JPH08189409A - センサ系の異常検出装置 - Google Patents

センサ系の異常検出装置

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JPH08189409A
JPH08189409A JP284395A JP284395A JPH08189409A JP H08189409 A JPH08189409 A JP H08189409A JP 284395 A JP284395 A JP 284395A JP 284395 A JP284395 A JP 284395A JP H08189409 A JPH08189409 A JP H08189409A
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sensor
signal
abnormality
detection
signals
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JP284395A
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Inventor
Kazuki Sato
和樹 佐藤
Yoshiyuki Okamoto
岡本  喜之
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】センサの異常検出を精度良く実施する。 【構成】NEセンサ16は10°CA毎に検出信号を出
力する。基準位置検出(G)センサ19は720°CA
毎に検出信号を出力する。NEセンサ16,Gセンサ1
9のマイナス側は共通マイナス線にて結線されている。
ECU30はNEセンサ16の出力からNE信号を生成
し、Gセンサ19の出力からG信号を生成する。ECU
30は、連続する2つのG信号の間においてNE信号の
数をカウントし、該カウント値に応じてNEセンサ16
の異常の有無を検出する。また、ECU30は、連続す
る2つのG信号の間隔が所定時間よりも短い場合、NE
センサ16の異常検出を禁止する。さらに、ECU30
は、NE信号からTDC信号を生成し、連続する2つの
TDC信号の間においてG信号の数をカウントし、カウ
ント値に応じてGセンサ19の異常の有無を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、センサ系の異常検出
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば内燃機関の電子制御装置において
は、機関運転状態を検出するための各種センサが取り付
けられており、これらセンサの検出結果に従いマイクロ
コンピュータにて燃料噴射制御や点火時期制御等の様々
な制御が実施される。この場合、各制御では信頼性の高
いセンサ信号を用いることが前提であり、様々なセンサ
系の異常検出装置が従来より提案されている。
【0003】異常検出装置の一例として特開昭57−7
3620号公報が公知であり、この異常検出装置では、
互いに異なる周期でパルス信号を生成するための2つの
センサに対し、一方のパルス数のカウント値を用いて各
々のセンサの異常を検出している。
【0004】つまり、2つのセンサをクランク角センサ
及び基準位置検出センサとした場合、クランク角センサ
は所定周期毎(例えば、10°CA毎)に検出信号(N
E信号)を出力し、基準位置検出センサは前記NE信号
の所定数に1つの割合(例えば、720°CA毎)で検
出信号(G信号)を出力する。この場合、NE信号の信
号数がカウンタにてカウントされ、G信号が入力される
度に前記カウンタがリセットされる。そして、1つのG
信号が発生してから次のG信号が発生するまでに前記カ
ウンタの計数値が変化したか否かによりクランク角セン
サの異常の有無が検出される。また、カウンタの計数値
が予め定められた範囲内で変化しているか否かにより基
準位置検出センサの異常の有無が検出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年ではマ
イクロコンピュータへの多入力化が進み、マイクロコン
ピュータとセンサ系とを結ぶために多数の信号線を要す
る。そこで、信号線の接続ポートの削減等のために複数
のセンサ系についてマイナス側の配線を共通化して結線
