JP2017177364A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017177364A JP2017177364A JP2016063941A JP2016063941A JP2017177364A JP 2017177364 A JP2017177364 A JP 2017177364A JP 2016063941 A JP2016063941 A JP 2016063941A JP 2016063941 A JP2016063941 A JP 2016063941A JP 2017177364 A JP2017177364 A JP 2017177364A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mark
- sensor
- level
- medium
- detection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
- Handling Of Sheets (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Controlling Sheets Or Webs (AREA)
Abstract
【課題】 マークが付された媒体に画像形成を行う際に、安定的にマークを基準とした媒体の位置検出を行う画像形成装置を提供する。
【解決手段】 本発明は、マークが付された媒体に画像形成する画像形成装置に関する。本発明の画像形成装置は、マークが付された媒体を媒体搬送路に沿って搬送する搬送部と、媒体搬送路上で媒体のマークの検知を試み、検知結果としてマークの有効性に関する検知レベルを出力するセンサと、センサの検知レベルが所定以上のマークの有効性を示さない無効レベルから、所定以上のマークの有効性を示す有効レベルに変化した後、所定時間以上継続してセンサの検知レベルが有効レベルであった場合に、センサの位置でマークが検出されたと判断する判断手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明は、マークが付された媒体に画像形成する画像形成装置に関する。本発明の画像形成装置は、マークが付された媒体を媒体搬送路に沿って搬送する搬送部と、媒体搬送路上で媒体のマークの検知を試み、検知結果としてマークの有効性に関する検知レベルを出力するセンサと、センサの検知レベルが所定以上のマークの有効性を示さない無効レベルから、所定以上のマークの有効性を示す有効レベルに変化した後、所定時間以上継続してセンサの検知レベルが有効レベルであった場合に、センサの位置でマークが検出されたと判断する判断手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
この発明は、画像形成装置に関し、例えば、位置決めのためのマークが付された媒体に画像形成を行うプリンタに適用し得る。
従来、ロールされた用紙等の長尺の媒体(以下、「長尺媒体」とも呼ぶ)に印刷(画像形成)する画像形成装置では、印刷だけでなく媒体をカットする処理も行う。そして、従来の長尺媒体に対応する画像形成装置では、カット位置や印刷開始位置を検出(位置決め)する為に、長尺媒体に付された黒色のマーク(以下、「ブラックマーク」又は単に「マーク」とぶ)等の位置合わせの基準が定められている。従来の長尺媒体に対応する画像形成装置では、上述のような位置合わせの基準の位置を、光学的なセンサ(例えば、反射型センサや透過型センサ等)を用いて検出している。
従来の長尺媒体に対応した画像形成装置としては、例えば、特許文献1、2に記載の装置がある。
特許文献1に記載された画像形成装置では、長尺媒体に印刷後にカットする構成であった。また、特許文献1に記載された画像形成装置では、ユーザが長尺媒体をセットする際は印刷位置を読み取るマーク検出センサ上に媒体が存在状態となることが前提となる構成である。
また、特許文献2に記載された画像形成装置では、反射センサの閾値(マークを読み取ったか否かの判定を行う閾値)の調整方法は開示されているが、反射センサが誤検知した場合でも、それを補正して読取精度低下を抑制する方法は記載されていない。
従来の長尺媒体に対応する画像形成装置では、印刷完了前に長尺媒体をカットする構成を採用する場合、ユーザが長尺媒体をセットする際にマーク検出センサ上に媒体がない状態となるおそれがある。また、従来の長尺媒体に対応する画像形成装置では、印刷完了前に長尺媒体をカットする構成を採用する場合、印刷開始後、長尺媒体が搬送されると長尺媒体の先端及び後端が、マークの読取センサ(例えば、反射センサ)上を通過することになる。そうすると、従来の画像形成装置において、マークの読取センサ(反射センサ)上で、カットされた媒体の先端・後端に影(黒色に見える領域)が発生してしまうため、読み取りセンサでその影をマークと誤認識してしまい、印刷する際の位置決め精度が低下する場合がある等の問題があった。
