JP2012131165A - サーマルプリンタ、サーマルプリンタのラベル用紙検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラベル片と、ラベル片の間にギャップ部(間隔)を設け、等間隔に連続的にラベル片を台紙上に仮着させているラベル用紙を搭載するサーマルプリンタにおいて、ラベル用紙を移送中にラベル用紙がなくなっても所定量分検出することなしに、用紙なし状態を検出可能とするサーマルプリンタを提供する。
【解決手段】サーマルプリンタは、印字ヘッドよりもラベル用紙2の移送路における上流側に設けられ、ラベル用紙2の位置を検出可能であるセンサと、センサにより検出された信号から閾値Xと閾値Yとを用いてラベル用紙2の位置を3つの状態に分けて判定する制御部と、を備え、閾値Xは、ラベル片21に対応する信号とギャップ部22に対応する信号との間に設定される値であり、閾値Yは、ラベル用紙2が有る場合に対応する信号とラベル用紙2が無い場合に対応する信号との間に設定される値であることを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】サーマルプリンタは、印字ヘッドよりもラベル用紙2の移送路における上流側に設けられ、ラベル用紙2の位置を検出可能であるセンサと、センサにより検出された信号から閾値Xと閾値Yとを用いてラベル用紙2の位置を3つの状態に分けて判定する制御部と、を備え、閾値Xは、ラベル片21に対応する信号とギャップ部22に対応する信号との間に設定される値であり、閾値Yは、ラベル用紙2が有る場合に対応する信号とラベル用紙2が無い場合に対応する信号との間に設定される値であることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、センサによりラベル用紙の位置を検出し、ラベル用紙に所定の情報を印刷するサーマルプリンタ、サーマルプリンタのラベル用紙検出方法に関するものである。
台紙上に仮着されたラベル用紙をロール状に巻回したロール状ラベル連続紙を搭載したラベルプリンタは、用紙なし等のアラーム発生検出や、印字開始位置を検出するための位置検出に、反射型又は透過型のセンサを用い、用紙の有無を判断していた。反射型センサは、用紙の一面側に発光素子と受光素子を備え、用紙の長手方向に一定間隔で印刷された複数の黒色の矩形マークに光を出射してその反射光の受光量によって用紙の位置を検出する。一方、透過型センサは、長尺状の台紙に間隔を空けて一定間隔で長手方向に仮着されたラベル片からなる用紙の表裏面側に対向する位置に発光素子と受光素子を備え、連続紙を透過して受光素子により受光した受光量の差異によって台紙位置かラベル位置かを検出する。
このようなセンサを具備するラベルプリンタにおいて、用紙なし等のアラーム発生検出や上述した印字開始位置である台紙位置(ギャップ部に相当)の検出等は、1つの透過型センサで検出している。
図5は、従来のサーマルプリンタにラベル用紙2を搭載し、そのラベル用紙2において、センサの入力レベルに伴う出力状態を示した図である。
図5のラベル用紙2は、ラベル片21の表面にサーマル印字用の感熱発色剤層を塗布形成し、その裏面に粘着層を有し、その粘着層と台紙23とが仮着されている。ラベル片21とラベル片21との間には、ギャップ部22が設けられている。ギャップ幅25は、所定量であり、例えば、3mmである。従来から、ラベルプリンタでは、供給部の移送路上に上流方向からラベル用紙2を下流方向に移送し、1つの透過型センサで用紙なし状態が所定量分検出されると「用紙なし」と判断しアラーム処理を行っていた。つまり、ラベルプリンタは、紙なし判断量W以上検出すると「用紙なし」と認識可能であるが、3mm分移送したラベル用紙2の検出では、用紙なしと、ギャップ部22検出と、を識別できなかった。また、どちらを検出するにしても移送路上で、最低でも所定量分(3mm分)のラベル用紙2を移送させる必要があり、無駄な動作であり問題であった。
図5は、従来のサーマルプリンタにラベル用紙2を搭載し、そのラベル用紙2において、センサの入力レベルに伴う出力状態を示した図である。
