JP2012193002A - シート後処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ジャムが発生した場合でもその解除後にシート束が乱れた状態でステープル綴じが施されることを防止可能なシート後処理装置を提供すること。
【解決手段】シート後処理装置内でシートのジャム発生が検出されると、後処理用のトレイ50上に積載されている、ステープル綴じされていないシートSからなるシート束に対して、(a)シート束を上下から挟む位置に配された排出ローラ対23の回転を停止させてブレーキをかけつつ排出ローラ対23をシート束を介して圧接状態にして、かつ(b)一対の整合板51、52をシート束のX軸方向の両側縁に当接する位置まで移動して停止させることにより、シートの姿勢変更を規制し、その規制を行ってから、ステープルユニット26を綴じ地位(実線)から退避位置(破線)に移動させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置から出力されて、後処理用のトレイに積載されたシート束に、ステープル綴じなどの後処理を施すシート後処理装置に関する。
プリンタなどの画像形成装置で実行されるジョブにより画像形成装置から出力されるプリント後のシートを1枚ずつ後処理用のトレイ(以下、「トレイ」という。)上に積載して収容し、トレイ上に収容されたシート束に、ステープル綴じなどの後処理を行い、後処理が施されたシート束をトレイから排出させるシート後処理装置が開発されている。
シートを収容するトレイは、通常、シート排出方向の上流側が下流側よりも下方になる傾斜姿勢で配置される。1枚のシートがトレイに搬送されると、そのシートがトレイの傾斜面に沿って下降し、トレイの下端部に設けられているストッパーに当たって停止する。そして、シートを挟んでシート幅方向(シート排出方向に直交する方向)の両側に設けられた一対の整合板がシートに近づく方向に移動してシートの両側縁に当たり、シートの姿勢を直した後、遠ざかる方向に移動して停止する。
このような動作が、ジョブ実行中にシート1枚ごとに行われることにより、トレイに収容されているシート束がシート排出方向とシート幅方向に揃えられようになっている。
トレイ上でシート束が揃えられた状態で、そのシート束のシート排出方向上流側の端部(排出方向の後端部)に、ステープル綴じがステープルユニットにより行われる。
ステープルユニットは、上下に間隔を開けて設けられる針打ち出し部と針受け部とを有する。ステープル綴じのときには、針打ち出し部と針受け部とがトレイ上に収容されているシート束の後端部を上下から挟みつつ相対的に接近し、シート束の後端部を圧接した状態で、針打ち出し部からステープル針が出され、そのステープル針の先端がシート束を貫通して針受け部で曲げられることにより、ステープル綴じが完了する。
ステープル綴じが完了すると、針打ち出し部と針受け部とがステープル綴じ後のシート束から上下方向に離間して、元の位置に戻る。
このようにステープル綴じを行うときも行わないときも、ステープルユニットをその針打ち出し部と針受け部とがシート束の後端部を上下から挟むような位置関係に配置する構成をとれば、例えばステープル綴じの完了後にステープルユニットをトレイの傾斜方向に沿ってトレイから離間したホーム位置まで戻すという動作を行う構成に比べて、その移動ストロークが不要になる分、ステープルユニットをトレイに近づけて配置することができ、シート後処理装置全体の小型化を図ることができる。
特開2007−91368号公報
しかしながら、上記のような装置の小型化を図る構成をとると、ジョブ実行中にシート後処理装置の内部でシートのジャム(紙詰まり)が発生し、そのジャムが解消された後にステープル綴じが行われた場合、シート束が揃えられていない(乱れた)状態でステープル綴じされるおそれが生じ易いという問題がある。
すなわち、シート後処理装置でジャムが発生した場合、実行中のジョブが停止し、ジャムが解消されると、停止していたジョブが再開され、そのジョブで実行すべき全枚数のシートがトレイに収容された後に、そのシート束にステープル綴じが行われる。
発生したジャムの解消は、ユーザがシート後処理装置の外装カバーを開けて、装置正面側から装置内部に手を差し入れて、詰まっているシートを取り除く操作により行われる。
このようなユーザの操作の邪魔にならないように、通常、ジャムが発生すると、ステープルユニットを綴じ位置からシート幅方向に沿って装置奥側の退避位置まで移動させる制御が行われている。この移動制御は、ステープルユニットの針打ち出し部と針受け部がトレイ上のシート束の後端部を上下から挟んだ位置関係を維持したまま実行される。
ステープル綴じを行っていないときの針打ち出し部と針受け部の上下方向の間隔は、ステープル綴じの際に針打ち出し部が移動を始めてからステープル針を打ち込むのに要する時間をできるだけ短くするために、最大綴じ可能枚数のシート束の厚さよりも数ミリ程度、広くしているだけの構成が多い。
このため、ステープルユニットが退避位置まで移動する際に、シート束の最も上に位置する最上位のシートの後端部が浮き気味になっていると、針打ち出し部の底部が最上位のシートの浮いている部分に当たり、当たり方によっては最上位のシートがシート幅方向やシート排出方向に動いて、揃えられていた姿勢から、ずれた姿勢になることがある。
また、シートの詰まり方によっては、詰まっているシートが、退避位置に移動中のステープルユニットに当たって動かされ、そのシートがシート束の最上位のシートに当たり、最上位のシートも動かされることにより、ずれた姿勢になることもあり得る。
このようにシートがずれた姿勢になったままジャムの解消により、停止していたジョブが再開された場合、ずれた姿勢のシート上に別のシートが次々と積載されていき、ずれた姿勢のシートを含んだ状態で、そのシート束にステープル綴じが施されてしまうことが生じ易い。シートの多少のずれは、一対の整合板により解消されるはずであるが、大きくずれてしまったシートの上に、別のシートが積載されてしまうと、シート同士が密着してしまい、そのずれを解消するまでに至らないことが多い。
ステープル綴じが行われてしまうと、ステープル針を外さなければ、ずれたシートを取り出せず、一からジョブをやり直すか、ステープル針を外して全てのシートを揃えた状態で別の装置で綴じを行う必要などが生じ、ユーザに多大な負担を強いることになる。
