JP2009251304A - 画像形成装置 - Google Patents

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Kentaro Tomita
健太郎 冨田
Chiemi Hirano
千恵美 平野
Kota Fujimori
仰太 藤森
Nobutaka Takeuchi
信貴 竹内
Akira Yoshida
晃 吉田
Hidetomo Koizumi
英知 小泉
Yuji Hirayama
裕士 平山
Hideji Hirai
秀二 平井
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Abstract

【課題】ベルト裏面側に専用のクリーニング手段を新たに設けることなく、不透明な転写ベルトで使用されている反射型の光学的センサからなる濃度センサを、検出精度を落とすことなく、安価な透明の転写ベルトでも、そのまま用いることが可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】濃度センサ310の照射光がその濃度センサ310へ反射可能に、中間転写ベルト10の裏面に、濃度センサ310の検知幅(転写ベルト幅方向の)と同じ、または、僅かに幅広で、かつ、薄膜状となるように黒色の化合物を塗布してなる光反射部材Aを設けて、各色毎の階調パターン(Pm、Pc、Py、Pk)の濃度を検出可能にする。
【選択図】図12

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置において画像濃度を安定に推移させる事は大変重要である。従来、画像濃度の安定化は転写ベルト上に現像されたトナー像の画像濃度を認識し、ある基準値と比較し、違いがある場合は、画像形成条件(プロセス条件)、例えばレーザのパワー、発光周波数、現像バイアスやトナー濃度、スリーブ回転数や転写電流等にフィードバックしてトナー像の画像濃度を調整していた。
そして、このトナー像の画像濃度を判断する方法としては、LED等の光で転写ベルト表面を照射し、その転写ベルト表面からの反射光をフォトダイオード等の素子で受光し、トナー像の濃度を判断するものが一般的である。すなわち、トナーが付着していない転写ベルト表面の反射光レベルを基準として、転写ベルト上に付着したトナー像の反射光レベルを読む、この場合、照射された光はトナー像により散乱されるため反射光レベルは低くなる、これにより転写ベルト上に付着したトナー量を判断する。
このように、トナー付着量を反射型の光学的センサで検出するためには、トナーが付着していない転写ベルト地肌部の出力と、トナー付着部の出力との比較を行わなければならないので、転写ベルトは、光を反射できる不透明なものを選定していた。
もっとも、光を反射できる不透明な転写ベルトと言っても、抵抗調整剤としてカーボンを分散させたものが一般的で、このカーボンを分散させた転写ベルトは、温湿度環境に依存せず常に安定した転写性能が得られるために極めて好適である。しかし、その一方で、カーボンを分散していないPVDF(ポリフッ化ビニリデン)の転写ベルト(透明の転写ベルト)より高価になっている。
場合によっては、コスト上の問題から、上述したような透明な転写ベルトを採用せざるを得ない場合もある。この場合におけるトナー付着量の検出は、上述したような反射光による検出ではなく、例えば、転写ベルトの内側に投光器を設け、転写ベルトの外側に受光器を設けて、所謂、透過光により検出しているのが一般的である(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、透明な転写ベルトを採用時において、不透明な転写ベルトで使用されている反射型の光学的センサからなる濃度センサを、そのまま組み込むことができれば、生産コストを鑑みれば極めて好適である。
そこで、上述した受光器の代わりに光反射可能なセンサ対向部材を設けることが考えられる。
特開2002−14497公報
しかしながら、受光器の代わりに光反射可能なセンサ対向部材を設けることは、以下の問題が生じ、採用できなかった。
すなわち、機内でのトナー飛散等により、転写ベルトが汚れた場合、トナー像が作像されるベルト表面側は、クリーニング手段等により汚れが自動的に除去されるが、そのベルト裏面側は、専用のクリーニング手段を新たに設けない限り、汚れたままである。