する結線方式が提案されており(図4参照)、この場
合、上記従来の異常検出装置では以下に示す問題を招
く。
【0006】つまり、クランク角センサ及び基準位置検
出センサの共通マイナス線(図4の信号線L1)が断線
した場合、クランク角センサ(図4に「16」で示す)
の信号出力線(プラス線)から基準位置検出センサ(図
4に「19」で示す)の信号出力線(プラス線)への信
号線路が形成され、NE信号にG信号が重畳すると共に
G信号にNE信号が重畳する。この場合、NE信号の出
力数は正常時と略同等であるが、G信号は正常時より多
発しNE信号と同数となる。従って、連続する2つのG
信号の間にNE信号が出力されない場合が生じ、従来の
異常検出装置では上記の事態をクランク角センサの異常
であると判定する。すなわち、NE信号=正常信号,G
信号=異常信号であるにもかかわらず、クランク角セン
サの異常であるという誤検出を招く。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に着目してな
されたものであって、その目的とするところは、センサ
の異常検出を精度良く実施することができるセンサ系の
異常検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、検出信号として基準電圧
に対する電圧を所定周期で出力する第1のセンサと、該
第1のセンサによる検出信号の所定数に1つの割合で検
出信号を出力する第2のセンサとを有し、それら第1,
第2のセンサの基準電圧側の配線を共通化したセンサ系
に適用されるものであって、連続する2つの検出信号が
前記第2のセンサにより出力される間において、前記第
1のセンサにより出力される検出信号の数をカウント
し、該カウント値に応じて前記第1のセンサの異常の有
無を検出する第1のセンサ異常検出手段と、前記第2の
センサにより出力される連続する2つの検出信号の間隔
を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された
間隔が所定時間よりも短い場合、前記第1のセンサの異
常検出を禁止する異常検出禁止手段とを備えることを要
旨としている。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記第1のセンサの検出信号を用
い、所定周期で発生する特定信号を生成する特定信号生
成手段と、連続する2つの特定信号が前記特定信号生成
手段により出力される間に、前記第2のセンサにより出
力される検出信号の数をカウントし、該カウント値に応
じて前記第2のセンサの異常の有無を検出する第2のセ
ンサ異常検出手段とを備える。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、第1のセンサ
は検出信号として基準電圧に対する電圧を所定周期で出
力し、第2のセンサは該第1のセンサによる検出信号の
所定数に1つの割合で検出信号を出力する。第1のセン
サ異常検出手段は、連続する2つの検出信号が第2のセ
ンサにより出力される間において、第1のセンサにより
出力される検出信号の数をカウントし、該カウント値に
応じて第1のセンサの異常の有無を検出する。つまり、
第1のセンサの信号出力線(例えば、プラス側の配線)
が断線した場合、当該第1のセンサによる検出信号が出
力されなくなり、前記カウント値が所定数よりも少なく
なる。この場合、第1のセンサに異常が発生したことが
検出される。
【0011】また、計測手段は、第2のセンサにより出
力される連続する2つの検出信号の間隔を計測する。異
常検出禁止手段は、計測手段により計測された間隔が所
定時間よりも短い場合、第1のセンサの異常検出を禁止
する。要するに、第1及び第2のセンサの基準電圧側の
配線(例えば、共通のマイナス線)が断線した場合、両
センサの信号が互いの信号出力線(プラス側の配線)に
重畳する。この場合、第1のセンサの検出信号は断線前
と略同様の信号を発するのに対し、第2のセンサの検出
信号は正常時よりも多発する。このとき、第2のセンサ
の連続する2つの検出信号の間において第1のセンサの
検出信号がなくなり、本来は第2のセンサの検出信号が
異常信号であるにもかかわらず第1のセンサの検出信号
が異常信号であると誤検出するおそれがある。しかし、
本構成によれば、上記の如く第1及び第2のセンサの共
