JP7487479B2 - 移動ロボットの制御方法 - Google Patents

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Description

本開示は、移動台座に搭載されたマニピュレーターを備える移動ロボットに関するものである。
特許文献1には、移動台座に搭載されたアーム部を備える移動ロボットについて、ロボットアームの高速動作に起因する移動台座の位置ズレを防止する位置ズレ防止機構が開示されている。以下の説明では、移動台座で搬送されるアーム部やロボットを「マニピュレーター」とも呼ぶ。マニピュレーターの動作によって移動台座に位置ズレが発生すると、これに応じてマニピュレーターの先端部にも位置ズレが発生するので、移動ロボットの作業が失敗する原因になり得る。
特開2000-71183号公報
しかしながら、上述した従来技術では、移動ロボットの作業の際に位置ズレ防止機構を作動させる必要があり、タクトタイムが伸びて効率が低下するという問題があった。そこで、位置ズレ防止機構とは異なる手段を用いて、マニピュレーターの先端部で発生する過大な位置ズレを低減できる技術が望まれる。
本開示の第1の形態によれば、移動台座と、前記移動台座に搭載されたマニピュレーターと、を有する移動ロボットの制御方法が提供される。この制御方法は、(a)前記マニピュレーターにテスト動作を行わせて、前記マニピュレーターの先端部の位置ズレに関連する位置ズレ指標値を測定する工程と、(b)前記位置ズレ指標値が予め定められた閾値を超えないように、前記マニピュレーターの動作に制限値を設定する工程と、を含む。
ロボットシステムの概念図。 ロボットシステムの制御装置の機能を示す説明図。 ロボットシステムによる作業のフローチャート。 テスト動作で得られるオーバーシュート量を示すグラフ。 テスト動作で得られる移動台座の角速度を示すグラフ。 マニピュレーターの制御プログラムと動作の一例を示す説明図。
図1は、本開示の実施形態のロボットシステム10の概念図である。このロボットシステム10は、マニピュレーター100と、移動台座200とを備える移動ロボットである。図1には、ロボット座標系の3つの座標軸X,Y,Zが示されている。このロボット座標系の原点は、ロボットシステム10の任意の箇所に設けることができるが、図1では図示の便宜上、ロボットシステム10の外に描かれている。
マニピュレーター100は、アーム110と、基台120とを備えている。アーム110の先端部には、ハンドなどのエンドエフェクター130と、振動センサー140とが取り付けられている。振動センサー140は、アーム110の先端部における振動を測定するためのセンサーである。基台120は、移動台座200に固定されている。基台120には、マニピュレーター100を制御する制御装置150が設けられている。この例では、マニピュレーター100は6つの軸J1~J6を有する6軸ロボットである。但し、マニピュレーター100としては、少なくとも1つの軸を有するものを使用可能である。本実施形態においては、マニピュレーター100としては、垂直多関節ロボットを想定しているが、これに限らない。例えば、水平多関節ロボットでもよい。また、移動台座200は、複数のマニピュレーター100を有していてもよい。
移動台座200は、本体210と、本体210の下部に設けられた車輪220と、を有する。車輪220は、2つの駆動輪222と4つの従動輪224とを含んでおり、図1ではこれらの半数が描かれている。本体210には、移動台座200を制御する制御装置230が設けられている。また、本体210の一部には、移動台座200の加速度又は角速度を測定するための慣性センサー240が取り付けられている。慣性センサー240としては、例えば、角速度を検出するジャイロセンサーや、角速度と加速度とを検出するIMU(Inertial Measurement Unit)を利用可能である。慣性センサー240は、移動台座200以外の箇所に設置するようにしてよい。例えば、慣性センサー240をマニピュレーター100の基台120に設置してもよい。移動台座200は、自律的に床面FLを走行する移動搬送車であり、AMR(Autonomous Mobile Robot)とも呼ばれている。移動台座200の駆動方式として、2つの駆動輪222を用いる2輪速度差方式の代わりに、メカナムと言われる全方位移動方式を利用してもよい。また、移動台座200として、リニアスライダー等の他の装置を使用してもよい。
