JP2008040454A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像担持体上に形成されたテストパターンに光を照射し、その反射光を二つの受光素子で検知することで、テストパターンの濃度情報を取得する画像形成装置において、センサーに対する検知面の距離や角度変動による影響を少なくし、安定した画像品質を得ること。
【解決手段】一つの発光部51と二つの受光部を備え、第1の受光部62は正反射を受光する位置に配置され、第2の受光部63は拡散光を受光する位置に配置され、かつ、前記発光部から照射された光と像担持体105面からの正反射光との光軸を含む面が像担持体の進行方向64と平行になるように発光部と第1の受光部が配置され、かつ第2の受光部は、前記発光部と正反射光との光軸を含む面にないこととした。
【選択図】図29

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ、複合機等の画像形成装置に関する。
感光体や転写ベルト上の印刷領域外にテストパターンを作成し、その反射率のデータから濃度や位置情報を類推して画像濃度や画像位置等に関する画像プロセス条件を制御する方法は広く知られている。かかる画像プロセス条件の制御では、テストパターンの読み取り終了後、作成したテストパターンは印刷画像として排出されないため、ベルトクリーナー等により廃棄するかリサイクル装置等で再利用される。またかかる画像プロセス条件の制御では、電源オンから印刷可能になるまでの準備期間にテストパターンを作成するものや、印刷中の非画像領域にテストパターンを作成するものがある。
ところで近年、粒状性の向上のためトナーが小粒径化され、重合法トナー等の製造方法により粒経が球形でかつ均一化されるようになった。これらの小粒経トナーや球形トナーをクリーニングすることが難しいことは一般に知られている。正常にクリーニングされないトナーは像担持体に残り、転写材に異常画像として発生する。
このようなクリーニング不良の発生を防ぎ、1回当たりのクリーニング性を向上させるためにはブレードクリーニング装置であれば当接圧を高くする必要があるが、その場合にはベルトとクリーニングブレードの負荷増大によるブレードの磨耗が促進され、位置ずれやジターが発生してしまう。
バイアスローラクリーニングであれば複数個のローラを設ける必要があり、両方式共に低コスト化や省スペース化に対し影響を与えるようになった。転写ベルトを複数回回すことにより、クリーニング性を向上させる等の方法も取られているが、この方法では、装置のダウンタイムが長くなってしまう。
複数の像を重ねてカラー画像を形成するカラー画像形成装置は、複数の感光体の像を転写、搬送ベルト上の転写材に転写する直接転写方式と複数の感光体の像を一旦転写ベルト上に重ね併せてから転写材に転写する中間転写方式があるが、中間転写方式は、一旦カラー画像を転写ベルトに形成するので、画像重ね精度が高く、転写材の厚さや、材質に対する許容度が高い等に利点がある。
上記中間転写方式には、転写工程を行なう手段として、(1)像を重ねる1次転写装置(一例として1次転写ベルト)と(2)紙等の転写材に像を転写する2次転写装置(一例として2次転写ローラ)、の2つの転写装置を用いる中間転写方式がある。この2つの転写装置を用いる中間転写方式では、2次転写ローラにテストパターンが転写されないように1次転写ベルトと2次転写ローラとを接離可能にする装置が必要となり、テストパターンが2次転写ローラに到達する前に1次転写ベルトと2次転写ローラとを離間する必要がある。
従って、接離機構が必要となるため、コスト高、装置大型化、レイアウト制限が増える等の問題がある。また特に印刷動作中のテストパターンを作成する必要がある場合は、印刷動作中に前記接離を行うと、転写ベルトや感光体等の像担持体の負荷変動や、潜像を形成するための露光装置へのショック等により画像ずれやジターが生じるため、印刷のための露光開始から1次転写の終了までは上記接離動作をさせることができない等の制約が発生し、スループットが低下する。
一方、前記2次転写ローラを接離しない機構とした場合、テストパターンは必然的に2次転写ローラに転写されることにより、2次転写ローラのクリーニング装置が必要となる。更には、テストパターンの読み取りは2次転写ローラに転写される前に行う必要があるので、読み取り装置のレイアウトが制限されてしまう。
また、公知の技術として、転写された各感光体から付着量検出用トナー像のトナー付着量を検出する検出手段と、画像形成条件を制御するトナー付着量制御手段を備えた画像形成装置において、転写紙の軸方向の長さをX、トナー付着量検出用トナー像の軸方向長さをY、印刷可能領域の軸方向の長さをZとしたときに、X<Z−Yとなる転写紙サイズで印刷が行われるときに、印刷領域外にトナー付着量検出用トナー像を作成するトナー像作成手段を備える画像形成装置がある(例えば、特許文献1参照)。
例えば、A4縦通紙の場合に中間転写ベルト上の軸方向に余白ができるので、その部位にテストパターンを形成する。しかし、A4横通紙等、軸方向いっぱいに画像領域を使用するモードでは余白がないのでテストパターンの形成が不可能である。
従来、濃度検知方法としては、主に以下の方法が知られている。
(1)正反射受光タイプ
(2)拡散反射受光タイプ
(3)正反射+拡散反射受光タイプ
これらの濃度検知方法は、それぞれテストパターンとして像担持体上に形成されたトナー部と像担持体部の反射特性の違いを利用して、濃度検知を行うが、(1)のタイプは、高付着部に対して、感度がなく、(2)のタイプは取り付けばらつき等の影響で感度が変化した場合、補正ができないため、校正板を用いるか、取り付け精度を上げるなどが必要となり、(3)のタイプは拡散受光部の感度変化を正反射受光素子の出力で補正するものであり(例えば、特許文献2、3参照)、高感度と高精度の両立が可能である。
一方、像担持体上のトナー部を検知する検知部では(イ)図22に示したようにセンサーS1で、ベルト状の像担持体B1を支持したローラR上を検知するタイプや(ロ)図23に示したようにローラRの近傍を検知するタイプ、(ハ)図24に示したように像担持体B1の裏面に平板1を配置したもの等が提案されている。
図22に示した(イ)のように、ローラR上で検知する場合は、ローラ偏心等の影響を受け、センサーS1に対する検知面の距離や角度ばらつきが生じる。同様に図23に示した(ロ)のようにローラ近傍にセンサーS1を配置した場合や、図24に示した(ハ)のように像担持体の裏面に平板を配置したものであってもそれぞれ図示したようにセンサーS1と検知面の距離や角度ばらつきが生じ、これを完全に排除することは困難である。もしセンサーと検知面の距離や角度ばらつきが生じると、濃度検知を行う際に正しい出力を読み取れないため、正確な濃度検知ができない。
図22乃至図24に示したように、像担持体105の面が変動する方向は、矢印64で示したその進行方向を含みかつ、像担持体105の面に垂直な仮想平面内で振れる傾向がある。
像担持体105について、このような変動があると正しい濃度検知が行えない理由を述べる。
図4、図25はセンサーとセンサーの検知面を正面から見た図である。センサー109(P/TMセンサーとも後述する。)はセンサーケースに狭義のセンサーである以下の素子類を納めている。発光素子602(赤外光LEDとも後述する。)、正反射受光素子603、拡散反射受光素子604などを備えている。符号605はレンズ、符号105は中間転写ベルトなどの像担持体、符号107はトナーをそれぞれ表す。また図4は検知面の角度が変化していない場合、図25は検知面の角度が図4の状態に比べて右上がりに変化した結果、正反射光が正反射受光素子603からずれた場合を表す。
図25のように検知面の角度変化が生じると、発光素子602から照射された光の正反射受光素子603への光の入射量が変化する。これを時間の推移で表すと、図26のようになる。図26において、(a)部はセンサーと検知面の角度が変化した時の像担持体表面の出力部、(b)部は濃度の異なるテストパターン(c)、(d)、(e)部の出力を示している。
正反射部の出力は、像担持体上の出力(Vsg)とテストパターン部の出力(Vsp_n)で正規化するのが一般的である。この正規化を行うと、センサーの取り付けばらつき等の感度ばらつきを吸収することができる。しかしながら、Vsgを検知する際に(a)部のような変動があると、正しいVsgが検知できずに正規化値に誤差が生じる。
一方、拡散光出力は、像担持体表面とトナー表面の拡散反射率の差で濃度検知を行うが、図27に示したようにセンサー(発光素子602、正反射受光素子603、拡散反射受光素子604など)と検知面(像担持体105)の角度が図25の場合よりもさらに大きく変化し、拡散光受光素子604に正反射出力が入射してしまうと、感度ばらつきが生じる。
以上より、前記濃度検知方法(1)、(2)、(3)のいずれにおいても、正反射光受光素子603又は拡散光受光素子604の出力が変動すると、濃度検知精度が悪化する。
特開2006−17868号公報 特開2004−279664号公報 特開2004‐354623号公報
本発明は、画像形成装置においてセンサーに対する検知面の距離や角度変動による影響を少なくし、安定した画像品質を得ることを課題とする。
前記課題を達成するため請求項1にかかる発明は、像担持体上と像担持体上に形成されたテストパターンに発光素子から光を照射し、その反射光を二つの受光素子で検知することで、テストパターンの濃度情報を取得する濃度検出装置と濃度検出装置から得られた情報に基づき画像形成条件を制御する画像形成条件制御装置を有する画像形成装置において、前記濃度検出装置は、一つの発光部と二つの受光部を備え、第1の受光部は正反射を受光する位置に配置され、第2の受光部は拡散光を受光する位置に配置され、かつ、前記発光部から照射された光と像担持体面からの正反射光との光軸を含む面が像担持体の進行方向と平行になるように発光部と第1の受光部が配置され、かつ第2の受光部は、前記発光部と正反射光との光軸を含む面にないこととした。
請求項2に記載の発明では、請求項1における画像形成装置は、電子写真方式によるものであって、請求項1の画像形成条件制御装置は、現像ポテンシャルを制御するものにおいて適用することが有効である。
