JP3325154B2 - 内燃機関制御装置 - Google Patents

内燃機関制御装置

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JP3325154B2
JP3325154B2 JP09680695A JP9680695A JP3325154B2 JP 3325154 B2 JP3325154 B2 JP 3325154B2 JP 09680695 A JP09680695 A JP 09680695A JP 9680695 A JP9680695 A JP 9680695A JP 3325154 B2 JP3325154 B2 JP 3325154B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/009Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents using means for generating position or synchronisation signals
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/12Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means
    • G01D5/244Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing characteristics of pulses or pulse trains; generating pulses or pulse trains
    • G01D5/245Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing characteristics of pulses or pulse trains; generating pulses or pulse trains using a variable number of pulses in a train
    • G01D5/2454Encoders incorporating incremental and absolute signals
    • G01D5/2455Encoders incorporating incremental and absolute signals with incremental and absolute tracks on the same encoder
    • G01D5/2457Incremental encoders having reference marks

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の各気筒に
対応した基準位置を識別してタイミング制御を行う内燃
機関制御装置に関し、特に比較的簡単な構成でタイミン
グ制御に反映される気筒識別を迅速に行うとともに、ク
ランク軸に関連した高信頼性の基準位置信号を取得して
タイミング制御精度を向上させ、さらに基準位置信号を
含む角度信号または気筒識別信号が得られない場合でも
バックアップ制御が可能な内燃機関制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関(エンジン)制御装置
においては、点火時期や燃料噴射量等を制御するため
に、内燃機関の回転に同期した基準位置信号および気筒
識別信号が用いられている。通常、このような信号を発
生する信号発生器は、各気筒毎に対応可能なカム軸に取
り付けられており、間接的にクランク軸の回転を検出し
ている。
【0003】図8および図9はたとえば特公平6−68
252号公報に記載された従来の内燃機関制御装置に用
いられる回転信号発生器を示す斜視図および回路構成図
であり、ここでは、内燃機関が6気筒の場合を示してい
る。各図において、カム軸1は、クランク軸(図示せ
ず)の回転に対して1/2の減速回転数を有し、1回転
で6気筒の全てに対する制御タイミングに対応するよう
になっている。
【0004】カム軸1に一体的に取り付けられた回転円
板2は、回転により所定角度毎の系列パルスからなる角
度信号POSを発生するための窓3aと、各気筒に対応
した基準位置信号REFを発生するための窓3bとが形
成されている。各窓3aおよび3bの回転位置に対向し
て、発光ダイオード4aおよび4bが固定配置されてお
り、また、回転円板2を介在させて、各発光ダイオード
4aおよび4bに対向するようにフォトダイオード5a
および5bが固定配置されている。
【0005】図9において、各フォトダイオード5aお
よび5bの出力端子には、増幅回路6aおよび6bが接
続されており、増幅回路6aおよび6bの出力端子に
は、出力トランジスタ7aおよび7bが接続されてい
る。回転円板2、フォトカプラ4a、4b、5a、5
b、増幅回路6a、6bおよび出力トランジスタ7bお
よび7bは、角度信号POSおよび基準位置信号REF
を出力するための回転信号発生器8を構成している。
【0006】図10は従来の内燃機関制御装置を示すブ
ロック図であり、回転信号発生器8から出力された角度
信号POSおよび基準位置信号REFは、インタフェー
ス回路9を介してマイクロコンピュータ10に入力さ
れ、内燃機関の点火時期や燃料噴射量等の制御演算に用
いられる。
【0007】図11は回転信号発生器8から出力される
角度信号POSおよび基準位置信号REFを示す波形図
である。図11において、角度信号POSは、回転円板
2上の窓3aに対応して、たとえばクランク角1°毎に