移動台座200の制御装置230とマニピュレーター100の制御装置150は、互いに通信しながらロボットシステム10の制御を実行する。すなわち、2つの制御装置150,230は、ロボットシステム10の全体の制御を実行する制御装置を構成するものと考えることができる。他の実施形態では、ロボットシステム10の全体の制御を実行する単一の制御装置を使用してもよい。「ロボットの制御装置」という語句は、これらの両方の構成を包含する意味を有する。
図2は、ロボットシステム10の制御装置150,230の機能を示す説明図である。前述したように、図2に示す制御装置150,230の各部の機能は、単一の制御装置に実装されるようにしてもよい。
図2に示すように、本実施形態の全体のシステム構成は、無線通信を介して制御装置230と各種の情報を送受信する管理サーバー400を含んでいる。管理サーバー400は、ロボットシステム10の作業に関する作業情報を管理するための管理テーブル410を有する。作業情報は、作業を行うためのロボットシステム10の目標到達位置を示す情報等を含んでいる。
マニピュレーター100の制御装置150は、通信部152と、駆動制御部154と、情報取得部156とを有している。通信部152は、移動台座200の制御装置230と通信を行って、各種の情報を送受信する。駆動制御部154は、マニピュレーター100の各軸に設けられたモーター160の駆動制御を実行する。情報取得部156は、駆動制御部154による駆動制御に必要な情報を取得し、格納する。この駆動制御に必要な情報は、例えば、マニピュレーター100の動作の制限値である最大加減速度である。マニピュレーター100の最大加減速度は、制限値テーブル158に格納されている。
移動台座200の制御装置230は、通信部232と、駆動制御部234と、情報取得部236とを有している。通信部232は、マニピュレーター100の制御装置150及び管理サーバー400と通信を行って、各種の情報を送受信する。駆動制御部234は、移動台座200の駆動輪222の駆動制御を実行する。情報取得部236は、駆動制御部234による駆動制御に必要な情報を取得し、格納する。
振動センサー140の測定値は、制御装置150の情報取得部156によって取得される。慣性センサー240の測定値は、制御装置230の情報取得部236によって取得され、通信部232,152を介して制御装置150の情報取得部156によって取得される。但し、慣性センサー240を制御装置150に直接接続して、制御装置150の情報取得部156が慣性センサー240の測定値を直接取得するようにしてもよい。以下の説明では、これらのいずれの場合も、制御装置150がセンサー140,240の測定値を取得するものとして説明する。
図3は、ロボットシステム10による作業のフローチャートである。ステップS110~S130は、ロボットシステム10で実際の作業を開始する前に実行される準備工程である。実際の作業は、ステップS140以降で実行される。
ステップS110では、マニピュレーター100の制御装置150がテスト動作を実行し、ステップS120では、制御装置150がセンサー140,240を用いてテスト動作時の位置ズレ指標値を測定する。「位置ズレ指標値」とは、マニピュレーター100の先端部の位置ズレに関連する指標値、すなわち、マニピュレーター100の先端部の位置ズレに相関のある指標値を意味する。例えば、振動センサー140を用いる場合には、マニピュレーター100の先端部の振動を表す測定値が位置ズレ指標値となる。一方、慣性センサー240を用いる場合には、移動台座200の角速度や加速度を表す測定値が位置ズレ指標値となる。これらの測定値が位置ズレ指標値となる理由は、マニピュレーター100の先端部の振動や、移動台座200の角速度や加速度が、マニピュレーター100の先端部の位置に大きな影響を与えるからである。テスト動作としては、マニピュレーター100の特定の軸を駆動することによって、マニピュレーター100のTCP(Tool Center Point)を様々な加減速度で動かす動作を使用可能である。