JPH08261053A - エンジンの気筒判別装置 - Google Patents

エンジンの気筒判別装置

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JPH08261053A
JPH08261053A JP7069017A JP6901795A JPH08261053A JP H08261053 A JPH08261053 A JP H08261053A JP 7069017 A JP7069017 A JP 7069017A JP 6901795 A JP6901795 A JP 6901795A JP H08261053 A JPH08261053 A JP H08261053A
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crankshaft
camshaft
cylinder
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Naoki Kokubo
小久保  直樹
Koji Sakakibara
榊原  浩二
Koichi Kamado
孝一 釜洞
Kenichi Nagase
健一 長瀬
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NipponDenso Co Ltd
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    • F02P7/00Arrangements of distributors, circuit-makers or -breakers, e.g. of distributor and circuit-breaker combinations or pick-up devices
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドライバビリティ悪化を最小限に抑えつつ、
カム軸センサ無しで正確な気筒判別を行う。 【構成】 バッテリでバックアップされたメモリに、エ
ンジン停止時における欠歯部44(クランク軸基準位
置)からのクランク軸信号数(停止位置)及び次に検出
する欠歯部44がカム軸基準位置となるか否かのデータ
を記憶保持する。そして、次のエンジン始動時に、メモ
リに記憶されているクランク軸信号数(停止位置)と次
の欠歯部44までのクランク軸信号数(回転角)とを加
算して、その加算クランク軸信号数を所定の判定値と比
較し、加算クランク軸信号数が所定の判定値よりも小さ
いときには、矢印Aの逆転有りと判定し、この場合に
は、カム軸基準位置を360℃Aずらす。一方、矢印A
の逆転無しと判定されれば、メモリに記憶保持されてい
るカム軸基準位置をずらさずにそのまま使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのクランク軸
の回転を検出するセンサのみから正確な気筒判別を行い
得るようにしたエンジンの気筒判別装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な4サイクルエンジンは、
エンジンのクランク軸の回転に応じて所定クランク角毎
にパルス信号を発生するクランク軸センサと、カム軸の
1回転(クランク軸の2回転)に1パルスの信号を出力
するカム軸センサとを備え、カム軸センサの出力信号か
らカム軸基準位置を判別し、それを基準にして、クラン
ク軸センサから出力されるパルス信号をカウントしてク
ランク角を判定し、気筒判別を行うようになっている。
【0003】しかしながら、この構成では、クランク軸
センサの他にカム軸センサが必要となり、構成が複雑化
して、製造コストが高くなるという欠点がある。
【0004】そこで、特開昭60−240875号公報
に示すように、エンジン停止時に各気筒のクランク角停
止位置をメモリに記憶し、次のエンジン始動時にメモリ
に記憶されているデータを用いてエンジン始動時の気筒
判別を行って点火制御・噴射制御を行うようにしたもの
がある。
【0005】しかしながら、エンジン停止時に圧縮上死
点(以下「TDC」という)付近の圧縮力が大きく、エ
ンジン停止時の回転トルクではTDCを乗り越えられず
に逆転することがある。従って、上述したように、エン
ジン停止時のクランク角停止位置をメモリに記憶する方
法では、エンジン停止時に逆転が生じると、逆転した角
度だけ実際のクランク角停止位置と記憶データとの間に
ずれを生じて、気筒判別を誤ってしまうことがある。
【0006】また、エンジン始動後にカム軸センサの信
号を用いないで気筒判別する方法として、特開平6−2
13052号公報に示すように、特定気筒の燃料噴射を
カットし、失火の有無により気筒判別を行うようにした
ものがある。しかしながら、特定気筒の燃料噴射をカッ
トして故意に失火を生じさせると、トルク変動が生じ、
ドライバビリティが悪化してしまう欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の気筒判別方法では、カム軸センサが必要であったり、
エンジン停止時の逆転により誤った気筒判別を行ってし
まったり、或は、故意に失火を生じさせてドライバビリ
ティを悪化させてしまったりする欠点がある。
【0008】従って、本発明の目的は、ドライバビリテ
ィ悪化を最小限に抑えつつ、カム軸センサ無しで正確な
気筒判別を行うことができるエンジンの気筒判別装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のエンジンの気筒判別装置は、エ
ンジンのクランク軸の回転に応じて等間隔のパルス信号
を発生し、所定のクランク角度で基準信号を発生する手
段を備え、前記基準信号を判別してクランク軸基準位置
を検出し、前記クランク軸基準位置からのパルス信号数
により気筒判別を行うものにおいて、エンジン停止時に
おける前記クランク軸基準位置からのパルス信号数及び
次に検出するクランク軸基準位置がカム軸基準位置とな
るか否かのデータを記憶保持する記憶手段と、前記記憶
手段に記憶されているカム軸基準位置を用いてエンジン
を始動させる始動手段と、エンジン始動時に前記記憶手
段に記憶保持されているパルス信号数と次のクランク軸
基準位置までのパルス信号数とに基づいて前回のエンジ
ン停止時に前記クランク軸が前記クランク軸基準位置を
過ぎた位置から逆転して該クランク軸基準位置の前まで
逆戻りしたか否かを判定する逆転判定手段と、前記逆転
判定手段により逆転有りと判定されたときに前記カム軸
基準位置を360℃Aずらす手段とを備えた構成とした
ものである。
【0010】また、請求項2のエンジンの気筒判別装置
は、エンジン停止時に前記クランク軸を逆転の起きない
位置に強制停止させる強制停止手段と、エンジン停止時
におけるカム軸基準位置を記憶保持する記憶手段と、前
