JP2004101687A - トナー量検出装置及び画像形成装置 - Google Patents
トナー量検出装置及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004101687A JP2004101687A JP2002261102A JP2002261102A JP2004101687A JP 2004101687 A JP2004101687 A JP 2004101687A JP 2002261102 A JP2002261102 A JP 2002261102A JP 2002261102 A JP2002261102 A JP 2002261102A JP 2004101687 A JP2004101687 A JP 2004101687A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shutter
- toner
- image
- image forming
- adjustment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】長期に亘って安定したトナー濃度の検出を可能としたフォトカプラを用いて光検出を行うトナー量検出装置。
【解決手段】フォトカプラ(PA,PB)の前面には開閉を可能としたシャッタ羽根92が設けられ、該シャッタには一体又は連動して移動する反射部材93が設けられていて、前記シャッタを閉じた状態で反射部材93による反射光を用いてセンサ出力が設定値となるような調整制御を行い、その後前記シャッタを開いてトナー量検出を行う構成とする。
【選択図】 図3
【解決手段】フォトカプラ(PA,PB)の前面には開閉を可能としたシャッタ羽根92が設けられ、該シャッタには一体又は連動して移動する反射部材93が設けられていて、前記シャッタを閉じた状態で反射部材93による反射光を用いてセンサ出力が設定値となるような調整制御を行い、その後前記シャッタを開いてトナー量検出を行う構成とする。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体上に付着したトナー量の検出を行うトナー量検出装置、及び該トナー量検出装置を設けた複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式による画像形成装置では、感光体上に帯電・像露光・現像を行ってトナー像を形成し、これを記録紙上に転写しトナー像を保持した記録紙の定着を行うことがなされている。又、感光体上に形成したトナー像を一旦中間転写体上に転写したのち記録紙上に二次転写し定着を行うこともなされている。記録紙上の画像の濃淡は、転写前の感光体又は中間転写体の像担持体上に付着したトナー量によって決まるので、適切な濃淡をもった画像を得るには像担持体上でのトナー付着量が適切に管理されていることが必要で、像担持体上に付着したトナー量を検出するには、発光素子と受光素子とから成るフォトカプラを用い、反射濃度を検出することによって付着したトナー量を検出するトナー量検出装置が用いられている。トナー量検出装置については次のような技術が開示されている。
【0003】
シャッタにクリーニング部材を付属させセンサ検知面の清掃を行い、メンテナンスの軽減を目的とした技術が開示されている。(例えば、特許文献1参照。)
シャッタの開閉不良による誤検知を防ぐ方法が記載されている。(例えば、特許文献2参照。)
像担持体などの基材の変化に対して2つの受光素子を用い、その出力により受光素子のゲインを調整する技術が開示されている。(例えば、特許文献3参照。)
【0004】
【特許文献1】
特開平9−6203号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平9−34312号公報
【0006】
【特許文献3】
特開2000−39746公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
発光素子と受光素子とから成るフォトカプラを用いたトナー量検出装置では、例えば発光素子としてLEDを用い、受光素子としてはPDが用いられる。これらの素子は長期使用によって性能の劣化は免れない。又これらの素子の前面には防塵を目的とした保護フィルタが設けられ、保護フィルタを通して反射濃度検出が行われるが、保護フィルタに飛散トナーが付着し感度低下を招くこととなる。これらが原因となって、像担持体上のトナー付着量が同じであっても、検出されるトナー量の検出値は変動する。トナー量検出装置の検出値が変動すると、これに基づいて制御される画像濃度も変動することとなる。
【0008】
本発明はフォトカプラの性能低下やトナー付着等が原因となって性能低下があってもこれを修正し、初期における検出状態がそのまま維持されるようにしたトナー量検出装置、及びかかるトナー量検出装置を備えてトナー量の検出制御を行う画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的のトナー量検出装置は、下記構成により達成することができる。
【0010】
(1) 像担持体上のトナー量を発光素子と受光素子とから成るフォトカプラを用いて光検出を行うトナー量検出装置において、
前記フォトカプラの前面には開閉を可能としたシャッタが設けられ、該シャッタには一体又は連動して移動する反射物が設けられていて、
前記シャッタを閉じた状態で前記反射物による反射光を用いてセンサ出力が設定値となるような調整制御を行い、その後前記シャッタを開いてトナー量検出を行う構成としたことを特徴とするトナー量検出装置。
【0011】
(2) 前記反射物は前記シャッタ内面に設けた一定の反射率を有した物体であることを特徴とする(1)に記載のトナー量検出装置。
【0012】
(3) 前記センサ出力の調整は前記発光素子の電源部の調整であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のトナー量検出装置。
【0013】
本発明のトナー量検出装置は、像担持体上のトナー量検出に先だって、フォトカプラ前面のシャッタを閉じ、一定の反射率をもった反射物の反射濃度をシャッタを閉じた状態で検出する構成としたもので、検出値が初期における検出値とほぼ等しくなるよう調整することによって、安定したトナー濃度の検出値が得られる効果を奏することとなる。
【0014】
本発明の目的の画像形成装置は、下記構成により達成することができる。
