JP2005300918A - 画像形成装置 - Google Patents

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和弘 船谷
Kimitaka Ichinose
公孝 一瀬
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Abstract

【課題】光学センサにより検知される拡散反射成分の比率を低下させることにより、濃度制御/カラーレジスト位置制御を精度良く行うことができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】少なくとも像担持体、該像担持体を所定の極性に帯電する帯電手段、該像担持体に静電潜像を形成する露光手段、該像担持体上に形成された静電潜像を可視化する現像手段とを含むプロセス装置と、前記プロセス装置を制御して所定の検知パターンを検知媒体上に形成する検知パターン発生手段と、少なくとも鏡面反射方向に検知素子を有し、前記検知パターンを検知する光学式検知手段とを有する画像形成装置において、検知媒体のみを検知した際の反射光量Aと、所定の補正パターンを検知した際の反射光量Bの比B/Aを所定の値とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真プロセスを用いた画像形成装置に関する。
従来画像形成装置としては、電子写真方式・熱転写方式・インクジェット方式等の様々な方式が用いられている。このうち、電子写真方式を用いたものは高速・高画質・静粛性の点で他の方式より優れており、近年普及してきている。この電子写真においても様々な方式に分かれており、例えば従来良く知られている多重転写方式・中間転写体方式の他に、感光体表面にカラー像を重ねた後一括転写して像形成を行う多重現像方式、又、複数の異なる色の画像形成手段(プロセスステーション)を直列に配置し、転写ベルトにより搬送された転写材に現像像を転写するインライン方式等がある。このうちインライン方式は、高速化が可能・像転写の回数が少なく、画質に有利であるという理由で優れた方式である。
図12にインライン方式の構成を示す。
図12で静電吸着搬送ベルト(以下、ETB)1は、駆動ローラ6・吸着対向ローラ7・テンションローラ8及び9の各ローラにより張架され、矢印で示す方向に回転する。ETB1の周面には異なる色のプロセスステーション201(yellow)・202(magenta )・203(cyan)・204(black )が一列に配置されており、各プロセスステーション内の感光体がETB1を介して転写ローラ3に当接されている。又、プロセスステーションの上流には吸着ローラ5が配置され、吸着対向ローラ7に当接している。ここで、転写材pは吸着ローラ5と吸着対向ローラ7とで形成するニップ部を通過する際にバイアスを印加され、ETB1に静電的に吸着され、矢印で示した方向に搬送される。
従来、ETB1としては、厚さ50〜200μm、体積抵抗率109〜1016Ωcm程度のPVdF、ETFE、ポリイミド、PET、ポリカーボネート等の樹脂フィルム、或は厚さ0.5〜2mm程度の例えばEPDM等ゴムの基層の上に、例えばウレタンゴムにPTFE等のフッ素樹脂を分散したものを表層として設けたものを用いている。
ここで、画像形成プロセスについて説明する。
先ず、プロセスステーション内の画像形成プロセスについて説明する。説明はyellowのプロセスステーションを用いて行うが、他の色のステーションも同様である。
図13にプロセスステーションの構成を示す。感光体211は帯電器212によって一様に帯電され、露光光学系213により走査光214で潜像を形成される。この潜像は現像ローラ215によって現像され、感光体211上にトナー像が形成される。後に述べる転写プロセスで転写されなかった転写残トナーはクリーニングブレード217により掻き落とされ、廃トナー容器218に収容される。
次に、転写プロセスについて説明する。
一般的に用いられる反転現像方式において、感光体が例えば負極性のOPC感光体の場合、露光部を現像する際には負極性トナーが用いられる。従って、転写ローラ3にはバイアス電源4より正極性の転写バイアスが印加される。ここで、転写ローラとしては低抵抗ローラを用いるのが一般的である。
実際のプリントプロセスにおいては、ETB1の移動速度と各プロセスステーションの転写位置間の距離を考慮して、転写材上に形成される各色のトナー像の位置が一致するタイミングでプロセスステーションでの画像形成・転写プロセス・転写材pの搬送を行い、転写材pがプロセスステーション201〜204を一度通過する間に転写材上にトナー像が完成される。転写材上にトナー像が完成された後、転写材pは従来公知の定着装置12に通され、転写材p上にトナー像が定着される。
