JP2017112558A - 画像処理システム、画像処理装置およびプログラム - Google Patents

画像処理システム、画像処理装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】2台以上の携帯端末を準備できない場合であっても、画像処理装置の表示部と携帯端末の表示部とのうちの特定の表示部に複数の画面が表示される際におけるユーザの操作性の低下を回避することが可能な技術を提供する。
【解決手段】画像処理装置(MFP)10と携帯端末50との無線通信接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25に複数の画面(たとえば印刷設定画面210とヘルプ画面250との2つの画面)が表示されている場合、当該複数の画面のうちの一部の画面(たとえばヘルプ画面250)が携帯端末50における新たな表示内容として決定され、残余の画面(印刷設定画面210)がMFP10における新たな表示内容として決定される。携帯端末50は、当該一部の画面(ヘルプ画面250)を携帯端末50のタッチパネル75に表示し、MFP10は、当該残余の画面(印刷設定画面210)をMFP10のタッチパネル25に表示する。
【選択図】図5

Description

本発明は、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))などの画像処理装置を備える画像処理システム、およびそれに関連する技術に関する。
画像処理装置(画像形成装置等)の表示部において、複数の画面が表示されることがある。
たとえば、特許文献1においては、画像形成装置の表示部(液晶表示部)に設定画面が表示されている際にヘルプキーが押下されると、当該設定画面に加えてヘルプ画面が、画像形成装置の表示部に表示される。
また、携帯端末の表示部においても、複数の画面が表示されることがある。
たとえば、特許文献2においては、画像形成装置の表示部に表示される操作画面に係る操作画面データを携帯端末の表示部に表示して当該画像形成装置を操作する技術が記載されている。このような技術においては、画像形成装置の表示部にて複数の画面が表示される場合と同様に、当該画像形成装置を操作する携帯端末の表示部においても、画像形成装置からの操作画面データに基づき複数の画面が表示され得る。
特開2011−223051号公報 特開2014−197361号公報
ところで、画像形成装置の表示部あるいは携帯端末の表示部において複数の画面が表示される場合、ユーザの操作性が低下する。
たとえば、画像形成装置の表示部に設定画面とヘルプ画面との2つの画面が表示される場合において、当該ヘルプ画面が設定画面に重畳しているときには、ユーザは、当該設定画面におけるヘルプ画面との重畳部分の表示内容を確認(視認)することができない。その結果、当該設定画面に対するユーザの操作性が低下する。
また、画像形成装置からの画面データを携帯端末の表示部に表示する技術においても、同様に、携帯端末の表示部において設定画面とヘルプ画面とが互いに重なり合って表示されている場合、ユーザは、当該設定画面におけるヘルプ画面との重畳部分の表示内容を確認(視認)することができず、ユーザの操作性が低下する。
このように、画像形成装置の表示部あるいは携帯端末の表示部において複数の画面が表示される場合、ユーザの操作性が低下する。
このような問題に対して、特許文献2に記載の技術では、2台の携帯端末を準備し、一方の携帯端末の表示部に表示されている画面構成要素を一方の携帯端末と他方の携帯端末とに分離して表示させることにより、複数の画面が表示されることに起因してユーザの操作性が低下する問題を解決している。
しかしながら、必ずしも2台の携帯端末を準備できるとは限らない。たとえば1台の携帯端末しか準備できない場合は、画像形成装置の表示部と携帯端末の表示部とのうちの特定の表示部に複数の画面が表示されることに起因してユーザの操作性が低下する、という問題は依然として存在する。
そこで、本願発明は、2台以上の携帯端末を準備できない場合であっても、画像処理装置の表示部と携帯端末の表示部とのうちの特定の表示部に複数の画面が表示される際におけるユーザの操作性の低下を回避することが可能な技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、画像処理システムであって、画像処理装置と前記画像処理装置と通信可能な携帯端末と、を備え、前記画像処理装置は、前記携帯端末との無線通信接続を確立する通信手段と、前記画像処理装置の表示手段と前記携帯端末の表示手段との両表示手段のうちの特定の表示手段に表示されている画面の数に応じて前記両表示手段における新たな表示内容を決定する表示内容決定処理を行う決定手段と、前記表示内容決定処理の決定内容に基づき、前記画像処理装置の表示手段における表示内容を制御する第1の表示制御手段と、前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面に関する画面情報を前記携帯端末に送信する通信制御手段と、を有し、前記携帯端末は、前記画像処理装置からの前記画面情報に基づき、前記携帯端末の表示手段における表示内容を制御する第2の表示制御手段、を有し、前記無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段に複数の画面が表示されている、と判定される場合、前記画像処理装置の前記決定手段は、前記複数の画面のうちの一部の画面を前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定するとともに、前記複数の画面のうちの残余の画面を前記画像処理装置の表示手段における新たな表示内容として決定し、前記画像処理装置の前記通信制御手段は、前記表示内容決定処理の決定内容に基づき前記一部の画面に関する情報を前記画面情報として前記携帯端末に送信し、前記携帯端末の前記第2の表示制御手段は、前記一部の画面を前記携帯端末の表示手段に表示し、前記画像処理装置の前記第1の表示制御手段は、前記表示内容決定処理の決定内容に基づき前記残余の画面を前記画像処理装置の表示手段に表示することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る画像処理システムにおいて、前記無線通信接続は、近距離無線通信による接続を含み、前記画像処理装置の前記決定手段は、前記近距離無線通信によって前記画像処理装置と前記携帯端末との接続が確立されたことを条件として、前記表示内容決定処理を行うことを決定することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明に係る画像処理システムにおいて、前記特定の表示手段は、前記画像処理装置の表示手段であり、前記携帯端末には、前記画像処理装置の表示手段に表示される操作画面を用いて前記画像処理装置を遠隔操作するための第1のアプリケーションと、前記操作画面とは異なる独自の画面をも用いて前記画像処理装置にジョブを実行させるための第2のアプリケーションとがインストールされており、前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面は、前記第1のアプリケーションを用いて前記携帯端末の表示手段に表示され、前記画像処理装置の前記通信制御手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段としての前記画像処理装置の表示手段に前記複数の画面が表示されている場合、前記無線通信接続が確立された際における前記携帯端末でのアプリケーションの起動状態を前記携帯端末に問い合わせて取得し、前記画像処理装置の前記決定手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記第2のアプリケーションが前記携帯端末にて起動されていない旨が、前記携帯端末から取得された前記起動状態に基づき判定されることを条件に、前記表示内容決定処理を行うことを決定することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2の発明に係る画像処理システムにおいて、前記特定の表示手段は、前記画像処理装置の表示手段であり、前記携帯端末には、前記画像処理装置の表示手段に表示される操作画面を用いて前記画像処理装置を遠隔操作するための第1のアプリケーションと、前記操作画面とは異なる独自の画面をも用いて前記画像処理装置にジョブを実行させるための第2のアプリケーションとがインストールされており、前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面は、前記第1のアプリケーションを用いて前記携帯端末の表示手段に表示され、前記画像処理装置の前記通信制御手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段としての前記画像処理装置の表示手段に前記複数の画面が表示されている場合、前記無線通信接続が確立された際における前記携帯端末でのアプリケーションの起動状態を前記携帯端末に問い合わせて取得し、前記画像処理装置の前記第1の表示制御手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記第2のアプリケーションが前記携帯端末にて起動されている場合において、前記画像処理装置の表示手段に前記複数の画面が表示されているときには、前記表示内容決定処理を行うべきか否かを指定するための選択画面を前記画像処理装置の表示手段に表示し、前記画像処理装置の前記決定手段は、前記表示内容決定処理を行うべきでない旨が前記選択画面に関するユーザ操作によって指定されると、前記第2のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行わないことを決定し、前記表示内容決定処理を行うべき旨が前記ユーザ操作によって指定されると、前記第2のアプリケーションが前記携帯端末にて起動されている場合であっても、前記第1のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行うことを決定することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項2の発明に係る画像処理システムにおいて、前記特定の表示手段は、前記画像処理装置の表示手段であり、前記携帯端末には、前記画像処理装置の表示手段に表示される操作画面を用いて前記画像処理装置を遠隔操作するための第1のアプリケーションと、前記操作画面とは異なる独自の画面をも用いて前記画像処理装置にジョブを実行させるための第2のアプリケーションとがインストールされており、前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面は、前記第1のアプリケーションを用いて前記携帯端末の表示手段に表示され、前記画像処理装置は、前記無線通信接続が確立された際に前記携帯端末にて自動起動すべきアプリケーションである接続時起動アプリケーションを、予め指定する指定手段、をさらに有し、前記画像処理装置の前記決定手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記第1のアプリケーションと前記第2のアプリケーションとのいずれもが前記携帯端末にて起動されていない場合、前記接続時起動アプリケーションの指定内容に応じたアプリケーションを起動すべきことを決定するとともに、前記表示内容決定処理を行うか否かを判定し、前記第1のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、前記表示内容決定処理を行うことを決定し、前記第2のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、前記表示内容決定処理を行わないことを決定することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項2の発明に係る画像処理システムにおいて、前記特定の表示手段は、前記画像処理装置の表示手段であり、前記携帯端末には、前記画像処理装置の表示手段に表示される操作画面を用いて前記画像処理装置を遠隔操作するための第1のアプリケーションと、前記操作画面とは異なる独自の画面をも用いて前記画像処理装置にジョブを実行させるための第2のアプリケーションとがインストールされており、前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面は、前記第1のアプリケーションを用いて前記携帯端末の表示手段に表示され、前記画像処理装置は、前記無線通信接続が確立された際に前記携帯端末にて自動起動すべきアプリケーションである接続時起動アプリケーションを、予め指定する指定手段、をさらに有し、前記無線通信接続が確立された際に前記第1のアプリケーションと前記第2のアプリケーションとの両アプリケーションのいずれもが前記携帯端末にて起動されておらず、且つ前記第1のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、前記画像処理装置の前記決定手段は、前記第1のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行うことを決定し、前記無線通信接続が確立された際に前記両アプリケーションのいずれもが前記携帯端末にて起動されておらず、且つ前記第2のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合において、前記画像処理装置の表示手段に単一の画面のみが表示されているときには、前記画像処理装置の前記決定手段は、前記第2のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行わないことを決定し、前記無線通信接続が確立された際に前記両アプリケーションのいずれもが前記携帯端末にて起動されておらず、且つ前記第2のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合において、前記画像処理装置の表示手段に前記複数の画面が表示されているときには、前記画像処理装置の前記第1の表示制御手段は、前記表示内容決定処理を行うべきか否かを指定するための選択画面を前記画像処理装置の表示手段に表示し、前記表示内容決定処理を行うべきでない旨が前記選択画面に関するユーザ操作によって指定されると、前記画像処理装置の前記決定手段は、前記第2のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行わないことを決定し、前記表示内容決定処理を行うべき旨が前記ユーザ操作によって指定されると、前記画像処理装置の前記決定手段は、前記第2のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合であっても、前記第2のアプリケーションを起動せずに前記第1のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行うことを決定することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかの発明に係る画像処理システムにおいて、前記画像処理装置の前記決定手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段に前記複数の画面が重なって表示されている場合に、前記一部の画面を前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定するとともに、前記残余の画面を前記画像処理装置の表示手段における新たな表示内容として決定することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7の発明に係る画像処理システムにおいて、前記画像処理装置の前記決定手段は、所定の種類の画面が前記複数の画面に含まれることを条件として、前記一部の画面を前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定するとともに、前記残余の画面を前記画像処理装置の表示手段における新たな表示内容として決定することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1から請求項8のいずれかの発明に係る画像処理システムにおいて、前記画像処理装置の前記決定手段は、前記画像処理装置の表示手段の画面サイズと前記携帯端末の表示手段の画面サイズとを比較し、前記複数の画面のうち最も大きい表示サイズの画面を、前記画像処理装置と前記携帯端末とのうち比較的大きな画面サイズの表示手段を有する装置に表示することを決定することを特徴とする。
