JP3740850B2 - 光学的検出装置及びその方法、並びに画像濃度制御装置 - Google Patents

光学的検出装置及びその方法、並びに画像濃度制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3740850B2
JP3740850B2 JP20535498A JP20535498A JP3740850B2 JP 3740850 B2 JP3740850 B2 JP 3740850B2 JP 20535498 A JP20535498 A JP 20535498A JP 20535498 A JP20535498 A JP 20535498A JP 3740850 B2 JP3740850 B2 JP 3740850B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light receiving
image
receiving elements
reflected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP20535498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000039746A (ja
Inventor
茂 塚田
徹 田村
公人 大森
康治 諸藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP20535498A priority Critical patent/JP3740850B2/ja
Publication of JP2000039746A publication Critical patent/JP2000039746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3740850B2 publication Critical patent/JP3740850B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真複写機やプリンタ等の電子写真方式を応用した画像形成装置などに使用される光学的検出装置及び方法、並びに画像濃度制御装置に関し、更に詳しくは、濃度検出用の基準トナー像等の被検出物が存在する像担持体等の基材からの反射光が変動した場合でも、当該像担持体等の基材からの反射光の変動を補正して、濃度検出用の基準トナー像等の被検出物を精度良く検出することが可能であり、画像濃度の制御を精度良く行うことが可能な光学的検出装置及び方法、並びに画像濃度制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電子写真複写機やプリンタ等の電子写真方式を応用した画像形成装置においては、例えば、図19に示すように、感光体ドラム200上に形成された濃度測定用の基準トナー像(以下、「基準パッチ」ともいう。)201の濃度を、発光素子202と受光素子203とからなる光センサー204によって測定し、当該光センサー204による測定結果に基づいて、感光体ドラム200上に形成される画像の濃度を制御する画像濃度制御装置が用いられている。
【0003】
この画像濃度制御装置に使用される光センサー204は、図19の簡易モデルに示すように、発光素子202から出射される入射光LED_inを、感光体ドラム200上に形成された基準パッチ201に照射し、この基準パッチ201からの反射光のうち、トナー像201からの反射光を受光素子203が受光する分がTNR_outであり、下地である感光体ドラム200からの反射光を受光素子203が受光する分がPR_outとなっている。なお、上記感光体ドラム200は、金属製の基板と、その表面に形成されたOPC等からなる感光層とから構成されており、これらの基板と感光層の両者から光が反射される。従って、上記基準パッチ201からの反射光を受光素子203が受光した際の出力Vpatchは、基準パッチ201のトナーが下地部である感光体ドラム200の表面を覆っている比率であるCin(Coverage Input)に応じた感光体ドラム200からの反射光PR_outと、トナー像からの反射光TNR_outとを合成した出力となる。また、図19はトナーパッチ部分を拡大した簡易モデルであり、トナーパッチ部分も全面がトナーに覆われている訳ではなく、基準パッチのCinに応じ、トナー部分とトナーのない部分とを合成したものである。
【0004】
このように、上記画像濃度制御装置に使用される光センサー204は、基準パッチ201のトナーからの反射光TNR_outと、感光体ドラム200からの反射光PR_outとを合成した光を、受光素子203によって検出することにより、基準パッチ201の濃度を測定するようになっている。
【0005】
ところで、上記の如く構成される画像濃度制御装置においては、基準パッチ201を形成するトナーの量が所定の値であっても、この基準パッチ201の濃度を光センサー204によって測定した際に、受光素子203の出力がトナー量に応じた所定の値とならずに、受光素子203の出力に誤差が生じる要因として、(1)発光素子202そのものの光量変化やセンサー204の汚れ等による発光素子202から出射される入射光LED_inの変動と、(2)下地部である感光体ドラム200の固体差や繰り返しの使用に伴う傷等による感光体ドラム200の反射率の変化が挙げられる。
【0006】
そこで、かかる誤差要因を補正して基準パッチの濃度を精度良く測定する技術としては、特開昭55−127573号公報、特開昭63−121067号公報、特開昭57−195256号公報、特開平3−209281号公報、特開平4−360177号公報及び特許第2729976号公報等に開示されているように、種々の技術が既に提案されており、一部実施されてもいる。
【0007】
これらの種々の技術のうち、上記特開昭55−127573号公報や特開昭63−121067号公報に開示されたものは、トナーのない部分の下地部出力Vclean(=PR_out)を測定し、Vcleanが一定になるように、入射光LED_inまたはセンサーの出力ゲインを調整するように構成したものである。
【0008】
さらに説明すると、上記特開昭55−127573号公報に係る電子複写機におけるトナー像検出器のゲイン調整方法は、原稿台の近傍に設置した基準ターゲットを、複写時感光体の一部に感光後これを現像して、得られたトナー像より画像濃度及びバックグラウンド濃度を検出し、この検出結果に従って各種制御回路を制御する複写機において、基準ターゲットのトナー像を検出する検出器により、複写に先がけてトナー像の形成されていない感光体表面の状態を光学的に検出し、この検出出力が一定となるように増幅回路の利得を制御するように構成したものである。
【0009】
また、上記特開昭63−121067号公報に係るトナー濃度制御装置は、発光素子の発光光量を、感光体表面からの反射光量がほぼ一定値として検知素子で検知されるように自動制御する発光量制御部を設けるように構成したものである。
【0010】
さらに、上記特開昭57−195256号公報に開示された技術は、トナーのない部分の下地部出力Vclean(=PR_out)を測定し、パッチ部出力と下地部出力の比(Vpatch/Vclean)を取るように構成したものである。
【0011】
更に説明すると、この特開昭57−195256号公報に係るトナー濃度制御方法は、潜像担持体上に規準濃度パターンのための静電潜像を形成し、これをトナーを含む二成分系現像剤によって現像して規準濃度パターンを得、この規準濃度パターンの濃度を光電的に検出して、この検出結果に応じてトナーの現像剤中への補給を制御するトナー濃度制御方法において、前記潜像担持体の地肌表面からの反射に関連した検出信号をV0とし、前記規準濃度パターンからの反射に関連した検出信号をVpとするとき、前記VoとVpの比を一定とするように前記トナーの補給量を決定するように構成したものである。
【0012】
一方、上記特開平3−209281号公報、特開平4−360177号公報及び特許第2729976号公報に開示された技術は、2種類の光を受光可能な受光素子を持った濃度センサを用いることにより、基準トナー像の濃度の検出精度を向上させるように構成したものである。
【0013】
更に説明すると、上記特開平3−209281号公報に係る画像濃度制御装置は、感材の表面での鏡面反射成分を検知する第1の光センサと、前記感材に付着したトナーによる拡散反射成分を検知する第2の光センサと、前記第1の光センサの出力と前記第2の光センサの出力の差に応じて画像濃度を制御する手段を設けるように構成したものである。
【0014】
また、上記特開平4−360177号公報に係る濃度計は、電磁エネルギー入力を受領する濃度計であって、前記電磁エネルギー入力に応じて拡散成分信号と全光束成分信号とを発生し、(a)前記濃度計の受領する第1の電磁エネルギー入力に応じて第1の拡散成分信号と第1の全光束成分信号とを発生する手段と、(b)前記第1の拡散成分信号と前記第1の全光束成分信号とに応じて補正係数信号を発生する手段と、(c)前記濃度計の受領する第2の電磁エネルギー入力に応じて第2の拡散成分信号と第2の全光束成分信号とを発生する手段と、(d)前記濃度計の受領する前記第2の電磁エネルギー入力に応じて鏡面成分信号を発生する手段であって、前記鏡面成分信号は前記補正係数信号によってスケーリングされた前記第2の全光束成分信号と前記第2の拡散成分信号との関数である手段と、からなるように構成したものである。
【0015】
