JP6486106B2 - プリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、印字媒体に情報を印字するプリンタに関する。
サーマルプリンタは、サーマルヘッドの印字ラインに配置された複数の感熱抵抗体を選択的に発熱させることにより印字媒体に情報を印字する。
サーマルプリンタの印字処理では、印字媒体をサーマルヘッドとプラテンローラとの間に挟み込ませた状態で搬送しながら、サーマルヘッドの印字ラインを印字媒体に押し付けた状態で印字ラインの感熱抵抗体を通電により発熱させることにより、印字媒体に情報を印字する(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載されたサーマルプリンタの印字媒体は、ミシン目によって複数の印字領域に区分けされている。
特開2003−11556号公報
しかしながら、従来のサーマルプリンタでは、複数の印字領域に区分けされた印字媒体に印字された情報が正しく印字されなかった(例えば、所望の領域に印字されなかった、印字の濃度が薄かった)場合、当該情報を印字し直すことが難しかった。
本発明の目的は、上記課題を解決するものであり、複数の印字領域に区分けされた印字媒体に情報を印字するときに、印字された情報に不具合があった場合、当該情報を容易に印字し直すことができるプリンタを提供することである。
本発明の第1態様は、
第1印字領域および第2印字領域を含み、前記第1印字領域の基準となる位置に第1マークが付され、かつ、前記第2印字領域の基準となる位置に第2マークが付された複数の印字媒体のそれぞれに、印字データに対応する情報を印字するプリンタにおいて、
前記第1印字領域に印字すべき第1印字情報および前記第2印字領域に印字すべき第2印字情報に対応する印字データを取得する取得手段と、
所定の搬送方向に印字媒体を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段によって搬送された印字媒体に付された第1マークおよび第2マークを検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記第1マークおよび前記第2マークのそれぞれが検出されたことに応じて、それぞれ、前記第1印字情報の第1印字開始位置および前記第2印字情報の第2印字開始位置を決定する決定手段と、
印字指示に応じて、前記取得手段によって取得された印字データを参照して、当該印字データに対応する第1印字情報および第2印字情報を、それぞれ、前記決定手段によって決定された第1印字開始位置および前記第2印字開始位置を基点として印字し、かつ、再印字指示に応じて、参照済みの印字データを参照して、当該参照済みの印字データに対応する第1印字情報および第2印字情報を、それぞれ、前記決定手段によって決定された第1印字開始位置および前記第2印字開始位置を基点として印字する印字手段、
を備えたプリンタである。
本発明の第2態様は、本発明の第1態様において、
前記取得手段によって取得された印字データを記憶する記憶装置と、
前記記憶装置において、前記印字手段によって参照されていない印字データが記憶された記憶領域の状態を第1状態に設定し、かつ、前記印字手段によって参照された印字データが記憶された記憶領域の状態を第1状態に代えて第2状態に設定する設定手段と、をさらに備え、
前記印字手段は、前記印字指示に応じて、前記設定手段によって第1状態に設定された記憶領域に記憶された印字データに対応する第1印字情報および第2印字情報を印字し、かつ、前記再印字指示に応じて、前記設定手段によって第2状態に設定された記憶領域に記憶された印字データに対応する第1印字情報および第2印字情報を印字する、
プリンタである。
本発明の第3態様は、本発明の第1または第2態様において、
前記印字データは、前記搬送方向における前記第1印字情報に対応するライン数を示す情報と、前記搬送方向における前記第2印字情報に対応するライン数を示す情報と、を含み、
前記印字手段は、前記第1印字情報に対応するライン数を示す情報を参照して前記第1印字情報を印字し、前記第2印字情報に対応するライン数を示す情報を参照して前記第2印字情報を印字する、プリンタである。
本発明の第4態様は、本発明の第1〜第3態様のいずれかにおいて、
エラーの有無を判定する判定手段と、
前記判定手段によってエラーと判定された場合、エラーが発生したことを報知する報知手段と、
をさらに備える、プリンタである。
本発明の第5態様は、本発明の第1〜第4態様において、
前記搬送手段は、前記印字手段による前記第1印字情報の印字が終了してから前記検出手段によって前記第2マークが検出されるまでの間、前記印字手段による前記第1印字情報の印字が終了した時点の搬送速度で前記印字媒体を搬送する、プリンタである。
本発明によれば、印字された情報に不具合があった場合、当該情報を容易に印字し直すことができる。
本実施形態のプリンタが取り扱う印字媒体の表面および裏面を例示する図。 本実施形態のプリンタの断面図。 図2のプリンタの要部の回路構成を示すブロック図。 本実施形態の印字データとRAMの関係を説明する図。 本実施形態の制御データテーブルの一例を示す図。 本実施形態の印字処理のフローチャート。 本実施形態の印字処理における記憶状態の遷移を示す図。 図7に示す記憶状態の遷移に応じて印字媒体に印字される情報の一例を示す図。 図6の印字制御の詳細なフローチャート。 本実施形態の印字媒体と位置検出センサとの関係を示す図。 本実施形態の印字処理においてエラーが発生したときに表示される画面例を示す図。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(1)プリンタが取り扱う印字媒体