そのため、マークが付された媒体に画像形成を行う際に、安定的にマークを基準とした媒体の位置検出を行うことができる画像形成装置が望まれている。
本発明の画像形成装置は、(1)マークが付された媒体を媒体搬送路に沿って搬送する搬送部と、(2)前記媒体搬送路上で前記媒体のマークの検知を試み、検知結果としてマークの有効性に関する検知レベルを出力するセンサと、(3)前記センサの検知レベルが所定以上のマークの有効性を示さない無効レベルから、前記所定以上のマークの有効性を示す有効レベルに変化した後、所定時間以上継続して前記センサの検知レベルが有効レベルであった場合に、前記センサの位置でマークが検出されたと判断する判断手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、マークが付された媒体に画像形成を行う際に、安定的にマークを基準とした媒体の位置検出を行う画像形成装置を提供することができる。
(A)主たる実施形態
以下、本発明による画像形成装置の一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。この実施形態では、本発明の画像形成装置をプリンタに適用した例について説明する。
以下、本発明による画像形成装置の一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。この実施形態では、本発明の画像形成装置をプリンタに適用した例について説明する。
(A−1)実施形態の構成
図2は、プリンタ1の概略断面図である。
図2は、プリンタ1の概略断面図である。
プリンタ1は、長尺の記録媒体Mに付されたマークを検知し、マークの位置を基準として位置決めを行って印刷を行うプリンタである。
プリンタ1は、カッター2、転写ベルトユニット3、定着ユニット4、フィーダ部5、カット位置センサ10、書き出し位置センサ11、搬送ローラ20〜22、LEDヘッド30〜34及びイメージユニット40〜44を有している。
フィーダ部5は、ロール状に巻かれた記録媒体Mを収容し、プリンタ1内部に供給する。プリンタ1は、画像データに基づいた画像のトナー像(現像剤像)を形成してフィーダ部5から供給された記録媒体Mに転写し、トナー像が転写された記録媒体M(トナー像が転写された記録媒体M)に熱及び圧力を加えて、当該記録媒体Mにトナー像を定着させる処理を行う。
図2に示すように、プリンタ1の内部では、媒体搬送路6に沿って、記録媒体Mが媒体搬送方向Xに沿って搬送される。媒体搬送路6上には、媒体搬送方向の上流側から順に、搬送ローラ20、カット位置センサ10、カッター2、搬送ローラ21、22、書き出し位置センサ11、二次転写ローラ24、及び定着ユニット4が配置されている。媒体搬送路6上では、上述の各ローラ等を用いて記録媒体Mが搬送される。
図3は、記録媒体Mの構成について示した平面図である。
図3に示すように、記録媒体Mは、長尺の台紙M101に所定の間隔(ギャップ)で媒体片としてのラベルM102が仮着(例えば、接着剤等で貼りつけ)された構成となっている。また、以下では、台紙M101に、ラベルM102が仮着される方の面を「表面」、ラベルM102が仮着されない方の面を「裏面」とする。また、記録媒体Mに係る媒体搬送方向Xの寸法を「長さ」、記録媒体Mに係る媒体搬送方向と直交する方向の寸法を「幅」とする。
図3では、ラベルM102の長さをL1と図示している。以下では、媒体搬送方向Xに隣接するラベルM102間の領域(台紙M101部分)をギャップ部M104とする。図3では、ギャップ部M104の長さをL2と図示する。
また、図3に示すように、台紙M101の裏面には、カットや画像形成の際の位置決めの基準とすることができるマークとしてマークM103が予め印刷されている。図3の点線で囲われた領域内にハッチ(斜線)を付して図示しているが、マークM103は黒色のベタ塗で印刷された帯状のマークである。マークM103は、ラベルM102の媒体搬送方向の先端部の長さL3の領域に予め印刷されている。プリンタ1では、記録媒体M(台紙M101)に付されたマークM103は、記録媒体Mに係る位置(例えば、ラベルM102の位置等)を認識(位置決め)するための基準として用いられる。
次に、プリンタ1の各構成要素について詳細を説明する。
搬送ローラ20〜22は、それぞれ媒体搬送路6上で記録媒体Mを下流側に搬送するローラである。
カッター2は、媒体搬送路6を通過する記録媒体Mを切断する切断手段である。カッター2は、後述する印刷制御部50の制御に応じて切断動作を行う。
露光部としてのLEDヘッド30〜34はイメージユニット40〜44を露光して、静電潜像を形成させるものである。
イメージユニット40〜44は、LEDヘッド30〜34の露光パターンに応じた静電潜像に、トナー(現像剤)を付着させトナー像(現像剤像)を現像するものである。イメージユニット40〜44は、それぞれ異なるトナー色のトナーを用いたトナー像を現像する。各イメージユニット40〜44で現像されたトナー像は、それぞれ転写ベルトユニット3へ一次転写される。
