JP2014047747A - エンジン制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの回転が反転する揺り戻し等によってクランク角信号の異常判定を誤ってしまうことを防止する。
【解決手段】エンジン制御装置1は、エンジンのクランクシャフトの回転検出に応じて信号を出力する逆転検知クランク角センサ2と、逆転検知クランク角センサ2が出力する信号のパターンの異常を判定するクランク角信号パターン異常判定処理を実施するクランク角信号パターン異常判定部34と、エンジンの回転の反転を予測するとクランク角信号パターン異常判定処理をクランク角信号パターン異常判定部34が実施することを禁止するアイドルストップ状態判定部32と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンのクランクシャフトの回転を検出してその検出結果を基にエンジンを制御する技術に関する。
車両等に搭載されるエンジンは、一般的に複数の気筒を備えており、エンジン制御装置は、そのようなエンジンの各気筒の燃料噴射時期や点火時期等を制御するために、各気筒がどの位置にあるのかを判別(すなわち、気筒位置を判別)する必要がある。
一般的には、特許文献1に開示されているように、気筒位置の判別は、クランクシャフトの回転を検出するクランク角センサが出力するクランク角信号とカムシャフトの回転を検出するカム角センサが出力するカム角信号といった2系統の信号の組み合わせ結果に基づき行われる。ここで、例えば、気筒位置は、クランクシャフトの回転角度CA(クランクアングル)で表される。この場合、4サイクルエンジンのクランクシャフトは、1サイクルの燃焼行程が実施される際に2回転するため、その回転角度は、0°〜720°CAとなる。また、特許文献1では、クランク角信号を取得するためのシグナル部材(すなわち、クランクシャフトとともに回転する部材)からクランク角信号を検出するとともに当該シグナル部材に欠歯部を設けることで、当該欠歯部の検出に基づき当該クランク信号の異常を検出している。
また、ここで、エンジンが停止する際の当該エンジンの挙動についてみると、エンジンのクランクシャフトは、エンジンが燃料噴射を停止して回転が落ちてくると、回転トルクが低下してピストンが圧縮上死点を乗り越えられないために逆回転することがある(すなわち、揺り戻されることがある)。このような場合、クランクシャフトの正回転と逆回転とを区別できない従来の一般的なクランク角センサを用いると、そのクランク角センサが検出するクランク角位置は、実際のクランク角位置からずれてしまう。そして、このようなずれが生じてしまうと、エンジン制御装置は、実際のクランク角位置からずれているクランク角位置の検出値を基に気筒位置を判別してしまうため、エンジンを再始動した際にエンジンの噴射位置や点火位置を誤ってしまう恐れがある。
また、近年、アイドリングストップ車両に代表されるような走行中にエンジンの自動停止と再始動とを行う車両が普及してきている。そして、このような車両では、揺り戻し中にエンジンを再始動する場合も想定される。このようなことから、アイドリングストップ車両では、揺り戻しによって噴射位置や点火位置にずれが生じてしまうのを防止することが必要となる。
ここで、従来技術として、クランクシャフトが完全に停止した時点(すなわち、エンジン停止時点)又はスタータモータが駆動した時点(すなわち、エンジンの再始動時点)で気筒位置の判別を一旦リセットし最初から気筒位置の判別をやり直す技術がある(例えば特許文献2参照)。このような技術によれば、揺り戻しに起因した噴射位置や点火位置のずれが再始動時に発生してしまうのを防止することができる。
ところで、走行中にエンジンの停止と再始動とを行うアイドリングストップ車両においては、再始動時のエンジンの始動時間の短縮が求められる。
しかし、特許文献2に開示されているように再始動の度に気筒位置の判別がリセットされていては、エンジンの始動時間の短縮は困難となる。
これに対して、もし、逆回転が発生してもクランク角位置を正しく更新できれば気筒位置の判別をリセットする必要がなくなり、エンジンの始動時間を短縮できる。例えば、特許文献3には、逆転検出機能付き回転検出装置が開示されている。この逆転検出機能付き回転検出装置は、クランクシャフトの回転方向に応じて異なる幅のパルス信号を出力する。このような逆転検出機能付き回転検出装置によれば、回転方向に応じてクランク角位置を更新することが可能となるために、逆回転によるクランク角位置のずれを解消でき、気筒位置の判別をリセットする必要がなくなる。
特許第4521661号公報 特開2007−064161号公報 特開2005−233622号公報
しかし、揺り戻しによるもう一つの問題として、エンジン制御装置が欠歯検出を誤判定することがある。
ここで、図19を用いて、エンジン制御装置が欠歯検出を誤判定する場合について説明する。
図19に示すように、クランクシャフトの回転方向が反転する際に一時的にクランクシャフトの回転が止まることで、シグナル部材の回転に基づき得られるクランク角信号間の周期が長くなり(すなわち、クランク角信号のパルス波の不検出区間が長くなり)、エンジン制御装置が、欠歯部の検出を誤判定してしまうというものである(時刻t11や時刻t12)。
そして、欠歯部の検出を基にクランク角信号を検出してそのクランク角信号の異常判定を行う場合、例えば、検出した欠歯間のクランク角信号のパターンが正規のパターンから外れているときには当該クランク角信号が異常であると判定するような場合には、エンジン制御装置は、前述のように欠歯部の検出を誤判定してしまうと、クランク角信号の異常判定を誤ってしまう恐れがある。
また、特許文献1のように、欠歯間のクランク角信号のパターンに基づき気筒位置判別を行うような場合において、エンジン制御装置は、検出を誤判定した欠歯間のクランク角信号のパターンが正規の欠歯間のクランク角信号のパターンに一致していると、気筒位置の判別を誤ってしまう恐れがある。また、そのように判別した気筒位置でクランク角位置を更新するような処理を行っている場合には、エンジン制御装置は、そのクランク角位置も間違った位置に更新してしまう恐れがある。
本発明の目的は、エンジンの回転が反転する揺り戻し等によってクランク角信号の異常判定を誤ってしまうことを防止することである。
前記課題を解決するために、(1)本発明の一態様は、エンジンのクランクシャフトの回転を検出してその検出結果を基にエンジンを制御するエンジン制御装置であって、前記エンジンのクランクシャフトの回転検出に応じて信号を出力するクランク角検出部と、前記クランク角検出部が出力する信号のパターンの異常を判定するクランク角信号異常判定処理を実施する第1処理実施部と、前記エンジンの回転の反転を予測する反転予測部と、前記反転予測部が反転を予測すると前記クランク角信号異常判定処理を前記第1処理実施部が実施することを禁止する実施禁止部と、を有することを特徴とするエンジン制御装置を提供する。
(2)本発明の一態様では、前記反転予測部は、前記エンジンを停止させる要求があったときから前記エンジンの回転が停止するまでの期間を前記エンジンの回転が反転すると予測することが好ましい。
(3)本発明の一態様では、前記エンジンの始動を検出するエンジン始動検出部と、前記エンジン始動検出部が前記エンジンの始動を検出したときには前記実施禁止部による前記クランク角信号異常判定処理及び前記気筒位置判定処理の禁止を解除する第1禁止解除部と、をさらに有することが好ましい。
(4)本発明の一態様では、前記エンジンを停止させる要求は、アイドルストップを開始させる要求又はイグニッションがオフになったことによる要求であることが好ましい。
(5)本発明の一態様では、前記クランク角検出部が出力する信号に基づき行う前記エンジンの気筒の位置を判定する気筒位置判定処理を実施する第2処理実施部をさらに有し、前記実施禁止部は、前記反転予測部が反転を予測すると前記気筒位置判定処理を前記第2処理実施部が実施することを禁止することが好ましい。
(6)本発明の一態様では、前記反転予測部は、前記エンジンを停止させる要求があったときから前記エンジンの回転が停止するまでの期間を前記エンジンの回転が反転すると予測するものであり、前記エンジンの始動を検出するエンジン始動検出部と、前記エンジン始動検出部が前記エンジンの始動を検出したときには前記実施禁止部による前記気筒位置判定処理の禁止を解除する第2禁止解除部と、をさらに有することが好ましい。
(7)本発明の一態様では、前記クランク角検出部は、前記クランクシャフトの正転方向及び逆転方向の回転を検出できるものであり、前記反転予測部が反転を予測している期間も含み前記クランク角検出部が出力する信号を基にクランク角位置の更新を行うクランク角位置処理部をさらに有しており、前記第2処理実施部は、前記第2禁止解除部の解除によって実施する前記気筒位置判定処理では、前記反転予測部が反転を予測しているときに前記クランク角位置処理部が更新したクランク角度位置を基に気筒の位置を判定することが好ましい。
(8)本発明の一態様では、前記エンジンのカムシャフトの回転検出に応じて信号を出力するカム角検出部と、前記カム角検出部が出力する信号のパターンの異常を判定するカム角信号異常判定処理を実施する第3処理実施部と、をさらに有し、前記実施禁止部は、前記反転予測部が反転を予測すると前記カム角信号異常判定処理を前記第3処理実施部が実施することを禁止することが好ましい。
(9)本発明の一態様では、前記反転予測部は、前記エンジンを停止させる要求があったときから前記エンジンの回転が停止するまでの期間を前記エンジンの回転が反転すると予測するものであり、前記エンジンの始動を検出するエンジン始動検出部と、前記エンジン始動検出部が前記エンジンの始動を検出したときには前記実施禁止部による前記カム角信号異常判定処理の禁止を解除する第3禁止解除部と、をさらに有することが好ましい。
(1)の態様の発明によれば、エンジンの回転の反転を予測するとクランク角信号異常判定処理の実施を禁止することで、エンジンの回転が反転することに起因したクランク角信号異常判定処理における誤判定を防止できる。
(2)の態様の発明によれば、簡単な処理によってエンジンの回転が反転すると予測できる。
(3)の態様の発明によれば、クランク角信号異常判定処理を不用意に禁止してしまうのを防止できる。
(4)の態様の発明によれば、エンジンを停止させる要求を簡易に検出してエンジンの回転が反転すると予測できる。
(5)の態様の発明によれば、エンジンの回転の反転を予測すると気筒位置判定処理の実施を禁止することで、エンジンの回転が反転することに起因した気筒位置判定処理における誤判定を防止できる。
