JP7456470B2 - 通信機器 - Google Patents

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    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Description

本明細書では、複数の通信方式に従った無線通信を実行可能な通信機器を開示する。
特許文献1には、第1端末と外部機器とがWi-Fiに従った無線通信を実行するための技術が開示されている。第1端末は、第1端末自身が接続されているAP(Access Pointの略)に関する情報(即ち、MACアドレス、SSID、チャネル番号、保安キー等)を、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energyの略)を介して、外部機器に送信する。この場合、外部機器は、Wi-Fiモジュールを活性化し、当該情報を利用してAPに接続する。これにより、第1端末と外部機器とがWi-Fiに従った無線通信を実行することができる。
特開2014-53007号公報
上述したように、特許文献1には、第1端末が、BLEを介した無線通信を外部機器と実行した後に、Wi-Fiに従った無線通信を外部機器と実行するための技術が開示されている。本明細書では、通信機器が、第2の通信方式に従った無線通信を実行した後に、第1の通信方式に従った無線ネットワークを形成するための新規な技術を開示する。
本明細書によって開示されるプリンタは、印刷実行部と、Wi-Fi方式に従った無線通信を実行するためのWi-Fiインターフェースと、Bluetooth方式に従った無線通信を実行するためのBluetoothインターフェースと、前記Wi-Fi方式に従った無線接続の確立に利用される接続情報を生成する生成部と、前記Bluetoothインターフェースを介して、前記Bluetooth方式に従ったAdvertise信号をブロードキャストするAdvertise信号送信部と、前記Advertise信号を受信した端末装置から所定信号を受信する所定信号受信部と、前記端末装置から前記所定信号を受信することに応じて、前記Bluetoothインターフェースを介したリンクを、前記所定信号を送信した前記端末装置と確立するリンク確立部と、確立済みの前記リンクを利用して、前記Wi-Fi方式に従った無線接続の確立に利用される前記接続情報を前記端末装置に送信する接続情報送信部と、前記接続情報を受信した前記端末装置から、前記Wi-Fiインターフェースを介して、前記接続情報を利用したWi-Fi接続要求を受信する接続要求受信部と、前記端末装置から前記Wi-Fi接続要求を受信することに応じて、前記Wi-Fiインターフェースを介したWi―Fi接続を前記Wi-Fi接続要求の送信元と確立する接続確立部と、確立済みの前記Wi-Fi接続を利用して画像データを受信する画像データ受信部と、受信済みの前記画像データに従った印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、を備え、前記接続情報送信部は、前記リンクを介して第1の前記接続情報を送信し、前記接続確立部は、前記第1の接続情報を利用した第1の前記Wi-Fi接続要求を受信することに応じて、第1の前記Wi-Fi接続を前記第1のWi-Fi接続要求の送信元と確立し、前記第1のWi-Fi接続が切断された後で、前記Wi-Fiインターフェースが親局として動作するまでに、前記生成部は、第2の前記Wi-Fi接続を確立するための第2の前記接続情報を生成し、前記第2の接続情報は、前記第1の接続情報と異なり、前記第2の接続情報の生成後に、前記接続情報送信部は、前記Bluetoothインターフェースを介して前記第2の接続情報を送信し、前記接続確立部は、前記接続要求受信部が前記第2の接続情報を利用した第2の前記Wi-Fi接続要求を受信することに応じて、第2の前記Wi-Fi接続を前記第2のWi-Fi接続要求の送信元と確立する。
本明細書によって開示される第1の通信機器は、第1の通信方式に従った無線通信を実行するための第1のインターフェースと、前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式に従った無線通信を実行するための第2のインターフェースと、前記第2のインターフェースを介して、トリガ信号をブロードキャスト送信することを繰り返すトリガ信号送信部であって、前記トリガ信号は、前記第1の通信機器と第2の通信機器との双方が所属する第1の無線ネットワークを形成するための無線接続要求を前記第1の通信機器に送信するためのトリガとして、前記第2の通信機器によって利用されるべき信号であり、前記第1の無線ネットワークは、前記第1のインターフェースを介した無線通信を実行するためのネットワークである、前記トリガ信号送信部と、前記トリガ信号を受信した前記第2の通信機器から、前記第1のインターフェースを介して、前記無線接続要求を受信する接続要求受信部と、前記第2の通信機器から前記無線接続要求を受信することに応じて、前記第1のインターフェースを介した第1の無線接続を前記第2の通信機器と確立して、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器との双方が所属する前記第1の無線ネットワークを形成する第1の確立部と、を備える。
上記の構成によると、第1の通信機器は、第2の通信方式に従った無線通信を実行して、トリガ信号をブロードキャスト送信することを繰り返す。その後、第1の通信機器は、トリガ信号を受信した第2の通信機器から無線接続要求を受信し、次いで、第1の無線接続を第2の通信機器と確立して、第1の無線ネットワークを形成する。このように、第1の通信機器は、第2の通信方式に従った無線通信を実行した後に、第1の通信方式に従った第1の無線ネットワークを適切に形成することができる。
上記の第1の通信機器を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当
該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。
本明細書では、第2の通信機器のためのコンピュータプログラムも開示する。前記第2の通信機器は、第1の通信方式に従った無線通信を実行するための第1のインターフェースと、前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式に従った無線通信を実行するための第2のインターフェースと、プロセッサと、を備える。前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに、以下の各処理、即ち、トリガ信号が第1の通信機器から繰り返しブロードキャスト送信される場合に、前記第1の通信機器から、前記第2のインターフェースを介して、前記トリガ信号を受信するトリガ信号受信処理であって、前記トリガ信号は、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器との双方が所属する第1の無線ネットワークを形成するための無線接続要求を前記第1の通信機器に送信するためのトリガとして、前記第2の通信機器によって利用されるべき信号であり、前記第1の無線ネットワークは、前記第1のインターフェースを介した無線通信を実行するためのネットワークである、前記トリガ信号受信処理と、前記第1の通信機器から前記トリガ信号を受信することに応じて、前記第1のインターフェースを介して、前記無線接続要求を前記第1の通信機器に送信する接続要求送信処理と、前記無線接続要求を前記第1の通信機器に送信することに応じて、前記第1のインターフェースを介した第1の無線接続を前記第1の通信機器と確立して、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器との双方が所属する前記第1の無線ネットワークを形成する第1の確立処理と、を実行させる。
上記のコンピュータプログラムは、以下の第2の通信機器を実現することができる。即ち、第2の通信機器は、トリガ信号が第1の通信機器から繰り返しブロードキャスト送信される場合に、第2の通信方式に従った無線通信を実行して、第1の通信機器からトリガ信号を受信する。その後、第2の通信機器は、無線接続要求を第1の通信機器に送信し、次いで、第1のインターフェースを介した第1の無線接続を第1の通信機器と確立して、第1の無線ネットワークを形成する。このように、第2の通信機器は、第2の通信方式に従った無線通信を実行した後に、第1の通信方式に従った第1の無線ネットワークを適切に形成することができる。
上記のコンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記の第2の通信機器そのものも新規で有用である。また、上記の第2の通信機器を実現するための制御方法も新規で有用である。また、上記の第1の通信機器と第2の通信機器とを備える通信システムも、新規で有用である。
通信システムの構成を示す。 プリンタのWi-FiI/F関連処理のフローチャートを示す。 プリンタのBTI/F関連処理のフローチャートを示す。 携帯端末の処理のフローチャートを示す。 第1実施例のケースAのシーケンス図を示す。 第1実施例のケースB1及びB2のシーケンス図を示す。 第2実施例及び第3実施例のプリンタのWi-FiI/F関連処理のフローチャートを示す。 第2実施例のケースCのシーケンス図を示す。 第2実施例のケースD1及びD2のシーケンス図を示す。 第3実施例のケースEのシーケンス図を示す。 第3実施例のケースF1及びF2のシーケンス図を示す。
(第1実施例)
(通信システム2の構成)
図1に示されるように、通信システム2は、プリンタPRと、複数個の携帯端末PT1,PT2と、を備える。プリンタPRと各携帯端末PT1,PT2とは、無線通信を相互に実行可能である。
(プリンタPRの構成)
プリンタPRは、印刷機能を実行可能な周辺機器、即ち、携帯端末PT1等の周辺機器である。プリンタPRは、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、Wi-Fiインターフェース20と、BT(Bluetooth(登録商標)の略)インターフェース22と
、制御部30と、を備える。各部12~30は、バス線(符号省略)に接続されている。以下では、インターフェースのことを「I/F」と呼ぶ。
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタPRに入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部14は、いわゆるタッチパネルとしても機能する。即ち、表示部14は、ユーザによって操作される操作部としても機能する。印刷実行部16は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構である。
Wi-FiI/F20は、Wi-Fi方式に従った無線通信(以下では「Wi-Fi通信」と呼ぶ)を実行するためのI/Fである。Wi-Fi方式は、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略)の802.11の
規格、及び、それに準ずる規格(例えば、802.11a,11b,11g,11n等)に基づく無線通信方式である。より具体的に言うと、Wi-FiI/F20は、Wi-Fi Allianceによって策定されたWFD(Wi-Fi Direct(登録商標)の略)方式をサポートしている。WFD方式は、Wi-Fi Allianceによって作成された規格書「Wi-Fi Peer-to-Peer (P2P) Technical Specification Version1.1」に記述され
ている無線通信方式である。
BTI/F22は、Bluetooth方式に従った無線通信(以下では「BT通信」と呼ぶ)を実行するためのI/Fである。Bluetooth方式は、例えば、IEEE802.15.1の規格、及び、それに準ずる規格に基づく無線通信方式である。より具体的に言うと、BTI/F22は、BLE(Bluetooth Low Energyの略)をサポートしている。BLEは、Bluetooth方式のバージョン4.0以降のバージョンで実現されている規格である。なお、以下では、Bluetooth方式のバージョン4.0未満のことを「クラシックBT」と呼ぶ。一対のBTI/Fの間でBLEに従ったBT通信を実行するために、一方のBTI/Fが、BT方式で定められている「Bluetooth Smart Ready」に対応し、かつ、他方のBTI/Fが、「BluetoothSmart Ready」、又は、BT方式で定められている「Bluetooth Smart」に対応していてもよい。「Bluetooth Smart Ready」に対応するBTI/Fは、BLEに従った動作とクラシックBTに従った動作との双方を実行可能なI/F(即ちいわゆるデュアルモードのI/F)である。「Bluetooth Smart」に対応するBTI/Fは、BLEに従った動作を実行可能であるが、クラシックB
Tに従った動作を実行不可能なI/Fである。本実施例では、プリンタPRと携帯端末PT1,PT2との間でBLEに従ったBT通信が実行される。そして、携帯端末PT1,PT2の後述のBTI/F(例えば符号62)が「Bluetooth Smart Ready」に対応して