特定の軸としては、マニピュレーター100の複数の軸J1~J6のうちの1つ以上を任意に選択可能である。例えば、基台120に最も近い軸J1や、その次に近い軸J2,J3を大きな加速度で駆動すると、マニピュレーター100の先端部に大きな位置ズレが発生し易い。従って、基台120に最も近い3つの軸J1~J3のうちの1つ以上をそれぞれ「特定の軸」として選択して、テスト動作を実行することが好ましい。以下の説明では、マニピュレーター100のTCPの加減速度を、単に「マニピュレーター100の加減速度」と呼ぶ。「加減速度」は、加速度と減速度の両方を包含する意味を有する。マニピュレーター100のTCPは、マニピュレーター100の先端部の近傍の任意の位置に設定可能である。
図4は、テスト動作で得られる位置ズレ指標値の一例としてのオーバーシュート量を示すグラフである。横軸は、マニピュレーター100の加減速度dVの絶対値であり、縦軸は、マニピュレーター100の先端部の振動のオーバーシュート量uである。オーバーシュート量uは、マニピュレーター100の先端部に取り付けられた振動センサー140によって測定される振動の最大オーバーシュート量、すなわち、振動の振幅の最大値と振動の収束値との差分を意味する。
図4のグラフG1は、移動台座200の上にマニピュレーター100が設置されている構成、すなわち、本実施形態の構成で得られる特性を示している。一方、グラフG2は、移動台座200ではなく、床面又は頑丈な架台の上にマニピュレーター100が設置されている場合を示している。本実施形態のように、移動台座200の上にマニピュレーター100が設置されている場合には、TCP位置の加速や減速に伴うマニピュレーター100の先端部の振動のオーバーシュート量uがより大きくなり、マニピュレーター100の先端部の位置ズレにより大きな影響を与えることが理解できる。
テスト動作は、例えば、オーバーシュート量uが予め定めた閾値u1に達するまで、マニピュレーター100の加減速度dVの絶対値を徐々に増加させる動作である。加減速度dVを変化させるために駆動する軸としては、例えば、鉛直方向に平行な中心軸の回りに回動する軸J1や、水平方向に平行な中心軸回りに回動する軸J2又はJ3が選択される。
図4の例では、マニピュレーター100の加減速度dVが値dV1に達したときに、オーバーシュート量uが予め定めた閾値u1に達している。この値dV1を「許容値dV1」と呼ぶ。この場合には、マニピュレーター100の加減速度dVの制限値を、許容値dV1と等しい値、又は、許容値dV1よりもやや小さな値に設定することが好ましい。こうすれば、マニピュレーター100の動作中にオーバーシュート量uが閾値u1を超えないので、マニピュレーター100の先端部に過大な位置ズレが発生する可能性を低減できる。
図5は、テスト動作で得られる位置ズレ指標値の他の例としての移動台座200の角速度ωを示すグラフである。テスト動作は、移動台座200の角速度ωが予め定めた閾値ω1に達するまで、マニピュレーター100の加減速度dVの絶対値を徐々に増加させる動作である。移動台座200に設けられた慣性センサー240を使用する場合には、加減速度dVを変化させる軸としては、例えば、鉛直方向に平行な中心軸の回りに回動する軸J1が選択される。この場合には、移動台座200の角速度ωは、図1の鉛直方向Zを中心とした角速度である。また、加減速度dVを変化させる軸として、水平方向に平行な中心軸回りに回動する軸J2又はJ3を選択することも可能である。この場合には、移動台座200の角速度ωは、図1の水平方向X又はYを中心とした角速度である。これらのいずれの場合にも、慣性センサー240で3軸方向の角速度を測定し、それらを位置ズレ指標値として使用するようにしてもよい。また、位置ズレ指標値としては、角速度ωの代わりに、慣性センサー240で測定される移動台座200の加速度を使用することも可能である。
