JPH07261844A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JPH07261844A
JPH07261844A JP6050921A JP5092194A JPH07261844A JP H07261844 A JPH07261844 A JP H07261844A JP 6050921 A JP6050921 A JP 6050921A JP 5092194 A JP5092194 A JP 5092194A JP H07261844 A JPH07261844 A JP H07261844A
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axis
forearm
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detecting
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JP6050921A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Ino
芳浩 井野
Hisashi Kinoshita
久 木下
Masahiro Ooto
雅裕 大音
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ロボット取付負荷の大きさに応じてゲインパラ
メータを調整する。 【構成】取付負荷が不定でロボットアームを垂直方向に
動作する前腕軸を含む多関節形ロボットの位置と速度の
制御を行うフィードバック制御装置において、前腕軸を
前腕軸低速駆動指令生成手段25により低速に動作さ
せ、動作中に前腕軸を駆動するモータのq軸電流と動作
開始時の前腕軸の角度位置をそれぞれ前腕軸q軸電流検
出手段28と前腕軸角度位置検出手段26により検出
し、検出したq軸電流29と角度位置27からロボット
先端に取り付けられた負荷の大きさを先端取付負荷算出
手段30で算出し、算出した取付負荷31の大きさから
各関節軸のフィードバック制御ループのゲインパラメー
タを調整するゲイン調整手段32を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーボモータを駆動源
とする多関節形ロボットにおいてサーボゲインパラメー
タを自動的に調整するモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図26は多関節形ロボットの各関節軸に
よる構成の一例を示す図である。図26において、1は
旋回軸、2は上腕軸、3は前腕軸、4は手首回転軸、5
は手首曲げ軸、6は手首ひねり軸、7はロボットアーム
先端に取り付けられた負荷を示す。
【0003】図27は多関節形ロボットの各関節軸を駆
動するモータ制御装置の一例を示す構成図である。図2
7において、8は位置制御回路、9は速度指令値、10
は速度制御回路、11は電流指令値、12は電流制御回
路、13はサーボアンプ、14はサーボモータ、15は
減速器、16は電流検出器、17は電流フィードバック
値、18は速度検出器、19は速度フィードバック値、
20は積分器、21は位置フィードバック値、22は多
関節形ロボット、23は通常時動作指令生成手段、24
は位置指令値を示す。
【0004】多関節形ロボット22は、図26の例に示
すように、水平方向に旋回する旋回軸1、前後方向に動
作させる上腕軸2、垂直上下方向に動作させる前腕軸
3、および手首回転軸4、手首曲げ軸5、手首ひねり軸
6で構成され、ロボットアームの先端に作業目的に応じ
て制限値以下で任意の大きさの負荷7が取り付けられ
る。各関節軸は、図27に示すように、作業者が希望す
るロボット動作が行われるように通常時動作指令生成手
段23において各関節軸への位置指令24を生成する。
各関節軸の位置制御回路8に位置指令値24が与えられ
ると、それぞれの位置、速度、電流の各制御回路8,1
0,12により、個別にモータの制御が行われる。