(4) 像担持体に沿ってフォトカプラから成るトナー量検出装置を設けた画像形成装置において、
前記フォトカプラ前面には開閉を可能としたシャッタが設けられ、該シャッタには一体又は連動して移動する反射物が設けられていて、
制御部は前記シャッタを閉じた状態で前記反射物による反射光を用いてセンサ出力が設定値となるような調整制御を行い、その後シャッタを開いて前記像担持体上のトナー量の検出を行うよう制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【0015】
(5) 前記反射物は前記シャッタ内面に設けた一定の反射率を有した物体であることを特徴とする(4)に記載の画像形成装置。
【0016】
(6) 前記センサ出力の調整は前記フォトカプラの発光素子の電源部の調整であることを特徴とする(4)又は(5)に記載の画像形成装置。
【0017】
(7) 前記トナー量検出装置の前記調整制御後、前記像担持体上の標準パッチトナー像のセンサ出力の検出を行い、検出結果に基づいて現像条件の変更を行うことを特徴とする(4)〜(6)の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0018】
本発明の画像形成装置は、トナー量検出装置の調整制御を行うプログラムを有していて、このプログラムによって検出値を調整することにより、トナー量検出装置を用いて像担持体上のトナー量を安定して高精度に検出することのできる特性を有した画像形成装置が提供されることとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
はじめに、本発明のトナー量検出装置を備えた画像形成装置について説明する。但し本発明は下記に説明する画像形成装置に限定されるものではない。又本明細書に用いる用語により本発明の技術範囲が限定されることはない。
【0020】
(1)本発明の一実施形態として示すカラー画像形成装置は、複数の像担持体上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)トナーから成るトナー像をそれぞれ形成し、複数の像担持体上に形成されたトナー像を、中間転写体を介して、或いは直接に転写材上に重ね合わせて形成されるタンデム型のカラー画像形成装置である。
【0021】
図1の断面図に示すカラー画像形成装置は、像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体上に重ね合わせて転写し、重ね合わせたトナー像を一括して転写するタンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、中間転写ユニット7と、給紙搬送手段及び定着手段24とから成る。画像形成装置本体(以下、装置本体と称す)Aの上部には、原稿画像読み取り装置SCが配置されている。
【0022】
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、像担持体(感光体)1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y、一次転写手段5Y、クリーニング手段6Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、像担持体(感光体)1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M、一次転写手段5M、クリーニング手段6Mを有する。シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、像担持体(感光体)1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C、一次転写手段5C、クリーニング手段6Cを有する。黒色画像を形成する画像形成部10Kは、像担持体(感光体)1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K、一次転写手段5K、クリーニング手段6Kを有する。各画像形成部10では帯電、露光、現像が行われて、像担持体1上に各色の画像が形成される。
【0023】
中間転写ユニット7は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持された半導電性エンドレスベルト状の中間転写体70を有する。
【0024】
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、一次転写手段5Y,5M,5C,5Kにより、回動する中間転写体70上に同期がとられて逐次重ね合わせて転写されて、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20内に収容された記録媒体(以下、用紙と称す)Pは、給紙手段21により給紙され、複数の中間ローラ22A,22B,22C,22D、レジストローラ23を経て、二次転写手段5Aに搬送され、用紙P上に重ね合わされたカラー画像が一括転写される。カラー画像が転写された用紙Pは、定着手段24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
【0025】
一方、二次転写手段5Aにより用紙Pにカラー画像を転写した後、用紙Pを曲率分離した中間転写体70は、クリーニング手段6Aにより残留トナーが除去される。
【0026】
画像形成処理中、一次転写手段5Kは常時、感光体1Kに圧接している。他の一次転写手段5Y,5M,5Cはカラー画像形成時にのみ、それぞれ対応する感光体1Y,1M,1Cに圧接する。
【0027】
二次転写手段5Aは、ここを用紙Pが通過して二次転写が行われる時にのみ、中間転写体70に圧接する。
【0028】
(2)図2には1組の画像形成部10を取り出して示している。矢示方向に回転する像担持体としてのドラム状の感光体1はOPC感光体等が用いられ、スコロトロン帯電器等を用いた帯電手段2によって一様帯電が行われる。露光手段3には、レーザ、発光ダイオード等のドット露光を行う露光手段が用いられ、露光手段3の像露光によって静電潜像が形成される。かかる潜像形成工程に続いて次に説明する現像手段4によって現像が行われて、静電潜像はトナー像となる。
【0029】