請求項3に記載の発明では、請求項1における画像形成装置は、タンデム型のカラー電子写真装置であって、像担持体が、転写ベルトであるものについて適用することが有効である。
請求項4に記載の発明では、請求項1における発光部の照射範囲は、像担持体の進行方向と平行方向の範囲をaとし、像担持体の進行方向と垂直方向の範囲をbとしたとき、a≧bであることとした。
請求項5に記載の発明では、請求項1における第1の受光部の受光範囲が、像担持体の進行方向と垂直方向の範囲をa’とし、像担持体の進行方向と平行方向の範囲をb’としたとき、a≧bとした。
請求項6に記載の発明では、請求項4に記載した発光部と請求項5に記載した受光部の両方を用いることとした。
請求項7に記載の発明では、請求項1における画像形成装置は、第2の受光部と発光部との距離をL1、第1の受光部と第2の受光部の距離をL2としたとき、L1<L2であることとした。
請求項8に記載の発明では、請求項1乃至7の何れかに記載の画像形成装置において、発光部又は第1の受光部の少なくとも一方にレンズを用いることとした。
請求項9に記載の発明では、請求項1乃至8の何れかに記載の画像形成装置において、位置検知を併用することとした。
また、本発明は、以下の構成に対して適用することが有効である。
(1).複数の感光体から成る第1の像担持体と、前記第1の像担持体を帯電する帯電装置と、前記第1の像担持体に潜像を形成する露光装置と、前記第1の像担持体に形成された潜像を現像する現像装置と、前記第1の像担持体に形成された像を像担持体上に重ね併せてカラー像を得る第1の転写装置と、前記第1の転写装置上に形成された像を転写材に転写する第2の転写装置とを有する画像形成装置において、テストパターンを前記第1の転写装置に形成可能なテストパターン発生装置と前記テストパターンの状態を検知することができるテストパターン検出装置と、前記テストパターンの検出結果によって画像プロセス条件を決定する画像プロセス制御手段とを有し、前記第2の転写装置は前記第1の転写装置に常時接触しながら前記テストパターンが前記第2の転写装置に転写されない構成。
(2).(1)に記載の画像形成装置において、前記第1の転写装置における前記像担持体はベルト状のものであり、前記第2の転写装置はベルト状またはローラ状のものとした構成。
(3).(2)記載の画像形成装置において、前記第1の転写装置における前記像担持体としてのベルト状のものの軸方向幅(以下、像担持体幅という。)が前記第2の転写装置としてのベルト状またはローラ状のものの軸方向幅(以下、第2の転写装置幅)よりも大きく、前記転写材の最大幅が前記第2の転写装置幅以下の大きさであり、前記像担持体幅と前記第2の転写装置幅との寸法差の領域に前記テストパターンが形成される構成。
(4).(3)記載の画像形成装置において、前記テストパターン形成領域は、前記第1の転写装置における前記像担持体としてのベルト状のものの軸方向幅の両端部に形成される構成。
(5).(4)記載の画像形成装置において、前記テストパターンは、トナーの付着量を検出するためのパターンと、画像位置を検出するためのパターンでなる構成。
この発明では、画像形成装置においてセンサーに対する検知面の距離や角度変動による影響を少なくし、安定した画像品質を得ることができる。
[1]テストパターンの濃度情報を取得する濃度検出装置と濃度検出装置から得られた情報に基づき画像形成条件を制御する画像形成条件制御の例
まず、本実施の形態のプリンタの構成について説明する。図1は、本実施の形態のプリンタのうち、露光、帯電、現像、転写、定着を行う画像形成工程部分(プロセスエンジン部)を示す概略構成図である。
プリンタには、図1に示した構成部材の他に、PC(パソコン)等から送られた画像データを処理し露光データに変換するプリントコントローラ(後述の図4に符号410で示す。)、高圧を発生させる高圧発生装置(後述の図5に符号416で示す。)、画像形成動作を制御する本体制御部(後述の図5に符号406で示す。)、記録材としての転写材である転写紙115の供給を行う図示しない給紙装置、転写紙115を手差し給紙させるための図示しない手差しトレイ、及び、画像形成済みの転写紙115が排紙される図示しない排紙トレイが設けられている。
図1において、本体には、第1の転写装置として、中間転写体である無端ベルト状の中間転写ベルト105及び帯電装置(1次転写装置106)が設けられている。この中間転写ベルト105は、ベース層、弾性層及びコート層の3層構造となっている。ベース層は、例えば伸びの少ないフッ素系樹脂や、伸びの大きなゴム材料に帆布などの伸びにくい材料を組み合わせた構成とされる。
また、弾性層は、例えばフッ素系ゴムやアクリロニトリルーブタジエン共重合ゴムなどで構成され、ベース層の上に形成される。また、コート層は、弾性層の表面に、例えばフッ素系樹脂がコーティングされることで形成される。中間転写ベルト105は、4つの支持ローラ112、113、114、119に張架された状態で駆動ローラとしての機能を有する支持ローラ112によって回転駆動される。
中間転写ベルトの張架部分には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色用の4つの画像形成ユニットがある。各色用の4つの画像形成ユニットは同じ構成で同じ構成部材からなり、図1では同じ構成部材は数字部分を同じ数字で表し、末尾に色識別符号Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)、K(ブラック)を付している。各画像形成ユニットにはそれぞれ感光体ユニット103Y、103C、103M、103Kや現像ユニット102Y、102C、102M、102Kが並んで配置されている。
現像ユニット102Y、102C、102M、102Kには、トナーボトル104K、104Y、104C、104Mからトナーが補給されるようになっている。
これらの画像形成ユニットの下方には、露光装置200が設けられており、画像情報に基づいて、露光装置200の内部に設けられている図示しないレーザー露光ユニットから半導体レーザを駆動して書込光Lbを出射し、各感光体ユニットに設けられる第1の像担持体としての感光体ドラム101Y、101C、101M、101K上に静電潜像を形成するためのものである。ここで、書込光の出射は、レーザに限るものではなく、例えばLED(light emitting diode)であってもよい。
画像形成ユニットの構成について説明する。以下では、図2により黒色のトナー像を形成する画像形成ユニットを例に挙げて説明するが、他の色のトナー像を形成する画像形成ユニットも同様の構成を有する。
画像形成ユニット
図2において、黒トナー用の画像形成ユニットの構成部材は、本来、符号末尾にKの符号を付すのであるが、ここでは省略して示している。この画像形成ユニットには、感光体ドラム101の周囲に、感光体ドラムを帯電する帯電装置301、現像装置102、感光体クリーニング装置308が設けられている。また、感光体ドラム101に対して中間転写ベルト105を介して対向する位置には、帯電装置としての1次転写装置106が設けられている。
帯電装置301は、帯電ローラを採用した接触帯電方式のものであり、感光体ドラム101に接触して電圧を印加することにより感光体ドラム101の表面を一様に帯電する。この帯電装置301には、非接触のスコロトロンチャージャなどを採用した非接触帯電方式のものも採用できる。
また、現像装置102では、磁性キャリアと非磁性トナーからなる二成分現像剤を使用している。なお、現像剤としては一成分現像剤を使用してもよい。この現像装置102は、現像ケース内に設けられた攪拌部303と現像部304とに大別できる。攪拌部303では、二成分現像剤(以下、単に「現像剤」という)が攪拌されながら搬送されて現像剤担持体としての現像スリーブ305上に供給される。
この攪拌部303には、平行な2本のスクリューが設けられている。これら2本のスクリュー306の間には、両端部で互いが連通するように仕切るための仕切り板が設けられている。また、現像ケースには現像装置102内の現像剤のトナー濃度を検出するためのトナー濃度センサー104が取り付けられている。一方、現像部304では、現像スリーブ305に付着した現像剤のうちのトナーが感光体ドラム101に転移される。
現像部304には、現像ケースの開口を通して感光体ドラム101と対向する現像スリーブ305が設けられており、その現像スリーブ305内には図示しないマグネットが固定配置されている。また、現像スリーブ305に先端が接近するようにドクタブレード307が設けられている。本実施の形態では、このドクタブレード307と現像スリーブ305との間の最接近部における間隔が0.9mmとなるように設定されている。
この現像装置102では、現像剤を2本のスクリュー306で攪拌しながら搬送循環し、現像スリーブ305に供給する。現像スリーブ305に供給された現像剤は、マグネットにより汲み上げて保持される。現像スリーブ305に汲み上げられた現像剤は、現像スリーブ305の回転に伴って搬送され、ドクタブレード307により適正な量に規制される。
規制された現像剤は攪拌部303に戻される。このようにして感光体ドラム101と対向する現像領域まで搬送された現像剤は、マグネットにより穂立ち状態となり、磁気ブラシを形成する。現像領域では、現像スリーブ305に印加されている現像バイアスにより、現像剤中のトナーを感光体ドラム101上の静電潜像部分に移動させる現像電界が形成される。
これにより、現像剤中のトナーは、感光体ドラム101上の静電潜像部分に転移し、感光体ドラム101上の静電潜像は可視像化され、トナー像が形成される。現像領域を通過した現像剤は、マグネットの磁力が弱い部分まで搬送されることで現像スリーブ305から離れ、攪拌部303に戻される。
このような動作の繰り返しにより、攪拌部303内のトナー濃度が薄くなると、それをトナー濃度センサー104が検出し、その検出結果に基づいて攪拌部303にトナーが補給される。
1次転写装置106として1次転写ローラを採用しており、中間転写ベルト105を挟んで感光体ドラム101に押し当てるようにして設置されている。また1次転写ローラの両端部は図3における中間転写ベルト105の軸方向の幅中、転写材の最大幅に相当する範囲203の部分で接触している。