【0005】モータのフィードバック制御においては、
広く比例積分制御が行われており、速応性、安定性の要
求を満たすようにゲインパラメータの適切な設定が求め
られる。このゲインパラメータを適切に設定することに
より、ロボットの先端の動作を滑らかに制御することが
できる。このゲインパラメータを最適にするためにはサ
ーボモータ14、減速器15、および多関節形ロボット
22のアーム本体および取付負荷7を全て含む制御対象
によって修正する必要がある。
【0006】ロボットでは各関節軸での取り得る姿勢範
囲は既知であり、アーム本体によるイナーシャ範囲も既
知である。またロボット先端に取り付けられる負荷の範
囲も既知である。よって従来、多関節形ロボットのゲイ
ンパラメータの調整は、既知範囲内での制御対象に対
し、速応性、安定性などの制御特性が所定の要求が満足
できる最も妥当なゲインを1つ決定し、固定していた。
また、各関節軸の設定最大加速度は所定の位置指令に対
し、各関節軸の指令分配方法を決定するのに必要な数値
であるが、タクトタイム短縮のためにこの値を最適化す
る必要があり、そのためには各関節軸の減速器などから
制限される最大許容トルクを超えない範囲で最大にする
必要がある。
【0007】従来、設定最大加速度は、ロボット先端に
取り付けられた負荷が最大で、各関節軸を駆動するトル
クが最大となる時の姿勢を想定し、このときのイナーシ
ャを計算により求め、最大許容トルクから決定してい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記の従来の
ゲイン調整方法では、ロボット先端に取り付けられる負
荷の大きさが変わっても固定ゲインで制御することにな
り、制御特性の高い要求を満足するためには、不十分に
ならざるを得ない。
【0009】多関節形ロボットでは、ロボットアームの
姿勢の違いに対しては、固定ゲインであっても特性的に
大きな違いはない。しかしながら、取付負荷の大きさの
違いに対しては、最大速度での動作から停止時に発生す
る停止振動などの過渡特性に著しく影響を及ぼす。たと
えば上腕軸、前腕軸を前傾させたときの旋回軸の停止振
動は固定ゲインで行うと、取付負荷無しの場合はほぼ0
であるが、取付負荷を最大にすると停止振動は顕著に大
きくなる。これは取付負荷の大きさの違いにより、イナ
ーシャが変わるだけでなく、重心の先端への移動により
ロボットアーム部への衝撃力が大きくなり、共振残留振
動が大きく発生するためと考えられる。停止振動が著し
く大きいと、溶接などの作業工程に移るのに振動が抑ま
るまでしばらく待機する必要が出てくるので、作業効率
に悪影響を及ぼす。
【0010】この対策としてゲインパラメータの1つで
ある速度積分ゲインを小さくし、速度比例ゲインをその
まま、または少し大きめにして固定すると、通常特性を
損なうことなく停止振動を小さくすることが可能であ
る。しかし、速度積分ゲインを小さくすると、停止時の
目標位置への収束が緩やかになり、取付負荷が小さいと
きに、不必要にタクトタイムが大きくなる。したがっ
て、停止振動とタクトタイムをともに最適化するために
取付負荷の大きさに応じてゲインパラメータを設定する
必要がある。
【0011】また上記の従来の設定最大加速度決定方法
では、取付負荷の大きさが変わっても同じ加速度で制御
することになり、制御対象によって最適な加速度が適用
できない。設定最大加速度は作業者によって教示された
位置を最短時間で移動できるように軌跡生成するために
必要であり、取付負荷の大きさ知ることにより最適化を
図り、タクトタイムの短縮をする必要がある。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、作業者が取付負荷の大きさを知らなくても自動的に
取付負荷の大きさを算出し、算出した負荷の大きさに応
じてゲインパラメータの最適な調整や、設定最大加速度
を最適化することができるモータ制御装置を提供するこ
とを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のモータ制御装置は、サーボモータを駆動源
