JP2014114380A - 硬質カレンダー成形用塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】透明性が良好で、フィッシュ・アイにも問題がなく、カレンダー成形時のロール面への粘着性が低く、かつ、ゲル化時間は従来と同等である硬質カレンダー成形品用塩化ビニル系樹脂組成物を提供する。
【解決手段】塩化ビニル系単量体を、分散安定剤として平均重合度1000〜4000かつけん化度60〜90%の部分けん化ポリビニルアルコールを該塩化ビニル系単量体に対して500〜800ppm用いて、懸濁重合して、得られた平均重合度500〜1000の懸濁重合塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、ペースト用塩化ビニル系樹脂1〜20質量部を配合する。
【選択図】なし

Description

本発明は、硬質カレンダー成形用ポリ塩化ビニル系樹脂組成物に関する。さらに詳しくは透明性に優れ、フィッシュ・アイ(FE)が少ないフィルム或いはシートがカレンダー成形によって得られ、かつ、カレンダー加工時に、カレンダーロール表面に粘着しにくく、しかもゲル化時間にも優れる硬質カレンダー成形品用の塩化ビニル系樹脂組成物に関する。
塩化ビニル系樹脂は、良好な物理的または化学的性質を持ち、経済性にも優れるため、パイプ、平板、シートなどの分野に広く用いられている。しかし、その反面、成形加工性に劣るという欠点を有する。
塩化ビニル系樹脂が成形加工性に劣るのは、塩化ビニル系樹脂は、溶融粘度が高く、流動性が悪く、かつ熱分解しやすいという性質を有し、成形加工条件の許容範囲が狭いばかりでなく、成形加工時に成形機の金属表面に粘着するためである。
したがって、塩化ビニル系樹脂の成形加工では、成形機の金属表面への溶融樹脂の粘着が原因となって種々成形不良が生じ、生産効率が低下する。例えば、塩化ビニル系樹脂をカレンダー加工する際には、塩化ビニル系樹脂がカレンダーロールから剥離し難くなり、得られる製品の外観が悪化したり、生産性が低下したり、長時間にわたる生産が困難となるなど問題が生じる。
そこで、従来、塩化ビニル系樹脂に、滑剤、安定剤、可塑剤、加工助剤などを添加し、成形加工性を改良することが試みられている。特に、成形機の金属表面との剥離性の向上を図る場合には、通常、パラフィン、ポリエチレンワックス、エステル系ワックス、高級脂肪酸、脂肪酸アミド類などの外部滑剤を塩化ビニル系樹脂に添加される。
しかしながら、外部滑剤は、一般に、塩化ビニル系樹脂との相溶性が悪いため、得られる成形品では、透明性などの物性が低下してしまう。さらに、外部滑剤の添加効果をさらに向上させるためにはその使用量を増加させるが、その際には、透明性などの物性が低下するばかりか、成形不良の原因になる。例えば、カレンダー加工では、滑性過多となり、ゲル化を遅延させたり、プレートアウトを起こしてカレンダーロールの表面を汚染したりして、得られる製品シートの外観を悪化させるなどの欠点があった。
カレンダー加工に際してのプレートアウトを抑止するために塩化ビニル系樹脂100重量部に平均粒子径0.1〜0.5μmの炭酸カルシウム0.1〜1重量部を添加することが提案されている(特許文献1)。これによると、塩化ビニル系樹脂のカレンダー加工の際に問題となる滑剤や可塑剤のプレートアウトにより加工性悪化は改善される。しかし、炭酸カルシウムを添加すると、得られるフィルムやシートの透明性が悪化するおそれがある。
また、押出成形用硬質塩化ビニル系樹脂組成物として、塩化ビニル系樹脂100重量部にペースト用塩化ビニル系樹脂を1重量部以上10重量部以下配合してなるものが知られている(特許文献2)。これによると、加熱溶融時において優れた流動性、加工性が得られるとしている。しかし、ここで用いる塩化ビニル系樹脂は、押出機の負荷の観点から重合度が1000〜1300或いは高衝撃強度及び高破壊靭性を付与するためには平均重合度が800〜1700、好ましくは1000〜1300が良いとされている。
しかしながら、この塩化ビニル系樹脂組成物はパイプ等の押出成形に使用されるものであり、ゲル化時間、フィッシュ・アイ等について何ら検討されていない。まして、カレンダー加工に適しているか否かも定かでない。
特開平08−081605号公報 特開2001−316548号公報
