JP2006138234A - 4サイクルエンジン、及び4サイクルエンジンの位相ずれ検出システム - Google Patents

4サイクルエンジン、及び4サイクルエンジンの位相ずれ検出システム Download PDF

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Abstract

【課題】 クランクシャフトとカムシャフトとの間の位相のずれを、比較的に高い精度で検出することができる4サイクルエンジン及びシステムの提供。
【解決手段】 エンジンEは、クランクスプロケット(第1歯車)50を有するクランクシャフト10、吸気カムスプロケット(第2歯車)57を有する吸気カムシャフト55、排気カムスプロケット(第2歯車)58を有する排気カムシャフト56、スプロケット50,57,58の間に巻回されたタイミングチェーン(無端回転伝達体)60、クランクシャフト10に関して排気カムシャフト56が有する排気カムスプロケット58の歯数の半分以上の数によりクランクシャフト10の1回転分の位相を略等分して得られる回転位相を検出可能に構成されているクランク位相検出部70、及び排気カムシャフト56に関し少なくとも1つの回転位相を検出可能に構成されている排気カム位相検出部80を備えている。
【選択図】 図3

Description

本発明は4サイクルエンジンに関するものであり、特に、クランクシャフトとカムシャフトとの位相のずれを検出し得る4サイクルエンジンに関する。また、4サイクルエンジンにおいてクランクシャフトとカムシャフトとの位相のずれを検出するための検出システムに関する。
従来、4サイクルエンジンは動弁系の構造によって様々に分類され、小型滑走艇や小型車両などに搭載されるエンジンとしては、シリンダの上部にカムシャフトを備える構造のものが多数採用されている。このようにシリンダの上部にカムシャフトを備える構造は、カムシャフトを1本備えるものと2本備えるものとを区別して、一般にシングル・オーバーヘッド・カムシャフト式(SOHC式)、あるいはダブル・オーバーヘッド・カムシャフト式(DOHC式)と称されている。
SOHC式及びDOHC式のエンジンは、クランクシャフトとカムシャフトとをタイミングチェーン又はタイミングベルトを介して連結し、クランクシャフトの回転をカムシャフトへ伝達する。この構造をより詳説すると、クランクシャフトの端部にクランクスプロケット(又はクランププーリ)を設け、カムシャフトの端部にカムスプロケット(又はカムプーリ)を設け、両スプロケット(又は両プーリ)間にタイミングチェーン(又はタイミングベルト)を巻回している。また、カムスプロケットはクランクスプロケットの2倍の歯数を有し、クランクシャフトの回転は1/2に減速されてカムシャフトへ伝達される。
また、エンジンを組み立てる際には、まずクランクスプロケットが取り付けられたクランクシャフトをクランクケースに収容すると共に、カムスプロケットが取り付けられたカムシャフトをシリンダヘッドに収容する。そして、クランクスプロケットとカムスプロケットとの間にタイミングチェーンを巻回した後、テンショナーを配置してタイミングチェーンに適切な張力を付与している。なお、カムプーリとタイミングベルトとを用いる場合も同様の手順によりエンジンは組み立てられる。
ところで、クランクシャフトは、これにコンロッドを介して連結されるピストンの往復動作に連動して回転し、カムシャフトの回転には吸排気バルブが連動し、吸排気ポートが開閉される。従って、4サイクルエンジンでは、ピストンの動作が、クランクシャフト及びカムシャフトを介して吸排気バルブへ伝えられ、ピストンと吸排気バルブとが連動する。
そして、上記ピストンと吸排気バルブとは、適切なタイミングで連動する必要がある。即ち、往復動作するピストンが所定位置に達する適切なタイミングで、吸排気バルブは開く(又は閉じる)ように動作する必要がある。そして、ピストンと吸排気バルブとが適切に連動することによって、燃焼室内の各工程(吸気、圧縮、膨張、排気)が適切に実現され、エンジンはその性能を十分に発揮することができる。従って、エンジンを組み立てる際には、クランクシャフトとカムシャフトとが、相対的に適切な位相を有して組みつけられるようにしなければならない。
しかしながら、上述したようにエンジンの組み立てにおいては、クランクスプロケットとカムスプロケットとの間にタイミングチェーンを巻回した後にテンショナーを配置する必要があるため、テンショナーによってタイミングチェーンに張力を付与したときに、クランクシャフトとカムシャフトとの相対位置がずれてしまい、両者間に位相のずれが生じてしまう可能性がある。この場合、エンジンはその本来有する性能を十分に発揮することができない可能性がある。
一方、従来、エンジンが上記各工程の何れの状態にあるかを判別し、適切な点火タイミングを測るために、クランクシャフトやカムシャフトにパルサーロータを設け、該パルサーロータが有する突起を検出するセンサを備えるエンジンがある(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。
特開平11−129963号公報 特開平11−201011号公報
このパルサーロータ及びセンサを利用してクランクシャフトとカムシャフトとの位相のずれを検出することは可能であるが、上述したような工程の判別を目的とするものであるためその検出精度は低く、例えば、クランクシャフトがカムシャフトに対し、カムスプロケットの1つの歯の分だけ位相がずれているような場合には、これを検出することはできない。
そこで本発明は、クランクシャフトとカムシャフトとの間の位相のずれを、比較的に高い精度で検出することができる4サイクルエンジン、及び該4サイクルエンジンの位相ずれを検出するシステムを提供することを目的とする。
本発明は上述したような事情を鑑みてなされたものであり、本発明に係る4サイクルエンジンは、第1歯車を有するクランクシャフトと、第2歯車を有するカムシャフトと、前記第1歯車及び第2歯車の間に巻回されて前記クランクシャフトの回転を前記カムシャフトへ伝達する無端回転伝達体と、前記クランクシャフトに関し、前記カムシャフトが有する前記第2歯車の歯数の半分以上の数により前記クランクシャフトの1回転分の位相を略等分して得られる回転位相を検出可能に構成されているクランク位相検出部と、前記カムシャフトに関して少なくとも1つの回転位相を検出可能に構成されているカム位相検出部とを備えている。