とし、取付負荷が不定での多関節形ロボットの位置と速
度の制御を行うフィードバック制御装置において、取付
負荷検出のために停止または所定の動作指令を生成する
指令生成手段と、所定の制御変数を検出する手段と、検
出した制御変数を使ってロボット先端に取り付けられた
負荷の大きさを算出する先端取付負荷算出手段と、算出
した取付負荷の大きさから各関節軸のフィードバック制
御ループのゲインパラメータを調整するゲイン調整手段
または各関節軸の設定最大加速度を最適化する手段とを
備えたものである。
【0014】
【作用】上記した構成により、ロボット先端に取り付け
られた負荷の大きさを算出し、算出した負荷に応じて各
関節軸のゲインパラメータの調整や設定最大加速度の最
適化を自動的に行うことができ、高い制御特性が得られ
る。
【0015】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第1の実施例について、図1
を参照しながら説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施例におけるサー
ボモータの制御装置のブロック図を示す。図1におい
て、24は位置指令値、25は前腕軸低速駆動指令生成
手段、26は前腕軸角度位置検出手段、27は前腕軸角
度位置、28は前腕軸q軸電流検出手段、29はq軸電
流値、30は先端取付負荷算出手段、31は算出した取
付負荷、32はゲイン調整手段、33は各関節軸ゲイン
パラメータ、34は完了フラグを示す。各軸のサーボ系
および制御対象内の8〜22は従来例を示した図27と
同じである。
【0017】作業者によりゲインパラメータのチューニ
ング実行命令が入力されると、前腕軸低速駆動指令生成
手段25は前腕軸を一定の低速度で上昇方向に駆動する
前腕軸位置指令値24を前腕軸用の位置制御回路8に送
る。位置指令値24の動作指令により、多関節形ロボッ
ト22は上昇方向に一定の低速度で動作する。前腕軸角
度位置検出手段26は位置フィードバック値21をサン
プリングして動作開始時の前腕軸角度位置27を検出
し、前腕軸q軸電流検出手段28は動作中に前腕軸を駆
動するモータのq軸電流値29を電流制御回路12を通
して検出し、それぞれ先端取付負荷算出手段30に送
る。
【0018】先端取付負荷算出手段30は、図15で示
すように、動作開始後定常状態になってからq軸電流値
29のサンプリングを開始し、データのばらつき度合い
を考慮して適切な時間で終了する。先端取付負荷算出手
段30はサンプリングしたデータの平均値または最大最
小値の中間値を算出し、算出した値をモータトルクに換
算し、換算した値を前腕軸角度位置27の値によって補
正演算して先端取付負荷31を算出し、ゲイン調整手段
32に送る。ゲイン調整手段32では先端取付負荷31
の大きさから所定の方法により速度制御ループ用の各関
節軸のゲインパラメータを決定し、完了フラグ34を前
腕軸低速駆動指令生成手段25に送り、前腕軸低速駆動
指令生成手段25は低速駆動指令を中止する。さらに調
整した各関節軸ゲインパラメータ33は各関節軸の速度
制御回路10に送られ、速度制御用ゲインパラメータと
なって、ゲイン調整が完了する。
【0019】ここで先端取付負荷算出手段30で行う先
端取付負荷算出方法について説明する。先端取付負荷の
大きさは先端取付負荷算出手段30で換算した検出トル
クと、無負荷時のトルクと、補正係数および前腕軸回転
中心から取付負荷位置までの距離により次の(1)式に
よって求める。
【0020】 取付負荷×(前腕軸回転中心から取付負荷位置まで距離) =((検出トルク)−(無負荷時のトルク))×補正係数…(1) 無負荷時のトルクはあらかじめ測定により既知データと
する。また前腕軸回転中心から取付負荷位置までの距離
は既知である。
【0021】前腕軸角度位置と補正係数の関係もあらか
じめ測定により既知とし、検出した前腕軸角度位置27
から先端取付負荷算出手段30で補正係数を求める。た
とえば前腕軸を図16のように上下させて、角度位置と