いるので、プリンタPRのBTI/F22は、「Bluetooth Smart Ready」及び「Bluetooth Smart」のどちらに対応していてもよい。ただし、変形例では、プリンタPRのBTI/F22が「Bluetooth Smart Ready」に対応している場合に、携帯端末PT1,PT2
のBTI/Fが「Bluetooth Smart」に対応していてもよい。
クラシックBTとBLEとの相違点を記述しておく。BLEのチャネル数(即ち40)は、クラシックBTのチャネル数(即ち79)よりも少ない。BLEのデータ通信時の消費電流(例えば15mA)は、クラシックBTのデータ通信時の消費電流(例えば35mA)よりも小さい。従って、BLEの消費電力は、クラシックBTの消費電力よりも低い。また、BLEでは、Advertise信号が利用されるが、クラシックBTでは、Advertise信号が利用されない。
Wi-Fi方式とBT方式との相違点を記述しておく。Wi-Fi通信の通信速度(例えば最大の通信速度が600Mbps)は、BT通信の通信速度(例えば最大の通信速度が24Mbps)よりも速い。Wi-Fi通信における搬送波の周波数は、2.4GHz帯又は5.0GHz帯である。BT通信における搬送波の周波数は、2.4GHz帯である。即ち、Wi-Fi通信における搬送波の周波数として5.0GHz帯が採用される場合には、Wi-Fi通信における搬送波の周波数とBT通信における搬送波の周波数とは異なる。また、Wi-Fi通信を実行可能な最大の距離(例えば約100m)は、BT通信を実行可能な最大の距離(例えば約数十m)よりも大きい。
制御部30は、CPU32と、メモリ34と、を備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラム36に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ34は、プリンタPRのBTデバイス名「NP」と、送信フラグ38と、を格納する。BTデバイス名「NP」は、BTI/F22に割り当てられているユニークな名称であり、換言すると、プリンタPRがBT通信を実行するために、プリンタPRを識別するための情報として利用される名称である。送信フラグ38は、BTデバイス名「NP」を外部に送信済みである場合に「ON」を示し、BTデバイス名「NP」を外部に送信済みでない場合に「OFF」を示す。なお、図1では、メモリ34が領域40を備えるように示されているが、当該領域40は、後述の第3実施例で利用される。
(携帯端末PT1,PT2の構成)
各携帯端末PT1,PT2は、例えば、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、ノートPC、タブレットPC、携帯型音楽再生装置、携帯型動画再生装置等の可搬型の端末装置である。以下では、携帯端末PT1の構成を説明するが、携帯端末PT2も携帯端末PT1と同様の構成を備える。
携帯端末PT1は、操作部52と、表示部54と、Wi-FiI/F60と、BTI/F62と、制御部70と、を備える。各部52~70は、バス線(符号省略)に接続されている。
操作部52は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部52を操作することによって、様々な指示を携帯端末PT1に入力することができる。表示部54は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部54は、いわゆるタッチパネルとしても機能する(即ち操作部としても機能する)。Wi-FiI/F60は、Wi-Fi通信を実行するためのI/Fである。Wi-FiI/F60は、WFDをサポートしていてもよいし、WFDをサポートしていなくてもよい。BTI/F62は、BT通信を実行するためのI/Fであり、BLEをサポートしている。各I/F60,62の相違は、プリンタPRの各I/F20,22の相違と同様である。
制御部70は、CPU72とメモリ74とを備える。CPU72は、メモリ74に格納されているOSプログラム76に従って、様々な処理を実行する。メモリ74は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ74は、OSプログラム76のみならず、プリンタアプリケーション78を格納する。プリンタアプリケーション78は、
プリンタPRに印刷機能を実行させるためのアプリケーションである。ユーザがプリンタPRに印刷機能を実行させることを望む際に、プリンタアプリケーション78がユーザによって起動される。プリンタアプリケーション78は、例えば、プリンタPRのベンダによって提供されるインターネット上のサーバから携帯端末PT1にインストールされてもよいし、プリンタPRと共に出荷されるメディアから携帯端末PT1にインストールされてもよい。
メモリ74は、さらに、携帯端末PT1のBTデバイス名「N1」を格納する。BTデバイス名「N1」は、BTI/F62に割り当てられているユニークな名称であり、換言すると、携帯端末PT1がBT通信を実行するために、携帯端末PT1を識別するための情報として利用される名称である。なお、携帯端末PT2は、BTデバイス名「N1」とは異なるBTデバイス名「N2」を有する。メモリ74は、BTデバイス名格納領域80を備える。BTデバイス名格納領域80は、Wi-FiI/F60を介した無線接続、即ち、Wi-Fi方式に従った無線接続が確立されたプリンタのBTデバイス名を格納するための領域である。
(プリンタPRのWi-FiI/F関連処理;図2)
続いて、図2を参照して、プリンタPRのCPU32が実行するWi-FiI/F関連処理について説明する。Wi-FiI/F関連処理は、主に、Wi-FiI/F20に関連する処理である。CPU32は、プリンタPRの電源がONされると、図2の処理を開始する。
S2では、CPU32は、ランダムに文字列を生成することによって、SSID(Service SetIdentifierの略)を生成する。そして、CPU32は、SSIDをメモリ34に格納させる。SSIDは、Wi-Fi通信を実行するための無線ネットワークを識別するための識別子である。
S4では、CPU32は、Wi-FiI/F20をOFF状態からON状態に変更する。ここで、Wi-FiI/F20のOFF状態は、Wi-FiI/F20に電力が供給されていない状態、即ち、Wi-Fi通信を実行不可能な状態である。また、Wi-FiI/F20のON状態は、Wi-FiI/F20に電力が供給されている状態、即ち、Wi-Fi通信を実行可能な状態である。
S4では、CPU32は、さらに、WFDのG/O(Group Ownerの略)ネゴシエーシ
ョンを実行することなく、プリンタPRの動作状態をWFDのデバイス状態からG/O状態に自発的に移行させる。G/O状態であるプリンタPRは、Wi-FiI/F20を介して、周囲の機器に自身の存在を知らせるためのビーコン信号を送信する。一方、G/O状態以外の状態(例えば、上記のデバイス状態、クライアント状態)であるプリンタPRは、ビーコン信号を送信しない。このために、G/O状態であるプリンタPRの消費電力は、G/O状態以外の状態であるプリンタPRの消費電力よりも高い。
次いで、CPU32は、S10及びS40の各監視処理を順次実行する。S10では、CPU32は、プリンタPRの操作部12又は表示部14(即ちタッチパネル)にユーザによってWi-Fi接続操作が実行されることを監視する。Wi-Fi接続操作は、プリンタPRと携帯端末(例えばPT1)との間にWi-Fi方式に従った無線接続(以下では「Wi-Fi接続」と呼ぶ)を確立するための操作である。Wi-Fi接続操作は、通常、プリンタPRとのWi-Fi接続が過去に確立されていない携帯端末のユーザによって実行される。CPU32は、Wi-Fi接続操作が実行される場合に、S10でYESと判断して、S12に進む。
S12では、CPU32は、メモリ34からSSIDを取得して、取得済みのSSIDを表示部14に表示させる。これにより、ユーザは、表示部14を見ることによって、プリンタPRとのWi-Fi接続を確立するために必要なSSIDを知ることができる。なお、上述したように、S2において、SSIDがメモリ34に格納される。ただし、S2が実行された後に、後述のS34又はS56が実行されると、メモリ34内の古いSSIDに代えて、新たなSSIDがメモリ34に格納される。従って、S2が実行された後に、S34又はS56が1回も実行されていない状況では、S12で表示されるSSIDは、S2で生成されたSSIDである。また、S2が実行された後に、S34又はS56が実行済みである状況では、S12で表示されるSSIDは、最新のS34又はS54で生成されたSSIDである。以下では、メモリ34に現在格納されているSSIDのことを「現行SSID」と呼ぶ。
S14では、CPU32は、携帯端末から、Wi-FiI/F20を介して、Probe Request信号(以下では「Probe_Req信号」と記載する)を受信したのか否かを判断する。Probe_Req信号は、携帯端末からブロードキャスト送信される信号であり、より具体的には、携帯端末の周囲に存在するG/O状態の機器及びアクセスポイントをサーチするための信号である。CPU32は、Probe_Req信号を受信した場合には、S14でYESと判断して、S16に進む。一方、CPU32は、S12が終了してから所定時間が経過するまでにProbe_Req信号を受信しなかった場合には、S14でNOと判断し、S16~S32をスキップして、S34に進む。
S16では、CPU32は、Wi-FiI/F20を介して、現行SSIDを含むProbe Response信号(以下では「Probe_Res信号」と記載する)を携帯端末に送信する。Probe_Res信号は、Probe_Req信号に対する応答信号である。なお、携帯端末は、Probe_Res信号を受信すると、Probe_Res信号に含まれるSSIDを携帯端末の表示部に表示する。ここで、携帯端末のユーザは、携帯端末の表示部に表示されているSSIDと、上記のS12でプリンタPRの表示部14に表示されたSSIDと、を対比して確認することによって、携帯端末の表示部に表示されているSSIDがどの装置のSSIDかを把握することが可能であり、プリンタPRの現行SSIDを選択し得る。これにより、ユーザは、後述のWi-Fi接続要求信号の送信を携帯端末に指示することができる。
S18では、CPU32は、携帯端末から、Wi-FiI/F20を介して、現行SSIDを含むWi-Fi接続要求信号を受信したのか否かを判断する。Wi-Fi接続要求信号は、Wi-Fi接続の確立をプリンタPRに要求するための信号であり、具体的には、Association Request信号である。CPU32は、現行SSIDを含むWi-Fi接続要求信号を受信した場合には、S18でYESと判断して、S20に進む。一方、CPU32は、S16が終了してから所定時間が経過するまでに現行SSIDを含むWi-Fi接続要求信号を受信しなかった場合には、S18でNOと判断し、S20~S32をスキップして、S34に進む。
S20では、CPU32は、Wi-FiI/F20を介した無線接続(即ちWi-Fi接続)を携帯端末と確立する。具体的には、CPU32は、Wi-FiI/F20を介して、各種の信号の通信(例えば、Association Response信号の送信、4-WayHandshakeの通信等)を携帯端末と実行する。CPU32は、上記の各種の信号の通信の過程で、携帯端末からSSIDとパスワードとを含むWi-Fi設定情報を受信して、Wi-Fi設定情報の認証を実行する。CPU32は、受信済みのSSIDが現行SSIDに一致し、かつ、受信済みのパスワードが所定のパスワードに一致する場合に、Wi-Fi設定情報の認証が成功したと判断して、携帯端末とのWi-Fi接続を確立する。ここで、所定のパスワードは、プリンタPRに予め設定されている固定
の文字列である。即ち、本実施例では、プリンタPRの電源がONされたり、後述のS34又はS56が実行されたりすると、SSIDが変更されるが、パスワードは変更されない。
上述したように、S20において、プリンタPRと携帯端末との間にWi-Fi接続が確立される。これにより、プリンタPRがG/O状態で動作し、かつ、携帯端末がいわゆるレガシーとして動作するWi-Fi方式の無線ネットワーク(以下では「Wi-Fiネットワーク」と記載する)が形成される。レガシーは、WFDに従った動作を実行することなく、Wi-Fiネットワークに参加する機器を意味する。G/O状態であるプリンタPRがWi-Fiネットワークを管理するので、G/O状態であるプリンタPRは、Wi-Fiネットワークの親局(換言するとマスタデバイス)であると言える。また、レガシーである携帯端末が当該Wi-Fiネットワークに参加するので、レガシーである携帯端末は、Wi-Fiネットワークの子局(換言するとスレーブデバイス)であると言える。
S24では、CPU32は、Wi-Fiネットワークを利用して(即ちWi-Fi接続を利用して)、Wi-FiI/F20を介して、メモリ34内のプリンタPRのBTデバイス名「NP」を携帯端末に送信する。
S26では、CPU32は、メモリ34内の送信フラグ38が「OFF」を示すのか否かを判断する。CPU32は、送信フラグ38が「OFF」を示すと判断する場合(S26でYES)には、S28において、送信フラグ38を「ON」に変更し、S30に進む。一方、CPU32は、送信フラグ38が「ON」を示すと判断する場合(S26でNO)には、S28をスキップして、S30に進む。
