JP2014063948A - 炭化珪素半導体装置の製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板の表面の荒れを抑制可能な炭化珪素半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】炭化珪素半導体装置1の製造方法は以下の工程を有している。第1導電型領域15および第2導電型領域14を含む炭化珪素基板1が準備される。第1導電型領域15に接して第1の材料からなる第1の電極2が形成される。第1の電極2と第1導電型領域15とがオーミック接合するように第1の電極1が局所的に加熱される。第1の材料とは異なる第2の材料からなり、第2導電型領域14とショットキー接合する第2の電極3が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、炭化珪素半導体装置の製造方法に関するものであり、より特定的には、炭化珪素基板の表面の荒れを抑制可能な炭化珪素半導体装置の製造方法に関するものである。
近年、半導体装置の製造用に炭化珪素基板が用いられ始めている。炭化珪素は珪素に比べて大きなバンドギャップを有する。そのため、炭化珪素基板を用いた半導体装置は、耐圧が高く、オン抵抗が低く、また高温環境下での特性の劣化が小さいといった利点を有する。
たとえば特表2009−532902号公報(特許文献1)は、基板上にオーミックコンタクト金属を蒸着し、たとえば900℃よりも高い温度でアニールすることにより、p+領域とオーミックコンタクトを形成する工程を有するジャンクションバリアショットキーダイオード(JBS:Junction Barrier Schottky Diode)の製造方法を開示している。
特表2009−532902号公報
しかしながら、特表2009−532902号公報に記載の方法においてオーミックコンタクトを形成する際、基板全体が900℃程度まで加熱される。そのため、基板の表面が荒れることがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、基板の表面の荒れを抑制可能な炭化珪素半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明に係る炭化珪素半導体装置の製造方法は以下の工程を有している。第1導電型領域および第2導電型領域を含む炭化珪素基板が準備される。第1導電型領域に接して第1の材料からなる第1の電極が形成される。第1の電極と第1導電型領域とがオーミック接合するように第1の電極が局所的に加熱される。第1の材料とは異なる第2の材料からなり、第2導電型領域とショットキー接合する第2の電極が形成される。
本発明に係る炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、第1の電極と第1導電型領域とがオーミック接合するように第1の電極が局所的に加熱される。これにより、第1の電極が局所的に加熱されるので、基板の表面が直接加熱されることを抑制することができる。それゆえ、基板の表面の荒れを抑制することができる。
上記に係る炭化珪素半導体装置の製造方法において好ましくは、第2の電極を形成する工程は、第2の電極が第1の電極と接して形成される。これにより、ドリフト層を流れる電流が基板面内において均一化される。
上記に係る炭化珪素半導体装置の製造方法において好ましくは、第1の電極を局所的に加熱する工程は、レーザーアニールにより行われる。基板全体をアニールする場合と異なり、レーザーアニールの場合は、基板全体を昇温および降温させる時間を必要としない。そのため、アニール処理のスループットを向上させることができる。
上記に係る炭化珪素半導体装置の製造方法において好ましくは、第2導電型領域とショットキー接合する第2の電極を形成する工程は、第2の電極を加熱する工程を含む。これにより、第2の電極のバリアハイトを適切な値に調整することができる。
上記に係る炭化珪素半導体装置の製造方法において好ましくは、炭化珪素基板は、第1導電型領域とは異なる第2の第1導電型領域を含む。第2の電極を形成する工程では、第2の電極の外周部が第2の第1導電型領域と接して形成される。なお、第2の電極の外周部が第2の第1導電型領域と接するとは、第2の電極の外周部が他の電極を介して第2の第1導電型領域と接する場合を含む。これにより、外周部に電界が集中することを緩和することができる。
上記に係る炭化珪素半導体装置の製造方法において好ましくは、炭化珪素基板の主面と接し、第1の材料および第2の材料と異なる第3の材料からなりかつ炭化珪素基板とショットキー接合する第3の電極を形成する工程をさらに有する。第2の電極を形成する工程では、第2の電極の外周部が第3の電極と接して第2の電極が形成される。第3の材料は、第2の材料よりも高いバリアハイトを有する。これにより、第2の電極の外周部におけるリーク電流を低減することができる。
上記に係る炭化珪素半導体装置の製造方法において好ましくは、第1導電型はp型であり、かつ第2導電型はn型である。これにより、ドリフト領域がn型の炭化珪素半導体装置を製造することができる。
上記に係る炭化珪素半導体装置の製造方法において好ましくは、第1の電極は、Tiを含む部分およびAlを含む部分を有する。これにより、第1の電極と第1導電型領域との接合を良好なオーミック接合とすることができる。
上記に係る炭化珪素半導体装置の製造方法において好ましくは、第1の電極は、Tiを含む部分とAlを含む部分とが積層されている。これにより、第1の電極と第1導電型領域との接合をより良好なオーミック接合とすることができる。