通の基準電圧側配線が断線した場合等には第1のセンサ
の異常検出が禁止されるため、上述したようなセンサ異
常の誤検出を招くことはない。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、特定信号
生成手段は、第1のセンサの検出信号を用い、所定周期
で発生する特定信号を生成する。第2のセンサ異常検出
手段は、連続する2つの特定信号が特定信号生成手段に
より出力される間に、第2のセンサにより出力される検
出信号の数をカウントし、該カウント値に応じて第2の
センサの異常の有無を検出する。
【0013】つまり、上記の如く第1及び第2のセンサ
の共通の基準電圧側配線(共通マイナス線)が断線した
場合には、第2のセンサの検出信号が所定数よりも多発
する。この場合、第2のセンサの検出信号によるカウン
ト値が所定数を超え、第2のセンサに異常が発生したこ
とが検出される。また、第2のセンサの信号出力線(プ
ラス側の配線)が断線した場合には、第2のセンサの検
出信号が所定数よりも少数になる。この場合、第2のセ
ンサの検出信号によるカウント値が所定数未満となり、
第2のセンサに異常が発生したことが検出される。
【0014】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明を内燃機関用制御装置に具
体化した第1実施例について図面を用いて説明する。
【0015】図1は、火花点火式6気筒内燃機関の制御
装置についてその全体構成を示す図である。図1におい
て、機関本体1には吸気管2及び排気管3が接続されて
いる。吸気管2には図示しないアクセルペダルに連動す
るスロットル弁4が配設されると共に、機関本体1の各
気筒に燃料を噴射供給するための燃料噴射弁5が配設さ
れている。また、機関本体1の各気筒には点火プラグ6
が配設されており、この点火プラグ6には、イグナイタ
7から供給される高電圧を分配して各気筒の点火プラグ
6に供給するディストリビュータ8が接続されている。
従って、前記スロットル弁4にて調量された空気は、燃
料噴射弁5による噴射燃料と混合されて混合気となり、
各気筒内に吸入される。そして、イグナイタ7からの高
電圧がディストリビュータ8を経て点火プラグ6に供給
され、点火プラグ6は前記各気筒の混合気を所定タイミ
ングにて点火する。なお、本実施例の記載では内燃機関
の各気筒を#1〜#6で示し、その点火順序は#1→#
2→#3→#4→#5→#6→#1である。
【0016】また、機関本体1周辺には、吸入空気の量
を検出するためのエアフローメータ21、機関冷却水の
温度を検出するための水温センサ22、排気ガス中に含
まれる酸素の濃度を検出するための酸素センサ23等が
配設されており、これらセンサ21〜23の検出信号は
後述する電子制御装置(以下、ECUという)30に入
力される。
【0017】一方、クランク軸10は機関本体1のコネ
クティングロッド9に連結されるものであり(図では、
便宜上分けて記載している)、このクランク軸10の回
転はタイミングベルト11を介して吸気用及び排気用の
2本のカム軸12,13に伝達される。ここで、クラン
ク軸10及びカム軸12,13のスプロケットの歯数は
1:2であり、クランク軸10が2回転するとカム軸1
2,13が1回転する構成となっている。
【0018】クランク軸10にはシグナルロータ14が
取り付けられており、このシグナルロータ14の外周に
は1箇所のみ30°CA間隔で他は10°CA間隔に並
ぶ多数の歯15が設けられている。シグナルロータ14
の外周に対向する位置にはマグネットピックアップ式の
クランク角センサ(以下、NEセンサという)16が配
設されている。また、一方のカム軸12には外周に1つ
の歯18を有するシグナルロータ17が取り付けられて
おり、このシグナルロータ17の外周に対向する位置に
はマグネットピックアップ式の基準位置検出センサ(以
下、Gセンサという)19が配設されている。つまり、
NEセンサ16は10°CA間隔(但し、1箇所のみ3
0°CA間隔)で歯15の通過に伴う交流信号を出力
し、Gセンサ19は720°CA間隔で歯18の通過に
伴う交流信号を出力する。これらセンサの出力はECU
30に入力される。なお、本実施例では、NEセンサ1
6が第1のセンサに相当し、Gセンサ19が第2のセン
サに相当する。
【0019】ECU30は、前記NEセンサ16及びG