上記のようにジャム発生に起因してシート束のシートがずれることは、ステープルユニットが綴じ位置から退避位置に移動する場合に限られず、例えばユーザが装置内部に手を差し入れた際に、トレイ上のシート束に不意に当たってしまう場合にも生じ得る。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、ジャムが発生した場合でもそのジャム解除後にシート束が乱れた状態でステープル綴じなどの後処理が施されることを防止することができるシート後処理装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係るシート後処理装置は、画像形成装置から出力されて、後処理用のトレイに積載されたシート束に、後処理ユニットにより後処理を施すシート後処理装置であって、自装置で発生したシートのジャムを検出する検出手段と、ジャムが検出されると、前記トレイ上における、後処理が施されていないシートの姿勢変更を規制する規制手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記後処理ユニットを、後処理を施すための後処理位置とジャム発生時の退避位置との間を前記未処理のシート束のシート幅方向に沿って移動可能に支持する支持手段と、後処理ユニットを移動させる第1駆動手段と、前記規制手段の規制が実行された後に、後処理ユニットを後処理位置から退避位置に移動させる第1制御手段と、を備えることを特徴とする。
さらに、前記検出手段は、さらにジャムが解消されたことを検出し、前記第1制御手段は、ジャム解消が検出されると、後処理ユニットを退避位置から後処理位置に移動させ、前記規制手段は、後処理ユニットが後処理位置に戻された後に、前記規制を解除することを特徴とする。
また、前記規制手段は、前記トレイ上に収容されている未処理のシート束を介して上下に配された第1と第2の部材で当該未処理のシート束を上下から挟んで押さえることにより、前記規制を行うことを特徴とする。
ここで、前記トレイ上のシートを挟んで上下に配された一対のローラからなり、当該トレイよりもシート排出方向下流に配され、一対のローラが当該シートを介して接離可能な排出ローラ対と、排出ローラ対を接離方向に相対移動させるアクチュエータと、排出ローラ対を回転させる第2駆動手段と、前記トレイ上の、後処理が施された後のシート束を排出するときに、排出ローラ対を当該トレイ上のシート束を介して圧接させつつ回転させる第2制御手段と、を備え、前記第1と第2の部材は、排出ローラ対であり、前記規制手段は、離間している排出ローラ対を前記未処理のシート束を介して圧接させつつ停止させることにより、前記規制を行うことを特徴とする。
ここで、排出ローラ対の回転を制止するブレーキを備え、前記規制手段は、前記規制を行う際に、前記ブレーキを作動させることを特徴とする。
また、前記トレイ上のシートをシート排出方向に直交するシート幅方向の両側から挟む位置に設けられ、シート幅方向に沿ってシートに近づく方向と離れる方向に相対移動可能な一対の整合部材と、一対の整合部材を移動させる第3駆動手段と、を備え、前記規制手段は、ジャムが検出されると、さらに、一対の整合部材を前記未処理のシート束における幅方向両側の側縁に接触する位置まで移動した後、停止させることにより、前記規制を行うことを特徴とする。
さらに、前記トレイは、シート排出方向上流側の端部が下流側の端部よりも下方に位置する傾斜姿勢で配置され、その上流側の端部には、傾斜に従って前記トレイの表面を下降するシートを停止させるためのストッパーが設けられていることを特徴とする。
また、ジャム発生時にジャム解消のためにユーザにより開かれる開閉自在なカバーと、カバーの開閉を検出するカバー開閉検出手段と、を備え、前記規制手段は、ジャム検出後、カバーが開けられることが検出されるまで、前記規制を禁止し、カバーが開けられたことが検出されると、前記禁止を解除して前記規制を実行し、カバーが閉じられたことが検出されると、前記規制を解除することを特徴とする。
また、前記後処理は、シートを綴じるステープル綴じであり、前記後処理ユニットは、ステープルユニットであることを特徴とする。
上記のようにジャムが検出されると、後処理用トレイ上に積載されている、後処理の施されていないシートの姿勢変更が規制されるので、例えば後処理ユニットがジャム検出後に退避位置に移動する構成でありその移動中にシート束の最上位のシートに接触することがあっても、その最上位のシートがずれることが抑止され、ジャム解消後に、シート束が乱れた状態で後処理が施されることを防止することができる。
シート後処理装置が画像形成装置に装着されている状態を示す概略図である。 シート後処理装置の全体構成を示す図である。 ステープル綴じモード時における排出ローラ対の動作の様子を示す図である。 一対の整合板の構成を説明するための斜視図である。 図2の矢印Bで示す方向からステープルユニットを見たときのステープルユニットの移動範囲とステープル綴じの様子を示す図である。 (a)は、ステープルユニットが退避位置に移動する際の様子を模式的に示す平面図であり、(b)は、ステープルユニットの針打ち出し部と後処理用トレイ上のシートの後端部との位置関係を模式的に示す側面図である。 シート後処理装置の制御部の構成を示す図である。 ステープル綴じモードのときにシート後処理装置においてジャムが発生した場合の制御部による処理の内容を示すフローチャートである。 シートの姿勢規制処理の内容を示すフローチャートである。 シートの姿勢規制解除処理の内容を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るシート後処理装置の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(1)全体構成
図1は、シート後処理装置2が画像形成装置1に装着されている状態を示す概略図である。同図に示すように、画像形成装置1は、自動原稿搬送部11と、スキャナ部12と、プリント部13と、操作部14を備える。
自動原稿搬送部11は、スキャナ部12の読取位置に原稿を搬送する。
スキャナ部12は、自動原稿搬送部11により搬送される原稿を読取位置で読み取って、読み取った画像データをプリント部13に送る。
プリント部13は、スキャナ部12で読み取られた画像データに基づいて、記録用のシートに画像をプリントして出力する。複数枚のシートにプリントする画像形成ジョブが実行される場合には、1枚のシートに対するプリントが実行される毎に、順次そのプリント後のシート(以下、「シートS」という。)が出力される。
プリント部13から出力されたシートSは、スキャナ部12とプリント部13の間に設けられたシート搬送部15により排出され、シート後処理装置2に送られる。
操作部14は、ユーザからジョブ毎に、プリント枚数や各種機能、ここでは後処理としてのステープル綴じを行うステープル綴じモード、ステープル綴じにより1つに綴じられるべき枚数(ステープル綴じ枚数)などの指示を受け付ける。ステープル綴じモードが指示されると、画像形成装置1からシート後処理装置2に対して、その実行が指示される。シート後処理装置2は、画像形成装置1からのステープル綴じの実行の指示に基づき、ステープル綴じを実行する。