又、画像形成装置を使用する温湿度条件やプロセスステーションの使用度合いにより、画像濃度が変動する。この変動を補正するために画像濃度の制御が行われる。ここで、この画像濃度制御について説明する。
従来は、画像濃度制御に関しては、感光体上若しくは中間転写体(以下、ITBと称す)やETB上に各色の濃度パッチ画像を形成し、これを濃度センサ13で読み取って、高圧条件やレーザーパワーといったプロセス形成条件にフィードバックすることによって各色の最大濃度、ハーフトーン階調特性を合わせる手段が用いられている。
一般的には濃度検知センサ13は、濃度パッチを光源で照射し、反射光強度を受光センサで検知する。その反射光強度の信号はA/D変換された後、CPUで処理され、プロセス形成条件にフィードバックされる。
画像濃度制御は、各色の最大濃度を一定に保つこと(以下、Dmax 制御と称す)と、ハーフトーンの階調特性を画像信号に対してリニアに保つこと(以下、Dhalf制御と称す)を目的とする。又、Dmax
制御は、各色のカラーバランスを一定に保つことと同時に、トナーの載り過ぎによる色重ねした文字の飛び散りや定着不良を防止する意味も大きい。
具体的にDmax 制御は、画像形成条件を変えて形成した複数の濃度パッチを光学センサで検知し、その結果から所望の最大濃度を得られる条件を計算し、画像形成条件を変更する。ここで、濃度パッチはハーフトーンで形成するのが好ましい場合が多い。その理由は、所謂べた画像を検知した場合、トナー量の変化に対するセンサ出力の変化の幅が小さくなってしまい、十分な検知精度が得られないからである。
一方、Dhalf制御は、電子写真特有の非線形的な入出力特性(γ特性)によって、入力画像信号に対して出力濃度がずれて自然な画像が形成できないことを防止するため、γ特性を打ち消して入出力特性をリニアに保つような画像処理を行う。具体的には、入力画像信号が異なる複数の濃度パッチを光学センサで検知して入力画像信号と濃度の関係を得、その関係からホストコンピュータからの入力画像信号に対して所望の濃度が出るよう、画像形成装置に入力する画像信号を画像形成装置のコントローラにより変換する。このDhalf制御はDmax 制御により画像形成条件を決定した後に行うのが一般的である。
次に、カラーレジスト位置制御について説明する。
インライン方式の画像形成装置では、装置製造時の組み付け誤差、部品公差、部品の熱膨張等で機械寸法が設計値からずれた場合には、主走査位置ずれや副走査位置ずれ等の色毎のレジストズレが発生してしまう。
又、ポリゴンスキャナーを用いた走査光学系では、OPCドラムとスキャナ−との位置関係で主走査倍率ずれが発生し易い。LED等の固定光学素子では、露光素子から出射される露光ビームは、各発光点から或る程度の広がりを持ちつつOPCに結像されるが、主走査全体倍率が大きく変動することは少ない。これに対して走査光学系であるポリゴンスキャナーでは露光ビームがスキャナーから放射状に走査されるため、スキャナーとOPCドラムの距離関係が変化してしまった場合は、主走査方向の画像倍率が色ステーション毎に顕著に異なってしまう。
又、BDからのレーザ書き出し位置を各ステーション毎に一定にしても、同様の理由から各色毎に書き出し位置も変化する可能性は高く、主走査方向の位置ずれが発生する。
レジストずれの主な項目である副走査位置ずれ、主走査位置ずれ、主走査倍率に関しては、ベルト上にレジストパッチを形成し、主走査方向に左右振り分けで2個配置された光学センサでこれを検知し、主走査、副走査書き出し位置や画像クロックを各ステーション毎に微調整することによって、精度、再現性に優れたレジスト合わせを行うことができる。
又、このレジスト検知を行う際のレジストパッチは、安定性の観点から所定の範囲を前面露光した所謂べた画像で形成するのが一般的である。
又、上述したカラーレジスト制御・濃度制御は、コストダウンの観点から、共通の光学センサを用いて行われるのが一般的である。
ETB上に形成されたこれらの濃度パッチ/レジストパッチは、クリーニングプロセスによってプロセス装置に静電的に回収される。クリーニングプロセス時には、感光体にトナーの帯電極性と逆極性のバイアスを印加し、転写部でトナーを感光体に引き付け、転写残トナーと同様クリーニングブレード217で掻き取られる。
濃度センサについて更に詳述する。
濃度検知センサ13は濃度パッチを光源で照射し、反射光強度を受光センサで検知するのが一般的であると上述したが、その方式は次の2つの方式に大別される。