従って、本発明の課題は、上記従来技術の問題を解決した、透明性が良好で、フィッシュ・アイにも問題がなく、カレンダー成形時のロール面への粘着性が低く、かつ、ゲル化時間は従来と同等である硬質カレンダー成形品用の塩化ビニル系樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため、カレンダー加工に良好な塩化ビニル系樹脂組成物を検討した結果、基本とする塩化ビニル系樹脂として、特定の懸濁剤を用い、かつ平均重合度が従来よりもやや小さい懸濁重合塩化ビニル系樹脂を用い、それに、ペースト用塩化ビニル系樹脂を特定量加えたならば、上記課題が解決されることを見出し、さらに検討し、ついに本発明に至った。
すなわち、本発明は、平均重合度500〜1000の懸濁重合塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、ペースト用塩化ビニル系樹脂1〜20質量部を含み、かつ、該懸濁重合塩化ビニル系樹脂が、塩化ビニル単量体を少なくとも50質量%含む塩化ビニル系単量体を、分散安定剤として平均重合度1000〜4000かつけん化度60〜90%の部分けん化ポリビニルアルコールを該塩化ビニル系単量体に対して500〜800ppm用いて、懸濁重合して、得られたものであることを特徴とする硬質カレンダー成形品用塩化ビニル系樹脂組成物である。
本発明によれば、カレンダー成形時のロール粘着性を大幅に改良し、かつゲル化時間、フィッシュ・アイなどの特性は従来と同等の良好な成形体を与える硬質カレンダー成形品用塩化ビニル系樹脂組成物が提供される。
以下に、本発明について詳細に説明する。
本発明の硬質カレンダー成型用塩化ビニル系樹脂組成物(以下、「塩ビ組成物」と略すことがある)は、懸濁重合塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、ペースト用塩化ビニル系樹脂1〜20質量部を含むものである。
<懸濁重合塩化ビニル系樹脂>
本発明で用いる懸濁重合塩化ビニル系樹脂(以下、「懸濁塩ビ」と略すことがある)としては、塩化ビニル単量体の単独重合体だけでなく、塩化ビニル単量体を主成分とする共重合体も含む。なお、塩化ビニル単量体を主成分とするとは、塩化ビニル単量体を少なくとも50質量%含有し、共重合可能な単量体(例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類、エチレン、プロピレン等のオレフィン類、イソブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、無水マレイン酸、アクリロニトリル、スチレン等)を50質量%まで含む単量体組成物を重合させたことを意味する。以下において、塩化ビニル単量体のみおよび共重合可能な単量体との単量体組成物を合わせて、塩化ビニル系単量体という。なお、懸濁重合用の塩化ビニル系単量体は、塩化ビニル単量体を少なくとも50質量%含むものであり、後に述べるペースト用塩化ビニル系樹脂の製造に関しては塩化ビニル単量体が70質量%超でふくむものを意味する。
本発明で用いる懸濁塩ビは、平均重合度が500〜1000、好ましくは、600〜950のものである。平均重合度が500未満ではカレンダーロールへのべたつきが激しくなり、カレンダー加工が困難である。また、1000を超えると、カレンダー加工時の融解(ゲル化)性が不足し、フィッシュ・アイが多くなることがある。
そして、該懸濁塩ビは、塩化ビニル系単量体を、分散安定剤として平均重合度1000〜4000かつけん化度60〜90%の部分けん化ポリビニルアルコールを、該塩化ビニル系単量体に対して500〜800ppm用いて、懸濁重合して得られたものであることが必須である。
懸濁塩ビを製造する際に用いる分散安定剤は、平均重合度1000〜4000、好ましくは、2000〜3000、かつけん化度60〜90%、好ましくは、70〜85%の部分けん化ポリビニルアルコールである。すなわち、懸濁重合に際し用いる部分けん化ポリビニルアルコールが、平均重合度1000未満やけん化度60%未満であると、重合分散系が不安定で、ブロック化したり、粗大粒子が生成したりした懸濁重合塩化ビニル系重合体となる。また、平均重合度が4000超やけん化度90%超では、得られた塩化ビニル系樹脂粒子の内部空隙が小さく、ゲル化が不十分や、フィッシュ・アイが多くなるなど、加工成形品へ影響を及ぼす。