現像手段4は、現像装置枠体40、現像ローラからなる現像剤担持体41、磁界発生手段(マグネットロール)42、穂切り板からなる規制手段43、水車型の供給手段44、スクリュからなる供給・搬送手段45、スクリュからなる撹拌・搬送手段46、剥ぎ取り搬送ローラ47、剥ぎ取り板48、スクリュからなる回収・搬送手段49等から構成される。
【0030】
現像装置枠体40内にあって、攪拌されたトナーと磁性キャリアとより成る2成分現像剤は摩擦帯電してトナーは磁性キャリア外面に付着し、供給手段44によって内部に磁界発生手段42を設けた現像剤担持体41へと搬送される。周面に現像剤が磁力によって付着した現像剤担持体41は矢印に示す方向に所定の回転数をもって回転し、規制手段43によって層厚が規制された現像剤層は感光体1に対向した現像ニップ部DRへと搬送される。
【0031】
B(DC)はDCバイアス電源で、B(AC)はACバイアス電源である。現像剤担持体41にはDC成分にAC成分を重畳した現像バイアスが印加され、現像ニップ部DRにおいて感光体1上の潜像に対して反転現像が行われる。
【0032】
(3)図1に示すカラー画像形成装置では、像担持体である中間転写体70に沿って本発明のトナー量検出装置9が設けられていて、中間転写体70上に転写されたY,M,C,K各色のトナー量を検出することができる構成となっている。
【0033】
図3は本発明のトナー量検出装置9の一実施例を示していて、図3(a)は平面図、図3(b)は側断面図を示している。トナー量検出装置9はセンサ開口部91Aを除いて、センサカバー91によって覆われている。内部には、LED等を用いて発光する発光素子PAと、PD等を用いて受光する受光素子PBとがフォトカプラとして設けられていて、発光素子PAからの発光はセンサ開口部91Aを通って中間転写体70表面を照射し、照射に基づく反射光はセンサ開口部91Aを通って受光素子PBによって受光される。フォトカプラとセンサ開口部91Aとの間には保護フィルタ94が設けられていて、発光素子PA、受光素子PBが飛散トナーによって汚染されるのを防止している。
【0034】
センサ開口部91Aの近傍には、ソレノイド又はモータを用いたシャッタ駆動部材9Mの駆動により開口部の開閉を行うシャッタ羽根92が設けられている。シャッタ羽根92の内側には所定の反射率をもった反射部材93が塗布又は貼り付けがなされている。シャッタ羽根92自体が所定の反射率を有しているときは、反射部材93を省略することが可能である。なお反射部材93はトナー粉付着等によって反射率が変動することのないよう、シャッタ羽根92の開閉に伴って反射部材93表面を清掃する清掃手段を設ける等の処理が行われている。
【0035】
本実施例のトナー量検出装置9は、中間転写体70上のトナー量検出に先だって安定した検出値が得られるよう検出値の調整を行うもので、図4にはトナー量検出装置9の調整ブロック図を示している。トナー量検出装置9ではセンサ調整プログラムをメモリM1として有していて、制御部C1はセンサ調整プログラムを呼び出しこのプログラムに従い次に述べるようにして検出値の調整を行う。制御部C1はシャッタ駆動部材9Mを駆動してシャッタ羽根92がセンサ開口部91Aを閉口した状態とし、発光素子駆動回路PASに所定の電圧を印加して発光素子PAを発光させ、照射された反射部材93からの反射光を、受光素子駆動回路PBSで駆動される受光素子PBによって受光し、受光量は電気変換がなされてセンサ出力として出力する。
【0036】
このセンサ出力は、フォトセンサの素子が劣化し、或いは保護フィルタ94に飛散トナーが付着し透過率が低下するとセンサ出力も変化し検出機能は低下することとなる。本発明では初期の受光素子PBのセンサ出力値を基準値としてメモリM2に記録していて、制御部C1はメモリM2に記録された基準値と新たに検出されたセンサ出力値とを比較し、新たに検出されたセンサ検出値が基準値となるようなセンサ出力の調整を行っている。調整は発光素子駆動回路PASの調整を行って発光素子PAの発光量を増大させて、センサ出力が反射部材93に対して初期に検出されたセンサ出力値と同じセンサ出力値が得られるような調整が行われる。勿論受光素子駆動回路PBSを調整してセンサ出力値を調整することも可能であるが、この場合にはゲイン(検出特性カーブ)も変動することとなるので好ましくない。
【0037】
又上記説明で、反射部材93が有している一定の反射濃度はトナー濃度検出を行う際の標準値に近い反射濃度であることが望ましい。図1に示したカラー画像形成装置では、トナー量検出装置9はY,M,C,K各色についてのトナー濃度の検出を行うこととなるので、複数の交互に開閉するシャッタ羽根92と、その各々に設ける反射部材93をY,M,C,K各色について標準値に近い反射濃度とする構成とし、メモリM2にはY,M,C,K4色の初期のセンサ出力値を記録しておく。
【0038】
そして、カラー画像形成に先だっては、トナー量検出装置9ではY,M,C,K4色についての出力値調整を、先に説明した調整プロセスを各色毎に繰り返すことによって実施する。その際各色毎の出力調整は共通に用いられる発光素子駆動回路PASの調整によって行われる。各色毎の調整値はメモリに記録され、トナー濃度検出時にはメモリに記録された該当する調整値を発光素子駆動回路PASの調整に用いることによって、Y,M,C,K各色について安定したトナー濃度の検出が行われることとなる。
【0039】
なお、Y,M,C,K4色についてのセンサ出力調整はそれぞれに定まった方向への調整となるので、何れか1色のみについての出力値調整を行い、得られた発光素子駆動回路PASの調整値をファクタとして他色の調整値をそれぞれに定まった方向に設定することも可能である。図5には各色のトナー付着量とセンサ出力との関係を示している。
【0040】
(4)図1に示したカラー画像形成装置で、トナー量検出装置9のY,M,C,K各色についてのトナー量検出の調整制御を行ったのち、シャッタ羽根92を開口した状態で各色のトナー濃度検出を行うが、電源をONした直後、或いはウォーミングアップ中等においては標準パッチトナー像のセンサ出力の検出を行い、検出結果に基づいて画像濃度調整を行い、現像条件の変更等の画像形成条件の設定がなされる。
【0041】
図6は画像濃度調整の制御ブロック図を示している。制御部C1は図4に示したトナー量検出の調整制御を行ったのち、引き続いてメモリM3に記録されたY,M,C,K4色についての画像濃度調整プログラムを呼び出して画像濃度の調整を行う。連続してY,M,C,K4色の画像濃度の調整を行うが、これらの調整は同様の調整プロセスであるのでY色の画像濃度調整のみについて説明する。
【0042】