このような構成とすることにより、クランク位相検出部での検出信号と、カム位相検出部での検出信号とから、クランクシャフトとカムシャフトとの位相のずれを高い精度で検出することができる。特に、クランク位相検出部は、クランクシャフトに関し、カムシャフトが有する第2歯車の歯数の半分以上の回転位相を検出可能に構成するため、クランクシャフトが2回転する間にカムシャフトが1回転することを考慮すると、カムシャフトが有する第2歯車の歯の1つ分の位相ずれをも検出することが可能である。なお、このような位相ずれの検出は、当該エンジンに外部からコンピュータを接続し、クランク位相検出部及びカム位相検出部からの信号を該コンピュータで解析することによって実現することができる。
また、前記クランク位相検出部は、複数の突起が周方向に列設されたパルサーロータと、前記突起を検出するクランク角センサとを有し、前記パルサーロータが有する前記突起は、前記カムシャフトが有する前記第2歯車の歯のピッチ角の2倍以下の所定ピッチ角で列設してもよい。
このような構成とすることにより、クランク位相検出部は、パルサーロータとクランク角センサとを用いて容易に構成することができる。また、カムシャフトが有する第2歯車の歯のピッチ角の2倍以下の所定ピッチ角でパルサーロータに突起を設けることにより、上述したように第2歯車の歯の1つ分の位相ずれを検出することができる。
また、前記パルサーロータが有する複数の前記突起のうち、何れかの隣り合う2つの突起は、前記所定ピッチ角の2倍以上のピッチ角を空けて設けてもよい。
このような構成とすることにより、他より広いピッチ角が空けられた部分を基準として、パルサーロータに列設された各突起にナンバーを付すことができる。その結果、カム位相検出部からの検出結果と対比することにより、生じた位相ずれに相当するピッチ数に関する情報を得ることが可能になる。なお、上述したようなナンバリングやピッチ数に関する情報の取得は、上で例示したのと同様に、例えば当該エンジンに外部接続されたコンピュータで解析することによって実現することができる。
また、前記カム位相検出部は、少なくとも1つの突起を周部に有するロータと、該ロータが有する前記突起を検出するカム角センサとを用いて構成してもよい。このような構成とすることにより、カム位相検出部を、ロータとカム角センサとを用いて容易に構成することができる。
また、前記カム位相検出部は、吸気の圧力を検出する吸気圧センサを用いて構成してもよい。このような構成とすることにより、カム位相検出部を吸気圧センサを用いて容易に構成することができる。この場合、吸気圧の負のピークを検出することにより、カムシャフトの位相を少なくとも1つ検出することができる。また、適切な点火タイミング等を測るためにエンジンに吸気圧センサが既に設けられている場合には、これを兼用することで部品点数の増加を抑制することも可能である。
また、前記カムシャフトは、吸気バルブを駆動する吸気カムシャフトと、排気バルブを駆動する排気カムシャフトとを有し、前記カム位相検出部は、前記吸気カムシャフトに関して少なくとも1つの回転位相を検出可能に構成されている吸気カム位相検出部と、前記排気カムシャフトに関して少なくとも1つの回転位相を検出可能に構成されている排気カム位相検出部とを有していてもよい。
このような構成とすることにより、いわゆるDOHC式の4サイクルエンジンにおいても、クランクシャフトとカムシャフトとの位相のずれを、比較的に高い精度で検出することができる。
また、前記吸気カム位相検出部及び前記排気カム位相検出部は、少なくとも1つの突起を周部に有するロータと、該ロータが有する前記突起を検出するカム角センサとを用いて構成してもよい。このような構成とすることにより、DOHC式の4サイクルエンジンにおいて、吸気カムシャフトの位相を検出する吸気カム位相検出部を、ロータとカム角センサとを用いて容易に構成することができる。
また、前記吸気カム位相検出部は、吸気の圧力を検出する吸気圧センサを用いて構成し、前記排気カム位相検出部は、少なくとも1つの突起を周部に有するロータと、該ロータが有する前記突起を検出するカム角センサとを用いて構成してもよい。
このような構成とすることにより、DOHC式の4サイクルエンジンにおいて、吸気カムシャフトの位相を吸気圧センサを用いて検出し、排気カムシャフトの位相をロータ及びカム角センサを用いて検出することができる。
また、前記第1歯車及び第2歯車はスプロケットを用いて構成し、前記無端回転伝達体はチェーンを用いて構成してもよく、また、前記第1歯車及び第2歯車は歯付きプーリを用いて構成し、前記無端回転伝達体は歯付きベルトを用いて構成してもよい。
また、本発明に係る4サイクルエンジンの位相ずれ検出システムは、第1歯車を有するクランクシャフト、第2歯車を有するカムシャフト、前記第1歯車及び第2歯車の間に巻回されて前記クランクシャフトの回転を前記カムシャフトへ伝達する無端回転伝達体、前記クランクシャフトに関し、前記カムシャフトが有する前記第2歯車の歯数の半分以上の数により前記クランクシャフトの1回転分の位相を略等分して得られる回転位相を検出可能に構成されているクランク位相検出部、及び、前記カムシャフトに関して少なくとも1つの回転位相を検出可能に構成されているカム位相検出部を有する4サイクルエンジンと、前記クランク位相検出部及びカム位相検出部からの信号に基づいて、前記クランクシャフト及びカムシャフトの位相ずれを検出する位相ずれ検出部とを備える。
このような構成とすることにより、4サイクルエンジンにおけるクランクシャフトとカムシャフトとの位相ずれを、高い精度で検出することができる。
本発明に係る4サイクルエンジン及びシステムによれば、クランクシャフトとカムシャフトとの間の位相のずれを、比較的に高い精度で検出することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る4サイクルエンジンについて、ウォータージェット推進型の小型滑走艇に搭載されたものを例にとり、図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施の形態に係る小型滑走艇の全体構成を示す側面図であり、図2は、図1に示す小型滑走艇の平面図である。
図1及び図2において、小型滑走艇の船体1は、ハル2とその上方を覆うデッキ3とから構成されている。これらハル2とデッキ3とを全周で接続するラインはガンネルライン4と呼ばれ、該ガンネルライン4は、本実施の形態では、ある状態での小型滑走艇の喫水線L(図1において二点鎖線で示す)より上方に位置し、この喫水線Lと略平行になっている。
上記デッキ3の中央よりやや後部には、図2の平面図に破線で示すように、船体1の上面に前後方向に延びる略長方形のデッキ開口部3Aが形成され、該デッキ開口部3Aは、騎乗用シート7によって上方から覆われている。また、該シート7下方のハル2とデッキ3とに囲まれた空間はエンジンルーム6を成し、4サイクルエンジン(以下、単に「エンジン」という)Eが搭載されている。
