JP2016224781A - 携帯端末装置、通信システム、通信方法及び通信プログラム - Google Patents

携帯端末装置、通信システム、通信方法及び通信プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2016224781A
JP2016224781A JP2015111906A JP2015111906A JP2016224781A JP 2016224781 A JP2016224781 A JP 2016224781A JP 2015111906 A JP2015111906 A JP 2015111906A JP 2015111906 A JP2015111906 A JP 2015111906A JP 2016224781 A JP2016224781 A JP 2016224781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image processing
radio wave
terminal device
wave intensity
portable terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015111906A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6264324B2 (ja
Inventor
尚孝 船川
Naotaka Funakawa
尚孝 船川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2015111906A priority Critical patent/JP6264324B2/ja
Priority to US15/159,869 priority patent/US10021255B2/en
Publication of JP2016224781A publication Critical patent/JP2016224781A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6264324B2 publication Critical patent/JP6264324B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00127Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture
    • H04N1/00281Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture with a telecommunication apparatus, e.g. a switched network of teleprinters for the distribution of text-based information, a selective call terminal
    • H04N1/00307Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture with a telecommunication apparatus, e.g. a switched network of teleprinters for the distribution of text-based information, a selective call terminal with a mobile telephone apparatus
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00002Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for
    • H04N1/00007Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for relating to particular apparatus or devices
    • H04N1/00015Reproducing apparatus
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00002Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for
    • H04N1/00026Methods therefor
    • H04N1/00037Detecting, i.e. determining the occurrence of a predetermined state
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00002Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for
    • H04N1/00026Methods therefor
    • H04N1/00058Methods therefor using a separate apparatus
    • H04N1/00061Methods therefor using a separate apparatus using a remote apparatus
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/80Services using short range communication, e.g. near-field communication [NFC], radio-frequency identification [RFID] or low energy communication
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2201/00Indexing scheme relating to scanning, transmission or reproduction of documents or the like, and to details thereof
    • H04N2201/0008Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus
    • H04N2201/0034Details of the connection, e.g. connector, interface
    • H04N2201/0048Type of connection
    • H04N2201/0055By radio
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2201/00Indexing scheme relating to scanning, transmission or reproduction of documents or the like, and to details thereof
    • H04N2201/0077Types of the still picture apparatus
    • H04N2201/0094Multifunctional device, i.e. a device capable of all of reading, reproducing, copying, facsimile transception, file transception

Abstract

【課題】画像処理装置からの電波強度を携帯端末装置で検出してユーザーが使用を意図する画像処理装置を特定する場合に、前記画像処理装置を精度良く特定することができる携帯端末装置等を提供する。【解決手段】携帯端末装置50は、該端末装置を所持するユーザーの移動に伴って移動する際に、各画像処理装置10a、10bから出力される電波の強度を検出する。検出された電波強度が予め設定された第1の値以上である複数の画像処理装置について、最も電波強度の大きい画像処理装置と他の画像処理装置との電波強度の差を算出し、何れかの差が予め設定された第2の値を超えたタイミングでの電波強度が最も大きい画像処理装置を、受け付けられた動作指示を行う画像処理装置として特定する。特定された画像処理装置に、ユーザーにより設定された動作モードでの動作を指示する。【選択図】 図7

Description

この発明は、MFP(Multi Function Peripherals)と称される多機能デジタル複合機などの複数台の画像処理装置の中から、ユーザーが使用したい画像処理装置を特定可能な携帯端末装置、該携帯端末装置と前記複数台の画像処理装置を備えた通信システム、該システムで実行される通信方法及び通信プログラムに関する。
例えばスマートフォンやタブレット端末等の携帯端末装置と上述のMFP等の画像処理装置とを無線LAN(Local Area Network)やブルートゥース(Bluetooth(登録商標))等の無線通信手段を用いて接続し、携帯端末装置から所定の画像処理装置へプリント出力等の動作指示を行う技術は既に知られている。この場合、携帯端末装置上に表示される複数の通信可能な画像処理装置のリストの中から、動作指示を行う画像処理装置を選択する必要がある。
近年では、上述したような複数の画像処理装置のうち、携帯端末装置のユーザーが動作指示を行いたい画像処理装置に携帯端末装置をタッチ(画像処理装置に携帯端末装置を近接)することで、画像処理装置の選択操作を簡素化する技術が実施されている。
また特許文献1には、無線通信電波の強度を検出することで画像処理装置を特定し、画像処理装置の選択を簡素化する技術が提案されている。
特開2011−120144号公報
ところが、上記特許文献1に記載の技術では、最も電波強度の大きい画像処理装置が選択されるために、複数の画像処理装置が近くに並んでいる状態で、ユーザーが遠くから画像処理装置に近づいてくるような場合、ユーザーが使用したい画像処理装置と相違する画像処理装置を選択してしまうことがあり、この場合には、ユーザーが再度画像処理装置を選択し直さなければならないという問題がある。
例えば、2台の画像処理装置が並置されている場合に、その2台の画像処理装置がユーザーからほぼ等距離にあると、ユーザーが使用を意図する画像処理装置と電波強度の最も大きい画像処理装置とは必ずしも一致しない。
また、一般的にはユーザーとの距離が近い画像処理装置ほど電波強度は大きくなるが、オフィスなどでは、机や仕切りのレイアウトにより使用したい画像処理装置まで真っ直ぐに歩けない場合も多く、必ずしもユーザーと最短距離にある電波強度の大きい画像処理装置が、ユーザーが意図する画像処理装置であるとは限らない。
この発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたものであって、画像処理装置からの電波強度を携帯端末装置で検出してユーザーが使用を意図する画像処理装置を特定する場合に、前記画像処理装置を精度良く特定することができる携帯端末装置、通信システム、通信方法及び通信プログラムを提供することを課題とする。
