JP2001154424A - トナー量測定装置 - Google Patents

トナー量測定装置

Info

Publication number
JP2001154424A
JP2001154424A JP33260199A JP33260199A JP2001154424A JP 2001154424 A JP2001154424 A JP 2001154424A JP 33260199 A JP33260199 A JP 33260199A JP 33260199 A JP33260199 A JP 33260199A JP 2001154424 A JP2001154424 A JP 2001154424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
value
light
optical sensor
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33260199A
Other languages
English (en)
Inventor
Matsuyuki Aoki
松之 青木
Satoshi Tanaka
智 田中
Akihito Nishimura
明仁 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP33260199A priority Critical patent/JP2001154424A/ja
Publication of JP2001154424A publication Critical patent/JP2001154424A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、トナーを担持するトナー担持体上で
反射された反射光を受光して該トナー担持体上に担持さ
れたトナーの量を測定するトナー量測定装置に関し、カ
ラートナー及び黒トナーいずれのトナー量も同じ処理で
高精度に測定することができるトナー量測定装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】トナー担持体500表面での鏡面反射光1
12aを受光する位置に設けられた第1の光センサ11
2と、拡散反射光116aを受光する位置に設けられた
第2の光センサ116と、第1の光センサ112によっ
て得られる第1の受光信号に基づく第1の値と、前記第
2の光センサ116によって得られる第2の受光信号に
基づく、該第1の値より相対的に小さく抑えられた第2
の値とを求めて、これら第1の値と第2の値との差分値
を演算することにより、トナー担持体500上に担持さ
れたトナーの量を求める演算部131とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナーを担持する
トナー担持体上で反射された反射光を受光して該トナー
担持体上に担持されたトナーの濃度を測定するトナー濃
度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真技術による複写機や
プリンタ等の画像形成装置が知られている。
【0003】また、今日では、イエロー、マゼンタ、シ
アンのカラートナーと黒トナーによる、カラー複写機や
カラープリンタ等が急速に普及してきている。
【0004】これらカラー複写機やカラープリンタ等に
は、通常、トナーと磁性体であるキャリアとからなる二
成分現像剤を用いて現像する現像器が用いられている。
【0005】この電子写真技術によるカラー複写機やカ
ラープリンタ等の画像形成装置は、画像を形成するにあ
たって、まず、入力信号に基づき、感光体上に静電潜像
を形成する。次に、現像器内に収納されたトナーを感光
体に転移させることにより感光体上の静電潜像を現像し
て感光体上にトナー像を形成する。さらに、感光体上に
形成されたトナー像を、最終的に、所定の記録媒体上に
転写して定着することにより記録媒体上に画像を形成す
る。
【0006】このようなトナーを転写して作像する画像
形成装置では、現像器内のトナーは、画像形成される度
に消費されていくため、画像形成される画像の濃度を一
定に保つには、消費されたトナー量に見合ったトナー量
を補充して、現像器内のキャリアとトナーを一定の比率
に保持しておく必要がある。
【0007】そのため、従来では、現像器内のトナー濃
度(キャリアに対するトナーの比率)と、感光体上での
単位面積あたりのトナー量(以下、単にトナー量とい
う)とが一定の比例関係にあることに着目し、感光体に
所定の標準的なトナー量のトナーパッチが形成されるこ
とを予定したパッチデータと同一のパッチデータに基づ
いて、感光体上にトナーパッチを形成し、その形成され
たトナーパッチのトナー量を測定し、測定されたトナー
量と標準的なトナー量とを比較して、現像器へのトナー