転写ベルトユニット3は、転写ベルト上のトナー像を媒体搬送路6の記録媒体Mに二次転写ローラ24とのニップ部で二次転写するものである。
定着ユニット4は記録媒体Mに熱及び圧力を加えて記録媒体M上のトナー像を記録媒体Mに定着させるものである。
カット位置センサ10及び書き出し位置センサ11はそれぞれ媒体搬送路6上を通過する記録媒体MのマークM103を光学的に検知するセンサである。プリンタ1において、カット位置センサ10は、カッター2の媒体切断タイミングの制御に用いられる。また、プリンタ1において、書き出し位置センサ11は、LEDヘッド30〜34がイメージユニット40〜44に静電潜像を形成するタイミング等を制御するために使用される。
次に、プリンタ1の制御系の構成について図4を用いて説明する。図4では、上述の図2と同一部分には同一符号を付している。
図4に示すように、プリンタ1は、制御系に係る構成要素として、上述の構成要素に加えて、印刷制御部50、センサ検知部51、ネットワーク制御部52、操作パネル54、搬送モータ60、ベルトモータ61、及び定着モータ62を有している。
印刷制御部50はプリンタ1の印刷プロセス(画像形成プロセス)を統合制御する機能を担っている。
センサ検知部51はカット位置センサ10、書き出し位置センサ11の信号を検知し、検知信号を印刷制御部50へ通知する機能を担っている。
ネットワーク制御部52は、外部装置と通信するためのネットワークインタフェースである。図2では、ネットワーク制御部52は、通信により外部のホスト(図2では、PC53)と接続している。プリンタ1(印刷制御部50)は、PC53から印刷データを受信して、当該印刷データに基づく印刷ジョブに基づく印刷を実行する。
搬送モータ60は搬送ローラ20、21、22を回転駆動させる駆動源である。搬送モータ60は、印刷制御部50の制御に応じて、搬送ローラ20、21、22を回転駆動させる。
ベルトモータ61は転写ベルトユニット3の転写ベルト300を回転駆動させる駆動源である。ベルトモータ61は、印刷制御部50の制御に応じて、転写ベルト300を回転駆動させる。
定着モータ62は、定着ユニット4のローラを回転駆動させる駆動源である。定着モータ62は、印刷制御部50の制御に応じて、定着モータ62を回転駆動させる。
操作パネル54は、オペレータからの操作受付及びオペレータへの情報出力を行うインタフェース(ユーザインタフェース)の機能を担っている。
次に、カット位置センサ10、及び書き出し位置センサ11を用いた記録媒体Mの位置検知処理の方式について説明する。
カット位置センサ10、及び書き出し位置センサ11は、それぞれ記録媒体M上のマークM103の検知を試み、検知結果としてマークM103の有効性(マークM103が存在すると推定される度合)を示すレベルの検知信号を出力する。カット位置センサ10、及び書き出し位置センサ11の具体的な検知方式については限定されないものであるが、この実施形態では、反射型センサであるものとして説明する。
図5は、カット位置センサ10、及び書き出し位置センサ11の構成例について示した説明図である。この実施形態では、カット位置センサ10、及び書き出し位置センサ11は、いずれも図5に示す構造であるものとして説明する。
図5に示すように、カット位置センサ10、及び書き出し位置センサ11は、反射板201、発光素子202、及び受光素子203を有している。
発光素子202は、媒体搬送路6を挟み対向するように配置された反射板201に向けて検査光を発光するものである。受光素子203は、発光素子202により発光され、反射板201又は記録媒体Mにより反射された反射光を受光して電気信号に変換(光電変換)して出力するものである。カット位置センサ10及び書き出し位置センサ11は、受光素子203の出力する電気信号(レベル)を検知信号として出力する。
発光素子202と反射板201との間に記録媒体Mが存在しない場合には、発光素子202から発光された検査光は直接反射板201に届き、反射板201で反射された反射光は、直接受光素子203に届くことになる。
また、発光素子202と反射板201との間に記録媒体Mが存在する場合には、発光素子202から発光された検査光は記録媒体Mによって遮られるが、記録媒体Mで反射された反射光が受光素子203に届くことになる。記録媒体Mでは、マークM103の部分は黒色であり、それ以外の部分の色は台紙M101自体の色(例えば、白色)となる。白色は光を反射しやすい性質(反射率の高い性質)があるが、黒色は光を反射しにくい性質(反射率の低い性質)があるため、マークM103では検査光が吸収されて殆ど反射されず、受光素子203で受光される光の強度は非常に弱くなる(マークM103以外の部分を反射した場合と比較して非常に弱くなる)。したがって、受光素子203では、マークM103の部分が通過する際に、出力する検知信号のレベルが低くなる。
