
<濃度センサの周辺回路構成>
次に、濃度センサ20の周辺回路構成について説明する。図5は、濃度センサ20の周辺回路構成の一例を示す図である。
発光部21は、上述の赤外発光LED21aと、この赤外発光LEDを駆動する駆動回路51によって構成されている。駆動回路51は、赤外発光LED21aの一端側にコレクタ端子が接続されるトランジスタTR1と、CPU31のPWM(PULSE WIDTH MODULATION)出力端子P1に一端が接続され他端がトランジスタTR1のベース端子に接続される抵抗R1とから構成されている。トランジスタTR1のエミッタ端子は抵抗R2を介して接地ラインに接続されている。また、抵抗R1とトランジスタTR1のベース端子との間にはコンデンサC1の一端が接続されており、このコンデンサC1の他端は接地されている。赤外発光LED21aは、アノード側が第1電源回路52に接続されており、カソード側がトランジスタTR1のコレクタ端子に接続されている。
CPU31のPWM出力端子P1から出力されるPWM信号は、抵抗R1及びコンデンサC1によって平滑化され、その平滑化されたアナログ信号がトランジスタTR1に供給される。そしてトランジスタTR1に供給されるアナログ信号の電流に応じた電流が赤外発光LED21aを流れ、赤外発光LED21aから光が照射される。つまり、CPU31のPWM出力端子P1から出力されるPWM信号のデューティ値に応じて赤外発光LED21aの発光量が制御される。
受光部22は、正反射用受光部23aと拡散反射用受光部23bとを含む。正反射用受光部23aは、上述の正反射受光フォトトランジスタ22aと、正反射受光フォトトランジスタ22aに流れる電流を電圧信号に変換する電流電圧変換部とを備えた構成をなしている。電流電圧変換部は、オペアンプOP1と可変抵抗VR1とによって実現されている。より詳しくは、正反射受光フォトトランジスタ22aの一端がオペアンプOP1の反転入力端子(マイナス端子)に接続され、他端がオペアンプOP1の非反転入力端子(プラス端子)に接続されている。オペアンプOP1の出力端子には帰還抵抗とされた可変抵抗VR1の一端が接続され、反転入力端子には可変抵抗VR1の他端が接続されている。この電流電圧変換部では、正反射受光フォトトランジスタ22aに入射する光量に応じて当該正反射受光フォトトランジスタ22aを流れる電流値と、可変抵抗VR1の抵抗値によって出力値V3が定まるようになっている。
増幅回路53は、正反射用受光部23aからの出力値V3を増幅した出力電圧値V4を出力する構成をなしている。この出力電圧値V4が「トナー量検出手段の出力値」の一例に相当する。尚、正反射用受光部23aと増幅回路53により、正反射用受光センサ54を構成する。
増幅回路53の出力端子には抵抗R3の一端が接続され、抵抗R3の他端はCPU31のA/D入力端子P2に接続されており、出力電圧値V4が内蔵A/Dコンバータを介してCPU31のコア部に入力される。
一方、拡散反射用受光部23bは、上述の拡散反射受光フォトトランジスタ22bと、拡散反射受光フォトトランジスタ22bに流れる電流を電圧信号に変換する電流電圧変換部とを備えた構成をなしている。電流電圧変換部は、オペアンプOP2と可変抵抗VR2とによって実現されている。より詳しくは、拡散反射受光フォトトランジスタ22bの一端がオペアンプOP2の反転入力端子(マイナス端子)に接続され、他端がオペアンプOP2の非反転入力端子(プラス端子)に接続されている。オペアンプOP2の出力端子には帰還抵抗とされた可変抵抗VR2の一端が接続され、反転入力端子には可変抵抗VR2の他端が接続されている。この電流電圧変換部では、拡散反射受光フォトトランジスタ22bに入射する光量に応じて当該拡散反射受光フォトトランジスタ22bを流れる電流値と、可変抵抗VR2の抵抗値によって出力値V5が定まるようになっている。
増幅回路55は、拡散反射用受光部23bからの出力値V5を増幅した出力電圧値V6を出力する構成をなしている。この出力電圧値V6が「トナー量検出手段の出力値」の一例に相当する。尚、拡散反射用受光部23bと増幅回路55により、拡散反射用受光センサ56を構成する。
増幅回路55の出力端子には抵抗R4の一端が接続され、抵抗R4の他端はCPU31のA/D入力端子P3に接続されており、出力電圧値V6が内蔵A/Dコンバータを介してCPU31のコア部に入力される。
<制御部>
図3は、制御部15の電気ブロック図である。
制御部15は、CPU31にインターフェース(以下「I/F」と略記する。)32、ROM33、RAM34、EEPROM35が接続し、プログラムに従ってプリンタ1の動作を制御する。
CPU31は、データの加工・演算を行うものである。
I/F32は、パソコンや外部接続メモリ(例えばUSBメモリ、CD−ROM、FD)等の外部装置36との間でデータを入出力するものである。
ROM33は、読み出し専用の不揮発性メモリであって、各種データやプログラムを記憶している。例えば、本実施形態では、感度調整プログラム37と、パッチ測定プログラム38と、ルックアップテーブル39がROM33に記憶されている。
感度調整プログラム37は、装置組立時又はメンテナンス時に実行され、濃度センサ20から搬送ベルト8の表面までの距離に対する濃度センサ20の応答性や、発光部21の発光量や、印刷フィルム25の反射特性を調整するための「補正量」の一例である「補正係数coef」を算出して記憶するためのプログラムである。本実施形態では、感度調整プログラム37が「補正量算出手段」、「補正量算出制御手段」、「補正量算出プログラム」の一例になり得る。感度調整プログラム37については後述する。