さらに、上記特許第2729976号公報に係るトナー付着量測定装置は、投光手段から感光ドラムに投光し、その反射光の受光出力から感光ドラムに付着しているカラー用トナーの付着量を測定するトナー付着量測定装置において、上記感光ドラムに付着した誘電体であるカラー用トナーに感光ドラムの法線方向に対し傾いた角度で単一偏光光を投光する投光手段と、上記感光ドラムの法線方向に対し上記投光手段の投光光の反対側に正反射する光の光路上に備え、感光ドラムにより反射される上記投光手段の投光光と同一の偏光光に加えて、トナーにより反射される上記投光手段の投光光と同一の偏光光及びその投光光と異なる偏光光とを含む反射光を入射し、上記投光手段の投光光と異なる偏光光とを含む反射光を入射し、上記投光手段の投光光と同一の偏光光とその投光光と異なる偏光光とを分離する偏光分離プリズムと、この偏光分離プリズムによって分離された投光光と同一の偏光光を受光する第1の受光手段と、その投光光と異なる偏光光を受光する第2の受光手段と、第1の受光手段の受光出力から第2の受光手段の受光出力を引き算し、上記投光光と同一の偏光成分の受光出力としてトナー付着情報を出力する信号処理手段とを備えるように構成したものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開昭55−127573号公報や特開昭63−121067号公報、あるいは特開昭57−195256号公報に開示された技術の場合には、前述した誤差要因のうち、(1)発光素子102そのものの光量変化やセンサの汚れ等による発光素子202から出射される入射光LED_inの変動は、感光体ドラム200からの反射光PR_outと、トナー像からの反射光TNR_outの両者に均等に影響するため、トナーのない部分の下地部出力Vclean(=PR_out)を測定し、Vcleanが一定になるように、入射光LED_inまたはセンサーの出力ゲインを調整したり、トナーのない部分の下地部出力Vclean(=PR_out)を測定し、パッチ部出力と下地部出力の比(Vpatch/Vclean)を取ることにより、補正することが可能である。
【0017】
ところが、前述した誤差要因のうち、(2)下地部である感光体ドラム200の固体差や繰り返しの使用に伴う傷等による感光体ドラム200の反射率の変化は、図19に示すように、感光体ドラム200からの反射光PR_outにのみ影響し、トナー像からの反射光TNR_outには影響しないため、トナーのない部分の下地部出力Vclean(=PR_out)を測定し、Vcleanが一定になるように、入射光LED_inまたはセンサーの出力ゲインを調整したり、トナーのない部分の下地部出力Vclean(=PR_out)を測定し、パッチ部出力と下地部出力の比(Vpatch/Vclean)を取るように構成した場合でも、次に説明するように補正しきれないという問題点があった。
【0018】
いま、トナーのない部分の下地部、即ち感光体ドラム200の出力Vclean(=PR_out*1.0)=1とすると、例えば使用するセンサーでは、カラートナーの濃度Cinが100%における基準パッチのVpatch飽和点は、約0.2であるため、
TNR_out=0.2
となる。これから、Cin50%におけるパッチ部出力と下地部出力の比RADC(Ratio of Auto Density Control)を求めると、Cin50%のパッチの実際のトナー部比率は70%となるため、
Figure 0003740850
となる。なお、ここで、Cinが50%であるにもかかわらず、実際のトナー部比率を70%として計算しているのは、パッチ部の現像太りやパッチ影によって、実際のパッチ部のトナー部比率は、Cin50%まではパッチCin*1.4、Cin50%以上ではパッチCin+20%まで増加しているとみなすことができるためである。このRADCをPR_outで微分して、下地部出力PR_outの変化に対するRADCの変化率を求めると、
Figure 0003740850
となる。
【0019】
同様にRADC(Cin=20%)はd(RADC)/d(PR_out)=0.056、RADC(Cin=80%)はd(RADC)/d(PR_out)=0.2となる。
【0020】
よって、パッチ位置の下地部の反射率が変化することによる各Cin%の基準パッチのRADC(ADC出力の比=Vpatch/Vclean)変動は、図20に示すようになる。この図20では、例えば、Cin50%の基準パッチにおけるRADCの値は、上記の計算により求めた0.44であり、下地部出力PR_outが10%変化した場合のRADCの変化率は、0.14×0.1(10%)=0.014である。
【0021】
この図20に示す表から明らかなように、下地部の反射率が±5%、±10%、±15%変化すると、Cinが20%の基準パッチにおけるRADCの変化量は、±0.4%、±0.7%、±1.1%と小さいのに対して、Cinが80%の基準パッチにおけるRADCの変化量は、±5%、±10%、±15%と大きく、下地部の反射率の変化量がそのままRADCの変化に影響していることがわかる。したがって、下地部の反射率の変化の影響は、高いCinの基準パッチ程大きな誤差となって現れる。
【0022】
ところで、パッチ部の出力Vpatchと下地部の出力Vcleanの比をとることで、トナーがないCin0%の基準パッチである下地部からのPR_outの変化は補正することが可能であるが、下地部の上にトナーが存在するCin0%以上の基準パッチでは、下地部からの反射光PR_outにトナー像からの反射光TNR_outが加わり、このうち、パッチ部出力Vpatchのうちトナー像からの反射光TNR_outは、誤差要因(2)である下地部の反射率変化の影響を受けないため、特開昭57−195256号公報等に開示されているように、パッチ部の出力Vpatchと下地部の出力Vcleanの比をとった場合でも補正することはできない。しかも、この誤差要因(2)である下地部の反射率変化の影響は、トナーの量が少ない低いCinの基準パッチでは、パッチ部の出力Vpatchのほとんどは下地部からの反射光PR_outによるものであるため、比RADCをとることである程度補正可能であるが、トナーの量が多い高いCinの基準パッチでは、パッチ部の出力Vpatchのほとんどはトナー像からの反射光TNR_outであるため、比RADCをとった場合でも、補正することができず、図20に示すように大きな誤差となって現れる。
【0023】
同じように、特開昭55−127573号公報や特開昭63−121067号公報に開示されているごとく、下地部出力Vcleanが一定になるように、入射光LED_inまたはセンサーの出力ゲインを調整しても、この調整は下地部からの反射光PR_outとトナーからの反射光TNR_outの両方を同時に調整するものであるため、下地部からの反射光PR_outにのみ影響する誤差要因(2)である下地部の反射率変化の影響を補正することはできない。
【0024】
以上の検討は、受光素子が1つの場合であって、この1つの受光素子で下地部やトナーからの鏡面反射光を検出する場合を前提に説明したが、前記特開平3−209281号公報や特開平4−360177号公報、並びに特許第2729976号公報に開示されているように、2種類の光を受光可能な受光素子を備えた濃度センサーを用い、基準パッチからの反射光を鏡面反射光(P波)と拡散反射光(S波)に分離して検出し、両者の差分を出力するように構成された光センサーを使用した場合には、センサー出力RADCは次式のようになる。
Figure 0003740850
【0025】
ここで、上述した特開昭55−127573号公報や特開昭63−121067号公報に開示されているように、下地部出力Vcleanが一定になるように、入射光LED_inまたはセンサーの出力ゲインを調整する方法を、鏡面反射光(P波)と拡散反射光(S波)で個々に実施しても、鏡面センサーの場合と同様に補正の効果は得られない。特に、トナーのない下地部の出力Vcleanのうち、拡散反射光(S波)の成分Vclean_Sは、ほとんどゼロであるため、これが一定となるように、入射光LED_inまたはセンサーの出力ゲインを調整しても、補正の効果はほとんど得られない。
【0026】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的とすることろは、基準パッチ等の被検出物が存在する像担持体等の基材からの反射光が変動した場合でも、当該像担持体等の基材からの反射光の変動を補正して、基準パッチ等の被検出物を精度良く検出することが可能であり、画像濃度の制御を精度良く行うことが可能な光学的検出装置及び方法、並びに画像濃度制御装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に記載の発明は、基材上に存在する被検出物を光学的に検出する光学的検出装置において、
前記基材上に存在する被検出物に光を照射する1つの発光素子と、
前記基材及び被検出物から鏡面反射された反射光を受光する第1の受光素子と、
前記基材及び被検出物から拡散反射された反射光を受光する第2の受光素子と、
前記基材上に被検出物が存在する状態における前記第1及び第2の受光素子の出力の差分と、前記基材のみが存在する状態における前記第1及び第2の受光素子の出力の差分との比に基づいて、基材上に存在する被検出物を検出する検出手段と、
前記第1及び第2の受光素子の出力を所望のゲインで増幅する可変増幅手段と、
前記第1及び第2の受光素子のうち、第1の受光素子の基材からの反射光出力に応じて、両方の受光素子の出力を増幅する際のゲインを決定するゲイン調整手段とを備えるように構成されている。
【0028】
また、請求項2に記載の発明は、基材上に存在する被検出物を光学的に検出する光学的検出方法において、
前記基材上に存在する被検出物に1つの発光素子によって光を照射するとともに、
前記基材及び被検出物から鏡面反射された反射光を第1の受光素子によって、前記基材及び被検出物から拡散反射された反射光を第2の受光素子によってそれぞれ受光し、
前記基材上に被検出物が存在する状態における前記第1及び第2の受光素子の出力の差分と、前記基材のみが存在する状態における前記第1及び第2の受光素子の出力の差分との比に基づいて、基材上に存在する被検出物を検出する検出方法であって、
前記第1及び第2の受光素子の出力を増幅する際のゲインを、前記第1及び第2の受光素子のうち、第1の受光素子の基材からの反射光出力に応じて決定するように構成したものである。
【0029】
さらに、請求項3に記載の発明は、像担持体上に形成された濃度測定用の基準トナー像の濃度を光学的に検出し、画像形成条件を制御する画像濃度制御装置において、
前記像担持体上に形成された濃度測定用の基準トナー像に光を照射する1つの発光素子と、
前記像担持体及び基準トナー像から鏡面反射された反射光を受光する第1の受光素子と、
前記像担持体及び基準トナー像から拡散反射された反射光を受光する第2の受光素子と、
前記像担持体上に基準トナー像が存在する状態における前記第1及び第2の受光素子の出力の差分と、前記像担持体のみが存在する状態における前記第1及び第2の受光素子の出力の差分との比に基づいて、像担持体上に形成された基準トナー像の濃度を検出する濃度検出手段と、
前記第1及び第2の受光素子の出力を所望のゲインで増幅する可変増幅手段と、
前記第1及び第2の受光素子のうち、第1の受光素子の像担持体からの反射光出力に応じて、両方の受光素子の出力を増幅する際のゲインを決定するゲイン調整手段とを備えるように構成したものである。
【0030】