さらに、発光素子202と反射板201との間に記録媒体Mの先端部分又は後端部分が通過する場合には、記録媒体Mの先端部分又は後端部分の段差により生じる影の部分に検査光が照射されることになる。したがって、発光素子202と反射板201との間に記録媒体Mの先端部分又は後端部分が通る場合にも、受光素子203で受光される光の強度は弱くなる。すなわち、センサ(カット位置センサ10及び書き出し位置センサ11)から出力される検知信号のレベルは、センサの位置にマークM103が到達したことの有効性を示すが、検知信号のレベルだけでセンサの位置にマークM103が到達したと判断(「マーク有り」と判断)すると、マークM103だけでなく記録媒体Mの先端部分又は後端部分についてもマーク有りと判断する可能性がある。
ここでは、印刷制御部50は、センサ(カット位置センサ10及び書き出し位置センサ11)から出力される検知信号のレベルが任意の閾値Th以下のレベルだった場合、センサの位置にマークM103が到達したことの有効性があるものと取り扱うものとする。そして、印刷制御部50は、検知信号のレベルが任意の閾値Th以下のレベル(以下、「マーク有効レベル」と呼ぶものとする)である状態が所定時間以上継続した場合に、センサの位置にマークM103が到達したと判断(マーク有りと判断)するものとする。マークM103の長さL3が、記録媒体Mの先端部及び後端部にできる影の長さよりも十分長ければ、印刷制御部50が、記録媒体Mの先端部又は後端部の影により、検知信号のレベルがマーク有効レベルを示したとしても、誤ってマーク有りと検知してしまうことを抑制することができる。
印刷制御部50では、反射型センサの上述のような性質を利用して、受光素子203から出力される検知信号の信号レベルに基づいて、媒体搬送路6上の各センサ(カット位置センサ10、書き出し位置センサ11)の位置におけるマークM103の有無を判定することができる。そして、印刷制御部50は、その判定結果に基づいて、媒体搬送路6上の記録媒体Mの位置を認識し、その認識結果を利用して記録媒体Mに対する印刷制御(例えば、カット位置の決定や印刷開始位置の決定等)を行う。
以上のように、プリンタ1では、媒体搬送路6上の各ローラ及び各ローラを駆動するモータにより記録媒体Mを搬送する搬送部が構成されている。また、プリンタ1では、印刷制御部50により、センサ(カット位置センサ10、書き出し位置センサ11)の検知信号のレベルに基づき記録媒体M(マークM103)の位置を判断する判断手段が構成されている。さらに、プリンタ1では、印刷制御部50により、記録媒体M(マークM103)の位置の判断結果を用いて記録媒体Mに対する印刷プロセスの制御(画像形成の制御)を行う制御手段が構成されている。
(A−2)実施形態の動作
次に、以上のような構成を有するこの実施形態のプリンタ1の動作を説明する。
次に、以上のような構成を有するこの実施形態のプリンタ1の動作を説明する。
図1は、プリンタ1(主として印刷制御部50)が行う制御処理について示したフローチャートである。
以下では、印刷制御部50が、書き出し位置センサ11の検知結果に基づいて、記録媒体M上で印刷開始位置を制御する例について説明するが、カット位置センサ10の検知結果に基づいて記録媒体M上をカットする位置を制御する動作についても同様であるため説明を省略する。
以下では、フローチャートのループ回数をカウントするための変数をCTと呼ぶものとする。なお、CTの初期値は0であるものとする。
まず、印刷制御部50が、センサ検知部51が書き出し位置センサ11の信号立ち下がりエッジを検出(信号レベルが閾値Th以下となることを検出)するまで、各モータを制御して記録媒体Mを下流側に搬送する(S1)。
次に、印刷制御部50は、各モータを制御して記録媒体Mの搬送制御を継続し、ステップS1にて書き出し位置センサ11が立下りエッジを検出してから、所定の時間(以下、「読み取り間隔B」と呼ぶ)経過するまで待機する(S2)。
読み取り間隔Bを経過すると、印刷制御部50は、再度、再度書き出し位置センサ11の信号レベルを確認する(S3)。このとき、印刷制御部50は、書き出し位置センサ11の検知信号のレベルが閾値Th以下(マーク有効レベル)であるか、書き出し位置センサ11の信号レベルが閾値Thより大きくマークが検知されないレベル(以下、「マーク無効レベル」と呼ぶ)であるかを判定する。印刷制御部50は、再度書き出し位置センサ11の信号レベルがマーク有効レベルである場合後述するステップS4から動作し、信号レベルがマーク無効レベルである場合には上述するステップS1に戻って動作する。
上述のステップS3で、再度書き出し位置センサ11の信号レベルがマーク有効レベルと判定された場合、印刷制御部50は、読み取りカウントCTが閾値A以上であるか否かを確認する(S4)。そして、印刷制御部50は、読み取りカウントCTが閾値A以上である場合には後述するステップS6から動作し、読み取りカウントCTが閾値A未満である場合には、後述するステップS5から動作する。
上述のステップS5で、読み取りカウントCTが閾値A未満であると判定された場合、印刷制御部50は、読み取りカウントCTを1加算(インクリメント)して(S5)、上述のステップS2に戻って動作する。
上述のステップS5で、読み取りカウントCTが閾値A以上であると判定された場合、印刷制御部50は、マーク有りを検出(マークON検出)と判定する(S6)。
