JP6468027B2 - 通信機器とそのためのコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本明細書では、通信機器と複数個の外部機器との間の距離の関係を特定するための技術を開示する。
特許文献1には、複数個のアンテナのそれぞれと通信可能に接続される制御装置が開示されている。複数個のアンテナは、2台以上のフォークリフト車のそれぞれから発信された電波を受信する。制御装置は、複数個のアンテナにおける受信電波の電波強度の大きさに基づいて、2台以上のフォークリフト車のそれぞれの位置を検出する。
特開平7−154848号公報
上述したように、特許文献1の技術では、制御装置が2台以上のフォークリフト車のそれぞれの位置を検出可能である。しかしながら、特許文献1の技術では、各フォークリフト車の位置を検出するために、複数個のアンテナを設ける必要がある。
本明細書では、複数個のアンテナを設けなくても、通信機器と複数個の外部機器との間の距離の関係を適切に特定し得る技術を開示する。
本明細書では、通信機器のためのコンピュータプログラムを開示する。前記コンピュータプログラムは、前記通信機器のプロセッサに、以下の各処理、即ち、前記通信機器の第1のインターフェースを介して、第1の外部機器から第1の所定信号を受信して、前記第1の所定信号の第1の電波強度を取得し、前記第1の所定信号の受信後に、さらに、前記第1のインターフェースを介して、前記第1の外部機器から第2の所定信号を受信して、前記第2の所定信号の第2の電波強度を取得する第1の取得処理であって、前記第1のインターフェースは、第1の通信方式に従った無線通信を実行するためのインターフェースである、前記第1の取得処理と、前記第1の電波強度と前記第2の電波強度との比を示す第1の値を算出する第1の算出処理と、前記第1のインターフェースを介して、前記第1の外部機器とは異なる第2の外部機器から第3の所定信号を受信して、前記第3の所定信号の第3の電波強度を取得し、前記第3の所定信号の受信後に、さらに、前記第1のインターフェースを介して、前記第2の外部機器から第4の所定信号を受信して、前記第4の所定信号の第4の電波強度を取得する第2の取得処理と、前記第3の電波強度と前記第4の電波強度との比を示す第2の値を算出する第2の算出処理と、前記第1の値と前記第2の値とを利用して、前記通信機器と前記第1の外部機器との間の距離と、前記通信機器と前記第2の外部機器との間の距離と、の関係を特定する特定処理と、特定済みの前記関係を利用して、出力対象の対象データを出力する出力処理と、を実行させる。
上記のコンピュータプログラムによると、以下の通信機器を実現することができる。通信機器は、第1及び第2の外部機器から第1のインターフェースを介して所定信号を受信すれば、上記の関係を特定することができるので、複数個のアンテナを設けずに済む。特に、通信機器は、例えば、第1の外部機器から受信される第1の所定信号の第1の電波強度と、第2の外部機器から受信される第3の所定信号の第3の電波強度と、を比較して、上記の関係を特定するのではなく、同じ外部機器から受信される2個の所定信号の電波強度の比を示す値(即ち第1の値及び第2の値)を利用して、上記の関係を特定する。このために、例えば、第1の外部機器における送信時の所定信号の電波強度と、第2の外部機器における送信時の所定信号の電波強度と、が異なる状況でも、通信機器は、上記の関係を適切に特定し得る。この結果、通信機器は、上記の関係を利用して、対象データを適切に出力し得る。
上記の通信機器を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記の通信機器と第1の外部機器と第2の外部機器とを備える通信システムも、新規で有用である。
通信システムの構成を示す。 近距離プリンタを特定するための説明図を示す。 第1実施例の携帯端末の処理のフローチャートを示す。 各デバイスによって実行される各処理のシーケンス図を示す。 第2実施例の携帯端末の処理のフローチャートを示す。
(第1実施例)
(通信システム2の構成)
図1に示されるように、通信システム2は、携帯端末TEと、複数個のプリンタPR1,PR2と、を備える。携帯端末TEと各プリンタPR1,PR2とは、無線通信を相互に実行可能である。
(携帯端末TEの構成)
携帯端末TEは、例えば、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、ノートPC、タブレットPC、携帯型音楽再生装置、携帯型動画再生装置等の可搬型の端末装置である。携帯端末TEは、操作部12と、表示部14と、Wi−Fiインターフェース20と、BT(Bluetooth(登録商標)の略)インターフェース22と、制御部30と、を備える。各部12〜30は、バス線(符号省略)に接続されている。以下では、インターフェースのことを「I/F」と呼ぶ。
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示を携帯端末TEに入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部14は、いわゆるタッチパネルとしても機能する(即ち操作部としても機能する)。
Wi−FiI/F20は、Wi−Fi方式に従った無線通信(以下では「Wi−Fi通信」と呼ぶ)を実行するためのI/Fである。Wi−Fi方式は、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略)の802.11の規格、及び、それに準ずる規格(例えば、802.11a,11b,11g,11n等)に基づく無線通信方式である。
BTI/F22は、Bluetooth方式に従った無線通信(以下では「BT通信」と呼ぶ)を実行するためのI/Fである。Bluetooth方式は、例えば、IEEE802.15.1の規格、及び、それに準ずる規格に基づく無線通信方式である。より具体的に言うと、BTI/F22は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energyの略)をサポートしている。BLEは、Bluetooth方式のバージョン4.0以降のバージョンで実現されている規格である。なお、以下では、Bluetooth方式のバージョン4.0未満のことを「クラシックBT」と呼ぶ。一対のBTI/Fの間でBLEに従ったBT通信を実行するために、一方のBTI/Fが、BT方式で定められている「Bluetooth Smart Ready」に対応し、かつ、他方のBTI/Fが、「Bluetooth Smart Ready」、又は、BT方式で定められている「Bluetooth Smart」に対応していてもよい。「Bluetooth Smart Ready」に対応するBTI/Fは、BLEに従った動作とクラシックBTに従った動作との双方を実行可能なI/F(即ちいわゆるデュアルモードのI/F)である。「Bluetooth Smart」に対応するBTI/Fは、BLEに従った動作を実行可能であるが、クラシックBTに従った動作を実行不可能なI/Fである。本実施例では、携帯端末TEとプリンタPR1,PR2との間でBLEに従ったBT通信が実行される。そして、携帯端末TEのBTI/F22が「Bluetooth Smart Ready」に対応しているので、各プリンタPR1,PR2のBTI/F(図示省略)は、「Bluetooth Smart Ready」及び「Bluetooth Smart」のどちらに対応していてもよい。ただし、変形例では、各プリンタPR1,PR2のBTI/Fが「Bluetooth Smart Ready」に対応している場合に、携帯端末TEのBTI/F22が「Bluetooth Smart」に対応していてもよい。