パッチ測定プログラム38は、濃度センサ20が検出したパッチ濃度を補正し、トナー付着量(濃度)を算出するためのプログラムである。本実施形態では、パッチ測定プログラム38が「トナー量算出手段」の一例になり得る。パッチ測定プログラム38については後述する。
ルックアップテーブル39は、各色トナーの濃度を算出するためのテーブルである。図4は、ルックアップテーブル39の一例を示す図である。
例えば、本実施形態のルックアップテーブル39は、黒トナーについては、搬送ベルト8に形成したパッチと搬送ベルト8の下地との反射比率と、「濃度」との関係をマップデータとして記憶している。また、ルックアップテーブル39は、カラートナーについては、搬送ベルト8に形成したパッチと印刷フィルム25との反射比率と、「濃度」との関係をマップデータとして記憶している。
図3に戻り、RAM34は、読み書き可能な揮発性メモリであって、各種データやプログラムを記憶する。
EEPROM35は、読み書き可能な不揮発性メモリであって、各種データを記憶する。例えば、本実施形態では、制御パラメータ記憶手段40がEEPROM35に設けられている。
制御パラメータ記憶手段40は、「黒ベタ標準基準Krt_std」を初期登録するものである。「黒ベタ標準基準Krt_std」は、シャッタ24を基準としたセンサ出力の設計値「Vdf_pat_std」で、感度調整用黒ベタパッチ51を基準としたセンサ出力の設計値「Vdfb_adj_std」を割ることにより算出したものである。よって、「黒ベタ標準基準Krt_std」は、感度調整用黒ベタパッチ51を基準としたセンサ出力と、シャッタ24を基準としたセンサ出力との設計上の相関関係(本来比)を規定する。
また、制御パラメータ記憶手段40は、感度調整プログラム37を実行して取得した「補正係数coef」を記憶するものである。本実施形態では、制御パラメータ記憶手段40が「第3の記憶手段」になり得る。
また、制御パラメータ記憶手段40は、感度調整プログラム37やパッチ測定プログラム38を実行するときに使用する初期値や基準値や閾値などを記憶する。例えば、本実施形態では、「正反射初期発光設定bk0_led_pwm」、「拡散反射初期発光設定col0_led_pwm」、「下地判定値V**_base_max,min」、「黒パッチ濃度判定値Vsp_belt_min,max」、「カラーパッチ濃度判定値Vdf_belt_min,max」、「感度調整初期発光設定X0_led_pwm」とを、制御パラメータ記憶手段40に記憶している。
更に、制御パラメータ記憶手段40は、「正反射黒ベタレベルbk_sld」を記憶するものである。「正反射黒ベタレベルbk_sld」は、黒ベタパッチの理想的な測定レベルを示す定数としてプリンタ1に初期登録されている。
また、CPU31は、給紙部3と画像形成部4と排紙部5と駆動ローラ6に接続し、印刷動作を制御する。また、CPU31は、濃度センサ20の赤外発光LED21aと、正反射受光フォトトランジスタ22aと、拡散反射受光フォトトランジスタ22bと、シャッタ24と、クリーナ26に接続し、濃度検出を制御する。
<パッチについて>
後述の感度調整プログラム37とパッチ測定プログラム38は、何れもパッチ濃度を測定する。感度調整プログラム37とパッチ測定プログラム38の説明に先立ち、各プログラム37,38で搬送ベルト8に印刷するパッチについて説明する。
図6は、パッチ測定時に形成されるパッチ52K,52Y,52M,52Cの一例を示す図である。
プリンタ1は、ROM33に記憶されたパッチ測定プログラム38を実行する際に、仮想上の用紙先端位置からXmm遅れて、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のパッチ52K,52Y,52M,52Cを搬送ベルト8に直接形成する。パッチ52K,52Y,52M,52Cは、それぞれ同じ大きさで形成される。
図7は、感度調整用黒ベタパッチ51の一例を示す図である。
プリンタ1は、ROM33に記憶された感度調整プログラム1を実行する場合に、パッチ測定用の黒パッチ52Kとほぼ同じ位置に、「基準トナー像」の一例である感度調整用黒ベタパッチ51を形成する。すなわち、仮想上の用紙先端位置からXmm遅れて、感度調整用黒ベタパッチ51を搬送ベルト8に直接形成する。
ここで、搬送ベルト8に形成するパッチ51,52とプログラム37,38との関係について説明する。図8は、正反射特性を示す図である。図9は、拡散反射特性を示す図である。
搬送ベルト8の下地は、表面に光沢感があり、正反射成分を大きく含む。その一方で、カーボンを含んだ黒色をしており、拡散反射成分はほとんど持たない。
黒トナーは、カーボンブラックを顔料として含んでいるので、発光部21の赤外発光LED21aが出力する赤外光を吸収する特性を持つ。搬送ベルト8上に黒トナーが付着した場合、図8に示すように、トナー付着量が増えるにつれて搬送ベルト8の下地からの正反射成分が減少する。よって、正反射特性を利用すれば、黒トナーの付着量を検出することができる。黒トナーの付着量(濃度)に対するセンサ検出性は、対数関数カーブに近い減衰曲線を描く。
一方、カラートナー(図8ではシアントナー)は、所定量付着するまでは、センサ出力が減少するが、付着量が所定量を超えると、センサ出力が増加する。よって、カラートナーは、正反射特性では付着量(濃度)を検出することが難しい。
