JP7192275B2 - プログラム、端末装置、警告システム及び警告報知方法 - Google Patents

プログラム、端末装置、警告システム及び警告報知方法 Download PDF

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Description

本発明は、プログラム、端末装置、警告システム及び警告報知方法等に関する。
従来、他の機器からのビーコン信号を受信し、受信したビーコン信号に基づいて、当該他の機器との距離を判定する手法が知られている。例えば特許文献1には、モバイル端末が、印刷装置からBLE(Bluetooth Low Energy,Bluetoothは登録商標)のアドバタイズパケットを受信し、受信電波強度に基づいて、モバイル端末と印刷装置間の距離を算出する手法が開示されている。
また特許文献1には、モバイル端末と距離が最も近い印刷装置を、モバイル端末の印刷設定画面にデフォルトで表示する手法や、モバイル端末が印刷装置と一定距離内に近づくと、使用する通信規格をBLEから無線LANに変更する手法が開示されている。
特開2017-10329号公報
特許文献1では、モバイル端末と印刷装置(プリンター)間の距離を算出できることを利用して、モバイル端末が印刷装置に近づいたら何らかの処理を行う。しかし印刷装置が複数台ある場合、単にモバイル端末と印刷装置との距離を算出するだけでは、当該モバイル装置のユーザーを適切な印刷装置に誘導できない。例えばユーザーが、印刷指示を行っていない印刷装置を、印刷指示を行った印刷装置と勘違いして、印刷指示を行っていない印刷装置へ移動してしまうおそれがある。
本発明の幾つかの態様によれば、複数の機器が存在する場合に、端末装置を使用するユーザーの対象機器への移動を適切に補助するプログラム、端末装置、警告システム及び警告報知方法等を提供できる。
本発明の一態様は、ビーコン信号を受信する通信部、処理部、として、端末装置を機能させるプログラムであって、前記処理部は、前記通信部にジョブを対象機器へ送信させるイベントが発生した後、又は、前記通信部が前記対象機器からステータスを受信したことに応答して前記処理部が発生させたイベントに基づいて前記端末装置に予め定められた操作がされた後、前記通信部が前記対象機器から受信した前記ビーコン信号の受信電波強度に基づいて、前記対象機器と異なる機器に前記端末装置が移動していると判断した場合に、警告報知処理を行うプログラムに関係する。
本発明の一態様では、対象機器に関する所与のイベントの発生後に、対象機器と異なる機器に端末装置が移動していると判断される場合に、警告報知処理が行われる。このようにすれば、端末装置を使用するユーザーが対象機器へ移動すべき場面において、異なる機器に移動していることを警告できるため、ユーザーの移動を適切に補助することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記受信電波強度により判断される前記端末装置と前記対象機器との距離に基づいて、前記対象機器と異なる機器に前記端末装置が移動しているか否かを判断してもよい。
このように受信電波強度から距離を判断することによって、端末装置と対象機器との距離に基づく判断を行うことが可能になる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記端末装置と前記対象機器との前記距離が所与の閾値以下になるまでの間に、前記距離が増加した場合に、前記対象機器と異なる機器に前記端末装置が移動していると判断し、前記警告報知処理を行ってもよい。
このようにすれば、対象機器との距離が閾値以下となったことを終了条件とすることや、対象機器との距離の変化に基づいて判断を行うことが可能になる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記端末装置と前記対象機器との第1距離と、前記対象機器と異なる第2の機器から前記通信部が受信した前記ビーコン信号の前記受信電波強度により判断される前記端末装置と前記第2の機器との第2距離と、の比較結果に基づいて、前記第2の機器に前記端末装置が移動していると判断された場合に、前記警告報知処理を行ってもよい。
このように、対象機器との第1距離と、対象機器と異なる機器との第2距離の両方を用いることで、ユーザーの移動を精度よく判断することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記第1距離が所与の閾値以下になるまでの間に、前記第2距離が減少し、且つ、前記第1距離が増加した場合に、前記警告報知処理を行ってもよい。
このように、第2距離の減少と第1距離の増加を条件とすることで、ユーザーの移動を精度よく判断し、適切な状況で警告報知処理を実行することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記第1距離が所与の閾値以下になるまでの間に、前記第2距離が第2閾値以上減少し、且つ、前記第1距離が増加した場合に、前記警告報知処理を行ってもよい。
このように、閾値以上の変化を条件とすることで、必要性の低い状況で警告報知処理を行うことを抑制できる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記第1距離が所与の閾値以下になるまでの間に、前記第2距離が減少し、且つ、前記第1距離が第3閾値以上増加した場合に、前記警告報知処理を行ってもよい。
このように、閾値以上の変化を条件とすることで、必要性の低い状況で警告報知処理を行うことを抑制できる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記第1距離を表す情報、及び前記対象機器の方向を表す情報を報知する前記警告報知処理を行ってもよい。
このように付加的な情報を報知することによって、ユーザーの移動を適切に補助することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記端末装置と前記対象機器との第1距離、及び、前記対象機器と異なる機器である第2~第N(Nは2以上の整数)の機器から前記通信部が受信した前記ビーコン信号の前記受信電波強度により判断される第2~第N距離に基づいて、前記端末装置との距離が最も近い機器を特定し、特定された機器が前記対象機器でなかった場合に、前記警告報知処理を行ってもよい。
このようにすれば、端末装置に最も近い機器が対象機器であるか否かという観点から、対象機器と異なる機器にユーザーが移動しているか否かを判断することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記特定された機器が前記対象機器でない状態が所与の期間継続され、且つ、前記第1距離が第4閾値以上である場合に、前記警告報知処理を行ってもよい。
このようにすれば、ユーザーが適切な移動をしていると判断される場合に、必要性の低い警告報知処理を行うことを抑制できる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記対象機器と異なる機器に比べて、前記対象機器に前記端末装置が近づいていると判断された場合に、前記警告報知処理を解除してもよい。
このようにすれば、警告報知処理の必要性が低下した場合に、警告報知処理を適切に解除することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記特定された機器が前記対象機器でなかった場合であって、前記特定された機器と前記端末装置との距離が増加した場合に、前記警告報知処理を解除してもよい。
このようにすれば、警告報知処理の必要性が低下した場合に、警告報知処理を適切に解除することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記端末装置が前記対象機器に近づいている旨を報知する報知処理を行った後、前記警告報知処理を解除してもよい。
このように警告報知処理が解除された理由を報知することによって、ユーザーの移動を適切に補助することが可能になる。
また本発明の他の態様は、ビーコン信号を受信する通信部と、処理部と、報知部と、を含み、前記処理部は、前記通信部にジョブを対象機器へ送信させるイベントが発生した後、又は、前記通信部が前記対象機器からステータスを受信したことに応答して前記処理部が発生させたイベントに基づいて端末装置に予め定められた操作がされた後、前記通信部が前記対象機器から受信した前記ビーコン信号の受信電波強度に基づいて、前記対象機器と異なる機器に前記端末装置が移動していると判断した場合に、前記報知部に警告報知を行わせる端末装置に関係する。
また本発明のさらに他の態様は、上記の端末装置と、前記対象機器と、を含む警告システムに関係する。
また本発明のさらに他の態様は、端末装置から対象機器へジョブを送信するイベントが発生した後、又は、前記対象機器からステータスを受信した後に前記端末装置に予め定められた操作がされた後に、警告モードを開始し、前記対象機器から受信したビーコン信号の受信電波強度に基づいて、前記端末装置と前記対象機器の基準距離である第1基準距離を求め、前記対象機器と異なる第2の機器から受信した前記ビーコン信号の前記受信電波強度に基づいて、前記端末装置と前記第2の機器の基準距離である第2基準距離を求め、前記対象機器から受信した2回目以降の前記ビーコン信号の前記受信電波強度に基づいて、前記端末装置と前記対象機器の第1距離を求め、前記第2の機器から受信した2回目以降の前記ビーコン信号の前記受信電波強度に基づいて、前記端末装置と前記第2の機器の第2距離を求め、前記第1距離が前記第1基準距離よりも大きく、且つ、前記第2距離が前記第2基準距離よりも小さい場合、警告報知処理を行い、前記第1距離が所与の閾値以下と判断された場合、前記警告モードを終了する警告報知方法に関係する。