センサ19からの出力信号を取り込み、各出力信号を基
に所定クランク角度毎(10°CA毎)に発生するパル
ス信号(以下、NE信号という)と、基準クランク角度
にて発生するパルス信号(以下、G信号という)とを生
成する。そして、ECU30は、前記NE信号,G信号
やその他各種センサ(エアフローメータ21,水温セン
サ22,酸素センサ23等)の検出信号を用いて燃料噴
射弁5による燃料噴射量や点火プラグ6による点火時期
を制御する。
【0020】図2は、NEセンサ16及びGセンサ19
に関する信号処理系の概略構成を示すブロック図であ
る。また、図3のa〜gは、各種回路の出力信号の波形
を示す図である。以下、図3の信号波形を参照しつつ図
2に示す各種回路の働きを説明する。
【0021】図2において、NEセンサ16にて検出さ
れた交流信号はフィルタ回路31を経て波形整形回路3
2に入力される(図3のaに示す信号)。このとき、波
形整形回路32では10°CA間隔のNE信号が生成さ
れる(図3のbに示す信号)。NE信号(出力信号b)
は分周回路33に入力され、同分周回路33では10°
CA間隔のNE信号が30°CA間隔に分周される(図
3のcに示す信号)。また、前記NE信号(出力信号
b)は、TDC検出回路34に入力される。同TDC検
出回路34ではNE信号の欠歯部分(30°CA間隔の
部分)を検出し、#1気筒,#4気筒の上死点(TD
C)に相当する位置でTDC信号を出力する(図3のd
に示す信号)。
【0022】また、Gセンサ19にて検出された交流信
号はフィルタ回路35を経て波形整形回路36に入力さ
れる(図3のeに示す信号)。このとき、波形整形回路
36ではG信号が生成される(図3のfに示す信号)。
気筒判別回路37には、TDC検出回路34からのTD
C信号(出力信号d)と波形整形回路36からのG信号
(出力信号f)とが入力され、波形整形回路37はいま
現在の燃焼気筒が#1〜#3気筒又は#4〜#6気筒の
いずれであるかを示す気筒判別信号を出力する(図3の
gに示す信号)。
【0023】上記出力信号c,d,f,gは、CPU
(中央処理装置)38に入力される。なお、メモリ39
は、各種演算処理プログラムや演算テーブル等が予め記
憶されているROM、演算データを一時的に記憶するR
AM等を備える記憶手段である。CPU38は、前記の
各種信号を用いて機関回転数の演算を行う他、燃料噴射
制御や点火時期制御を行う。なお、本実施例では、CP
U38により第1のセンサ異常検出手段、計測手段、異
常検出禁止手段及び第2のセンサ異常検出手段が構成さ
れている。また、TDC検出回路34により特定信号生
成手段が構成され、TDC信号が特定信号に相当する。
【0024】図4は、NEセンサ16,Gセンサ19と
ECU30との結線状態を示す図である。図4におい
て、NEセンサ16,Gセンサ19の信号出力線(プラ
ス側の配線)はECU30に対して別々に結線され、両
センサ16,19のマイナス線は共通線(L1で示す)
にて結線されている。なお、この共通マイナス線L1が
基準電圧側の配線に相当する。
【0025】次いで、ECU30によるNEセンサ16
及びGセンサ19の異常検出処理について説明する。図
5〜図8は、ECU30内のCPU38により実行され
る各種ルーチンを示すフローチャートであり、図5はタ
イマ割込、図6はNE信号割込、図7はTDC信号割
込、図8はG信号割込にてそれぞれ実行される。なお、
このうちで図5はNEセンサ16の異常を検出する処理
に、図7はGセンサ19の異常を検出する処理に相当し
ており、以下はこれら図5,図7の処理を中心に説明す
る。
【0026】さて、タイマ割込(本実施例では、4ms
割込)にて図5のルーチンが起動すると、CPU38
は、先ずステップ101でラッチ信号GLが「1」か否
か(Hレベルか否か)を判定する。ここで、ラッチ信号
GLとは、図8に示すG信号割込ルーチンのステップ4
01にて「1」がセットされる信号である。この場合、
GL=0(Lレベル)であればCPU38はステップ1
02に進み、カウンタC1を「1」インクリメントす
る。
【0027】また、GL=1(Hレベル)であればCP
U38はステップ103に進む。CPU38は、ステッ
プ103でラッチ信号GLを「0」にクリアし、続くス
テップ104でカウンタC1の計数値が所定値(本実施