まず、本実施形態のプリンタが取り扱う印字媒体について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態のプリンタが取り扱う印字媒体の表面および裏面を例示する図である。
図1に示すように、本実施形態の印字媒体PMは、長手方向Pの辺および短手方向Wの辺から構成される長尺形状を有する。長手方向Pは、プリンタ1内において印字媒体PMが搬送される方向(以下「搬送方向」という)に一致する。短手方向Wは、長手方向Pに対して直交する。
印字媒体PMの表面FFには、複数の印字領域(第1印字領域PA1および第2印字領域PA2)が規定されている。第1印字領域PA1と第2印字領域PAとの間には、第1印字領域PA1と第2印字領域PA2とを容易に切り離すことができるようにするためのミシン目CLが形成されている。印字媒体PMは、この2つの印字領域を1枚として、多数の枚数の印字媒体を帯状に連続して形成し、ロール状に巻回されている。なお、1枚1枚を繋ぐ繋ぎ目にもミシン目(不図示)が形成されている。
印字媒体PMの表面FFには、予め決められた温度領域に達すると特定の色(黒や赤等)に発色する感熱発色層が形成されている。
一方、印字媒体PMの裏面BFには、第1印字領域PA1の基準となる位置(以下「第1基準位置」という)に第1マークM1が設けられており、かつ、第2印字領域PA2の基準となる位置(以下「第2基準位置」という)に第2マークM2が設けられている。
第1マークM1と第2マークM2とは、印字媒体PMの長手方向Pにおける長さによって区別される。
なお、第1マークM1と第2マークM2とは、次のいずれかによって区別されてもよい。
・所定領域内におけるマークの数
・短手方向Wにおけるサイズ
・マークの形状
(2)プリンタの構成
次に、本実施形態のプリンタの構成について説明する。
(2−1)プリンタの内部構造
まず、本実施形態のプリンタの内部構造について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態のプリンタの断面図である。
図2に示すように、本実施形態のプリンタ1は、例えば、印字媒体PMに規定された複数の印字領域(第1印字領域PA1および第2印字領域PA2)に、文字、記号、図形、バーコード、二次元コード等の情報を熱により印字する、携帯型のサーマルプリンタである。
このプリンタ1を構成する筐体2は、ハウジング部2aと、その一部に軸止された開閉カバー部2bとを有している。
ハウジング部2aは、例えば直方体形状に形成されており、その一部には開口部が形成されている。このハウジング部2aの開口部には、その開口部を開閉可能なように開閉カバー部2bが回転軸R1を中心にして回転自在の状態で設置されている。
また、ハウジング部2aの開口部は、筐体2内に形成された印字媒体収容部3に連通されており、開閉カバー部2bを開けると、ハウジング部2aの開口部を通じて筐体2内の印字媒体収容部3にロール状に巻かれた印字媒体PMを収容することが可能になっている。また、開閉カバー部2bを閉じると、開閉カバー部2bの先端とこれに対向するハウジング部2aとの間に、印字媒体PMを発行する発行口部(排出口)4が形成されるようになっている。
ロール状の印字媒体PMは、巻き芯R2に巻回された状態で筐体2内の印字媒体収容部3に回転自在に収容される。
印字処理に際して印字媒体収容部3内の印字媒体PMは、シート状に引き出された状態で発行口部4に向かって搬送され、その搬送途中で印字媒体PMの表面FFに印字処理がなされた後、発行口部4からプリンタ1の外部に排出されるようになっている。
プリンタ1の筐体2内において、印字媒体収容部3の向かい側には、位置検出センサ10、サーマルヘッド(印字手段)11およびプラテンローラ(搬送手段)12が通紙ルートに沿って設置されている他、モータM、制御部MC、充電バッテリPSおよび無線通信部RCが設置されている。
位置検出センサ10は、印字媒体PMの裏面の第1マークM1および第2マークM2を検出するセンサである。
この位置検出センサ10は、開閉カバー部2bの裏面側に装着されており、開閉カバー部2bの閉止時に、位置検出センサ10のセンサ面が印字媒体PMの裏面BFを向くように設置されている。
また、この位置検出センサ10は、例えば、光反射型センサにより構成されている。すなわち、位置検出センサ10は、センサ面に発光部と受光部とを備えている。位置検出センサ10は、発光部から印字媒体PMの裏面BFに向けて放射された光に対する印字媒体PMからの反射光を受光部により受光し、光電変換することによって検出信号を生成する。この検出信号は、CPU30によって第1マークM1および第2マークM2を検出するために利用される。なお、発光部には、例えばLED(Light Emitting Diode)が使用され、受光部には、例えばフォトダイオードまたはフォトトランジスタが使用される。
また、この位置検出センサ10は、制御部MCに電気的に接続されており、検出信号を制御部MCに送信するようになっている。制御部MCでは、位置検出センサ10からの検出信号に基づいて印字媒体PMの表面FFの第1印字領域PA1および第2印字領域PA2と、サーマルヘッド11の印字ラインとの相対的な位置関係をそれぞれ算出し、その算出結果に基づいて、プラテンローラ12の回転動作(回転方向や回転角度等)を制御することにより、第1印字領域PA1および第2印字領域PA2内の規定位置に印字を行うようになっている。
サーマルヘッド11は、その印字面に配置された印字ラインの発熱抵抗体(発熱素子)により印字媒体PMに印字を行う印字手段である。
このサーマルヘッド11の印字ラインには、通電により発熱する複数の発熱抵抗体が印字媒体PMの短手方向Wに沿って並んで配置されている。
印字ラインの長手方向の寸法は、例えば、50mm程度であり、印字ラインの短手方向の寸法は、例えば、0.125mm程度である。発熱抵抗体が例えば1mmあたり8個配置されている場合、印字ラインには、例えば、400個の発熱抵抗体が配置されていることになる。
