JP2014046403A - ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】アームの姿勢に応じて、容易かつ確実に、振動を抑制することができるロボットを提供すること。
【解決手段】ロボットは、基台と、第1回転軸で回動する第1アームと、第1回転軸と異なる方向の第2回転軸で回動する第2アームと、第2回転軸と平行な第3回転軸で回動する第3アームと、第1アームに設置された第1慣性センサーと、第3アームに設置された第2a慣性センサーと、第1〜第3角度センサーと、各アームを回動する駆動源と、第2アームを基準として第3アームの姿勢を検出してフィードバックゲインを導く姿勢検出手段と、角速度ωA3から、角速度ωA2mと、角速度ωA3mとを減算した値または該値から導かれる値に前記フィードバックゲインを乗算した第2補正成分をフィードバックして第2駆動源を制御する第2駆動源制御手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットに関するものである。
従来、基台(ベース)と、複数のアームリンク部とを備えるロボットが知られている(例えば、特許文献1参照)。各アームリンク部は、関節部を介して、その基端側のアームリンク部に対して回動自在に連結され、最も基台側のアームリンク部は、関節部を介して、その基台に対して回動自在に連結されている。
このようなロボットでは、基台とアームリンク部とを連結する関節部や、アームリンク部とアームリンク部とを連結する関節部は、そのバネ要素の影響により基台やアームリンク部に比べて剛性が低くなっている。このため、アームリンク部の回動やアームリンク部に加わる外乱等によってアームリンク部に振動が生じ易いという問題がある。
そこで、特許文献1に記載のロボットでは、そのロボットの最も先端側のアームリンク部の先端部に加速度センサーを設置し、その加速度センサーにより検出された加速度に基づいて、最も先端側のアームリンク部の先端部に生じた振動を抑制するように各関節部のモーターへの指令値を補償する各関節部の補償成分を算出するとともに、算出された各関節部の補償成分を対応する各関節部の指令値から減算する。
特開平10−100085号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載のロボットでは、下記の欠点がある。
まず、最も先端側のアームリンク部の先端部に加速度センサーを設置しているので、その加速度センサーが検出する加速度を各関節部のものに換算して補正することとなる。このときヤコビ変換と呼ばれる座標軸変換を行う必要があり、多数のsin、cosの積を係数に持つ行列演算が必要になるため演算量が膨大になる。しかも、刻一刻と変化する各関節部のモーターの回転角度に合わせて係数を計算する必要があるので、常にこの膨大な演算を実行する必要がある。これにより、応答速度が遅くなるという欠点がある。
また、計算精度が低下すると正確な加速度や速度をフィードバックできないので、振動抑制能力が低下したり、制御性能が損なわれることがあり、このため、高速な演算器が必要になる等、制御システムの設計の制約を受ける。
また、前記座標軸変換の計算において、特異点と呼ばれる座標軸変換解がない領域(計算できない領域)があり、その領域では振動抑制能力が低下したり、かえって振動を拡大してしまうことがある。
また、例えば、アームリンク部が伸びている場合と、アームリンク部が折り畳まれている場合等、アームリンク部の姿勢が異なる場合でも同様の制御を行うので、制御を安定させつつ、的確に振動を抑制することが困難である。
本発明の目的は、アームの姿勢に応じて、容易かつ確実に、振動を抑制することができるロボットを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
(適用例1)
本発明のロボットは、基台と、前記基台に連結され、第1回転軸を軸中心として回動する第1アームと、前記第1アームに連結され、前記第1回転軸とは異なる方向の第2回転軸を軸中心として回動する第2アームと、前記第2回転軸とは平行な方向の第3回転軸を軸中心として回動する第3アームと、前記第1アームを第1角速度指令で回動させる第1駆動源と、前記第1アームに設置され、前記第1アームの前記第1回転軸の角速度または加速度を検出する第1慣性センサーと、前記第1駆動源の回転角度を検出する第1角度センサーと、前記第2アームを第2角速度指令で回動させる第2駆動源と、前記第2駆動源の回転角度を検出する第2角度センサーと、前記第3アームを第3角速度指令で回動させる第3駆動源と、前記第3アームに設置され、前記第3アームの前記第2回転軸の角速度または加速度を検出する第2a慣性センサーと、前記第3駆動源の回転角度を検出する第3角度センサーと、前記第2アームを基準として前記第3アームの姿勢を検出してフィードバックゲインを導く姿勢検出手段と、前記第1慣性センサーから得られる前記第1アームの前記第1回転軸の角速度ωA1と、前記第1角度センサーから得られる前記第1アームの前記第1回転軸の角速度ωA1mと、から導かれる第1補正成分をフィードバックして前記第1駆動源を制御する第1駆動源制御手段と、前記第2a慣性センサーから得られる前記第3アームの前記第2回転軸の角速度ωA3から、前記第2角度センサーから得られる前記第2アームの前記第2回転軸の角速度ωA2mと、前記第3角度センサーから得られる前記第3アームの前記第3回転軸の角速度ωA3mと、を減算した値または該値から導かれる値に前記フィードバックゲインを乗算した第2補正成分をフィードバックして前記第2駆動源を制御する第2駆動源制御手段と、を備えていることを特徴とする。
これにより、アームの姿勢に応じてフィードバックゲインを調整することにより、さらに効果的かつ確実に、ロボットの振動を抑制することができる。
すなわち、膨大な演算が不要であり、これにより、ロボットの制御における応答速度を速くすることができる。また、特異点の存在する演算が不要であるので、確実に、ロボットの制御を行うことができ、振動を抑制することができる。
また、各アームに慣性センサーを設置して各アームに対してその振動を抑える制御を行う場合に比べ、慣性センサーの数を削減することができ、コストを低減することができ、また、回路構成を簡素化することができる。
また、第2駆動源制御手段は、角速度ωA3、ωA2mおよびωA3mをフィードバックして第2駆動源を制御する、すなわち、第2アームを回動させる第2駆動源に対して、第2アームよりも大きな振動が生じる先端側の第3アームに設置されている第2a慣性センサーの検出結果を用いて振動を抑える制御を行うので、振動を抑制する効果を高めることができる。また、第3アームよりも基端側の第2アームを回動させる第2駆動源を制御することにより、振動を抑制する効果を高めることができる。
そして、特に、第2駆動源制御手段は、第2アームを基準とする第3アームの姿勢に応じて前記フィードバック制御におけるフィードバックゲインを調整するので、第3アームの姿勢に応じて、確実且つ効果的に振動を抑制することができる。
(適用例2)
本発明のロボットでは、前記角速度ωA1から前記角速度ωA1mを減算した値または該値から導かれる値にフィードバックゲインを乗算した前記第1補正成分をフィードバックして前記第1駆動源を制御する前記第1駆動源制御手段を備えていることが好ましい。
第2駆動源制御手段とともに、第1駆動源制御手段においてもフィードバックゲインを調整するので、さらに効果的に、ロボットの振動を抑制することができる。
(適用例3)
本発明のロボットでは、前記第3角度センサーを含み、前記第2アームの軸線と前記第3アームの軸線とのなす角θを検出する前記姿勢検出手段を備えていることが好ましい。
前記第3角度センサーによって前記第2アームの軸線と前記第3アームの軸線とのなす角θを検出するので、部品点数を削減することができ、構成を簡素化することができ、また、より確実に、第3アームの姿勢を検出することができる。
(適用例4)
本発明のロボットでは、前記第2アームの軸線と前記第3アームの軸線とのなす角θを検出し、前記角θが180°に近づくにつれて前記フィードバックゲインを大きくする前記姿勢検出手段を備えていることが好ましい。
これにより、第3アームの姿勢に応じて、より確実に振動を抑制することができる。
(適用例5)
本発明のロボットでは、エンドエフェクタの質量または前記エンドエフェクタと前記エンドエフェクタが把持する物との質量に基づいて、前記フィードバックゲインを調整する前記姿勢検出手段を備えていることが好ましい。
これにより、前記質量に応じて、確実に振動を抑制することができる。
(適用例6)
本発明のロボットでは、前記質量が大きくなるにつれて、前記フィードバックゲインを小さくする前記姿勢検出手段を備えていることが好ましい。
これにより、前記質量に応じて、より確実に振動を抑制することができる。
(適用例7)
本発明のロボットは、基台と、前記基台に連結され、第1回転軸を軸中心として回動する第1アームと、前記第1アームに連結され、前記第1回転軸とは異なる方向の第2回転軸を軸中心として回動する第2アームと、前記第1アームを第1角速度指令で回動させる第1駆動源と、前記第1アームに設置され、前記第1アームの前記第1回転軸の角速度または加速度を検出する第1慣性センサーと、前記第1駆動源の回転角度を検出する第1角度センサーと、前記第2アームを第2速度指令値で回動させる第2駆動源と、前記第2駆動源の回転角度を検出する第2角度センサーと、前記第2アームに設置され、前記第2アームの前記第2回転軸の角速度または加速度を検出する第2b慣性センサーと、前記第1アームを基準として前記第2アームの姿勢を検出してフィードバックゲインを導く姿勢検出手段と、前記第1慣性センサーから得られる前記第1アームの前記第1回転軸の角速度ωA1から、前記第1角度センサーの検出結果から得られる前記第1アームの前記第1回転軸の角速度ωA1mを減算した値または該値から導かれた値に前記フィードバックゲインを乗算した第1補正成分をフィードバックして前記第1駆動源を制御する第1駆動源制御手段と、前記第2b慣性センサーから得られる前記第2アームの前記第2回転軸の角速度ωA2と、前記第2角度センサーから得られる前記第2アームの前記第2回転軸の角速度ωA2mと、から導かれる第2補正成分をフィードバックして前記第2駆動源を制御する第2駆動源制御手段と、を備えていることを特徴とする。
これにより、アームの姿勢に応じて、容易かつ確実に、ロボットの振動を抑制することができる。
すなわち、膨大な演算が不要であり、これにより、ロボットの制御における応答速度を速くすることができる。また、特異点の存在する演算が不要であるので、確実に、ロボットの制御を行うことができ、振動を抑制することができる。
また、各アームに慣性センサーを設置し、各アームに対してその振動を抑える制御を行うので、より確実に、ロボットの振動を抑制することができる。
そして、特に、第1駆動源制御手段は、第1アームに対する第2アームの姿勢に応じて前記フィードバック制御におけるフィードバックゲインを調整するので、第2アームの姿勢に応じて、確実に振動を抑制することができる。
(適用例8)
本発明のロボットでは、前記角速度ωA2から前記角速度ωA2mを減算した値または該値から導かれた値にフィードバックゲインを乗算した前記第2補正成分をフィードバックして前記第2駆動源を制御する前記第2駆動源制御手段を備えていることが好ましい。
第1駆動源制御手段とともに、第2駆動源制御手段においてもフィードバックゲインを調整するので、さらに効果的に、ロボットの振動を抑制することができる。
(適用例9)
本発明のロボットでは、前記第2角度センサーを含み、前記第1アームの軸線と前記第2アームの軸線とのなす角θを検出する前記姿勢検出手段を備えていることが好ましい。
前記第2角度センサーによって前記第1アームの軸線と前記第2アームの軸線とのなす角θを検出するので、部品点数を削減することができ、構成を簡素化することができ、また、より確実に、第2アームの姿勢を検出することができる。
(適用例10)
本発明のロボットでは、前記第1アームの軸線と前記第2アームの軸線とのなす角θを検出し、前記角θが0°以上180°未満の範囲で、前記角θが90°に近づくにつれて、前記フィードバックゲインを大きくする、または前記角θが180°以上、360°未満の範囲で、前記角θが270°に近づくにつれてフィードバックゲインを大きくする、前記姿勢検出手段を備えていることが好ましい。
これにより、第2アームの姿勢に応じて、より確実に振動を抑制することができる。
(適用例11)
本発明のロボットでは、エンドエフェクタの質量または前記エンドエフェクタと前記エンドエフェクタが把持する物との質量に基づいて、前記フィードバックゲインを調整する前記姿勢検出手段を備えていることが好ましい。
これにより、前記質量に応じて、確実に振動を抑制することができる。
(適用例12)
本発明のロボットでは、前記質量が大きくなるにつれて、前記フィードバックゲインを大きくする前記姿勢検出手段を備えていることが好ましい。
これにより、前記質量に応じて、より確実に振動を抑制することができる。
(適用例13)
本発明のロボットでは、前記第2回転軸に平行な第3回転軸を軸中心として回動自在となるように、前記第2アームと連結された第3アームと、前記第3アームを回動させる第3駆動源と、前記第3アームに設置され、前記第3アームの前記第2回転軸の角速度または加速度を検出する第3慣性センサーと、前記第3駆動源の回転角度を検出する第3角度センサーと、前記第3慣性センサーから得られる前記第3アームの前記第2回転軸の角速度ωA3と、前記第2b慣性センサーから得られる前記第2アームの前記第2回転軸の角速度ωA2と、前記第3角度センサーから得られる前記第3アームの前記第3回転軸の角速度ωA3mと、から導かれる第3補正成分をフィードバックして前記第3駆動源を制御する第3駆動源制御手段と、を備えていることが好ましい。
これにより、より確実に、ロボットの振動を抑制することができる。
(適用例14)
本発明のロボットでは、前記角速度ωA3から前記角速度ωA2および前記角速度ωA3mを減算した値または該値から導かれた値に対してフィードバックゲインを乗算した前記第3補正成分をフィードバックして前記第3駆動源を制御する前記第3駆動源制御手段を備えていることが好ましい。
これにより、より確実に、ロボットの振動を抑制することができる。
(適用例15)
本発明のロボットでは、前記第1アームの先端部に設置される前記第1慣性センサーと、前記第2アームの先端部に設置される前記第2b慣性センサーと、を備えていることが好ましい。
これにより、第1慣性センサーは、第1アームの振動が最大の部位において第1アームの角速度または加速度を検出し、第2b慣性センサーは、第2アームの振動が最大の部位において第2アームの角速度または加速度を検出するので、より確実にロボットの振動を抑制することができる。
(適用例16)
本発明のロボットでは、前記第1アームの先端部に設置される前記第1慣性センサーと、前記第3アームの先端部に設置される前記第2a慣性センサーと、を備えていることが好ましい。
これにより、第1慣性センサーは、第1アームの振動が最大の部位において第1アームの角速度または加速度を検出し、第2a慣性センサーは、第3アームの振動が最大の部位において第3アームの角速度または加速度を検出するので、より確実にロボットの振動を抑制することができる。
(適用例17)
本発明のロボットでは、前記基台の設置面の法線と一致する前記第1回転軸を軸中心として回動する第1アームを備えていることが好ましい。
これにより、ロボットの制御を容易に行うことができる。
(適用例18)
本発明のロボットでは、前記第1回転軸と直交または前記第1回転軸に直交する軸と平行である前記第2回転軸を軸中心として回動する前記第2アームを備えていることが好ましい。
これにより、ロボットの制御を容易に行うことができる。
本発明のロボットの第1実施形態を正面側から見た斜視図である。 図1に示すロボットを背面側から見た斜視図である。 図1に示すロボットの概略図である。 図1に示すロボットの概略図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットの制御装置の制御動作を示すフローチャートである。 本発明のロボットの第3実施形態を示す概略図である。 図12に示すロボットの主要部のブロック図である。 図12に示すロボットの主要部のブロック図である。 図12に示すロボットの制御装置の制御動作を示すフローチャートである。 本発明のロボットの第5実施形態を示す概略図である。 図16に示すロボットの主要部のブロック図である。 本発明のロボットの他の構成例を示す正面図である。