例では、「5」)未満であるか否を判別する。ここで、
カウンタC1は、前述したようにステップ102にて
(GL=0という条件下で4ms毎に)カウントアップ
されるカウンタであって、通常は図6に示すNE信号割
込ルーチンによりNE信号の入力毎(30°CA毎)に
「0」にクリアされる(ステップ201)。
【0028】NE信号が正常に出力されている場合、ス
テップ104は肯定判別される。つまり、図6のルーチ
ンの割り込みにより随時カウンタC1がクリアされ、微
小回転時においてもカウンタC1の計数値が「2」以上
となることはない。従って、NEセンサ16の正常時に
はステップ104が肯定判別される(C1<5)。この
場合、CPU38はステップ105に進み、NEセンサ
異常フラグXDNEを「0」とする。なお、NEセンサ
異常フラグXDNEはNEセンサ16の異常の有無を表
すフラグであり、XDNE=0は異常無しを、XDNE
=1は異常有りを示す。
【0029】また、NE信号が出力されず、図6のルー
チンの割り込みが無いと、カウンタC1がカウントアッ
プされ続け、ステップ104が否定判別される(C1≧
5)。この場合、CPU38はステップ106に進み、
NEセンサ異常フラグXDNEを「1」とする。その
後、CPU38は、ステップ107でカウンタC1を
「0」にクリアし、本ルーチンを一旦終了する。
【0030】一方、TDC信号割込にて図7のルーチン
が起動すると、CPU38は、ステップ301でカウン
タC2の計数値が「2」以上であるか否かを判別する。
ここで、カウンタC2は図8に示すG信号割込ルーチン
のステップ402で毎回、「1」ずつインクリメントさ
れるカウンタである。この場合、TDC信号は360°
CA毎(#1気筒TDC,#4気筒TDC)に出力され
るのに対し、Gセンサ19が正常であればG信号は72
0°CA毎に出力される。そのため、Gセンサ19が正
常であればC2=0又は1のいずれかとなり、ステップ
301が否定判別される。この場合、CPU38はステ
ップ302に進み、C2=0の状態が2回連続で発生し
たか否かを判別する。すなわち、G信号の出力が無い状
態を検出する。
【0031】そして、上記ステップ301,302が共
に否定判別された場合には、CPU38はステップ30
3に進み、Gセンサ異常フラグXDGF「0」とする。
なお、Gセンサ異常フラグXDGFはGセンサ19の異
常の有無を表すフラグであり、XDGF=0は異常無し
を、XDGF=1は異常有りを示す。その後、CPU3
8は、ステップ305でカウンタC2を「0」にクリア
して本ルーチンを一旦終了する。
【0032】また、G信号が多発するような異常が発生
した場合には、ステップ301が肯定判別される(C2
≧2)。この場合、CPU38はステップ304に進
み、Gセンサ異常フラグXDGFに「1」をセットす
る。さらに、G信号が出力されないような異常が発生し
た場合には、ステップ302が肯定判別され、CPU3
8はステップ304でGセンサ異常フラグXDGFに
「1」をセットする。そして、Gセンサ異常フラグXD
GFのセット後、CPU38は、ステップ305でカウ
ンタC2を「0」にクリアして本ルーチンを一旦終了す
る。
【0033】上記処理を図9,図10のタイミングチャ
ートを用いてより具体的に説明する。図9はNEセンサ
16の信号出力線(プラス線)の断線異常を想定したタ
イミングチャートであり、時間t1以前はNEセンサ正
常時を、時間t1以降はNEセンサ異常時を示す。な
お、図9の▽印はタイマ割込のタイミングを示す。図9
において、分周後のNE信号は30°CA毎に出力さ
れ、G信号は720°CA毎に出力される。ラッチ信号
GLは、G信号の出力に伴い「1」にラッチされる(図
8のステップ401)。カウンタC1は、タイマ割込毎
にカウントアップされ(図5のステップ102)、NE
信号の割込毎に「0」にクリアされる(図6のステップ
201)。
【0034】時間t1以前では、NE信号が正常に出力
されるため、カウンタC1の計数値は「0」→「1」→
「0」を繰り返している。時間t1にてNE信号が出力
されなくなると、カウンタC1の計数値が増え、GL=
1となる時間t2のタイマ割込にてカウンタC1の計数
値の判定が行われる(図5のステップ104)。このと
き、C1≧5となり、NEセンサ異常フラグXDNEが
「1」となる(図5のステップ106)。このNEセン