なお、上記像担持体としては、例えば、感光体ドラムが用いられるが、これに限定されるものではなく、像担持体としては、感光体ドラム上から基準トナー像が転写されるドラム状やベルト状の中間転写体や、転写用紙等の転写材を保持するドラム状やベルト状の転写材保持体等を用いてもよい。
【0032】
又、請求項4に記載の発明は、像担持体上に形成された濃度測定用の基準トナー像の濃度を光学的に検出し、画像形成条件を制御する画像濃度制御装置において、
前記像担持体上に形成された濃度測定用の基準トナー像に光を照射する1つの発光素子と、
前記像担持体及び基準トナー像から反射する異なった種類の反射光のうち、入射光と同じ偏光成分の光を受光する第1の受光素子と、
前記像担持体及び基準トナー像から反射する異なった種類の反射光のうち、入射光と異なる偏光成分の光を受光する第1の受光素子と、
前記像担持体上に基準トナー像が存在する状態における前記第1及び第2の受光素子の出力の差分と、前記像担持体のみが存在する状態における前記第1及び第2の受光素子の出力の差分との比に基づいて、像担持体上に形成された基準トナー像の濃度を検出する濃度検出手段と、
前記第1及び第2の受光素子の出力を所望のゲインで増幅する可変増幅手段と、
前記第1及び第2の受光素子のうち、第1の受光素子の像担持体からの反射光出力に応じて、両方の受光素子の出力を増幅する際のゲインを決定するゲイン調整手段とを備えたことを特徴とする画像濃度制御装置である。
【0033】
【作用】
この発明に係る光学的検出装置や画像濃度制御装置においては、ゲイン調整手段によって、2つの受光素子のうち、例えば、鏡面反射光(P波)を受光する受光素子の出力Vclean_Pが所定値となるように、可変増幅手段のゲインを調整し、そのゲインを調整した結果を、下地部である感光体ドラムからの拡散反射光出力Vclean_Sと、基準パッチからの鏡面反射光出力Vpatch_P及び拡散反射光出力Vpatch_Sに共通にかけることで、前述の誤差要因(2)である下地部の反射率の基材間における固体差または傷等による経時的変化に起因する、RADCの変化を次のように減少させることができる。
【0034】
いま、下地部であるCinが0%の感光体ドラムからの鏡面反射光のセンサー出力(Vclean_P)が、感光体ドラム間の固体差や傷等による経時的な変化によって、図12のDに示すように、約1.6程度まで低下した場合には、感光体ドラムからの鏡面反射光のセンサー出力(Vclean_P)が、所定の値(図示例では、2.0)となるように、ゲイン調整手段によって、鏡面反射光を受光する受光素子の出力を増幅する可変増幅手段のゲインを調整する。
【0035】
すると、下地部であるCinが0%の感光体ドラムからの鏡面反射光のセンサー出力(Vclean_P)は、所定の値(図示例では、2.0)に等しくなるが、高い画像濃度Cin%の基準パッチほど、Vpatchの中で下地部からの反射成分が少ないため、実際には、高い画像濃度Cin%の基準パッチは、下地部の変化によるVpatchの低下が小さいにもかかわらず、下地部と同じゲインで増幅すると、ゲイン増幅が過剰になり、調整後の出力が図12のEに示すように初期値よりも大きくなってしまう。
【0036】
また、前述した誤差要因(2)である下地部の反射率の感光体ドラム間における固体差や傷等による経時的変化に起因して、拡散反射光を受光する受光素子の出力にも、同様の誤差が生じるが、この拡散反射光による受光素子の出力Vclean_Sは、図12のBに示すようにもともと0に近いため、下地部(Cin0%)の反射率低下による変化は、Cinの全域に渡ってほとんどないので、下地部の拡散反射光による出力が一定になるようにゲインを調整しても、ゲインの変化はない。
【0037】
ここで、下地部の鏡面反射光による出力Vclean_Pを所定の値に保つようなゲイン調整を、拡散反射光の出力Vpatch_S(図12中のB)に対しても同様に適用すると、図12のFに示すように、ゲインが過剰になり、拡散反射光の出力が高いCin%の基準パッチ程、拡散反射光の出力Vpatch_S自身は初期値よりも大きくなってしまう。
【0038】
しかし、この拡散反射光の出力Vpatch_Sの変化は、濃度検出手段によって、2つの受光素子の出力の差分であるRADC=(Vpatch_P−Vpatch_S)/(Vclean_P−Vclean_S)を求める際に、前述のVpatch_Pの変化を打ち消すように働き、RADCの分子である両者の差分Vpatch(=Vpatch_P−Vpatch_S)全体の変化は、図12のGに示すように小さくなり、RADCの誤差も少なくなる。
【0039】
その結果、基準パッチ等の被検出物が存在する感光体ドラムからの反射光が変動した場合でも、当該感光体ドラムからの反射光の変動を補正して、基準パッチ等の被検出物を精度良く検出することが可能となる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0041】
実施の形態1
図2はこの発明の一実施の形態に係る画像濃度制御装置を適用した多重転写方式のデジタルカラー複写装置を示すものである。
【0042】
図2において、1はデジタルカラー複写装置の本体を示すものであり、このデジタルカラー複写装置本体1内の上端部には、原稿2の画像を読み取るスキャナー部3が配置されている。このスキャナー部3は、プラテンガラス4上に載置された原稿2をプラテンカバー5によって押圧した状態で、このプラテンガラス4上に載置された原稿2の画像を光源6によって照明するとともに、原稿2の反射光像を第1、第2の走査ミラー7、8及び結像レンズ9を介してCCDセンサー10に走査露光して、このCCDセンサー10によって原稿2の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るようになっている。
【0043】
上記スキャナー部3によって読み取られた原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データとして画像処理装置12(Image Processing System)に送られ、この画像処理装置12では、原稿2の反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。
【0044】
そして、上記の如く画像処理装置12で所定の画像処理が施された画像データは、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)(各8bit)の3色の原稿色材階調データに変換されてROS15(Raster Output Scanner)に送られ、このROS15では、原稿色材階調データに応じてレーザー光による画像露光が行われる。
【0045】
上記ROS15は、図2に示すように、半導体レーザー16を原稿色材階調データに応じて変調して、この半導体レーザー16からレーザー光LBを階調データに応じて出射する。この半導体レーザー16から出射されたレーザー光LBは、回転多面鏡17によって偏向走査され、反射ミラー18を介して感光体ドラム20上に走査露光される。
【0046】
上記ROS15によってレーザー光LBが走査露光される感光体ドラム20は、図示しない駆動手段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動されるようになっている。この感光体ドラム20の表面は、予め帯電用のスコロトロン21によって所定の電位に帯電された後、原稿色材階調データに応じてレーザー光LBが走査露光されることによって静電潜像が形成される。上記感光体ドラム20上に形成された静電潜像は、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色の現像器22K、22Y、22M、22Cを備えたロータリー方式の現像装置22によって順次現像され、所定の色のトナー像となる。
【0047】
上記感光体ドラム20上に形成されたトナー像は、当該感光体ドラム20に隣接して配置された転写ドラム23上に保持された転写用紙等からなる転写材24上に、転写コロトロン25の帯電によって順次転写される。上記転写材24は、図2に示すように、複写装置本体1内の下部に収納された複数の給紙カセット28、29、30の何れかから給紙ロール31によって給紙されるか、又は複写装置本体1外の側面に配置された手差しトレイ38からも給紙可能となっており、給紙された転写材24は、搬送ローラ32及びレジストローラ33によって転写ドラム23の表面に所定のタイミングでそれぞれ搬送される。そして、上記転写材24は、静電吸着用の帯電器も兼ねる転写コロトロン25の帯電によって転写ドラム23の表面に静電的に吸着された状態で、当該転写ドラム23の表面に保持される。なお、上記手差しトレイ38からは、ハガキ等の定形外の転写用紙以外にオーバーヘッドプロジェクター用の透明なOHPシート等も給紙可能であり、OHPシート等にも画像を形成することができるようになっている。また、上記手差しトレイ38からは、片面に画像が形成された転写材24を裏返しにして給紙することにより、両面コピーが可能となっている。
【0048】
また、上記感光体ドラム20上から所定の色数のトナー像が転写された転写材24は、剥離用のコロトロン34の除電によって転写ドラム23の表面から剥離された後、定着装置35へ搬送され、この定着装置35によって熱及び圧力によってトナー像が転写材24上に定着され、排紙トレイ36上に排出されてカラー画像の形成工程が終了する。
【0049】
なお、図2中、37は転写ドラム23の除電を行うための除電コロトロン対を示している。
【0050】
図3は上記多重転写方式のデジタルカラー複写装置の画像形成部を示す構成図である。
【0051】
図3において、20は上記感光体ドラムであり、この感光体ドラム20の表面に接触又は微小な間隙を介して対向するように転写材担持体としての転写ドラム23が配設されている。上記転写ドラム23は、図示しない駆動機構によって感光体ドラム20の周速と同一の速度で回転駆動されるようになっている。この転写ドラム23は、図4に示すように、軸方向の両端部に配置される一対の円環状部材としてのリング部材40、40と、これらのリング部材40、40を互いに連結する連結部材としてのタイバープレート41とを有するドラム状の枠体を備え、上記タイバープレート41にポリエチレンテレフタレートやポリフッ化ビニリデン等の誘電体フィルムからなる転写フィルム42の円周方向の先端縁部42aを固定するとともに、両側端部をリング部材40、40の外周面に沿わせて枠体に巻き付け、転写フィルム42の円周方向の後端縁部42bを、タイバープレート41に固定して中空円筒状に形成されている。