以下、本発明のロボットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のロボットの第1実施形態を正面側から見た斜視図である。図2は、図1に示すロボットを背面側から見た斜視図である。図3および図4は、それぞれ、図1に示すロボットの概略図である。図5は、図1に示すロボットの主要部のブロック図である。図6〜図10は、それぞれ、図1に示すロボットの主要部のブロック図である。図11は、図1に示すロボットの制御装置の制御動作を示すフローチャートである。
なお、以下では、説明の都合上、図1〜図4、図6中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。また、図1〜図4、図6中の基台側を「基端」、その反対側を「先端」と言う。また、図4では、回転軸O2、O3は、それぞれ、誇張して図示されている。また、図4では、慣性センサー31、32aは、それぞれ、その存在を明確にするため、アーム12、14の外部に図示されている。
図1〜図4に示すロボット(産業用ロボット)1は、例えば腕時計のような精密機器等を製造する製造工程で用いることができ、ロボット本体10と、ロボット本体10の作動を制御する制御装置(制御手段)20(図5参照)とを有している。ロボット本体10と、制御装置20とは、電気的に接続されている。また、制御装置20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)が内蔵されたパーソナルコンピューター(PC)等で構成することができる。なお、制御装置20については、後で詳述する。
ロボット本体10は、基台11と、4本のアーム(リンク)12、13、14、15と、リスト(リンク)16と、6つの駆動源401、402、403、404、405、406とを備えている。このロボット本体10は、基台11と、アーム12、13、14、15と、リスト16とが基端側から先端側に向ってこの順に連結された垂直多関節(6軸)ロボット(ロボット本体)である。垂直多関節ロボットでは、基台11と、アーム12〜15と、リスト16とを総称して「アーム」と言うこともでき、アーム12を「第1アーム」、アーム13を「第2アーム」、アーム14を「第3アーム」、アーム15を「第4アーム」、リスト16を「第5アーム、第6アーム」と分けて言うことができる。なお、リスト16は、第5アームと、第6アームとを有していてもよい。リスト16にはエンドエフェクタ等を取り付けることができる。
図3および図4に示すように、アーム12〜15、リスト16は、それぞれ、基台11に対し独立して変位可能に支持されている。このアーム12〜15、リスト16の長さは、それぞれ、特に限定されないが、図示の構成では、アーム12〜14の長さが、他のアーム15およびリスト16よりも長く設定されている。なお、例えば、第3アーム14の長さを第1アーム12および第2アーム13の長さよりも短くしてもよい。
基台11と第1アーム12とは、関節(ジョイント)171を介して連結されている。そして、第1アーム12は、基台11に対し、鉛直方向と平行な第1回転軸O1を回転中心とし、その第1回転軸O1回りに回動自在となっている。第1回転軸O1は、基台11の設置面である床101の上面の法線と一致している。この第1回転軸O1回りの回動は、第1駆動源401の駆動によりなされる。また、第1駆動源401はモーター401Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター401Mは電気的に接続されたモータードライバー301を介して制御装置20により制御される(図5参照)。第1駆動源401はモーター401Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター401Mからの駆動を伝達されても良く、また、減速機が省略されていてもよい。
第1アーム12と第2アーム13とは、関節(ジョイント)172を介して連結されている。そして、第2アーム13は、第1アーム12に対し、水平方向と平行な第2回転軸O2を軸中心として回動自在となっている。第2回転軸O2は、第1回転軸O1と直交している。この第2回転軸O2回りの回動は、第2駆動源402の駆動によりなされる。また、第2駆動源402はモーター402Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター402Mは電気的に接続されたモータードライバー302を介して制御装置20により制御される(図5参照)。第2駆動源402はモーター402Mの他に設けた減速機(図示せず)によってモーター402Mからの駆動を伝達されても良く、また、減速機が省略されていてもよい。なお、回転軸O2は、回転軸O1に直交する軸と平行であってもよい。
第2アーム13と第3アーム14とは、関節(ジョイント)173を介して連結されている。そして、第3アーム14は、第2アーム13に対して水平方向と平行な回転軸O3を回転中心とし、その第3回転軸O3回りに回動可能となっている。第3回転軸O3は、第2回転軸O2と平行である。この第3回転軸O3回りの回動は、第3駆動源403の駆動によりなされる。また、第3駆動源403は、モーター403Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター403Mは電気的に接続されたモータードライバー303を介して制御装置20により制御される(図5参照)。第3駆動源403はモーター403Mの他に減速機(図示せず)も設けてモーター403Mからの駆動を伝達されても良く、また、減速機が省略されていてもよい。
第3アーム14と第4アーム15とは、関節(ジョイント)174を介して連結されている。そして、第4アーム15は、第3アーム14(基台11)に対し、第3アーム14の中心軸方向と平行な第4回転軸O4を回転中心とし、その第4回転軸O4回りに回動自在となっている。第4回転軸O4は、第3回転軸O3と直交している。この第4回転軸O4回りの回動は、第4駆動源404の駆動によりなされる。また、第4駆動源404は、モーター404Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター404Mは電気的に接続されたモータードライバー304を介して制御装置20により制御される(図5参照)。第4駆動源404はモーター404Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター404Mからの駆動を伝達されてもよく、また、減速機が省略されていてもよい。なお、第4回転軸O4は、第3回転軸O3に直交する軸と平行であってもよい。
第4アーム15とリスト16とは、関節(ジョイント)175を介して連結されている。そして、リスト16は、第4アーム15に対して水平方向(y軸方向)と平行な第5回転軸O5を回転中心とし、その第5回転軸O5回りに回動自在となっている。第5回転軸O5は、第4回転軸O4と直交している。この第5回転軸O5回りの回動は、第5駆動源405の駆動によりなされる。また、第5駆動源405は、モーター405Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター405Mは電気的に接続されたモータードライバー305を介して制御装置20により制御される(図5参照)。第5駆動源405はモーター405Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター405Mからの駆動を伝達されてもよく、また、減速機が省略されていてもよい。また、リスト16は、関節(ジョイント)176を介して、第5回転軸O5と垂直な第6回転軸O6を回転中心とし、その第6回転軸O6回りにも回動自在となっている。回転軸O6は、回転軸O5と直交している。この第6回転軸O6回りの回動は、第6駆動源406の駆動によりなされる。また、第6駆動源406の駆動は、モーター406Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター406Mは電気的に接続されたモータードライバー306を介して制御装置20により制御される(図5参照)。第6駆動源406はモーター406Mの他に減速機(図示せず)も設けてモーター406Mからの駆動を伝達されても良く、また、減速機が省略されていてもよい。なお、第5回転軸O5は、第4回転軸O4に直交する軸と平行であってもよく、また、第6回転軸O6は、第5回転軸O5に直交する軸と平行であってもよい。
また、第1アーム12には、第1慣性センサー31が設置されている。この第1慣性センサー31により第1アーム12の第1回転軸O1の回りの角速度を検出する。第1アーム12における第1慣性センサー31の設置位置は、特に限定されないが、第1アーム12の先端部が好ましい。本実施形態では、第1慣性センサー31は、第1アーム12の内部の先端部に設置されている。第1アーム12の振動は、その先端部において最大になるので、これにより、より確実にロボット1の振動を抑制することができる。なお、第1慣性センサー31が、第1アーム12の基端部に設置されていてもよいことは、言うまでもない。
また、第3アーム14には、第2a慣性センサー32aが設置されている。この第2a慣性センサー32aにより第3アーム14の第2回転軸O2の回りの角速度を検出する。第3アーム14における第2a慣性センサー32aの設置位置は、特に限定されないが、第3アーム14の先端部が好ましい。本実施形態では、第2a慣性センサー32aは、第3アーム14の内部の先端部に設置されている。第3アーム14の振動は、その先端部において最大になるので、これにより、より確実にロボット1の振動を抑制することができる。なお、第2a慣性センサー32aが、第3アーム14の基端部に設置されていてもよいことは、言うまでもない。
また、第1慣性センサー31、第2a慣性センサー32aとしては、それぞれ、特に限定されず、本実施形態では、例えば、ジャイロセンサー、加速度センサー等を用いることができる。
ここで、このロボット1では、アーム12、13および14の振動を抑制することにより、ロボット1全体の振動を抑制する。但し、アーム12、13および14の振動を抑制するために、アーム12、13および14のすべてに慣性センサーを設置するのではなく、前記のようにアーム12、14のみに第1慣性センサー31、第2a慣性センサー32aを設置し、その第1慣性センサー31、第2a慣性センサー32aの検出結果に基づいて駆動源401、402の作動を制御する。これにより、アーム12、13および14のすべてに慣性センサーを設置する場合に比べ、慣性センサーの数を削減することができ、コストを低減することができ、また、回路構成を簡素化することができる。
駆動源401〜406には、それぞれのモーターまたは減速機に、第1角度センサー411、第2角度センサー412、第3角度センサー413、第4角度センサー414、第5角度センサー415、第6角度センサー416が設けられている。これらの角度センサーとして、エンコーダー、ロータリーエンコーダー等が用いることができる。これらの角度センサー411〜416により、それぞれ、駆動源401〜406のモーターあるいは減速機の回転軸の回転角度を検出する。この駆動源401〜406のモーターとしては、それぞれ、特に限定されず、例えば、ACサーボモーター、DCサーボモーター等のサーボモーターを用いるのが好ましい。また、前記各ケーブルは、それぞれ、ロボット本体10を挿通していてもよい。
図5に示すように、ロボット本体10は、制御装置20と電気的に接続されている。すなわち、駆動源401〜406、角度センサー411〜416、慣性センサー31、32aは、それぞれ、制御装置20と電気的に接続されている。
そして、制御装置20は、アーム12〜15、リスト16をそれぞれ独立して作動させることができる、すなわち、モータードライバー301〜306を介して、駆動源401〜406をそれぞれ独立して制御することができる。この場合、制御装置20は、角度センサー411〜416、第1慣性センサー31、第2a慣性センサー32aにより検出を行い、その検出結果に基づいて、駆動源401〜406の駆動、例えば、角速度や回転角度等をそれぞれ制御する。この制御プログラムは、制御装置20に内蔵された記録媒体に予め記憶されている。
図1、図2に示すように、基台11は、ロボット1が垂直多関節ロボットの場合、当該垂直多関節ロボットの最も下方に位置し、設置スペースの床101に固定される部分である。この固定方法としては、特に限定されず、例えば、図1、図2に示す本実施形態では、複数本のボルト111による固定方法を用いている。なお、基台11の設置スペースでの固定箇所としては、床の他に、設置スペースの壁や天井とすることもできる。
基台11は、中空の基台本体(ハウジング)112を有している。基台本体112は、円筒状をなす円筒状部113と、当該円筒状部113の外周部に一体的に形成された、箱状をなす箱状部114とに分けることができる。そして、このような基台本体112には、例えば、モーター401Mやモータードライバー301〜306が収納されている。
アーム12〜15は、それぞれ、中空のアーム本体2と、駆動機構3と、封止手段4とを有している。なお、以下では、説明の都合上、第1アーム12が有するアーム本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「アーム本体2a」、「駆動機構3a」、「封止手段4a」と言い、第2アーム13が有するアーム本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「アーム本体2b」、「駆動機構3b」、「封止手段4b」と言い、第3アーム14が有するアーム本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「アーム本体2c」、「駆動機構3c」、「封止手段4c」と言い、第4アーム15が有するアーム本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「アーム本体2d」、「駆動機構3d」、「封止手段4d」と言うことがある。
また、関節171〜176は、それぞれ、回動支持機構(図示せず)を有している。この回動支持機構は、互いに連結された2本のアームのうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構、互いに連結された基台11と第1アーム12のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構、互いに連結された第4アーム15と第5リスト16のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構である。互いに連結された第4アーム15とリスト16とを一例とした場合、回動支持機構は、リスト16を第4アーム15に対し回動させることができる。また、各回動支持機構は、それぞれ、対応するモーターの回転速度を所定の減速比で減速して、その駆動力を対応するアーム、リスト16のリスト本体161、支持リング162に伝達する減速機(図示せず)を有している。
第1アーム12は、基台11の上端部(先端部)に水平方向に対し傾斜した姿勢で連結されている。この第1アーム12では、駆動機構3aがモーター402Mを有しており、アーム本体2a内に収納している。また、アーム本体2a内は、封止手段4aにより気密封止されている。
第2アーム13は、第1アーム12の先端部に連結されている。この第2アーム13では、駆動機構3bがモーター403Mを有しており、アーム本体2b内に収納している。また、アーム本体2a内は、封止手段4bにより気密封止されている。
第3アーム14は、第2アーム13の先端部に連結されている。この第3アーム14では、駆動機構3cがモーター404Mを有しており、アーム本体2c内に収納している。また、アーム本体2c内は、封止手段4cにより気密封止されている。
第4アーム15は、第3アーム14の先端部に、その中心軸方向と平行に連結されている。このアーム15では、駆動機構3dがモーター405M、406Mを有しており、アーム本体2d内に収納している。また、アーム本体2d内は、封止手段4dにより気密封止されている。