端末装置と電子機器を含む警告システム(通信システム)の構成例。 端末装置の構成例。 電子機器の構成例。 本実施形態の処理を説明するシーケンス図。 端末装置、対象機器、非対象機器の位置関係を説明する模式図。 端末装置、対象機器、非対象機器の位置関係を説明する模式図。 端末装置、対象機器、非対象機器の位置関係を説明する模式図。 本実施形態の処理を説明するフローチャート。 位置ビーコンのデータ構造例。 距離と受信電波強度の関係例。 端末装置、対象機器、非対象機器の位置関係を説明する模式図。 警告用画面の例。 警告用画面の例。 警告報知処理を終了する際に表示部に表示される画面の例。 警告用画面の例。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.警告システム
図1は、本発明の警告システム(通信システム)10の一例を模式的に示す図である。警告システム10は、端末装置100と、電子機器200を含む。
端末装置100は、例えばスマートフォンやタブレット端末等の携帯端末装置である。電子機器200は、例えばプリンター(印刷装置)である。或いは電子機器200は、スキャナー、ファクシミリ装置又はコピー機であってもよい。電子機器200は、複数の機能を有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)であってもよく、印刷機能を有する複合機もプリンターの一例である。
なお、警告システム10は図1の構成に限定されず、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。1つの端末装置100は、複数の電子機器200からのビーコン信号を受信可能であってもよい。図5等を用いて後述するように、複数の電子機器200のうち、いずれかの電子機器200が対象機器200Aとなる。また、1つの電子機器200からのビーコン信号が複数の端末装置100で受信され、各端末装置100において後述する警告モードでの判断処理が実行されてもよい。また、構成要素の省略や追加等の変形実施が可能である点は、後述する図2や図3においても同様である。
端末装置100と電子機器200は、無線による通信が可能である。ここでの無線通信は、ブルートゥース(Bluetooth)の規格に準拠した通信であり、狭義にはBLE(Bluetooth Low Energy)の規格に準拠した通信である。ただし、端末装置100及び電子機器200は、BLEと異なる規格による無線通信、例えばWi-Fi(登録商標)の規格に準拠した通信を行うことも可能である。
図2は、端末装置100の構成の一例を示すブロック図である。端末装置100は、処理部110(プロセッサー)、通信部120(通信インターフェース)、表示部130(ディスプレイ)、操作部140(操作ボタン等)、報知部150(報知インターフェース)、記憶部160(メモリー)を含む。
処理部110(プロセッサー、コントローラー)は、通信部120、表示部130、操作部140、報知部150、記憶部160の各部の制御を行う。
処理部110が行う本実施形態の各処理(各機能)は、プロセッサー(ハードウェアを含むプロセッサー)により実現できる。例えば本実施形態の各処理は、プログラム等の情報に基づき動作するプロセッサーと、プログラム等の情報を記憶するメモリー(記憶装置)により実現できる。ここでのプロセッサーは、例えば各部の機能が個別のハードウェアで実現されてもよいし、或いは各部の機能が一体のハードウェアで実現されてもよい。例えば、プロセッサーはハードウェアを含み、そのハードウェアは、デジタル信号を処理する回路及びアナログ信号を処理する回路の少なくとも一方を含むことができる。例えば、プロセッサーは、回路基板に実装された1又は複数の回路装置(例えばIC等)や、1又は複数の回路素子(例えば抵抗、キャパシター等)で構成することができる。プロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)であってもよい。ただし、プロセッサーはCPUに限定されるものではなく、GPU(Graphics Processing Unit)、或いはDSP(Digital Signal Processor)等、各種のプロセッサーを用いることが可能である。またプロセッサーはASIC(application specific integrated circuit)によるハードウェア回路でもよい。またプロセッサーは、複数のCPUにより構成されていてもよいし、複数のASICによるハードウェア回路により構成されていてもよい。また、プロセッサーは、複数のCPUと、複数のASICによるハードウェア回路と、の組み合わせにより構成されていてもよい。
通信部120(無線通信部)は、少なくとも1つの通信デバイス(無線通信デバイス)により実現される。通信部120は、BLE規格に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイス(無線通信チップ)を含む。ただし、通信部120は、BLE規格以外の規格に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイスを含んでもよい。
表示部130は、各種情報をユーザーに表示するディスプレイ等で構成され、操作部140は、ユーザーからの入力操作を受け付けるボタン等で構成される。なお、表示部130及び操作部140は、例えばタッチパネルにより一体的に構成してもよい。報知部150は、ユーザーに対する報知を行う。報知部150は、例えば音による報知を行うスピーカーであってもよいし、振動による報知を行う振動部(振動モーター)であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
記憶部160(記憶装置、メモリー)は、データやプログラムなどの各種の情報を記憶する。処理部110や通信部120は例えば記憶部160をワーク領域として動作する。記憶部160は、SRAM、DRAMなどの半導体メモリーであってもよいし、レジスターであってもよいし、ハードディスク装置(HDD)などの磁気記憶装置であってもよいし、光学ディスク装置等の光学式記憶装置であってもよい。例えば、記憶部160はコンピューターにより読み取り可能な命令を格納しており、当該命令が処理部110(プロセッサー)により実行されることで、端末装置100の各部(通信部、処理部)の機能が実現されることになる。ここでの命令は、プログラムを構成する命令セットの命令でもよいし、処理部110(プロセッサー)のハードウェア回路に対して動作を指示する命令であってもよい。
図3は、電子機器200の構成の一例を示すブロック図である。なお、図3は、印刷機能を有する電子機器200(プリンター、複合機)を示している。ただし、電子機器200をプリンター以外に拡張可能な点は上述したとおりである。電子機器200は、処理部210(プロセッサー)、通信部220(通信インターフェース)、表示部230(ディスプレイ)、操作部240(操作パネル)、印刷部250、記憶部260(メモリー)を含む。
処理部210(プロセッサー、コントローラー)は、電子機器200の各部(通信部、記憶部、印刷部等)の制御を行ったり、本実施形態の各種の処理を行ったりする。例えば処理部210は、メインCPU、サブCPUなどの複数のCPU(MPU、マイコン)を含むことができる。メインCPU(メイン制御基板)は、電子機器200の各部の制御や全体的な制御を行う。サブCPUは、例えば電子機器200がプリンターである場合には、印刷についての各種の処理を行う。或いは通信処理のためのCPUを更に設けてもよい。
処理部210が行う本実施形態の各処理(各機能)は、プロセッサー(ハードウェアを含むプロセッサー)により実現できる。例えば本実施形態の各処理は、プログラム等の情報に基づき動作するプロセッサーと、プログラム等の情報を記憶するメモリー(記憶装置)により実現できる。ここでのプロセッサーは、例えば各部の機能が個別のハードウェアで実現されてもよいし、或いは各部の機能が一体のハードウェアで実現されてもよい。例えば、プロセッサーはハードウェアを含み、そのハードウェアは、デジタル信号を処理する回路及びアナログ信号を処理する回路の少なくとも一方を含むことができる。例えば、プロセッサーは、回路基板に実装された1又は複数の回路装置(例えばIC等)や、1又は複数の回路素子(例えば抵抗、キャパシター等)で構成することができる。プロセッサーは、例えばCPUであってもよい。ただし、プロセッサーはCPUに限定されるものではなく、GPU、或いはDSP等、各種のプロセッサーを用いることが可能である。またプロセッサーはASICによるハードウェア回路でもよい。またプロセッサーは、複数のCPUにより構成されていてもよいし、複数のASICによるハードウェア回路により構成されていてもよい。また、プロセッサーは、複数のCPUと、複数のASICによるハードウェア回路と、の組み合わせにより構成されていてもよい。