サ異常発生時には、例えば自動車のインストルメントパ
ネルに設けたNE異常用警告灯を点灯させたりして運転
者にNEセンサ異常が報知される。
【0035】また、図10はG信号が多発する異常を想
定したタイミングチャートであり、このような現象は例
えばNEセンサ16とGセンサ19との共通マイナス線
の断線時に発生する。より具体的には、図4においてN
Eセンサ16とGセンサ19との共通マイナス線L1が
断線すると、NEセンサ16の信号出力線(プラス線)
からGセンサ19の信号出力線(プラス線)への信号線
路が形成され、NE信号にG信号が重畳すると共にG信
号にNE信号が重畳する。この場合、センサ16,19
は図11に示す同様の交流波形を出力する(図中、破線
は正常時の信号波形を示す)。これらのセンサ出力信号
が波形整形されると、NE信号は略正常信号となるが、
G信号は正常時よりもかなり多い異常信号となる。
【0036】図10において、時間t3以前はGセンサ
正常時を、時間t3以降はGセンサ異常時を示す。TD
C信号は分周前のNE信号の欠歯部を基に#1気筒のT
DC位置,#4気筒のTDC位置で出力される。カウン
タC2は、G信号の割込毎にカウントアップされ(図8
のステップ402)、TDC信号の割込毎に「0」にク
リアされる(図7のステップ305)。
【0037】時間t3以前では、G信号が正常に出力さ
れるため、カウンタC2の計数値は「0」→「1」→
「0」を繰り返している。時間t3以降G信号が多発す
ると、カウンタC2の計数値が増え、時間t4でのTD
C信号割込にてカウンタC2の計数値の判定が行われる
(図7のステップ301)。このとき、C2≧2とな
り、Gセンサ異常フラグXDGFが「1」となる(図7
のステップ304)。このGセンサ異常発生時には、例
えば自動車のインストルメントパネルに設けたG異常用
警告灯を点灯させたりして運転者にGセンサ異常が報知
される。
【0038】このようなG信号が多発する異常の場合、
従来の装置ではNE信号異常であると誤検出するおそれ
があるが、本実施例ではそれが防止される。つまり、図
12に示すように、G信号が多発してもタイマ割込時
(図の▽印)にカウンタC1が「0」にクリアされ(図
5のステップ107)、その後のステップ104判定は
常にYESとなる。この場合、カウンタC1を随時クリ
アすることによりNEセンサ16の異常検出が禁止され
ることになり、NE信号異常の誤検出が防止される。
【0039】なおタイミングチャートとして図示はしな
いが、Gセンサ19の信号出力線(プラス線)の断線異
常時には、カウンタC2の計数値が「0」に保持され、
やはりGセンサ異常が検出される(図7のステップ30
2,304)。
【0040】このように本実施例では、上記の如くNE
センサ16,Gセンサ19の信号出力線(プラス線)の
断線が検出できる他、NEセンサ16,Gセンサ19の
共通マイナス線の断線時にも、当該断線によるG信号異
常を誤りなく検出することができる。その結果、精度の
高い異常検出を実現することができ、本発明の目的を達
成することができる。
【0041】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
について上記第1実施例との相違点を中心に説明する。
図13は、G信号割込にて実行されるNEセンサ16の
異常検出ルーチンであり、図14はNE信号割込ルーチ
ンである。なお、図13のルーチンは第1実施例におけ
る図5のタイマ割込ルーチン(NEセンサ異常検出ルー
チン)に相当する。
【0042】図13のルーチンにおいて、CPU38
は、先ずステップ501で前回のG信号割込時の時刻Z
TGをZTG0とし、続くステップ502で現在のタイ
マ時刻TIMERを今回のG信号割込時刻ZTGとす
る。そして、CPU38は、ステップ503で「ZTG
−ZTG0」が所定時間(本実施例では、20ms)未
満であるか否かを判別する。
【0043】このとき、G信号が正常に出力されていれ
ば、G信号の出力間隔(ZTG−ZTG0)が20ms
以上となりステップ503が否定判別される。この場
合、CPU38はステップ504でいま現在、図示しな
いスタータモータがオン駆動されているか否か(機関始
動時であるか否か)又は、エンスト有りか否か(機関回
転数=0か否か)を判別する。このステップ504が肯
定判別された場合、CPU38はNEセンサ16の異常