カラートナー(本実施形態では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のトナー)は、赤外領域の波長について殆ど吸収せず、拡散反射する特性を持つ。搬送ベルト8の下地は、ほとんど拡散反射成分がないので、図9に示すように、シアントナーは付着量が増加するにつれ、拡散反射する特性を持つ。よって、拡散反射特性を利用すれば、シアントナーの付着量を検出することができる。シアントナーの付着量(濃度)に対するセンサ検出性は、単調増加な一次直線を描く。尚、他のカラートナーも、シアントナーと同様の性質を有する。
ここで、図8のA部に示すように、黒トナーは、付着量(濃度)が増加していくと、濃度センサ20のセンサ出力が殆ど変化しない飽和状態に近づくが、反射光ゼロという状況(すなわち、センサ出力ゼロという状況)には至らない。これは、正反射受光フォトトランジスタ22aに拡散反射成分が僅かながら入射してきているためと思われる。このわずかに検出される成分は、搬送ベルト8の下地の正反射特性に依存していない。
そして、図9のB部に示すように、飽和領域で検出されている拡散成分は、搬送ベルト8の下地状態に依存しない。この拡散反射特性を利用して、補正係数を算出する折には、感度調整用黒ベタパッチ51を搬送ベルト8に形成する。
尚、感度調整用黒ベタパッチ51は、濃度測定用のパッチ52K,52Y,52M,52Cより大きく形成される。感度調整プログラム37の1回の動作でパッチ内の複数箇所を測定し、その平均値を取り、位置によるばらつきを抑えて正確なパッチレベル測定を行うためである。
<パッチ測定機能>
次に、プリンタ1のパッチ測定機能について説明する。図10は、パッチ測定プログラム38のフロー図である。
パッチ測定機能は、例えばプリンタ1の電源をONしたときに、ROM33からRAM34にパッチ測定プログラム38をコピーすることにより、実行される。
パッチ測定プログラム38は、ステップ1(以下「S1」と略記する。)において、駆動ローラ6を駆動して、搬送ベルト8を回転させる。
そして、S2において、「正反射出力暗レベルVsp_drk」と「拡散反射出力暗レベルVdf_drk」を測定する。具体的には、シャッタ24を遮蔽位置(図2の点線参照)に配置し、且つ、発光部21の赤外発光LED21aから赤外光を投光しない状態で、正反射用受光部22の正反射受光フォトトランジスタ22aと拡散反射受光フォトトランジスタ22bが出力するセンサ出力をサンプリングし、「正反射出力暗レベルVsp_drk」と「拡散反射出力暗レベルVdf_drk」としてRAM34にそれぞれ記憶する。
尚このとき、「正反射出力暗レベルVsp_drk」と「拡散反射出力暗レベルVdf_drk」を判定値V**_drk_max,minと比較して異常がある場合には、エラーとしてキャリブレーションを中止するとよい。廃棄トナー量を減らすことができるからである。
そして、S3において、正反射測定光量調整を行う。具体的には、制御パラメータ記憶手段40から「正反射初期発光設定bk0_led_pwm」を読み出す。そして、シャッタ24を遮蔽位置(図2の点線参照)に配置した状態で、「正反射初期発光設定bk0_led_pwm」からセンサ動作を開始させ、赤外発光LED21aに赤外光を投光させる。赤外光が印刷フィルム25に反射した反射光を正反射受光フォトトランジスタ22aで受光し、その受光量が所定値(bk_std_tglvl)となるように、赤外発光LED21aの発光量を少しずつ上げていく。但し、ここで調整する受光量は、暗出力分を除いたレベルとする。尚、赤外発光LED21aの発光量は、CPU31のPWM出力端子P1から出力されるPWM信号のデューティ値を大きくすることにより増加させることができる。
「正反射初期発光設定bk0_led_pwm」で所定レベル(bk_std_max)以上の受光量がある場合には、エラーにするとよい。また、発光量を上げていって、拡散反射受光量が正常範囲になる前に、PWM信号のデューティ値が判定値(bk_led_pwm_max)を超えてしまう場合にも、エラーとしてキャリブレーションを中止するとよい。
正反射測定用の発光量の調整ができたら、その発光設定(bk_led_pwm)(PWM信号のデューティ値)をRAM34に記憶する。また、基準板測定時の拡散反射発光レベル(bk_std_lvl)を、「黒ベタパッチ測定用基準板拡散反射出力Vdfb_std」としてRAM34に記憶する。
そして、S4において、拡散反射測定光量調整を行う。拡散反射測定光量調整は、S3の正反射測定光量調整と同様に行われる。このとき、制御パラメータ記憶手段40に記憶している「拡散反射初期発光設定col0_led_pwm」に基づいて、反射光を拡散反射受光フォトトランジスタ22bの受光量が所定値(col_std_tglvl)となるように、赤外発光LED21aの発光量を少しずつ上げていく。
そして、初期の発光設定で所定レベル(col_std_max)以上の受光量がある場合には、エラーとするとよい。また、発光量を上げていって、拡散反射受光量が正常範囲になる前に、PWM信号のデューティ値が判定値(col_led_pwm_max)を超える場合には、キャリブレーションを中止するとよい。