繰り返し反転するパルス系列からなり、クランク軸の回
転角度の計測に用いられる。また、クランク角720°
毎に繰り返される基準位置信号REFは、各気筒毎の所
定クランク角で立ち上がり且つ各気筒に対応して異なる
6種類のパルス幅に設定されたパルスからなり、気筒識
別信号としても機能している。
【0008】図8〜図10のように構成された従来の内
燃機関制御装置は、図11のような角度信号POSおよ
び基準位置信号REFに基づいて、各気筒および基準位
置(クランク角)を識別し、内燃機関の運転状態に応じ
て点火時期および燃料噴射量等を最適に制御する。
【0009】しかしながら、カム軸1は、クランク軸か
らベルト等の伝達機構を介して駆動されるため、運転状
態によってはクランク軸との間で回転位相差を生じる。
この結果、回転信号発生器8からの角度信号POSおよ
び基準位置信号REFが実際のクランク角からずれてし
まうおそれがある。もし、このような位相差を含む信号
に基づいて内燃機関の運転制御を行うと、点火時期等の
制御にずれを生じ、所期の性能が得られなくなってしま
う。
【0010】そこで、たとえば上記特公平6−6825
2号公報に参照されるように、角度信号POSおよび基
準位置信号REFをクランク軸に関連して高精度に生成
し、各気筒に対応した気筒識別信号のみをカム軸1に関
連して生成する装置も提案されている。
【0011】しかしながら、上記公報の内燃機関制御装
置の場合、角度信号POSおよび基準位置信号REFを
生成するクランク軸側のセンサ周辺構造が複雑化する。
さらに、クランク軸側のセンサ異常等により角度信号P
OSおよび基準位置信号REFのうちの一方が得られな
い場合、または、カム軸1側のセンサ異常により気筒識
別信号が得られない場合(フェール状態)に、バックア
ップ制御が困難になるため、内燃機関が停止してしまう
ことになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関制御装
置は以上のように、カム軸1に回転信号発生器8を設け
た場合には、クランク軸との間で回転位相差を生じて角
度信号POSおよび基準位置信号REFの検出精度が損
なわれてしまい、点火時期等の制御にずれを生じて所期
の性能が得られなくなるという問題点があった。
【0013】また、特公平6−68252号公報のよう
に、角度信号POSおよび基準位置信号REFをクラン
ク軸側から生成し、各気筒に対応した気筒識別信号をカ
ム軸側から生成した場合には、クランク軸側のセンサ周
辺構造が複雑化するうえ、角度信号POS、基準位置信
号REFまたは気筒識別信号が得られない場合にバック
アップ制御を行うことができないという問題点があっ
た。
【0014】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、比較的簡単な構成でタイミング
制御に反映される気筒識別を迅速に行うとともに、クラ
ンク軸に関連した高信頼性の基準位置を取得してタイミ
ング制御精度を向上させ、さらに、第1の信号系列(基
準位置に対応したレベル区間を含む角度信号)または第
2の信号系列(気筒識別信号)がフェール発生等により
得られない場合でも、バックアップ制御が可能な内燃機
関制御装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る内燃機関制御装置は、内燃機関のクランク軸の回転に
同期した第1の信号系列を出力する第1の信号検出器
と、クランク軸に対して1/2の減速比を有するカム軸
の回転に同期した第2の信号系列を出力する第2の信号
検出器と、第1および第2の信号系列の少なくとも一方
に基づいて内燃機関のパラメータを制御する制御手段と
を備え、第1の信号系列は、クランク軸の所定角度毎に
生成される角度信号と、内燃機関の特定気筒群の基準位
置に対応した第1レベル区間と、内燃機関の他の気筒群
の基準位置に対応した第1レベル区間と極性の異なる第
2レベル区間とを含み、第2の信号系列は、内燃機関の
各気筒毎に対応したパルスからなり且つ少なくとも特定
気筒に対するパルス形態が他の気筒と異なる気筒識別信
号を含み、気筒識別信号は、基準位置に対応したエッジ
を有するパルスを含み、第2の信号系列のうちの特定気
筒に対するパルスは第1レベル区間の位相と重畳し、
御手段は、第1の信号系列から第1および第2レベル区
間を検出するレベル区間検出手段と、角度信号および第
1および第2レベル区間に基づいて各気筒の基準位置を
検出する基準位置検出手段と、第1および第2レベル区
間に基づいて気筒群を識別する気筒群識別手段と、少な
くとも第2の信号系列に基づいて各気筒を識別する気筒
識別手段と、少なくとも気筒識別手段の気筒識別結果お
よび第2の信号系列に基づいてパラメータの制御時期を
演算する制御時期演算手段と、第1および第2の信号系
列の一方のフェールを検出したときに気筒識別手段およ
び制御時期演算手段に対して異常判定信号を出力する異
常判定手段とを含み、気筒識別手段は、第1レベル区間
の示す基準位置の検出時点での第2の信号系列のレベル
に基づいて特定気筒を識別し、制御時期演算手段は、異
常判定信号に応答して第1および第2の信号系列の他方
のみに基づいてパラメータの制御時期を演算するもので
ある。
【0016】
【0017】また、この発明の請求項2に係る内燃機関
制御装置は、請求項1において、制御時期演算手段は、
角度信号を計数してパラメータの制御時期を演算するも
のである。
【0018】また、この発明の請求項3に係る内燃機関
制御装置は、請求項1または請求項2において、第1レ
ベル区間は、角度信号が連続的に生成されないLレベル
区間であり、第2レベル区間は、角度信号が連接したH
レベル区間であり、第1および第2レベル区間の終了時