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)携帯端末装置と無線通信が可能な複数台の画像処理装置のうちのいずれかの画像処理装置に対してユーザーにより行われた所定の動作モードでの動作指示を受け付ける受付手段と、前記携帯端末装置を所持する前記ユーザーの移動に伴って移動する際に、前記各画像処理装置から出力される前記電波強度測定用の電波を受信して、各画像処理装置毎に電波強度を検出する電波強度検出手段と、前記電波強度検出手段により検出された電波強度が予め設定された第1の値以上である複数の画像処理装置について、最も電波強度の大きい画像処理装置と他の画像処理装置との電波強度の差を算出する電波強度差算出手段と、前記電波強度差算出手段により算出された電波強度の差のうち、何れかの差が予め設定された第2の値を超えたタイミングでの電波強度が最も大きい画像処理装置を、前記受付手段により受け付けられた動作指示を行う画像処理装置として特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された画像処理装置に対し、前記受付手段により受け付けられた動作モードでの動作指示を行う指示手段と、を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
(2)前記電波強度の変化量を検出する変化量検出手段を備え、前記特定手段は、最も大きい電波強度における前記変化量検出手段により検出された変化量が、他の画像処理装置の電波強度の変化量と比較して最も大きい場合に、前記最も大きい電波強度の画像処理装置を動作指示を行う画像処理装置として特定する前項1に記載の携帯端末装置。
(3)前記動作モードにはプリントモード、スキャンモード、所定の記憶領域であるボックスへデータを保存するボックス保存モードのうちの少なくとも2つが含まれ、前記第2の値は各動作モードに応じ、ボックス保存モードが最も大きい値に設定され、スキャンモード、プリントモードの順で小さくなる値に設定されており、前記特定手段は、前記受付手段により受け付けられた動作モードに応じた第2の値を用いて、第2の値を超えたタイミングを判定する前項1または2に記載の携帯端末装置。
(4)前記携帯端末装置は、前記各画像処理装置が省電力モード中か否かの情報を取得する装置情報取得手段を備え、前記第2の値は、省電力モード中の画像処理装置が存在する場合の方が存在しない場合より小さい値に設定され、前記特定手段は、前記装置情報取得手段により取得された省電力モード中か否かの情報に応じた第2の値を用いて、第2の値を超えたタイミングを判定する前項1ないし3の何れかに記載の携帯端末装置。
(5)前記携帯端末装置は、前記画像処理装置への動作指示に伴って画像処理装置に転送されるデータ量を取得するデータ量取得手段を備え、前記第2の値は、転送されるデータ量に応じて複数設定されると共に、転送されるデータ量が少ない場合より多い場合の方が小さい値に設定され、前記特定手段は、前記データ量取得手段により取得された転送されるデータ量に応じた第2の値を用いて、第2の値を超えたタイミングを判定する前項1ないし4の何れかに記載の携帯端末装置。
(6)前記携帯端末装置は、前記各画像処理装置が使用中か否かの情報を取得する装置情報取得手段を備え、前記第2の値は、使用中の画像処理装置が存在する場合の方が存在しない場合より大きい値に設定され、前記特定手段は、前記装置情報取得手段により取得された使用中か否かの情報に応じた第2の値を用いて、第2の値を超えたタイミングを判定する前項1ないし5の何れかに記載の携帯端末装置。
(7)前記携帯端末装置は、前記各画像処理装置が省電力モード中か否かの情報を取得する装置情報取得手段を備え、前記指示手段は、省電力モード中の画像処理装置に対して起動を指示するとともに、起動を指示した画像処理装置が前記特定手段により電波強度が最も大きい画像処理装置として特定されなかった場合は、該画像処理装置に対して省電力モードへの移行を指示する前項1または2に記載の携帯端末装置。
(8)前記携帯端末装置は、前記各画像処理装置が使用中か否かの情報を取得する装置情報取得手段を備え、前記電波強度差算出手段は、使用中の画像処理装置については電波強度の差を算出しない前項1または2に記載の携帯端末装置。
(9)前記電波強度差算出手段は、使用中の画像処理装置であっても、電波強度が前記第1の値以上であるが前記第1の値よりも大きい第2の値を超えない画像処理装置については、電波強度の差を算出する前項8に記載の携帯端末装置。
(10)前記携帯端末装置の装置情報取得手段はさらに、使用中の画像処理装置で使用されている動作モードについての情報を取得し、使用中の動作モードが前記携帯端末装置の受付手段で受け付けられた動作モードと一致していない場合には、前記電波強度差算出手段は、使用中の画像処理装置については電波強度の差を算出する前項8または9に記載の携帯端末装置。
(11)前記電波強度差算出手段は、使用中の画像処理装置の使用が終了した時点から再度電波強度の差を算出する前項8に記載の携帯端末装置。
(12)前記携帯端末装置の装置情報取得手段はさらに、使用中の画像処理装置の動作実行率についての情報を取得し、前記動作実行率が所定値以上の画像処理装置については、前記電波強度差算出手段は電波強度の差を算出する前項8または9に記載の携帯端末装置。
(13)前記携帯端末装置は、前記各画像処理装置を操作するユーザーの存在を検出するユーザー検出手段を備え、前記受付手段により受け付けられた動作が、画像処理装置の表示手段の表示内容を変更する動作である場合において、前記ユーザー検出手段により操作するユーザーが存在することが検出された画像処理装置については、前記電波強度差算出手段は電波強度の差を算出しない前項1または2に記載の携帯端末装置。
(14)前記携帯端末装置は、前記各画像処理装置が使用中か否かの情報を取得する装置情報取得手段と、前記各画像処理装置を操作するユーザーの存在を検出するユーザー検出手段を備え、前記電波強度差算出手段は、使用中でなくてもユーザーが存在することが検出された画像処理装置については電波強度の差を算出せず、ユーザーの存在が検出されなくなった時点で再度電波強度の差を算出する前項1または2に記載の携帯端末装置。
(15)携帯端末装置と該携帯端末装置と無線通信が可能な複数台の画像処理装置とを備えた通信システムであって、前記各画像処理装置は、前記携帯端末装置から指示された動作モードでの動作を実行する実行手段と、電波強度測定用の電波を出力する電波出力手段と、を備え、前記携帯端末装置は、前記複数台の画像処理装置のうちのいずれかの画像処理装置に対してユーザーにより行われた所定の動作モードでの動作指示を受け付ける受付手段と、該携帯端末装置を所持する前記ユーザーの移動に伴って移動する際に、前記各画像処理装置から出力される前記電波強度測定用の電波を受信して、各画像処理装置毎に電波強度を検出する電波強度検出手段と、前記電波強度検出手段により検出された電波強度が予め設定された第1の値以上である複数の画像処理装置について、最も電波強度の大きい画像処理装置と他の画像処理装置との電波強度の差を算出する電波強度差算出手段と、
前記電波強度差算出手段により算出された電波強度の差のうち、何れかの差が予め設定された第2の値を超えたタイミングでの電波強度が最も大きい画像処理装置を、前記受付手段により受け付けられた動作指示を行う画像処理装置として特定する特定手段と、前記特定手段により特定された画像処理装置に対し、前記受付手段により受け付けられた動作モードでの動作指示を行う指示手段と、を備えたことを特徴とする通信システム。
(16)携帯端末装置と該携帯端末装置と無線通信が可能な複数台の画像処理装置とを備えた通信システムで実行される通信方法であって、前記各画像処理装置は、前記携帯端末装置から指示された動作モードでの動作を実行する実行ステップと、電波強度測定用の電波を出力する電波出力ステップと、を実行し、前記携帯端末装置は、前記複数台の画像処理装置のうちのいずれかの画像処理装置に対してユーザーにより行われた所定の動作モードでの動作指示を受け付ける受付ステップと、該携帯端末装置を所持する前記ユーザーの移動に伴って移動する際に、前記各画像処理装置から出力される前記電波強度測定用の電波を受信して、各画像処理装置毎に電波強度を検出する電波強度検出ステップと、前記電波強度検出手段により検出された電波強度が予め設定された第1の値以上である複数の画像処理装置について、最も電波強度の大きい画像処理装置と他の画像処理装置との電波強度の差を算出する電波強度差算出ステップと、前記電波強度差算出ステップにより算出された電波強度の差のうち、何れかの差が予め設定された第2の値を超えたタイミングでの電波強度が最も大きい画像処理装置を、前記受付ステップにより受け付けられた動作指示を行う画像処理装置として特定する特定ステップと、前記特定ステップにより特定された画像処理装置に対し、前記受付ステップにより受け付けられた動作モードでの動作指示を行う指示ステップと、を実行することを特徴とする通信方法。
(17)ユーザーによって所持されると共にユーザーの移動に伴って移動可能な携帯端末装置のコンピュータに、前記携帯端末装置と無線通信が可能な複数台の画像処理装置のうちのいずれかの画像処理装置に対する前記ユーザーによる所定の動作モードでの動作指示を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにより動作指示が受け付けられた状態で、前記画像処理装置から出力される前記電波強度測定用の電波を受信して、各画像処理装置毎に電波強度を検出する電波強度検出ステップと、前記電波強度検出ステップにより検出された電波強度が予め設定された第1の値以上である複数の画像処理装置について、最も電波強度の大きい画像処理装置と他の画像処理装置との電波強度の差を算出する電波強度差算出ステップと、前記電波強度差算出ステップにより算出された電波強度の差のうち、何れかの差が予め設定された第2の値を超えたタイミングでの電波強度が最も大きい画像処理装置を、前記受付ステップにより受け付けられた動作指示を行う画像処理装置として特定する特定ステップと、前記特定ステップにより特定された画像処理装置に対し、前記受付ステップにより受け付けられた動作モードでの動作指示を行う指示ステップと、を実行させるための通信プログラム。
前項(1)に記載の発明によれば、携帯端末装置は、該携帯端末装置を所持するユーザーの移動に伴って移動する際に、各画像処理装置から出力される電波の強度を検出する。検出された電波強度が予め設定された第1の値以上の複数の画像処理装置について、最も電波強度の大きい画像処理装置と他の画像処理装置との電波強度の差を算出し、何れかの差が予め設定された第2の値を超えたタイミングでの電波強度が最も大きい画像処理装置を、携帯端末装置と連携させる画像処理装置、換言すればユーザーが使用を意図した画像処理装置として特定する。つまり、電波強度の大きさのみから画像処理装置を特定するのではなく、最も電波強度の大きい画像処理装置と他の画像処理装置との電波強度の差をも考慮して特定するから、電波強度の大きさのみから画像処理装置を特定すると誤った特定を行ってしまう場合も、ユーザーが意図する画像処理装置を的確に精度良く特定することができる。
前項(2)に記載の発明によれば、さらに電波強度の変化量も考慮してユーザーの意図した画像処理装置を特定するから、特定精度をさらに向上することができる。
前項(3)に記載の発明によれば、携帯端末装置で受け付けられた動作モードに応じた電波強度差を設定することにより、特定した画像処理装置にその動作モードでの動作を素早く実行させることができ、ユーザーの利便性を確保しながら精度の良い画像処理装置の特定が可能となる。
前項(4)に記載の発明によれば、画像処理装置が省電力モード中か否かに応じた電波強度差を設定することにより、ユーザーが意図する画像処理装置が省電力モード中であっても、これを早期に特定して省電力モードから素早く復帰させることができる。
前項(5)に記載の発明によれば、携帯端末装置から画像処理装置に転送されるデータの転送量に応じた電波強度差を設定することにより、特定した画像処理装置へのデータ転送を早く開始することができるとともに、転送されたデータについての動作を画像処理装置に素早く実行させることができる。
前項(6)に記載の発明によれば、使用中の画像処理装置が存在しない場合より存在する場合の方を、電波強度差の大きい値に設定することにより、使用中の画像処理装置との不用意な接続を防止することができる。