(2)シート後処理装置の全体構成
図2は、シート後処理装置2の全体構成を示す図である。
同図に示すように、シート後処理装置2は、搬送ローラ対21、22と、排出ローラ対23と、パドル24と、シート整合部25と、ステープルユニット26および制御部27などを備える。
搬送ローラ対21、22は、画像形成装置1から1枚ずつ出力されたシートSを、搬送路8上を搬送させて、排出ローラ対23に送る。シート後処理装置2におけるシート搬送速度は、例えば画像形成装置1の搬送速度よりも高速としても良い。
排出ローラ対23は、上側のローラ23aが下側のローラ23bに対して上下方向に移動可能に装置本体29に支持されており、ステープル綴じモード以外の通常モードのときには、上側のローラ23aが下側のローラ23bに圧接した状態(以下、「圧接状態」という。)で回転して、搬送ローラ対22から搬送されて来るシートSを機外に排出する。排出されたシートSは、排出トレイ19上に収容される。
一方、ステープル綴じモードのときには、図3(a)に示すように上側のローラ23aが下側のローラ23bから離間した状態(以下、「離間状態」という。)で上側のローラ23aと下側のローラ23bの回転が停止される。
排出ローラ対23の回転駆動と停止は、排出ローラ駆動モータ3により実行される。この排出ローラ駆動モータ3の出力軸には、電磁ブレーキなどからなるブレーキ4(図7)が設けられており、排出ローラ駆動モータ3の停止時にブレーキ4を作動させることにより、排出ローラ対23にブレーキをかけてその回転を規制できるようになっている。
排出ローラ対23が離間状態にあるときには、シートSは、排出ローラ対23の上側のローラ23aと下側のローラ23bの間に介在する状態になり、シートSの搬送方向後端が搬送ローラ対22を通過すると、シートSが搬送ローラ対22にも排出ローラ対23にも拘束されなくなって自由になる。
シートSの搬送方向後端が搬送ローラ対22を通過するタイミングに合わせて、パドル24が矢印Aで示す方向に1回転するように制御される。このパドル24の1回転の際に、パドル24の先端がシートSの上面に当たり、シートSに対してパドル24の回転方向に沿った方向(同図の斜め右下の方向)の力が付与される。この力の付与により、シートSがシート整合部25に設けられた後処理用のトレイ50上に強制的に落とされる。
トレイ50は、排出ローラ対23に近い方の端部(上端部)58よりも遠い方の端部(下端部)59が下方に位置するように傾斜しており、トレイ50上に落下したシートSは、トレイ50の傾斜面に沿って降下し、トレイ50の下端部59に設けられているストッパー54に当たって停止する(同図の破線で示す姿勢)。
このシートSの停止後、一対の整合板51、52による整合が行われる。
(3)整合板51、52の構成
図4は、一対の整合板51、52の構成を説明するための斜視図であり、図2の矢印Cで示す方向から見たものであり、一部を切り欠いて示している。
同図に示すように、一対の整合板51、52は、トレイ50上において装置正面側と装置奥側にシート幅方向に間隔をおいてその主面が対向するように立設されている。ここで、装置正面側とは、ユーザから見て装置正面に当たる側であり、装置奥側とは、装置背面に当たる側である。また、シート幅方向は、シートSの搬送方向に直交する方向を示す。
トレイ50には、シート幅方向に沿った長孔50aと50bが装置正面側と装置奥側に設けられており、整合板51は、長孔50aを介して第1スライダー51aに支持されており、整合板52は、長孔50bを介して第2スライダー52aに支持されている。
第1スライダー51aと第2スライダー52aは、トレイ50の下方であり、トレイ50と間隔をおいて配置された支持板501に、シート幅方向に沿ってスライド自在に支持されている。第1スライダー51aの装置奥側の端部には、装置奥側に向かってシート幅方向に沿って延出された長尺の第1ラック51bが設けられ、第2スライダー52aの装置正面側の端部には、装置正面側に向かってシート幅方向に沿って延出された長尺の第2ラック52bが設けられている。
第1ラック51bと第2ラック52bの間には、整合板移動モータ53の出力軸に取り付けられたピニオンギア531が介在しており、第1ラック51bと第2ラック52bのピニオンギア531と対向する側の面には、ピニオンギア531の歯と噛合する歯列がシート幅方向に沿って形成されている。
整合板移動モータ53は、支持板501におけるシート幅方向の中央に配置されており、例えばステッピングモータが使用され、正逆転可能になっている。
このようなラックピニオンの構成において、整合板移動モータ53が正転すると、その駆動力がピニオンギア531を介して第1ラック51bと第2ラック52bに伝わり、回転量に応じた分、第1スライダー51aが装置奥側に直線移動しつつ、第2スライダー52aが装置正面側に同じ距離だけ直線移動して、一対の整合板51、52が、その間隔が狭くなる方向に移動する。
一方、整合板移動モータ53が逆転すると、正転時とは反対方向に駆動力がピニオンギア531を介して第1ラック51bと第2ラック52bに伝わり、一対の整合板51、52が同じ距離だけ、その間隔が広くなる方向に直線移動する。
整合板移動モータ53の正転は、トレイ50上にシートSが収容されると開始され、シートSを挟んで両側に設けられた整合板51、52がシートSに近づく方向に移動する。そして、整合板51、52の間隔がシートSの幅の大きさに相当する間隔に至ると、整合板移動モータ53が停止して、整合板51、52がその間隔を開けた位置(整合位置)で一旦停止する。その後、整合板移動モータ53が逆転して、整合板51、52がシートSから遠ざかる方向に反転して、元の位置(ホーム位置)に戻るようになっている。
この整合板51、52の移動により、シートSが搬送方向に対して斜めになっている場合に真っ直ぐな姿勢に矯正され、1枚のシートSの、トレイ50上への収容が完了する。整合板51、52は、整合板移動モータ53により駆動、停止される。
排出ローラ対23が離間状態にあるときに、シートSが1枚ずつ搬送されて来る毎に、上記のシートSのトレイ50上への収容動作が繰り返し実行され、トレイ50上に複数枚のシートSが積載される。
トレイ50上に、画像形成装置1から指示されたステープル綴じ枚数に相当する枚数のシートSが積載されると、ステープルユニット26による、トレイ50上のシート束に対するステープル綴じが実行される。