点が各気筒群の基準位置に対応するものである。
【0019】また、この発明の請求項4に係る内燃機関
制御装置は、請求項1から請求項3までのいずれかにお
いて、第2の信号系列内の気筒識別信号のパルスエッジ
は、第1の信号系列内の第1または第2レベル区間内に
位置し、レベル区間検出手段は、気筒識別信号のパルス
エッジにおける第1の信号系列のレベルに基づいて第1
または第2レベル区間を検出するものである。
【0020】また、この発明の請求項5に係る内燃機関
制御装置は、請求項1から請求項4までのいずれかにお
いて、気筒識別信号は、特定気筒に対するパルスのパル
ス幅が他の気筒と異なるものである。
【0021】また、この発明の請求項6に係る内燃機関
制御装置は、請求項1から請求項4までのいずれかにお
いて、気筒識別信号は、特定気筒のパルスに対して一定
角度以内の近傍に付加パルスを有するものである。
【0022】また、この発明の請求項7に係る内燃機関
制御装置は、請求項1から請求項6までのいずれかにお
いて、気筒識別手段は、気筒識別信号の発生区間を角度
信号の計数値に基づいて計測し、計測結果に基づいて各
気筒を識別するものである。
【0023】また、この発明の請求項8に係る内燃機関
制御装置は、請求項1から請求項6までのいずれかにお
いて、気筒識別手段は、気筒識別信号の発生時間の比率
に基づいて各気筒を識別するものである。
【0024】
【作用】この発明の請求項1においては、第1の信号系
列(各気筒群対応の基準位置を含む角度信号)を検出す
るための第1の検出器をクランク軸側に設けることによ
り、コストアップを招くことなく内燃機関のタイミング
制御精度を向上させる。また、第2の信号系列(気筒識
別信号)を検出する第2の検出器をカム軸側に設けるこ
とにより、容易且つ確実な気筒識別を可能にする。ま
た、気筒識別信号と角度信号および各レベル区間との組
み合わせにより、迅速に気筒群および気筒を識別すると
ともに基準位置を識別し、気筒識別結果を内燃機関のタ
イミング制御に反映させる。また、第1の信号系列が得
られない場合でも、各気筒に対応した気筒識別信号を用
いたバックアップ制御により必要最小限の内燃機関性能
を維持する。さらに、第2の信号系列(気筒識別信号)
が得られない場合でも、各気筒群識別可能な第1の信号
系列を用いた同時着火制御等によりバックアップを可能
にする。また、特定気筒に対する気筒識別信号(第2の
信号系列)を第1レベル区間の位相と重畳させることに
より、基準位置検出時の気筒識別信号レベルに基づいて
特定気筒を迅速に識別する。
【0025】
【0026】また、この発明の請求項2においては、角
度信号を計数することにより制御時期を高精度に演算す
る。
【0027】また、この発明の請求項3においては、第
1の信号系列内に、特定気筒群に対応したLレベル区間
と、他の気筒群に対応したHレベル区間とを設け、各レ
ベル区間の終了時点(次の角度信号の発生開始時期)を
各気筒群の基準位置とすることにより、簡単な構成で迅
速に気筒群および基準位置を識別可能にする。
【0028】また、この発明の請求項4においては、第
2の信号系列内の気筒識別信号のパルスエッジを、第1
の信号系列内の各レベル区間内に位置させることによ
り、各気筒毎の基準位置を迅速に検出する。
【0029】また、この発明の請求項5においては、特
定気筒に対する気筒識別信号のパルスのパルス幅を他の
気筒に対するパルスのパルス幅とは異なるように設定す
ることにより、容易な気筒識別を可能にする。
【0030】また、この発明の請求項6においては、特
定気筒に対する気筒識別信号の近傍に付加パルスを設け
ることにより、容易且つ迅速な気筒識別を可能にする。
【0031】また、この発明の請求項7においては、気
筒識別信号の発生区間を角度信号の計数値で計測するこ
とにより、信頼性の高い気筒識別を可能にする。
【0032】また、この発明の請求項8においては、気
筒識別信号の発生時間の比率を演算することにより、第
1の信号系列が得られない場合でも信頼性の高い気筒識
別を行い、高精度のバックアップ制御を可能にする。
【0033】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の実施例1を図について説明する。図1
はこの発明の実施例1に関連した装置の概略構成を示す
機能ブロック図、図2は図1内の各信号検出器を図式的
に示す構成図、図3は第1の信号検出器の構造を拡大し
て示す斜視図、図4は図1に示した装置による第1およ
び第2の信号系列の一例を示す波形図である。
【0034】各図において、内燃機関のクランク軸11
に対して1/2の減速比を有するカム軸1は、ベルト駆
動等によりクランク軸11と同期して回転する。クラン
ク軸11の回転に同期した第1の信号系列POSRを出
力する第1の信号検出器81は、クランク軸11に一体
的に設けられた回転円板12と、回転円板12の外周に
沿って所定角度(たとえば、クランク角1°〜10°)
毎に設けられた複数の突起81aと、電磁ピックアップ
式、ホール式または磁気抵抗式等のセンサ81bとから
構成されている。図3においては、一例として、電磁ピ
ックアップ式のセンサ81bを用いた場合を示してい
る。
【0035】第1の信号系列POSRは、図4のよう
に、突起81aに応答してクランク軸11の回転に同期
した所定角度毎に生成される角度信号と、内燃機関の特
定気筒群(この場合、同時制御可能な#1気筒および#
4気筒)の基準位置θRに対応したLレベルの第1レベ
ル区間τ1と、他の気筒群(#3気筒および#4気筒)
の基準位置θRに対応したHレベル(第1レベル区間τ
1と逆極性)の第2レベル区間τ2とを含む。第1レベ
ル区間τ1および第2レベル区間τ2は、クランク角1