したがって、ベルト裏面側の汚れが、検出の際、ノイズとなって検出精度が落ちてしまう(地肌部の出力が汚れのために変化してしまい、正確なトナー付着量検出が出来なくなる)。もっとも、これは、上述した透過型の場合にも言えることである。
そこで本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ベルト裏面側に専用のクリーニング手段を新たに設けることなく、不透明な転写ベルトで使用されている反射型の光学的センサからなる濃度センサを、検出精度を落とすことなく、透明の転写ベルトでも、そのまま用いることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記技術課題を達成するために、本発明にかかる画像形成装置は、下記の技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1にかかる画像形成装置は、トナー像が転写可能な透明の帯状部材で無端状に形成され、機枠内に回動可能に掛架された転写ベルトと、前記トナー像の転写面となる前記転写ベルトの表面より外方に設けられ、前記転写ベルトの表面に転写された前記トナー像に光照射させると共に、その反射光を受光させてトナー付着量を検出させる反射型の光学的センサと、前記転写ベルトの裏面に設けられ、前記光学的センサからの照射光を前記光学的センサへ反射させる光反射部材とを備えたことを特徴とする。
請求項2にかかる画像形成装置は、請求項1において、前記光反射部材は、薄膜状に形成されていることを特徴とする。
請求項3にかかる画像形成装置は、請求項1または2において、前記光反射部材の、前記転写ベルトの幅方向の幅が、前記光学的センサの検知幅と同じ、または、僅かに幅広であることを特徴とする。
請求項4にかかる画像形成装置は、請求項1乃至3の何れか1項において、前記光反射部材は、前記転写ベルトの裏面に薄く塗布させた黒色の化合物であることを特徴とする。
請求項5にかかる画像形成装置は、請求項1乃至3の何れか1項において、前記光反射部材は、前記転写ベルトの裏面に貼着した不透明なフィルムであること特徴とする。
本発明によれば、転写ベルトの表面より外方に設けた光学的センサからの照射光を光学的センサへ反射させる光反射部材を透明の転写ベルトの裏面に設けたことにより、不透明な転写ベルトで使用されている反射型の光学的センサを、検出精度を落とすことなく、透明の転写ベルトでも、そのまま用いることができる。
次に、本発明にかかる画像形成装置の実施の形態を説明する。
本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する、本実施の形態は、画像形成装置として、タンデム型のフルカラーの電子写真複写機(以下、単に“複写機”という)への適用例である。
まず、本実施形態の複写機全体の構成について説明する。図1は、本実施の形態の複写機全体を示す概略構成図である。複写機は、画像形成を行う複写機本体100と、この複写機本体100が載置され複写機本体100に対して記録材である転写紙5の供給を行う給紙装置200と、複写機本体100上に取り付けられ原稿画像を読み取るスキャナ300と、このスキャナ300の上部に取り付けられる原稿自動搬送装置(ADF)400とを備えている。複写機本体100には、転写紙5を手差し給紙させるための手差しトレイ6、及び、画像形成済みの転写紙5が排紙される排紙トレイ7が設けられている。
図2は、複写機本体100の構成を示す拡大図である。複写機本体100には、中間転写体である無端ベルト状の中間転写ベルト(転写ベルト)10が設けられている。通常、中間転写ベルト10の材料には、ベルト伸びによる位置ずれを防止するために機械的特性に非常に優れた材料であるPI(ポリイミド)が採用されていると共に、高画質高安定化、すなわち、温湿度環境に依存せず常に安定した転写性能が得られるようにするために抵抗調整剤としてカーボンを分散させるが、本実施の形態の機械ではコストダウンを図るためカーボン分散しないPVDF(ポリフッ化ビニリデン)を採用している。そのために、ベルト色は透明となっている。