なお、該分散安定剤の使用量が、塩化ビニル系単量体に対して500〜800ppmであり、これより少ない場合は、重合系が不安定になりやすく、多いと得られる懸濁重合塩化ビニル系樹脂組成物の加工成型品に上記不良が起きやすい。
本発明で用いる懸濁塩ビの製造は、上記特定の部分けん化ポリビニルアルコールを用いる他は、従来公知の懸濁重合法によることができる。具体的には、以下のような方法を示すことができる。
撹拌機を備えたジャケット付き耐圧重合缶に、脱イオン水、分散安定剤および重合開始剤を入れ、減圧状態にする。これに塩化ビニル系単量体を圧入し、この重合缶内を攪拌しながら加温し重合を開始する。
その時の重合条件としては、平均重合度500〜1000となる条件を採用すること以外特に制限されないが、通常、重合温度は20〜90℃で、重合時間1〜40時間とされる。重合終了後、未反応塩化ビニル系単量体を回収し、スラリーを取り出して脱水乾燥を行うことにより本発明に好適な懸濁塩ビが得られる。なお、後記するように、本発明では、懸濁塩ビは、平均粒径が80〜300μmが適当であり、脱水乾燥する前に、スラリーを目開き0.5mmのメッシュを通して、粗粒を除いておくことが好ましい。
懸濁重合に用いる重合開始剤は、一般的に塩化ビニル系単量体の懸濁重合で重合開始剤として用いられるものが支障なく使用できる。具体的には、tert−ブチルパーオキシネオデカノエート、tert−ヘキシルパーオキシネオデカノエート、tert−ヘキシルパーオキシピバレート、tert−ブチルパーオキシピバレート、α−クミルパーオキシネオデカノエート、tert−ヘキシルパーオキシネオヘキサノエートなどのパーエステル化合物;ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルパーオキシジカーボネート、ジメトキシイソプロピルパーオキシジカーボネートなどのパーカーボネート化合物;ベンゾイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、アセチルシクロヘキシルパーオキサイドなどのパーオキサイド化合物;2、2’−アゾビスイソブチロニトリル、2、2’−アゾビス−2、4−ジメチルバレロニトリルなどのアゾ化合物を挙げることができる。これらは1種で用いても、2種以上を組合せて用いても構わない。
上記した部分けん化ポリビニルアルコールの使用量は、単独で分散安定剤として用いるときは、塩化ビニル系単量体に対して、500〜800ppm、好ましくは500〜700ppmである。500ppm未満では、重合分散系が不安定で、ブロック化したり、粗大粒子が生成したりする。また、800ppm超では、生成する塩化ビニル系樹脂粒子の内部空隙が小さくなり、ゲル化が不十分となりやすく、フィッシュ・アイが悪化するなど成形品へ影響を及ぼす。なお、他の分散安定剤と併用するときでも、上記部分けん化ポリビニルアルコールを塩化ビニル系単量体に対して少なくとも500ppm用いる。500ppm未満では本発明で問題とするカレンダー加工性に不具合が生じることがある。
なお、懸濁分散や重合特性の効果を上げるために、本発明の効果(カレンダー加工性を保つ)を阻害しない範囲であれば、他の分散安定剤を併用しても何ら問題は無い。そのために用い得る分散安定剤としては、例えば、本発明で規定する以外の水溶性あるいは油溶性の部分けん化ポリビニルアルコール;メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの水溶性セルロース;アクリル酸重合体、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ゼラチンなどの水溶性ポリマー;ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステアレート、グリセリンモノステアレート、エチレンオキサイドプロピレンオキサイドブロックコポリマーなどの油溶性乳化剤、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレングリセリンオレート、ラウリン酸ナトリウムなどの水溶性乳化剤がある。これらは分散特性を考慮して、1種又は2種以上を選択して用いることができる。
本発明の懸濁塩ビの製造においては、重合前、重合途中あるいは重合後に、その他の重合添加剤として、ゲル化改良剤、pH調整剤、連鎖移動剤、帯電防止剤、架橋剤、安定剤、酸化防止剤、スケール防止剤などを使用してもよい。