通信部220は、少なくとも1つの通信デバイス(無線通信デバイス)により実現される。通信部220は、BLE規格に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイス(無線通信チップ)を含む。ただし、通信部220は、BLE規格以外の規格に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイスを含んでもよい。
表示部230は、各種情報をユーザーに表示するディスプレイ等で構成され、操作部240は、ユーザーからの入力操作を受け付けるボタン等で構成される。なお、表示部230及び操作部240は、例えばタッチパネルにより一体的に構成してもよい。
印刷部250は、印刷エンジンを含む。印刷エンジンとは、印刷媒体への画像の印刷を実行する機械的構成である。印刷エンジンは、例えば搬送機構やインクジェット方式の吐出ヘッド、当該吐出ヘッドを含むキャリッジの駆動機構等を含む。印刷エンジンは、搬送機構により搬送される印刷媒体(紙や布)に対して、吐出ヘッドからインクを吐出することで、印刷媒体に画像を印刷する。なお、印刷エンジンの具体的構成はここで例示したものに限られず、レーザー方式でトナーにより印刷するものでもよい。また印刷部250は、印刷エンジンの稼働状態に関わる各種の物理量を検出するセンサーや、検出結果をカウントするカウンター等を含んでもよい。センサーやカウンターを用いることで、例えば搬送機構の駆動量(モーターの回転量)や、吐出ヘッドの往復回数、インクの消費量等の情報を取得できる。
記憶部260(記憶装置、メモリー)は、データやプログラムなどの各種の情報を記憶する。処理部210や通信部220は例えば記憶部260をワーク領域として動作する。記憶部260は、半導体メモリーであってもよいし、レジスターであってもよいし、磁気記憶装置であってもよいし、光学式記憶装置であってもよい。記憶部260は、印刷部250から出力されるデータを、プリンターの稼働状況を表す情報として記憶する。
また記憶部260(記憶装置)は、端末装置100から無線通信により送信されるデータを記憶してもよい。ここでのデータは、例えば印刷部250での印刷に用いられる印刷データである。ただし、端末装置100からのデータの記憶は、電子機器200が内蔵する記憶部260で行われるものには限定されない。例えば電子機器200は、不図示のインターフェースを有し、当該インターフェースを介して接続される外部記憶装置に端末装置100からのデータが記憶されてもよい。外部記憶装置とは、例えばUSB(Universal Serial Bus)により接続されるHDDやSSD(solid state drive)、フラッシュメモリーであってもよいし、カードスロットに挿入されるSDカード(microSDカード等の関連する規格の記憶装置を含む)であってもよいし、電子機器200に接続可能な他の記憶装置であってもよい。
2.ユーザーの移動判断
次に本実施形態の手法について詳細に説明する。まず処理の概要の説明を行った後、詳細な処理の流れを説明する。また、ビーコン信号の受信電波強度を用いた距離の推定手法についても説明する。
2.1 概要
ユーザーが所与の電子機器200に対してジョブを送信した場合、ユーザーは電子機器200まで移動し、送信したジョブの実行結果の確認(例えばジョブの成果物の回収)を行うと考えられる。ここでのジョブは、電子機器200において行われる一連の処理を表すものであり、電子機器200がプリンター(プリンター機能を有するMFP)であれば、印刷ジョブに対応する。ユーザーが所与のプリンターに対して印刷ジョブを送信した場合、ユーザーは、成果物である印刷物を回収するために当該プリンターまで移動する。
ただし、ユーザーの周囲に複数の電子機器200が存在する場合も多い。例えばオフィス等の環境では、フロア内に複数のプリンター(MFP)が配置され、従業員であるユーザーは当該複数のプリンターを使用可能である。ユーザーが所与のプリンターに印刷ジョブを送信した場合、印刷物の回収のためには、印刷ジョブの送信対象であるプリンターまで移動する必要がある。しかし、ユーザーが使用可能な複数のプリンターが存在する環境では、ユーザーが誤ってジョブを送信したプリンターとは異なるプリンターに移動してしまうおそれがある。
特許文献1のように、BLEチップを搭載した機器は広く知られている。また、ビーコン信号を用いて機器間の距離を推定し、推定した距離に基づいて何らかの処理を行う手法も種々知られている。ここでのビーコン信号は、無線通信を用いて送信される信号であり、位置などの情報の取得や、機器の存在確認に利用される信号である。ビーコン信号は、例えば送信先を特定しない状態で送信され、範囲内に存在する端末により受信される。ここでのビーコン信号は、ブルートゥースの通信規格に準拠する信号であり、具体的にはデータのブロードキャストに用いられるアドバタイズパケットである。ただし、ビーコン信号はWi-Fiの通信規格に準拠するブロードキャスト信号(SSIDブロードキャスト)等に拡張可能である。
特許文献1の手法を用いることで、電子機器200とユーザーが携帯する携帯型の端末装置100との距離を推定することが可能である。そのため、ユーザーが、電子機器200(ユーザーがジョブを送信した電子機器200である対象機器200A)への移動を完了したか否かの判断を行うことは可能かもしれない。しかし特許文献1は、機器間の距離を推定する手法、最も距離が近い機器の設定画面を表示する手法、距離が近い場合に何らかの処理を行う手法等を開示するものの、ユーザーが対象機器200Aとは異なる電子機器200へ移動してしまう場合を考慮していない。
本実施形態に係る端末装置100は、図2に示したように、ビーコン信号を受信する通信部120と、処理部110と、報知部150を含む。狭義には、端末装置100の記憶部160はプログラムを記憶し、当該プログラムは、ビーコン信号を受信する通信部120と、処理部110として、コンピューター(端末装置100)を機能させる。そして、処理部110は、通信部120にジョブを対象機器200Aへ送信させるイベントが発生した後、通信部120が対象機器200Aから受信したビーコン信号の受信電波強度に基づいて、対象機器200Aと異なる機器に端末装置100が移動していると判断した場合に、警告報知処理(報知部150に警告報知を行わせる処理)を行う。より具体的には、処理部110は、受信電波強度により判断される端末装置100と対象機器200Aとの距離に基づいて、対象機器200Aと異なる機器に端末装置100が移動しているか否かを判断する。
ここでの警告報知処理とは、対象機器200Aと異なる機器に移動していることをユーザーに警告するための報知処理である。警告報知処理は、スピーカーを用いて音(警告音や音声)による報知を行う処理であってもよいし、振動部(振動モーター)を用いて振動による報知を行う処理であってもよいし、発光部(LED等)を用いて光による報知を行う処理であってもよい。また、警告報知処理は、表示部130に警告用画面を表示する処理であってもよい。
このように、警告報知処理を行うことで、対象機器200Aとは異なる電子機器200に誤って移動していることを、ユーザーに認識させることが可能になる。そのため、ユーザーを対象機器200Aまで適切に移動させることや、ジョブの結果を確認させること(印刷物を放置することなく回収させること等)が可能になる。
図4は、本実施形態の処理の概要を説明するシーケンス図である。なお、以下では電子機器200が、対象機器200Aと、対象機器200Aと異なる機器(以下、非対象機器200B)の2台である例について説明するが、電子機器200は3台以上であってもよい。即ち、非対象機器200Bが2台以上であってもよい。
電子機器200(対象機器200A、非対象機器200B)は、定期的にビーコン信号を送信する(S101)。以下、電子機器200が送信する位置確認用のビーコン信号を位置ビーコンと表記する。対象機器200Aにジョブを送信するイベントが発生する前の期間では、端末装置100は位置ビーコンを受信しても特に処理を実行しない。
端末装置100から所与の電子機器200(対象機器200A)にジョブが送信される(S102)と、端末装置100は警告モードを開始する(S103)。端末装置100は、ジョブを送信した電子機器200を特定可能であるため、当該電子機器200を対象機器200Aとし、それ以外の電子機器200を非対象機器200Bとして処理を行う。
対象機器200A及び非対象機器200Bでは、端末装置100が警告モードを開始した後も、位置ビーコンの定期送信を継続する(S104)。なお、対象機器200A及び非対象機器200Bでは、端末装置100が警告モードを開始しているか否かを考慮する必要はないし、自身が対象機器200Aと非対象機器200Bのいずれであるかを考慮する必要もない。
警告モードで動作している端末装置100は、電子機器200からのビーコン信号を受信し、対象機器200Aと異なる機器にユーザーが移動しているか否かの判断処理を行う(S105)。S105の処理の詳細については、図5等を用いて後述する。またS105の処理では、対象機器200Aと異なる機器にユーザーが移動していると判断された場合に、警告報知処理を行う。またS105では警告モードを終了するか否かの判定も行われており、終了条件が満たされるまで、S104及びS105の処理が継続される。
S105で警告モードを終了すると判断された場合、具体的には、ユーザーの使用する端末装置100が対象機器200Aに十分接近したと判断された場合、所望の移動が完了したことになるため、端末装置100は警告モードを終了する(S106)。