ステープル綴じが終了すると、図3(b)に示すように、排出ローラ対23がトレイ50上におけるステープル綴じ後のシート束Sbを介して圧接状態に戻ると共に回転駆動されることにより、ステープル綴じ後のシート束Sbが排出ローラ対23によりトレイ50の表面に沿って搬送され、機外に排出される。
(4)ステープルユニットの構成
図2に戻り、ステープルユニット26は、ユニット本体61と、針打ち出し部62と、針受け部63と、針打ち出しモータ64を備える。
ユニット本体61は、シート幅方向に沿って移動自在に案内する支持部材66(図5)により支持されており、ステープルユニット移動モータ65の駆動力により移動される。ここでは、ステープルユニット26の移動方向に沿って配された複数のプーリ(不図示)にエンドレスベルト(不図示)を掛け渡し、エンドレスベルトのある位置にユニット本体61を連結して、1つのプーリをステープルユニット移動モータ65により回転させることにより、エンドレスベルトを周回駆動させ、エンドレスベルトの周回走行に伴ってユニット本体61を移動させるベルト駆動方法がとられる。なお、ワイヤー駆動など他の駆動方法を用いるとしても良い。
針打ち出し部62と針受け部63は、ユニット本体61の、トレイ50の下端部59に対向する側に、トレイ50の下端部59を挟んで上下に位置するように配置され、トレイ50に収容されているシート束Sbにステープル綴じを行う。
ステープル綴じは、ここでは針打ち出しモータ64の駆動により針打ち出し部62が針受け部63に近づく方向(矢印B方向)に下降して、シート束のシート排出方向後端部を針受け部63との間で挟み、針打ち出し部62の底部がシート束の最上位のシートを圧接した状態でステープル針を打ち込むことにより行われる。
図5は、図2の矢印Bで示す方向からステープルユニット26を見たときのステープルユニット26の移動範囲とステープル綴じの様子を示す図である。ここで、図5の矢印Xで示す方向は、シート幅方向に平行な方向に相当し、矢印Yで示す方向は、シート排出方向に相当する。さらに、矢印Yで示す方向に平行な一点鎖線で示す軸9は、シートSの搬送路における幅方向中央の位置を示している。
同図に示すように、ステープルユニット26は、トレイ50に対して装置正面側と装置奥側の間をX軸に沿って直線移動可能、かつ、装置正面側の端と装置奥側の端ではY軸方向にカーブを描く円弧に沿って移動可能に支持部材66により支持されている。
ここでは、装置正面側の端において、ステープルユニット26が軸9に対して斜め45°に傾斜した姿勢(同図の実線で示す姿勢)で停止する位置が綴じ位置であり、綴じ位置でステープル綴じが実行されると、シートSの後端部における装置正面側の角部に、ステープル針が斜め45°になった状態でシートSに打ち込まれる。
一方、装置奥側の端において、ステープルユニット26が軸9に対して逆方向に斜め45°に傾斜した姿勢(同図の破線で示す姿勢)で停止する位置が、ジャム発生時における退避位置である。通常、ステープルユニット26は、綴じ位置に位置しているが、ジャム発生により綴じ位置から退避位置に移動して、発生したジャムが解消されると、退避位置から綴じ位置に戻されるようになっている。
図6(a)は、ステープルユニット26が綴じ位置から退避位置に移動する際の様子を模式的に示す平面図であり、図6(b)は、ステープルユニット26の針打ち出し部62とトレイ50上においてストッパー54で停止された状態のシートSの後端部Saとの位置関係を模式的に示す側面図である。
図6(b)に示すように、トレイ50上に収容されたシートSの後端部Saは、ステープルユニット26の針打ち出し部62と針受け部63との間に位置し、針打ち出し部62と針受け部63の上下方向の間隔は、上記で説明したように最大シート綴じ枚数(例えば、50枚など)のシート束の厚みに対して数ミリ程度、幅広なだけであり、シート束の枚数が最大シート綴じ枚数に近づくに連れて、シート束を構成する最上位のシートSの表面と、針打ち出し部62の底部との間隔が狭くなる。
このため、ステープルユニット26の退避位置への移動の際に、最上位のシートSが浮き気味になると、針打ち出し部62と接触してシートSに乱れが生じ易くなる。
また、図6(b)において、Y方向(シート排出方向)にシートSの後端部Saの位置をE、ステープルユニット26の本体61の、トレイ50に対向する側の面であり、針打ち出し部62と針受け部63との間の部分の面をP、図6(a)において、ステープルユニット26の移動時における面Pの移動軌跡をQとしたとき、移動軌跡Qが、装置奥側のカーブで、シートSの後端の角部Bに交差する位置関係になっている。
この交差は、ステープルユニット26の本体61の面Pが、トレイ50上に収容されているシートSの角部Bに接触することを意味しており、この接触により、シートSにシート排出方向への力が付与されると、シートSの本来の姿勢(実線)に対して、角部Bがシート排出方向にずれた斜め姿勢(一点鎖線)Scになり、乱れる蓋然性が高くなる。
このような交差する構成をあえてとっているのは、ステープルユニット26をシート排出方向にできるだけトレイ50に近づけて配置することにより、シート排出方向への装置本体29の大きさを小型化するためである。
シートSの姿勢が乱れたままの状態でジャムが解消され、ジョブの再開により新たなシートSが順次、トレイ50に搬送されて、その乱れた姿勢のシートSの上に積載されていき、シート束Sbの積載枚数がステープル綴じ枚数に達すると、ステープル綴じが実行されるが、乱れた姿勢のシートSが混じった状態でステープル綴じが施されることになる。
このような乱れた姿勢のシートSが混じった状態でステープル綴じが施されることのないように、本実施の形態では、ジャム発生時には、その時点でトレイ50上に収容されているシートの姿勢変更を規制するシートの姿勢規制処理を実行している。
具体的には、シート幅方向への規制は、一対の整合板51、52をシート束Sbのシート幅方向の両側縁に当接する位置まで移動させて、シート束Sbをシート幅方向の両側から挟み込んでシート幅方向への移動を制限することにより行われる。
シート排出方向への規制は、排出ローラ対23を停止状態にしてブレーキ4を作動させ、かつシート束Sbを介して圧接状態にして、上側のローラ23aと下側のローラ23bとでシート束Sbを上下方向から挟みこんでシート排出方向への移動を制限することにより行われる。このシートの姿勢規制処理の詳細については、後述する。
図5に戻り、装置正面側には、ステープルユニット26が綴じ位置に位置していることを検出するステープル位置検出センサ34aが設けられており、装置奥側には、ステープルユニット26が退避位置に位置していることを検出するステープル位置検出センサ34bが設けられている。それぞれのステープル位置検出センサ34a、34bによる検出信号は、制御部27に送られ、ステープルユニット26の位置検出に用いられる。
