JP6309211B2 - 炭化ケイ素半導体装置 - Google Patents

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本発明は、炭化ケイ素を用いた炭化ケイ素半導体装置及び炭化ケイ素半導体装置の製造方法に関する。
従来から炭化ケイ素(SiC)を用いた炭化ケイ素半導体装置が知られている。このような炭化ケイ素半導体装置において、炭化ケイ素半導体基板の厚みを薄くすることは、炭化ケイ素半導体装置のON抵抗を低減するのに非常に有効である。
この点、従来から半導体装置の基板の下面(裏面)をバックグラインド、メカニカルポリッシュ等によって研削することは知られている。例えば特許文献1では、所定の深さに埋設された複数の埋め込み電極を備えた半導体ウエーハの下面を研削して、全ての埋め込み電極をウエーハの下面に表出させるウエーハの研削方法が開示されている。
特開2011−40511号公報
しかしながら、炭化ケイ素は硬くて脆く、バックグラインド、メカニカルポリッシュ等の研削によって炭化ケイ素半導体基板10を薄くすると、炭化ケイ素半導体基板10の下面の縁に非常に破損しやすいナイフ形状のエッジ(以下「ナイフエッジ」という。)が形成されてしまい(図5参照)、このようなナイフエッジが破損されてしまうことがある。また、炭化ケイ素半導体基板10全体を薄くすると、炭化ケイ素半導体基板10の反り量が大きくなってしまう。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、炭化ケイ素半導体装置のON抵抗を低減しつつ、炭化ケイ素半導体基板の強度を高くし、さらに当該炭化ケイ素半導体基板に反りが発生することも防止することができる炭化ケイ素半導体装置及び炭化ケイ素半導体装置の製造方法を提供する。
本発明による炭化ケイ素半導体装置は、
炭化ケイ素半導体基板と、
前記炭化ケイ素半導体基板上に形成された炭化ケイ素半導体層と、
前記炭化ケイ素半導体層上に設けられた電極と、
を備え、
前記炭化ケイ素半導体基板の下面であって前記電極の鉛直方向下方を含む領域に限定して、レーザー光を照射することによって形成された凹部が設けられている。
本発明による炭化ケイ素半導体装置において、
前記凹部の水平方向の幅は、前記電極の水平方向の幅よりも大きくなっていてもよい。
本発明による炭化ケイ素半導体装置において、
複数の凹部及び複数の電極が設けられ、
各凹部は、各電極の鉛直方向下方に設けられていてもよい。
本発明による炭化ケイ素半導体装置において、
前記凹部の縦断面形状はU字形状になっていてもよい。
本発明による炭化ケイ素半導体装置において、
前記凹部は、前記炭化ケイ素半導体基板内に形成され、その上端が前記炭化ケイ素半導体層に達していなくてもよい。
本発明による炭化ケイ素半導体装置において、
前記レーザー光のエネルギーは、0.5J/cm以上であってもよい。
本発明による炭化ケイ素半導体装置において、
前記レーザー光によって、前記凹部の露出面に炭素の導電層が形成されてもよい。
本発明による炭化ケイ素半導体装置の製造方法は、
炭化ケイ素半導体基板上に炭化ケイ素半導体層を形成する工程と、
前記炭化ケイ素半導体層上に電極を設ける工程と、
前記炭化ケイ素半導体基板の下面であって前記電極の鉛直方向下方又は前記電極の配置予定箇所の鉛直方向下方を含む領域に限定してレーザー光を照射することで凹部を形成する工程と、
を備える。
本発明によれば、電極の鉛直方向下方に凹部が設けられている。このため、電極の鉛直方向下方における炭化ケイ素半導体基板の厚みを薄くすることができ、炭化ケイ素半導体装置のON抵抗を低減することができる。また、このような凹部はレーザー光を用いて形成されるので、バックグラインド、メカニカルポリッシュ等による研削と異なり、炭化ケイ素半導体基板の下面にナイフエッジが形成されてしまうことがなく、炭化ケイ素半導体基板の強度を高いものにすることができる。さらに、炭化ケイ素半導体基板全体を薄くすることなく、電極の鉛直方向下方を含む領域に限定して凹部を設けるので、炭化ケイ素半導体基板に反りが発生することも防止することができる。