上記に係る炭化珪素半導体装置の製造方法において好ましくは、第1の電極は、Tiを含む部分とAlを含む部分とが混合されている。これにより、第1の電極と第1導電型領域との接合をより良好なオーミック接合とすることができる。
上記に係る炭化珪素半導体装置の製造方法において好ましくは、第1導電型はn型であり、かつ第2導電型はp型である。これにより、ドリフト領域がp型の炭化珪素半導体装置を製造することができる。
上記に係る炭化珪素半導体装置の製造方法において好ましくは、第1の電極は、Niを含む部分およびSiを含む部分を有する。これにより、第1の電極と第1導電型領域との接合を良好なオーミック接合とすることができる。
上記に係る炭化珪素半導体装置の製造方法において好ましくは、第1の電極は、Niを含む部分とSiを含む部分とが積層されている。これにより、第1の電極と第1導電型領域との接合をより良好なオーミック接合とすることができる。
上記に係る炭化珪素半導体装置の製造方法において好ましくは、第1の電極は、Niを含む部分とSiを含む部分とが混合されている。これにより、第1の電極と第1導電型領域との接合をより良好なオーミック接合とすることができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、基板の表面の荒れを抑制可能な炭化珪素半導体装置の製造方法を提供することができる。
実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の構造を概略的に示す断面模式図である。 実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を概略的に示すフロー図である。 実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第1の工程を概略的に示す断面模式図である。 実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第2の工程を概略的に示す断面模式図である。 実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第3の工程を概略的に示す断面模式図である。 実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第4の工程を概略的に示す断面模式図である。 実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置の構造を概略的に示す断面模式図である。 第1の電極、第2の電極および第3の電極の位置関係を説明するための平面模式図である。 実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を概略的に示すフロー図である。 実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第1の工程を概略的に示す断面模式図である。 実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第2の工程を概略的に示す断面模式図である。 実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第3の工程を概略的に示す断面模式図である。 実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第4の工程を概略的に示す断面模式図である。 実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第5の工程を概略的に示す断面模式図である。 実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置の第1の変形例の構造を概略的に示す断面模式図である。 実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置の第2の変形例の構造を概略的に示す断面模式図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置であるショットキーバリアダイオード1の構造について、図1を参照して説明する。図1に示すように本実施の形態のショットキーバリアダイオード1は、基板10と、第1の電極2と、第2の電極3とを主に有している。基板10は炭化珪素からなり、好ましくは炭化珪素単結晶からなる。
基板10は、n+基板11と、電界停止層12と、第2導電型領域14(n型領域)と、第1導電型領域15(p型領域)とを有している。n+基板11は、炭化珪素単結晶からなる基板にたとえば窒素(N)などの不純物が含まれている基板である。n+基板11に含まれる不純物濃度は、たとえば5×1018cm-3程度である。電界停止層12に含まれる窒素(N)などの不純物濃度はたとえば5×1017cm-3程度以上1×1018cm-3程度以下である。第2導電型領域14における窒素(N)などの不純物濃度はたとえば3×1015cm-3程度以上1×1016cm-3程度以下である。第1導電型領域15におけるアルニウムなどの不純物濃度はたとえば1×1019cm-3程度である。第1導電型領域15は第2導電型領域14に囲まれて形成されている。
第1の電極2は、炭化珪素からなる基板10とオーミック接合可能な第1の材料からなる。第1の材料はたとえばTi原子およびAl原子を含んでいても構わない。第1の電極2がTi原子およびAl原子を含む場合、第1の電極2は炭化珪素からなる基板10に形成されたp型である第1導電型領域15とオーミック接合している。第1の電極2はたとえばNi原子およびSi原子を含んでいても構わない。第1の電極2がNi原子およびSi原子を含んでいる場合、第1の電極2は炭化珪素からなる基板10に形成されたn型である第1導電型領域15とオーミック接合している。