検出を行わず、そのまま本ルーチンを終了する。つま
り、機関始動時又はエンスト判定時には異常検出が禁止
される。
【0044】また、ステップ504が否定判別された場
合には、CPU38はステップ505に進み、カウンタ
C3の計数値が「0」であるか否かを判別する。ここ
で、カウンタC3は、図14に示すNE信号割込ルーチ
ンのステップ601にてカウントアップされるものであ
り、C3=0は、連続する2つのG信号の出力の間にN
E信号が1つも出力されていないことを意味する。この
とき、NE信号が正常に出力されており、ステップ50
5が否定判別されれば(C3≠0の場合)、CPU38
はステップ507に進む。そして、CPU38はステッ
プ507でカウンタC3を「0」にクリアして、本ルー
チンを一旦終了する。また、NE信号が出力されておら
ずステップ505が肯定判別されれば(C3=0の場
合)、CPU38はステップ506に進み、NEセンサ
異常フラグXDNEを「1」にした後、ステップ507
でカウンタC3を「0」にクリアする。
【0045】一方、G信号の出力間隔が通常よりも短い
とステップ503が肯定判別され(ZTG−ZTG0<
20ms)、CPU38はそのままステップ507に進
む。この場合、CPU38は、ステップ507でカウン
タC3を「0」にクリアして本ルーチンを終了する。つ
まり、上記の如くG信号の出力間隔が通常よりも短い場
合(G信号異常時)には、NEセンサ16の異常検出が
禁止されることになる。なお、G信号異常は前述の図7
のルーチン等で検出される。
【0046】この第2実施例においても、精度の高いセ
ンサ異常検出が実現でき、前記第1実施例と同様に本発
明の目的を達成することができる。なお、本発明は上記
各実施例の他に次のように具体化することもできる。
【0047】(1)図7のステップ301及びステップ
302のGセンサ異常判定において、上記実施例では両
ステップいずれの場合にも同一のGセンサ異常フラグX
DGFをセットしたが、異常の内容に応じたフラグを個
々にセットしてもよい。つまり、図7のステップ301
がYESになることはG信号の多発異常を意味し、ステ
ップ302がYESになることはG信号の出力無し異常
を意味する。従って、これらの異常内容に応じた個々の
フラグを用意し、両異常を区別して判定することもでき
る。
【0048】(2)上記実施例では、NEセンサ16,
Gセンサ19を第1,第2のセンサとして具体化した
が、他のセンサの組み合わせにより具体化することもで
きる。例えば、第1のセンサをNEセンサ16とし、第
2のセンサを燃料噴射弁5の駆動量を検出する弁リフト
センサとすることもできる。要は、所定クランク角毎に
信号を出力するセンサを「第1のセンサ」、所定の基準
クランク角に同期して信号を出力するセンサを「第2の
センサ」とすれば本発明を具体化することができる。
【0049】(3)上記実施例では、NEセンサ又はG
センサの異常検出ルーチンにおいて、異常有りの判定後
も同ルーチンによる異常検出を行っているが、一旦異常
有りが検出された場合(フラグXDNE,XDGFがセ
ットされた場合)には、以後の検出処理を実施しないよ
うにすることもできる。また、異常有りの判定回数をカ
ウントするようにすることもできる。
【0050】(4)上記実施例では図4の如くセンサを
結線したが、これを変更することもできる。例えば、2
つセンサの基準電圧を所定電位(5V等)とし、この基
準電圧側の配線を共通化してもよい。
【0051】(5)上記実施例では、TDC検出回路3
4により特定信号生成手段をしたが、これをTDC信号
以外の信号を生成する回路に変更してもよい。要はG信
号に対して所定数の信号を出力する回路であればよい。
【0052】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、センサ
の異常検出を精度良く実施することができるという優れ
た効果を奏する。特に、本請求項1では第1のセンサの
異常検出に関するものであるが、2つのセンサの共通の
基準電圧側配線が断線した場合には第1のセンサの異常
誤検出を防止することができる。
【0053】請求項2に記載の発明によれば、2つのセ
ンサの共通の基準電圧側配線が断線した場合において、
その断線により異常となる第2のセンサ信号の異常を特