次に、印刷制御部50は、上述のステップS1の立下りエッジ検出の時点まで遡った時間をマーク先頭位置として検出する(S7)。上述のステップS6のマーク有り(マークON)検出の時刻から、上述のステップS1の立ち下がりエッジ検知まで遡る時間(ステップS1〜S6までの時間)は、「A(読み取りカウント数の閾値)×B(読み取り間隔)」となる。したがって、印刷制御部50は、以下の(1)式により、マーク先頭位置(マーク先頭位置を読み取った時刻)を検出することができる。
これにより、印刷制御部50は、記録媒体Mのマーク先頭位置を検出し、検出したマーク検出位置を基準とした搬送制御を行うことができる。なお、印刷制御部50は、マークの先頭位置だけでなく後端位置や中央位置等を基準とした搬送制御を行うようにしてもよい。また、印刷制御部50は、上述のステップS1の立下りエッジ検出の時刻を予め記憶しておき、記録媒体Mの先端部分の検出に用いるようにしてもよい。
マーク先頭位置=マークON判定時刻−(A×B) …(1)
マーク先頭位置=マークON判定時刻−(A×B) …(1)
図1のフローチャートに従って、印刷制御部50が記録媒体MのマークM103の位置検出を行った場合、その判断結果は例えば、図6(a)のようになる。図6(a)では、長尺の記録媒体Mからカットされた部分について、書き出し位置センサ11で読み取った際の検知信号の遷移と、印刷制御部50の判定状態について示した説明図である。
まず、タイミングT1で、記録媒体Mの先端部分が書き出し位置センサ11の位置に到達したものとする。タイミングT1では、記録媒体Mの先端部分により形成される影の部分が、書き出し位置センサ11により読み取られて、書き出し位置センサ11の検知信号が閾値Th以下となり、書き出し位置センサ11で立下りエッジが検知されることになる。これにより、印刷制御部50は、ステップS1からステップS2に移行することになる。
しかしながら、記録媒体Mの先端部分により形成される影の部分はごく短い長さであるため、読み取りカウントCTがAを超えないタイミングT2で、書き出し位置センサ11の検知信号が閾値Thより大きい状態に戻ることになる。したがって、タイミングT1〜T2の期間では、印刷制御部50は、マーク有りを検知しないことになる。
そして、タイミングT2の後のタイミングT3で、記録媒体MのマークM103の先端部分が、書き出し位置センサ11の位置に到達したものとする。したがって、タイミングT3では、記録媒体MのマークM103の先端部分が書き出し位置センサ11により読み取られて、書き出し位置センサ11の検知信号が閾値Th以下となり、書き出し位置センサ11で立下りエッジが検知されることになる。これにより、印刷制御部50は、ステップS1からステップS2に移行することになる。
そして、タイミングT3の後のタイミングT4で、読み取りカウントCTがAを超えたものとする。これにより、タイミングT4の時点で、印刷制御部50は、タイミングT3まで遡った時点からマーク有り(マークON)を判定する。
タイミングT4の後のタイミングT5の時点で、マークM103の後端部分が書き出し位置センサ11の位置に到達し、書き出し位置センサ11で立ち上がりエッジが検出されることになる。この時点で、印刷制御部50は、マーク有りを検知した状態からマーク無しを検知した状態に遷移する。
タイミングT5の後のタイミングT6で、記録媒体MのマークM103の後端部分が、書き出し位置センサ11の位置に到達したものとする。したがって、タイミングT6では、記録媒体MのマークM103の後端部分が書き出し位置センサ11により読み取られて、書き出し位置センサ11の検知信号が閾値Th以上となり、書き出し位置センサ11で立上りエッジが検知されることになる。
しかしながら、記録媒体Mの後端部分により形成される影の部分はごく短い長さであるため、読み取りカウントCTがAを超えないタイミングT7で、書き出し位置センサ11の検知信号が閾値Thより大きい状態に戻ることになる。したがって、タイミングT6〜T7の期間では、印刷制御部50は、マーク有りを検知しないことになる。
仮に、印刷制御部50が、単純に書き出し位置センサ11の検知信号のレベルが閾値Thを超えるか否かでマーク有り/無しを検知するものとすると、その場合の動作は、図6(b)のようになる。図6(b)では、図6(a)の場合と同様に、長尺の記録媒体Mからカットされた記録媒体Mについて、書き出し位置センサ11で読み取った際の検知信号の遷移と、印刷制御部50の判定状態について示した説明図である。
この場合、印刷制御部50は、図6(b)に示すように、カットされた記録媒体MのマークM103が書き出し位置センサ11を通過するタイミング(T3〜T5)だけでなく、記録媒体Mの先端部分が書き出し位置センサ11を通過するタイミング(T1〜T2の間)及び記録媒体Mの後端部分が書き出し位置センサ11を通過するタイミング(T6〜T7)でも、印刷制御部50は、マーク有りの状態を検知してしまうことになる。
(A−3)実施形態の効果