また、図12に示すように、中間転写ベルト10には、後述する、反射型の光学的センサ310でのトナー付着量検知が可能となるように、中間転写ベルト10の裏面に、反射型の光学的センサからなる濃度センサ310の照射光を、その光学的センサへ反射させる光反射部材Aが設けられている。この光反射部材Aは、黒色の化合物であり、中間転写ベルト10の裏面に、濃度センサ310の検知幅(転写ベルト幅方向の)と同じ、または、僅かに幅広で、かつ、薄膜状となるように塗布されている。これにより、濃度センサ310から発信される光は透過することなく反射する。本実施の形態では光反射部材Aとして黒色化合物を薄く塗布したが、不透明なフィルムを貼付する等でも構わない。濃度センサ310から発信される光が反射すればよい。そして、この中間転写ベルト10は、3つの支持ローラ14、15、16に張架された状態で、図2中で時計回り方向に回転駆動される。
図2に示すように、支持ローラ14、15、16のうちの第1支持ローラ14と第2支持ローラ15との間のベルト張架部分には、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Kが並んで配置されている。第1支持ローラ14の上部には、中間転写ベルト上に形成された濃度パッチを検出するための先述の濃度センサ310が取り付けられている。
この濃度センサ310は、図5に示すように、感光体長手方向に対し2ヶ設けられており、図2中に示した現像剤の流れる方向に対して中央よりも下流側に配設している。手前側センサはカラートナーパターン検知用センサ311で、また奥側センサは黒トナーパターン検知用センサ312になっている。
この黒トナーパターン検知用センサ312は、図10に示すように、正反射光が得られるように配設されたLED315と受光素子316とからなる正反射光利用センサであり、またカラートナーパターン検知用センサ311は、図11に示すように正反射光および拡散反射光が得られるように配設されたLED315と2つの受光素子316、317とからなる拡散反射光利用センサになっている。
これらのセンサは共に、発光素子であるLED315にはピーク発光波長λp=950[nm]のGaAs赤外発光ダイオードを、また受光素子にはピーク受光感度800[nm]のSiフォトトランジスタを使用している。また、これらセンサと検知対象面である中間転写ベルトの表面との距離(検出距離)は5[mm]となるように配設されている。また、このセンサ基板には、濃度センサ310の他に、CMYK各色の位置ずれ量を測定する位置ずれセンサ313が手前、中央、奥の3ヶ所に配設されており、更にメモリ314が配設されている。メモリ314には、図6に示すデータが記憶情報として保存できるようになっている。
これらの画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Kの上方には、図1に示すように、露光装置21が設けられている。この露光装置21は、スキャナ300で読み取った原稿の画像情報に基づいて、レーザ制御部(図示せず)により半導体レーザ(図示せず)を駆動して書込光を出射し、各画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Kに配設されている像担持体としての感光体ドラム20Y、20C、20M、20K上に静電潜像を形成するためのものである。ここで、書込光の出射はレーザに限るものではなく、例えばLEDであってもよい。
画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Kの構成について説明する。以下の説明では、黒色のトナー像を形成する画像形成ユニット18Kを例に挙げて説明するが、他の画像形成ユニット18Y、18C、18Mも同様の構成を有する。ここで、図3は隣り合う2つの画像形成ユニット18M、18Kの構成を示す拡大図である。なお、図中の符号では、色の区別を示す“M”及び“K”の記号を省略しており、以下の説明でも記号は適宜省略する。
画像形成ユニット18には、感光体ドラム20の周囲に、帯電装置60、現像装置61、感光体クリーニング装置63及び除電装置64が設けられている。また、感光体ドラム20に対して中間転写ベルト10を介して対向する位置には、1次転写装置62が設けられている。
帯電装置60は、帯電ローラを採用した非接触帯電方式のものであり、感光体ドラム20にある所定のギャップを持って電圧を印加することにより感光体ドラム20の表面を一様に帯電する。この帯電装置60には、非接触のスコロトロンチャージャなどを採用した非接触帯電方式のものも採用できる。