第4アーム15の先端部(基台11と反対側の端部)には、リスト16が連結されている。このリスト16には、その先端部(第4アーム15と反対側の端部)に、例えば、腕時計等のような精密機器を把持するマニピュレーター(図示せず)が着脱自在に装着される。なお、マニピュレーターとしては、特に限定されず、例えば、複数本の指部(フィンガー)を有する構成のものが挙げられる。そして、このロボット1は、マニピュレーターで精密機器を把持したまま、アーム12〜15やリスト16等の動作を制御することにより、当該精密機器を搬送することができる。
リスト16は、円筒状をなすリスト本体(第6アーム)161と、リスト本体161と別体で構成され、当該リスト本体161の基端部に設けられ、リング状をなす支持リング(第5アーム)162とを有している。
リスト本体161の先端面163は、平坦な面となっており、マニピュレーターが装着される装着面となる。また、リスト本体161は、関節176を介して、第4アーム15の駆動機構3dに連結されており、当該駆動機構3dのモーター406Mの駆動により、回転軸O6回りに回動する。
支持リング162は、関節175を介して、第4アーム15の駆動機構3dに連結されており、当該駆動機構3dのモーター405Mの駆動により、リスト本体161ごと回転軸O5回りに回動する。
次に、図5、図6〜図10を参照し、制御装置20の構成について説明する。
図5、図6〜図10に示すように、制御装置20は、第1駆動源401の作動を制御する第1駆動源制御部(第1駆動源制御手段)(第1角速度指令)201と、第2駆動源402の作動を制御する第2駆動源制御部(第2駆動源制御手段)(第2角速度指令)202と、第3駆動源403の作動を制御する第3駆動源制御部(第3駆動源制御手段)(第3角速度指令)203と、第4駆動源404の作動を制御する第4駆動源制御部(第4駆動源制御手段)(第4角速度指令)204と、第5駆動源405の作動を制御する第5駆動源制御部(第5駆動源制御手段)(第5角速度指令)205と、第6駆動源406の作動を制御する第6駆動源制御部(第6駆動源制御手段)(第6角速度指令)206と、を有している。
図6に示すように、第1駆動源制御部201は、減算器511と、位置制御部521と、減算器531と、角速度制御部541と、回転角度算出部551と、角速度算出部561と、減算器571と、変換部581と、補正値算出部591と、加算器601とを有している。
図7に示すように、第2駆動源制御部202は、減算器512と、位置制御部522と、減算器532と、角速度制御部542と、回転角度算出部552と、角速度算出部562と、加減算器622と、変換部582と、補正値算出部592と、加算器602とを有している。
図7に示すように、第3駆動源制御部203は、減算器513と、位置制御部523と、減算器533と、角速度制御部543と、回転角度算出部553と、角速度算出部563とを有している。
図8に示すように、第4駆動源制御部204は、減算器514と、位置制御部524と、減算器534と、角速度制御部544と、回転角度算出部554と、角速度算出部564とを有している。
図9に示すように、第5駆動源制御部205は、減算器515と、位置制御部525と、減算器535と、角速度制御部545と、回転角度算出部555と、角速度算出部565とを有している。
図10に示すように、第6駆動源制御部206は、減算器516と、位置制御部526と、減算器536と、角速度制御部546と、回転角度算出部556と、角速度算出部566とを有している。
ここで、制御装置20は、ロボット1が行う処理の内容に基づいてリスト16の目標位置を演算し、その目標位置にリスト16を移動させるための軌道を生成する。そして、制御装置20は、その生成した軌道に沿ってリスト16が移動するように、各駆動源401〜406の回転角度を所定の制御周期ごとに測定し、この測定結果に基づいて演算した値をそれぞれ各駆動源401〜406の位置指令Pcとして駆動源制御部201〜206に出力する(図6〜図10参照)。なお、前記および以下では、「値が入力、出力」等と表記しているが、これは、「その値に対応する信号が入力、出力」の意味である。
図6に示すように、第1駆動源制御部201には、第1駆動源401の位置指令Pcの他、第1角度センサー411、第1慣性センサー31からそれぞれ検出信号が入力される。第1駆動源制御部201は、第1角度センサー411の検出信号から算出される第1駆動源の回転角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、後述する角速度フィードバック値ωfbが後述する角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によって第1駆動源401を駆動する。
すなわち、第1駆動源制御部201の減算器511には、位置指令Pcが入力され、また、回転角度算出部551から後述する位置フィードバック値Pfbが入力される。回転角度算出部551では、第1角度センサー411から入力されるパルス数がカウントされるとともに、そのカウント値に応じた第1駆動源401の回転角度が位置フィードバック値Pfbとして減算器511に出力される。減算器511は、これら位置指令Pcと位置フィードバック値Pfbとの偏差(第1駆動源401の回転角度の目標値から位置フィードバック値Pfbを減算した値)を位置制御部521に出力する。
位置制御部521は、減算器511から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン等を用いた所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第1駆動源401の角速度の目標値を演算する。位置制御部521は、その第1駆動源401の角速度の目標値(指令値)を示す信号を角速度指令(第1角速度指令)ωcとして減算器531に出力する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、比例制御(P制御)がなされるが、これに限定されるものではない。
減算器531には、角速度指令ωcが入力され、また、後述する角速度フィードバック値ωfbが入力される。減算器531は、これら角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとの偏差(第1駆動源401の角速度の目標値から角速度フィードバック値ωfbを減算した値)を角速度制御部541に出力する。
角速度制御部541は、減算器531から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン、積分ゲイン等を用い、積分を含む所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第1駆動源401の駆動信号(駆動電流)を生成し、モータードライバー301を介してモーター401Mに供給する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、PI制御がなされるが、これに限定されるものではない。
このようにして、位置フィードバック値Pfbが位置指令Pcと可及的に等しくなり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcと可及的に等しくなるように、フィードバック制御がなされ、第1駆動源401の駆動電流が制御される。
次に、第1駆動源制御部201における角速度フィードバック値ωfbについて説明する。
角速度算出部561では、第1角度センサー411から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第1駆動源401の角速度ωm1が算出され、その角速度ωm1は、加算器601に出力される。
また、角速度算出部561では、第1角度センサー411から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第1アーム12の回転軸O1の回りの角速度ωA1mが算出され、その角速度ωA1mは、減算器571に出力される。なお、角速度ωA1mは、角速度ωm1を、第1駆動源401のモーター401Mと第1アーム12との間、すなわち、関節171における減速比で除算した値である。
また、第1慣性センサー31により、第1アーム12の回転軸O1の回りの角速度が検出される。そして、その第1慣性センサー31の検出信号、すなわち、第1慣性センサー31により検出された第1アーム12の回転軸O1の回りの角速度ωA1は、減算器571に出力される。
減算器571には、角速度ωA1および角速度ωA1mが入力され、減算器571は、この角速度ωA1から角速度ωA1mを減算した値ωA1s(=ωA1−ωA1m)を変換部581に出力する。この値ωA1sは、第1アーム12の回転軸O1の回りの角速度の振動成分(振動角速度)に相当する。以下、ωA1sを振動角速度と言う。本実施形態では、この振動角速度ωA1s(詳細には、振動角速度ωA1sに基づいて生成した値であるモーター401Mにおける角速度ωm1s)が後述するゲインKa倍されて駆動源401の入力側に戻るフィードバック制御を行う。具体的には、振動角速度ωA1sが可及的に0になるように、駆動源401に対してフィードバック制御がなされる。これにより、ロボット1の振動を抑制することができる。なお、このフィードバック制御では、駆動源401の角速度が制御される。
変換部581は、振動角速度ωA1sを第1駆動源401における角速度ωm1sに変換し、その角速度ωm1sを補正値算出部591に出力する。この変換は、振動角速度ωA1sに、第1駆動源401のモーター401Mと第1アーム12との間、すなわち、関節171における減速比を乗算することで得ることができる。
補正値算出部591は、角速度ωm1sに予め定められた係数であるゲイン(フィードバックゲイン)Kaを乗算し、補正値(第1補正成分)Ka・ωm1sを求め、その補正値Ka・ωm1sを加算器601に出力する。
加算器601には、角速度ωm1が入力され、また、補正値Ka・ωm1sが入力される。加算器601は、角速度ωm1と補正値Ka・ωm1sとの加算値を角速度フィードバック値ωfbとして減算器531に出力する。なお、以降の動作は、前述した通りである。
図7に示すように、第2駆動源制御部202には、第2駆動源402の位置指令Pcの他、第2角度センサー412、第2a慣性センサー32aからそれぞれ検出信号が入力される。また、第2駆動源制御部202には、第3駆動源制御部203から第3アーム14の回転軸O3の回りの角速度ωA3mが入力される。第2駆動源制御部202は、第2角度センサー412の検出信号から算出される第2駆動源402の回転角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、後述する角速度フィードバック値ωfbが後述する角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によって第2駆動源402を駆動する。
すなわち、第2駆動源制御部202の減算器512には、位置指令Pcが入力され、また、回転角度算出部552から後述する位置フィードバック値Pfbが入力される。回転角度算出部552では、第2角度センサー412から入力されるパルス数がカウントされるとともに、そのカウント値に応じた第2駆動源402の回転角度が位置フィードバック値Pfbとして減算器512に出力される。減算器512は、これら位置指令Pcと位置フィードバック値Pfbとの偏差(第2駆動源402の回転角度の目標値から位置フィードバック値Pfbを減算した値)を位置制御部522に出力する。
位置制御部522は、減算器512から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン等を用いた所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第2駆動源402の角速度の目標値を演算する。位置制御部522は、その第2駆動源402の角速度の目標値(指令値)を示す信号を角速度指令(第2角速度指令)ωcとして減算器532に出力する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、比例制御(P制御)がなされるが、これに限定されるものではない。
減算器532には、角速度指令ωcが入力され、また、後述する角速度フィードバック値ωfbが入力される。減算器532は、これら角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとの偏差(第2駆動源402の角速度の目標値から角速度フィードバック値ωfbを減算した値)を角速度制御部542に出力する。
角速度制御部542は、減算器532から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン、積分ゲイン等を用い、積分を含む所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第2駆動源402の駆動信号(駆動電流)を生成し、モータードライバー302を介してモーター402Mに供給する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、PI制御がなされるが、これに限定されるものではない。
このようにして、位置フィードバック値Pfbが位置指令Pcと可及的に等しくなり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcと可及的に等しくなるように、フィードバック制御がなされ、第2駆動源402の駆動電流が制御される。なお、回転軸O2は、回転軸O1に対して直交しているので、第1アーム12の動作や振動の影響を受けず、第1駆動源401に対して独立して第2駆動源402の作動を制御することができる。
次に、第2駆動源制御部202における角速度フィードバック値ωfbについて説明する。
角速度算出部569では、第2角度センサー412から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第2駆動源402の角速度ωm2が算出され、その角速度ωm2は、加算器602に出力される。
また、角速度算出部562では、第2角度センサー412から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第2アーム13の回転軸O2の回りの角速度ωA2mが算出され、その角速度ωA2mは、加減算器622に出力される。なお、角速度ωA2mは、角速度ωm2を、第2駆動源402のモーター402Mと第2アーム13との間、すなわち、関節172における減速比で除算した値である。
また、第2a慣性センサー32aにより、第3アーム14の回転軸O2の回りの角速度が検出される。そして、その第2a慣性センサー32aの検出信号、すなわち、第2a慣性センサー32aにより検出された第3アーム14の回転軸O2の回りの角速度ωA3は、加減算器622に出力される。なお、回転軸O2、O3は、回転軸O1に対して直交しているので、第1アーム12の動作や振動の影響を受けずに、容易かつ確実に、第3アーム13の回転軸O2の回りの角速度を求めることができる。
また、後述する第3駆動源制御部203の角速度算出部563からは、第3アーム14の回転軸O3の回りの角速度ωA3mが加減算器622に出力される。
加減算器622には、角速度ωA3、角速度ωA2mおよび角速度ωA3mが入力され、加減算器622は、角速度ωA3から角速度ωA2mおよび角速度ωA3mを減算した値ωA2s(=ωA3−ωA2m−ωA3m)を変換部582に出力する。この値ωA2sは、第2アーム13と第3アーム14の回転軸O2の回りの合計の角速度の振動成分(振動角速度)に相当する。以下、ωA2sを振動角速度と言う。本実施形態では、この振動角速度ωA2s(詳細には、振動角速度ωA2sに基づいて生成した値であるモーター402Mにおける角速度ωm2s)が後述するゲインKa倍されて第2駆動源402の入力側に戻るフィードバック制御を行う。具体的には、振動角速度ωA2sが可及的に0になるように、第2駆動源402に対してフィードバック制御がなされる。これにより、ロボット1の振動を抑制することができる。なお、このフィードバック制御では、第2駆動源402の角速度が制御される。