供給量を調節することが知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】感光体上でのトナー量
を測定するにあたって、感光体表面での鏡面反射光を受
光する位置に光センサを設けて、感光体表面にトナーが
未担持の状態における感光体表面での反射光による受光
信号と、感光体上に担持されたトナーの反射光による受
光信号との比を求め、この比に基づいて、感光体上に担
持されたトナー量を測定することが従来から知られてい
る。この光センサとして、可視光センサに比べてコスト
的に優位な赤外領域の波長を持つ光センサを採用した場
合、黒トナーのトナー量測定時には感光体上のトナー量
が増加するのに比例して受光信号が小さくなるため、ト
ナー量を測定することが可能である。しかし、鏡面反射
光を受光する位置に配置された受光センサにも、鏡面反
射光のみでなく、トナーで拡散された後、鏡面反射光と
同じ方向に進む拡散反射光が存在し、しかも、カラート
ナーは、黒トナーよりも、光を拡散させやすいため、カ
ラートナーのトナー量測定時には、光センサに入射して
くる拡散反射光の影響が大きくなる。さらに、感光体上
のカラートナー量が一定以上になると、光センサに入射
してくる鏡面反射光よりも拡散反射光の方が優勢になる
ため、受光信号がある値よりも小さくならないという現
象が起こりやすい。このため、トナー量の測定感度が低
下してしまう恐れがある。
【0009】そこで、特開昭62−280869号公報
には、カラートナーに対しては、鏡面反射光の進行方向
からずれた拡散反射光のみを受光する位置に光センサを
配置し、その光センサで受光される拡散反射光を用いて
感光体上に担持されたトナーのトナー量を測定すること
が示されている。その結果、感光体上に担持されたカラ
ートナーのトナー量が増加すると、拡散反射光成分が増
加するため、その光センサによる拡散反射光の受光信号
も大きくなる。
【0010】したがって、カラートナーに関しては、感
光体表面での拡散反射光のみを受光する位置に光センサ
を設けてカラートナーのトナー量測定を行い、感光体表
面での鏡面反射光を受光する位置に光センサを設けて黒
トナーのトナー量測定を行うように2系統の光センサを
備えると、トナーの種類に応じて処理を切替えなければ
ならず、制御アルゴリズムも複雑になるという問題があ
る。
【0011】また、感光体表面での鏡面反射光を受光す
る位置に設けた光センサを用いた黒トナーのトナー量測
定においては、黒トナーが未担持の感光体表面での鏡面
反射光の受光信号を基準としたのに対し、感光体表面で
の拡散反射光を受光する位置に設けた光センサを用いた
拡散反射光によるカラートナーのトナー量測定において
は、カラートナーが未担持の感光体表面での拡散反射光
の受光信号は、光センサの受光レベルに関係なく、ほと
んど0に近い値になってしまうため、基準となる別のパ
ッチを用意しなければならず装置が複雑化してしまう。
さらにその基準パッチの汚れや変色などによって、ばら
つきが生じる恐れがある。
【0012】本発明は、上記事情に鑑み、カラートナー
及び黒トナーいずれのトナー量も同じ処理で高精度に測
定することができるトナー量測定装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のトナー量測定装置は、トナーを担持するトナー担持
体上で反射された反射光を受光して該トナー担持体上に
担持されたトナーの量を測定するトナー量測定装置おい
て、上記トナー担持体表面での鏡面反射光を受光する位
置に設けられた第1の光センサと、上記トナー担持体上
に担持されたトナーによって拡散して反射された拡散反
射光を受光する位置に設けられた第2の光センサと、上
記第1の光センサによって得られる第1の受光信号に基
づく第1の値と、上記第2の光センサによって得られる
第2の受光信号に基づく、該第1の値より小さな値に抑
えられてなる第2の値とを求めて、これら第1の値と第
2の値との差分値を演算することにより、上記トナー担
持体上に担持されたトナーの量を求める演算部とを有す
ることを特徴とする。
【0014】カラートナーは、光を拡散させやすいた
め、第2の光センサに入射してくる拡散反射光の受光信
号は、トナー担持体上のカラートナー量が増加するにつ
れて、大きくなる。その結果、たとえ、第1の光センサ
によって得られる受光信号よりも、第2の光センサによ
って得られる受光信号ほうが大きくなっても、本発明の
トナー濃度測定装置は、第1の値と、該第1の値より相
対的に小さく抑えられた第2の値とを求めて、これら第
1の値と第2の値との差分値を演算することにより、上
記トナー担持体上に担持されたトナーの量を求める演算
部を備えているため、カラートナー及び黒トナーいずれ
のトナー量も同じ処理で高精度に測定することができ
る。
【0015】また、本発明のトナー量測定装置におい
て、上記演算部が、上記第2の値として、上記トナー担
持体上に少なくとも1.2mg/cm2以下のトナーが