【0052】
上記転写ドラム23には、上述したように、複数の給紙カセット28、29、30の何れかから転写材24が供給され、この転写材24は、転写ドラム23の裏面側から吸着用の帯電器を兼ねる転写コロトロン25によって帯電を受け、転写ドラム23の転写フィルム42上に静電的に吸着される。この転写ドラム23上に吸着された転写材24には、感光体ドラム20上に順次形成される黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナー像が、転写コロトロン25の帯電によって転写される。
【0053】
そして、上記感光体ドラム20から所定の色数のトナー像が転写された転写材24は、剥離コロトロン34によって除電されるとともに、剥離装置44によって転写ドラム23の表面から剥離された後、搬送ガイド45を介して定着装置35に搬送されて、この定着装置35の定着ローラ35a及び圧力ローラ35bによってトナー像が熱及び圧力により転写材24上に定着され、フューザ出口ロール46a及び出口ロール46bによって装置外部の排紙トレイ36上に排出される。
【0054】
なお、図3中、47は感光体ドラム20の表面電位を測定する電位センサー、48は感光体ドラム20の表面に残留したトナーや紙粉等を除去するクリーナー、49は転写ドラム23の表面に付着したトナーや紙粉等を除去するクリーナーを、それぞれ示すものである。
【0055】
図5は上記の如く構成されるカラー複写装置の制御回路を示すブロック図である。
【0056】
図5において、3は前記スキャナー部を示すものであり、このスキャナー部3は、原稿2の画像を読み取るCCDセンサー10と、このCCDセンサー10からの出力を増幅する増幅器50と、この増幅器50で増幅されたCCDセンサー10の出力をデジタル信号に変換するA/D変換器51と、このA/D変換器51でデジタル信号に変換されたCCDセンサー10の出力に対して、所定の濃度変換処理を施す濃度変換部52とから構成されている。
【0057】
また、12は前記画像処理部を示すものであり、この画像処理部12は、スキャナー部3から出力される濃度変換処理された画像データに対して、所定の色変換処理を施す色変換部53と、この色変換部53で所定の色変換処理された画像データに対して第1ガンマ補正を施す第1ガンマ補正部54と、この第1ガンマ補正部54によって第1ガンマ補正が施された画像データを、アナログデータに変換するD/A変換器55と、画像濃度を調整する際に画像濃度制御用の基準トナー像(以下、「基準パッチ」という。)信号を発生するパッチ信号発生手段56と、前記D/A変換器55でアナログデータに変換された画像データとパッチ信号発生手段56の出力とを選択する第2セレクタ57と、この第2セレクタ57によって選択されたアナログデータに変換された画像データあるいはパッチ信号と三角波発生器58で発生された三角波とを比較するコンパレータ59とを備えている。
【0058】
さらに、ROS光学部60は、画像処理部12のコンパレータ59から出力されるアナログ画像データ等と三角波との比較出力に基づいて、図6に示すように、ROS15の半導体レーザー16をON/OFF駆動するレーザードライバ61と、このレーザードライバ61に対して半導体レーザー16のレーザー光量を制御する信号を出力するレーザー光量制御部62とを備えている。
【0059】
また更に、画像形成部63は、電位計47や後述する光センサー、湿度計等の検出信号に基づいて、感光体ドラム20上に形成される画像の濃度を調整する制御手段としてのコントローラ64と、このコントローラ64からの信号に基づいて、帯電用スコロトロン21の帯電電位を制御する帯電器制御部65と、このコントローラ64からの信号に基づいて、各色の現像器22K、22Y、22M、22Cの現像バイアスを制御する現像バイアス制御部66と、このコントローラ64からの信号に基づいて、各色の現像器にトナーを供給するトナー供給装置67とを備えている。
【0060】
ところで、この実施の形態では、前記像担持体上に形成された濃度測定用の基準トナー像に光を照射する1つの発光素子と、
前記像担持体及び基準トナー像から反射する異なった種類の反射光をそれぞれ受光する2つの受光素子と、
前記2つの受光素子の出力の差分に基づいて、像担持体上に形成された基準トナー像の濃度を検出する濃度検出手段と、
前記2つの受光素子の出力を所望のゲインで増幅する可変増幅手段と、
前記2つの受光素子のうち、一方の受光素子の像担持体からの反射光出力に応じて、両方の受光素子の出力を増幅する際のゲインを決定するゲイン調整手段とを備えるように構成されている。
【0061】
すなわち、この実施の形態では、図3に示すように、感光体ドラム20の現像位置と転写位置との間に、当該感光体ドラム20上に形成された基準パッチの濃度を測定する光センサー70が配設されている。この光センサー70は、図7に示すように、感光体ドラム20上に形成された基準パッチ71に光を照射する発光ダイオード(LED)等からなる1つの発光素子72と、感光体ドラム20及び基準パッチ71から反射する異なった種類の反射光をそれぞれ受光するフォトトランジスタ等からなる2つの受光素子73、74から構成されている。第1の受光素子73は、発光素子72から照射される光が、感光体ドラム20及び基準パッチ71で鏡面反射された光が入射する位置に配置されている。また、第2の受光素子74は、発光素子72から照射される光が、感光体ドラム20及び基準パッチ71で拡散反射された光が入射する位置に配置されている。これらの発光素子及び受光素子は、例えば、合成樹脂製のハウジング75内に所定の位置に位置決めされた状態で取り付けられ、光センサー70を構成している。
【0062】
上記第1及び第2の受光素子73、74の出力は、図1に示すように、それぞれ増幅率(ゲイン)が可変である可変増幅器76、77に入力されており、これらの可変増幅器76、77によって所定のゲインで増幅されるようになっている。上記可変増幅器76、77でそれぞれ増幅された第1及び第2の受光素子73、74の出力は、A/D変換器78、79によってデジタル信号に変換された後、前述したコントローラ64を構成するCPUに入力される。また、このコントローラ64は、上記2つの受光素子73、74のうち、一方の受光素子73の感光体ドラム20からの反射光出力に応じて、両方の受光素子73、74の出力を増幅する際のゲインを決定するゲイン調整手段を兼ねており、当該コントローラ64は、決定されたゲインに応じて、ゲイン調整器80を介して2つの受光素子に接続された可変増幅器76、77のゲインを調整するように構成されている。また、上記コントローラ64は、第1及び第2の受光素子73、74の出力の差分に基づいて、感光体ドラム20上に形成された基準パッチの濃度を検出する濃度検出手段をも兼ねている。
【0063】
以上の構成において、この実施の形態に係る画像濃度制御装置が適用されたデジタルカラー複写装置では、次のようにして、基準パッチが形成される像担持体からの反射光が変動した場合でも、当該像担持体からの反射光の変動を補正して、基準パッチの濃度を精度良く検出することが可能となっている。
【0064】
すなわち、この実施の形態に係る画像濃度制御装置が適用されたデジタルカラー複写装置では、図8に示すように、装置の電源がONされた直後や、装置の電源がONされてから所定時間(例えば、30分)が経過する度に、コントローラが作像条件設定モードを実行する。コントローラ64は、まず、自動濃度制御(ADC)を行う基準パッチ71が形成される位置において、下地部である感光体ドラム20からの鏡面及び拡散の反射光を光センサー70によって測定する(ステップ101)。このときの光センサー70の出力のうち、下地部である感光体ドラム20からの鏡面反射光(P波)を測定する第1の受光素子73からの出力が、Vclean_Pであり、下地部である感光体ドラム20からの拡散反射光を測定する第2の受光素子74からの出力が、Vclean_Sである。
【0065】
次に、コントローラ64は、下地部である感光体ドラム20からの鏡面反射光を測定する第1の受光素子73からの出力Vclean_Pが、下限値Vclean_P_min以上であって、しかも上限値Vclean_P_max以下であるか否かを判別し(ステップ102)、感光体ドラム20からの鏡面反射光を測定する第1の受光素子73からの出力Vclean_Pが、下限値Vclean_P_min以上であって、しかも上限値Vclean_P_max以下である場合には、図1に示すように、そのときの第1の受光素子73に接続された可変増幅器76のゲイン値AGCS_Pを、拡散/鏡面両者共通のゲインとする(ステップ103)。そのため、上記コントローラ64は、下地部である感光体ドラム20からの鏡面反射光を測定する第1の受光素子73からの出力Vclean_Pが、下限値Vclean_P_min以上であって、しかも上限値Vclean_P_max以下であると判断した場合には、そのときの第1の受光素子73に接続された可変増幅器76のゲイン値AGCS_Pを、拡散/鏡面両者共通のゲインとするため、図1に示すように、ゲイン調整器80を介して第1及び第2の受光素子73、74に接続された可変増幅器76、77に、それぞれゲイン値AGCS_Pを出力する。
【0066】
また、上記コントローラ64は、下地部である感光体ドラム20からの鏡面反射光を測定する第1の受光素子73からの出力Vclean_Pが、下限値Vclean_P_min未満である場合には、ADCのゲイン値AGCS_Pを、所定値AGC_STEP_Pだけ増加させ(ステップ104)、このときのAGCS_P+AGC_STEP_Pを、拡散/鏡面両者共通のゲインとする(ステップ103)。
【0067】
一方、上記コントローラ64は、下地部である感光体ドラム20からの鏡面反射光を測定する第1の受光素子73からの出力Vclean_Pが、上限値Vclean_P_maxを越えている場合には、ADCのゲイン値AGCS_Pを、所定値AGC_STEP_Pだけ減少させ(ステップ105)、このときのAGCS_P−AGC_STEP_Pを、拡散/鏡面両者共通のゲインとする(ステップ103)。
【0068】