変換部582は、振動角速度ωA2sを第2駆動源402における角速度ωm2sに変換し、その角速度ωm2sを補正値算出部592に出力する。この変換は、振動角速度ωA2sに、第2駆動源402のモーター402Mと第2アーム13との間、すなわち、関節172における減速比を乗算することで得ることができる。
補正値算出部592は、角速度ωm2sに予め定められた係数であるゲイン(フィードバックゲイン)Kaを乗算し、補正値(第2補正成分)Ka・ωm2sを求め、その補正値Ka・ωm2sを加算器602に出力する。なお、この第2駆動源制御部202におけるゲインKaと、第1駆動源制御部201におけるゲインKaとは、同一でもよく、また、異なっていてもよい。
加算器602には、角速度ωm2が入力され、また、補正値Ka・ωm2sが入力される。加算器602は、角速度ωm2と補正値Ka・ωm2sとの加算値を角速度フィードバック値ωfbとして減算器532に出力する。なお、以降の動作は、前述した通りである。
図7に示すように、第3駆動源制御部203には、第3駆動源403の位置指令Pcの他、第3角度センサー413から検出信号が入力される。第3駆動源制御部203は、第3角度センサー413の検出信号から算出される第3駆動源403の回転角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、後述する角速度フィードバック値ωfbが後述する角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によって第3駆動源403を駆動する。
すなわち、第3駆動源制御部203の減算器513には、位置指令Pcが入力され、また、回転角度算出部553から後述する位置フィードバック値Pfbが入力される。回転角度算出部553では、第3角度センサー413から入力されるパルス数がカウントされるとともに、そのカウント値に応じた第3駆動源403の回転角度が位置フィードバック値Pfbとして減算器513に出力される。減算器513は、これら位置指令Pcと位置フィードバック値Pfbとの偏差(第3駆動源403の回転角度の目標値から位置フィードバック値Pfbを減算した値)を位置制御部523に出力する。
位置制御部523は、減算器513から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン等を用いた所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第3駆動源403の角速度の目標値を演算する。位置制御部523は、その第3駆動源403の角速度の目標値(指令値)を示す信号を角速度指令ωcとして減算器533に出力する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、比例制御(P制御)がなされるが、これに限定されるものではない。
また、角速度算出部563では、第3角度センサー413から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第3駆動源403の角速度が算出され、その角速度が角速度フィードバック値ωfbとして減算器533に出力される。
減算器533には、角速度指令ωcが入力され、また、角速度フィードバック値ωfbが入力される。減算器533は、これら角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとの偏差(第3駆動源403の角速度の目標値から角速度フィードバック値ωfbを減算した値)を角速度制御部543に出力する。
角速度制御部543は、減算器533から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン、積分ゲイン等を用い、積分を含む所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第3駆動源403の駆動信号(駆動電流)を生成し、モータードライバー303を介してモーター403Mに供給する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、PI制御がなされるが、これに限定されるものではない。
このようにして、位置フィードバック値Pfbが位置指令Pcと可及的に等しくなり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcと可及的に等しくなるように、フィードバック制御がなされ、第3駆動源403の駆動電流が制御される。
なお、駆動源制御部204〜206については、それぞれ、前記第3駆動源制御部203と同様であるので、その説明は省略する。
ここで、このロボット1は、第2アーム13を基準として第3アーム14の姿勢を検出する姿勢検出手段として、第2アーム13の軸線(中心軸)131と第3アーム14の軸線(中心軸)141とのなす角θ(以下、単に「第3アーム14の角度θ」、「アーム14の角度θ」、「角度θ」とも言う)(図4参照)を検出する角度検出手段を有している。本実施形態では、この角度検出手段は、第3角度センサー413と、制御装置20とで構成されている。すなわち、制御装置20の第3駆動源制御部203の回転角度算出部553は、第3角度センサー413から入力されるパルス数をカウントし、そのカウント値に応じた第3駆動源403の回転角度を求め、これにより、現在の第3アーム14の角度θを求める。
そして、第2駆動源制御部202(姿勢検出手段)は、前述したフィードバック制御において、前記角度検出手段の検出結果、すなわち、検出された第3アーム14の角度θに基づいて、フィードバックゲインKaを調整する(導く)。
この場合、第2駆動源制御部202は、第3アーム14の角度θが180°に近いほど、フィードバックゲインKaを大きく設定する。すなわち、第3アーム14の角度θが0°以上、180°未満の範囲では、第3アーム14の角度θが0°に近いほど、フィードバックゲインKaを小さく設定し、同様に、第3アーム14の角度θが180°以上、360°未満の範囲では、第3アーム14の角度θが360°(0°)に近いほど、フィードバックゲインKaを小さく設定する。なお、一般に、ロボットのアームの稼働範囲は、45°〜315°程度であるが、本発明では、アームの稼働範囲が0°〜360°のうちのいずれかの範囲のロボットをすべてその対象としている。したがって、本明細書では、ロボットのアームの稼働範囲が0°〜360°であるものとして説明を行う。
フィードバックゲインKaを前記のように設定する理由は、まず、第3アーム14の角度θが180°の場合は、第3アーム14が第2アーム13に対して伸びた状態(以下、単に「伸長状態」、「伸長姿勢」とも言う)である。この第3アーム14の角度θが180°の場合は、ロボット1の制御が最も安定しているが、第3アーム14の回転軸O2の回りの慣性モーメントが最も大きく、振動が最も大きいので、フィードバックゲインKaを大きく設定することにより、振動を抑制する効果を高めることができる。
また、第3アーム14の角度θが0°(360°)(実際は、45°または315°)の場合は、第3アーム14が第2アーム13に対して最も大きく曲がった状態である。この第3アーム14の角度θが0°(360°)(実際は、45°または315°)の場合は、第3アーム14の第2回転軸O2の回りの慣性モーメントが最も小さく、最も制御が不安定であり、振動が発振し易いので、フィードバックゲインKaを小さく設定することにより、ロボット1の発振を防止し、制御を安定させることができる。この場合、慣性モーメントが小さく、元々ロボット1の振動が小さいため、フィードバックゲインKaを下げても振動が大きくなることはない。
なお、第3アーム14の角度θが0°以上、180°未満の範囲では、第3アーム14の角度θが180°に近いほど、ロボット1の制御が安定し、第3アーム14の回転軸O2の回りの慣性モーメントが大きく、振動が大きい。すなわち、第3アーム14の角度θが0°に近いほど、ロボット1の制御が不安定で、第3アーム14の回転軸O2の回りの慣性モーメントが小さく、振動が小さい。
また、第3アーム14の角度θが180°以上、360°未満の範囲では、第3アーム14の角度θが180°に近いほど、ロボット1の制御が安定し、第3アーム14の回転軸O2の回りの慣性モーメントが大きく、振動が大きい。すなわち、第3アーム14の角度θが360°に近いほど、ロボット1の制御が不安定で、第3アーム14の回転軸O2の回りの慣性モーメントが小さく、振動が小さい。
このように、このロボット1では、第3アーム14の姿勢に応じてフィードバックゲインKaを調整することにより、制御を安定させつつ、確実に振動を抑制することができる。すなわち、振動の抑制と、制御の安定性との両立を図ることができる。
なお、駆動源制御部201、202におけるフィードバックゲインKaは、それぞれ、1未満に設定されることが好ましい。
その理由は、代表的に第1駆動源制御部201において説明すると、フィードバックゲインKaを1に設定すると、加算器601において、第1角度センサー411により検出して求めた第1駆動源401の角速度ωm1と、補正値Ka・ωm1sのうちの第1角度センサー411により検出して求めた第1駆動源401の角速度の成分とが相殺されてしまう。これにより、角速度フィードバック値ωfbのうち、第1角度センサーにより検出して求めた第1駆動源401の角速度の成分が0となり、制御が不安定になる。
また、フィードバックゲインKaを1よりも大きく設定すると、角速度フィードバック値ωfbのうち、第1角度センサーにより検出して求めた第1駆動源401の角速度の成分が負となり、その角速度の成分が正帰還し、制御が不安定となる。
なお、例えば、角速度算出部561と加算器601との間に、第1角度センサー411により検出して求めた第1駆動源401の角速度ωm1に、予め定められた係数であるゲイン(フィードバックゲイン)Kbを乗算し、補正値Kb・ωm1を求め、その補正値Kb・ωm1を加算器601に出力する図示しない補正値算出部を設けてもよい。この場合は、前記の理由から、フィードバックゲインKaは、フィードバックゲインKb未満に設定されることが好ましい。この場合は、フィードバックゲインKaは、フィードバックゲインKbの値によっては、1以上に設定することができる。なお、以下では、フィードバックゲインKaの値については、代表的に、角速度算出部561と加算器601との間に前記補正値算出部を設けない場合について説明する。
次に、第2駆動源制御部202におけるフィードバックゲインKaの調整について説明する。
なお、ここでは代表的に、第3アーム14の角度θが、θ1未満の場合と、θ1以上、θ2未満の場合と、θ2以上、θ3未満の場合と、θ3以上、θ4未満の場合と、θ4以上の場合に(θ1<θ2<θ3<θ4)、それぞれ、フィードバックゲインKaを設定する場合について説明する。
図11に示すように、第2駆動源制御部202は、まず、第3駆動源制御部203を介して第3角度センサー413により、第3駆動源403の回転角度を検出する(ステップS101)。すなわち、第3駆動源制御部203は、第3角度センサー413から入力されるパルス数をカウントし、そのカウント値に応じた第3駆動源403の回転角度を求め、第2駆動源制御部202は、その第3駆動源403の回転角度の情報を取得する。
次いで、第3駆動源403の回転角度に基づいて、第3アーム14の角度θを求める(ステップS102)。
次いで、第3アーム14の角度θがθ1未満であるか否かを判断し(ステップS103)、第3アーム14の角度θがθ1未満である場合は、フィードバックゲインKaをKa1に設定する(ステップS104)。なお、第3アーム14の稼働範囲は、本実施形態では、例えば、45°〜315°に設定されるので、ステップS103では、第3アーム14の角度θが45°以上、θ1未満であるか否かが判断される。
また、ステップS103において第3アーム14の角度θがθ1未満でない場合は、第3アーム14の角度θがθ1以上、θ2未満であるか否かを判断し(ステップS105)、第3アーム14の角度θがθ1以上、θ2未満である場合は、フィードバックゲインKaをKa2に設定する(ステップS106)。
また、ステップS105において第3アーム14の角度θがθ1以上、θ2未満でない場合は、第3アーム14の角度θがθ2以上、θ3未満であるか否かを判断し(ステップS107)、第3アーム14の角度θがθ2以上、θ3未満である場合は、フィードバックゲインKaをKa3に設定する(ステップS108)。
また、ステップS107において第3アーム14の角度θがθ2以上、θ3未満でない場合は、第3アーム14の角度θがθ3以上、θ4未満であるか否かを判断し(ステップS109)、第3アーム14の角度θがθ3以上、θ4未満である場合は、フィードバックゲインKaをKa4に設定する(ステップS110)。
また、ステップS109において第3アーム14の角度θがθ3以上、θ4未満でない場合は、第3アーム14の角度θがθ4以上であるか否かを判断し(ステップS111)、第3アーム14の角度θがθ4以上である場合は、フィードバックゲインKaをKa5に設定する(ステップS112)。なお、前記のように第3アーム14の稼働範囲は、本実施形態では、例えば、45°〜315°に設定されるので、ステップS111では、第3アーム14の角度θがθ4以上、315°以下であるか否かが判断される。
上記の各ステップは、制御周期毎に実行され、ステップS104、S106、S108、S110、S112の後、再度、ステップS101に戻り、ステップS101以降を実行する。
なお、Ka1<Ka2<Ka3>Ka4>Ka5である。また、Ka1とKa5とは、同一でもよく、また、異なっていてもよい。また、Ka2とKa4とは、同一でもよく、また、異なっていてもよい。
ここで、θ1は、諸条件により適宜設定されるものであり、特に限定されないが、70°以上、110°以下であることが好ましく、90°以上、100°以下であることがより好ましい。1例としては、例えば、90°に設定される。
また、θ2は、諸条件により適宜設定されるものであり、特に限定されないが、115°以上、155°以下であることが好ましく、125°以上、145°以下であることがより好ましい。1例としては、例えば、135°に設定される。
また、θ3は、諸条件により適宜設定されるものであり、特に限定されないが、205°以上、245°以下であることが好ましく、215°以上、235°以下であることがより好ましい。1例としては、例えば、225°に設定される。
また、θ4は、諸条件により適宜設定されるものであり、特に限定されないが、250°以上、290°以下であることが好ましく、260°以上、280°以下であることがより好ましい。1例としては、例えば、270°に設定される。
これにより、より確実に、制御を安定させつつ、振動を抑制することができる。
そして、角度θがθ1未満の場合は、前述したように、フィードバックゲインKaは、Ka1に設定されるが、そのKa1は、0以上、0.3以下であることが好ましく、0以上、0.2以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ1以上、θ2未満の場合は、前述したように、フィードバックゲインKaは、Ka2に設定されるが、そのKa2は、0.1以上、0.5以下であることが好ましく、0.2以上、0.4以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ2以上、θ3未満の場合は、前述したように、フィードバックゲインKaは、Ka3に設定されるが、そのKa3は、0.3以上、0.7以下であることが好ましく、0.3以上、0.6以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ3以上、θ4未満の場合は、前述したように、フィードバックゲインKaは、Ka4に設定されるが、そのKa4は、0.1以上、0.5以下であることが好ましく、0.2以上、0.4以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ4以上の場合は、前述したように、フィードバックゲインKaは、Ka5に設定されるが、そのKa5は、0以上、0.3以下であることが好ましく、0以上、0.2以下であることがより好ましい。
これにより、より確実に、制御を安定させつつ、振動を抑制することができる。
以上説明したように、このロボット1によれば、容易かつ確実に、ロボット1の振動を抑制することができる。
まず、ロボット1の制御において、膨大な演算が不要であり、これにより、ロボット1の制御における応答速度を速くすることができ、また、制御装置20の構成を簡素化することができる。