80°毎に交互に生成される。
【0036】第1の信号系列POSR内の角度信号の各
パルスに対応する突起81aは、角度信号がクランク角
10°〜数10°にわたって連続的に生成されない第1
レベル区間τ1を生成するために、クランク軸11と一
体の回転円板12上において、突起81aの存在しない
欠落部80を有する。欠落部80は、回転円板12上の
1箇所(クランク角360°毎)に設けられ、欠落部8
0(第1レベル区間τ1)の終了位置(次の角度信号の
発生開始位置)は、特定気筒群の基準位置θRに対応し
ている。
【0037】同様に、第1の信号系列POSR内にクラ
ンク角10°〜数10°にわたる第2レベル区間τ2を
生成するために、回転円板12上には、突起81aが連
接された連突部83が設けられている。連突部83は、
欠落部80と対向するように回転円板12上の1箇所
(クランク角360°毎)に設けられ、連突部83(第
2レベル区間τ2)の終了位置(次の角度信号の発生開
始位置)は、他の気筒群の基準位置θRに対応してい
る。
【0038】カム軸1の回転に同期した第2の信号系列
SGCを出力する第2の信号検出器82は、カム軸1に
一体的に設けられた回転円板2と、回転円板2の外周に
沿って各気筒(この場合、4気筒)に対応して設けられ
た突起82aと、電磁ピックアップからなるセンサ82
bとから構成されている。
【0039】この場合、第2の信号系列SGCは、各気
筒に対応した気筒識別信号のパルスからなり、特定気筒
(#1気筒)に対する気筒識別信号パルスのパルス幅P
W1は、他の気筒に対する気筒識別信号パルスのパルス
幅PW2〜PW4とは異なり、長く設定されている。第
1および第2の信号系列POSRおよびSGCは、イン
タフェース回路90を介してマイクロコンピュータ10
0に入力される。
【0040】マイクロコンピュータ100は、内燃機関
のパラメータPを制御するための制御手段を構成してお
り、第1の信号系列POSRから各気筒群に関連した各
レベル区間τ1およびτ2を検出するレベル区間検出手
段101と、第1の信号系列POSR内の角度信号なら
びに各レベル区間τ1およびτ2に基づいて各気筒の基
準位置を検出する基準位置検出手段101Aと、各レベ
ル区間τ1およびτ2に基づいて気筒群を識別する気筒
群識別手段102と、少なくとも第2の信号系列SGC
に基づいて各気筒を識別する気筒識別手段103と、少
なくとも気筒識別手段103の気筒識別結果および第2
の信号系列SGCに基づいてパラメータPの制御時期を
演算する制御時期演算手段104と、各信号系列POS
RおよびSGCの一方のフェールを検出したときに気筒
識別手段103および制御時期演算手段104に対して
異常判定信号Eを出力する異常判定手段105とを備え
ている。
【0041】なお、気筒識別手段103は、たとえば、
第2の信号系列SGC(気筒識別信号)の発生時間の比
率に基づいて各気筒を識別し、制御時期演算手段104
は、第1の信号系列POSRに含まれる角度信号を計数
してパラメータP(点火時期等)の制御時期を演算する
ようになっている。
【0042】すなわち、後述するように、気筒識別手段
103は、正常時においては、第2の信号系列SGCに
含まれる気筒識別信号の発生区間を、第1の信号系列P
OSRに含まれる角度信号を計数することによって計測
し、計測結果に基づいて各気筒を識別する。また、異常
発生時(第1の信号系列POSRが得られないフェール
状態)においては、異常判定手段105からの異常判定
信号Eに応答して第2の信号系列SGCのみを用い、気
筒識別信号の発生時間の比率(たとえば、互いに隣接す
るHレベル区間およびLレベル区間のデューティ比)演
算に基づいて特定気筒および各気筒を識別し、バックア
ップ制御を可能にする。
【0043】同様に、制御時期演算手段104は、正常
時においては、第1の信号系列POSRに含まれる基準
位置θRおよび第2の信号系列SGCに含まれる気筒識
別信号を用いるとともに、第1の信号系列POSR内の
角度信号を計数して制御パラメータP(制御時期)を演
算する。また、第1の信号系列POSRの異常発生時に
おいては、異常判定信号Eに応答して、第2の信号系列
SGCのみを用いてバックアップ制御を行う。さらに、
第2の信号系列SGCの異常発生時には、異常判定信号
Eに応答して、第1の信号系列POSRに基づく気筒群
識別手段102の気筒群識別結果のみを用いて気筒群同
時着火等によるバックアップ制御を行う。
【0044】なお、制御時期演算手段104は、正常時
において、各種センサ(図示せず)からの運転状態信号
Dに基づいて、たとえばマップ演算により点火時期およ
び燃料噴射量等の制御パラメータPを決定し、これを各
気筒に供給する。
【0045】次に、図4を参照しながら、図1に示した
装置の動作について説明する。まず、所定角度毎の突起
81aを有し且つ各気筒群に対応した欠落部80および
連突部83を有する回転円板12をクランク軸11に取
り付け、突起81a、欠落部80および連突部83に対
向するようにセンサ81bを配置することにより、角度
信号および基準位置θRを含む第1の信号系列POSR
を生成するための第1の信号検出器81を構成する。
【0046】このとき、第1の信号系列POSRにおい
て、各気筒群対応の基準位置θRを示す各レベル区間τ
1およびτ2を含むようにするため、突起81aの一部
(4気筒の場合、回転円板12上の各1箇所)に欠落部
80および連突部83が設けられる。欠落部80および
連突部83は、突起81aの有無を第1の信号系列PO
SR(電気信号)に変換するセンサ81bにより検出さ
れ、各レベル区間τ1およびτ2は、マイクロコンピュ
ータ100内のレベル区間検出手段101により、角度