S30では、CPU32は、Wi-Fiネットワークを利用して、携帯端末から、Wi-FiI/F20を介して、印刷対象の画像を表わす印刷データを受信する。そして、CPU32は、印刷データを印刷実行部16に供給して、印刷データに従った印刷を印刷実行部16に実行させる。
S32では、CPU32は、Wi-Fiネットワークを利用して、携帯端末から、Wi-FiI/F20を介して、切断信号を受信する。切断信号は、Wi-Fi接続の切断を要求するための信号である。この結果、プリンタPRと携帯端末との間のWi-Fi接続が切断される。
S34では、CPU32は、新たなSSIDを生成して、メモリ34内の古いSSIDに代えて、新たなSSIDをメモリ34に格納させる。即ち、CPU32は、SSIDを変更する。このように、SSIDが変更されるので、Wi-Fiネットワークのセキュリティを高め得る。S34が終了すると、S10に戻る。
また、S40では、CPU32は、Wi-Fi接続操作が実行されることなく(S10でNO)、携帯端末から、Wi-FiI/F20を介して、現行SSIDを含むWi-Fi接続要求信号を受信することを監視する。CPU32は、現行SSIDを含むWi-Fi接続要求信号を受信した場合には、S40でYESと判断して、S50に進む。S50、S52、S54、S56は、それぞれ、S20、S30、S32、S34と同様である。S56が終了すると、S10に戻る。
(プリンタPRのBTI/F関連処理;図3)
続いて、図3を参照して、プリンタPRのCPU32が実行するBTI/F関連処理について説明する。BTI/F関連処理は、主に、BTI/F22に関連する処理である。CPU32は、プリンタPRの電源がONされると、図3の処理を開始する。
S70では、CPU32は、BTI/F22がOFF状態であるのか否かを判断する。CPU32は、BTI/F22の状態をBTI/F22に問い合わせて、BTI/F22からOFF状態を示す情報を取得する場合には、S70でYESと判断してS72に進み、BTI/F22からON状態を示す情報を取得する場合には、S70でNOと判断してS80に進む。ここで、BTI/F22のOFF状態は、BTI/F22に電力が供給されていない状態、即ち、BT通信を実行不可能な状態である。また、BTI/F22のON状態は、BTI/F22に電力が供給されている状態、即ち、BT通信を実行可能な状態である。ON状態であるBTI/F22の消費電力(即ちBLEの消費電力)は、ON状態であるWi-FiI/F20の消費電力よりも低い。
S72では、CPU32は、メモリ34内の送信フラグ38が「ON」を示すのか否かを判断する。CPU32は、送信フラグ38が「ON」を示すと判断する場合(S72でYES)には、S74において、BTI/F22をOFF状態からON状態に変更する。S74でBTI/F22がON状態に変更されるまで、BTI/F22をOFF状態に設定することができるので、プリンタPRの消費電力を低減させることができる。一方、CPU32は、送信フラグ38が「OFF」を示すと判断する場合(S72でNO)には、S74をスキップして、S70に戻る。
S80(即ちBTI/F22がON状態)では、CPU32は、まず、メモリ34から、プリンタPRのBTデバイス名「NP」と、現行SSIDと、所定のパスワードと、を取得する。そして、CPU32は、BTI/F22を介して、取得済みの各情報を含むAdvertise信号をブロードキャスト送信する。ここで、ブロードキャスト送信は、送信先が特定されていない信号である。即ち、Advertise信号は、送信元を示す情報としてBTデバイス名「NP」を含むが、送信先を示す情報を含んでいない。Advertise信号は、プリンタPRの周囲の機器にプリンタ自身の存在を知らせるための信号である。特に、CPU32は、Bluetoothの論理リンク(即ちBluetooth方式の無線接続)を確立することなく、Advertise信号を外部に送信する。より具体的には、Bluetoothのプロトコルスタックのうち、L2CAP層以上の通信が実行されず、L2CAP層よりも下位層(即ちLink Maneger層又はLink Layer層)の通信が実行されて、外部に送信される。L2CAP層は、Bluetoothの論理リンクを確立するための最上位層である。即ち、Advertise信号は、論理リンクを確立するための最上位層の通信が実行されずに、当該最上位層よりも下位層の通信が実行されて、外部に送信される。
S80が終了すると、S70に戻る。そして、S70でNOを経てS80が再び実行されると、CPU32は、Advertise信号を再びブロードキャスト送信する。即ち、CPU32は、Advertise信号をブロードキャスト送信することを繰り返す。
(携帯端末PT1の処理;図4)
続いて、図4を参照して、携帯端末PT1のCPU72が実行する処理について説明する。なお、携帯端末PT2も同様の処理を実行可能である。CPU72は、プリンタアプリケーション78を起動するための操作が携帯端末PT1に実行されると、プリンタアプリケーション78に従って、図4の処理を開始する。なお、携帯端末PT1に対する操作は、操作部52に実行されてもよいし、表示部54(即ちタッチパネル)に実行されてもよい。この点は、以下でも同様である。
CPU72は、S100及びS140の各監視処理を順次実行することを繰り返す。S100では、CPU72は、ユーザによってWi-Fi接続操作が携帯端末PT1に実行されることを監視する。Wi-Fi接続操作は、通常、プリンタPRとのWi-Fi接続
が過去に確立されていない携帯端末のユーザによって実行される。CPU72は、Wi-Fi接続操作が実行される場合に、S100でYESと判断して、S102に進む。
S102では、CPU72は、Wi-FiI/F60を介して、Probe_Req信号をブロードキャスト送信する。プリンタPRと携帯端末PT1との間の距離が、Wi-Fi通信を実行可能な距離よりも短ければ、Probe_Req信号は、プリンタPRによって受信され得る(図2のS14でYES参照)。
S104では、CPU72は、Wi-FiI/F60を介して、Probe_Res信号を受信したのか否かを判断する。CPU72は、プリンタPRがG/O状態で動作している場合には、プリンタPRからProbe_Res信号を受信する(図2のS16参照)。また、CPU72は、携帯端末PT1の周囲にAP(Access Pointの略)が存在する場合には、APからProbe_Res信号を受信する。CPU72は、1個以上のProbe_Res信号を受信する場合には、S104でYESと判断して、S106に進む。一方、CPU72は、S102が終了してから所定時間が経過するまでに1個のProbe_Res信号も受信しない場合には、S104でNOと判断し、S106~S120をスキップして、S100に戻る。
S106では、CPU72は、受信済みの1個以上のProbe_Res信号に含まれる1個以上のSSIDを表示部54に表示させる。これにより、ユーザは、1個以上のSSIDの中から、プリンタPRで表示された現行SSID(図2のS12参照)を選択する操作を携帯端末PT1に実行し得る。即ち、ユーザは、上記の1個以上のSSIDと、上記の図2のS12でプリンタPRの表示部14に表示された現行SSIDと、を対比して、上記の1個以上のSSIDの中から現行SSIDを選択することができる。
S108では、CPU72は、S106で表示された1個以上のSSIDの中から1個のSSIDを選択する操作がユーザによって携帯端末PT1に実行されたのか否かを判断する。CPU72は、SSIDを選択する操作が実行された場合には、S108でYESと判断して、S110に進む。なお、図4では、プリンタPRの現行SSIDが選択されることを前提として、S110~S120の処理が記述されている。一方、CPU72は、SSIDを選択する操作が実行されない場合、即ち、ユーザによってキャンセルが指示される場合には、S108でNOと判断し、S110~S120をスキップして、S100に戻る。
S110では、CPU72は、パスワード入力画面を表示部54に表示させる。例えば、プリンタPRの管理者は、プリンタPRの所定のパスワードを携帯端末PT1のユーザに予め通知しておく。これにより、ユーザは、所定のパスワードを入力する操作を携帯端末PT1に実行し得る。当該操作が実行されると、S112に進む。
S112では、CPU72は、Wi-FiI/F60を介して、S108で選択されたSSID(即ちプリンタPRの現行SSID)を含むWi-Fi接続要求信号をプリンタPRに送信する。これにより、Wi-Fi接続要求信号は、プリンタPRによって受信され得る(図2のS18でYES参照)。
S114では、CPU72は、Wi-FiI/F60を介した無線接続(即ちWi-Fi接続)をプリンタPRと確立する。具体的には、CPU72は、Wi-FiI/F60を介して、各種の信号の通信(例えば、Association Response信号の受信、4-WayHandshakeの通信等)をプリンタPRと実行する。CPU72は、上記の各種の信号の通信の過程で、S108で選択されたSSIDとS110で入力されたパスワードとを含むWi-Fi設定情報をプリンタPRに送信する。プリンタP
RにおいてWi-Fi設定情報の認証が成功する場合には、プリンタPRとのWi-Fi接続が確立される。これにより、プリンタPRがG/O状態で動作し、かつ、携帯端末PT1がレガシーとして動作するWi-Fiネットワークが形成される(図2のS20参照)。
S116では、CPU72は、Wi-Fiネットワークを利用して(即ちWi-Fi接続を利用して)、プリンタPRから、Wi-FiI/F60を介して、プリンタPRのBTデバイス名「NP」を受信する(図2のS24参照)。そして、CPU72は、受信済みのBTデバイス名「NP」をBTデバイス名格納領域80に格納させる。これにより、携帯端末PT1とのWi-Fi接続が確立されたプリンタ(以下では「確立済みプリンタ」と呼ぶ)のBTデバイス名がBTデバイス名格納領域80に格納される。
S118では、CPU72は、Wi-Fiネットワークを利用して、Wi-FiI/F60を介して、印刷データをプリンタPRに送信する。これにより、印刷データによって表わされる画像の印刷をプリンタPRに実行させることができる(図2のS30参照)。なお、印刷データは、携帯端末PT1のメモリ74に格納されている1個以上の画像ファイルの中から、ユーザによって指定された画像ファイルである。ここで、印刷対象の画像ファイルの指定は、例えば、プリンタアプリケーション78の起動の直後に実行されてもよいし、S110でパスワードが入力された後に実行されてもよいし、S114でプリンタPRとのWi-Fi接続が確立された後に実行されてもよい。
S120では、CPU72は、プリンタPRへの印刷データの送信が完了する場合に、Wi-Fiネットワークを利用して、Wi-FiI/F60を介して、切断信号をプリンタPRに送信する。この結果、プリンタPRと携帯端末PT1との間のWi-Fi接続が切断される(図2のS32参照)。S120が終了すると、S100に戻る。
また、S140では、CPU72は、BTI/F62を介して、Advertise信号を受信することを監視する。上述したように、プリンタPRは、送信フラグ38がONを示す場合には、BTデバイス名「NP」と現行SSIDと所定のパスワードとを含むAdvertise信号をブロードキャスト送信することを繰り返す(図3のS80参照)。従って、プリンタPRと携帯端末PT1との間の距離が、BT通信を実行可能な最大の距離よりも短ければ、CPU72は、BTI/F62を介して、プリンタPRからAdvertise信号を受信する。この場合、CPU72は、S140でYESと判断して、S142に進む。
S142では、CPU72は、受信済みのAdvertise信号内のBTデバイス名(即ち受信済みのBTデバイス名)がBTデバイス名格納領域80に格納されているのか否かを判断する。上述したように、BTデバイス名格納領域80は、確立済みプリンタのBTデバイス名を格納する(S116参照)。従って、S142の判断は、Advertise信号の送信元のプリンタPRが確立済みプリンタであるのか否かを判断することを意味する。CPU72は、受信済みのBTデバイス名がBTデバイス名格納領域80に格納されていると判断する場合(S142でYES)には、S148に進む。なお、図4では、プリンタPRのBTデバイス名「NP」がBTデバイス名格納領域80に格納されていることを前提として、S148~S154の処理が記述されている。一方、CPU72は、受信済みのBTデバイス名がBTデバイス名格納領域80に格納されていないと判断する場合(S142でNO)には、S148~S154をスキップして、S100に戻る。
S148では、CPU72は、Wi-FiI/F60を介して、受信済みのAdvertise信号内の現行SSIDを含むWi-Fi接続要求信号をプリンタPRに送信する
。これにより、Wi-Fi接続要求信号は、プリンタPRによって受信され得る(図2のS40でYES参照)。このように、CPU72は、プリンタPRからAdvertise信号を受信することをトリガとして、Wi-Fi接続要求信号をプリンタPRに送信する。従って、Advertise信号は、Wi-Fi接続要求信号をプリンタPRに送信するためのトリガ信号であると言える。