1次転写装置106は、ローラ形状のものでなくても、導電性のブラシ形状のものや、非接触のコロナチャージャなどを採用してもよい。また軸方向の範囲203は、転写紙115のうち、中間転写ベルトの回転方向と垂直な方向において最長の長さの転写紙(用いられる最大用紙を横送りする形態の転写紙)が1次転写装置106と中間転写ベルト105の間にはさまれるように設定されている。
感光体クリーニング装置308は、先端を感光体ドラム101に押し当てられるように配置される、例えばポリウレタンゴム製のクリーニングブレード309を備えている。また、本実施の形態では、クリーニング性能を高めるために感光体ドラム101に接触する導電性のファーブラシ310を併用している。
このファーブラシ310には、図示しない金属製の電界ローラからバイアスが印加されており、その電界ローラには図示しないスクレーパの先端が押し当てられている。そして、クリーニングブレード309やファーブラシ310により感光体ドラム101から除去されたトナーは、感光体クリーニング装置308の内部に収容され、図示しない廃トナー回収装置にて回収される。
画像形成ユニットの具体的な設定について説明する。感光体ドラム101の直径は40mmであり、感光体ドラム101を200mm/sの線速で駆動している。また、現像スリーブ305の直径は25mmであり、現像スリーブ305を564mm/sの線速で駆動している。
現像領域に供給される現像剤中のトナーの帯電量は、およそ−10〜−30μC/gの範囲となるのが好適である。また、感光体ドラム101と現像スリーブ305との間隙である現像ギャップは、0.5〜0.3mmの範囲で設定でき、値を小さくすることで現像効率の向上を図ることが可能である。
感光体ドラム101の感光層の厚みは30μmであり、露光装置200の光学系のビームスポット径は50×60μmであり、その光量は約0.47mWである。一例として帯電装置301により、感光体ドラム101の表面は−700Vに一様帯電され、露光装置200によりレーザが照射された静電潜像部分の電位は、−120Vとなる。これに対して、現像バイアスの電圧を−470Vとし、350Vの現像ポテンシャルを確保する。このようなプロセス条件は電位ポテンシャル制御の結果によって適時変更される。
以上の構成をもつ図2の画像形成ユニットでは、感光体ドラム101の回転とともに、まず帯電装置301で感光体ドラム101の表面を一様に帯電する。次いでプリントコントローラからの画像情報に基づいて露光装置200からレーザによる書込光Lbを照射し、感光体ドラム101上に静電潜像を形成する。その後、現像装置102により静電潜像が可視像化されてトナー像が形成される。
このトナー像は、1次転写装置106により中間転写ベルト105上に1次転写される。1次転写後に感光体ドラム101の表面に残留した転写残トナーは、感光体クリーニング装置308により除去され、次の画像形成に供される。
図1、3において、中間転写ベルト105を間にして支持ローラ112と対向する位置には、第2の転写装置として2次転写ローラ108が設けられている。2次転写ローラ108は中間転写ベルト105上に形成されたトナー像を静電的な力で転写紙に転写する。転写ベルト105上のトナー像を転写紙115上に2次転写する際には、2次転写ローラ108を支持ローラ112に巻回された中間転写ベルト105部分に押し当てて2次転写を行う。
2次転写装置としては2次転写ローラ108を用いた構成でなくても、例えば転写ベルトや非接触の転写チャージャを用いた構成としてもよい。
中間転写ベルト105の軸方向幅は2次転写ローラ108の長手幅(軸方向幅)よりも大きく、転写紙115の最大幅(横送り時)が2次転写ローラ108の長手幅(軸方向幅)以下の大きさであり、
中間転写ベルト105の軸方向の幅と2次転写ローラ108の長手幅(軸方向幅)との寸法差の領域に前記テストパターンの形成領域が設定されていて、該テストパターン形成領域にテストパターンが形成される。
ここでは、2次転写装置としてローラ状をした2次転写ローラ108を用いた例で説明したが、2次転写ローラ108に代えて転写ベルトや非接触の転写チャージャを用いた場合も上記に準じて同様にテストパターンを形成することができる。
図3に示した例では、2次転写ローラ108の長手幅に相当する軸方向の範囲203は中間転写ベルト105の軸方向幅の中央に位置しており、テストパターン形成領域は中間転写ベルト105の軸方向幅の両端部に帯状に形成されている。
2次転写ローラ108は、上記した構成によりテストパターン形成領域とずれた位置に配置されているのでテストパターンとは非接触であり、かつ、転写時には中間転写ベルト105との間に転写紙が介在するので中間転写ベルト105上のトナー画像とも非接触であり、トナーと付着しないので、2次転写ローラ108の周面に摺接するクリーニング手段を付帯する必要がない。
図1において、2次転写ローラ108の転写紙115搬送方向下流側には、転写紙115上に転写されたトナー像を定着させるための定着装置111が設けられている。この定着装置111は、加熱ローラ117に加圧ローラ118を押し当てた構成となっている。
図1、3において、中間転写ベルト105を間にして支持ローラ112と対向する位置には、テストパターンの濃度や相対位置を推定するためのフォトセンサー109F(手前側)、109R(奥側)(以後P/TMセンサー109)が該支持ローラ112の軸方向手前側と奥側の2箇所に設けられている。また、中間転写ベルト105を間にして支持ローラ113に対向する位置には、ベルトクリーニング装置110が設けられている。このベルトクリーニング装置110は、転写紙115に中間転写ベルト105上のトナー像を転写した後に中間転写ベルト105上に残留する残留トナーを除去するためのものである。
図4に示したP/TMセンサー109の概要図において、P/TMセンサー109は一つの発光素子と二つの受光素子とを有している。この発光素子とは赤外光LED602である。また、二つの受光素子とは、中間転写ベルト105上を鏡面反射した光を受光できる位置と正反射光を受光しない位置の2箇所にそれぞれ設けられた正反射受光素子603と拡散反射受光素子604である。発光素子は赤外光LEDに代えてレーザー発光素子等を用いてもよい。
正反射受光素子603、拡散反射受光素子604としてフォトトランジスタを用いているが、フォトダイオードを増幅して用いてもよい。また光路の途中には集光レンズ605が設けられている。なお、本構成では、受光素子として正反射受光素子604と拡散反射受光素子604とを設けているが、検知する対象や必要な情報によってはどちらか一方を用いる場合もある。
図5は本実施の形態のプリンタが備える各部の電気的な接続を示すブロック図である。図5に示すように、本実施の形態のプリンタには、コンピュータ構成の本体制御部406が備えられており、この本体制御部406が各部を駆動制御する。本体制御部406は、各種演算や各部の駆動制御を実行するCPU(Central Processing Unit)402にバスライン409を介して、コンピュータプログラム等の固定的データを予め記憶するROM(Read Only Memory)405と各種データを書き換え自在に記憶するワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)403とが接続されて構成されている。
ROM405には、テストパターンを発生させるために必要なテストパターンの形成位置や濃度情報、テストパターンの階調を形成するためのバイアス条件、テストパターンの付着量を推定するためのTM/Pセンサー109出力の付着量変換LUT(Look up table)が格納されている(図10参照)。
本体制御部406には、プリントコントローラ410が接続されており、プリントコントローラ410では、PC(パソコン)やFAX(ファクシミリ)、スキャナ等からの画像情報を本体制御部406に一元化した画像データとして送信する。また各種センサー情報をデジタルデータに変換するA/D変換回路401、モータやクラッチを駆動する駆動回路、画像形成に必要な電圧を発生する高圧発生装置等も接続されている。
次に、図1、5等を参照しながら、本実施の形態のプリンタの動作について説明する。
上記構成をもつプリンタを用いてPCからの情報でプリントを行う場合、まず、PC上のプリンタドライバを用いて画像情報を送信する。プリントコントローラ410では、プリンタドライバからのプリント情報を受けて、露光装置200に露光信号を送る。
プリント指令を受けた本体制御部406は、図示しない駆動モータを駆動させ、支持ローラ112が回転駆動して中間転写ベルト105が回転駆動する。また、これと同時に、各画像形成ユニットの感光体ドラム101Y、101C、101M、101Kも回転駆動する。
その後、プリントコントローラからの情報に基づいて、露光装置200から、各画像形成ユニットの感光体ドラム101Y、101C、101M、101K上に書込光Lbがそれぞれ照射される。これにより、各感光体ドラム101Y、101C、101M、101Kには、それぞれ静電潜像が形成され、現像装置102Y、102C、102M、102Kにより可視像化される。そして、各感光体ドラム101Y、101C、101M、101K上には、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナー像が形成される。
このようにして形成された各色トナー像は、各1次転写装置106Y、106C、106M、106Kにより、順次中間転写ベルト105上に重なり合うようにそれぞれ1次転写される。これにより、中間転写ベルト105上には、各色トナー像が重なり合った合成トナー像が形成される。なお、2次転写後の中間転写ベルト105上に残留した転写残トナーは、ベルトクリーニング装置110により除去される。
また、画像情報を受けて、ユーザーが選択した転写紙105に応じた図示しない給紙装置の給紙ローラが回転し、図示しない給紙カセットの1つから転写紙105が送り出される。送り出された転写紙105は、図示しない分離ローラで1枚に分離して図示しない給紙路に入り込み、図示しない搬送ローラによりプリンタ本体内の搬送路まで搬送される。このようにして搬送された転写紙105は、レジストローラ107に突き当たったところで止められる。