クラシックBTとBLEとの相違点を記述しておく。BLEのチャネル数(即ち40)は、クラシックBTのチャネル数(即ち79)よりも少ない。BLEのデータ通信時の消費電流(例えば15mA)は、クラシックBTのデータ通信時の消費電流(例えば35mA)よりも小さい。従って、BLEの消費電力は、クラシックBTの消費電力よりも低い。また、BLEでは、Advertise信号が利用されるが、クラシックBTでは、Advertise信号が利用されない。
Wi−Fi方式とBT方式との相違点を記述しておく。Wi−Fi通信の通信速度(例えば最大の通信速度が600[Mbps])は、BT通信の通信速度(例えば最大の通信速度が24[Mbps])よりも速い。Wi−Fi通信における搬送波の周波数は、2.4[GHz]帯又は5.0[GHz]帯である。BT通信における搬送波の周波数は、2.4[GHz]帯である。即ち、Wi−Fi通信における搬送波の周波数として5.0[GHz]帯が採用される場合には、Wi−Fi通信における搬送波の周波数とBT通信における搬送波の周波数とは異なる。また、Wi−Fi通信を実行可能な最大の距離(例えば約100[m])は、BT通信を実行可能な最大の距離(例えば約数十[m])よりも大きい。
制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラム36,38に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ34は、携帯端末TEの基本的な動作を実現するためのOSプログラム36のみならず、プリンタアプリケーション38を格納する。プリンタアプリケーション38は、各プリンタPR1,PR2に印刷機能を実行させるためのアプリケーションである。プリンタアプリケーション38は、例えば、各プリンタPR1,PR2のベンダによって提供されるインターネット上のサーバから携帯端末TEにインストールされてもよいし、各プリンタPR1,PR2と共に出荷されるメディアから携帯端末TEにインストールされてもよい。
(プリンタPR1,PR2の構成)
各プリンタPR1,PR2は、印刷機能を実行可能な周辺機器、即ち、携帯端末TE等の周辺機器である。各プリンタPR1,PR2は、Wi−Fi通信とBT通信とを実行可能である。特に、各プリンタPR1,PR2は、Wi−Fi Allianceによって策定されたWFD(Wi-Fi Direct(登録商標)の略)方式をサポートしている。WFD方式は、Wi−Fi Allianceによって作成された規格書「Wi-Fi Peer-to-Peer (P2P) Technical Specification Version1.1」に記述されている無線通信方式である。
プリンタPR1は、電源がONされる際に、WFD方式のG/O(Group Ownerの略)状態で動作し、この結果、Wi−Fi方式に従った無線ネットワークの親局として動作する。そして、プリンタPR1は、プリンタPR1が親局として動作する無線ネットワークで利用されるべきWi−Fi設定情報を記憶する。当該Wi−Fi設定情報は、SSID(Service Set Identifierの略)「X1」とパスワード「PS1」とを含む。SSIDは、無線ネットワークを識別するためのユニークなIDである。パスワードは、無線ネットワークで認証及び暗号化のために利用される文字列である。
プリンタPR2も、プリンタPR1と同様に、電源がONされる際に、WFD方式のG/O状態で動作し、この結果、Wi−Fi方式に従った無線ネットワークの親局として動作する。そして、プリンタPR2は、プリンタPR2が親局として動作する無線ネットワークで利用されるべきWi−Fi設定情報を記憶する。当該Wi−Fi設定情報は、SSID「X1」とは異なるSSID「X2」と、パスワード「PS1」とは異なるパスワード「PS2」と、を含む。
(携帯端末TEが近距離プリンタを特定する手法;図2)
図2を参照して、携帯端末TEが、複数個のプリンタPR1,PR2の中から、携帯端末TEに最も近いプリンタである近距離プリンタを特定するための手法を説明する。本実施例では、電波強度が、電波の送信元と送信先との間の距離の二乗に比例して減衰することを利用する。
図2内の最も上の図(以下では「初期状態」と呼ぶ)では、携帯端末TEとプリンタPR1との間の距離が5[m]であり、携帯端末TEとプリンタPR2との間の距離が10[m]である。初期状態において、携帯端末TEは、BT通信を実行して、プリンタPR1からAdvertise信号を受信する。この場合、携帯端末TEにおける受信時のAdvertise信号の電波強度(以下では「受信時電波強度」と呼ぶ)M1は、数式「SM1×1/(4π×5[m]×5[m])」で表現される。ここで、SM1は、プリンタPR1における送信時のAdvertise信号の電波強度(以下では「送信時電波強度」と呼ぶ)である。上記の数式に示されるように、受信時電波強度M1は、送信時電波強度SM1が距離(即ち5[m])の二乗に比例して減衰した値を示す。なお、本実施例では、電波強度の単位として、対数で表現されるデシベルではなく、10進数で表現される単位(例えば、電圧(ボルト)、電流(アンペア)、電力(ワット)等)を利用する。同様に、携帯端末TEは、BT通信を実行して、プリンタPR2からAdvertise信号を受信する。この場合、携帯端末TEにおける受信時電波強度M3は、数式「SM2×1/(4π×10[m]×10[m])」で表現される。ここで、SM2は、プリンタPR2における送信時電波強度である。
仮に、プリンタPR1における送信時電波強度SM1とプリンタPR2における送信時電波強度SM2とが等しい場合には、携帯端末TEは、初期状態で取得される各受信時電波強度M1,M3を比較して、大きい受信時電波強度M1に対応するプリンタPR1を近距離プリンタとして特定することができる。しかしながら、例えば、各プリンタPR1,PR2に搭載されている各BTI/Fのチップが異なる種類であれば、各送信時電波強度SM1,SM2が一致しない可能性がある。また、例えば、各プリンタPR1,PR2に搭載されている各BTI/Fのチップが同じ種類であっても、各プリンタPR1,PR2の筐体の形状、各BTI/Fの配置位置等が異なれば、各送信時電波強度SM1,SM2が一致しない可能性がある。従って、携帯端末TEは、各受信時電波強度M1,M3を単純に比較しても、近距離プリンタを適切に特定することができない可能性がある。例えば、図2の初期状態において、SM2がSM1よりも大きい値であれば、携帯端末TEは、近距離プリンタとしてプリンタPR2を誤って特定し得る。
上記の実情に鑑みて、本実施例の携帯端末TEは、以下のようにして、近距離プリンタを特定する。例えば、ケースAに示されるように、携帯端末TEが、初期状態と比べると、プリンタPR2から1[m]だけ遠ざかってプリンタPR1に1[m]だけ近づく状況を想定する。この状態において、携帯端末TEは、さらに、BT通信を実行して、プリンタPR1からAdvertise信号を受信する。この場合、携帯端末TEにおける受信時電波強度M2は、数式「SM1×1/(4π×4[m]×4[m])」で表現される。また、携帯端末TEは、さらに、BT通信を実行して、プリンタPR2からAdvertise信号を受信する。この場合、携帯端末TEにおける受信時電波強度M4は、数式「SM2×1/(4π×11[m]×11[m])」で表現される。