請求項10の発明は、携帯端末と通信可能な画像処理装置であって、前記携帯端末との無線通信接続を確立する通信手段と、前記画像処理装置の表示手段と前記携帯端末の表示手段との両表示手段のうちの特定の表示手段に表示されている画面の数に応じて前記両表示手段における新たな表示内容を決定する表示内容決定処理を行う決定手段と、前記表示内容決定処理の決定内容に基づき、前記画像処理装置の表示手段における表示内容を制御する表示制御手段と、前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面に関する画面情報を前記携帯端末に送信する通信制御手段と、を備え、前記無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段において複数の画面が表示されている、と判定される場合、前記決定手段は、前記複数の画面のうちの一部の画面を前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定するとともに、前記複数の画面のうちの残余の画面を前記画像処理装置の表示手段における新たな表示内容として決定し、前記通信制御手段は、前記表示内容決定処理の決定内容に基づき前記一部の画面に関する情報を前記画面情報として前記携帯端末に送信し、前記表示制御手段は、前記表示内容決定処理の決定内容に基づき前記残余の画面を前記画像処理装置の表示手段に表示することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10の発明に係る画像処理装置において、前記無線通信接続は、近距離無線通信による接続を含み、前記決定手段は、前記近距離無線通信によって前記画像処理装置と前記携帯端末との接続が確立されたことを条件として、前記表示内容決定処理を行うことを決定することを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項11の発明に係る画像処理装置において、前記特定の表示手段は、前記画像処理装置の表示手段であり、前記携帯端末には、前記画像処理装置の表示手段に表示される操作画面を用いて前記画像処理装置を遠隔操作するための第1のアプリケーションと、前記操作画面とは異なる独自の画面をも用いて前記画像処理装置にジョブを実行させるための第2のアプリケーションとがインストールされており、前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面は、前記第1のアプリケーションを用いて前記携帯端末の表示手段に表示され、前記通信制御手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段としての前記画像処理装置の表示手段に前記複数の画面が表示されている場合、前記無線通信接続が確立された際における前記携帯端末でのアプリケーションの起動状態を前記携帯端末に問い合わせて取得し、前記決定手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記第2のアプリケーションが前記携帯端末にて起動されていない旨が、前記携帯端末から取得された前記起動状態に基づき判定されることを条件に、前記表示内容決定処理を行うことを決定することを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項11の発明に係る画像処理装置において、前記特定の表示手段は、前記画像処理装置の表示手段であり、前記携帯端末には、前記画像処理装置の表示手段に表示される操作画面を用いて前記画像処理装置を遠隔操作するための第1のアプリケーションと、前記操作画面とは異なる独自の画面をも用いて前記画像処理装置にジョブを実行させるための第2のアプリケーションとがインストールされており、前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面は、前記第1のアプリケーションを用いて前記携帯端末の表示手段に表示され、前記通信制御手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段としての前記画像処理装置の表示手段に前記複数の画面が表示されている場合、前記無線通信接続が確立された際における前記携帯端末でのアプリケーションの起動状態を前記携帯端末に問い合わせて取得し、前記表示制御手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記第2のアプリケーションが前記携帯端末にて起動されている場合において、前記画像処理装置の表示手段に前記複数の画面が表示されているときには、前記表示内容決定処理を行うべきか否かを指定するための選択画面を前記画像処理装置の表示手段に表示し、前記決定手段は、前記表示内容決定処理を行うべきでない旨が前記選択画面に関するユーザ操作によって指定されると、前記第2のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行わないことを決定し、前記表示内容決定処理を行うべき旨が前記ユーザ操作によって指定されると、前記第2のアプリケーションが前記携帯端末にて起動されている場合であっても、前記第1のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行うことを決定することを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項11の発明に係る画像処理装置において、前記特定の表示手段は、前記画像処理装置の表示手段であり、前記携帯端末には、前記画像処理装置の表示手段に表示される操作画面を用いて前記画像処理装置を遠隔操作するための第1のアプリケーションと、前記操作画面とは異なる独自の画面をも用いて前記画像処理装置にジョブを実行させるための第2のアプリケーションとがインストールされており、前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面は、前記第1のアプリケーションを用いて前記携帯端末の表示手段に表示され、前記画像処理装置は、前記無線通信接続が確立された際に前記携帯端末にて自動起動すべきアプリケーションである接続時起動アプリケーションを、予め指定する指定手段、をさらに備え、前記決定手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記第1のアプリケーションと前記第2のアプリケーションとのいずれもが前記携帯端末にて起動されていない場合、前記接続時起動アプリケーションの指定内容に応じたアプリケーションを起動すべきことを決定するとともに、前記表示内容決定処理を行うか否かを判定し、前記第1のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、前記表示内容決定処理を行うことを決定し、前記第2のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、前記表示内容決定処理を行わないことを決定することを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項11の発明に係る画像処理装置において、前記特定の表示手段は、前記画像処理装置の表示手段であり、前記携帯端末には、前記画像処理装置の表示手段に表示される操作画面を用いて前記画像処理装置を遠隔操作するための第1のアプリケーションと、前記操作画面とは異なる独自の画面をも用いて前記画像処理装置にジョブを実行させるための第2のアプリケーションとがインストールされており、前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面は、前記第1のアプリケーションを用いて前記携帯端末の表示手段に表示され、前記画像処理装置は、前記無線通信接続が確立された際に前記携帯端末にて自動起動すべきアプリケーションである接続時起動アプリケーションを、予め指定する指定手段、をさらに備え、前記無線通信接続が確立された際に前記第1のアプリケーションと前記第2のアプリケーションとの両アプリケーションのいずれもが前記携帯端末にて起動されておらず、且つ前記第1のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、前記決定手段は、前記第1のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行うことを決定し、前記無線通信接続が確立された際に前記両アプリケーションのいずれもが前記携帯端末にて起動されておらず、且つ前記第2のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合において、前記画像処理装置の表示手段に単一の画面のみが表示されているときには、前記決定手段は、前記表示内容決定処理を行わないこと及び前記第2のアプリケーションを起動すべきことを決定し、前記無線通信接続が確立された際に前記両アプリケーションのいずれもが前記携帯端末にて起動されておらず、且つ前記第2のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合において、前記画像処理装置の表示手段に前記複数の画面が表示されているときには、前記表示制御手段は、前記表示内容決定処理を行うべきか否かを指定するための選択画面を前記画像処理装置の表示手段に表示し、前記表示内容決定処理を行うべきでない旨が前記選択画面に関するユーザ操作によって指定されると、前記決定手段は、前記第2のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行わないことを決定し、前記表示内容決定処理を行うべき旨が前記ユーザ操作によって指定されると、前記決定手段は、前記第2のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合であっても、前記第2のアプリケーションを起動せずに前記第1のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行うことを決定することを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項10から請求項15のいずれかの発明に係る画像処理装置において、前記決定手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段に前記複数の画面が重なって表示されている場合に、前記一部の画面を前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定するとともに、前記残余の画面を前記画像処理装置の表示手段における新たな表示内容として決定することを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項16の発明に係る画像処理装置において、前記決定手段は、所定の種類の画面が前記複数の画面に含まれることを条件として、前記一部の画面を前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定するとともに、前記残余の画面を前記画像処理装置の表示手段における新たな表示内容として決定することを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項10から請求項17のいずれかの発明に係る画像処理装置において、前記決定手段は、前記画像処理装置の表示手段の画面サイズと前記携帯端末の表示手段の画面サイズとを比較し、前記複数の画面のうち最も大きい表示サイズの画面を、前記画像処理装置と前記携帯端末とのうち比較的大きな画面サイズの表示手段を有する装置に表示することを決定することを特徴とする。
請求項19の発明は、携帯端末と通信可能な画像処理装置に内蔵されたコンピュータに、a)前記画像処理装置の表示手段と前記携帯端末の表示手段との両表示手段のうちの特定の表示手段に表示されている画面の数を判定するステップと、b)前記特定の表示手段に表示されている画面の数に応じて前記両表示手段における新たな表示内容を決定する表示内容決定処理を行うステップと、c)前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面に関する画面情報を前記携帯端末に送信するステップと、d)前記表示内容決定処理の決定内容に基づき、前記画像処理装置の表示手段における表示内容を制御するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記画像処理装置と前記携帯端末との無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段に複数の画面が表示されている、と前記ステップa)にて判定される場合、前記ステップb)においては、前記複数の画面のうちの一部の画面が前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定されるとともに、前記複数の画面のうちの残余の画面が前記画像処理装置の表示手段における新たな表示内容として決定され、前記ステップc)においては、前記表示内容決定処理の決定内容に基づき前記一部の画面に関する情報が前記画面情報として前記携帯端末に送信され、前記ステップd)においては、前記表示内容決定処理の決定内容に基づき前記残余の画面が前記画像処理装置の表示手段に表示されることを特徴とする。
請求項1から請求項19に記載の発明によれば、画像処理装置と携帯端末との無線通信接続が確立された際に画像処理装置の表示手段と携帯端末の表示手段とのうちの特定の表示手段に複数の画面が表示されている場合、当該複数の画面のうちの一部の画面が携帯端末にて表示され、残余の画面が画像処理装置にて表示される。そのため、ユーザは、当該複数の画面のうちの一部の画面については携帯端末を用いて確認することができ、残余の画面については画像処理装置を用いて確認することができる。したがって、2台以上の携帯端末を準備できない場合であっても、画像処理装置の表示部と携帯端末の表示部とのうちの特定の表示部に複数の画面が表示される際におけるユーザの操作性の低下を回避することが可能である。
また、特に請求項2および請求項11に記載の発明によれば、近距離無線通信によって画像処理装置と携帯端末との接続が確立されたことを条件として、表示内容決定処理を行うことが決定される。したがって、携帯端末のユーザが画像処理装置の近傍に居ることを確認した上で表示内容決定処理を行うことが可能である。
また、特に請求項3および請求項12に記載の発明によれば、画像処理装置の表示手段に表示される操作画面とは異なる独自の画面をも用いて画像処理装置にジョブを実行させるための第2のアプリケーションが携帯端末にて起動されていないことを条件に、表示内容決定処理を行うことが決定される。そのため、第2のアプリケーションが携帯端末にて起動されている場合、第1のアプリケーションを用いて表示内容決定処理の決定内容が携帯端末に表示されることがない。したがって、ユーザは、携帯端末にて起動中の第2のアプリケーションの利用を邪魔されることなく、当該第2のアプリケーションを引き続き利用することが可能である。
また、特に請求項5および請求項14に記載の発明によれば、第2のアプリケーションが接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、表示内容決定処理は行われない。したがって、第2のアプリケーションが接続時起動アプリケーションとして指定されている場合に表示内容決定処理の決定内容が携帯端末の表示手段に表示されることがないので、第2のアプリケーションの利用を邪魔する動作が行われることを回避することが可能である。
画像形成システムを示す図である。 画像形成装置(MFP)の機能ブロックを示す図である。 携帯端末の概略構成を示す機能ブロック図である。 遠隔操作アプリケーションの初期画面を示す図である。 画像形成システムにおける動作等を示す概念図である。 MFPの動作を示すフローチャートである。 携帯端末の動作を示すフローチャートである。 画像形成システムにおける動作の一例を示すタイミングチャートである。 画像形成システムにおける動作の一例を示すタイミングチャートである。 (MFPのタッチパネルにおける)印刷設定画面を示す図である。 (携帯端末のタッチパネルにおける)印刷設定画面を示す図である。 MFPのタッチパネルにおいて印刷設定画面にヘルプ画面が重畳して表示されている様子を示す図である。 (携帯端末のタッチパネルにおける)ヘルプ画面を示す図である。 携帯端末のタッチパネルにおいて印刷設定画面にヘルプ画面が重畳して表示されている様子を示す図である。 第3実施形態に係るMFPの動作を示すフローチャートである。 表示内容決定処理の決定内容等を示す図を示す図である。 ジョブ実行アプリケーションにおける印刷設定画面を示す図である。 ジョブ実行アプリケーションにおけるスキャン設定画面を示す図である。 第3実施形態の変形例に係る表示内容決定処理の決定内容等を示す図を示す図である。 第4実施形態に係る表示内容決定処理の決定内容等を示す図を示す図である。 選択画面を示す図である。 選択画面を示す図である。 MFPのタッチパネルにおいて印刷設定画面にテンキー画面が重畳している様子を示す図である。 (携帯端末のタッチパネルにおける)テンキー画面を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.構成概要>
図1は、本発明に係る画像形成システム1を示す図である。図1に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置10と携帯端末50とを備える。なお、画像形成装置10は、画像処理装置とも称され、画像形成システム1は、画像処理システムとも称される。
画像形成装置10と携帯端末50とは、各種の無線通信技術を用いて互いに無線接続される。たとえば、画像形成装置10と携帯端末50との間の通信には、無線LAN(IEEE 802.11等)による通信、および近距離無線通信が利用され得る。この実施形態では、Bluetooth(登録商標)の拡張規格であるBLE(Bluetooth Low Energy)に基づく通信(「BLE通信」とも称する)が近距離無線通信として用いられる。なお、これに限定されず、NFC(Near Field Communication)などが近距離無線通信として用いられてもよい。
また、携帯端末50には、画像形成装置10のタッチパネル25に表示される操作画面(詳細には当該操作画面と同じ画面)を用いて当該画像形成装置10を遠隔操作するためのアプリケーション(「遠隔操作アプリケーション」)P1が、画像形成装置10との連携を伴う連携用アプリケーションとしてインストールされている。携帯端末50は、当該遠隔操作アプリケーションP1を用いて画像形成装置10(詳細には画像形成装置10のタッチパネル25)を操作(遠隔操作等)することが可能である。
当該遠隔操作アプリケーションP1を用いた画像形成装置10の遠隔操作においては、画像形成装置10のタッチパネル25に表示される操作画面の画面データ(ビットマップ画像データ等)が携帯端末50に送信される。携帯端末50は、画像形成装置10から受信した画面データに基づき当該操作画面(当該操作画面と同じ表示内容を有する画面)を遠隔操作画面(画像形成装置10を遠隔操作するための画面)として携帯端末50のタッチパネル75に表示する。そして、携帯端末50のタッチパネル75に表示された遠隔操作画面に対するユーザの操作入力が受け付けられ、当該操作入力の位置情報(操作位置情報)が携帯端末50から画像形成装置10へと送信される。画像形成装置10においては、携帯端末50からの当該操作位置情報に基づく処理が実行される。そして、画像形成装置10にて実行された処理に応じた新たな画面データが画像形成装置10から携帯端末50へと送信され、携帯端末50は、画像形成装置10からの当該新たな画面データに基づき新たな遠隔操作画面を携帯端末50のタッチパネル75に表示する。このような操作画面データの送受信と当該操作画面に対する操作入力とが繰り返されることによって、携帯端末50を用いた画像形成装置10の遠隔操作が行われる。
なお、携帯端末50を用いて画像形成装置10が遠隔操作されている場合、原則として、画像形成装置10のタッチパネル25には操作画面は表示されない。具体的には、携帯端末50による画像形成装置10の遠隔操作が開始されると、画像形成装置は、原則として、画像形成装置10のタッチパネル25に表示されていた操作画面に代えて、携帯端末50による画像形成装置10の遠隔操作中である旨を示す画面(不図示)を画像形成装置10のタッチパネル25に表示する。ただし、後述するように、BLE通信を介して画像形成装置10と携帯端末50とが接続された際に画像形成装置10のタッチパネル25に複数の画面が表示されている場合には、画像形成装置10は、操作画面を画像形成装置10のタッチパネル25に(引き続き)表示する。