(6)の態様の発明によれば、気筒位置判定処理を不用意に禁止してしまうのを防止できる。
(7)の態様の発明によれば、エンジンの反転が予測される間はクランク角検出部が出力する信号を基にクランク角位置を更新し、その後、禁止の解除によって実施する気筒位置判定処理では、更新したクランク角位置に基づき気筒位置を判定できる。これによって、(7)の態様の発明では、エンジンの反転が予測されないエンジンの再始動時等に早期に気筒位置の判定を行うことができるため、その気筒位置の判定結果を利用してエンジンを即座に始動させること等ができる。
(8)の態様の発明によれば、エンジンの回転が反転することに起因したカム角信号異常判定処理における誤判定を防止できる。
(9)の態様の発明によれば、カム角信号異常判定処理を不用意に禁止してしまうのを防止できる。
図1は、第1の実施形態に係るエンジン制御装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、逆転検知クランク角センサ及びカム角センサが正常動作しているときのクランク角信号及びカム角信号の一例を示す図である。 図3は、アイドルストップ状態判定処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、クランク角信号パターン異常判定処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、カム角信号パターン異常判定処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、気筒判別見直し処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、気筒判別のための気筒判別用テーブルの一例を示す図である。 図8は、逆転検知クランク角センサが正常動作している場合の欠歯間クランク角信号数の一例を示す図である。 図9は、逆転検知クランク角センサが正常動作している場合の欠歯間カム角信号数のパターンの一例を示す図である。 図10は、第1の実施形態に係るエンジン制御装置の動作等について説明する図である。 図11は、欠歯検出の誤判定によってクランク角信号パターンやカム角信号パターンが異常であるとの誤った決定を行ってしまう一例を説明する図である。 図12は、欠歯検出の誤判定によって誤った気筒判別位置見直しを行ってしまう一例を説明する図である。 図13は、アイドルストップ状態判定処理の他の一例を示すフローチャートである。 図14は、第2の実施形態に係るエンジン制御装置の構成例を示すブロック図である。 図15は、エンジン停止判定処理の一例を示すフローチャートである。 図16は、第2の実施形態に係るエンジン制御装置の動作等について説明する図である。 図17は、エンジン停止判定処理の他の一例を示すフローチャートである。 図18は、クランク角位置を更新する処理の他の一例を示すフローチャートである。 図19は、エンジン制御装置が欠歯を誤判定する場合を説明する図である。
本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施形態)
先ず、第1の実施形態ついて説明する。
第1の実施形態では、エンジン制御装置を挙げている。
(構成)
図1には、エンジン制御装置1の構成例を示す。
図1に示すように、エンジン制御装置1は、第1シグナル部材10、第2シグナル部材20、逆転検知クランク角センサ2、カム角センサ3、ECU(Electronic Control Unit)30、インジェクタ(燃料噴射弁)4、及びイグナイタ(昇圧装置)5を有している。また、エンジン制御装置1の制御対象となるエンジンは、内燃機関である。本実施形態では、エンジンは、3気筒エンジンである。
第1シグナル部材10は、クランクシャフト101と共に回転する円盤形状の部材である。この第1シグナル部材10には、外周部にクランク角信号発生部11並びに第1及び第2欠歯部12,13が形成されている。クランク角信号発生部11は、逆転検知クランク角センサ2によって検出可能とされクランクシャフト101の所定の回転角度毎に当該センサ3がクランク角信号を発生させるための部位(すなわち、有歯の部位)となる。また、第1及び第2欠歯部12,13は、逆転検知クランク角センサ2がクランク角信号を発生させない部位(すなわち、歯を欠いた部位)となる。
第2シグナル部材20は、カムシャフト102と共に回転する円盤形状の部材である。この第2シグナル部材20には、外周部にカム角信号発生部21が形成されている。カム角信号発生部21は、カム角センサ3によって検出可能とされカムシャフト102が所定の回転角度になったときに当該センサ3がカム角信号を発生させるための部位(すなわち、有歯の部位)となる。
逆転検知クランク角センサ2は、第1シグナル部材10のクランク角信号発生部11を検出したときにパルス波のクランク角信号(又はクランク角センサ信号)を発生させる。また、逆転検知クランク角センサ2は、クランクシャフト101の回転方向、すなわち、第1シグナル部材10の回転方向によって異なるパルス幅のクランク角信号を発生する。そして、逆転検知クランク角センサ2は、クランク角信号をECU30に出力する。
カム角センサ3は、第2シグナル部材20のカム角信号発生部21を検出したときにパルス波のカム角信号(又はカム角センサ信号)を発生させる。これによって、カム角センサ3は、カムシャフト102の所定の回転位置、すなわち、第2シグナル部材20の所定の回転位置でパルス波のカム角信号を発生する。そして、カム角センサ3は、カム角信号をECU30に出力する。
図2には、逆転検知クランク角センサ2及びカム角センサ3が正常動作しているときのクランク角信号及びカム角信号の一例を示す。ここで、図2(a)には、エンジンの各気筒の燃焼サイクルの各工程を示す。また、図2(b)には、クランクシャフト101が回転(ここでは一方向に回転)しているときに逆転検知クランク角センサ2が出力するクランク角信号を示す。また、図2(c)には、カムシャフト102が回転しているときにカム角センサ3が出力するカム角信号を示す。このように、図2は、エンジンの各気筒の燃焼サイクルの各工程、クランク角信号、及びカム角信号の関係を示す図となる。
また、本実施形態では、第1シグナル部材10の2箇所の欠歯部12,13によって、逆転検知クランク角センサ2は、正常動作時には、図2(b)に示すように、10個のパルス波と22個のパルス波とが交互に発生するクランク角信号を出力する。また、本実施形態では、第2シグナル部材20のカム角信号発生部21によって、カム角センサ3は、正常動作時には、図2(c)に示すように、所定の間隔及び所定の個数のパルス波が発生するカム角信号を出力する。また、クランク角信号との関係では、当該クランク角信号において隣り合う欠歯領域(パルス波が発生していない領域)の間(すなわち欠歯間)の区間を単位とすると、カム角信号のパターン(すなわち、カム角信号のパルス波の数のパターン)は、正常動作時には、図2(c)に示すように、1→2→0→1→1→・・・となる。
ECU30は、例えば、エンジンコントローラである。このECU30は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を有している。そのために、例えば、ECU30は、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実施する。
このECU30は、エンジンについて各種の制御を行う。そして、本実施形態では、このECU30は、図1に示すように、アイドルストップ制御部31、アイドルストップ状態判定部32、クランク角検出処理部33、クランク角信号パターン異常判定部34、カム角信号パターン異常判定部35、気筒判別見直し処理部36、燃料噴射制御部37、点火時期制御部38、及び記憶部39を有している。
アイドルストップ制御部31は、車両停車時等のアイドルストップ(アイドリングストップともいう。)が可能な状態になったときに、アイドルストップ制御によってエンジンを停止させる(すなわち、アイドルストップを行う)。このとき、アイドルストップ制御部31は、エンジンの回転を停止させる等のエンジンを停止させるための制御として、例えば、燃料噴射を停止させる制御を行う。アイドルストップ状態判定部32は、このアイドルストップ制御部31がアイドルストップ制御によってエンジンを停止させる制御を開始したか否かを判定する。アイドルストップ状態判定部32が行う処理については後で詳述する。
クランク角検出処理部33は、クランク角信号を基にクランク角位置を検出する。具体的には、クランク角検出処理部33は、クランクシャフト101が正転している場合には逆転検知クランク角センサ2からのクランク角信号のパルス波を加算する。また、クランク角検出処理部33は、クランクシャフト101が逆転している場合には逆転検知クランク角センサ2からのクランク角信号のパルス波を減算することによってクランク角位置を検出する。
クランク角信号パターン異常判定部34は、クランク角信号のパターンが異常であるか否かを判定する。そして、クランク角信号パターン異常判定部34は、アイドルストップ制御によってエンジンを停止させる制御が開始されるとその判定を禁止する。このクランク角信号パターン異常判定部34が行う処理については後で詳述する。
カム角信号パターン異常判定部35は、カム角信号のパターンが異常であるか否かを判定する。そして、カム角信号パターン異常判定部35は、アイドルストップ制御によってエンジンを停止させる制御が開始されるとその判定を禁止する。このカム角信号パターン異常判定部35が行う処理については後で詳述する。
気筒判別見直し処理部36は、クランク角信号及びカム角信号を基に気筒位置(具体的には、クランク角検出処理部33が検出したクランク角位置)を見直す。燃料噴射制御部37は、この気筒判別見直し処理部36の判別結果を基に、インジジェクタ4を制御して所定の気筒に所定のタイミングで燃料を噴射する。また、点火時期制御部38は、気筒判別見直し処理部36の判別結果を基に、点火信号によってイグナイタ5を制御して所定のタイミングで所定の気筒の不図示の点火プラグを点火させる。この気筒判別見直し処理部36が行う処理については後で詳述する。
記憶部39には、ECU30が処理に用いるプログラムやECU30が取得したデータ等が記憶される。
次に、アイドルストップ状態判定部32が行うアイドルストップ状態判定処理について説明する。
図3は、アイドルストップ状態判定処理の一例を示すフローチャートである。アイドルストップ状態判定部32は、例えば、10msecの時間間隔で図3に示す処理を実施する。