また、現像装置61では、磁性キャリアと非磁性トナーからなる二成分現像剤を使用している。この現像装置61は、現像ケース70内に設けられた攪拌部66と現像部67とに大別できる。攪拌部66では、二成分現像剤(以下、単に“現像剤”という)が攪拌されながら搬送されて現像剤担持体としての後述する現像スリーブ65上に供給される。この攪拌部66は、平行な2本のスクリュー68が設けられており、2本のスクリュー68の間には、両端部でのみ互いが連通するように仕切るための仕切り板が設けられている。
また、現像ケース70には現像装置61内の現像剤のトナー濃度を検出するためのトナー濃度センサ71が取り付けられている。一方、現像部67では、現像スリーブ65に付着した現像剤のうちのトナーが感光体ドラム20に転移される。この現像部67には、現像ケース70の開口を通して感光体ドラム20と対向する現像スリーブ65が設けられており、その現像スリーブ65内には図示しないマグネットが固定配置されている。また、現像スリーブ65に先端が接近するようにドクタブレード73が設けられている。
この現像装置61では、図2、図13、及び、図14に示すように、現像剤を2本のスクリュー68で攪拌しながら搬送循環し、現像スリーブ65に供給する。現像スリーブ65に供給された現像剤は、マグネットにより汲み上げられ保持される。現像スリーブ65に汲み上げられた現像剤は、現像スリーブ65の回転に伴って搬送され、ドクタブレード73により適正な量に規制される。なお、規制された現像剤は攪拌部66に戻される。
このようにして感光体ドラム20と対向する現像領域まで搬送された現像剤は、マグネットにより穂立ち状態となり、磁気ブラシを形成する。現像領域では、現像スリーブ65に印加されている現像バイアスにより、現像剤中のトナーを感光体ドラム20上の静電潜像部分に移動させる現像電界が形成される。
これにより、現像剤中のトナーは、感光体ドラム20上の静電潜像部分に転移し、感光体ドラム20上の静電潜像は可視像化され、トナー像が形成される。現像領域を通過した現像剤は、マグネットの磁力が弱い部分まで搬送されることで現像スリーブ65から離れ、攪拌部66に戻される。このような動作の繰り返しにより、攪拌部66内のトナー濃度が薄くなると、それをトナー濃度センサ71が検出し、その検出結果に基づいて攪拌部66にトナーが補給される。
1次転写装置62は、転写ローラを採用しており、中間転写ベルト10を挟んで感光体ドラム20に押し当てるようにして設置されている。1次転写装置62は、ローラ形状のものでなくても、導電性のブラシ形状のものや、非接触のコロナチャージャなどを採用してもよい。
感光体クリーニング装置63は、先端を感光体ドラム20に押し当てられるように配設されており、ポリウレタンゴム製のクリーニングブレード75を備えている。また、本実施の形態では、クリーニング性能を高めるために感光体ドラム20に接触する導電性のファーブラシ76を併用している。そして、クリーニングブレード75やファーブラシ76により感光体ドラム20から除去されたトナーは、感光体クリーニング装置63の内部に収容される。
除電装置64は、除電ランプで構成されており、光を照射して感光体ドラム20の表面電位を初期化する。
また、画像形成ユニット18には、各感光体ドラム20に対応させて、電位センサ320が設けられている。この電位センサ320は、感光体ドラム20に対向するように配設されており、感光体ドラム20表面の電位を検出する。
画像形成ユニット18の具体的な設定について説明する。感光体ドラム20の直径は60[mm]であり、感光体ドラム20を282[mm/sec]の線速で駆動している。また、現像スリーブ65の直径は25[mm]であり、現像スリーブ65を564[mm/sec]の線速で駆動している。また、現像領域に供給される現像剤中のトナーの帯電量は、およそ10〜30[−μC/g]の範囲となるのが好適である。また、感光体ドラム20と現像スリーブ65との間隙である現像ギャップは、0.5〜0.3[mm]の範囲で設定でき、値を小さくすることで現像効率の向上を図ることが可能である。
また、感光体ドラム20の感光層の厚みは30[μm]であり、露光装置21の光学系のビームスポット径は50×60[μm]であり、その光量は約0.47[mW]である。一例として帯電装置60により、感光体ドラム20の表面は−700[V]に一様帯電され、露光装置21によりレーザが照射された静電潜像部分の電位は、−120[V]となる。これに対して、現像バイアスを−470[V]とし、350[V]の現像ポテンシャルを確保する。このようなプロセス条件は電位制御の結果によって適時変更される。