懸濁塩ビは、平均粒径が80〜300μmであることが好ましく、これより小さいと濾過性に問題があり、これより大きいとカレンダー加工に際し、ゲル化が不足し、フィッシュ・アイや透明性に問題を生じることがある。
また、本発明で用いる懸濁塩ビは、平均重合度が500〜1000のものであり、塩化ビニル系単量体の懸濁媒体(水)に対する割合、併用する分散安定剤の種類と使用量、安定剤、重合温度、重合開始剤の使用量、連鎖移動剤(重合度調節剤)の使用等を、製造される懸濁塩ビの重合度を勘案して、適宜最適化する。
<ペースト用塩化ビニル系樹脂>
本発明で、懸濁塩ビに配合するペースト用塩化ビニル系樹脂(以下、「ペースト塩ビ」と略すことがある)は、通常塩化ビニル単量体を70質量%以上含む塩化ビニル系単量体を乳化重合、播種乳化重合あるいはミクロ懸濁重合よって製造されたものであり、その平均粒径は0.05〜4μm、好ましくは0.1〜3μmが適当である。そして、該ペースト塩ビは、架橋タイプか、平均重合度500〜5000、好ましくは1000〜4000のものが適当である。さらに、ペースト塩ビとしては市販されているものも支障なく使用できる。
ペースト塩ビの配合量は、懸濁塩ビ100質量部に対して、1〜20質量部、好ましくは2〜10質量部である。20質量部超ではカレンダーロールへの粘着性を改善できるが、ペースト塩ビの製造に用いた副原料などの影響が見られ、着色したりすることがある。また、1質量部未満ではカレンダーロールからの剥離が困難となることがある。
ペースト塩ビは、塩化ビニル単量体単独あるいは塩化ビニル単量体を70質量%以上含む共重合可能な単量体との混合物(塩化ビニル系単量体)を乳化重合、播種乳化重合あるいはミクロ懸濁重合よって製造されたものである。架橋性単量体を使用した架橋タイプと使用しないストレートタイプがあり、いずれでも使用可能である。
ここで、共重合可能な単量体としては、エチレン、プロピレン及びn−ブテンのようなオレフィン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニル及びステアリン酸ビニルのようなビニルエステル、アクリル酸、メタクリル酸及びイタコン酸のような不飽和酸及びそのエステル、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル及びラウリルビニルエーテルのようなビニルエーテル、マレイン酸及びフマル酸ならびにそれらの無水物またはそれらのエステル、芳香族ビニル、不飽和ニトリルなど、およびジアリルフタレートのような架橋性単量体が挙げられる。
乳化重合では、陰イオン界面活性剤及び/または非イオン界面活性剤を乳化剤とし、水溶性過酸化物、水溶性過酸化物と水溶性還元剤との組み合わせまたは、油溶性過酸化物と水溶性還元剤との組み合わせを重合開始剤とし、他の重合助剤の存在下、水性媒体に塩化ビニル系単量体を平均粒径が0.1〜0.4μm程度の微小粒滴として乳化分散し、その状態で重合して微細な粒子状の重合体を生成する。その後、未反応塩化ビニル系単量体を除去回収した後、噴霧乾燥して、本発明で使用可能なペースト塩ビが得られる。なお、ホモジナイザー等の高速分散機を使用し、平均粒径1〜4μmの微小粒滴として懸濁させて重合させる、ミクロ懸濁重合であってもよい。
乳化剤(ミクロ懸濁分散剤)としては、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルアルコール硫酸エステル塩、脂肪酸塩またはジアツキルスルホコハク酸塩のような通常の陰イオン系界面活性剤、特にアルカリ金属塩、非イオン系界面活性剤として、例えば高級脂肪酸のグリセリンエステル、グリコールエステルまたはソルビタンエステル、高級アルコール縮合物、高級脂肪酸縮合物、ポリプロピレンオキサイド縮合物などが挙げられる。
乳化重合において用いられる水溶性重合開始剤としては、過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過ホウ酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムのような過酸化物が例示できる。また、油溶性重合開始剤としては、t−ブチルハイドロパーオキサイド、イソペンタハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイドのような有機ハイドロパーオキサイドなどを例示できる。さらに、これらと例えば亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、ロンガリットなどの適当な水溶性還元剤との併用系であってもよい。