前項(7)に記載の発明によれば、省電力モード中の画像処理装置に対して起動を指示するから、ユーザーが意図した画像処理装置が省電力モード中であっても、携帯端末装置から動作を指示するときには省電力モードが解除されており、速やかに動作を実行させることができる。また、起動を指示した画像処理装置が電波強度が最も大きい画像処理装置として特定されなかった場合、つまりユーザーが意図した画像処理装置でない場合は、その画像処理装置に対して省電力モードへの移行が指示されるから、指示された画像処理装置は再度省電力モードに移行する。
前項(8)に記載の発明によれば、使用中の画像処理装置については電波強度の差が算出されないから、使用中の画像処理装置がユーザーの意図した画像処理装置であるとして特定され、使用中に携帯端末装置から動作指示が送信されるのを防止できる。
前項(9)に記載の発明によれば、使用中の画像処理装置であっても、電波強度が第1の値以上であるが第1の値よりも大きい第2の値を超えない場合、換言すれば携帯端末装置から比較的距離が離れている画像処理装置については、使用中でない場合と同様に電波強度の差が算出される。
前項(10)に記載の発明によれば、使用中の画像処理装置であっても、使用中の動作モードが携帯端末装置で受け付けられた動作モードと一致していない場合には、携帯端末装置で受け付けられた動作モードで画像処理装置を動作させることができるから、電波強度の差が算出される。
前項(11)に記載の発明によれば、使用中の画像処理装置の使用が終了した時点から再度電波強度の差が算出される。
前項(12)に記載の発明によれば、使用中の画像処理装置の動作実行率が所定値以上の画像処理装置については、動作終了が近いと考えられるから、電波強度の差を算出するものとして、ユーザーの意図した画像処理装置としての特定対象に含める。
前項(13)に記載の発明によれば、携帯端末装置から画像処理装置に指示される動作が、画像処理装置の表示手段の表示内容を変更する動作である場合において、画像処理装置を操作するユーザーが存在することが検出された場合には、携帯端末装置のユーザーはこの画像処理装置を使用できないため、またセキュリティの観点からも、電波強度の差を算出しないものとして、ユーザーの意図した画像処理装置としての特定対象から除外する。
前項(14)に記載の発明によれば、使用中でなくてもユーザーが存在することが検出された画像処理装置については電波強度の差を算出しないものとして、ユーザーの意図した画像処理装置としての特定対象から除外し、ユーザーの存在が検出されなくなった時点で再度電波強度の差を算出して、特定対象に含める。
前項(15)及び(16)に記載の発明によれば、画像処理装置からの電波の強度を検出してユーザーが意図する画像処理装置を的確に精度良く特定することができる。
前項(17)に記載の発明によれば、画像処理装置からの電波の強度を検出してユーザーが意図する画像処理装置を的確に精度良く特定する処理を、携帯端末装置のコンピュータに実行させることができる。
この発明の一実施形態に係る通信システムの構成図である。 画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 携帯端末装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 携帯端末の一般的な動作を示すフローチャートである。 図5のフローチャートで説明した処理において、画像処理装置との連携操作を行った時の課題を説明するための図である。 実施形態1における携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。 (A)及び(B)ともに、図7で説明したフローチャートの制御を実施する時の説明図である。 実施形態2における携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。 図9で説明したフローチャートの制御を実施する時の説明図である。 実施形態3における携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。 (A)及び(B)ともに、図11で説明したフローチャートの制御を実施する時の説明図である。 実施形態4における携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。 (A)及び(B)ともに、図13で説明したフローチャートの制御を実施する時の説明図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明の一実施形態に係る通信システムの構成図である。図1に示すように、通信システムは複数台の画像処理装置10a、10bと1個の携帯端末装置(以下、携帯端末ともいう)50とを備え、画像処理装置10a、10bと携帯端末50とは、各種の無線通信技術を用いて互いに無線接続される。無線通信技術として、たとえば近距離無線通信が利用される。この実施形態では、近距離無線通信として、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)に基づく通信が用いられ、画像処理装置10a、10bへの携帯端末50の近接判定処理等が行われる。
図2は、画像処理装置10a、10bの機能構成を示すブロック図である。なお、以下の説明において、特に区別する必要がないときは画像処理装置10a、10bを画像処理装置10と記す。また、この実施形態では、画像処理装置として、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能等を有する多機能デジタル複合機である前述のMFPが用いられている。以下、画像処理装置をMFPともいう。
MFP10は、図2に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6、検知部8およびコントローラ(制御部)9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像ないしスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。この画像読取部2は、スキャン部とも称される。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに通信部4は、各種の無線通信(BLEによる無線通信等を含む)を行うことも可能である。具体的には、通信部4は、無線LAN(IEEE 802.11等)による無線通信を行う無線LAN通信部4aと、BLEによる無線通信を行うBLE通信部4bとを備える。MFP10には、図1に示すように、BLE通信部4bの一部または全部として機能するBLEチップ42(近距離無線通信用チップ(あるいは単に通信チップ)とも称される)が内蔵されている。BLEチップ42は、アドバタイジングデータ(Advertising Data)(ブロードキャストにより送信される送信データ(ブロードキャスト送信データとも称される))をブロードキャスト送信(一斉同報送信)することが可能である。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置で構成される。
操作部6は、MFP10に対する操作入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。
検知部8は自装置の動作状態、例えば使用中か否か、使用している動作モード、省電力モードか通常モードか、等を検知する。検知した動作状態は装置情報として携帯端末装置50に送信される。さらに検知部8は、MFP10の例えば操作部6の近傍に配置された人検知センサ(図1に示す)を介して、MFP10の前に人が存在しているか否かをも検知する。
コントローラ(制御部)9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体、あるいは無線LAN等を介してMFP10にインストールされてもよい。
具体的には、図2に示すように、コントローラ9は、上記のプログラムの実行により、通信制御部11と入力制御部12と表示制御部13と連携動作制御部14と処理実行部15を含む各種の処理部を実現する。
通信制御部11は、他の装置(携帯端末50等)との間の通信動作を通信部4等と協働して制御する処理部である。通信制御部11は、各種データの送信動作を制御する送信制御部と各種データの受信動作を制御する受信制御部とを有する。
入力制御部12は、操作入力部6a(タッチパネル等)に対する操作入力動作を制御する制御部である。たとえば、入力制御部12は、タッチパネルに表示された操作画面に対する操作入力(ユーザーからの指定入力等)を受け付ける動作を制御する。
表示制御部13は、表示部6b(タッチパネル等)における表示動作を制御する処理部である。表示制御部13は、MFP10を操作するための操作画面等をタッチパネルに表示させる。
連携動作制御部14は、通信部4および通信制御部11等と協働して、携帯端末50との連携動作を制御する処理部である。
処理実行部15は、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4等と協働して、携帯端末50で受け付けられ携帯端末50から送信されたユーザーの動作指示に対応する動作モードでの処理を実行する。
携帯端末50は、MFP10との連携動作を行う装置であり、MFP10との間でのネットワーク通信が可能な情報入出力端末装置(情報端末)である。ここでは、携帯端末50としてスマートフォンを例示する。ただしこれに限定されず、携帯端末50はタブレット型端末などであってもよい。
図3は携帯端末50の概略構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように、携帯端末50は通信部54、格納部55、操作部56およびコントローラ(制御部)59等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
通信部54は、各種の無線通信(BLEによる無線通信等を含む)を行うことが可能である。具体的には、通信部54は、無線LAN(IEEE 802.11等)による無線通信を行う無線LAN通信部54aと、BLEによる無線通信を行うBLE通信部54bとを備える。BLE通信部54bは、MFP10に内蔵されたBLEチップ42からブロードキャスト送信されてくるアドバタイジングデータ(Advertising Data)を受信するとともに、そのデータ送信用電波の強度を測定する。
格納部55は、不揮発性の半導体メモリ等の記憶装置で構成される。
操作部56は、携帯端末50に対する操作入力を受け付ける操作入力部56aと、各種情報の表示出力を行う表示部56bとを備えている。この携帯端末50においては、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成されたタッチパネルが設けられている。このタッチパネルは、操作入力部56aの一部としても機能するとともに、表示部56bの一部としても機能する。
コントローラ(制御部)59は携帯端末50に内蔵され、携帯端末50を統括的に制御する制御装置である。コントローラ59は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ59は、CPUにおいて、記憶部(半導体メモリ等)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体、あるいは無線LAN等を介して携帯端末50にインストールされるようにしてもよい。
携帯端末50には、MFP10との連携を図るためのプログラム(連携用プログラム)等がインストールされている。当該連携用プログラムは、MFP10への近接判定処理を含む各種の処理を実現するアプリケーションソフトウエアプログラム(単に、アプリケーションなどとも称する)である。