Y色の画像を形成する画像形成部10Yにおいて、帯電手段2Yによって像担持体1Yが所定の帯電電位になるよう帯電がなされたのち、露光手段3Yによって標準露光が行われ、感光体上には標準のパッチ潜像が形成される。このパッチ潜像は現像手段4Yが所定の回転をし、所定の現像バイアスが印加された現像剤担持体41によって現像がなされてY色の標準パッチトナー像が形成される。像担持体1Y上に形成されたY色の標準パッチトナー像は一次転写手段5Yによって中間転写体70上に転写される。中間転写体70上のY色の標準パッチトナー像は退避した二次転写手段5を通過し、Y色についてのセンサ調整を終えたトナー量検出装置9によって電気量に変換されたY色の付着トナー量の検出がなされる。
【0043】
制御部C1は、メモリM4に記録された電気量に変換されたY色の標準画像濃度と検出されたY色の付着トナー量との比較を行い、現像条件を変更してY色の付着トナー量が標準画像濃度となるような画像形成条件の設定を行っている。トナー付着量を増加させる現像条件としては、現像剤担持体41の回転回数を増加させたり、反転現像時のDCバイアス電圧の絶対値を低下させる等の手段が用いられる。
【0044】
センサ出力の調整を終えたトナー量検出装置は、上記に説明した画像形成条件の設定を行うのに用いられたのち、現像手段4内へのトナー補給を行う検出手段としても用いられる。制御部はトナー量検出装置9によってY,M,C,K4色の標準パッチトナー像のトナー濃度の検出を行い、トナー濃度が所定のトナー濃度以下と検出されたときは、2成分現像剤中のトナー比率が所定の比率以下まで消費されたと判断し、該当する現像手段へのトナー補給を行うことがなされる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によるときは、トナー量検出装置による検出値が終始同じ状態に維持されることとなり、長期に亘って安定したトナー濃度の検出がなされることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー画像形成装置の断面図。
【図2】画像形成部の断面図。
【図3】トナー量検出装置の平面図及び側断面図。
【図4】トナー量検出装置の調整ブロック図。
【図5】トナー付着量とセンサ出力との関係を示すグラフ。
【図6】画像濃度調整の制御ブロック図。
【符号の説明】
1(Y,M,C,K) 像担持体(感光体)
10(Y,M,C,K) 画像形成部
70 像担持体(中間転写体)
9 トナー量検出装置
9M シャッタ駆動部材
91 センサカバー
91A センサ開口部
92 シャッタ羽根
93 反射部材
94 保護フィルタ
PA 発光素子
PB 受光素子
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体上に付着したトナー量の検出を行うトナー量検出装置、及び該トナー量検出装置を設けた複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式による画像形成装置では、感光体上に帯電・像露光・現像を行ってトナー像を形成し、これを記録紙上に転写しトナー像を保持した記録紙の定着を行うことがなされている。又、感光体上に形成したトナー像を一旦中間転写体上に転写したのち記録紙上に二次転写し定着を行うこともなされている。記録紙上の画像の濃淡は、転写前の感光体又は中間転写体の像担持体上に付着したトナー量によって決まるので、適切な濃淡をもった画像を得るには像担持体上でのトナー付着量が適切に管理されていることが必要で、像担持体上に付着したトナー量を検出するには、発光素子と受光素子とから成るフォトカプラを用い、反射濃度を検出することによって付着したトナー量を検出するトナー量検出装置が用いられている。トナー量検出装置については次のような技術が開示されている。
【0003】
シャッタにクリーニング部材を付属させセンサ検知面の清掃を行い、メンテナンスの軽減を目的とした技術が開示されている。(例えば、特許文献1参照。)
シャッタの開閉不良による誤検知を防ぐ方法が記載されている。(例えば、特許文献2参照。)
像担持体などの基材の変化に対して2つの受光素子を用い、その出力により受光素子のゲインを調整する技術が開示されている。(例えば、特許文献3参照。)
【0004】
【特許文献1】
特開平9−6203号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平9−34312号公報
【0006】
【特許文献3】
特開2000−39746公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
発光素子と受光素子とから成るフォトカプラを用いたトナー量検出装置では、例えば発光素子としてLEDを用い、受光素子としてはPDが用いられる。これらの素子は長期使用によって性能の劣化は免れない。又これらの素子の前面には防塵を目的とした保護フィルタが設けられ、保護フィルタを通して反射濃度検出が行われるが、保護フィルタに飛散トナーが付着し感度低下を招くこととなる。これらが原因となって、像担持体上のトナー付着量が同じであっても、検出されるトナー量の検出値は変動する。トナー量検出装置の検出値が変動すると、これに基づいて制御される画像濃度も変動することとなる。
【0008】
本発明はフォトカプラの性能低下やトナー付着等が原因となって性能低下があってもこれを修正し、初期における検出状態がそのまま維持されるようにしたトナー量検出装置、及びかかるトナー量検出装置を備えてトナー量の検出制御を行う画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的のトナー量検出装置は、下記構成により達成することができる。
【0010】
(1) 像担持体上のトナー量を発光素子と受光素子とから成るフォトカプラを用いて光検出を行うトナー量検出装置において、
前記フォトカプラの前面には開閉を可能としたシャッタが設けられ、該シャッタには一体又は連動して移動する反射物が設けられていて、
前記シャッタを閉じた状態で前記反射物による反射光を用いてセンサ出力が設定値となるような調整制御を行い、その後前記シャッタを開いてトナー量検出を行う構成としたことを特徴とするトナー量検出装置。
【0011】
(2) 前記反射物は前記シャッタ内面に設けた一定の反射率を有した物体であることを特徴とする(1)に記載のトナー量検出装置。
【0012】