携帯端末TEは、プリンタPR1に対応する2個の受信時電波強度M1,M2のうち、大きい値M2を小さい値M1で除算することによって、指標値V1(=1.56)を算出する。また、携帯端末TEは、プリンタPR2に対応する2個の受信時電波強度M3,M4のうちの大きい値M3を小さい値M4で除算することによって、指標値V2(=1.21)を算出する。そして、携帯端末TEは、指標値V1と指標値V2とを比較して、大きい指標値V1に対応するプリンタPR1を近距離プリンタとして特定する。各指標値V1,V2は、各送信時電波強度SM1,SM2の成分が除去された値であり、初期状態での受信時電波強度とケースAの状態での受信時電波強度との変化率を示す。そして、電波強度が距離の二乗に比例して減衰することに鑑みると、受信時電波強度の変化率が大きいプリンタPR1は、受信時電波強度の変化率が小さいプリンタPR2よりも、携帯端末TEに近い位置に存在する。このために、携帯端末TEは、各送信時電波強度SM1,SM2が異なる状況であっても、近距離プリンタとしてプリンタPR1を適切に特定することができる。
なお、携帯端末TEは、3個以上のプリンタが存在する場合であっても、上記と同様に、近距離プリンタを特定することができる。即ち、携帯端末TEは、3個以上のプリンタに対応する3個以上の指標値を算出して、3個以上の指標値のうちの最大の指標値に対応するプリンタを近距離プリンタとして特定することができる。また、携帯端末TEは、本実施例では、2個の受信時電波強度のうちの大きい値を小さい値で除算することによって指標値を算出するが、変形例では、2個の受信時電波強度のうちの小さい値を大きい値で除算することによって指標値を算出してもよい。この場合、携帯端末TEは、最小の指標値に対応するプリンタを近距離プリンタとして特定すればよい。一般的に言うと、携帯端末TEは、2個の受信時電波強度の比を示す指標値を利用して、近距離プリンタを特定すればよい。
また、例えば、ケースBに示されるように、携帯端末TEが、初期状態と比べると、プリンタPR1から1[m]だけ遠ざかってプリンタPR2に1[m]だけ近づく状況を想定する。この状態において、携帯端末TEは、さらに、BT通信を実行して、プリンタPR1からAdvertise信号を受信する。この場合、携帯端末TEにおける受信時電波強度M2’は、数式「SM1×1/(4π×6[m]×6[m])」で表現される。また、携帯端末TEは、さらに、BT通信を実行して、プリンタPR2からAdvertise信号を受信する。この場合、携帯端末TEにおける受信時電波強度M4’は、数式「SM2×1/(4π×9[m]×9[m])」で表現される。
携帯端末TEは、プリンタPR1に対応する2個の受信時電波強度M1,M2’のうち、大きい値M1を小さい値M2’で除算することによって、指標値V1’(=1.44)を算出する。また、携帯端末TEは、プリンタPR2に対応する2個の受信時電波強度M3,M4’のうちの大きい値M4’を小さい値M3で除算することによって、指標値V2’(=1.23)を算出する。そして、携帯端末TEは、指標値V1’と指標値V2’とを比較して、大きい指標値V1’に対応するプリンタPR1を近距離プリンタとして特定する。このように、ケースAに示されるように、携帯端末TEがプリンタPR1に近づくように移動しても、ケースBに示されるように、携帯端末TEがプリンタPR2に近づくように移動しても、携帯端末TEは、近距離プリンタ(即ちプリンタPR1)を適切に特定することができる。
携帯端末TEは、近距離プリンタを特定した後に、Wi−Fi方式に従った無線接続を近距離プリンタと確立する。そして、携帯端末TEは、Wi−Fi通信を実行して、印刷データを近距離プリンタに送信して、近距離プリンタに印刷を実行させることができる。
(携帯端末TEの処理;図3)
続いて、図3を参照して、携帯端末TEのCPU32がプリンタアプリケーション38に従って実行する処理の内容を説明する。CPU32は、プリンタアプリケーション38がユーザによって起動される場合に、図3の処理を開始する。
S10では、CPU32は、指示画面を表示部14に表示させる。指示画面は、携帯端末TEを移動させることをユーザに指示するための画面であり、例えば、「携帯端末を左右に動作させてください」等のメッセージを含む。ユーザが指示画面に従って携帯端末TEを移動させると、携帯端末TEと各プリンタPR1,PR2との間の距離が変化する。これにより、図2で説明したように、携帯端末TEは、受信時電波強度の変化率である指標値を適切に算出することができる。なお、以下では、受信時電波強度のことを単に「電波強度」と呼ぶ。
S12では、CPU32は、携帯端末TEに搭載されている加速度センサ(図示省略)から得られる加速度の値が閾値以上になることを監視する。ここで、S12の閾値は、携帯端末TEが移動したことを検知可能な程度の比較的に小さい値である。ユーザがS10の指示画面に応じて携帯端末TEを移動させると、CPU32は、加速度の値が閾値以上であると判断し(S12でYES)、S20に進む。一方、CPU32は、加速度の値が閾値未満である場合(S12でNO)には、S20以降の処理に進まない。指標値を適切に算出するためには、携帯端末TEの位置が変化しなければならない。携帯端末TEは、加速度の値が閾値未満である場合には、指標値を適切に算出することができないので、S20以降の処理を実行しない。この結果、携帯端末TEの処理負荷を低減させることができる。
S20では、CPU32は、タイマをスタートする。次いで、S22では、CPU32は、携帯端末TEの周囲に存在するプリンタ(例えばPR1)から、BTI/F22を介して、Advertise信号を受信する。Advertise信号は、プリンタの存在を周囲の機器に知らせるための信号であり、プリンタの電源がONされている間に、プリンタから繰り返しブロードキャスト送信される。Advertise信号は、Bluetooth方式の論理リンク(即ちBluetooth方式の無線接続)を確立することなく、プリンタから受信される信号である。より具体的には、Bluetoothのプロトコルスタックのうち、L2CAP層以上の通信が実行されず、L2CAP層よりも下位層(即ちLink Maneger層又はLink Layer層)の通信が実行されて、プリンタから受信される信号である。L2CAP層は、Bluetoothの論理リンクを確立するための最上位層である。即ち、Advertise信号は、論理リンクを確立するための最上位層の通信が実行されずに、当該最上位層よりも下位層の通信が実行されて、プリンタから受信される。このように、携帯端末TEは、プリンタとの論理リンク(即ちBT接続)を確立せずに済む。この結果、携帯端末TEとプリンタとの間の通信負荷を低減させ得る。なお、本実施例では、Advertise信号は、0.2[sec]毎に、プリンタから定期的に繰り返しブロードキャスト送信される。変形例では、Advertise信号の送信間隔は、0.2[sec]以外の値であってもよい。
S22では、CPU32は、さらに、Advertise信号の電波強度(例えばBTI/F22におけるAdvertise信号の受信時の電圧を示す値等)を取得し、取得済みの電波強度とAdvertise信号内の情報とを対応付けてメモリ34に記憶させる。ここで、Advertise信号は、送信元のプリンタで利用されているWi−Fi設定情報(即ちSSID及びパスワード)を含む。従って、S22では、CPU32は、電波強度とWi−Fi設定情報とを対応付けてメモリ34に記憶させる。なお、携帯端末TEの周囲に2個以上のプリンタ(例えばPR1,PR2)が存在する場合には、CPU32は、2個以上のプリンタのそれぞれについて、S22の処理を実行する。即ち、CPU32は、2個以上のプリンタのそれぞれについて、当該プリンタに対応する電波強度と、当該プリンタに対応するWi−Fi設定情報と、を対応付けて、メモリ34に記憶させる。