なお、以上ではユーザーが対象機器200Aに移動する必要がある場面として、当該対象機器200Aにジョブを送信するイベントが発生した例を説明した。しかしユーザーは、対象機器200Aからステータスを受信するイベントが発生した場合にも、対象機器200Aまで移動すると考えられる。ここでのステータスとは、対象機器200Aの状態を表す情報であり、狭義にはエラーステータスである。対象機器200Aがプリンターである場合、当該プリンターから送信されるステータスは、インク切れ、トナー切れ、印刷媒体(紙、布等)切れ、紙詰まり等の発生を表すステータスである。端末装置100は、エラーが発生した電子機器200から、エラーステータスを表す情報(狭義にはエラー内容を示す情報)を受信する。
対象機器200Aがエラーステータスになった場合、当該対象機器200Aを正常ステータスに復帰させるためには、インク、トナー、印刷媒体の補充や、詰まった紙の除去等、ユーザーによる復帰作業が必要になる。つまり、ステータスを受信するイベントの発生をトリガーとして、ユーザーは対象機器200Aに移動すると考えられるため、非対象機器200Bへの移動が検出された場合には、警告報知処理を行うとよい。このようにすれば、対象機器200Aに対する復帰作業を、スムーズにユーザーに実行させることが可能になる。
この場合の警告モードの開始条件は種々考えられる。例えば、端末装置100が対象機器200Aからステータスを受信するイベントが発生した場合に、即座に警告モードが開始されてもよい。エラー等のステータスは可能な限り速やかに解除されるべきであり、ユーザーは即座に対象機器200Aへの移動を開始すると考えられるためである。
ただし、対象機器200Aでジョブが行われていない、或いは発生したエラーが軽微である等、対象機器200Aが通知してきたステータスがそれほど深刻な問題とならない場合もあり得る。その場合、ユーザーが優先度の高い他の作業を行ってから、対象機器200Aへ移動する可能性もあるため、即座に警告モードを開始することで、不適切な警告報知処理が実行されるおそれがある。よって、通信部120が対象機器200Aからステータスを受信したことに応答して処理部110がイベントを発生させた後に、ユーザーによるアクションがあったことをトリガーとして警告モードが開始されてもよい。処理部110が発生させるイベントとは、例えばステータス報知イベントである。ユーザーによるアクションとは、具体的には、端末装置100に予め定められた操作である。例えば、ステータスを受信した際に端末装置100の表示部130にエラーメッセージを表示し、当該表示に対してユーザーが操作部140を操作したことをトリガーに、警告モードを開始する。より具体的には、表示部130は「インクが少なくなっています。インクを補充してください」等のメッセージとともに、「Yes」ボタンと「No」ボタンを表示する。これに対して、ユーザーが「Yes」ボタンをタッチした場合は警告モードを開始し、「No」ボタンをタッチした場合は警告モードを開始しない。このようにすれば、ユーザーが対象機器200Aへの移動を開始する蓋然性が高い場合に警告モードを開始できるため、不適切な警告報知処理の実行を抑制できる。
以上のように、本実施形態に係る端末装置100の処理部110は、対象機器200Aにジョブを送信するイベント、又は、対象機器200Aからステータスを受信するイベントが発生した後、端末装置100と対象機器200Aとの距離に基づいて、対象機器200Aと異なる機器にユーザーが移動していると判断される場合に、警告報知処理を行う。以下では、主にジョブを送信するイベントを例にとって説明を行うが、ステータスを受信するイベントに適宜変更が可能である。
2.2 判断処理の詳細
次に、図4のS105で行われる対象機器200Aと異なる機器にユーザーが移動しているか否かの判断処理について詳細に説明する。
対象機器200Aへユーザーを誘導することができればよいため、本実施形態の判断処理では端末装置100と対象機器200Aとの距離を用いる。しかし図4に示したように、電子機器200側は自身が対象機器200Aか非対象機器200Bかを問わず、ビーコン信号(位置ビーコン)を出力していることが想定される。そのため、端末装置100は非対象機器200Bからのビーコン信号を受信可能であるし、当該ビーコン信号に基づいて非対象機器200Bとの距離を推定可能である。
よって処理部110は、端末装置100と対象機器200Aとの第1距離と、対象機器200Aと異なる第2の機器(非対象機器200B)から通信部120が受信したビーコン信号の受信電波強度により判断される端末装置100と第2の機器との第2距離と、の比較結果に基づいて、第2の機器に端末装置100が移動していると判断された場合に、警告報知処理を行う。
このようにすれば、対象機器200Aとの距離に加えて、非対象機器200Bとの距離も用いるため、ユーザーの移動を精度よく判断することが可能になる。以下、端末装置100と対象機器200Aとの第1距離をLと表記し、端末装置100と非対象機器200B(第2の機器)との第2距離をLと表記する。また、以下では第2距離Lの推定対象である非対象機器200Bが1つの例を説明するが、非対象機器は2台以上であってもよい。
所与の1タイミングにおける端末装置100と対象機器200A(或いは非対象機器200B)との距離が求められたとしても、その距離単体では、ユーザーが対象機器200Aに移動しているのか、非対象機器200Bに移動しているかの判断は容易でない。なぜなら、対象機器200A(非対象機器200B)との距離が所定値であるという状況は、元々遠い距離にあった端末装置100が近づいてきた結果であるか、元々近い距離にあった端末装置100が遠ざかった結果であるか判別が難しいためである。
よって処理部110は、第1距離Lが所与の閾値LTH以下になるまでの間に、第2距離Lが減少し、且つ、第1距離Lが増加した場合に、警告報知処理を行う。
このように、距離の変化(増加、減少)を用いることで、ユーザーの移動を適切に判断することが可能になる。また、不要な警告報知処理を行わないためにも、警告モードの終了判定も重要である。ここでは、端末装置100と対象機器200Aとの第1距離Lが所与の閾値LTH以下になった場合に、ユーザーが対象機器200Aに到達したものとして、警告モードを終了する。
図5は、対象機器200Aにジョブを送信するイベント、又は、対象機器200Aからステータスを受信するイベントが発生したとき(狭義には端末装置100が警告モードを開始したとき)の端末装置100、対象機器200A、非対象機器200Bの位置関係を説明する模式図である。本実施形態では、第1距離L及び第2距離Lの増加/減少の基準として、図5に示した初期状態での距離を用いる。以下では、基準となる第1距離LをLA0と表記し、基準となる第2距離LをLB0と表記する。
図6は、図5の状態に比べて、非対象機器200Bにユーザーが移動している場合の端末装置100、対象機器200A、非対象機器200Bの位置関係を説明する模式図である。図5と図6の比較から明らかなように、L<LB0且つL>LA0である。つまり第1距離Lと第2距離Lの両方を判断処理に用いる場合、第2距離Lが減少し第1距離Lが増加していることを条件とすることで、非対象機器200Bへのユーザーの移動を適切に判断できる。
図7は、図5の状態に比べて、対象機器200Aにユーザーが移動している場合の端末装置100、対象機器200A、非対象機器200Bの位置関係を説明する模式図である。図5と図7の比較から明らかなように、L>LB0且つL<LA0である。つまり、ユーザーが適切な方向に移動していれば、第2距離Lの減少、及び第1距離Lの増加の少なくとも一方が満たされなくなるため、警告報知処理が行われない。なお、図7のような適切な方向への移動が継続され、第1距離Lが所与の閾値LTH以下になった場合に、ユーザーの対象機器200Aへの移動が完了したと判断して警告モードを終了する。
図8は、本実施形態における、非対象機器200Bにユーザーが移動しているか否かの判断処理を説明するフローチャートである。なお、図8は判断処理の一例であり、図8の一部のステップを省略したり、異なるステップを追加する等の種々の変形実施が可能である。この処理が開始されると、まず位置ビーコンの初回受信が行われる(S201)。
端末装置100は、受信した位置ビーコンに基づいて、第1距離L及び第2距離Lを推定する(S202)。S202で推定される距離は、図5に示した初期状態に対応する距離であり、増加/減少の基準値である。即ち、処理部110は、S202で推定された第1距離LをLA0とし、第2距離LをLB0とする。S202における処理の詳細を、位置ビーコンのデータ構造と合わせて説明する。
図9は、電子機器200(対象機器200A、非対象機器200B)から送信される位置ビーコンのデータ構造の例である。位置ビーコンは、ビーコン識別子と、電子機器200の識別情報と、距離の基準となる電波強度情報と、を含む。
ビーコン信号は種々の用途に利用可能であり、電子機器200と端末装置100との間で、複数種類のビーコン信号が送受信される場合も多い。ビーコン識別子は、当該ビーコン信号がどの用途で使用される信号であるかを特定する情報である。位置ビーコンに含まれるビーコン識別子は、当該ビーコン信号が位置ビーコンであることを表す情報であり、他の用途に用いられるビーコンのビーコン識別子とは異なる情報である。
電子機器200の識別情報は、電子機器200を一意に特定する情報である。電子機器200の識別情報は、例えば電子機器200のMACアドレスであるが、他の情報を用いてもよい。