図3に示すように、先ず、ステップS1では、アイドルストップ状態判定部32は、アイドルストップモードが不成立から成立になったか否かを判定する。ここで、アイドルストップ制御部31がアイドルストップ制御によってエンジンを停止させる制御を開始したときに(例えば、エンジンを停止する指令が出力されたときに)、アイドルストップモードが不成立から成立になる。そして、アイドルストップ状態判定部32は、アイドルストップモードが不成立から成立になったと判定すると、ステップS2に進む。また、アイドルストップ状態判定部32は、アイドルストップモードが不成立から成立になっていないと判定すると、すなわち、アイドルストップ制御によるエンジンを停止させる制御が開始されていないか、アイドルストップ制御によるエンジンを停止させる制御が既に開始されている場合、ステップS3に進む。
ステップS2では、アイドルストップ状態判定部32は、アイドルストップ中判定を成立させる。そして、アイドルストップ状態判定部32は、当該図3に示す処理を終了する。
ステップS3では、アイドルストップ状態判定部32は、アイドルストップ中判定成立中であるか否かを判定する。すなわち、アイドルストップ状態判定部32は、前回以前の当該図3に示す処理時に前記ステップS2でアイドルストップ中判定を成立させたか否かを判定する。アイドルストップ状態判定部32は、アイドルストップモード中判定成立中であると判定すると、ステップS4に進む。また、アイドルストップ状態判定部32は、アイドルストップモード中判定成立中でないと判定すると、当該図3に示す処理を終了する。
ステップS4では、アイドルストップ状態判定部32は、クランク角検出処理部33が検出したクランク角位置を更新して記憶部39に記憶する。
次に、ステップS5では、アイドルストップ状態判定部32は、エンジンのスタータ信号(すなわち、スタータモータを駆動させるための信号)がオフからオンになったか否かを判定する。アイドルストップ状態判定部32は、エンジンのスタータ信号がオフからオンになったと判定すると、ステップS6に進む。また、アイドルストップ状態判定部32は、エンジンのスタータ信号がオフからオンになっていないと判定すると、ステップS7に進む。
ステップS7では、アイドルストップ状態判定部32は、アイドルストップモードが成立から不成立になったか否かを判定する。すなわち、アイドルストップ状態判定部32は、アイドルストップ制御部31がエンジンを停止させる制御を止めたか否かを判定する。アイドルストップ状態判定部32は、アイドルストップモードが成立から不成立になったと判定すると、ステップS6に進む。また、アイドルストップ状態判定部32は、アイドルストップモードが成立から不成立になっていないと判定すると、当該図3に示す処理を終了する。
ステップS6では、アイドルストップ状態判定部32は、アイドルストップ中判定を不成立にする。そして、アイドルストップ状態判定部32は、当該図3に示す処理を終了する。
図3に示す処理は以上のような内容になる。
次に、クランク角信号パターン異常判定部34が行うクランク角信号パターン異常判定処理について説明する。
図4は、クランク角信号パターン異常判定処理の一例を示すフローチャートである。クランク角信号パターン異常判定部34は、例えば、クランク信号入力毎に図4に示す処理を実施する。
図4に示すように、先ず、ステップS21では、クランク角信号パターン異常判定部34は、アイドルストップ中判定成立中であるか否かを判定する。クランク角信号パターン異常判定部34は、アイドルストップ中判定成立中であると判定すると、ステップS22に進む。また、クランク角信号パターン異常判定部34は、アイドルストップ中判定成立中でないと判定すると、ステップS23に進む。
ステップS22では、クランク角信号パターン異常判定部34は、前回以前の当該図4に示す処理時に後述のステップS31でなされクランク信号パターンが異常であるとの決定をクリアする。そして、クランク角信号パターン異常判定部34は、当該図4に示す処理を終了する。
ステップS23では、クランク角信号パターン異常判定部34は、クランク角信号を基に、欠歯(欠歯部)を検出したか否かを判定する。例えば、クランク角信号パターン異常判定部34は、クランク角信号のパルス波の検出間隔が前後のクランク角信号の検出間隔よりも長いとき、欠歯を検出したと判定する。例えば、予め設定された期間は、実験的、経験的、又は理論的に設定された値である。そして、クランク角信号パターン異常判定部34は、欠歯を検出したと判定すると、ステップS24に進む。また、クランク角信号パターン異常判定部34は、欠歯を検出していないと判定すると、当該図4に示す処理を終了する。
ステップS24では、クランク角信号パターン異常判定部34は、欠歯検出数CRLCNTに1を加算する(CRLCNT=CRLCNT+1)。ここで、欠歯検出数CRLCNTは、スタータ信号がオンになったときに0に初期化される値である。
次に、ステップS25では、クランク角信号パターン異常判定部34は、今回の処理時の前記ステップS23での欠歯検出(すなわち、正常動作時には第1欠歯部12及び第2欠歯部13の何れか一方の欠歯部の検出)と前回の処理時の前記ステップS23での欠歯検出(すなわち、正常動作時には第1欠歯部12及び第2欠歯部13の何れか他方の欠歯部の検出)との間に得られるクランク角信号のパルス波の数のカウント値を記憶部39に記憶する。ここで、今回の処理時のカウント値(すなわち、最新のカウント値)は、今回の欠歯間クランク角信号数CRICNT0に記憶される。また、前回の処理時のカウント値は、前回の欠歯間クランク角信号数CRICNT1に記憶される。
次に、ステップS26では、クランク角信号パターン異常判定部34は、欠歯検出数CRLCNTが3以上であるか否かを判定する。
ここで、当該図4に示す処理において、クランク角信号パターン異常判定部34は、後述のステップS29又はステップS30の判定処理のために、時間的に連続した2つの欠歯間クランク角信号数CRICNT0、CRICNT1を得る必要がある。そのために、欠歯検出が少なくとも3回(すなわち、欠歯間の検出が少なくとも2回)行われている必要がある。このようなことから、クランク角信号パターン異常判定部34は、欠歯検出数CRLCNTが3以上であるか否かを判定している。
クランク角信号パターン異常判定部34は、欠歯検出数CRLCNTが3以上であると判定すると、ステップS27に進む。また、クランク角信号パターン異常判定部34は、欠歯検出数CRLCNTが3未満であると判定すると、当該図4の示す処理を終了する。
ステップS27では、クランク角信号パターン異常判定部34は、エンジンが未完爆である(すなわち、スタータモータによるクランキング状態である)か否かを判定する。クランク角信号パターン異常判定部34は、エンジンが未完爆であると判定すると、ステップS29に進む。また、クランク角信号パターン異常判定部34は、エンジンが完爆していると判定すると、ステップS28に進む。
ステップS28では、クランク角信号パターン異常判定部34は、エンジン回転数がエンジン回転数判定用しきい値以上であるか否かを判定する。ここで、エンジン回転数判定用しきい値は、例えば、エンジンの回転が安定している回転数相当である。例えば、エンジン回転数判定用しきい値は、実験的、経験的、又は理論的に予め設定された値である。クランク角信号パターン異常判定部34は、エンジン回転数がエンジン回転数判定用しきい値以上であると判定すると、ステップS29に進む。また、クランク角信号パターン異常判定部34は、エンジン回転数がエンジン回転数判定用しきい値未満であると判定すると、前記ステップS22に進む。
ステップS29では、クランク角信号パターン異常判定部34は、記憶部39に記憶されている今回の欠歯間クランク角信号数CRICNT0が22であり、かつ記憶部39に記憶されている前回の欠歯間クランク角信号数CRICNT1が10であるか否かを判定する。クランク角信号パターン異常判定部34は、今回の欠歯間クランク角信号数CRICNT0が22であり、かつ前回の欠歯間クランク角信号数CRICNT1が10であると判定すると、前記ステップS22に進む。また、クランク角信号パターン異常判定部34は、そうでない場合、ステップS30に進む。
ステップS30では、クランク角信号パターン異常判定部34は、記憶部39に記憶されている今回の欠歯間クランク角信号数CRICNT0が10であり、かつ記憶部39に記憶されている前回の欠歯間クランク角信号数CRICNT1が22であるか否かを判定する。クランク角信号パターン異常判定部34は、今回の欠歯間クランク角信号数CRICNT0が10であり、かつ前回の欠歯間クランク角信号数CRICNT1が22であると判定すると、前記ステップS22に進む。また、クランク角信号パターン異常判定部34は、そうでない場合、ステップS31に進む。
ステップS31では、クランク角信号パターン異常判定部34は、クランク角信号パターンが異常であると決定する。そして、クランク角信号パターン異常判定部34は、当該図4に示す処理を終了する。
図4に示す処理は以上のような内容になる。
次に、カム角信号パターン異常判定部35が行うカム角信号パターン異常判定処理について説明する。
図5は、カム角信号パターン異常判定処理の一例を示すフローチャートである。カム角信号パターン異常判定部35は、例えば、クランク信号入力毎に図5に示す処理を実施する。
図5に示すように、先ず、ステップS51では、カム角信号パターン異常判定部35は、アイドルストップ中判定成立中であるか否かを判定する。カム角信号パターン異常判定部35は、アイドルストップ中判定成立中であると判定すると、ステップS52に進む。また、カム角信号パターン異常判定部35は、アイドルストップ中判定成立中でないと判定すると、ステップS53に進む。
ステップS52では、カム角信号パターン異常判定部35は、前回以前の当該図5に示す処理時に後述のステップS61でなされたカム信号パターンが異常であるとの決定をクリアする。そして、カム角信号パターン異常判定部35は、当該図5に示す処理を終了する。
ステップS53では、カム角信号パターン異常判定部35は、クランク角信号を基に、欠歯を検出したか否かを判定する。カム角信号パターン異常判定部35は、欠歯を検出したと判定すると、ステップS54に進む。また、カム角信号パターン異常判定部35は、欠歯を検出していないと判定すると、当該図5に示す処理を終了する。
ステップS54では、カム角信号パターン異常判定部35は、欠歯検出数CRLCNTに1を加算する(CRLCNT=CRLCNT+1)。ここで、欠歯検出数CRLCNTは、スタータ信号がオンになったときに0に初期化される値である。