・反射光の拡散反射成分を検知する方式
・反射光の鏡面反射成分を検知する方式
先ず、拡散反射成分を検知する方式について詳述する。
拡散反射成分とは、色として感じる反射の成分であり、その反射光量は濃度パッチの色材の量、即ちトナー量の増加に応じて増大する特徴がある(図14)。又、その反射光は濃度パッチから全方向に万遍なく拡散することもその特徴である(図6)。
拡散反射成分を検知するタイプの濃度センサは、後述する鏡面反射成分の影響を除くために、図15に示すように照射角αと受光角βが異なるよう構成される。
ところで、既に説明したような複数の感光体を持つインライン方式の画像形成方式を用いる場合、濃度センサの数の低減を図るため感光体上での濃度パッチの形成・検知を行わず、ETB上やITB上に濃度パッチを形成し、1つの濃度センサで全色の濃度を検知することが考えられる。
ところが、転写ベルトや中間転写体は、紙搬送力や中間転写体上での画像安定性を確保するために抵抗値の調整を行う必要があり、そのためカーボンブラックが分散され、転写ベルトや中間転写体は黒色や濃い灰色となることが多い。従って、ETB(ITB)上の黒トナーの濃度を検知する場合、濃度パッチからも下地からも光が反射されず、拡散反射を検知するタイプの濃度センサでは黒トナーの検知ができない。この問題を解決するために、特許文献1に開示されているような、有彩色画像の上に黒トナーの濃度パッチを形成し、拡散反射成分の減少量を検知することで黒トナーの濃度を検知する方法も考案されている。
しかしながら、人間の視覚特性に対して敏感なハイライト領域の検知能力及び最大の反射光強度の差による検知精度の観点から、後述する鏡面反射光を検知するタイプの濃度センサを用いる方が望ましい。
次に、反射光の鏡面反射成分を検知する方式について詳述する。
鏡面反射光を検知するタイプのセンサでは、図3に示すように下地面(ETB面)の法線に対して照射角αと対象となる方向に反射される光を検知する。この反射光量は、下地(ETB)の材質固有の屈折率と表面状態により決まる反射率に依存し、光沢として感じる。この光は、下地上にトナーが存在しない場合に最大となる。下地の上に濃度パッチが形成された場合、図4に示すようにトナーの或る部分では下地が隠され反射光が無くなる。従って、濃度パッチのトナー量と反射光量の関係は、図5に示すように、トナー量の増加に連れて反射光量は小さくなる。
鏡面反射光を検知するタイプの濃度センサは、トナーからの反射光ではなく、下地からの反射光を主として検知するため、トナー・下地の色によらず濃度検知を行うことができ、拡散反射光を検知するタイプの濃度センサよりも有利である。又、一般的に鏡面反射成分の反射光量は拡散反射成分の反射光量よりも大きく、濃度センサの検知精度に関しても鏡面反射光を検知するタイプの濃度センサの方が有利であるので、感光体上で濃度検知を行う場合にも鏡面反射光を検知するタイプの濃度センサを用いるのが望ましい。
ところで、鏡面反射光を検知するタイプの濃度センサでは、使用度合いによって下地の表面状態が変動した場合、反射光量も変動してしまう。そこで、濃度パッチの反射光量を下地の反射光量で規格化した後、濃度情報に変換する等の補正を行うのが有効である。
米国特許第5,103,260号公報 特開2001−109205号公報
しかしながら、鏡面反射光を検知するタイプの濃度センサで有彩色のトナーを検知した場合には問題が生じる。有彩色トナーの濃度パッチに光を照射した場合、トナー量の増加に応じて拡散反射光が増加し、その反射光は全方向に万遍なく拡散されることは前述した。従って、濃度センサで検知される光は、図6に示すように鏡面反射成分と拡散反射成分の和になる。このときのトナー量と反射光量の関係は、図7に示す通り、鏡面反射の特性である細実線と拡散反射の特性である破線の和になり、太実線のような負性特性(トナー量が或る程度以上増加すると再び反射光量が増加し始める特性)を示す。このため、濃度検知に必要なリニアリティが得られず、濃度検知精度が十分ではなかった。
この問題を解決するために、拡散反射光成分のみの出力を検知し、鏡面反射成分と拡散反射成分の和から差し引く補正を行うことで鏡面反射光のみを取り出し方式が提案されているが、拡散反射成分の比率が大きい場合、補正を行う際の誤差が相対的に大きくなってしまい、十分な精度が得られなかった。
又、レジスト位置検知においても、拡散反射成分の比率が大きい場合、レジストパッチを検知した際に十分な強度の信号を得ることができず、精度が低下する原因となっていた。