図5のラベル用紙2は、ラベル片21の表面にサーマル印字用の感熱発色剤層を塗布形成し、その裏面に粘着層を有し、その粘着層と台紙23とが仮着されている。ラベル片21とラベル片21との間には、ギャップ部22が設けられている。ギャップ幅25は、所定量であり、例えば、3mmである。従来から、ラベルプリンタでは、供給部の移送路上に上流方向からラベル用紙2を下流方向に移送し、1つの透過型センサで用紙なし状態が所定量分検出されると「用紙なし」と判断しアラーム処理を行っていた。つまり、ラベルプリンタは、紙なし判断量W以上検出すると「用紙なし」と認識可能であるが、3mm分移送したラベル用紙2の検出では、用紙なしと、ギャップ部22検出と、を識別できなかった。また、どちらを検出するにしても移送路上で、最低でも所定量分(3mm分)のラベル用紙2を移送させる必要があり、無駄な動作であり問題であった。
さらに、ラベル用紙のラベル片には、多種多様の形状やサイズの仕様がある。例えば、RFID(Radio Frequency Identification)をラベル片と台紙との間へ挟み込んだRFID用ラベル用紙の場合(図示せず)、ラベル片間同士のギャップ幅を大きく設け、ラベル片同士の電磁波障害の発生を回避する場合がある。このようなRFID用ラベル用紙において、ラベルプリンタの「用紙なし」を認識する紙なし判断量Wを超えたラベル片間同士のギャップ幅となっている場合、ラベルプリンタは、たとえ順次ラベル片が連続して仮着していても、「用紙なし」と誤認識するおそれがあった。
本発明の課題は、ラベル片と、ラベル片の間にギャップ部(間隔)を設け、等間隔に連続的にラベル片を台紙上に仮着させているラベル用紙を搭載するサーマルプリンタにおいて、ラベル用紙を移送中にラベル用紙がなくなっても所定量分検出することなしに、用紙なし状態を検出可能とするサーマルプリンタを提供することである。
また、「用紙なし」と認識するための紙なし判断量よりも大きいギャップ幅を形成しているラベル用紙又は、RFID用ラベル用紙であっても、正常にラベル用紙の状態を判断可能なサーマルプリンタのラベル用紙検出方法を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、長尺状の台紙(23)に仮着された複数のラベル片(21)と、このラベル片同士間に所定の隙間となるギャップ部(22)とを有したラベル用紙(2)に印刷を行うサーマルプリンタであって、前記ラベル片に印字を行う印字ヘッド(9)及び前記印字ヘッドに対向して回転するプラテンローラ(10)を有する印字部(8)と、前記印字ヘッドよりも前記ラベル用紙の移送路(4)における上流側に設けられ、前記ラベル用紙の位置を検出可能であるセンサ(5)と、前記センサにより検出された信号から第1の閾値(X)と第2の閾値(Y)とを用いて前記ラベル用紙の位置を3つの状態に分けて判定する判定手段(7)と、を備え、前記第1の閾値は、前記ラベル片に対応する信号と前記ギャップ部に対応する信号との間に設定される値であり、前記第2の閾値は、前記ラベル用紙が有る場合に対応する信号と前記ラベル用紙が無い場合に対応する信号との間に設定される値であること、を特徴とするサーマルプリンタ(1)である。
請求項1の発明は、長尺状の台紙(23)に仮着された複数のラベル片(21)と、このラベル片同士間に所定の隙間となるギャップ部(22)とを有したラベル用紙(2)に印刷を行うサーマルプリンタであって、前記ラベル片に印字を行う印字ヘッド(9)及び前記印字ヘッドに対向して回転するプラテンローラ(10)を有する印字部(8)と、前記印字ヘッドよりも前記ラベル用紙の移送路(4)における上流側に設けられ、前記ラベル用紙の位置を検出可能であるセンサ(5)と、前記センサにより検出された信号から第1の閾値(X)と第2の閾値(Y)とを用いて前記ラベル用紙の位置を3つの状態に分けて判定する判定手段(7)と、を備え、前記第1の閾値は、前記ラベル片に対応する信号と前記ギャップ部に対応する信号との間に設定される値であり、前記第2の閾値は、前記ラベル用紙が有る場合に対応する信号と前記ラベル用紙が無い場合に対応する信号との間に設定される値であること、を特徴とするサーマルプリンタ(1)である。