具体的には、コントローラ59は、当該連携用プログラム等の実行により、通信制御部61と入力制御部62と表示制御部63と判定部64とを含む各種の処理部を実現する。通信制御部61は、通信部54等と協働して、MFP10等との通信動作を制御する処理部である。入力制御部62は、操作入力部56aに対する操作入力動作等を制御する制御部である。表示制御部63は、表示部56bにおける表示動作を制御する処理部である。
判定部64は、MFP10に対して携帯端末50自身が近接したことを各MFP10の電波強度に基づき判定する処理(近接判定処理)を実行する処理、及び最も電波強度の大きいMFP10と田のMFP10との電波強度の差(距離の差)を演算判断する処理部である。さらに判定部64は、MFP10からのアドバタイジングデータに含まれる装置情報からMFP10の動作状態を判定したり、MFP10の前に人が居るかどうか等を判定する。
コントローラ59は、これら各種の処理部等を用いて、MFP10との連携動作を制御する。
次に、図1に示した通信システムの動作を説明する。MFP10は、携帯端末50に向けて、MFP10の機器情報を含むアドバタイジングデータを、BLE通信を介して発信する。携帯端末50は、MFP10からのアドバタイジングデータを受信するとともにBLE通信用の電波の強度を測定し、MFP10への近接を判定する。
図4は、MFP10の動作を示すフローチャートである。MFP10の動作について、図4等を参照しながら説明する。
MFP10(詳細にはMFP10に内蔵されたBLEチップ42は、BLE通信用の電波(MFP10の周辺領域(たとえば、数メートル以内)にのみ到達する電波)を微小時間間隔で常に発信しておく。詳細には、当該BLEチップ42は、アドバタイジングデータをブロードキャスト送信する。
このアドバタイジングデータには、MFP10の識別情報(装置ID等)が含まれる。また、アドバタイジングデータには、MFPの動作が待機中であるか、省電力モード中であるか、使用中であるか、使用中の場合の動作実行率、MFP10の前に人が居るか等のの装置情報が含まれる。
MFP10は動作を開始すると、アドバタイジングデータがブロードキャスト送信される(ステップS13)。後述する携帯端末側の電波強度の検出処理で、MFP10に携帯端末50が近接した旨が判定されると、MFP10と携帯端末50との間でBLE通信による無線通信が確立する(ステップS14)。
MFP10と携帯端末50との間のBLE通信が確立すると、MFP10は、自装置(MFP10)のIPアドレス等の各種情報を、BLE通信を介して携帯端末50に送信する。携帯端末50は、当該MFP10のIPアドレス等の各種情報を取得し、当該IPアドレス等に基づきMFP10と携帯端末50との間の無線LANによる通信を確立する。そして、ユーザーの所望の処理に要する各種データの授受が無線LANを介して行われ、当該所望の動作モードでの処理が実行される(ステップS15)。たとえば、携帯端末50に格納されている印刷対象ファイルの印刷をユーザーが希望する場合、印刷データが携帯端末50からMFP10へと無線LANを介して送信され、MFP10において当該印刷データに対する印刷処理が実行される。
図5は、携帯端末50の一般的な動作を示すフローチャートである。携帯端末50の動作について、図5等を参照しながら説明する。
携帯端末50においては、BLE通信用の電波がMFP10から受信される(ステップS21)。ステップS22においては、MFP10からの当該電波の強度が所定の閾値TH以上か否かが近接判定処理として判定される。
具体的には、携帯端末50は、MFP10からのBLE通信用の電波の受信(ステップS21)に際して、MFP10からの当該電波の強度を測定する。より詳細には、携帯端末50(BLE通信部54b)は、MFP10(BLEチップ42)からブロードキャスト送信されてきたアドバタイジングデータを受信するとともに、そのデータ送信用電波の強度を測定する。また、携帯端末50にインストールされている連携用プログラムがアクティブ状態あるいはバックグラウンド動作状態において、当該電波の強度を取得する。なお、連携用プログラムが電波強度の測定処理の一部をも行うようにしてもよい。
所定の閾値THよりも小さい場合には(ステップS22でNO)、ステップS21からの処理を繰り返し、電波強度が所定の閾値TH以上の場合には(ステップS22でYES)、ステップS23で、電波強度が所定の閾値TH以上のMFP10は1台であるか判断する。
電波強度が閾値TH以上のMFP10が1台の場合は(ステップS23でYES)、ステップS25でそのMFP10と無線通信の確立処理を行う。ステップS23で電波強度が閾値TH以上のMFP10が複数の場合は(ステップS23でNO)、ステップS24で最も電波強度の大きいMFP10を選択し、選択したMFP10とステップS25で無線通信の確立処理を行う。
MFP10と携帯端末50との間のBLE通信が確立すると、MFP10は、自装置(MFP10)のIPアドレス等の各種情報を、BLE通信を介して携帯端末50に送信する。携帯端末50は、当該MFP10のIPアドレス等の各種情報を取得し、当該IPアドレス等に基づきMFP10と携帯端末50との間の無線LANによる通信を確立する。そして、ユーザーの所望の処理に要する各種データの授受が無線LANを介して行われ、当該所望の処理が実行される(ステップS26)。たとえば、携帯端末50に格納されている印刷対象ファイルの印刷をユーザーが希望する場合、印刷データが携帯端末50からMFP10へと無線LANを介して送信され、MFP10において当該印刷データに対する印刷処理が実行される。
図6は、図5のフローチャートで説明した処理において、MFP10との連携操作を行った時の課題を説明するためのものである。図6ではMFP10aとMFP10bの2台が並んで配置されており、携帯端末50を所持したユーザーXが、各MFP10a、10bからほぼ等距離に位置している場合の例を示している。
MFPと連携する為にユーザーXがMFP10a、MFP10bに近づくと、携帯端末50はそれぞれのMFP10a、10bの電波強度の確認を行う。
携帯端末50が丸数字1の位置では、それぞれのMFP10a、10bの電波強度は所定の閾値TH(第1の値)に達しない為に、まだMFP10a、10bと無線通信は確立していない。図6に示す符号Dは、電波強度の閾値THの境界を示す。
その後ユーザーXが、電波強度の閾値THの境界Dを超えて丸数字2の位置までMFP10a、10bに近づくと、それぞれのMFP10a、10bの電波強度Ra2、Rb2は所定の閾値TH以上となるために、無線通信が確立されるが、この時にMFP10a、10bのうち電波強度の大きいMFPと無線通信が確立される。ユーザーから見れば同じ様な位置にMFP10a、10bが存在しているので、ユーザーが使用を意図したMFP(例えばMFP10a)と異なるMFP(例えばMFP10b)と接続された場合には、携帯端末50により、無線通信するMFP10aを選択し直す不具合が生じてしまう。
そこで、この実施形態では以下に説明するような処理を行う。
(実施形態1)
図7は携帯端末50の動作を示すフローチャートである。なお、図7及びそれ以降のフローチャートに示す処理は、携帯単価末50のコントローラ59におけるCPUがROM等に格納された動作プログラムに従って動作することにより実行される。
携帯端末50において、ステップS31で、MFP10から出力されるBLE通信用の電波(アドバタイジングデータ)が受信される。ステップS32においては、MFP10からの当該電波の強度が所定の閾値TH以上か否かが近接判定処理として判定される。
MFP10からの電波強度が所定の閾値THより小さい場合(ステップS32でNO)には、ステップS31からの処理を繰り返し、電波強度が所定の閾値TH以上であると(ステップS32でYES)、ステップS33で、電波強度が所定の閾値TH以上のMFP10の数が1台であるか判断する。
電波強度が閾値以上のMFPが1台の場合は(ステップS33でYES)、ステップS35に進み、そのMFP10と無線通信の確立処理を行う。電波強度が閾値TH以上のMFP10が複数台の場合は(ステップS33でNO)、ステップS34で、最も電波強度の大きいMFPの電波強度と、他のMFPの電波強度の差を算出し、その算出したいずれかの電波強度の差が、予め設定された規定値(第2の値)を超えたか否かを判断する。
規定値を超えた場合には(ステップS34でYES)、最も電波強度の大きなMFP10を、ユーザーが使用を意図したMFPと特定する。そしてステップS35で、特定したMFP10との間でBLE通信による無線通信を確立する。ステップS34において電波強度の差が規定値を超えない場合には(ステップS34でNO)、無線通信の確立は行わずステップS31からの処理を繰り返す。
MFP10との間のBLE通信が確立すると、携帯端末50はステップS36で、MFP10との間で所定の処理が実行される。MFP10は、自装置(MFP10)のIPアドレス等の各種情報を、BLE通信を介して携帯端末50に送信する。携帯端末50は、当該MFP10のIPアドレス等の各種情報を取得し、当該IPアドレス等に基づきMFP10と携帯端末50との間の無線LANによる通信を確立する。そして、ユーザーの所望の処理に要する各種データの授受が無線LANを介して行われ、当該所望の処理が実行される。たとえば、携帯端末50に格納されている印刷対象ファイルの印刷をユーザーが希望する場合、印刷データが携帯端末50からMFP10へと無線LANを介して送信され、MFP10において当該印刷データに対する印刷処理が実行される。
図8は図7で説明したフローチャートの制御を実施する時の説明図である。
図8(A)は、図6と同様にMFP10aとMFP10bの2台が並んで配置されており、それぞれのMFP10a、10bからほぼ等距離に位置しているユーザーXが、例えばMFP10bを使用するためにMFP10bに接近する場合の例を示している。
ユーザーXが所持する携帯端末50は、それぞれのMFP10a、10bの電波強度を検出する。ユーザーX(携帯端末50)が丸数字1の位置では、それぞれのMFP10a、10bの電波強度は所定の閾値THに達しない為に、まだMFP10a、10bと無線通信は確立していない。
ユーザーXが、電波強度の閾値THの境界Dを超えて丸数字2の位置までMFP10bに近づくと、それぞれのMFP10a、10bの電波強度Ra2、Rb2は所定の閾値TH以上となるために、従来では電波強度の大きい方のMFPと無線通信が確立されるが、各MFP10a、10bとユーザーとの距離はまだほぼ等距離なので、どちらのMFPと無線通信が確立されるかはわからない。MFP10aの電波強度の方が強い場合、ユーザーが意図しないMFP10aと接続されてしまう恐れがある。
これに対しこの実施形態では、各MFP10a、10bの電波強度Ra2、Rb2が閾値TH以上となった時に、電波強度の大きい方のMFP10と他のMFP10の電波強度の差を算出する。算出された差が所定の規定値を超えなければ無線通信の確立を実施しない。丸数字2の位置では、各電波強度Ra2、Rb2は閾値TH以上であるものの、各MFP10a、10bとユーザーとの距離はほぼ等しいため、MFP10aと10bの電波強度の差は殆ど無く、電波強度の差が規定値を超えない。このためこの位置では無線通信の確立は行わない。
ユーザーXが使用を意図したMFP10bに更に接近して丸数字3の位置に達すると、MFP10bとユーザーXとの距離の方が、MFP10aとの距離よりも近くなるため、MFP10bの電波強度Rb3と、MFP10aの電波強度Ra3との差(Rb3−Ra3)は大きくなり、その差が規定値を超えれば電波強度の大きいMFP10bと無線通信を確立する。
図8(A)からも理解されるように、電波強度の大きさだけで無線通信を確立するMFP10を選択してしまうと、ユーザーから見て判別できない場合も多く、よりユーザーが判別できる位置に来た時点で無線通信を確立するMFP10を選択することが出来る。
図8(B)は、MFP10aとMFP10bが対向して配置されており、携帯端末50を所持したユーザーXが、両方のMFP10a、10bからほぼ等距離の位置に居る場合の例を示している。この例ではユーザーXはMFP10aの使用を意図しているものとする。