図1に示すように、上記エンジンEのクランクシャフト10は後方に延設され、その後端部は、プロペラシャフト11を介してウォータージェットポンプPのポンプシャフト12に連結されている。従って、クランクシャフト10とポンプシャフト12とは一体的に回転可能である。また、ポンプシャフト12には、インペラ13が取着され、該インペラ13は、その外周囲を円筒状のポンプケーシング15により覆われている。
ハル2の底面には、吸水口16が設けられ、該吸水口16から取り入れられた水は吸水通路17を介してウォータージェットポンプPへ送り込まれる。該ウォータージェットポンプPは、送り込まれた水をインペラ13により加圧及び加速した後に静翼14により整流し、通水断面積が後方へいくに従って小さくなるように構成されたポンプノズル18を通じて、その後端の噴射口19から吐出する。その結果、吐出された水の反動により、小型滑走艇は推進力を得る。
図1及び図2において、バー式の操舵ハンドル20は、上記ポンプノズル18の後方に設けられたステアリングノズル21との間で、図示しないケーブルを介して接続されている。このステアリングノズル21は、図示しない揺動軸により左右へ揺動自在に設けられており、操舵ハンドル20とステアリングノズル21とは連動して動作する。従って、操縦者が、ハンドル20を時計方向又は反時計方向に回動操作することによって、ステアリングノズル21を逆方向に揺動させ、小型滑走艇を所望する方向に転舵することができるようになっている。
図1に示すように、ステアリングノズル21の後側上方には、ボウル形状の後進用ディフレクタ23が、水平配置された揺動軸24を中心として下方へ揺動可能に設けられている。また、図1及び図2に示すように、ハンドル20の近傍、本実施の形態では、ハンドル20の右前方の船体1の位置には、前進・後進を切り換えるための後進切換レバー27が設けられている。
図3は、図1に示す小型滑走艇に搭載されたエンジンEを小型滑走艇の前方から見たときの構成を示す正面図であり、一部分を切り欠いて動弁系の構成を示している。このエンジンEは、後述するようにシリンダヘッド33に吸気カムシャフト55と排気カムシャフト56とを備えるダブル・オーバーヘッド・カムシャフト式(DOHC式)の4サイクル4気筒エンジンである。
図3に示すように、エンジンEは下部にオイルパン30が取り付けられて上下割りに構成されたクランクケース31と、該クランクケース31の上部に接続され且つ図示しないピストンが内部を往復動するシリンダブロック32と、該シリンダブロック32の上部に接続されたシリンダヘッド33と、該シリンダヘッド33の上部を覆うようにしてこれに取り付けられたシリンダヘッドカバー34とを備えている。
クランクケース31の左右の外壁部には、エンジンマウント31Aが取り付けられており、該エンジンマウント31Aが図示しないダンパを介してハル2(図1参照)の内底面に固定されることによって、エンジンEは船体1(図1参照)に搭載されている。このエンジンEは、シリンダブロック32及びシリンダヘッド33等から構成される各気筒35が、鉛直方向に沿って延びるようにしてエンジンルーム6(図2参照)内に配置されている。
また、オイルパン30内にはオイルポンプ40が収容され、クランクケース31の右側の外壁部にはオイルフィルタ41が取り付けられている。オイルパン30内に溜まったオイルはオイルポンプ40によって汲み上げられ、オイルフィルタ41を経由して異物が除去された状態で、図示しないオイル通路を通ってエンジンE内の各所へ供給される。また、シリンダヘッドカバー34の上部からはブリーザパイプ42が外方へ延設され、エンジンEの左側の壁部に沿って下方へ延び、シリンダブロック32の左壁部にネジ止めされたオイルセパレータ43に接続されている。従って、図示しないカム室内で発生したオイルミストはブリーザパイプ42を通ってオイルセパレータ43へ導かれ、ここで気液分離される。また、シリンダヘッド33の右壁部からは、吸気パイプ44が外方へ向かって延設されており、小型滑走艇の外部からエンジンルーム6(図2参照)内に取り込まれた空気を、エンジンEの図示しない燃焼室へ導く。
クランクケース31の前部、シリンダブロック32の前部、シリンダヘッド33の前部、及びシリンダヘッドカバー34の前部は二重壁構造になっており、この二重の壁部の間には上下方向に延びるチェーントンネル36が形成されている。図3では、チェーントンネル36を形成する二重の壁部のうち、外側(前側)の壁部の図示を省略することによって、チェーントンネル36内の構成を示している。
クランクケース31内にはクランクシャフト10が収容されており、該クランクシャフト10の前端部10Aは、チェーントンネル前壁部36Aを貫通してチェーントンネル36内に突出している。このクランクシャフト10の前端部10Aには、複数の歯(本実施の形態では17個の歯)50Aを有する2つのクランクスプロケット(第1歯車)50が、クランクシャフト10と一体回転可能なようにして取り付けられている(図3では外側(前側)のクランクスプロケットのみを図示している)。また、オイルパン30内に備えられたオイルポンプ40は駆動用のポンプスプロケット45を備えている。内側(後側)のクランクスプロケット50とポンプスプロケット45との間にはポンプ駆動用のチェーン46が巻回され、クランクシャフト10が回転するとこれに連動してオイルポンプ40が駆動するようになっている。
シリンダヘッド33の上部とシリンダヘッドカバー34の下部との間には、両者に挟まれるようにして、吸気カムシャフト55及び排気カムシャフト56が備えられている。この吸気カムシャフト55及び排気カムシャフト56は、それぞれの軸長方向が前後方向に平行になるようにして、且つ、吸気カムシャフト55が排気カムシャフト56の右側に位置するようにして配置されている。また、吸気カムシャフト55と排気カムシャフト56とのそれぞれには、エンジンEが有する各気筒35に応じたカム55B,56Bが設けられ、このカム55B,56Bが吸気バルブ55C及び排気バルブ56C(図3において破線で示す)を駆動することにより、エンジンEの図示しない吸排気ポートが開閉される。
吸気カムシャフト55の前端部55Aは、チェーントンネル前壁部36Aを貫通してチェーントンネル36内に突出し、この前端部55Aには吸気カムスプロケット(第2歯車)57が吸気カムシャフト55と一体回転可能なように取り付けられている。また、排気カムシャフト56の前端部56Aも、チェーントンネル前壁部36Aを貫通してチェーントンネル36内に突出し、この前端部56Aには排気カムスプロケット(第2歯車)58が排気カムシャフト56と一体回転可能なように取り付けられている。