その他の重合助剤として、セチルアルコールおよびラウリルアルコールなどの高級アルコール、ラウリル酸、パルチミン酸およびステアリン酸などの高級脂肪酸またはそのエステル、芳香族炭化水素、高級脂肪族炭化水素、塩素化パラフィンのようなハロゲン化炭化水素、ポリビニルアルコール、ゼラチン、粒径調節剤(硫酸ナトリウムおよび重炭酸ナトリウムなど)、連鎖移動剤、重合禁止剤などが使用可能である。これらは単独または2種類以上組み合わせて用いることができる。
乳化重合の重合条件は、ペースト塩ビの製造に通常採用される条件でよく、特に制限されない。
また、従来、塩化ビニル系単量体の乳化重合の際に使用される重合度調節剤、連鎖移動剤、pH調節剤、ゲル化性改良剤、帯電防止剤、乳化剤、安定剤、スケール防止剤等を使用することも可能であり、これらの仕込み方法も公知の技術でよい。
予め乳化重合により製造された粒径が極微小である塩化ビニル系重合体微粒子の存在下に再び乳化重合を行う播種乳化重合により、該微粒子を核(種粒子)として肥大させて得られた平均粒径0.4〜2μm程度の塩化ビニル系樹脂も、本発明のペースト塩ビとして使用できる。
<他の添加剤>
本発明の塩ビ組成物は、塩化ビニル系樹脂の熱安定性を図るために熱安定剤を加えるほか、滑剤、可塑剤、耐衝撃改良剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、帯電防止剤等の通常の硬質塩化ビニル系樹脂組成物に配合される添加剤を適宜選択して加えることができる。
熱安定剤としては、例えば、オクチルスズマレート等のスズ系安定剤、Ca−Zn系安定剤、Ba系安定剤、金属石鹸などがあり、特に透明性を図るためにはスズ系安定剤が好ましい。その使用量は、塩化ビニル系樹脂の総計に対して、0.5〜5質量%、好ましくは1〜3質量%である。
滑剤は、製造の際に分散剤として脂肪酸塩が用いられているペースト塩ビはその一部として滑剤成分を含んでいるので、本発明では必ずしも加える必要はない。また、加える場合でも、プレートアウトが生じること考慮して、できるだけ少なくすることが肝要である。なお、滑剤としては、ポリエチレンワックス系、ステアリン酸系、アルコール系、アミド系などの滑剤を適宜選択して用いる。
可塑剤は、本発明では必ずしも必要でないが、ゲル化を助ける意味で、塩化ビニル系樹脂の総計に対して10質量%以下、好ましくは1〜8質量%を加えてもよい。可塑剤としては、ジオクチルフタレートなどのフタル酸エステル、ジオクチルアジペートなどのアジピン酸エステル、エポキシ化大豆油等が使用可能である。
<硬質カレンダー用塩化ビニル系樹脂組成物の製造>
本発明の塩ビ組成物の製造は特に限定はなく、所定量の懸濁塩ビとペースト塩ビを他の成分と共に配合し、ヘンシェルミキサーなどを用いて常法によって均一に混合するなどの方法で製造できる。このようにして製造される本発明の組成物は、硬質塩化ビニル系樹脂組成物カレンダー成型品の製造に使用される。
<カレンダー成型>
本発明の塩ビ組成物を用いるカレンダー成形は、従来の硬質塩化ビニル系樹脂フィルムあるいはシートの製造する条件が適用可能である。カレンダー成形機もその種類は特に制限されず、例えば、6本ロール、直立型4本ロール、L型4本ロール、逆L型4本ロール、Z型4本ロール、傾斜Z型4本ロール、直立型3本ロール等のカレンダーシート成形機が使用できる。また、カレンダーロールの温度は130〜250℃の範囲が使用可能である。
製造されるフィルムあるいはシートの厚みは、カレンダー成型機のクリアランスの設定により適宜制御され、例えば、30〜1000μm、好ましくは50〜500μmである。
作成されたフィルム、シートは、そのままで、プレス加工により厚板とし、あるいはエレクション加工によりボックスとして、使用できる。
次に、実施例を示して本発明を更に詳細に説明するが、これらは本発明の範囲をなんら限定するものではない。なお、実施例および比較例において、使用する塩化ビニル系樹脂の平均重合度、見掛け密度、平均粒径、ポロシティ、ロール粘着性、ゲル化速度及びフィッシュ・アイの測定・評価は下記の方法で行った。
・平均重合度