図1は、本発明の実施の形態による炭化ケイ素半導体装置の全体構成を示すための断面図である。 図2は、本発明の実施の形態による炭化ケイ素半導体装置の構成を説明するための断面図である。 図3は、本発明の実施の形態による炭化ケイ素半導体装置を製造する工程を説明するための断面図である。 図4は、本発明の実施の形態の変形例による炭化ケイ素半導体装置の構成を説明するための断面図である。 図5は、バックグラインド、メカニカルポリッシュ等の研削によって炭化ケイ素半導体基板を薄くした際に形成されるナイフエッジを説明するための断面図である。
実施の形態
《構成》
以下、本発明に係る炭化ケイ素半導体装置(SiC半導体装置)及び炭化ケイ素半導体装置の製造方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図4は本発明の実施の形態を説明するための図である。本発明の炭化ケイ素半導体装置は特に限定されることはないが、例えばショットキーバリアダイオード(SBD)やMOSFET等である。以下では、半導体装置としてショットキーバリアダイオードを用いて説明するが、このショットキーバリアダイオードはあくまでも半導体装置の一例に過ぎない点には留意が必要である。
図1に示すように、本実施の形態の炭化ケイ素半導体装置は、炭化ケイ素半導体基板(SiC半導体基板)10と、炭化ケイ素半導体基板10上に形成された炭化ケイ素半導体層(SiC半導体層)20と、炭化ケイ素半導体層20上に設けられたショットキー電極(特許請求の範囲で記載された「電極」に対応する。)50と、を備えている。
より具体的には、本実施の形態の半導体装置は、高濃度のn型の炭化ケイ素半導体基板(第1導電型炭化ケイ素半導体基板)10と、高濃度のn型の炭化ケイ素半導体基板10上に形成された低濃度のn型の炭化ケイ素半導体層(第1導電型炭化ケイ素半導体層)20と、低濃度のn型の炭化ケイ素半導体層20内にリング状で形成されたp型の炭化ケイ素半導体層(第2導電型炭化ケイ素半導体層)30と、を備えている。なお、n型の炭化ケイ素半導体基板10は、上面(以下「表面」とも言う。)と、当該上面に背向する下面(以下「裏面」とも言う。)とを有しており、n型の炭化ケイ素半導体基板10の表面側に上述した低濃度のn型の炭化ケイ素半導体層20が形成されている。また、図2に示すように、n型の炭化ケイ素半導体基板10の裏面側には、炭化ケイ素半導体基板10の裏面の形状に沿ったオーミック電極80が形成される。図示しないが、このオーミック電極80には、はんだ、Al等を介して半導体チップ等が実装される。なお、図1ではこのオーミック電極80は示されていない。
図2に示すように、低濃度のn型の炭化ケイ素半導体層20及びp型の炭化ケイ素半導体層30の上には、これらに跨がってショットキー電極50が設けられている。そして、このショットキー電極50上には引き出し電極55が設けられている。また、ショットキー電極50及び引き出し電極55を取り囲むようにして、リング状で絶縁層60が設けられている。なお、ショットキー電極50の材料としては、例えばTi、Mo、Ni等を挙げることができる。引き出し電極55の材料としては、例えばAl、Ni、Au等を挙げることができる。絶縁層60の材料としては、例えば酸化珪素、窒化珪素、ポリイミド等を挙げることができる。
n型の炭化ケイ素半導体基板10のうち後述する凹部15が形成されている箇所の厚みは例えば約250μmであり、ショットキー電極50及び引き出し電極55を含んだ炭化ケイ素半導体装置の厚みは例えば約350μmである。このため、この例で言うと、凹部15の深さは約100μmとなっている。
炭化ケイ素半導体基板10の下面であってショットキー電極50の鉛直方向下方を含む領域に限定して、レーザー光Lを照射することによって形成された凹部15が設けられている。なお、本実施の形態で用いられるレーザー光Lのエネルギーは、例えば0.5J/cm以上となっている。また、本実施の形態における凹部15の露出面には、レーザー光Lによってケイ素(Si)が飛び炭素(C)の導電層が形成されている。これは、一般にケイ素の方が炭素よりも飛びやすいことに由来している。すなわち、レーザー光Lを用いて凹部15を形成すると、炭素とケイ素が飛んでいくが、最終的に形成される表面ではケイ素が飛んだ後の炭素によって導体層が形成されることとなる。