距離の基準となる電波強度情報は、ビーコン信号を受信した端末装置100の処理部110において、端末装置100と電子機器200の距離の推定に用いられる情報である。
S202の処理は、例えば以下の流れにより行われる。端末装置100の処理部110は、ビーコン識別子を参照することで、受信したビーコン信号が位置ビーコンであるか否かを判断する。ビーコン信号が位置ビーコンである場合、処理部110は、電子機器200の識別情報を参照することで、ビーコン信号の送信元である電子機器200が、対象機器200Aであるか非対象機器200Bであるかを判断する。そして、処理部110は、対象機器200Aから送信された位置ビーコンの電波強度情報と、当該位置ビーコンの受信電波強度に基づいて、第1距離Lを推定し、非対象機器200Bから送信された位置ビーコンの電波強度情報と、当該位置ビーコンの受信電波強度に基づいて、第2距離Lを推定する。電波強度情報と受信電波強度に基づく距離の推定手法については後述する。
上述したように、本実施形態での判断処理は距離の増加/減少を判断するため、初回受信のみでは判断を実行できない。よって端末装置100はさらに位置ビーコンを受信し(S203)、受信した位置ビーコンに基づいて、第1距離L及び第2距離Lを推定する(S204)。S204の処理は、S202と同様である。
次に処理部110は、第1距離Lが所与の閾値LTH以下であるか否かを判断する(S205)。第1距離Lが所与の閾値LTH以下である場合(S205でYes)、処理部110は、ユーザーが対象機器200Aに到達したと判断して処理を終了する。即ち、図4のS104及びS105のループを抜けて、S106の処理が実行される。
第1距離Lが所与の閾値LTHより大きい場合(S205でNo)、ユーザーが対象機器200Aに到達していないと判断される。よって処理部110は、警告報知処理を実行するか否かを判断する。具体的には、L<LB0且つL>LA0であるか否かを判断し(S206)、Yesの場合に警告報知処理を実行し(S207)、Noの場合に警告報知処理を実行しない(S208)。
S207又はS208の処理後は、S203に戻り、次に受信される位置ビーコンに基づく処理を継続する。図8のフローチャートの例では、S207の処理は、それまで停止していた警告報知処理を開始する処理と、それまで実行していた警告報知処理を継続する処理の両方を含む。また、S208の処理は、それまで実行していた警告報知処理を解除する処理と、それまで停止していた警告報知処理の停止を継続する処理の両方を含む。
例えば、ユーザーが対象機器200Aに一旦近づいた(図5→図7)としても、その後に図6の状態になってしまえば、非対象機器200Bにユーザーが移動していると考えられるため、警告報知処理を行うべきである。一方、ユーザーが非対象機器200Bに移動したとして警告報知処理を行った(図5→図6)としても、その後、図5の状態に復帰したのであれば、ユーザーが誤った方向への移動を修正し、対象機器200Aに移動していると推定される。よってその場合、処理部110は、警告報知処理を解除するべきである。
このように、処理部110は、対象機器200Aと異なる機器に比べて、対象機器200Aに端末装置100が近づいていると判断された場合に、警告報知処理を解除する。これにより、不要な警告報知処理を抑制できるため、ユーザーに煩わしさを感じさせることを抑制可能である。なお、図8の例では、既に警告報知処理が実行されている状態において、S206でNoと判定された(「L<LB0且つL>LA0」が満たされない)場合に、「対象機器200Aと異なる機器に比べて、対象機器200Aにユーザーが近づいている」と判断して警告報知処理を解除する。これは、図6の状態から、少なくとも図5の状態へ復帰することを警告報知処理の解除条件としていることに相当する。
しかし、警告報知処理の解除に異なる条件を用いることも可能である。後述する変形例のように,1つ前のタイミングとの差分(ΔL、ΔL)を用いてもよく、例えばΔL<0やΔL>0を解除条件としてもよい。この場合、図6の状態から図5の状態に復帰していなくても(L<LB0且つL>LA0が継続されていても)、移動方向が対象機器200Aに近づく方向(非対象機器200Bから遠ざかる方向)であれば、警告報知処理が解除される。
また、図8では警告報知処理を実行中であっても停止中であっても、判断条件は共通(S206)であったが、これについても変形実施が可能である。例えば、警告報知処理の実行中は、第1の条件により警告報知処理の実行継続/解除を判断し、警告報知処理の停止中は、第1の条件と異なる第2の条件により警告報知処理の開始/停止継続を判断してもよい。
次に、表示部130に警告用画面を表示する警告報知処理が行われる場合の、警告用画面の例を説明する。図12に示すように、警告用画面とは、例えば端末装置100が非対象機器200Bに移動している旨を表すメッセージを表示する画面である。図12の例においては、表示部130は、「ジョブを送信したプリンターと異なる機器に移動しています」というテキスト情報を表示する。
ただし警告用画面は図12に限定されず、種々の変形実施が可能である。例えば処理部110は、端末装置100と対象機器200Aとの第1距離Lを表す情報、及び対象機器200Aの方向を表す情報を報知する警告報知処理を行ってもよい。対象機器200Aの方向とは、端末装置100の位置を基準とした方向であり、例えば端末装置100から対象機器200Aへと向かう方向である。
図13は、第1距離L及び対象機器200Aの方向を報知する警告用画面の例である。図13の例においては、表示部130は、「ジョブを送信したプリンターは約○○m後方にあります」というテキスト情報を表示する。このように、対象機器200Aとの大まかな距離及び方向を表示することによって、ユーザーの対象機器200Aの移動を適切に補助することが可能になる。表示部130は、図13に示したテキスト情報に加えて、図12に示した「ジョブを送信したプリンターと異なる機器に移動しています」というテキスト情報を表示してもよい。
なお第1距離Lは、例えば図9を用いて後述する手法により、メートル等のわかりやすい単位で求めることが可能である。また図8を用いて上述したように、第1距離Lと第2距離Lの両方を用いる判断処理では、L>LA0が警告報知の実行条件となる。即ち、端末装置100の進行方向を基準に、前方と後方を規定した場合、対象機器200Aは後方に位置する蓋然性が高いと考えられる。前方は端末装置100の進行方向を含む範囲を表し、後方は進行方向の逆方向を含む範囲である。特に、上記のようにΔL<0を警告報知の解除条件とした場合、警告報知がオンの状態とは、端末装置100が対象機器200Aに近づいていない状態であるため、対象機器200Aはユーザーの後方に位置する蓋然性が高い。よって図13の警告用画面の表示により、ユーザーの移動の補助が可能である。なお、ここでの後方とはある程度の幅を持っており、例えば進行方向の逆方向を基準として±90°の範囲を表す。
また、図13では距離と方向の両方を表示する例を示したが、方向の表示が省略されてもよい。例えば、警告報知がオンからオフに変化したにもかかわらず、再度、警告報知をオンにする条件が満たされる場合がある。特に、上記のようにΔL<0やΔL>0を警告報知の解除条件とした場合、警告報知のオン/オフが頻繁に変化しうる。この場合、ユーザーは一定方向に移動しているのではなく、対象機器200Aの位置がわからずに徘徊している状態と推定される。この場合、図12に示した「ジョブを送信したプリンターと異なる機器へ移動しています」という情報だけでなく、ユーザーの移動を補助するための付加的な情報を報知することが望ましい。しかし、移動方向が一定でないと推定されるため、図13のような方向の報知は容易でない。このような場合、表示部130は、「ジョブを送信したプリンターは約○○m離れた位置にあります」というテキスト情報を表示してもよい。
また処理部110は、S208に示した警告報知処理を解除する処理を行う場合、図12又は図13の警告用画面を非表示にする処理を行う。処理部110は、警告用画面を表示する前の画面を、表示部130に表示する処理を行ってもよいし、他の画面を表示部130に表示する処理を行ってもよい。
この際、処理部110は、端末装置100が対象機器200Aに近づいている旨を報知する報知処理を行った後、警告報知処理を解除してもよい。図14は、端末装置100が対象機器200Aに近づいている旨を報知するための報知用画面の例である。図14の例においては、表示部130は、「ジョブを送信したプリンターに近づいたため警告報知を終了します」というテキスト情報を表示する。処理部110は、図12又は図13に示す警告用画面の表示から、図14に示す画面の表示に切り替える処理を行う。これにより、警告報知処理を終了する理由を明示することが可能になる。なお図14の画面から他の画面への遷移は、例えばユーザーが端末装置100に対して、OKボタンの押下等の操作を行うことをトリガーとしてもよいし、時間経過をトリガーとしてもよい。また、警告モード自体の終了時、例えばS205でYesと判定された場合に、図14に相当する画面の表示を行ってもよい。即ち、処理部110は、対象機器200Aに十分近づいた場合に、そのことを理由に警告モードを終了する旨を報知する処理を行ってもよい。
2.3 電波強度に基づく距離の推定
次に、ビーコン信号に基づく距離の判断処理について説明する。図9に示したように、電子機器200から送信されるビーコン信号(位置ビーコン、具体的にはアドバタイズパケット)には、距離の基準となる電波強度(信号強度値)の情報が含まれる。また、端末装置100は、ビーコン信号を受信した際の実際の受信電波強度(受信信号強度)を取得できる。
