JP6854608B2 - プリンタ - Google Patents
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Description
プリンタの防滴性を向上させるためには、プリンタの部品をプリンタの内部に配置することが好ましい。無線通信機能を有するプリンタの場合、無線通信を制御する無線通信ユニットをプリンタの内部に配置することが好ましい。
特に、比較的小型なプリンタの場合、プリンタの内部の容積が小さいため、特許文献1及び2の技術では、無線通信ユニットの防滴性を向上させ、かつ、電波状態を良好に保つことは困難である。
筐体と、
前記筐体の上方に配置されたプリンタカバーと、
前記プリンタカバーに対して着脱可能な無線通信ユニットと、を備え、
前記プリンタカバーの一端部は、前記プリンタカバーの他端部より上方に位置し、
前記無線通信ユニットは、前記プリンタカバーの一端部側に配置される、
プリンタである。
「UP」はプリンタを水平面に置いたときの上方を意味し、「LO」はプリンタを水平面に置いたときの下方を意味する。
「LH」及び「RH」は、プリンタの前後方向及び上下方向に直行する方向(以下「幅方向」という)を意味する。
印字媒体の搬送経路上の任意の基準に対して収容部側を「搬送方向上流側」といい、当該基準に対して排出口側を「搬送方向下流側」という。
本実施形態の印字媒体について説明する。図1は、本実施形態の印字媒体の概略図である。
台紙PMは、仮着面PMaと、仮着面PMaと反対側の非仮着面PMbと、を有する。
仮着面PMaには、複数枚のラベルPLが所定間隔毎に仮着されている。
非仮着面PMbには、所定間隔毎に基準マークMが形成されている。基準マークMは、ラベルPLの基準位置を示している。
印字面PLaは、熱により発色する発熱層を含む。
粘着面には、粘着剤が塗工されている。
本実施形態のプリンタの構成について説明する。図2は、本実施形態のプリンタカバーが閉鎖位置にあるときのプリンタの斜視図である。図3は、本実施形態のプリンタカバーが開放位置にあるときのプリンタの斜視図である。図4は、図3の支持カバーがプリンタカバーの内部を開放したときのプリンタの斜視図である。
プリンタカバー3の後端部3b(一端部の一例)は、プリンタカバー3の前端部3a(他端部の一例)より上方UPに位置する。
後端部3bは、筐体8の後端部に軸支されている。プリンタカバー3は、回動軸RS1を軸として、閉鎖位置(図2)と開放位置(図3)との間を筐体8に対して移動可能(つまり、回動可能)である。
閉鎖位置とは、プリンタカバー3が筐体8内を閉鎖する(例えば、プリンタ1の外部から筐体8内を視認不可能にする)位置である。
開放位置とは、プリンタカバー3が筐体8内を開放する(例えば、プリンタ1の外部から筐体8内を視認可能にする)位置である。
プリンタカバー3が閉鎖位置に位置する場合、プラテンローラ10とサーマルヘッド12とが対向する。
プリンタカバー3が、閉鎖位置から開放位置に向かって回動する場合、前端部3aは、フロントパネル2及び筐体8の前端部から離間する方向に回動する。
プリンタカバー3が、開放位置から閉鎖位置に向かって回動する場合、前端部3aは、フロントパネル2及び筐体8の前端部に近づく方向に回動する。
プリンタカバー3が開放位置に位置する場合、プラテンローラ10とサーマルヘッド12とが互いに離間している。
プリンタカバー3の上面は、プリンタカバー3が閉鎖位置にあるときに上方UPを向き、かつ、プリンタカバー3が開放位置にあるときに後方RRを向く。プリンタカバー3の上面は、傾斜面3cである。プリンタカバー3の上面の傾斜方向は、後端部3bが前端部3aより上方UPに位置する方向である。
プリンタカバー3の下面は、プリンタカバー3が閉鎖位置にあるときに下方LOを向き、かつ、プリンタカバー3が開放位置にあるときに前方FRを向く。
収容部6は、ロール紙Rを収容するように構成される。