以上の構成をもつ画像形成ユニット18では、感光体ドラム20の回転とともに、まず帯電装置60で感光体ドラム20の表面を一様に帯電する。次いでスキャナ300により読み取った画像情報に基づいて露光装置21からレーザによる書込光を照射し、感光体ドラム20上に静電潜像を形成する。その後、現像装置61により静電潜像が可視像化されてトナー像が形成される。このトナー像は、1次転写装置62により中間転写ベルト10上に1次転写される。1次転写後に感光体ドラム20の表面に残留した転写残トナーは、感光体クリーニング装置63により除去され、その後、感光体ドラム20の表面は、除電装置64により除電されて、次の画像形成に供される。
次いで、図2に示すように、支持ローラのうちの第3支持ローラ16に対向する位置には、2次転写装置である2次転写ローラ24が設けられている。そして、中間転写ベルト10上のトナー像を転写紙5上に2次転写する際には、2次転写ローラ24を第3支持ローラ16に巻回された中間転写ベルト10部分に押し当てて2次転写を行う。なお、2次転写装置としては2次転写ローラ24を用いた構成でなくても、例えば転写ベルトや非接触の転写チャージャを用いた構成としてもよい。この2次転写ローラ24には、2次転写ローラ24に付着したトナーをクリーニングするローラクリーニング部91が当接している。
また、2次転写ローラ24の転写紙5搬送方向下流側には、2つのローラ23a、23b間に無端ベルト状の搬送ベルト22が張架した構成を有する。また、このさらに搬送方向下流側には、転写紙5上に転写されたトナー像を定着させるための定着装置25が設けられている。この定着装置25は、加熱ローラ26に加圧ローラ27を押し当てた構成となっている。
また、中間転写ベルト10の支持ローラのうちの第2支持ローラ15に対向する位置には、ベルトクリーニング装置17が設けられている。このベルトクリーニング装置17は、転写紙5に中間転写ベルト10上のトナー像を転写した後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去するためのものである。
また、複写機本体100には、図1に示すように、給紙装置200から給紙された転写紙5を2次転写ローラ24を経由して排紙トレイ7に案内する搬送路48が設けられており、この搬送路48に沿って、搬送ローラ49a、レジストローラ49b、排出ローラ56などが設けられている。搬送路48の下流側には、転写後の転写紙5の搬送方向を排紙トレイ7又は用紙反転装置93に切り替える切替爪55が設けられている。用紙反転装置93は、転写紙5を反転させて再び2次転写ローラ24に向けて送り出すものである。
さらに、複写機本体100には、手差しトレイ6から搬送路48へ合流する手差し給紙路53が設けられ、この手差し給紙路53の上流側には、手差しトレイ6にセットされた転写紙5を一枚ずつ給紙するための給紙ローラ50及分離ローラ51が設けられている。
給紙装置200は、転写紙5を収納する複数の給紙カセット44、これらの給紙カセット44に収納された転写紙を一枚ずつ送り出す給紙ローラ42及び分離ローラ45、送り出された転写紙を給紙路46に沿って搬送する搬送ローラ47などから構成されている。給紙路46は、複写機本体100の搬送路48に接続している。
スキャナ300について図1に基づいて簡単に説明する。スキャナ300では、コンタクトガラス31上に載置される原稿(図示せず)の読取り走査を行うために、原稿照明用光源とミラーを搭載した第1及び第2の走行体33、34が往復移動する。これらの走行体33、34により走査された画像情報は、結像レンズ35によってその後方に設置されている読取センサ36の結像面に集光され、読取センサ36によって画像信号として読込まれる。
図4は本実施の形態の複写機が備える各部の電気的な接続を示すブロック図である。図4に示すように、本実施の形態の複写機には、コンピュータ構成のメイン制御部500が備えられており、このメイン制御部500が各部を駆動制御する。メイン制御部500は、各種演算や各部の駆動制御を実行するCPU(Central Processing Unit)501にバスライン502を介して、コンピュータプログラム等の固定的データを予め記憶するROM(Read Only Memory)503と各種データを書き換え自在に記憶するワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)504とが接続されて構成されている。