S150では、CPU72は、S114と同様に、プリンタPRとのWi-Fi接続を確立する。ここでは、CPU72は、受信済みのAdvertise信号内の現行SSIDとパスワードとを含むWi-Fi設定情報を利用して、プリンタPRとのWi-Fi接続を確立する。S152、S154は、それぞれ、S118、S120と同様である。S154が終了すると、S100に戻る。
(具体的なケース)
続いて、図5及び図6を参照して、図2~図4の各処理によって実現される具体的なケースについて説明する。図5及び図6において、プリンタPRと携帯端末PT1,PT2との間の太線矢印、細線矢印は、それぞれ、Wi-Fi通信、BT通信を示す。
(ケースA;図5)
ケースAの初期状態では、プリンタPRの電源がOFFされている。また、携帯端末PT1は、プリンタPRとのWi-Fi接続を過去に確立していない。即ち、携帯端末PT1のBTデバイス名格納領域80には、プリンタPRのBTデバイス名「NP」が格納されていない。なお、BTデバイス名格納領域80には、1個のプリンタのBTデバイス名も格納されていない。
A0では、プリンタPRの電源がユーザによってONされる。この場合、プリンタPRは、T2において、SSID「X1」を生成し(図2のS2)、T4において、Wi-FiI/F20をON状態に変更し、G/O状態に移行する(S4)。次いで、A1では、Wi-Fi接続操作が携帯端末PT1のユーザによってプリンタPRに実行される(S10でYES)。この場合、T10では、プリンタPRは、SSID「X1」を表示する(S12)。
A2では、プリンタアプリケーション78を起動するための操作と、Wi-Fi接続操作と、がユーザによって携帯端末PT1に実行される(図4のS100でYES)。この場合、T20では、携帯端末PT1は、Probe_Req信号をブロードキャスト送信する(S102)。
プリンタPRは、携帯端末PT1からProbe_Req信号を受信する場合(図2のS14でYES)に、T22において、SSID「X1」を含むProbe_Res信号を携帯端末PT1に送信する(S16)。なお、仮に、A2の操作が携帯端末PT1に実行されない場合には、携帯端末PT1からProbe_Req信号が送信されず、この結果、プリンタPRは、図2のS14でNOと判断する。
携帯端末PT1は、プリンタPRからProbe_Res信号を受信する場合(図4のS104でYES)に、T30において、Probe_Res信号に含まれるSSID「X1」を表示する(S106)。なお、携帯端末PT1は、プリンタPRとは異なる機器からProbe_Res信号をさらに受信する場合には、SSID「X1」のみならず、当該Probe_Res信号に含まれるSSIDも表示する。即ち、T30では、携帯端末PT1は、SSID「X1」を含む1個以上のSSIDを表示する。ここで、ユーザは、携帯端末PT1に表示されている1個以上のSSIDと、上記のT10でプリンタPRに表示されたSSID「X1」と、を比較することによって、上記の1個以上のSSID
の中から、プリンタPRのSSID「X1」を確認することができる。
A3では、1個以上のSSIDの中からSSID「X1」を選択する操作がユーザによって携帯端末PT1に実行される(図4のS108でYES)。この場合、T32では、携帯端末PT1は、パスワード入力画面を表示する(S110)。A4では、プリンタPRのパスワード「PS」を入力する操作がユーザによって携帯端末PT1に実行される。この場合、T40では、携帯端末PT1は、A3で選択されたSSID「X1」を含むWi-Fi接続要求信号をプリンタPRに送信する。なお、仮に、A3でSSID「X1」が選択されなかったり、A4でパスワードが入力されずにキャンセルされたりすると、携帯端末PT1からWi-Fi接続要求信号が送信されず、この結果、プリンタPRは、図2のS18でNOと判断する。
携帯端末PT1からプリンタPRにWi-Fi接続要求信号が送信されると、T42において、プリンタPRと携帯端末PT1との間にWi-Fi接続が確立される(図2のS20、図4のS114)。なお、プリンタPRは、T42の過程で、携帯端末PT1からSSID「X1」とパスワード「PS」とを含むWi-Fi設定情報を受信して、Wi-Fi設定情報の認証を実行し、本ケースでは認証が成功するので、携帯端末PT1とのWi-Fi接続を確立する。これにより、プリンタPRが親局として動作し、かつ、携帯端末PT1が子局として動作するWi-Fiネットワークが形成される。
プリンタPRは、携帯端末PT1とのWi-Fi接続を確立した後に、T44において、Wi-Fi接続を利用して、プリンタPRのBTデバイス名「NP」を携帯端末PT1に送信する(図2のS24)。そして、プリンタPRは、送信フラグ38を「ON」に変更し(S26でYES、S28)、この結果、T46において、BTI/F22をOFF状態からON状態に変更する(図3のS70でYES、S72でYES、S74)。
携帯端末PT1は、プリンタPRからBTデバイス名「NP」を受信する場合に、T50において、BTデバイス名「NP」を格納する(図4のS116)。次いで、携帯端末PT1は、T60において、Wi-Fi接続を利用して、印刷データをプリンタPRに送信する(S118)。
プリンタPRは、携帯端末PT1から印刷データを受信する場合に、T62において、印刷データに従った印刷処理を実行する(図2のS30)。なお、プリンタPRがBT通信を利用して携帯端末PT1から印刷データを受信する構成が考えられる。ただし、印刷データのデータサイズが大きい可能性があり、さらに、BT通信の通信速度は、Wi-Fi通信の通信速度よりも遅い。従って、仮に、BT通信を利用して印刷データを通信する構成を採用すると、印刷データの通信に長時間を要し得る。これに対し、本実施例では、Wi-Fi通信を利用して印刷データを通信するので、印刷データを迅速に通信することができる。
携帯端末PT1は、印刷データをプリンタPRに送信した後に、T70において、Wi-Fi接続を切断するための切断信号をプリンタPRに送信する(図4のS120)。これにより、プリンタPRと携帯端末PT1との間のWi-Fi接続が切断される。
プリンタPRは、携帯端末PT1から切断信号を受信した後(図2のS32)に、T72において、SSID「X1」とは異なるSSID「X2」を生成する(S34)。
(ケースB1;図6)
図6のケースB1は、図5のケースAの続きであり、プリンタPRのWi-FiI/F20がON状態であり(図5のT4参照)、BTI/F22がON状態である(T46参
照)。また、携帯端末PT1のBTデバイス名格納領域80には、確立済みプリンタであるプリンタPRのBTデバイス名「NP」が格納されている(T50参照)。
T100では、プリンタPRは、Advertise信号をブロードキャスト送信することを繰り返す(図3のS80)。Advertise信号は、信号の送信元を示す情報としてプリンタPRのBTデバイス名「NP」を含み、さらに、SSID「X2」とパスワード「PS」とを含む。
上述したように、プリンタPRは、送信フラグ38が「ON」を示す場合、即ち、BTデバイス名「NP」を1回でも外部に送信した場合には、BTI/F22がON状態であり(図5のT46参照)、Advertise信号を繰り返し送信する(T100)。一方、プリンタPRは、送信フラグ38が「OFF」を示す場合、即ち、BTデバイス名「NP」を1回も外部に送信していない場合には、BTI/F22をOFF状態に維持して、Advertise信号を送信しない(図3のS72でNO、S70でYES)。このために、プリンタPRの省電力を実現することができる。
A10では、プリンタアプリケーション78を起動するための操作がユーザによって携帯端末PT1に実行される(図4の処理のトリガ)。この場合、携帯端末PT1は、プリンタPRからAdvertise信号を受信し(S140でYES)、T102において、Advertise信号内のBTデバイス名「NP」がBTデバイス名格納領域80に格納されていると判断する(S142でYES)。そして、T120では、携帯端末PT1は、Advertise信号内のSSID「X2」を含むWi-Fi接続要求信号をプリンタPRに送信する(S148)。このように、携帯端末PT1は、SSIDを選択するための画面(図5のT30参照)とパスワードを入力するための画面(T32参照)とを表示することなく、Wi-Fi接続要求信号をプリンタPRに送信する。このために、ユーザは、プリンタPRと携帯端末PT1との間に2回目以降のWi-Fi接続を容易に確立させることができる。
携帯端末PT1からプリンタPRにWi-Fi接続要求信号が送信されると、T122において、プリンタPRと携帯端末PT1との間にWi-Fi接続が確立される(図2のS50、図4のS150)。T122の後に実行されるT130、T132、T140、T142は、それぞれ、図5のT60、T62、T70、T72と同様である(図2のS52~S56、図4のS152、S154)。なお、T142では、SSID「X1」及び「X2」とは異なるSSID「X3」が生成される。
(ケースB2)
ケースB2もケースAの続きである。携帯端末PT2のBTデバイス名格納領域(図示省略)には、プリンタPRのBTデバイス名「NP」が格納されていない。
T150では、T100と同様に、プリンタPRは、Advertise信号を繰り返し送信する(図3のS80)。A20では、プリンタアプリケーションを起動するための操作がユーザによって携帯端末PT2に実行される(図4の処理のトリガ)。この場合、携帯端末PT2は、プリンタPRからAdvertise信号を受信するが(図4のS140でYES)、T152において、Advertise信号内のBTデバイス名「NP」がBTデバイス名格納領域に格納されていないと判断する(S142でNO)。この結果、携帯端末PT2は、Wi-Fi接続要求信号をプリンタPRに送信しない。仮に、プリンタPRと携帯端末PT2との間にWi-Fi接続を確立させるためには、図5のケースAと同様の操作A1,A2等が、プリンタPR及び携帯端末PT2に実行される必要がある。
(第1実施例の効果)
プリンタPRは、BT通信を実行して、Advertise信号をブロードキャスト送信することを繰り返す(図6のT100)。これにより、Advertise信号が携帯端末PT1によって受信され、携帯端末PT1からプリンタPRにWi-Fi接続要求信号が送信され(T120)、プリンタPRと携帯端末PT1との間にWi-Fi接続が確立される(T122)。このように、プリンタPRと携帯端末PT1とは、BT通信を実行した後に、Wi-Fiネットワークを適切に形成することができ、この結果、Wi-Fiネットワークを利用して、印刷データの通信を適切に実行することができる。
また、本実施例では、プリンタPRと携帯端末PT1との間でBT通信が実行されるが、プリンタPRと携帯端末PT1との間にBT方式の論理リンク(即ちBT方式の無線接続)を確立せずに済む。このために、プリンタPRと携帯端末PT1とは、BT方式の論理リンクを確立するための信号を通信せずに済むので、プリンタPRと携帯端末PT1との処理負荷を軽減させ得る。また、プリンタPRのSSIDとパスワードとを含むWi-Fi設定情報がAdvertise信号に含まれているので、プリンタPRと携帯端末PT1とは、Advertise信号のBT通信の後に、Wi-Fi設定情報のBT通信を実行せずに済む。この点でも、プリンタPRと携帯端末PT1との処理負荷を軽減させ得る。
また、本実施例では、携帯端末PT1がプリンタPRのBTデバイス名「NP」を格納している場合、即ち、携帯端末PT1がプリンタPRとのWi-Fi接続を過去に確立している場合には、携帯端末PT1から確立済みプリンタであるプリンタPRにWi-Fi接続要求信号が送信される(図6のケースB1参照)。これにより、Wi-Fi接続操作がプリンタPR及び携帯端末PT1に実行されなくても、プリンタPRと携帯端末PT1との間にWi-Fi接続が確立される。携帯端末PT1のユーザは、確立済みプリンタとのWi-Fi接続を容易に確立させることができる。
一方、携帯端末PT2がプリンタPRのBTデバイス名「NP」を格納していない場合、即ち、携帯端末PT2がプリンタPRとのWi-Fi接続を過去に確立していない場合には、携帯端末PT2からプリンタPRにWi-Fi接続要求信号が送信されない(図6のケースB2参照)。そして、プリンタPRと携帯端末PT2との間にWi-Fi接続を確立するためには、Wi-Fi接続操作がプリンタPR及び携帯端末PT2に実行される必要があり(図5のA1,A2参照)、さらに、SSIDを選択するための操作とパスワードを入力するための操作とが携帯端末PT2に実行される必要がある(図5のA3,A4参照)。これにより、例えば、プリンタPRを利用することがプリンタPRの管理者によって許可されていない携帯端末PT2が、プリンタPRとのWi-Fi接続を確立するのを抑制することができる。このために、プリンタPRのセキュリティを向上させることができる。
また、各携帯端末PT1,PT2は、BTデバイス名格納領域80を備えており、プリンタPRのBTデバイス名「NP」がBTデバイス名格納領域80に格納されているのか否かを判断し(図4のS142)、判断結果に応じて、その後の処理を変える。従って、プリンタPRは、BTデバイス名格納領域を備えずに済み、さらに、判断処理を実行せずに済む。このために、プリンタPRの処理負荷を低減させ得る。
(対応関係)