処理部110は、ビーコン信号に含まれる距離の基準となる信号強度値と、受信信号強度を比較する。距離の基準となる信号強度値とは、ビーコン信号の送信側機器から基準となる距離だけ離れた位置に受信側機器を設置したときの、当該受信側機器でのビーコン信号の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indication)である。BLE規格のビーコン信号(アドバタイズパケット)を用いる例であれば、送信側機器がブロードキャスター(Broadcaster)であり、受信側機器がオブザーバー(Observer)である。基準となる距離は、例えば1mであるが、異なる距離に設定されてもよい。
図10は、ビーコン信号を送信した機器からの距離と、各距離で受信されるビーコン信号の電波強度の関係例である。一般的に、電波強度は距離の2乗に反比例して弱くなることが知られている。よって、基準となる距離での電波強度(上記の信号強度値)がわかっていれば、実際に受信したビーコン信号の電波強度に基づいて、端末装置100と電子機器200の間の距離を演算できる。処理部110は、図10に相当する関係式を記憶部160に記憶しておき、当該式に基準となる信号強度値と、実測された受信信号強度を代入することで、距離を演算する。或いは、図10の関係をテーブル(ルックアップテーブル)として記憶部160に記憶しておき、基準となる信号強度値と、実測された受信信号強度に基づいて、適切なデータをテーブルから取り出すことで、距離を求めてもよい。
図8に示したように、端末装置100では、第1距離Lが閾値LTH以下であるか否かの判断(S205)、及びL<LB0且つL>LA0であるか否かの判断(S206)の2つの判断を行う。第1距離L及び第2距離Lを直接求める手法であれば、求めたLと閾値LTHの比較によりS205の処理が実現され、LとLA0、LとLB0の比較によりS206の処理が実現される。ただし、S205及びS206の少なくとも一方の処理が、距離を直接求めることなく実現されてもよい。
例えば、ビーコン信号に含ませる信号強度値の基準距離を、S205で用いられる距離の閾値LTHと一致させる。例えば、S205の判断で用いる閾値が「1m」であれば、ブロードキャスターから1mだけ離れた位置にオブザーバーを設置したときの受信信号強度を、ビーコン信号(位置ビーコン)に含ませる。この場合、処理部110では、当該信号強度値と、ビーコン信号の受信信号強度の比較処理を行う。受信信号強度が基準の信号強度値以上であれば、第1距離Lは所与の閾値LTH以下であり、受信信号強度が基準の信号強度値より小さければ、第1距離Lは所与の閾値LTHより大きいと判断できる。処理部110は、電波強度の比較処理を行えばよく、距離自体を直接的に演算する必要がないため処理負荷の軽減が可能である。
また、S206の判断も、受信電波強度の比較により実現することが可能である。例えば、端末装置100の記憶部160は、基準の状態での受信電波強度(図8の例であればS201で受信した位置ビーコンの受信電波強度)を記憶しておく。この場合、各タイミングでの位置ビーコンの受信電波強度(図8の例であればS203で受信した位置ビーコンの受信電波強度)が、基準となる受信電波強度より強ければL<LA0(或いはL<LB0)と判断できる。各タイミングでの位置ビーコンの受信電波強度が、基準となる受信電波強度以下であればL≧LA0(L≧LB0)と判断できる。即ち、本実施形態における距離の判断とは、数式やテーブルを用いて実際に距離を求めて判断される場合も含むし、電波強度の比較処理に基づいて判断される場合も含む。
3.変形例
以下、いくつかの変形例について説明する。
3.1 判断処理の変形例
非対象機器200Bにユーザーが移動しているか否かの判断処理の変形例として、第1~第4の変形例を説明する。
3.1.1 第1の変形例(閾値を用いた判断)
以上では、初期状態(図5)を基準として、それよりも第1距離Lが増加し、第2距離Lが減少した場合に警告報知処理を実行した。しかしこの場合、初期状態からわずかに第1距離Lが増加(第2距離Lが減少)しただけでも警告報知処理が実行されてしまう。例えば、ユーザーが端末装置100を手で把持している状態において、ジョブの送信操作(図4のS102)を行うために端末装置100を顔に近い位置まで上げておき、当該操作終了に伴って腕を下ろして端末装置100の位置が腰のあたりまで下がる、という動作を考える。この例において、端末装置100を顔の近くまで持ち上げた状態が図5の初期状態となり、腕を下ろしたときには図8のS203以降の判断処理が開始している場合がある。腕を下ろす方向によっては、L<LB0且つL>LA0という条件が満たされてしまう。しかし上記動作はユーザーにとって自然な動作であり、非対象機器200Bに移動する意図はないため、警告報知処理を行うことは好ましくない。
よって処理部110は、第1距離Lが所与の閾値LTH以下になるまでの間に、第2距離Lが第2閾値δ以上減少し、且つ、第1距離Lが増加した場合に、警告報知処理を行う。或いは、処理部110は、第1距離Lが所与の閾値LTH以下になるまでの間に、第2距離Lが減少し、且つ、第1距離Lが第3閾値δ以上増加した場合に、警告報知処理を行う。或いは、処理部110は、第2距離Lが第2閾値δ以上減少し、且つ、第1距離Lが第3閾値δ以上増加した場合に、警告報知処理を行ってもよい。
第2距離Lが第2閾値δ以上減少した場合とは、具体的にはL<LB0-δ(LB0-L>δ)となる場合である。第1距離Lが第3閾値δ以上増加した場合とは、具体的にはL>LA0+δ(L-LA0>δ)となる場合である。ここでのδ及びδはいずれも正の値である。このようにすれば、基準に対する変化量がわずかであれば(δ、δに満たない量であれば)、警告報知処理が行われないため、不要な警告報知処理を抑制可能である。
3.1.2 第2の変形例(第1距離のみを用いた判断)
また以上では対象機器200Aとの第1距離Lと、非対象機器200Bとの第2距離Lの両方を用いた判断処理について説明した。ただし処理部110は、対象機器200Aとの距離Lのみを処理対象としてもよい。
具体的には、端末装置100の処理部110は、端末装置100と対象機器200Aとの距離Lが所与の閾値LTH以下になるまでの間に、距離Lが増加した場合に、対象機器200Aと異なる機器(非対象機器200B)に端末装置100が移動していると判断し、警告報知処理を行う。この場合、端末装置100は非対象機器200Bを処理対象とする必要がなくなるため、処理負荷の軽減が可能である。
また、本変形例では非対象機器200Bと端末装置100との間の第2距離Lの推定が不要であるため、非対象機器200Bである電子機器200は、位置ビーコンの送信を省略できる。具体的には、本変形例では図4の例と異なり、各電子機器200は位置ビーコンの定期的な送信(常時送信)を行わない。そして電子機器200は、端末装置100からジョブが送信された場合、又は、端末装置100にステータスを送信した場合に、自身が対象機器200Aであると判断して、位置ビーコンの送信を開始する。端末装置100は、警告モードを終了した場合(第1距離LAが所与の閾値LTH以下になった場合)、対象機器200Aにその旨を通知し、対象機器200Aは当該通知を受信した場合に、位置ビーコンの送信を終了する。端末装置100からの通知は、BLE規格に準拠した通信により行われてもよいし、他の規格(例えばWi-Fi規格)に準拠した通信により行われてもよい。このようにすれば、位置ビーコンを送信する電子機器200を対象機器200Aに限定できるため、電子機器200の通信負荷の軽減も可能である。
3.1.3 第3の変形例(基準距離の更新)
また以上では第1距離Lの基準であるLA0、第2距離Lの基準であるLB0が、初期状態(図5)で推定された距離である例を説明したが、距離の基準はこれに限定されない。
例えば処理部110は、1つ前のタイミングでの距離を基準として判断を行ってもよい。具体的には、所与のタイミングtでの第1距離L(t)と、1つ前のタイミングt-1での第1距離L(t-1)の差分ΔL=L(t)-L(t-1)を求める。ΔL>0である場合、ユーザーは対象機器200Aから遠ざかっていると判断できるし、ΔL<0である場合、ユーザーは対象機器200Aに近づいていると判断できる。同様に、ΔL=L(t)-L(t-1)とした場合、ΔL>0である場合、ユーザーは非対象機器200Bから遠ざかっていると判断できるし、ΔL<0である場合、ユーザーは非対象機器200Bに近づいていると判断できる。
この場合、そのときの距離の絶対値(L(t)、L(t))によらず、移動方向による判断が行われる。そのため、初期状態を基準とする場合とは特性の異なる判断処理を実現できる。例えば、図7の状態(初期状態より対象機器200Aに近づいている状態)において、何らかの理由で少しだけ逆方向に戻った状況を考える。初期状態を基準とした場合、直近での移動が逆方向(非対象機器200Bへ移動する方向)であったとしても、全体として見ればユーザーが対象機器200Aに近づいているという判断になるため、警告報知処理は行われない。それに対して、基準を随時更新してΔLやΔLを用いる場合、初期状態に比べてユーザーが対象機器200Aに近づいている場合であっても、直近の移動が非対象機器200Bへの移動であれば、警告報知処理が行われる。