次に、ステップS55では、カム角信号パターン異常判定部35は、今回の処理時の前記ステップS53での欠歯検出と前回の処理時の前記ステップS53での欠歯検出との間に得られるカム角信号(以下、欠歯間カム角信号という。)のパルス波の数のカウント値を記憶部39に記憶する。ここで、欠歯間カム角信号のパルス波の数のカウント値は、欠歯間カム角信号数CMCNTに記憶される。
次に、ステップS56では、カム角信号パターン異常判定部35は、欠歯検出数CRLCNTが5以上であるか否かを判定する。
ここで、当該図5に示す処理において、カム角信号パターン異常判定部35は、後述のステップS60の判定処理のために、時間的に連続して欠歯間カム角信号を少なくとも4個得る必要がある。そのために、欠歯検出が5回(すなわち、欠歯間の検出が少なくとも4回)行われている必要がある。このようなことから、カム角信号パターン異常判定部35は、欠歯検出数CRLCNTが5以上であるか否かを判定している。
カム角信号パターン異常判定部35は、欠歯検出数CRLCNTが5以上であると判定すると、ステップS57に進む。また、カム角信号パターン異常判定部35は、欠歯検出数CRLCNTが5未満であると判定すると、当該図5の示す処理を終了する。
ステップS57では、カム角信号パターン異常判定部35は、クランク角信号パターンが正常であるか否かを判定する。例えば、カム角信号パターン異常判定部35は、クランク角信号パターン異常判定部34が図4に示すクランク角信号パターン異常判定処理においてクランク角信号パターンが異常であるとの決定を行っていない場合、クランク角信号パターンが正常であると判定する。そして、カム角信号パターン異常判定部35は、クランク角信号パターンが正常であると判定すると、ステップS58に進む。また、カム角信号パターン異常判定部35は、クランク角信号パターンが異常であると判定すると、例えば、クランク角信号パターン異常判定部34が図4に示すクランク角信号パターン異常判定処理においてクランク角信号パターンが異常であるとの決定を行っている場合、前記ステップS52に進む。
ステップS58では、カム角信号パターン異常判定部35は、エンジンが未完爆である(すなわち、スタータモータによるクランキング状態である)か否かを判定する。カム角信号パターン異常判定部35は、エンジンが未完爆であると判定すると、ステップS60に進む。また、カム角信号パターン異常判定部35は、エンジンが完爆していると判定すると、ステップS59に進む。
ステップS59では、カム角信号パターン異常判定部35は、エンジン回転数がエンジン回転数判定用しきい値以上であるか否かを判定する。ここで、エンジン回転数判定用しきい値は、例えば、エンジンの回転が安定している回転数相当である。例えば、エンジン回転数判定用しきい値は、実験的、経験的、又は理論的に予め設定された値である。カム角信号パターン異常判定部35は、エンジン回転数がエンジン回転数判定用しきい値以上であると判定すると、ステップS60に進む。また、カム角信号パターン異常判定部35は、エンジン回転数がエンジン回転数判定用しきい値未満であると判定すると、前記ステップS52に進む。
ステップS60では、カム角信号パターン異常判定部35は、カム角信号パターンが正常であるか否かを判定する。ここで、カム角信号パターンは、当該図5に示す処理を繰り返すことによって前記ステップS55の処理で得られた欠歯間カム角信号数の数列である。そして、カム角信号パターン異常判定部35は、そのようなカム角信号パターンが正常動作時のカム角信号パターン(1→2→0→1→・・・)に一致する場合、カム角信号パターンが正常であると判定する。そして、カム角信号パターン異常判定部35は、カム角信号パターンが正常であると判定すると、前記ステップS52に進む。また、カム角信号パターン異常判定部35は、カム角信号パターンが異常であると判定すると、ステップS61に進む。
ステップS61では、カム角信号パターン異常判定部35は、カム角信号パターンが異常であると決定する。そして、カム角信号パターン異常判定部35は、当該図5に示す処理を終了する。
図5に示す処理は以上のような内容になる。
次に、気筒判別見直し処理部36が行う気筒判別見直し処理について説明する。
図6は、気筒判別見直し処理の一例を示すフローチャートである。気筒判別見直し処理部36は、例えば、クランク信号入力毎に図6に示す処理を実施する。
図6に示すように、先ず、ステップS81では、気筒判別見直し処理部36は、アイドルストップ中判定成立中であるか否かを判定する。気筒判別見直し処理部36は、アイドルストップ中判定成立中であると判定すると、ステップS82に進む。また、気筒判別見直し処理部36は、アイドルストップ中判定成立中でないと判定すると、ステップS83に進む。
ステップS82では、気筒判別見直し処理部36は、後述のステップS99でカウントされるリセット判定用カウント値CYLNGCNTをクリアする。そして、気筒判別見直し処理部36は、当該図6に示す処理を終了する。
ステップS83では、気筒判別見直し処理部36は、クランク角信号を基に、欠歯を検出したか否かを判定する。気筒判別見直し処理部36は、欠歯を検出したと判定すると、ステップS84に進む。また、気筒判別見直し処理部36は、欠歯を検出していないと判定すると、当該図6に示す処理を終了する。
ステップS84では、気筒判別見直し処理部36は、欠歯検出数CRLCNTに1を加算する(CRLCNT=CRLCNT+1)。ここで、欠歯検出数CRLCNTは、スタータ信号がオンになったときに0に初期化される値である。
次に、ステップS85では、気筒判別見直し処理部36は、今回の処理時の前記ステップS83での欠歯検出と前回の処理時の前記ステップS83での欠歯検出との間に得られるクランク角信号のパルス波の数のカウント値を記憶部39に記憶する。ここで、今回の処理時のカウント値は、今回の欠歯間クランク角信号数CRICNT0に記憶される。また、前回の処理時のカウント値は、前回の欠歯間クランク角信号数CRICNT1に記憶される。
次に、ステップS86では、気筒判別見直し処理部36は、今回の処理時の前記ステップS83での欠歯検出と前回の処理時の前記ステップS83での欠歯検出との間に得られるカム角信号のパルス波の数のカウント値を記憶部39に記憶する。ここで、カム角信号のパルス波の数のカウント値は、欠歯間カム角信号数CMCNTに記憶される。
次に、ステップS87では、気筒判別見直し処理部36は、欠歯検出数CRLCNTが3以上であるか否かを判定する。気筒判別見直し処理部36は、欠歯検出数CRLCNTが3以上であると判定すると、ステップS88に進む。また、クランク角信号パターン異常判定部34は、欠歯検出数CRLCNTが3未満であると判定すると、前記ステップS82に進む。
ステップS88では、気筒判別見直し処理部36は、前記ステップS85で取得した欠歯間クランク角信号数CRICNT0,CRICNT1、及び前記ステップS86で取得した欠歯間カム角信号数CMCNTが、気筒判別のための第1要件を満たすか否かを判定する。
図7には、気筒判別のための気筒判別用テーブルの一例を示す。図7に示すように、第1要件は、10−cL≦CRICNT1≦10+cH、22−dL≦CRICNT1≦22+dH、及びCMCNT=2を満たすことである。ここで、cL、cH、dL、dHは、信号へのノイズの混入をも考慮して判定できるように予め設定されている誤差値である。
気筒判別見直し処理部36は、第1要件を満たすと判定すると、ステップS89に進む。また、気筒判別見直し処理部36は、第1要件を満たさないと判定すると、ステップS90に進む。
ステップS89では、気筒判別見直し処理部36は、気筒判別位置を#1BTDC75°CA(すなわち、第1気筒が圧縮上死点前75°クランクアングルの位置)に設定する。そして、気筒判別見直し処理部36は、ステップS96に進む。
ステップS90では、気筒判別見直し処理部36は、前記ステップS85で取得した欠歯間クランク角信号数CRICNT0,CRICNT1、及び前記ステップS86で取得した欠歯間カム角信号数CMCNTが、気筒判別のための第2要件を満たすか否かを判定する。ここで、図7に示すように、第2要件は、22−dL≦CRICNT1≦22+dH、10−cL≦CRICNT0≦10+cH、及びCMCNT=0を満たすことである。
気筒判別見直し処理部36は、第2要件を満たすと判定すると、ステップS91に進む。また、気筒判別見直し処理部36は、第2要件を満たさないと判定すると、ステップS92に進む。
ステップS91では、気筒判別見直し処理部36は、気筒判別位置を#3BTDC195°CA(すなわち、第3気筒が圧縮上死点前195°クランクアングルの位置)に設定する。そして、気筒判別見直し処理部36は、ステップS96に進む。
ステップS92では、気筒判別見直し処理部36は、前記ステップS85で取得した欠歯間クランク角信号数CRICNT0,CRICNT1、及び前記ステップS86で取得した欠歯間カム角信号数CMCNTが、気筒判別のための第3要件を満たすか否かを判定する。ここで、図7に示すように、第3要件は、10−cL≦CRICNT1≦10+cH、22−dL≦CRICNT0≦22+dH、及びCMCNT=1を満たすことである。
気筒判別見直し処理部36は、第3要件を満たすと判定すると、ステップS93に進む。また、気筒判別見直し処理部36は、第3要件を満たさないと判定すると、ステップS94に進む。
ステップS93では、気筒判別見直し処理部36は、気筒判別位置を#2BTDC195°CA(すなわち、第2気筒が圧縮上死点前195°クランクアングルの位置)に設定する。そして、気筒判別見直し処理部36は、ステップS96に進む。
ステップS94では、気筒判別見直し処理部36は、前記ステップS85で取得した欠歯間クランク角信号数CRICNT0,CRICNT1、及び前記ステップS86で取得した欠歯間カム角信号数CMCNTが、気筒判別のための第4要件を満たすか否かを判定する。ここで、図7に示すように、第4要件は、22−dL≦CRICNT1≦22+dH、10−cL≦CRICNT0≦10+cH、及びCMCNT=1を満たすことである。
気筒判別見直し処理部36は、第4要件を満たすと判定すると、ステップS95に進む。また、気筒判別見直し処理部36は、第4要件を満たさないと判定すると、ステップS99に進む。
ステップS95では、気筒判別見直し処理部36は、気筒判別位置を#2BTDC75°CA(すなわち、第2気筒が圧縮上死点前75°クランクアングルの位置)に設定する。そして、気筒判別見直し処理部36は、ステップS96に進む。
ステップS96では、気筒判別見直し処理部36は、クランク角位置と気筒判別位置との差分値が差分値判別用しきい値以上であるか否かを判定する。