また、遠隔操作アプリケーションP1の起動方法には、携帯端末50にて起動ボタン(メニュー画面内のアプリ起動用のボタン)(不図示)を押下することによって起動する方法(第1の起動方法とも称する)と、携帯端末50を画像形成装置10に接近させることによって起動する方法(第2の起動方法)とが存在する。換言すれば、遠隔操作アプリケーションP1の起動方法には、BLE通信を介さない起動方法(第1の起動方法)と、BLE通信を介する起動方法(第2の起動方法)とが存在する。
第1の起動方法にて遠隔操作アプリケーションP1が起動されると、携帯端末50を用いた画像形成装置10の遠隔操作は、次のようにして開始される。
たとえば、遠隔操作アプリケーションP1の起動ボタン(不図示)がユーザによって押下されると、携帯端末50は、当該押下操作に応じて遠隔操作アプリケーションP1を起動する。遠隔操作アプリケーションP1が携帯端末50にて起動されると、携帯端末50は、接続先の画像形成装置10を指定する初期画面400(図4参照)を携帯端末50のタッチパネル75に表示する。当該初期画面400にて(所望の)画像形成装置10のIPアドレスが入力欄402に入力されてOKボタン401が押下されると、携帯端末50と画像形成装置10との通信(無線LAN通信)が確立され、無線LANを介して携帯端末50と画像形成装置10とが接続される。そして、携帯端末50による画像形成装置10の遠隔操作が開始され、画像形成装置10に表示されている操作画面に係る画面データが、画像形成装置10から携帯端末50へと送信される。
第2の起動方法にて遠隔操作アプリケーションP1が起動されると、携帯端末50による画像形成装置10の遠隔操作は、次のようにして開始される。
後述するように、ユーザが、画像形成装置10における所定の位置(たとえば画像形成装置10内におけるBLEチップ42の配置場所から所定距離の位置に設けられた載置部(不図示))に自身の携帯端末50を近づけると、携帯端末50は、画像形成装置10に携帯端末50が近接した旨を判定する。携帯端末50が画像形成装置10に近接した旨が判定されると、携帯端末50と画像形成装置10とのBLE通信が確立する。当該BLE通信が確立されると、画像形成装置10は、遠隔操作アプリケーションP1の起動指令および画像形成装置10のIPアドレス等をBLE通信を介して携帯端末50に送信する。携帯端末50は、当該起動指令に応じて遠隔操作アプリケーションを起動する。そして、画像形成装置10からのIPアドレスに基づき携帯端末50と画像形成装置10とが無線LANを介して接続されると、携帯端末50による画像形成装置10の遠隔操作が開始されると、画像形成装置10に表示されている操作画面に係る画面データが、画像形成装置10から携帯端末50へと送信される。
なお、携帯端末50には、連携用アプリケーション(遠隔操作アプリケーションP1等)と画像形成装置10とを接続するとともに当該連携用アプリケーションを起動するためのアプリケーション(「連携用ベースアプリケーションP0」とも称する)もがインストールされている。当該連携用ベースアプリケーションP0は、BLE通信を介して遠隔操作アプリケーションP1の起動指令が画像形成装置10から受信されると、当該起動指令に応じて遠隔操作アプリケーションP1を起動させることが可能である。
<1−2.画像形成装置の構成>
図2は、画像形成装置10の機能ブロックを示す図である。ここでは、画像形成装置10として、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))を例示する。図2においては、MFP10の機能ブロックが示されている。
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6およびコントローラ(制御部)9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像あるいはスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。この画像読取部2は、スキャン部であるとも称される。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、各種の無線通信(BLEによる無線通信等を含む)を行うことも可能である。具体的には、通信部4は、無線LAN(IEEE 802.11等)による無線通信接続を行う無線LAN通信部4aと、BLEによる無線通信接続を確立するBLE通信部4bとを備える。MFP10には、BLE通信部4bの一部または全部として機能するBLEチップ42(近距離無線通信用チップ(あるいは単に通信チップ)とも称される)が内蔵されている(図1も参照)。BLEチップ42は、アドバタイジングデータ(Advertising Data)(ブロードキャスト送信される送信データ)をブロードキャスト送信(一斉同報送信)することが可能である。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置で構成される。
操作部6は、MFP10に対する操作入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。
このMFP10においては、略板状の操作パネル部6c(図1参照)が設けられている。また、操作パネル部6cは、その正面側にタッチパネル25(図1参照)を有している。タッチパネル25は、操作入力部6aの一部としても機能するとともに、表示部6bの一部としても機能する。タッチパネル25は、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成され、各種情報を表示するとともに操作者からの各種の操作入力を受け付けることが可能である。
コントローラ(制御部)9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM(登録商標))内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体を介してMFP10にインストールされてもよい。あるいは、当該プログラムは、無線LAN等を経由してダウンロードされてMFP10にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、図2に示すように、コントローラ9は、当該プログラムの実行により、通信制御部11と入力制御部12と表示制御部13と画像生成部14と判定部15と決定部16とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部11は、他の装置(携帯端末50等)との間の通信動作を通信部4等と協働して制御する処理部である。通信制御部11は、各種データの送信動作を制御する送信制御部と各種データの受信動作を制御する受信制御部とを有する。たとえば、通信制御部11は、MFP10のタッチパネル25を操作(遠隔操作)するための遠隔操作画面の表示用画像(詳細にはその画面データ)等を携帯端末50に送信する。また、通信制御部11は、表示内容決定処理(後述)にて携帯端末50のタッチパネル75における新たな表示内容として決定された画面に関する画面情報(ここでは画面データ)を、当該遠隔操作画面に関する情報として携帯端末50に送信する。たとえば、通信制御部11は、BLE通信を介してMFP10と携帯端末50とが接続された際にMFP10のタッチパネル25において複数の画面が表示されている場合、当該複数の画面のうちの一部の画面に係る画面データを、表示内容決定処理の決定内容として携帯端末50に送信する。また、通信制御部11は、携帯端末50に表示された操作画面に対する操作者(ユーザ)からの操作入力に関する情報である操作入力情報を携帯端末50から受信する。
入力制御部12は、操作入力部6a(タッチパネル25等)に対する操作入力動作を制御する制御部である。たとえば、入力制御部12は、タッチパネル25に表示された操作画面に対する操作入力を受け付ける動作を制御する。
決定部16は、BLE通信によってMFP10と携帯端末50とが接続されたことを条件として、MFP10のタッチパネル25と携帯端末50のタッチパネル75との両タッチパネルにおける新たな表示内容を決定する処理(以下、「表示内容決定処理」とも称する)等を行う処理部である。具体的には、決定部16は、基本的には、MFP10と携帯端末50との無線通信接続(ここではBLE通信による接続)が確立された際にMFP10のタッチパネル25に表示されている画面(全体)を、携帯端末50のタッチパネル75における新たな表示内容として決定する。ただし、当該無線通信接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されている、と判定される場合、決定部16は、例外的に、当該複数の画面の一部の画面を携帯端末50のタッチパネル75における新たな表示内容として決定するとともに、残余の画面をMFP10のタッチパネル25における新たな表示内容として決定する。
表示制御部13は、表示部6b(タッチパネル25等)についての表示制御を行う処理部である。たとえば、表示制御部13は、MFP10を操作するための操作画面等をタッチパネル25に表示させる。また、表示制御部13は、表示内容決定処理の決定内容に基づき、MFP10のタッチパネル25における表示内容を制御する。
画像生成部14は、MFP10のタッチパネル25における操作画面等を生成する処理部である。
判定部15は、BLE通信によってMFP10と携帯端末50との接続が確立された際におけるMFP10のタッチパネル25の画面構成状態を判定する動作等を制御する処理部である。具体的には、判定部15は、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されているか否か、を判定する。
<1−3.携帯端末の構成>
携帯端末50は、MFP10との連携動作を行うことが可能な装置である。
携帯端末50の構成について説明する。
携帯端末(外部端末)50は、MFP10との間でのネットワーク通信が可能な情報入出力端末装置(情報端末)である。ここでは、携帯端末50として、スマートフォンを例示する。ただし、これに限定されず、携帯端末50は、タブレット型端末などであってもよい。
図3は携帯端末50の概略構成を示す機能ブロック図である。
携帯端末50は、図3の機能ブロック図に示すように、通信部54、格納部55、操作部56およびコントローラ(制御部)59等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
通信部54は、各種の無線通信(BLEによる無線通信等を含む)を行うことが可能である。具体的には、通信部54は、無線LAN(IEEE 802.11等)による無線通信を行う無線LAN通信部54aと、BLEによる無線通信を行うBLE通信部54bとを備える。BLE通信部54bは、MFP10に内蔵されたBLEチップ42からブロードキャスト送信されてくるアドバタイジングデータ(Advertising Data)を受信するとともに、そのデータ送信用電波の強度を測定する。
格納部55は、不揮発性の半導体メモリ等の記憶装置で構成される。格納部55には、MFP10から送信されてきた各種の画面データが一時的に格納される。たとえば、格納部55には、操作画面(遠隔操作画面)の画面データ等が一時的に格納される。
操作部56は、携帯端末50に対する操作入力を受け付ける操作入力部56aと、各種情報の表示出力を行う表示部56bとを備えている。この携帯端末50においては、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成されたタッチパネル75(図1参照)が設けられている。このタッチパネル75は、操作入力部56aの一部としても機能するとともに、表示部56bの一部としても機能する。
図3のコントローラ(制御部)59は、携帯端末50に内蔵され、携帯端末50を統括的に制御する制御装置である。コントローラ59は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ59は、CPUにおいて、記憶部(半導体メモリ等)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体を介して携帯端末50にインストールされてもよい。あるいは、当該プログラムは、無線LAN等を経由してインストールされて携帯端末50にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、コントローラ59は、当該プログラム等の実行により、通信制御部61と入力制御部62と表示制御部63とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部61は、通信部54等と協働して、MFP10等との通信動作を制御する処理部である。たとえば、通信制御部61は、操作入力情報(タッチパネル75に表示された操作画面に対する操作者(ユーザ)からの操作入力に関する情報)をMFP10に送信する。また、通信制御部61は、携帯端末50における操作画面(遠隔操作画面)に係る画面データをMFP10から受信する。また、通信制御部61は、表示内容決定処理にて携帯端末50のタッチパネル75における新たな表示内容として決定された画面に関する画面情報をもMFP10から受信する。
入力制御部62は、操作入力部56a(タッチパネル75等)に対する操作入力動作等を制御する制御部である。
表示制御部63は、表示部56b(タッチパネル75等)における表示動作を制御する処理部である。たとえば、表示制御部63は、MFP10からの画面情報(表示内容決定処理にて携帯端末50のタッチパネル75における新たな表示内容として決定された画面に関する情報)に基づき、携帯端末50のタッチパネル75における表示内容を制御する。表示内容決定処理にて携帯端末50のタッチパネル75における新たな表示内容として決定された画面は、遠隔操作アプリケーションP1を用いて携帯端末50のタッチパネル75に表示される。
<1−4.動作>
図5は、画像形成システム1における動作等を示す概念図である。
この実施形態では、BLE通信によってMFP10と携帯端末50との接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25に複数の画面(たとえば印刷設定画面210とヘルプ画面250との2つの画面)が表示されている場合、当該複数の画面のうちの一部の画面(たとえばヘルプ画面250)が、携帯端末50のタッチパネル75における新たな表示内容として決定される。また、当該複数の画面のうち当該一部の画面(ヘルプ画面250)を除く残余の画面(たとえば印刷設定画面210)が、MFP10のタッチパネル25における新たな表示内容として決定される。そして、当該一部の画面(ヘルプ画面250)が携帯端末50のタッチパネル75に表示されるとともに、当該残余の画面(印刷設定画面210)がMFP10のタッチパネル25に表示される(図5も参照)。
図6は、MFP10の動作を示すフローチャートであり、図7は、携帯端末50の動作を示すフローチャートである。また、図8は、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25に単一の画面のみが表示されている場合の画像形成システム1における動作例を示すタイミングチャートである。さらに、図9は、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されている場合の画像形成システム1における動作例を示すタイミングチャートである。以下、当該図6〜図9等を参照しつつ説明する。
ここでは、ユーザが、MFP10の近傍の位置にてMFP10のタッチパネル25を(直接的に)操作しつつ、自身の携帯端末50をMFP10へと近づける。なお、ユーザが自身の携帯端末50をMFP10に近づける際、遠隔操作アプリケーションP1は携帯端末50にて起動されていない。ただし、ユーザが自身の携帯端末50をMFP10に近づける際、連携用ベースアプリケーションP0は携帯端末50にて既に起動されているものとする。
まず、ステップS51(図7)においては、携帯端末50は、MFP10に自装置(携帯端末50)が近接したか否か、を判定する。
具体的には、この画像形成システム1において、MFP10は、BLE通信用の電波(MFP10の周辺領域(たとえば数メートル以内)にのみ到達する電波)を微小時間間隔で常に発信している。携帯端末50は、当該BLE通信用の電波を受信するとともに、当該電波の強度を検出(測定)する。
たとえば、携帯端末50の接近動作に伴って携帯端末50がMFP10に近づくにつれて(すなわち、携帯端末50とMFP10との距離が小さくなるにつれて)、携帯端末50によって検出(測定)される電波の強度(MFP10内のBLEチップ42から送出されてくる電波の強度)は、増大する。逆に、携帯端末50がMFP10から遠ざかるにつれて(すなわち、携帯端末50とMFP10との距離が大きくなるにつれて)、携帯端末50によって検出(測定)される電波の強度は、減少する。
このような性質を利用して、携帯端末50(判定部15)は、検出(測定)される電波の強度が所定の閾値を超える値へと変化(増大)すると、MFP10に自装置(携帯端末50)が近接した旨を判定する。具体的には、携帯端末50とMFP10(より詳細にはMFP10内におけるBLEチップ42の配置場所)との距離が所定の範囲(たとえば数十センチメートル)内の距離である旨が判定される。なお、携帯端末50とMFP10との距離が所定の距離(たとえば数十センチメートル)に近接したときの電波強度の値が予め測定され、その測定値が閾値として定められればよい。
このようにして、MFP10からのBLE通信用の電波の強度が所定の閾値よりも大きくなると、携帯端末50は、MFP10に自装置(携帯端末50)が近接した旨をステップS51にて判定する(図8、図9も参照)。
そして、MFP10に携帯端末50が近接した旨が携帯端末50にて判定されると、MFP10と携帯端末50とのBLE通信が確立されてMFP10と携帯端末50とが接続される(ステップS11(図6),S52(図7))(図8、図9も参照)。
BLE通信を介してMFP10と携帯端末50とが接続されると、MFP10は、遠隔操作アプリケーションP1の起動指令を当該BLE通信を介して携帯端末50(詳細には携帯端末50内の連携用ベースアプリケーションP0)に送信する(ステップS12)。
携帯端末50(詳細には連携用ベースアプリケーションP0)は、当該起動指令をMFP10から受信する(ステップS53)と、当該起動指令に応じて遠隔操作アプリケーションP1を起動する(ステップS54)(図8、図9も参照)。