その後、コントローラ64は、上記の如くして決定されたゲイン値を、拡散/鏡面の両受光素子73、74に接続された可変増幅器76、77の共通のゲイン値として、再度、下地部である感光体ドラム20からの鏡面及び拡散の反射光を光センサー70によって測定する(ステップ106)。そして、このときの第1の受光素子73からの出力Vclean_Pが、正常下限値Vclean_P_Llimit以上であって、しかも正常上限値Vclean_P_Hlimit以下であり、且つ、第2の受光素子74からの出力Vclean_Sが、正常下限値Vclean_S_Llimit以上であって、しかも正常上限値Vclean_S_Hlimit以下であるか否かを判別する(ステップ107)。その結果、コントローラ64は、第1の受光素子73からの出力Vclean_P及び第2の受光素子74からの出力Vclean_Sが、正常範囲内であると判別すると、ADC非現像部出力の判定結果であるVclean_jdの値を1として(ステップ108)、当該下地部である感光体ドラム20からの鏡面及び拡散反射光の測定動作を終了する。
【0069】
一方、コントローラ64は、第1の受光素子73からの出力Vclean_P及び第2の受光素子74からの出力Vclean_Sが、正常範囲内でないと判別すると、ADC非現像部出力の判定結果であるVclean_jdの値を0として(ステップ109)、ADCFAILカウンターのカウント値ADC_FAILに1を加算して、当該下地部である感光体ドラム20からの鏡面及び拡散反射光の測定動作を終了する。なお、コントローラ64は、第1の受光素子73からの出力Vclean_P及び第2の受光素子74からの出力Vclean_Sが、正常範囲内でないと判別すると、光センサー70等の故障と判断して、その旨のメッセージを図示しないコントロールパネルに表示し、サービスエンジニアによる補修等を要請する。
【0070】
次に、コントローラ64は、上述した下地部である感光体ドラム20からの鏡面及び拡散反射光の測定動作を終了すると、次のような作像条件設定モードを継続する。つまり、コントローラ64は、図9に示すように、感光体ドラム20の表面を一様に帯電する帯電スコロトロン21のグリッド電極に、帯電器制御部65を介して、グリッド電圧VG1、VG2をそれぞれ印加し、そのときの感光体ドラム20の帯電電位である暗電位VH1、VH2を、電位計47によってそれぞれ測定する(ステップ201)。そして、コントローラ64は、感光体ドラム20の目標とする暗電位VHSを得るための帯電スコロトロン21のグリッド電圧VGSを、次式に基づいて計算する(ステップ202)。
VGS=(VG2−VG1)×(VHS−VH1)/(VH2−VH1)+VG1
【0071】
その後、コントローラ64は、上記の如く決定されたグリッド電圧VGSが印加された帯電スコロトロン21によって帯電された感光体ドラム20の表面に、レーザー光量制御部62を介してROS光学部60でレーザー光量LD1、LD2で作成した基準パッチ71の露光部電位VL1、VL2を、電位計47によってそれぞれ測定する(ステップ203)。次に、コントローラ64は、感光体ドラム20の目標とする露光部電位VLSを得るレーザー光量LDSを、次式に基づいて計算する(ステップ204)。
LDS=LD2−(LD2−LD1)×(VLS−VL1)/(VL2−VL1)
【0072】
さらに、コントローラ64は、感光体ドラム20の暗電位であるVHSと現像バイアスVBとの電位差であるクリーニング電位差VCから現像装置22の現像バイアス電位VBを、次式で計算する(ステップ205)。
VB=VHS+VC
【0073】
そして、コントローラ64は、上記の如く求められたVGS、LDS、VBの各値で、感光体ドラム20上の所定位置に基準パッチ71の現像像を作成し(ステップ206〜207)、この基準パッチ71の現像像の濃度を光センサー70で測定し、当該基準パッチ71の現像像の濃度が所定の値となるように、トナー供給装置67によってトナーの補給量を制御する(ステップ208)。
【0074】
この基準パッチの作成及び濃度測定動作は、図10に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色ごとに実施される。すなわち、コントローラ64は、帯電スコロトロン21の各色のグリッド電圧値VG(Y)、VG(M)、VG(C)、VG(K)、及び各色の現像バイアス値BIAS(Y)、BIAS(M)、BIAS(C)、BIAS(K)と、コピー中のレーザー光量LDにより、Kのとき所定濃度Cin=ADC_CIN_Kで、Y、M、CのときCin=ADC_CIN_Color(例えば、KはCin=60%、ColorはCin=80%)のADC基準パッチ71を作成する(ステップ301)。次に、コントローラ64は、上記の如く感光体ドラム20上の所定位置に作成された基準パッチ71の濃度ADC_Vpatch_P及びADC_Vpatch_Sを、光センサー70によって測定する(ステップ202)。その際、上記光センサー70の第1及び第2の受光素子73、74に接続された可変増幅器76、77には、図1に示すように、前述したようにして決定された共通のゲイン値が適用される。
【0075】
次に、コントローラ64は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のADC基準パッチ71の拡散及び鏡面の測定値ADC_Vpatch_S(Y)(M)(C)(K)、及びADC_Vpatch_P(Y)(M)(C)(K)に基づいて、基準パッチ71における鏡面反射光と拡散反射光との差分ΔVpatch=ADC_Vpatch_P−ADC_Vpatch_Sと、下地部である感光体ドラムにおける拡散反射光と鏡面反射光との差分ΔVclean=ADC_Vclean_P−ADC_Vclean_Sを演算する(ステップ203)。
【0076】
次に、コントローラ64は、基準パッチ71における鏡面反射光と拡散反射光との差分ΔVpatchと、下地部である感光体ドラム20における鏡面反射光と拡散反射光との差分ΔVcleanに基づいて、両者の比ΔVpatch/ΔVcleanであるRadc_patchを、次の式に基づいて演算する(ステップ304)。
Figure 0003740850
ただし、Radc_patchが1023を越える場合には、Radc_patchの値を1023とする。
ここで、両者の比ΔVpatch/ΔVcleanであるRadc_patchを、上式に基づいて演算しているのは、四捨五入を施すためである。
【0077】
さらに、コントローラ64は、各色のトナーの補給量DISP_adcを、次の式に基づいて演算する(ステップ305)。
Figure 0003740850
ここで、Radc_SET_adjは、各色の修正ADCパッチ目標濃度、Kadc_posi/negaは、ADC補給量算出係数であり、(Radc_patch−Radc_SET_adj)の正負によってposiとnegaの値がある。また、Vclean_jdは、非現像部出力の判定結果であり、ADC_Vcleanが正常範囲にない場合は0になり、見掛け上ADC機能をOFFにするものである。
【0078】
次に、コントローラ64は、上記の如く求めた各色のトナーの補給量DISP_adcが、ADC補給量下限値MIN_adc(Y)(M)(C)(K)以上であって、しかもADC補給量上限値MAX_adc(Y)(M)(C)(K)以下であるか否かを判別し(ステップ306)、各色のトナーの補給量DISP_adcが、ADC補給量下限値MIN_adc(Y)(M)(C)(K)以上であって、しかもADC補給量上限値MAX_adc(Y)(M)(C)(K)以下である場合には、各色のトナー補給量DISP_adcのデータを、現像装置のトナ−ディスペンスアルゴリズムへ転送し(ステップ307)、当該制御動作を終了する。
【0079】
また、コントローラ64は、各色のトナーの補給量DISP_adcが、ADC補給量下限値MIN_adc(Y)(M)(C)(K)未満である場合は、ADC補給量下限値MIN_adc(Y)(M)(C)(K)を、各色のトナーの補給量DISP_adcとし(ステップ308)、各色のトナーの補給量DISP_adcが、ADC補給量上限値MAX_adc(Y)(M)(C)(K)を越えている場合は、ADC補給量上限値MAX_adc(Y)(M)(C)(K)を、各色のトナーの補給量DISP_adcとして(ステップ309)、各色のトナー補給量DISP_adcのデータを、現像装置のトナ−ディスペンスアルゴリズムへ転送し(ステップ307)、当該制御動作を終了する。
【0080】
次に、カラー複写装置は、上記のような制御動作を終えた後、コントローラ64が、ユーザーによってコピーボタンが押され、コピージョブがスタートしたか否かを判別し(ステップ401)、コントローラ64は、コピージョブがスタートしたと判別した場合には、累積コピー枚数をカウントするコピー枚数CNTをカウントアップする(ステップ402)。そして、コントローラ64は、コピー枚数CNTが所定値Nに達したか否かを判別し(ステップ403)、コピー枚数CNTが所定値Nに達していない場合には、全てのジョブが終了したか否かを判別して、ステップ404に戻る。
【0081】
一方、コントローラ64は、コピー枚数CNTが所定値Nに達したと判別した場合には、例えば、KはCinが20%と60%、Y、M、CはCinが20%と80%であって、60%と80%のパッチは前述のトナーデイスペンス制御に使用し、20%のパッチは記述していない他のハイライト制御に使用する、というように複数の濃度の基準パッチを作成し、画像濃度を補正する動作を実施する(ステップ405)。その後、コピー枚数CNTを0にリセットし(ステップ406)、通常のフロ−に戻る(ステップ404)。
【0082】
上記基準パッチの作成及び画像濃度の補正動作は、前述した図10に示すフローチャートに従って行われる。
【0083】
このように、上記実施の形態に係る画像濃度制御装置が適用されたデジタルカラー複写装置では、ゲイン調整手段を兼ねるコントローラ64によって、図12に示すように、2つの受光素子73、74のうち、鏡面反射光(p波)を受光する第1の受光素子73の出力Vclean_Pが、所定値(例えば、2.0)となるように、ゲイン調整器80を介して可変増幅器76のゲインを調整し、そのゲインを調整した結果を、ゲイン調整器80を介して他方の可変増幅器77にも適用して、感光体ドラム20からの拡散反射出力Vclean_Sと、基準パッチ71からの鏡面反射出力Vpatch_P及び拡散反射出力Vpatch_Sに共通にかけることで、前述の誤差要因(2)である下地部の反射率の感光体ドラム20間における固体差または傷等による経時的変化に起因する、RADCの変化を次のように減少させることができる。
【0084】