第2の電極3は、炭化珪素からなる基板10とショットキー接合可能な第2の材料からなる。第2の材料は第1の材料とは異なる。第2の材料は、たとえばチタン(Ti)である。第2の材料として、チタン以外にもたとえばニッケル(Ni)、窒化チタン(TiN)、金(Au)、モリブデン(Mo)およびタングステン(W)などを用いても構わない。第2の電極3は基板10に形成された第2導電型領域14とショットキー接合しており、かつ第1の電極2と接するように形成されている。好ましくは、第2の電極3は第1の電極2を覆うように形成されている。本実施の形態において第2導電型領域14はn型領域である。なお、第1導電型領域15がp型領域の場合、第2導電型領域14はn型領域であり、第1導電型領域15がn型領域の場合、第2導電型領域はp型領域である。
断面視(図1の視野)において第2の電極3は間隔をあけて複数配置されていてもよい。また断面視において第1の電極2と第2の電極3とが交互に配置されていてもよい。第1導電型領域15は基板10の主面10aからオーミック電極30に向かって伸長して形成されている。また断面視において第1導電型領域15と第2導電型領域14とは間隔を隔てて交互に配置されている。
第2の電極3に接してパッド電極60が形成されている。パッド電極60はたとえばアルミニウムからなる。パッド電極60、第2の電極3および基板10の主面10aに接して保護膜70が形成されている。また、n+基板11と接してオーミック電極30が配置されている。オーミック電極30はたとえばニッケルからなる。さらに、オーミック電極30に接してたとえばアルミニウムからなるパッド電極40が配置されている。
次に、本発明の実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置であるショットキーバリアダイオードの製造方法について、図2〜図6を参照して説明する。
図3を参照して、まず、工程(S10:図2)として、基板準備工程が実施される。この工程(S10)では、たとえばポリタイプが4Hである単結晶炭化珪素からなるインゴット(図示しない)をスライスすることにより、導電型がn型(第2導電型)のn+基板11が準備される。n+基板には、たとえば窒素(N)などの不純物が含まれている。n+基板に含まれる不純物濃度は、たとえば5×1018cm-3程度である。
次に、n+基板11上に電界停止層12が形成される。電界停止層12はn型を有する炭化珪素層である。電界停止層12に含まれる窒素(N)などの不純物濃度はたとえば5×1017cm-3程度以上1×1018cm-3程度以下である。その後、電界停止層12上に導電型がn型(第1導電型)である第2導電型領域14がエピタキシャル成長により形成される。第2導電型領域14の不純物濃度はたとえば3×1015cm-3程度以上1×1016cm-3程度以下である。
次に、工程(S20:図2)として、イオン注入工程が実施される。この工程(S20)では、たとえば第1導電型領域15が形成される領域に開口を有する二酸化珪素からなるマスクが基板10上に形成される。その後、図4を参照して、たとえばAl(アルミニウム)イオンが、n型領域14内に注入されることにより、導電型がp型(第1導電型)の第1導電型領域15が形成される。第1導電型領域15の不純物濃度は、たとえば1×1019cm-3程度である。これにより、第2導電型領域14(n型領域)および第1導電型領域15(p型領域)を有する炭化珪素からなる基板10が準備される。第1導電型領域15は第2導電型領域14に囲われて形成される。
次に、活性化アニール工程が実施される。この工程では、たとえばアルゴンなどの不活性ガス雰囲気中、1800℃程度の温度で基板10が加熱されることにより、第1導電型領域15がアニールされ、上記工程(S20)にて導入された不純物が活性化される。これにより、不純物が導入された領域において所望のキャリアが生成する。
次に、工程(S30:図2)として、第1の電極形成工程が実施される。この工程(S30)では、図5を参照して、第1の材料からなる第1の電極2が第1導電型領域15と接して形成される。第1の電極2はたとえばリフトオフにより形成される。第1の材料は、炭化珪素からなる基板10に形成された第1導電型領域15とオーミック接合可能な材料である。第1導電型領域15がp型領域の場合、第1の材料はたとえばTiを含む部分およびAlを含む部分を有している。第1の電極2は、Tiを含む部分とAlを含む部分とが積層されていてもよく、Tiを含む部分とAlを含む部分とが混合されていてもよい。第1の電極2がTiを含む部分とAlを含む部分とが積層されている場合、Tiを含む層が第1導電型領域15の上に接して形成されており、Tiを含む層の上に接してAlを含む層が形成されている。Tiを含む層の厚みはたとえば100nmであり、Alを含む層の厚みはたとえば200nmである。
基板10に形成された第1導電型領域がn型領域である場合、第1の材料は、炭化珪素からなる基板10に形成されたn型領域とオーミック接合可能な材料である。第1の材料は、たとえばNiを含む部分およびSiを含む部分を有している。第1の電極2は、Niを含む部分とSiを含み部分とが積層されていてもよく、Niを含む部分とSiを含み部分とが混合されていてもよい。第1の電極2がNiを含む部分とSiを含む部分とが積層されている場合、Niを含む層がn型領域である第1導電型領域15の上に接して形成されており、Niを含む層の上に接してSiを含む層が形成されている。Niを含む層の厚みはたとえば100nmであり、Siを含む層の厚みはたとえば100nmである。好ましくは、第1の電極2のトータルの厚みはたとえば20nm程度以上1000nm程度以下である。