モータトルクの関係が図17のように角度位置が0°す
なわち前腕軸が水平状態なった場合のトルクが2、角度
位置が±60°の場合のトルクが1とすると、角度位置
と補正係数の関係は角度位置が0°の場合は1、±60
°の場合は2とする図18のようになる。この補正係数
の乗算により任意の角度位置で検出した前腕軸モータト
ルクが前腕軸が水平状態なった場合のトルクに補正され
る。
【0022】前腕軸を上昇方向に一定の低速度で動作さ
せたとき、検出したモータトルクは先端に負荷を取り付
けた前腕軸アームを重力に抗して持ち上げようとするト
ルクに相当する。したがって検出したトルクから負荷を
取り付けていない無負荷時のトルクを引くことにより取
り付けた負荷相当分のトルクが検出できる。
【0023】なお、前腕軸は旋回軸、上腕軸の姿勢に関
係なく水平時には0°を保ち、手首3軸の姿勢による前
腕軸トルクへの影響はほとんどないので、前腕軸のみの
駆動と前腕軸角度位置情報のみで負荷算出が行える。
【0024】また前記軸q軸電流検出手段28で行うq
軸電流検出はq軸電流の代わりにサーボ系内の電流指令
値11を検出することによっても、先端取付負荷算出手
段30でのトルク換算時の方法変更により同様の結果が
得られる。
【0025】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて、図2を参照しながら説明する。図2は本発明の
第2の実施例におけるサーボモータの制御装置のブロッ
ク図を示す。図2において、24は位置指令値、26は
前腕軸角度位置検出手段、27は前腕軸角度位置、28
は前腕軸q軸電流検出手段、29はq軸電流値、30は
先端取付負荷算出手段、31は算出した取付負荷、32
はゲイン調整手段、33は各関節軸ゲインパラメータ、
34は完了フラグ、35は前腕軸加速駆動指令生成手
段、36は前腕軸加速度検出手段、37は前腕軸加速度
を示す。各軸のサーボ系および制御対象内の8〜22は
従来例を示した図27と同じである。
【0026】チューニング実行指令により、前腕軸加速
駆動指令生成手段35は前腕軸を上昇方向と下降方向に
2回に分けて停止位置から加速する位置指令値24を前
腕軸用の位置制御回路8に送る。位置指令値24の動作
指令により、多関節形ロボット22は上昇方向と下降方
向に2回に分けて加速動作をする。前腕軸角度位置検出
手段26は位置フィードバック値21をサンプリングし
て動作開始時の前腕軸角度位置27を検出し、前腕軸q
軸電流検出手段28は加速動作中に前腕軸を駆動するモ
ータのq軸電流値29を電流制御回路12を通して検出
し、それぞれ先端取付負荷算出手段30に送る。前腕軸
加速度検出手段36は、図19で示すように、上昇およ
び下降の2種類の加速中の所定時間内の前腕軸速度フィ
ードバック値19をサンプリングして加速度37を検出
して先端取付負荷算出手段30に送る。先端取付負荷算
出手段30は、図19で示すように、上昇および下降の
2種類の加速中の所定時間内のq軸電流値29をサンプ
リングしq軸電流値29の平均値または最大最小値の中
間値を算出し、算出した値をモータトルクに換算し、換
算した値と加速度37と前腕軸角度位置27によって演
算して先端取付負荷31を算出し、ゲイン調整手段32
に送る。ゲイン調整手段32では先端取付負荷31の大
きさから所定の方法により速度制御ループ用の各関節軸
のゲインパラメータを決定し、完了フラグ34を前腕軸
加速駆動指令生成手段35に送り、前腕軸加速駆動指令
生成手段35は加速駆動指令を中止する。さらに調整し
た各関節軸ゲインパラメータ33は各関節軸の速度制御
回路10に送られ、速度制御用ゲインパラメータとなっ
て、ゲイン調整が完了する。
【0027】ここで先端取付負荷算出手段30で行う先
端取付負荷算出方法について説明する。先端取付負荷の
大きさは次式によって求める。上昇加速時のトルクの関
係式は次の(2)式のようになる。
【0028】 (検出トルク1)=(加速に必要なトルク1)+(重力に抗するのに必要なト ルク)…(2) また下降加速時のトルクの関係式は次の(3)式のよう
になる。