記記憶手段に記憶されているカム軸基準位置を用いてエ
ンジンを始動させる始動手段とを備えた構成としたもの
である。
【0011】また、請求項3のエンジンの気筒判別装置
は、仮想のカム軸基準位置を設定する手段と、前記仮想
のカム軸基準位置を用いてエンジンを始動させたときの
エンジン回転上昇具合によって前記仮想のカム軸基準位
置をそのまま正規のカム軸基準位置にするか360℃A
ずらすかを判定する手段とを備えた構成としたものであ
る。
【0012】この場合、請求項4のように、前記仮想の
カム軸基準位置を設定する手段は、エンジン停止時にお
ける前記クランク軸基準位置からのパルス信号数及び次
に検出するクランク軸基準位置がカム軸基準位置となる
か否かのデータを記憶保持する記憶手段と、前記記憶手
段に記憶されているカム軸基準位置を用いてエンジンを
始動させる始動手段と、エンジン始動時に前記記憶手段
に記憶保持されているパルス信号数と次のクランク軸基
準位置までのパルス信号数とに基づいて前回のエンジン
停止時に前記クランク軸が前記クランク軸基準位置を過
ぎた位置から逆転して該クランク軸基準位置の前まで逆
戻りしたか否かを判定する逆転判定手段と、前記逆転判
定手段により逆転有りと判定されたときに前記カム軸基
準位置を360℃Aずらす手段とから構成しても良い。
【0013】或は、請求項5のように、前記仮想のカム
軸基準位置を設定する手段は、エンジン停止時に前記ク
ランク軸を逆転の起きない位置に強制停止させる強制停
止手段と、エンジン停止時におけるカム軸基準位置を仮
想のカム軸基準位置として記憶保持する記憶手段とから
構成しても良い。
【0014】また、請求項6のエンジンの気筒判別装置
は、仮想のカム軸基準位置を設定する手段と、前記仮想
のカム軸基準位置を用いて前記エンジンをアイドル運転
させたときにアイドル運転を安定させるように点火時期
を補正するアイドル安定化手段と、前記アイドル安定化
手段によりアイドル安定化制御を行ったときのエンジン
回転変動抑制具合によって前記仮想のカム軸基準位置を
そのまま正規のカム軸基準位置にするか360℃Aずら
すかを判定する手段とを備えた構成となっている。
【0015】また、請求項7のエンジンの気筒判別装置
は、仮想のカム軸基準位置を設定する手段と、前記仮想
のカム軸基準位置を用いて前記エンジンをアイドル運転
させたときにアイドル運転を安定させるように燃料噴射
量を補正するアイドル安定化手段と、前記アイドル安定
化手段によりアイドル安定化制御を行ったときのエンジ
ン回転変動抑制具合によって前記仮想のカム軸基準位置
をそのまま正規のカム軸基準位置にするか360℃Aず
らすかを判定する手段とを備えた構成となっている。
【0016】
【作用】エンジン運転中は、パルス信号発生手段から出
力されるパルス信号から基準信号を判別してクランク軸
基準位置を検出し、このクランク軸基準位置からのパル
ス信号数によりクランク角を判定して気筒判別を行う。
この際、クランク軸基準位置は、例えば、360℃A
(クランク軸1回転)毎に検出され、720℃A(クラ
ンク軸2回転)毎にクランク軸基準位置がカム軸基準位
置にもなる。
【0017】前述した構成の請求項1では、エンジン停
止時におけるクランク軸基準位置からのパルス信号数
(停止位置)及び次に検出するクランク軸基準位置がカ
ム軸基準位置となるか否かのデータを記憶手段に記憶保
持する。そして、次のエンジン始動時に、記憶手段に記
憶されているカム軸基準位置を用いて始動手段によりエ
ンジンを始動させ、記憶手段に記憶保持されているパル
ス信号数(停止位置)と次のクランク軸基準位置までの
パルス信号数(回転角)とに基づいて前回のエンジン停
止時にクランク軸がクランク軸基準位置を過ぎた位置か
ら逆転して該クランク軸基準位置の前まで逆戻りしたか
否かを逆転判定手段により判定する。
【0018】つまり、図4に矢印Aで示すように、前回
のエンジン停止時にクランク軸がクランク軸基準位置を
過ぎた位置から逆転して該クランク軸基準位置の前まで
逆戻りした場合には、次のエンジン始動時に最初に検出
されるクランク軸基準位置は既に検出済みであるから、
これを正規のクランク軸基準位置として検出すると、カ
ム軸基準位置が360℃Aずれてしまう。そこで、請求
項1では、例えば、記憶手段に記憶保持されているパル
ス信号数(停止位置)と次のクランク軸基準位置までの
パルス信号数(回転角)とを加算して、その加算パルス
信号数を所定の判定値と比較し、加算パルス信号数が所
定の判定値よりも小さいときには、逆転有りと判定し、
この場合には、カム軸基準位置を360℃Aずらす。ま
た、逆転無しと判定されれば、記憶手段に記憶保持され
ているカム軸基準位置をずらさずにそのまま使用する。
これにより、エンジン停止時の逆転の有無に拘らず、正
確な気筒判別が可能となる。
【0019】一方、請求項2のエンジンの気筒判別装置
は、エンジン停止時にクランク軸を逆転の起きない位置
に強制停止手段により強制停止させることで、エンジン
の逆転を防ぐ。この強制停止は、エンジン停止時に所定
タイミングで例えばエアコン負荷、オルタネータ負荷、
トルクコンバータ負荷等のエンジン補機負荷の少なくと
も1つの負荷を作動させたり、或は、エンジン停止時に
所定タイミングで点火カット又は燃料カットするように
しても良い。このようにして強制停止されたエンジンの
カム軸基準位置を記憶手段に記憶保持させ、次のエンジ
ン始動時に、記憶手段に記憶されているカム軸基準位置
を用いて始動手段によりエンジンを始動させる。この場
合、強制停止手段の働きによりエンジン停止時の逆転は
阻止されるので、記憶手段に記憶されているカム軸基準
位置を用いてエンジンを始動させれば、正確な気筒判別
が可能となる。
【0020】また、請求項3では、仮想のカム軸基準位
置を用いてエンジンを始動させたときのエンジン回転上
昇具合によって仮想のカム軸基準位置をそのまま正規の
カム軸基準位置にするか360℃Aずらすかを判定す
る。つまり、仮想のカム軸基準位置を用いてエンジンを
始動させたときに、エンジンの回転がスムーズに上昇す
れば、仮想のカム軸基準位置が正しいことが確かめられ
るので、仮想のカム軸基準位置をそのまま正規のカム軸
基準位置にする。もし、エンジンの回転がスムーズに上
昇しなければ、仮想のカム軸基準位置が間違っているの
で、360℃Aずらしたクランク軸基準位置を正規のカ
ム軸基準位置とする。
【0021】ここで、仮想のカム軸基準位置の設定方法
は、前回のエンジン停止時のカム軸基準位置を記憶して
採用したり、或は、請求項4のように、前述した請求項
1と同じ方法で、エンジン停止時の逆転の有無を判定
し、逆転の有無に応じて決定したカム軸基準位置を仮想
のカム軸基準位置として設定するようにしても良い。こ
の場合、異なる2種類の方法でカム軸基準位置の判定を
繰り返すことになるので、一層正確な気筒判別が可能と
なる。
【0022】また、仮想のカム軸基準位置は、請求項5