信号のパルス発生周期の大小に基づいて検出される。
【0047】この結果、クランク軸11の回転により生
成される第1の信号系列POSR(図4参照)は、突起
81aならびに欠落部80および連突部83に対応し
て、所定角度(たとえば、クランク角1°)毎のパルス
からなる角度信号と、欠落部80に対応した第1レベル
区間τ1と、連突部83に対応した第2レベル区間τ2
とを含み、各レベル区間τ1およびτ2の終了タイミン
グにより各気筒群毎の基準位置θRを示すことになる。
【0048】すなわち、各レベル区間τ1およびτ2の
終了位置(次の角度信号が発生開始する位置)は、起動
時または第2の信号系列SGCのフェール時における各
気筒群毎の制御タイミング演算に用いられる。このと
き、気筒群識別手段102は、レベル区間検出手段10
1で検出された各レベル区間τ1およびτ2のみに基づ
いて特定気筒群および他の気筒群を識別し、制御時期演
算手段104は、グループ着火可能な気筒群を迅速に識
別して、必要最小限の内燃機関制御性能を得ることがで
きる。また、通常動作時においては、基準位置検出手段
101Aで検出された各基準位置θRは、気筒識別手段
103の気筒識別結果とともに制御時期演算手段104
に入力され、各気筒毎の制御タイミング演算に用いられ
る。
【0049】すなわち、カム軸1側の回転円板2上の突
起82aにより生成される第2の信号系列SGCにおい
ては、特定気筒(#1気筒)に対応する気筒識別信号パ
ルスのパルス幅PW1が、他の気筒のパルス幅PW2〜
PW4よりも長く設定されているので、気筒識別手段1
03は特定気筒および他の気筒を識別し、制御時期演算
手段104は、気筒識別結果に基づいて所望の内燃機関
制御性能を得ることができる。
【0050】気筒識別手段103は、第1および第2の
信号系列POSRおよびSGCが健全に得られている場
合には、第1の信号系列POSRの角度信号のパルス数
を計数することにより、第2の信号系列SGCのパルス
幅を計測して特定気筒および他の気筒を識別する。した
がって、制御時期演算手段104は、最大パルス幅の気
筒識別信号に続く基準位置θRを特定気筒の基準位置と
し、以下、各気筒の基準位置θRを順次識別し、これを
制御パラメータPの演算に用いる。
【0051】しかし、クランク軸11側のセンサ81b
の故障等により第1の信号系列POSRが得られない場
合(第1の信号系列POSRが常に一定レベルまたは異
常パルス幅を示す場合)には、異常判定手段105は、
異常判定信号Eを生成し、これを気筒群識別手段10
2、気筒識別手段103および制御時期演算手段104
に入力する。これにより、気筒識別手段103は、第2
の信号系列SGCのみを用いて気筒識別を行い、内燃機
関の制御パラメータPのバックアップ制御を可能にす
る。
【0052】すなわち、第2の信号系列SGC内の気筒
識別信号パルスのHレベルおよびLレベルの周期比率を
順次比較演算し、Hレベル区間が最も大きいパルス幅P
W1の特定気筒パルスを識別することにより、以下、他
の気筒を順次識別する。このとき、たとえば、第2の信
号系列SGCの各パルスの立ち下がりタイミングを各気
筒における点火時期とすることにより、必要最小限の内
燃機関制御性能を得ることができる。
【0053】さらに、カム軸1側のセンサ82bの故障
等により第2の信号系列SGCが得られない場合には、
制御時期演算手段104は、第1の信号系列POSR内
の各レベル区間τ1およびτ2による気筒群識別結果の
みに基づいて、同時点火制御等によるバックアップ制御
を行うことにより、必要最小限の内燃機関制御性能を得
ることができる。
【0054】このように、角度信号ならびに各レベル区
間τ1およびτ2(基準位置θR)を含む第1の信号系
列POSRを検出するための第1の信号検出器81をク
ランク軸11側に設けることにより、ベルト等の伝達機
構の介在による位相差が生じないため、クランク角およ
び基準位置θRを正確に検出することができる。したが
って、点火時期および燃料噴射量を正確に制御すること
ができる。
【0055】また、気筒群毎に各レベル区間τ1および
τ2を設定したので、各レベル区間τ1およびτ2が検
出される毎に気筒群を識別することができ、気筒群を迅
速且つ容易に検出することができる。したがって、特に
内燃機関始動時の点火時期制御および燃料噴射制御を迅
速且つ適切に行うことができる。
【0056】また、第1の検出器81の故障等により第
1の信号系列POSRが得られない場合であっても、第
2の信号系列SGCの周期比率演算により、気筒識別お
よび制御基準位置識別のバックアップが可能であるた
め、内燃機関を停止させることなく点火時期制御および
燃料噴射制御を継続(バックアップ制御)することがで
きる。
【0057】上記装置では、特定気筒に対する気筒識別
信号のパルス形態の違いとして、パルス幅PW1を他の
気筒と異なるようにした。 以下、この発明の実施例1に
よる内燃機関制御装置について詳細に説明する。この場
合、特定気筒(#1気筒)に対する気筒識別信号パルス
のみを基準位置θRの位相と重畳させ、基準位置θRに
おける第2の信号系列SGCのレベルに基づいて特定気
筒を識別する。
【0058】この場合、特に図示しないが、各基準位置
θRにおける第2の信号系列SGCのレベルが、特定気
筒に対してはHレベル、他の気筒に対してはLレベルと
なるので、Hレベルであれば特定気筒の基準位置に対応
し、Lレベルであれば他の気筒の基準位置に対応するこ
とが分かる。このように、基準位置θRが検出される毎
に第2の信号系列SGCのレベルを参照して気筒識別す
ることにより、気筒識別信号のパルス幅計測等が不要と
なるため、各気筒を迅速且つ容易に識別することができ