プリンタPR、携帯端末PT1,PT2が、それぞれ、「第1の通信機器」、「第2の通信機器」の一例である。BTデバイス名「NP」が、「第1の機器識別情報」の一例である。プリンタPRから見ると、携帯端末PT1が、「第3の通信機器」の一例である。携帯端末PT1から見ると、プリンタPR、BTデバイス名「NP」が、それぞれ、「第
3の通信機器」、「第3の機器識別情報」の一例である。Wi-Fi方式、Wi-FiI/F20,60が、それぞれ、「第1の通信方式」、「第1のインターフェース」の一例である。BT方式、BTI/F22,62が、それぞれ、「第2の通信方式」、「第2のインターフェース」の一例である。Advertise信号、Wi-Fi接続要求信号が、それぞれ、「トリガ信号」、「無線接続要求」の一例である。BTI/F22のOFF状態、ON状態が、それぞれ、「第1の状態」、「第2の状態」の一例である。また、図6のT122で確立されるWi-Fi接続、図5のT42で確立されるWi-Fi接続が、それぞれ、「第1の無線接続」、「第2の無線接続」の一例である。図6のT100のAdvertise信号内のSSID「X2」とパスワード「PS」とが、「ネットワーク関係情報」の一例である。
(第2実施例)
第1実施例と異なる点を中心に説明する。第1実施例では、プリンタPRからブロードキャスト送信されるAdvertise信号は、プリンタPRのBTデバイス名「NP」と、現行SSIDと、パスワードと、を含む(図3のS80)。本実施例では、Advertise信号は、BTデバイス名「NP」を含むが、現行SSIDとパスワードとを含まない。この点が、第1実施例とは大きく異なる。
(プリンタPRのWi-FiI/F関連処理;図7)
本実施例では、図2に代えて、図7のWi-FiI/F関連処理が実行される。S2は、図2のS2と同様である。図2では、S2が終了するとS4が実行されるが、図7では、S2が終了するとS10に進む。
S10は、図2のS10と同様である。S10でYESの場合、CPU32は、S11を実行する。S11は、図2のS4と同様である。その後に実行されるS12~S32は、図2のS12~S32と同様である。S34Aでは、CPU32は、プリンタPRの動作状態をG/O状態からデバイス状態に移行させる(即ちG/O状態を停止する)。これにより、プリンタPRの消費電力を低減させることができる。S34Aでは、CPU32は、さらに、Wi-FiI/F20をON状態からOFF状態に変更する。これにより、プリンタPRの消費電力を低減させることができる。S34Aでは、さらに、CPU32は、新たなSSIDを生成して、メモリ34内の古いSSIDに代えて、新たなSSIDをメモリ34に格納させる。S34Aが終了すると、S10に戻る。
また、S40Aでは、CPU32は、Wi-Fi接続操作が実行されることなく(S10でNO)、BTI/F関連処理から所定の通知(図3のS90参照)を取得することを監視する。以下では、プリンタPRとのWi-Fi接続が確立された携帯端末のことを「確立済み端末」と呼ぶ。所定の通知は、BT通信によって確立済み端末からScan Request信号を受信する場合に、BTI/F関連処理からWi-FiI/F関連処理に供給される通知である。CPU32は、所定の通知を取得する場合に、S40AでYESと判断して、S42に進む。
S42は、S11と同様である。S44では、CPU32は、確立済み端末である携帯端末から、Wi-FiI/F20を介して、現行SSIDを含むWi-Fi接続要求信号を受信するのかを判断する。CPU32は、現行SSIDを含むWi-Fi接続要求信号を受信した場合には、S44でYESと判断して、S50に進む。一方、CPU32は、S42が終了してから所定時間が経過するまでに現行SSIDを含むWi-Fi接続要求信号を受信しなかった場合には、S44でNOと判断し、S50~S54をスキップしてS56Aに進む。S50~S54は、図2のS50~S54と同様である。S56Aは、S34Aと同様である。S56Aが終了すると、S10に戻る。
(プリンタPRのBTI/F関連処理;図3)
続いて、図3を参照して、本実施例のBTI/F関連処理の内容を説明する。S70~S74は、第1実施例と同様である。S80では、プリンタPRのCPU32は、送信元を示す情報としてBTデバイス名「NP」を含むAdvertise信号をブロードキャスト送信する。ただし、Advertise信号は、現行SSIDとパスワードとを含まない。S80が終了すると、S82に進む。
S82では、CPU32は、携帯端末から、BTI/F22を介して、Scan Request信号(以下では「Scan_Req信号」と記載する)を受信したのか否かを判断する。Scan_Req信号は、Advertise信号を受信した携帯端末が確立済み端末である場合に、携帯端末から送信される信号である。Scan_Req信号は、ユニキャスト信号であり、送信先を示す情報としてプリンタPRのBTデバイス名「NP」を含むと共に、送信元を示す情報として携帯端末のBTデバイス名(例えば携帯端末PT1のBTデバイス名「N1」)を含む。Scan_Req信号は、SSID及びパスワードを含むWi-Fi設定情報をプリンタPRに要求するための信号である。特に、CPU32は、論理リンクを確立しなくても、Scan_Req信号を受信することができる。即ち、Scan_Req信号は、論理リンクを確立するための最上位層の通信が実行されずに、当該最上位層よりも下位層の通信が実行されて、外部から受信される。CPU32は、Scan_Req信号を受信した場合には、S82でYESと判断して、S90に進む。一方、CPU32は、S80が終了してから所定時間が経過するまでにScan_Req信号を受信しなかった場合には、S82でNOと判断して、S90,S92をスキップしてS70に戻る。
S90では、CPU32は、Wi-FiI/F関連処理(図7参照)に所定の通知を供給する。これにより、Wi-FiI/F20がON状態に変更され、プリンタPRの動作状態がG/O状態に移行される(図7のS40AでYES、S42)。
S92では、CPU32は、BTI/F22を介して、Scan_Req信号の送信元の携帯端末にScan Response信号(以下では「Scan_Res信号」と記載する)を送信する。Scan_Res信号は、Scan_Req信号に対する応答信号であり、現行SSIDと所定のパスワード(即ちプリンタPRに予め設定されている固定の文字列)とを含む。また、Scan_Res信号は、ユニキャスト信号であり、送信先を示す情報として携帯端末のBTデバイス名(即ち、Scan_Req信号内の送信元のBTデバイス名)を含むと共に、送信元を示す情報としてプリンタPRのBTデバイス名「NP」を含む。CPU32は、論理リンクを確立することなく、Scan_Res信号を送信する。即ち、Scan_Res信号は、論理リンクを確立するための最上位層の通信が実行されずに、当該最上位層よりも下位層の通信が実行されて、外部に送信される。S92が終了すると、S70に戻る。
(携帯端末の処理;図4)
続いて、図4を参照して、本実施例の携帯端末PT1の処理の内容を説明する。S100~S120、S140、及び、S142は、第1実施例と同様である。携帯端末PT1のCPU72は、S142でYESの場合に、S144において、Scan_Req信号を確立済みプリンタであるプリンタPRにユニキャスト送信する。これにより、Scan_Req信号は、プリンタPRによって受信され得る(図3のS82でYES参照)。
次いで、S146では、CPU72は、確立済みプリンタであるプリンタPRから、BTI/F62を介して、Scan_Res信号(図3のS92参照)を受信したのか否かを判断する。CPU72は、Scan_Res信号を受信した場合には、S146でYESと判断して、S148に進む。一方、CPU72は、S144が終了してから所定時間
が経過するまでにScan_Res信号を受信しなかった場合には、S146でNOと判断し、S148~S154をスキップして、S100に戻る。S148~S154は、第1実施例と同様である。
(ケースC:図8)
続いて、図8及び図9を参照して、本実施例の具体的なケースについて説明する。図8のケースCの初期状態は、図5のケースAの初期状態と同様である。図5のケースAと異なる点を中心として、ケースCの内容を説明する。
プリンタPRは、電源がONされる場合(A0)に、T202でSSIDを生成するが、Wi-FiI/F20をOFF状態に維持し、さらに、G/O状態に移行しない(即ち図5のT4を実行しない)。このために、プリンタPRの消費電力を低減させることができる。
プリンタPRは、Wi-Fi接続操作がプリンタPRに実行される場合(A1)に、T204において、Wi-FiI/F20をON状態に変更し、G/O状態に移行する(図7のS10でYES、S11)。T210は、図5のT10と同様である。携帯端末PT1に実行される各操作A1~A4は、図5と同様である。また、T220~T270は、図5のT20~T70と同様である。T272では、プリンタPRは、デバイス状態に移行し、Wi-FiI/F20をOFF状態に変更し、SSID「X2」を生成する(図7のS34A)。T272が実行されるので、プリンタPRの消費電力を低減させることができる。
(ケースD1;図9)
図9のケースD1は、図8のケースCの続きであり、Wi-FiI/F20がOFF状態であり(図8のT272参照)、BTI/F22がON状態である(T246参照)。また、携帯端末PT1のBTデバイス名格納領域80には、確立済みプリンタであるプリンタPRのBTデバイス名「NP」が格納されている(T250参照)。図6のケースB1と異なる点を中心として、ケースD1の内容を説明する。
T300のAdvertise信号は、送信元を示す情報としてプリンタPRのBTデバイス名「NP」を含むが、SSID「X2」とパスワード「PS」とを含まない。携帯端末PT1に実行される操作A10は、図6と同様である。T302は、図6のT102と同様である。
T310では、携帯端末PT1は、Scan_Req信号をプリンタPRに送信する(図4のS144)。Scan_Req信号は、送信先を示す情報としてBTデバイス名「NP」を含むと共に、送信元を示す情報としてBTデバイス名「N1」を含む。
プリンタPRは、携帯端末PT1からScan_Req信号を受信する場合に、T312において、Wi-FiI/F20をON状態に変更し、G/O状態に移行する(図3のS82でYES、S90、図7のS40AでYES、S42)。そして、T314では、プリンタPRは、Scan_Res信号を携帯端末PT1に送信する。Scan_Res信号は、送信先を示す情報としてBTデバイス名「N1」を含むと共に、送信元を示す情報としてBTデバイス名「NP」を含む。また、Scan_Res信号は、SSID「X2」とパスワード「PS」とを含む。T320~T340は、図6のT120~T140と同様である。T342では、プリンタPRは、デバイス状態に移行し(即ちG/O状態を停止し)、Wi-FiI/F20をOFF状態に変更し、SSID「X3」を生成する(図7のS56A)。T342が実行されるので、プリンタPRの消費電力を低減させることができる。
(ケースD2)
ケースD2もケースCの続きである。T350のAdvertise信号は、SSID「X2」とパスワード「PS」とを含まない。A20は、図6のケースB2と同様であり、T352は、図6のT152と同様である。携帯端末PT2は、Scan_Req信号をプリンタPRに送信せず(図4のS142でNO)、この結果、Wi-Fi接続要求信号をプリンタPRに送信しない。
(第2実施例の効果)
本実施例でも、プリンタPRと携帯端末PT1とは、BT通信を実行した後に、Wi-Fiネットワークを適切に形成することができる(図9のケースD1参照)。他にも、第1実施例と同様の効果が得られる。また、本実施例では、プリンタPRのSSIDとパスワードとを含むWi-Fi設定情報がAdvertise信号に含まれない。このために、Wi-Fi設定情報が、例えば、プリンタPRを利用することがプリンタPRの管理者によって許可されていない携帯端末PT2に送信されるのを抑制することができる。このために、プリンタPRのセキュリティを向上させることができる。なお、本実施例では、Scan_Req信号、Scan_Res信号が、それぞれ、「所定の要求信号」、「応答信号」の一例である。また、Scan_Res信号に含まれるSSIDとパスワードとが、「ネットワーク関係情報」の一例である。
(第3実施例)
上記の各実施例と異なる点を中心に説明する。携帯端末(例えばPT1)は、上記の各実施例では、BTデバイス名格納領域(例えば80)を備えるが、本実施例では、BTデバイス名格納領域を備えていない。そして、プリンタPRのメモリ34は、確立済み端末のBTデバイス名を格納するためのBTデバイス名格納領域40を備える(図1参照)。また、メモリ34は、送信フラグ38を格納しない。
(プリンタPRのWi-FiI/F関連処理;図7)
続いて、図7を参照して、本実施例のWi-FiI/F関連処理の内容を説明する。S2~S20は、第2実施例と同様である。S24では、プリンタPRのCPU32は、Wi-Fi接続を利用して、携帯端末から、Wi-FiI/F20を介して、携帯端末のBTデバイス名を受信する。そして、CPU32は、受信済みのBTデバイス名をBTデバイス名格納領域40に格納させる。これにより、確立済み端末のBTデバイス名がBTデバイス名格納領域40に格納される。また、CPU32は、S24が終了すると、S26及びS28を実行せずに、S30に進む。S30~S34A、及び、S40A~S56Aは、第2実施例と同様である。