1回目のS22を経た後の1回目のS24及びS26はスキップされる。次いで、CPU32は、タイマの値が所定値に到達することを監視する処理(S30)と、印刷指示を受け付けることを監視する処理(S32)と、を順次実行することを繰り返す。S30では、CPU32は、S20でスタートされたタイマの値が所定値に到達することを監視する。所定値は、比較的に小さな値であり、本実施例では0.5[sec]である。なお、変形例では、所定値は、0.5[sec]以外の値でもよいが、一般的には、プリンタから送信されるAdvertise信号の送信間隔よりも大きい値であることが好ましい。CPU32は、タイマの値が所定値に到達する場合(S30でYES)に、S20に戻り、タイマをリセットしてリスタートさせる。そして、CPU32は、2回目のS22を実行して、電波強度とWi−Fi設定情報とを対応付けてメモリ34に記憶させる。これにより、1個のプリンタについて、2個の電波強度がメモリ34に記憶される。
S24では、CPU32は、1個以上のプリンタのそれぞれについて、当該プリンタに対応する2個の電波強度を利用して、指標値(例えば図2のV1,V2)を算出する。そして、CPU32は、1個以上のプリンタPR1,PR2に対応する1個以上の指標値をメモリ34に記憶させる。
S26では、CPU32は、メモリ34内の1個以上の指標値のうちの最大の指標値に対応するプリンタを近距離プリンタとして特定し、特定結果をメモリ34に記憶させる。具体的には、CPU32は、最大の指標値に対応するプリンタから受信されたWi−Fi設定情報(即ちSSID及びパスワード)と、最大の指標値に対応するプリンタから受信された最新のAdvertise信号の電波強度と、をメモリ34に記憶させる。なお、CPU32は、メモリ34内に1個の指標値のみが記憶されている場合、即ち、携帯端末TEの周囲に1個のプリンタのみが存在する場合には、当該指標値に対応するプリンタを近距離プリンタとして特定する。
CPU32は、S26を実行した後に、S22の処理を再び実行する場合には、取得済みの2個の電波強度のうちの古い電波強度をメモリ34から削除し、新たな電波強度をメモリ34に記憶させる。S24では、CPU32は、プリンタに対応する新たな指標値を算出すると、当該プリンタに対応する古い指標値をメモリ34から削除して、当該新たな指標値をメモリ34に記憶させる。また、S26では、CPU32は、古い特定結果をメモリ34から削除して、新たな特定結果(即ちWi−Fi設定情報及び最新の電波強度)をメモリ34に記憶させる。このように、CPU32は、単位期間(即ち本実施例では0.5[sec])毎に、各プリンタから電波強度を取得して指標値を算出し、近距離プリンタを特定する処理を繰り返し実行する。
S32では、CPU32は、ユーザから印刷指示を受け付けることを監視する。印刷指示は、メモリ34に記憶されている複数個のファイル(図示省略)の中から、印刷対象の画像を表わすファイル(即ち印刷データ)を選択するための指示と、印刷の実行を示すボタンを選択するための指示と、を含む。CPU32は、印刷指示を受け付ける場合に、S32でYESと判断して、S34に進む。
S34では、CPU32は、メモリ34内の特定結果に含まれる電波強度(即ち近距離プリンタの最新の電波強度)が閾値以上であるのか否かを判断し、閾値以上であると判断する場合(S34でYES)にはS40に進み、閾値未満であると判断する場合(S34でNO)にはS36に進む。ここで、S34の閾値は、携帯端末TEと近距離プリンタとの間の距離がかなり大きいことを検知可能な程度の比較的に小さい値である。実際には、各プリンタにおける送信時電波強度が異なり得るので、閾値を正確に設定するのは困難である。ただし、比較的に小さい閾値を採用してS34の処理が実行されると、携帯端末TEからかなり離れた位置に存在する近距離プリンタを対象としてS40〜S44の処理が実行されるのを抑制し得る。即ち、ユーザが携帯端末TEからかなり離れた位置に存在するプリンタに印刷を実行させることを望んでいないにも関わらず、当該プリンタで印刷が実行されるのを抑制し得る。
S36では、CPU32は、通知画面を表示部14に表示させる。通知画面は、携帯端末TEからかなり離れた位置に印刷を実行すべきプリンタが存在することをユーザに通知するための画面である。これにより、ユーザは、当該プリンタに印刷を実行させることを望む場合には、携帯端末TEを持参して、当該プリンタに近づくことができる。S36が終了すると、S10に進む。
一方、S40では、CPU32は、Wi−FiI/F20を介して、Wi−Fi接続要求信号を近距離プリンタに送信する。Wi−Fi接続要求信号は、Wi−Fi方式に従った無線接続(以下では「Wi−Fi接続」と呼ぶ)の確立を近距離プリンタに要求するための信号であり、具体的には、Association Request信号である。Wi−Fi接続要求信号は、メモリ34内の特定結果(S26参照)に含まれるSSID、即ち、近距離プリンタが親局として動作する無線ネットワークのSSIDを含む。
S42では、CPU32は、Wi−FiI/F20を介した無線接続(即ちWi−Fi接続)を近距離プリンタと確立する。具体的には、CPU32は、Wi−FiI/F20を介して、各種の信号の通信(例えば、Association Response信号の受信、4−Way Handshakeの通信等)を近距離プリンタと実行する。CPU32は、上記の各種の信号の通信の過程で、メモリ34内の特定結果(S26参照)に含まれるWi−Fi設定情報(即ちSSID及びパスワード)を近距離プリンタに送信して、Wi−Fi設定情報の認証を近距離プリンタに要求する。上述したように、ここで送信されるWi−Fi設定情報は、近距離プリンタで利用されているWi−Fi設定情報であるので、通常、上記の認証が成功する。この結果、携帯端末TEと近距離プリンタとの間にWi−Fi接続が確立される。
S42が実行されると、近距離プリンタがG/O状態で動作し、かつ、携帯端末TEがいわゆるレガシーとして動作するWi−Fi方式の無線ネットワーク(以下では「Wi−Fiネットワーク」と記載する)が形成される。レガシーは、WFDに従った動作を実行することなく、Wi−Fiネットワークに参加する機器を意味する。G/O状態である近距離プリンタがWi−Fiネットワークを管理するので、G/O状態である近距離プリンタは、Wi−Fiネットワークの親局(換言するとマスタデバイス)であると言える。また、レガシーである携帯端末TEが当該Wi−Fiネットワークに参加するので、レガシーである携帯端末は、Wi−Fiネットワークの子局(換言するとスレーブデバイス)であると言える。
S44では、CPU32は、Wi−Fiネットワークを利用して(即ちWi−Fi接続を利用して)、Wi−FiI/F20を介して、S32で選択された印刷データを近距離プリンタに送信する。この結果、近距離プリンタにおいて、印刷データによって表わされる画像が印刷媒体に印刷される。これにより、ユーザは、近距離プリンタから印刷済みの印刷媒体を取得することができる。S44が終了すると、図3の処理が終了する。
なお、携帯端末TEが、BT通信を利用して、印刷データを近距離プリンタに送信する構成が考えられる。ただし、印刷データのデータサイズが大きい可能性があり、さらに、BT通信の通信速度は、Wi−Fi通信の通信速度よりも遅い。従って、仮に、BT通信を利用して印刷データを通信する構成を採用すると、印刷データの通信に長時間を要し得る。これに対し、本実施例では、Wi−Fi通信を利用して印刷データを通信するので、印刷データを迅速に通信することができる。
(具体的なケース;図4)
続いて、図4を参照して、図3の処理によって実現される具体的なケースを説明する。図4では、携帯端末TEと各プリンタPR1,PR2との間で実行されるBT通信、WI−Fi通信を、それぞれ、細線矢印、太線矢印で示す。