ちなみに、レーザー光Lは例えば50μmのスポットで照射され、各スポットを重なり合わせつつずらすことで、凹部15が形成される。また、レーザー光Lの波長は例えば555nm以下となっている。本願発明者による実験によれば、555nmよりもレーザー光Lの波長が長いと炭化ケイ素半導体基板10をレーザー光が透過してしまい炭化ケイ素半導体基板10に凹部15を形成することができなかったが、レーザー光Lの波長が555nm以下となっている場合には、炭化ケイ素半導体基板10に凹部15を形成することができた。なお、このような波長のレーザー光としては、グリーンレーザー(波長は約532nm)やエキシマレーザー等を用いることができる。一般にグリーンレーザー等の波長が長いレーザー光(例えば400nm以上の波長のレーザー光)を照射する機械は低額であることから、このようなレーザー光によって凹部15を形成する場合には低額な機械で処理することができる点で有益である。
上述したように、炭化ケイ素半導体基板10の裏面側にはオーミック電極80が形成されている。そして、このオーミック電極80の材料としては、例えばNi、Mo等を挙げることができる。ちなみに、炭化ケイ素は熱伝導性が高く放熱性に優れており、銅等と同程度の熱伝導性を有し、はんだ、Ni、Al等よりも高い熱伝導性を有している。
図2に示すように、凹部15の水平方向の幅W2はショットキー電極50の水平方向の幅W1よりも大きくなっている。また、本実施の形態の炭化ケイ素半導体装置には、複数の凹部15及び複数のショットキー電極50が設けられている(図1参照)。そして、各凹部15は各ショットキー電極50の鉛直方向下方に設けられており、ショットキー電極50と凹部15とが一対一の関係で形成されている。なお、本実施の形態の凹部15は、その縦断面形状がU字形状になっている。
図2に示すように、本実施の形態の凹部15は、炭化ケイ素半導体基板10内に形成されているが、その上端15tはn型の炭化ケイ素半導体層20に達していない。すなわち、凹部15の上端15tは、鉛直方向において、低濃度のn型の炭化ケイ素半導体層20の下端よりも下方に位置している。
《製造工程》
次に、上述した構成からなる本実施の形態の半導体装置の製造工程について、主に図3を用いて説明する。
まず、高濃度のn型の炭化ケイ素半導体基板10を準備する(図3(a)参照)。
次に、高濃度のn型の炭化ケイ素半導体基板10上に、エピタキシャル成長によって低濃度のn型の炭化ケイ素半導体層20を形成する(図3(a)参照)。この低濃度のn型の炭化ケイ素半導体層20は、耐圧を確保するのに必要な不純物濃度及び厚さになっている。
次に、低濃度のn型の炭化ケイ素半導体層20上に、AlやB等をイオン注入し、例えば1500℃以上の加熱処理を施すことでp型の炭化ケイ素半導体層30を形成する(図3(b)参照)。より具体的には、低濃度のn型の炭化ケイ素半導体層20の表面にSiOをCVDによって堆積する。次いで、SiO上にフォトレジストを形成し、そのフォトレジストのうちp型の炭化ケイ素半導体層30の形成位置に対応する部分を除去する。この状態でエッチング処理を施すことで、p型の炭化ケイ素半導体層30の形成位置に対応する部分のSiOを除去し、その部分の低濃度のn型の炭化ケイ素半導体層20を露出させる。その後、残りのフォトレジストを除去する。その後、低濃度のn型の炭化ケイ素半導体層20の露出部位から例えばAlやB等をイオン注入する。そして、残りのSiOを除去した後で、1500℃以上の熱処理を施すことで、注入された不純物を活性化する。
次に、低濃度のn型の炭化ケイ素半導体層20及びp型の炭化ケイ素半導体層30の上に、これらに跨がってTi、Mo、Ni等からなるショットキー電極50が、例えばスパッタ法によって設けられる(図3(c)参照)。
次に、ショットキー電極50上に、Al、Ni、Au等からなる引き出し電極55が設けられる(図3(c)参照)。
次に、ショットキー電極50及び引き出し電極55を取り囲むようにして、酸化珪素、窒化珪素、ポリイミド等からなる絶縁層60が設けられる(図3(c)参照)。
上述のようにして、ショットキー電極50、引き出し電極55及び絶縁層60が設けられた後又は設けられる前に、炭化ケイ素半導体基板10の下面(すなわち裏面)であってショットキー電極50の鉛直方向下方又はショットキー電極50の配置予定箇所の鉛直方向下方を含む領域に限定してレーザー光Lを照射することで凹部15が形成される(図3(d)参照)。なお、図3に示す態様では、ショットキー電極50、引き出し電極55及び絶縁層60が設けられた後で、炭化ケイ素半導体基板10の裏面にレーザー光Lが照射されて、凹部15が形成されている。また、照射されるレーザー光Lのエネルギーは例えば0.5J/cm以上となっている。