ここで、クランク角位置は、クランク角検出処理部33が検出した値である。また、気筒判別位置は、当該ステップS96の処理に進む直前の前記ステップS89、前記ステップS91、前記ステップS93、及び前記ステップS94の何れかの処理で得られた気筒判別位置である。すなわち、気筒判別位置は、#1BTDC75°CA、#3BTDC195°CA、#2BTDC195°CA、及び#2BTDC75°CAの何れかである。また、差分値判別用しきい値は、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている値である。
また、クランク角位置は、クランクシャフト101そのものの回転角度位置であり、気筒判別位置は、特定の気筒からみたクランク角度である。そのため、例えば、気筒判別見直し処理部36は、クランク角位置と気筒判別位置とを比較する際に、クランク角位置及び気筒判別位置の少なくとも一方を、これら両者の値を比較できるように、予め設定されている変換式等によって変換する。又は、気筒判別見直し処理部36は、クランク角位置と気筒判別位置との差分値を予め設定されている変換式等によって変換する。
気筒判別見直し処理部36は、クランク角位置と気筒判別位置との差分値が差分値判別用しきい値以上であると判定すると、ステップS98に進む。また、気筒判別見直し処理部36は、クランク角位置と気筒判別位置との差分が差分値判別用しきい値未満であると判定すると、ステップS97に進む。
ステップS97では、気筒判別見直し処理部36は、今回の処理において前記ステップS89、前記ステップS91、前記ステップS93、及び前記ステップS94の何れかの処理で得られた気筒判別位置によって現在のクランク角位置を更新して(すなわち、クランク角位置を見直して)記憶部39に記憶する。そして、気筒判別見直し処理部36は、前記ステップS82に進む。
ステップS98では、気筒判別見直し処理部36は、リセット判定用カウント値CYLNGCNTに1を加算する(CYLNGCNT=CYLNGCNT+1)。
次に、ステップS99では、気筒判別見直し処理部36は、リセット判定用カウント値CYLNGCNTがリセット判定用しきい値CYLNG以上であるか否かを判定する。気筒判別見直し処理部36は、リセット判定用カウント値CYLNGCNTがリセット判定用しきい値CYLNG以上であると判定すると、ステップS100に進む。また、気筒判別見直し処理部36は、リセット判定用カウント値CYLNGCNTがリセット判定用しきい値CYLNG未満であると判定すると、当該図6に示す処理を終了する。
ステップS100では、気筒判別見直し処理部36は、気筒判別をリセットする。そして、気筒判別見直し処理部36は、当該図6に示す処理を終了する。
図6に示す処理は以上のような内容になる。
(動作、作用等)
次に、第1の実施形態に係るエンジン制御装置1の動作、及びその作用等について説明する。
(図3に示すアイドルストップ状態判定処理に基づく動作等)
エンジン制御装置1は、アイドルストップが可能な状態になったときにアイドルストップモードを成立させ、アイドルストップ制御によってエンジンを停止させる制御を開始する(例えば、エンジンを停止する指令を出力する)。また、エンジン制御装置1は、アイドルストップモードを成立させたときにアイドルストップ中判定を成立させる(前記ステップS1→前記ステップS2)。
そして、エンジン制御装置1は、アイドルストップ中判定が成立している最中、クランク角位置を更新する(前記ステップS3→前記ステップS4)。具体的には、エンジン制御装置1は、アイドルストップ中判定が成立している最中であって、エンジンの回転が停止するまで、すなわちクランクシャフト101の回転が停止するまで、クランク角位置を更新する。
その後、エンジン制御装置1は、スタータ信号をオンにしたり、アイドルストップモードを不成立にしたりしたとき、アイドルストップ中判定を不成立にする(前記ステップS5〜前記ステップS7)。ここで、スタータモータを駆動させることなく、アイドルストップから自立復帰によってエンジンを始動させる場合があるため、エンジン制御装置1は、スタータ信号がオンになっていなくともアイドルストップモードを不成立にしたときにはアイドルストップ中判定を不成立にしている。すなわち、エンジン制御装置1は、エンジンを始動する条件が満たされると(すなわち、エンジンの始動を検出すると)、アイドルストップ中判定を不成立にしている。
このように、エンジン制御装置1は、アイドルストップ制御によってエンジンを停止させるための制御を開始してから、その後、当該エンジンの再始動のためのスタータ信号のオンによって又は自立復帰によってクランクシャフト101を正回転させるまでの範囲でアイドルストップ中判定を成立させたり不成立にさせたりしている。
(図4に示すクランク角信号パターン異常判定処理に基づく動作等)
エンジン制御装置1は、アイドルストップ中判定成立中でないときには、クランク角信号パターン異常判定処理を継続して実施する(前記ステップS21→前記ステップS23〜前記ステップS31)。
ここで、エンジン制御装置1は、アイドルストップの状態からエンジンを始動する条件が満たされた場合、アイドルストップ中判定が不成立になるため、アイドルストップ中判定成立中のクランク角信号パターン異常判定処理の禁止状態を解除して、当該クランク角信号パターン異常判定処理を実施することになる。
このクランク角信号パターン異常判定処理の実施によって、エンジン制御装置1は、3回の欠歯検出がなされ、かつエンジンが未完爆(すなわち、スタータモータによるクランキング状態)であるときに、今回の欠歯間クランク角信号数CRICNT0及び前回の欠歯間クランク角信号数CRICNT1が所定の要件を満たさなければ、クランク角信号パターンが異常であると決定する(前記ステップS23〜前記ステップS27→前記ステップS29〜前記ステップS31)。又は、エンジン制御装置1は、3回の欠歯検出がなされ、かつ完爆しているエンジンの回転数が高いときに、今回の欠歯間クランク角信号数CRICNT0及び前回の欠歯間クランク角信号数CRICNT1が所定の要件を満たさなければ、クランク角信号パターンが異常であると決定する(前記ステップS23〜前記ステップS31)。
一方、エンジン制御装置1は、3回の欠歯検出がなされ、かつエンジンが未完爆であるときに、今回の欠歯間クランク角信号数CRICNT0及び前回の欠歯間クランク角信号数CRICNT1が所定の要件を満たせば、クランク角信号パターン異常の決定をクリアする(前記ステップS23〜前記ステップS27→前記ステップS29、前記ステップS30→前記ステップS22)。又は、エンジン制御装置1は、3回の欠歯検出がなされ、かつ完爆しているエンジンの回転数が高いときに、今回の欠歯間クランク角信号数CRICNT0及び前回の欠歯間クランク角信号数CRICNT1が所定の要件を満たせば、クランク角信号パターン異常の決定をクリアする(前記ステップS23〜前記ステップS30→前記ステップS22)。
このように、クランク角信号パターン異常判定処理では、エンジン制御装置1は、今回の欠歯間クランク角信号数CRICNT0及び前回の欠歯間クランク角信号数CRICNT1を基にクランク角信号パターンの異常を判定する。
ここで、図8には、逆転検知クランク角センサ2が正常動作している場合(例えば、逆転検知クランク角センサ2が正回転している場合)の欠歯間クランク角信号数の一例を示す。図8に示すように、逆転検知クランク角センサ2が正常動作している場合、欠歯間クランク角信号数は、10→22→10→22→10→・・・といったように、10と22とで交互に変化する。
一方、エンジン制御装置1は、アイドルストップ中判定成立中であるときには、前述のようなクランク角信号パターン異常判定処理を行うことなく、クランク角信号パターン異常の決定をクリアする(前記ステップS21→前記ステップS22)。
ここで、アイドルストップ制御によってエンジンが停止する際にクランクシャフト101の揺り戻しが発生すると、エンジン制御装置1は、クランク角信号に基づく欠歯検出の判定を誤ってしまう可能性がある。そして、エンジン制御装置1は、欠歯検出の判定を誤ってしまうと、エンジンが完全に停止する前にクランク角信号パターンが異常であるとの誤った決定を行ってしまう可能性がある。
このようなことから、本実施形態に係るエンジン制御装置1は、アイドルストップ制御によってエンジンが停止することを示すアイドルストップ中判定成立中のときには、クランク角信号パターン異常判定処理(具体的には、前記ステップS23以降の処理)を行わないようにしている。これによって、本実施形態に係るエンジン制御装置1は、アイドルストップ制御中の欠歯検出の誤判定によってクランク角信号パターンが異常であるとの誤った決定を行ってしまうことを防止している。
また、エンジン制御装置1は、完爆後でもエンジン回転数が低いときには、エンジンの回転変動によって欠歯検出を誤判定してしまう可能性があるため、クランク角信号パターン異常判定処理(具体的には、前記ステップS23以降の処理)を行うことなく、クランク角信号パターン異常の決定をクリアする(前記ステップS28→前記ステップS22)。
一方、エンジン制御装置1は、スタータモータによるクランキング状態でありエンジンが未完爆であるときには、スタータモータによってクランクシャフトが回転させられているため、クランクシャフトの回転が不安定になったり欠歯検出を誤判定してしまったりすることがないとして、即座にクランク角信号パターン異常の決定をクリアするようなことは行っていない(前記ステップS27→前記ステップS29〜)。
(図5に示すカム角信号パターン異常判定処理に基づく動作等)
エンジン制御装置1は、アイドルストップ中判定成立中でないときには、カム角信号パターン異常判定処理を継続して実施する(前記ステップS51→前記ステップS53〜前記ステップS61)。
ここで、エンジン制御装置1は、アイドルストップの状態からエンジンを始動する条件が満たされた場合、アイドルストップ中判定が不成立になるため、アイドルストップ中判定成立中のカム角信号パターン異常判定処理の禁止状態を解除して、当該カム角信号パターン異常判定処理を実施することになる。
このカム角信号パターン異常判定処理の実施によって、エンジン制御装置1は、5回の欠歯検出がなされ、かつクランク角信号パターンが正常であり、かつエンジンが未完爆であるときに、検出したカム角信号パターン(すなわち、直近の4個の欠歯間カム角信号から得たカム角信号パターン)が正常動作時のカム角信号パターンに一致しなければ、カム角信号パターンが異常であると決定する(前記ステップS53〜前記ステップS58→前記ステップS60→前記ステップS61)。又は、エンジン制御装置1は、5回の欠歯検出がなされ、かつクランク角信号パターンが正常であり、かつ完爆しているエンジンの回転数が高いときに、検出したカム角信号パターンが正常時のカム角信号パターンに一致しなければ、カム角信号パターンが異常であると決定する(前記ステップS53〜前記ステップS61)。