担持された場合に上記第1の値よりも小さな値に抑えら
れてなる第2の値を得て、これら第1の値と第2の値と
の差分を求めるものであることが好ましい。
【0016】トナー担持体が担持したトナーを転写する
際に必要な最大トナー量である1.2mg/cm2を基
準にしておけば、確実にトナー量を高精度に測定するこ
とができる。
【0017】また、本発明のトナー量測定装置におい
て、上記演算部が、上記トナー担持体にトナーが担持さ
れた状態において得られる上記差分値を、トナーが未担
持の状態において得られる上記差分値で規格化すること
により、規格化差分値を求めるものであることが最適で
ある。
【0018】このように演算部が規格化を行うトナー量
測定装置であれば、トナー担持体の経年変化にも対応で
き、より高精度なトナー量の測定が保証される。
【0019】さらに、本発明のトナー量測定装置におい
て、上記トナー担持体に向けて上記第1の光センサに入
射する反射光と上記第2の光センサに入射する反射光と
の双方の起因となる光を出射する、これら第1の光セン
サと第2の光センサとに共通の光源を備えたものである
ことが好ましい。
【0020】共通の光源にすることによって、トナー量
測定装置を安価に提供することが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
まず、図1及び図2を用いて説明する。
【0022】図1は、本発明の第1の実施形態であるト
ナー量測定装置を備えた画像形成装置の概略構成図であ
って、中間転写体ベルト上に形成されたパッチのトナー
量をトナー量測定装置で測定している状態を示してい
る。
【0023】図2は、本発明の第1の実施形態であるト
ナー量測定装置の反射光受光部の模式図である。
【0024】図1に示された画像形成装置10は、カラ
ー複写機であって、本発明の第1の実施形態であるトナ
ー量測定装置100と、入力部210と、画像処理部2
20と、パッチパターン発生器230と、パルス幅変調
回路240と、レーザードライバ250と、トナー像形
成部300と、転写器400と中間転写体ベルト500
とを有する。中間転写体ベルト500は、複数のロール
501で張架されている。本実施形態では、この中間転
写体ベルト500が、本発明にいうトナー担持体に相当
する。
【0025】トナー像形成部300は、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のカラートナー
と黒(K)トナーそれぞれのトナー像をそれぞれ独立し
て形成するものである。すなわち、トナー像形成部30
0は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
のカラートナーと黒(K)トナーそれぞれの露光器30
1,302,303,304と、感光体311,31
2,313,314と、帯電器321,322,32
3,324と、現像器331,332,333,334
とを備えている。なお、この現像器331,332,3
33,334それぞれには、各色のトナーと、磁性体で
あるキャリアとからなる二成分現像剤(不図示)が収納
されている。各トナーは、磁性体であるキャリアとの間
で所定の比率を保って、かつ、そのキャリアとともに現
像器331,332,333,334それぞれに収納さ
れている。
【0026】また、トナー量測定装置100は、図2も
参照して説明すると、第1の光センサ112と、第2の
光センサ116と、演算部131とを有している。
【0027】これらの第1、第2の光センサ112,1
16は、光源119とともに反射光受光部110を形成
している。反射光受光部110は、中間転写体ベルト5
00近傍に設けられている。また、第1の光センサ11
2は、光源119から中間転写体ベルト500に向けて
出射された出射光119aが中間転写体ベルト500上
で反射された結果生じた反射光のうちの、鏡面反射光1
12aが入射する位置に設けられ、第2の光センサ11
6は、その反射光のうちの鏡面反射光112aの進行方
向から外れた、拡散反射光116aのみが入射する位置
に設けられている。なお、本実施形態では、第1の光セ
ンサ112と第2の光センサ116は、同じ構造のセン
サであり、光源119はそれら第1および第2の光セン
サに共通に備えられたものであるため、大量生産におい
ては、コスト的に安く抑えることができる。
【0028】さらに、演算部131は、コンパレータ1
32とともに制御部130に組み込まれ、この制御部1
30は、反射受光部110から第1の光センサ112と
第2の光センサ116それぞれの受光信号を受け取るも
のである。
【0029】トナー量測定装置100による、トナー量
の測定と、それに基づく画像形成装置10の制御につい
ては後述するものとし、まず、画像形成装置1の画像形
成処理につき、概説する。
【0030】画像形成装置10の入力部210に画像デ