このようにして形成される凹部15の水平方向の幅W2はショットキー電極50の水平方向の幅W1よりも大きくなっている(図2参照)。また、凹部15の縦断面形状はU字形状になっている。また、凹部15は、炭化ケイ素半導体基板10内に形成されており、その上端15tが炭化ケイ素半導体層20に達していない(図2参照)。
各凹部15は各ショットキー電極50の鉛直方向下方に対応して形成され、ショットキー電極50と凹部15とが一対一の関係で形成される(図1参照)。ちなみに、凹部15の露出面には炭素(C)の導電層が形成されることとなる。
次に、炭化ケイ素半導体基板10の下面(裏面)にオーミック電極80が形成される(図3(e)参照)。より具体的には、Ni、Mo等の金属を炭化ケイ素半導体基板10の下面(裏面)に蒸着させたり、Ni、Mo等の金属で炭化ケイ素半導体基板10の下面(裏面)をメッキしたりし、その後、例えば真空中において1000度程度の温度で2分間の加熱処理が行われることで、オーミック電極80が形成される。その後、オーミック電極80に、はんだ等を介して半導体チップが実装される。
《効果》
次に、上述した構成からなる本実施の形態による効果について説明する。
本実施の形態によれば、ショットキー電極(電極)50の鉛直方向下方に凹部15が設けられている(図1及び図2参照)。このため、ショットキー電極(電極)50の鉛直方向下方における炭化ケイ素半導体基板10の厚みを薄くすることができ、炭化ケイ素半導体装置のON抵抗を低減することができる。
また、このような凹部15はレーザー光Lを用いて形成されるので、バックグラインド、メカニカルポリッシュ等による研削と異なり、炭化ケイ素半導体基板10の下面にナイフエッジが形成されてしまうことがなく、炭化ケイ素半導体基板10の強度を高いものにすることができる。さらに、炭化ケイ素半導体基板10全体を薄くすることなく、ショットキー電極50の鉛直方向下方を含む領域に限定して凹部15を設けるので、炭化ケイ素半導体基板10に反りが発生することも防止することができる。
これらの点について説明する。
炭化ケイ素半導体基板10の厚みを薄くすることは、炭化ケイ素半導体装置のON抵抗を低減するのに非常に有効である。しかしながら、炭化ケイ素は硬くて脆く、バックグラインド、メカニカルポリッシュ等の研削によって薄くすると、炭化ケイ素半導体基板10の下面の縁に非常に破損しやすいナイフエッジが形成されてしまい、このようなナイフエッジが破損されてしまうことがある(図5参照)。また、炭化ケイ素半導体基板10全体を薄くすると、炭化ケイ素半導体基板10の反り量が大きくなってしまう。
この点、本実施の形態では、ショットキー電極50の鉛直方向下方を含む領域に限定して炭化ケイ素半導体基板10の厚みを薄くすることから、炭化ケイ素半導体基板10に反りが発生することも防止することができる。
また、凹部15がレーザー光Lを用いて形成されるので、炭化ケイ素半導体基板10の下面にナイフエッジが形成されてしまうことがなく、炭化ケイ素半導体基板10の強度を高いものにすることができる。ちなみに、レーザー光を用いずに物理的に研鑽する等して凹部を形成した場合には炭化ケイ素半導体基板10にダメージ層ができてしまうが、本実施の形態では、このようなダメージ層が生成されることを防止することもできる。
本実施の形態では、凹部15の水平方向の幅W2がショットキー電極50の水平方向の幅W1よりも大きくなっている(図2参照)。このため、ショットキー電極50の鉛直方向下方の全体にわたって炭化ケイ素半導体基板10の厚みを薄くすることができ、炭化ケイ素半導体装置のON抵抗を確実に低減することができる。ちなみに、ショットキー電極50等の電極から炭化ケイ素半導体基板10の下面(裏面)に向かって流れる電流は一定の広がりを持つことから、凹部15の水平方向の幅W2がショットキー電極50の水平方向の幅W1と等しくなっているのではなく、凹部15の水平方向の幅W2がショットキー電極50の水平方向の幅W1よりも大きくなっている方が好ましい。