また、ロボット1の制御において、特異点の存在する演算が不要であるので、確実に、ロボット1の制御を行うことができ、これにより、確実に振動を抑制することができる。
また、第2アーム13を駆動する第2駆動源402に対して、第2アーム13よりも大きな振動が生じる先端側の第3アーム14に設置されている第2a慣性センサー32aの検出結果を用いて、振動を抑える制御を行うので、ロボット1の振動を抑制する効果を高めることができる。また、第3アーム14よりも基端側の第2アーム13を回動させる第2駆動源402の作動を制御することにより、ロボット1の振動を抑制する効果を高めることができる。
また、第1アーム12と第3アーム14にそれぞれ慣性センサー31、32aを設置するとともに、第1アーム12の回動の第1回転軸O1と、第2アーム13の回動の第2回転軸O2および第3アーム14の回動の第3回転軸O3とを互いに直交させたので、第1アーム12と第3アーム14の角速度が互いに混在しない単純な回転成分として検出できる。よってこれらを用いた演算による制御を行うので、より容易に、精度良く、確実に、ロボット1の振動を抑制することができる。
加えて、第1アーム12の回動の第1回転軸O1と、第2アーム13の回動の第2回転軸O2および第3アーム14の回動の第3回転軸O3とを互いに直交させたので、第1アーム12と第3アーム14の角速度が互いに混在しない単純な回転成分として検出でき、これらの混在無き回転成分にそれぞれ、フィードバックゲインを乗算するので、それぞれが高い精度で補正できる。
また、第3アーム14の姿勢に応じてフィードバックゲインKaを調整することにより、制御を安定させつつ、確実に振動を抑制することができる。
なお、本実施形態では、第3アーム14の角度θを5つの範囲に分けたが、これに限らず、例えば、2つ、3つ、4つ、または、6つ以上の範囲に分けてもよい。また、段階的ではなく、連続する角度θに対して、連続するフィードバックゲインKaを対応させてもよい。
また、以下に、Ka1〜Ka5の他の具体例を示す。
この具体例は、振動角速度ωA2sが逆位相となる場合を考慮したものであり、振動角速度ωA2sが逆位相のときは、フィードバックゲインKaを負にすることで、正常な位相に変換することができる。
まず、Ka1は、−0.2以上、0.3以下であることが好ましく、−0.1以上、0.1以下であることがより好ましい。
また、Ka2は、0.1以上、0.4以下であることが好ましく、0.1以上、0.3以下であることがより好ましい。
また、Ka3は、0.3以上、0.7以下であることが好ましく、0.3以上、0.6以下であることがより好ましい。
また、Ka4は、0.1以上、0.4以下であることが好ましく、0.1以上、0.3以下であることがより好ましい。
また、Ka5は、−0.2以上、0.3以下であることが好ましく、−0.1以上、0.1以下であることがより好ましい。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態のロボット1では、第2駆動源制御部202は、フィードバック制御において、ロボット1の先端部、すなわち、リスト16の先端部における先端負荷質量に基づいて、フィードバックゲインKaを調整する。
この先端負荷質量とは、最も先端側のアームであるリスト16の先端部に装着されるマニピュレーターと、そのマニピュレーターが把持する対象物との合計の質量である。すなわち、マニピュレーターが対象物を把持しているときは、マニピュレーターと、そのマニピュレーターが把持している対象物との合計の質量であり、マニピュレーターが対象物を把持していないときは、マニピュレーターの質量である。
本実施形態では、マニピュレーターの質量およびマニピュレーターが把持する対象物の質量は、いずれも既知であり、その質量は、それぞれ、予め、制御装置20の図示しない記憶部に記憶される。また、制御装置20は、マニピュレーターが対象物を把持しているか否かを把持している。これにより、制御装置20は、ロボット1の先端負荷質量を常に把握している。なお、マニピュレーターが把持する対象物として、質量の異なるものが複数種ある場合でもよい。
また、第2駆動源制御部202は、先端負荷質量が大きくなるにつれ、フィードバックゲインKaを小さく設定する。
その理由は、先端負荷質量が大きいほど、ロボット1の振動が小さいが、制御が不安定であり、振動が発振し易いので、フィードバックゲインKaを小さく設定することにより、ロボット1の発振を防止し、制御を安定させることができる。
換言すれば、先端負荷質量が小さいほど、ロボット1の制御が安定しているので、フィードバックゲインKaを大きく設定することにより、振動を抑制する効果を高めることができる。
次に、フィードバックゲインKaの調整について説明する。
なお、ここでは代表的に、第3アーム14の角度θが、θ1未満の場合と、θ1以上、θ2未満の場合と、θ2以上、θ3未満の場合と、θ3以上、θ4未満の場合と、θ4以上の場合(θ1<θ2<θ3<θ4)のそれぞれと、先端負荷質量が、1kgの場合と、3kgの場合と、5kgの場合のそれぞれとの組み合わせにおいて、それぞれ、フィードバックゲインKaを設定する場合について説明する。
まず、角度θがθ1未満で、先端負荷質量が1kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0以上、0.4以下であることが好ましく、0.1以上、0.3以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ1未満で、先端負荷質量が3kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0以上、0.3以下であることが好ましく、0以上、0.2以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ1未満で、先端負荷質量が5kgの場合は、フィードバックゲインKaは、−0.2以上、0.2以下であることが好ましく、−0.1以上、0以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ1以上、θ2未満で、先端負荷質量が1kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.1以上、0.5以下であることが好ましく、0.2以上、0.4以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ1以上、θ2未満で、先端負荷質量が3kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.1以上、0.5以下であることが好ましく、0.2以上、0.3以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ1以上、θ2未満で、先端負荷質量が5kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0以上、0.4以下であることが好ましく、0以上、0.3以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ2以上、θ3未満で、先端負荷質量が1kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.3以上、0.7以下であることが好ましく、0.4以上、0.6以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ2以上、θ3未満で、先端負荷質量が3kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.3以上、0.7以下であることが好ましく、0.3以上、0.6以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ2以上、θ3未満で、先端負荷質量が5kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.3以上、0.7以下であることが好ましく、0.3以上、0.6以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ3以上、θ4未満で、先端負荷質量が1kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.1以上、0.5以下であることが好ましく、0.2以上、0.4以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ3以上、θ4未満で、先端負荷質量が3kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.1以上、0.5以下であることが好ましく、0.2以上、0.3以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ3以上、θ4未満で、先端負荷質量が5kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0以上、0.4以下であることが好ましく、0以上、0.3以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ4以上で、先端負荷質量が1kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0以上、0.4以下であることが好ましく、0.1以上、0.3以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ4以上で、先端負荷質量が3kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0以上、0.3以下であることが好ましく、0以上、0.2以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ4以上で、先端負荷質量が5kgの場合は、フィードバックゲインKaは、−0.2以上、0.2以下であることが好ましく、−0.1以上、0以下であることがより好ましい。
これにより、より確実に、制御を安定させつつ、振動を抑制することができる。
このロボット1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
そして、このロボット1では、第3アーム14の姿勢および先端負荷質量に応じてフィードバックゲインKaを調整することにより、より確実に、制御を安定させつつ、振動を抑制することができる。
<第3実施形態>
図12は、本発明のロボットの第2実施形態を示す概略図である。図13および図14は、それぞれ、図12に示すロボットの主要部のブロック図である。図15は、図1に示すロボットの制御装置の制御動作を示すフローチャートである。
なお、以下では、説明の都合上、図12中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。また、図12中の基台側を「基端」、その反対側を「先端」と言う。また、図12では、回転軸O2、O3は、それぞれ、誇張して図示されている。また、図12では、慣性センサー31、32bは、それぞれ、その存在を明確にするため、アーム12、13の外部に図示されている。
以下、第3実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図12に示すように、第3実施形態のロボット1では、第3アーム14には、慣性センサーが設置されておらず、第2アーム13には、第2b慣性センサー32bが設置されている。この第2b慣性センサー32bにより第2アーム13の回転軸O2の回りの角速度を検出する。第2アーム13における第2b慣性センサー32bの設置位置は、特に限定されないが、第2アーム13の先端部が好ましい。本実施形態では、第2b慣性センサー32bは、第2アーム13の内部の先端部に設置されている。第2アーム13の振動は、その先端部において最大になるので、これにより、より確実にロボット1の振動を抑制することができる。なお、第2b慣性センサー32bが、第2アーム13の基端部に設置されていてもよいことは、言うまでもない。
また、第2b慣性センサー32bとしては、特に限定されず、本実施形態では、例えば、ジャイロセンサー等を用いることができる。
ここで、このロボット1では、第1アーム12および第2アーム13の振動を抑制するために、前記のように第1アーム12および第2アーム13の両方に第1慣性センサー31、第2b慣性センサー32bを設置し、その第1慣性センサー31、第2b慣性センサー32bの検出結果に基づいて駆動源401、402の作動を制御する。これにより、確実に、第1アーム12および第2アーム13の振動を抑制することができ、これによって、ロボット1全体の振動を抑制することができる。
また、このロボット1では、制御装置20の第2駆動源制御部202が第1実施形態と異なっている。
図13に示すように、第2駆動源制御部202は、減算器517と、位置制御部527と、減算器537と、角速度制御部547と、回転角度算出部557と、角速度算出部567と、減算器577と、変換部587と、補正値算出部597と、加算器607とを有している。
また、図14に示すように、第3駆動源制御部203は、減算器518と、位置制御部528と、減算器538と、角速度制御部548と、回転角度算出部558と、角速度算出部568とを有している。以下、第2駆動源制御部202について説明する。
図13に示すように、第2駆動源制御部202には、第2駆動源402の位置指令Pcの他、第2角度センサー412、第2b慣性センサー32bからそれぞれ検出信号が入力される。第2駆動源制御部202は、第2角度センサー412の検出信号から算出される第2駆動源402の回転角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、後述する角速度フィードバック値ωfbが後述する角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によって第2駆動源402を駆動する。
すなわち、第2駆動源制御部202の減算器517には、位置指令Pcが入力され、また、回転角度算出部557から後述する位置フィードバック値Pfbが入力される。回転角度算出部557では、第2角度センサー412から入力されるパルス数がカウントされるとともに、そのカウント値に応じた第2駆動源402の回転角度が位置フィードバック値Pfbとして減算器517に出力される。減算器517は、これら位置指令Pcと位置フィードバック値Pfbとの偏差(第2駆動源402の回転角度の目標値から位置フィードバック値Pfbを減算した値)を位置制御部527に出力する。
位置制御部527は、減算器517から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン等を用いた所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第2駆動源402の角速度の目標値を演算する。位置制御部527は、その第2駆動源402の角速度の目標値(指令値)を示す信号を角速度指令(第2角速度指令)ωcとして減算器537に出力する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、比例制御(P制御)がなされるが、これに限定されるものではない。
減算器537には、角速度指令ωcが入力され、また、後述する角速度フィードバック値ωfbが入力される。減算器537は、これら角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとの偏差(第2駆動源402の角速度の目標値から角速度フィードバック値ωfbを減算した値)を角速度制御部547に出力する。
角速度制御部547は、減算器537から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン、積分ゲイン等を用い、積分を含む所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第2駆動源402の駆動信号(駆動電流)を生成し、モータードライバー302を介してモーター402Mに供給する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、PI制御がなされるが、これに限定されるものではない。