本実施の形態に係る吸気カムスプロケット57及び排気カムスプロケット58は、円盤形状であって、その周部にはクランクスプロケット50の歯数(17個)の2倍の34個の歯57A,58Aが周方向に沿って等間隔に突設されている。そして、外側(前側)のクランクスプロケット50、吸気カムスプロケット57、及び排気カムスプロケット58の間には、それぞれが有する歯50A,57A,58Aと噛合するようにして、一連のタイミングチェーン(無端回転伝達体)60が巻回されている。従って、クランクシャフト10の回転は、タイミングチェーン60を介して伝達され、吸気カムシャフト55及び排気カムシャフト56も回転する。また、本実施の形態に係るエンジンEでは、図3においてクランクシャフト10が時計回りに回転し、タイミングチェーン60,吸気カムシャフト55,及び排気カムシャフト56も時計回りに回転する。
チェーントンネル36内には、可動式のチェーンスラックガイド61と固定式のチェーンガイド62とが設けられている。チェーンスラックガイド61は、タイミングチェーン60の右側にて上下方向に延設され、その下端部は、クランクスプロケット50の上方近傍にてクランクケース31の壁部に枢支され、その上端部は、吸気カムスプロケット57の下方近傍に位置している。チェーンスラックガイド61は、シリンダヘッド33の右壁部に設けられたテンショナー65により、その上部が左方向へ付勢されており、タイミングチェーン60を右側から支持することよって、該タイミングチェーン60に適度な張力を与えている。
また、チェーントンネル36内の固定式のチェーンガイド62は、タイミングチェーン60の左側にて上下方向に延設され、クランクスプロケット50の左側近傍位置から排気カムスプロケット58の下方近傍位置まで延びている。チェーンガイド62は、長手方向に沿って右側部に形成された溝(図示せず)により、タイミングチェーン60を左側から支持している。即ち、チェーンガイド62の溝にタイミングチェーン60の左側部分が収容され、該溝に沿ってタイミングチェーン60が移動するようになっている。
一方、チェーントンネル36内において、クランクシャフト10の前端部10A近傍には、クランクシャフト10の回転位相を検出するクランク位相検出部70が設けられている。このクランク位相検出部70は、クランクシャフト10と一体回転可能なように設けられたパルサーロータ71を備えている。該パルサーロータ71は円盤形状であって、その周部には複数の突起72が形成されている。また、クランク位相検出部70は、チェーントンネル36内において、チェーントンネル前壁部36Aに取り付けられたクランク角センサ73を備え、該クランク角センサ73は、パルサーロータ71の周部に近接するように設けられている。このクランク角センサ73は、クランクシャフト10と共に回転するパルサーロータ71の周部からの距離を測定し、突起72が通過する度にパルス波形を有する信号P(図7,8参照)を外部へ出力可能になっている。
図4は、パルサーロータ71の構成を示す図面である。図4に示すように、円盤形状のパルサーロータ71の周部には、拡径方向へ突出する略矩形の突起72が多数形成されており、各突起72はパルサーロータ71の周方向に沿って略等間隔に列設されている。またこの突起72は、360度を24分割した15度ピッチに計22個だけ設けられており、各突起72のうち所定の隣り合う2つの突起72a,72b間は、上記ピッチ角(15度)の3倍のピッチ角(即ち、45度)を空けて設けられている。更に、突起72bに対してパルサーロータ71の回転中心回りの反時計回り側にある突起72aと、この突起72aに対して更に反時計回り側に隣接する突起72cとの間の窪み74aは、その他の隣接する突起72,72間の窪み74よりも深くなるように形成されている。
また、図3に示すように、排気カムシャフト56の前端部56Aの近傍には、排気カムシャフト56の回転位相を検出する排気カム位相検出部80が設けられている。この排気カム位相検出部80は、チェーントンネル36において排気カムシャフト56の前端部56Aに設けられたロータ81を備えている。該ロータ81は排気カムシャフト56と一体回転可能に設けられており、その周部には1つの突起82が形成されている。また、排気カム位相検出部80は、シリンダヘッド33の左壁部に取り付けられたカム角センサ83を備え、該カム角センサ83はロータ81の周部から所定距離を隔てて設けられている。このカム角センサ83は、排気カムシャフト56と共に回転するロータ81の周部からの距離を測定し、突起82が通過する度にパルス波形を有する信号Q(図7参照)を外部へ出力可能になっている。
また、シリンダヘッド33の右壁部から延設された吸気パイプ44には、内部の気圧を検出する吸気圧センサ85が設けられている。吸気パイプ44は、シリンダヘッド33の右壁部から右側斜め上へ延び、途中で湾曲して下方へ向かって延びている。そして吸気圧センサ85は、吸気パイプ44の湾曲部分44Aの外側部分に取り付けられている。この吸気圧センサ85は、主として吸気バルブ55Cの動作によって変化する吸気パイプ44内の気圧を検出し、検出した気圧に関する信号R(図8参照)を外部へ出力可能になっている。
次に、本実施の形態に係るエンジンEにおいて、クランクシャフト10と吸気カムシャフト55又は排気カムシャフト56との位相のずれを検出する手順について説明する。図5は、位相のずれを検出する際に用いるシステム100の構成を示す模式図である。図5に示すシステム100は、エンジンEと、その外部に用意された位相ずれ検出装置90とが結線されて構成されている。また、この位相ずれ検出装置90は、図1に示すように一般に小型滑走艇の船体1内に搭載されているコンピュータ(例えば、ECU:Electrical Control Unit)99に、その一部の機能として備えられていてもよい。
位相ずれ検出装置90は、プロセッサ91、RAM92、ROM93、入力インタフェース94〜96、及び出力インタフェース97を備えている。プロセッサ91は、RAM92又はROM93からロードされたデータ、又は入力インタフェース94〜96を介して外部から入力されたデータに基づいて演算処理を行い、その演算結果を出力する。RAM92は、プロセッサ91での演算結果又は外部から入力されたデータ等を一時的に記憶する。ROM93には、プロセッサ91を動作させるために必要な各種のプログラムが記憶されている。
また、入力インタフェース94はクランク位相検出部70が有するクランク角センサ73との間で信号線94aを介して接続され、入力インタフェース95は排気カム位相検出部80が有するカム角センサ83との間で信号線95aを介して接続され、入力インタフェース96は吸気カム位相検出部を構成する吸気圧センサ85との間で信号線96aを介して接続されている。また、出力インタフェース97には信号線97aを介してデジタル表示部98が接続されており、該デジタル表示部98はプロセッサ91からの指示に従って数値及び文字列を表示することができるように構成されている。