このサーマルヘッド11は、その印字面を通紙ルートに向けた状態で支持部材20に固定されている。この支持部材20の背面には、ヘッド付勢用のバネ21が配置されており、開閉カバー部2bの閉止時にサーマルヘッド11の印字面がプラテンローラ12に押し付けられるようになっている。
また、支持部材20は、その一端の回転軸R3を中心にして回転自在の状態でハウジング部2a内に軸止されている。また、支持部材20の他端は、後述の開閉カバー部2bの開放用の押しボタン22に係合されている。
このようなサーマルヘッド11は制御部MCに電気的に接続されている。制御部MCは、プリンタ1に入力された印字データ等に応じてサーマルヘッド11の複数の発熱抵抗体に選択的に電流を流して所望の発熱抵抗体を発熱させることにより、印字媒体PMに印字を行うようになっている。
プラテンローラ12は、印字媒体収容部3内の印字媒体PMを、通紙ルートを通じて発行口部4に向かって搬送する搬送手段である。このプラテンローラ12は、開閉カバー部2bの裏面側に回転軸R4を中心にして正逆双方向に回転自在の状態で装着されており、開閉カバー部2bの閉止時にサーマルヘッド11の印字面に押し付けられるように対向した状態で設置される。
プラテンローラ12の回転軸R4の表面には、硬質ゴム等のような弾性材料が被覆されている。また、プラテンローラ12の回転軸R4の軸方向一端には、ギアG1が接続されている。このギアG1は、ハウジング部2a内の連結ギアG2を介してモータMの回転軸に係合されている。開閉カバー部2bの閉止時にプラテンローラ12側のギアG1が連結ギアG2を介してモータMの回転軸に係合されることにより、モータMの回転駆動力をプラテンローラ12に伝達することが可能になっている。
モータMは、例えばステッピングモータにより構成されており、制御部MCに電気的に接続されている。制御部MCは、プリンタ1に入力された印字データ等に応じてモータMの回転動作(回転方向やステップ数等)を制御するようになっている。
充電バッテリPSは、上記したサーマルヘッド11やモータMはもちろんのこと、プリンタ1の電気系統全体に電力を供給する電源であり、筐体2内のバッテリ収容部23内に着脱自在の状態で収容されている。
無線通信部RCは、赤外線や電波等の無線通信によりプリンタ1の外部からプリンタ1に送られた印字データ(命令や印字情報等)を受信する非接触の入力部であり、制御部MCに電気的に接続されている。
一方、このようなプリンタ1のハウジング部2aの表面には、上記した開放用の押しボタン22と、カッタ24と、入力部25と、表示部26と、電源スイッチ27と、ベルト掛け部28とが設置されている。
開放用の押しボタン22は、開閉カバー部2bを開放するためのボタンである。この押しボタン22をハウジング部2aの内包側に押し込むと、支持部材20の他端部が押され、支持部材20がバネ21の付勢力に抗して回転軸R3を中心に反時計回りの方向に回転することによりサーマルヘッド11がプラテンローラ12から離れるとともに、支持部材20に接合された止め部(図示せず)がプラテンローラ12のロックピン(図示せず)から解除されることにより開閉カバー部2bが開放される。なお、開閉カバー部2bを閉じる時は、開閉カバー部2bをバネ21の付勢力に抗してハウジング部2aの内包側に向けて押し込む。これにより、支持部材20に接合された止め部がプラテンローラ12のロックピンを挟持することにより開閉カバー部2bが閉じた状態を維持するようになっている。
カッタ24は、印字後の連続紙状の印字媒体PMを切断する部材であり、印字媒体PMの短手方向Wに沿って延在した状態で、かつ、その先端の刃先を発行口部4側に僅かに突き出させた状態でハウジング部2aの外壁面に設置されている。
このカッタ24は、例えば所定の剛性および弾性を有する合成樹脂等により形成されており、上記押しボタン22の一部と一体的に成形されている。なお、カッタ24による切断処理においては、印字処理後に発行口部4から排出された連続紙状に隣接する印字媒体PM間の部分を切断する。
入力部25は、プリンタ1に対して、指示または印字データを与えるための操作部分である。入力部25は、データ入力キー、方向指示キー、キャンセルキー、および、実行キー等の複数の操作キーにより形成されている。
表示部26は、入力部25等で入力した情報や処理モードを表示する他、各種のメッセージ等を表示する部分であり、入力部25の近傍に設置されている。この表示部26は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)により形成されている。
ベルト掛け部28は、ベルトを挿入することにより、作業者の肩や腰にプリンタ1を装着するための部分であり、ハウジング部2aと一体的に成形されている。
(2−2)プリンタの回路構成
次に、本実施形態のプリンタの回路構成について説明する。図3は、図2のプリンタの要部の回路構成を示すブロック図である。
制御部MCは、プリンタ1の全体の動作を制御する部分であり、CPU(Centoral Processing Unite)30と、ROM(Read Only Memory)31と、RAM(Random Access Memory)32と、搬送制御回路33と、印字制御回路34と、ラベル検出回路35と、インタフェース36と、表示制御回路37と、通信インタフェース38と、EEPROM(Electinically Erasable Programmable ROM)39と、これらを相互に電気的に接続するバスライン40と、を有している。
CPU30は、インタフェース36および表示制御回路37を通じて入力部25および表示部26に電気的に接続されているとともに、通信インタフェース38を通じて外部の通信端末と無線で通信可能になっている。