また、本実施の形態では、各凹部15が各ショットキー電極50の鉛直方向下方に設けられており、各ショットキー電極50に対応して各凹部15が設けられている(図1参照)。このため、ショットキー電極50の鉛直方向下方において炭化ケイ素半導体基板10の厚みが薄くなっていない箇所がなく、各ショットキー電極50の鉛直方向下方で炭化ケイ素半導体基板10の厚みが薄くなっているので、炭化ケイ素半導体装置のON抵抗をより確実に低減することができる。また、ショットキー電極50が設けられていない箇所の鉛直下方に凹部15が設けられていないことから、炭化ケイ素半導体基板10の厚みが薄くなる箇所を極力少なくすることができ、炭化ケイ素半導体基板10に反りが発生することを極力防止することができる。
また、本実施の形態では、凹部15の縦断面形状がU字形状になっており、凹部15が角張った形状となっていない(図1及び図2参照)。この点、凹部が角張った形状となっている場合には、蒸着処理、メッキ処理、ダイボンド処理等を行う際に上端の角に金属がつきにくいこと等で不都合が発生しうるが、本実施の形態のように凹部15の縦断面形状がU字形状になっている場合には、このように金属がつきにくい状況が生じることを防止することができる。
また、本実施の形態では、凹部15が炭化ケイ素半導体基板10内に形成され、その上端15tが炭化ケイ素半導体層20に達していない(図2参照)。このため、耐圧を確保するための炭化ケイ素半導体層20が薄くなることを防止することができ、ひいては、高い耐圧を維持することができる。
ちなみに、凹部15内にはNi等の金属でオーミック電極80が形成された後で、はんだ等が入り込むことになるが、炭化ケイ素は、これらNi及びはんだよりも熱伝導性が高いことから、炭化ケイ素半導体基板を介して熱を逃がすことができる。このため、本実施の形態によれば、熱を持つことで電気抵抗が上昇することを防止することができる。
変形例
上述した実施の形態では、凹部15の縦断面形状がU字形状になっている態様を用いて説明した。しかしながら、この態様はあくまでも一例であり、別の態様も用いることができる。別の態様の一例としては、図4に示すように、凹部15’の縦断面形状が矩形状になっているものを挙げることができる。ちなみに、図4において「15’t」は、凹部15’の上端を示している。
このような変形例による矩形状の凹部15’では、ショットキー電極50(電極)の鉛直方向下方を均一に薄くすることができるので、炭化ケイ素半導体装置のON抵抗を低減することを期待できる。
最後になったが、上述した実施の形態の記載、変形例の記載及び図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態の記載又は図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。
10 炭化ケイ素半導体基板
15 凹部
15’ 凹部
15t 凹部の上端
15’t 凹部の上端
20 n型の炭化ケイ素半導体層
30 p型の炭化ケイ素半導体層
50 ショットキー電極(電極)
L レーザー光
W1 ショットキー電極の水平方向の幅
W2 凹部の水平方向の幅

Claims (3)

  1. 炭化ケイ素半導体基板と、
    前記炭化ケイ素半導体基板上に形成された炭化ケイ素半導体層と、
    前記炭化ケイ素半導体層上に設けられた複数のショットキー電極と、
    を備え、
    前記炭化ケイ素半導体基板の下面に複数の凹部が設けられており、
    前記各凹部は、前記各ショットキー電極の鉛直方向下方に設けられており、かつ前記複数のショットキー電極が設けられていない箇所の鉛直下方には、前記凹部が設けられておらず、前記各凹部の縦断面形状はU字形状になっており、前記各凹部は当該凹部の縦断面形状に沿って形成されたオーミック電極により被覆され、前記ショットキー電極および前記ショットキー電極の上に設けられた引き出し電極はリング状の絶縁層により取り囲まれており、前記ショットキー電極、前記引き出し電極および前記絶縁層と、前記凹部とが一対一の関係で形成されていることを特徴とする炭化ケイ素半導体装置。
  2. 前記凹部の水平方向の幅は、前記ショットキー電極の水平方向の幅よりも大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載の炭化ケイ素半導体装置。
  3. 前記凹部は、前記炭化ケイ素半導体基板内に形成され、その上端が前記炭化ケイ素半導体層に達していないことを特徴とする請求項1または2に記載の炭化ケイ素半導体装置。
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