拡散反射測定用の発光量の調整ができたら、その発光設定(col_led_pwm)(PWM信号のデューティ値)をメモリに記憶する。また、基準板測定時の拡散反射受光レベルを、「カラーパッチ測定用基準板拡散反射出力Vdf_std」としてRAM34に保存する。
そして、S5において、下地測定を行う。
具体的には、搬送ベルト8を回転させた状態で、シャッタ24を遮蔽位置(図2の点線参照)から退避位置(図2の実線参照)に移動させ、濃度センサ20を露出させる。そして、パッチ測定用パッチ52K,52Y,52M,52Cを形成してパッチ測定を行う予定の場所について、下地データをサンプリングする。
例えば、正反射で測定する位置、すなわち、黒パッチ52Kを測定する予定の位置では、S3でRAM34に保存した正反射測定用の発光設定(bk_led_pwm)を使用して赤外発光LED21aから赤外光を投光し、正反射受光フォトトランジスタ22aにより反射光を受光する。そして、正反射受光フォトトランジスタ22aが出力するセンサ出力を、「黒パッチ位置ベルト下地正反射出力Vspk_base」としてRAM34に記憶する。
また、例えば、拡散反射で測定する位置、すなわち、イエローパッチ52Y、マゼンタパッチ52M、シアンパッチ52Cを測定する予定の位置では、S4でRAM34に保存した拡散反射測定用の発光設定(col_led_pwm)を使用して赤外発光LED21aから赤外光を投光し、拡散反射受光フォトトランジスタ22bにより反射光を受光する。そして、拡散反射受光フォトトランジスタ22bが出力するセンサ出力を、「イエローパッチ位置ベルト下地拡散反射出力Vdfy_base」、「マゼンタパッチ位置ベルト下地拡散反射出力Vdfm_base」、「シアンパッチ位置ベルト下地拡散反射出力Vdfc_base」としてRAM34に記憶する。
そして、S6において、下地エラー判定を行う。具体的には、制御パラメータ記憶手段40から「下地判定値V**_base_max,min」を読み出し、「黒パッチ位置ベルト下地正反射出力Vspk_base」及び「イエローパッチ位置ベルト下地拡散反射出力Vdfc_base」、「マゼンタパッチ位置ベルト下地拡散反射出力Vdfm_base」、「シアンパッチ位置ベルト下地拡散反射出力Vdfc_base」が「下地判定値V**_base_max,min」内であるか否かに基づいて判断する。
「黒パッチ位置ベルト下地正反射出力Vspk_base」、「イエローパッチ位置ベルト下地拡散反射出力Vdfc_base」、「マゼンタパッチ位置ベルト下地拡散反射出力Vdfm_base」、「シアンパッチ位置ベルト下地拡散反射出力Vdfc_base」の何れかが「下地判定値V**_base_max,min」外であり、下地エラーありと判断した場合には(S7:NO)、そのままS11へ進む。S11については後述する。
一方、「黒パッチ位置ベルト下地正反射出力Vspk_base」、「イエローパッチ位置ベルト下地拡散反射出力Vdfc_base」、「マゼンタパッチ位置ベルト下地拡散反射出力Vdfm_base」、「シアンパッチ位置ベルト下地拡散反射出力Vdfc_base」の何れも「下地判定値V**_base_max,min」内であり、下地エラー無しと判断した場合には(S7:YES)、S8において、パッチ印刷を行う。すなわち、図6に示すように、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のパッチ52K,52Y,52M,52Cを搬送ベルト8に印刷する。
そして、図10のS9において、パッチ濃度を測定する。パッチ濃度は、「補正係数coef」を用いて黒パッチ52Kと搬送ベルト8の下地との反射比率である「黒トナー下地比率Krt'」(カラートナーについてはパッチ52Y,52M,52Cと印刷フィルム25との反射比率である「カラートナー基準板比率Yrt',Mrt',Crt'」)を求め、求めた比率を、ROM33に記憶されているルックアップテーブル39に当てはめて濃度を算出する。
具体的には、シャッタ24を退避位置(図2の実線参照)に配置した状態で、S3でRAM34に保存した正反射測定用の発光設定(bk_led_pwm)を使用して赤外発光LED21aから赤外光を、黒パッチ52Kに投光する。黒パッチ52Kに反射した反射光を正反射受光フォトトランジスタ22aにより受光し、正反射受光フォトトランジスタ22aが出力するセンサ出力を、「黒パッチ正反射出力Vspk_pat」としてRAM34に記憶する。
従来は、数1により「黒トナー下地比率Krt」を算出していた。
Figure 0004386067
すなわち、「黒パッチ正反射出力Vspk_pat」から「正反射出力暗レベルVsp_drk」と、正制御パラメータ記憶手段40に記憶されている「正反射黒ベタレベルbk_sld」を減算した値を、「黒パッチ位置ベルト下地正反射出力Vspk_base」から「正反射出力暗レベルVsp_drk」と、「正反射黒ベタレベルbk_sld」を減算した値で割ることにより、「黒トナー下地比率Krt」を算出していた。
これに対して、本実施形態では、数2により「黒トナー下地比率Krt’」を算出する。
Figure 0004386067
すなわち、本実施形態では、「黒パッチ正反射出力Vspk_pat」から「正反射出力暗レベルVsp_drk」と、制御パラメータ記憶手段40に記憶されている「正反射黒ベタレベルbk_sld」に、制御パラメータ記憶手段40に記憶されている「補正係数coef」(「補正係数coef」は図11に示す感度調整プログラム37によって算出されるものであり、これについては後述する。)を掛けた値とを減算することにより、黒パッチ52Kの反射量を補正する。