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
プリンタ1(印刷制御部50)では、センサ(カット位置センサ10又は書き出し位置センサ11)の検知信号のレベルがマーク有効レベルである状態が所定時間以上継続した場合に、マーク有りと判断している。これにより、プリンタ1(印刷制御部50)では、記録媒体Mの先端部分及び後端部分の影を誤ってマーク有りと検知してしまうことを抑制することができる。言い換えると、プリンタ1(印刷制御部50)では、記録媒体Mの先端部分及び後端部分に発生する影により検知される検知信号のレベルと、マークM103により検知される検知信号のレベルが同一又は近いレベルであった場合でも、ラベルM102の検知を正確に行うことができる。
また、プリンタ1(印刷制御部50)では、マーク有りを判断した時点で、所定時間前(検知信号のレベルがマーク有効レベルに変化したタイミング)を、マークM103の先端部分を検知したタイミングとして検出することで、マークM103の位置をより正確に検出可能とすることができる。
さらに、プリンタ1(印刷制御部50)では、マーク有りを判断した後、検知信号のレベルがマーク有効レベルからマーク無効レベルに変化したタイミングでマークM103の後端部分を検出することで、マークM103の先端部分から後端部分のいずれかの位置を基準とした印刷制御を行うことができる。
(B)他の実施形態
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(B−1)上記の実施形態では、プリンタ1に搭載されるセンサ(カット位置センサ10、書き出し位置センサ11)として、反射型センサに適用した例を説明したが、他のマークを検出するセンサ(マークの有効性を示すレベルの検知信号を出力するセンサ)にも適用可能である。具体的には、プリンタ1に搭載されるセンサ(カット位置センサ10、書き出し位置センサ11)として、透過型センサやIC出力のフォトインタラプタとアクチュエータを組み合わせた構造等に置き換えるようにしてもよい。
プリンタ…1、カッター…2、転写ベルトユニット…3、定着ユニット…4、フィーダ部…5、媒体搬送路…6、カット位置センサ…10、書き出し位置センサ…11、搬送ローラ…20〜22、二次転写ローラ…24、LEDヘッド…30〜34、イメージユニット…40〜44、印刷制御部…50、センサ検知部…51、ネットワーク制御部…52、操作パネル…54、搬送モータ…60、ベルトモータ…61、定着モータ…62、転写ベルト…300、記録媒体…M、台紙…M101、ラベル…M102、マーク…M103、ギャップ部…M104。
Claims (4)
- マークが付された媒体を媒体搬送路に沿って搬送する搬送部と、
前記媒体搬送路上で前記媒体のマークの検知を試み、検知結果としてマークの有効性に関する検知レベルを出力するセンサと、
前記センサの検知レベルが所定以上のマークの有効性を示さない無効レベルから、前記所定以上のマークの有効性を示す有効レベルに変化した後、所定時間以上継続して前記センサの検知レベルが有効レベルであった場合に、前記センサの位置でマークが検出されたと判断する判断手段と
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記判断手段は、前記センサの検知レベルが無効レベルから有効レベルに変化した後、所定時間以上継続して前記センサの検知レベルが有効レベルであった場合、前記所定時間前のタイミングに、マークの先端が前記センサの位置に到達したものと判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記判断手段は、前記センサの検知レベルが無効レベルから有効レベルに変化した後、所定時間以上継続して前記センサの検知レベルが有効レベルであった場合、直前に前記センサの検知レベルが無効レベルから有効レベルに変化したタイミングにマークの先端が前記センサの位置に到達したものと判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記判断手段の判断結果を用いて、前記媒体搬送路上でのマークの位置を認識し、前記媒体に対する画像形成の制御を行う制御手段をさらに有し、
前記判断手段は、前記センサの位置でマークが検出されたと判断した後、前記センサの検知レベルが有効レベルから無効レベルに変化したタイミングで、マークの後端が前記センサの位置に到達したものと判断し、
前記制御手段は、前記判断手段の判断結果を用いて、前記媒体搬送路上でのマークの先端位置及び後端位置を認識し、前記媒体搬送路上でのマークの先端位置から後端位置のいずれかの位置を、前記媒体の基準位置として認識し、当該基準位置を基準として、前記媒体に対する画像形成の制御を行う