ータが入力されると、入力された画像データは画像処理
部220においてスクリーン処理され、次いで、パルス
幅変調回路240においてPWM信号に変換された後、
レーザードライバ250に送られる。各トナーの露光器
301,302,303,304それぞれは、帯電器3
21,322,323,324により帯電された感光体
311,312,313,314それぞれを、レーザー
ドライバ250により制御されて露光し、静電潜像を感
光体上に形成する。感光体311,312,313,3
14それぞれに形成された静電潜像は、各現像器33
1,332,333,334内のトナーによって現像さ
れてトナー像となる。感光体311,312,313,
314上それぞれに形成されたトナー像は、転写器40
0によって、中間転写体ベルト500上に重ね合わされ
た状態に転写される。さらに、中間転写体ベルト500
上に転写されたトナー像は、図示されていない用紙供給
部から搬送された用紙に転写され、同じく図示されてい
ない定着器により定着されることによって、用紙に画像
が形成される。
【0031】また、上記と同じトナー像の形成処理を経
て、パッチパターン発生器230によりパッチデータが
パルス幅変調回路240に送られ、中間転写体ベルト5
00上にパッチが形成される。このパッチデータは、中
間転写体ベルト500上に所定の標準的なトナー量のト
ナーパッチが形成されることを予定したものである。
【0032】中間転写体ベルト500上に形成されたパ
ッチは、トナー量測定装置100で、そのトナー量が測
定される。また、パッチパターン発生器230は、中間
転写体ベルト500上で様々なトナー量を有するパッチ
を作成することができるものである。
【0033】図1には、中間転写体ベルト500上にこ
のようにして形成された1つのパッチ600が示されて
いる。
【0034】トナー量測定装置100による、中間転写
体ベルト500上に形成されたパッチ600のトナー量
の測定について、以下説明する。
【0035】中間転写体ベルト500上に形成されたパ
ッチ600に向けて、光源119から出射光119aが
出射されると、その出射光119aは、パッチ600に
よって反射される。このパッチ600による反射で生じ
た反射光のうち、第1の光センサ112は、主として鏡
面反射光を受光する機能を有し、第2の光センサ116
は、拡散反射光を受光する機能を有する。
【0036】中間転写体ベルト500に担持されたパッ
チ600のトナー量が増加すると、それに応じて、第1
の光センサ112からの受光信号は小さくなり、第2の
光センサ116からの受光信号は大きくなる。しかし、
トナー量の変化における受光信号の大きさの変化状況
は、黒トナーとカラートナーとにより異なるため、図3
を用いて以下に詳述する。
【0037】図3(a)は、黒トナーのパッチにおける
トナー量と受光信号の大きさとの関係を示すグラフであ
り、図3(b)は、カラートナーのパッチにおけるトナ
ー量と光センサの受光信号との関係を示すグラフであ
る。
【0038】図3(a)、図3(b)それぞれのグラフ
とも、横軸は中間転写体ベルト500上のパッチ600
のトナー量を示し、縦軸は光センサからの受光信号の大
きさを示している。また、これらのグラフに示された点
線L1は、トナー量と、第1の光センサ112で受光さ
れた反射光の受光信号V1との関係を示すものであっ
る。また、もう一方の点線L2は、トナー量と、第2の
光センサ116で受光された反射光の受光信号V2との
関係を示すものである。さらに、各グラフ中に示された
実線Lは、トナー量と、第1の光センサ112によって
得られる受光信号V1から第2の光センサ116によっ
て得られる受光信号V2を引き算した差分値V3を示す
ものである。したがって、第1の光センサ112で受光
された反射光の受光信号V1は、本発明にいう第1の受
光信号に相当し、第2の光センサ116で受光された反
射光の受光信号V2は、本発明にいう第2の受光信号に
相当する。
【0039】黒トナーのパッチの場合、図3(a)に示
されるごとく、トナー量の増加につれて第1の光センサ
112によって得られる受光信号V1は大幅に減少する
が、第2の光センサ116によって得られる受光信号V
2はほとんど変化しない。この黒トナーのパッチの場合
は、拡散反射が極めて小さいため、第1の光センサ11
2によって得られる受光信号V1は鏡面反射光の受光信
号とみなすことができ、第2の光センサ116によって
得られる受光信号V2は拡散反射光の受光信号である。
【0040】一方、図3(b)に示されるように、カラ
ートナーのパッチの場合、黒トナーのパッチに比べて拡
散反射が大きいため、拡散反射光を受光する位置に設け
られた第2の光センサ116によって得られる受光信号
V2は、黒トナーのパッチの場合に比べて大きく上昇す
る。一方、鏡面反射光を受光する位置に設けられた第1
のセンサ112は、トナー量が増加すればするほど、強