また、BLE通信による接続が確立されると、MFP10は、MFP10のIPアドレス等をも当該BLE通信を介して携帯端末50に送信する。そして、MFP10からの当該IPアドレス等に基づき、携帯端末50とMFP10との間で無線LANによる接続が確立される(ステップS13,S55)。
遠隔操作アプリケーションP1が起動され且つ携帯端末50とMFP10との間で無線LANによる接続が確立されると、携帯端末50を用いたMFP10の遠隔操作が開始される。そして、携帯端末50は、MFP10からの画面データを待機する(ステップS56)。
次のステップS14,S15,S18(図6)においては、MFP10は、表示内容決定処理を行う。
具体的には、MFP10は、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25に表示されている画面の数に応じて、MFP10のタッチパネル25と携帯端末50のタッチパネル75との両タッチパネルにおける新たな表示内容を決定する。
詳細には、まず、ステップS14において、MFP10(判定部15)は、BLE通信による接続が確立された際におけるMFP10のタッチパネル25の画面構成状態を判定する。より具体的には、MFP10(判定部15)は、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されているか否か、を判定する。
たとえば、BLE通信によってMFP10と携帯端末50との接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25に単一の画面のみが表示されている旨が、ステップS14にて判定されると、処理はステップS18へと進む。
図10は、(MFP10のタッチパネル25における)印刷設定画面210を示す図である。たとえば、BLE通信による接続が確立された際に当該印刷設定画面210のみがMFP10のタッチパネル25に表示されている場合、MFP10は、MFP10のタッチパネル25にて単一の画面のみが表示されている旨をステップS14にて判定し、処理はステップS18へと進む。
そして、ステップS18においては、MFP10(決定部16)は、MFP10のタッチパネル25と携帯端末50のタッチパネル75との両タッチパネルにおける新たな表示内容を決定する。
具体的には、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25に単一の画面のみが表示されている、と判定される場合、当該単一の画面(タッチパネル25に表示されている表示画像全体)が、携帯端末50のタッチパネル75における新たな表示内容として決定される。たとえば、MFP10のタッチパネル25に印刷設定画面210(図10)のみが表示されている場合、当該印刷設定画面210が、携帯端末50のタッチパネル75における新たな表示内容として決定される。また、MFP10(決定部16および表示制御部13)は、携帯端末50によるMFP10の遠隔操作中である旨を示す画面(不図示)を、MFP10のタッチパネル25における新たな表示内容として決定してMFP10のタッチパネル25に表示する。
ステップS19においては、MFP10(通信制御部11)は、表示内容決定処理にて携帯端末50のタッチパネル75における新たな表示内容として決定された画面に関する画面情報を携帯端末50に送信する。具体的には、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25に表示されていた当該単一の画面(ここでは印刷設定画面210)に係る画面データが生成され、当該画面データが当該画面情報として携帯端末50に送信される(図8も参照)。
携帯端末50は、当該画面情報(ここでは画面データ)をMFP10から受信する(ステップS56)と、当該画面情報(画面データ)に基づき遠隔操作画面を携帯端末50のタッチパネル75に表示する(ステップS57)。ここでは、印刷設定画面210に係る画面データがMFP10から受信され、当該印刷設定画面210が遠隔操作画面として携帯端末50のタッチパネル75に表示される(図11参照)。そして、携帯端末50は、当該印刷設定画面210に対するユーザの操作入力を受け付け、当該操作入力の位置情報(操作入力情報)をMFP10に送信する(図8も参照)。
一方、BLE通信によってMFP10と携帯端末50との接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されている旨が、ステップS14にて判定されると、処理はステップS15へと進む。
図12は、MFP10のタッチパネル25において印刷設定画面210(図10)(詳細には当該印刷設定画面210の一部)にヘルプ画面250が重畳して表示されている様子を示す図である。当該印刷設定画面210には、ヘルプ画面250を表示するためのヘルプボタン211(図10)が設けられており、当該ヘルプボタン211が押下されると、当該ヘルプ画面250が、印刷設定画面210に重畳して表示される(図12参照)。
たとえば、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25に印刷設定画面210とヘルプ画面250との2つの画面が表示されている場合、MFP10は、MFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されている旨をステップS14にて判定する。そして、処理はステップS15へと進む。具体的には、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25に複数の画面が重なって表示されている場合に、MFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されている旨がステップS14にて判定され、処理はステップS15へと進む。
そして、ステップS15においては、MFP10(決定部16)は、MFP10のタッチパネル25における新たな表示内容と携帯端末50のタッチパネル75における新たな表示内容とをそれぞれ決定する。
具体的には、MFP10と携帯端末50とがBLE通信を介して接続された際にMFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されている場合、MFP10(決定部16)は、当該複数の画面をMFP10向けの画面と携帯端末50向けの画面とに(すなわち2つに)分離(分類)する。そして、MFP10(決定部16)は、当該複数の画面のうちの一部の画面(ここではヘルプ画面250)を、携帯端末50のタッチパネル75における新たな表示内容として決定する。また、MFP10(決定部16)は、当該複数の画面のうちの残余の画面(ここでは印刷設定画面210)を、MFP10のタッチパネル25における新たな表示内容として決定する。
ここにおいて、MFP10(決定部16)は、MFP10のタッチパネル25の画面サイズと携帯端末50のタッチパネル75の画面サイズとを考慮して両タッチパネルにおける新たな表示内容をそれぞれ決定する。具体的には、まず、MFP10は、MFP10のタッチパネル25の画面サイズ(たとえば画面の面積)と携帯端末50のタッチパネル75の画面サイズ(画面の面積)とを比較する。そして、MFP10は、当該複数の画面(ここでは印刷設定画面210およびヘルプ画面250)のうち最も大きい表示サイズの画面を、MFP10と携帯端末50とのうち比較的大きな画面サイズのタッチパネルを有する装置に表示することを決定する。ここでは、MFP10のタッチパネル25の画面サイズは、携帯端末50のタッチパネル75の画面サイズよりも大きい。また、当該複数の画面(ここでは印刷設定画面210およびヘルプ画面250)のうち最も大きい表示サイズの画面は、印刷設定画面210である。そのため、MFP10が、印刷設定画面210の表示対象装置として決定される。換言すれば、携帯端末50が、ヘルプ画面250の表示対象装置として決定される。なお、ここでは、両タッチパネル(25,75)画面サイズの比較に際して両タッチパネルの面積が画面サイズとして用いられる態様を例示したが、これに限定されず、両タッチパネルの対角線の長さ等が画面サイズとして用いられてもよい。
そして、処理はステップS16へと進む。
ステップS16においては、MFP10(通信制御部11)は、当該複数の画面のうちの一部の画面(携帯端末50のタッチパネル75における新たな表示内容として決定された画面)に関する画面情報を、携帯端末50に送信する(図9も参照)。ここでは、ヘルプ画面250に係る画面データが生成され、当該画面データが当該画面情報としてMFP10から携帯端末50に送信される。
携帯端末50は、当該画面データをMFP10から受信する(ステップS56)と、当該画面データに基づく画面を、遠隔操作アプリケーションP1を用いた遠隔操作画面として携帯端末50のタッチパネル75に表示する(ステップS57)(図9も参照)。ここでは、ヘルプ画面250に係る画面データがMFP10から受信され、当該ヘルプ画面250が携帯端末50のタッチパネル75に表示される(図13参照)。
また、MFP10(表示制御部13)は、複数の画面のうちの残余の画面(表示内容決定処理にてMFP10のタッチパネル25における新たな表示内容として決定された画面)を、MFP10のタッチパネル25に表示する(ステップS17)(図9も参照)。ここでは、当該複数の画面のうち、ヘルプ画面250を除く残余の画面である印刷設定画面210(図10)がMFP10のタッチパネル25に表示される。そして、MFP10は、当該印刷設定画面210に対するユーザの操作入力を受け付ける。
なお、携帯端末50のタッチパネル75に表示された当該一部の画面を非表示にする指示が受け付けられると、遠隔操作アプリケーションP1を用いたMFP10の遠隔操作は終了する。たとえば、ヘルプ画面250内の「閉じる」ボタン251(図13)が押下されると、当該遠隔操作アプリケーションP1を用いたMFP10の遠隔操作は終了する。ただし、これに限定されず、携帯端末50のタッチパネル75に表示された当該一部の画面を非表示にする指示が受け付けられると、携帯端末50によるMFP10の遠隔操作が引き続き行われてもよい。たとえば、ヘルプ画面250内の「閉じる」ボタン251(図13)が押下されると、当該遠隔操作が続行され、印刷設定画面210(図10)に係る画面データがMFP10から携帯端末50に送信されて、当該印刷設定画面210(図11)が携帯端末50のタッチパネル75に表示されるようにしてもよい。
以上のように、第1実施形態に係る動作においては、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されている場合、当該複数の画面のうちの一部の画面(ここではヘルプ画面250)が携帯端末50にて表示され、残余の画面(ここでは印刷設定画面210)がMFP10にて表示される。そのため、ユーザは、複数の画面のうちの一部の画面(ここではヘルプ画面250)については自身の携帯端末50のタッチパネル75を用いて確認(視認)することができ、残余の画面(印刷設定画面210)についてはMFP10のタッチパネル25を用いて確認(視認)することができる。したがって、2台以上の携帯端末50を準備できない場合であっても、MFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示される際におけるユーザの操作性の低下を回避することが可能である。
また、近距離無線通信(ここではBLE通信)によってMFP10と携帯端末50との接続が確立されたことを条件として、表示内容決定処理を行うことが決定される。したがって、携帯端末50のユーザがMFP10の近傍に居ることを確認した上で表示内容決定処理を行うことが可能である。
また、当該複数の画面(ここでは2つの画面)がMFP10と1台の携帯端末50とに分かれて表示されるので、ユーザは、自身の携帯端末50を一方の手(たとえば左手)で所持(携帯)しつつ、他方の手(たとえば右手)でMFP10のタッチパネル25を操作することができる。したがって、ユーザは、(2台の携帯端末を所持しつつ各携帯端末のタッチパネルを操作する場合に比べて)高い操作性を得ることが可能である。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第1実施形態では、BLE通信を介してMFP10と携帯端末50とが接続された際に「MFP10のタッチパネル25」に複数の画面が表示されている場合に、表示内容決定処理が行われる態様を例示した。
この第2実施形態では、BLE通信を介してMFP10と携帯端末50とが接続された際に「携帯端末50のタッチパネル75」に複数の画面が表示されている場合に、表示内容決定処理が行われる態様を例示する。
なお、この第2実施形態においては、携帯端末50を用いたMFP10の遠隔操作は既に開始されており、MFP10と携帯端末50との間で操作画面データの授受等が既に行われている。たとえば、遠隔操作アプリケーションP1が携帯端末50にて起動され、初期画面400(図4)にてMFP10のIPアドレスが入力されると、MFP10と携帯端末50とが無線LANを介して接続される。MFP10と携帯端末50とが無線LANを介して接続されると、携帯端末50を用いたMFP10の遠隔操作が開始され、MFP10のタッチパネル25に表示されている操作画面の画面データがMFP10から携帯端末50へと送信される。第2実施形態では、このようにして遠隔操作アプリケーションP1が携帯端末50にて既に起動されて携帯端末50によるMFP10の遠隔操作が既に開始されている際にユーザが自身の携帯端末50をMFP10に近づける状況を想定する。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に図6の各処理がそれぞれ行われる。ただし、第2実施形態では、ユーザが携帯端末50をMFP10に接近させる前において携帯端末50にて遠隔操作アプリケーションP1が既に起動されているためステップS12の処理は実行されない。また、MFP10と携帯端末50とが無線LANを介して既に接続されて携帯端末50によるMFP10の遠隔操作が開始されているため、ステップS13の処理も実行されない。
ユーザが自身の携帯端末50をMFP10に近づけたことによってMFP10に携帯端末50が近接した旨が判定され、MFP10と携帯端末50とのBLE通信による接続が確立される(ステップS11)と、MFP10(判定部15)は、携帯端末50のタッチパネル75に複数の画面が表示されているか否か、を判定する(ステップS14)。
具体的には、MFP10と携帯端末50との間での操作画面データの授受が既に開始されているため、MFP10は、携帯端末50に送信した画面データの内容を知得している。そして、MFP10(判定部15)は、MFP10からの画面データに基づき携帯端末50のタッチパネル75に表示されている画面の画面構成状態を判定する。
たとえば、BLE通信による接続が確立された際に図11の印刷設定画面210が携帯端末50のタッチパネル75に表示されている場合、MFP10(判定部15)は、携帯端末50のタッチパネル75に単一の画面のみが表示されている旨を判定し、処理はステップS18へと進む。そして、MFP10(決定部16)は、当該単一の画面(印刷設定画面210)を携帯端末50における新たな表示内容として(そのまま)決定する(ステップS18)。換言すれば、BLE通信を介してMFP10と携帯端末50とが接続される前に携帯端末50のタッチパネル75に表示されていた画面(ここでは印刷設定画面210)が、携帯端末50における新たな表示内容として引き続き決定される。また、MFP10(決定部16および表示制御部13)は、携帯端末50によるMFP10の遠隔操作中である旨を示す画面(不図示)を、MFP10のタッチパネル25における新たな表示内容として決定してMFP10のタッチパネル25に引き続き表示する。なお、当該印刷設定画面210に係る画面データは、MFP10から携帯端末50に既に送信されて携帯端末50のタッチパネル75にて表示されているため、当該印刷設定画面210に係る画面データは再送信されない(ステップS19の処理は行われない)。
一方、たとえば、BLE通信による接続が確立された際に印刷設定画面210とヘルプ画面250との2つの画面が携帯端末50のタッチパネル75に表示されている場合(図14参照)、MFP10(判定部15)は、携帯端末50のタッチパネル75に複数の画面が表示されている旨を判定する。そして、処理はステップS15へと進み、MFP10(表示制御部13)は、当該複数の画面のうちの一部の画面(たとえばヘルプ画面250)を携帯端末50における表示内容として決定するとともに、残余の画面(たとえば印刷設定画面210)をMFP10における表示内容として決定する。
そして、当該一部の画面(ヘルプ画面250(図14))に係る画面データがMFP10から携帯端末50へと送信され(ステップS16)、携帯端末50は、MFP10からの画面データに基づき当該一部の画面(ヘルプ画面250(図13))をタッチパネル75に表示する。一方、MFP10においては、当該複数の画面のうち当該一部の画面を除く残余の画面(ここでは印刷設定画面210)がMFP10のタッチパネル25に表示される(ステップS17)(図10参照)。
このように、第2実施形態に係る動作においては、BLE通信による接続が確立された際に携帯端末50のタッチパネル75に複数の画面が表示されている場合、当該複数の画面のうちの一部の画面(ここではヘルプ画面250)が携帯端末50にて表示され、残余の画面(ここでは印刷設定画面210)がMFP10にて表示される。そのため、ユーザは、複数の画面のうちの一部の画面(ここではヘルプ画面250)については自身の携帯端末50のタッチパネル75を用いて確認(視認)することができ、残余の画面(印刷設定画面210)についてはMFP10のタッチパネル25を用いて確認(視認)することができる。したがって、2台以上の携帯端末50を準備できない場合であっても、携帯端末50のタッチパネル75に複数の画面が表示される際におけるユーザの操作性の低下を回避することが可能である。
また、近距離無線通信(ここではBLE通信)によってMFP10と携帯端末50とが接続されたことを条件として、表示内容決定処理を行うことが決定される。したがって、携帯端末50のユーザがMFP10の近傍に居ることを確認した上で表示内容決定処理を行うことが可能である。
また、当該複数の画面(ここでは2つの画面)がMFP10と1台の携帯端末50とを用いて表示されるので、ユーザは、自身の携帯端末50を一方の手(たとえば左手)で所持(携帯)しつつ、他方の手(たとえば右手)でMFP10のタッチパネル25を操作することができる。したがって、ユーザは、(2台の携帯端末を所持しつつ各携帯端末のタッチパネルを操作する場合に比べて)高い操作性を得ることが可能である。
<3.第3実施形態>
第3実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