図6は、位相ずれ検出装置90の動作例を示すフローチャートである。図6に示すように、エンジンEを始動(S1)するとクランク角センサ73からの信号Pが信号線94aを通って位相ずれ検出装置90へ入力され(S2)、カム角センサ83からの信号Qが信号線95aを通って位相ずれ検出装置90へ入力される(S3)。そして、入力されたこれらの信号P,Qに基づき、位相ずれ検出装置90はクランクシャフト10と排気カムシャフト56との位相差が適正か否かを判別する(S4)。
図7は、位相ずれ検出装置90へ入力される各信号P,Qの例を示すタイミングチャートである。図7に示すようにクランク角センサ73からの信号Pは、ON時間h1の矩形のパルス波P1が、比較的短い時間h2の間隔で連続して発生した後、比較的長い時間h3(h3>h2)だけOFF状態となり、その後再びパルス波P1が時間h2の間隔で連続して発生する。
ここで、各パルス波P1は、パルサーロータ71の何れかの突起72が、クランクシャフト10の回転時にクランク角センサ73の近傍を通過したときに得られる波形であり、上記時間h1は、1つの突起72がクランク角センサ73の前方を通過するのに要した時間に相当し、時間h2は、1つの突起72(例えば、図4に示す突起72a)とこれに隣接する窪み74(例えば、図4に示す窪み74a)とがクランク角センサ73の前方を通過するのに要した時間に相当している。また、上記時間h3は、図4に示すように中心角45度を空けて設けられた突起72a,72b間をクランク角センサ73が検出している時間に相当している。また、図7では、第1番目にカウントされる突起72a(図4)を検出した後、次に再び該突起72aを検出するまでに時間h4を要しており、この時間h4は、クランクシャフト10が1回転するのに要する時間に相当する。
また、位相ずれ検出装置90は、各パルス波P1をカウントする。具体的には、比較的長い時間h3だけのOFF状態を検出した後、これより短い時間h2の間隔でパルス波P1が連続して発生した場合、連続するパルス波P1の最初のものから順にナンバー1,ナンバー2,…というようにカウントする。その結果、パルサーロータ71が有する22個の突起72に対応する各パルス波P1を、1から22までカウントする。その後、再び比較的長い時間h3だけのOFF状態を検出すると、カウントをリセットし、改めてパルス波P1のカウントをし直す。これにより、位相ずれ検出装置90は、クランクシャフト10の回転位相を回転角15度刻みで検出することができる。
なお、上述したように、位相ずれ検出装置90は、時間h2,h3を比較することによって第1番目にナンバーを付すべきパルス波P1(図4に示す突起72aを検出したときの信号波形)を検出するが、上記時間h2,h3は、エンジンEの回転数の変化に伴ってその長さが変化する。しかしながら、本実施の形態に係るエンジンEのパルサーロータ71は、突起72a,72c間がピッチ角15度で設けられているのに対し、突起72a,72b間はピッチ角45度で設けられている。従って、時間h2,h3の長短を確実に判別することができる。更に、図4に示すように突起72a,72c間の窪み74aは、他の窪み74に比べて深く形成されているため、クランク角センサ73の検出信号Pにおいてこの窪み74a及び他の窪み74にそれぞれ対応する谷形状の波形を比較すると、窪み74aの波形の方がより深い谷形状になっている(図7参照)。従って、突起72aに対応する波形P1では他の突起72に対応する波形よりもONとOFFとの電位差が大きくなるため、クランク角センサ73は突起72aを確実に検出することができる。
一方、図7に示すようにカム角センサ83からの信号Qには、ON時間hAの矩形のパルス波Q1が、比較的長い時間hBの間隔で連続して発生する。このパルス波Q1は、排気カムシャフト56に設けられたロータ81の突起82が、排気カムシャフト56の回転時にカム角センサ83の近傍を通過したときに得られる波形であり、上記時間hAは、突起82がカム角センサ83の前方を通過するのに要した時間に相当し、また、時間hBは、排気カムシャフト56が1回転するのに要する時間に相当し、上述したクランクシャフト10が1回転するのに要する時間h4の2倍である。
位相ずれ検出装置90が備えるROM93(図5参照)には、上記信号P,Qに基づいて、クランクシャフト10と排気カムシャフト56とが適正な位相差を有して回転しているか否かを判別するためのプログラムが予め記憶されており、上述した図6のステップ4は、このプログラムに基づいてプロセッサ91が動作することによって実現される。
このプログラムに従うプロセッサ91は、カム角センサ83からの信号Qの中にパルス波Q1の存在を検出すると、これと同時期にクランク角センサ73からの信号Pの中に発生したパルス波P1のナンバーを取得する。図7に示す例で説明すると、時刻t1に、カム角センサ83からの信号Qにパルス波Q1を検出した場合、クランク角センサ73からの信号Pにおいて同時刻t1近傍に生じたパルス波P15,P16のナンバー(5,6)を取得する。そして、このナンバー(5,6)が予め設定された連続するナンバーと一致するか否かを判断する。
その結果、上述したようにして取得したナンバー(5,6)が、予め設定されたナンバーよりも小さい数値である場合には、排気カムシャフト56はクランクシャフト10よりもその数値差の分だけ進んでいると判断し(S7)、出力インタフェース97及び信号線97aを介してデジタル表示部98へ所定の信号を送信する。デジタル表示部98は、受信した信号に基づいて、排気カムシャフト56の位相が適正値より進んでいる旨、及び進角を表示する(S6)。従って作業員等は、このデジタル表示部98の表示に従えば、タイミングチェーン60を巻回し直し、クランクシャフト10に対して適正な位相差を有するように排気カムシャフト56を容易にセットし直すことができる。
例えば、予め設定されたナンバーが(6,7)であれば、パルサーロータ71の突起72aから数えて、第6番目の突起72(図7のパルス波P16に相当)と第7番目の突起72(図7のパルス波P17に相当)とをクランク角センサ73が検出する間に、カム角センサ83がロータ81の突起82(図7の信号Qにおいて破線で示す部分に相当)を検出すれば適正である。これに対して、取得したナンバーが(5,6)であれば、その差であるパルサーロータ71の突起72の1つ分(クランクシャフト10の回転角15度分)だけ、排気カムシャフト56の位相が進んでいることが判る。
本実施の形態に係るエンジンEでは、図4を用いて既に説明したように、パルサーロータ71の突起72は15度ピッチで設けられており、このパルサーロータ71が2回転する間に排気カムスプロケット58は1回転することを考慮すれば、パルサーロータ71の突起72の1つ分の位相ずれは、排気カムスプロケット58に換算すれば回転角7.5度(15度/2)の位相ずれに相当する。排気カムスプロケット58は合計で34個の歯58Aを有し、そのピッチ角は約10.5度である。従って、上記システム100によれば、排気カムスプロケット58の1つの歯58A分の位相ずれをも検出することが可能である。