EEPROM39には、プリンタ1の動作を制御するためのソフトウェア(以下「ファームウェア」という)のプログラムや、プリンタ1の動作を制御するときにファームウェアによって参照される制御データが格納されている。
RAM32には、入力部25または通信インタフェース38を介して受け付けられた印字データが格納される。
CPU30は、EEPROM39に格納されたプログラムを実行することによってファームウェアの機能を実現する。ファームウェアは、EEPROM39に格納された制御データを参照して、搬送制御回路33や印字制御回路34等のプリンタ1の各部の動作を制御する。
搬送制御回路33は、モータMにパルス信号を送信し、プラテンローラ12による印字媒体PMの搬送動作を制御する。印字制御回路34は、CPU30から送信される印字データに対応する制御信号を生成してサーマルヘッド11に送信し、印字動作を制御する。
ラベル検出回路35は、CPU30の制御下において、位置検出センサ10の発光部を制御し、印字媒体PMに向かって光を放射させるとともに、位置検出センサ10の受光部から出力される電気信号(検出信号)を受け取り、デジタルデータに変換してCPU30に送信する。
これら各部は、バスライン40を通じてCPU30に電気的に接続され、CPU30の管理下においてインタフェース36や通信インタフェース38から受信した印字データに従ってサーマルヘッド11により印字媒体PMに印字を行う。
(3)プリンタの動作の制御において参照されるデータ
次に、本実施形態のプリンタ1の動作の制御において参照されるデータについて説明する。
(3−1)印字データとRAMの関係
次に、本実施形態の印字データとRAMの関係について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態の印字データとRAMの関係を説明する図である。
図4に示すように、RAM32は、複数の記憶領域32a〜32cを有する。記憶領域32a〜32cには、それぞれを特定する情報である記憶領域ラベルが割り当てられている。
記憶領域32a〜32cには、それぞれ、1ページ分の印字データPDa〜PDcが記憶される。1ページ分の印字データは、1つの印字媒体PMに印字される情報に対応する。つまり、RAM32は、3ページ分の印字データPDを記憶可能である。
1ページ分の印字データPDは、第1印字データPD1と、第2印字データPD2と、を含む。
第1印字データPD1および第2印字データPD2は、それぞれ、印字媒体PMの表面FFの第1印字領域PA1および第2印字領域PA2に印字すべき情報に対応する。
(3−2)制御データテーブル
次に、本実施形態の制御データテーブルについて、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態の制御データテーブルの一例を示す図である。なお、図5において、「N/A」はデータが格納されていないことを示している。
図5に示すように、本実施形態の制御データテーブルTBL1は、「記憶領域ラベル」フィールドと、「状態フラグ」フィールドと、「データラベル」フィールドと、「ライン数」フィールドと、「印字制御データ」フィールドと、を含む。この制御データテーブルTBL1は、EEPROM39に格納されている。
「記憶領域ラベル」フィールドには、記憶領域ラベルが格納される。
図5の「a」〜「c」は、それぞれ、RAM32の記憶領域32a〜32cを特定する記憶領域ラベルである。
「状態フラグ」フィールドには、RAM32の記憶領域32a〜32cの状態(以下「記憶状態」という)を示す値が格納される。
記憶状態は、印字データを新たに記憶可能な状態(以下「リリース状態」という)、印字されていない情報(以下「未印字情報」という)に対応する印字データPDが記憶された状態(以下「ストア状態」という)、および、印字された情報(以下「印字済情報」という)に対応する印字データPDが記憶された状態(以下「バックアップ状態」という)のいずれかである。
図5の「0」はリリース状態を示し、「1」はストア状態を示し、「2」はバックアップ状態を示している。
「データラベル」フィールドには、第1印字データPD1および第2印字データPD2のいずれかを示す情報であるデータラベルが格納される。
図5の「PD1」は、第1印字データPD1を示すデータラベルであり、「PD2」は、第2印字データPD2を示すデータラベルである。
「ライン数」フィールドには、第1印字データPD1および第2印字データPD2のそれぞれに対応する情報のライン数を示す値が格納される。「ライン数」とは、印字媒体PMの長手方向Pについて印字すべき情報の量を示している。
「印字制御データ」フィールドは、「ドット数」フィールドと、「ステップ数」フィールドと、を含む。
「ドット数」フィールドには、第1印字データPD1および第2印字データPD2の各ラインに対応する情報について、印字媒体PMの短手方向Wの印字位置(以下「ドット数」という)を示す値が格納される。
「ステップ数」フィールドには、各ラインに対応する情報を印字するときにモータMに与えるパルス信号のステップ数を示す値が格納される。プラテンローラ12の回転速度は、第1印字データPD1および第2印字データPD2のそれぞれに対応する情報を印字する間、「ステップ数」フィールドの値に応じて変化する。
(4)プリンタの処理
次に、本実施形態のプリンタ1の処理について説明する。
(4−1)印字処理
まず、印字処理について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態の印字処理のフローチャートである。
図6に示すように、はじめに、ファームウェアは、印字データPDを取得する(S100)。
例えば、ファームウェアは、入力部25または無線通信部RCを介して、印字データPDを取得する。