る。したがって、内燃機関の点火時期制御および燃料噴
射制御を迅速且つ適切に行うことができる。
【0059】実施例3.また、特定気筒に対する気筒識
別信号のパルス形態の違いとして、特定気筒の気筒識別
信号パルスの一定角度以内の近傍に付加パルスを設けて
もよい。図5は特定気筒の気筒識別信号パルスに対して
付加パルスPsを設けたこの発明の実施例3の動作を示
す波形図である。ここでは、特定気筒の気筒識別信号パ
ルスの直前に1個の付加パルスPsを追加した場合を示
すが、気筒識別信号パルスの直後に追加してもよく、ま
た、任意数の付加パルスを追加することができる。
【0060】図5に示す第2の信号系列SGCによれ
ば、気筒識別信号パルスから一定角度以内の近傍に付加
パルスPsが存在するか否かにより、パルス幅を計測す
る必要がなくなり、迅速に特定気筒および他の気筒を識
別することができる。すなわち、前述と同様に、各信号
系列POSRおよびSGCが健全な場合には、第1の信
号系列POSR内の角度信号を計数することにより、一
定角度以内の付加パルスPsの存在を識別することがで
きる。
【0061】また、第1の信号系列POSRが得られな
い場合には、前述と同様に、第2の信号系列SGCの周
期比率を比較することにより、一定角度以内の付加パル
スPsの存在を識別することができる。したがって、制
御時期演算手段104は、各気筒毎に対応した第2の信
号系列SGCのパルスの立ち下がり時期(図中の矢印の
ように、各気筒毎に一致する)を制御タイミングとして
所望のバックアップ制御を継続することができる。
【0062】実施例3. なお、上記各実施例では、レベル区間検出手段101お
よび気筒群識別手段102において、第1の信号系列P
OSRのみに基づき、角度信号のパルス周期から各レベ
ル区間τ1およびτ2を検出して各気筒群を識別するよ
うにしたが、第2の信号系列SGCのパルスエッジを用
いて迅速に各レベル区間および気筒群を識別するように
してもよい。
【0063】図6は第2の信号系列SGCのパルスエッ
ジを用いて気筒群を識別するようにしたこの発明の実施
例3の動作を示す波形図であり、(a)および(b)は
第2の信号系列SGCのそれぞれ異なる波形例を示す。
図6において、(a)は特定気筒の気筒識別信号のパル
ス幅PW1が長い場合、(b)は特定気筒の気筒識別信
号に付加パルスを追加した場合をそれぞれ示し、各気筒
識別信号パルスの立ち下がりエッジは、第1レベル区間
τ1または第2レベル区間τ2内に位置するように設定
されている。
【0064】この場合、レベル区間検出手段101は、
第2の信号系列SGC内の各気筒識別信号パルスの立ち
下がりエッジが検出された時点で、第1の信号系列PO
SRのレベルを参照することにより、Lレベルであれば
第1レベル区間τ1、Hレベルであれば第2レベル区間
τ2であることを直ちに検出することができる。
【0065】同様に、気筒群識別手段102は、気筒識
別信号パルスの立ち下がりエッジに続いて検出される基
準位置θRが、特定気筒群または他の気筒群に対応する
ものであるかを直ちに識別することができる。以上の識
別結果を用いて、制御時期演算手段104は、たとえ
ば、起動時における気筒群同時制御を迅速に行うことが
できる。
【0066】実施例4. また、上記各実施例では、気筒識別信号パルスの立ち下
がりエッジに続いて検出される基準位置θRに対して、
気筒群および各気筒を識別するようにしたが、気筒識別
信号パルスの立ち上がりエッジに続いて検出される基準
位置θRに対して、気筒群および各気筒を識別するよう
にしてもよい。
【0067】図7は第2の信号系列SGCの立ち上がり
パルスエッジを用いて気筒群および各気筒を識別するよ
うにしたこの発明の実施例4の動作を示す波形図であ
り、(a)〜(c)は第2の信号系列SGCのそれぞれ
異なる波形例を示す。図7において、(a)は各気筒識
別信号パルスの立ち上がりエッジが各レベル区間τ1ま
たはτ2内に位置する場合、(b)は各気筒群のうちの
一方の気筒に対応する気筒識別信号のパルス幅が長い場
合、(c)は特定気筒の気筒識別信号パルスの近傍に付
加パルスPsを追加した場合をそれぞれ示す。
【0068】また、図7(a)〜(c)において、各気
筒識別信号パルスの立ち下がりエッジは、第1の信号系
列POSRのフェール時のバックアップ制御に用いられ
るため、同一タイミングとなるように設定されている。
【0069】図7(a)においては、気筒識別信号パル
スの立ち上がりエッジの検出時に、第1の信号系列PO
SRのレベルを参照して直ちに気筒群を識別することが
できる。また、(b)および(c)においては、気筒識
別信号パルスの立ち上がりエッジに続いて検出される基
準位置θRに対し、気筒群および気筒を直ちに特定する
ことができる。特に、(c)においては、付加パルスP
sにより特定気筒を確実に認識することができるため、
信頼性がさらに向上する。さらに、いずれの場合も、各
信号系列POSRまたはSGCの一方がフェールして
も、前述と同様に所望のバックアップ制御を継続するこ
とができる。
【0070】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、内燃機関のクランク軸の回転に同期した第1の信号
系列を出力する第1の信号検出器と、クランク軸に対し
て1/2の減速比を有するカム軸の回転に同期した第2
の信号系列を出力する第2の信号検出器と、第1および
第2の信号系列の少なくとも一方に基づいて内燃機関の
パラメータを制御する制御手段とを備え、第1の信号系
列は、クランク軸の所定角度毎に生成される角度信号
と、内燃機関の特定気筒群の基準位置に対応した第1レ
ベル区間と、内燃機関の他の気筒群の基準位置に対応し