一対の整合板51、52は、実線で示す位置が整合位置、破線で示す位置がホーム位置になっている。整合板51、52は、上記のラックピニオンの構成により軸9を挟んで同じ距離だけ、相互に近づく方向と離れる方向に移動して、シートSの整合を行う。
装置奥側に設けられた整合板52の近辺には、整合板51、52がホーム位置に位置していることを検出する整合板基準位置検出センサ33が配置されている。整合板基準位置検出センサ33による検出信号は、制御部27に送られ、一対の整合板51、52の位置検出に用いられる。
トレイ50は、その下端部59の装置正面側の部分が破線50eで示すように切り欠かれており、ステープル綴じの際に針打ち出し部62と針受け部63との間にトレイ50が介在しないような形状に形成されている。装置奥側についてもステープルユニット26の退避位置への移動の際にステープルユニット26がトレイ50に当たることがないように一部が切り欠かれている。
トレイ50の下端部59に設けられているストッパー54は、X軸方向(シート幅方向)に沿って間隔をおいて配された3つのストッパー54a、54b、54cに分かれてなり、トレイ50の傾斜に従ってトレイ50上を下降するシートSの後端縁Saに当たり、トレイ50上でのシートSのシート排出方向における位置を決める。
(5)シート搬送系その他の構成
図2に戻り、搬送ローラ対21、22は、駆動モータ7からの駆動力により回転駆動され、パドル24は、パドルモータ38により回転駆動と停止が行われ、排出ローラ対23の圧接と離間は、排出ローラ対接離アクチュエータ(以下、「アクチュエータ」という。)31により行われる。アクチュエータ31としては、例えばソレノイドや直動モータなど排出ローラ対23に対して接離方向への力を付与することにより圧接状態と離間状態を切り換えつつその状態を維持することのできるものであれば良い。回転力を直線方向の力に変換するカム機構などを用いることも可能である。
搬送路8上には、搬送されるシートSを検出するシート検出センサ5a、5b、5cが設けられている。シート検出センサ5a、5b、5cとしては、例えばシートSの上面に光を発して、その反射光を受光するとシート検出を示す信号を出力し、受光しなければ未検出を示す信号を出力する反射型の光学センサなどを用いることができる。
シートを検出することができるものであれば、他の種類のセンサやスイッチなどを用いても構わない。シート検出センサ5a、5b、5cによる検出信号は、制御部27に送られ、ジャム検出などに利用される。
装置本体29の装置正面側には、ジャム発生時にユーザが装置内部に詰まっているシートSを取り除く操作を行うために開閉するカバー28(破線)が設けられている。ユーザがカバー28を開けると、装置本体内部が開放され、搬送路8やシート整合部25などで詰まっているシートSを目視で確認することができ、装置本体内部に手を差し入れることによりそのシートSを取り除くことができる。
ユーザによるカバー28の開閉は、カバー開閉検出手段としてのカバー開閉検出スイッチ32により検出される。カバー開閉検出スイッチ32としては、カバー開閉によりオン、オフされるマイクロスイッチなどが用いられるが、他の種類のセンサなどであっても構わない。カバー開閉検出スイッチ32による検出信号は、制御部27に送られ、ユーザによるジャム解除操作の開始、終了の判断などに用いられる。
(6)制御部の構成
図7は、制御部27の構成を示す図である。
同図に示すように、制御部27は、CPU71とモータドライバ72〜77などからなる。CPU71は、画像形成装置1との間でプリントジョブの実行に関する情報やデータなどをやりとりすると共に、シート検出センサ5a〜5cやカバー開閉検出スイッチ32などの各種センサやスイッチから検出信号を取得して、駆動モータ7やパドルモータ38などの各モータをモータドライバ72〜77を介して駆動、停止、回転速度などや、ブレーキ4やアクチュエータ31の動作などを統括的に制御することにより、円滑なシート搬送、排出、ステープル綴じなどの動作を実行する。
また、CPU71は、画像形成装置1からプリントジョブの開始、終了、設定モード(ステープル綴じモードなど)、シートサイズ情報(A4、B5など)、ステープル綴じ枚数の情報を取得して、プリントジョブが開始されたこと、終了したこと、ステープル綴じモードの指示があったこと、搬送されるシートSのサイズ、ステープル綴じすべきシート束のシート枚数を知ることができる。
さらに、CPU71は、シート検出センサ5a〜5cからの検出信号に基づき、自装置におけるジャムの発生を検出する。ジャムの発生の検出方法は、例えばシートSがシート検出センサ5bを通過してから所定時間経過してもシート検出センサ5cにより検出されない第1の場合や、シート検出センサ5cによりシートSが検出されたが、所定時間経過しても検出されたままになっている第2の場合などにジャム発生とすることができる。
第1の場合のジャムは、例えばシートSがシート検出センサ5bから5cまでの間で詰まってしまった場合などや、第2の場合のジャムは、例えばパドル24を1回転させてもシートSがトレイ50に落ちずにシートSの後端側が浮き上がったままになった場合などが想定される。所定時間の経過は、図示しないタイマーにより計時される。この意味で、シート検出センサ5a〜5c、CPU71は、ジャム検出手段として機能するといえる。
ジャムの発生を検出すると、CPU71は、自装置の駆動を全て停止させると共に、ジャムが発生したことを画像形成装置1に通知する。画像形成装置1は、この通知を受けると、直ちにプリントジョブの実行を停止(中断)させる。また、CPU71は、ジャムの発生を検出すると、シートの姿勢規制処理を実行する。
CPU71は、ジャムの発生を検出後、ユーザのジャム解除操作によりジャムが解消されたことを検出すると、画像形成装置1にジャムが解消されたことを通知する。画像形成装置1は、この通知を受けると、プリントジョブの実行を再開する。
ジャム解消の検出は、例えばカバー28の開から閉になった時点で、シート検出センサ5a〜5cのいずれもシートSを検出していなければ、詰まったシートSがユーザの操作により取り除かれたとして、ジャム解消を検出する方法がある。なお、他の方法を用いても良いし、別のセンサを配置して、詰まったシートSの除去を検出するとしても良い。この意味で、カバー開閉検出スイッチ32、シート検出センサ5a〜5c、CPU71は、ジャム解消の検出手段として機能するといえる。
また、CPU71は、ジャムが解消されたことを検出すると、自装置の駆動を再開して、姿勢規制を解除する姿勢規制解除処理を実行する。