なお、図示しない給紙カセットにセットされていない転写紙105を使用する場合、図示しない手差しトレイにセットされた転写紙105を図示しない給紙ローラにより送り出し、図示しない分離ローラで1枚に分離した後、図示しない手差し給紙路を通って搬送される。そして、同じくレジストローラ107に突き当たったところで止められる。
レジストローラ107は、上述のようにして中間転写ベルト105上に形成された合成トナー画像が2次転写ローラ108に対向する2次転写部に搬送されるタイミングに合わせて回転を開始する。ここで、レジストローラ107は、一般的には接地されて使用されることが多いが、転写紙105の紙粉除去のためにバイアスを印加するようにしてもよい。
レジストローラ107により送り出された転写紙105は、中間転写ベルト105と2次転写ローラ108との間に送り込まれ、2次転写ローラ108により、中間転写ベルト105上の合成トナー像が転写紙105上に2次転写される。
その後、転写紙105は、2次転写ローラ108に吸着した状態で定着装置111まで搬送され、定着装置111で熱と圧力が加えられてトナー像の定着処理が行われる。定着装置111を通過した転写紙105は、図示しない排出ローラにより図示しない排紙トレイに排出されスタックされる。
なお、トナー像が定着された面の裏面にも画像形成を行う場合には、定着装置111を通過した転写紙105の搬送方向を図示しない切替爪により切り換え、図示しない用紙反転装置に送り込む。転写紙105は、そこで反転し再び2次転写ローラ108に案内される。
次に、本実施の形態のCPU402がコンピュータプログラムに基づいて行う画像プロセス制御について図6に基づいて説明する。図6は画像プロセス制御に実行の流れを示すフローチャートを示す模式図である。
画像プロセス制御は本体の電源スイッチがパワーオンされた時や印刷が開始された時に必要かどうかを判断し、必要であれば実行される(ステップS501、S502、S503)。パワーオン直後は、定着ヒーターの加温時間やプリントコントローラの準備時間が必要であり、かつそれまでに放置されたり、使用環境が変化している可能性があるために画像プロセス制御を実施することがある。
またプリント動作中はトナーの補給や消費、感光体ドラム101の感光体や中間転写ベルト105の特性の変化が生じる可能性があり、画像プロセス制御を実施することがある。パワーオン直後は、感光体の停止時間が6時間以上であるかまたは、機内の温度が10°C以上変化したか、または機内の相対湿度が50%以上変化した場合に、画像プロセス制御を実行する。
上記のうち、感光体の停止時間は次のように求める。感光体が停止したら、図5に示したプリントコントローラ410の保持しているリアルタイムクロックから時刻情報を取得しRAM403に保存する。パワーオン時に同様にリアルタイムクロックから時刻情報を取得し、その差分から感光体停止時間を求める。また温度や湿度の変化の求め方は、感光体停止時に機内温湿度センサー414から温度情報、相対湿度情報を取得し、パワーオン時に同様に温湿度センサー414から温度情報、相対湿度情報を取得し、その差分から温度変化量、相対湿度変化量を求める。
印刷時は、プリント枚数が所定の間隔に達したらテストパターンの作成を行う。この場合の間隔は、予め実験等により求められるプロセス変動量によって決められる。またプリント枚数の他に現像スリーブ305や中間転写ベルト105の走行距離等をしきい値にしてもよい。
次に、画像プロセス制御が必要と判断されたら、テストパターンを形成する(図6のステップS504)。テストパターンが転写ベルト上に形成された状態を図7に示す。図7の201はトナー付着量を検出するためのテストパターン(Pパターン)を示す。また図7の202は画像位置を検出するためのテストパターン(TMパターン)を示す。またPパターン、TMパターンは軸方向の手前側と奥側に形成され、それぞれ手前側Pパターンを201F、奥側Pパターンを201R、手前側TMパターンを202F、奥側TMパターンを202Rで示す。
画像プロセス制御には電位ポテンシャル制御、トナー濃度目標値補正制御、位置合わせ補正制御があり、どの制御を行うかによってテストパターンの形成条件は異なる。最初に電位ポテンシャル制御のテストパターンの形成条件について説明する。
電位ポテンシャル制御ではテストパターン201を用いる。テストパターンの201のうち、201Fのみ形成するが、必要に応じて201Rのみ、201Fと201Rの両方を形成してもよい。201F、201Rは軸方向(主走査)が10mm、中間転写ベルト105の進行方向(副走査)が15mmの大きさに形成される。
主走査方向の大きさはP/TMセンサー109の中間転写ベルト105上での照射範囲(スポット径)とテストパターンがプロセス上安定的に形成される条件(エッジ効果等が発生しない領域)と主走査最大位置ずれ量から決定される。
副走査方向の大きさも主走査同様の大きさが必要であるが、更にA/D変換回路のサンプリング周波数や階調パターンを現像バイアスを可変にして形成する場合等は高圧発生装置416の立ち上がり時間等も考慮する必要がある。露光量はプリントと同様の値を用い、本実施形態例の場合0.47mWである。
現像バイアスはテストパターン露光部が感光体101上と現像スリーブ305の対向位置にくる直前約50msecに切り替えられる。この切り替えタイミングは高圧発生回路の応答を考慮して設定する。テストパターンは、5種類形成され、現像バイアスの値はそれぞれ一番目から、−100V、−150V、−200V、−250V、−300Vに切り替える。
帯電バイアスは現像バイアスに対し、常に200Vのポテンシャルを維持するように設定され、この場合−300V、−350V、−400V、−450V、−500Vに設定する。この場合の電位ポテンシャル制御用のテストパターンは現像バイアスを可変にして形成されるため、プリント動作と同時には実行できないため、図8に示すプリント中の非画像形成領域710のタイミングで形成する。但し、テストパターンの現像ポテンシャルによる階調(現像γ)を得るために露光エネルギーを可変にして形成する場合は、プリントと同時にテストパターンを形成してもよい。トナー濃度目標値補正制御もこの電位ポテンシャル制御と同じテストパターンを用いて制御を行う。
次に位置合わせ補正制御のテストパターンの形成条件について説明する。位置合わせ補正制御では手前側TMパターン202F、奥側TMパターン202Rを用いる。手前側TMパターン202F、奥側TMパターン202Rは主走査方向に10mm、副走査方向に1mmの大きさのものと同様のものを45°傾けたものを形成する。
副走査方向の大きさは、P/TMセンサー109の中間転写ベルト105上での照射範囲(スポット径)で決定する。また各色をK、M、C、Yのように順番に形成する。露光量はプリントと同様の値(本実施例の場合0.47mW)を用いるが、検知パターン専用のものを用いてもよい。現像バイアス、帯電バイアスはプリントと同じ値を用いるが、プリントと同時でない場合はテストパターン部のトナー付着量が中間転写ベルト105の表面が被覆されている条件であれば、個別に設定してもよい。なお位置ずれ補正制御についての詳細は後述する。
次に電位ポテンシャル制御のテストパターン検知方法と演算方法について説明する。最初に形成されたテストパターンがP/TMセンサー109を通過するより以前にP/TMセンサー109F(手前側)、P/TMセンサー109R(奥側)について発光素子603の発光光量調整(Vsg調整)を行う。Vsg調整はテストパターンがP/TMセンサー109を通過するより以前に終了していればよい。
Vsg調整について説明する。Vsg調整が開始したらLEDをONする。この時の電流PWM値はRAM403に保存されている前回調整値(IF)を用いる。次に正反射出力素子603の出力データを読み取る。この時のサンプリング時間の間隔は2msecで中間転写ベルト105の反射ムラの影響を受けないようにするため10ポイントサンプリングし平均値を求める。この平均値をVsg_REGと呼ぶ。
Vsg_REGが4.0V±0.5V以内であれば、IFは更新せずに前回値のままとする。Vsg_REGが4.0V±0.5V以内でなければ、調整動作を行う。調整動作として2分割探索法を用いてVsg_REGが4.0Vに最も近くなるようなIFを検出する。
IFが見つかったら、RAM403上のIFデータを更新する。IFが見つからなかったら、調整異常とし、異常であることをプリントコントローラ410に通知し、異常である旨をプリンタドライバや本体の操作部などに表示させる。また最終的なIFを用いてVsg_REGを検出する時に同時に拡散反射受光素子604の出力電圧も検出する。この値をVsg_DIFと呼ぶ。
次にVsg_REGとVsg_DIFはRAM403に保存する。引き続きP/TMセンサー用の赤外LED602をONしていると、テストパターンがP/TMセンサー109の中間転写ベルト105の光照射部位置に到達する。テストパターンがP/TMセンサー109に到達するタイミングで出力を2msec毎にサンプリングし、A/D変換回路401によりデジタルデータに変換する。
デジタル変換されたデータは、ROM405に予め設定されている変換式により、アナログ出力データに戻される。CPU402では、テストパターンの副走査の大きさは15mm、線速は200mm/secであるので、サンプリングは(15/200×1000)/2≒38個のデータをサンプリングする。
サンプリングされたデータはノイズを除去するために値の大きいものから10個と小さいものから10個を取り除き、残りのデータの平均値を求め、1個目のテストパターン正反射出力データ(Vsp[1]_REG)としてRAMに保存する。同様にして拡散受光素子の出力データもVsp[1]_DIFとして求める。2個目以降のテストパターンについても同様に(Vsp[2〜5]_REG、Vsp[2〜5]_DIF)求める。
次に(Vsp[n])のデータをトナー付着量データに変換する方法について説明する。図9(a)にカラートナー付着量と正反射受光素子603の出力電圧の関係を示す。また図9(b)にカラートナー付着量と拡散反射受光素子604の出力電圧の関係を示す。