のように、前述した請求項2と同じ方法で、エンジン停
止時にクランク軸を逆転の起きない位置に強制停止さ
せ、そのときのカム軸基準位置を仮想のカム軸基準位置
として記憶手段に記憶保持させるようにしても良い。こ
の場合も、異なる2種類の方法でカム軸基準位置が決定
されるので、一層正確な気筒判別が可能となる。
【0023】また、請求項6のエンジンの気筒判別装置
は、仮想のカム軸基準位置を用いてエンジンをアイドル
運転させたときにアイドル運転を安定させるように点火
時期をアイドル安定化手段により補正する。このような
アイドル安定化制御を行ったときのエンジン回転変動抑
制具合によって仮想のカム軸基準位置をそのまま正規の
カム軸基準位置にするか360℃Aずらすかを判定す
る。つまり、仮想のカム軸基準位置を用いてアイドル安
定化制御を行ったときに、エンジン回転変動が抑制され
れば、仮想のカム軸基準位置が正しいことが確かめられ
るので、仮想のカム軸基準位置をそのまま正規のカム軸
基準位置にする。もし、アイドル安定化制御を行っても
エンジン回転変動が抑制されなければ、仮想のカム軸基
準位置が間違っているので、360℃Aずらしたクラン
ク軸基準位置を正規のカム軸基準位置とする。
【0024】上述した請求項6は、アイドル安定化制御
を点火時期の補正により行ったが、請求項7のように、
燃料噴射量の補正によりアイドル安定化制御を行っても
良い。この場合も、請求項6と同じく、アイドル安定化
制御を行ったときのエンジン回転変動抑制具合によって
仮想のカム軸基準位置をそのまま正規のカム軸基準位置
にするか360℃Aずらすかを判定する。
【0025】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1乃至図9に
基づいて説明する。まず、図1に基づいて、エンジン制
御システム全体の概略構成を説明する。この実施例で
は、例えば4気筒の4サイクルエンジン(図示せず)を
制御対象とし、従って、4個の気筒#1〜#4に対応し
て4個の点火コイル11〜14と4個の燃料噴射弁21
〜24を備えている。この4気筒エンジンは、#1気筒
と#4気筒、#2気筒と#3気筒とが、それぞれのピス
トンが同じ位相で運動する気筒グループを構成し、例え
ば、気筒グループの一方の気筒が爆発行程にあるときに
は他方の気筒が吸気行程にある。
【0026】後述するクランク軸センサ31から出力さ
れるパルス信号であるクランク軸信号は、電子制御ユニ
ット(以下「ECU」という)33に入力される。この
ECU33は、上記クランク軸信号に基づいて、気筒判
別,基準位置,回転数等を演算すると共に、スタータス
イッチ,アイドルスイッチ等の各スイッチ34〜36,
吸入空気量を検出するエアフローメータ38,バッテリ
39及びエンジン冷却水温を検出する水温センサ40か
ら出力される各運転状態情報と上記クランク軸信号とに
基づいて、最適な点火時期と燃料噴射量を演算し、点火
信号をイグナイタ37へ出力して#1〜#4気筒の点火
コイル11〜14のオン/オフを制御すると共に、燃料
噴射信号を出力して各燃料噴射弁21〜24の燃料噴射
動作を制御する。
【0027】また、ECU33は、車両に搭載された空
調装置(以下「エアコン」という)25をオン/オフし
たり、自動変速機用のトルクコンバータ26をオン/オ
フすることができるようになっている。ECU33がト
ルクコンバータ26をオンする場合には、自動変速機を
ニュートラル位置へ変速してトルクコンバータ26のみ
の負荷をエンジンにかけることができるようになってい
る。また、ECU33には、バッテリ39でバックアッ
プされたメモリ27(記憶手段)が内蔵されている。
【0028】上記クランク軸センサ31は、図2に示す
ように、クランク軸41に嵌着されたシグナルロータ4
2の外周に対向し、その外周に例えば10°CAのピッ
チで等間隔に形成された歯43を検出する電磁ピックア
ップ式センサである。この実施例では、シグナルロータ
42の外周の1箇所に、歯が2個欠損した欠歯部44が
形成されている。この欠歯部44の位置は、クランク軸
41が#1気筒の圧縮上死点(以下「TDC1」と記
載、他の気筒についても同様)又はTDC4に対応する
クランク角まで回転したときにクランク軸センサ31と
対向する歯43aよりも、クランク軸41の回転方向
(図2の矢印方向)に10〜11歯分(100〜110
℃A)離れたところに位置する。また、クランク軸41
がTDC3又はTDC2に対応するクランク角まで回転
したときにクランク軸センサ31と対向する歯43b
は、TDC1又はTDC4で対向する歯43aと180
℃A(クランク軸41の半回転)離れたところに位置す
る。
【0029】このクランク軸センサ31は、クランク軸
41の回転に応じて、図3に示すように、所定のクラン
ク角(欠歯部44の位置)を除き、等間隔なパルス信号
(クランク軸信号)を出力し、所定のクランク角(欠歯
部44の位置)でパルス間隔が3倍程度長くなる。この
欠歯部44の位置が特許請求の範囲でいうクランク軸基
準位置となり、360℃A(クランク軸41の1回転)
毎に検出される。
【0030】この実施例のような4気筒エンジンでは、
点火順序は、#1→#3→#4→#2であり、この順序
で180℃A(クランク軸41の半回転)毎に点火気筒
が移り変わる。また、クランク軸センサ31がシグナル
ロータ42の歯43a(又は43b)を検出したとき
に、TDC1かTDC4かの判別(又はTDC3かTD
C2かの判別)を行うために、後述するように720℃
A(クランク軸41の2回転)毎に欠歯部44(クラン
ク軸基準位置)が特許請求の範囲でいうカム軸基準位置
として検出される。
【0031】ところで、エンジン停止時にTDC付近の
圧縮力が大きく、図4に矢印A,Bで示すようにエンジ
ン停止時の回転トルクではTDCを乗り越えられずに逆
転することがある。図4に矢印Aで示すように、前回の
エンジン停止時にクランク軸41が欠歯部44(クラン
ク軸基準位置)を過ぎた位置から逆転して該欠歯部44
の前まで逆戻りした場合には、次のエンジン始動時に最
初に検出される欠歯部44は既にECU33のメモリ2
7に検出済みとして記憶されているものであるから、こ
れを正規の欠歯部44として検出すると、カム軸基準位
置が360℃Aずれてしまい、気筒判別が間違ってく
る。一方、図4に矢印Bで示すように、クランク軸41
の逆転が欠歯部44を通り越さない場合には、次のエン
ジン始動時に最初に検出される欠歯部44は正規のもの
であるから、カム軸基準位置は前回のエンジン停止時か
ら変更する必要はない。
【0032】そこで、この実施例では、ECU33のバ
ッテリ39でバックアップされたメモリ27に、エンジ
ン停止時における欠歯部44(クランク軸基準位置)か
らのクランク軸信号数(停止位置)及び次に検出する欠
歯部44がカム軸基準位置となるか否かのデータ(気筒
判別フラグXCAMの値)を記憶保持する。そして、次
のエンジン始動時に、メモリ27に記憶保持されている