プリントジョブの再開により、中断していたプリントが画像形成装置1において引き続き実行され、画像形成装置1からシートSが順次、搬送されて来ると、ステープル綴じモードであれば、搬送されて来た各シートSを順次、受け入れて、トレイ50に搬送し、ジャム検出時点で既にトレイ50に収容されていたシート束の上に、各シートSを積載させ、取得したステープル綴じ枚数のシートSが全て収容されると、そのシート束Sbにステープル綴じを施す。シート束Sbにステープル綴じが施されると、排出ローラ対23を圧接状態にすると共に回転駆動させて、ステープル綴じされたシート束Sbを排出する。このステープル綴じされた後のシート束Sbを排出するときに、CPU71は、排出ローラ対23を圧接させつつ回転駆動させる第2制御手段として機能するものといえる。
(7)制御部による実行されるシートの姿勢規制処理と姿勢規制解除処理の内容
図8は、ステープル綴じモードのときにシート後処理装置2においてジャムが発生した場合の制御部27による処理の内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、ジャムの発生を検出すると(ステップS1)、自装置の駆動を停止させる(ステップS2)。ここでは、ジャム検出時点で駆動中の駆動モータ7などのモータが全て停止される。
ジャムが発生したことを画像形成装置1に通知する(ステップS3)。これにより、実行中のプリントジョブの実行が一時停止される。
そして、シートの姿勢規制処理を実行する(ステップS4)。
図9は、シートの姿勢規制処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、まず一対の整合板51、52をホーム位置から整合位置に移動させる(ステップS41)。この整合板51、52の移動は、整合板移動モータ53を駆動させることにより行われる。ホーム位置から整合位置への整合板51、52の移動距離は、収容されているシートSのシートサイズ情報に基づいて設定される。
例えば、シートサイズ情報から、そのシートSの幅の大きさが判り、ホーム位置に位置する整合板51、52の間隔から、シートSの幅を差し引いた値を2で除した値を移動距離とすることができる。この距離だけ整合板51、52がホーム位置から相互に近づく方向に移動すれば、整合板51がシート束Sbの装置正面側の側縁に当接し、整合板52がシート束Sbの装置奥側の側縁に当接するので、整合板51、52とシート束Sbとの隙間がゼロになって、シート束Sbのシート幅方向への移動を規制することができる。
なお、異なるサイズ毎に、そのシートサイズに移動距離を対応付けた情報をROMなどに格納しておけば、その情報を読み出すことにより、移動距離を設定することができる。
次に、排出ローラ対23の回転を停止させると共にブレーキ4を作動させる(ステップS42)。排出ローラ対23の回転停止は、排出ローラ駆動モータ3の駆動を停止させることにより行われる。なお、排出ローラ対23の回転が既に停止している場合は、その停止状態が継続される。ブレーキ4の作動により、排出ローラ対23の回転が規制される。
排出ローラ対23を離間状態から圧接状態に遷移させる(ステップS43)。この圧接状態への遷移は、アクチュエータ31を駆動することにより行われる。
シートの姿勢規制動作が終了したか否かを判断する(ステップS44)。この規制動作の終了は、例えば整合板51、52の移動に要する時間や排出ローラ対23の圧接に要する時間を予め求めておくことにより、それぞれの動作開始からその時間が経過した時点で規制動作が終了したことを判断することができる。
なお、整合板51、52が整合位置に移動したことや排出ローラ対23が圧接状態に遷移したことを検出するためのセンサなどを別に設けておいて、そのセンサなどにより検出する構成をとることも可能である。
姿勢規制動作の終了を判断すると(ステップS44で「YES」)、ステープルユニット26の、綴じ位置から退避位置への移動を行う(ステップS45)。この移動は、ステープルユニット移動モータ65を駆動することにより行われる。CPU71は、ステップS45を実行する際に、シートの姿勢変更の規制が実行された後に、ステープルユニット26を綴じ位置から退避位置へ移動させる第1制御手段として機能するものといえる。
シートの姿勢規制動作が終了しているので、ステープルユニット26を綴じ位置から退避位置への移動の際にステープルユニット26がシート束Sbの最上位のシートや角部Bに当たっても、シート束Sbが本来の姿勢からずれることが抑止される。
ステープルユニット26の退避位置への移動が終了したか否かを判断する(ステップS46)。この判断は、ステープル位置検出センサ34bによりステープルユニット26が検出されたか否かにより行われる。
ステープルユニット26の退避位置への移動が終了したことを判断すると(ステップS46で「YES」)、リターンする。CPU71は、上記の姿勢規制処理を実行する際に、シートの姿勢変更を規制する規制手段として機能するものといえる。
図8に戻って、ステップS5では、ユーザによるジャム解除のための操作が可能である旨を画像形成装置1に通知する。画像形成装置1は、この通知を受け付けると、操作部14の液晶ディスプレイ(不図示)にユーザに対するジャム解除の操作のためのガイドを表示させる。このガイドには、シート後処理装置2におけるジャムの発生箇所とそのジャムの解消方法、例えばカバー28を開けて、詰まっているシートSを取り除くのに必要な解除レバー(不図示)の操作方法などが表示される。
ユーザは、このガイドを確認することにより、シート後処理装置2において発生したジャムにより詰まったシートSを取り除いて、ジャムを解消させることができる。
ジャムが解消されたことを検出すると(ステップS6)、ジャムが解消された旨を画像形成装置1に通知する(ステップS7)。画像形成装置1は、この通知を受け付けると、停止していたプリントジョブを再開させる。
そして、シートの姿勢規制解除処理を実行する(ステップS8)。
図10は、シートの姿勢規制解除処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。同図に示すように、ステープルユニット26の、退避位置から綴じ位置への移動を行う(ステップS81)。
ステープルユニット26の退避位置から綴じ位置への移動が終了したか否かを判断する(ステップS82)。この判断は、ステープル位置検出センサ34aによりステープルユニット26が検出されたか否かにより行われる。
ステープルユニット26の移動が終了したことを判断すると(ステップS82で「YES」)、排出ローラ対23を圧接状態から離間状態に遷移させる(ステップS83)。この離間状態への遷移は、アクチュエータ31を駆動することにより行われる。
そして、ブレーキ4を解除する(ステップS84)。