プリンタカバー3が開放位置(図3)にある場合、収容部6は、プリンタ1の外部からアクセス可能になる。したがって、ユーザは、ロール紙Rを収容部6にセットすることができる。
プラテンローラ10は、ステッピングモータ(不図示)に接続されている。プラテンローラ10は、ステッピングモータの制御に従って、筐体8に対して回転することにより、印字媒体Pを搬送するように構成される。
剥離部15は、少なくとも1つの平面を有する部材(例えば、剥離板)、又は、少なくとも1つの曲面を有する部材(例えば、剥離ピン)である。
剥離部15は、プラテンローラ10から前方FRに向かって搬送される印字媒体Pのうち、台紙PMを下方LO及び後方RRに折り返すことにより、印字が行われたラベルPLを台紙PMから剥離するように構成される。
フロントパネル2の下方LOには、台紙排出口2bが形成される。
ラベル排出口2aは、台紙PMから剥離されたラベルPLを排出するように構成される。
台紙排出口2bは、ラベルPLが剥離された後の台紙PMを排出するように構成される。
タッチパネルディスプレイ4は、プリンタカバー3の上面に沿って配置される。つまり、プリンタカバー3が閉鎖位置に位置する場合、タッチパネルディスプレイ4は、プリンタカバー3の上面の傾斜方向に傾斜する。これにより、プリンタ1の前方FRからタッチパネルディスプレイ4を見るユーザにとって、表示情報が見易くなり、かつ、操作キー画像が操作し易くなる。
図4に示すように、制御基板21は、プリンタカバー3の内部に設けられている。つまり、プリンタカバー3が開放位置に位置する場合、制御基板21は、前後方向(FR−RR方向)において、タッチパネルディスプレイ4と支持カバー20との間に位置する。
支持カバー20及び制御基板21は、幅方向(LH−RH方向)において、プリンタカバー3のほぼ中央に位置する。
第2補助ローラ14は、第1補助ローラ13に従動回転することにより、印字媒体Pの搬送を補助するように構成される。
係合部20bは、プリンタカバー3に回動可能に係合している。
つまり、支持カバー20は、プリンタカバー3に軸支されている。支持カバー20は、プリンタカバー3に対して回動することにより、プリンタカバー3の内部が開放又は閉鎖される。
本実施形態の無線通信ユニットの着脱機構について説明する。
本実施形態の制御基板の構造について説明する。図5は、図3の制御基板の斜視図である。
第1コネクタ21aは、無線通信ユニット(不図示)のコネクタと接続可能である。
本実施形態の無線通信ユニットの構造について説明する。図6は、本実施形態の無線通信ユニットの上方斜視図である。図7は、図6の無線通信ユニットの下方斜視図である。
図6Aは、本実施形態の無線通信ユニット22の外観を示している。図6Bは、無線通信ユニット22の内部構造を示している。
無線通信ユニット22は、第1部分22aと、第2部分22bと、を有する。
第1部分22a及び第2部分22bは、互いに直交する。
第1部分22aには、第2コネクタ22c(第2コネクタの一例)が配置される。第2コネクタ22cは、第1部分22aの上方UPに突出している(図6Aを参照)。
第2部分22bには、アンテナカバー22dが配置される(図6Aを参照)。
アンテナ22daは、無線通信用の電波を送受信するように構成される。
取手22eは、無線通信ユニット22の下面から下方LOに突出している。
本実施形態の無線通信ユニットの着脱について説明する。図8は、図5の制御基板に図6の無線通信ユニットを接続する方法を示す図である。図9は、図8の無線通信ユニットが制御基板に接続されたときの図2のプリンタカバーの断面図である。
無線通信ユニット22は、後端部3b(つまり、プリンタカバー3が閉鎖位置(図2)に位置するときに上方UPに位置する端部)に配置される。
プリンタカバー3の内部を閉鎖した支持カバー20の凹凸面20aaは、無線通信ユニット22の下面(つまり、第1部分22aの下面)に当接する。これにより、制御基板21に接続された無線通信ユニット22が下方LOから支持される。