第1の電極2のトータルの厚みが20nm未満であれば炭化珪素基中で反応する電極材料が少なくなり、ある部分では合金化層ができて、その他の部分では未反応の炭化珪素層が残ることで高抵抗になり、良好なオーミック電極を得ることができなくなる可能性がある。また第1の電極2のトータルの厚みが1000nmより大きいと、リフトオフを利用して電極パターンを形成する場合において、リフトオフが困難になる可能性がある。それゆえ、第1の電極2のトータルの厚みは、20nm程度以上1000nm程度以下であることが好ましい。
次に、工程(S40:図2)として、第1の電極加熱工程が実施される。この工程(S40)では、第1の電極2と第1導電型領域15とがオーミック接合するように第1の電極2が局所的に加熱される。好ましくは、第1の電極2を局所的に加熱する工程は、第1の電極2をレーザーアニールすることにより行われる。第1の電極2の局所加熱は電子ビーム(Electron Beam)によって行われても構わない。また第1の電極2は、たとえば1000℃程度にまで加熱される。
レーザーアニールには、たとえばYAGレーザーが用いられ、より具体的には波長が355nm(3倍波)のYVO4の固体レーザーが用いられる。レーザーの照射ビームスポットの直径はたとえば200μm以上300μm以下である。照射ビームスポットの電極表面における面積は0.03mm2以上であることが好ましい。照射ビームスポットは前の照射ビームスポットと重なるように移動する。たとえば、20kHzのパルスレーザーを毎秒1000mmで走査する場合、照射ビームスポットの走査ステップは50μmである。照射ビームスポットは互いに重なり合いながら、電極上をある一定の方向(走査方向)へ走査される。第1導電型領域15と第1の電極2とがオーミック接合される場合におけるレーザーのエネルギー密度は、たとえば2.0J/cm2である。
次に、工程(S50:図2)として、第2の電極形成工程が実施される。この工程(S50)では、第1の材料とは異なる第2の材料からなる第2の電極3が、第2導電型領域14と接して形成される。第2の材料は、たとえばチタン(Ti)、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、窒化チタン(TiN)などである。具体的には、図6を参照して、第2の電極3は、基板10の主面10aにおいて第2導電型領域14と接し、かつ第1の電極2と接するように形成される。好ましくは、第2の電極3は第1の電極2を覆うように形成される。なお、第2の電極3が第2導電型領域14と接して成膜されることにより、第2の電極3が第2導電型領域14とショットキー接合しても構わない。
次に、工程(S60:図2)として、第2の電極加熱工程が実施される。この工程(S60)では、第2の電極3が加熱されることにより、第2の電極3のバリアハイトが調整される。たとえば第1の電極2および第2の電極3が形成された基板10をアニール炉内に配置して、ランプ加熱によりRTA(Rapid Thermal Anneal)処理されることにより、第1の電極2、第2の電極3および基板10全体が加熱される。第2の電極3は、たとえば500℃程度にまで加熱される。これにより、基板10の第2導電型領域14と第2の電極3とがショットキー接合する。なお、第2の電極3の加熱はたとえばレーザーアニールを用いて第2の電極3を局所的に加熱することにより行われても構わない。また第2の電極加熱工程(S60)における第2の電極3の加熱温度は、第1の電極加熱工程(S40)における第1の電極2の加熱温度よりも低い。
次に、パッド電極および保護膜形成工程が実施される。具体的には、第2の電極3上に接して、たとえばアルミニウムからなるパッド電極60が形成される。その後、パッド電極60、第2の電極3および基板10の主面10aと接して保護膜70が形成される。
次に、オーミック電極形成工程が実施される。具体的には、基板10の主面10aとは反対の面(裏面)の研削が行われ、裏面と接触してたとえばニッケルからなるオーミック電極30が形成される。その後、オーミック電極30と接してたとえばアルミニウムからなるパッド電極40が形成される。これにより、図1に示すワイドギャップ半導体装置としてのショットキーバリアダイオード1が完成する。
次に、本実施の形態に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法の作用効果について説明する。
本実施の形態に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法によれば、第1の電極2と第1導電型領域15とがオーミック接合するように第1の電極2が局所的に加熱される。第1の電極2が局所的に加熱されるので、基板10の主面10aが直接加熱されることを抑制することができる。それゆえ、基板10の主面10aの荒れを抑制することができる。
また本実施の形態に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法によれば、第2の電極3を形成する工程は、第2の電極3が第1の電極2と接して形成される。これにより、ドリフト層を流れる電流が基板10面内において均一化される。