定して検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における内燃機関用制御装置の全体を示
す構成図。
【図2】ECU内の電気的構成を示すブロック図。
【図3】ECU内の各回路における出力信号に対応する
波形図。
【図4】センサの結線状態を示す図。
【図5】タイマ割込にて実行されるNEセンサ異常検出
ルーチンを示すフローチャート。
【図6】NE信号割込ルーチンを示すフローチャート。
【図7】TDC信号割込にて実行されるGセンサ異常検
出ルーチンを示すフローチャート。
【図8】G信号割込ルーチンを示すフローチャート。
【図9】NEセンサの信号出力線の断線時における作用
を説明するためのタイミングチャート。
【図10】NEセンサ,Gセンサの共通マイナス線の断
線時における作用を説明するためのタイミングチャー
ト。
【図11】NEセンサ,Gセンサの共通マイナス線の断
線時における作用を説明するためのタイミングチャー
ト。
【図12】NEセンサ,Gセンサの共通マイナス線の断
線時における作用を説明するためのタイミングチャー
ト。
【図13】第2実施例におけるNEセンサ異常検出ルー
チンを示すフローチャート。
【図14】NE信号割込ルーチンを示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
16…第1のセンサとしてのNEセンサ(クランク角セ
ンサ)、19…第2のセンサとしてのGセンサ(基準位
置検出センサ)、34…特定信号生成手段としてのTD
C検出回路、38…第1のセンサ異常検出手段,計測手
段,異常検出禁止手段,第2のセンサ異常検出手段とし
てのCPU。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出信号として基準電圧に対する電圧を所
    定周期で出力する第1のセンサと、該第1のセンサによ
    る検出信号の所定数に1つの割合で検出信号を出力する
    第2のセンサとを有し、それら第1,第2のセンサの基
    準電圧側の配線を共通化したセンサ系に適用されるもの
    であって、 連続する2つの検出信号が前記第2のセンサにより出力
    される間において、前記第1のセンサにより出力される
    検出信号の数をカウントし、該カウント値に応じて前記
    第1のセンサの異常の有無を検出する第1のセンサ異常
    検出手段と、 前記第2のセンサにより出力される連続する2つの検出
    信号の間隔を計測する計測手段と、 前記計測手段により計測された間隔が所定時間よりも短
    い場合、前記第1のセンサの異常検出を禁止する異常検
    出禁止手段とを備えることを特徴とするセンサ系の異常
    検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のセンサ系の異常検出装置
    において、 前記第1のセンサの検出信号を用い、所定周期で発生す
    る特定信号を生成する特定信号生成手段と、 連続する2つの特定信号が前記特定信号生成手段により
    出力される間に、前記第2のセンサにより出力される検
    出信号の数をカウントし、該カウント値に応じて前記第
    2のセンサの異常の有無を検出する第2のセンサ異常検
    出手段とを備えたセンサ系の異常検出装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006138234A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Kawasaki Heavy Ind Ltd 4サイクルエンジン、及び4サイクルエンジンの位相ずれ検出システム
CN100460652C (zh) * 2004-05-27 2009-02-11 通用电气公司 产生确定曲轴位置的信号的方法
JP2014126008A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 4サイクルエンジンの燃料噴射制御装置および制御方法
CN106351743A (zh) * 2016-08-29 2017-01-25 潍柴动力股份有限公司 一种检测双ecu发动机正时信号传感器接反的方法及装置

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