い拡散反射光を受光する。したがって、第1の光センサ
112によって得られた受光信号V1は、鏡面反射光の
受光信号とみなすことはできず、拡散反射光がかなり入
り込んでいるものとなる。その結果、トナー量が多い領
域では、第1の光センサ112への拡散反射光の入射の
影響で、受光信号が小さくなっていく傾向が大幅に弱ま
る。
【0041】ここで、図3(a)と図3(b)とを比較
すると、トナー量の変化に対する受光信号の大きさの変
化状況は、黒トナーとカラートナーとで異なるが、実線
Lで示された差分値V3のトナー量における変化状況
は、黒トナーとカラートナーいずれの場合にも、トナー
量の増加に伴って、小さくなっていくものである。
【0042】一方、図4に示す関係も考慮する必要があ
る。
【0043】図4は、カラートナーのパッチにおけるト
ナー量と受光信号の大きさとの関係を示す図3(b)と
は異なる関係のグラフであるが、グラフの横軸と、縦軸
とは、図3(b)のグラフの横軸と、縦軸と同じ意味を
有する。また、点線L1,L2、及び実線L自体それぞ
れが有する意味は、図3(b)のグラフのそれらそれぞ
れが有する意味と同じである。
【0044】上述のごとく、カラートナーのパッチで
は、第2の光センサ116によって得られる受光信号V
2は大きく上昇する。このため、中間転写体ベルト50
0上に担持されたトナーを用紙等の媒体に転写する際に
必要な最大トナー量である1.2mg/cm2の80〜
90%以上の領域(図4中の矢印参照)では第2の光セ
ンサ116によって得られる受光信号V2が、第1の光
センサ112によって得られる受光信号V1よりも図4
に示すごとく大きくなってしまう場合がある。
【0045】このような逆転現象が起こると、差分値V
3は負となってしまう。この場合、差分値V3を処理す
るために後段に位置する装置や回路には、正負の2電源
が必要となり、画像形成装置としてのコストアップにつ
ながるため好ましくない。
【0046】そこで、本実施形態のトナー量測定装置1
00では、演算部131において、第1の光センサ11
2によって得られる受光信号V1から第2の光センサ1
16によって得られる受光信号V2を引き算する際に、
その差分値が常に正の値となるように、得られた受光信
号V1,V2それぞれを係数で調整する。すなわち、次
式の演算を行っている。
【0047】aV1−bV2=V3’ ただし、a,bは係数である。
【0048】なお、差分値V3’が常に正の値に保つこ
とができるように係数a,bの値は決定される。
【0049】したがって、本実施形態の如く、第1の光
センサ112と第2の光センサ116とが同能力のセン
サであった場合でも、差分値V3’を常に正の値に保つ
ことができ、また、他の実施形態で、第1の光センサ1
12が第2の光センサ116よりも低出力のセンサであ
ってもた場合にも、演算値V3’ を常に正の値に保つ
ことができる。したがって、上式中のaV1は、本発明
の第1の値に相当し、bV2は、本発明の第2の値に相
当する。
【0050】このようにして得られた差分値V3’を、
本実施形態では、コンパレータ132で、パッチデータ
の標準的なトナー量と比較させ、差分値V3’のほうが
大きければ、現像器内のトナー濃度が低いことになるの
で、制御部130によって、不図示のトナーディスペン
サーを制御し、現像器331,332,333,334
へのトナー供給を行い、逆に、差分値V3のほうが小さ
ければ、現像器331,332,333,334へのト
ナー供給を中止させて、現像器内のトナー濃度を一定に
保つようにしている。
【0051】また、図1に示す画像形成装置10におい
て、以下に説明するような演算部での受光信号の調整方
法を採用してもよい。
【0052】ここでは、第1の光センサ112によって
得られた受光信号を不図示の増幅器でゲイン調整する調
整機能を備えた形態を第2の実施形態と称し、第2の光
センサ116によって得られた受光信号を不図示の増幅
器でゲイン調整する調整機能を備えた形態を第3の実施
形態と称する。
【0053】これらの増幅器の機能につき、図5(a)
と図5(b)を各実施形態に合わせて参照し、説明す
る。
【0054】図5(a)は、本発明の第2の実施形態で
あるトナー量測定装置のゲイン調整を表したグラフであ
って、図5(b)は、本発明の第3の実施形態であるト
ナー量測定装置の第2の光センサによって得られる受光
信号のゲイン調整を表したグラフである。
【0055】図5に示された2つのグラフはともに、上
述の図3(b)のグラフと同じく、横軸はトナー量を示
し、縦軸は光センサによって得られる受光信号の大きさ
を示している。また、点線L1、点線L2自体それぞれ
が有する意味は、図3(b)のグラフのそれらそれぞれ
が有する意味と同じである。一方、図5(a)に示され
た2点鎖線L3は、トナー量と、第1の光センサ112
によって得られる受光信号に基づく値V1’との関係を