クランク軸信号数(停止位置)と次の欠歯部44までの
クランク軸信号数(回転角)とを加算して、その加算ク
ランク軸信号数を所定の判定値と比較し、加算クランク
軸信号数が所定の判定値よりも小さいときには、矢印A
の逆転有りと判定し、この場合には、カム軸基準位置を
360℃Aずらす。一方、矢印Aの逆転無しと判定され
れば、メモリ27に記憶保持されているカム軸基準位置
をずらさずにそのまま使用する。
【0033】以下、図5乃至図8のフローチャートに従
ってECU33の制御内容を具体的に説明する。図5は
ECU33のイニシャル時(つまり車両製造後に最初に
ECU33に電源を投入する時又はバッテリ39の取り
外し等によりメモリ27の記憶データが消失した時)に
気筒判別フラグXCAMを強制的に「1」にセットする
ルーチンである。ここで、気筒判別フラグXCAMは、
欠歯部44を検出した位置が特定気筒である#1気筒の
圧縮行程になるのか、それとも360℃Aずれた#4気
筒の圧縮行程になるのかを判別するフラグであり、この
気筒判別フラグXCAMの値によってカム軸基準位置
(特定気筒である#1気筒の位置)が決められる。
【0034】本ルーチンでは、まず、ステップ101
で、気筒判別フラグXCAMの記憶が無いか否か、つま
りイニシャル時であるか否かを判定し、気筒判別フラグ
XCAMの記憶が無い時(イニシャル時)には、ステッ
プ102に進んで、気筒判別フラグXCAMを強制的に
「1」にセットする。既に、気筒判別フラグXCAMの
値が記憶済みであれば、その記憶値を変更することなく
本ルーチンを終了する。
【0035】一方、図6は、イニシャル時以外に気筒判
別フラグXCAMを設定するルーチンである。本ルーチ
ンは、クランク軸センサ31からクランク軸信号が入力
される毎(この実施例では10℃A毎)に割込み処理さ
れる。処理が開始されると、まずステップ111で、ク
ランク軸信号カウンタCCRNKを1カウントアップす
る。このクランク軸信号カウンタCCRNKは、入力さ
れるクランク軸信号数をカウントするカウンタで、初期
値は、前回のエンジン停止時におけるクランク軸信号カ
ウンタCCRNKのカウント値、つまり、前回のエンジ
ン停止時における欠歯部44からのクランク軸信号数
(停止位置)である。
【0036】この後、ステップ112で、次の(1)式
を満たすか否かによって欠歯部44を検出したか否かを
判定する。 Tn ≧K・Tn-1 ……(1) ここで、Tn は前回のクランク軸信号と今回のクランク
軸信号とのパルス間隔であり、Tn-1 は前々回のクラン
ク軸信号と前回のクランク軸信号とのパルス間隔であ
り、Kは判別基準値である(K>1)。上記(1)式を
満たさない場合、つまり欠歯部44でない場合には、以
降の処理を行わず、本ルーチンを終了する。
【0037】一方、欠歯部44(クランク軸基準位置)
に到達すると、上記(1)式が満たされ、ステップ11
3に進んで、クランク軸信号カウンタCCRNKのカウ
ント値を所定値(例えば25)と比較し、図4に示す矢
印Aの逆転が有ったか否かを判定する。このときのクラ
ンク軸信号カウンタCCRNKのカウント値は、メモリ
27に記憶保持されている前回のエンジン停止時におけ
るクランク軸信号数(停止位置)と次の欠歯部44まで
のクランク軸信号数(回転角)とを加算した値である。
この場合、欠歯部44間の正規のクランク軸信号数は3
3であるため、クランク軸信号カウンタCCRNKのカ
ウント値が25よりも小さい場合は、明らかに図4に示
す矢印Aの逆転が発生した場合であり、この場合には、
ステップ114に進んで、気筒判別フラグXCAMの値
を反転させる(つまり、「1」であれば「0」に、
「0」であれば「1」に反転させる)。これにより、カ
ム軸基準位置(特定気筒である#1気筒の位置)を36
0℃Aずらす。以上説明したステップ111〜113の
処理が特許請求の範囲でいう逆転判定手段として機能す
る。
【0038】これに対し、ステップ113で、クランク
軸信号カウンタCCRNKのカウント値が25以上と判
定されれば、図4の矢印Aの逆転無しと判定され、メモ
リ27に記憶保持されている気筒判別フラグXCAMの
値を反転させることなく使用する。以上の処理により、
図4の矢印Aの逆転の有無に拘らず、常に気筒判別フラ
グXCAMの値を正しい値に設定することができる。
【0039】一方、図7は、上述した図6のルーチンに
よって設定された気筒判別フラグXCAMの設定値を確
認するルーチンである。本ルーチンを実行する際には、
燃料噴射を非同期噴射により行い、全気筒に燃料を一気
に噴射して、特定気筒である#1気筒のみに点火する。
本ルーチンも、クランク軸センサ31からクランク軸信
号が入力される毎(この実施例では10℃A毎)に割込
み処理される。処理が開始されると、まずステップ12
0で、確認済みフラグXCAMFが「0」であるか否
か、つまり、気筒判別フラグXCAMの設定値を確認済
みでないか否かを判定し、確認済み(XCAMF=1)
であれば、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終
了する。
【0040】これに対し、気筒判別フラグXCAMの設
定値を確認済みでない場合(XCAMF=0)には、ス
テップ121に進み、クランク軸信号カウンタCCRN
Kのカウント値が18になったか否か、つまりATDC
90℃A(図4参照)に達したか否かを判定し、ATD
C90℃Aに達していなければ、以降の処理を行わず、
本ルーチンを終了するが、ATDC90℃Aに達してい
れば、ステップ122に進んで、エンジンの回転上昇が
有るか否かを判定する。もし、エンジンの回転上昇が有
れば、気筒判別フラグXCAMの設定値(特定気筒であ
る#1気筒の位置)は間違っていないので、ステップ1
24に進んで、確認済みフラグXCAMFを確認済みで
あることを示す「1」にセットし、メモリ27に記憶さ
れている気筒判別フラグXCAMの値を反転させること
なく使用する。しかし、ATDC90℃Aに達してもエ
ンジンの回転上昇が無い場合には、気筒判別フラグXC
AMの設定値が間違っているので、ステップ123に進
んで、気筒判別フラグXCAMの値を反転させる(つま
り、「1」であれば「0」に、「0」であれば「1」に
反転させる)。これにより、カム軸基準位置(特定気筒
である#1気筒の位置)を360℃Aずらす。
【0041】以上のようにして設定・確認された気筒判
別フラグXCAMを使用して図8のルーチンに従って気
筒判別が実行される。本ルーチンも、クランク軸センサ
31からクランク軸信号が入力される毎(この実施例で
は10℃A毎)に割込み処理される。処理が開始される
と、まずステップ131で、クランク軸信号カウンタC
CRNKのカウント値が33以上になったか否か、つま
り前回の欠歯部44の検出から330℃A以上回転した
か否かを判定し、「No」であれば、ステップ138に