【0029】 (検出トルク2)=(加速に必要なトルク2)−(重力に抗するのに必要なト ルク)…(3) (2)式中の加速に必要なトルク1は次の(4)式で算
出でき、 (前腕軸の実イナーシャ)×(上昇加速時の加速度)…(4) (3)式中の加速に必要なトルク2は次の(5)式で算
出できる。
【0030】 (前腕軸の実イナーシャ)×(下降加速時の加速度)…(5)
【0031】検出トルク1,2および上昇、下降加速時
の加速度を検出でき、前腕軸のイナーシャと重力に抗す
るのに必要なトルクは同一位置では同じなので、(4)
式、(5)式より重力に抗するのに必要なトルクを求め
ることができる。求めたトルクと前腕軸角度位置27よ
り実施例1で示した(1)式を使った方法により、先端
に取り付けられた負荷を算出する。
【0032】なお前腕軸q軸電流検出手段28で行うq
軸電流検出はq軸電流の代わりにサーボ系内の電流指令
値11を検出することによっても、先端取付負荷算出手
段30でのトルク換算時の方法変更により同様の結果が
得られる。
【0033】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて、図3を参照しながら説明する。図3は本発明の
第3の実施例におけるサーボモータの制御装置のブロッ
ク図を示す。図3において、24は位置指令値、26は
前腕軸角度位置検出手段、27は前腕軸角度位置、28
は前腕軸q軸電流検出手段、29はq軸電流値、30は
先端取付負荷算出手段、31は算出した取付負荷、32
はゲイン調整手段、33は各関節軸ゲインパラメータ、
34は完了フラグ、38は前腕軸停止指令生成手段を示
す。各軸のサーボ系および制御対象内の8〜22は従来
例を示した図27と同じである。
【0034】作業者によりゲインパラメータのチューニ
ング実行命令が入力されると、前腕軸停止指令生成手段
38は前腕軸を停止状態にし、前腕軸角度位置検出手段
26は位置フィードバック値をサンプリングして停止中
の前腕軸角度位置27を検出し、前腕軸q軸電流検出手
段28は停止中の前腕軸を駆動するモータのq軸電流値
29を電流制御回路12を通して検出し、それぞれ先端
取付負荷算出手段30に送る。先端取付負荷算出手段3
0はサンプリングしたデータの平均値または最大最小値
の中間値を算出し、算出した値をモータトルクに換算
し、換算した値を前腕軸角度位置27の値によって補正
演算して先端取付負荷31を算出し、ゲイン調整手段3
2に送る。ゲイン調整手段32では先端取付負荷31の
大きさから所定の方法により速度制御ループ用の各関節
軸のゲインパラメータを決定し、完了フラグ34を前腕
軸停止指令生成手段38に送る。さらに調整した各関節
軸ゲインパラメータ33は各関節軸の速度制御回路10
に送られ、速度制御用ゲインパラメータとなって、ゲイ
ン調整が完了する。
【0035】先端取付負荷算出手段30で行う先端取付
負荷算出方法については実施例1で示した(1)式を使
った方法によって求める。
【0036】なお前腕軸q軸電流検出手段28で行うq
軸電流検出はq軸電流の代わりにサーボ系内の電流指令
値11を検出することによっても、先端取付負荷算出手
段30でのトルク換算時の方法変更により同様の結果が
得られる。
【0037】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて、図4を参照しながら説明する。図4は本発明の
第4の実施例におけるサーボモータの制御装置のブロッ
ク図を示す。図4において、24は位置指令値、25は
前腕軸低速駆動指令生成手段、28は前腕軸q軸電流検
出手段、29はq軸電流値、30は先端取付負荷算出手
段、31は算出した取付負荷、32はゲイン調整手段、
33は各関節軸ゲインパラメータ、34は完了フラグ、
39は位置探索指令生成手段、40は位置探索完了フラ
グを示す。各軸のサーボ系および制御対象内の8〜22
は従来例を示した図27と同じである。
【0038】作業者によりゲインパラメータのチューニ
ング実行命令が入力されると、位置探索指令生成手段3
9は前腕軸が上昇方向または下降方向に一定の低速度で