示すものである。さらに、実線L’は、トナー量と、第
1の光センサ112によって得られる受光信号に基づく
値V1’から第2の光センサ116によって得られる受
光信号V2を引き算した差分値を示すものである。ま
た、図5(b)に示された2点鎖線L4は、トナー量
と、第2の光センサ116によって得られる受光信号に
基づく値V2’との関係を示すものである。さらに、実
線L’’は、トナー量と、第1の光センサ112によっ
て得られる受光信号V1から第2の光センサ116によ
って得られる受光信号に基づく値V2’を引き算した差
分値を示すものである。
【0056】上述のごとく、図5(a)、図5(b)そ
れぞれにも示すように、中間転写体ベルト500上に担
持されたトナーを用紙等の媒体に転写する際に必要な最
大トナー量である1.2mg/cm2の80〜90%以
上の領域では第2の光センサ116によって得られる受
光信号V2が、第1の光センサ112によって得られる
受光信号V1よりも大きくなってしまう場合がある。そ
こで、第2の実施形態では、不図示の増幅器のゲイン調
整によって、第1の光センサ112によって得られる受
光信号を第2の光センサ116によって得られる受光信
号よりも大きくなるように増幅し(図5(a)中の矢印
参照)、図5(a)に示された2点鎖線L3のような値
を得ている。また、第3の実施形態では、不図示の増幅
器のゲイン調整によって、第2の光センサ116によっ
て得られる受光信号を第1の光センサ112によって得
られる受光信号よりも小さくし(図5(b)中の矢印参
照)、図5(b)に示された2点鎖線L4のような値を
得ている。したがって、第2、第3の実施形態では、第
2の光センサ116によって得られる受光信号に基づく
値は、第1の光センサ112によって得られる受光信号
に基づく値よりも中間転写体ベルト500上に担持され
たトナーのトナー量が1.2mg/cm2以下では常に
小さく抑えられている。このため、実線L’および実線
L’’で示されるように、差分値は常に正の値となる。
【0057】第2、第3の実施形態における増幅器のゲ
イン調整は、中間転写体ベルト500上にトナー量が
1.2mg/cm2となるようにトナーを担持させて行
ってもよいが、トナー量が1.2mg/cm2となるよ
うにトナーを担持させた中間転写体ベルト500と同条
件の基準板を作成してトナー量測定装置の製造前に調整
しておくことが好ましい。
【0058】以上のような、増幅器のゲイン調整によっ
て受光信号の調整を行うトナー量測定装置であれば、装
置構成が簡単となり、より安価にトナー量測定装置を提
供することが可能となる。
【0059】さらに、本発明の第4の実施形態のトナー
量測定装置を用いることが好ましい。
【0060】本発明の第4の実施形態は、より高精度な
トナー量の測定を行えるように、先の第1の実施形態の
演算部に新たな機能を追加したものであって、他の構成
は第1の実施形態と同じであるため、図1を参照して説
明する。
【0061】パッチ600が形成される中間転写体ベル
ト500は、使用によって、トナーの付着や、汚れ、さ
らには摩耗による表面変化を受け、中間転写体ベルト5
00表面による鏡面反射や拡散反射も影響を受ける恐れ
がある。このため、中間転写体ベルト500の状態によ
って、同一のパッチであっても、測定の都度、トナー量
が変化する恐れがある。
【0062】一方、コンパレータ132で用いられる、
パッチデータの標準的なトナー量は、画像形成装置の使
用によっては変化しない所定の値である。
【0063】そこで、第4の実施形態では、中間転写体
ベルト500上にトナーが未担持の状態において、第1
の光センサ112によって受光信号V1cを得て、第2
の光センサ116によっても受光信号V2cを得て、こ
れらの得られた受光信号V1c,V2cを用いて、演算
部において規格化を行い規格化差分値V3’’を求める
ものである。
【0064】すなわち、演算部では、次式の演算を行っ
ている。
【0065】 (aV1−bV2)/(V1c−V2c)=V3’’ ただし、a,bは係数 以上の第1の実施形態から第4の実施形態のトナー量測
定装置は、中間転写体ベルト500を本発明のトナー担
持体としたが、本発明はこれに限らず、感光体をトナー
担持体として、感光体上に形成されたトナーによる反射
光を反射光受光部で受光してもよい。
【0066】さらに、本発明のトナー量測定装置におい
て、鏡面反射光を受光する第1の光センサ自体を、第2
の光センサよりも、高出力のものとしてた場合には、第
2の光センサによって得られる受光信号に基づく値を第
1の光センサによって得られる受光信号に基づく値より
小さな値に抑えることが簡単に可能となる。
【0067】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、カラートナー及び黒トナーいずれのトナー量も同じ