請求項2の発明は、長尺状の台紙(23)に仮着された複数のラベル片(21)と、このラベル片同士間に所定の隙間となるギャップ部(22)とを有したラベル用紙(2)に印刷を行うサーマルプリンタのラベル用紙検出方法であって、印字ヘッド(9)よりも前記ラベル用紙の移送路(4)における上流側に設けられ、前記ラベル用紙の位置を検出可能であるセンサ(5)により検出された信号から第1の閾値と第2の閾値とを用いて前記ラベル用紙の位置を3つの状態に分けて判定し、前記第1の閾値は、前記ラベル片に対応する信号と前記ギャップ部に対応する信号との間に設定される値であり、前記第2の閾値は、前記ラベル用紙が有る場合に対応する信号と前記ラベル用紙が無い場合に対応する信号との間に設定される値であること、を特徴とするサーマルプリンタのラベル用紙検出方法である。
本発明によれば、無駄な移送することなしにラベル用紙の有無を認識可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態によるサーマルプリンタ1の構成を示す概略側面図である。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、動作等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態によるサーマルプリンタ1の構成を示す概略側面図である。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、動作等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
図1に示すように、本実施形態のサーマルプリンタ1は、ラベル用紙2の供給部3と、移送路4と、印字ヘッド9と、プラテンローラ10と、センサ5と、制御部7とを備えている。サーマルプリンタ1は、例えば、外部のパソコン(図示せず)等から印字データ等を受信可能である。もちろん、サーマルプリンタ1は、スタンドアローンタイプのプリンタとしても構成することができる。
ラベル用紙2は、サーマル印字が可能であれば、ラベルや下げ札(タグ)その他任意の構成のものを採用可能であり、任意のデザインで所定内容の情報を印字可能とする。
ラベル用紙2は、ラベル片21の表面にサーマル印字用の感熱発色剤層を塗布形成しているとともに、その裏面に粘着層を有し、その粘着層と台紙23とが仮着されている。ラベル片21とラベル片21との間には、ギャップ部22が設けられており、印字開始位置の検出用として利用可能である。ここで、ギャップ部22とは、隣接する2つのラベル片21の間の台紙23のみの部分である。よって、台紙23のギャップ部22を検出することにより、ラベル片21の有無が検出される。
ラベル用紙2は、ラベル片21の表面にサーマル印字用の感熱発色剤層を塗布形成しているとともに、その裏面に粘着層を有し、その粘着層と台紙23とが仮着されている。ラベル片21とラベル片21との間には、ギャップ部22が設けられており、印字開始位置の検出用として利用可能である。ここで、ギャップ部22とは、隣接する2つのラベル片21の間の台紙23のみの部分である。よって、台紙23のギャップ部22を検出することにより、ラベル片21の有無が検出される。
供給部3は、帯状のラベル用紙2をロール状に保持して、移送路4に帯状に繰り出し可能である。
印字部8は、印字ヘッド9と、プラテンローラ10と、パルスモータ12とを有している。
印字ヘッド9は、移送路4上に帯状に繰り出したラベル用紙2に印字を行う。すなわち、印字ヘッド9は、供給部3にセットされたラベル用紙2を構成する台紙23上に剥離可能に貼付されたラベル片21に対して印字を行う。
プラテンローラ10は、印字ヘッド9に対向して配置されており、印字ヘッド9との間にラベル用紙2を挟持して回転する。
パルスモータ12は、プラテンローラ10を駆動するモータである。パルスモータ12は、ステップ駆動によって回転し、この回転は、ギヤ11を介してプラテンローラ10に伝達される。プラテンローラ10は、この回転によって台紙23とともにラベル片21を移送する。
印字ヘッド9は、移送路4上に帯状に繰り出したラベル用紙2に印字を行う。すなわち、印字ヘッド9は、供給部3にセットされたラベル用紙2を構成する台紙23上に剥離可能に貼付されたラベル片21に対して印字を行う。