A1では、ユーザによってプリンタアプリケーション38が起動される(図3の処理のトリガ)。この場合、T2では、携帯端末TEは、指示画面を表示する(S10)。この結果、A2では、ユーザは、携帯端末TEを移動させることを開始する。
携帯端末TEは、T10において、プリンタPR1から、SSID「X1」とパスワード「PS1」とを示すWi−Fi設定情報を含むAdvertise信号を受信し、T12において、当該Advertise信号の電波強度M1を取得する(S22)。携帯端末TEは、さらに、T20において、プリンタPR2から、SSID「X2」とパスワード「PS2」とを示すWi−Fi設定情報を含むAdvertise信号を受信し、T22において、当該Advertise信号の電波強度M3を取得する(S22)。これにより、単位期間T1(即ち0.5[sec])において、2個のプリンタPR1,PR2に対応する2個の電波強度M1,M3が取得される。
次いで、携帯端末TEは、T30において、プリンタPR1からAdvertise信号を再び受信し、T32において、当該Advertise信号の電波強度M2を取得する(2回目のS22)。携帯端末TEは、さらに、T40において、プリンタPR2からAdvertise信号を再び受信し、T42において、当該Advertise信号の電波強度M4を取得する(2回目以降のS22)。これにより、単位期間T1の次の単位期間T2において、2個のプリンタPR1,PR2に対応する2個の電波強度M2,M4が取得される。
次いで、T44では、携帯端末TEは、プリンタPR1に対応する2個の電波強度M1,M2を利用して、プリンタPR1に対応する指標値(例えば図2のV1)を算出し、プリンタPR2に対応する2個の電波強度M3,M4を利用して、プリンタPR2に対応する指標値(例えばV2)を算出し、2個の指標値を利用して、近距離プリンタPRとしてプリンタPR1を特定する(S26、図2のケースA参照)。そして、携帯端末TEは、プリンタPR1から受信されたWi−Fi設定情報(即ちSSID「X1」及びパスワード「PS1」)と、プリンタPR1から受信された最新のAdvertise信号(即ちT30のAdvertise信号)の電波強度M2と、を示す特定結果を記憶する。
携帯端末TEは、単位期間T2の次の単位期間についても、T30〜T44の処理を繰り返し実行する(S30でYES、S20〜S26)。これにより、携帯端末TEは、最新の特定結果を記憶する。本実施例では、最新の特定結果が、近距離プリンタとしてプリンタPR1を示すことを前提として、以下の処理を説明する。
A3では、ユーザによって印刷指示操作が実行される。この場合、携帯端末TEは、印刷指示を受け付けたと判断して(S32でYES)、T50において、特定結果内の電波強度(例えばM2)が閾値以上であると判断する(S34でYES)。そして、携帯端末TEは、T60において、特定結果内のSSID「X1」を含むWi−Fi接続要求信号をプリンタPR1に送信し(S40)、T62において、特定結果内のWi−Fi設定情報(即ちSSID「X1」及びパスワード「PS1」)を利用して、プリンタPR1とのWi−Fi接続を確立する(S42)。
次いで、T70では、携帯端末TEは、T62で確立されたWi−Fi接続を利用して、印刷データをプリンタPR1に送信する。この結果、T72では、プリンタPR1において、印刷データによって表わされる画像を印刷するための印刷処理が実行される。
(本実施例の効果)
本実施例によると、携帯端末TEは、各プリンタPR1,PR2からBTI/F22を介してAdvertise信号(図4のT10、T20等)を受信すれば、近距離プリンタを特定することができるので(T44)、各プリンタPR1,PR2が配置される空間内にAdvertise信号を受信するための複数個のアンテナを設けずに済む。特に、携帯端末TEは、プリンタPR1から受信されるAdvertise信号の電波強度(例えばT10のM1)と、プリンタPR2から受信されるAdvertise信号の電波強度(例えばT20のM3)と、を単純に比較して、近距離プリンタを特定するのではない。即ち、携帯端末TEは、プリンタPR1から受信される2個のAdvertise信号の2個の電波強度M1,M2の比を示す指標値(例えば図2のV1)と、プリンタPR2から受信される2個のAdvertise信号の電波強度M3,M4の比を示す指標値(例えばV2)と、を利用して、近距離プリンタを特定する。このために、例えば、プリンタPR1における送信時電波強度(例えば図2のSM1)と、プリンタPR2における送信時電波強度(例えばSM2)と、が異なる状況でも、携帯端末TEは、近距離プリンタとしてプリンタPR1を適切に特定することができる。この結果、携帯端末TEは、Wi−Fi接続要求を近距離プリンタに適切に送信することができ、近距離プリンタに印刷処理を適切に実行させることができる。
(対応関係)
携帯端末TE、プリンタPR1、プリンタPR2が、それぞれ、「通信機器」、「第1の外部機器」、「第2の外部機器」の一例である。BT方式、BTI/F22が、それぞれ、「第1の通信方式」、「第1のインターフェース」の一例である。Wi−Fi方式、Wi−FiI/F20が、それぞれ、「第2の通信方式」、「第2のインターフェース」の一例である。図4において、単位期間T1、単位期間T2が、それぞれ、「第1の単位期間」、「第2の単位期間」の一例である。T10、T20、T30、T40の各Advertise信号が、「第1〜第4の所定信号」の一例である。T10及びT30の各Advertise信号内のWi−Fi設定情報(即ち「X1」及び「PS1」)が、「第1の関係情報」の一例である。T20及びT40の各Advertise信号内のWi−Fi設定情報(即ち「X2」及び「PS2」)が、「第2の関係情報」の一例である。T12、T22、T32、T44の各電波強度M1〜M4が、「第1〜第4の電波強度」の一例である。T30内のAdvertise信号内のWi−Fi設定情報(即ち「X1」及び「PS1」)が、「接続情報」の一例である。T60のWi−Fi接続要求信号が、「対象データ」の一例である。図2の指標値V1(又はV1’)、指標値V2(又はV2’)が、それぞれ、「第1の値」、「第2の値」の一例である。近距離プリンタを特定することが、「関係を特定する」の一例である。図3のS10の指示画面が、S32の印刷指示が、それぞれ、「指示画面」、「送信指示」の一例である。
(第2実施例)
第1実施例と異なる点を説明する。図1に示されるように、本実施例では、携帯端末TEのメモリ34は、第1のプリンタアプリケーション38Aと第2のプリンタアプリケーション38Bとを記憶する。各アプリケーション38A,38Bは、第1実施例と同様に、プリンタPR1,PR2のベンダによって提供される。第1のプリンタアプリケーション38Aは、近距離プリンタを特定するための処理を実行するためのいわゆる常駐アプリあり、携帯端末TEの電源がONされている間、常に起動されている。第2のプリンタアプリケーション38Bは、ユーザが近距離プリンタに印刷機能を実行させることを望む際に、ユーザによって起動される。
(携帯端末TEの処理;図5)
本実施例では、携帯端末TEのCPU32は、図3の処理に代えて、図5の処理を実行する。CPU32は、第1のプリンタアプリケーション38Aが起動されると、即ち、携帯端末TEの電源がONされると、第1のプリンタアプリケーション38Aに従って、S12〜S30の処理を実行する。S12〜S30は、図3と同様である。これにより、CPU32は、加速度センサの値が閾値以上になる場合(S12でYES)に、近距離プリンタを特定して特定結果をメモリ34に記憶させる処理(S20〜S26)を繰り返す。