進んで、クランク軸信号カウンタCCRNKを1カウン
トアップして、本ルーチンを終了する。これにより、エ
ンジン停止時に逆転が生じたとき、欠歯を判別するのを
禁止する(次始動時の欠歯数を合せる)。
【0042】このような処理により、クランク軸信号カ
ウンタCCRNKのカウント値が33に達すると、ステ
ップ131からステップ132に進み、Tn ≧K・Tn-
1 であるか否かによって欠歯部44を検出したか否かを
判定する。ここで、Tn は前回のクランク軸信号と今回
のクランク軸信号とのパルス間隔であり、Tn-1 は前々
回のクランク軸信号と前回のクランク軸信号とのパルス
間隔であり、Kは判別基準値である(K>1)。このス
テップ132で、Tn <K・Tn-1 と判定された場合に
は、欠歯部44でないので、ステップ138に進んで、
クランク軸信号カウンタCCRNKを1カウントアップ
して、本ルーチンを終了する。
【0043】一方、Tn ≧K・Tn-1 の場合には、欠歯
部44であるので、ステップ132からステップ133
に進み、気筒判別フラグXCAMが「1」であるか否か
を判定し、XCAM=1であれば、ステップ134に進
んで、現在のクランク角を#1気筒のBTDC90℃A
と判定し、XCAM=0であれば、ステップ135に進
んで、#4気筒のBTDC90℃Aと判定する。この
後、ステップ136に進んで、気筒判別フラグXCAM
の値を反転させる(つまり、「1」であれば「0」に、
「0」であれば「1」に反転させる)。このようなステ
ップ133〜135の処理により、図9に示すように、
気筒判別フラグXCAMの値が欠歯部44の検出毎(3
60℃A毎)に「1」と「0」とに交互に反転されて、
#1気筒のBTDC90℃Aと#4気筒のBTDC90
℃Aとが360℃A毎に交互に検出され、クランク軸信
号のみで気筒判別が正確に行われる。そして、欠歯部4
4を検出する毎に、ステップ137で、クランク軸信号
カウンタCCRNKをクリアして、本ルーチンを終了す
る。
【0044】以上説明した第1実施例では、図6のルー
チンによって、エンジン始動時に、メモリ27に記憶保
持されている前回のエンジン停止時のクランク軸信号数
(停止位置)と次の欠歯部44までのクランク軸信号数
(回転角)とに基づいて、図4に示す矢印Aの逆転の有
無を判定し、逆転有りの場合には、気筒判別フラグXC
AMの値を反転させてカム軸基準位置を360℃Aずら
し、逆転無しの場合には、メモリ27に記憶保持されて
いる気筒判別フラグXCAMの値(カム軸基準位置)を
そのまま使用するようにしたので、図4の矢印Aの逆転
の有無に拘らず、正確な気筒判別が可能となる。
【0045】しかも、このようにして設定した気筒判別
フラグXCAMを用い、図7のルーチンによって、エン
ジンを始動させたときのエンジン回転上昇具合によって
気筒判別フラグXCAMの値が正しいか否かを確認する
ようにしたので、異なる2種類の方法で気筒判別フラグ
XCAMの判定を繰り返すことができて、一層正確な気
筒判別が可能となる。
【0046】しかしながら、本発明は、図7のルーチン
を省略し、図6のルーチンのみによって気筒判別フラグ
XCAMの判定を行うようにしても良い。また、メモリ
27に記憶されている前回のエンジン停止時の気筒判別
フラグXCAMの値を用いて図7のルーチンによってエ
ンジンを始動させたときのエンジン回転上昇具合によっ
て気筒判別フラグXCAMの値が正しいか否かを判定す
るようにしても良い。
【0047】以上説明した第1実施例では、エンジン停
止時に図4の矢印Aの逆転が生じたか否かを判定するよ
うにしたが、エンジンを逆転の起きない位置に強制停止
させることで、エンジンの逆転を防ぐようにしても良
い。以下、これを具体化した本発明の第2実施例を図1
0に基づいて説明する。図10のルーチンは、図6のル
ーチンの代わりに実行され、特許請求の範囲でいう強制
停止手段として機能する。これ以外の処理は第1実施例
と同じである。
【0048】図10のルーチンも、クランク軸センサ3
1からクランク軸信号が入力される毎(この実施例では
10℃A毎)に割込み処理される。処理が開始される
と、まずステップ141で、イグニッションスイッチ
(IG)がオフされたか否かを判定し、オフされていな
ければ、以降の処理を行わずに本ルーチンを終了する。
その後、IGがオフされた時点で、ステップ141から
ステップ142に進み、エンジン回転数NEが所定回転
数範囲(例えば500〜600rpm)まで低下したか
否かを判定し、500<NE<600でなければ、本ル
ーチンを終了するが、500<NE<600であれば、
ステップ143に進んで、クランク軸信号カウンタCC
RNKが0であるか否か、つまりクランク軸41が所定
位置(例えば欠歯部44の検出位置)まで回転したか否
かを判定する。CCRNK≠0の場合には、本ルーチン
を終了するが、CCRNK=0の場合には、ステップ1
44に進んで、気筒判別フラグXCAMが「1」である
か否かを判定する。もし、XCAM≠1であれば、本ル
ーチンを終了するが、XCAM=1であれば、ステップ
145に進んで、点火カット又は燃料カットを行い、エ
ンジンを逆転の起きない位置に強制停止させる。つま
り、エンジン回転数NEが所定回転数範囲内に低下し
(ステップ142)、且つエンジンのクランク軸41が
所定のクランク角になったときに(ステップ143,1
44)、点火カット又は燃料カットを行うことで、エン
ジンを逆転の起きない位置に強制停止させる。
【0049】このようにして強制停止されたエンジンの
カム軸基準位置(気筒判別フラグXCAM)をメモリ2
7に記憶保持させ、次のエンジン始動時に、メモリ27
に記憶されている気筒判別フラグXCAMを用いてエン
ジンを始動させる。この場合、エンジン停止時の逆転は
図10の強制停止処理により阻止されるので、メモリ2
7に記憶されている気筒判別フラグXCAMを用いてエ
ンジンを始動させれば、正確な気筒判別が可能となる。
【0050】エンジンを逆転の起きない位置に強制停止
させる方法は、上述したような点火カット又は燃料カッ
トに限定されず、エンジン停止時に例えばエアコン負
荷、オルタネータ負荷、トルクコンバータ負荷等のエン
ジン補機負荷の少なくとも1つの負荷を作動させるよう
にしても良い。以下、これを具体化した本発明の第3実
施例を図11に基づいて説明する。図11のルーチン
は、図6のルーチンの代わりに実行され、特許請求の範
囲でいう強制停止手段として機能する。これ以外の処理
は第1実施例と同じである。
【0051】図11のルーチンも、クランク軸センサ3
1からクランク軸信号が入力される毎(この実施例では
10℃A毎)に割込み処理される。処理が開始される
と、まずステップ151で、イグニッションスイッチ
(IG)がオフされたか否かを判定し、オフされていな
ければ、以降の処理を行わずに本ルーチンを終了する。
その後、IGがオフされた時点で、ステップ151から
ステップ152に進み、エンジン回転数NEが停止直前