プラテンローラ10は、印字ヘッド9に対向して配置されており、印字ヘッド9との間にラベル用紙2を挟持して回転する。
パルスモータ12は、プラテンローラ10を駆動するモータである。パルスモータ12は、ステップ駆動によって回転し、この回転は、ギヤ11を介してプラテンローラ10に伝達される。プラテンローラ10は、この回転によって台紙23とともにラベル片21を移送する。
制御部7は、上述のセンサ5と、印字部8とを制御するとともに、ラベル用紙検出動作の制御を行う。制御部7は、センサ5により検出された信号から、後述する閾値X(第1の閾値)と閾値Y(第2の閾値)とを用いてラベル用紙2の位置を3つの状態に分けて判定する判定手段としての動作も行う。
図2は、本発明の実施形態によるサーマルプリンタ1にラベル用紙2を装填し、上から見た概略平面図である。
図2に示すように、センサ5は、それぞれ移送路4上に設けられており、センサ5よりも上流側に供給部3が配置され、センサ5よりも下流側にプラテンローラ10や印字ヘッド9が配置されている。
図2に示すように、センサ5は、それぞれ移送路4上に設けられており、センサ5よりも上流側に供給部3が配置され、センサ5よりも下流側にプラテンローラ10や印字ヘッド9が配置されている。
センサ5は、所定の光を出射する発光部と、発光部から出射された光を受光し、受光した光の強度(単位時間当たりの受光量)に対応する電気信号を出力する受光部とを有する、例えば透過型のセンサである。センサ5は、ラベル用紙2のギャップ部22を検出することによりラベル片21の印字開始位置を検出する。
図3は、本発明の実施形態によるラベル用紙2においてセンサ5の入力レベルに伴う判定状態を示した図である。
図3に示すように、制御部7には、センサ5から得た電気信号に対して、ラベル片21と、ギャップ部22と、を識別可能な閾値Xが設定されている。すなわち、図3中に示す位置Bにセンサ5があるときには、入力レベルが閾値Xよりも高く、制御部7は、センサ5に対向する位置にラベル片21があると判定可能である。一方、位置Cにセンサ5があるときには、入力レベルが閾値Xよりも低く、制御部7は、センサ5に対向する位置にラベル片21が存在しないと判定可能である。
図3に示すように、制御部7には、センサ5から得た電気信号に対して、ラベル片21と、ギャップ部22と、を識別可能な閾値Xが設定されている。すなわち、図3中に示す位置Bにセンサ5があるときには、入力レベルが閾値Xよりも高く、制御部7は、センサ5に対向する位置にラベル片21があると判定可能である。一方、位置Cにセンサ5があるときには、入力レベルが閾値Xよりも低く、制御部7は、センサ5に対向する位置にラベル片21が存在しないと判定可能である。
ただし、入力レベルが閾値Xよりも低いというだけでは、センサ5が位置Cにあるのか、位置Dにあるのかの判定はできない。この判定を可能とするために、制御部7には、センサ5から得た電気信号に対して、台紙なし状態(用紙なし)を識別可能な閾値Yが設定されている。すなわち、図3中に示す位置Dにセンサ5があるときには、入力レベルが閾値Yよりも低い。よって、制御部7は、センサ5に対向する位置に台紙がない(用紙がない)と判定可能である。
また、位置Cにセンサ5があるときには、入力レベルが閾値Xよりも小さく、かつ、入力レベルが閾値Yよりも大きい。よって、制御部7は、センサ5に対向する位置にギャップ部22があると判定可能である。
図4は、本発明の実施形態によるラベル用紙検出方法を示すフローチャートである。
ステップS1において、ラベル用紙2がセットされていることを確認する。
ラベル用紙2のセットとは、供給部3にラベル用紙2を装填し、印字部8において印字ヘッド9とプラテンローラ10との間にラベル用紙2が挟持されているが、印字開始位置が不明な状態である。
ステップS1において、ラベル用紙2がセットされていることを確認する。
ラベル用紙2のセットとは、供給部3にラベル用紙2を装填し、印字部8において印字ヘッド9とプラテンローラ10との間にラベル用紙2が挟持されているが、印字開始位置が不明な状態である。
ステップS2において、プラテンローラ10を、ギヤ11を介して伝達されるパルスモータ12のステップ駆動によって回転し、台紙23とともにラベル片21を移送する。