一方、CPU32は、第2のプリンタアプリケーション38Bが起動される場合に、第2のプリンタアプリケーション38Bに従って、S32〜S44の処理を実行する。S32〜S44は、図3と同様である。これにより、CPU32は、ユーザから印刷指示を受け付ける場合(S32でYES)に、第1のプリンタアプリケーション38Aによってメモリ34に記憶された最新の特定結果(S26参照)を利用して、S34及びS40〜S44の処理を実行することができる。
本実施例でも、図4と同様の動作が実現される。即ち、図4のA1では、携帯端末TEの電源がONされる際に、第1のプリンタアプリケーション38Aが起動される。ただし、携帯端末TEは、図4のT2での指示画面の表示は省略される。また、第1のプリンタアプリケーション38Aが起動された後に、第2のプリンタアプリケーション38Bがユーザによって起動される。その後、A3の印刷指示操作が実行される。
(本実施例の効果)
本実施例でも、第1実施例と同様に、携帯端末TEは、近距離プリンタを適切に特定することができる。また、第1実施例では、ユーザは、プリンタアプリケーション38を起動させた後に、指示画面(図3のS10参照)に従って、携帯端末TEを移動させる必要がある。これに対し、本実施例では、携帯端末TEは、電源がONされている間に、第1のプリンタアプリケーション38Aに従って、近距離プリンタを特定する処理を繰り返す。このために、ユーザは、第2のプリンタアプリケーション38Bを起動させた後に、携帯端末TEを移動させずに済む。このために、携帯端末TEは、印刷指示を受け付ける場合に、記憶済みの特定結果を利用して、近距離プリンタとのWi−Fi接続を迅速に確立することができる。即ち、携帯端末TEは、印刷データを近距離プリンタに迅速に送信することができ、この結果、近距離プリンタに印刷を迅速に実行させることができる。本実施例では、第1のプリンタアプリケーション38A、第2のプリンタアプリケーション38Bが、それぞれ、「第1のコンピュータプログラム」、「第2のコンピュータプログラム」の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)例えば、各プリンタPR1,PR2から送信されるAdvertise信号は、Wi−Fi設定情報を含まず、送信元のプリンタの名称を含んでいてもよい。そして、携帯端末TEは、図3のS26で特定された近距離プリンタの名称を表示し、S32〜S44の処理を実行しなくてもよい。この場合、ユーザは、例えば、近距離プリンタの名称を見ることによって近距離プリンタを知ることができ、近距離プリンタに近づくことができる。そして、ユーザは、近距離プリンタに表示されるWi−Fi設定情報(即ちSSID及びパスワード)を見ることによって、Wi−Fi設定情報を取得する。次いで、ユーザは、プリンタアプリケーション38とは異なるアプリケーションを利用して、携帯端末TEに以下の処理を実行させる。即ち、携帯端末TEは、Wi−FiI/F20を介して、Probe Reqest信号を送信し、1個以上のプリンタのそれぞれから、当該プリンタのSSIDを含むProbe Response信号を受信し、1個以上のSSIDを表示する。この場合、ユーザは、1個以上のSSIDの中から近距離プリンタのSSIDを選択し、さらに、近距離プリンタのパスワードを携帯端末TEに入力する。この結果、携帯端末TEは、選択済みのSSIDを含むWi−Fi接続要求信号を近距離プリンタに送信し、入力済みのパスワードを利用して、近距離プリンタとのWi−Fi接続を確立し、Wi−Fi接続を利用して、印刷データを近距離プリンタに送信する。本変形例では、携帯端末TEに表示される近距離プリンタの名称が、「対象データ」の一例であり、「接続情報取得処理」を省略可能である。また、Wi−Fi接続の確立、及び、印刷データの送信が、プリンタアプリケーション38とは異なるアプリケーションによって実現されるので、「確立処理」及び「印刷データ送信処理」を省略可能である。また、本変形例では、プリンタPR1から送信されるAdvertise信号内のプリンタPR1の名称、プリンタPR2から送信されるAdvertise信号内のプリンタPR2の名称が、それぞれ、「第1の関係情報」、「第2の関係情報」の一例である。なお、別の変形例では、各プリンタPR1,PR2から送信されるAdvertise信号は、送信元のプリンタの名称を含む代わりに、送信元のプリンタのモデル名、IPアドレス、MACアドレス等の識別情報を含んでいてもよい。本変形例では、当該識別情報が、「第1の関係情報」及び「第2の関係情報」の一例である。
(変形例2)携帯端末TEは、携帯端末TEから最も遠いプリンタである遠距離プリンタを特定し、例えば、遠距離プリンタの名称を表示してもよい。この場合、ユーザは、例えば、遠距離プリンタに印刷を実行させないように、遠距離プリンタとは異なるプリンタに印刷を実行させるための動作を実行し得る。一般的に言うと、「通信機器」は、通信機器と第1の外部機器との間の距離と、通信機器と第2の外部機器との間の距離と、の関係を特定し、特定済みの関係を利用して、対象データを出力すればよい。
(変形例3)携帯端末TEは、近距離プリンタとのWi−Fi接続を確立せずに、BT接続(即ちBT方式の論理リンク)を確立するためのBT接続要求信号を近距離プリンタに送信して、近距離プリンタとのBT接続を確立してもよい。この場合、携帯端末TEは、BT接続を利用して、印刷データを近距離プリンタに送信してもよい。本変形例では、BT接続要求信号が、「無線接続要求」及び「対象データ」の一例であり、「通信機器」は、「第2のインターフェース」を備えていなくてもよい。
(変形例4)Advertise信号は、Wi−Fi設定情報を含んでいなくてもよい。この場合、携帯端末TEは、近距離プリンタを特定した後に、例えば、BT方式のScan Request信号を近距離プリンタに送信して、近距離プリンタからWi−Fi設定情報を含むScan Response信号を受信してもよい。ここで、Scan Request信号及びScan Response信号は、BT方式の論理リンク(即ちBT接続)を確立するための最上位層の通信が実行されずに、当該最上位層よりも下位層の通信が実行されて、携帯端末TEと近距離プリンタとの間で通信される信号である。また、別の変形例では、携帯端末TEは、近距離プリンタを特定した後に、例えば、近距離プリンタとのBT接続を確立して、BT接続を利用して、近距離プリンタからWi−Fi設定情報を受信してもよい。本変形例も、「接続情報取得処理」の一例である。
(変形例5)携帯端末TEは、Advertise信号の電波強度を取得しなくてもよい。携帯端末TEは、例えば、各プリンタPR1,PR2から繰り返し送信されるScan Request信号を受信して、当該信号の電波強度を取得してもよいし、各プリンタPR1,PR2とのBT接続を確立し、BT接続を利用して生存確認信号を受信して、当該信号の電波強度を取得してもよい。一般的に言うと、「通信機器」は、第1のインターフェースを介して、第1(又は第2)の外部機器からなんらかの信号を受信して、当該信号の電波強度を取得すればよい。
(変形例6)図3及び図5において、S10、S12、S34、及び、S36のうちの少なくとも1個の処理を省略してもよい。即ち、「検知処理」、「判断処理」、及び、「表示制御処理」のうちの少なくとも1個の処理は省略可能である。
(変形例7)図3において、携帯端末TEは、S32でYESと判断する場合に、S10〜S30を実行し、近距離プリンタを特定した後に、S34〜S44の処理を実行してもよい。一般的に言うと、「通信機器」は、図3に示されるように、送信指示をユーザから受け付ける前に、組合せ処理を実行してもよいし、本変形例のように、送信指示をユーザから受け付けた後に、組合せ処理を実行してもよい。また、本変形例では、S24及びS26の処理が繰り返し実行されなくてもよい。一般的に言うと、「通信機器」は、組合せ処理を繰り返し実行しなくてもよい。