一方、エンジン制御装置1は、5回の欠歯検出がなされ、かつクランク角信号パターンが正常であり、かつエンジンが未完爆であるときに、検出したカム角信号パターンが正常動作時のカム角信号パターンに一致すると、カム角信号パターン異常の決定をクリアする(前記ステップS53〜前記ステップS58→前記ステップS60→前記ステップS52)。又は、エンジン制御装置1は、5回の欠歯検出がなされ、かつクランク角信号パターンが正常であり、かつ完爆しているエンジンの回転数が高いときに、検出したカム角信号パターンが正常動作時のカム角信号パターンに一致すると、カム角信号パターン異常の決定をクリアする(前記ステップS53〜前記ステップS60→前記ステップS52)。
このように、カム角信号パターン異常判定処理では、エンジン制御装置1は、欠歯間カム角信号のパターンを基にカム角信号パターンの異常を判定する。
ここで、図9には、逆転検知クランク角センサ2が正常動作している場合(例えば、逆転検知クランク角センサ2が正回転している場合)の欠歯間カム角信号数のパターンの一例を示す。図9に示すように、逆転検知クランク角センサ2が正常動作している場合、欠歯間カム角信号数のパターンは、1→2→0→1→・・・といったような数列となる。
一方、エンジン制御装置1は、アイドルストップ中判定成立中であるときには、前述のようなカム角信号パターン異常判定処理を行うことなく、カム角信号パターン異常の決定をクリアする(前記ステップS51→前記ステップS52)。
ここで、アイドルストップ制御によってエンジンが停止する際にクランクシャフト101の揺り戻しが発生すると、エンジン制御装置1は、クランク角信号に基づく欠歯検出の判定を誤ってしまう可能性がある。そして、エンジン制御装置1は、欠歯検出の判定を誤ってしまうと、エンジンが完全に停止する前にカム角信号パターンが異常であるとの誤った決定を行ってしまう可能性がある。
このようなことから、本実施形態に係るエンジン制御装置1は、アイドルストップ制御によってエンジンが停止することを示すアイドルストップ中判定成立中であるときには、カム角信号パターン異常判定処理(具体的には、前記ステップS53以降の処理)を行わないようにしている。これによって、本実施形態に係るエンジン制御装置1は、アイドルストップ制御中の欠歯検出の誤判定によってカム角信号パターンが異常であるとの誤った決定を行ってしまうことを防止している。
また、エンジン制御装置1は、完爆後でもエンジン回転数が低いときには、エンジンの回転変動によって欠歯検出を誤判定してしまう可能性があるため、カム角信号パターン異常判定処理(具体的には、前記ステップS53以降の処理)を行うことなく、カム角信号パターン異常の決定をクリアする(前記ステップS59→前記ステップS52)。
一方、エンジン制御装置1は、スタータモータによるクランキング状態でありエンジンが未完爆であるときには、スタータモータによってクランクシャフトが回転させられているため、クランクシャフトの回転が不安定になったり欠歯検出を誤判定してしまったりすることがないとして、即座にカム角信号パターン異常の決定をクリアするようなことはしていない(前記ステップS58→前記ステップS60〜)。
(図6に示す気筒判別見直し処理に基づく動作等)
エンジン制御装置1は、アイドルストップ中判定成立中でないときには、気筒判別見直し処理を継続して実施する(前記ステップS81、前記ステップS83〜前記ステップS100)。
ここで、エンジン制御装置1は、アイドルストップの状態からエンジンを始動する条件が満たされた場合、アイドルストップ中判定が不成立になるため、アイドルストップ中判定成立中の気筒判別見直し処理の禁止状態を解除して、当該気筒判別見直し処理を実施することになる。
この気筒判別見直し処理の実施によって、エンジン制御装置1は、3回の欠歯検出がなされたときに、今回の欠歯間クランク角信号数CRICNT0、前回の欠歯間クランク角信号数CRICNT1、及び欠歯間カム角信号数CMCNTと第1乃至第4要件とを比較することで気筒判別位置を設定する(前記ステップS83〜前記ステップS95)。
そして、エンジン制御装置1は、現在のクランク角位置と設定した気筒判別位置との差分値が差分値判定用しきい値未満であれば、設定した気筒判別位置によってクランク角位置を更新して記憶部39に記憶し、さらにリセット判定用カウント値CYLNGCNTをクリアする(前記ステップS96→前記ステップS97→前記ステップS82)。
一方、エンジン制御装置1は、現在のクランク角位置と設定した気筒判別位置との差分値が差分値判定用しきい値以上であるときには、設定した気筒判別位置によるクランク角位置の更新を行わない(前記ステップS96→前記ステップS98)。このような処理を行うは、欠歯間クランク角信号数CRICNT0,CRICNT0や欠歯間カム角信号数CMCNTがノイズ等によって増減している可能性があるとして、クランク角位置の更新を行わないようにするためである。
そして、エンジン制御装置1は、クランク角位置と設定した気筒判別位置との差分値が差分値判定用しきい値以上である回数が連続してリセット判定用しきい値CYLNG以上となると、気筒判別をリセットする。その後、エンジン制御装置1は、リセット判定用カウント値CYLNGCNTをクリアする(前記ステップS96→前記ステップS98〜前記ステップS100→前記ステップS82)。ここで、気筒判別のリセットでは、エンジン制御装置1は、今回の気筒判別見直し処理で得られた気筒判別位置などの処理結果を消去する。さらに、気筒判別のリセットでは、エンジン制御装置1は、前回以前の気筒判別見直し処理の結果も消去する。これによって、前回以前の気筒判別見直し処理で更新されたクランク角位置も消去される。このようなことから、エンジン制御装置1は、気筒判別をリセットした後の気筒判別見直し処理では、クランク角位置や欠歯間クランク角信号数CRICNT0,CRICNT1、欠歯間カム角信号数CMCNTが消去されているため、クランク角位置が不明となっている状態からのやり直しとなる。このような気筒判別のリセットを行うのは、クランク角位置と気筒判別位置との差分値が差分値判定用しきい値以上である回数が連続してリセット判定用しきい値CYLNG以上になった場合、正しく気筒判別位置を判別できない可能性が高いためである。
一方、エンジン制御装置1は、アイドルストップ中判定成立中であるときには、前述のような気筒判別見直し処理を行うことなく、リセット判定用カウント値CYLNGCNTをクリアすることだけ行う(前記ステップS81→前記ステップS82)。
エンジン制御装置1は、以上のような気筒判別見直し処理によって、今回の欠歯間クランク角信号数CRICNT0、前回の欠歯間クランク角信号数CRICNT1、及び欠歯間カム角信号数CMCNTに基づき気筒判別を常に見直している(すなわち、クランク角位置を見直している)。
また、アイドルストップ制御によってエンジンが停止する際にクランクシャフト101の揺り戻しが発生すると、エンジン制御装置1は、クランク角信号に基づく欠歯検出の判定を誤ってしまう可能性がある。そして、エンジン制御装置1は、欠歯検出の判定を誤ってしまうと、アイドルストップからのエンジンの再始動時にクランク角位置を誤ることで気筒判別の見直しを誤る可能性がある。
このようなことから、本実施形態に係るエンジン制御装置1は、アイドルストップ制御によってエンジンが停止することを示すアイドルストップ中判定成立中であるときには、気筒判別見直し処理(具体的には、前記ステップS83以降の処理)を行わないようにしている。これによって、本実施形態に係るエンジン制御装置1は、アイドルストップからのエンジンの再始動時に誤った気筒判別の見直しを行ってしまうのを防止している。
次に、図10を用いて、第1の実施形態に係るエンジン制御装置1の動作等について説明する。
エンジン制御装置1は、アイドルストップ可能状態となるとアイドルストップモードを成立させる(時刻t1)。そして、エンジン制御装置1は、アイドルストップモードが成立すると、スタータ信号がオンになることでエンジンが再始動するまでのアイドルストップ中判定成立中(時刻t1〜t5)、クランク角信号パターン異常判定処理、カム角信号パターン異常判定処理、及び気筒判別見直し処理を禁止する。具体的には、図4に示すクランク角信号パターン異常判定処理では、前記ステップS23以降の処理を禁止する。また、図5に示すカム角信号パターン異常判定処理では、前記ステップS53以降の処理を禁止する。また、図6に示す気筒判別見直し処理では、前記ステップS83以降の処理を禁止する。
これによって、エンジン制御装置1は、アイドルストップの際のクランクシャフト101の揺り戻しによって欠歯検出を誤判定してしまう可能性がある期間中、クランク角信号パターン異常判定処理、カム角信号パターン異常判定処理、及び気筒判別見直し処理を禁止する(時刻t2〜t3)。この結果、エンジン制御装置1は、クランク角信号パターンやカム角信号パターンが異常であるとの誤った決定を行ってしまうのを防止できる。また、エンジン制御装置1は、誤った気筒判別位置見直しを行ってしまうのを防止できる。
また、エンジン制御装置1は、アイドルストップ中判定成立中であってもクランクシャフト101の回転が完全に停止するまでの期間(時刻〜t4)、クランク角位置を更新して記憶する。そして、エンジン制御装置1は、クランクシャフト101の回転が完全に停止した際に記憶しておいたクランク角位置(最後に更新したクランク角位置)を用いて気筒判別を行い、スタータ信号のオン及びエンジンの始動を行う(時刻t5)。
ここで、図11及び図12を用いて、欠歯検出を誤判定してしまう場合について説明する。ここで、図11は、欠歯検出の誤判定によってクランク角信号パターンやカム角信号パターンが異常であるとの誤った決定を行ってしまう一例を説明する図である。また、図12は、欠歯検出の誤判定によって誤った気筒判別位置見直しを行ってしまう一例を説明する図である。
先ず、図11に示すように、アイドルストップによってクランクシャフト101の揺り戻しが発生すると、エンジン制御装置1は、クランク角信号の無発生区間の存在によって、欠歯検出を誤判定してしまう。この結果、エンジン制御装置1は、クランク角信号パターンやカム角信号パターンが異常であるとの誤った決定を行ってしまう。