た第1レベル区間と極性の異なる第2レベル区間とを含
み、第2の信号系列は、内燃機関の各気筒毎に対応した
パルスからなり且つ少なくとも特定気筒に対するパルス
形態が他の気筒と異なる気筒識別信号を含み、気筒識別
信号は、基準位置に対応したエッジを有するパルスを含
み、第2の信号系列のうちの特定気筒に対するパルスは
第1レベル区間の位相と重畳し、制御手段は、第1の信
号系列から第1および第2レベル区間を検出するレベル
区間検出手段と、角度信号および第1および第2レベル
区間に基づいて各気筒の基準位置を検出する基準位置検
出手段と、第1および第2レベル区間に基づいて気筒群
を識別する気筒群識別手段と、少なくとも第2の信号系
列に基づいて各気筒を識別する気筒識別手段と、少なく
とも気筒識別手段の気筒識別結果および第2の信号系列
に基づいてパラメータの制御時期を演算する制御時期演
算手段と、第1および第2の信号系列の一方のフェール
を検出したときに気筒識別手段および制御時期演算手段
に対して異常判定信号を出力する異常判定手段とを含
み、気筒識別手段は、第1レベル区間の示す基準位置の
検出時点での第2の信号系列のレベルに基づいて特定気
筒を識別し、制御時期演算手段は、異常判定信号に応答
して第1および第2の信号系列の他方のみに基づいてパ
ラメータの制御時期を演算し、比較的簡単な構成で気筒
識別を行うとともに、クランク軸に関連した高信頼性の
基準位置を取得するようにしたので、コストアップを招
くことなく内燃機関制御精度を向上させ、迅速で容易且
つ確実な気筒識別を可能にするとともに、第1または第
2の信号系列が得られない場合でもバックアップ制御を
可能にした内燃機関制御装置が得られる効果がある。
た、特定気筒を迅速に識別することのできる内燃機関制
御装置が得られる効果がある。
【0071】
【0072】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、制御時期演算手段は、角度信号を計数し
てパラメータの制御時期を演算するようにしたので、制
御時期を高精度に演算することのできる内燃機関制御装
置が得られる効果がある。
【0073】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1または請求項2において、第1レベル区間は、角度
信号が連続的に生成されないLレベル区間であり、第2
レベル区間は、角度信号が連接したHレベル区間であ
り、第1および第2レベル区間の終了時点が各気筒群の
基準位置に対応するようにしたので、簡単な構成で迅速
に気筒群を識別し且つ基準位置を検出することのできる
内燃機関制御装置が得られる効果がある。
【0074】また、この発明の請求項4によれば、請求
項1から請求項3までのいずれかにおいて、第2の信号
系列内の気筒識別信号のパルスエッジは、第1の信号系
列内の第1または第2レベル区間内に位置し、レベル区
間検出手段は、気筒識別信号のパルスエッジにおける第
1の信号系列のレベルに基づいて第1または第2レベル
区間を検出するようにしたので、簡単な構成で迅速に気
筒群を識別し且つ基準位置を検出することできる内燃機
関制御装置が得られる効果がある。
【0075】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1から請求項4までのいずれかにおいて、気筒識別信
号は、特定気筒に対するパルスのパルス幅が他の気筒と
異なるように設定したので、容易な気筒識別が可能な内
燃機関制御装置が得られる効果がある。
【0076】また、この発明の請求項6によれば、請求
項1から請求項4までのいずれかにおいて、気筒識別信
号は、特定気筒のパルスに対して一定角度以内の近傍に
付加パルスを有するようにしたので、容易且つ迅速な気
筒識別が可能な内燃機関制御装置が得られる効果があ
る。
【0077】また、この発明の請求項7によれば、請求
項1から請求項6までのいずれかにおいて、気筒識別手
段は、気筒識別信号の発生区間を角度信号の計数値に基
づいて計測し、計測結果に基づいて各気筒を識別するよ
うにしたので、信頼性の高い気筒識別が可能な内燃機関
制御装置が得られる効果がある。
【0078】また、この発明の請求項8によれば、請求
項1から請求項6までのいずれかにおいて、気筒識別手
段は、気筒識別信号の発生時間の比率に基づいて各気筒
を識別するようにしたので、第1の信号系列が得られな
い場合でも信頼性の高い気筒識別を行い、高精度のバッ
クアップ制御が可能な内燃機関制御装置が得られる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に関連した装置の概略構
成を示す機能ブロック図である。
【図2】 この発明の実施例1に関連した装置による第
1および第2の信号検出器を示す構成図である。
【図3】 図2内の第1の信号検出器を拡大して示す斜
視図である。
【図4】 図1に示した装置の動作を説明するための波
形図である。
【図5】 この発明の実施例2の動作を説明するための
波形図である。
【図6】 この発明の実施例3の動作を説明するための
波形図である。
【図7】 この発明の実施例4の動作を説明するための
波形図である。
【図8】 従来の内燃機関制御装置による回転信号発生
器の構造を示す斜視図である。
【図9】 従来の内燃機関制御装置による回転信号発生
器を示す回路構成図である。
【図10】 従来の内燃機関制御装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図11】 従来の内燃機関制御装置の動作を説明する
ための波形図である。
【符号の説明】
1 カム軸、2、12 回転円板、11 クランク軸、