また図9(c)にブラックトナー付着量と正反射受光素子603の出力電圧の関係を示す。なおブラックトナーは拡散反射成分を持たないため、拡散反射受光素子604はブラックトナーの検出には用いない。
本実施形態では、カラートナー付着量の変換に正反射受光素子603のみを使用した場合について説明する。最初に得られたデータVsp[1〜5]_REG、Vsp[1〜5]_DIFの関係から以下の正反射受光素子603の感度補正係数(K2)を求める。K2は以下の式(1)から求める。
K2=MIN(Vsp[n]_REG/Vsp[n]_DIF)・・・式(1)
次に正反射受光素子603の出力電圧からトナー拡散反射成分を除去した値(K[n])を求める式(2)。この値はテストパターン部の中間転写ベルト105からの正反射光成分を表す。
K[n]=(Vsp[n]_REG−Vsp[n]_DIF×K2)/(Vsg[n]_REG−Vsg[n]_DIF×K2)・・・式(2)
次に拡散反射受光素子604の出力電圧を中間転写ベルト105からの拡散反射成分を除去し、カラートナーからの拡散反射成分のみに分離する。この分離方法は以下の式(3)のように求める。
Vsp[n]_DIF_dush=Vsp[n]_DIF−Vsg[n]_DIF×K[n]_・・・式(3)
次に拡散反射受光素子604のトナー出力のばらつきを補正するためのゲイン調整を行う。このゲイン調整はゲイン調整係数K5を求めることによる行う。式(4)にK5の求め方を示す。
K5=1.63/(α×0.15^2+β×0.15×γ)・・・式(4)
式(4)においてα、β、γは、X軸に各テストパターンのK[n]、Y軸に各テストパターンのVsp[n]_DIF_dushとした時の2次近似により求めた2乗項の係数、1乗項の係数、y切片を表す。なお近似直線は最小二乗法により求める。また式(4)中の定数は予め実験等により求める値である。
次に正規化計算を行う。正規化値(R[n])を求める式を式(5)に示す。
R[n][YCMK]=K5×Vsp[n]_DIF_dush・・・式(5)
この時点で検知系の持つセンサーの取り付けや個体ばらつき、中間転写ベルト105の反射特性変化はほぼキャンセルされ、一意的に決定される。次に予め実験等により求められたR[n]とカラーY、C、M、Kについてトナー付着量の関係をテーブルにした図10に示すLUTとR[n]、[YCMK]からトナー付着量MA[n]を求める。
次にブラックトナーの付着量の求め方について説明する。ブラックトナーの場合はほぼ中間転写ベルト105からの正反射光反射率とトナーの光吸収特性のみで決定されるので以下の式(6)の関係を求めればよい。
R[n][Bk]=Vsp_REG/Vsg_REG・・・式(6)
R[n][Bk]が求まったら、カラートナーと同様に予め実験等により求められたR[n][Bk]とトナー付着量の関係をテーブルにした図10に示すLUTとR[n]、[Bk]からブラックBkについてトナー付着量MA[n][Bk]を求める。
付着量MA[n]が求まったら、テストパターンの現像バイアスVb[n]と付着量MA[n]の関係を直線近似する。直線近似は最小二乗法により求める。次に予め求められた付着量の目標値(MA_REF)と近似直線式から最適現像バイアスVbを求めて、RAMに保存する。帯電バイアスVcはVc=Vb+200(V)の関係で決定し同様にRAMに保存する。
決定したVc,Vbは次回プリント動作時に使用する。トナー濃度目標値補正制御は近似直線式の傾きのデータを用いて制御を行う。近似直線式の傾きは現像γ(Y軸が感光体上のトナー付着量、X軸が現像ポテンシャルとしたときの傾き)の代替特性になるので、近似直線傾き目標値に対して、トナー補給制御の目標値を制御する。
以下、位置ずれ補正制御について、特開2002−207338公報を参考にして実施例を示す。
図11に、「色合わせ」(CPA)の内容を示す。この「色合わせ」(CPA)に進むとCPU402は、先ず、「テストパターンの形成と計測」(PFM)にて、中間転写ベルト105上に、図12に示すように、リアr側(軸方向奥側)、フロントf側(軸方向手前側)のそれぞれに、スタートマークMsr、Msfならびに8セット(フロント第1セット〜フロント第8セット)のテストパターンを形成して、P/TMセンサー109F、109Rでマークを検出(図6のステップS505、S506)して、マーク検出信号Sdr、SdfをA/D変換回路401でデジタルデータすなわちマーク検出データDdr、Ddfに変換して読みこむ。
以下、図6のフローチャートでは、ステップS507の演算プロセスを経て、プロセス条件の決定(ステップS508)に至るが、ステップS507の演算プロセスの詳細は以下で述べるとおりである。
各マークの中心点の、中間転写ベルト105上の位置(分布)を算出する。更に、リア側8セットの平均パターン(マーク位置の平均値群)と、同様なフロント側8セットの平均パターンを算出する。この「テストパターンの形成と計測」(PFM)の内容は後述する。
平均パターンを算出すると、平均パターンにもとづいてBk、Y、CおよびM作像ユニットのそれぞれによる作像のずれ量を算出し(DAC)、算出したずれ量に基づいてずれをなくするための調整を行う(DAD)。
図13に、「テストパターンの形成と計測」(PFM)のフローチャートを示す。これに進むとCPU402は、図12に示すように、200mm/secで定速駆動している中間転写ベルト105のリアr側およびフロントf側の表面のそれぞれに同時に、例えばマークのY方向の幅wが1mm、X方向の長さAが例えば10mm、ピッチdが例えば6mm、セット間の間隔cが例えば9mmの、スタートマークMsr、Msfならびに8セットのテストパターンの形成を開始し、スタートマークMsr、MsfがP/TMセンサー109F、109Rの直下に到来する直前のタイミングを図るための、時限値がTw1のタイマTw1をスタートして(ステップ1)、該タイミングになるのを待つ。
すなわちタイマTw1がタイムオーバするのを待つ(ステップ2)。タイマTw1がタイムオーバすると、今度は、リアおよびフロントそれぞれで8セットのテストパターンの最後のものが、P/TMセンサー109F,109Rを通過し終わるタイミングを図るための、時限値がTw2のタイマTw2をスタートする(ステップ3)。
P/TMセンサー109F、109Rの視野にBk、Y、C又はMのマークが存在しないときには、P/TMセンサー109F、109Rの検出信号Sdr、Sdfは高レベルH(約4V)、マークが存在すると低レベルL(約1V)であり、中間転写ベルト105の定速移動により、検出信号Sdrが図14に示すようなレベル変動を生ずる。変動の一部分を拡大して図15(a)に示す。
図15(a)において、マーク検出信号のレベルが低下している下降域は、マークの先端エッジ領域に対応し、上昇している上昇域は、マークの後端エッジ領域に対応し、下降域と上昇域との間が、マーク幅wの領域である。
図13のステップ4では、P/TMセンサー109F、109Rの視野にスタートマークMsr、Msfが到来して検出信号Sdr,SdfがHからLに変化する過程で、図16のウィンドゥコンパレータ39r又は39fが、検出信号Sdr又はSdfが、2〜3Vにあることを表す検出信号Swr=L又はSwf=Lになるのを待つ。すなわち、P/TMセンサー109F,109Rの視野にスタートマークMsr、Msfのすくなくとも一方のエッジ領域が到来したかを監視する。
到来すると、時限値がTsp(たとえば50μsec)のタイマTspをスタートしてそれがタイムオーバすると図17に示す「タイマTspの割込み」(TIP)を実行する、タイマ割り込みを許可する(図13のステップ5)。そして、サンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値Nosを0に初期化し、CPU402内のFIFOメモリに割り当てたrメモリ(リア側マーク読取りデータ記憶領域)およびfメモリ(フロント側マーク読取りデータ記憶領域)の書込みアドレスNoarおよびNoafをスタートアドレスに初期化する(図13のステップ6)。そして、タイマTw2がタイムオーバするのを待つ。すなわち、8セットのテストパターンのすべてが、P/TMセンサー109F、109Rの視野を通過し終わるのを待つ(図13のステップ7)。
ここで、図17を参照して、上記の、「タイマTspの割込み」(図17のステップTIP)の内容を説明する。この処理は、時限値がTspのタイマTspがタイムオーバする度に実行する点に注目されたい。CPU402は、この処理の最初には、タイマTspを再スタートして(図17のステップ11)、A/D変換回路401にA/D変換を指示する(図17のステップ12)。すなわち、指示信号Scr、Scfを、一時的に、A/D変換指示レベルLとする。そして、指示回数である、サンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値Nosを、1インクレメントする(図17のステップ13)。
これにより、Nos×Tspが、スタートマークMsr又はMsfの先端エッジを検出してからの経過時間(=スタートマークMsr又はMsfを基点とする、中間転写ベルト105の表面に沿うベルト移動方向yの、P/TMセンサー109F,109Rによる現在の中間転写ベルト105上の検出位置)を表す。
そして、ウィンドウコンパレータ39R(図16参照)の検出信号SwrがL(P/TMセンサー20Rがマークのエッジ部を検出中で、2V≦Sdr≦3V)であるかをチェックして(図17のステップ14)、そうであると、rメモリのアドレスNoarに、書込みデータとして、サンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値NosおよびA/D変換データDdr(P/TMセンサー109Rのマーク検出信号Sdrの値)を書込む(図17のステップ15)。
そして、fメモリの書込みアドレスNoarを1インクレメントする(図17のステップ16)。ウィンドウコンパレータ39R,39fの検出信号SwrがH(Sdr<2V又は3V<Sdr)であるときには、rメモリへのデータの書込みはしない。これは、メモリへの書込みデータ量を低減し、しかも、後のデータ処理を簡易にするためである。