このようにして、位置フィードバック値Pfbが位置指令Pcと可及的に等しくなり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcと可及的に等しくなるように、フィードバック制御がなされ、第2駆動源402の駆動電流が制御される。なお、回転軸O2は、回転軸O1に対して直交しているので、第1アーム12の動作や振動の影響を受けず、第1駆動源401に対して独立して第2駆動源402の作動を制御することができる。
次に、第2駆動源制御部202における角速度フィードバック値ωfbについて説明する。
角速度算出部567では、第2角度センサー412から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第2駆動源402の角速度ωm2が算出され、その角速度ωm2は、加算器602に出力される。
また、角速度算出部567では、第2角度センサー412から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第2アーム13の回転軸O2の回りの角速度ωA2mが算出され、その角速度ωA2mは、減算器577に出力される。なお、角速度ωA2mは、角速度ωm2を、第2駆動源402のモーター402Mと第2アーム13との間、すなわち、関節172における減速比で除算した値である。
また、第2b慣性センサー32bにより、第2アーム13の回転軸O2の回りの角速度が検出される。そして、その第2b慣性センサー32bの検出信号、すなわち、第2b慣性センサー32bにより検出された第2アーム13の回転軸O2の回りの角速度ωA2は、減算器577に出力される。なお、回転軸O2は、回転軸O1に対して直交しているので、第1アーム12の動作や振動の影響を受けずに、容易かつ確実に、第2アーム13の回転軸O2の回りの角速度を求めることができる。
減算器577には、角速度ωA2および角速度ωA2mが入力され、減算器577は、この角速度ωA2から角速度ωA2mを減算した値ωA2s(=ωA2−ωA2m)を変換部587に出力する。この値ωA2sは、第2アーム13の回転軸O2の回りの角速度の振動成分(振動角速度)に相当する。以下、ωA2sを振動角速度と言う。本実施形態では、この振動角速度ωA2s(詳細には、振動角速度ωA2sに基づいて生成した値であるモーター402Mにおける角速度ωm2s)が後述するゲインKa倍されて第2駆動源402の入力側に戻るフィードバック制御を行う。具体的には、振動角速度ωA2sが可及的に0になるように、第2駆動源402に対してフィードバック制御がなされる。これにより、ロボット1の振動を抑制することができる。なお、このフィードバック制御では、第2駆動源402の角速度が制御される。
変換部587は、振動角速度ωA2sを第2駆動源402における角速度ωm2sに変換し、その角速度ωm2sを補正値算出部597に出力する。この変換は、振動角速度ωA2sに、第2駆動源402のモーター402Mと第2アーム13との間、すなわち、関節172における減速比を乗算することで得ることができる。
補正値算出部597は、角速度ωm2sに予め定められた係数であるゲイン(フィードバックゲイン)Kaを乗算し、補正値(第2補正成分)Ka・ωm2sを求め、その補正値Ka・ωm2sを加算器607に出力する。なお、この第2駆動源制御部202におけるゲインKaと、第1駆動源制御部201におけるゲインKaとは、同一でもよく、また、異なっていてもよい。
加算器607には、角速度ωm2が入力され、また、補正値Ka・ωm2sが入力される。加算器607は、角速度ωm2と補正値Ka・ωm2sとの加算値を角速度フィードバック値ωfbとして減算器537に出力する。なお、以降の動作は、第1実施形態と同様である。
図14に示す第3駆動源制御部203については、角速度ωA3mを算出して出力することを行わない以外は、前記第1実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
ここで、このロボット1は、第1アーム12を基準として第2アーム13の姿勢を検出する姿勢検出手段として、第1アーム12の軸線(中心軸)121(回転軸O1)と第2アーム13の軸線(中心軸)131とのなす角θ(以下、単に「第2アーム13の角度θ」、「アーム13の角度θ」、「角度θ」とも言う)(図12参照)を検出する角度検出手段を有している。本実施形態では、この角度検出手段は、第2角度センサー412と、制御装置20とで構成されている。すなわち、制御装置20の第2駆動源制御部202の回転角度算出部557は、第2角度センサー412から入力されるパルス数をカウントし、そのカウント値に応じた第2駆動源402の回転角度を求め、これにより、現在の第2アーム13の角度θを求める。
そして、第1駆動源制御部201(姿勢検出手段)は、前述したフィードバック制御において、前記角度検出手段の検出結果、すなわち、検出された第2アーム13の角度θに基づいて、フィードバックゲインKaを調整する(導く)。
この場合、第1駆動源制御部201は、第2アーム13の角度θが0°以上、180°未満の範囲では、第2アーム13の角度θが90°に近いほど、フィードバックゲインKaを大きく設定する。すなわち、第2アーム13の角度θが0°以上、90°未満の範囲では、第2アーム13の角度θが0°に近いほど、フィードバックゲインKaを小さく設定し、同様に、第2アーム13の角度θが90°以上、180°未満の範囲では、第2アーム13の角度θが180°に近いほど、フィードバックゲインKaを小さく設定する。
また、第2アーム13の角度θが180°以上、360°未満の範囲では、第2アーム13の角度θが270°に近いほど、フィードバックゲインKaを大きく設定する。すなわち、第2アーム13の角度θが180°以上、270°未満の範囲では、第2アーム13の角度θが180°に近いほど、フィードバックゲインKaを小さく設定し、同様に、第2アーム13の角度θが270°以上、360°未満の範囲では、第2アーム13の角度θが360°(0°)に近いほど、フィードバックゲインKaを小さく設定する。
その理由は、まず、第2アーム13の角度θが90°、270°の場合は、ロボット1の制御が最も安定しているが、第2アーム13の回転軸O1の回りの慣性モーメントが最も大きく、振動が最も大きいので、フィードバックゲインKaを大きく設定することにより、振動を抑制する効果を高めることができる。
また、第2アーム13の角度θが0°、180°の場合は、第2アーム13の第1回転軸O1の回りの慣性モーメントが最も小さく、最も制御が不安定であり、振動が発振し易いので、フィードバックゲインKaを小さく設定することにより、ロボット1の発振を防止し、制御を安定させることができる。この場合、慣性モーメントが小さく、元々ロボット1の振動が小さいため、フィードバックゲインKaを下げても振動が大きくなることはない。
なお、第2アーム13の角度θが0°以上、90°未満の範囲では、第2アーム13の角度θが90°に近いほど、ロボット1の制御が安定し、第2アーム13の回転軸O1の回りの慣性モーメントが大きく、振動が大きい。すなわち、第2アーム13の角度θが0°に近いほど、ロボット1の制御が不安定で、第2アーム13の回転軸O1の回りの慣性モーメントが小さく、振動が小さい。
また、第2アーム13の角度θが90°以上、180°未満の範囲では、第2アーム13の角度θが90°に近いほど、ロボット1の制御が安定し、第2アーム13の回転軸O1の回りの慣性モーメントが大きく、振動が大きい。すなわち、第2アーム13の角度θが180°に近いほど、ロボット1の制御が不安定で、第2アーム13の回転軸O1の回りの慣性モーメントが小さく、振動が小さい。
また、第2アーム13の角度θが180°以上、270°未満の範囲では、第2アーム13の角度θが270°に近いほど、ロボット1の制御が安定し、第2アーム13の回転軸O1の回りの慣性モーメントが大きく、振動が大きい。すなわち、第2アーム13の角度θが180°に近いほど、ロボット1の制御が不安定で、第2アーム13の回転軸O1の回りの慣性モーメントが小さく、振動が小さい。
また、第2アーム13の角度θが270°以上、360°未満の範囲では、第2アーム13の角度θが270°に近いほど、ロボット1の制御が安定し、第2アーム13の回転軸O1の回りの慣性モーメントが大きく、振動が大きい。すなわち、第2アーム13の角度θが360°に近いほど、ロボット1の制御が不安定で、第2アーム13の回転軸O1の回りの慣性モーメントが小さく、振動が小さい。
このように、このロボット1では、第2アーム13の姿勢に応じてフィードバックゲインKaを調整することにより、制御を安定させつつ、確実に振動を抑制することができる。すなわち、振動の抑制と、制御の安定性との両立を図ることができる。
次に、第1駆動源制御部201におけるフィードバックゲインKaの調整について説明する。
なお、ここでは代表的に、第2アーム13の角度θが、0°以上、180°未満の範囲においては、第2アーム13の角度θが、θ11未満の場合と、θ11以上、θ12未満の場合と、θ12以上の場合に(θ11<θ12)、それぞれ、フィードバックゲインKaを設定し、同様に、第3アーム14の角度θが、180°以上、360°未満の範囲においては、第2アーム13の角度θが、θ21未満の場合と、θ21以上、θ22未満の場合と、θ22以上の場合に(θ21<θ22)、それぞれ、フィードバックゲインKaを設定する場合について説明する。
図15に示すように、第2駆動源制御部202は、まず、第2角度センサー412により、第2駆動源402の回転角度を検出する(ステップS201)。すなわち、第2角度センサー412から入力されるパルス数をカウントし、そのカウント値に応じた第2駆動源402の回転角度を求める。
次いで、第2駆動源402の回転角度に基づいて、第2アーム13の角度θを求める(ステップS202)。
次いで、第2アーム13の角度θが180°未満であるか否かを判断し(ステップS203)、第2アーム13の角度θが180°未満である場合は、第2アーム13の角度θがθ11未満であるか否かを判断し(ステップS204)、第2アーム13の角度θがθ11未満である場合は、フィードバックゲインKaをKa11に設定する(ステップS205)。なお、第2アーム13の稼働範囲は、本実施形態では、例えば、50°〜310°に設定されるので、ステップS204では、第2アーム13の角度θが50°以上、θ11未満であるか否かが判断される。
また、ステップS204において第2アーム13の角度θがθ11未満でない場合は、第2アーム13の角度θがθ11以上、θ12未満であるか否かを判断し(ステップS206)、第2アーム13の角度θがθ11以上、θ12未満である場合は、フィードバックゲインKaをKa12に設定する(ステップS207)。
また、ステップS206において第2アーム13の角度θがθ11以上、θ12未満でない場合は、第2アーム13の角度θがθ12以上であるか否かを判断し(ステップS208)、第2アーム13の角度θがθ12以上である場合は、フィードバックゲインKaをKa13に設定する(ステップS209)。
また、ステップS204において第2アーム13の角度θが180°未満ではない場合は、第2アーム13の角度θがθ21未満であるか否かを判断し(ステップS210)、第2アーム13の角度θがθ21未満である場合は、フィードバックゲインKaをKa21に設定する(ステップS211)。
また、ステップS210において第2アーム13の角度θがθ21未満でない場合は、第2アーム13の角度θがθ21以上、θ22未満であるか否かを判断し(ステップS212)、第2アーム13の角度θがθ21以上、θ22未満である場合は、フィードバックゲインKaをKa22に設定する(ステップS213)。
また、ステップS212において第2アーム13の角度θがθ21以上、θ22未満でない場合は、第2アーム13の角度θがθ22以上であるか否かを判断し(ステップS214)、第2アーム13の角度θがθ22以上である場合は、フィードバックゲインKaをKa23に設定する(ステップS215)。なお、前記のように第2アーム13の稼働範囲は、本実施形態では、例えば、50°〜310°に設定されるので、ステップS214では、第2アーム13の角度θがθ22以上、310°以下であるか否かが判断される。
上記の各ステップは、制御周期毎に実行され、ステップS205、S207、S209、S211、S213、S215の後、再度、ステップS201に戻り、ステップS201以降を実行する。
なお、Ka11>Ka12>Ka13であり、Ka21<Ka22<Ka23である。また、Ka11とKa23とは、同一でもよく、また、異なっていてもよい。また、Ka12とKa22とは、同一でもよく、また、異なっていてもよい。また、Ka13とKa21とは、同一でもよく、また、異なっていてもよい。
ここで、θ11は、諸条件により適宜設定されるものであり、特に限定されないが、115°以上、155°以下であることが好ましく、125°以上、145°以下であることがより好ましい。1例としては、例えば、130°に設定される。
また、θ12は、諸条件により適宜設定されるものであり、特に限定されないが、145°以上、175°以下であることが好ましく、155°以上、165°以下であることがより好ましい。1例としては、例えば、160°に設定される。
また、θ21は、諸条件により適宜設定されるものであり、特に限定されないが、185°以上、215°以下であることが好ましく、195°以上、205°以下であることがより好ましい。1例としては、例えば、200°に設定される。
また、θ22は、諸条件により適宜設定されるものであり、特に限定されないが、205°以上、245°以下であることが好ましく、215°以上、235°以下であることがより好ましい。1例としては、例えば、230°に設定される。
これにより、より確実に、制御を安定させつつ、振動を抑制することができる。
そして、角度θがθ11未満の場合は、前述したように、フィードバックゲインKaは、Ka11に設定されるが、そのKa11は、0.2以上、0.7以下であることが好ましく、0.4以上、0.5以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ11以上、θ12未満の場合は、前述したように、フィードバックゲインKaは、Ka12に設定されるが、そのKa12は、0.1以上、0.4以下であることが好ましく、0.2以上、0.4以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ12以上の場合は、前述したように、フィードバックゲインKaは、Ka13に設定されるが、そのKa13は、0以上、0.3以下であることが好ましく、0.1以上、0.2以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ21未満の場合は、前述したように、フィードバックゲインKaは、Ka21に設定されるが、そのKa21は、0以上、0.3以下であることが好ましく、0.1以上、0.2以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ21以上、θ22未満の場合は、前述したように、フィードバックゲインKaは、Ka22に設定されるが、そのKa22は、0.1以上、0.4以下であることが好ましく、0.2以上、0.4以下であることがより好ましい。
また、角度θがθ22以上の場合は、前述したように、フィードバックゲインKaは、Ka23に設定されるが、そのKa23は、0.2以上、0.7以下であることが好ましく、0.4以上、0.5以下であることがより好ましい。
これにより、より確実に、制御を安定させつつ、振動を抑制することができる。
このロボット1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態では、第2アーム13の角度θを6つの範囲に分けたが、これに限らず、例えば、2つ、3つ、4つ、5つ、または、7つ以上の範囲に分けてもよい。また、段階的ではなく、連続する角度θに対して、連続するフィードバックゲインKaを対応させてもよい。
以下に、第2アーム13の角度θを9つの範囲に分けた場合の具体例を示す。なお、ここでは、第2アーム13の稼働範囲が20°〜270°の場合について説明する。
まず、角度θが20°以上、40°未満の場合は、フィードバックゲインKaは、0.15以上、0.3以下であることが好ましい。