図5の例では、マニピュレーター100の加減速度dVが値dV2に達したときに、移動台座200の角速度ωが閾値ω1に達している。この値dV2を「許容値dV2」と呼ぶ。この場合には、マニピュレーター100の加減速度dVの制限値を、許容値dV2と等しい値、又は、許容値dV2よりもやや小さな値に設定することが好ましい。こうすれば、マニピュレーター100の動作中に移動台座200の角速度ωが閾値ω1を超えないので、マニピュレーター100の先端部に過大な位置ズレが発生する可能性を低減できる。
なお、マニピュレーター100の加減速度の制限値は、図4において振動センサー140を用いた測定で得られた加減速度の許容値dV1と、図5において慣性センサー240を用いた測定で得られた加減速度の許容値dV2と、の少なくとも一方を用いて設定することができる。2つの許容値dV1,dV2の一方のみを使用する場合には、振動センサー140と慣性センサー240のうちの一方は省略可能である。但し、マニピュレーター100の加減速度の制限値を、これらの2つの許容値dV1,dV2のうちの最小値以下の値に設定すれば、2種類のセンサー140,240で得られる位置ズレ指標値u,ωがそれぞれの閾値u1,ω1を超えないので、マニピュレーター100の先端部に過大な位置ズレが発生する可能性を更に低減できる。
上述した図4および図5では、一部の軸のみを駆動するテスト動作を行ってマニピュレーター100の加減速度の制限値を決定していたが、すべての軸J1~J6を駆動するテスト動作を行ってマニピュレーター100の加減速度の制限値を決定してもよい。但し、マニピュレーター100に同じ加減速度を与える場合に、一部の軸のみを駆動する場合の方が、1つの軸における加減速度が大きくなるので、先端部の位置ズレに対する影響がより大きいものと想定される。従って、一部の軸のみを駆動するテスト動作を行って決められた加減速度の制限値をマニピュレーター100のあらゆる動作に適用すれば、マニピュレーター100の先端部の位置ズレを確実に低減できる。
こうしてマニピュレーター100の加減速度の制限値が決まると、図3のステップS130において、制御装置150が、その制限値を制限値テーブル158に設定する。ステップS140では、ロボットシステム10の作業が開始される。
ステップS150では、ロボットの実際の作業中に、制御装置150が、センサー140,240を用いて位置ズレ指標値をそれぞれ測定する。具体的には、振動センサー140は、オーバーシュート量uを測定し、慣性センサー240は、移動台座200の角速度や加速度を測定する。このように、本実施形態では、ロボットシステム10の作業中にも位置ズレ指標値の測定が行われる。
ステップS160では、制御装置150が、測定された位置ズレ指標値が予め定めた基準値を超えるか否か、すなわち、位置ズレ指標値が過大となっていないか否かを判定する。この基準値としては、図4及び図5で説明した閾値u1,ω1と同じ値を使用してもよく、異なる値を使用してもよい。測定された位置ズレ指標値が予め定めた基準値を超えた場合には、ステップS190に進み、制御装置150がエラーを作業員に報知して処理を終了する。エラーの報知は、警告の発生の一種であり、制御装置150の表示部やスピーカーなどの図示しない報知部を用いて行われる。測定された位置ズレ指標値が予め定めた基準値を超えてない場合には、ステップS170に進み、作業を継続する。ステップS180では、制御装置150が、作業が終了したか否かを判定し、作業が終了していなければステップS150に戻り、上述したステップS150~S180が繰り返される。
図6は、マニピュレーター100の制御プログラムRPと動作の一例を示す説明図である。ここでは、マニピュレーター100の制御プログラムRPの他に、マニピュレーター100の動作の制限値を格納する制限値テーブル158と、マニピュレーター100の加減速動作を示すグラフとが描かれている。
制限値テーブル158には、標準モードとAMRモードの2つのモードに対して、マニピュレーター100の動作の制限値としての最大加減速度dVmaxの値が登録されている。標準モードは、例えば、マニピュレーター100が床面又は頑丈な架台の上に設置されたときの動作モードである。一方、AMRモードは、マニピュレーター100が移動台座200に設置されたときの動作モードである。図6の例では、各動作モードにおいて最大加減速度dVmaxの値が1つだけ設定されているが、最大加速度と最大減速度を別個に設定できるようにしても良い。この例から理解できるように、「最大加減速度」という語句は、最大加速度と最大減速度の両方を含むものを意味する。