さらに本実施の形態に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法によれば、第1の電極2を局所的に加熱する工程は、レーザーアニールにより行われる。基板10全体をアニールする場合と異なり、レーザーアニールの場合は、基板10全体を昇温および降温させる時間を必要としない。そのため、アニール処理のスループットを向上させることができる。
さらに本実施の形態に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法によれば、第2導電型領域14とショットキー接合する第2の電極3を形成する工程は、第2の電極3を加熱する工程を含む。これにより、第2の電極3のバリアハイトを適切な値に調整することができる。
さらに本実施の形態に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法によれば、第1導電型はp型であり、かつ第2導電型はn型であってもよい。これにより、ドリフト領域がn型のショットキーバリアダイオード1を製造することができる。
さらに本実施の形態に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法によれば、第1の電極2は、Tiを含む部分およびAlを含む部分を有していてもよい。これにより、第1の電極2とp型領域である第1導電型領域15との接合を良好なオーミック接合とすることができる。
さらに本実施の形態に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法によれば、第1の電極2は、Tiを含む部分とAlを含む部分とが積層されていてもよい。これにより、第1の電極2とp型領域である第1導電型領域15との接合をより良好なオーミック接合とすることができる。
さらに本実施の形態に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法によれば、第1の電極2は、Tiを含む部分とAlを含む部分とが混合されていてもよい。これにより、第1の電極2とp型領域である第1導電型領域15との接合をより良好なオーミック接合とすることができる。
さらに本実施の形態に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法によれば、第1導電型はn型であり、かつ第2導電型はp型であってもよい。これにより、ドリフト領域がp型のショットキーバリアダイオード1を製造することができる。
さらに本実施の形態に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法によれば、第1の電極2は、Niを含む部分およびSiを含む部分を有していてもよい。これにより、第1の電極2とn型領域である第1導電型領域15との接合を良好なオーミック接合とすることができる。
さらに本実施の形態に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法によれば、第1の電極2は、Niを含む部分とSiを含む部分とが積層されていてもよい。これにより、第1の電極2とn型領域である第1導電型領域15との接合をより良好なオーミック接合とすることができる。
さらに本実施の形態に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法によれば、第1の電極2は、Niを含む部分とSiを含む部分とが混合されている。これにより、第1の電極2とn型領域である第1導電型領域15との接合をより良好なオーミック接合とすることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置の構成について説明する。実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置としてのショットキーバリアダイオード1は、第2の電極3の外周部と炭化珪素からなる基板10の主面10aとに接する第3の電極5を有する点および第3の電極に接し、炭化珪素からなる基板10に形成されたガードリング領域16を有する点において実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置とは異なっており、その他の点においては実施の形態1に係る炭化珪素半導体装置と同様である。
図7を参照して、実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置としてのショットキーバリアダイオード1は、基板10と、第1の電極2と、第2の電極3と、第3の電極とを主に有している。第3の電極5は、炭化珪素からなる基板10の主面10aと接し、第1の材料および第2の材料と異なる第3の材料からなりかつ炭化珪素からなる基板10とショットキー接合する。第2の電極3の外周部3aが第3の電極5と接する。第3の電極5は、基板10の主面と保護膜70とに接する。第3の電極5を構成する第3の材料は、第2の材料よりも高いバリアハイトを有する。たとえば、第2の材料がチタン(Ti)であり、第3の材料はニッケル(Ni)である。チタンのバリアハイトは1.2eV程度であり、ニッケルのバリアハイトは1.5eV程度である。第3の材料として、ニッケルの他にもたとえばアルミニウム(Al)などが利用可能である。
ガードリング領域16は、炭化珪素からなる基板10の主面10aから基板10の内部に伸長して形成されているp型領域である。ガードリング領域16は基板10の主面10aにおいて第3の電極5と接している。ガードリング領域16は、基板10の主面10aにおいて第1導電型領域15を取り囲むように形成されている。