この第3実施形態では、携帯端末50におけるアプリケーションの起動状態に基づき、表示内容決定処理を行うか否かが判定される。
また、この第3実施形態では、MFP10における接続時起動アプリケーション(後述)の設定内容に応じて、表示内容決定処理を行うか否かが判定される。
<ジョブ実行アプリケーションについて>
この携帯端末50には、遠隔操作アプリケーションP1に加えて、「ジョブ実行アプリケーション」P2も、MFP10との連携を伴う連携用アプリケーションとしてインストールされている。すなわち、携帯端末50には、遠隔操作アプリケーションP1とジョブ実行アプリケーションP2との2種類の連携用アプリケーションがインストールされている。
ジョブ実行アプリケーションP2は、MFP10のタッチパネル25に表示される操作画面とは異なる独自の画面をも用いてMFP10にジョブを実行させるためのアプリケーションである。具体的には、ジョブ実行アプリケーションP2には、MFP10の操作画面とは異なる独自の画面が予め準備されており、ジョブ実行アプリケーションP2における独自の表示画面を用いて各種ジョブの設定され、当該ジョブが携帯端末50からMFP10へと送信される。
たとえば、ジョブ実行アプリケーションP2には、プリントジョブにおける独自の設定画面として、図17のような印刷設定画面510が予め準備されており、ユーザは、携帯端末50のタッチパネル75に表示された当該印刷設定画面510において、プリントジョブに関する所望の設定内容を設定する。そして、ユーザの所望のMFP10が指定されたMFP10と携帯端末50との間で無線LANによる接続が確立された後、当該印刷設定画面510内の印刷開始ボタン511がユーザによって押下されると、プリントジョブが携帯端末50からMFP10へと送信され、MFP10にて当該プリントジョブが実行される。
また、ジョブ実行アプリケーションP2においては、ユーザは、自身の携帯端末50をMFP10に近づけることによって、各種ジョブの実行指示をMFP10に(自動的に)付与することも可能である。たとえば、当該印刷設定画面510(図17)にて印刷設定が行われた後、ユーザは、(MFP10と携帯端末50との無線LANによる接続が確立されていない状態で)自身の携帯端末50をMFP10に近づける。携帯端末50がMFP10に近接したことに応じて携帯端末50とMFP10との間でBLE通信が確立され、両者が無線LANを介して接続されると、プリントジョブが携帯端末50からMFP10へと送信される。そして、MFP10にて携帯端末50からのプリントジョブが実行される。
<接続時起動アプリケーションについて>
また、この第3実施形態においては、「接続時起動アプリケーション」(次述)が管理者(あるいは携帯端末50のユーザ)等によって予め指定(設定)される。なお、第3実施形態におけるMFP10のコントローラ9は、当該「接続時起動アプリケーション」を指定する指定部をさらに有している。
接続時起動アプリケーションは、(両連携用アプリケーションP1,P2のいずれもが携帯端末50にて起動されていない状態で)MFP10と携帯端末50とのBLE通信による接続が確立された際に携帯端末50にて自動起動すべきアプリケーションである。
MFP10においては、2種類の連携用アプリケーションP1,P2のいずれもが携帯端末50にて起動されていない状態でユーザが自身の携帯端末50をMFP10に接近させ、MFP10と携帯端末50とのBLE通信による接続が確立されると、接続時起動アプリケーションとして予め指定されたアプリケーションの起動指令がBLE通信を介して携帯端末50へと送信される。なお、当該BLE通信の確立の際に連携用ベースアプリケーションP0は携帯端末50にて既に起動されており、当該連携用ベースアプリケーションP0は、当該起動指令に基づいて両連携用アプリケーションP1,P2のいずれかを起動する。
たとえば、遠隔操作アプリケーションP1が接続時起動アプリケーションとして予め指定されている場合において、BLE通信による接続が確立された際に両連携用アプリケーションP1,P2が携帯端末50にて起動されていないときには、遠隔操作アプリケーションP1の起動指令がMFP10から携帯端末50へと送信される。そして、当該起動指令に応じて、遠隔操作アプリケーションP1が携帯端末50にて起動される。
一方、ジョブ実行アプリケーションP2が接続時起動アプリケーションとして予め指定されている場合において、BLE通信による接続が確立された際に両連携用アプリケーションP1,P2が携帯端末50にて起動されていないときには、ジョブ実行アプリケーションP2の起動指令がMFP10から携帯端末50へと送信される。そして、当該起動指令に応じて、ジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動される。
このように、遠隔操作アプリケーションP1とジョブ実行アプリケーションP2とのいずれもが携帯端末50にて起動されていない状態でMFP10と携帯端末50とが接続された場合、接続時起動アプリケーションの指定内容に応じたアプリケーションの起動指令が、MFP10から携帯端末50へと送信される。そして、当該起動指令に応じて、接続時起動アプリケーションとして予め指定されたアプリケーションが携帯端末50にて起動される。
<第3実施形態に係る動作>
図15は、第3実施形態に係るMFP10の動作を示すフローチャートである。図15を参照しつつ、第3実施形態に係る動作を説明する。
図15に示すように、第3実施形態では、ステップS11とステップS12との間において、携帯端末50における連携用アプリケーションP1,P2の起動状態の判定処理(ステップS21)と接続時起動アプリケーションの設定内容に関する判定処理(ステップS22)とが行われる。
具体的には、ユーザが自身の携帯端末50をMFP10に近づけ、MFP10と携帯端末50とのBLE通信による接続が確立される(ステップS11)と、MFP10(判定部15)は、BLE通信による接続が確立された際における携帯端末50での連携用アプリケーションP1,P2の起動状態を判定する(ステップS21)。
詳細には、BLE通信によってMFP10と携帯端末50との接続が確立されると、MFP10は、携帯端末50に対して、連携用アプリケーションP1,P2の起動状態を問い合わせる。携帯端末50は、MFP10からの問い合わせに応じて、連携用アプリケーションP1,P2の起動状態をMFP10に送信(返信)する。そして、MFP10は、当該BLE通信による接続が確立された際における携帯端末50での連携用アプリケーションP1,P2の起動状態を取得する。
たとえば、BLE通信による接続が確立された際に遠隔操作アプリケーションP1が携帯端末50にて起動されている場合、携帯端末50は、遠隔操作アプリケーションP1の起動状態を携帯端末50が有する旨をMFP10に送信する。また、当該BLE通信による接続が確立された際にジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動されている場合、携帯端末50は、ジョブ実行アプリケーションP2の起動状態を携帯端末50が有する旨をMFP10に送信する。さらに、当該BLE通信による接続が確立された際に両連携用アプリケーションP1,P2のいずれもが携帯端末50に起動されていない場合、携帯端末50は、連携用アプリケーションP1,P2の非起動状態を携帯端末50が有する旨をMFP10に送信する。
そして、MFP10は、携帯端末50からの問合せ結果に基づき、携帯端末50における連携用アプリケーションP1,P2の起動状態をステップS21にて判定し、携帯端末50から取得された当該起動状態に基づき、表示内容決定処理を行うか否かを決定する。
図16は、表示内容決定処理の決定内容等を示す図である。以下、(1)ジョブ実行アプリケーションP2の起動状態を携帯端末50が有する場合と、(2)遠隔操作アプリケーションP1の起動状態を携帯端末50が有する場合と、(3)連携用アプリケーションP1,P2の非起動状態を携帯端末50が有する場合とに分けて説明する。
(1)たとえば、BLE通信によってMFP10と携帯端末50との接続が確立された際にジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動されている場合、表示内容決定処理は行われず、図15の処理は終了する(図16の「ジョブ実行アプリP2起動中」の欄参照)。
具体的には、当該BLE通信による接続が確立された際に携帯端末50にてジョブ実行アプリケーションP2が既に起動されている場合、MFP10は、表示内容決定処理を行わないことを決定するとともに、当該ジョブ実行アプリケーションP2を引き続き利用すべきことを決定する。たとえば、ジョブ実行アプリケーションP2が起動された状態でMFP10に携帯端末50が近接している場合、ユーザによる携帯端末50のMFP10への接近動作は、ジョブ実行アプリケーションP2を用いてジョブをMFP10にて実行させるための動作である旨が判定される。そして、遠隔操作アプリケーションP1を用いたMFP10の遠隔操作を行わない旨が決定され、ジョブ実行アプリケーションP2を引き続き利用すべき旨が決定される。携帯端末50においては、当該ジョブ実行アプリケーションP2の起動状態が維持される。なお、ジョブ実行アプリケーションP2に関する処理は、図15のフローチャートとは別ルーチンで実行される。
(2)また、BLE通信による接続が確立された際に遠隔操作アプリケーションP1が携帯端末50にて起動され且つ遠隔操作が開始される前である場合、処理はステップS21からステップS14へと進み、表示内容決定処理が行われる(図16の「遠隔操作アプリP1起動中(遠隔操作開始前)」の欄参照)。
具体的には、BLE通信による接続が確立された際に遠隔操作アプリケーションP1が携帯端末50にて起動されており且つ携帯端末50によるMFP10の遠隔操作が未だ開始されていない旨が、ステップS21にて判定されると、ステップS22,S12を行うことなく、処理はステップS21からステップS13へと進む。
詳細には、遠隔操作アプリケーションP1自体は携帯端末50にて起動されている場合であっても、携帯端末50によるMFP10の遠隔操作が未だ開始されていないときには、MFP10のタッチパネル25においては操作画面が表示されている。たとえば、上述のように、携帯端末50において遠隔操作アプリケーションP1の起動ボタンが押下されて遠隔操作アプリケーションP1が起動されると、MFP10のIPアドレスを入力するための初期画面400(図4)が携帯端末50のタッチパネル75に表示される。この時点では、遠隔操作アプリケーションP1自体は携帯端末50にて起動されているものの、携帯端末50とMFP10との無線LAN接続は未だ確立されておらず、MFP10のタッチパネル25に表示されている操作画面に係る画面データは携帯端末50へと未だ送信されていない。BLE通信による接続が確立された際に当該初期画面400が携帯端末50にて表示されている場合、ステップS22,S12は行われず、処理はステップS14へと進む。すなわち、遠隔操作アプリケーションP1自体は既に携帯端末50にて起動されているため、後述の接続時起動アプリケーションの設定内容に関する判定処理(ステップS22)および遠隔操作アプリケーションP1の起動指令の送信処理(ステップS12)は行われない。
そして、処理はステップS13以降へと進み、MFP10と携帯端末50との間で無線LANによる接続が確立されると、表示内容決定処理(ステップS14,S15,S18)がMFP10にて行われる。なお、ステップS14以降の処理は、第1実施形態と同様である。
たとえば、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25に単一の画面のみが表示されている場合、当該単一の画面が携帯端末50のタッチパネル75における新たな表示内容として決定され(ステップS18)、当該単一の画面に係る画面データがMFP10から携帯端末50へと送信される(ステップS19)。また、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されている場合、当該複数の画面のうちの一部の画面が携帯端末50における新たな表示内容として決定され(ステップS15)、当該一部の画面に係る画面データがMFP10から携帯端末50へと送信される(ステップS16)。
なお、BLE通信による接続が確立された際に携帯端末50によるMFP10の遠隔操作が既に開始されている場合は、第2実施形態のように、携帯端末50のタッチパネル75における画面構成状態に応じてMFP10のタッチパネル25と携帯端末50のタッチパネル75との両タッチパネル25における表示内容が決定される。
このように、BLE通信による接続が確立された際に遠隔操作アプリケーションP1が携帯端末50にて起動されている場合、MFP10(決定部16)は、MFP10のタッチパネル25における画面構成状態あるいは携帯端末50のタッチパネル75における画面構成状態に基づく表示内容決定処理を行うことを決定する。換言すれば、BLE通信による接続が確立された際にジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動されていない、と判定されることを条件に、MFP10(決定部16)は、表示内容決定処理を行うことを決定する。
(3)さらに、BLE通信によってMFP10と携帯端末50との接続が確立された際に両連携用アプリケーションP1,P2のいずれもが携帯端末50にて起動されていない場合、処理はステップS21からステップS22へと進む。
ステップS22においては、MFP10(決定部16)は、接続時起動アプリケーションの指定内容に応じたアプリケーションを起動すべきことを決定するとともに、表示内容決定処理を行うか否かを決定する。具体的には、遠隔操作アプリケーションP1とジョブ実行アプリケーションP2とのいずれが接続時起動アプリケーションとして指定されているかが判定され、接続時起動アプリケーションの指定内容に応じて、表示内容決定処理を行うか否かが判定される。
たとえば、ジョブ実行アプリケーションP2が接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、表示内容決定処理は行われず、図15の処理は終了する(図16の「接続時起動アプリ=ジョブ実行アプリP2」の欄参照)。
具体的には、ジョブ実行アプリケーションP2が接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、MFP10(決定部16)は、指定内容に従ってジョブ実行アプリケーションP2を起動すべきこと及び表示内容決定処理を行わないことを決定し、図15の処理は終了する。そして、接続時起動アプリケーションの指定内容に従って、ジョブ実行アプリケーションP2の起動指令が携帯端末50へと送信され、当該ジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動される。
また、遠隔操作アプリケーションP1が接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、MFP10(決定部16)は、指定内容に従って遠隔操作アプリケーションP1を起動すべきこと及び表示内容決定処理を行うことを決定し(図16の「接続時起動アプリ=遠隔操作アプリP1」の欄参照)、処理はステップS12へと進む。そして、接続時起動アプリケーションの指定内容に従って遠隔操作アプリケーションP1の起動指令がMFP10から携帯端末50へと送信され(ステップS12)、当該遠隔操作アプリケーションP1が携帯端末50にて起動される。
さらに、処理はステップS13以降へと進み、MFP10と携帯端末50との間で無線LANによる接続が確立されると、表示内容決定処理(ステップS14,S15,S18)がMFP10にて行われる。なお、ステップS14以降の処理は、第1実施形態と同様である。
このように、第3実施形態においては、BLE通信による接続が確立された際における携帯端末50での連携用アプリケーションP1,P2の起動状態が判定される。そして、BLE通信による接続が確立された際にジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動されていない、と判定されることを条件に、表示内容決定処理を行うことが決定される。そのため、BLE通信による接続が確立された際にジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて既に起動されている場合、遠隔操作アプリケーションP1が起動されて表示内容決定処理の決定内容が携帯端末50にて表示されることがない。その結果、ユーザは、携帯端末50にて起動中のジョブ実行アプリケーションP2の利用を邪魔されることなく、当該ジョブ実行アプリケーションP2を引き続き利用することができる。したがって、ユーザの意図に反する動作が行われることを回避することが可能である。
また、ジョブ実行アプリケーションP2が接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、表示内容決定処理は行われない。したがって、ジョブ実行アプリケーションP2が接続時起動アプリケーションとして指定されている場合に表示内容決定処理の決定内容が携帯端末50のタッチパネル75に表示されることがないので、ジョブ実行アプリケーションP2の利用を邪魔する動作が行われることを回避することが可能である。
<第3実施形態の変形例>
なお、上記第3実施形態においては、ジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動されている場合、MFP10にて表示内容決定処理は行われない態様を例示したが、これに限定されない。たとえば、ジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動されている場合であっても、特定の状況においては、例外的に、遠隔操作アプリケーションP1が起動され、表示内容決定処理が行われてもよい。
図19は、第3実施形態の変形例に係る表示内容決定処理の決定内容等を示す図である。また、図18は、ジョブ実行アプリケーションP2におけるスキャン設定画面520を示す図である。
ジョブ実行アプリケーションP2においては、当該スキャン設定画面520にてスキャン設定がなされ、MFP10の原稿台(自動給紙装置(ADF:Auto Document Feeder )等)に原稿が載置された後、スキャン開始ボタン521が押下されると、原稿台に載置された原稿に対するスキャン動作が開始される。また、当該スキャンジョブは、スキャン開始ボタン521が押下されたときのみならず、スキャン設定画面520にてスキャン設定がなされた後、原稿台に原稿が載置された状態で携帯端末50がMFP10に近接した旨が判定されたときにも開始される。