一対の整合板51、52を整合位置からホーム位置に移動させる(ステップS85)。整合板51、52がホーム位置に移動したことは、整合板基準位置検出センサ33により整合板52が検出されたことにより判断される。
排出ローラ対23と整合板51、52によるシートの姿勢規制の解除が終了したか否かを判断する(ステップS86)。この判断は、排出ローラ対23が離間状態に戻ること、および整合板51、52がホーム位置に戻ることの両方が終了したか否かにより行われる。ここでは、整合板51、52がホーム位置に戻った時点で、排出ローラ対23が離間状態に戻るのに要する時間が経過していれば、姿勢規制の解除が終了と判断され、その時間が経過していなければ、その経過時に姿勢規制の解除が終了と判断される。
姿勢規制の解除が終了したことを判断すると(ステップS86で「YES」)、リターンする。
図8に戻り、ステップS9では、ジャム発生により駆動が一時停止されていた駆動モータ7等の駆動を再開して、当該処理を終了する。駆動の再開により、以降、画像形成装置1から搬送されて来るシートSを1枚ずつ受け入れて、搬送、トレイ50への収容、シート束Sbのステープル綴じ、排出等の各動作が連続して実行される。
以上、説明したように、シート後処理装置2は、プリントジョブにより画像形成装置1から搬送されて来るシートSのジャム発生を検出すると、その時点でトレイ50上に積載されているシート束(ステープル綴じされていない未処理のもの)を押さえてシート束が乱れないようにシートの姿勢変更を規制し、その規制を行った状態でステープルユニット26を綴じ位置から退避位置に移動させるので、移動中のステープルユニット26がトレイ50上のシート束に接触しても、そのシート束が乱れることを防止することができる。
また、シートの姿勢変更の規制は、ステープルユニット26が退避位置まで移動してから、ジャムの解消が検出され、ステープルユニット26が退避位置から綴じ位置に戻るまでの間に亘って継続されるので、シート後処理装置2の内部で詰まっているシートSをユーザが手で取り除く操作を行う際に不意にシート束に接触したり、ステープルユニット26が退避位置から綴じ位置に戻る移動中に、ステープルユニット26がシート束に接触したりしても、トレイ50上のシート束が乱れることが防止される。
なお、上記では、ジャム解消の画像形成装置1への通知(ステップS7)の後に、姿勢規制解除処理(ステップS8)を行うとしたが、これらの順が逆であっても良い。
同様に、シートの姿勢規制処理において、整合板51、52の整合位置への移動(ステップS41)と、排出ローラ対23のブレーキ作動(ステップS42)と、排出ローラ対23の圧接(ステップS43)についても、順序がこの順に限られず、異ならせるとしても良い。また、姿勢規制解除処理において、排出ローラ対23の離間(ステップS83)、ブレーキ解除(ステップS84)、整合板51、52のホーム位置への移動(ステップS85)についても、順序がこの順に限られず、異ならせるとしても構わない。
本発明は、シート後処理装置に限られず、シート後処理装置が実行するシートの姿勢変更の規制方法であるとしてもよい。また、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、排出ローラ対23にブレーキ機構を設けたが、例えば排出ローラ対23が歯車伝達機構を介してモータの回転軸と連結される構成であり、歯車伝達機構がモータの停止時に排出ローラ対23の回転に対する慣性による抵抗になって、排出ローラ対23の回転が規制される場合には、ブレーキを設けなくても良い。
また、例えば歯車伝達機構にウォームギアと円板状のギアとの噛合列が含まれており、ウォームギアがブレーキの役目を果たす場合には、ブレーキを設けなくても良くなる。なお、排出ローラ対23の停止時での慣性の大きさによっては、シートの姿勢変更を規制できる場合もあり、このような場合には、ブレーキを設けずに、停止と共に圧接を行う構成であっても構わない。
また、排出ローラ対23は、上側のローラ23aが下側のローラ23bに対して上下方向に移動可能な構成としたが、ローラ23aとローラ23bが相対的に近づく方向と離れる方向に移動可能な構成であっても良い。
(2)上記実施の形態では、シートの姿勢変更の規制を排出ローラ対23と整合板51、52とを用いて行う構成例を説明したが、例えば排出ローラ対23の圧接だけでもシート束のシート幅方向への姿勢変更の規制を行える場合もあり得ることから、このような場合には姿勢変更の規制に整合板51、52を用いない構成をとることも可能である。
また、上記実施の形態では、排出ローラ対23を、(a)通常モードでは、圧接状態で、搬送されて来るシートSを排出するのに用い、(b)ステープル綴じモードでは、ステープル綴じ枚数として指定された枚数のシートSがトレイ50に収容されるまでは離間状態になり、シート束Sbがステープル綴じされると圧接状態に遷移して、そのシート束Sbを排出するのに用い、(c)ジャム検出時には、離間状態から圧接状態に遷移してシートの姿勢変更の規制を行う部材として兼用する構成例を説明したが、これに限られない。
例えば、排出ローラ対23とは別の第1と第2の部材を、トレイ50に収容されるシート束を介して上下の位置かつ相対的に近づく方向と離れる方向に移動可能に配置し、姿勢変更の規制時以外には、第1と第2の部材がシート束から離間し、その規制時には、シート束を上下方向から押さえてシートの姿勢変更を規制する構成をとることもできる。
具体的に例えば、トレイ50の上方に第1の部材として押さえ部材を配置し、第2の部材をトレイ50とすると、姿勢変更の規制時にその押さえ部材をトレイ50に向けて下降させ、シート束を介してトレイ50を圧接してシート束を押さえる構成が考えられる。
(3)上記実施の形態では、ステープルユニット26によるシート束に対するステープル綴じ位置(後処理位置)を装置正面側の角部とした構成例を説明したが、これに限られない。例えば、シート幅方向中央の位置や装置奥側の角部を綴じ位置として、ステープルユニット26のシート幅方向への移動により、これらのいずれか1つの位置、またはそれぞれの位置に順番に移動してステープル綴じする構成であっても良い。
(4)上記実施の形態では、ジャム検出時にステープルユニット26を綴じ位置から退避位置に移動させる構成例を説明したが、この移動を行わない構成にも適用することができる。例えば、ジャムの発生が検出されるとシートの姿勢変更の規制を開始し、カバー28がユーザにより開けられ、そのカバー28が閉じられたことが検出されるとその姿勢変更の規制を解除する構成をとることもできる。
この構成にすれば、ジャムの発生からカバー28が一旦開けられ、閉じられるまでの間に亘ってシートの姿勢変更の規制が継続されるので、ユーザがカバー28を開けた状態で本体29内に詰まったシートSを取り除く操作を行う際にユーザの手が不意にシート束に当たってもシート束の姿勢が乱れることが防止される。