そこで、本発明の目的は、光学センサにより検知される拡散反射成分の比率を低下させることにより、濃度制御/カラーレジスト位置制御を精度良く行うことができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、少なくとも像担持体、該像担持体を所定の極性に帯電する帯電手段、該像担持体に静電潜像を形成する露光手段、該像担持体上に形成された静電潜像を可視化する現像手段とを含むプロセス装置と、前記プロセス装置を制御して所定の検知パターンを検知媒体上に形成する検知パターン発生手段と、少なくとも鏡面反射方向に検知素子を有し、前記検知パターンを検知する光学式検知手段とを有する画像形成装置において、検知媒体のみを検知した際の反射光量Aと、所定の補正パターンを検知した際の反射光量Bの比B/Aを所定の値とすることを特徴とする。
本発明によれば、検知媒体であるETBのみを検知した際の反射光量Aと、所定の補正パターンとして所定の範囲を全面露光し、有彩色現像剤により可視化したパターンを検知した際の反射光量Bの比B/Aを小さくすることで、濃度制御時に拡散反射成分補正での誤差が小さくなり、又、レジストパッチ検知時に十分な強度の信号を得ることができるので、濃度制御/カラーレジスト位置制御を精度良く行うことができる。
又、検知媒体であるETBが未使用の状態において、ETBのみを検知した際の反射光量Aと、所定の補正パターンとして所定の範囲を全面露光し有彩色現像剤により可視化したパターンを検知した際の反射光量Bの比B/Aを0.2以下の値とすることにより、通紙による劣化のためにETBの反射率が低下した状態でも濃度制御/カラーレジスト位置制御を精度良く行うことができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明を行うが、本発明は本実施形態により限定されるものではない。以下、主として本発明の特徴部分についてのみ説明を行う。
<実施の形態1>
図1に本発明の実施の形態1の構成を示す。以下この図に基づいて説明を行うが、従来例と同様の構成・作用を有するものは同一の番号を付し説明は略す。
本実施の形態においては、ETB1として周長800mm、厚さ100μmのPVdFの樹脂フィルムを用いている。又、濃度センサとして図2に示したものを用いている。ここで、この濃度センサについて説明する。
図2に示したように濃度センサ13は、LED等の発光素子301と、フォトダイオード等の受光素子302から成る。発光素子301による照射光は、ETB1に対し30°の角度で入射し、検知位置303で反射される。受光素子302は、反射光の照射光と同じ角度で反射された所謂鏡面反射光を検知する位置に設けられている。本実施の形態で使用している濃度センサは、その特性として反射光強度が強くなるほど電圧が高くなる。
この濃度センサ13で濃度パッチを検知したときに検出される反射光の特性について詳述する。
下地となるETB1上に照射された光(鏡面反射光)は、図3に示すようにETB1の材質固有の屈折率と表面状態で決まる屈折率に応じて反射され、受光素子で検知される。ここに濃度パッチが形成されるとトナーがある部分の下地が隠され、反射光量が減少する(図4)。従って、図5に示すように、濃度パッチのトナー量増加と共に反射光量は減少し、この減少量を基に濃度パッチの濃度を求める。実際には、ETB1の使用度合いによって下地の表面状態が変動することで反射光量も変動してしまうので、濃度パッチの反射光量を下地の反射光量で規格化した後、濃度情報に変換するのが一般的である。
ところで、有彩色トナーを検知する場合には上記の反射光に加え、トナー量の増加と共に反射光量が増加する拡散反射成分も検知される(図6)。従って、検知される反射光量とトナー量の関係は図7に示したように一意的ではない。そこで、何らかの方法によって拡散反射成分のみを検知し、検知された反射光量から差し引くことによって鏡面反射成分のみを取り出す必要がある。
ところが、検知される拡散反射光が多い場合、即ちETB1のみを検知した際の反射光量Aと、所定の補正パターンとして所定の範囲を全面露光し有彩色現像剤により可視化したパターン(本実施の形態においてはイエローのべた画像)を検知した際の反射光量Bの比B/Aが1に近い値若しくは1以上の場合、全体の反射光量から拡散反射成分を取り除く比率が大きくなるために誤差が大きくなってしまい、濃度検知精度の低下を招いてしまう。
又、レジスト検知においては、レジストパッチを検知した際の反射光量と検知媒体であるETB1表面を検知した際の反射光量の差が小さくなってしまい、充分な強度の信号が得られなくなってしまい、レジスト位置検知の精度が低下してしまう。仮にB/A=1とすると、図8に示したようにETB1表面とべた画像で形成されたレジストパッチの反射光量は同じになり、全く検知することはできない。