ROM503には、トナー濃度センサ310の出力値に対する単位面積当りのトナー付着量への換算に関する情報を記憶した換算テーブル(図示せず)が格納されている。
メイン制御部500には、複写機本体100の各部、給紙装置200、スキャナ300、原稿自動搬送装置400が接続されている。ここで、複写機本体100のトナー濃度センサ310及び電位センサ320は、検出した情報をメイン制御部500に送り出す。
次に、本実施形態の複写機の動作について説明する。
上記構成をもつ複写機を用いて原稿のコピーをとる場合、まず、原稿自動搬送装置400の原稿台30に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス31上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。その後、ユーザーが図示しないスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときには、原稿がコンタクトガラス31上に搬送される。そして、スキャナ300が駆動して第1走行体33および第2走行体34が走行を開始する。これにより、第1走行体33からの光がコンタクトガラス31上の原稿で反射し、その反射光が第2走行体34のミラーで反射されて、結像レンズ35を通じて読取センサ36に案内される。このようにして原稿の画像情報を読み取る。
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、図示しない駆動モータが駆動し、支持ローラ14、15、16のうちの1つが回転駆動して中間転写ベルト10が回転駆動する。また、これと同時に、各画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Kの感光体ドラム20Y、20C、20M、20Kも回転駆動する。その後、スキャナ300の読取センサ36で読み取った画像情報に基づいて、露光装置21から、各画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Kの感光体ドラム20Y、20C、20M、20K上に書込光がそれぞれ照射される。これにより、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Kには、それぞれ静電潜像が形成され、現像装置61Y、61C、61M、61Kにより可視像化される。そして、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20K上には、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナー像が形成される。
このようにして形成された各色トナー像は、各1次転写装置62Y、62C、62M、62Kにより、順次中間転写ベルト10上に重なり合うようにそれぞれ1次転写される。これにより、中間転写ベルト10上には、各色トナー像が重なり合った合成トナー像が形成される。なお、2次転写後の中間転写ベルト10上に残留した転写残トナーは、ベルトクリーニング装置17により除去される。
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、ユーザーが選択した転写紙5に応じた給紙装置200の給紙ローラ42が回転し、給紙カセット44の1つから転写紙5が送り出される。送り出された転写紙5は、分離ローラ45で1枚に分離して給紙路46に入り込み、搬送ローラ47により複写機本体100内の搬送路48まで搬送される。このようにして搬送された転写紙5は、レジストローラ49bに突き当たったところで止められる。