ユーザの不意の操作によるシート束の姿勢の乱れを防止するという点からすれば、カバー28が開いているときにだけシートの姿勢変更の規制を実行する構成をとることもできる。この構成では、例えばジャムの発生が検出されてからカバー28が開けられたことが検出されるまでの間にはシートの姿勢変更の規制を禁止し、カバー28が開けられたことが検出されると、その禁止を解除して姿勢変更の規制を実行し、そのカバー28が閉じられたことが検出されると、その規制を解除する構成とすることができる。
(5)上記実施の形態では、本発明に係るシート後処理装置をステープル綴じ動作を実行するものに適用した場合の例を説明したが、これに限られない。後処理として、例えばシートの所定の位置に1または複数個の孔を開けるパンチ動作を実行するシート後処理装置に適用できる。シート束に含まれる何枚かのシートが他のシートに対してずれた状態でシート束へのパンチ動作を行うと、シート1枚ごとにその孔の位置がずれることになる。パンチ機能を有するシート後処理装置に適用する場合、パンチ動作を行うパンチユニットが後処理ユニットとして、シート幅方向に沿って移動可能な構成がとらえる。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、シートに対するステープル綴じなどの後処理を行うシート後処理装置に広く適用することができる。
1 画像形成装置
2 シート後処理装置
3 排出ローラ駆動モータ(第2駆動手段)
4 ブレーキ
5a、5b、5c シート検出センサ
23 排出ローラ対
23a 上側のローラ
23b 下側のローラ
26 ステープルユニット
27 制御部
31 排出ローラ接離アクチュエータ
32 カバー開閉検出スイッチ
33 整合板基準位置検出センサ
34a、34b ステープル位置検出センサ
50 後処理用のトレイ
51、52 整合板
53 整合板移動モータ(第3駆動手段)
54 ストッパー
59 シート後端
65 ステープルユニット移動モータ(第1駆動手段)
66 支持部材

Claims (10)

  1. 画像形成装置から出力されて、後処理用のトレイに積載されたシート束に、後処理ユニットにより後処理を施すシート後処理装置であって、
    自装置で発生したシートのジャムを検出する検出手段と、
    ジャムが検出されると、前記トレイ上における、後処理が施されていないシートの姿勢変更を規制する規制手段と、
    を備えることを特徴とするシート後処理装置。
  2. 前記後処理ユニットを、後処理を施すための後処理位置とジャム発生時の退避位置との間を前記未処理のシート束のシート幅方向に沿って移動可能に支持する支持手段と、
    後処理ユニットを移動させる第1駆動手段と、
    前記規制手段の規制が実行された後に、後処理ユニットを後処理位置から退避位置に移動させる第1制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
  3. 前記検出手段は、
    さらにジャムが解消されたことを検出し、
    前記第1制御手段は、
    ジャム解消が検出されると、後処理ユニットを退避位置から後処理位置に移動させ、
    前記規制手段は、
    後処理ユニットが後処理位置に戻された後に、前記規制を解除することを特徴とする請求項2に記載のシート後処理装置。
  4. 前記規制手段は、
    前記トレイ上に収容されている未処理のシート束を介して上下に配された第1と第2の部材で当該未処理のシート束を上下から挟んで押さえることにより、前記規制を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
  5. 前記トレイ上のシートを挟んで上下に配された一対のローラからなり、当該トレイよりもシート排出方向下流に配され、一対のローラが当該シートを介して接離可能な排出ローラ対と、
    排出ローラ対を接離方向に相対移動させるアクチュエータと、
    排出ローラ対を回転させる第2駆動手段と、
    前記トレイ上の、後処理が施された後のシート束を排出するときに、排出ローラ対を当該トレイ上のシート束を介して圧接させつつ回転させる第2制御手段と、を備え、
    前記第1と第2の部材は、排出ローラ対であり、
    前記規制手段は、
    離間している排出ローラ対を前記未処理のシート束を介して圧接させつつ停止させることにより、前記規制を行うことを特徴とする請求項4に記載のシート後処理装置。
  6. 排出ローラ対の回転を制止するブレーキを備え、
    前記規制手段は、
    前記規制を行う際に、前記ブレーキを作動させることを特徴とする請求項5に記載のシート後処理装置。
  7. 前記トレイ上のシートをシート排出方向に直交するシート幅方向の両側から挟む位置に設けられ、シート幅方向に沿ってシートに近づく方向と離れる方向に相対移動可能な一対の整合部材と、
    一対の整合部材を移動させる第3駆動手段と、を備え、
    前記規制手段は、
    ジャムが検出されると、さらに、一対の整合部材を前記未処理のシート束における幅方向両側の側縁に接触する位置まで移動した後、停止させることにより、前記規制を行うことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
  8. 前記トレイは、
    シート排出方向上流側の端部が下流側の端部よりも下方に位置する傾斜姿勢で配置され、その上流側の端部には、傾斜に従って前記トレイの表面を下降するシートを停止させるためのストッパーが設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
  9. ジャム発生時にジャム解消のためにユーザにより開かれる開閉自在なカバーと、
    カバーの開閉を検出するカバー開閉検出手段と、を備え、
    前記規制手段は、
    ジャム検出後、カバーが開けられることが検出されるまで、前記規制を禁止し、カバーが開けられたことが検出されると、前記禁止を解除して前記規制を実行し、カバーが閉じられたことが検出されると、前記規制を解除することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
  10. 前記後処理は、シートを綴じるステープル綴じであり、
    前記後処理ユニットは、ステープルユニットであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
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