懸濁塩ビの平均重合度は、JIS K−6720−2:1999の付属書塩化ビニル樹脂試験方法に従って測定した。ストレートタイプのペースト塩ビは平均重合度を同様に測定した。
・見掛け密度
懸濁塩ビの見掛け密度は、JIS K−7365:1999に従って測定した。
・平均粒径
懸濁塩ビ:JIS K−7369:2009に従って測定し、算出した。
ペースト塩ビ:水に界面活性剤を用いて分散させた試料を、レーザー光散乱粒度分布測定機(マイクロトラック粒度分析計(商品名)、日機装株式会社製)を用いて、測定した。なお、ここで平均粒径は、体積平均粒径であり、粒子の体積粒子径分布の累積頻度50%に相当する粒子の粒径である。
・ポロシティ
水銀圧入式ポロシメーター(オートポア9220型(商品名)、株式会社島津製作所製)を用いて、懸濁塩ビの細孔容積を求めた。(単位 ml/g)
・ロール粘着性(カレンダー加工性)
塩ビ組成物100質量部に対し、ジブチル錫マレート系安定剤4質量部および脂肪酸エステル系滑剤1.5質量部をヘンシェルミキサーで混合したのち、表面温度185℃に調温された8インチ2本ロールのロール混練機に投入する。試料組成物がロールに巻き付いてから5分間混練してシートを取り出す。取り出したシートを再びロール混練機に投入して5分間混錬し、シートを取り出す。この操作を5回繰り返した時のシートのロールからの取り出し易さを下記基準で評価し、ロール粘着性(カレンダー加工性)とした。
◎:粘着も無く、問題なく剥離できた。
○:わずかに粘着しているが、容易に剥離できた。
△:粘着していて、剥離がやや困難であった。
×:粘着が激しく、剥離が困難あるいは不可であった。
・ゲル化速度
塩ビ組成物60gをラボプラストミルミキサー試験機(商品名、株式会社東洋精機製作所製)に入れ、チャンバー温度160℃、ローラー回転数40rpmで混練し、最大トルクを示すまでの時間(ゲル化時間)を測定し、ゲル化速度の指標とした。
・フィッシュ・アイ(FE)
塩ビ組成物100質量部に、ジ−2−エチルヘキシルフタレート40質量部と少量の群青を混合した後、160℃の混錬ロールで3分間混練した後、厚み50μmのシートを製作し、得られたシートを虫眼鏡下で観察し、50cm中に認められるゲル化せずに残る径50μm以上の粒子の数を計測し、FE数とした。
製造例1(懸濁塩ビAの製造)
内容積500リットルのステンレス製オートクレーブに、純水140kg、平均重合度2500、けん化度80モル%の部分けん化ポリビニルアルコール60g(塩化ビニル系単量体に対し600ppm)及びtert−ヘキシルパーオキシピバレート25g(塩化ビニル系単量体に対し250ppm)を入れ減圧状態にした。次いで、塩化ビニル単量体100kgを仕込み、オートクレーブ内を撹拌しながら65℃に加温し重合を行った。オートクレーブの圧力が重合反応の定常状態における圧力から2.0kg/cm下がった時点で、未反応塩化ビニル単量体の回収を行った。重合時間は6時間であった。スラリーをオートクレーブから取り出し脱水乾燥して、重合転化率約85%で懸濁塩ビAを得た。得られた懸濁塩ビの平均重合度、見掛け密度、平均粒径およびポロシティを上記に従って測定したところ、それぞれ、805、0.58g/ml、127μm、0.16ml/gであった。
製造例2(懸濁塩ビBの製造)
オートクレーブ内の温度を67℃にする以外は製造例1と同様にして、平均重合度、見掛け密度、平均粒径およびポロシティがそれぞれ、700、0.61g/ml、117μm、0.14ml/gである懸濁塩ビBを重合転化率約85%で得た。
製造例3(懸濁塩ビCの製造)
重合開始剤をtert−ブチルパーオキシネオデカノエート350ppm(対塩化ビニル系単量体)、オートクレーブ内の温度を62℃にする以外は製造例1と同様にして、平均重合度、見掛け密度、平均粒径およびポロシティがそれぞれ、900、0.57g/ml、120μm、0.23ml/gである懸濁塩ビCを重合転化率約85%で得た。
製造例4(懸濁塩ビDの製造)
重合開始剤をtert−ブチルパーオキシネオデカノエート25ppm(対塩化ビニル系単量体)、tert−ヘキシルパーオキシピバレート250ppm(対塩化ビニル系単量体)、オートクレーブ内の温度を74℃にする以外は製造例1と同様にして、平均重合度、見掛け密度、平均粒径およびポロシティがそれぞれ、450、0.61g/ml、106μm、0.06ml/gである懸濁塩ビDを重合転化率約85%で得た。
製造例5(懸濁塩ビEの製造)