レジストローラ49bは、上述のようにして中間転写ベルト10上に形成された合成トナー画像が2次転写ローラ24に対向する2次転写部に搬送されるタイミングに合わせて回転を開始する。レジストローラ49bにより送り出された転写紙5は、中間転写ベルト10と2次転写ローラ24との間に送り込まれ、2次転写ローラ24により、中間転写ベルト10上の合成トナー像が転写紙5上に2次転写される。その後、転写紙5は、2次転写ローラ24に吸着した状態で定着装置25まで搬送され、定着装置25で熱と圧力が加えられてトナー像の定着処理が行われる。定着装置25を通過した転写紙5は、排出ローラ56により排紙トレイ7に排出されスタックされる。なお、トナー像が定着された面の裏面にも画像形成を行う場合には、定着装置25を通過した転写紙5の搬送方向を切替爪55により切り換え、用紙反転装置93に送り込む。転写紙5は、そこで反転し再び2次転写ローラ24に案内される。
次に、本実施の形態のCPU501がコンピュータプログラムに基づいて行う画像濃度制御であってセルフチェックと呼ばれる電位制御について説明する。
このセルフチェック処理ルーチンは、下記条件にて行われる。
・濃度センサ交換
・電源ON時
・一定枚数毎
・一定時間毎
図5は中間転写ベルト10上に転写される各色毎の階調パターン(Pm、Pc、Py、Pk)と、これに向かい合って取り付けられている濃度センサ310との位置関係を示す平面図、図7は電位制御時の現像ポテンシャルに対するトナー付着量の直線近似を示すグラフ、図8は電位制御テーブルを示す模式図である。
ここで電源ON時の手順を示す。まず電源ON時、定着温度センサからの入力信号を基に、定着装置25の定着温度が100[deg]を越えているか否かを判断し、定着装置25の定着温度が100[deg]以下の場合に電位制御を実行する。なお、100[deg]を越えている場合には、電位制御を実行しない。
電位制御では、プロッタを立ち上げに先立ち、まず、はじめに2つの濃度センサのオフセット電圧(Voffset_reg、Voffset_dif)測定を行い、測定終了後、プロッタ立ち上げ動作を行う。このプロッタ立ち上げ動作では、図9に示すように各感光体ドラムモータ、中間転写ベルトモータ、2次転写モータ等々のモータ負荷の起動と、決められた作像タイミングに従い帯電、現像、転写バイアスの立ち上げ動作等の作像動作に必要な制御負荷立ち上げ動作処理を行う。
次に、LED発光出力が安定化する点灯から約3秒後、中間転写ベルト10の地肌部(裏面の光反射部材A)からの正反射光(Vsg_reg)がある所定範囲内(4.0±0.2[V])となるようにLED発光量を調整(Vsg調整と呼ぶ)する。光量調整後、ベルト地肌部出力(Vsg_reg、Vsg_dif)は本体RAMに記憶しておく。
このVsg調整終了後、各感光体ドラム20上に各色の階調パターン(Pm、Pc、Py、Pk)の静電潜像を形成する。この各色の階調パターンの形成位置は、図5に示す2つの濃度センサの長手方向位置に対応する位置(C、M、Yについては画像中心に対し奥側40[mm]位置に、Kについては画像中心に対し奥側60[mm]位置)に作像する。本実施の形態では、10階調パターン(各パッチサイズは15×20[mm])を所定の間隔10[mm]で形成する。
次のステップでは、感光体ドラム20上のこれらの階調パターン部電位に対する電位センサ320の出力値を読み込んでRAM504に格納する。また、この電位出力とパターン作像時現像バイアスとから現像ポテンシャルを計算しておく。そして、感光体ドラム20上に形成された静電潜像は、それぞれブラック現像装置61K、シアン現像装置61C、マゼンタ現像装置61M、イエロー現像装置61Yにより現像させて顕像化させることにより各色のトナー像とする。
次いで、CPU501は、中間転写ベルト10上に形成された各色の階調パターン(Pm、Pc、Py、Pk)に対する濃度センサ310によるトナー付着量検出を行う。このトナー付着量検出では、各色のトナー像であるパッチパターンに対する濃度センサ310の正反射光出力(Vsp_reg)、拡散反射光出力(Vsp_dif)を全て(10パッチ×4色分)をRAM504に格納する。このとき、本実施の形態にかかる画像形成装置は、中間転写ベルト10の表面より外方に設けた濃度センサ310からの照射光を光学的センサへ反射させる光反射部材Aを透明の中間転写ベルト10の裏面に設けたことにより、不透明な中間転写ベルトで使用されている反射型の光学的センサを、検出精度を落とすことなく検出が可能になっている。
次に、トナーの付着量を算出する。付着量計算ではVsg調整により、ある所定範囲内(4.0±0.2[V])に設定された中間転写ベルト10の地肌部出力と、トナー付着部の出力との差から算出する。