この場合も同様に、何れかのMFPと連携する為に携帯端末50はそれぞれのMFP10a、10bの電波強度の検出確認を行う。ユーザーXと各MFP10aと10bの距離はほぼ等距離であるから、電波強度Ra1、Rb1の差は殆ど無く規定値を超えない為に、この位置では無線通信の確立は行わない。
ユーザーX(携帯端末50)がMFP10aに接近して丸数字2の位置に達すると、MFP10aの電波強度Ra2とMFP10bの電波強度Rb2の差は大きくなり、規定値を超えれば最も電波強度の大きいMFP10aと無線通信を確立する。
図8(B)の例においても、図8(A)の場合と同様に、ユーザーXが使用を意図していないMFP10bに近い位置からMFP10aに接近したような場合は、電波強度の大きさだけで無線通信を確立するMFP10bを選択してしまうと、ユーザーから見て判別できない場合も多く、よりユーザーが判別できる位置に来た時点で無線通信を確立するMFP10aを選択することが出来る。
このように、MFP10と携帯端末50とが所定の電波強度TH以上の範囲内にある場合に、即座に無線通信の確立をせず、範囲内に存在する最も電波強度の大きいMFP10と他のMFP10との電波強度を比較し、それらの差が予め定める規定値を超えた時にのみ、最も電波強度の大きいMFP10と携帯端末50との無線通信の確立を行うことで、携帯端末50の周囲に複数のMFPが存在する時に的確にユーザーが意図する連携対象のMFP10を特定することが可能となる。
(実施形態2)
実施形態1で説明したように、各MFP10の電波強度の差を算出して無線通信を開始することで、複数のMFP10の中からユーザーが使用したいMFP10を自動的に特定できるが、更に、MFP10の電波強度の大きさの変化を携帯端末装置50が検出することにより、より精度良くユーザーが意図したMFP10を特定することができる。
図9はこのような処理を行う携帯端末50の動作を示すフローチャートである。
携帯端末50において、ステップS41で、MFP10から出力されるBLE通信用の電波(アドバタイジングデータ)が受信される。ステップS42においては、MFP10からの当該電波の強度が所定の閾値TH以上であるか否かが近接判定処理として判定される。
MFP10からの電波強度が所定の閾値THより小さい場合(ステップS42でNO)には、ステップS41からの処理を繰り返し、電波強度が所定の閾値TH以上であると(ステップS42でYES)、ステップS43で、電波強度が所定の閾値TH以上のMFP10の数が1台であるか判断する。
電波強度が閾値TH以上のMFPが1台の場合は(ステップS43でYES)、ステップS46に進み、そのMFP10と無線通信の確立処理を行う。電波強度が閾値TH以上であるMFP10が複数台の場合は(ステップS43でNO)、ステップS44で、最も電波強度の大きいMFPの電波強度と、他のMFPの電波強度の差を算出し、その算出したいずれかの電波強度の差が、予め設定された規定値(第2の値)を超えたか否かを判断する。
電波強度の差が規定値を超えない場合には(ステップS44でNO)、ステップS41に戻ってステップS41からの処理を繰り返す。規定値を超えた場合(ステップS44でYES)、ステップS45では、ステップS44において電波強度を比較したMFP10の中で、最も電波強度の大きなMFP10の電波強度の変化量が、他のMFP10に比べ最も大きいかどうかを判断する。電波強度の変化量が最も大きくない場合には(ステップS45でNO)、無線通信の確立は行わずステップS41に戻ってステップS41からの処理を繰り返す。電波強度の変化量が最も大きい場合には(ステップS45でYES)、この電波強度の変化量が最も大きいMFP10を、ユーザーが使用を意図したMFPと特定する。そしてステップS46で、特定したMFP10との間でBLE通信による無線通信を確立する。
MFP10との間のBLE通信が確立すると、携帯端末50はステップS47で、MFP10との間で所定の処理が実行される。MFP10は、自装置(MFP10)のIPアドレス等の各種情報を、BLE通信を介して携帯端末50に送信する。携帯端末50は、当該MFP10のIPアドレス等の各種情報を取得し、当該IPアドレス等に基づきMFP10と携帯端末50との間の無線LANによる通信を確立する。そして、ユーザーの所望の処理に要する各種データの授受が無線LANを介して行われ、当該所望の処理が実行される。たとえば、携帯端末50に格納されている印刷対象ファイルの印刷をユーザーが希望する場合、印刷データが携帯端末50からMFP10へと無線LANを介して送信され、MFP10において当該印刷データに対する印刷処理が実行される。
図10は図9で説明したフローチャートの制御を実施する時の説明図である。
図6に示した場合と同様に、MFP10aとMFP10bの2台が並んで配置されているが、MFP10bとユーザーの間には机などの障害物があり、ユーザーは間に障害物の無いMFP10aを目指して近づき連携する時の制御を例としている。
ユーザーはMFP10aと連携する為にMFP10aに向かって歩いている、丸数字1の地点でMFP10a、10bの電波強度が初めて閾値TH以上となり、MFP10aとMFP10bの電波強度の差を算出する。この地点ではMFP10aよりMFP10bの方が携帯端末50と近い位置にあるために、電波強度の差も大きい。この差が規定値を超えていると、図7及び図8で説明した実施形態1では、丸数字1の時点でMFP10bに対して通信が確立される。しかし、MFP10bはユーザーが意図したMFP10aとは相違する。
ここで、図9のフローチャートに示す制御では、ステップS44の電波強度の差に加え、ステップS45の電波強度の変化が最大であることも通信確立の条件となる。このため、丸数字1の地点では電波強度の変化量データがなく通信確立は保留となる。
次に、ユーザー(携帯端末50)が丸数字2の地点にくると、丸数字1の地点と同じく、MFP10aよりMFP10bの方が携帯端末50と近い位置にあるために、電波強度の差も大きく規定値を超えた差があるとする。但し、丸数字1の位置での携帯端末50とMFP10bの距離Lb1から、丸数字2の位置での携帯端末50とMFP10bの距離Lb2への距離の変化量よりも、丸数字1の位置での携帯端末50とMFP10aの距離La1から、丸数字2の位置での携帯端末50とMFP10aの距離La2への距離の変化量の方が大きいから、丸数字1の位置から丸数字2の位置へ移動したときの電波強度の変化量も、MFP10aの電波強度の方がMFP10bの電波強度の変化量よりも大きい。
このため、図9のステップS45の判断において、最も電波強度の大きなMFP10bの電波強度の変化量が、他のMFP10aの電波強度の変化量に比べ最も大きいという条件を満足せず、MFP10bとの通信確立はこの地点でも保留となる。
更に丸数字3の地点に達すると、携帯端末50と各MFP10a、10bとの距離が同程度となり、規定値を超える電波強度の差が無く、いずれのMFP10a、10bとも無線通信確立の条件を満たさない。
更に丸数字4の地点まで達すると、携帯端末50はMFP10aの方により大きく接近するために、MFPの電波強度の差も規定値を越えた差が発生する。又、電波強度の変化量もMFP10bは丸数字3の地点での携帯端末50との距離Lb3と丸数字4の地点にでの距離Lb4の変化が殆どなく、このため電波強度の変化もほとんどない。これに対し、MFP10aについては、丸数字3の地点での距離La3と丸数字4の地点での距離La4は大きく変化し、従って電波強度の変化量もMFP10bよりも大きい。
そこで、無線通信確立の条件が成立し、携帯端末50はMFP10aと無線通信を確立する。
このように、この実施形態では、電波強度の変化量に関する条件を加えることにより、オフィス環境の事情によりユーザーが真直ぐに目的のMFP10に進めない場合等において、MFP10aとMFP10bの電波強度の差が大きいという条件だけでMFP10を特定する場合の誤ったMFPを特定してしまうという不都合を回避でき、ユーザーが意図するMFP10を的確に特定することが可能となる。
(実施形態3)
図7及び図8に示した実施形態1では、各MFP10の電波強度の差が所定の規定値を超えることを条件に無線通信の確立を行ったが、MFP10と連携する動作モードによっては、なるべく遠い距離から無線通信を行いたい場合がある。
そこでこの実施形態3では、携帯端末50で受け付けられた動作モードに応じて電波強度の規定値を変更する制御を行うようになっている。この制御について図11のフローチャートを用いて説明する。
携帯端末50において、ステップS51で、MFP10から出力されるBLE通信用の電波(アドバタイジングデータ)が受信される。ステップS52においては、MFP10からの当該電波の強度が所定の閾値TH以上か否かが近接判定処理として判定される。
MFP10からの電波強度が所定の閾値THより小さい場合(ステップS52でNO)には、ステップS51からの処理を繰り返し、電波強度が所定の閾値TH以上であると(ステップS52でYES)、ステップS53で、電波強度が所定の閾値TH以上のMFP10の数が1台であるか判断する。
電波強度が閾値以上のMFPが1台の場合は(ステップS53でYES)、ステップS60に進み、そのMFP10と無線通信の確立処理を行う。電波強度が閾値TH以上のMFP10が複数台の場合は(ステップS53でNO)、ステップS54に進む。
ステップS54以後では、携帯端末50でユーザーにより設定されるMFP10と連携する動作モードを確認し、動作モードに応じた電波強度差の規定値を設定する。具体的にはまずステップS54で、動作モードがプリントモードか否かを確認し、プリントモードであれば(ステップS54でYES)、ステップS56で規定値にプリントモードの規定値をセットしたのち、ステップS59に進む。なお、動作モードに応じた電波強度差の規定値は予め設定され、携帯端末50の格納部55等に格納されている。
ステップS54で動作モードがプリントモードで無い場合は(ステップS54でNO)、ステップS55でスキャンモードか否かを確認する。動作モードがスキャンモードの場合は(ステップS55でYES)、ステップS57でスキャンモードの電波強度差の規定値をセットしたのち、ステップS59に進む。ステップS55で動作モードがスキャンモードでない場合は(ステップS55でNO)、ステップS58で所定の記憶領域であるボックス(BOX)へデータを保存するボックス(BOX)保存モードの規定値をセットしたのち、ステップS59に進む。
こうして、ユーザーが意図する動作モードに対応する電波強度差の規定値がセットされた後、ステップS59で、最も電波強度の大きいMFP10の電波強度と、他のMFP10の電波強度の差を算出し、その算出した電波強度の差が、動作モードに応じて設定された規定値を超えたかを判断する。電波強度の差が規定値を超えない場合には(ステップS59でNO)、無線通信の確立は行わずステップS51に戻ってステップS51からの処理を繰り返す。電波強度の差が、規定値を超えた場合には(ステップS59でYES)、ステップS60で、最も電波強度の大きなMFP10と携帯端末50との間でBLE通信による無線通信を確立する。
MFP10との間のBLE通信が確立すると、携帯端末50はステップS61で、MFP10との間で所定の処理が実行される。MFP10は、自装置(MFP10)のIPアドレス等の各種情報を、BLE通信を介して携帯端末50に送信する。携帯端末50は、当該MFP10のIPアドレス等の各種情報を取得し、当該IPアドレス等に基づきMFP10と携帯端末50との間の無線LANによる通信を確立する。そして、ユーザーの所望の処理に要する各種データの授受が無線LANを介して行われ、当該所望の処理が実行される。たとえば、携帯端末50に格納されている印刷対象ファイルの印刷をユーザーが希望する場合、印刷データが携帯端末50からMFP10へと無線LANを介して送信され、MFP10において当該印刷データに対する印刷処理が実行される。