制御基板21に接続された無線通信ユニット22(つまり、プリンタカバー3に装着された無線通信ユニット22)の上端は、プリンタカバー3の下面に当接する。これにより、制御基板21に接続された無線通信ユニット22が上方UPから支持される。
つまり、プリンタカバー3及び支持カバー20は、制御基板21に接続された無線通信ユニット22の上下方向(UP−LO方向)の位置を規定する。これにより、制御基板21からの無線通信ユニット22の脱離を防止することができる。
プリンタカバー3に装着された無線通信ユニット22は、収容部6の上方UPに位置する。収容部6は、プリンタ1内において最も大きな空間SP2を形成する。つまり、制御基板21に接続された無線通信ユニット22の下方LOには、プリンタ1内において最も大きな空間SP2が形成される。
このように、無線通信ユニット22が制御基板21に接続されたときに、無線通信ユニット22の周囲には空間SP1及びSP2が存在する。空間SP1及びSP2には、電波干渉を引き起こし得る部材が存在しない。換言すると、無線通信ユニット22は、プリンタ1の内部において、電波干渉を引き起こし得る部材から最も遠い位置(つまり、電波干渉の可能性が最も低い位置)に配置される。したがって、無線通信ユニット22の電波干渉を防ぐことができる。
本実施形態の搬送経路について説明する。図10は、本実施形態の搬送経路を示す概略図である。
ラベルPLの搬送経路とは、剥離部15とラベル排出口2aとの間の経路である。
台紙PMの搬送経路とは、剥離部15と台紙排出口2bとの間の経路である。台紙PMの搬送経路は、第1ニップローラ16と、第2ニップローラ17と、を経由する。
第1補助ローラ13は、ステッピングモータに接続されている。第1補助ローラ13は、ステッピングモータの制御に従って、筐体8に対して回転する。
第2補助ローラ14は、第1補助ローラ13に従動回転する。
第1補助ローラ13及び第2補助ローラ14は、印字媒体Pを挟持しながら回転することにより、印字媒体Pの搬送を補助するように構成される。
サーマルヘッド12は、搬送経路の上方UPに位置する。つまり、プリンタカバー3が閉鎖位置(図2)にあるときに、プラテンローラ10及びサーマルヘッド12は、互いに対向する。
第1ニップローラ16は、第2ニップローラ17に従動回転する。
第2ニップローラ17は、ステッピングモータに接続されている。第2ニップローラ17は、ステッピングモータの制御に従って、筐体8に対して回転する。
第1ニップローラ16及び第2ニップローラ17は、台紙PMを挟持しながら回転することにより、剥離部15から台紙排出口2bに向かって台紙PMを搬送するように構成される。
印字媒体Pがサーマルヘッド12とプラテンローラ10との間を通過するときに、発熱した発熱素子が印字面PLaに押し当てられる。発熱素子の熱により、印字面PLaの発熱層が発色する。その結果、印字面PLaに印字情報が印字される。
台紙PMは、剥離部15の前面に沿って、下方LO及び後方RRに折り返された後、台紙排出口2bに向かって搬送される。
つまり、剥離部15は、ラベルPLに対して、台紙PMを鋭角に折り返す。これにより、剥離部15において、ラベルPLが台紙PMから剥離される。
ラベルPLが剥離された後の台紙PM(つまり、剥離部15の前方端を通過した台紙PM)は、第1ニップローラ16及び第2ニップローラ17を経由して、台紙排出口2bから排出される。
第1コネクタ21aは、後端部21daに位置する。
コントローラ21bは、制御基板21の前方領域21cに位置する。つまり、第1コネクタ21aは、コントローラ21bの後方RRに位置する。
その他の変形例について説明する。
本実施形態は、インクリボンを用いて印字を行う場合にも適用可能である。
2 :フロントパネル
2a :ラベル排出口
2b :台紙排出口
3 :プリンタカバー
3a :前端部
3b :後端部
3c :傾斜面
4 :タッチパネルディスプレイ
6 :収容部
8 :筐体
10 :プラテンローラ
12 :サーマルヘッド
13 :第1補助ローラ