次に同様に、ウィンドウコンパレータ39fの検出信号SwfがL(P/TMセンサー109fがマークのエッジ部を検出中で、2V≦Sdf≦3V)であるかをチェックして(図17のステップ17)、そうであると、fメモリのアドレスNoafに、書込みデータとして、サンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値NosおよびA/D変換データDdf(P/TMセンサー109fのマーク検出信号Sdfの値)を書込む(図17のステップ18)。そして、fメモリの書込みアドレスNoafを1インクレメントする(図17のステップ19)。
このような割込み処理がTsp周期で繰返し実行されるので、P/TMセンサー109F、109Rのマーク検出信号Sdr,Sdfが図15(a)に示すように高,低に変化するとき、CPU402内のFIFOメモリに割り当てたrメモリおよびfメモリには、図15(b)に示す、2V以上3V以下の範囲内の、検出信号Sdr,SdfのデジタルデータDdr,Ddfのみが、サンプリング回数値Nosと共に、格納される。
Tsp周期でサンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値Nosが1インクレメントされるので、また、中間転写ベルト105が定速移動するので、回数値Nosは、検出したスタートマークを基点とする中間転写ベルト105上の表面に沿う、y位置を示すものである。
なお、図15(b)に示す、2V以上3V以下の範囲内の、マーク検出信号のレベルが低下している下降域の中心位置aと、その次の上昇している上昇域の中心位置bの中間点Akrpが、1つのマークAkrのy方向の中心位置であり、同様に、それらの次に現われるマーク検出信号のレベルが低下している下降域の中心位置cと、その次の上昇している上昇域の中心位置dの中間点Ayrpが、もう1つのマークAyrのy方向の中心位置である。後述のマーク中心点位置の算出CPA(図13、図18)で、これらの、マーク中心位置Akrp、Ayrp,・・・を算出する。
図13を、再度参照する。テストパターン中の最後の第8セットの最後のマークがP/TMセンサー109F、109Rを通過した後に、タイマTw2がタイムオーバする。するとCPU402は、タイマTspの割り込みを禁止する(図13のステップ7、8)。
これにより、図17に示すTsp周期の、検出信号Sdr,SdfのA/D変換が停止する。CPU402は、その内部のFIFOメモリのRメモリおよびfメモリの、検出データDdr、Ddfに基づいて、マークの中心位置を算出し(図13のステップCPA)、リアRおよびフロントfそれぞれの、8セットのパターンのそれぞれの検出したマーク中心点位置の分布の適否を検証して、不適な検出パターン(セット)は削除して(図13のステップSPC)、適正な検出パターンの、平均パターンを求める(図13のステップMPA)。
図13および図18に、「マーク中心点位置の算出」(CPA)の内容を示す。ここでは「リアrのマーク中心点位置の算出」(CPAr)および「フロントfのマーク中心点位置の算出」(CPAf)を実行する。
「リアrのマーク中心点位置の算出」(CPAr)ではCPU402は先ず、その内部のFIFOメモリに割り当てたrメモリの読出しアドレスRNoarを初期化して、中心点番号レジスタNocのデータを、第1エッジを意味する1に初期化する(図18のステップ21)。
そして1エッジ領域内サンプル数レジスタCtのデータCtを1に初期化し、下降回数レジスタCdおよび上昇回数レジスタCuのデータCdおよびCuを0に初期化する(図18のステップ22)。そして、エッジ域データ群先頭アドレスレジスタSadに、読出しアドレスRNoarを書込む(図18のステップ23)。以上が、第1エッジ領域のデータ処理のための準備処理である。
CPU402は次に、rメモリのアドレスRNoarから、データ(y位置Nos:N・RNoar,検出レベルDdr:D・RNoar)を、またその次のアドレスRNoar+1からもデータ(y位置Nos:N・(RNoar+1),検出レベルDdr:D・(RNoar+1))を読出して、先ず、両データのy位置差がE(例えばE=w/2=例えば1/2mm相当値)以下(同一エッジ領域上)かをチェックし(図18のステップ24)、そうであると、マーク検出データDdrが下降傾向か、上昇傾向かをチェックして(図18のステップ25)、下降傾向であると下降回数レジスタCdのデータCdを1インクレメントし(図18のステップ27)、上昇傾向であると上昇回数レジスタCuのデータCuを1インクレメントする(図18のステップ26)。
そして1エッジ内サンプル数レジスタCtのデータCtを1インクレメントする(28)。そしてrメモリ読出しアドレスRNoarがrメモリのエンドアドレスかをチェックして(図18のステップ29)、エンドアドレスになっていないと、メモリ読出しアドレスRNoarを1インクレメントして(図18のステップ30)、上述の処理(図18のステップ24〜30)を繰返す。
読出しデータのy位置(Nos)が、次のエッジ領域のものに変わると、図18のステップ24でチエックする、前後メモリアドレスの各位置データの位置差がEより大きく、CPU402は、図18のステップ24から、図19のステップ31に進む。ここでは、1つのマークエッジ(先端エッジ又は後端エッジ)領域のサンプリングデータのすべての、下降,上昇傾向のチエックを終えたことになる。
そこで、このときの1エッジ内サンプル数レジスタCtのサンプル数データCtが、1エッジ領域内(2V以上3V以下の範囲内)の相当値であるかをチェックする。すなわち、F≦Ct≦Gであるかをチェックする(図19のステップ31)。Fは、正常に形成されたマークの先端エッジ又は後端エッジを検出した場合の、検出信号Sdrが2V以上3V以下にある間の、rメモリへのサンプル値Ddrの書込み回数の下限値(設定値)、Gは上限値(設定値)である。
CtがF≦Ct≦Gであると、読取りとデータ格納が正常に行われた1つのマークエッジのデータの正誤チェックを完了し、その結果が「適正」ということになるので、このマークエッジに関して得た検出データ群が、エッジ領域(2V以上3V以下)の全体として、下降傾向か上昇傾向かをチェックする(図19のステップ32,34)。
この実施形態では、下降回数レジスタCdのデータCdが、それと上昇回数レジスタCuのデータCuの和Cd+Cuの70%以上であると、メモリのエッジNo.Noc宛てのアドレスに、下降を意味する情報Downを書込み(図19のステップ33)、上昇回数レジスタCuのデータCuが、Cd+Cuの70%以上であると、メモリのエッジNo.Noc宛てのアドレスに、上昇を意味する情報Upを書込む(図19のステップ35)。更に、当該エッジ領域のy位置データの平均値すなわちエッジ領域の中心点位置(図15(b)のa,b,c,d,・・・)を算出して、メモリのエッジNo.Noc宛てのアドレスに書込む(図19のステップ36)。
次にエッジNo.Nosが130以上になったか、すなわち、スタートマークMsrおよび8セットのマークパターンのすべての、先端エッジ領域および後端エッジ領域の、中心位置算出を完了したかをチエックする(図19のステップ37)。これを完了していると、或いは、rメモリから格納データの読出しをすべて完了していると、エッジ中心点位置データ(ステップ36で算出したy位置)に基づいて、マーク中心点位置を算出する(図19のステップ39)。
すなわち、メモリのエッジNo.アドレスのデータ(下降/上昇データ&エッジ中心点位置データ)を読出して、先行の下降エッジ領域の中心点位置とその直後の上昇エッジ領域の中心点位置との位置差が、マークのy方向幅w相当の範囲内であるかをチックして、外れているとこれらのデータを削除する。
範囲内であると、これらのデータの平均値を、1つのマークの中心点位置として、先頭からのマークNo.宛てに、メモリに書込む。マーク形成,マーク検出および検出データ処理のすべてが適正であると、リアrに関して、スタートマークMsrおよび8セットのマーク(1セット8マーク×8セット=64マーク)、合わせて65個のマーク中心点位置データが得られ、メモリに格納される。
次にCPU402は、「フロントfのマーク中心点位置の算出」(図19のステップCPAf)を実行して、上述の「リアrのマーク中心点位置の算出」CPAr(図18参照)のデータ処理を、fメモリ上の測定データに同様に実施する。フロントfに関して、マーク形成、測定および測定データ処理のすべてが適正であると、スタートマークMsfおよび8セットのマーク(64マーク)、合わせて65個のマーク中心点位置データが得られ、メモリに格納される。
図13を再度参照する。上述のようにマーク中心点位置を算出すると(図13のステップCPA)、CPU402は、つぎの「各セットのパターンの検証」(図13のステップSPC)で、メモリに書きこんだマーク中心点位置データ群が、図17に示すマーク分布相当の中心点分布であるかを検証する。ここで、図17に示すマーク分布相当から外れるデータは、セット単位で削除して、図17に示すマーク分布相当の、分布パターンとなるデータセット(1セットは8個の位置データ群)のみを残す。すべて適正な場合は、リアr側に8セット、フロントf側にも8セットのデータが残る。
次にCPU402は、リアr側のデータセットの、先頭のセット(第1セット)の第1中心点位置に、第2セット以降の各セットの中の第1マークの中心点位置データを変更し、第2〜8マークの中心点位置データも、変更した差分値分変更する。すなわち、第2セット以降の各セットの中心点位置データ群を、各セットの先頭を第1セットの先頭に合わせるようにy方向にシフトした値に変更する。フロントf側の第2セット以降の各セットの中の中心点位置データも同様に変更する。