図12は図10で説明したフローチャートの制御を実施する時の説明図である。
図6に示した場合と同様に、MFP10aとMFP10bの2台が並んで配置されており、それぞれのMFP10a、10bからほぼ等距離に位置しているユーザーXが、MFP10bを使用するためにMFP10bに接近する場合の例を示している。
ユーザーXはMFP10aを使用するためにMFP10a、MFP10bに近づくと、携帯端末50はそれぞれのMFP10a、10bの電波強度の確認を行う。
ユーザーX(携帯端末50)がMFP10a、10bに近づき、それぞれのMFP10a、10bの電波強度が所定の閾値TH以上になると、電波強度の大きいMFPと他のMFPとの電波強度の差を算出するが、この時の規定値を携帯端末50で受け付けられたMFP10bと連携する動作モードに応じて設定する。
この例では、動作モードを、プリントモード、スキャンモード、BOX保存モードの3つの規定値を設けており、プリントモード時の規定値が電波強度差の最も小さい数値に設定され、スキャンモードの規定値が次に小さい数値に設定され、逆にBOX保存モードの規定値が電波強度差の最も大きな数値に設定されている。
これらの規定値は、携帯端末50とMFP10が通信を開始してからMFP10が動作を完了するまでの時間に基づいて設定されており、プリントモードではデータ送信後にMFP10の画像形成エンジンを起動するのに時間がかかるために、携帯端末50とMFP10が比較的に離れた位置でも電波強度差が規定値を越えやすい数値に設定し、逆にボックス保存モードでは、画像形成エンジンを起動することなく動作を実行できることから、より確実に目標のMFP10を特定するために、電波強度差の規定値には大きめの数値を設定する。
以上のように、上記実施形態3に係る動作においては、MFP10aとMFP10bの電波強度差の規定値を、携帯端末50で設定されMFP10に対して指示する動作モードに応じて変化させることで、よりユーザーの利便性を高めつつ的確にユーザーの意図するMFP10を特定することが可能となる。
図11及び図12に示した実施形態では、携帯端末50で設定されMFP10に指示する動作モードに応じて電波強度差を判断する規定値の値を変化させる場合を説明したが、動作モード以外の他の条件に応じて電波強度差の規定値を変えても良い。
例えば、ユーザーの意図した連携対象のMFP10の動作状態や、携帯端末50からMFP10への転送データ量に基づいて、電波強度差の規定値を変更しても良い。
動作状態については、連携対象のMFP10が省電力モード中である場合は、データ送信した後に省電力状態から待機状態に移行するまでに時間を要するために、省電力モード中のMFP10が存在する場合は前述のプリントモード時と同様に、携帯端末50とMFP10が比較的離れた位置でも電波強度差が規定値を越えやすい様に、省電力モード中のMFP10が存在しない場合よりも規定値の数値を小さい値に設定する。
また、各MFP10が使用中か否かの情報を取得し、使用中のMFP10が存在する場合は、前記第2の値を、使用中のMFP10が存在しない場合より大きい値に設定することで、携帯端末50と使用中のMFP10との不用意な接続を防止するものとしても良い。
転送データ量の場合、連携対象のMFP10にデータ量の多いデータを転送する場合、データ転送時間を要する為に、前述のプリントモード時と同様に、携帯端末50とMFP10が比較的離れた位置でも電波強度差が規定値を越えやすい様に、データ転送料が少ない場合よりも規定値の数値を小さい値に設定する。このような制御を行うことで、よりユーザーの利便性を高めつつ的確にユーザーの意図するMFP10を特定することが可能となる。
(実施形態4)
次に、この発明の更に他の実施形態を図13及び図14を参照して説明する。この実施形態では、省電力モード中のMFP10が存在する場合には、携帯端末50からの指示により強制的に起動すると共に、起動したMFP10がユーザーの意図するMFPでなかった場合は、携帯端末50からの指示により再度省電力モードに移行させるようになっている。
図13は携帯端末50の動作を示すフローチャートである。
携帯端末50において、ステップS71で、MFP10から出力されるBLE通信用の電波(アドバタイジングデータ)が受信される。ステップS72においては、MFP10からの当該電波の強度が所定の閾値TH以上か否かが近接判定処理として判定される。
MFP10からの電波強度が所定の閾値THより小さい場合(ステップS72でNO)には、ステップS71からの処理を繰り返し、電波強度が所定の閾値TH以上であると(ステップS72でYES)、ステップS73で、電波強度が所定の閾値TH以上のMFP10の数が1台であるか判断する。
電波強度が閾値以上のMFPが1台の場合は(ステップS73でYES)、ステップS77に進み、そのMFP10と無線通信の確立処理を行う。電波強度が閾値TH以上のMFP10が複数台の場合は(ステップS73でNO)、ステップS74に進む。
ステップS74では、電波強度が閾値TH以上のMFP10の装置情報を、ステップS71で受信したアドバタイジングデータの中から抽出し、それぞれのMFP10が省電力モード中であるか否か判断する。MFP10が省電力モード中でない場合には(ステップS74でNO)、ステップS76に進む。MFP10が省電力モード中である場合は(ステップS74でYES)、ステップS75で、そのMFP10に対して省電力モードから通常モードへ起動させるための起動通知(起動指示)を行い起動させたのち、ステップS76に進む。
ステップS76では、最も電波強度の大きいMFPの電波強度と、他のMFPの電波強度の差を算出し、その算出したいずれかの電波強度の差が、予め設定された規定値(第2の値)を超えたか否かを判断する。
電波強度の差が規定値を超えない場合には(ステップS76でNO)、無線通信の確立は行わずステップS71からの処理を繰り返す。規定値を超えた場合には(ステップS76でYES)、最も電波強度の大きなMFP10を、ユーザーが使用を意図したMFPと特定する。そしてステップS77で、特定したMFP10との間でBLE通信による無線通信を確立する。BLE通信が確立されると、MFP10は、自装置(MFP10)のIPアドレス等の各種情報を、BLE通信を介して携帯端末50に送信する。
ステップS78で、通信を確立しないMFP10であって、ステップS75で省電力モードから起動させたMFP10がある場合には、そのMFP10に対して省電力移行通知を行い、再度省電力モードへの移行を指示する。
MFP10との間のBLE通信が確立すると、携帯端末50はステップS79で、MFP10との間で所定の処理が実行される。MFP10は、自装置(MFP10)のIPアドレス等の各種情報を、BLE通信を介して携帯端末50に送信する。携帯端末50は、当該MFP10のIPアドレス等の各種情報を取得し、当該IPアドレス等に基づきMFP10と携帯端末50との間の無線LANによる通信を確立する。そして、ユーザーの所望の処理に要する各種データの授受が無線LANを介して行われ、当該所望の処理が実行される。たとえば、携帯端末50に格納されている印刷対象ファイルの印刷をユーザーが希望する場合、印刷データが携帯端末50からMFP10へと無線LANを介して送信され、MFP10において当該印刷データに対する印刷処理が実行される。
図14は図13で説明したフローチャートの制御を実施する時の説明図である。
図6に示した場合と同様に、MFP10aとMFP10bの2台が並んで配置されており、それぞれのMFP10a、10bからほぼ等距離に位置しているユーザーXが、MFP10aを使用するためにMFP10aに接近する場合の例を示している。また、この例ではMFP10bが省電力モードになっているとする。
図14(A)に示すように、ユーザーXはMFP10aを使用するためにMFP10a、MFP10bに近づくと、携帯端末50はそれぞれのMFP10a、10bの電波強度の確認を行う。携帯端末50は各MFP10a、10bから装置情報を取得している。
ユーザーX(携帯端末50)がMFP10a、10bに近づき、MFP10a、10bの電波強度が所定の閾値TH以上になると、省電力モード中のMFP10bに起動通知を発行紙起動させる。
その後、図14(B)に示すように、更にMFP10a、10bに接近し、意図するMFP10aと通信確立した時点で、通信確立しない他のMFP10のうち、起動通知により省電力モードから起動したMFP10bに対して、省電力モードへの移行通知を発行し、再度省電力モードに移行させる。
ユーザーが意図したMFP10が省電力モード中であった場合、データの送信後にMFP10が起動するまでに時間を要するたことから、通信の確立前にMFP10を起動させるものとした。しかし、通信を確立しないMFP換言すればユーザーが使用を意図していないMFP10を起動させた場合には、通信確立時点で、再度省電力モードに移行させることで、システム全体の電力消費を抑えつつ、ユーザーが意図した連携対象のMFP10を的確に特定することが可能となる。
(その他の実施形態)
以上説明した実施形態では、MFP10と携帯端末50とが所定の電波強度TH以上の範囲内にある場合に、携帯端末50は全てのMFP10を電波強度の差の算出対象として電波強度の差を算出したが、携帯端末装置50は、電波強度の差を判断する時に、各MFP10から該MFPの状態を示す装置情報を取得し、取得した装置情報に基づいてMFP10が使用中であると判定された場合には、そのMFP10に対しては検出した電波強度を無効にする制御、つまり電波強度の差を算出しない制御を行っても良い。これにより、ユーザーが使用を意図したMFP10が使用中の場合に、携帯端末50がこのMFP10と不用意に通信を確立するのを防止できる。
更に、携帯端末50で設定されるMFP10との連携モード、換言すれば携帯端末装置50がユーザーから受け付けた動作モードと、使用中のMFP10の動作モードとの関係で、MFP10の電波強度を無効にしても良い。例えばMFP10がコピー動作中の時に、携帯端末50で受け付けた動作モードがコピーモードやタッチスキャンモードの場合は、コピー動作中のMFP10のスキャナーは使用することができないので、電波強度を無効にして電波強度差の算出対象から除外するのが良い。一方、携帯端末50から所定の記憶領域であるボックスへデータを保存するボックス保存モードを指示するのであれば、コピー動作中のMFP10であってもスキャナーを使用することはなく問題はないので、電波強度は無効にせず電波強度差の算出対象とするのが良い。なお、使用中のMFP10の動作モードについても、MFP10から取得した装置情報から判定すれば良い。
なお、電波強度が閾値TH以上であるが、各MFP10から比較的遠い位置にあるMFP10については、使用中であってもユーザーが到達するまでには使用が終了する可能性も高くなるので、電波強度は無効にせず電波強度差の算出対象としても良い。具体的には、電波強度が閾値THよりも大きい閾値TH1を規定し、閾値TH以上であるが閾値TH1を超えないMFP10については、使用中(同一動作モードでの使用中を含む)であっても電波強度は無効にせず電波強度差の算出対象としても良い。
また、携帯端末50でMFP10の装置情報を継続して取得し、MFP10が使用中のため電波強度差の算出対象外であっても、使用終了の情報が取得された時点から、電波強度差を算出する構成としても良い。
また、MFP10がジョブを実行中の時にジョブの実行率(動作実行率)、換言すればジョブが実行された割合を、装置情報として携帯端末50に送信し、携帯端末50は受信した実行率が予め設定された所定値以上の場合は、使用終了が近いため電波強度差の算出を行い、実行率が所定値より小さいときは、使用終了までに時間がかかるため電波強度差を算出しない構成としても良い。