図8を参照して、基板10の法線方向Xから見て、第1の電極2は第3の電極5に取り囲まれている。第2の電極3の形状は基板10の法線方向Xから見てたとえば正方形状である。第2の電極3の一辺L1の長さはたとえば1mmである。第2の電極3の一辺L1の長さはたとえば5mmや7mmであっても構わない。第3の電極5の外周部5aは、第2の電極3の外周部3aよりも外側に位置している。
次に、本発明の実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置であるショットキーバリアダイオードの製造方法について、図9〜図14を参照して説明する。
まず、実施の形態1で説明した工程(S10:図2)と同様の方法によって基板準備工程(S10:図9)が実施される。この工程(S10:図9)では、n+基板11と、当該n+基板11上に配置された電界停止層12と、当該電界停止層12上に配置された第2導電型領域14(n型領域)を有する炭化珪素からなる基板10が準備される。第2導電型領域14の不純物濃度はたとえば3×1015cm-3程度以上1×1016cm-3程度以下である。
次に、工程(S20:図9)として、イオン注入工程が実施される。この工程(S20)では、たとえばガードリング領域16が形成される領域に開口を有する二酸化珪素からなるマスクが基板10上に形成される。その後、図10を参照して、たとえばAl(アルミニウム)イオンがn型領域14内に注入されることにより、導電型がp型(第1導電型)のガードリング領域16(第2の第1導電型領域)が形成される。次に、第1導電型領域15が形成される領域に開口を有する二酸化珪素からなるマスクが基板10上に形成される。その後、図11を参照して、たとえばAl(アルミニウム)イオンがn型領域14内に注入されることにより、導電型がp型(第1導電型)の第1導電型領域15が形成される。好ましくは、第1導電型領域15はガードリング領域16に囲まれて形成される。第1導電型領域15の不純物濃度は、たとえば1×1019cm-3程度である。これにより、第1導電型領域15、第2導電型領域14およびガードリング領域16を含む炭化珪素からなる基板10が準備される。
次に、活性化アニール工程が実施される。この工程では、たとえばアルゴンなどの不活性ガス雰囲気中、1800℃程度の温度で基板10が加熱されることにより、第1導電型領域15およびガードリング領域16がアニールされ、上記工程(S20)にて導入された不純物が活性化される。これにより、不純物が導入された領域において所望のキャリアが生成する。
次に、工程(S25:図9)として、第3の電極形成工程が実施される。図12を参照して、この工程(S25)では、後述する第1の材料および第2の材料とは異なり、かつ第2の材料よりもバリアハイトの高い第3の材料からなる第3の電極5が、基板10の主面10a上に形成される。また第3の電極5は、基板10の主面10aにおいてガードリング領域16と接して形成される。第3の材料はたとえばニッケル(Ni)である。第3の材料として、ニッケルの他にもたとえばアルミニウム(Al)などが利用可能ある。
次に、工程(S30:図9)として、第1の電極形成工程が実施される。図13を参照して、この工程(S30)では、第1の材料からなる第1の電極2が第1導電型領域15と接して形成される。第1の電極2はたとえばリフトオフにより形成される。第1の材料は、炭化珪素からなる基板10に形成された第1導電型領域15とオーミック接合可能な材料である。第1導電型領域15がp型領域である場合、第1の材料は、たとえばTiを含む部分およびAlを含む部分を有している。第1の電極2は、Tiを含む部分とAlを含む部分とが積層されていてもよく、Tiを含む部分とAlを含む部分とが混合されていてもよい。第1の電極2がTiを含む部分とAlを含む部分とが積層されている場合、Tiを含む層が第1導電型領域15の上に接して形成されており、Tiを含む層の上に接してAlを含む層が形成されている。Tiを含む層の厚みはたとえば100nmであり、Alを含む層の厚みはたとえば200nmである。
基板10に形成された第1導電型領域15がn型領域である場合、第1の材料は、炭化珪素からなる基板10に形成されたn型領域とオーミック接合可能な材料である。第1の材料は、たとえばNiを含む部分およびSiを含む部分を有している。第1の電極2は、Niを含む部分とSiを含み部分とが積層されていてもよく、Niを含む部分とSiを含む部分とが混合されていてもよい。第1の電極2がNiを含む部分とSiを含む部分とが積層されている場合、Niを含む層がn型領域である第1導電型領域15の上に接して形成されており、Niを含む層の上に接してSiを含む層が形成されている。Niを含む層の厚みはたとえば100nmであり、Siを含む層の厚みはたとえば100nmである。好ましくは、第1の電極2のトータルの厚みはたとえば20nm程度以上1000nm程度以下である。
なお、本実施の形態では、第3の電極5を形成した後の第1の電極2を形成する場合について説明したが、第1の電極2を形成した後に第3の電極5を形成しても構わない。
次に、工程(S35:図9)として、第3の電極加熱工程が実施される。この工程(S35)では、第3の電極5と炭化珪素からなる基板10とがショットキー接合するように第3の電極5が局所的に加熱される。好ましくは、第3の電極5を局所的に加熱する工程は、第3の電極5をレーザーアニールすることにより行われる。第3の電極5の局所加熱は電子ビーム(Electron Beam)によって行われても構わない。なお第3の電極5は、たとえば300℃程度まで加熱される。第3の電極5は、第3の電極5のバリアハイトが第2の電極3のバリアハイトよりも高くなるような温度で加熱される。