次にCPU402は、「平均パターンの算出」(図13のステップMPA)で、リアr側の全セットの、各マークの中心点位置データの平均値Mar〜Mhr(図20)を算出し、また、フロントf側の全セットの、各マークの中心点位置データの平均値Maf〜Mhf(図20)を算出する。これらの平均値は、図20に示すように分布する仮想の、平均位置マークMAkr(Bkのリア直交マークの代表)、MAyr(Yのリア直交マークの代表)、MAcr(Cのリア直交マークの代表)、MAmr(Mのリア直交マークの代表)、MBkr(Bkのリア斜交マークの代表)、MByr(Yのリア斜交マークの代表)、MBcr(Cのリア斜交マークの代表)、および、MBmr(Mのリア斜交マークの代表)、ならびに、MAkf(Bkのフロント直交マークの代表)、MAyf(Yのフロント直交マークの代表)、MAcf(Cのフロント直交マークの代表)、MAmf(Mのフロント直交マークの代表)、MBkf(Bkのフロント斜交マークの代表)、MByf(Yのフロント斜交マークの代表)、MBcf(Cのフロント斜交マークの代表)、および、MBmr(Mのフロント斜交マークの代表)の中心点位置を示す。
以上が、図13以降に示す「テストパターンの形成と計測」(PFM)の内容である。
図11を、再度参照する。中間転写ベルト105の1周長に形成するテストパターンの分布を、感光体ドラムの回転角度対応のマーク形成位置ずれと共に示した図21も参照されたい。図11に示すずれ量算出(DAC)では、CPU402は、次のように、作像ずれ量を算出する。Yの作像ずれ量の算出(Acy)を、具体的に次に示す。
副走査ずれ量dyy:リアr側のBk直交マークMAkrとY直交マークMAyrの中心点位置の差(Mbr−Mar)の、基準値d(図17)に対するずれ量dyy=(Mbr−Mar)−d。
主走査ずれ量dxy:リアr側の直交マークMAyrと斜交マークMByrの中心点位置の差(Mfr−Mbr)の、基準値4d(図17)に対するずれ量dxyr=(Mfr−Mbr)−4d
と、フロントf側の直交マークMAyfと斜交マークMByfの中心点位置の差(Mff−Mbf)の、基準値4d(図17)に対するずれ量
dxyf=(Mff−Mbf)−4d
との平均値
dxy=(dxyr+dxyf)/2=(Mfr−Mbr+Mff−Mbf−8d)/2。
スキューdSqy:リアR側の直交マークMAyrとフロントf側の直交マークMAyfの中心点位置の差
dSqy=(Mbf−Mbr)。
主走査線長のずれ量dLxy:リアr側の斜交マークMByrとフロントf側の斜交マークMByfの中心点位置の差(Mff−Mfr)から、スキューdSqy=(Mff−Mfr)を減算した値
dLxy=(Mff−Mfr)−dSqy
=(Mff−Mfr)−(Mbf−Mbr)。
他の、CおよびMの作像ずれ量は、上記Yに関する算出と同様にして算出する(Acc,Acm)。Bkも大略では同様であるが、この実施例では、副走査方向yの色あわせはBkを基準にしているので、Bkに関しては、副走査方向の位置ずれ量dykの算出は行わない(Ack)。
図11に示すずれの調整(DAD)では、CPU402は、次のように、各色の作像ずれ量を調整する。Yのずれ量調整(Ady)を、具体的に次に示す。
副走査ずれ量dyyの調整:Yトナー像形成のための画像露光(潜像形成)の開始タイミングを、基準のタイミング(y方向)から、算出したずれ量dyyずらして設定する。
主走査ずれ量dxyの調整:Yトナー像形成のための画像露光(潜像形成)の、ライン先頭をあらわすライン同期信号に対する、露光装置109の露光レーザ変調器への、ライン先頭の画像データの送出タイミング(x方向)を、基準のタイミングから、算出したずれ量dxy分ずらして設定する。
スキューdSqyの調整:露光装置109の、感光体ドラム101に対向してY画像データで変調したレーザビームを反射して感光体ドラム101に投射する、軸方向に延びるミラーのリアr側は支点支持され、フロントf側が、y方向に摺動可のブロックで支持されている。このブロックをパルスモータとスクリューを主体とするy駆動機構で、y方向に往、復駆動してスキューdSqyを調整できる。「スキューdSqyの調整」では、このy駆動機構のパルスモータを駆動して、ブロックを基準のy位置から、算出したスキューdSqyに相当する分駆動する。
主走査線長のずれ量dLxyの調整:ライン上に画素単位で画像データを割りつける画素同期クロックの周波数を、基準周波数×Ls/(Ls+dLxy)に設定する。Lsは基準ライン長である。
他の、CおよびMの作像ずれ量の調整は、上記Yに関する調整と同様にして調整する(Adc,Adm)。Bkも大略では同様であるが、この実施例では、副走査方向yの色あわせはBkを基準にしているので、Bkに関しては、副走査方向の位置ずれ量dykの調整は行わない(Adk)。次回の「色合わせ」まで、このように調整した条件でカラー画像形成を行う。
[2]センサーに対する検知面の距離や角度変動による影響を少なくした例
例1.
像担持体上と像担持体上に形成されたテストパターンに発光素子から光を照射し、その反射光を二つの受光素子で検知することで、テストパターンの濃度情報を取得する濃度検出装置において、この濃度検出装置は、図28乃至図31において図示を省略したケース内に、一つの発光部51(図4、図25、図27における発光素子602が相当する。)と第1の受光部62(図4、図25、図27における正反射受光素子603が相当する。)と第2の受光部63(図4、図25、図27における拡散反射受光素子604が相当する。)を備える。
図28、図29において、第1の受光部62は発光部51及び像担持体105との関係において正反射光を受光する位置に配置され、第2の受光部63は拡散光を受光する位置に配置され、かつ、前記発光部51から照射された光と像担持体105面からの正反射光との光軸を含む面(より詳しくは、発光部51から照射された光と像担持体105面からの正反射光との光軸を含む仮想平面が像担持体面と交差する箇所にできる仮想直線の方向)が矢印64で示した像担持体105の進行方向と平行になるように発光部51と第1の受光部62が配置され、かつ第2の受光部63は、発光部51から照射された光と像担持体105面からの正反射光との光軸を含む面にないように配置している。
この構成で課題が改善可能な理由を述べる。
図30に正反射検知部の模式図を示す。これは図28、図29におけるセンサーの配置に準拠している。符号41は発光部、符号42は受光部、符号Rは正面から見たときの発光ビーム径、符号44は像担持体105面上でのスポット径の断面、符号Xは正面から見たときのスポット径、符号Yは側面から見たときのスポット径、符号θ1は照射角をそれぞれ示す。発光ビーム径は真円とする。この場合、正面から見たスポット径Xは次の<式1>のように表わすことができる。
X=R/COS(90−θ1)・・・<式1>
この<式1>に従えば、
例えば、θ=60度、R=1.0mmであれば、X≒1.15mmである。
従って、像担持体105面で正反射する際に像担持体面を照射する光のスポットは像担持体面に対して斜めに入射するため楕円形状となり、発光部41から照射された光と像担持体105面からの正反射光との光軸を含む仮想平面が、像担持体105面と交差する箇所にできる仮想直線の方向(図30において像担持体105を示した直線方向)と平行方向のスポット径の方が長い。
図31、図32に前記現象を模式的に表したものを示す。図31において白抜きの楕円51は像担持体面における照射範囲、クロスハッチングで示した楕円の長軸方向の三日月形状部52は像担持体面の角度が変化した場合の照射面積の拡大量を表す。つまり、スポット径Yは変動せずに、スポット径XがX’に増加し、その増加に伴う照射面積の拡大量が三日月形状部52ということになる。
これに対して図32は、比較例として示したもので、図29において、像担持体105の進行方向が矢印64と直交する矢印640と想定した場合であり、発光部51から照射された光と像担持体105面からの正反射光との光軸を含む仮想平面が像担持体面と交差する箇所にできる仮想直線の方向)が矢印640で示した像担持体105の進行方向と垂直になるように発光部51と第1の受光部62を配置した場合において、像担持体105がその進行方向を含む仮想平面内で変動した際に像担持体面を照射するスポットの変位を示している。
この場合には、像担持体105面で正反射する際に像担持体面を照射する光のスポットは像担持体面に対して斜めに入射するため楕円形状となり、発光部41から照射された光と像担持体105面からの正反射光との光軸を含む仮想平面が、像担持体105面と交差する箇所にできる仮想直線の方向に長軸をもつ楕円となる点は図31と同じであるが、楕円のずれる方向が90度ずれる。このため、図32において白抜きの楕円51は像担持体面における照射範囲であるが、クロスハッチングで示した楕円の短軸方向の三日月形状部520が像担持体面の角度が変化した場合の照射面積の拡大量を表す。つまり、スポット径Xは変動せずに、スポット径YがY’に増加し、その増加に伴う照射面積の拡大量が三日月形状部520ということになる。
図31、図32の比較において像担持体(テストパターン)上での照射光のずれる面積は、楕円の長軸方向の増加となる図31場合のほうが小さく、楕円の短軸方向の増加となる図32場合のほうが大きいことは明らかである。よって、発光部から照射された光と像担持体面からの正反射光との光軸を含む面が像担持体の進行方向と平行になるように発光部51と第1の受光部62を配置することで、像担持体105の角度変動に対して、受光部の出力変化が小さくなる。
図22乃至図24で説明したように、像担持体105の面が変動する方向は、矢印64で示した像担持体105の進行方向を含みかつ、像担持体105の面に垂直な仮想平面内で振れる傾向がある。よって、像担持体の角度の変化する上記像担持体が振れる仮想平面に平行に受発光部を配置したほうが、受光部における受光範囲外に反射光がはずれる面積は小さい。
図33に示すように、像担持体105が矢印64で示したその進行方向を含みかつ、像担持体105の面に垂直な仮想平面内で角度αの振れ角で変化した場合、仮に受光部42が拡散光受光部であってこれが発光部41と正反射光との光軸を含む面にあるとすると、この拡散受光部に正反射光が入射する可能性がある。よって図28、図29で説明したとおり、第1の受光部62は正反射を受光する位置に配置され、第2の受光部63は拡散光を受光する位置に配置され、かつ、前記発光部41から照射された光と像担持体面からの正反射光との光軸を含む面が像担持体105の進行方向と平行になるように発光部41と第1の受光部62が配置され、かつ第2の受光部63は、前記発光部41と正反射光との光軸を含む面にないように配置することにより、像担持体の角度変動に対し、ばらつきの小さい濃度検出が可能となる。
例2.