(プリンタPRのBTI/F関連処理;図3)
続いて、図3を参照して、本実施例のBTI/F関連処理の内容を説明する。S70は、第1及び第2実施例と同様である。S72では、CPU32は、メモリ34内のBTデバイス名格納領域40に1個以上のBTデバイス名が格納されているのか否かを判断する。CPU32は、1個以上のBTデバイス名が格納されている場合には、S72でYESと判断して、S74に進み、1個のBTデバイス名も格納されていない場合には、S72でNOと判断し、S74をスキップして、S70に戻る。
S80及びS82は、第2実施例と同様である。CPU32は、S82でYESと判断する場合に、S84において、Scan_Req信号に含まれる送信元のBTデバイス名が、メモリ34内のBTデバイス名格納領域40に格納されているのか否かを判断する。CPU32は、送信元のBTデバイス名がBTデバイス名格納領域40に格納されている場合、即ち、Scan_Req信号の送信元の携帯端末が確立済み端末である場合には、
S84でYESと判断して、S90に進む。一方、CPU32は、送信元のBTデバイス名がBTデバイス名格納領域40に格納されていない場合、即ち、Scan_Req信号の送信元の携帯端末とのWi-Fi接続が過去に確立されていない場合には、S84でNOと判断し、S90及びS92をスキップして、S70に戻る。S90及びS92は、第2実施例と同様である。
(携帯端末の処理;図4)
続いて、図4を参照して、本実施例の携帯端末PT1の処理の内容を説明する。S100~S114は、第1及び第2実施例と同様である。S116では、携帯端末PT1のCPU72は、S114で確立されたWi-Fi接続を利用して、Wi-FiI/F60を介して、携帯端末PT1のBTデバイス名「N1」をプリンタPRに送信する(図7のS24)。S118、S120、及び、S140は、第1及び第2実施例と同様である。携帯端末PT1のCPU72は、S140でYESの場合に、S142を実行せずに、S144に進む。即ち、CPU72は、Advertise信号の送信元のプリンタPRが確立済みプリンタであるのか否かに関わらず、S144において、Scan_Req信号をプリンタPRに送信する。S146~S154は、第2実施例と同様である。
(ケースE:図10)
続いて、図10及び図11を参照して、本実施例の具体的なケースについて説明する。図10のケースEの初期状態は、図5のケースAの初期状態(即ち図8のケースCの初期状態)と同様である。図8のケースCと異なる点を中心として、ケースEの内容を説明する。
A0~A4は、図8と同様であり、T402~T442は、図8のT202~T242と同様である。T444では、携帯端末PT1は、T442で確立されたWi-Fi接続を利用して、携帯端末PT1のBTデバイス名「N1」をプリンタPRに送信する(図4のS116)。
プリンタPRは、携帯端末PT1からBTデバイス名「N1」を受信する場合に、T445において、BTデバイス名「N1」をBTデバイス名格納領域40に格納する(図7のS24)。この結果、T446において、プリンタPRは、BTI/F22をOFF状態からON状態に変更する(図3のS70でYES、S72でYES、S74)。T460~T472は、図8のT260~S272と同様である。
(ケースF1;図11)
図11のケースF1は、図10のケースEの続きであり、Wi-FiI/F20がOFF状態であり(図10のT472参照)、BTI/F22がON状態である(T446参照)。また、プリンタPRのBTデバイス名格納領域40には、確立済み端末である携帯端末PT1のBTデバイス名「N1」が格納されている(T445参照)。図9のケースD1と異なる点を中心として、ケースF1の内容を説明する。
A10は、図9のケースD1と同様であり、T500及びT510は、図9のT300及びT310と同様である。プリンタPRは、携帯端末PT1からScan_Req信号を受信する場合に、T511において、Scan_Req信号内の送信元のBTデバイス名「N1」がBTデバイス名格納領域40に格納されていると判断する(図3のS84でYES)。従って、T512では、プリンタPRは、Wi-FiI/F20をON状態に変更し、G/O状態に移行する(図3のS90、図7のS40AでYES、S42)。T514~T542は、図9のT314~T342と同様である。
(ケースF2)
ケースF2もケースEの続きである。プリンタPRのBTデバイス名格納領域40には、携帯端末PT2のBTデバイス名「N2」が格納されていない。T550は、図9のT350と同様である、携帯端末PT2は、A20の操作が実行され、プリンタPRからAdvertise信号を受信する場合に、T560において、Scan_Req信号をプリンタPRに送信する(図4のS140でYES、S144)。Scan_Req信号は、送信先を示す情報としてBTデバイス名「NP」を含むと共に、送信元を示す情報としてBTデバイス名「N2」を含む。
プリンタPRは、携帯端末PT2からScan_Req信号を受信する場合に、T561において、Scan_Req信号内の送信元のBTデバイス名「N2」がBTデバイス名格納領域40に格納されていないと判断する(図3のS84でNO)。従って、プリンタPRは、Wi-FiI/F20をON状態に変更せず、G/O状態に移行しない。これにより、プリンタPRの消費電力を低減させることができる。また、プリンタPRは、Scan_Res信号を携帯端末PT2に送信しない。この結果、携帯端末PT2は、Wi-Fi接続要求信号をプリンタPRに送信しない(図4のS146でNO)。
(第3実施例の効果)
本実施例でも、プリンタPRと携帯端末PT1とは、BT通信を実行した後に、Wi-Fiネットワークを適切に形成することができる(図11のケースF1参照)。他にも、第1及び第2実施例と同様の効果が得られる。また、本実施例では、プリンタPRは、携帯端末からScan_Req信号を受信する場合に、Wi-Fi設定情報を含むScan_Res信号を自動的に携帯端末に送信するのではなく、携帯端末が確立済み端末であることに応じて(図3のS84でYES)、Wi-Fi設定情報を含むScan_Res信号を携帯端末に送信する。このために、Wi-Fi設定情報が、例えば、プリンタPRを利用することがプリンタPRの管理者によって許可されていない携帯端末PT2に送信されるのをより抑制することができる。このために、プリンタPRのセキュリティを向上させることができる。
また、本実施例では、プリンタPRは、BTデバイス名格納領域40を備えており、携帯端末のBTデバイス名がBTデバイス名格納領域40に格納されているのか否かを判断し(図3のS84)、判断結果に応じて、その後の処理を変える。従って、携帯端末PT1,PT2は、BTデバイス名格納領域を備えずに済み、さらに、判断処理を実行せずに済む。このために、携帯端末PT1,PT2の処理負荷を低減させることができる。なお、本実施例では、携帯端末PT1,PT2のBTデバイス名「N1」,「N2」が、「第2の機器識別情報」の一例である。また、プリンタPRから見ると、携帯端末PT1、BTデバイス名「N1」が、それぞれ、「第3の通信機器」、「第3の機器識別情報」の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)各実施例の図3のS80において、プリンタPRは、プリンタPRのBTデバイス名「NP」を含まないAdvertise信号を外部に送信してもよい。そして、携帯端末PT1は、図4のS140において、プリンタPRからAdvertise信号を受信する場合(S140でYES)に、S142~S146を実行せずに、S148を実行してもよい。即ち、「トリガ信号」は、「第1の機器識別情報」を含まなくてもよい。また、本変形例では、「判断処理」を省略可能である。
(変形例2)第1及び第2実施例において、プリンタPRは、図2及び図7のS24を実
行しなくてもよい。この場合、例えば、携帯端末PT1は、プリンタPRとBT通信を実行して、プリンタPRからBTデバイス名「NP」を受信してもよい。また、例えば、携帯端末PT1のユーザは、プリンタPRのBTデバイス名「NP」を入力するための操作を携帯端末PT1に実行して、BTデバイス名「NP」をBTデバイス名格納領域80に格納させてもよい。本変形例では、「第2の確立部」及び「機器識別情報送信部」を省略可能であり、「第2の確立処理」及び「機器識別情報受信処理」を省略可能である。
(変形例3)第3実施例では、携帯端末PT1は、図4のS116を実行しなくてもよい。この場合、例えば、プリンタPRは、携帯端末PT1とBT通信を実行して、携帯端末PT1からBTデバイス名「N1」を受信してもよい。また、例えば、携帯端末PT1のユーザは、携帯端末PT1のBTデバイス名「N1」を入力するための操作をプリンタPRに実行して、BTデバイス名「N1」をBTデバイス名格納領域40に格納させてもよい。本変形例では、「第2の確立部」及び「機器識別情報受信部」を省略可能である。
(変形例4)第1実施例において、プリンタPRのBTI/F22は、CPUとメモリとを備えていてもよい。BTI/F22のメモリは、プログラムと、BTデバイス名「NP」と、を予め格納していてもよい。BTI/F22のCPUは、BTI/F22がON状態である間に、制御部30内のCPU32から指示を受けなくても、BTI/F22のメモリ内のプログラムに従ってBTデバイス名「NP」を外部に送信することを繰り返してもよい。この場合、BTI/F22は、双方向通信を不可能な簡易な構成であってもよい。即ち、BTI/F22は、Scan_Req信号及びScan_Res信号の通信を実行不可能であってもよい。一般的に言うと、「トリガ信号送信部」は、第1実施例のように、「第1の通信機器」の制御部内のCPUが「第2のインターフェース」を制御することによって実現されてもよいし、「第1の通信機器」の制御部内のCPUが「第2のインターフェース」を制御せずに実現されてもよい。より一般的に言うと、「第1の通信機器」は、2個以上のプロセッサ(例えばプリンタPRの制御部30内のCPU32とBTI/F22内のCPU)と、2個以上のメモリ(例えば制御部30内のメモリ34とBTI/F22内のメモリ)と、を備えていてもよく、各プロセッサが各メモリに格納されている各プログラムに従って処理を実行してもよい。
(変形例5)第1実施例の図3のS80において、プリンタPRは、パスワードを含まないAdvertise信号を送信してもよい。また、第2及び第3実施例の図3のS92において、プリンタPRは、パスワードを含まないScan_Res信号を送信してもよい。この場合、Advertise信号又はScan_Res信号を受信した携帯端末においてパスワード入力画面が表示されて、パスワードがユーザによって携帯端末に入力される。本変形例では、SSIDのみが、「ネットワーク関係情報」の一例である。
(変形例6)各実施例において、プリンタPRの電源がONされている間に、BTI/F22がON状態に維持されてもよい。そして、プリンタPRは、プリンタPRの電源がONされている間に、Advertise信号を繰り返し送信してもよい。本変形例では、「変更部」を省略可能である。
(変形例7)各実施例では、プリンタPRのパスワードが固定されている情報であるが、プリンタPRのSSIDは、プリンタPRと携帯端末との間のWi-Fi接続が切断される毎に変更される。これに代えて、プリンタPRのSSID及びパスワードの双方が固定されている情報であってもよい。そして、第1実施例の図3のS80において、プリンタPRは、SSIDもパスワードも含まないAdvertise信号を送信してもよい。また、第2及び第3実施例の図3のS92において、プリンタPRは、SSIDもパスワードも含まないScan_Res信号を送信してもよい。この場合、携帯端末PT1は、図4のS114でプリンタPRとのWi-Fi接続が確立される場合に、プリンタPRのS
SID及びパスワードの双方を格納する。そして、携帯端末PT1は、図4のS150において、格納済みのSSID及びパスワードを利用して、プリンタPRとのWi-Fi接続を確立する。即ち、「第1の通信機器」は、ネットワーク関係情報を外部に送信しなくてもよい。
(変形例8)第2及び第3実施例の図3のS92において、プリンタPRは、BT方式の論理リンク(即ちBT接続)を携帯端末と確立し、BT接続を利用して、SSID及びパスワードを携帯端末に送信してもよい。即ち、「ネットワーク関係情報」は、第2及び第3実施例のように、第2の通信方式に従った無線接続を利用せずに、外部に送信されてもよいし、本変形例のように、第2の通信方式に従った無線接続を利用して、外部に送信されてもよい。
(変形例9)プリンタPRは、WFDをサポートしていなくてもよく、その代わりに、いわゆるSoftAPをサポートしていてもよい。この場合、プリンタPRは、図2のS4、図7のS11又はS42において、SoftAPを起動し、図7のS34A及びS56Aにおいて、SoftAPを停止する。
(変形例10)「第1(又は第2、第3)の機器識別情報」は、BTデバイス名でなくてもよく、他の識別情報(例えば、MACアドレス、IPアドレス等)であってもよい。