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016063941A JP2017177364A (ja) | 2016-03-28 | 2016-03-28 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016063941A JP2017177364A (ja) | 2016-03-28 | 2016-03-28 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017177364A true JP2017177364A (ja) | 2017-10-05 |
Family
ID=60003299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016063941A Pending JP2017177364A (ja) | 2016-03-28 | 2016-03-28 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017177364A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11054781B2 (en) | 2019-07-24 | 2021-07-06 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Image formation apparatus and medium conveyance control method |
-
2016
- 2016-03-28 JP JP2016063941A patent/JP2017177364A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11054781B2 (en) | 2019-07-24 | 2021-07-06 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Image formation apparatus and medium conveyance control method |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4853440B2 (ja) | 印刷システム | |
JP4518176B2 (ja) | 記録材搬送装置及び画像形成装置 | |
US8995028B2 (en) | Reading apparatus | |
JP2009037128A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009226716A (ja) | 画像形成装置、切断装置、画像形成システム、画像形成プログラム、及び切断プログラム | |
JP6453119B2 (ja) | 画像形成装置、及び画像形成装置の制御方法 | |
JP5268302B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2012131165A (ja) | サーマルプリンタ、サーマルプリンタのラベル用紙検出方法 | |
JP2007057891A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2017177364A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007022721A (ja) | 画像形成装置 | |
US7898674B2 (en) | Apparatus and method for detecting the position of media in a media path | |
JP5463706B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5278261B2 (ja) | 画像形成システム及び画像形成装置 | |
JP2010202307A (ja) | 記録紙検出方法およびプリンター | |
JP4525111B2 (ja) | 画像形成装置、印刷結果検査装置、印刷結果検査方法 | |
US20080024827A1 (en) | Image forming apparatus | |
JP6977261B2 (ja) | 印刷装置 | |
JP2009214979A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH10181127A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6450657B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004284793A (ja) | シートサイズ測定装置および画像形成装置 | |
JP5723831B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2021160889A (ja) | プリンタ | |
JP2020086258A (ja) | 画像形成装置 |