図6の制御プログラムRPの第1行には、マニピュレーター100の動作モードの名称「AMR」が記述されている。第2行には、マニピュレーター100の動作における加速度と減速度の絶対値を、最大加減速度dVmaxの100%とすることが記述されている。第3行には、マニピュレーター100のTCPを次の目標位置P1に移動させることが記述されている。第4行目には、目標位置P1に到達後、0.5秒間待機することが記述されている。第5行目には、待機後にマニピュレーター100のTCPを次の目標位置P2に移動させることが記述されている。
図6の下部には、制御プログラムRPに従って、マニピュレーター100のTCPが、当初の位置P0から目標位置P1,P2に順次移動する場合の加減速度の変化の様子を示すグラフが示されている。このグラフの横軸は時刻であり、縦軸はTCPの速度である。制御プログラムRPの第2行目では、マニピュレーター100の加速度と減速度の絶対値のそれぞれを最大加減速度dVmaxの100%とすることが記述されているので、マニピュレーター100の加速度と減速度の絶対値は最大加減速度dVmaxに等しい値に設定される。マニピュレーター100のTCPの加速時にはこの最大加速度dVmaxに従って速度上限値Vmaxに至るまで加速され、また、目標位置への停止前には最大減速度-dVmaxに従って減速される。
なお、図4~図6の例では、マニピュレーター100の動作の制限値として最大加減速度dVmaxを設定していたが、最大加減速度dVmaxの代わりに、又は、最大加減速度dVmaxに加えて、速度上限値Vmaxなどの他の動作値をマニピュレーター100の動作の制限値として設定してもよい。
以上のように、上述した実施形態では、位置ズレ指標値が予め定められた閾値を超えないようにマニピュレーター100の動作に制限値を設定するので、マニピュレーター100の先端部に過大な位置ズレが発生する可能性を低減できる。
他の実施形態
本開示は、上述した実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実現することができる。例えば、本開示は、以下の形態(aspect)によっても実現可能である。以下に記載した各形態中の技術的特徴に対応する上記実施形態中の技術的特徴は、本開示の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、本開示の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
(1)本開示の第1形態によれば、移動台座と、前記移動台座に搭載されたマニピュレーターと、を有する移動ロボットの制御方法が提供される。この制御方法は、(a)前記マニピュレーターにテスト動作を行わせて、前記マニピュレーターの先端部の位置ズレに関連する位置ズレ指標値を測定する工程と、(b)前記位置ズレ指標値が予め定められた閾値を超えないように、前記マニピュレーターの動作に制限値を設定する工程と、を含む。
この制御方法によれば、位置ズレ指標値が予め定められた閾値を超えないようにマニピュレーターの動作に制限値を設定するので、マニピュレーターの先端部に過大な位置ズレが発生する可能性を低減できる。
(2)上記制御方法において、前記位置ズレ指標値は、前記移動台座の位置ズレを示す値であるものとしてもよい。
この制御方法によれば、マニピュレーターの動作によって移動台座に過大な位置ズレが発生する可能性を低減できるので、この結果、マニピュレーターの先端部に過大な位置ズレが発生する可能性も低減できる。
(3)上記制御方法において、前記移動台座の位置ズレを示す値は、前記移動台座に取り付けられた慣性センサーによって測定される加速度又は角速度であるものとしてもよい。
この制御方法によれば、移動台座の加速度や角速度が過大とならないようにマニピュレーターを制御できる。
(4)上記制御方法において、前記位置ズレ指標値は、前記マニピュレーターの前記先端部の振動を示す値であるものとしてもよい。