印字データPDは、次の情報を含む。
・第1印字情報のレイアウトに関する情報
・第2印字情報のレイアウトに関する情報
・印字媒体PMの長手方向P(搬送方向)における第1印字データPD1に対応するライン数(つまり、第1印字情報に対応するライン数)を示す情報
・印字媒体PMの長手方向P(搬送方向)における第2印字データPD2に対応するライン数(つまり、第2印字情報に対応するライン数)を示す情報
次に、ファームウェアは、制御データを更新する(S101)。
例えば、ファームウェアは、制御データテーブルTBL1において、状態フラグ「0」に対応する「記憶領域ラベル」フィールドの値によって特定される記憶領域(つまり、リリース状態の記憶領域)に取得した印字データPDを格納し、かつ、「状態フラグ」を「0」から「1」に変更(つまり、当該記憶領域の記憶状態を「リリース状態」から「ストア状態」に変更)する。
一例として、状態フラグ「0」に対応する「記憶領域ラベル」フィールドの値が「a」である場合、ファームウェアは、記憶領域32aに印字データPDを格納し、かつ、当該状態フラグを「0」から「1」に変更する。
また、ファームウェアは、制御データテーブルTBL1において、「データラベル」フィールドに第1印字データPD1を示すデータラベル「PD1」と、第2印字データPD2を示すデータラベル「PD2」と、を格納する。
また、ファームウェアは、印字データPDに含まれる情報を参照して、制御データテーブルTBL1において、「ライン数」フィールドおよび「ドット数」フィールドに、第1印字データPD1および第2印字データPD2のそれぞれに対応するライン数を示す値と、短手方向Wにおける各ラインのドット数を示す値を格納する。
次に、ファームウェアは、ユーザによって与えられた指示を受け付ける(S102)。
S102において受け付けられる指示は、印字指示および再印字指示のいずれかである。
「印字指示」とは、未印字情報を印字するための指示である。
「再印字指示」とは、印字済情報を印字するための指示である。
例えば、ユーザが、入力部25の方向指示キーおよび実行キーを操作すると、ファームウェアは、インタフェース36を介して、ユーザによる操作に応じた指示(印字指示、および、再印字指示のいずれか)を受け付ける。
S102において印字指示が受け付けられた場合(S103−A)、ファームウェアは、ストア状態の記憶領域に記憶された印字データPDを参照して(S104)、後述する印字制御(S106)を実行する。
これにより、S104において参照された印字データPDに含まれる第1印字データPD1および第2印字データPD2のそれぞれに対応する第1印字情報および第2印字情報(つまり、1ページ分の印字情報)が、印字媒体PMに印字される。
印字制御が終了すると、ファームウェアは、制御データを更新する(S108)。
例えば、ファームウェアは、制御データテーブルTBL1において、すべての「状態フラグ」フィールドの値を次のように変更する。
・「0」(リリース状態)から「1」(ストア状態)
・「1」(ストア状態)から「2」(バックアップ状態)
・「2」(バックアップ状態)から「0」(リリース状態)
一方、S102において再印字指示が受け付けられた場合(S103−B)、ファームウェアは、バックアップ状態の記憶領域に記憶された印字データPDを参照して(S105)、後述する印字制御(S106)を実行する。この場合、制御データの更新(S108)は実行されない。
これにより、S106において参照された印字データPDに含まれる第1印字データPD1および第2印字データPD2のそれぞれに対応する第1印字情報および第2印字情報(つまり、1ページ分の印字情報)が、印字媒体PMに印字される。
(4−2)記憶状態の遷移
次に、本実施形態の印字処理における記憶状態の遷移について、図7および図8を参照して説明する。図7は、本実施形態の印字処理における記憶状態の遷移を示す図である。図8は、図7のT2〜T4において印字媒体に印字される情報の一例を示す図である。
なお、図7では、記憶領域32a〜32cの初期の状態がすべて「リリース状態」である場合を想定する。
図7のT1は、1ページ目の印字データPDaが取得されたときの状態を示している。記憶領域32a〜32cの記憶状態は、それぞれ、次のように変化する。
・記憶領域32a:「リリース状態」→「ストア状態」
・記憶領域32b:「リリース状態」(維持)
・記憶領域32c:「リリース状態」(維持)
記憶領域32aには、1ページ目の印字データPDaが格納される。
図7のT2は、T1の後に、1ページ目の印字データPDaの印字指示に基づく印字制御が終了したときの状態を示している。
記憶領域32a〜32cの記憶状態は、それぞれ、次のように変化する。
・記憶領域32a:「ストア状態」→「バックアップ状態」
・記憶領域32b:「リリース状態」(維持)
・記憶領域32c:「リリース状態」(維持)
記憶領域32aは、1ページ目の印字データPDaを保持する。
図8のT2は、図7のT2に対応する印字媒体PMの例(1ページ目の印字データPDaに含まれる第2印字データPD2に対応する情報「XYZ」が、1枚目の印字媒体PM1のミシン目CLを跨いだ(つまり、エラーが発生した)例)を示している。
図7のT3は、T2の後に、2ページ目の印字データPDbが取得されたときの状態を示している。記憶領域32a〜32cの記憶状態は、それぞれ、次のように変化する。
・記憶領域32a:「バックアップ状態」(維持)
・記憶領域32b:「リリース状態」→「ストア状態」
・記憶領域32c:「リリース状態」(維持)
記憶領域32aには、1ページ目の印字データPDaが保持される。記憶領域32bには、2ページ目の印字データPDbが格納される。
図7のT4は、T3の後に、1ページ目の印字データPDaの再印字指示に基づく印字制御が終了したときの状態を示している。記憶領域32a〜32cの記憶状態は、T3の状態が維持される。