また、図12に示すように、同様に、アイドルストップによってクランクシャフト101の繰り戻しが発生すると、エンジン制御装置1は、クランク角信号の無発生区間の存在によって、欠歯検出を誤判定してしまう。この結果、エンジン制御装置1は、誤判定した欠歯間の欠歯間クランク角信号数を正常時の欠歯間クランク角信号数(=10)と誤判定してしまう。これによって、エンジン制御装置1は、誤った気筒判別位置見直しを行ってしまう。
なお、前述の第1の実施形態の説明では、逆転検知クランク角センサ2は、例えば、クランク角検出部を構成する。また、クランク角信号パターン異常判定部34は、例えば、第1処理実施部を構成する。また、クランク角信号パターン異常判定処理は、例えば、クランク角信号異常判定処理を構成する。また、気筒判別見直し処理部36は、例えば、第2処理実施部を構成する。また、気筒判別見直し処理は、例えば、気筒位置判定処理を構成する。また、カム角信号パターン異常判定部35は、例えば、第3処理実施部を構成する。また、カム角信号パターン異常判定処理は、例えば、カム角信号異常判定処理を構成する。また、アイドルストップ状態判定部32は、例えば、反転予測部、実施禁止部、第1禁止解除部、第2禁止解除部、第3禁止解除部、及びエンジン始動検出部を構成する。また、アイドルストップ状態判定部32のステップS4の処理機能は、例えば、クランク角位置処理部を構成する。また、カム角センサ3は、例えば、カム角検出部を構成する。
(第1の実施形態の変形例)
第1の実施形態では、アイドルストップ状態判定処理は、図3に示す例に限定されない。図13には、アイドルストップ状態判定処理の他の一例のフローチャートを示す。
図13に示すように、アイドルストップ状態判定処理は、前記ステップS2の後にステップS121の処理が追加されている。また、アイドルストップ状態判定処理は、前記ステップS6の後にステップS122の処理が追加されている。
ここで、ステップS121では、アイドルストップ状態判定部32は、信号パターン異常判定処理(クランク角信号パターン異常判定処理及びカム角信号パターン異常判定処理)、及び気筒判別見直し処理を禁止する。そして、ステップS122では、アイドルストップ状態判定部32は、信号パターン異常判定処理(クランク角信号パターン異常判定処理及びカム角信号パターン異常判定処理)、及び気筒判別見直し処理の禁止を解除する。これによって、図4、図5、図6に示す処理内で行っていたアイドルストップ中判定成立の判定処理(前記ステップS21、前記ステップS51、前記ステップS81)に基づく処理の禁止が、図13に示す処理内で実現される。ここで、図13に示す処理でいうクランク角信号パターン異常判定処理は、図4に示すステップS21より後の処理に相当する。また、図13に示す処理でいうカム角信号パターン異常判定処理は、図4に示すステップS51より後の処理に相当する。また、図13に示す処理でいう気筒判別見直し処理は、図6に示すステップS81より後の処理に相当する。
また、第1の実施形態では、エンジンの気筒数は、3気筒に限定されない。
また、第1の実施形態では、クランク角信号パターン異常判定処理、カム角信号パターン異常判定処理、及び気筒判別見直し処理は、前述のような具体的な内容に限定されない。すなわち、クランク角信号パターン異常判定処理は、逆転検知クランク角センサ2が出力する信号のパターンの異常を判定できる処理であれば良い。また、カム角信号パターン異常判定処理は、カム角センサ3が出力する信号のパターンの異常を判定できる処理であれば良い。また、気筒判別見直し処理は、逆転検知クランク角センサ2が出力する信号に基づき行うエンジンの気筒の位置を判定する処理であれば良い。
また、第1の実施形態は、前述のような具体的な数値によって処理が行われることに限定されない。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。なお、前述の第1の実施形態と同様な構成については同一の符号を付して説明する。
(構成)
第2の実施形態では、エンジン制御装置1は、イグニッションがオフになった際に、クランク角信号パターン異常判定処理、カム角信号パターン異常判定処理、及び気筒判別見直し処理を禁止している。
図14には、第2の実施形態に係るECU30の構成例を示す。図14に示すように、ECU30は、第1の実施形態に係るECU30(図1参照)と異なり、エンジン駆動状態判定部40を有している。
図15には、このエンジン駆動状態判定部40が行うエンジン停止判定処理の一例のフローチャートを示す。エンジン駆動状態判定部40は、例えば、10msecの時間間隔で図15に示す処理を実施する。
図15に示すように、先ず、ステップS141では、エンジン駆動状態判定部40は、イグニッションがオンからオフになったか否かを判定する。エンジン駆動状態判定部40は、イグニッションがオンからオフになったと判定すると、ステップS142に進む。また、エンジン駆動状態判定部40は、イグニッションがオンからオフになっていないと判定すると、例えば、イグニッションがオン又はオフに維持されている場合、ステップS143に進む。
ステップS142では、エンジン駆動状態判定部40は、エンジン停止中判定を成立させる。そして、エンジン駆動状態判定部40は、当該図15に示す処理を終了する。
ステップS143では、エンジン駆動状態判定部40は、イグニッションがオフ状態(すなわちイグニッションオフ中)であるか否かを判定する。エンジン駆動状態判定部40は、イグニッションがオフ状態であると判定すると、ステップS144に進む。また、エンジン駆動状態判定部40は、イグニッションがオフ状態でないと判定すると、ステップS147に進む。
ステップS144では、エンジン駆動状態判定部40は、クランク角検出処理部33が検出したクランク角位置を更新して記憶部39に記憶する。
次に、ステップS145では、エンジン駆動状態判定部40は、クランクシャフト101の回転が完全に停止したか否かを判定する。エンジン駆動状態判定部40は、クランクシャフト101の回転が完全に停止したと判定すると、ステップS146に進む。また、エンジン駆動状態判定部40は、クランクシャフト101の回転が完全に停止していないと判定すると、当該図15に示す処理を終了する。
ステップS146では、エンジン駆動状態判定部40は、クランク角検出処理部33が検出したクランク角位置(すなわち、クランクシャフト101の回転が完全に停止した時のクランク角位置)を記憶部39に記憶する。そして、エンジン駆動状態判定部40は、当該図15に示す処理を終了する。
ステップS147では、エンジン駆動状態判定部40は、イグニッションがオフからオンになったか否かを判定する。エンジン駆動状態判定部40は、イグニッションがオフからオンになったと判定すると、ステップS148に進む。また、エンジン駆動状態判定部40は、イグニッションがオフからオンになっていないと判定すると、ステップS149に進む。
ステップS148では、エンジン駆動状態判定部40は、記憶部39に記憶しておいたクランク角位置(すなわち、クランクシャフト101の回転が完全に停止した時のクランク角位置)をセットする。そして、エンジン駆動状態判定部40は、当該図15に示す処理を終了する。ここで、セットされたクランク角位置は、エンジンの再始動時に気筒判別を行うために用いるクランク角位置となる。
ステップS149では、エンジン駆動状態判定部40は、エンジンのスタータ信号がオフからオンになったか否かを判定する。エンジン駆動状態判定部40は、エンジンのスタータ信号がオフからオンになったと判定すると、ステップS150に進む。また、エンジン駆動状態判定部40は、エンジンのスタータ信号がオフからオンになっていないと判定すると、当該図15に示す処理を終了する。
ステップS150では、エンジン駆動状態判定部40は、エンジン停止中判定を不成立にする。そして、エンジン駆動状態判定部40は、当該図15に示す処理を終了する。
図15示す処理は以上のような内容になる。
そして、第2の実施形態では、クランク角信号パターン異常判定部34は、前述のエンジン停止判定処理におけるエンジン停止中判定成立の有無に応じてクランク角信号パターン異常判定処理を行う(図4参照)。すなわち例えば、クランク角信号パターン異常判定部34は、エンジン停止中判定成立中であると判定すると、クランク信号パターンが異常であるとの決定をクリアしてクランク角信号パターン異常判定処理を禁止する(前記ステップS22)。一方、クランク角信号パターン異常判定部34は、エンジン停止中判定成立中でないと判定すると、欠歯を検出したか否かを判定する等のクランク角信号パターン異常判定処理を実施する(前記ステップS23〜)。
また、第2の実施形態では、カム角信号パターン異常判定部35は、エンジン停止中判定成立の有無に応じてカム角信号パターン異常判定処理を行う(図5参照)。すなわち例えば、カム角信号パターン異常判定部35は、エンジン停止中判定成立中であると判定すると、カム信号パターンが異常であるとの決定をクリアしてカム角信号パターン異常判定処理を禁止する(前記ステップS52)。一方、カム角信号パターン異常判定部35は、エンジン停止中判定成立中でないと判定すると、欠歯を検出したか否かを判定する等のカム角信号パターン異常判定処理を実施する(前記ステップS53〜)。
また、第2の実施形態では、気筒判別見直し処理部36は、エンジン停止中判定成立の有無に応じて気筒判別見直し処理を行う(図6参照)。すなわち例えば、気筒判定位置見直し処理部は、エンジン停止中判定成立中であると判定すると、リセット判定用カウント値CYLNGCNTをクリアして気筒判別見直し処理を禁止する(前記ステップS82)。一方、気筒判定位置見直し処理部は、エンジン停止中判定成立中でないと判定すると、欠歯を検出したか否かを判定する等の気筒判別見直し処理を実施する(前記ステップS83〜)。
(動作、作用等)
次に、第2の実施形態に係るエンジン制御装置1の動作、及びその作用等について説明する。
エンジン制御装置1は、イグニッションがオンからオフになったときに、エンジン停止中判定を成立させる(前記ステップS141→前記ステップS142)。そして、 エンジン制御装置1は、イグニッションがオフ中、クランク角位置を更新する(前記ステップS143→前記ステップS144)。その後、エンジン制御装置1は、クランクシャフト101の回転が完全に停止すると、その停止時のクランク角位置を記憶部39に記憶する(前記ステップS145→前記ステップS146)。
そして、エンジン制御装置1は、イグニッションがオフからオンになると、記憶部39に記憶しておいたクランク角位置をセットし、スタータ信号がオフからオンになったときに、エンジン停止中判定を不成立にする(前記ステップS147〜前記ステップS150)。このとき、エンジン制御装置1は、セットされたクランク角位置を用いて再始動時の気筒判別を行う。