そして、「黒パッチ位置ベルト下地正反射出力Vspk_base」から「正反射出力暗レベルVsp_drk」と、「正反射黒ベタレベルbk_sld」に「補正係数coef」を掛けた値とを減算することにより、搬送ベルト8の反射量補正する。
そして、補正後の黒パッチ52Kの反射量を、補正後の搬送ベルト8の反射量で割ることにより、「黒トナー下地比率Krt'」を算出する。黒パッチ52Kと搬送ベルト8の反射量を「補正係数coef」で補正することにより、濃度センサ20から搬送ベルト8までの距離のばらつきや、赤外発光LED21aや正反射受光フォトトランジスタ22aの指向のばらつきなどが解消される。
そして、算出した「黒トナー下地比率Krt'」をROM33に記憶されているルックアップテーブル39にあてはめ、濃度N1を算出する。
また、カラートナーの濃度については次のように測定する。カラートナーの算出方法は同様であるので、ここでは、シアントナーの濃度算出を例に挙げて説明する。
シャッタ24を退避位置(図2の実線参照)に配置した状態で、S4でRAM34に保存した拡散反射測定用の発光設定(col_led_pwm)を使用して赤外発光LED21aから赤外光を、シアンパッチ52Cに投光する。シアンパッチ52Cに反射した反射光を拡散反射受光フォトトランジスタ22bにより受光し、拡散反射受光フォトトランジスタ22bが出力するセンサ出力を、「シアンパッチ拡散反射出力Vdfc_pat」としてRAM34に記憶する。
従来は、数3により「シアン基準板比率Crt」を算出していた。
Figure 0004386067
すなわち、「シアンパッチ拡散反射出力Vdfc_pat」から「シアンパッチ位置ベルト下地拡散反射出力Vdfc_base」を減算することにより、下地の拡散反射成分を除いたシアンパッチ52Cの拡散反射出力が求められる。この値を、「カラーパッチ測定用基準板拡散反射出力Vdf_std」から「シアンパッチ位置ベルト下地拡散反射出力Vdfc_base」を減算することにより求めた印刷フィルム25からの拡散反射出力で割り、シアントナー検出時の反射量と、印刷フィルム25の反射量との比率を求めていた。
これに対して、本実施形態では、数4により「シアン基準板比率Crt'」を算出する。
Figure 0004386067
すなわち、本実施形態では、「シアン基準板比率Crt」を「補正係数coef」で割る。これにより、濃度センサ20から搬送ベルト8までの距離のばらつきや、赤外発光LED21aや拡散反射受光フォトトランジスタ22bの指向のばらつきなどの個体差に基づく影響を排除した「シアン基準板比率Crt'」を算出できる。
そして、算出した「シアン基準板比率Crt'」をROM33に記憶されているルックアップテーブル39にあてはめ、濃度N2を算出する。
上記のようにして、各色トナーの濃度を算出したら、S10において、パッチエラー判定を行う。
具体的には、制御パラメータ記憶手段40から「黒パッチ濃度判定値Vsp_belt_min,max」と「カラーパッチ濃度判定値Vdf_belt_min,max」を読み出す。そして、算出した各色トナーの濃度が「黒パッチ濃度判定値Vsp_belt_min,max」又は「カラーパッチ濃度判定値Vdf_belt_min,max」外である場合には、エラーフラグを出力する。
エラー判定が終了したら、S11において、クリーナ26を駆動して搬送ベルト8からトナーを除去する。
<補正量算出機能>
次に、プリンタ1の補正量算出機能について説明する。図11は、感度調整プログラム36のフロー図である。
補正量算出機能は、プリンタ1の組立時及びメンテナンス時にEEPROM35からRAM34に感度調整プログラム37をコピーして実行し、「補正係数coef」を算出して制御パラメータ記憶手段40に記憶する。感度調整プログラム37は、パッチ測定プログラム38の一部を変更したものであるので、ここでは、パッチ測定プログラムと同じ処理については図面に同一符号を付して説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
感度調整プログラム37は、S21において、感度調整用光量を調整する。
具体的には、制御パラメータ記憶手段40から「感度調整初期発光設定X0_led_pwm」を読み出す。黒トナーは拡散反射成分が少ないため、「感度調整初期発光設定X0_led_pwm」は、「正反射初期発光設定bk0_led_pwm」及び「拡散反射初期発光設定col0_led_pwm」より高い値に設定されている。
シャッタ24を遮蔽位置(図2の点線参照)に配置した状態で、「感度調整初期発光設定X0_led_pwm」からセンサ動作を開始させ、赤外発光LED21aに赤外光を投光させる。赤外光が印刷フィルム25に反射した反射光を拡散反射受光フォトトランジスタ22bで受光し、その受光量が所定値(X_std_tglvl)となるように、赤外発光LED21aの発光量を少しずつ(add_pwm)上げていく。但し、ここで調整する受光量は、暗出力分を除いたレベルとする。
ここで、拡散反射受光フォトトランジスタ22bを使用して拡散受光量で調整するのは、センサ出力が飽和状態になる領域(図9のA部参照)で感度調整を行いやすくするためである。