図8のT4は、図7のT4に対応する印字媒体PMの例(1ページ目の印字データPDaに含まれる第1印字データPD1に対応する情報「ABC」と、第2印字データPD2に対応する情報「XYZ」とが、それぞれ、2枚目の印字媒体PM2の表面FFの第1印字領域PA1および第2印字領域PA2に印字された(つまり、エラーが発生しなかった)例)を示している。
なお、1ページ目の印字データPDaの再印字指示に基づく印字制御中に3ページ目の印字データ(不図示)が取得された場合、当該印字データは、リリース状態である記憶領域32cに格納される。この場合、記憶領域32cの記憶状態は、「リリース状態」から「ストア状態」に変化する。
図7のT5は、T4の後に、2ページ目の印字データPDbの印字指示に基づく印字制御が終了したときの状態を示している。記憶領域32a〜32cの記憶状態は、それぞれ、次のように変化する。
・記憶領域32a:「バックアップ状態」→「リリース状態」
・記憶領域32b:「ストア状態」→「バックアップ状態」
・記憶領域32c:「リリース状態」(維持)
記憶領域32aからは、1ページ目の印字データPDaが削除される。記憶領域32bには、2ページ目の印字データPDbが保持される。
図8のT5は、図7のT5に対応する印字媒体PMの例(2ページ目の印字データPDbに含まれる第1印字データPD1に対応する情報「DEF」と、第2印字データPD2に対応する情報「PQR」とが、それぞれ、3枚目の印字媒体PM3の表面FFの第1印字領域PA1および第2印字領域PA2に印字された(つまり、エラーが発生しなかった)例)を示している。
なお、2ページ目の印字データPDbの印字指示に基づく印字制御中に3ページ目の印字データ(不図示)が取得された場合、当該印字データは、リリース状態である記憶領域32cに格納される。この場合、記憶領域32cの記憶状態は、「リリース状態」から「ストア状態」に変化する。
図7に示すように、本実施形態の印字処理では、各記憶領域32a〜32cの記憶状態は、「リリース状態」、「ストア状態」、「バックアップ状態」、「リリース状態」…という順番で遷移する。
(4−3)印字制御
次に、印字制御について、図9〜図11を参照して説明する。図9は、図6の印字制御の詳細なフローチャートである。図10は、本実施形態の印字媒体と位置検出センサとの関係を示す図である。図11は、本実施形態の印字処理においてエラーが発生したときに表示される画面例を示す図である。
はじめに、ファームウェアは、以下で説明するようにして第1印刷開始位置を決定する(S120)。
例えば、ファームウェアは、プラテンローラ12を所定の速度で回転させる。位置検出センサ10は、基準ラインS(図10)を通過する印字媒体PMの裏面BFからの反射光を逐次受光して検出信号を生成する。ラベル検出回路35は、位置検出センサ10によって生成される検出信号を所定の閾値を基準に2値化したデータ(以下、「検出データ」という)に逐次変換する。検出データは、例えば、第1マークM1と第2マークM2からの反射光に基づく検出データが「1」、それ以外からの反射光に基づく検出データが「0」となる。次に、ファームウェアは、検出データを基に、第1マークM1および第2マークM2の判別を行う。本実施形態の例では、第1マークM1と第2マークM2が印字媒体PMの長手方向Pにおける長さによって区別されるため、「1」が連続する回数をカウントし、カウント値と閾値とを比較することで、第1マークM1と第2マークM2を判別(検出)することができる。
ファームウェアは、第1マークM1を検出した場合、S104またはS105において参照された印字データPDに含まれる第1印字情報のレイアウトに関する情報に基づいて、ライン毎に、当該第1印字情報の印字を開始する位置(以下「第1印字開始位置」という)を決定する。次に、ファームウェアは、ライン毎に、決定された第1印字開始位置を示す情報(例えば、ドット数を示す値)を、制御データテーブルTBL1の「ドット数」フィールドに格納する。
次に、ファームウェアは、第1ステップデータを生成する(S122)。「第1ステップデータ」とは、ライン毎の、モータMを回転させるステップ数を示す情報である。第1ステップデータは、S104またはS105において参照された印字データPDに含まれる第1印字データPD1に対応する第1印字情報のすべてのラインを印字する間のステップ数を示す情報である。
例えば、ファームウェアは、位置検出センサ10の基準ラインSからサーマルヘッド11の印字ラインPLまでの距離dと、制御データテーブルTBL1の「ドット数」フィールドの値と、S120におけるプラテンローラ12の回転速度と、に基づいて、ライン毎のステップ数を算出する。次に、ファームウェアは、ライン毎のステップ数を示す値を、第1ステップデータとして、制御データテーブルTBL1のデータラベル「PD1」に対応する「ステップ数」フィールドに格納する。
これにより、第1印字データPD1に対応する第1印字情報を印字する間のプラテンローラ12の回転速度が確定する。
次に、ファームウェアは、第1印字情報を印字する(S124)。
例えば、ファームウェアは、第1印字データPD1に応じて、ライン毎に、サーマルヘッド11の複数の発熱抵抗体を通電により発熱させる。これにより、第1印字データPD1に対応する第1印字情報が、S120において決定された第1印字開始位置を基点として、ライン毎に印字される。
次に、ファームウェアは、以下で説明するようにして、第2印刷開始位置を決定する(S126)。