(3) 前記センサ出力の調整は前記発光素子の電源部の調整であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のトナー量検出装置。
【0013】
本発明のトナー量検出装置は、像担持体上のトナー量検出に先だって、フォトカプラ前面のシャッタを閉じ、一定の反射率をもった反射物の反射濃度をシャッタを閉じた状態で検出する構成としたもので、検出値が初期における検出値とほぼ等しくなるよう調整することによって、安定したトナー濃度の検出値が得られる効果を奏することとなる。
【0014】
本発明の目的の画像形成装置は、下記構成により達成することができる。
(4) 像担持体に沿ってフォトカプラから成るトナー量検出装置を設けた画像形成装置において、
前記フォトカプラ前面には開閉を可能としたシャッタが設けられ、該シャッタには一体又は連動して移動する反射物が設けられていて、
制御部は前記シャッタを閉じた状態で前記反射物による反射光を用いてセンサ出力が設定値となるような調整制御を行い、その後シャッタを開いて前記像担持体上のトナー量の検出を行うよう制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【0015】
(5) 前記反射物は前記シャッタ内面に設けた一定の反射率を有した物体であることを特徴とする(4)に記載の画像形成装置。
【0016】
(6) 前記センサ出力の調整は前記フォトカプラの発光素子の電源部の調整であることを特徴とする(4)又は(5)に記載の画像形成装置。
【0017】
(7) 前記トナー量検出装置の前記調整制御後、前記像担持体上の標準パッチトナー像のセンサ出力の検出を行い、検出結果に基づいて現像条件の変更を行うことを特徴とする(4)〜(6)の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0018】
本発明の画像形成装置は、トナー量検出装置の調整制御を行うプログラムを有していて、このプログラムによって検出値を調整することにより、トナー量検出装置を用いて像担持体上のトナー量を安定して高精度に検出することのできる特性を有した画像形成装置が提供されることとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
はじめに、本発明のトナー量検出装置を備えた画像形成装置について説明する。但し本発明は下記に説明する画像形成装置に限定されるものではない。又本明細書に用いる用語により本発明の技術範囲が限定されることはない。
【0020】
(1)本発明の一実施形態として示すカラー画像形成装置は、複数の像担持体上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)トナーから成るトナー像をそれぞれ形成し、複数の像担持体上に形成されたトナー像を、中間転写体を介して、或いは直接に転写材上に重ね合わせて形成されるタンデム型のカラー画像形成装置である。
【0021】
図1の断面図に示すカラー画像形成装置は、像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体上に重ね合わせて転写し、重ね合わせたトナー像を一括して転写するタンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、中間転写ユニット7と、給紙搬送手段及び定着手段24とから成る。画像形成装置本体(以下、装置本体と称す)Aの上部には、原稿画像読み取り装置SCが配置されている。
【0022】
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、像担持体(感光体)1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y、一次転写手段5Y、クリーニング手段6Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、像担持体(感光体)1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M、一次転写手段5M、クリーニング手段6Mを有する。シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、像担持体(感光体)1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C、一次転写手段5C、クリーニング手段6Cを有する。黒色画像を形成する画像形成部10Kは、像担持体(感光体)1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K、一次転写手段5K、クリーニング手段6Kを有する。各画像形成部10では帯電、露光、現像が行われて、像担持体1上に各色の画像が形成される。
【0023】
中間転写ユニット7は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持された半導電性エンドレスベルト状の中間転写体70を有する。
【0024】
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、一次転写手段5Y,5M,5C,5Kにより、回動する中間転写体70上に同期がとられて逐次重ね合わせて転写されて、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20内に収容された記録媒体(以下、用紙と称す)Pは、給紙手段21により給紙され、複数の中間ローラ22A,22B,22C,22D、レジストローラ23を経て、二次転写手段5Aに搬送され、用紙P上に重ね合わされたカラー画像が一括転写される。カラー画像が転写された用紙Pは、定着手段24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
【0025】
一方、二次転写手段5Aにより用紙Pにカラー画像を転写した後、用紙Pを曲率分離した中間転写体70は、クリーニング手段6Aにより残留トナーが除去される。
【0026】
画像形成処理中、一次転写手段5Kは常時、感光体1Kに圧接している。他の一次転写手段5Y,5M,5Cはカラー画像形成時にのみ、それぞれ対応する感光体1Y,1M,1Cに圧接する。
【0027】
二次転写手段5Aは、ここを用紙Pが通過して二次転写が行われる時にのみ、中間転写体70に圧接する。
【0028】