ステップS1の初期セット時では、印字する印字ヘッド9とプラテンローラ10とに挟持されたラベル用紙2のラベル片21の位置が不明のため、このまま印字開始すると、正規のラベル印字レイアウトと異なる印字結果となる。そこで、ラベル片21の位置を特定する必要がある。
ステップS1の初期セット時では、印字する印字ヘッド9とプラテンローラ10とに挟持されたラベル用紙2のラベル片21の位置が不明のため、このまま印字開始すると、正規のラベル印字レイアウトと異なる印字結果となる。そこで、ラベル片21の位置を特定する必要がある。
ステップS3において、制御部7は、センサ5の入力レベルが、閾値Yよりも低いか否かの判定を行う。すなわち、制御部7は、ラベル用紙2の台紙23に対応する位置にセンサ5があるか否かを判定する。これは、制御部7が、閾値Yを参照して、ラベル用紙2(台紙23)の存在の有無を判断する処理である。ラベル用紙2において、ラベル片21と台紙23とが仮着されている部位に対向してセンサ5がある場合、図3に示すように、(図3の位置Bに相当する)入力レベルは、閾値Yよりも高く、ラベル用紙2(ラベル片21)の存在を確認可能である。
ステップS4において、制御部7は、センサ5の入力レベルが、閾値Xよりも低いか否かの判定を行う。すなわち、制御部7は、ラベル用紙2のギャップ部22に対応する位置にセンサ5があるか否かを判定する。これは、制御部7が、閾値Xを参照して、ギャップ部22の存在の有無を判定する処理である。
判定の結果、ラベル片21の検出であった場合(Noの場合)、長手方向に対し、正規の印字開始位置に至っていないため、ステップS2に戻り、再度、ラベル用紙2の移送を行う。ギャップ部22の検出であった場合(Yesの場合)、制御部7は、印字開始位置と判断し、ステップS5の印字処理へ進む。
なお、より厳密な位置検出を行うために、制御部7は、単にギャップ部22を検出したか否かにより印字開始位置の判定を行わずに、センサ5が検出している対象が、ラベル片21からギャップ部22に変化したときを基準とする等としてもよい。
判定の結果、ラベル片21の検出であった場合(Noの場合)、長手方向に対し、正規の印字開始位置に至っていないため、ステップS2に戻り、再度、ラベル用紙2の移送を行う。ギャップ部22の検出であった場合(Yesの場合)、制御部7は、印字開始位置と判断し、ステップS5の印字処理へ進む。
なお、より厳密な位置検出を行うために、制御部7は、単にギャップ部22を検出したか否かにより印字開始位置の判定を行わずに、センサ5が検出している対象が、ラベル片21からギャップ部22に変化したときを基準とする等としてもよい。
ステップS5では、印字ヘッド9とプラテンローラ10とで狭持されているラベル用紙2のラベル片21が印字開始位置から印字される。
なお、センサ5の配置位置によっては、ギャップ部22を検出したら、所定ステップだけラベル用紙2の移送を行ってから印字を開始するようにするとよい。
なお、センサ5の配置位置によっては、ギャップ部22を検出したら、所定ステップだけラベル用紙2の移送を行ってから印字を開始するようにするとよい。
ステップS6では、サーマルプリンタ1の印字動作を直ちに停止させ、表示部(図示せず)等に「用紙なし」等のメッセージを表示する。
以上説明したように、制御部7には、センサ5の入力レベルから、ラベル片21と、ギャップ部22と、の検出が判断可能な閾値Xと、ラベル用紙2の台紙23の有無の検出が判断可能な閾値Yとが設定されている。したがって、サーマルプリンタ1は、供給部3に装填されているラベル用紙2を移送路4上で移送中にラベル用紙2がなくなっても(用紙なし)、長手方向に所定量分検出することなしに、制御部7により、「用紙なし」状態を検出可能となり、無駄な移送動作が不要となる。
さらに、ラベル用紙2では、多種多様の形状やサイズのラベル片21、ギャップ部22の組合せが存在する。様々なラベル用紙2には、例えば、ラベル片21同士のギャップ幅25が、紙なし判断量W(図5)よりも大きく形成されているラベル用紙2又はRFID用ラベル用紙等がある。そのようなラベル用紙2又はRFID用ラベル用紙等であっても、本実施形態によれば、ラベル用紙2の状態をそれぞれ検出可能となり、サーマルプリンタ1の「用紙なし」の誤判断による誤動作を防止可能である。