「感度調整初期発光設定X0_led_pwm」で所定レベル(X_std_max)以上の受光量がある場合には、エラーにするとよい。また、発光量を上げていって、拡散反射受光量が正常範囲になる前に、PWM信号のデューティ値が判定値(X_led_pwm_max)を超えてしまう場合にも、エラーとしてキャリブレーションを中止するとよい。
感度調整用の発光量の調整ができたら、その発光設定(X_led_pwm)をRAM34に記憶する。また、基準板測定時の拡散反射発光レベルを、「黒ベタパッチ測定用基準板拡散反射出力Vdfb_std」としてRAM34に記憶する。
このように感度調整用の光量を調整することにより、使用環境や使用時間、流れる電流量等によって赤外発光LED21aの光量に個体差がある場合でも、赤外発光LED21aの発光量を平準化することができる。
S22においては、感度調整用パッチ51の濃度を測定する。具体的には、シャッタ24を退避位置(図2の実線参照)に配置した状態で、S21でRAM34に保存した感度調整用の発光設定(X_led_pwm)を使用して赤外発光LED21aから赤外光を、搬送ベルト8に印刷した感度調整用黒ベタパッチ51に投光する。感度調整用黒ベタパッチ51に反射した反射光を拡散反射受光フォトトランジスタ22bにより受光し、拡散反射受光フォトトランジスタ22bが出力するセンサ出力を、「感度調整用パッチ拡散反射出力Vdfbk_pat」としてRAM34に記憶する。
そして、S23において、「補正係数coef」を算出する。「補正係数coef」は、数5により算出される。
Figure 0004386067
すなわち、「感度調整用パッチ拡散反射出力Vdfbk_pat」を「黒ベタパッチ測定用基準板拡散反射出力Vdfb_std」で割った値に、制御パラメータ記憶手段40に記憶されている「黒ベタ標準基準Krt_std」の逆数を掛けることにより、「補正係数coef」を算出する。
次に、プリンタ1の実施例について説明する。
「補正係数coef」は、プリンタ1の組立時又はメンテナンス時に算出され、制御パラメータ記憶手段40に記憶される。そして、プリンタ1をユーザに納入した後、プリンタ1の起動時や、ユーザが濃度検出指令をプリンタ1に入力した場合などに、濃度センサ20が測定したパッチ52K,52Y,52M,52Cの濃度、制御パラメータ記憶手段40に記憶されている「補正係数coef」を用いて補正する。
例えば、「感度調整用パッチ測定値bkpat_lvl」の設計値が51、「感度調整用基準測定値sadj_lvl」の設計値が510であるとする。この場合、「黒ベタ標準基準Krt_std」は、0.1となる。
例えば、濃度センサ20から搬送ベルト8までの距離が設計値より短く、発光部21とシャッタ24との距離が短い場合には、シャッタ24の位置における受光部22の感度が高くなる。この場合には、検出部21の検出光が設計上の光量より少なくなるため、感度調整用黒ベタパッチ51の「感度調整用パッチ測定値bkpat_lvl」が、設計値(51)より例えば10%低い45.9になる。
そこで、上記数5に、「感度調整用パッチ測定値bkpat_lvl」である45.9を、「感度調整用基準測定値sadj_lvl」である510で割った値に、「黒ベタ標準基準Krt_std」である0.1を掛けることにより、補正係数0.9を算出し、制御パラメータ記憶手段40に記憶する。
尚、シャッタ24に設けた印刷フィルム25の反射率が高い場合にも、検出部21の検出光が設計上の光量より少なくなり、「感度調整用基準測定値sadj_lvl」が小さくなることがある。この場合にも、数式1を用いれば、印刷フィルム25に起因する誤差に対応した補正係数coefを算出することができる。
また、例えば、濃度センサ20から搬送ベルト8までの距離が設計値より長く、濃度センサ20とシャッタ24との間の距離が長い場合には、シャッタ24に設けた印刷フィルム25の反射率が低くなったり、若しくは、シャッタ24の位置における受光部22の感度が低くなることがある。この場合には、検出部21が発光する検出光の光量が設計値より多くなり、感度調整用黒ベタパッチ51の「感度調整用パッチ測定値bkpat_lvl」が、設計値(51)より例えば10%低い56.1になり、かつ、「感度調整用基準測定値sadj_lvl」が設計値より例えば3%高い525.3になることがある。
そこで、上記数1を用いて、「感度調整用パッチ測定値bkpat_lvl」である56.1を、「感度調整用基準測定値sadj_lvl」である525.3で割った値に、標準基準(0.1)を掛けることにより、補正係数1.07(小数点第3位を四捨五入)を算出し、「補正係数coef」として制御パラメータ記憶手段40に記憶する。
プリンタ1は、例えば、電源投入時に濃度検出を行うよう設定されている場合には、濃度センサ20が検出したトナー量(濃度)を、装置組立時等に補正量記憶手段40に記憶しておいた「補正係数coef」を用いて補正する。すなわち、上記数2と数4に「補正係数coef」を代入し、「補正係数coef」によって補正した「黒トナー下地比率Krt'」と「カラー基準板比率Yrt',Mrt',Crt'」を求め、補正後の比率Krt',Yrt',Mrt',Crt'をルックアップテーブル39にあてはめて各色トナーの濃度を算出する。そして、この算出された結果に基づいて、画像形成部4の画像形成条件が自動的に設定される。
<作用効果>