この制御方法によれば、マニピュレーターの動作によって先端部に過大な振動が発生する可能性を低減できるので、この結果、マニピュレーターの先端部に過大な位置ズレが発生する可能性も低減できる。
(5)上記制御方法において、前記マニピュレーターの前記先端部の振動を示す値は、前記先端部に取り付けられた振動センサーによって測定される振動のオーバーシュート量であるものとしてもよい。
この制御方法によれば、先端部の振動のオーバーシュート量が過大とならないようにマニピュレーターを制御できる。
(6)上記制御方法において、前記制限値は、前記マニピュレーターの最大加減速度を含むものとしてもよい。
この制御方法によれば、マニピュレーターの加減速度を制限することによって、先端部の位置ズレが過大となる可能性を低減できる。
(7)上記制御方法は、更に、(c)前記制限値の下で前記移動ロボットに作業を実行させる工程、を含み、前記工程(c)は、前記作業において前記位置ズレ指標値を測定する工程と、前記作業における前記位置ズレ指標値が予め定められた基準値を超えた場合に、警告を発生する工程と、を含むものとしてもよい。
この制御方法によれば、移動ロボットの作業中に位置ズレ指標値が大きくなった場合に警告を発生するので、マニピュレーターの先端部の位置ズレが更に大きくなることを防止できる。
10…ロボットシステム、100…マニピュレーター、110…アーム、120…基台、130…エンドエフェクター、140…振動センサー、150…制御装置、152…通信部、154…駆動制御部、156…情報取得部、158…制限値テーブル、160…モーター、200…移動台座、210…本体、220…車輪、222…駆動輪、224…従動輪、230…制御装置、232…通信部、234…駆動制御部、236…情報取得部、240…慣性センサー、400…管理サーバー、410…管理テーブル

Claims (6)

  1. 移動台座と、前記移動台座に搭載されたマニピュレーターと、を有する移動ロボットの
    制御方法であって、
    (a)前記マニピュレーターにテスト動作を行わせて、前記マニピュレーターの先端部の
    位置ズレに関連する位置ズレ指標値を測定する工程と、
    (b)前記位置ズレ指標値が予め定められた閾値を超えないように、前記マニピュレータ
    ーの動作に制限値を設定する工程と、
    を含み、
    前記位置ズレ指標値は、前記マニピュレーターの前記先端部の振動を示す値であり、
    前記マニピュレーターの前記先端部の振動を示す値は、前記先端部に取り付けられた振
    動センサーによって測定される振動のオーバーシュート量である、
    制御方法。
  2. 請求項1に記載の制御方法であって、
    前記位置ズレ指標値は、前記移動台座の位置ズレを示す値である、制御方法。
  3. 請求項2に記載の制御方法であって、
    前記移動台座の位置ズレを示す値は、前記移動台座に取り付けられた慣性センサーによ
    って測定される加速度又は角速度である、制御方法。
  4. 請求項1~のいずれか一項に記載の制御方法であって、
    前記制限値は、前記マニピュレーターの最大加減速度を含む、制御方法。
  5. 移動台座と、前記移動台座に搭載されたマニピュレーターと、を有する移動ロボットの
    制御方法であって、
    (a)前記マニピュレーターにテスト動作を行わせて、前記マニピュレーターの先端部の
    位置ズレに関連する位置ズレ指標値を測定する工程と、
    (b)前記位置ズレ指標値が予め定められた閾値を超えないように、前記マニピュレータ
    ーの動作に制限値を設定する工程と、
    を含み、
    前記制限値は、前記マニピュレーターの最大加減速度を含む、
    制御方法。
  6. 請求項1~のいずれか一項に記載の制御方法であって、更に、
    (c)前記制限値の下で前記移動ロボットに作業を実行させる工程、
    を含み、
    前記工程(c)は、
    前記作業において前記位置ズレ指標値を測定する工程と、
    前記作業における前記位置ズレ指標値が予め定められた基準値を超えた場合に、警告を
    発生する工程と、
    を含む制御方法。
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