いま、下地部であるCinが0%の感光体ドラム20からの鏡面反射光のVclean_Pが、感光体ドラム20間の固体差や傷等による経時的な変化によって、図12のDに示すように、約1.6程度まで低下した場合には、感光体ドラム20からの鏡面反射光のVclean_Pが、所定の値(図示例では、2.0)となるように、コントローラ64によって、鏡面反射光を受光する第1の受光素子73の出力を増幅する可変増幅器76のゲインを調整する。
【0085】
すると、下地部であるCinが0%の感光体ドラム20からの鏡面反射光のVclean_Pは、所定の値(図示例では、2.0)に等しくなるが、高い画像濃度Cin%の基準パッチほど、RADC=(Vpatch_P−Vpatch_S)/(Vclean_P−Vclean_S)の分子Vpatchの中で、下地部からの反射成分が少ないため、実際には、高い画像濃度Cin%の基準パッチ71は、下地部の変化によるVpatchの低下が小さいにもかかわらず、下地部と同じゲインで増幅すると、ゲイン増幅が過剰になり、調整後の出力が図12のEに示すように初期値よりも大きくなってしまう。
【0086】
また、前述した誤差要因(2)である下地部の反射率の感光体ドラム間における固体差や傷等による経時的変化に起因して、拡散反射光を受光する受光素子の出力にも、図12のBに示すように同様の誤差が発生するが、この拡散反射光による受光素子77の出力Vclean_Sは、もともと0に近いため、下地部(Cin0%)の反射率低下による変化は、Cinの全域に渡ってほとんどないので、下地部の拡散反射による出力が一定になるようにゲインを調整しても、ゲインの変化はない。
【0087】
ここで、下地部の鏡面反射光による出力Vclean_Pを所定の値に保つようなゲイン調整を、拡散反射光の出力Vclean_S(図12中のB)に対しても同様に適応すると、図12のFに示すように、ゲインが過剰になり、拡散反射光の出力が高い高Cin%の基準パッチ程、拡散反射光の出力Vpatch_S自身は初期値よりも大きくなってしまう。
【0088】
しかし、この拡散反射光の出力Vpatch_Sの変化は、RADC=(Vpatch_P−Vpatch_S)/(Vclean_P−Vclean_S)を求める際に、前述のVpatch Pの変化を打ち消すように働き、RADCの分子である両者の差分Vpatch(=Vpatch_P−Vpatch_S)全体の変化は、図12のGに示すように小さくなり、RADCの誤差も少なくなる。
【0089】
その結果、基準パッチ71が形成された感光体ドラム20からの反射光が変動した場合でも、当該感光体ドラム20からの反射光の変動を補正して、基準パッチ71を精度良く検出することが可能となる。したがって、上記基準パッチ71の濃度の測定結果に応じて、コントローラ64によって画像形成条件を制御することにより、感光体ドラム20上に形成されるシアン、マゼンタ、イエロー、黒の各色のトナー像の濃度に精度良く制御することができ、高画質のカラー画像を形成することが可能となる。
【0090】
なお、上記の実施の形態では、第1の受光素子73の出力に基づいて、第1の受光素子73及び第2の受光素子74の出力の双方を増幅する際のゲインとして、同じ値を適用する場合について説明したが、ゲイン調整器を可変増幅器毎に設けて、第1の受光素子73と第2の受光素子74の出力を増幅する際のゲインを互いに異ならせるように構成しても良い。
【0091】
即ち、この発明は、2つの受光素子のうち、一方の受光素子の像担持体からの反射光出力に応じて、両方の受光素子の出力を増幅する際のゲインを決定することを特徴とするものであり、この一方の受光素子の像担持体からの反射光出力に応じて決定されたゲインが、2つの受光素子とも等しい値である必要はない。
【0092】
このように、第1の受光素子73と第2の受光素子74の出力を増幅する際のゲインを互いに異ならせるように構成した場合には、例えば、図12に示すように、中間濃度等における基準パッチの測定精度を向上させることも可能となる。
【0093】
実施の形態2
図13はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2では、2つの受光素子の出力の差分に基づいて、像担持体上に形成された基準トナー像の濃度を検出する際に、2つの受光素子の出力をそれぞれ可変増幅器によって増幅した後に、濃度検出手段としてのCPU等で2つの受光素子の出力の差分を演算するのではなく、2つの受光素子の出力の差分を演算した後に、これらの2つの受光素子のうち、一方の受光素子の基材からの反射光出力に応じて、両方の受光素子の出力を増幅する際のゲインを決定するように構成されている。
【0094】
すなわち、この実施の形態2に係る画像濃度制御装置では、図13に示すように、第1及び第2の受光素子73、74の出力の差分を、差分演算器90によって求めた後に、これら第1及び第2の受光素子73、74の出力の差分を、可変増幅器91によって増幅し、この可変増幅器91によって増幅された第1及び第2の受光素子73、74の出力の差分を、A/D変換器92によってデジタルデータに変換して、CPUからなるコントローラ64に入力するように構成されている。そして、上記コントローラ64は、第1及び第2の受光素子73、74の出力の差分データに基づいて、可変増幅器91のゲインを調整するが、当該可変増幅器91のゲインを調整する動作は、下地部であるCin=0%の感光体ドラム20からの鏡面反射光を検出する第1の受光素子73の出力に基づいて行われるが、下地部であるCin=0%の感光体ドラム20からの拡散反射光は、図12から分かるようにゼロであるため、第1及び第2の受光素子73、74の出力の差分に基づいて、両方の受光素子73、74の出力を増幅する際のゲインを決定しても、結果的には、2つの受光素子73、74のうち、鏡面反射光を検出する第1の受光素子73の出力に応じて、両方の受光素子73、74の出力を増幅する際のゲインを決定したのと同じことになる。
【0095】
このように、第1及び第2の受光素子73、74の出力の差分を、差分演算器90によって求めた後に、これら第1及び第2の受光素子73、74の出力の差分を、可変増幅器91によって増幅するように構成した場合には、可変増幅器91及びA/D変換器92を共通化することができ、その分だけ回路の構成を簡略化することができる。
【0096】
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
【0097】
実施の形態3
図14はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態3では、基準トナー像の濃度を感光体ドラム上で測定するのではなく、当該感光体ドラム上に形成された基準トナー像を、中間転写体上に一次転写し、この中間転写体上で基準トナー像の濃度を測定するように構成されている。
【0098】
この発明の実施の形態3に係る画像濃度制御装置が適用されたデジタルカラー複写装置は、図14に示すように、感光体ドラム20の下方に、当該感光体ドラム20上に形成されたトナー像を転写する無端ベルト状の中間転写体としての中間転写体ベルト23を備えている。そして、上記感光体ドラム20上に順次形成される所定の色のトナー像は、当該感光体ドラム20の下方に配置された中間転写体ベルト23上に、1次転写ロール24の接触帯電によって順次多重に1次転写されるように構成されている。この中間転写体ベルト23上に転写された複数色のトナー像は、2次転写位置において、2次転写ロール25の接触帯電によって転写用紙等からなる転写材26上に一括して2次転写される。上記転写材26は、図14に示すように、複写装置本体1内の下部に収納された複数の給紙カセット28、29、30の何れかから給紙ロール31によって給紙されるか、又は複写装置本体1外の側面に配置された手差しトレイ38からも給紙可能となっており、給紙された転写材26は、搬送ローラ32及びレジストローラ33によって、中間転写体ベルト23の2次転写位置に所定のタイミングでそれぞれ搬送される。そして、上記転写材26には、2次転写ロール25の接触帯電によって中間転写体ベルト23上から所定の色数のトナー像が一括して転写される。なお、上記手差しトレイ38からは、ハガキ等の定形外の転写用紙以外にオーバーヘッドプロジェクター用の透明なOHPシート等も給紙可能であり、OHPシート等にも画像を形成することができるようになっている。これらの特殊な転写材26も、給紙カセットから供給するように構成しても勿論よい。また、上記手差しトレイ38からは、片面に画像が形成された転写材26を裏返して給紙することにより、両面コピーも可能となっている。
【0099】
また、上記中間転写体ベルト23上から所定の色数のトナー像が転写された転写材26は、搬送ベルト34によって吸着された状態で定着装置35へと搬送され、この定着装置35によって熱及び圧力によってトナー像が転写材26上に定着され、排出トレイ36上に排出されてカラー画像の形成工程が終了する。
【0100】
なお、図14中、37は中間転写体ベルト23の清掃を行うための中間転写体ベルト用クリーナーを、39は2次転写ロール25の清掃を行うための2次転写ロール用クリーナーを、41は感光体ドラム20の表面電位を検知する表面電位センサーを、それぞれ示している。
【0101】
さらに、トナー像の転写工程が終了した感光体ドラム20の表面は、プリクリーニングコロトロン42によって除電された後、ブラシやブレードを備えたクリーナー43によって残留トナーや紙粉等が除去され、次の画像形成工程に備えるようになっている。
【0102】
図15は上記多重転写方式のデジタルカラー複写装置の画像形成部を示す構成図である。
【0103】
図15において、20は上記感光体ドラムであり、この感光体ドラム20は、図示しない駆動手段によって矢印の方向に所定の回転速度で駆動されるが、当該感光体ドラム20の回転変動を防止して画質を向上させるため、その回転軸には図示しないフライホイールが取り付けられている。また、上記感光体ドラム20の表面には、無端ベルト状の中間転写体としての中間転写体ベルト23が、1次転写ロール24によって圧接されるように配置されている。
【0104】
この中間転写体ベルト23は、図15に示すように、感光体ドラム20よりも上流側に配設されるドライブロール45と、感光体ドラム20と当該中間転写体ベルト23を介して対向する1次転写ロール24と、感光体ドラム20の下流側に配設されるテンションロール46と、2次転写ロール25と当該中間転写体ベルト23を介して圧接されるバックアップロール47と、2次転写位置の近傍において当該中間転写体ベルト23を略平坦に保持するためのアイドラーロール48とによって、感光体ドラム20の周速と同一の移動速度で循環移動可能に支持されている。この中間転写体ベルト23は、ポリイミド等の合成樹脂に必要に応じて導電化剤を添加して抵抗値に調整したフィルム状の部材によって、無端ベルト状に形成されており、所定の張力でドライブロール45やテンションロール46等に掛け回されている。なお、上記中間転写体ベルト23の周長は、例えば、感光体ドラム20の周長の整数倍に設定されている。