MFP10(決定部16)は、BLE通信を介してMFP10と携帯端末50とが接続された際にジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動されている旨がステップS21にて判定された場合、原則として、表示内容決定処理を行わないことを決定する(図16の「ジョブ実行アプリ起動中」の欄参照)。
ただし、ジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動されている場合であっても、特定の状況においては、例外的に、表示内容決定処理を行うことが決定される(図19の「表示画面=スキャン設定画面」の欄参照)。具体的には、BLE通信を介してMFP10と携帯端末50とが接続された際にジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動されている場合であっても、当該ジョブ実行アプリケーションP2におけるスキャン設定画面520が携帯端末50にて表示され且つ複数の画面がMFP10にて表示されているときには、原稿台に原稿が載置されていないことを条件として、例外的に、表示内容決定処理が行われる。
より詳細には、BLE通信を介してMFP10と携帯端末50とが接続された際にジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動されている旨がステップS21にて判定された場合、MFP10は、起動中のジョブ実行アプリケーションP2にて表示されている画面を携帯端末50に問い合わせて取得する。
たとえば、ジョブ実行アプリケーションP2におけるスキャン設定画面520(図18)が携帯端末50のタッチパネル75に表示されている場合において、MFP10のタッチパネル25に単一の画面のみが表示されているときには、MFP10は、原則通り、表示内容決定処理を行わない旨を決定し、当該ジョブ実行アプリケーションP2を引き続き利用すべき旨を決定する。そして、携帯端末50において、当該ジョブ実行アプリケーションP2の起動状態が維持される。
また、ジョブ実行アプリケーションP2におけるスキャン設定画面520が携帯端末50のタッチパネル75に表示されている場合において、MFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されているときには、MFP10は、MFP10における原稿の載置状態をも考慮して、表示内容決定処理を行うか否かを決定する。
ここにおいて、上述のように、ジョブ実行アプリケーションP2においては、スキャン設定画面520にてスキャン設定がなされた後、携帯端末50がMFP10に近接した旨が判定された場合、原稿台に原稿が載置されていることを条件に、スキャンジョブが携帯端末50からMFP10へと送信される。換言すれば、携帯端末50がMFP10に近接した旨が判定された場合であっても、原稿台に原稿が載置されていないときには、スキャンジョブは携帯端末50からMFP10へと送信されない。
たとえば、MFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されている場合において、原稿台に原稿が載置されているときには、MFP10は、原則通り、表示内容決定処理を行わない旨を決定する。詳細には、ジョブ実行アプリケーションP2におけるスキャン設定画面520が携帯端末50のタッチパネル75に表示され且つ原稿台に原稿が載置されている場合、MFP10は、ジョブ実行アプリケーションP2を用いてスキャンジョブをMFP10にて実行させたいとユーザが考えている、と判定する。そして、ジョブ実行アプリケーションP2を引き続き利用すべき旨が決定され、当該ジョブ実行アプリケーションP2を用いたスキャンジョブが実行されて原稿台の原稿に対するスキャン動作が開始される。
一方、MFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されている場合において、原稿台に原稿が載置されていないときには、MFP10は、例外的に、遠隔操作アプリケーションP1を起動して表示内容決定処理を行う旨を決定する(図19の「表示画面=スキャン設定画面」の欄参照)。たとえば、ジョブ実行アプリケーションP2におけるスキャン設定画面520が携帯端末50のタッチパネル75に表示されている場合であっても、原稿台に原稿が載置されていないときには、MFP10は、スキャンジョブの実行が直ちに開始される状態でない旨を判定し、表示内容決定処理の実行を許容する。換言すれば、ユーザの処理が、ジョブ実行アプリケーションP2におけるスキャンジョブの実行指示を付与する段階に未だ至っていない旨が判定され、表示内容決定処理の実行が許容される。そして、当該複数の画面のうちの一部の画面が携帯端末50における新たな表示内容として決定され、当該一部の画面(表示内容決定処理の決定内容)が携帯端末50にて表示される。
このように、携帯端末50にてジョブ実行アプリケーションP2が起動されている場合であっても、スキャン設定画面520が携帯端末50のタッチパネル75に表示され且つMFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されているときには、原稿台に原稿が載置されていないことを条件として、例外的に、表示内容決定処理が行われてもよい。
<4.第4実施形態>
第4実施形態は、第3実施形態の変形例である。以下では、第3実施形態との相違点を中心に説明する。
さて、BLE通信による接続が確立された際にジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動されている場合であっても、MFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されているときには、ユーザが、当該複数の画面の一部を自身の携帯端末50に表示させたいと考えることもある。
しかしながら、上記第3実施形態では、BLE通信による接続が確立された際に携帯端末50にてジョブ実行アプリケーションP2が起動されている場合、MFP10のタッチパネル25における画面構成状態にかかわらず、常に、表示内容決定処理は行われない(図16も参照)。そのため、仮にユーザが、MFP10に表示されている複数の画面のうちの一部の画面を自身の携帯端末50に表示させたいと考えている場合であっても、表示内容決定処理は行われず、当該一部の画面はユーザの携帯端末50に表示されない。
そこで、この第4実施形態では、BLE通信による接続が確立された際に携帯端末50にてジョブ実行アプリケーションP2が起動されている場合において、MFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されているときには、表示内容決定処理を行うべきか否かをユーザに指定させる。そして、表示内容決定処理を行うべき旨が指定されると、ジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動している場合であっても、遠隔操作アプリケーションP1を起動すべきこと及び表示内容決定処理を行うことが決定される。
また、BLE通信による接続が確立された際に両連携用アプリケーションP1,P2のいずれもが携帯端末50にて起動されておらず、且つジョブ実行アプリケーションP2が接続時起動アプリケーションとして指定されている場合であっても、ユーザが、MFP10に現在表示されている複数の画面の一部を自身の携帯端末50に表示させたいと考えることもある。
しかしながら、上記第3実施形態では、BLE通信による接続が確立された際に両連携用アプリケーションP1,P2のいずれもが携帯端末50にて起動されておらず、且つジョブ実行アプリケーションP2が接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、常に、表示内容決定処理は行われない(図16も参照)。そのため、仮にユーザが、MFP10に表示されている複数の画面のうちの一部の画面を自身の携帯端末50に表示させたいと考えている場合であっても、表示内容決定処理は行われず、当該一部の画面はユーザの携帯端末50に表示されない。
そこで、この第4実施形態では、BLE通信による接続が確立された際に両連携用アプリケーションP1,P2のいずれも携帯端末50にて起動されておらず、且つジョブ実行アプリケーションP2が接続時起動アプリケーションとして指定されている場合であっても、MFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されているときには、表示内容決定処理を行うべきか否かをユーザに指定させる。そして、表示内容決定処理を行うべき旨が指定されると、ジョブ実行アプリケーションP2が接続時起動アプリケーションとして予め指定されている場合であっても、遠隔操作アプリケーションP1を起動すべきこと及び表示内容決定処理を行うことが決定される。
図20は、第4実施形態に係る表示内容決定処理の決定内容等を示す図である。
まず、BLE通信によってMFP10と携帯端末50との接続が確立された際に携帯端末50にてジョブ実行アプリケーションP2が起動されている場合(図20の「ジョブ実行アプリP2起動中」の欄参照)について、説明する。
たとえば、BLE通信による接続が確立された際にジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動されている場合において、MFP10のタッチパネル25に単一の画面のみが表示されているときには、表示内容決定処理を行わないこと及びジョブ実行アプリケーションP2を引き続き利用すべきことが決定される。
一方、BLE通信による接続が確立された際にジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動されている場合において、MFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されているときには、MFP10(表示制御部13)は、選択画面310(図21参照)をMFP10のタッチパネル25に表示する(図20の「ジョブ実行アプリ起動中」の欄も参照)。
図21は、表示内容決定処理を行うべき否かを指定するための選択画面310を示す図である。図21に示すように、当該選択画面310には、「ジョブ実行アプリの起動状態を維持しますか?パネルアプリを起動しますか?」などのメッセージが表示される。また、当該選択画面310には、ジョブ実行アプリケーションP2の起動状態の維持を指示する指示ボタン311と、遠隔操作アプリケーションP1の起動を指示する指示ボタン312とが設けられている。当該指示ボタン312は、起動すべき連携用アプリケーションをジョブ実行アプリケーションP2から遠隔操作アプリケーションP1に切り換えるべき旨を指示する切換指示ボタンでもある。
たとえば、指示ボタン311が当該選択画面310にてユーザによって選択(押下)されると、表示内容決定処理を行うべきでない旨が指定されたと判定される。表示内容決定処理を行うべきでない旨が当該選択画面310に関するユーザ操作によって指定されると、携帯端末50において、ジョブ実行アプリケーションP2の起動状態が維持される。すなわち、選択画面310にて指示ボタン311が押下されると、MFP10(決定部16)は、表示内容決定処理を行わないこと及びジョブ実行アプリケーションP2を引き続き利用すべきことを決定する。
一方、指示ボタン312が当該選択画面310にてユーザによって選択(押下)されると、MFP10は、遠隔操作アプリケーションP1の起動指令を携帯端末50に送信し、携帯端末50は、起動中のジョブ実行アプリケーションP2を終了するとともに、遠隔操作アプリケーションP1を起動する。換言すれば、選択画面310にて指示ボタン312が押下されると、表示内容決定処理を行うべき旨が当該選択画面310に関するユーザ操作によって指定されたと判定され、遠隔操作アプリケーションP1を起動すべきこと及び表示内容決定処理を行うことが決定される。すなわち、携帯端末50にて起動すべき連携用アプリケーションをジョブ実行アプリケーションP2から遠隔操作アプリケーションP1に切り換えるべき旨が決定される。そして、MFP10においては、遠隔操作アプリケーションP1の起動指令が携帯端末50へと送信され(ステップS12)、表示内容決定処理が行われて(ステップS14,S15)、MFP10のタッチパネル25に表示されている複数の画面がMFP10用と携帯端末50用とに分離される。
このように、BLE通信を介してMFP10と携帯端末50とが接続された際にジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動されている場合において、MFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されているときには、表示内容決定処理を行うべきか否かをユーザに指定させる。そして、表示内容決定処理を行うべき旨が指定されると、ジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動されている場合であっても、MFP10は、遠隔操作アプリケーションP1を起動すべきこと及び表示内容決定処理を行うことを決定する。
これによれば、BLE通信を介してMFP10と携帯端末50とが接続された際にジョブ実行アプリケーションP2が携帯端末50にて起動されている場合であっても、MFP10にて複数の画面が表示されているときには、携帯端末50をMFP10に近づけたユーザの意図が確認される。したがって、ユーザの意図を確認した上で、ユーザの意図に沿った動作を行うことが可能である。
つぎに、BLE通信によってMFP10と携帯端末50との接続が確立された際に両連携用アプリケーションP1,P2のいずれもが携帯端末50にて起動されていない場合(図20の「連携用アプリ非起動」の欄参照)について、以下に説明する。
たとえば、接続時起動アプリケーションとして遠隔操作アプリケーションP1が予め指定されている場合、第3実施形態と同様に、MFP10(決定部16)は、遠隔操作アプリケーションP1を起動すべきこと及び表示内容決定処理を行うことを決定する。
また、接続時起動アプリケーションとしてジョブ実行アプリケーションP2が予め指定されている場合において、MFP10のタッチパネル25に単一の画面のみが表示されているときには、MFP10(決定部16)は、ジョブ実行アプリケーションP2を起動すべきこと及び表示内容決定処理を行わないことを決定する。
一方、接続時起動アプリケーションとしてジョブ実行アプリケーションP2が予め指定されている場合において、MFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されているときには、MFP10(表示制御部13)は、選択画面320(図22参照)をMFP10のタッチパネル25に表示する。
図22は、表示内容決定処理を行うべきか否かを指定するための選択画面320を示す図である。図22に示すように、当該選択画面320には、「起動するアプリケーションを選択してください。」などのメッセージが表示されるとともに、ジョブ実行アプリケーションP2の起動を指示する指示ボタン321と、遠隔操作アプリケーションP1の起動を指示する指示ボタン322とが設けられている。指示ボタン321は、接続時起動アプリケーションの指定内容に従ってジョブ実行アプリケーションP2を起動すべき旨を指示するボタンである。指示ボタン322は、接続時起動アプリケーションとして指定されているジョブ実行アプリケーションP2に代えて遠隔操作アプリケーションP1を起動すべき旨を指示するボタンである。
たとえば、指示ボタン321が当該選択画面320にてユーザによって選択(押下)されると、表示内容決定処理を行うべきでない旨が指定されたと判定される。表示内容決定処理を行うべきでない旨が当該選択画面320に関するユーザ操作によって指定されると、MFP10(決定部16)は、ジョブ実行アプリケーションP2を起動すべきこと及び表示内容決定処理を行わないことを決定する。そして、MFP10は、ジョブ実行アプリケーションP2の起動指令を携帯端末50に送信し、携帯端末50は、当該起動指令に応じてジョブ実行アプリケーションP2を起動する。
一方、指示ボタン322がユーザによって選択(押下)されると、表示内容決定処理を行うべき旨が指定されたと判定される。表示内容決定処理を行うべき旨が当該選択画面320に関するユーザ操作によって指定されると、MFP10(決定部16)は、ジョブ実行アプリケーションP2が接続時起動アプリケーションとして指定されている場合であっても、当該ジョブ実行アプリケーションP2を起動せずに遠隔操作アプリケーションP1を起動すべきこと及び表示内容決定処理を行うことを決定する。そして、MFP10は、遠隔操作アプリケーションP1の起動指令を携帯端末50に送信し、携帯端末50は、当該起動指令に応じて遠隔操作アプリケーションP1を起動する。遠隔操作アプリケーションP1が起動されると、MFP10において、表示内容決定処理が行われ、MFP10のタッチパネル25に表示されている複数の画面がMFP10用と携帯端末50用とに分離される。
このように、BLE通信による接続が確立された際に両連携用アプリケーションP1,P2のいずれもが携帯端末50にて起動されておらず、且つジョブ実行アプリケーションP2が接続時起動アプリケーションとして指定されている場合において、MFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されているときには、表示内容決定処理を行うべきか否かをユーザに指定させる。そして、表示内容決定処理を行うべき旨が指定されると、ジョブ実行アプリケーションP2が接続時起動アプリケーションとして指定されている場合であっても、ジョブ実行アプリケーションP2を起動せずに遠隔操作アプリケーションP1を起動すべきこと及び表示内容決定処理を行うことが決定される。
これによれば、ジョブ実行アプリケーションP2が接続時起動アプリケーションとして指定されている場合であっても、BLE通信を介してMFP10と携帯端末50とが接続された際にMFP10にて複数の画面が表示されているときには、携帯端末50をMFP10に近づけたユーザの意図が確認される。詳細には、MFP10のタッチパネル25に表示されている複数の画面の分離動作(遠隔操作アプリケーションP1の利用動作)とジョブ実行アプリケーションP2の利用動作とのいずれを優先させるか、がユーザに確認される。したがって、ユーザの意図に沿った動作を行うことが可能である。