いずれの判断が好ましいかは状況に応じて異なるため、処理部110は、距離の基準を初期状態に固定するか随時更新するかを、状況に応じて切り替え可能に構成されてもよい。
なお、ΔLやΔLを用いる場合、ΔL>0やΔL<0を警告報知処理の条件にすると、ユーザーがわずかに移動した場合や、距離推定に誤差が生じただけでも、警告報知処理が実行されてしまうおそれがある。よって第1の変形例と同様に、ΔL>δやΔL<-δのように閾値を用いた判断処理を行ってもよい。或いは、ΔL>0(ΔL>δ)やΔL<0(ΔL<-δ)という判断結果が所定回数連続した場合に警告報知処理を行ってもよい。
3.1.4 第4の変形例(最も近い端末を判断)
また処理部110は、端末装置100と対象機器200Aとの第1距離、及び、対象機器と異なる機器である第2~第N(Nは2以上の整数)の機器から通信部120から受信したビーコン信号の受信電波強度により判断される第2~第N距離に基づいて、端末装置100との距離が最も近い機器を特定し、特定された機器が対象機器200Aでなかった場合に、警告報知処理を行ってもよい。つまり本変形例では、端末装置100との距離が最も近い機器が非対象機器200Bである場合に、非対象機器200Bにユーザーが移動していると判断される。
図11は、端末装置100、対象機器200A、非対象機器200Bの位置関係を説明する模式図である。図11に示す位置関係の場合、ユーザーが対象機器200Aに向かって適切に移動している場合であっても、ある程度、対象機器200Aに近づくまで(例えば図5に近い状態になるまで)は、端末装置100との距離が最も近い機器が非対象機器200Bとなる。最も近い機器を判断する本変形例では、端末装置100、対象機器200A、非対象機器200Bの位置関係によっては、適切な移動をしているユーザーに警告報知処理を行ってしまうおそれがある。
よって処理部110は、特定された機器(端末装置100との距離が最も近いと判断された機器)が対象機器200Aでなかった場合であって、当該特定された機器と端末装置100との距離が増加した場合に、警告報知処理を解除する。
具体的には処理部110は、特定された機器(非対象機器200B)との距離の基準値(初期値)をLB0とした場合に、L>LB0を条件として警告報知処理を解除する。或いは、第3の変形例と組み合わせてΔL>0を条件として警告報知処理を解除する。図11の例において、ユーザーが対象機器200Aに向かって適切に移動している場合であれば、ユーザーが非対象機器200Bの位置を超えれば、それ以降は非対象機器200Bとの距離が増加する。そのため、不必要な警告報知処理を速やかに解除できる。なお、この場合も、警告報知処理を解除する前に図14に示した報知用画面を表示することは妨げられない。
或いは、処理部110は、特定された機器が対象機器200Aでないことに加えて、当該特定された機器との距離が所与の閾値以下であることを条件に、警告報知処理を行ってもよい。このようにすれば、最も近い機器が非対象機器200Bであったとしても、当該非対象機器200Bに十分近づかない限り警告報知処理が行われない。そのため、適切な移動をしている場合に、必要性の低い警告報知処理を行うことを抑制できる。
或いは、処理部110は、特定された機器が対象機器200Aでないことに加えて、当該状態が所与の期間継続していることを条件に、警告報知処理を行ってもよい。具体的には、処理部110は、特定された機器が対象機器200Aでないと判断される状態が所与の期間継続された場合に警告報知処理を行う。このようにすれば、最も近い機器が非対象機器200Bであったとしても、その状態を所与の期間内に脱すれば警告報知処理が行われない。そのため、適切な移動をしている場合に、必要性の低い警告報知処理を行うことを抑制できる。さらに、特定された機器との距離が所与の閾値以下であることを条件に追加してもよい。例えば、処理部110は、特定された機器が対象機器200Aでなく、且つ、端末装置100と特定された機器との距離が所与の閾値以下と判断される状態が所与の期間継続された場合に警告報知処理を行う。このようにすれば、最も近い機器が非対象機器200Bであったとしても、当該非対象機器200Bに近づいた状態を維持しない限り警告報知処理が行われない。そのため、適切な移動をしている場合に、必要性の低い警告報知処理を行うことを抑制できる。
ただし、対象機器200Aと非対象機器200Bが並んで配置される場合もある。この場合、端末装置100が対象機器200Aに近づいた状態を維持することによって、非対象機器200Bとの第2距離Lが閾値以下である状態が所与の期間継続されてしまうおそれがある。即ち、ユーザーが適切に対象機器200Aに移動している場合に警告報知処理が行われてしまい、ユーザーが対象機器200Aに近づいていないと誤認するおそれがある。よって処理部110は、最も近い機器である非対象機器200Bとの第2距離Lが閾値以下である状態が所与の期間継続したことに加えて、対象機器200Aとの第1距離Lが第4閾値以上である場合に、警告報知処理を行ってもよい。このようにすれば、端末装置100が非対象機器200Bの近傍に留まったとしても、対象機器200Aにも近づいている場合には警告報知処理が行われないため、ユーザーの判断を誤らせることを抑制できる。なおここでの第4閾値は、端末装置100が対象機器200Aにある程度近づいていると判断するための閾値であり、例えば数mである。ただし、警告モードを終了している場合、そもそも警告報知に関する判断を行う必要がないため、第4閾値はS205における閾値LTHに比べて大きい。
図15は、第4閾値を用いた判断に基づいて警告報知処理を行う場合の警告用画面の例である。この場合、対象機器200Aは、少なくとも端末装置100から第4閾値以下の範囲には存在しないと判断されている。よって表示部130は、「周辺にジョブを送信したプリンターが存在しません」というテキスト情報を表示する。これにより、対象機器200Aが端末装置100の近傍に存在しないことを明示することが可能になる。
3.2 電子機器、システム、プログラム
また、以上では電子機器200としてプリンターや複合機(MFP)の例を説明したが、電子機器200はこれに限定されない。例えば電子機器200はロボットであってもよい。生産ラインによっては、ロボットと人(ユーザー)が協調して作業を行う場合がある。例えば、ロボットは所与のワークに処理(例えば組み付け等の加工)を行い、処理後のワークを所定の位置のパレットに配置する作業までを実行する。そしてユーザーが、当該パレットの回収や、成果物の検査、次の工程を行う場所までの輸送等の作業を行う。
この場合、ユーザーがロボットに作業内容を指示するジョブを送信し、成果物の回収のために当該ロボットまで移動することが考えられる。一般的な生産ラインでは複数のロボットが用いられる場合も多く、ユーザーがジョブを送信していないロボットへ移動してしまうおそれがある。つまり、対象機器200A(電子機器200)がロボットである場合にも、本実施形態の手法を適用する利点が大きい。
また、対象機器200A(電子機器200)は、ユーザーによる移動の対象となる機器であればよく、プロジェクター、生体情報測定機器(脈拍計、歩数計又は活動量計等)、映像機器(カメラ等)、物理量計測機器等であってもよい。
また、本実施形態の手法は、図1に示したように、上記の端末装置100と、対象機器200A(電子機器200)と、を含む警告システム10に適用できる。
また、本実施形態の端末装置100、電子機器200は、その処理の一部または大部分をプログラムにより実現してもよい。この場合には、CPU等のプロセッサーがプログラムを実行することで、本実施形態の端末装置100等が実現される。具体的には、非一時的な情報記憶媒体に記憶されたプログラムが読み出され、読み出されたプログラムをCPU等のプロセッサーが実行する。ここで、情報記憶媒体(コンピューターにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(DVD、CD等)、HDD(ハードディスクドライブ)、或いはメモリー(カード型メモリー、ROM等)などにより実現できる。そして、CPU等のプロセッサーは、情報記憶媒体に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち、情報記憶媒体には、本実施形態の各部としてコンピューター(操作部、処理部、記憶部、出力部を備える装置)を機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピューターに実行させるためのプログラム)が記憶される。
また本実施形態の手法は、端末装置100を使用するユーザーに対して警告報知を行う警告報知方法に適用できる。本実施形態に係る警告報知方法は、端末装置100から対象機器200Aへジョブを送信するイベントが発生した後、又は、対象機器200Aからステータスを受信した後に端末装置100に予め定められた操作がされた後に、警告モードを開始する。対象機器200Aから受信したビーコン信号の受信電波強度に基づいて、端末装置100と対象機器200Aの基準距離である第1基準距離LA0を求め、対象機器200Aと異なる第2の機器から受信したビーコン信号の受信電波強度に基づいて、端末装置100と第2の機器の基準距離である第2基準距離LB0を求める。さらに対象機器200Aから受信した2回目以降のビーコン信号の受信電波強度に基づいて、端末装置100と対象機器200Aの第1距離Lを求め、第2の機器から受信した2回目以降のビーコン信号の受信電波強度に基づいて、端末装置100と第2の機器の第2距離Lを求める。そして、第1距離Lが第1基準距離LA0よりも大きく、且つ、第2距離Lが第2基準距離LB0よりも小さい場合、警告報知処理を行い、第1距離Lが所与の閾値LTH以下と判断された場合、警告モードを終了する。即ち、本実施形態に係る警告報知方法は、図8のS201~S207に示した各ステップを実行する。