以上説明したプリンタ1及び感度調整プログラム37は、印刷フィルム25を退避位置(図2の実線参照)に配置した状態で搬送ベルト8の感度調整用黒ベタパッチ51を基準に取得した「感度調整用パッチ測定値bkpat_lvl」と、印刷フィルム25を遮蔽位置に配置した状態で印刷フィルム25を基準に取得した「感度調整用基準測定値sadj_lvl」との比を用いて、濃度センサ20の出力値を補正するための「補正係数coef」を算出する(数5及び図11のS23参照)。
「感度調整用パッチ測定値bkpat_lvl」と「感度調整用基準測定値sadj_lvl」との比をとるのは、赤外発光LED21aや正反射受光フォトトランジスタ22a、拡散反射受光フォトトランジスタ22bの指向ばらつき、或いは、濃度センサ20から搬送ベルト8までの距離のばらつき、印刷フィルム25の反射特性のバラツキ等、部品や組立のばらつきに基づくトナー量検出特性のバラツキを排除するように、当該プリンタ1に固有の印刷フィルム25を基準にした反射特性と、搬送ベルト8に形成した感度調整用パッチ51を基準にした反射特性との関係を求めるためである。
よって、本実施形態のプリンタ1及び感度調整プログラム37によれば、プリンタ1の個体差に基づく検出特性のバラツキを少なくし、濃度検出特性を製品間で安定させることができる。
また、本実施形態のプリンタ1は、搬送ベルト8とシャッタ24と濃度センサ20との位置関係が製品組立後殆ど変化しないことに鑑みて、装置組立時又はメンテナンス時に「補正係数coef」を算出して制御パラメータ記憶手段40に記憶しておく。そのため、本実施形態のプリンタ1は、パッチ測定プログラム38を実行してトナー量を検出する度に「補正係数coef」を算出する必要がなく、廃棄トナー量を抑制できる。
また、本実施形態のプリンタ1は、装置電源投入時にパッチ測定プログラム38を実行したときに、「補正係数coef」を用いて補正した「黒トナー下地比率Krt'」と「カラー基準板比率Yrt',Mrt',Crt'」を求め、それをルックアップテーブル39に当てはめて濃度を検出することにより、濃度センサ20が検出したトナー量を補正する。よって、本実施形態のプリンタ1によれば、濃度センサ20が算出したトナー量から個体差に基づくバラツキを排除し、トナー量の検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態のプリンタ1は、「補正係数coef」を算出するために搬送ベルト8に形成した感度調整用黒パッチ51が、図9のB部に示すように、トナー付着量に対し実質的に拡散反射受光フォトトランジスタ22bの出力値(センサ出力)が飽和する程度に多量に付着したものである。そのため、本実施形態のプリンタ1は、図9のB部領域内であれば、濃度に多少のばらつきがあっても一定のセンサ出力を得ることが可能である。よって、本実施形態のプリンタ1によれば、当該装置に適した補正係数を精度良く算出することができる。
<変形例>
尚、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
(1)例えば、上記実施形態では、画像形成装置の一例としてプリンタを上げた。これに対して、複数の機能(プリンタ機能、ファクシミリ機能、コピー機能、スキャナ機能等)を有する複合機や、ファクシミリ装置や、コピー装置などを画像形成装置の一例としてもよい。
(2)例えば、上記実施形態では、感光ドラムに付着したトナーを記録用紙に転写するプリンタを画像形成装置の一例として説明した。これに対して、感光ドラムに付着したトナーを搬送ベルトに転写し、搬送ベルトのトナーを記録用紙に転写するプリンタを画像形成装置の一例としてもよい。
(3)例えば、上記実施形態では、「正反射出力暗レベルVsp_drk」、「拡散反射出力暗レベルVdf_drk」、「黒パッチ位置ベルト下地正反射出力Vspk_base」、「イエローパッチ位置ベルト下地拡散反射出力Vdfc_base」、「マゼンタパッチ位置ベルト下地拡散反射出力Vdfm_base」、「シアンパッチ位置ベルト下地拡散反射出力Vdfc_base」、「カラーパッチ測定用基準板拡散反射出力Vdf_std」、「黒ベタパッチ測定用基準板拡散反射出力Vdfb_std」、「黒パッチ正反射出力Vspk_pat」、各色の「パッチ拡散反射出力Vdfy_pat,Vdfm_pat,Vdfc_pat」等のサンプリング値を一つの値として取り扱った。これに対して、感度調整プログラム37やパッチ測定プログラム38を実行するときにサンプリング値を複数取得してもよい。この場合には、例えば、サンプリング値を平均化して、濃度補正を行ってもよい。
(4)上記実施形態では、予めEEPROM35に感度調整プログラム37を記憶した。これに対して、感度調整プログラム37をCD−ROMなどの記憶媒体に格納し、装置組立時やメンテナンス時に作業員やサービスマンがCD−ROMからRAM34やEEPROM35に感度調整プログラム37読み込ませて「補正係数coef」を取得するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、「反射基準部材」の一例として印刷フィルム25を挙げたが、所定の反射率を持つ塗装樹脂を反射基準部材としても良い。
(6)上記実施形態では、「反射基準部材」の一例である印刷フィルム25をシャッタ24に一体的に設けたが、反射基準部材をシャッタ24と別に移動可能に設けてもよい。
(7)上記実施形態では、受光部22が2個のフォトトランジスタ22a,22bを備える。これに対して、例えば画像形成装置が白黒プリンタである場合には、正反射受光フォトトランジスタ22aのみを受光部22に設けてもよい。また、発光部21は、赤外発光LED21aと別種類の発光素子を設けてもよい。