(2)図2には1組の画像形成部10を取り出して示している。矢示方向に回転する像担持体としてのドラム状の感光体1はOPC感光体等が用いられ、スコロトロン帯電器等を用いた帯電手段2によって一様帯電が行われる。露光手段3には、レーザ、発光ダイオード等のドット露光を行う露光手段が用いられ、露光手段3の像露光によって静電潜像が形成される。かかる潜像形成工程に続いて次に説明する現像手段4によって現像が行われて、静電潜像はトナー像となる。
【0029】
現像手段4は、現像装置枠体40、現像ローラからなる現像剤担持体41、磁界発生手段(マグネットロール)42、穂切り板からなる規制手段43、水車型の供給手段44、スクリュからなる供給・搬送手段45、スクリュからなる撹拌・搬送手段46、剥ぎ取り搬送ローラ47、剥ぎ取り板48、スクリュからなる回収・搬送手段49等から構成される。
【0030】
現像装置枠体40内にあって、攪拌されたトナーと磁性キャリアとより成る2成分現像剤は摩擦帯電してトナーは磁性キャリア外面に付着し、供給手段44によって内部に磁界発生手段42を設けた現像剤担持体41へと搬送される。周面に現像剤が磁力によって付着した現像剤担持体41は矢印に示す方向に所定の回転数をもって回転し、規制手段43によって層厚が規制された現像剤層は感光体1に対向した現像ニップ部DRへと搬送される。
【0031】
B(DC)はDCバイアス電源で、B(AC)はACバイアス電源である。現像剤担持体41にはDC成分にAC成分を重畳した現像バイアスが印加され、現像ニップ部DRにおいて感光体1上の潜像に対して反転現像が行われる。
【0032】
(3)図1に示すカラー画像形成装置では、像担持体である中間転写体70に沿って本発明のトナー量検出装置9が設けられていて、中間転写体70上に転写されたY,M,C,K各色のトナー量を検出することができる構成となっている。
【0033】
図3は本発明のトナー量検出装置9の一実施例を示していて、図3(a)は平面図、図3(b)は側断面図を示している。トナー量検出装置9はセンサ開口部91Aを除いて、センサカバー91によって覆われている。内部には、LED等を用いて発光する発光素子PAと、PD等を用いて受光する受光素子PBとがフォトカプラとして設けられていて、発光素子PAからの発光はセンサ開口部91Aを通って中間転写体70表面を照射し、照射に基づく反射光はセンサ開口部91Aを通って受光素子PBによって受光される。フォトカプラとセンサ開口部91Aとの間には保護フィルタ94が設けられていて、発光素子PA、受光素子PBが飛散トナーによって汚染されるのを防止している。
【0034】
センサ開口部91Aの近傍には、ソレノイド又はモータを用いたシャッタ駆動部材9Mの駆動により開口部の開閉を行うシャッタ羽根92が設けられている。シャッタ羽根92の内側には所定の反射率をもった反射部材93が塗布又は貼り付けがなされている。シャッタ羽根92自体が所定の反射率を有しているときは、反射部材93を省略することが可能である。なお反射部材93はトナー粉付着等によって反射率が変動することのないよう、シャッタ羽根92の開閉に伴って反射部材93表面を清掃する清掃手段を設ける等の処理が行われている。
【0035】
本実施例のトナー量検出装置9は、中間転写体70上のトナー量検出に先だって安定した検出値が得られるよう検出値の調整を行うもので、図4にはトナー量検出装置9の調整ブロック図を示している。トナー量検出装置9ではセンサ調整プログラムをメモリM1として有していて、制御部C1はセンサ調整プログラムを呼び出しこのプログラムに従い次に述べるようにして検出値の調整を行う。制御部C1はシャッタ駆動部材9Mを駆動してシャッタ羽根92がセンサ開口部91Aを閉口した状態とし、発光素子駆動回路PASに所定の電圧を印加して発光素子PAを発光させ、照射された反射部材93からの反射光を、受光素子駆動回路PBSで駆動される受光素子PBによって受光し、受光量は電気変換がなされてセンサ出力として出力する。
【0036】
このセンサ出力は、フォトセンサの素子が劣化し、或いは保護フィルタ94に飛散トナーが付着し透過率が低下するとセンサ出力も変化し検出機能は低下することとなる。本発明では初期の受光素子PBのセンサ出力値を基準値としてメモリM2に記録していて、制御部C1はメモリM2に記録された基準値と新たに検出されたセンサ出力値とを比較し、新たに検出されたセンサ検出値が基準値となるようなセンサ出力の調整を行っている。調整は発光素子駆動回路PASの調整を行って発光素子PAの発光量を増大させて、センサ出力が反射部材93に対して初期に検出されたセンサ出力値と同じセンサ出力値が得られるような調整が行われる。勿論受光素子駆動回路PBSを調整してセンサ出力値を調整することも可能であるが、この場合にはゲイン(検出特性カーブ)も変動することとなるので好ましくない。
【0037】
又上記説明で、反射部材93が有している一定の反射濃度はトナー濃度検出を行う際の標準値に近い反射濃度であることが望ましい。図1に示したカラー画像形成装置では、トナー量検出装置9はY,M,C,K各色についてのトナー濃度の検出を行うこととなるので、複数の交互に開閉するシャッタ羽根92と、その各々に設ける反射部材93をY,M,C,K各色について標準値に近い反射濃度とする構成とし、メモリM2にはY,M,C,K4色の初期のセンサ出力値を記録しておく。
【0038】
そして、カラー画像形成に先だっては、トナー量検出装置9ではY,M,C,K4色についての出力値調整を、先に説明した調整プロセスを各色毎に繰り返すことによって実施する。その際各色毎の出力調整は共通に用いられる発光素子駆動回路PASの調整によって行われる。各色毎の調整値はメモリに記録され、トナー濃度検出時にはメモリに記録された該当する調整値を発光素子駆動回路PASの調整に用いることによって、Y,M,C,K各色について安定したトナー濃度の検出が行われることとなる。
【0039】
なお、Y,M,C,K4色についてのセンサ出力調整はそれぞれに定まった方向への調整となるので、何れか1色のみについての出力値調整を行い、得られた発光素子駆動回路PASの調整値をファクタとして他色の調整値をそれぞれに定まった方向に設定することも可能である。図5には各色のトナー付着量とセンサ出力との関係を示している。
【0040】
(4)図1に示したカラー画像形成装置で、トナー量検出装置9のY,M,C,K各色についてのトナー量検出の調整制御を行ったのち、シャッタ羽根92を開口した状態で各色のトナー濃度検出を行うが、電源をONした直後、或いはウォーミングアップ中等においては標準パッチトナー像のセンサ出力の検出を行い、検出結果に基づいて画像濃度調整を行い、現像条件の変更等の画像形成条件の設定がなされる。