(変形例8)上記の各実施例では、携帯端末TEは、図4の第1の単位期間T1内において、2個のプリンタPR1,PR2に対応する電波強度M1,M3を取得し、その後の第2の単位期間T2内において、2個のプリンタPR1,PR2に対応する電波強度M2,M4を取得する。これに代えて、携帯端末TEは、第1の単位期間T1内において、1個のプリンタPR1に対応する電波強度M1,M2を取得して、プリンタPR1に対応する指標値を算出し、その後の第2の単位期間T2内において、プリンタPR2に対応する電波強度M3,M4を取得して、プリンタPR2に対応する指標値を算出してもよい。一般的に言うと、「通信機器」は、上記の各実施例のように、第1の単位期間内において、第1及び第3の電波強度を取得し、第2の単位期間内において、第2及び第4の電波強度を取得してもよいし、本変形例のように、第1の単位期間内において、第1及び第2の電波強度を取得し、第2の単位期間内において、第3及び第4の電波強度を取得してもよい。
(変形例9)上記の各実施例では、携帯端末TEは、第1の単位期間T1内に取得された電波強度(例えばM1)と、第1の単位期間T1の次の第2の単位期間T2内に取得された電波強度(例えばM2)と、を利用して、指標値を算出する。ただし、携帯端末TEは、連続する2個の単位期間内に取得された各電波強度を利用して、指標値を算出しなくてもよい。携帯端末TEは、例えば、第1の単位期間T1内に取得された電波強度と、第2の単位期間T2の次の第3の単位期間内に取得された電波強度と、を利用して、指標値を算出してもよい。また、例えば、携帯端末TEは、第2の単位期間T2内に取得された電波強度と、第3の単位期間の次の第4の単位期間内に取得された電波強度と、を利用して、指標値を算出してもよい。
(変形例10)「第1のインターフェース」は、BT通信を実行するためのI/Fでなくてもよく、例えば、無線通信を実行可能な他の通信方式(例えばTransferJet(登録商標)方式)に従った無線通信を実行するためのI/Fであってもよい。また、「第2のインターフェース」は、Wi−Fi通信を実行するためのI/Fでなくてもよく、無線LANを構築可能な他の通信方式に従った無線通信を実行するためのI/Fであってもよい。
(変形例11)「通信機器」は、携帯端末でなくてもよく、他の機器(例えば、プリンタ、スキャナ、コピー機、ファクシミリ、電話機、デスクトップ型PC、サーバ等)であってもよい。また、「第1(又は第2)の外部機器」は、プリンタでなくてもよく、例えば、スキャナであってもよい。この場合、携帯端末TEは、図3及び図5のS44において、近距離スキャナからスキャンデータを受信してもよい。また、「第1(又は第2)の外部機器」は、プリンタ及びスキャナとは異なる機器(例えば、コピー機、ファクシミリ、電話機、PC、サーバ、携帯端末等)であってもよい。
(変形例12)各実施例では、携帯端末TEのCPU32がプログラム(即ちソフトウェア)を実行することによって、図2〜図5の各処理が実現される。これに代えて、図2〜図5の各処理のうちの少なくとも1つの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:通信システム、TE:携帯端末、12:操作部、14:表示部、20:Wi−FiI/F(インターフェース)、22:BTI/F、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:OSプログラム、38,38A,38B:プリンタアプリケーション、
PR1,PR2:プリンタ、M1〜M4,M2’,M4’:受信時電波強度、SM1,SM2:送信時電波強度、V1,V2,V1’,V2’:指標値

Claims (16)

  1. 通信機器のためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータプログラムは、前記通信機器のプロセッサに、以下の各処理、即ち、
    前記通信機器の第1のインターフェースを介して、第1の外部機器から第1の所定信号を受信して、前記第1の所定信号の第1の電波強度を取得し、前記第1の所定信号の受信後に、さらに、前記第1のインターフェースを介して、前記第1の外部機器から第2の所定信号を受信して、前記第2の所定信号の第2の電波強度を取得する第1の取得処理であって、前記第1のインターフェースは、第1の通信方式に従った無線通信を実行するためのインターフェースである、前記第1の取得処理と、
    前記第1の電波強度と前記第2の電波強度との比を示す第1の値を算出する第1の算出処理と、
    前記第1のインターフェースを介して、前記第1の外部機器とは異なる第2の外部機器から第3の所定信号を受信して、前記第3の所定信号の第3の電波強度を取得し、前記第3の所定信号の受信後に、さらに、前記第1のインターフェースを介して、前記第2の外部機器から第4の所定信号を受信して、前記第4の所定信号の第4の電波強度を取得する第2の取得処理と、
    前記第3の電波強度と前記第4の電波強度との比を示す第2の値を算出する第2の算出処理と、
    前記通信機器と前記第1の外部機器との間の距離と、前記通信機器と前記第2の外部装置との間の距離と、のそれぞれを算出することなく、前記第1の値と前記第2の値とを比較して、前記通信機器と前記第1の外部機器との間の距離と、前記通信機器と前記第2の外部機器との間の距離と、の関係を特定する特定処理と、
    特定済みの前記関係を利用して、出力対象の対象データを出力する出力処理と、
    を実行させるコンピュータプログラム。
  2. 前記特定処理では、前記第1の外部機器と前記第2の外部機器との中から前記通信機器から近い外部機器である近距離外部機器を特定し、
    前記出力処理では、前記通信機器と前記近距離外部機器との間に無線接続を確立するための無線接続要求である前記対象データを前記近距離外部機器に送信し、
    前記コンピュータプログラムは、前記通信機器の前記プロセッサに、さらに、
    前記無線接続要求である前記対象データを前記近距離外部機器に送信することに応じて、前記通信機器と前記近距離外部機器との間に前記無線接続を確立する確立処理を実行させる、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
  3. 前記出力処理では、前記通信機器の第2のインターフェースを介して、前記無線接続要求である前記対象データを前記近距離外部機器に送信し、
    前記確立処理では、前記通信機器と前記近距離外部機器との間に前記第2のインターフェースを介した前記無線接続を確立し、
    前記第2のインターフェースは、前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式に従った無線通信を実行するためのインターフェースである、請求項2に記載のコンピュータプログラム。
  4. 前記コンピュータプログラムは、前記通信機器の前記プロセッサに、さらに、
    前記第1のインターフェースを介して、前記近距離外部機器から前記無線接続を確立するための接続情報を取得する接続情報取得処理を実行させ、
    前記確立処理では、前記接続情報を利用して、前記通信機器と前記近距離外部機器との間に前記第2のインターフェースを介した前記無線接続を確立する、請求項3に記載のコンピュータプログラム。
  5. 前記第1の外部機器と前記第2の外部機器とのそれぞれは印刷機能を実行可能であり、
    前記第2のインターフェースを介した無線通信の通信速度は、前記第1のインターフェースを介した無線通信の通信速度よりも速く、
    前記コンピュータプログラムは、前記通信機器の前記プロセッサに、さらに、