以上で、付着量計算までができたので、次に現像γの計算を行う。図7はトナーパッチ作像時の現像ポテンシャル(現像バイアス電位Vbと感光体ドラム20の表面電位との差:次元:[−Kv])に対し、各パッチの付着量データ(単位面積当りのトナー付着量[mg/(cm^2)])をプロットしたものである。
作像条件を決定するには、図7に示す直線近似式(傾きを現像γと呼び、x切片を現像開始電圧と呼ぶ)を計算し、狙いの付着量を得るのに必要なポテンシャルを算出して、このポテンシャルにマッチしたVd、Vb、VLを図8に示すような電位テーブルを参照することにより求める。
次に、感光体ドラム20の残留電位を検出し、目標電位Vb、Vd、VLに対してその残留電位分の補正を行って目標電位とする。
この後、この目標電位が得られるよう帯電DCバイアス調整、LDパワー調整を行い、この作像条件を画像形成装置内メモリ504に保存し、処理を終了する。
以上、本実施の形態にかかる画像形成装置を説明したが、上述したように本実施の形態にかかる画像形成装置は、中間転写ベルト10の表面より外方に設けた濃度センサ310からの照射光を光学的センサへ反射させる光反射部材Aを透明の中間転写ベルト10の裏面に設けたことにより、不透明な中間転写ベルトで使用されている反射型の光学的センサを、検出精度を落とすことなく、透明の中間転写ベルト10でも、そのまま用いることができる。
本実施の形態の複写機全体を示す概略構成図である。 複写機本体の構成を示す拡大図である。 隣り合う2つの画像形成ユニットの構成を示す拡大図である。 本実施の形態の複写機が備える各部の電気的な接続を示すブロック図である。 中間転写ベルト上に転写される階調パターンと、これに向かい合って取り付けられている濃度センサとの位置関係を示す平面図である。 メモリに保存される各記憶情報を示したテーブルを示す図である。 電位制御時の現像ポテンシャルに対するトナー付着量の直線近似を示すグラフ図である。 電位制御テーブルを示す模式図である。 各構成部のタイムチャートである。 黒トナーパターンを検出させる正反射光利用センサの取り付け状態を示す模式図である。 カラートナーパターンを検出させる正反射光利用センサおよび拡散反射光利用センサの取り付け状態を示す模式図である。 中間転写ベルト廻りを示した模式図である。 現像装置の模式図その1である。 現像装置の模式図その2である。
符号の説明
A 光反射部材、10 中間転写ベルト(転写ベルト)、310 濃度センサ(反射型の光学的センサ)

Claims (5)

  1. トナー像が転写可能な透明の帯状部材で無端状に形成され、機枠内に回動可能に掛架された転写ベルトと、
    前記トナー像の転写面となる前記転写ベルトの表面より外方に設けられ、前記転写ベルトの表面に転写された前記トナー像に光照射させると共に、その反射光を受光させてトナー付着量を検出させる反射型の光学的センサと、
    前記転写ベルトの裏面に設けられ、前記光学的センサからの照射光を前記光学的センサへ反射させる光反射部材と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記光反射部材は、薄膜状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記光反射部材の、前記転写ベルトの幅方向の幅が、前記光学的センサの検知幅と同じ、または、僅かに幅広であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記光反射部材は、前記転写ベルトの裏面に薄く塗布させた黒色の化合物であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記光反射部材は、前記転写ベルトの裏面に貼着した不透明なフィルムであること特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
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JP2021033184A (ja) * 2019-08-29 2021-03-01 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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