例えば、ファームウェアは、第1印字情報の印字が終了した後、第2マークM2が検出されるまで、プラテンローラ12を所定の速度(例えば、第1印字情報の印字が終了した時点の速度)で回転させる。ファームウェアは、S120と同様に第2マークM2を検出した場合、S104またはS105において参照された印字データPDに含まれる第2印字情報のレイアウトに関する情報に基づいて、ライン毎に、当該第2印字情報の印字を開始する位置(以下「第2印字開始位置」という)を決定する。次に、ファームウェアは、ライン毎に、決定された第2印字開始位置を示す情報(例えば、ドット数を示す値)を、制御データテーブルTBL1の「ドット数」フィールドに格納する。
次に、ファームウェアは、エラー判定を行う(S128)。
例えば、ファームウェアは、次のいずれかに該当する場合に、「エラー」と判定する。
・検出されたマークの数が所定の数(図1の例では2)と一致しない場合
・S126において決定された第2印字開始位置が、印字媒体PMの第2基準位置に対して第2印字領域PA2側に所定距離以上離れている(例えば、第1印字情報がミシン目CLを跨ぐ)場合
・S120において決定された第1印字開始位置が、印字媒体PMの第1基準位置に対して第1印字領域PA1側に所定距離以上離れている(例えば、第2印字情報が第2印字領域PA2に収まらない)場合
・ユーザが入力部25のキャンセルキーを操作した(つまり、ユーザが印字処理を中止する指示を与えた)場合
なお、その他の例として、第2印字情報がミシン目CLを跨いだ場合に「エラー」と判定してもよい。
S128において「エラー」と判定されなかった場合(S129−NO)、ファームウェアは、第2ステップデータを生成する(S130)。「第2ステップデータ」とは、第1ステップデータと同様に、ライン毎の、モータMを回転させるステップ数を示す情報である。第2ステップデータは、S104またはS105において参照された印字データPDに含まれる第2印字データPD2に対応する第2印字情報を印字する間のステップ数を示す情報である。
例えば、ファームウェアは、位置検出センサ10の基準ラインSからサーマルヘッド11の印字ラインPLまでの距離dと、制御データテーブルTBL1の「ドット数」フィールドの値と、S126におけるプラテンローラ12の回転速度と、に基づいて、ライン毎のステップ数を算出する。次に、ファームウェアは、ライン毎のステップ数を示す値を、第2ステップデータとして、制御データテーブルTBL1のデータラベル「PD2」に対応する「ステップ数」フィールドに格納する。
これにより、第2印字データPD2に対応する第2印字情報を印字する間のプラテンローラ12の回転速度が確定する。
次に、ファームウェアは、第2印字情報を印字する(S132)。
例えば、ファームウェアは、第2印字データPD2に応じて、ライン毎に、サーマルヘッド11の複数の発熱抵抗体を通電により発熱させる。これにより、第2印字データPD2に対応する第2印字情報が、S126において決定された第2印字開始位置を基点として、印字媒体PMに印字される。
一方、S128において「エラー」と判定された場合(S129−YES)、ファームウェアは、エラーを報知する(S134)。
例えば、図11に示すように、ファームウェアは、エラーメッセージを含む画面G10を表示部26に表示する。
次に、ファームウェアは、エラー搬送を行う(S136)。
例えば、ファームウェアは、検出されたマークの数が所定の数(図1の例では2)と一致しない場合、第1マークが検出されるまで、プラテンローラ12を回転させる。
また、ファームウェアは、S126において決定された第2印字開始位置が、印字媒体PMの第2基準位置に対して第2印字領域PA2側に所定距離以上離れている(例えば、第1印字情報がミシン目CLを跨ぐ)場合、第1印字情報を印字した後、第1マークが検出されるまで、プラテンローラ12を回転させる。
また、ファームウェアは、S120において決定された第1印字開始位置が、印字媒体PMの第1基準位置に対して第1印字領域PA1側に所定距離以上離れている(例えば、第2印字情報が第2印字領域PA2に収まらない)場合、第2印字情報を印字した後、第1マークが検出されるまで、プラテンローラ12を回転させる。
なお、本実施形態では、印字媒体PMに含まれる印字領域の数が2つである例について説明したが、印字領域の数はこれに限られない。印字領域の数は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
(5)本実施形態の小括
以下、本実施形態について小括する。
本実施形態では、
第1印字領域PA1および第2印字領域PA2を含み、第1印字領域PA1の基準となる位置に第1マークM1が付され、かつ、第2印字領域PA2の基準となる位置に第2マークM2が付された複数の印字媒体PMのそれぞれに、印字データPDに対応する情報を印字するプリンタ1において、
第1印字領域PA1に印字すべき第1印字情報および第2印字領域PA2に印字すべき第2印字情報に対応する印字データPDを取得する取得手段と、
所定の搬送方向に印字媒体PMを搬送する搬送手段と、
搬送手段によって搬送された印字媒体PMに付された第1マークM1および第2マークM2を検出する検出手段と、
検出手段によって第1マークM1および第2マークM2のそれぞれが検出されたことに応じて、それぞれ、第1印字情報の第1印字開始位置および第2印字情報の第2印字開始位置を決定する決定手段と、
印字指示に応じて、取得手段によって取得された印字データPDを参照して、当該印字データPDに対応する第1印字情報および第2印字情報を、それぞれ、決定手段によって決定された第1印字開始位置および第2印字開始位置を基点として印字し、かつ、再印字指示に応じて、参照済みの印字データPDを参照して、当該参照済みの印字データPDに対応する第1印字情報および第2印字情報を、それぞれ、決定手段によって決定された第1印字開始位置および第2印字開始位置を基点として印字する印字手段、
を備えたプリンタ1が提供される。