重合開始剤をtert−クミルパーオキシネオデカノエート250ppm(対塩化ビニル系単量体)、tert−ヘキシルパーオキシピバレート500ppm(対塩化ビニル系単量体)、オートクレーブ内の温度を54℃にする以外は製造例1と同様にして、平均重合度、見掛け密度、平均粒径およびポロシティがそれぞれ、1300、0.48g/ml、123μm、0.28ml/gである懸濁塩ビEを重合転化率約85%で得た。
製造例6(懸濁塩ビFの製造)
平均重合度450、けん化度80モル%の部分けん化ポリビニルアルコールを使用する以外は製造例1と同様にして、重合を開始したが、重合開始2時間後に重合系内がブロック化していることを確認し、重合を中止した。使用可能な懸濁塩ビFを得ることができなかった。
製造例7(懸濁塩ビGの製造)
平均重合度5000、けん化度80モル%の部分けん化ポリビニルアルコールを使用する以外は製造例1と同様にして、平均重合度、見掛け密度、平均粒径およびポロシティがそれぞれ、800、0.65g/ml、98μm、0.07ml/gである懸濁塩ビGを重合転化率約85%で得た。
製造例8(懸濁塩ビHの製造)
平均重合度2500、けん化度50%の部分けん化ポリビニルアルコールを使用する以外は製造例1と同様にして、重合を開始したが、重合開始2時間後に重合系内がブロック化していることを確認し、重合を中止した。使用可能な懸濁塩ビHを得ることができなかった。
製造例9(懸濁塩ビIの製造)
平均重合度2500、けん化度95%の部分けん化ポリビニルアルコールを使用する以外は製造例1と同様にして、平均重合度、見掛け密度、平均粒径およびポロシティがそれぞれ、795、0.67g/ml、97μm、0.07ml/gである懸濁塩ビHを重合転化率約85%で得た。
製造例10(懸濁塩ビJの製造)
部分けん化ポリビニルアルコール400ppmを使用する以外は製造例1と同様にして、重合を開始したが、重合開始2時間後に重合系内がブロック化していることを確認し、重合を中止した。使用可能な懸濁塩ビJを得ることができなかった。
製造例11(懸濁塩ビKの製造)
部分けん化ポリビニルアルコール900ppmを使用する以外は製造例1と同様にして、平均重合度、見掛け密度、平均粒径およびポロシティがそれぞれ、800、0.70g/ml、80μm、0.08ml/gである懸濁塩ビKを重合転化率約85%で得た。
実施例1
懸濁塩ビA100質量部に、平均重合度850のペースト塩ビ(リューロンペーストK80(商品名)、東ソー株式会社製)5質量部、スズ系安定剤0.5質量部、滑剤0.9質量部および加工助剤3質量部をヘンシェルミキサーにて混合して、塩ビ組成物1を得た。得られた塩ビ組成物1のロール粘着性、ゲル化速度およびFEを上記により評価した。結果を表1に示した。
実施例2
ペースト塩ビを平均重合度1600のペースト塩ビ(リューロンペースト860(商品名)、東ソー株式会社製)とした以外は、実施例1と同様にして、塩ビ組成物2を得た。得られた塩ビ組成物2のロール粘着性、ゲル化速度およびFEを実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
実施例3
ペースト塩ビを平均重合度2100のペースト塩ビ(リューロンペースト761(商品名)、東ソー株式会社製)とした以外は、実施例1と同様にして、塩ビ組成物3を得た。得られた塩ビ組成物3のロール粘着性、ゲル化速度およびFEを実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
実施例4
ペースト塩ビを架橋タイプのペースト塩ビ(リューロンペーストC38(商品名)、東ソー株式会社製)とした以外は、実施例1と同様にして、塩ビ組成物4を得た。得られた塩ビ組成物4のロール粘着性、ゲル化速度およびFEを実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
実施例5
ペースト塩ビを平均重合度700のペースト塩ビ(リューロンペーストK75Z(商品名)、東ソー株式会社製)とした以外は、実施例1と同様にして、塩ビ組成物5を得た。得られた塩ビ組成物5のロール粘着性、ゲル化速度およびFEを実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
実施例6