本発明の実施形態に係り、画像形成装置の概略構成図である。 同じく、濃度センサによる検出態様を概略的に説明する説明図である。 同じく、制御部の電気ブロック図である。 同じく、ルックアップテーブルの一例を示す図である。縦軸は、濃度を示す。横軸は、黒トナー(K)についてはパッチと下地との比率を示し、カラートナー(C,Y,M)についてはパッチと基準板(反射基準部材)との比率を示す。 同じく、濃度センサの周辺回路構成の一例を示す図である。 同じく、パッチ測定時に形成されるパッチの一例を示す図である。 同じく、感度調整用ベタパッチの一例を示す図である。 同じく、正反射特性を示す図である。 同じく、拡散反射特性を示す図である。 同じく、パッチ測定プログラムのフロー図である。 同じく、感度調整プログラムのフロー図である。 濃度センサ間で生じる検出特性のバラツキの一例を示す図である。縦軸は、濃度センサのセンサ出力を示す。横軸は、濃度センサと像担持体との間の距離(mm)を示す。図中実線は、濃度センサ1の検出特性を示す。図中太線は、濃度センサ2の検出特性を示す。図中点線は、反射基準部材に反射する検出光の光量に基づいて濃度センサ2の検出特性を調整したものを示す。 反射基準部材に基づく検出特性のバラツキの一例を示す図である。縦軸は、濃度センサのセンサ出力を示す。横軸は、LED電流(mA)を示す。図中実線は、反射基準部材Aを使用した場合の検出特性を示す。図中太線は、反射基準部材Bを使用した場合の検出特性を示す。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置)
20 濃度センサ(トナー量検出手段)
21 発光部
22 受光部
24 シャッタ
25 印刷フィルム(反射基準部材)
34 RAM(第1の記憶手段、第2の記憶手段)
37 感度調整プログラム(補正量算出手段、補正量算出制御手段、補正量算出プログラム)
38 パッチ測定プログラム(トナー量算出手段)
40 補正係数記憶手段(第3の記憶手段)
51 感度調整量黒ベタパッチ(パッチ)

Claims (5)

  1. 像担持体上に形成されたトナー像からの反射光を検出して画像形成条件を制御する画像形成装置において、
    発光部と受光部とを有し、前記トナー像のトナー量を光検出するトナー量検出手段と、
    前記トナー量検出手段と前記像担持体との間に配設され、前記トナー量検出手段を覆う遮蔽位置と、前記トナー量検出手段を露出させる退避位置との間を移動可能な反射基準部材と、
    前記遮蔽位置に配置された前記反射基準部材からの反射光に基づいて前記トナー量検出手段が出力した第1出力値を記憶する第1の記憶手段と、
    前記反射基準部材が前記退避位置に配置された状態で、前記像担持体上に形成された基準トナー像からの反射光に基づいて、前記トナー量検出手段が出力した第2出力値を記憶する第2の記憶手段と、
    前記第2の記憶手段の記憶手段に第2の出力値と、前記第1の記憶手段に記憶された前記第1の出力値との比を用いて、前記トナー量検出手段の出力値を補正するための補正量を算出する補正量算出手段と、を有すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載する画像形成装置において、
    前記補正量を記憶する第3の記憶手段と、
    装置組立時又はメンテナンス時に、前記像担持体上に前記基準トナー像を形成させ、形成された基準トナー像からの反射光に基づいて前記トナー量検出手段が出力する前記第2の出力値を前記第2の記憶手段に記憶させ、前記補正量算出手段に前記補正量を算出させて前記第3の記憶手段に記憶させる補正量算出制御手段と、を有すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する画像形成装置において、
    前記基準トナー像は、トナー付着量に対し実質的に前記トナー量検出手段の出力値が飽和する程度に多量に付着したパッチであること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載する画像形成装置において、
    画像形成する前に、前記像担持体に形成した測定用トナー像のトナー量を前記トナー量検出手段に検出させ、前記測定用トナー像のトナー量を、前記第3の記憶手段に記憶した補正量を用いて補正するトナー量算出手段を有すること
    を特徴とする画像形成装置。
  5. 発光部と受光部とを有し、像担持体上に形成されたトナー像のトナー量を光検出するトナー量検出手段と、前記トナー量検出手段と前記像担持体との間に配設され、前記トナー量検出手段を覆う遮蔽位置と、前記トナー量検出手段を露出させる退避位置との間を移動可能な反射基準部材と、を有する画像形成装置に、
    前記遮蔽位置に配置された前記反射基準部材からの反射光に基づいて、前記トナー量検出手段に第1出力値を出力させ、
    前記反射基準部材を前記退避位置に配置した状態で、前記像担持体上に形成された基準トナー像からの反射光に基づいて前記トナー量検出手段に第2出力値を出力させ、
    前記第2の出力値と前記第1の出力値との比を用いて、前記トナー量検出手段の出力値を補正するための補正量を算出させること
    を特徴とする補正量算出プログラム。
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