本発明が適用される画像形成装置は、電子写真方式によるものである。また、画像形成条件制御装置は、現像ポテンシャルを制御する。電子写真方法の画像形成装置では、濃度検出装置の結果を用いて、画像濃度を制御する方式が一般的であるが、濃度検出装置の結果に誤差が生じると、画像濃度変化や二成分現像剤の場合、トナー濃度が変化し、地肌汚れやトナー飛散が発生することがある。
この点、電子写真方式を用いた画像形成装置であって、画像形成条件制御装置として現像ポテンシャルを制御するので、環境や経年劣化により画像形成条件が変化しても、正確に濃度検知を行うことで画像濃度を一定に保つことができる。
例3.
本発明が適用される画像形成装置は、タンデム型のカラー電子写真装置である。そして、像担持体は、転写ベルトである。タンデム型のカラー画像形成装置では、感光体が複数あるので、感光体上で濃度検知を行う場合は、複数のセンサーが必要であった。また転写体で濃度検知を行ったほうが、転写後の濃度を測定するので、より画像に近い濃度が検出できるというメリットがある。しかしながら一般的に転写ベルトは感光体のような剛性がないので、走行が不安定であり、濃度検知部においては、不安定な走行がセンサーに対する角度変化として現れ、その結果濃度検知誤差となる。この点、画像形成装置がタンデム型のカラー電子写真装置であって、像担持体が、転写ベルトであれば、少ないセンサーで複数色の濃度を正確に検知することで安価で安定した画像を形成することができる。
例4.
本例では、図29において、発光部51の照射範囲が、像担持体105の矢印64で示す進行方向と平行方向の範囲をaとし、像担持体の矢印64で示す進行方向と垂直方向の範囲をbとしたとき、a≧bとする。これは、特に正反射受光部の検知ばらつきの課題に対して、有効なものであり、正確な濃度検知を行うことができる。像担持体の角度変化に伴う照射面積の変動方向には受光部の受光範囲は広いほうが出力変化が小さく有利である。よって発光部51のビーム径は、図29に示したように、発光部51の照射範囲が、矢印64で示した像担持体の進行方向と平行方向の範囲をaとし、像担持体の進行方向と垂直方向の範囲をbとしたとき、a≧bとすると、感度UPと像担持体の角度変化に対するロバスト性の両立が可能となる。
例5.
本例では、図29において、第1の受光部62の受光範囲が、矢印64で示す像担持体105の進行方向と平行方向の範囲をa’として、像担持体105の矢印64で示した進行方向と垂直方向の範囲をb’としたとき、a’≧b’であることとした。これは、特に正反射受光部の検知ばらつきの課題に対して、有効なものであり、より正確な濃度検知を行うことができる。
例6.
本例では前記例4における発光部の照射範囲と前記例5における受光部の受光範囲の両方を用いることとした。特に正反射受光部の検知ばらつきの課題に対して有効であり、発光部の照射範囲受光部の受光範囲の両方を用いるのでより正確な濃度検知を行うことができる。発光部の照射範囲と受光部の受光範囲について像担持体の変動分の影響が少なくすることで、組み合わせによりと更に感度UPと像担持体の角度変化に対するロバスト性の両立が図れる。
例7.
図28において、第2の受光部63と発光部51との距離をL1、第1の受光部62と第2の受光部63の距離をL2としたとき、L1<L2とする。より正確な濃度検知を行うことができる。正反射受光部と発光部の距離をL1、正反射受光部と拡散反射受光部との距離をL2としたとき、正反射受光部に近ければ近い程、像担持体の反射面の角度が変化した場合、拡散受光部に正反射光が入射する可能性が高くなる。よって、L1<L2であれば、拡散受光部の検出精度が向上する。
例8.
本例は、発光部51又は第1の受光部62の少なくとも一方にレンズを用いる。より検知精度を向上させより正確な濃度検知を可能にするものである。
レンズを用いるとLEDから照射した光はレンズ部でビーム径を正確に制御することができる。よってレンズにより、発光部の照射範囲a、bをより正確に制御することができるので、感度UPと像担持体の角度変化に対するロバスト性の両立が図れる。
例8.
位置検知を併用するものである。例示した濃度検知に対する課題を解決するばかりでなく、位置ずれ検知においても同様の課題を解決できる。よって、位置検知を併用することで安価に位置ずれ検知精度を向上させることができる。
画像形成工程部分を示す画像形成装置の概略図である。 画像形成ユニットの正面図である。 図1の画像形成装置におけるテストパターン作成動作中の斜視図である。 P/TMセンサーの構成図である。 画像形成プロセス制御系の全体概要図である。 画像形成プロセス制御のフローチャートである。 図1の画像形成装置におけるテストパターン作成動作中の中間転写ベルト上面図である。 図1の画像形成装置におけるテストパターン作成動作中の中間転写ベルト上面図である。 (a)は中間転写ベルト上のテストパターンのカラートナー付着量を正反射受光素子で検出した場合の特性図、(b)は中間転写ベルト上のテストパターンのカラートナー付着量を拡散反射受光素子で検出した場合の特性図、(c)は中間転写ベルト上のテストパターンのブラックトナー付着量を正反射受光素子で検出した場合の特性図である。 正規化値をトナー付着量に変換する際に用いるテーブルを示した図である。 「色合わせ」CPAの概要を示すフローチャートである。 中間転写ベルトと、その表面に形成される各色マークを模式的に示した平面図である。 テストパターンの形成と計測に係るフローチャートである。 中間転写ベルトに形成されるカラーマークの分布、および、光センサーのマーク検出信号レベル変化を示すタイムチャートを並べて示した図である。 (a)は、図14に示した検出信号のタイムチャートの一部を拡大して示すタイムチャート、(b)は、(a)に示した検出信号の中、そのA/D変換データがCPUの内部のFIFOメモリに書込まれる範囲のみを摘出して示したタイムチャートである。 本体制御部の一部分の構成を示したブロック図である。 図13中のステップ5で許可する割り込み処理の内容を示すフローチャートである。 図13に示した「マーク中心点位置の算出」CPAの内容の一部を示すフローチャートである。 図13に示した「マーク中心点位置の算出」CPAの内容の残部を示すフローチャートである。 図13に示した「平均パターンの算出」MPAによって算出される平均値データと、それらが中心点位置となる仮想マークを示す平面図である。 中間転写ベルト1周長に形成するテストパターンの分布を感光体ドラムの回転角度対応のマーク形成位置ずれと共に示したグラフである。 像担持体の変動例を説明した図である。 像担持体の変動例を説明した図である。 像担持体の変動例を説明した図である。 センサーの構成図である。 発光素子から照射された光の正反射受光素子への光の入射量変化を時間の推移で表した図である。 センサーの構成図である。 (a)はセンサの配置を説明した正面図、(b)はセンサの配置を説明した側面図、(c)はセンサの配置を説明した平面図である。 センサの配置を説明した斜視図である。 像担持体の状態と照射スポットの関係を説明した図である。 楕円からなる照射スポット変位方向による変動分を説明した図である。 楕円からなる照射スポット変位方向による変動分を説明した図である。 像担持体の状態と照射スポットの関係を説明した図である。
符号の説明
41、51 発光部
42 受光部
44 スポットの断面
51 楕円(白抜き)
62 第1の受光部(正反射受光素子)
63 第2の受光部(拡散反射受光素子)
64 矢印
101Y,101C,101M,101K 感光体ドラム(第1の像担持体)
102Y,102C,102M,102K 現像装置
105 (第1の転写装置を構成する)中間転写ベルト
106Y、106C、106M、106K (第1の転写装置を構成する)1次転写装置
108 2次転写ローラ(第2の転写装置)
200 露光装置
201 テストパターン(Pパターン)
201F 手前側Pパターン
201R 奥側Pパターン
202F 手前側TMパターン
202R 奥側TMパターン
202 テストパターン(TMパターン
301 帯電装置

Claims (9)

  1. 像担持体上と像担持体上に形成されたテストパターンに発光素子から光を照射し、その反射光を二つの受光素子で検知することで、テストパターンの濃度情報を取得する濃度検出装置と濃度検出装置から得られた情報に基づき画像形成条件を制御する画像形成条件制御装置を有する画像形成装置において、
    前記濃度検出装置は、一つの発光部と二つの受光部を備え、第1の受光部は正反射を受光する位置に配置され、第2の受光部は拡散光を受光する位置に配置され、かつ、前記発光部から照射された光と像担持体面からの正反射光との光軸を含む面が像担持体の進行方向と平行になるように発光部と第1の受光部が配置され、かつ第2の受光部は、前記発光部と正反射光との光軸を含む面にないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1における画像形成装置は、電子写真方式によるものであって、請求項1の画像形成条件制御装置は、現像ポテンシャルを制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1における画像形成装置は、タンデム型のカラー電子写真装置であって、像担持体は、転写ベルトであることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1における発光部の照射範囲は、像担持体の進行方向と平行方向の範囲をaとし、像担持体の進行方向と垂直方向の範囲をbとしたとき、a≧bであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1における第1の受光部の受光範囲が、像担持体の進行方向と垂直方向の範囲をa’とし、像担持体の進行方向と平行方向の範囲をb’としたとき、a≧bであることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4に記載した発光部と請求項5に記載した受光部の両方を用いることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1における画像形成装置は、第2の受光部と発光部との距離をL1、第1の受光部と第2の受光部の距離をL2としたとき、L1<L2であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載の画像形成装置において、
    発光部又は第1の受光部の少なくとも一方にレンズを用いることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の画像形成装置において、
    位置検知を併用することを特徴とする画像形成装置。
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