懸濁塩ビAを懸濁塩ビBに替えた以外は、実施例1と同様にして、塩ビ組成物6を得た。得られた塩ビ組成物6のロール粘着性、ゲル化速度およびFEを実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
実施例7
懸濁塩ビAを懸濁塩ビCに替えた以外は、実施例1と同様にして、塩ビ組成物7を得た。得られた塩ビ組成物7のロール粘着性、ゲル化速度およびFEを実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
比較例1
ペースト塩ビを全く加えずに実施例1と同様にして、塩ビ組成物8を得た。得られた塩ビ組成物8のロール粘着性、ゲル化速度およびFEを実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
比較例2
懸濁塩ビAを懸濁塩ビDに替える以外は、実施例1と同様にして、塩ビ組成物9を得た。得られた塩ビ組成物9のロール粘着性、ゲル化速度およびFEを実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
比較例3
懸濁塩ビAを懸濁塩ビEに替える以外は、実施例1と同様にして、塩ビ組成物10を得た。得られた塩ビ組成物10のロール粘着性、ゲル化速度およびFEを実施例1と評価し、結果を表1に示した。
比較例4
ペースト塩ビの添加量を0.5質量部とした以外は、実施例1と同様にして、塩ビ組成物11を得た。得られた塩ビ組成物11のロール粘着性、ゲル化速度およびFEを実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
比較例5
ペースト塩ビの添加量を30質量部とした以外は、実施例1と同様にして、塩ビ組成物12を得た。得られた塩ビ組成物12のロール粘着性、ゲル化速度およびFEを実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
比較例6
懸濁塩ビAを懸濁塩ビGに替える以外は、実施例1と同様にして、塩ビ組成物13を得た。得られた塩ビ組成物13のロール粘着性、ゲル化速度およびFEを実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
比較例7
懸濁塩ビAを懸濁塩ビIに替える以外は、実施例1と同様にして、塩ビ組成物14を得た。得られた塩ビ組成物14のロール粘着性、ゲル化速度およびFEを実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
比較例8
懸濁塩ビAを懸濁塩ビKに替える以外は、実施例1と同様にして、塩ビ組成物15を得た。得られた塩ビ組成物15のロール粘着性、ゲル化速度およびFEを実施例1と同様に評価し、結果を表1に示した。
比較例9〜11
製造例6、8および10は、縣濁重合に際し使用した部位けん化ポリビニルアルコールが不適切であり、或いは使用量が範囲外であったために重合が不調に終わり、懸濁塩ビF、HあるいはJを得ることができなかった。それで、これらは塩ビ組成物を調製することができなかったが、参考のため、それぞれ比較例9、10、11として、表1に示した。
Figure 2014114380

Claims (3)

  1. 平均重合度500〜1000の懸濁重合塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、ペースト用塩化ビニル系樹脂1〜20質量部を含み、かつ、
    該懸濁重合塩化ビニル系樹脂が、塩化ビニル単量体を少なくとも50質量%含む塩化ビニル系単量体を、分散安定剤として平均重合度1000〜4000かつけん化度60〜90%の部分けん化ポリビニルアルコールを該塩化ビニル系単量体に対して500〜800ppm用いて、懸濁重合して、得られたものである
    ことを特徴とする硬質カレンダー成形品用塩化ビニル系樹脂組成物。
  2. 前記ペースト用塩化ビニル系樹脂が、平均重合度500〜5000のストレートタイプまたは架橋タイプである請求項1に記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
  3. 前記ペースト用塩化ビニル系樹脂が、ミクロ懸濁重合または乳化重合によって製造されたものである請求項1または2に記載のポリ塩化ビニル系樹脂組成物。
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