次に、工程(S40:図9)として、第1の電極加熱工程が実施される。この工程(S40)では、第1の電極2と第1導電型領域15とがオーミック接合するように第1の電極2が局所的に加熱される。好ましくは、第1の電極2を局所的に加熱する工程は、第1の電極2をレーザーアニールすることにより行われる。第1の電極2の局所加熱は電子ビーム(Electron Beam)によって行われても構わない。なお第1の電極2は、たとえば1000℃程度まで加熱される。
本実施の形態では、第3の電極5を加熱した後の第1の電極2を加熱する場合について説明したが、第1の電極2を加熱した後に第3の電極5を加熱しても構わない。
次に、工程(S50:図9)として、第2の電極形成工程が実施される。この工程(S50)では、第1の材料とは異なる第2の材料からなる第2の電極3が、第2導電型領域14と接して形成される。また第2の電極3の外周部3aが第3の電極5と接して第2の電極3が形成される。第2の材料は、たとえばチタン(Ti)、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、窒化チタン(TiN)などである。具体的には、図14を参照して、第2の電極3は、基板10の主面10aにおいて第2導電型領域14と接し、かつ第1の電極2および第3の電極5と接するように形成される。好ましくは、第2の電極3は第1の電極2を覆うように形成され、かつ第3の電極5の一部を覆うように形成される。また第2の電極3の外周部3aが第3の電極5の外周部5aの内側に位置するように第3の電極5が形成される。なお、第2の電極3が第2導電型領域14と接して成膜されることにより、第2の電極3が第2導電型領域14とショットキー接合しても構わない。
次に、工程(S60:図9)として、第2の電極加熱工程が実施される。この工程(S60)では、第2の電極3が加熱されることにより、第2の電極3のバリアハイトが調整される。たとえば第1の電極2および第2の電極3が形成された基板10をアニール炉内に配置して、ランプ加熱によりRTA処理されることにより、第1の電極2、第2の電極3、第3の電極5および基板10全体が加熱される。第2の電極3は、たとえば500℃程度にまで加熱される。これにより、基板10の第2導電型領域14と第2の電極3とがショットキー接合する。なお、第2の電極3の加熱はたとえばレーザーアニールを用いて第2の電極3を局所的に加熱することにより行われても構わない。また第2の電極加熱工程(S60)における第2の電極3の加熱温度は、第1の電極加熱工程(S40)における第1の電極2の加熱温度よりも低く、第3の電極加熱工程(S35)における第3の電極5の加熱温度よりも低い。
第1の電極2、第2の電極3または第3の電極5をレーザーアニールによって加熱する場合におけるレーザーアニールの条件は実施の形態1で説明した条件と同様である。
次に、パッド電極および保護膜形成工程が実施される。具体的には、第2の電極3上に接して、たとえばアルミニウムからなるパッド電極60が形成される。その後、パッド電極60、第2の電極3、第3の電極5および基板10の主面10aと接して保護膜70が形成される。
次に、オーミック電極形成工程が実施される。具体的には、基板10の主面10aとは反対の面(裏面)の研削が行われ、裏面と接触してたとえばニッケルからなるオーミック電極30が形成される。その後、オーミック電極30と接してたとえばアルミニウムからなるパッド電極40が形成される。これにより、図7に示すワイドギャップ半導体装置としてのショットキーバリアダイオード1が完成する。
次に、実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置であるショットキーバリアダイオード1の第1の変形例について説明する。
図15を参照して、ショットキーバリアダイオード1は、第3の電極5を有しておらず、第2の電極3の外周部3aが直接ガードリング領域16に接していても構わない。たとえば、上述した第2の電極形成工程(S50:図9)において、第2の電極3が第2導電型領域14および第1の電極2と接し、かつ第2の電極3の外周部3aがガードリング領域16と接するように第2の電極が形成される。これにより、図15に示したショットキーバリアダイオード1が製造可能である。
次に、実施の形態2に係る炭化珪素半導体装置であるショットキーバリアダイオード1の第2の変形例について説明する。
図16を参照して、ショットキーバリアダイオード1は、ガードリング領域16を有しておらず、第3の電極5が基板10の第2導電型領域14と接していても構わない。たとえば、上述したイオン注入工程(S20:図9)において、炭化珪素からなる基板10の第2導電型領域14にガードリング領域16が形成されず、第1導電型領域15のみが形成される。その後、第3の電極形成工程(S25:図9)において、第3の電極5が基板10の主面において第2導電型領域14と接するように形成される。これにより、図16に示したショットキーバリアダイオード1が製造可能である。
なお、上記各実施の形態において、第1導電型をn型とし、かつ第2導電型をp型として説明したが、第1導電型がp型であってかつ第2導電型がn型であっても構わない。また、上記各実施の形態においては、炭化珪素半導体装置としてショットキーバリアダイオードを例に挙げて説明したが本発明はこれに限定されない。炭化珪素半導体装置はショットキー接合を有するトランジスタであってもよく、たとえばMESFET(Metal Semiconductor Field Effect Transistor)やHEMT(High Electron Mobility Transistor)などであってもよい。