の回転数(例えば30〜50rpm)まで低下したか否
かを判定し、30<NE<50でなければ、本ルーチン
を終了するが、300<NE<50であれば、ステップ
153に進んで、エアコン25をオンし、エンジンにエ
アコン25の負荷をかけてエンジンを強制停止させる。
この際、エアコン25に代えて、オルタネータ負荷、ト
ルクコンバータ負荷等の他のエンジン補機負荷をかける
ようにしても良く、勿論、2種類以上のエンジン補機負
荷をかけるようにしても良い。尚、図10又は図11の
強制停止処理を行う場合には、図7の回転上昇判定処理
を省略し、図10又は図11の強制停止処理を単独で行
うようにしても良い。
【0052】また、前述した第1実施例において、図7
の回転上昇判定処理の代わりに、図12及び図13に示
すアイドル安定化制御を行って気筒判別フラグXCAM
の値が正しいか否かを確認するようにしても良い。以
下、アイドル安定化制御を行う本発明の第4実施例を説
明する。尚、第4実施例では、気筒判別がなされるま
で、グループ気筒(#1と#4、#2と#3)同時点
火、全気筒同時噴射制御している。
【0053】図12のルーチンも、クランク軸センサ3
1からクランク軸信号が入力される毎(この実施例では
10℃A毎)に割込み処理される。処理が開始される
と、まずステップ161で、エンジンがアイドル運転中
か否かをアイドル判定フラグXIDLが「1」であるか
否かによって判定し、XIDL=0であれば、以降の処
理を行わずに本ルーチンを終了するが、XIDL=1で
あれば、ステップ162に進んで、クランク軸信号のパ
ルス間隔に基づいて各気筒のATDC30℃A間の回転
変動を測定する。この後、ステップ163に進み、アイ
ドル安定化制御を実行する。
【0054】このアイドル安定化制御は、図13に示す
ルーチンによって次のように実行され、特許請求の範囲
でいうアイドル安定化手段としての役割を果たす。処理
が開始されると、まずステップ171で、エンジン冷却
水温THW、エンジン回転数NE及びエンジン負荷を読
み込み、続くステップ172で、アイドルスイッチがオ
ン(アイドル中)か否かを判定する。アイドルスイッチ
がオフであれば、ステップ173に進み、基本進角マッ
プ制御ルーチンを実行してステップ171に戻る。基本
進角マップ制御ルーチンは、非アイドル時(通常運転
時)に行われる点火制御であり、基本の点火時期をエン
ジン負荷とエンジン回転数NEとに基づいて所定の制御
マップにより設定すると共に、設定された基本の点火時
期をエンジン冷却水温THWに応じて補正し、補正後の
点火時期に合わせてイグナイタ37に点火信号を出力す
るものである。
【0055】一方、アイドルスイッチがオン(アイドル
中)の場合には、ステップ172からステップ174に
進み、アイドル時の点火時期進角値をエンジン冷却水温
THW、エンジン回転数NE及びエンジン負荷に応じて
進角マップから読み込む。この後、ステップ175で、
メモリ27からクランク軸信号カウンタCCRNKと気
筒判別フラグXCAMの値を読み込み、次のステップ1
76で、CCRNK=9且つXCAM=1であるか否か
(つまり仮想の#1気筒のTDCであるか否か)を判定
する。このステップ176で「No」と判定されれば、
ステップ177に進んで、CCRNK=9且つXCAM
=0であるか否か(つまり仮想の#4気筒のTDCであ
るか否か)を判定する。このステップ177でも「N
o」と判定されれば、ステップ178に進んで、CCR
NK=27且つXCAM=1であるか否か(つまり仮想
の#3気筒のTDCであるか否か)を判定し、「No」
と判定されれば、ステップ179に進んで、CCRNK
=27且つXCAM=0であるか否か(つまり仮想の#
2気筒のTDCであるか否か)を判定する。
【0056】上記ステップ176〜179の処理によ
り、いずれの気筒のTDCにも該当しない場合(ステッ
プ176〜179の判定が全て「No」の場合)には、
ステップ171に戻って上述した処理を繰り返すが、ス
テップ176〜179のいずれかの判定が「Yes」の
場合には、該当するステップ180〜183のいずれか
に進んで、進角値を補正し、点火を実行する(ステップ
184)。このような処理を繰り返すことによってアイ
ドル安定化制御を実行する。
【0057】このようなアイドル安定化制御を行うと、
図14に示すように、気筒判別フラグXCAMの値が正
しい場合には、エンジン回転数NEの変動幅が小さくな
るが、気筒判別フラグXCAMの値が間違っている場合
には、エンジン回転数NEの変動幅が拡大され、アイド
ルが安定化しない。
【0058】そこで、アイドル安定化制御を行うと、図
12のステップ164に進み、アイドルが安定したか否
かによって気筒判別フラグXCAMの値が正しいか否か
を判定する。このアイドル安定か否かの判定は、例えば
各気筒の平均回転数からの回転変動値を加算して、その
加算値を判定値と比較したり、或は各気筒の回転数の差
分をとってその差分の加算値を判定値と比較するように
しても良い。これらいずれの場合も、加算値が判定値以
上になれば、アイドルが不安定であり、気筒判別フラグ
XCAMの値(特定気筒である#1気筒の位置)が間違
っているので、ステップ165に進んで、気筒判別フラ
グXCAMの値を反転させる(つまり、「1」であれば
「0」に、「0」であれば「1」に反転させる)。一
方、ステップ164で、アイドル安定と判定されれば、
気筒判別フラグXCAMの値(特定気筒である#1気筒
の位置)は間違っていないので、メモリ27に記憶され
ている気筒判別フラグXCAMの値を反転させることな
く使用する。
【0059】この場合、ステップ163のアイドル安定
化制御で用いる気筒判別フラグXCAMの値は、図6の
ルーチンで逆転の有無に応じて設定されたものである
が、図6のルーチンを省略して、図12及び図13のア
イドル安定化制御を単独で行うようにしても良い。この
場合には、アイドル安定化制御を実行する前に、気筒判
別フラグXCAMを仮想的に「1」(又は「0」)にセ
ットし、この仮想値を用いてアイドル安定化制御を実行
し、アイドルが安定しなければ、気筒判別フラグXCA
Mの値を反転させれば良い。
【0060】また、上記第4実施例のアイドル安定化制
御では、点火時期の進角値を補正するようにしたが、図
15に示す本発明の第5実施例のように、噴射量を補正
してアイドル安定化制御を行うようにしても良い。この
第5実施例では、図15の処理が特許請求の範囲でいう
アイドル安定化手段としての役割を果たす。処理が開始
されると、まずステップ191で、エンジン冷却水温T
HW、エンジン回転数NE及びエンジン負荷を読み込
み、続くステップ192で、アイドルスイッチがオン
(アイドル中)か否かを判定する。アイドルスイッチが
オフであれば、ステップ193に進み、基本噴射量マッ
プ制御ルーチンを実行してステップ191に戻る。基本
噴射量マップ制御ルーチンは、非アイドル時(通常運転