動作するように位置指令値24を位置制御回路8に送
る。位置指令値24の動作指令により、多関節形ロボッ
ト22は上昇または下降方向に一定の低速度で動作す
る。この指令中に前腕軸q軸電流検出手段28は前腕軸
を駆動するモータのq軸電流29を電流制御回路12を
通して検出し、位置探索指令生成手段39へ送る。位置
探索指令生成手段39は動作中の前腕軸q軸電流29が
増加方向か減少方向かを判断し、増加方向であれば現在
駆動させている上昇方向または下降方向の指令動作を続
け、減少方向であれば現在駆動させている上昇方向また
は下降方向の指令動作を逆方向へ指令動作を変更する。
この方法によりモータトルクが最大となる位置が得られ
る。得られた位置で位置探索指令生成手段39の動作指
令を中止し、位置探索完了フラグ40を前腕軸低速駆動
指令生成手段25へ送る。
【0039】位置探索完了フラグ40が入力されると、
前腕軸低速駆動指令生成手段25は前腕軸を一定の低速
度で上昇方向に駆動する前腕軸位置指令値24を前腕軸
用の位置制御回路8に送る。位置指令値24の動作指令
により、多関節ロボット22は上昇方向に一定の低速度
で動作する。前腕軸q軸電流検出手段28は動作中に前
腕軸を駆動するモータのq軸電流値29を電流制御回路
12を通して検出し、先端取付負荷算出手段30に送
る。先端取付負荷算出手段30は、図15で示すよう
に、動作開始後定常状態になってから前腕軸q軸電流2
9のサンプリングを開始し、データのばらつき度合いを
考慮して適切な時間で終了する。先端取付負荷算出手段
30はサンプリングしたデータの平均値または最大最小
値の中間値を算出し、算出した値をモータトルクに換算
して先端取付負荷31を算出し、ゲイン調整手段32に
送る。ゲイン調整手段32では先端取付負荷31の大き
さから所定の方法により速度制御ループ用の各関節軸の
ゲインパラメータを決定し、完了フラグ34を前腕軸低
速駆動指令生成手段25に送り、前腕軸低速駆動指令生
成手段25は低速駆動指令を中止する。さらに調整した
各関節軸ゲインパラメータ33は各関節軸の速度制御回
路10に送られ、速度制御用ゲインパラメータとなっ
て、ゲイン調整が完了する。
【0040】先端取付負荷算出手段30で行う先端取付
負荷算出方法については実施例1で示した(1)式を使
った方法によって求める。
【0041】なお前腕軸q軸電流検出手段28で行うq
軸電流検出はq軸電流の代わりにサーボ系内の電流指令
値11を検出することによっても、位置探索指令生成手
段39での動作は同様であり、先端取付負荷算出手段3
0においてもトルク換算時の方法変更により同様の結果
が得られる。
【0042】また前腕軸低速駆動指令生成手段25によ
り先端取付負荷を算出する方法の代わりに、実施例2、
3で示した指令生成手段および先端取付負荷算出手段を
用いても同様の結果が得られる。
【0043】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて、図5を参照しながら説明する。図5は本発明の
第5の実施例におけるサーボモータの制御装置のブロッ
ク図を示す。図5において、24は位置指令値、28は
旋回軸q軸電流検出手段、29はq軸電流値、30は先
端取付負荷算出手段、31は算出した取付負荷、32は
ゲイン調整手段、33は各関節軸ゲインパラメータ、3
4は完了フラグ、35は旋回軸加速駆動指令生成手段、
36は旋回軸加速度検出手段、37は旋回軸加速度、4
1は全軸角度位置検出手段、42は全軸角度位置、43
は無負荷時の旋回軸イナーシャ算出手段、44は無負荷
時の旋回軸イナーシャ、45は旋回軸実イナーシャ算出
手段、46は旋回軸実イナーシャを示す。各軸のサーボ
系および制御対象内の8〜22は従来例を示した図27
と同じである。
【0044】チューニング実行指令により、旋回軸加速
駆動指令生成手段35は旋回軸を停止位置から水平加速
する位置指令値24を旋回軸用の位置制御回路8に送
る。位置指令値24の動作指令により、多関節形ロボッ
ト22は水平加速動作をする。旋回軸加速度37は、図