次に、本実施の形態に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法の作用効果について説明する。
本実施の形態に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法によれば、基板10は、第1導電型領域15とは異なるガードリング領域16を含む。第2の電極3を形成する工程では、第2の電極3の外周部3aがガードリング領域16と接して形成される。これにより、外周部3aに電界が集中することを緩和することができる。
また本実施の形態に係るショットキーバリアダイオード1の製造方法によれば、炭化珪素からなる基板10の主面10aと接し、第1の材料および第2の材料と異なる第3の材料からなりかつ炭化珪素からなる基板10とショットキー接合する第3の電極5を形成する工程をさらに有する。第2の電極3を形成する工程では、第2の電極3の外周部3aが第3の電極5と接して第2の電極3が形成される。第3の材料は、第2の材料よりも高いバリアハイトを有する。これにより、第2の電極3の外周部3aにおけるリーク電流を低減することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ショットキーバリアダイオード、2 第1の電極、3 第2の電極、3a 外周部、5 第3の電極、5a 外周部、10 基板、10a 主面、11 n+基板、12 電界停止層、14 第2導電型領域、15 第1導電型領域、16 ガードリング領域、30 オーミック電極、40,60 パッド電極、70 保護膜。

Claims (14)

  1. 第1導電型領域および第2導電型領域を含む炭化珪素基板を準備する工程と
    前記第1導電型領域に接して第1の材料からなる第1の電極を形成する工程と、
    前記第1の電極と前記第1導電型領域とがオーミック接合するように前記第1の電極を局所的に加熱する工程と、
    前記第1の材料とは異なる第2の材料からなり、前記第2導電型領域とショットキー接合する第2の電極を形成する工程とを備えた、炭化珪素半導体装置の製造方法。
  2. 前記第2の電極を形成する工程は、前記第2の電極が前記第1の電極と接して形成される、請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1の電極を局所的に加熱する工程は、レーザーアニールにより行われる、請求項1または2に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2導電型領域とショットキー接合する前記第2の電極を形成する工程は、前記第2の電極を加熱する工程を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  5. 前記炭化珪素基板は、前記第1導電型領域とは異なる第2の第1導電型領域を含み、
    前記第2の電極を形成する工程では、前記第2の電極の外周部が前記第2の第1導電型領域と接して形成される、請求項1〜4のいずれかに記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  6. 前記炭化珪素基板の主面と接し、前記第1の材料および前記第2の材料と異なる第3の材料からなりかつ前記炭化珪素基板とショットキー接合する第3の電極を形成する工程をさらに備え、
    前記第2の電極を形成する工程では、前記第2の電極の外周部が前記第3の電極と接して前記第2の電極が形成され、
    前記第3の材料は、前記第2の材料よりも高いバリアハイトを有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1導電型はp型であり、かつ前記第2導電型はn型である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1の電極は、Tiを含む部分およびAlを含む部分を有する、請求項7に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1の電極は、前記Tiを含む部分と前記Alを含む部分とが積層されている、請求項8に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  10. 前記第1の電極は、前記Tiを含む部分と前記Alを含む部分とが混合されている、請求項8に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  11. 前記第1導電型はn型であり、かつ前記第2導電型はp型である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  12. 前記第1の電極は、Niを含む部分およびSiを含む部分を有する、請求項11に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  13. 前記第1の電極は、前記Niを含む部分と前記Siを含む部分とが積層されている、請求項12に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  14. 前記第1の電極は、前記Niを含む部分と前記Siを含む部分とが混合されている、請求項12に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
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