【0041】
図6は画像濃度調整の制御ブロック図を示している。制御部C1は図4に示したトナー量検出の調整制御を行ったのち、引き続いてメモリM3に記録されたY,M,C,K4色についての画像濃度調整プログラムを呼び出して画像濃度の調整を行う。連続してY,M,C,K4色の画像濃度の調整を行うが、これらの調整は同様の調整プロセスであるのでY色の画像濃度調整のみについて説明する。
【0042】
Y色の画像を形成する画像形成部10Yにおいて、帯電手段2Yによって像担持体1Yが所定の帯電電位になるよう帯電がなされたのち、露光手段3Yによって標準露光が行われ、感光体上には標準のパッチ潜像が形成される。このパッチ潜像は現像手段4Yが所定の回転をし、所定の現像バイアスが印加された現像剤担持体41によって現像がなされてY色の標準パッチトナー像が形成される。像担持体1Y上に形成されたY色の標準パッチトナー像は一次転写手段5Yによって中間転写体70上に転写される。中間転写体70上のY色の標準パッチトナー像は退避した二次転写手段5を通過し、Y色についてのセンサ調整を終えたトナー量検出装置9によって電気量に変換されたY色の付着トナー量の検出がなされる。
【0043】
制御部C1は、メモリM4に記録された電気量に変換されたY色の標準画像濃度と検出されたY色の付着トナー量との比較を行い、現像条件を変更してY色の付着トナー量が標準画像濃度となるような画像形成条件の設定を行っている。トナー付着量を増加させる現像条件としては、現像剤担持体41の回転回数を増加させたり、反転現像時のDCバイアス電圧の絶対値を低下させる等の手段が用いられる。
【0044】
センサ出力の調整を終えたトナー量検出装置は、上記に説明した画像形成条件の設定を行うのに用いられたのち、現像手段4内へのトナー補給を行う検出手段としても用いられる。制御部はトナー量検出装置9によってY,M,C,K4色の標準パッチトナー像のトナー濃度の検出を行い、トナー濃度が所定のトナー濃度以下と検出されたときは、2成分現像剤中のトナー比率が所定の比率以下まで消費されたと判断し、該当する現像手段へのトナー補給を行うことがなされる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によるときは、トナー量検出装置による検出値が終始同じ状態に維持されることとなり、長期に亘って安定したトナー濃度の検出がなされることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー画像形成装置の断面図。
【図2】画像形成部の断面図。
【図3】トナー量検出装置の平面図及び側断面図。
【図4】トナー量検出装置の調整ブロック図。
【図5】トナー付着量とセンサ出力との関係を示すグラフ。
【図6】画像濃度調整の制御ブロック図。
【符号の説明】
1(Y,M,C,K) 像担持体(感光体)
10(Y,M,C,K) 画像形成部
70 像担持体(中間転写体)
9 トナー量検出装置
9M シャッタ駆動部材
91 センサカバー
91A センサ開口部
92 シャッタ羽根
93 反射部材
94 保護フィルタ
PA 発光素子
PB 受光素子
Claims (7)
- 像担持体上のトナー量を発光素子と受光素子とから成るフォトカプラを用いて光検出を行うトナー量検出装置において、
前記フォトカプラの前面には開閉を可能としたシャッタが設けられ、該シャッタには一体又は連動して移動する反射物が設けられていて、
前記シャッタを閉じた状態で前記反射物による反射光を用いてセンサ出力が設定値となるような調整制御を行い、その後前記シャッタを開いてトナー量検出を行う構成としたことを特徴とするトナー量検出装置。 - 前記反射物は前記シャッタ内面に設けた一定の反射率を有した物体であることを特徴とする請求項1に記載のトナー量検出装置。
- 前記センサ出力の調整は前記発光素子の電源部の調整であることを特徴とする請求項1又は2に記載のトナー量検出装置。
- 像担持体に沿ってフォトカプラから成るトナー量検出装置を設けた画像形成装置において、
前記フォトカプラの前面には開閉を可能としたシャッタが設けられ、該シャッタには一体又は連動して移動する反射物が設けられていて、
制御部は前記シャッタを閉じた状態で前記反射物による反射光を用いてセンサ出力が設定値となるような調整制御を行い、その後前記シャッタを開いて前記像担持体上のトナー量の検出を行うよう制御を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 前記反射物は前記シャッタ内面に設けた一定の反射率を有した物体であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記センサ出力の調整は前記フォトカプラの発光素子の電源部の調整であることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
- 前記トナー量検出装置の前記調整制御後、前記像担持体上の標準パッチトナー像のセンサ出力の検出を行い、検出結果に基づいて現像条件の変更を行うことを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002261102A JP2004101687A (ja) | 2002-09-06 | 2002-09-06 | トナー量検出装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002261102A JP2004101687A (ja) | 2002-09-06 | 2002-09-06 | トナー量検出装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004101687A true JP2004101687A (ja) | 2004-04-02 |
Family
ID=32261569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002261102A Pending JP2004101687A (ja) | 2002-09-06 | 2002-09-06 | トナー量検出装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004101687A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7751735B2 (en) | 2006-12-15 | 2010-07-06 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming device with toner density detection |