【0105】
上記中間転写体ベルト23には、上述したように、2次転写位置において複数の給紙カセット28、29、30の何れかから転写材26が供給され、この転写材26は、中間転写体ベルト23の表面側から2次転写用の転写ロール25によって接触帯電を受け、所定の色数のトナー像が一括して転写される。
【0106】
そして、上記中間転写体ベルト23から所定の色数のトナー像が転写された転写材26は、搬送ベルト34によって定着装置35へと搬送されて、この定着装置35の定着ローラ35a及び圧力ローラ35bによってトナー像が熱及び圧力により転写材26上に定着され、フューザ出口ロール49によって装置外部の排出トレイ36上に排出される。
【0107】
ところで、上記の如く構成されるデジタルカラー複写装置では、中間転写体ベルト23上に転写される基準トナー像の濃度を測定する光センサー70が、当該中間転写体ベルト23を回転自在に支持するロールのうち、感光体ドラム20の転写位置の下流側に配設されるテンションロール46の表面と対向するように配置されている。
【0108】
この光センサー70は、図16に示すように、中間転写体ベルト23上に転写された基準パッチ71に光を照射する発光ダイオード(LED)等からなる1つの発光素子72と、中間転写体ベルト23及び基準パッチ71から反射する異なった種類の反射光をそれぞれ受光するフォトトランジスタ等からなる2つの受光素子73、74から構成されている。第1の受光素子73は、発光素子72から照射される光が、中間転写体ベルト23及び基準パッチ71で鏡面反射された光が入射する位置に配置されている。また、第2の受光素子74は、発光素子72から照射される光が、中間転写体ベルト23及び基準パッチ71で拡散反射された光が入射する位置に配置されている。これらの発光素子72及び受光素子73、74は、例えば、合成樹脂製のハウジング75内に所定の位置に位置決めされた状態で取り付けられ、光センサー70を構成している。
【0109】
この実施の形態3では、基準パッチ71が形成される基材として、感光体ドラムではなく、ポリイミド等の合成樹脂に必要に応じて導電化剤を添加して抵抗値に調整したフィルム状の部材によって、無端ベルト状に形成された中間転写体ベルト23が用いられている。
【0110】
そして、上記中間転写体ベルト23上に転写される基準パッチ71の濃度を、光センサー70によって測定するように構成されている。そのため、基準パッチ71が形成される感光体ドラムと中間転写体ベルト23とでは、その材質や形状等の違いによって、鏡面反射光及び拡散反射光の強度等が若干異なるが、基本的には、トナーのない感光体ドラムと中間転写体ベルト23の表面から反射され、受光素子73、74で検出される光は、鏡面反射光が最大であり、拡散反射光がゼロであり、同じである。したがって、受光素子73、74の出力に対して、前記実施の形態1と同様の処理を施すことによって、中間転写体ベルト23の固体差や傷等の発生によって、中間転写体ベルト23からの反射光が変動した場合でも、当該中間転写体ベルト23からの反射光の変動を補正して、基準パッチ71の濃度を精度良く検出することが可能であり、画像濃度の制御を精度良く行うことができる。
【0111】
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
【0112】
実施の形態4
図17はこの発明の実施の形態4を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態4では、2つの受光素子が前記実施の形態1と異なるように構成されている。
【0113】
すなわち、この実施の形態4では、図17に示すように、光センサー70が、LEDからなる発光素子111と、中央検出器112と周辺検出器113からなる検出器114とで構成されている。上記中央検出器112と周辺検出器113は、基準パッチ71と下地部である感光体ドラム20とから反射した光を受光する。すると、上記検出器114は、中央検出器112で全光束成分と、周辺検出器113で拡散光成分とに比例した信号を発生する。基準パッチの濃度を測定する場合には、CPU等からなるマイクロ制御装置115によってスイッチ116がこれらの信号を分周器回路117にのみ送る。これによって補正率/係数が生成される。補正率/係数信号の計算後、該信号はマイクロ制御装置115へと送られて格納され、基準パッチの濃度計算が行われる。
【0114】
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
【0115】
実施の形態5
図18はこの発明の実施の形態5を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態5では、2つの受光素子が前記実施の形態1と異なるように構成されている。
【0116】
すなわち、この実施の形態5では、図18に示すように、光センサー70が、特許第2729976号公報に開示されているごとく、感光体ドラム20の法線方向に対し傾いた角度で単一偏光光を投光する発光素子121と、上記感光体ドラム20の法線方向に対し上記発光素子121の投光光の反対側に正反射する光の光路上に備え、感光体ドラム20により反射される上記発光素子121の投光光と同一の偏光光に加えて、トナーにより反射される上記発光素子121の投光光と同一の偏光光及びその投光光と異なる偏光光とを含む反射光を入射し、上記発光素子121の投光光と同一の偏光光とその投光光と異なる偏光光とを分離する偏光分離プリズム122と、この偏光分離プリズム122によって分離された投光光と同一の偏光光を受光する第1の受光素子123と、その投光光と異なる偏光光を受光する第2の受光素子124と、第1の受光素子123の受光出力から第2の受光素子124の受光出力を引き算し、上記投光光と同一の偏光成分の受光出力としてトナー付着情報を出力する信号処理手段とを備えるように構成されている。
【0117】
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同一であるので、その説明を省略する。
【0118】
【発明の効果】
以上のとおり、この発明によれば、基準パッチ等の被検出物が存在する像担持体等の基材からの反射光が変動した場合でも、当該像担持体等の基材からの反射光の変動を補正して、基準パッチ等の被検出物を精度良く検出することが可能な光学的検出装置及び方法、並びに画像濃度制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る画像濃度制御装置を示すブロック図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像濃度制御装置を適用したデジタルカラー複写装置を示す構成図である。
【図3】 図3はデジタルカラー複写装置の画像形成部を示す構成図である。
【図4】 図4は転写ドラムを示す斜視図である。
【図5】 図5は制御回路を示すブロック図である。
【図6】 図6は画像データを示すタイミングチャートである。
【図7】 図7は光センサーを示す構成図である。
【図8】 図8は画像濃度の制御動作を示すフローチャートである。
【図9】 図9は画像濃度の制御動作を示すフローチャートである。
【図10】 図10は画像濃度の制御動作を示すフローチャートである。
【図11】 図11は画像濃度の制御動作を示すフローチャートである。
【図12】 図12は光センサーの出力を増幅した結果を示すグラフである。
【図13】 図13は実施の形態2に係る画像濃度制御装置を示すブロック図である。
【図14】 図14はこの発明の実施の形態3に係る画像濃度制御装置を適用したデジタルカラー複写装置を示す構成図である。
【図15】 図15はデジタルカラー複写装置の画像形成部を示す構成図である。
【図16】 図16は光センサーを示す構成図である。
【図17】 図17は実施の形態4に係る画像濃度制御装置を示すブロック図である。
【図18】 図18は実施の形態5に係る画像濃度制御装置を示す構成図である。
【図19】 図19は従来の画像濃度制御装置を示す説明図である。
【図20】 図20は従来の画像濃度制御装置の測定誤差を示すグラフである。
【符号の説明】
21:感光体ドラム(基材)、64:コントローラ(濃度検出手段及びゲイン調整手段)、70:光センサー、71:基準パッチ、72:発光素子、73:第1の受光素子、74:第2の受光素子、76、77 可変増幅器、78、79:A/D変換器、80:ゲイン調整器。

Claims (4)

  1. 基材上に存在する被検出物を光学的に検出する光学的検出装置において、
    前記基材上に存在する被検出物に光を照射する1つの発光素子と、
    前記基材及び被検出物から鏡面反射された反射光を受光する第1の受光素子と、
    前記基材及び被検出物から拡散反射された反射光を受光する第2の受光素子と、
    前記基材上に被検出物が存在する状態における前記第1及び第2の受光素子の出力の差分と、前記基材のみが存在する状態における前記第1及び第2の受光素子の出力の差分との比に基づいて、基材上に存在する被検出物を検出する検出手段と、
    前記第1及び第2の受光素子の出力を所望のゲインで増幅する可変増幅手段と、
    前記第1及び第2の受光素子のうち、第1の受光素子の基材からの反射光出力に応じて、両方の受光素子の出力を増幅する際のゲインを決定するゲイン調整手段とを備えたことを特徴とする光学的検出装置。
  2. 基材上に存在する被検出物を光学的に検出する光学的検出方法において、
    前記基材上に存在する被検出物に1つの発光素子によって光を照射するとともに、
    前記基材及び被検出物から鏡面反射された反射光を第1の受光素子によって、前記基材及び被検出物から拡散反射された反射光を第2の受光素子によってそれぞれ受光し、
    前記基材上に被検出物が存在する状態における前記第1及び第2の受光素子の出力の差分と、前記基材のみが存在する状態における前記第1及び第2の受光素子の出力の差分との比に基づいて、基材上に存在する被検出物を検出する検出方法であって、
    前記第1及び第2の受光素子の出力を増幅する際のゲインを、前記第1及び第2の受光素子のうち、第1の受光素子の基材からの反射光出力に応じて決定することを特徴とする光学的検出方法。
