JP2016046309A - 炭化珪素半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
SiC+Ni→NixSiy+C ・・・(1)
に従う反応が進行して、ニッケルシリサイド(NixSiy)が生成される一方で、大量の遊離炭素(C)が発生し、半導体装置の信頼性が損なわれる場合がある。
Si+Ni→NixSiy ・・・(2)
に従う反応が、上記反応式(1)に従う反応に先行して生起し、未反応のNi量が減少することから、上記反応式(1)に由来する遊離炭素の発生を抑制できるとされている。
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は繰り返さない。
〔1〕炭化珪素基板100を準備する工程(S101)と、炭化珪素基板100上に、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、タングステン(W)およびモリブデン(Mo)からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属元素と、シリコン(Si)とを含む金属層110を形成する工程(S102)と、金属層110を第1の温度に加熱する第1の熱処理工程(S103)と、金属層110の温度が第1の温度よりも高い第2の温度に達するレーザアニールによって、炭化珪素基板100と金属層110とをオーミック接合させる第2の熱処理工程(S104)と、を備える。
以下、本発明の一実施形態(以下「本実施形態」とも記す。)について詳細に説明するが、本実施形態はこれらに限定されるものではない。
先ず本実施形態によって製造される炭化珪素(SiC)半導体装置について説明する。図5は、SiC半導体装置101の構成の一例を示す模式的な断面図である。SiC半導体装置101はプレーナ構造を有する縦型MOSFETである。SiC半導体装置101は、第1の主面P1と第1の主面P1の反対側に位置する第2の主面P2とを有するSiC基板100を備えている。SiC基板100は、SiC層11とエピタキシャル層12とを含む。SiC層11およびエピタキシャル層12は、たとえばn型の導電型を有する。
図2は、準備工程(S101)を図解する模式的な部分断面図である。準備工程(S101)では、SiC基板100が準備される。前述したようにSiC基板100は、第2の主面P2を含んでいる。ここで第2の主面P2は、後に金属層110が形成されるべき主面である。この工程では、第1の主面P1側において前述した各種不純物領域、電極等の形成が行われてもよい。
図3は、金属層形成工程(S102)を図解する模式的な部分断面図である。金属層形成工程(S102)では、オーミック電極となるべき金属層110が形成される。金属層110は、たとえばスパッタリング法あるいは真空蒸着法等により、第2の主面P2上に形成される。金属層110の厚さは、たとえば50〜150nm程度である。
第1の熱処理工程(S103)では、金属層110が第1の温度に加熱される。このとき加熱雰囲気は、不活性ガス(たとえばアルゴン)雰囲気が望ましい。加熱手段には、たとえばランプアニール、レーザアニール等を用いることができる。ここで後述する第2の熱処理工程(S104)と合わせて、レーザアニールを用いるとプロセスを簡略化できるとともに、処理時間を短縮することができる。
Ni+Si→NixSiy:350℃以上
Ti+Si→TixSiy:400℃以上
ここで上記各反応式において、たとえば「NixSiy」等の組成式には、従来公知のあらゆる原子比の組成が含まれるものとする。すなわち、たとえば「NixSiy」には、「NiSi」、「Ni2Si」および「NiSi2」等が含まれるものとする。こうしたシリサイドが形成されることにより、オーミック化アニールの際に、SiCと反応し得る金属元素の量が減少し、遊離炭素の発生を抑制することができる。
図4は、第2の熱処理工程(S104)を図解する模式的な部分断面図である。第2の熱処理工程(S104)では、金属層110に所定の照射強度を有するレーザLが照射され、金属層110の温度が第1の温度よりも高い第2の温度に達して、SiC基板100と金属層110とがオーミック接合させられる。
n型の導電型を有し、さらに第1の主面P1と、第1の主面P1の反対側に位置する第2の主面P2とを有するSiC基板100を準備した。第1の主面P1側に素子構造を形成した後、スパッタリング法によって、NiとSiとを含む金属層110を第2の主面P2上に形成した。このとき金属層110の厚さは100nmとし、NiとSiとの原子比はNi:Si=70:30となるように調整した。
上記の比較例と同様にして、SiC基板100の第2の主面P2上に金属層110を形成した後、レーザ照射強度を0.3J/cm2とするレーザアニールによって金属層110の予熱を行った〔第1の熱処理工程(S103)〕。このとき金属層110は350℃程度まで加熱されていた。
12 エピタキシャル層
13 ボディ領域
14 n+領域
15 ゲート絶縁膜
16 ソース電極
17 ゲート電極
18 コンタクト領域
19 表面側パッド電極
100 炭化珪素基板(SiC基板)
101 炭化珪素半導体装置(SiC半導体装置)
110 金属層
IF 接合界面
L レーザ
P1 第1の主面
P2 第2の主面
Claims (5)
- 炭化珪素基板を準備する工程と、
前記炭化珪素基板上に、ニッケル、チタン、タングステンおよびモリブデンからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属元素と、シリコンとを含む金属層を形成する工程と、
前記金属層を第1の温度に加熱する第1の熱処理工程と、
前記金属層の温度が前記第1の温度よりも高い第2の温度に達するレーザアニールによって、前記炭化珪素基板と前記金属層とをオーミック接合させる第2の熱処理工程と、を備える、炭化珪素半導体装置の製造方法。 - 前記第1の温度は、前記金属元素とシリコンとが反応する温度以上であり、かつ前記金属元素と炭化珪素とが反応する温度未満である、請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
- 前記第1の熱処理工程において、前記金属層はレーザアニールによって前記第1の温度に加熱される、請求項1または請求項2に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
- 前記第1の温度は、300℃以上800℃以下である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
- 前記金属元素は、ニッケルであり、
前記第1の温度は、300℃以上450℃以下である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
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