また、MFP10が未使用であってもMFP10の前に人が存在することが検出されたときは、MFP10の表示部6bの操作ができないため、あるいはセキュリティの観点から、表示部6bの画面が遷移するような動作モードつまり表示部6bの表示内容が変化するような動作モードでの使用はできないようにするのが望ましい。例えば、携帯端末50を認証するために認証画面を表示させるような認証モードの場合である。
MFP10の前に人が存在することが検出された場合、電波強度を無効にして電波強度差の算出対象から除外し、MFP10の前に人が存在することが検出されなくなった時点から、電波強度差を算出するのが良い。
10 画像処理装置
4 通信部CPU
4a 無線LAN通信部
4b BLE通信部
6b 表示部
8 検知部
9 コントローラ
50 携帯端末装置
54 通信部
55 格納部
59 コントローラ
81 人検知センサ
X ユーザー

Claims (17)

  1. 携帯端末装置と無線通信が可能な複数台の画像処理装置のうちのいずれかの画像処理装置に対してユーザーにより行われた所定の動作モードでの動作指示を受け付ける受付手段と、
    前記携帯端末装置を所持する前記ユーザーの移動に伴って移動する際に、前記各画像処理装置から出力される前記電波強度測定用の電波を受信して、各画像処理装置毎に電波強度を検出する電波強度検出手段と、
    前記電波強度検出手段により検出された電波強度が予め設定された第1の値以上である複数の画像処理装置について、最も電波強度の大きい画像処理装置と他の画像処理装置との電波強度の差を算出する電波強度差算出手段と、
    前記電波強度差算出手段により算出された電波強度の差のうち、何れかの差が予め設定された第2の値を超えたタイミングでの電波強度が最も大きい画像処理装置を、前記受付手段により受け付けられた動作指示を行う画像処理装置として特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された画像処理装置に対し、前記受付手段により受け付けられた動作モードでの動作指示を行う指示手段と、
    を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記電波強度の変化量を検出する変化量検出手段を備え、
    前記特定手段は、最も大きい電波強度における前記変化量検出手段により検出された変化量が、他の画像処理装置の電波強度の変化量と比較して最も大きい場合に、前記最も大きい電波強度の画像処理装置を動作指示を行う画像処理装置として特定する請求項1に記載の携帯端末装置。
  3. 前記動作モードにはプリントモード、スキャンモード、所定の記憶領域であるボックスへデータを保存するボックス保存モードのうちの少なくとも2つが含まれ、
    前記第2の値は各動作モードに応じ、ボックス保存モードが最も大きい値に設定され、スキャンモード、プリントモードの順で小さくなる値に設定されており、
    前記特定手段は、前記受付手段により受け付けられた動作モードに応じた第2の値を用いて、第2の値を超えたタイミングを判定する請求項1または2に記載の携帯端末装置。
  4. 前記携帯端末装置は、前記各画像処理装置が省電力モード中か否かの情報を取得する装置情報取得手段を備え、
    前記第2の値は、省電力モード中の画像処理装置が存在する場合の方が存在しない場合より小さい値に設定され、
    前記特定手段は、前記装置情報取得手段により取得された省電力モード中か否かの情報に応じた第2の値を用いて、第2の値を超えたタイミングを判定する請求項1ないし3の何れかに記載の携帯端末装置。
  5. 前記携帯端末装置は、前記画像処理装置への動作指示に伴って画像処理装置に転送されるデータ量を取得するデータ量取得手段を備え、
    前記第2の値は、転送されるデータ量に応じて複数設定されると共に、転送されるデータ量が少ない場合より多い場合の方が小さい値に設定され、
    前記特定手段は、前記データ量取得手段により取得された転送されるデータ量に応じた第2の値を用いて、第2の値を超えたタイミングを判定する請求項1ないし4の何れかに記載の携帯端末装置。
  6. 前記携帯端末装置は、前記各画像処理装置が使用中か否かの情報を取得する装置情報取得手段を備え、
    前記第2の値は、使用中の画像処理装置が存在する場合の方が存在しない場合より大きい値に設定され、
    前記特定手段は、前記装置情報取得手段により取得された使用中か否かの情報に応じた第2の値を用いて、第2の値を超えたタイミングを判定する請求項1ないし5の何れかに記載の携帯端末装置。
  7. 前記携帯端末装置は、前記各画像処理装置が省電力モード中か否かの情報を取得する装置情報取得手段を備え、
    前記指示手段は、省電力モード中の画像処理装置に対して起動を指示するとともに、起動を指示した画像処理装置が前記特定手段により電波強度が最も大きい画像処理装置として特定されなかった場合は、該画像処理装置に対して省電力モードへの移行を指示する請求項1または2に記載の携帯端末装置。
  8. 前記携帯端末装置は、前記各画像処理装置が使用中か否かの情報を取得する装置情報取得手段を備え、
    前記電波強度差算出手段は、使用中の画像処理装置については電波強度の差を算出しない請求項1または2に記載の携帯端末装置。
  9. 前記電波強度差算出手段は、使用中の画像処理装置であっても、電波強度が前記第1の値以上であるが前記第1の値よりも大きい第2の値を超えない画像処理装置については、電波強度の差を算出する請求項8に記載の携帯端末装置。
  10. 前記携帯端末装置の装置情報取得手段はさらに、使用中の画像処理装置で使用されている動作モードについての情報を取得し、
    使用中の動作モードが前記携帯端末装置の受付手段で受け付けられた動作モードと一致していない場合には、前記電波強度差算出手段は、使用中の画像処理装置については電波強度の差を算出する請求項8または9に記載の携帯端末装置。
  11. 前記電波強度差算出手段は、使用中の画像処理装置の使用が終了した時点から再度電波強度の差を算出する請求項8に記載の携帯端末装置。
  12. 前記携帯端末装置の装置情報取得手段はさらに、使用中の画像処理装置の動作実行率についての情報を取得し、
    前記動作実行率が所定値以上の画像処理装置については、前記電波強度差算出手段は電波強度の差を算出する請求項8または9に記載の携帯端末装置。
  13. 前記携帯端末装置は、前記各画像処理装置を操作するユーザーの存在を検出するユーザー検出手段を備え、
    前記受付手段により受け付けられた動作が、画像処理装置の表示手段の表示内容を変更する動作である場合において、前記ユーザー検出手段により操作するユーザーが存在することが検出された画像処理装置については、前記電波強度差算出手段は電波強度の差を算出しない請求項1または2に記載の携帯端末装置。
  14. 前記携帯端末装置は、前記各画像処理装置が使用中か否かの情報を取得する装置情報取得手段と、前記各画像処理装置を操作するユーザーの存在を検出するユーザー検出手段を備え、
    前記電波強度差算出手段は、使用中でなくてもユーザーが存在することが検出された画像処理装置については電波強度の差を算出せず、ユーザーの存在が検出されなくなった時点で再度電波強度の差を算出する請求項1または2に記載の携帯端末装置。
  15. 携帯端末装置と該携帯端末装置と無線通信が可能な複数台の画像処理装置とを備えた通信システムであって、
    前記各画像処理装置は、
    前記携帯端末装置から指示された動作モードでの動作を実行する実行手段と、
    電波強度測定用の電波を出力する電波出力手段と、
    を備え、
    前記携帯端末装置は、
    前記複数台の画像処理装置のうちのいずれかの画像処理装置に対してユーザーにより行われた所定の動作モードでの動作指示を受け付ける受付手段と、
    該携帯端末装置を所持する前記ユーザーの移動に伴って移動する際に、前記各画像処理装置から出力される前記電波強度測定用の電波を受信して、各画像処理装置毎に電波強度を検出する電波強度検出手段と、
    前記電波強度検出手段により検出された電波強度が予め設定された第1の値以上である複数の画像処理装置について、最も電波強度の大きい画像処理装置と他の画像処理装置との電波強度の差を算出する電波強度差算出手段と、
    前記電波強度差算出手段により算出された電波強度の差のうち、何れかの差が予め設定された第2の値を超えたタイミングでの電波強度が最も大きい画像処理装置を、前記受付手段により受け付けられた動作指示を行う画像処理装置として特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された画像処理装置に対し、前記受付手段により受け付けられた動作モードでの動作指示を行う指示手段と、
    を備えたことを特徴とする通信システム。
  16. 携帯端末装置と該携帯端末装置と無線通信が可能な複数台の画像処理装置とを備えた通信システムで実行される通信方法であって、
    前記各画像処理装置は、
    前記携帯端末装置から指示された動作モードでの動作を実行する実行ステップと、
    電波強度測定用の電波を出力する電波出力ステップと、
    を実行し、
    前記携帯端末装置は、
    前記複数台の画像処理装置のうちのいずれかの画像処理装置に対してユーザーにより行われた所定の動作モードでの動作指示を受け付ける受付ステップと、
    該携帯端末装置を所持する前記ユーザーの移動に伴って移動する際に、前記各画像処理装置から出力される前記電波強度測定用の電波を受信して、各画像処理装置毎に電波強度を検出する電波強度検出ステップと、
    前記電波強度検出手段により検出された電波強度が予め設定された第1の値以上である複数の画像処理装置について、最も電波強度の大きい画像処理装置と他の画像処理装置との電波強度の差を算出する電波強度差算出ステップと、
    前記電波強度差算出ステップにより算出された電波強度の差のうち、何れかの差が予め設定された第2の値を超えたタイミングでの電波強度が最も大きい画像処理装置を、前記受付ステップにより受け付けられた動作指示を行う画像処理装置として特定する特定ステップと、
    前記特定ステップにより特定された画像処理装置に対し、前記受付ステップにより受け付けられた動作モードでの動作指示を行う指示ステップと、
    を実行することを特徴とする通信方法。
  17. ユーザーによって所持されると共にユーザーの移動に伴って移動可能な携帯端末装置のコンピュータに、
    前記携帯端末装置と無線通信が可能な複数台の画像処理装置のうちのいずれかの画像処理装置に対する前記ユーザーによる所定の動作モードでの動作指示を受け付ける受付ステップと、
    前記受付ステップにより動作指示が受け付けられた状態で、前記画像処理装置から出力される前記電波強度測定用の電波を受信して、各画像処理装置毎に電波強度を検出する電波強度検出ステップと、
    前記電波強度検出ステップにより検出された電波強度が予め設定された第1の値以上である複数の画像処理装置について、最も電波強度の大きい画像処理装置と他の画像処理装置との電波強度の差を算出する電波強度差算出ステップと、
    前記電波強度差算出ステップにより算出された電波強度の差のうち、何れかの差が予め設定された第2の値を超えたタイミングでの電波強度が最も大きい画像処理装置を、前記受付ステップにより受け付けられた動作指示を行う画像処理装置として特定する特定ステップと、
    前記特定ステップにより特定された画像処理装置に対し、前記受付ステップにより受け付けられた動作モードでの動作指示を行う指示ステップと、
    を実行させるための通信プログラム。
JP2015111906A 2015-06-02 2015-06-02 携帯端末装置、通信システム、通信方法及び通信プログラム Active JP6264324B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015111906A JP6264324B2 (ja) 2015-06-02 2015-06-02 携帯端末装置、通信システム、通信方法及び通信プログラム