14 :第2補助ローラ
15 :剥離部
16 :第1ニップローラ
17 :第2ニップローラ
20 :支持カバー
20a :支持部
20aa :凹凸面
20b :係合部
21 :制御基板
21a :第1コネクタ
21b :コントローラ
21c :前方領域
21ca :前端部
21d :後方領域
21da :後端部
22 :無線通信ユニット
22a :第1部分
22b :第2部分
22c :第2コネクタ
22d :アンテナカバー
22da :アンテナ
22db :ケーブル
22e :取手
Claims (15)
- 筐体と、
前記筐体の上方に配置されたプリンタカバーと、
前記プリンタカバーに対して着脱可能な無線通信ユニットと、を備え、
前記プリンタカバーの一端部は前記筐体に軸支され、前記プリンタカバーの他端部より上方に位置し、
前記無線通信ユニットは、前記プリンタカバーの一端部側において前記無線通信ユニットの上端が前記プリンタカバーの他端部より上方に位置するように配置される、
プリンタ。 - 前記プリンタカバーに対して前記無線通信ユニットを着脱可能に接続するための一対のコネクタを更に備える、
請求項1に記載のプリンタ。 - 前記プリンタカバーには、制御基板が配置され、
前記制御基板には、前記一対のコネクタの一方である第1コネクタが配置され、
前記無線通信ユニットは、前記一対のコネクタの他方である第2コネクタと、アンテナとを有し、
前記第2コネクタが前記第1コネクタに接続されたときに、前記アンテナの上端は前記制御基板より上方に位置する、
請求項2に記載のプリンタ。 - 前記制御基板の一端部は、前記制御基板の他端部より上方に位置し、
前記第1コネクタは、前記制御基板の一端部に位置する、
請求項3に記載のプリンタ。 - 前記無線通信ユニットは、第1部分と、前記第1部分に直交する第2部分と、を有し、
前記第2コネクタは、前記第1部分に配置され、
前記アンテナは、前記第2部分に配置される、
請求項3又は4に記載のプリンタ。 - 前記制御基板は、前記プリンタカバーの上面の下方且つ制御基板の上方の部分に空間を形成するように配置され、
前記空間は、前記アンテナに隣接する、
請求項5に記載のプリンタ。 - 前記第1部分には、取手が配置される、
請求項5に記載のプリンタ。 - 前記無線通信ユニットは、前記制御基板の一端に対して前記一対のコネクタにより着脱可能である、
請求項3〜7の何れか1項に記載のプリンタ。 - 前記制御基板の他端側には、コントロールユニットが配置される、
請求項8に記載のプリンタ。 - 前記プリンタカバーは、支持カバーを有し、
前記支持カバーは、該支持カバーにより前記プリンタカバーの内部を閉鎖しているときに前記無線通信ユニットを支持し、
前記支持カバーは、該支持カバーにより前記プリンタカバーの内部を開放しているときに前記無線通信ユニットを支持しない、
請求項1〜9の何れか1項に記載のプリンタ。 - 前記筐体は、ロール状に巻回された印字媒体であるロール紙を収容する収容部を有し、
前記プリンタカバーに装着された前記無線通信ユニットは、前記収容部の上方に位置する、
請求項1〜10の何れか1項に記載のプリンタ。 - 前記プリンタカバーに装着された前記無線通信ユニットの上端は、前記プリンタカバーに当接する、
請求項1〜11の何れか1項に記載のプリンタ。 - 前記プリンタカバーに装着された前記無線通信ユニットの上端は、前記一対のコネクタを結ぶ線上にはない位置において前記プリンタカバーに当接する、
請求項2〜11の何れか1項に記載のプリンタ。 - 前記無線通信ユニットは、前記プリンタカバーが開放位置にあるときにおいて、前記プリンタカバーの裏面側から前記プリンタカバーに対して着脱可能である、
請求項1〜13の何れか1項に記載のプリンタ。 - 前記プリンタカバーは、傾斜面を有し、
前記傾斜面に沿って表示部が配置される、
請求項1〜14の何れか1項に記載のプリンタ。
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