80 欠落部、81第1の信号検出器、81a、82a
突起、81b、82b センサ、82 第2の信号検
出器、83 連突部、100 マイクロコンピュータ
(制御手段)、101 レベル区間検出手段、101A
基準位置検出手段、102 気筒群識別手段、103
気筒識別手段、104 制御時期演算手段、105
異常判定手段、E 異常判定信号、P 制御パラメー
タ、PH 異なるレベルのパルス、POSR 第1の信
号系列、Ps 付加パルス、PW1 特定気筒に対する
パルス幅、SGC 第2の信号系列、θR 基準位置、
τ1 第1レベル区間、τ2第2レベル区間。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランク軸の回転に同期した
    第1の信号系列を出力する第1の信号検出器と、 前記クランク軸に対して1/2の減速比を有するカム軸
    の回転に同期した第2の信号系列を出力する第2の信号
    検出器と、 前記第1および第2の信号系列の少なくとも一方に基づ
    いて前記内燃機関のパラメータを制御する制御手段とを
    備えた内燃機関制御装置において、 前記第1の信号系列は、前記クランク軸の所定角度毎に
    生成される角度信号と、前記内燃機関の特定気筒群の基
    準位置に対応した第1レベル区間と、前記内燃機関の他
    の気筒群の基準位置に対応した前記第1レベル区間と極
    性の異なる第2レベル区間とを含み、 前記第2の信号系列は、前記内燃機関の各気筒毎に対応
    したパルスからなり且つ少なくとも特定気筒に対するパ
    ルス形態が他の気筒と異なる気筒識別信号を含み、前記気筒識別信号は、前記基準位置に対応したエッジを
    有するパルスを含み、 前記第2の信号系列のうちの前記特定気筒に対するパル
    スは前記第1レベル区間の位相と重畳し、 前記制御手段は、 前記第1の信号系列から前記第1および第2レベル区間
    を検出するレベル区間検出手段と、 前記角度信号および前記第1および第2レベル区間に基
    づいて前記各気筒の基準位置を検出する基準位置検出手
    段と、 前記第1および第2レベル区間に基づいて前記気筒群を
    識別する気筒群識別手段と、 少なくとも前記第2の信号系列に基づいて前記各気筒を
    識別する気筒識別手段と、 少なくとも前記気筒識別手段の気筒識別結果および前記
    第2の信号系列に基づいて前記パラメータの制御時期を
    演算する制御時期演算手段と、 前記第1および第2の信号系列の一方のフェールを検出
    したときに前記気筒識別手段および前記制御時期演算手
    段に対して異常判定信号を出力する異常判定手段とを含
    み、 前記気筒識別手段は、前記第1レベル区間の示す基準位
    置の検出時点での前記第2の信号系列のレベルに基づい
    て前記特定気筒を識別し、 前記制御時期演算手段は、前記異常判定信号に応答して
    前記第1および第2の信号系列の他方のみに基づいて前
    記パラメータの制御時期を演算する ことを特徴とする内
    燃機関制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御時期演算手段は、前記角度信号
    を計数して前記パラメータの制御時期を演算することを
    特徴とする請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第1レベル区間は、前記角度信号が
    連続的に生成されないLレベル区間であり、前記第2レ
    ベル区間は、前記角度信号が連接したHレベル区間であ
    り、前記第1および第2レベル区間の終了時点が前記各
    気筒群の基準位置に対応することを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の内燃機関制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の信号系列内の気筒識別信号の
    パルスエッジは、前記第1の信号系列内の第1または第
    2レベル区間内に位置し、 前記レベル区間検出手段は、前記気筒識別信号のパルス
    エッジにおける前記第1の信号系列のレベルに基づいて
    前記第1または第2レベル区間を検出する ことを特徴と
    する請求項1から請求項3までのいずれかに記載の内燃
    機関制御装置。
  5. 【請求項5】 前記気筒識別信号は、前記特定気筒に対
    するパルスのパルス幅が他の気筒と異なることを特徴と
    する請求項1から請求項4までのいずれかに記載の内燃
    機関制御装置。
  6. 【請求項6】 前記気筒識別信号は、前記特定気筒のパ
    ルスに対して一定角度以内の近傍に付加パルスを有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか
    に記載の内燃機関制御装置。
  7. 【請求項7】 前記気筒識別手段は、前記気筒識別信号
    の発生区間を前記角度信号の計数値に基づいて計測し、
    前記計測結果に基づいて各気筒を識別することを特徴と
    する請求項1から請求項6までのいずれかに記載の内燃
    機関制御装置。
  8. 【請求項8】 前記気筒識別手段は、前記気筒識別信号
    の発生時間の比率に基づいて各気筒を識別することを特
    徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載の
    内燃機関制御装置。
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