また、角度θが40°以上、60°未満の場合は、フィードバックゲインKaは、0.3以上、0.4以下であることが好ましい。
また、角度θが60°以上、120°未満の場合は、フィードバックゲインKaは、0.4以上、0.7以下であることが好ましい。
また、角度θが120°以上、140°未満の場合は、フィードバックゲインKaは、0.3以上、0.4以下であることが好ましい。
また、角度θが140°以上、160°未満の場合は、フィードバックゲインKaは、0.15以上、0.3以下であることが好ましい。
また、角度θが160°以上、200°未満の場合は、フィードバックゲインKaは、0.05以上、0.15以下であることが好ましい。
また、角度θが200°以上、220°未満の場合は、フィードバックゲインKaは、0.15以上、0.3以下であることが好ましい。
また、角度θが220°以上、240°未満の場合は、フィードバックゲインKaは、0.3以上、0.4以下であることが好ましい。
また、角度θが240°以上、270°以下の場合は、フィードバックゲインKaは、0.4以上、0.7以下であることが好ましい。
<第4実施形態>
以下、第4実施形態について、前述した第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第4実施形態のロボット1では、第2駆動源制御部202は、フィードバック制御において、ロボット1の先端部、すなわち、リスト16の先端部における先端負荷質量に基づいて、フィードバックゲインKaを調整する。
この先端負荷質量とは、リスト16に装着されるマニピュレーターと、そのマニピュレーターが把持する対象物との合計の質量である。すなわち、マニピュレーターが対象物を把持しているときは、マニピュレーターと、そのマニピュレーターが把持している対象物との合計の質量であり、マニピュレーターが対象物を把持していないときは、マニピュレーターの質量である。
本実施形態では、マニピュレーターの質量およびマニピュレーターが把持する対象物の質量は、いずれも既知であり、その質量は、それぞれ、予め、制御装置20の図示しない記憶部に記憶される。また、制御装置20は、マニピュレーターが対象物を把持しているか否かを把握している。これにより、制御装置20は、ロボット1の先端負荷質量を常に把握している。なお、マニピュレーターが把持する対象物として、質量の異なるものが複数種ある場合でもよい。
また、第2駆動源制御部202は、先端負荷質量が大きくなるにつれ、フィードバックゲインKaを大きく設定する。
その理由は、先端負荷質量が大きいほど、ロボット1の制御が安定しているが、第2アーム13の回転軸O1の回りの慣性モーメントが大きく、振動が大きいので、フィードバックゲインKaを大きく設定することにより、振動を抑制する効果を高めることができる。
換言すれば、先端負荷質量が小さいほど、第2アーム13の回転軸O1の回りの慣性モーメントが小さく、ロボット1の振動が小さいが、制御が不安定であり、振動が発振し易いので、フィードバックゲインKaを小さく設定することにより、ロボット1の発振を防止し、制御を安定させることができる。
次に、フィードバックゲインKaの調整について説明する。
なお、ここでは、第2アーム13の稼働範囲が50°〜310°の場合について説明する。また、ここでは代表的に、第2アーム13の角度θが、50°以上、180°未満の範囲においては、第2アーム13の角度θが、θ11未満の場合と、θ11以上、θ12未満の場合と、θ12以上の場合(θ11<θ12)のそれぞれと、先端負荷質量が、1kgの場合と、3kgの場合と、5kgの場合のそれぞれとの組み合わせにおいて、それぞれ、フィードバックゲインKaを設定する場合について説明する。
同様に、第2アーム13の角度θが、180°以上、310°以下の範囲においては、第2アーム13の角度θが、θ21未満の場合と、θ21以上、θ22未満の場合と、θ22以上の場合(θ21<θ22)のそれぞれと、先端負荷質量が、1kgの場合と、3kgの場合と、5kgの場合のそれぞれとの組み合わせにおいて、それぞれ、フィードバックゲインKaを設定する場合について説明する。
まず、角度θが50°以上、θ11未満で、先端負荷質量が1kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.25以上、0.4以下であることが好ましい。
また、角度θが50°以上、θ11未満で、先端負荷質量が3kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.35以上、0.5以下であることが好ましい。
また、角度θが50°以上、θ11未満で、先端負荷質量が5kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.4以上、0.7以下であることが好ましい。
また、角度θがθ11以上、θ12未満で、先端負荷質量が1kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.1以上、0.25以下であることが好ましい。
また、角度θがθ11以上、θ12未満で、先端負荷質量が3kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.2以上、0.4以下であることが好ましい。
また、角度θがθ11以上、θ12未満で、先端負荷質量が5kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.3以上、0.6以下であることが好ましい。
また、角度θがθ12以上で、先端負荷質量が1kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.05以上、0.15以下であることが好ましい。
また、角度θがθ12以上で、先端負荷質量が3kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.1以上、0.2以下であることが好ましい。
また、角度θがθ12以上で、先端負荷質量が5kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.25以上、0.4以下であることが好ましい。
また、角度θがθ21未満で、先端負荷質量が1kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.05以上、0.15以下であることが好ましい。
また、角度θがθ21未満で、先端負荷質量が3kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.1以上、0.2以下であることが好ましい。
また、角度θがθ21未満で、先端負荷質量が5kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.25以上、0.4以下であることが好ましい。
また、角度θがθ21以上、θ22未満で、先端負荷質量が1kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.1以上、0.25以下であることが好ましい。
また、角度θがθ21以上、θ22未満で、先端負荷質量が3kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.2以上、0.4以下であることが好ましい。
また、角度θがθ21以上、θ22未満で、先端負荷質量が5kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.3以上、0.6以下であることが好ましい。
また、角度θがθ22以上、310°以下で、先端負荷質量が1kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.25以上、0.4以下であることが好ましい。
また、角度θがθ22以上、310°以下で、先端負荷質量が3kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.35以上、0.5以下であることが好ましい。
また、角度θがθ22以上、310°以下で、先端負荷質量が5kgの場合は、フィードバックゲインKaは、0.4以上、0.7以下であることが好ましい。
これにより、より確実に、制御を安定させつつ、振動を抑制することができる。
このロボット1によれば、前述した第3実施形態と同様の効果が得られる。
そして、このロボット1では、第2アーム13の姿勢および先端負荷質量に応じてフィードバックゲインKaを調整することにより、より確実に、制御を安定させつつ、振動を抑制することができる。
なお、この第4実施形態は、後述する第5実施形態にも適用することができる。
<第5実施形態>
図16は、本発明のロボットの第5実施形態を示す概略図である。図17は、図16に示すロボットの主要部のブロック図である。
なお、以下では、説明の都合上、図16中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。また、図16中の基台側を「基端」、その反対側を「先端」と言う。また、図16では、回転軸O2、O3は、それぞれ、誇張して図示されている。また、図16では、慣性センサー31、32b、33は、それぞれ、その存在を明確にするため、アーム12、13、14の外部に図示されている。
以下、第5実施形態について、前述した第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図16に示すように、第5実施形態のロボット1では、第3アーム14には、第3慣性センサー33が設置されている。この第3慣性センサー33により第3アーム14の回転軸O2の回りの角速度を検出する。第3アーム14における第3慣性センサー33の設置位置は、特に限定されないが、第3アーム14の先端部が好ましい。本実施形態では、第3慣性センサー33は、第3アーム14の内部の先端部に設置されている。第3アーム14の振動は、その先端部において最大になるので、これにより、より確実にロボット1の振動を抑制することができる。なお、第3慣性センサー33が、第3アーム14の基端部に設置されていてもよいことは、言うまでもない。
また、第3慣性センサー33としては、特に限定されず、本実施形態では、例えば、ジャイロセンサー等を用いることができる。
このロボット1では、第1アーム12、第2アーム13および第3アーム14の振動を抑制するために、前記のように第1アーム12、第2アーム13および第3アーム14のすべてに第1慣性センサー31、第2b慣性センサー32b、第3慣性センサー33を設置し、その第1慣性センサー31、第2b慣性センサー32b、第3慣性センサー33の検出結果に基づいて第1駆動源401、第2駆動源402、第3駆動源403の作動を制御する。これにより、確実に、第1アーム12、第2アーム13および第3アーム14の振動を抑制することができ、これによって、ロボット1全体の振動を抑制することができる。
また、このロボット1では、制御装置20の第3駆動源制御部203が第3実施形態と異なっている。
図17に示すように、第2駆動源制御部202は、減算器519と、位置制御部529と、減算器539と、角速度制御部549と、回転角度算出部559と、角速度算出部569と、減算器579と、変換部589と、補正値算出部599と、加算器609とを有している。
また、図17に示すように、第3駆動源制御部203は、減算器5110と、位置制御部5210と、減算器5310と、角速度制御部5410と、回転角度算出部5510と、角速度算出部5610と、加減算器6110と、変換部5810と、補正値算出部5910と、加算器6010とを有している。以下、第3駆動源制御部203について説明する。
図17に示すように、第3駆動源制御部203には、第3駆動源403の位置指令Pcの他、第3角度センサー413、第2b慣性センサー32b、第3慣性センサー33からそれぞれ検出信号が入力される。第3駆動源制御部203は、第3角度センサー413の検出信号から算出される第3駆動源403の回転角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、後述する角速度フィードバック値ωfbが後述する角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によって第3駆動源403を駆動する。
すなわち、第3駆動源制御部203の減算器5110には、位置指令Pcが入力され、また、回転角度算出部5510から後述する位置フィードバック値Pfbが入力される。回転角度算出部5510では、第3角度センサー413から入力されるパルス数がカウントされるとともに、そのカウント値に応じた第3駆動源403の回転角度が位置フィードバック値Pfbとして減算器5110に出力される。減算器5110は、これら位置指令Pcと位置フィードバック値Pfbとの偏差(第3駆動源403の回転角度の目標値から位置フィードバック値Pfbを減算した値)を位置制御部5210に出力する。
位置制御部5210は、減算器5110から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン等を用いた所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第3駆動源403の角速度の目標値を演算する。位置制御部5210は、その第3駆動源403の角速度の目標値(指令値)を示す信号を角速度指令(第3角速度指令)ωcとして減算器5310に出力する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、比例制御(P制御)がなされるが、これに限定されるものではない。
減算器5310には、角速度指令ωcが入力され、また、後述する角速度フィードバック値ωfbが入力される。減算器5310は、これら角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとの偏差(第3駆動源403の角速度の目標値から角速度フィードバック値ωfbを減算した値)を角速度制御部5410に出力する。
角速度制御部5410は、減算器5310から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン、積分ゲイン等を用い、積分を含む所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第3駆動源403の駆動信号(駆動電流)を生成し、モータードライバー303を介して第3駆動源403のモーターに供給する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、PI制御がなされるが、これに限定されるものではない。
このようにして、位置フィードバック値Pfbが位置指令Pcと可及的に等しくなり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcと可及的に等しくなるように、フィードバック制御がなされ、第3駆動源403の駆動電流が制御される。なお、回転軸O3は、回転軸O1に対して直交しているので、第1アーム12の動作や振動の影響を受けず、第1駆動源401に対して独立して第3駆動源403の作動を制御することができる。
次に、第3駆動源制御部203における角速度フィードバック値ωfbについて説明する。
角速度算出部5610では、第3角度センサー413から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第3駆動源403の角速度ωm3が算出され、その角速度ωm3は、加算器6010に出力される。
また、角速度算出部5610では、第3角度センサー413から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第3アーム14の回転軸O3の回りの角速度ωA3mが算出され、その角速度ωA3mは、加減算器6110に出力される。なお、角速度ωA3mは、角速度ωm3を、第3駆動源403のモーター403Mと第3アーム14との間、すなわち、関節173における減速比で除算した値である。
また、第3慣性センサー33により、第3アーム14の回転軸O2の回りの角速度が検出される。そして、その第3慣性センサー33の検出信号、すなわち、第3慣性センサー33により検出された第3アーム14の回転軸O2の回りの角速度ωA3は、加減算器6110に出力される。なお、回転軸O2、O3は、それぞれ、回転軸O1に対して直交しているので、第1アーム12の動作や振動の影響を受けずに、容易かつ確実に、第3アーム14の回転軸O2の回りの角速度を求めることができる。