このように、エンジン制御装置1は、イグニッションがオフされてから、その後、イグニッションがオンされてスタータ信号がオンになりクランクシャフト101が正回転するまでの範囲でエンジン停止中判定を成立させたり不成立にさせたりしている。
そして、第2の実施形態では、エンジン制御装置1は、エンジン停止中判定成立の有無(なお、第1の実施形態ではアイドルストップ中判定成立の有無)に応じてクランク角信号パターン異常判定処理、カム角信号パターン異常判定処理、及び気筒判別見直し処理を行う。
これによって、第2の実施形態では、イグニッションがオフされてエンジンが停止する際のクランクシャフト101の揺り戻しによってクランク角信号に基づく欠歯検出の判定を誤ってしまう可能性がある場合には、エンジン制御装置1は、クランク角信号パターン異常判定処理、カム角信号パターン異常判定処理、及び気筒判別見直し処理を禁止する。この結果、エンジン制御装置1は、クランク角信号パターンやカム角信号パターンが異常であるとの誤った決定を行ってしまうことを防止したり、誤った気筒判別の見直しを行ってしまうのを防止したりしている。
次に、図16を用いて、第2の実施形態に係るエンジン制御装置1の動作等について説明する。
エンジン制御装置1は、イグニッションのオフになると燃料噴射の停止等を行う(時刻t1)。そして、エンジン制御装置1は、イグニッションがオンになるまでのエンジン停止中判定成立中(時刻t1〜t5)、クランク角信号パターン異常判定処理、カム角信号パターン異常判定処理、及び気筒判別見直し処理を禁止する。
これによって、エンジン制御装置1は、イグニッションをオフにした際のクランクシャフト101の揺り戻しによって欠歯検出を誤判定してしまう可能性がある期間中、クランク角信号パターン異常判定処理、カム角信号パターン異常判定処理、及び気筒判別見直し処理を禁止する(時刻t2〜t3)。この結果、エンジン制御装置1は、クランク角信号パターンやカム角信号パターンが異常であるとの誤った決定を行ってしまうのを防止する。また、エンジン制御装置1は、誤った気筒判別位置見直しを行ってしまうのを防止する。
また、エンジン制御装置1は、エンジン停止中判定成立中であってもクランクシャフト101の回転が完全に停止するまでの期間(時刻〜t4)、クランク角位置を更新して記憶する。その後、エンジン制御装置1は、クランクシャフト101の回転が完全に停止した際に記憶しておいたクランク角位置(最後に更新したクランク角位置)を用いて気筒判別を行い、スタータ信号のオン及びエンジンの始動を行う(時刻t5)。
また、前述の第2の実施形態の説明では、エンジン駆動状態判定部40は、例えば、反転予測部、実施禁止部、第1禁止解除部、第2禁止解除部、第3禁止解除部、及びエンジン始動検出部を構成する。また、エンジン駆動状態判定部40のステップS144の処理機能は、例えば、クランク角位置処理部を構成する。
(第2の実施形態の変形例等)
第2の実施形態では、エンジン停止判定処理は、図14に示す例に限定されない。図17には、エンジン停止判定処理の他の一例のフローチャートを示す。
図17に示すように、エンジン停止判定処理は、前記ステップS142の後にステップS161の処理が追加されている。また、エンジン停止判定処理は、前記ステップS150の後にステップS162の処理が追加されている。
ここで、ステップS161では、エンジン駆動状態判定部40は、信号パターン異常判定処理(クランク角信号パターン異常判定処理及びカム角信号パターン異常判定処理)、及び気筒判別見直し処理を禁止する。そして、ステップS162では、エンジン駆動状態判定部40は、信号パターン異常判定処理(クランク角信号パターン異常判定処理及びカム角信号パターン異常判定処理)、及び気筒判別見直し処理の禁止を解除する。これによって、エンジン停止中判定成立の判定処理に基づく処理の禁止が、図17に示す処理内で実現される。
また、第2の実施形態でも、前述の第1の実施形態の変形例が適用可能な限り変形例として適用可能である。
また、第1及び第2の実施形態では、アイドルストップ状態判定処理内でクランク角位置を更新している(図3に示すステップS5、図15に示すステップS144)。しかし、第1及び第2の実施形態は、アイドルストップ状態判定処理内でクランク角位置を更新することに限定されない。
図18には、クランク角位置を更新する処理の他の一例のフローチャートを示す。図18に示すように、先ず、ステップS181では、ECU30(例えば、クランク角検出処理部33)は、クランクシャフトが完全に停止しているか否かを判定する。ECU30は、クランクシャフトが完全に停止していると判定すると、当該図18に示す処理を終了する。また、ECU30は、クランクシャフトが完全に停止していないと判定すると、ステップS182に進む。
ステップS182では、ECU30は、クランク角位置を更新して記憶部39に記憶する。そして、ECU30は、当該図18に示す処理を終了する。
これによって、ECU30は、アイドルストップ状態判定処理とは別の処理において、クランクシャフトが完全に停止するまでクランク角位置を更新して記憶する。そして、気筒判別見直し処理部36は、このように更新されるクランク角位置を用いて気筒判別見直し処理を行う。
また、第1及び第2の実施形態では、アイドルストップ制御によるエンジンの停止(例えば、エンジンの停止指令)やイグニッションのオフによるエンジンの停止(例えば、エンジンの停止指令)によってクランクシャフトの回転が反転することを予測している。しかし、第1及び第2の実施形態は、これに限定されない。すなわち例えば、第1及び第2の実施形態は、クランクシャフトの回転の反転を車載センサの値等を基に予測しても良い。
また、本発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項1により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1 エンジン制御装置、2 逆転検知クランク角センサ、3 カム角センサ、30 ECU、31 アイドルストップ制御部、32 アイドルストップ状態判定部、33 クランク角検出処理部、34 クランク角信号パターン異常判定部、35 カム角信号パターン異常判定部、36 気筒判別見直し処理部、40 エンジン駆動状態判定部

Claims (9)

  1. エンジンのクランクシャフトの回転を検出してその検出結果を基にエンジンを制御するエンジン制御装置であって、
    前記エンジンのクランクシャフトの回転検出に応じて信号を出力するクランク角検出部と、
    前記クランク角検出部が出力する信号のパターンの異常を判定するクランク角信号異常判定処理を実施する第1処理実施部と、
    前記エンジンの回転の反転を予測する反転予測部と、
    前記反転予測部が反転を予測すると前記クランク角信号異常判定処理を前記第1処理実施部が実施することを禁止する実施禁止部と、
    を有することを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 前記反転予測部は、前記エンジンを停止させる要求があったときから前記エンジンの回転が停止するまでの期間を前記エンジンの回転が反転すると予測することを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御装置。
  3. 前記エンジンの始動を検出するエンジン始動検出部と、
    前記エンジン始動検出部が前記エンジンの始動を検出したときには前記実施禁止部による前記クランク角信号異常判定処理及び前記気筒位置判定処理の禁止を解除する第1禁止解除部と、
    をさらに有することを特徴とする請求項2に記載のエンジン制御装置。
  4. 前記エンジンを停止させる要求は、アイドルストップを開始させる要求又はイグニッションがオフになったことによる要求であることを特徴とする請求項2又は3に記載のエンジン制御装置。
  5. 前記クランク角検出部が出力する信号に基づき行う前記エンジンの気筒の位置を判定する気筒位置判定処理を実施する第2処理実施部をさらに有し、
    前記実施禁止部は、前記反転予測部が反転を予測すると前記気筒位置判定処理を前記第2処理実施部が実施することを禁止することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のエンジン制御装置。
  6. 前記反転予測部は、前記エンジンを停止させる要求があったときから前記エンジンの回転が停止するまでの期間を前記エンジンの回転が反転すると予測するものであり、
    前記エンジンの始動を検出するエンジン始動検出部と、
    前記エンジン始動検出部が前記エンジンの始動を検出したときには前記実施禁止部による前記気筒位置判定処理の禁止を解除する第2禁止解除部と、
    をさらに有することを特徴とする請求項5に記載のエンジン制御装置。
  7. 前記クランク角検出部は、前記クランクシャフトの正転方向及び逆転方向の回転を検出できるものであり、
    前記反転予測部が反転を予測している期間も含み前記クランク角検出部が出力する信号を基にクランク角位置の更新を行うクランク角位置処理部をさらに有しており、
    前記第2処理実施部は、前記第2禁止解除部の解除によって実施する前記気筒位置判定処理では、前記反転予測部が反転を予測しているときに前記クランク角位置処理部が更新したクランク角度位置を基に気筒の位置を判定することを特徴とする請求項6に記載のエンジン制御装置。
  8. 前記エンジンのカムシャフトの回転検出に応じて信号を出力するカム角検出部と、
    前記カム角検出部が出力する信号のパターンの異常を判定するカム角信号異常判定処理を実施する第3処理実施部と、をさらに有し、
    前記実施禁止部は、前記反転予測部が反転を予測すると前記カム角信号異常判定処理を前記第3処理実施部が実施することを禁止することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のエンジン制御装置。
  9. 前記反転予測部は、前記エンジンを停止させる要求があったときから前記エンジンの回転が停止するまでの期間を前記エンジンの回転が反転すると予測するものであり、
    前記エンジンの始動を検出するエンジン始動検出部と、
    前記エンジン始動検出部が前記エンジンの始動を検出したときには前記実施禁止部による前記カム角信号異常判定処理の禁止を解除する第3禁止解除部と、
    をさらに有することを特徴とする請求項8に記載のエンジン制御装置。
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