US15/159,869 US10021255B2 (en) 2015-06-02 2016-05-20 Portable terminal device for selecting one of a plurality of output image processing devices by comparing radio wave strengths

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015111906A JP6264324B2 (ja) 2015-06-02 2015-06-02 携帯端末装置、通信システム、通信方法及び通信プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016224781A true JP2016224781A (ja) 2016-12-28
JP6264324B2 JP6264324B2 (ja) 2018-01-24

Family

ID=57452643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015111906A Active JP6264324B2 (ja) 2015-06-02 2015-06-02 携帯端末装置、通信システム、通信方法及び通信プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10021255B2 (ja)
JP (1) JP6264324B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019080302A (ja) * 2017-10-24 2019-05-23 セイコーエプソン株式会社 プログラム、端末装置、警告システム及び警告報知方法
JP2019200741A (ja) * 2018-05-18 2019-11-21 ヤフー株式会社 認証装置、認証方法、認証プログラム及び認証システム

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6222190B2 (ja) * 2015-09-03 2017-11-01 コニカミノルタ株式会社 文書処理装置およびその通信制御方法
JP7039893B2 (ja) * 2017-09-06 2022-03-23 セイコーエプソン株式会社 電子機器及び通信システム
JP6932586B2 (ja) * 2017-09-14 2021-09-08 キヤノン株式会社 情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラム
WO2020066018A1 (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 三菱電機株式会社 空気調和システムおよびアプリケーションプログラム
JP2021024120A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 キヤノン株式会社 印刷装置、通信装置、制御方法及びプログラム
JP2022175287A (ja) * 2021-05-13 2022-11-25 キヤノン株式会社 撮像装置、その制御方法及びプログラム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012191301A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Seiko Epson Corp 情報処理装置、プログラム、及び無線印刷方法
JP2014178732A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Nec Platforms Ltd デバイス接続システム、携帯端末、デバイス接続方法及びデバイス接続プログラム
JP2015200989A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 スター精密株式会社 携帯端末を用いた情報処理装置の制御システム、携帯端末、情報処理装置の制御方法および制御用プログラム
JP2016186433A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 ブラザー工業株式会社 通信機器とそのためのコンピュータプログラム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011120144A (ja) 2009-12-07 2011-06-16 Canon Inc ネットワークシステム
JP2013055543A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Nintendo Co Ltd 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム
JP5690801B2 (ja) * 2012-11-16 2015-03-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置、印刷システム、及び電子機器
JP6119431B2 (ja) * 2013-05-31 2017-04-26 ブラザー工業株式会社 無線通信装置及び無線通信方法
KR20150114190A (ko) * 2014-04-01 2015-10-12 삼성전자주식회사 전자 기기, 관리 서버, 화상형성시스템 및 인쇄 제어 방법
US10356613B2 (en) * 2015-02-27 2019-07-16 Ricoh Company, Ltd. Information processing device and information processing system that executes a process based on a user operation received from an operator
JP6456247B2 (ja) * 2015-05-29 2019-01-23 株式会社沖データ 画像形成装置、装置設定方法及び装置設定プログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012191301A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Seiko Epson Corp 情報処理装置、プログラム、及び無線印刷方法
JP2014178732A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Nec Platforms Ltd デバイス接続システム、携帯端末、デバイス接続方法及びデバイス接続プログラム
JP2015200989A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 スター精密株式会社 携帯端末を用いた情報処理装置の制御システム、携帯端末、情報処理装置の制御方法および制御用プログラム
JP2016186433A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 ブラザー工業株式会社 通信機器とそのためのコンピュータプログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019080302A (ja) * 2017-10-24 2019-05-23 セイコーエプソン株式会社 プログラム、端末装置、警告システム及び警告報知方法
JP7192275B2 (ja) 2017-10-24 2022-12-20 セイコーエプソン株式会社 プログラム、端末装置、警告システム及び警告報知方法
JP2019200741A (ja) * 2018-05-18 2019-11-21 ヤフー株式会社 認証装置、認証方法、認証プログラム及び認証システム
JP7240104B2 (ja) 2018-05-18 2023-03-15 ヤフー株式会社 認証装置、認証方法、認証プログラム及び認証システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6264324B2 (ja) 2018-01-24
US20160360049A1 (en) 2016-12-08
US10021255B2 (en) 2018-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6264324B2 (ja) 携帯端末装置、通信システム、通信方法及び通信プログラム
JP6590486B2 (ja) プログラム、方法、通信端末
JP6217686B2 (ja) 携帯端末、プログラムおよび通信システム
JP2010219680A (ja) 情報処理システム、情報処理装置、通信装置、画像形成システム及び画像形成装置
JP2017097410A (ja) 画像形成システム、画像形成装置およびプログラム
JP2016197335A (ja) 画像形成システム、携帯端末およびプログラム
JP2015032057A (ja) 情報処理装置、プログラム及び情報処理システム
US10237426B2 (en) Information processing apparatus that executes a desired wireless communication, control method of information processing apparatus, and storage medium
JP2017063389A (ja) 通信装置、通信システムおよびアプリケーションプログラム
JP2017112558A (ja) 画像処理システム、画像処理装置およびプログラム
JP5825085B2 (ja) 無線通信装置
JP6425600B2 (ja) 情報処理装置及びその制御方法、プログラム
JP5861821B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システム及びプログラム
JP2016063435A (ja) スキャンジョブ実行システム、画像処理装置、スキャンジョブ実行方法及びプログラム
JP7321903B2 (ja) 画像形成装置
JP6818532B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP2014213593A (ja) 画像形成装置、印刷指示装置および画像形成システム
JP2018186458A (ja) 画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法
JP6071489B2 (ja) 通信システム及び実行方法
JP2018029222A (ja) 情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP6819511B2 (ja) アドレス帳表示システム、電子機器、アドレス帳表示プログラム
JP6743918B2 (ja) 画像形成システム、携帯端末およびプログラム
US9781298B2 (en) Image processing apparatus communicable with mobile information terminal
JP6264813B2 (ja) 操作支援プログラム、通信端末、および処理装置
JP6493605B2 (ja) 画像形成システム、携帯端末およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6264324

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150