時)に行われる噴射量制御であり、基本の噴射量をエン
ジン負荷とエンジン回転数NEとに基づいて所定の制御
マップにより設定すると共に、設定された基本の噴射量
をエンジン冷却水温THWに応じて補正し、補正後の噴
射量で噴射を実行するものである。
【0061】一方、アイドルスイッチがオン(アイドル
中)の場合には、ステップ192からステップ194に
進み、アイドル時の噴射量をエンジン冷却水温THW、
エンジン回転数NE及びエンジン負荷に応じて噴射量マ
ップから読み込む。この後、ステップ195で、メモリ
27からクランク軸信号カウンタCCRNKと気筒判別
フラグXCAMの値を読み込み、ステップ196〜19
9の処理により、いずれの気筒のTDCに該当するか否
かを判定し、いずれの気筒のTDCにも該当しない場合
(ステップ196〜199の判定が全て「No」の場
合)には、ステップ191に戻って上述した処理を繰り
返すが、ステップ196〜199のいずれかの判定が
「Yes」の場合には、該当するステップ200〜20
3のいずれかに進んで、噴射量を補正し、噴射を実行す
る(ステップ204)。このような処理を繰り返すこと
によってアイドル安定化制御を実行する。この後、図1
2のステップ164に進み、アイドルが安定したか否か
によって気筒判別フラグXCAMの値が正しいか否かを
判定し、アイドルが安定しない場合(気筒判別フラグX
CAMの値が間違っている場合)には、ステップ165
に進んで、気筒判別フラグXCAMの値を反転させる。
【0062】この場合も、アイドル安定化制御で用いる
気筒判別フラグXCAMの値は、図6のルーチンで逆転
の有無に応じて設定されたものであるが、図6のルーチ
ンを省略して、図12及び図15のアイドル安定化制御
を単独で行うようにしても良い。この場合も、前述した
ように、アイドル安定化制御を実行する前に、気筒判別
フラグXCAMを仮想的に「1」(又は「0」)にセッ
トし、この仮想値を用いてアイドル安定化制御を実行
し、アイドルが安定しなければ、気筒判別フラグXCA
Mの値を反転させれば良い。
【0063】尚、上記第4,第5実施例では、気筒判別
するまで同時噴射制御するが、気筒グループ毎に噴射制
御するようにしても良い。以上説明した各実施例は、い
ずれも4気筒エンジンに本発明を適用した実施例である
が、例えば6気筒、8気筒エンジンにも適用可能であ
る。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の構成によれば、エンジン始動時に、記憶手
段に記憶保持されている前回のエンジン停止時のクラン
ク軸信号数(停止位置)と次のクランク軸基準位置まで
のクランク軸信号数(回転角)とに基づいて、図4に示
す矢印Aの逆転の有無を判定し、逆転有りの場合には、
カム軸基準位置を360℃Aずらすようにしたので、図
4の矢印Aの逆転の有無に拘らず、正確な気筒判別が可
能となる。しかも、気筒判別のために噴射カット・点火
カットする必要がなく、ドライバビリティ悪化を最小限
に抑えることができると共に、カム軸センサが不要で、
構成簡単化・低コスト化の要求も満たすことができる。
【0065】また、請求項2では、エンジン停止時にク
ランク軸を逆転の起きない位置に強制停止させて、エン
ジンの逆転を防ぐことができるので、記憶手段に記憶さ
れている前回のエンジン停止時のカム軸基準位置を用い
てエンジンを始動させることで、請求項1の場合と同じ
く、ドライバビリティ悪化を最小限に抑えつつ、カム軸
センサ無しで正確な気筒判別を行うことができる。
【0066】また、請求項3では、仮想のカム軸基準位
置を用いてエンジンを始動させたときのエンジン回転上
昇具合によって仮想のカム軸基準位置をそのまま正規の
カム軸基準位置にするか360℃Aずらすかを判定する
ようにしたので、請求項1の場合と同じく、ドライバビ
リティ悪化を最小限に抑えつつ、カム軸センサ無しで正
確な気筒判別を行うことができる。
【0067】更に、請求項4では、請求項3の気筒判別
において、前述した請求項1と同じ方法で、エンジン停
止時の逆転の有無を判定し、逆転の有無に応じて決定し
たカム軸基準位置を仮想のカム軸基準位置として設定す
るようにしたので、異なる2種類の方法でカム軸基準位
置の判定を繰り返すことができて、一層正確な気筒判別
を行うことができる。
【0068】また、請求項5では、請求項3の気筒判別
において、前述した請求項2と同じ方法で、エンジン停
止時にクランク軸を逆転の起きない位置に強制停止さ
せ、そのときのカム軸基準位置を仮想のカム軸基準位置
とするようにしたので、請求項4の場合と同じく、異な
る2種類の方法でカム軸基準位置を決定することができ
て、一層正確な気筒判別を行うことができる。
【0069】また、請求項6では、仮想のカム軸基準位
置を用いてエンジンをアイドル運転させたときにアイド
ル運転を安定させるように点火時期を補正し、そのとき
のエンジン回転変動抑制具合によって仮想のカム軸基準
位置をそのまま正規のカム軸基準位置にするか360℃
Aずらすかを判定するようにしたので、請求項1の場合
と同じく、ドライバビリティ悪化を最小限に抑えつつ、
カム軸センサ無しで正確な気筒判別を行うことができ
る。
【0070】また、請求項7では、点火時期の補正に代
えて、燃料噴射量の補正によりアイドル安定化制御を行
い、そのときのエンジン回転変動抑制具合によって仮想
のカム軸基準位置をそのまま正規のカム軸基準位置にす
るか360℃Aずらすかを判定するようにしたので、請
求項1の場合と同じく、ドライバビリティ悪化を最小限
に抑えつつ、カム軸センサ無しで正確な気筒判別を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すシステム全体のブロ
ック図
【図2】クランク軸センサとシグナルロータとの配置関
係を示す図
【図3】クランク軸信号の信号波形を示すタイムチャー
【図4】エンジン始動時のクランク軸の逆転を説明する
タイムチャート
【図5】ECUイニシャル時の気筒判別フラグXCAM
の設定方法を示すフローチャート
【図6】ECUイニシャル時以外の気筒判別フラグXC
AMの設定方法を示すフローチャート
【図7】エンジン回転上昇具合によって気筒判別フラグ
XCAMの設定値の正否を確認する処理を示すフローチ
ャート
【図8】気筒判別処理の流れを示すフローチャート
【図9】クランク軸信号と気筒判別フラグXCAMとの
関係を示すタイムチャート
【図10】本発明の第2実施例におけるエンジン強制停
止処理の流れを示すフローチャート
【図11】本発明の第3実施例におけるエンジン強制停
止処理の流れを示すフローチャート
【図12】本発明の第4実施例におけるアイドル安定化
制御を用いた気筒判別フラグXCAMの設定方法を示す
フローチャート
【図13】本発明の第4実施例におけるアイドル安定化
制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャート
【図14】アイドル安定化制御によるエンジン回転変動
抑制効果を説明するタイムチャート
【図15】本発明の第5実施例におけるアイドル安定化
制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
11〜14…点火コイル、21〜24…燃料噴射弁、2
7…メモリ(記憶手段)、31…クランク軸センサ、3
3…ECU(始動手段,逆転判定手段,強制停止手段,
アイドル安定化手段)、39…バッテリ、41…クラン
ク軸、42…シグナルロータ、44…欠歯部。
フロントページの続き (72)発明者 長瀬 健一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランク軸の回転に応じて等
    間隔のパルス信号を発生し、所定のクランク角度で基準
    信号を発生する手段を備え、前記基準信号を判別してク
    ランク軸基準位置を検出し、前記クランク軸基準位置か
    らのパルス信号数により気筒判別を行うエンジンの気筒
    判別装置において、 エンジン停止時における前記クランク軸基準位置からの
    パルス信号数及び次に検出するクランク軸基準位置がカ
    ム軸基準位置となるか否かのデータを記憶保持する記憶
    手段と、 前記記憶手段に記憶されているカム軸基準位置を用いて
    エンジンを始動させる始動手段と、 エンジン始動時に前記記憶手段に記憶保持されているパ
    ルス信号数と次のクランク軸基準位置までのパルス信号
    数とに基づいて前回のエンジン停止時に前記クランク軸
    が前記クランク軸基準位置を過ぎた位置から逆転して該
    クランク軸基準位置の前まで逆戻りしたか否かを判定す
    る逆転判定手段と、 前記逆転判定手段により逆転有りと判定されたときに前
    記カム軸基準位置を360℃Aずらす手段とを備えたこ
    とを特徴とするエンジンの気筒判別装置。
  2. 【請求項2】 エンジンのクランク軸の回転に応じて等
    間隔のパルス信号を発生し、所定のクランク角度で基準
    信号を発生する手段を備え、前記基準信号を判別してク
    ランク軸基準位置を検出し、前記クランク軸基準位置か
    らのパルス信号数により気筒判別を行うエンジンの気筒
    判別装置において、 エンジン停止時に前記クランク軸を逆転の起きない位置
    に強制停止させる強制停止手段と、 エンジン停止時におけるカム軸基準位置を記憶保持する
    記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されているカム軸基準位置を用いて
    エンジンを始動させる始動手段とを備えたことを特徴と
    するエンジンの気筒判別装置。
  3. 【請求項3】 エンジンのクランク軸の回転に応じて等
    間隔のパルス信号を発生し、所定のクランク角度で基準
    信号を発生する手段を備え、前記基準信号を判別してク
    ランク軸基準位置を検出し、前記クランク軸基準位置か
    らのパルス信号数により気筒判別を行うエンジンの気筒
    判別装置において、 仮想のカム軸基準位置を設定する手段と、 前記仮想のカム軸基準位置を用いてエンジンを始動させ
    たときのエンジン回転上昇具合によって前記仮想のカム
    軸基準位置をそのまま正規のカム軸基準位置にするか3
    60℃Aずらすかを判定する手段とを備えたことを特徴
    とするエンジンの気筒判別装置。
  4. 【請求項4】 前記仮想のカム軸基準位置を設定する手
    段は、 エンジン停止時における前記クランク軸基準位置からの
    パルス信号数及び次に検出するクランク軸基準位置がカ
    ム軸基準位置となるか否かのデータを記憶保持する記憶
    手段と、 前記記憶手段に記憶されているカム軸基準位置を用いて
    エンジンを始動させる始動手段と、 エンジン始動時に前記記憶手段に記憶保持されているパ
    ルス信号数と次のクランク軸基準位置までのパルス信号
    数とに基づいて前回のエンジン停止時に前記クランク軸
    が前記クランク軸基準位置を過ぎた位置から逆転して該
    クランク軸基準位置の前まで逆戻りしたか否かを判定す
    る逆転判定手段と、 前記逆転判定手段により逆転有りと判定されたときに前
    記カム軸基準位置を360℃Aずらす手段とから構成さ
    れていることを特徴とする請求項3に記載のエンジンの
    気筒判別装置。
  5. 【請求項5】 前記仮想のカム軸基準位置を設定する手
    段は、 エンジン停止時に前記クランク軸を逆転の起きない位置
    に強制停止させる強制停止手段と、 エンジン停止時におけるカム軸基準位置を仮想のカム軸
    基準位置として記憶保持する記憶手段とから構成されて
    いることを特徴とする請求項3に記載のエンジンの気筒
    判別装置。
  6. 【請求項6】 エンジンのクランク軸の回転に応じて等
    間隔のパルス信号を発生し、所定のクランク角度で基準
    信号を発生する手段を備え、前記基準信号を判別してク
    ランク軸基準位置を検出し、前記クランク軸基準位置か
    らのパルス信号数により気筒判別を行うエンジンの気筒
    判別装置において、 仮想のカム軸基準位置を設定する手段と、 前記仮想のカム軸基準位置を用いて前記エンジンをアイ
    ドル運転させたときにアイドル運転を安定させるように
    点火時期を補正するアイドル安定化手段と、 前記アイドル安定化手段によりアイドル安定化制御を行
    ったときのエンジン回転変動抑制具合によって前記仮想
    のカム軸基準位置をそのまま正規のカム軸基準位置にす
    るか360℃Aずらすかを判定する手段とを備えたこと
    を特徴とするエンジンの気筒判別装置。
  7. 【請求項7】 エンジンのクランク軸の回転に応じて等
    間隔のパルス信号を発生し、所定のクランク角度で基準
    信号を発生する手段を備え、前記基準信号を判別してク
    ランク軸基準位置を検出し、前記クランク軸基準位置か
    らのパルス信号数により気筒判別を行うエンジンの気筒
    判別装置において、 仮想のカム軸基準位置を設定する手段と、 前記仮想のカム軸基準位置を用いて前記エンジンをアイ
    ドル運転させたときにアイドル運転を安定させるように
    燃料噴射量を補正するアイドル安定化手段と、 前記アイドル安定化手段によりアイドル安定化制御を行
    ったときのエンジン回転変動抑制具合によって前記仮想
    のカム軸基準位置をそのまま正規のカム軸基準位置にす
    るか360℃Aずらすかを判定する手段とを備えたこと
    を特徴とするエンジンの気筒判別装置。
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