処理で高精度に測定することができるトナー量測定装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態であるトナー量測定
装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態であるトナー量測定
装置の反射光受光部の模式図である。
【図3】 (a)は、黒トナーのパッチにおけるトナー
量と受光信号との関係を示すグラフであり、(b)は、
カラートナーのパッチにおけるトナー量と受光信号との
関係を示すグラフである。
【図4】 カラートナーのパッチにおけるトナー量と受
光信号との関係を示す図3(b)とは異なる関係のグラ
フである。
【図5】 (a)は本発明の第2の実施形態であるトナ
ー量測定装置のゲイン調整を表したグラフであって、
(b)は、本発明の第3の実施形態であるトナー量測定
装置の第2の光センサによって得られる受光信号のゲイ
ン調整を表したグラフである。
【符号の説明】
10 画像形成装置 100 トナー量測定装置 110 反射光受光部 112 第1の光センサ 112a 鏡面反射光 116 第2の光センサ 116a 拡散反射光 119 光源 119 出射光 130 制御部 131 演算部 132 コンパレータ 210 入力部 220 画像処理部 230 パッチパターン発生器 240 パルス幅変調回路 250 レーザドライバ 300 トナー像形成部 301,302,303,304 露光器 311,312,313,314 感光体 321,322,323,324 帯電器 331,332,333,334 現像器 400 転写器 500 中間転写体ベルト 501 ロール 600 パッチ V1,V1’,V1c 第1の光センサによって得ら
れる受光信号 V2,V2’,V2c 第2の光センサによって得ら
れる受光信号 V3,V3’ 差分値 V3’’ 規格化差分値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 明仁 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 Fターム(参考) 2H027 DA01 DA10 DE02 EA06 EC09 ED10 EF09 FA28

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーを担持するトナー担持体上で反射
    された反射光を受光して該トナー担持体上に担持された
    トナーの量を測定するトナー量測定装置おいて、 前記トナー担持体表面での鏡面反射光を受光する位置に
    設けられた第1の光センサと、 前記トナー担持体上に担持されたトナーによって拡散し
    て反射された拡散反射光を受光する位置に設けられた第
    2の光センサと、 前記第1の光センサによって得られる第1の受光信号に
    基づく第1の値と、前記第2の光センサによって得られ
    る第2の受光信号に基づく、該第1の値より小さな値に
    抑えられてなる第2の値とを求めて、これら第1の値と
    第2の値との差分値を演算することにより、前記トナー
    担持体上に担持されたトナーの量を求める演算部とを有
    することを特徴とするトナー量測定装置。
  2. 【請求項2】 前記演算部が、前記第2の値として、前
    記トナー担持体上に少なくとも1.2mg/cm2以下
    のトナーが担持された場合に前記第1の値よりも小さな
    値に抑えられてなる第2の値を得て、これら第1の値と
    第2の値との差分を求めるものであることを特徴とする
    請求項1記載のトナー量測定装置。
  3. 【請求項3】 前記演算部が、前記トナー担持体にトナ
    ーが担持された状態において得られる前記差分値を、ト
    ナーが未担持の状態において得られる前記差分値で規格
    化することにより、規格化差分値を求めるものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のトナー量測定装置。
  4. 【請求項4】 前記トナー担持体に向けて前記第1の光
    センサに入射する反射光と前記第2の光センサに入射す
    る反射光との双方の起因となる光を出射する、これら第
    1の光センサと第2の光センサとに共通の光源を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載のトナー量測定装置。
JP33260199A 1999-11-24 1999-11-24 トナー量測定装置 Pending JP2001154424A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33260199A JP2001154424A (ja) 1999-11-24 1999-11-24 トナー量測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33260199A JP2001154424A (ja) 1999-11-24 1999-11-24 トナー量測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001154424A true JP2001154424A (ja) 2001-06-08