<5.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記各実施形態等においては、携帯端末50によるMFP10の遠隔操作が開始されると、(原則として)MFP10のタッチパネル25において操作画面が非表示化される態様を例示した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、当該遠隔操作の開始後であっても、BLE通信を介して当該遠隔操作が開始されたときには、MFP10のタッチパネル25に操作画面が引き続き表示されてもよい(下記第1の変形例参照)。あるいは、当該遠隔操作が開始されると、常に、MFP10のタッチパネル25に操作画面が引き続き表示されるようにしてもよい(下記第2の変形例参照)。
<第1の変形例>
以下、遠隔操作の開始後であっても、BLE通信を介して当該遠隔操作が開始されたときには、MFP10のタッチパネル25に操作画面が引き続き表示される態様を第1の変形例として例示する。
具体的には、BLE通信を介してMFP10と携帯端末50とが接続された際にMFP10のタッチパネル25に単一の画面(たとえば印刷設定画面210)のみが表示されている場合(第1実施形態等も参照)、MFP10は、当該単一の画面を、携帯端末50およびMFP10における新たな表示内容としてそれぞれ決定する。そして、当該単一の画面(たとえば印刷設定画面210)が、携帯端末50のタッチパネル75に表示される(図11参照)とともに、MFP10のタッチパネル25にも表示される(図10参照)。なお、BLE通信を介してMFP10と携帯端末50とが接続された際にMFP10のタッチパネル25に複数の画面が表示されている場合は、上記第1実施形態と同様に、当該複数の画面のうちの一部の画面が携帯端末50にて表示され、残余の画面がMFP10にて表示される。
また、遠隔操作の開始後において、BLE通信を介してMFP10と携帯端末50とが接続された際に携帯端末50のタッチパネル75に単一の画面(たとえば印刷設定画面210)のみが表示されている場合(第2実施形態も参照)、MFP10は、当該単一の画面を、携帯端末50およびMFP10における新たな表示内容としてそれぞれ決定する。そして、当該単一の画面(たとえば印刷設定画面210)が、携帯端末50のタッチパネル75に表示される(図11参照)とともに、MFP10のタッチパネル25にも表示される(図10参照)。なお、BLE通信を介してMFP10と携帯端末50とが接続された際に携帯端末50のタッチパネル75に複数の画面が表示されている場合は、上記第2実施形態と同様に、当該複数の画面のうちの一部の画面が携帯端末50にて表示され、残余の画面がMFP10にて表示される。
ただし、BLE通信を介さずに携帯端末50によるMFP10の遠隔操作が開始された場合は、第1実施形態と同様に、MFP10のタッチパネル25には操作画面は表示されない。
このように、携帯端末50によるMFP10の遠隔操作がBLE通信を介して開始された場合は、当該遠隔操作の開始後においてもMFP10のタッチパネル25に操作画面が引き続き表示されてもよい。
<第2の変形例>
以下、遠隔操作が開始されると、常に、MFP10のタッチパネル25に操作画面が引き続き表示される態様を第2の変形例として例示する。
たとえば、第1の起動方法あるいは第2の起動方法によって遠隔操作アプリケーションP1が携帯端末50にて起動されて遠隔操作が開始されると、MFP10のタッチパネル25と携帯端末50のタッチパネル75との両タッチパネルに同一内容の操作画面が表示される。
具体的には、携帯端末50にて遠隔操作アプリケーションP1が起動された後、初期画面400(図4)にてMFP10のIPアドレスが入力されてMFP10と携帯端末50とが無線LANを介して接続されると、携帯端末50によるMFP10の遠隔操作が開始される。そして、当該遠隔操作が開始されると、MFP10にタッチパネル25に表示されていた操作画面(たとえば印刷設定画面210(図10))の画面データがMFP10から携帯端末50に送信される。携帯端末50は、当該画面データに基づき当該操作画面(印刷設定画面210)を携帯端末50のタッチパネル75に表示し(図11参照)、MFP10は、当該操作画面(印刷設定画面210)をMFP10のタッチパネル25に引き続き表示する(図10参照)。
その後、携帯端末50がMFP10に近接した旨が判定されたことに応じて携帯端末50とMFP10とのBLE通信による接続が確立されると、MFP10は、表示内容決定処理を行う。
具体的には、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25(あるいは携帯端末50のタッチパネル75)に単一の画面のみが表示されている場合、MFP10は、当該単一の画面を、MFP10のタッチパネル25と携帯端末50のタッチパネル75との両タッチパネルにおける新たな表示内容として決定する。そして、当該単一の画面がMFP10のタッチパネル25と携帯端末50のタッチパネル75とに表示される。
また、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25(あるいは携帯端末50のタッチパネル75)に複数の画面が表示されている場合、MFP10は、当該複数の画面をMFP10向けの画面と携帯端末50向けの画面とに分離する。そして、当該複数の画面のうちの一部の画面が携帯端末50のタッチパネル75に表示され、残余の画面がMFP10のタッチパネル25に表示される。
このように、携帯端末50によるMFP10の遠隔操作が開始された後において、常に、MFP10のタッチパネル25に操作画面が引き続き表示されるようにしてもよい。
<その他の変形例>
上記各実施形態等においては、MFP10のタッチパネル25(あるいは携帯端末50のタッチパネル75)において重なり合う2枚の画面のうちの上側の画面(たとえばヘルプ画面250)が下側の画面(たとえば印刷設定画面210)の一部に重畳している場合(図12、図14参照)に、当該複数の画面の分離動作が行われる態様を例示した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、たとえば、当該上側の画面が当該下側の画面を覆うように(下側の画面の全部に)重畳している場合に、当該複数の画面の分離動作が行われてもよい。
また、上記各実施形態等においては、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25(第2実施形態では携帯端末50のタッチパネル75)にて複数の画面が重なって表示されている場合、常に(画面の種類にかかわらず)、当該複数の画面がMFP10向けの画面と携帯端末50向けの画面とに分離される態様を例示した。しかしながら、本発明はこれに限定されない。たとえば、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25(あるいは携帯端末50のタッチパネル75)にて複数の画面が重なって表示されている場合、所定の種類の画面が当該複数の画面に含まれていることを条件として、当該複数の画面がMFP10向けの画面と携帯端末50向けの画面とに分離されるようにしてもよい。
図23は、MFP10のタッチパネル25において印刷設定画面210にテンキー画面260が重畳して表示されている様子を示す図である。
管理者等は、分離動作の対象とすべき画面(分離対象画面)の種類を予め指定する。たとえば、管理者等は、テンキー画面260を分離対象画面として予め指定する。
その後、BLE通信を介してMFP10と携帯端末50とが接続された際に複数の画面がMFP10にて表示されている場合、MFP10は、所定の種類の画面が当該複数の画面に含まれているか否かを判定する。具体的には、MFP10は、分離対象画面(ここではテンキー画面260)が当該複数の画面に含まれているか否かを判定する。そして、MFP10は、当該所定の種類の画面が当該複数の画面に含まれていることを条件として、当該複数の画面をMFP10用と携帯端末50用とに分離する。
たとえば、当該複数の画面にテンキー画面260が含まれている(図23参照)場合、MFP10は、表示内容決定処理を行い、当該複数の画面をMFP10用と携帯端末50用とに分離する。そして、携帯端末50のタッチパネル75における新たな表示内容として決定された一部の画面(ここではテンキー画面260)に係る画面データがMFP10から携帯端末50へと送信され、当該画面データに基づくテンキー画面260が携帯端末50にて表示される(図24参照)。また、MFP10においては、MFP10のタッチパネル25における新たな表示内容として決定された残余の画面(ここでは印刷設定画面210)がMFP10のタッチパネル25に表示される(図10参照)。
一方、BLE通信を介してMFP10と携帯端末50とが接続された際に複数の画面がMFP10にて表示されている場合であっても、当該複数の画面に分離対象画面(ここではテンキー画面260)が含まれていないときには、MFP10は、当該複数の画面を分離しない。そして、MFP10のタッチパネル25に表示されている画面全体(当該複数の画面を含む全体の画面)に係る画面データがMFP10から携帯端末50へと送信され、当該画面データに基づく画面が携帯端末50のタッチパネル75に表示される。
このように、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25にて複数の画面が重なって表示されている場合、所定の種類の画面が当該複数の画面に含まれていることを条件として、当該複数の画面の分離動作が行われるようにしてもよい。なお、BLE通信による接続が確立された際に携帯端末50のタッチパネル75にて複数の画面が表示されている場合(第2実施形態)に関しても、同様に、所定の種類の画面が当該複数の画面に含まれていることを条件として、当該複数の画面の分離動作が行われるようにしてもよい。
また、上記実施形態等においては、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25(第2実施形態では携帯端末50のタッチパネル75)にて複数の画面が重なって表示されている場合に、当該複数の画面がMFP10向けの画面と携帯端末50向けの画面とに分離される態様を例示したが、これに限定されない。たとえば、BLE通信による接続が確立された際にMFP10のタッチパネル25(第2実施形態では携帯端末50のタッチパネル75)にて複数の画面が並列して表示されている場合に、当該複数の画面がMFP10向けの画面と携帯端末50向けの画面とに分離されるようにしてもよい。
また、上記実施形態等においては、携帯端末50を用いたMFP10の遠隔操作において、MFP10にて生成された画面データがMFP10から携帯端末50へと送信され、当該画面データに基づく画面が携帯端末50にて表示される態様を例示したが、これに限定されない。たとえば、携帯端末50を用いたMFP10の遠隔操作において、画面IDがMFP10から携帯端末50に送信され、当該画面IDに対応する画面が携帯端末50にて表示されるようにしてもよい。なお、画面IDがMFP10から携帯端末50にて送信される場合、携帯端末50においては、当該画面IDに対応する画面が予め格納されており、MFP10からの画面IDに基づき、当該画面IDに対応する画面が携帯端末50のタッチパネル75に表示されればよい。
1 画像形成システム
10 MFP(画像形成装置)
25 MFPのタッチパネル
50 携帯端末
75 携帯端末のタッチパネル
210 印刷設定画面
250 ヘルプ画面

Claims (19)

  1. 画像処理システムであって、
    画像処理装置と
    前記画像処理装置と通信可能な携帯端末と、
    を備え、
    前記画像処理装置は、
    前記携帯端末との無線通信接続を確立する通信手段と、
    前記画像処理装置の表示手段と前記携帯端末の表示手段との両表示手段のうちの特定の表示手段に表示されている画面の数に応じて前記両表示手段における新たな表示内容を決定する表示内容決定処理を行う決定手段と、
    前記表示内容決定処理の決定内容に基づき、前記画像処理装置の表示手段における表示内容を制御する第1の表示制御手段と、
    前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面に関する画面情報を前記携帯端末に送信する通信制御手段と、
    を有し、
    前記携帯端末は、
    前記画像処理装置からの前記画面情報に基づき、前記携帯端末の表示手段における表示内容を制御する第2の表示制御手段、
    を有し、
    前記無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段に複数の画面が表示されている、と判定される場合、
    前記画像処理装置の前記決定手段は、前記複数の画面のうちの一部の画面を前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定するとともに、前記複数の画面のうちの残余の画面を前記画像処理装置の表示手段における新たな表示内容として決定し、
    前記画像処理装置の前記通信制御手段は、前記表示内容決定処理の決定内容に基づき前記一部の画面に関する情報を前記画面情報として前記携帯端末に送信し、
    前記携帯端末の前記第2の表示制御手段は、前記一部の画面を前記携帯端末の表示手段に表示し、
    前記画像処理装置の前記第1の表示制御手段は、前記表示内容決定処理の決定内容に基づき前記残余の画面を前記画像処理装置の表示手段に表示することを特徴とする画像処理システム。
  2. 請求項1に記載の画像処理システムにおいて、
    前記無線通信接続は、近距離無線通信による接続を含み、
    前記画像処理装置の前記決定手段は、前記近距離無線通信によって前記画像処理装置と前記携帯端末との接続が確立されたことを条件として、前記表示内容決定処理を行うことを決定することを特徴とする画像処理システム。
  3. 請求項2に記載の画像処理システムにおいて、
    前記特定の表示手段は、前記画像処理装置の表示手段であり、
    前記携帯端末には、前記画像処理装置の表示手段に表示される操作画面を用いて前記画像処理装置を遠隔操作するための第1のアプリケーションと、前記操作画面とは異なる独自の画面をも用いて前記画像処理装置にジョブを実行させるための第2のアプリケーションとがインストールされており、
    前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面は、前記第1のアプリケーションを用いて前記携帯端末の表示手段に表示され、
    前記画像処理装置の前記通信制御手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段としての前記画像処理装置の表示手段に前記複数の画面が表示されている場合、前記無線通信接続が確立された際における前記携帯端末でのアプリケーションの起動状態を前記携帯端末に問い合わせて取得し、
    前記画像処理装置の前記決定手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記第2のアプリケーションが前記携帯端末にて起動されていない旨が、前記携帯端末から取得された前記起動状態に基づき判定されることを条件に、前記表示内容決定処理を行うことを決定することを特徴とする画像処理システム。
  4. 請求項2に記載の画像処理システムにおいて、
    前記特定の表示手段は、前記画像処理装置の表示手段であり、
    前記携帯端末には、前記画像処理装置の表示手段に表示される操作画面を用いて前記画像処理装置を遠隔操作するための第1のアプリケーションと、前記操作画面とは異なる独自の画面をも用いて前記画像処理装置にジョブを実行させるための第2のアプリケーションとがインストールされており、
    前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面は、前記第1のアプリケーションを用いて前記携帯端末の表示手段に表示され、
    前記画像処理装置の前記通信制御手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段としての前記画像処理装置の表示手段に前記複数の画面が表示されている場合、前記無線通信接続が確立された際における前記携帯端末でのアプリケーションの起動状態を前記携帯端末に問い合わせて取得し、
    前記画像処理装置の前記第1の表示制御手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記第2のアプリケーションが前記携帯端末にて起動されている場合において、前記画像処理装置の表示手段に前記複数の画面が表示されているときには、前記表示内容決定処理を行うべきか否かを指定するための選択画面を前記画像処理装置の表示手段に表示し、
    前記画像処理装置の前記決定手段は、
    前記表示内容決定処理を行うべきでない旨が前記選択画面に関するユーザ操作によって指定されると、前記第2のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行わないことを決定し、
    前記表示内容決定処理を行うべき旨が前記ユーザ操作によって指定されると、前記第2のアプリケーションが前記携帯端末にて起動されている場合であっても、前記第1のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行うことを決定することを特徴とする画像処理システム。
  5. 請求項2に記載の画像処理システムにおいて、
    前記特定の表示手段は、前記画像処理装置の表示手段であり、
    前記携帯端末には、前記画像処理装置の表示手段に表示される操作画面を用いて前記画像処理装置を遠隔操作するための第1のアプリケーションと、前記操作画面とは異なる独自の画面をも用いて前記画像処理装置にジョブを実行させるための第2のアプリケーションとがインストールされており、
    前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面は、前記第1のアプリケーションを用いて前記携帯端末の表示手段に表示され、
    前記画像処理装置は、
    前記無線通信接続が確立された際に前記携帯端末にて自動起動すべきアプリケーションである接続時起動アプリケーションを、予め指定する指定手段、
    をさらに有し、
    前記画像処理装置の前記決定手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記第1のアプリケーションと前記第2のアプリケーションとのいずれもが前記携帯端末にて起動されていない場合、前記接続時起動アプリケーションの指定内容に応じたアプリケーションを起動すべきことを決定するとともに、前記表示内容決定処理を行うか否かを判定し、
    前記第1のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、前記表示内容決定処理を行うことを決定し、