これにより、複数の印字領域に区分けされた印字媒体PMに情報を印字するときに、印字された情報に不具合があった場合、当該情報を複数の印字領域に容易に印字し直すことができる。
また、本実施形態では、
取得手段によって取得された印字データPDを記憶するRAM32と、
RAM32において、印字手段によって参照されていない印字データPDが記憶された記憶領域の状態をストア状態に設定し、かつ、印字手段によって参照された印字データPDが記憶された記憶領域の状態をストア状態に代えてバックアップ状態に設定する設定手段と、をさらに備え、
印字手段は、印字指示に応じて、設定手段によってストア状態に設定された記憶領域に記憶された印字データPDに対応する第1印字情報および第2印字情報を印字し、かつ、再印字指示に応じて、設定手段によってバックアップ状態に設定された記憶領域に記憶された印字データに対応する第1印字情報および第2印字情報を印字してもよい。
これにより、印字指示に応じて未印字の印字情報を印字する機能と、再印字指示に応じて印字済の印字情報を印字する機能と、を実現するために必要なRAM32の記憶領域を最小限に抑えることができる。
また、本実施形態では、
印字データPDは、搬送方向における第1印字情報に対応するライン数を示す情報と、搬送方向における第2印字情報に対応するライン数を示す情報と、を含み、
印字手段は、第1印字情報に対応するライン数を示す情報を参照して第1印字情報を印字し、第2印字情報に対応するライン数を示す情報を参照して第2印字情報を印字してもよい。
また、本実施形態では、
エラーの有無を判定する判定手段と、
判定手段によってエラーと判定された場合、エラーが発生したことを報知する報知手段と、
をさらに備えてもよい。
これにより、再印字の必要性をユーザに認知させることができる。
また、本実施形態では、
搬送手段は、印字手段による第1印字情報の印字が終了してから検出手段によって第2マークが検出されるまでの間、印字手段による第1印字情報の印字が終了した時点の搬送速度で印字媒体を搬送してもよい。
これにより、第1印字情報の印字後に搬送をいったん停止させなくてもよいため、印字媒体に対する情報の印字の高速化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態および変形例は、組合せ可能である。
1 :プリンタ
2 :筐体
3 :連続紙収容部3印字媒体収容部
4 :発行口部
10 :位置検出センサ
11 :サーマルヘッド
12 :プラテンローラ
20 :支持部材
21 :バネ
22 :押しボタン
23 :バッテリ収容部
24 :カッタ
25 :入力部
26 :表示部
27 :電源スイッチ
28 :ベルト掛け部
30 :CPU
31 :ROM
32 :RAM
33 :搬送制御回路
34 :印字制御回路
35 :ラベル検出回路
36 :インタフェース
37 :表示制御回路
38 :通信インタフェース
39 :EEPROM
40 :バスライン

Claims (3)

  1. 第1印字領域および第2印字領域を含み、前記第1印字領域の基準となる位置に第1マークが付され、かつ、前記第2印字領域の基準となる位置に第2マークが付された複数の印字媒体のそれぞれに、印字データに対応する情報を印字するプリンタにおいて、
    前記第1印字領域に印字すべき第1印字情報および前記第2印字領域に印字すべき第2印字情報に対応する印字データを取得する取得手段と、
    所定の搬送方向に印字媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送された印字媒体に付された第1マークおよび第2マークを検出する検出手段と、
    前記検出手段によって前記第1マークおよび前記第2マークのそれぞれが検出されたことに応じて、それぞれ、前記第1印字情報の第1印字開始位置および前記第2印字情報の第2印字開始位置を決定する決定手段と、
    印字指示に応じて、前記取得手段によって取得された印字データを参照して、当該印字データに対応する第1印字情報および第2印字情報を、それぞれ、前記決定手段によって決定された前記第1印字開始位置および前記第2印字開始位置を基点として印字し、かつ、再印字指示に応じて、参照済みの印字データを参照して、当該参照済みの印字データに対応する第1印字情報および第2印字情報を、それぞれ、前記決定手段によって決定された前記第1印字開始位置および前記第2印字開始位置を基点として印字する印字手段
    前記取得手段によって取得された印字データを記憶する記憶装置と、
    前記記憶装置において、前記印字手段によって参照されていない印字データが記憶された記憶領域の状態を第1状態に設定し、かつ、前記印字手段によって参照された印字データが記憶された記憶領域の状態を第1状態に代えて第2状態に設定する設定手段と、を備え、
    前記印字手段は、前記印字指示に応じて、前記設定手段によって第1状態に設定された記憶領域に記憶された印字データに対応する第1印字情報および第2印字情報を印字し、かつ、前記再印字指示に応じて、前記設定手段によって第2状態に設定された記憶領域に記憶された印字データに対応する第1印字情報および第2印字情報を印字する、
    プリンタ。
  2. エラーの有無を判定する判定手段と、
    前記判定手段によってエラーと判定された場合、エラーが発生したことを報知する報知手段と、
    をさらに備える、請求項に記載のプリンタ。
  3. 前記搬送手段は、前記印字手段による前記第1印字情報の印字が終了してから前記検出手段によって前記第2マークが検出されるまでの間、前記印字手段による前記第1印字情報の印字が終了した時点の搬送速度で前記印字媒体を搬送する、
    請求項1又は2に記載のプリンタ。
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