Family

ID=18256782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33260199A Pending JP2001154424A (ja) 1999-11-24 1999-11-24 トナー量測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001154424A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006047841A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Ricoh Printing Systems Ltd 画像形成装置
JP2008040454A (ja) * 2006-07-12 2008-02-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006047841A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Ricoh Printing Systems Ltd 画像形成装置
JP4575724B2 (ja) * 2004-08-06 2010-11-04 株式会社リコー 画像形成装置
JP2008040454A (ja) * 2006-07-12 2008-02-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7551866B2 (en) Image forming method and apparatus with improved conversion capability of amount of toner adhesion
US7773899B2 (en) Image forming apparatus and method of calculating an amount of toner transfer by converting diffuse reflection output into a conversion value
JP4386067B2 (ja) 画像形成装置及び補正量算出プログラム
JP2002236402A (ja) カラー画像形成装置
JP2001194843A (ja) 画像形成装置
JPH10221902A (ja) 画像形成装置
JP3740850B2 (ja) 光学的検出装置及びその方法、並びに画像濃度制御装置
EP3067751A1 (en) Image forming apparatus and control method for image forming apparatus
JPH04156479A (ja) トナー粉像の厚さ測定器及びこれを用いたカラー印刷装置
JP6536904B2 (ja) 画像形成装置
JP2001194851A (ja) カラー画像形成装置
JP2007148259A (ja) 画像形成装置
JP2001154424A (ja) トナー量測定装置
US7899348B2 (en) Image forming apparatus with developing bias correcting portion that changes a developing density adjustment pattern
JP2008003370A (ja) トナー量測定ヘッドおよび画像形成装置
JPH05302892A (ja) 画像形成装置の濃度制御方式
JP2005300918A (ja) 画像形成装置
JP3412385B2 (ja) 画像形成装置
JP6665796B2 (ja) 一体型センサーおよびそれを備えた画像形成装置
JP2003084508A (ja) 画像形成装置
JP4403724B2 (ja) 画像形成装置およびトナー付着量検出方法
JP2023121354A (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JPH11174756A (ja) カラー画像形成装置
JP2001066837A (ja) 画像形成装置
JP2021182031A (ja) 画像形成装置、およびその光量調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060802

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060829