また、前述した第2b慣性センサー32bの検出信号、すなわち、第2b慣性センサー32bにより検出された第2アーム13の回転軸O2の回りの角速度ωA2は、加減算器6110に出力される。
加減算器6110には、角速度ωA3、角速度ωA2および角速度ωA3mが入力され、加減算器6110は、角速度ωA3から角速度ωA2および角速度ωA3mを減算した値ωA3s(=ωA3−ωA2−ωA3m)を変換部5810に出力する。この値ωA3sは、第3アーム14の回転軸O3の回りの角速度の振動成分(振動角速度)に相当する。以下、ωA3sを振動角速度と言う。本実施形態では、この振動角速度ωA3s(詳細には、振動角速度ωA3sに基づいて生成した値であるモーター403Mにおける角速度ωm3s)が後述するゲインKa倍されて第3駆動源403の入力側に戻るフィードバック制御を行う。具体的には、振動角速度ωA3sが可及的に0になるように、第3駆動源403に対してフィードバック制御がなされる。これにより、ロボット1の振動を抑制することができる。なお、このフィードバック制御では、第3駆動源403の角速度が制御される。
変換部5810は、振動角速度ωA3sを第3駆動源403における角速度ωm3sに変換し、その角速度ωm3sを補正値算出部5910に出力する。この変換は、振動角速度ωA3sに、第3駆動源403のモーター403Mと第3アーム14との間、すなわち、関節173における減速比を乗算することで得ることができる。
補正値算出部5910は、角速度ωm3sに予め定められた係数であるゲイン(フィードバックゲイン)Kaを乗算し、補正値(第3補正成分)Ka・ωm3sを求め、その補正値Ka・ωm3sを加算器6010に出力する。なお、この第3駆動源制御部203におけるゲインKaと、第1駆動源制御部201におけるゲインKaと、第2駆動源制御部202におけるゲインKaとは、それぞれ、同一でもよく、また、異なっていてもよい。
加算器6010には、角速度ωm3が入力され、また、補正値Ka・ωm3sが入力される。加算器6010は、角速度ωm3と補正値Ka・ωm3sとの加算値を角速度フィードバック値ωfbとして減算器5310に出力する。なお、以降の動作は、第3実施形態と同様である。
このロボット1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
そして、このロボット1では、第3アーム14に対しても振動を抑える制御を行うので、より確実に、ロボット1の振動を抑制することができる。
以上、本発明のロボットを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、各モーターとしては、それぞれ、前記サーボモーターの他、例えば、ステッピングモーター等が挙げられる。
また、前記実施形態では、各角度センサーとして、それぞれ、エンコーダーを用いているが、本発明では、これに限定されず、例えば、レゾルバー、ポテンショメーター等、モーターのローターの回転角度を検出する他の各種のセンサーを用いてもよく、また、タコジェネレーター等、モーターのローターの回転速度を検出する各種のセンサーを用いてもよい。なお、モーターとしてステッピングモーターを用いる場合は、例えば、ステッピングモーターへ入力する駆動パルスの数を計測することで、モーターのローターの回転角度や回転速度を検出してもよい。
また、前記実施形態では、各慣性センサーとして、それぞれ、ジャイロセンサーを用いているが、本発明では、これに限定されず、例えば、アームの角速度を検出する他の各種の角速度センサーを用いてもよく、また、アームの加速度を検出する各種の加速度センサーを用いてもよい。なお、加速度センサーを用いる場合は、加速度センサーの検出値を用いて角速度を算出する。
また、各角度センサー、各慣性センサーの方式は、それぞれ、特に限定されず、例えば、光学式、磁気式、電磁式、電気式等が挙げられる。
また、前記実施形態では、ロボットの回転軸の数は、6つであるが、本発明では、これに限定されず、ロボットの回転軸の数は、2つ、3つ、4つ、5つまたは7つ以上でもよい。
すなわち、前記実施形態では、リストが2本のアームを有しているので、ロボットのアームの本数は、6本であるが、本発明では、これに限定されず、ロボットのアームの本数は、2本、3本、4本、5本または7本以上でもよい。
また、前記実施形態では、ロボットは、複数のアームを回動自在に連結してなるアーム連結体を1つ有する単腕ロボットであるが、本発明では、これに限定されず、例えば、図18に示すように、複数のアームを回動自在に連結してなるアーム連結体18を2つ有する双腕ロボット1A等、前記アーム連結体を複数有するロボットであってもよい。
また、前記実施形態では、リストに、機能部として、マニピュレーターが着脱自在に装着されるようになっているが、本発明では、これに限定されず、機能部(エンドエフェクタ)としては、その他、例えば、ドリル、溶接機、レーザー照射機等が挙げられる。
また、前記実施形態では、姿勢検出手段として、現在の第1アームの軸線と第2アームの軸線とのなす角θを検出する角度検出手段や、現在の第2アームの軸線と第3アームの軸線とのなす角θを検出する角度検出手段を含むもの用いたが、本発明では、これに限定されない。姿勢検出手段としては、その他、例えば、駆動源の回転角度の目標値(指令値)を取得する手段を含むもの等が挙げられる。この姿勢検出手段は、例えば、次の制御周期における駆動源の回転角度の目標値と、現在の角度θとに基づいて、次の制御周期における角度θを求めるものである。この場合は、次の制御周期における角度θに基づいて、フィードバックゲインKaを所定値に設定する。
また、例えば、アームの先端部の現在の位置、次の制御周期におけるアームの先端部の位置の指令値、ロボットの最も先端側のアームであるリストの先端部の現在の位置、次の制御周期におけるリストの先端部の位置の指令値等に基づいて、フィードバックゲインKaを調整するように構成してもよい。
1、1A……ロボット(産業用ロボット) 10……ロボット本体 101……床 11……基台 111……ボルト 112……基台本体 113……円筒状部 114……箱状部 12、13、14、15……アーム(リンク) 16……リスト(リンク) 121、131、141……軸線 161……リスト本体 162……支持リング 163……先端面 171、172、173、174、175、176……関節(ジョイント) 18……アーム連結体 2、2a、2b、2c、2d……アーム本体 3、3a、3b、3c、3d……駆動機構 31、32a、32b、33……慣性センサー 4、4a、4b、4c、4d……封止手段 20……制御装置 201〜206……駆動源制御部 301、302、303、304、305、306……モータードライバー 401、402、403、404、405、406……駆動源 401M、402M、403M、404M、405M、406M……モーター 411、412、413、414、415、416……角度センサー 511、512、513、514、515、516、517、518、519、5110……減算器 521、522、523、524、525、526、527、528、529、5210……位置制御部 531、532、533、534、535、536、537、538、539、5310……減算器 541、542、543、544、545、546、547、548、549、5410……角速度制御部 551、552、553、554、555、556、557、558、559、5510……回転角度算出部 561、562、563、564、565、566、567、568、569、5610……角速度算出部 571、577、579……減算器 581、582、587、589、5810……変換部 591、592、597、599、5910……補正値算出部 601、602、607、609、6010……加算器 622、6110……加減算器 O1、O2、O3、O4、O5、O6……回転軸 S101〜S112……ステップ S201〜S215……ステップ

Claims (18)

  1. 基台と、
    前記基台に連結され、第1回転軸を軸中心として回動する第1アームと、
    前記第1アームに連結され、前記第1回転軸とは異なる方向の第2回転軸を軸中心として回動する第2アームと、前記第2回転軸とは平行な方向の第3回転軸を軸中心として回動する第3アームと、
    前記第1アームを第1角速度指令で回動させる第1駆動源と、
    前記第1アームに設置され、前記第1アームの前記第1回転軸の角速度または加速度を検出する第1慣性センサーと、
    前記第1駆動源の回転角度を検出する第1角度センサーと、
    前記第2アームを第2角速度指令で回動させる第2駆動源と、
    前記第2駆動源の回転角度を検出する第2角度センサーと、
    前記第3アームを第3角速度指令で回動させる第3駆動源と、
    前記第3アームに設置され、前記第3アームの前記第2回転軸の角速度または加速度を検出する第2a慣性センサーと、
    前記第3駆動源の回転角度を検出する第3角度センサーと、
    前記第2アームを基準として前記第3アームの姿勢を検出してフィードバックゲインを導く姿勢検出手段と、
    前記第1慣性センサーから得られる前記第1アームの前記第1回転軸の角速度ωA1と、前記第1角度センサーから得られる前記第1アームの前記第1回転軸の角速度ωA1mと、から導かれる第1補正成分をフィードバックして前記第1駆動源を制御する第1駆動源制御手段と、
    前記第2a慣性センサーから得られる前記第3アームの前記第2回転軸の角速度ωA3から、前記第2角度センサーから得られる前記第2アームの前記第2回転軸の角速度ωA2mと、前記第3角度センサーから得られる前記第3アームの前記第3回転軸の角速度ωA3mと、を減算した値または該値から導かれる値に前記フィードバックゲインを乗算した第2補正成分をフィードバックして前記第2駆動源を制御する第2駆動源制御手段と、
    を備えていることを特徴とするロボット。
  2. 前記角速度ωA1から前記角速度ωA1mを減算した値または該値から導かれる値にフィードバックゲインを乗算した前記第1補正成分をフィードバックして前記第1駆動源を制御する前記第1駆動源制御手段を備えている請求項1に記載のロボット。
  3. 前記第3角度センサーを含み、前記第2アームの軸線と前記第3アームの軸線とのなす角θを検出する前記姿勢検出手段を備えている請求項1または2に記載のロボット。
  4. 前記第2アームの軸線と前記第3アームの軸線とのなす角θを検出し、前記角θが180°に近づくにつれて前記フィードバックゲインを大きくする前記姿勢検出手段を備えている請求項1ないし3のいずれかに記載のロボット。
  5. エンドエフェクタの質量または前記エンドエフェクタと前記エンドエフェクタが把持する物との質量に基づいて、前記フィードバックゲインを調整する前記姿勢検出手段を備えている請求項1ないし4のいずれかに記載のロボット。
  6. 前記質量が大きくなるにつれて、前記フィードバックゲインを小さくする前記姿勢検出手段を備えている請求項1ないし5のいずれかに記載のロボット。
  7. 基台と、
    前記基台に連結され、第1回転軸を軸中心として回動する第1アームと、
    前記第1アームに連結され、前記第1回転軸とは異なる方向の第2回転軸を軸中心として回動する第2アームと、
    前記第1アームを第1角速度指令で回動させる第1駆動源と、
    前記第1アームに設置され、前記第1アームの前記第1回転軸の角速度または加速度を検出する第1慣性センサーと、
    前記第1駆動源の回転角度を検出する第1角度センサーと、
    前記第2アームを第2速度指令値で回動させる第2駆動源と、
    前記第2駆動源の回転角度を検出する第2角度センサーと、
    前記第2アームに設置され、前記第2アームの前記第2回転軸の角速度または加速度を検出する第2b慣性センサーと、
    前記第1アームを基準として前記第2アームの姿勢を検出してフィードバックゲインを導く姿勢検出手段と、
    前記第1慣性センサーから得られる前記第1アームの前記第1回転軸の角速度ωA1から、前記第1角度センサーの検出結果から得られる前記第1アームの前記第1回転軸の角速度ωA1mを減算した値または該値から導かれた値に前記フィードバックゲインを乗算した第1補正成分をフィードバックして前記第1駆動源を制御する第1駆動源制御手段と、
    前記第2b慣性センサーから得られる前記第2アームの前記第2回転軸の角速度ωA2と、前記第2角度センサーから得られる前記第2アームの前記第2回転軸の角速度ωA2mと、から導かれる第2補正成分をフィードバックして前記第2駆動源を制御する第2駆動源制御手段と、
    を備えていることを特徴とするロボット。
  8. 前記角速度ωA2から前記角速度ωA2mを減算した値または該値から導かれた値にフィードバックゲインを乗算した前記第2補正成分をフィードバックして前記第2駆動源を制御する前記第2駆動源制御手段を備えている請求項7に記載のロボット。
  9. 前記第2角度センサーを含み、前記第1アームの軸線と前記第2アームの軸線とのなす角θを検出する前記姿勢検出手段を備えている請求項7または8に記載のロボット。
  10. 前記第1アームの軸線と前記第2アームの軸線とのなす角θを検出し、前記角θが0°以上180°未満の範囲で、前記角θが90°に近づくにつれて、前記フィードバックゲインを大きくする、または前記角θが180°以上、360°未満の範囲で、前記角θが270°に近づくにつれてフィードバックゲインを大きくする、前記姿勢検出手段を備えている請求項7ないし9のいずれかに記載のロボット。
  11. エンドエフェクタの質量または前記エンドエフェクタと前記エンドエフェクタが把持する物との質量に基づいて、前記フィードバックゲインを調整する前記姿勢検出手段を備えている請求項7ないし10のいずれかに記載のロボット。
  12. 前記質量が大きくなるにつれて、前記フィードバックゲインを大きくする前記姿勢検出手段を備えている請求項7ないし11のいずれかに記載のロボット。
  13. 前記第2回転軸に平行な第3回転軸を軸中心として回動自在となるように、前記第2アームと連結された第3アームと、
    前記第3アームを回動させる第3駆動源と、
    前記第3アームに設置され、前記第3アームの前記第2回転軸の角速度または加速度を検出する第3慣性センサーと、
    前記第3駆動源の回転角度を検出する第3角度センサーと、
    前記第3慣性センサーから得られる前記第3アームの前記第2回転軸の角速度ωA3と、前記第2b慣性センサーから得られる前記第2アームの前記第2回転軸の角速度ωA2と、前記第3角度センサーから得られる前記第3アームの前記第3回転軸の角速度ωA3mと、から導かれる第3補正成分をフィードバックして前記第3駆動源を制御する第3駆動源制御手段と、
    を備えている請求項7ないし12のいずれかに記載のロボット。
  14. 前記角速度ωA3から前記角速度ωA2および前記角速度ωA3mを減算した値または該値から導かれた値に対してフィードバックゲインを乗算した前記第3補正成分をフィードバックして前記第3駆動源を制御する前記第3駆動源制御手段を備えている請求項13に記載のロボット。
  15. 前記第1アームの先端部に設置される前記第1慣性センサーと、
    前記第2アームの先端部に設置される前記第2b慣性センサーと、
    を備えている請求項7ないし14のいずれかに記載のロボット。
  16. 前記第1アームの先端部に設置される前記第1慣性センサーと、
    前記第3アームの先端部に設置される前記第2a慣性センサーと、
    を備えている請求項1ないし6のいずれかに記載のロボット。
  17. 前記基台の設置面の法線と一致する前記第1回転軸を軸中心として回動する第1アームを備えている請求項1ないし16のいずれかに記載のロボット。
  18. 前記第1回転軸と直交または前記第1回転軸に直交する軸と平行である前記第2回転軸を軸中心として回動する前記第2アームを備えている請求項1ないし17のいずれかに記載のロボット。
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