図6のステップ4にて、取得したナンバー(5,6)が、予め設定されたナンバーよりも大きい数値である場合には、排気カムシャフト56はクランクシャフト10よりもその数値差の分だけ遅れていると判断し(S5)し、デジタル表示部98に所定の信号を送信する。デジタル表示部98は、受信した信号に基づいて、排気カムシャフト56の位相が適正値より遅れている旨、及び遅角を表示する(S6)。
一方、図6のステップ4にて、取得したナンバー(5,6)が、予め設定されたナンバーと一致すると判断した場合には、排気カムシャフト56とクランクシャフト10とが適正な位相差を有してセットされていると判断し、吸気圧センサ85からの信号の入力を受付ける(S8)。そして、この吸気圧センサ85からの信号Rと、ステップ2にて既に入力されたクランク角センサ73からの信号Pに基づき、位相ずれ検出装置90は、クランクシャフト10と吸気カムシャフト55との位相差が適正か否かを判別する(S9)。
図8は、位相ずれ検出装置90へ入力される各信号P,Rの例を示すタイミングチャートである。なお、図8中の信号Pは、図7において示したクランク角センサ73からの信号Pと同様であるので、これに関する説明は省略する。図8に示すように、吸気圧センサ85からの信号Rの波形は、所定時間だけ正の値を維持した後に比較的短い時間hXの間で変化して1つの負のピークを有する正弦波R1を形成し、これを比較的長い時間hYの間隔で繰り返す。この正弦波R1は、吸気バルブ55Cが開いて吸気パイプ44内の空気が燃焼室へ吸入されるときに得られる波形であり、時間hXは、吸気バルブ55Cが開いている時間に相当し、また、時間hYは、吸気カムシャフト55が1回転するのに要する時間に相当し、上記クランクシャフト10が1回転する時間h4の2倍である。
位相ずれ検出装置90が備えるROM93(図5参照)には、上記信号P,Rに基づいて、クランクシャフト10と吸気カムシャフト55とが適正な位相差を有して回転しているか否かを判別するためのプログラムが予め記憶されており、上述した図6のステップ9は、このプログラムに基づいてプロセッサ91が動作することによって実現される。
このプログラムに従うプロセッサ91は、吸気圧センサ85からの信号Rの中に正弦波R1の存在を検出すると、これと同時期にクランク角センサ73からの信号Pの中に発生したパルス波P1のナンバーを取得する。そして、このナンバーが予め設定された連続するナンバーと一致するか否かを判別する。この判別方法は、上述したクランクシャフト10と排気カムシャフト56とにおいて位相のずれを検出する際に行った方法と同様であるので、詳細な説明は省略するが、排気カムシャフト56と同様に吸気カムシャフト55についても、吸気カムスプロケット57の歯57Aの1つ分の位相のずれをも検出することが可能である(図6のステップ4の説明を参照)。
その結果、取得したナンバーが予め設定されたナンバーよりも小さい数値である場合には、吸気カムシャフト55はクランクシャフト10よりもその数値差の分だけ進んでいると判断し(S11)、出力インタフェース97及び信号線97aを介してデジタル表示部98へ所定の信号を送信する。デジタル表示部98は、受信した信号に基づいて、吸気カムシャフト55の位相が適正値より進んでいる旨、及び進角を表示する(S6)。
また、取得したナンバーが予め設定されたナンバーよりも大きい数値である場合には、吸気カムシャフト55はクランクシャフト10よりもその数値差の分だけ遅れていると判断し(S10)、デジタル表示部98に所定の信号を送信する。デジタル表示部98は、受信した信号に基づいて、吸気カムシャフト55の位相が適正値よりも遅れている旨、及び遅角を表示する(S6)。
他方、図6のステップ9にて、取得したナンバーが予め設定されたナンバーと一致すると判断した場合には、吸気カムシャフト55とクランクシャフト10とが適正な位相差を有してセットされていると判断し、再びステップ2以降の動作を繰り返す。なお、ステップ9にて吸気カムシャフト55とクランクシャフト10とが適正な位相差を有してセットされていると判断した場合には、その旨をデジタル表示部98に表示させるようにしてもよい。
ところで、本実施の形態に係るエンジンEは、上述したように吸気カムスプロケット57と排気カムスプロケット58とがそれぞれ34個の歯57A,58Aを有するのに対し、クランクシャフト10に設けられたパルサーロータ71は円周角15度ピッチに22個の突起72を有し、その結果、上記システム100により、吸気カムスプロケット57及び排気カムスプロケット58の1つの歯57A,58A分の位相のずれを検出することができるようになっている。
しかしながら、このような高い精度で位相ずれを検出するためには、上述した構成に限られない。即ち、クランク位相検出部70が、クランクシャフト10に関し、吸気カムスプロケット(第2歯車)57又は排気カムスプロケット(第2歯車)58の歯数の半分以上の数によりクランクシャフト10の1回転分の位相(360度)を略等分して得られる回転位相を検出可能に構成されていれば、システム100を用いて歯57A,58Aの1つ分の位相ずれを検出することができる。これを更に換言すれば、パルサーロータ71が有する突起72のピッチ角が、吸気カムスプロケット57又は排気カムスプロケット58における歯57A,58Aのピッチ角の2倍以下であればよい。
また、上述したエンジンEでは、吸気カムシャフト55の回転位相を吸気圧センサ85により検出し、排気カムシャフト56の回転位相をロータ81及びカム角センサ83により検出する構成になっているが、吸気カムシャフト55及び排気カムシャフト56のいずれの回転位相も、ロータ及びカム角センサを用いて検出する構成にしてもよい。
図9は、ロータ及びカム角センサを用いて吸気カムシャフト55及び排気カムシャフト56の回転位相を検出するように構成されたエンジンE1について、そのシリンダヘッド33及びその近傍を拡大して示す正面図である。図9に示すように、排気カムシャフト56の前端部56Aの近傍には、ロータ81及びカム角センサ83を用いて構成された排気カム位相検出部80が備えられ、該排気カム位相検出部80は、図3を用いて説明したのと同様の構成になっている。
また、吸気カムシャフト55の前端部55Aの近傍には、吸気カムシャフト55の回転位相を検出する吸気カム位相検出部110が設けられている。この吸気カム位相検出部110は排気カム位相検出部80と同様の構成になっている。即ち、吸気カム位相検出部110は、チェーントンネル36において吸気カムシャフト55の前端部55Aに設けられて該吸気カムシャフト55と一体回転するロータ111と、シリンダヘッド33の右壁部に取り付けられたカム角センサ113とを備えている。また、ロータ111の周部には、1つの突起112が形成されている。カム角センサ113は、吸気カムシャフト55と共に回転するロータ111の周部からの距離を測定し、突起112が通過する度にパルス波形を有する信号を外部へ出力する。