    前記第2のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、前記表示内容決定処理を行わないことを決定することを特徴とする画像処理システム。
  6. 請求項2に記載の画像処理システムにおいて、
    前記特定の表示手段は、前記画像処理装置の表示手段であり、
    前記携帯端末には、前記画像処理装置の表示手段に表示される操作画面を用いて前記画像処理装置を遠隔操作するための第1のアプリケーションと、前記操作画面とは異なる独自の画面をも用いて前記画像処理装置にジョブを実行させるための第2のアプリケーションとがインストールされており、
    前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面は、前記第1のアプリケーションを用いて前記携帯端末の表示手段に表示され、
    前記画像処理装置は、
    前記無線通信接続が確立された際に前記携帯端末にて自動起動すべきアプリケーションである接続時起動アプリケーションを、予め指定する指定手段、
    をさらに有し、
    前記無線通信接続が確立された際に前記第1のアプリケーションと前記第2のアプリケーションとの両アプリケーションのいずれもが前記携帯端末にて起動されておらず、且つ前記第1のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、前記画像処理装置の前記決定手段は、前記第1のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行うことを決定し、
    前記無線通信接続が確立された際に前記両アプリケーションのいずれもが前記携帯端末にて起動されておらず、且つ前記第2のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合において、前記画像処理装置の表示手段に単一の画面のみが表示されているときには、前記画像処理装置の前記決定手段は、前記第2のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行わないことを決定し、
    前記無線通信接続が確立された際に前記両アプリケーションのいずれもが前記携帯端末にて起動されておらず、且つ前記第2のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合において、前記画像処理装置の表示手段に前記複数の画面が表示されているときには、前記画像処理装置の前記第1の表示制御手段は、前記表示内容決定処理を行うべきか否かを指定するための選択画面を前記画像処理装置の表示手段に表示し、
    前記表示内容決定処理を行うべきでない旨が前記選択画面に関するユーザ操作によって指定されると、前記画像処理装置の前記決定手段は、前記第2のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行わないことを決定し、
    前記表示内容決定処理を行うべき旨が前記ユーザ操作によって指定されると、前記画像処理装置の前記決定手段は、前記第2のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合であっても、前記第2のアプリケーションを起動せずに前記第1のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行うことを決定することを特徴とする画像処理システム。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像処理システムにおいて、
    前記画像処理装置の前記決定手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段に前記複数の画面が重なって表示されている場合に、前記一部の画面を前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定するとともに、前記残余の画面を前記画像処理装置の表示手段における新たな表示内容として決定することを特徴とする画像処理システム。
  8. 請求項7に記載の画像処理システムにおいて、
    前記画像処理装置の前記決定手段は、所定の種類の画面が前記複数の画面に含まれることを条件として、前記一部の画面を前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定するとともに、前記残余の画面を前記画像処理装置の表示手段における新たな表示内容として決定することを特徴とする画像処理システム。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の画像処理システムにおいて、
    前記画像処理装置の前記決定手段は、
    前記画像処理装置の表示手段の画面サイズと前記携帯端末の表示手段の画面サイズとを比較し、
    前記複数の画面のうち最も大きい表示サイズの画面を、前記画像処理装置と前記携帯端末とのうち比較的大きな画面サイズの表示手段を有する装置に表示することを決定することを特徴とする画像処理システム。
  10. 携帯端末と通信可能な画像処理装置であって、
    前記携帯端末との無線通信接続を確立する通信手段と、
    前記画像処理装置の表示手段と前記携帯端末の表示手段との両表示手段のうちの特定の表示手段に表示されている画面の数に応じて前記両表示手段における新たな表示内容を決定する表示内容決定処理を行う決定手段と、
    前記表示内容決定処理の決定内容に基づき、前記画像処理装置の表示手段における表示内容を制御する表示制御手段と、
    前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面に関する画面情報を前記携帯端末に送信する通信制御手段と、
    を備え、
    前記無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段において複数の画面が表示されている、と判定される場合、
    前記決定手段は、前記複数の画面のうちの一部の画面を前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定するとともに、前記複数の画面のうちの残余の画面を前記画像処理装置の表示手段における新たな表示内容として決定し、
    前記通信制御手段は、前記表示内容決定処理の決定内容に基づき前記一部の画面に関する情報を前記画面情報として前記携帯端末に送信し、
    前記表示制御手段は、前記表示内容決定処理の決定内容に基づき前記残余の画面を前記画像処理装置の表示手段に表示することを特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項10に記載の画像処理装置において、
    前記無線通信接続は、近距離無線通信による接続を含み、
    前記決定手段は、前記近距離無線通信によって前記画像処理装置と前記携帯端末との接続が確立されたことを条件として、前記表示内容決定処理を行うことを決定することを特徴とする画像処理装置。
  12. 請求項11に記載の画像処理装置において、
    前記特定の表示手段は、前記画像処理装置の表示手段であり、
    前記携帯端末には、前記画像処理装置の表示手段に表示される操作画面を用いて前記画像処理装置を遠隔操作するための第1のアプリケーションと、前記操作画面とは異なる独自の画面をも用いて前記画像処理装置にジョブを実行させるための第2のアプリケーションとがインストールされており、
    前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面は、前記第1のアプリケーションを用いて前記携帯端末の表示手段に表示され、
    前記通信制御手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段としての前記画像処理装置の表示手段に前記複数の画面が表示されている場合、前記無線通信接続が確立された際における前記携帯端末でのアプリケーションの起動状態を前記携帯端末に問い合わせて取得し、
    前記決定手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記第2のアプリケーションが前記携帯端末にて起動されていない旨が、前記携帯端末から取得された前記起動状態に基づき判定されることを条件に、前記表示内容決定処理を行うことを決定することを特徴とする画像処理装置。
  13. 請求項11に記載の画像処理装置において、
    前記特定の表示手段は、前記画像処理装置の表示手段であり、
    前記携帯端末には、前記画像処理装置の表示手段に表示される操作画面を用いて前記画像処理装置を遠隔操作するための第1のアプリケーションと、前記操作画面とは異なる独自の画面をも用いて前記画像処理装置にジョブを実行させるための第2のアプリケーションとがインストールされており、
    前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面は、前記第1のアプリケーションを用いて前記携帯端末の表示手段に表示され、
    前記通信制御手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段としての前記画像処理装置の表示手段に前記複数の画面が表示されている場合、前記無線通信接続が確立された際における前記携帯端末でのアプリケーションの起動状態を前記携帯端末に問い合わせて取得し、
    前記表示制御手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記第2のアプリケーションが前記携帯端末にて起動されている場合において、前記画像処理装置の表示手段に前記複数の画面が表示されているときには、前記表示内容決定処理を行うべきか否かを指定するための選択画面を前記画像処理装置の表示手段に表示し、
    前記決定手段は、
    前記表示内容決定処理を行うべきでない旨が前記選択画面に関するユーザ操作によって指定されると、前記第2のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行わないことを決定し、
    前記表示内容決定処理を行うべき旨が前記ユーザ操作によって指定されると、前記第2のアプリケーションが前記携帯端末にて起動されている場合であっても、前記第1のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行うことを決定することを特徴とする画像処理装置。
  14. 請求項11に記載の画像処理装置において、
    前記特定の表示手段は、前記画像処理装置の表示手段であり、
    前記携帯端末には、前記画像処理装置の表示手段に表示される操作画面を用いて前記画像処理装置を遠隔操作するための第1のアプリケーションと、前記操作画面とは異なる独自の画面をも用いて前記画像処理装置にジョブを実行させるための第2のアプリケーションとがインストールされており、
    前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面は、前記第1のアプリケーションを用いて前記携帯端末の表示手段に表示され、
    前記画像処理装置は、
    前記無線通信接続が確立された際に前記携帯端末にて自動起動すべきアプリケーションである接続時起動アプリケーションを、予め指定する指定手段、
    をさらに備え、
    前記決定手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記第1のアプリケーションと前記第2のアプリケーションとのいずれもが前記携帯端末にて起動されていない場合、前記接続時起動アプリケーションの指定内容に応じたアプリケーションを起動すべきことを決定するとともに、前記表示内容決定処理を行うか否かを判定し、
    前記第1のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、前記表示内容決定処理を行うことを決定し、
    前記第2のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、前記表示内容決定処理を行わないことを決定することを特徴とする画像処理装置。
  15. 請求項11に記載の画像処理装置において、
    前記特定の表示手段は、前記画像処理装置の表示手段であり、
    前記携帯端末には、前記画像処理装置の表示手段に表示される操作画面を用いて前記画像処理装置を遠隔操作するための第1のアプリケーションと、前記操作画面とは異なる独自の画面をも用いて前記画像処理装置にジョブを実行させるための第2のアプリケーションとがインストールされており、
    前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面は、前記第1のアプリケーションを用いて前記携帯端末の表示手段に表示され、
    前記画像処理装置は、
    前記無線通信接続が確立された際に前記携帯端末にて自動起動すべきアプリケーションである接続時起動アプリケーションを、予め指定する指定手段、
    をさらに備え、
    前記無線通信接続が確立された際に前記第1のアプリケーションと前記第2のアプリケーションとの両アプリケーションのいずれもが前記携帯端末にて起動されておらず、且つ前記第1のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合、前記決定手段は、前記第1のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行うことを決定し、
    前記無線通信接続が確立された際に前記両アプリケーションのいずれもが前記携帯端末にて起動されておらず、且つ前記第2のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合において、前記画像処理装置の表示手段に単一の画面のみが表示されているときには、前記決定手段は、前記表示内容決定処理を行わないこと及び前記第2のアプリケーションを起動すべきことを決定し、
    前記無線通信接続が確立された際に前記両アプリケーションのいずれもが前記携帯端末にて起動されておらず、且つ前記第2のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合において、前記画像処理装置の表示手段に前記複数の画面が表示されているときには、前記表示制御手段は、前記表示内容決定処理を行うべきか否かを指定するための選択画面を前記画像処理装置の表示手段に表示し、
    前記表示内容決定処理を行うべきでない旨が前記選択画面に関するユーザ操作によって指定されると、前記決定手段は、前記第2のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行わないことを決定し、
    前記表示内容決定処理を行うべき旨が前記ユーザ操作によって指定されると、前記決定手段は、前記第2のアプリケーションが前記接続時起動アプリケーションとして指定されている場合であっても、前記第2のアプリケーションを起動せずに前記第1のアプリケーションを起動すべきこと及び前記表示内容決定処理を行うことを決定することを特徴とする画像処理装置。
  16. 請求項10から請求項15のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記決定手段は、前記無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段に前記複数の画面が重なって表示されている場合に、前記一部の画面を前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定するとともに、前記残余の画面を前記画像処理装置の表示手段における新たな表示内容として決定することを特徴とする画像処理装置。
  17. 請求項16に記載の画像処理装置において、
    前記決定手段は、所定の種類の画面が前記複数の画面に含まれることを条件として、前記一部の画面を前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定するとともに、前記残余の画面を前記画像処理装置の表示手段における新たな表示内容として決定することを特徴とする画像処理装置。
  18. 請求項10から請求項17のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記決定手段は、
    前記画像処理装置の表示手段の画面サイズと前記携帯端末の表示手段の画面サイズとを比較し、
    前記複数の画面のうち最も大きい表示サイズの画面を、前記画像処理装置と前記携帯端末とのうち比較的大きな画面サイズの表示手段を有する装置に表示することを決定することを特徴とする画像処理装置。
  19. 携帯端末と通信可能な画像処理装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)前記画像処理装置の表示手段と前記携帯端末の表示手段との両表示手段のうちの特定の表示手段に表示されている画面の数を判定するステップと、
    b)前記特定の表示手段に表示されている画面の数に応じて前記両表示手段における新たな表示内容を決定する表示内容決定処理を行うステップと、
    c)前記表示内容決定処理にて前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定された画面に関する画面情報を前記携帯端末に送信するステップと、
    d)前記表示内容決定処理の決定内容に基づき、前記画像処理装置の表示手段における表示内容を制御するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記画像処理装置と前記携帯端末との無線通信接続が確立された際に前記特定の表示手段に複数の画面が表示されている、と前記ステップa)にて判定される場合、
    前記ステップb)においては、前記複数の画面のうちの一部の画面が前記携帯端末の表示手段における新たな表示内容として決定されるとともに、前記複数の画面のうちの残余の画面が前記画像処理装置の表示手段における新たな表示内容として決定され、
    前記ステップc)においては、前記表示内容決定処理の決定内容に基づき前記一部の画面に関する情報が前記画面情報として前記携帯端末に送信され、
    前記ステップd)においては、前記表示内容決定処理の決定内容に基づき前記残余の画面が前記画像処理装置の表示手段に表示されることを特徴とするプログラム。
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