  3. 像担持体上に形成された濃度測定用の基準トナー像の濃度を光学的に検出し、画像形成条件を制御する画像濃度制御装置において、
    前記像担持体上に形成された濃度測定用の基準トナー像に光を照射する1つの発光素子と、
    前記像担持体及び基準トナー像から鏡面反射された反射光を受光する第1の受光素子と、
    前記像担持体及び基準トナー像から拡散反射された反射光を受光する第2の受光素子と、
    前記像担持体上に基準トナー像が存在する状態における前記第1及び第2の受光素子の出力の差分と、前記像担持体のみが存在する状態における前記第1及び第2の受光素子の出力の差分との比に基づいて、像担持体上に形成された基準トナー像の濃度を検出する濃度検出手段と、
    前記第1及び第2の受光素子の出力を所望のゲインで増幅する可変増幅手段と、
    前記第1及び第2の受光素子のうち、第1の受光素子の像担持体からの反射光出力に応じて、両方の受光素子の出力を増幅する際のゲインを決定するゲイン調整手段とを備えたことを特徴とする画像濃度制御装置。
  4. 像担持体上に形成された濃度測定用の基準トナー像の濃度を光学的に検出し、画像形成条件を制御する画像濃度制御装置において、
    前記像担持体上に形成された濃度測定用の基準トナー像に光を照射する1つの発光素子と、
    前記像担持体及び基準トナー像から反射する異なった種類の反射光のうち、入射光と同じ偏光成分の光を受光する第1の受光素子と、
    前記像担持体及び基準トナー像から反射する異なった種類の反射光のうち、入射光と異なる偏光成分の光を受光する第1の受光素子と、
    前記像担持体上に基準トナー像が存在する状態における前記第1及び第2の受光素子の出力の差分と、前記像担持体のみが存在する状態における前記第1及び第2の受光素子の 出力の差分との比に基づいて、像担持体上に形成された基準トナー像の濃度を検出する濃度検出手段と、
    前記第1及び第2の受光素子の出力を所望のゲインで増幅する可変増幅手段と、
    前記第1及び第2の受光素子のうち、第1の受光素子の像担持体からの反射光出力に応じて、両方の受光素子の出力を増幅する際のゲインを決定するゲイン調整手段とを備えたことを特徴とする画像濃度制御装置。
JP20535498A 1998-07-21 1998-07-21 光学的検出装置及びその方法、並びに画像濃度制御装置 Expired - Lifetime JP3740850B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20535498A JP3740850B2 (ja) 1998-07-21 1998-07-21 光学的検出装置及びその方法、並びに画像濃度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20535498A JP3740850B2 (ja) 1998-07-21 1998-07-21 光学的検出装置及びその方法、並びに画像濃度制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000039746A JP2000039746A (ja) 2000-02-08
JP3740850B2 true JP3740850B2 (ja) 2006-02-01

Family

ID=16505488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20535498A Expired - Lifetime JP3740850B2 (ja) 1998-07-21 1998-07-21 光学的検出装置及びその方法、並びに画像濃度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3740850B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4745512B2 (ja) * 2001-02-09 2011-08-10 キヤノン株式会社 カラー画像形成装置
US7139511B2 (en) 2003-03-14 2006-11-21 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus, method of calculating amount of toner transfer, methods of converting regular reflection output and diffuse reflection output, method of converting amount of toner transfer, apparatus for detecting amount of toner transfer, gradation pattern, and methods of controlling toner density and image density
US20040251435A1 (en) 2003-04-07 2004-12-16 Noboru Sawayama Optical sensor and image forming apparatus
JP4447887B2 (ja) * 2003-10-27 2010-04-07 キヤノン株式会社 カラー画像形成装置及び色安定化制御方法
JP4541851B2 (ja) * 2004-11-25 2010-09-08 キヤノン株式会社 テストパターン計測方法および画像形成装置
JP2008058157A (ja) 2006-08-31 2008-03-13 Brother Ind Ltd 光量測定装置、画像形成装置およびトナー濃度測定装置
KR100758460B1 (ko) 2006-10-25 2007-09-14 주식회사 포스코 스테인레스 강판의 표면결함 검출방법
US7995940B2 (en) * 2007-08-14 2011-08-09 Xerox Corporation System for measuring marking material on a surface, such as in color xerography
JP6624772B2 (ja) 2014-06-13 2019-12-25 キヤノン株式会社 画像形成装置、光量制御方法及び画像形成装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000039746A (ja) 2000-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7551866B2 (en) Image forming method and apparatus with improved conversion capability of amount of toner adhesion
JP3667971B2 (ja) 画像形成装置
US6853817B2 (en) Method for correcting and controlling image forming conditions
US8229307B2 (en) Image forming apparatus and image forming apparatus control method
US20080219684A1 (en) Image forming apparatus
JPH06332280A (ja) 現像剤の経時劣化によるトナー濃度ドリフトに対する自動補償方法
JP2890487B2 (ja) 画像制御装置
JP2000267369A (ja) 画像形成装置の濃度測定装置
JP2006178396A (ja) 画像形成装置
JP3740850B2 (ja) 光学的検出装置及びその方法、並びに画像濃度制御装置
JP2004220030A (ja) トナー濃度センサの較正方法及び較正システム
JP2014215533A (ja) 画像形成装置、及び画像形成装置の制御方法
US6456803B2 (en) Image forming apparatus capable of detecting both of regularly reflected light and irregularly reflected light
JP2004354623A (ja) 正反射光出力変換方法・拡散反射光出力変換方法・粉体付着量変換方法・画像形成装置・粉体付着量検出装置・階調パターン
JP2003076129A (ja) 画像形成装置
JP2004354624A (ja) 粉体濃度制御方法・画像濃度制御方法・画像形成装置
JP3089636B2 (ja) 画像形成装置
JP3770088B2 (ja) 画像形成装置
JP3767385B2 (ja) 画像形成装置
JP2007148259A (ja) 画像形成装置
JPS6057868A (ja) 画像濃度制御方法
JP2006139179A (ja) 画像形成装置
JP3126814B2 (ja) 画像形成装置
JPH05127480A (ja) 画像形成装置とそれに使用する反射濃度測定装置
JPH05302892A (ja) 画像形成装置の濃度制御方式

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051018

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091118

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101118

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111118

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111118

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121118

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121118

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131118

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term