(変形例11)第1実施例では、プリンタPRの電源がONされている間に、Wi-FiI/F20がON状態に維持され、プリンタPRの動作状態がG/O状態を維持される(図2のS4)。これに代えて、プリンタPRは、プリンタPRの電源がONされる際に、送信フラグ38が「ON」を示すのか否かを判断し、送信フラグ38が「ON」を示す場合に、S4の処理を実行し、送信フラグ38が「OFF」を示す場合に、S4の処理を実行しなくてもよい。本変形例では、プリンタPRの電源がONされている間に、Wi-FiI/F20がOFF状態に設定され得るし、プリンタPRの動作状態がデバイス状態に設定され得るので、プリンタPRの消費電力を低減させることができる。
(変形例12)各実施例では、「第2のインターフェース」の「第1の状態」は、BTI/F22に電力が供給されていないOFF状態である。これに代えて、「第1の状態」は、BTI/F22に少量の電力が供給されている省電力状態であってもよい。この場合、「第1の状態」は、BTI/F22を介した無線通信を実行可能な状態であってもよいし、BTI/F22を介した無線通信を実行不可能な状態であってもよい。ただし、前者の場合、例えば、「第1の状態」は、「第2の状態」よりも通信速度が遅い状態であってもよい。そして、図3のS74では、BTI/F22の状態が、省電力状態から、省電力状態よりも消費電力が高いON状態に変更されてもよい。同様に、Wi-FiI/F20も、OFF状態に代えて、少量の電力が供給されている省電力状態に設定されてもよい。
(変形例13)「第1のインターフェース」は、Wi-Fi通信を実行するためのI/Fでなくてもよく、無線LANを構築可能な他の通信方式に従った無線通信を実行するためのI/Fであってもよい。また、「第2のインターフェース」は、BT通信を実行するためのI/Fでなくてもよく、例えば、近距離無線通信を実行可能な他の通信方式(例えばTransferJet(登録商標)方式)に従った無線通信を実行するためのI/Fであってもよい。
(変形例14)「第1の通信機器」は、プリンタPRでなくてもよく、例えば、スキャナであってもよい。この場合、スキャナは、例えば、図2及び図7のS30又はS50において、携帯端末PT1から印刷データを受信する代わりに、原稿のスキャンを実行することによって生成されるスキャンデータを携帯端末PT1に送信してもよい。また、「第1
の通信機器」は、プリンタ及びスキャナとは異なる機器(例えば、コピー機、ファクシミリ、電話機、PC、サーバ、携帯端末等)であってもよい。また、「第2の通信機器」は、携帯端末でなくてもよく、他の機器(例えば、プリンタ、スキャナ、コピー機、ファクシミリ、電話機、デスクトップ型PC、サーバ等)であってもよい。
(変形例15)各実施例では、プリンタPRのCPU32及び携帯端末PT1のCPU72がプログラム(即ちソフトウェア)を実行することによって、図2~図11の各処理が実現される。これに代えて、図2~図11の各処理のうちの少なくとも1つの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
以下に、本明細書に記載の技術の特徴を列挙する。
(項目1)
第1の通信機器であって、
第1の通信方式に従った無線通信を実行するための第1のインターフェースと、
前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式に従った無線通信を実行するための第2のインターフェースと、
前記第2のインターフェースを介して、トリガ信号をブロードキャスト送信することを繰り返すトリガ信号送信部であって、前記トリガ信号は、前記第1の通信機器と第2の通信機器との双方が所属する第1の無線ネットワークを形成するための無線接続要求を前記第1の通信機器に送信するためのトリガとして、前記第2の通信機器によって利用されるべき信号であり、前記第1の無線ネットワークは、前記第1のインターフェースを介した無線通信を実行するためのネットワークである、前記トリガ信号送信部と、
前記トリガ信号を受信した前記第2の通信機器から、前記第1のインターフェースを介して、前記無線接続要求を受信する接続要求受信部と、
前記第2の通信機器から前記無線接続要求を受信することに応じて、前記第1のインターフェースを介した第1の無線接続を前記第2の通信機器と確立して、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器との双方が所属する前記第1の無線ネットワークを形成する第1の確立部と、
を備える、第1の通信機器。
(項目2)
前記トリガ信号送信部は、前記第2のインターフェースを介して、前記第1の通信機器のメモリに格納されている第1の機器識別情報であって、前記第1の通信機器を識別するための前記第1の機器識別情報を含む前記トリガ信号をブロードキャスト送信することを繰り返し、
前記接続要求受信部は、
前記トリガ信号に含まれる前記第1の機器識別情報が前記第2の通信機器に格納されている場合に、前記第2の通信機器から前記無線接続要求を受信し、
前記トリガ信号に含まれる前記第1の機器識別情報が前記第2の通信機器に格納されていない場合に、前記第2の通信機器から前記無線接続要求を受信しない、項目1に記載の第1の通信機器。
(項目3)
前記第1の通信機器は、さらに、
前記第1のインターフェースを介した前記第1の無線接続を前記第2の通信機器と確立する前に、前記第1のインターフェースを介した第2の無線接続を第3の通信機器と確立して、前記第1の通信機器と前記第3の通信機器との双方が所属する第2の無線ネットワークを形成する第2の確立部と、
前記第2の無線ネットワークを利用して、前記第1のインターフェースを介して、前記メモリ内の前記第1の機器識別情報を前記第3の通信機器に送信する機器識別情報送信部と、を備え、
前記接続要求受信部は、前記第2の通信機器と前記第3の通信機器とが一致することに起因して、前記トリガ信号に含まれる前記第1の機器識別情報が前記第2の通信機器に格納されている場合に、前記第2の通信機器から前記無線接続要求を受信する、項目2に記載の第1の通信機器。
(項目4)
前記第1の通信機器は、さらに、
前記第1の機器識別情報が前記第3の通信機器に送信された後に、前記第2のインターフェースの状態を、第1の状態から、前記第1の状態よりも消費電力が高い第2の状態に変更する変更部を備える、項目3に記載の第1の通信機器。
(項目5)
前記トリガ信号は、前記第1の無線ネットワークに関係するネットワーク関係情報を含み、
前記第1の確立部は、前記ネットワーク関係情報を利用して、前記第1のインターフェースを介した前記第1の無線接続を前記第2の通信機器と確立する、項目1から項目4のいずれか一項に記載の第1の通信機器。
(項目6)
前記第1の通信機器は、さらに、
前記トリガ信号を受信した前記第2の通信機器から、前記第2のインターフェースを介して、所定の要求信号を受信する要求信号受信部と、
前記第2の通信機器から前記所定の要求信号を受信することに応じて、前記第2のインターフェースを介して、前記所定の要求信号に対する応答信号を前記第2の通信機器に送信する応答信号送信部であって、前記応答信号は、前記第1の無線ネットワークに関係するネットワーク関係情報を含む、前記応答信号送信部を備え、
前記接続要求受信部は、前記応答信号を受信した前記第2の通信機器から、前記第1のインターフェースを介して、前記無線接続要求を受信し、
前記第1の確立部は、前記ネットワーク関係情報を利用して、前記第1のインターフェースを介した前記第1の無線接続を前記第2の通信機器と確立する、項目1から項目4のいずれか一項に記載の第1の通信機器。
(項目7)
前記第1の通信機器は、さらに、
前記トリガ信号を受信した前記第2の通信機器から、前記第2のインターフェースを介して、前記第2の通信機器を識別するための第2の機器識別情報を含む所定の要求信号を受信する要求信号受信部と、
前記所定の要求信号に含まれる前記第2の機器識別情報が前記第1の通信機器のメモリに格納されているのか否かを判断する判断部と、
前記第2の機器識別情報が前記メモリに格納されていると判断される場合に、前記第2のインターフェースを介して、前記所定の要求信号に対する応答信号を前記第2の通信機器に送信し、前記第2の機器識別情報が前記メモリに格納されていないと判断される場合に、前記応答信号を前記第2の通信機器に送信しない応答信号送信部であって、前記応答信号は、前記第1の無線ネットワークに関係するネットワーク関係情報を含む、前記応答信号送信部と、を備え、
前記接続要求受信部は、前記応答信号を受信した前記第2の通信機器から、前記第1のインターフェースを介して、前記無線接続要求を受信し、
前記第1の確立部は、前記ネットワーク関係情報を利用して、前記第1のインターフェースを介した前記第1の無線接続を前記第2の通信機器と確立する、項目1に記載の第1の通信機器。
(項目8)
前記第1の通信機器は、さらに、
前記第1のインターフェースを介した前記第1の無線接続を前記第2の通信機器と確立する前に、前記第1のインターフェースを介した第2の無線接続を第3の通信機器と確立して、前記第1の通信機器と前記第3の通信機器との双方が所属する第2の無線ネットワークを形成する第2の確立部と、
前記第2の無線ネットワークを利用して、前記第3の通信機器から、前記第1のインターフェースを介して、前記第3の通信機器を識別するための第3の機器識別情報を受信する機器識別情報受信部と、
前記第3の通信機器から前記第3の機器識別情報を受信することに応じて、前記第3の機器識別情報を前記メモリに格納させる格納制御部と、を備え、
前記判断部は、
前記第2の通信機器と前記第3の通信機器とが一致する場合に、前記第3の機器識別情報に一致する前記第2の機器識別情報が前記メモリに格納されていると判断し、
前記第2の通信機器と前記第3の通信機器とが一致しない場合に、前記第2の機器識別情報が前記メモリに格納されていないと判断する、項目7に記載の第1の通信機器。
(項目9)
前記第1の通信機器は、さらに、
前記第3の機器識別情報が前記メモリに格納された後に、前記第2のインターフェースの状態を、第1の状態から、前記第1の状態よりも消費電力が高い第2の状態に変更する変更部を備える、項目8に記載の第1の通信機器。
(項目10)
前記トリガ信号送信部は、前記第2の通信方式の論理リンクを確立するための最上位層の通信を実行せずに、前記最上位層よりも下位である下位層の通信を実行して、前記第2のインターフェースを介して、前記トリガ信号をブロードキャスト送信することを繰り返す、項目1から項目9のいずれか一項に記載の第1の通信機器。
(項目11)
第2の通信機器のためのコンピュータプログラムであって、
前記第2の通信機器は、
第1の通信方式に従った無線通信を実行するための第1のインターフェースと、
前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式に従った無線通信を実行するための第2のインターフェースと、
プロセッサと、を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに、以下の各処理、即ち、
トリガ信号が第1の通信機器から繰り返しブロードキャスト送信される場合に、前記第1の通信機器から、前記第2のインターフェースを介して、前記トリガ信号を受信するトリガ信号受信処理であって、前記トリガ信号は、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器との双方が所属する第1の無線ネットワークを形成するための無線接続要求を前記第1の通信機器に送信するためのトリガとして、前記第2の通信機器によって利用されるべき信号であり、前記第1の無線ネットワークは、前記第1のインターフェースを介した無線通信を実行するためのネットワークである、前記トリガ信号受信処理と、
前記第1の通信機器から前記トリガ信号を受信することに応じて、前記第1のインターフェースを介して、前記無線接続要求を前記第1の通信機器に送信する接続要求送信処理と、
前記無線接続要求を前記第1の通信機器に送信することに応じて、前記第1のインターフェースを介した第1の無線接続を前記第1の通信機器と確立して、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器との双方が所属する前記第1の無線ネットワークを形成する第1の確立処理と、
を実行させる、コンピュータプログラム。
(項目12)
前記トリガ信号は、前記第1の通信機器を識別するための第1の機器識別情報を含み、
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに、さらに、以下の各処理、即ち、
前記トリガ信号に含まれる前記第1の機器識別情報が前記第2の通信機器のメモリに格納されているのか否かを判断する判断処理を実行させ、
前記接続要求送信処理では、
前記第1の機器識別情報が前記メモリに格納されていると判断される場合に、前記第1のインターフェースを介して、前記無線接続要求を前記第1の通信機器に送信し、
前記第1の機器識別情報が前記メモリに格納されていないと判断される場合に、前記第1のインターフェースを介して、前記無線接続要求を前記第1の通信機器に送信しない、項目11に記載のコンピュータプログラム。
(項目13)
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに、さらに、以下の各処理、即ち、
前記第1の機器識別情報が前記メモリに格納されていると判断される場合に、前記第2のインターフェースを介して、所定の要求信号を前記第1の通信機器に送信し、前記第1の機器識別情報が前記メモリに格納されていないと判断される場合に、前記所定の要求信号を前記第1の通信機器に送信しない要求信号送信処理と、