    前記無線接続を利用して、前記第2のインターフェースを介して、印刷されるべき画像を表わす印刷データを前記近距離外部機器に送信する印刷データ送信処理を実行させる、請求項3又は請求項4に記載のコンピュータプログラム。
  6. 前記第1の通信方式は、BlueTooth(登録商標)方式であり、
    前記第2の通信方式は、Wi−Fi方式である、請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  7. 前記無線接続要求を送信するための送信指示をユーザから受け付ける前に、前記第1の取得処理と前記第1の算出処理と前記第2の取得処理と前記第2の算出処理と前記特定処理とを含む組合せ処理が実行され、
    前記送信指示を前記ユーザから受け付ける場合に、前記出力処理が実行される、請求項2から請求項6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  8. 前記コンピュータプログラムは、
    前記組合せ処理を前記通信機器に実行させる第1のコンピュータプログラムと、
    前記出力処理を前記通信機器に実行させる第2のコンピュータプログラムと、を含み、
    前記第1のコンピュータプログラムが起動される場合に、前記組合せ処理が実行され、
    前記第2のコンピュータプログラムが起動され、かつ、前記送信指示を前記ユーザから受け付ける場合に、前記出力処理が実行される、請求項7に記載のコンピュータプログラム。
  9. 前記コンピュータプログラムは、前記通信機器の前記プロセッサに、さらに、
    前記近距離外部機器が特定された後に、前記近距離外部機器から取得済みである所定信号の電波強度が閾値以上であるのか否かを判断する判断処理を実行させ、
    前記出力処理では、
    前記電波強度が前記閾値以上であると判断される場合に、前記無線接続要求である前記対象データを前記近距離外部機器に送信し、
    前記電波強度が前記閾値未満であると判断される場合に、前記無線接続要求である前記対象データを前記近距離外部機器に送信しない、請求項2から請求項8のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  10. 前記第1の取得処理と前記第1の算出処理と前記第2の取得処理と前記第2の算出処理と前記特定処理とを含む組合せ処理が繰り返し実行され、
    前記コンピュータプログラムは、前記通信機器の前記プロセッサに、さらに、
    最新の前記組合せ処理に含まれる前記特定処理で特定される前記関係を示す情報を、前記通信機器のメモリに記憶させる記憶制御処理を実行させ、
    前記出力処理では、前記メモリ内の前記情報を利用して、前記対象データを出力する、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  11. 第1の単位期間内において、前記第1の取得処理のうち、前記第1の所定信号を受信して前記第1の電波強度を取得する処理と、前記第2の取得処理のうち、前記第3の所定信号を受信して前記第3の電波強度を取得する処理と、が実行され、
    前記第1の単位期間の後の第2の単位期間内において、前記第1の取得処理のうち、前記第2の所定信号を受信して前記第2の電波強度を取得する処理と、前記第2の取得処理のうち、前記第4の所定信号を受信して前記第4の電波強度を取得する処理と、が実行される、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  12. 前記コンピュータプログラムは、前記通信機器の前記プロセッサに、さらに、
    前記通信機器が移動したことを検知する検知処理を実行させ、
    前記通信機器が移動したことが検知される際に、前記第1の取得処理と前記第1の算出処理と前記第2の取得処理と前記第2の算出処理と前記特定処理とを含む組合せ処理が開始される、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  13. 前記コンピュータプログラムは、前記通信機器の前記プロセッサに、さらに、
    前記通信機器を移動させることをユーザに指示するための指示画面を、前記通信機器の表示部に表示させる表示制御処理を実行させ、
    前記指示画面が前記表示部に表示された後に、前記第1の取得処理と前記第1の算出処理と前記第2の取得処理と前記第2の算出処理と前記特定処理とを含む組合せ処理が開始される、請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  14. 前記第1の取得処理では、前記第1の外部機器から繰り返し送信される複数個の所定信号に含まれる前記第1の所定信号と前記第2の所定信号とを受信し、
    前記第1の外部機器から送信される前記複数個の所定信号のそれぞれは、前記第1の外部機器に関係する第1の関係情報を含み、
    前記第2の取得処理では、前記第2の外部機器から繰り返し送信される複数個の所定信号に含まれる前記第の所定信号と前記第4の所定信号とを受信し、
    前記第2の外部機器から送信される前記複数個の所定信号のそれぞれは、前記第2の外部機器に関係する第2の関係情報を含む、請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  15. 前記第1の取得処理では、前記第1の通信方式の論理リンクを確立するための最上位層の通信を実行せずに、前記最上位層よりも下位である下位層の通信を実行して、前記第1のインターフェースを介して、前記第1の所定信号と前記第2の所定信号とを受信し、
    前記第2の取得処理では、前記最上位層の通信を実行せずに、前記下位層の通信を実行して、前記第1のインターフェースを介して、前記第3の所定信号と前記第4の所定信号とを受信する、請求項1から請求項14のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  16. 通信機器であって、
    第1の通信方式に従った無線通信を実行するための第1のインターフェースと、
    前記第1のインターフェースを介して、第1の外部機器から第1の所定信号を受信して、前記第1の所定信号の第1の電波強度を取得し、前記第1の所定信号の受信後に、さらに、前記第1のインターフェースを介して、前記第1の外部機器から第2の所定信号を受信して、前記第2の所定信号の第2の電波強度を取得する第1の取得部と、
    前記第1の電波強度と前記第2の電波強度との比を示す第1の値を算出する第1の算出部と、
    前記第1のインターフェースを介して、前記第1の外部機器とは異なる第2の外部機器から第3の所定信号を受信して、前記第3の所定信号の第3の電波強度を取得し、前記第3の所定信号の受信後に、さらに、前記第1のインターフェースを介して、前記第2の外部機器から第4の所定信号を受信して、前記第4の所定信号の第4の電波強度を取得する第2の取得部と、
    前記第3の電波強度と前記第4の電波強度との比を示す第2の値を算出する第2の算出部と、
    前記通信機器と前記第1の外部機器との間の距離と、前記通信機器と前記第2の外部装置との間の距離と、のそれぞれを算出することなく、前記第1の値と前記第2の値とを比較して、前記通信機器と前記第1の外部機器との間の距離と、前記通信機器と前記第2の外部機器との間の距離と、の関係を特定する特定部と、
    特定済みの前記関係を利用して、出力対象の対象データを出力する出力部と、
    を備える通信機器。
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