このようなエンジンE1を用いてシステム100を構成する場合、吸気カム位相検出部110のカム角センサ113は、位相ずれ検出装置90の入力インタフェース96(図5参照)に接続される。そして、このカム角センサ113から入力される信号は、図7に示す信号Qと同様の波形を示す。従って、このエンジンE1の場合にも、位相ずれ検出装置90を用いて、クランクシャフト10と吸気カムシャフト55及び排気カムシャフト56との位相のずれを高い精度で検出することができる。
なお、エンジンE1における位相ずれの検出手法は、図5〜図7を用いて既に説明した手法と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。また、エンジンE1において上記説明を除く構成、及び図示しない部分の構成は、図3に示すエンジンEと同様であるので、ここでの図示及び詳細な説明は省略する。
更に、上述したエンジンE及びエンジンE1は、クランクスプロケット50、吸気カムスプロケット57、排気カムスプロケット58、及びタイミングチェーン60を用いた構成について説明しているが、これに限られない。即ち、これらに換えてプーリ及びタイミングベルトを用いて構成してもよい。
図10は、プーリ及びタイミングベルトを用いたエンジンE2の構成を示す正面図であり、一部分を切り欠いて動弁系の構成を示している。図10に示すように、クランクシャフト10の前端部10Aには、複数の歯(本実施の形態では17個の歯)120Aを有する2つのクランクプーリ(第1歯車,歯付きプーリ)120が、クランクシャフト10と一体回転可能なようにして取り付けられている(図10では外側(前側)のクランクプーリのみを図示している)。また、オイルパン30内に備えられたオイルポンプ40は駆動用のポンププーリ121を備えている。内側(後側)のクランクプーリ120とポンププーリ121との間にはポンプ駆動用のベルト122が巻回され、クランクシャフト10が回転するとこれに連動してオイルポンプ40が駆動するようになっている。
一方、吸気カムシャフト55の前端部55Aには吸気カムプーリ(第2歯車,歯付きプーリ)125が吸気カムシャフト55と一体回転可能なように取り付けられている。また、排気カムシャフト56の前端部56Aには排気カムプーリ(第2歯車,歯付きプーリ)126が排気カムシャフト56と一体回転可能なように取り付けられている。
本実施の形態に係る吸気カムプーリ125及び排気カムプーリ126は、円盤形状であって、その周部にはクランクプーリ120の歯数(17個)の2倍の34個の歯125A,126Aが周方向に沿って等間隔に突設されている。そして、外側(前側)のクランクプーリ120、吸気カムプーリ125、及び排気カムプーリ126の間には、それぞれが有する歯120A,125A,126Aと噛合するようにして、一連のタイミングベルト(無端回転伝達体,歯付きベルト)130が巻回されている。従って、クランクシャフト10の回転は、タイミングベルト130を介して伝達され、吸気カムシャフト55及び排気カムシャフト56も回転する。また、本実施の形態に係るエンジンE2では、図10においてクランクシャフト10が時計回りに回転し、タイミングベルト130,吸気カムシャフト55,及び排気カムシャフト56も時計回りに回転する。
また、シリンダブロック32の前部であってチェーントンネル36内には、2つのテンション・アイドラー・プーリ(以下、「テンショナー」という)131,132が回転自在に設けられている。このテンショナー131,132は、回転中心軸を前後方向と平行になるように配置されている。
右側のテンショナー131は、クランクプーリ120と吸気カムプーリ125との間を移動するタイミングベルト130の部分130Aに対し、その周部131Aが右側から接触しており、この部分130AをエンジンE2の左右方向の中心向きに押圧している。左側のテンショナー132は、クランクプーリ120と排気カムプーリ126との間を移動するタイミングベルト130の部分130Bに対し、その周部132Aが左側から接触しており、この部分130BをエンジンE2の左右方向の中心向きに押圧している。この結果、テンショナー131,132によって、タイミングベルト130には適度な張力が付与されている。
このエンジンE2にも、図3に示すエンジンEと同様に、パルサーロータ71及びクランク角センサ73を有するクランク位相検出部70、ロータ81及びカム角センサ83を有する排気カム位相検出部80、及び、吸気圧センサ85から構成される吸気カム位相検出部が設けられている。これらの構成は図3に示すエンジンEと同様であるので、ここでの説明は省略する。
このようなエンジンE2は、上述したように吸気カムプーリ125と排気カムプーリ126とがそれぞれ34個の歯125A,126Aを有するのに対し、クランクシャフトに設けられたパルサーロータ71は円周角15度ピッチに22個の突起72を有し、図5に示す位相ずれ検出装置90を用いることにより、吸気カムプーリ125及び排気カムプーリ126の1つの歯125A,126A分の位相のずれを検出することができる。
また、このような高い精度で位相ずれを検出するためには、クランク位相検出部70が、クランクシャフト10に関し、吸気カムプーリ125又は排気カムプーリ126の歯数の半分以上の数によりクランクシャフト10の1回転分の位相(360度)を略等分して得られる回転位相を検出可能に構成されていれば、歯125A,126Aの1つ分の位相ずれを検出することができる。換言すれば、パルサーロータ71が有する突起72のピッチ角が、吸気カムプーリ125又は排気カムプーリ126における歯125A,126Aのピッチ角の2倍以下であればよい。
なお、クランクシャフト10から吸気カムシャフト55及び排気カムシャフト56へ回転を伝達する構成において、途中に回転の伝達を中継するアイドラー・スプロケットやアイドラー・プーリを別途設けてあってもよく、また、DOHC式のみならずシングル・オーバーヘッド・カムシャフト式(SOHC式)であっても、本願発明を適用することができる。
更に、本実施の形態では小型滑走艇に搭載するエンジンE,E1,E2について説明しているが、他の用途に用いるエンジンに本願発明を適用することも可能である。例えば、自動二輪車や小型四輪自動車の他、発電機用のエンジンにも本願発明に係るエンジンを適用することができる。
本発明に係る4サイクルエンジン及びシステムによれば、クランクシャフトとカムシャフトとの間の位相のずれを、比較的に高い精度で検出することができ、小型滑走艇や自動二輪車の他、発電機などに搭載するエンジンに適用することができる。