前記第1の通信機器から、前記第2のインターフェースを介して、前記所定の要求信号に対する応答信号を受信する応答信号受信処理であって、前記応答信号は、前記第1の無線ネットワークに関係するネットワーク関係情報を含む、前記応答信号受信処理と、を実行させ、
前記接続要求送信処理では、前記第1の機器識別情報が前記メモリに格納されていると判断される場合に、前記所定の要求信号を前記第1の通信機器に送信して前記第1の通信機器から前記応答信号が受信することに応じて、前記第1のインターフェースを介して、前記無線接続要求を前記第1の通信機器に送信し、
前記第1の確立処理では、前記ネットワーク関係情報を利用して、前記第1のインターフェースを介した前記第1の無線接続を前記第1の通信機器と確立する、項目12に記載のコンピュータプログラム。
(項目14)
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに、さらに、以下の各処理、即ち、
前記第1のインターフェースを介した前記第1の無線接続を前記第1の通信機器と確立する前に、前記第1のインターフェースを介した第2の無線接続を第3の通信機器と確立して、前記第2の通信機器と前記第3の通信機器との双方が所属する第2の無線ネットワークを形成する第2の確立処理と、
前記第2の無線ネットワークを利用して、前記第3の通信機器から、前記第1のインターフェースを介して、前記第3の通信機器を識別するための第3の機器識別情報を受信する機器識別情報受信処理と、を実行させ、
前記判断処理では、
前記第1の通信機器と前記第3の通信機器とが一致する場合に、前記第3の機器識別情報に一致する前記第1の機器識別情報が前記メモリに格納されていると判断し、
前記第1の通信機器と前記第3の通信機器とが一致しない場合に、前記第1の機器識別情報が前記メモリに格納されていないと判断する、項目12又は項目13に記載のコンピュータプログラム。
(項目15)
前記トリガ信号は、前記第1の無線ネットワークに関係するネットワーク関係情報を含み、
前記第1の確立処理では、前記ネットワーク関係情報を利用して、前記第1のインターフェースを介した前記第1の無線接続を前記第1の通信機器と確立する、項目11又は項目12に記載のコンピュータプログラム。
(項目16)
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに、さらに、以下の各処理、即ち、
前記トリガ信号を受信することに応じて、前記第2のインターフェースを介して、所定の要求信号を前記第1の通信機器に送信する要求信号送信処理と、
前記第1の通信機器から、前記第2のインターフェースを介して、前記所定の要求信号に対する応答信号を受信する応答信号受信処理であって、前記応答信号は、前記第1の無線ネットワークに関係するネットワーク関係情報を含む、前記応答信号受信処理と、を実行させ、
前記接続要求送信処理では、前記応答信号を受信することに応じて、前記第1のインターフェースを介して、前記無線接続要求を前記第1の通信機器に送信し、
前記第1の確立処理では、前記ネットワーク関係情報を利用して、前記第1のインターフェースを介した前記第1の無線接続を前記第1の通信機器と確立する、項目11又は項目12に記載のコンピュータプログラム。
(項目17)
第2の通信機器であって、
第1の通信方式に従った無線通信を実行するための第1のインターフェースと、
前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式に従った無線通信を実行するための第2のインターフェースと、
トリガ信号が第1の通信機器から繰り返しブロードキャスト送信される場合に、前記第1の通信機器から、前記第2のインターフェースを介して、前記トリガ信号を受信するトリガ信号受信部であって、前記トリガ信号は、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器との双方が所属する第1の無線ネットワークを形成するための無線接続要求を前記第1の通信機器に送信するためのトリガとして、前記第2の通信機器によって利用されるべき信号であり、前記第1の無線ネットワークは、前記第1のインターフェースを介した無線通信を実行するためのネットワークである、前記トリガ信号受信部と、
前記第1の通信機器から前記トリガ信号を受信することに応じて、前記第1のインターフェースを介して、前記無線接続要求を前記第1の通信機器に送信する接続要求送信部と、
前記無線接続要求を前記第1の通信機器に送信することに応じて、前記第1のインターフェースを介した第1の無線接続を前記第1の通信機器と確立して、前記第1の通信機器と前記第2の通信機器との双方が所属する前記第1の無線ネットワークを形成する第1の確立部と、
を備える第2の通信機器。
2:通信システム、PR:プリンタ、12:操作部、14:表示部、16:印刷実行部、20:Wi-FiI/F(インターフェース)、22:BTI/F、26:メモリ、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:プログラム、38:送信フラグ、40:BTデバイス名格納領域、PT1,PT2:携帯端末、52:操作部、54:表示部、60:Wi-FiI/F、62:BTI/F、70:制御部、72:CPU、74:メモリ、76:OSプログラム、78:プリンタアプリケーション、80:BTデバイス名格納領域

Claims (7)

  1. プリンタであって、
    印刷実行部と、
    Wi-Fi方式に従った無線通信を実行するためのWi-Fiインターフェースと、
    Bluetooth方式に従った無線通信を実行するためのBluetoothインターフェースと、
    前記Wi-Fi方式に従った無線接続の確立に利用される接続情報を生成する生成部と、
    前記Bluetoothインターフェースを介して、前記Bluetooth方式に従ったAdvertise信号をブロードキャストするAdvertise信号送信部と、
    前記Advertise信号を受信した端末装置から所定信号を受信する所定信号受信部と、
    前記端末装置から前記所定信号を受信することに応じて、前記Bluetoothインターフェースを介したリンクを、前記所定信号を送信した前記端末装置と確立するリンク確立部と、
    確立済みの前記リンクを利用して、前記Wi-Fi方式に従った無線接続の確立に利用される前記接続情報を前記端末装置に送信する接続情報送信部と、
    前記接続情報を受信した前記端末装置から、前記Wi-Fiインターフェースを介して、前記接続情報を利用したWi-Fi接続要求を受信する接続要求受信部と、
    前記端末装置から前記Wi-Fi接続要求を受信することに応じて、前記Wi-Fiインターフェースを介したWi―Fi接続を前記Wi-Fi接続要求の送信元と確立する接続確立部と、
    確立済みの前記Wi-Fi接続を利用して画像データを受信する画像データ受信部と、
    受信済みの前記画像データに従った印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、
    を備え、
    前記接続情報送信部は、前記リンクを介して第1の前記接続情報を送信し、
    前記接続確立部は、前記第1の接続情報を利用した第1の前記Wi-Fi接続要求を受信することに応じて、第1の前記Wi-Fi接続を前記第1のWi-Fi接続要求の送信元と確立し、
    前記第1のWi-Fi接続が切断された後で、前記Wi-Fiインターフェースの親局としての動作を停止してから、前記Wi-Fiインターフェースが再び親局として動作するまでであり、かつ、前記Bluetoothインターフェースを介した新たなリンクを確立するために前記所定信号を再び受信するまでに、前記生成部は、第2の前記Wi-Fi接続を確立するための第2の前記接続情報を生成し、
    前記第2の接続情報は、前記第1の接続情報と異なり、
    前記第2の接続情報の生成後に、前記接続情報送信部は、前記Bluetoothインターフェースを介して前記第2の接続情報を送信し、
    前記接続確立部は、前記接続要求受信部が前記第2の接続情報を利用した第2の前記Wi-Fi接続要求を受信することに応じて、第2の前記Wi-Fi接続を前記第2のWi-Fi接続要求の送信元と確立する、
    プリンタ。
  2. 前記接続情報は、前記プリンタが親局として動作する、前記Wi-Fi方式に従ったネットワークを識別するための情報であり、
    前記第1のWi-Fi接続の切断は、前記第1のWi-Fi接続を利用した通信が完了することに応じて前記第1のWi-Fi接続要求の前記送信元から送信される切断信号に従って実行される、請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記接続情報は、SSID(Service Set Identifierの略)を含み、
    前記第1のWi-Fi接続を利用した前記通信は、前記画像データに従った印刷の指示を含む印刷データの受信である、請求項2に記載のプリンタ。
  4. 前記生成部は、前記プリンタの電源がONされるタイミングにおいて、前記第1の接続情報を生成する、請求項1から3のいずれかに記載のプリンタ。
  5. 前記Advertise信号は、前記プリンタを識別するプリンタ識別情報を含み、
    前記所定信号は、前記プリンタ識別情報を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のプリンタ。
  6. 前記所定信号は、前記端末装置を識別する端末識別情報を含み、
    前記リンク確立部は、前記プリンタのメモリに前記所定信号に含まれる前記端末識別情報と同一の情報が記憶されている場合に、前記リンクを前記端末装置と確立し、
    前記メモリに前記所定信号に含まれる前記端末識別情報と同一の情報が記憶されていない場合に、前記リンクは確立されない、請求項1から4のいずれか一項に記載のプリンタ。
  7. プリンタのためのコンピュータプログラムであって、
    前記プリンタは、
    印刷実行部と、
    Wi-Fi方式に従った無線通信を実行するためのWi-Fiインターフェースと、
    Bluetooth方式に従った無線通信を実行するためのBluetoothインターフェースと、
    コンピュータと、
    を備え、
    前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、以下の各部、即ち、
    前記Wi-Fi方式に従った無線接続の確立に利用される接続情報を生成する生成部と、
    前記Bluetoothインターフェースを介して、前記Bluetooth方式に従ったAdvertise信号をブロードキャストするAdvertise信号送信部と、
    前記Advertise信号を受信した端末装置から所定信号を受信する所定信号受信部と、
    前記端末装置から前記所定信号を受信することに応じて、前記Bluetoothインターフェースを介したリンクを、前記所定信号を送信した前記端末装置と確立するリンク確立部と、
    確立済みの前記リンクを利用して、前記Wi-Fi方式に従った無線接続の確立に利用される前記接続情報を前記端末装置に送信する接続情報送信部と、
    前記接続情報を受信した前記端末装置から、前記Wi-Fiインターフェースを介して、前記接続情報を利用したWi-Fi接続要求を受信する接続要求受信部と、
    前記端末装置から前記Wi-Fi接続要求を受信することに応じて、前記Wi-Fiインターフェースを介したWi―Fi接続を前記Wi-Fi接続要求の送信元と確立する接続確立部と、
    確立済みの前記Wi-Fi接続を利用して画像データを受信する画像データ受信部と、
    受信済みの前記画像データに従った印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、
    として機能させ、
    前記接続情報送信部は、前記リンクを介して第1の前記接続情報を送信し、
    前記接続確立部は、前記第1の接続情報を利用した第1の前記Wi-Fi接続要求を受信することに応じて、第1の前記Wi-Fi接続を前記第1のWi-Fi接続要求の送信元と確立し、
    前記第1のWi-Fi接続が切断された後で、前記Wi-Fiインターフェースの親局としての動作を停止してから、前記Wi-Fiインターフェースが再び親局として動作するまでであり、かつ、前記Bluetoothインターフェースを介した新たなリンクを確立するために前記所定信号を再び受信するまでに、前記生成部は、第2の前記Wi-Fi接続を確立するための第2の前記接続情報を生成し、
    前記第2の接続情報は、前記第1の接続情報と異なり、
    前記第2の接続情報の生成後に、前記接続情報送信部は、前記Bluetoothインターフェースを介して前記第2の接続情報を送信し、
    前記接続確立部は、前記接続要求受信部が前記第2の接続情報を利用した第2の前記Wi-Fi接続要求を受信することに応じて、第2の前記Wi-Fi接続を前記第2のWi-Fi接続要求の送信元と確立する、
    コンピュータプログラム。
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