さらにまた、先に説明したように、RFID用ラベル用紙(図示せず)においては、連続したRFIDラベル片のピッチ長が短いラベル仕様のRFID用ラベル用紙をRFID用プリンタに装填し印字する際、ギャップ幅が狭いと、以下の問題がある。すなわち、RFID用プリンタに具備されているRFID用読み取り機と、複数のラベル片(ICチップ)と、の通信応答が複数返信され、その処理時間がかかり、プリンタ自体のパフォーマンスが低下するケースが発生するという問題である。この場合、簡易対策として、RFID用ラベル用紙の隣接するラベル片との間隔(ギャップ幅)を大きく設けるという対策がある。このような対策をRFID用ラベル用紙に行った場合であっても、本実施形態のサーマルプリンタ1は、上述した「用紙なし」の誤動作を防止可能である。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
各実施形態において、センサ5として、透過型センサの例を挙げて説明したが、ラベル用紙2の台紙23側に一定間隔で識別マークを印刷することで、反射型センサでも本発明はこれを適用可能である。
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
各実施形態において、センサ5として、透過型センサの例を挙げて説明したが、ラベル用紙2の台紙23側に一定間隔で識別マークを印刷することで、反射型センサでも本発明はこれを適用可能である。
なお、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
1 サーマルプリンタ
2 ラベル用紙
3 供給部
4 移送路
5 センサ
7 制御部
8 印字部
9 印字ヘッド
10 プラテンローラ
11 ギヤ
12 パルスモータ
21 ラベル片
22 ギャップ部
23 台紙
25 ギャップ幅
W 判断量
X 閾値
Y 閾値
2 ラベル用紙
3 供給部
4 移送路
5 センサ
7 制御部
8 印字部
9 印字ヘッド
10 プラテンローラ
11 ギヤ
12 パルスモータ
21 ラベル片
22 ギャップ部
23 台紙
25 ギャップ幅
W 判断量
X 閾値
Y 閾値
Claims (2)
- 長尺状の台紙に仮着された複数のラベル片と、このラベル片同士間に所定の隙間となるギャップ部とを有したラベル用紙に印刷を行うサーマルプリンタであって、
前記ラベル片に印字を行う印字ヘッド及び前記印字ヘッドに対向して回転するプラテンローラを有する印字部と、
前記印字ヘッドよりも前記ラベル用紙の移送路における上流側に設けられ、前記ラベル用紙の位置を検出可能であるセンサと、
前記センサにより検出された信号から第1の閾値と第2の閾値とを用いて前記ラベル用紙の位置を3つの状態に分けて判定する判定手段と、
を備え、
前記第1の閾値は、前記ラベル片に対応する信号と前記ギャップ部に対応する信号との間に設定される値であり、
前記第2の閾値は、前記ラベル用紙が有る場合に対応する信号と前記ラベル用紙が無い場合に対応する信号との間に設定される値であること、
を特徴とするサーマルプリンタ。 - 長尺状の台紙に仮着された複数のラベル片と、このラベル片同士間に所定の隙間となるギャップ部とを有したラベル用紙に印刷を行うサーマルプリンタのラベル用紙検出方法であって、
印字ヘッドよりも前記ラベル用紙の移送路における上流側に設けられ、前記ラベル用紙の位置を検出可能であるセンサにより検出された信号から第1の閾値と第2の閾値とを用いて前記ラベル用紙の位置を3つの状態に分けて判定し、
前記第1の閾値は、前記ラベル片に対応する信号と前記ギャップ部に対応する信号との間に設定される値であり、
前記第2の閾値は、前記ラベル用紙が有る場合に対応する信号と前記ラベル用紙が無い場合に対応する信号との間に設定される値であること、
を特徴とするサーマルプリンタのラベル用紙検出方法。
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- 2010-12-22 JP JP2010286375A patent/JP2012131165A/ja active Pending
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