以上、本発明を適用した実施形態及びその変形例について説明したが、本発明は、各実施形態やその変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階では、発明の要旨を逸脱しない範囲内で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記した各実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、各実施形態や変形例に記載した全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態や変形例で説明した構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能である。
…第1距離、L…第2距離、10…警告システム、100…端末装置、
110…処理部、120…通信部、130…表示部、140…操作部、150…報知部、160…記憶部、200…電子機器、200A…対象機器、200B…非対象機器、
210…処理部、220…通信部、230…表示部、240…操作部、250…印刷部、260…記憶部

Claims (15)

  1. ビーコン信号を受信する通信部と、
    処理部として、
    端末装置を機能させるプログラムであって、
    前記処理部は、
    前記通信部にジョブを対象機器へ送信させるイベントが発生した後、又は、前記通信部が前記対象機器からステータスを受信したことに応答して前記処理部が発生させたイベントに基づいて前記端末装置に予め定められた操作がされた後、前記通信部が前記対象機器から受信した前記ビーコン信号の受信電波強度により判断される前記端末装置と前記対象機器との距離である第1距離と、前記対象機器と異なる第2の機器から前記通信部が受信した前記ビーコン信号の前記受信電波強度により判断される前記端末装置と前記第2の機器との距離である第2距離と、の比較結果に基づいて、前記第2の機器に前記端末装置が移動していると判断された場合に、警告報知処理を行うことを特徴とするプログラム。
  2. 請求項1に記載のプログラムにおいて、
    前記処理部は、
    前記第1距離が所与の閾値以下になるまでの間に、前記第2距離が減少し、且つ、前記第1距離が増加した場合に、前記警告報知処理を行うことを特徴とするプログラム。
  3. 請求項1に記載のプログラムにおいて、
    前記処理部は、
    前記第1距離が所与の閾値以下になるまでの間に、前記第2距離が第2閾値以上減少し、且つ、前記第1距離が増加した場合に、前記警告報知処理を行うことを特徴とするプログラム。
  4. 請求項1に記載のプログラムにおいて、
    前記処理部は、
    前記第1距離が所与の閾値以下になるまでの間に、前記第2距離が減少し、且つ、前記第1距離が第3閾値以上増加した場合に、前記警告報知処理を行うことを特徴とするプログラム。
  5. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
    前記処理部は、
    前記第1距離が前記所与の閾値以下と判断された場合に、前記警告報知処理を解除することを特徴とするプログラム。
  6. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
    前記処理部は、
    前記第1距離が前記所与の閾値以下と判断された場合に、前記端末装置が前記対象機器に近づいている旨を報知する報知処理を行った後、前記警告報知処理を解除することを特徴とするプログラム。
  7. 請求項乃至のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
    前記処理部は、
    前記第1距離を表す情報、及び前記対象機器の方向を表す情報を報知する前記警告報知処理を行うことを特徴とするプログラム。
  8. ビーコン信号を受信する通信部、
    処理部、
    として端末装置を機能させるプログラムであって、
    前記処理部は、
    前記通信部にジョブを対象機器へ送信させるイベントが発生した後、又は、前記通信部が前記対象機器からステータスを受信したことに応答して前記処理部が発生させたイベントに基づいて前記端末装置に予め定められた操作がされた後、前記通信部が前記対象機器から受信した前記ビーコン信号の受信電波強度により判断される前記端末装置と前記対象機器との距離である第1距離、及び、前記対象機器と異なる機器である第2~第N(Nは2以上の整数)の機器から前記通信部が受信した前記ビーコン信号の前記受信電波強度により判断される距離である第2~第N距離に基づいて、前記端末装置との距離が最も近い機器を特定し、特定された機器が前記対象機器でなかった場合に、警告報知処理を行うことを特徴とするプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムにおいて、
    前記処理部は、
    前記特定された機器が前記対象機器でない状態が所与の期間継続され、且つ、前記第1距離が第4閾値以上である場合に、前記警告報知処理を行うことを特徴とするプログラム。
  10. 請求項8または9に記載のプログラムにおいて、
    前記処理部は、
    前記特定された機器が前記対象機器でなかった場合において、前記特定された機器と前記端末装置との距離が増加した場合に、前記警告報知処理を解除することを特徴とするプログラム。
  11. 請求項8または9に記載のプログラムにおいて、
    前記処理部は、
    前記特定された機器が前記対象機器でなかった場合において、前記特定された機器と前記端末装置との距離が増加した場合に、前記端末装置が前記対象機器に近づいている旨を報知する報知処理を行った後、前記警告報知処理を解除することを特徴とするプログラム。
  12. ビーコン信号を受信する通信部と、
    処理部と、
    報知部と、
    を含む端末装置であって、
    前記処理部は、
    前記通信部にジョブを対象機器へ送信させるイベントが発生した後、又は、前記通信部が前記対象機器からステータスを受信したことに応答して前記処理部が発生させたイベントに基づいて前記端末装置に予め定められた操作がされた後、前記通信部が前記対象機器から受信した前記ビーコン信号の受信電波強度により判断される前記端末装置と前記対象機器との距離である第1距離と、前記対象機器と異なる第2の機器から前記通信部が受信した前記ビーコン信号の前記受信電波強度により判断される前記端末装置と前記第2の機器との距離である第2距離と、の比較結果に基づいて、前記第2の機器に前記端末装置が移動していると判断された場合に、前記報知部に警告報知を行わせることを特徴とする端末装置。
  13. ビーコン信号を受信する通信部と、
    処理部と、
    報知部と、
    を含む端末装置であって、
    前記処理部は、
    前記通信部にジョブを対象機器へ送信させるイベントが発生した後、又は、前記通信部が前記対象機器からステータスを受信したことに応答して前記処理部が発生させたイベントに基づいて前記端末装置に予め定められた操作がされた後、前記通信部が前記対象機器から受信した前記ビーコン信号の受信電波強度により判断される前記端末装置と前記対象機器との距離である第1距離、及び、前記対象機器と異なる機器である第2~第N(Nは2以上の整数)の機器から前記通信部が受信した前記ビーコン信号の前記受信電波強度により判断される距離である第2~第N距離に基づいて、前記端末装置との距離が最も近い機器を特定し、特定された機器が前記対象機器でなかった場合に、前記報知部に警告報知を行わせることを特徴とする端末装置。
  14. 請求項12または13に記載の端末装置と、
    前記対象機器と、
    を含むことを特徴とする警告システム。
  15. 端末装置から対象機器へジョブを送信するイベントが発生した後、又は、前記対象機器からステータスを受信した後に前記端末装置に予め定められた操作がされた後に、警告モードを開始し、
    前記対象機器から受信したビーコン信号の受信電波強度に基づいて、前記端末装置と前記対象機器の基準距離である第1基準距離を求め、前記対象機器と異なる第2の機器から受信した前記ビーコン信号の前記受信電波強度に基づいて、前記端末装置と前記第2の機器の基準距離である第2基準距離を求め、
    前記対象機器から受信した2回目以降の前記ビーコン信号の前記受信電波強度に基づいて、前記端末装置と前記対象機器の第1距離を求め、前記第2の機器から受信した2回目以降の前記ビーコン信号の前記受信電波強度に基づいて、前記端末装置と前記第2の機器の第2距離を求め、
    前記第1距離が前記第1基準距離よりも大きく、且つ、前記第2距離が前記第2基準距離よりも小さい場合、警告報知処理を行い、
    前記第1距離が所与の閾値以下と判断された場合、前記警告モードを終了する、
    ことを特徴とする警告報知方法。
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