本実施の形態における光学センサの実効スポット径とETB1の光沢の関係を説明する。
本実施の形態ではETB1の材質としてPVdFを用いている。図9にこの場合の光学センサの実効スポット径とETBのみを検知した際の反射光量Aと、イエローのべた画像を検知した際の反射光量Bの比B/Aの関係を示す。
図16(a),(b)に示すように、受光部に設けられた絞り部材の径を小さくすることにより光学センサの実効スポット径を小さくするほど、拡散反射光を取り込む量が減少するため、図9に示したようにETB1のみを検知した際の反射光量Aと、イエローのべた画像を検知した際の反射光量Bの比B/Aが小さくなる。
その結果、濃度制御時に拡散反射成分補正での誤差を小さくすることができ、濃度検知精度の向上が図れるとともに、レジストパッチ検知時に十分な強度の信号を得ることができるので、カラーレジスト位置制御も精度良く行うことが可能となった。
本実施の形態においては、ETB1のみを検知した際の反射光量Aと、イエローのべた画像を検知した際の反射光量Bの比B//Aが0.2以下になるように、光学センサの実効スポット径が1.2mmになるように光学センサを設定している。
ここで、本実施の形態においてETBのみを検知した際の反射光量Aと、イエローのべた画像を検知した際の反射光量Bの比B/Aが0.2以下になるように設定した理由を説明する。
検知媒体であるETBの鏡面反射率は、通紙耐久により低下していく。それに伴って、ETBのみを検知した際の反射光量Aと、イエローのべた画像を検知した際の反射光量Bの比B/Aは増大していってしまう。
その結果、図10に示すようにETBを検知したときの信号とトナーパッチを検知した時の信号の差が減少してしまい、濃度/レジスト位置検知の精度低下を招いていた。
本発明者等の検討によれば、通紙耐久によってETBの鏡面反射率は、初期値の1/2〜1/3に低下することが知られている。そこで、本実施の形態では、少なくともETBが未使用の状態においてETBのみを検知した際の反射光量Aと、イエローのべた画像を検知した際の反射光量Bの比B/Aが0.2以下になるように、光学センサの実効スポット径を1.2mmに設定している。
このような構成を採用することで、通紙耐久によってETBの鏡面反射率が初期値の1/2〜1/3に低下してしまった場合でも、ETBのみを検知した際の反射光量Aと、イエローのべた画像を検知した際の反射光量Bの比B/Aが0.6以下となり、濃度/レジスト位置検知に必要な信号を取り出すことができる。
ところで、上述のようにETBが未使用の状態においてETBのみを検知した際の反射光量Aと、イエローのべた画像を検知した際の反射光量Bの比B/Aの値が小さいほど濃度検知・レジスト位置検知の精度は向上する。しかしながら、この値を極端に小さな値とした場合には問題が生じる。
B/Aの値を小さくするには、受光素子の前に取り付ける絞りの径を小さくすることで、実現できる。しかしながら、鏡面反射光は指向性が強いため光学センサの取り付け位置に公差等が生じた場合、極端に径の小さい絞りを用いると、検知される鏡面反射光量が大きく減少してしまい望ましくない。そこで、本実施の形態においては、B/Aの値を0.02以上とすることにより、この問題の発生を防いでいる。
本実施の形態においては、光学センサのスポット径を設定することで、ETBのみを検知した際の反射光量Aと、イエローのべた画像を検知した際の反射光量Bの比B/Aの所望の値にしたが、ETBとして例えばポリイミドのような光沢の高い材質を採用することにより、B/Aを所望の値に設定しても同じ効果が得られることは言うまでもない。
<実施の形態2>
本実施の形態においては、光学センサの受光素子の前に取り付ける絞りの径を可変とすることで、濃度検知・レジスト位置検知精度の向上を図っている。
本実施の形態における光学センサの構成を図11に示す。図11に示すように本実施の形態においては光学センサの受光素子の前に取り付ける絞りの径は可変となっている。
本実施の形態における濃度検知動作について説明する。
本実施の形態においては、ETB光沢の変化に合わせて絞り304の径を制御し、常にETBのみを検知した際の反射光量Aと、イエローのべた画像を検知した際の反射光量Bの比B/Aを0.02以上0.2以下とすることにより、濃度検知・レジスト検知の精度を安定させることを目的としている。
本実施の形態においては、濃度検知・レジスト検知に先んじて受光部に取り付けられた可変絞りの径を決定する。径の決定方法について説明する。