US8095040B2 (en) | 2007-12-17 | 2012-01-10 | Sharp Kabushiki Kaisha | Intermediate transfer-type image forming apparatus with separation/contact mechanism |
JP2020190420A (ja) * | 2019-05-20 | 2020-11-26 | コニカミノルタ株式会社 | シート材判別装置及び画像形成装置 |
-
2002
- 2002-09-06 JP JP2002261102A patent/JP2004101687A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7751735B2 (en) | 2006-12-15 | 2010-07-06 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming device with toner density detection |
US8095040B2 (en) | 2007-12-17 | 2012-01-10 | Sharp Kabushiki Kaisha | Intermediate transfer-type image forming apparatus with separation/contact mechanism |
JP2020190420A (ja) * | 2019-05-20 | 2020-11-26 | コニカミノルタ株式会社 | シート材判別装置及び画像形成装置 |
JP7326864B2 (ja) | 2019-05-20 | 2023-08-16 | コニカミノルタ株式会社 | シート材判別装置及び画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4789534B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4027287B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007033770A (ja) | 画像形成装置 | |
US9436135B2 (en) | Toner pattern density correction in an image forming apparatus | |
JP4890810B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010152108A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006235391A (ja) | 画像形成装置 | |
US20090136251A1 (en) | Image forming apparatus | |
US7242876B2 (en) | Image forming apparatus with developer supply amount target value correcting feature using detected data relating to apparatus ambient environment and information relating to a sealed developer supply container environment | |
US7433616B2 (en) | Image forming apparatus including a controlling section | |
JP2004177640A (ja) | トナー量検出装置 | |
JP4248228B2 (ja) | 画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP2006220846A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2001215796A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004101687A (ja) | トナー量検出装置及び画像形成装置 | |
JP4781021B2 (ja) | 画像形成装置におけるトナー濃度調整方法と装置 | |
JP5361982B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006208668A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006195281A (ja) | カラー画像形成装置 | |
JP2005275119A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4520181B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4227511B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US20230128451A1 (en) | Image forming apparatus | |
JP2009251304A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3466943B2 (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050322 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071005 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071016 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080311 |