本発明の実施の形態に係る小型滑走艇の全体構成を示す側面図である。 図1に示す小型滑走艇の平面図である。 図1に示す小型滑走艇に搭載されたエンジンを、該小型滑走艇の前方から見たときの構成を示す正面図であり、一部分を切り欠いて動弁系の構成を示している。 図3に示すエンジンが備えるパルサーロータの構成を示す図面である。 クランクシャフトと吸気カムシャフト及び排気カムシャフトとの位相のずれを検出するためのシステムの構成を示す模式図である。 図5に示すシステムを構成する位相ずれ検出装置の動作例を示すフローチャートである。 図5に示す位相ずれ検出装置へ入力されるクランク角センサからの信号とカム角センサからの信号との例を示すタイミングチャートである。 図5に示す位相ずれ検出装置へ入力されるクランク角センサからの信号と吸気圧センサからの信号との例を示すタイミングチャートである。 ロータ及びカム角センサを用いて吸気カムシャフト及び排気カムシャフトの回転位相を検出するように構成されたエンジンについて、そのシリンダヘッド及びその近傍を拡大して示す正面図である。 プーリ及びタイミングベルトを用いたエンジンの構成を示す正面図であり、一部分を切り欠いて動弁系の構成を示している。
符号の説明
50 クランクスプロケット(第1歯車)
50A 歯
46 チェーン
55 吸気カムシャフト
56 排気カムシャフト
57 吸気カムスプロケット(第2歯車)
58 排気カムスプロケット(第2歯車)
57A 歯
58A 歯
60 タイミングチェーン(無端回転伝達体)
70 クランク位相検出部
71 パルサーロータ
72,72a〜72c 突起
73 クランク角センサ
80 排気カム位相検出部(カム位相検出部)
81 ロータ
82 突起
83 カム角センサ
85 吸気圧センサ(吸気カム位相検出部,カム位相検出部)
90 位相ずれ検出装置(位相ずれ検出部)
100 システム
110 吸気カム位相検出部
111 ロータ
113 カム角センサ
112 突起
120A 歯
120 クランクプーリ(第1歯車,歯付きプーリ)
125 吸気カムプーリ(第2歯車,歯付きプーリ)
126 排気カムプーリ(第2歯車,歯付きプーリ)
126A 歯
125A 歯
130 タイミングベルト(無端回転伝達体,歯付きベルト)



Claims (11)

  1. 第1歯車を有するクランクシャフトと、
    第2歯車を有するカムシャフトと、
    前記第1歯車及び第2歯車の間に巻回されて前記クランクシャフトの回転を前記カムシャフトへ伝達する無端回転伝達体と、
    前記クランクシャフトに関し、前記カムシャフトが有する前記第2歯車の歯数の半分以上の数により前記クランクシャフトの1回転分の位相を略等分して得られる回転位相を検出可能に構成されているクランク位相検出部と、
    前記カムシャフトに関して少なくとも1つの回転位相を検出可能に構成されているカム位相検出部と
    を備えていることを特徴とする4サイクルエンジン。
  2. 前記クランク位相検出部は、複数の突起が周方向に列設されたパルサーロータと、前記突起を検出するクランク角センサとを有し、
    前記パルサーロータが有する前記突起は、前記カムシャフトが有する前記第2歯車の歯のピッチ角の2倍以下の所定ピッチ角で列設されていることを特徴とする請求項1に記載の4サイクルエンジン。
  3. 前記パルサーロータが有する複数の前記突起のうち、何れかの隣り合う2つの突起は、前記所定ピッチ角の2倍以上のピッチ角を空けて設けられていることを特徴とする請求項2に記載の4サイクルエンジン。
  4. 前記カム位相検出部は、少なくとも1つの突起を周部に有するロータと、該ロータが有する前記突起を検出するカム角センサとを用いて構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の4サイクルエンジン。
  5. 前記カム位相検出部は、吸気の圧力を検出する吸気圧センサを用いて構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の4サイクルエンジン。
  6. 前記カムシャフトは、吸気バルブを駆動する吸気カムシャフトと、排気バルブを駆動する排気カムシャフトとを有し、
    前記カム位相検出部は、前記吸気カムシャフトに関して少なくとも1つの回転位相を検出可能に構成されている吸気カム位相検出部と、前記排気カムシャフトに関して少なくとも1つの回転位相を検出可能に構成されている排気カム位相検出部とを有していることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の4サイクルエンジン。
  7. 前記吸気カム位相検出部及び前記排気カム位相検出部は、少なくとも1つの突起を周部に有するロータと、該ロータが有する前記突起を検出するカム角センサとを用いて構成されていることを特徴とする請求項6に記載の4サイクルエンジン。
  8. 前記吸気カム位相検出部は、吸気の圧力を検出する吸気圧センサを用いて構成され、前記排気カム位相検出部は、少なくとも1つの突起を周部に有するロータと、該ロータが有する前記突起を検出するカム角センサとを用いて構成されていることを特徴とする請求項6に記載の4サイクルエンジン。
  9. 前記第1歯車及び第2歯車はスプロケットを用いて構成され、前記無端回転伝達体はチェーンを用いて構成されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の4サイクルエンジン。
  10. 前記第1歯車及び第2歯車は歯付きプーリを用いて構成され、前記無端回転伝達体は歯付きベルトを用いて構成されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の4サイクルエンジン。
  11. 第1歯車を有するクランクシャフト、第2歯車を有するカムシャフト、前記第1歯車及び第2歯車の間に巻回されて前記クランクシャフトの回転を前記カムシャフトへ伝達する無端回転伝達体、前記クランクシャフトに関し、前記カムシャフトが有する前記第2歯車の歯数の半分以上の数により前記クランクシャフトの1回転分の位相を略等分して得られる回転位相を検出可能に構成されているクランク位相検出部、及び、前記カムシャフトに関して少なくとも1つの回転位相を検出可能に構成されているカム位相検出部を有する4サイクルエンジンと、
    前記クランク位相検出部及びカム位相検出部からの信号に基づいて、前記クランクシャフト及びカムシャフトの位相ずれを検出する位相ずれ検出部と
    を備えることを特徴とする4サイクルエンジンの位相ずれ検出システム。
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