先ず、絞りの径を変化させながらETB表面の反射光量Aとイエロートナーで形成したべた画像の反射光量Bを検知し、その比B/Aが0.02以上0.2以下となる絞り径を選択する。より望ましくは、この範囲内の所定の固定値になるよう絞り径を選択する。その後、ETB表面の反射光量が所定の値になるよう、光学センサの発光部の光量を調整する。このようにして選択された絞り径及び発光量を用いて実施の形態1と同様の濃度検知・レジスト検知を行う。
このような構成を採用することによって、通紙耐久等によりETBの光沢が変化した場合においても、トナー量と反射光量の関係及びレジストパッチ検知時の信号強度が常に一定となるため、精度の低下を招くことなく濃度検知・レジスト位置検知を行うことが可能となる。
本発明の実施の形態1における反射光量とトナー量との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1における光学センサの構成を示す図である。 照射光と鏡面反射光の様子を示す図である。 ETB上にトナーが存在する場合の照射光と正反射光の様子を示す図である。 トナー量と鏡面反射光量の関係を示す図である。 有彩色トナーを検知した場合の照射光と反射光の様子を示す図である。 有彩色トナーを鏡面反射光検知型の濃度センサで検知した場合のトナー量と反射光量の関係を示す図である。 B/A=1 の時のトナー量と反射光量の関係を示す図である。 光学センサのスポット径とB/Aの関係を示す図である。 通紙耐久前後のトナー量と反射光量の関係を示す図である。 本発明の実施の形態2における光学センサの構成を示す図である。 インライン方式の画像形成装置の構成図である。 プロセスステーションの構成図である。 トナー量と拡散反射光量の関係を示す図である。 拡散反射成分を検知するタイプの濃度センサの構成図である。 受光部の絞り部材の径と拡散反射光の取り込みの関係を示す図である。
符号の説明
1 ETB(静電搬送ベルト)
3 転写ローラ
4,10 バイアス電源
5 吸着ローラ
6 駆動ローラ
7 吸着対向ローラ
8,9 テンションローラ
12 定着装置
13 光学式センサ
201〜204 プロセスステーション
211 感光ドラム
212 帯電ローラ
213 露光光学装置
214 走査光
215 現像ローラ
216 現像剤容器
217 クリーニングブレード
218 廃現像剤容器
301 発光素子
302 受光素子
303 検知位置
304 受光絞り

Claims (6)

  1. 少なくとも像担持体、該像担持体を所定の極性に帯電する帯電手段、該像担持体に静電潜像を形成する露光手段、該像担持体上に形成された静電潜像を可視化する現像手段とを含むプロセス装置と、前記プロセス装置を制御して所定の検知パターンを検知媒体上に形成する検知パターン発生手段と、少なくとも鏡面反射方向に検知素子を有し、前記検知パターンを検知する光学式検知手段とを有する画像形成装置において、
    検知媒体のみを検知した際の反射光量Aと、所定の補正パターンを検知した際の反射光量Bの比B/Aを所定の値とすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記所定の値が0.02以上0.2以下であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記光学式検知手段の受光部に設けられた絞り部材の径が可変であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記検知媒体のみを検知した際の反射光量Aと、所定の補正パターンを検知した際の反射光量Bの比B/Aの値を常に0.02以上0.2以下に制御することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記所定の補正パターンが所定の範囲を全面露光し、有彩色現像剤により可視化したパターンであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の画像形成装置。
  6. 前記検知媒体が転写搬送ベルトであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の画像形成装置。
JP2004117004A 2004-04-12 2004-04-12 画像形成装置 Withdrawn JP2005300918A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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