20で示すように、加速動作中に速度フィードバック値
19をサンプリングして旋回軸を駆動するモータの加速
度37を検出し、旋回軸実イナーシャ算出手段45に送
る。旋回軸q軸電流検出手段28は、図20で示すよう
に、加速動作中に旋回軸を駆動するモータのq軸電流値
29を電流制御回路12を通して検出し、旋回軸実イナ
ーシャ算出手段45に送る。旋回軸実イナーシャ算出手
段45では送られたq軸電流値29をトルクに換算し、
換算した検出トルクと旋回軸加速度37により次のよう
にして旋回軸実イナーシャ46を算出する。
【0045】水平加速時のトルクの関係式は次の(6)
式 (検出トルク)=(旋回軸実イナーシャ)×(加速度) …(6) で与えられるので、この(6)式にしたがって旋回軸実
イナーシャ46を算出し、先端取付負荷算出手段30に
送る。
【0046】全軸角度位置検出手段41は各関節軸の角
度位置42を検出し、無負荷時の旋回軸イナーシャ導出
手段43と先端取付負荷算出手段30へ送る。無負荷時
の旋回軸イナーシャ算出手段43では取付負荷が無いと
きの旋回軸回りのイナーシャ44を角度位置42より算
出し、先端取付負荷算出手段30へ送る。多関節形ロボ
ットでは本体構造が既知であるので各関節軸の角度位置
42よりイナーシャの計算が可能である。先端取付負荷
算出手段30では全軸角度位置42、無負荷時の旋回軸
イナーシャ44、旋回軸実イナーシャ46から次に示す
方法により先端取付負荷31を算出し、ゲイン調整手段
32へ送る。
【0047】全軸角度位置42より旋回軸中心からロボ
ット先端位置までの水平距離を求め、求めた水平距離と
無負荷時の旋回軸イナーシャ44、旋回軸実イナーシャ
46から(7)式、(8)式を使って先端に取り付けら
れた負荷の算出を行う。
【0048】 (取付負荷分のイナーシャ)=(取付負荷の大きさ)×(ロボット先端位置 までの水平距離)2 …(7) (取付負荷分のイナーシャ)=(検出したイナーシャ)−(無負荷時のイナー シャ) …(8)
【0049】ゲイン調整手段32では先端取付負荷31
の大きさから所定の方法により速度制御ループ用の各関
節軸のゲインパラメータを決定し、完了フラグ34を旋
回軸加速駆動指令生成手段35に送り、旋回軸加速駆動
指令生成手段35は旋回軸加速駆動指令を中止する。さ
らに調整した各関節軸ゲインパラメータ33は各関節軸
の速度制御回路10に送られ、速度制御用ゲインパラメ
ータとなって、ゲイン調整が完了する。以上による方法
で負荷算出が完了するとチューニング用動作を終了す
る。
【0050】なお旋回軸q軸電流検出手段28で行うq
軸電流検出はq軸電流の代わりにサーボ系内の電流指令
値11を検出することによっても、旋回軸実イナーシャ
算出手段45でのトルク換算時の方法変更により同様の
結果が得られる。
【0051】(実施例6)以下本発明の第6の実施例に
ついて、図6を参照しながら説明する。図6は本発明の
第6の実施例におけるサーボモータの制御装置のブロッ
ク図を示す。図6において、24は位置指令値、28は
前腕軸q軸電流検出手段、29はq軸電流値、30は先
端取付負荷算出手段、31は算出した取付負荷、32は
ゲイン調整手段、33は各関節軸ゲインパラメータ、3
4は完了フラグ、35は前腕軸加速駆動指令生成手段、
36は前腕軸加速度検出手段、37は前腕軸加速度、4
5は前腕軸実イナーシャ算出手段、46は前腕軸実イナ
ーシャを示す。各軸のサーボ系および制御対象内の8〜
22は従来例を示した図27と同じである。
【0052】チューニング実行指令により、前腕軸加速
駆動指令生成手段35は前腕軸を上昇方向と下降方向に
2回に分けて停止位置から加速する位置指令値24を前
腕軸用の位置制御回路8に送る。位置指令値24の動作
指令により、多関節形ロボット22は上昇方向と下降方
向に2回に分けて加速動作をする。前腕軸q軸電流検出
手段28は加速動作中に前腕軸を駆動するモータのq軸
電流値29を電流制御回路12を通して検出し、前腕軸
実イナーシャ算出手段45に送る。前腕軸加速度検出手
段36は、図19で示すように、上昇および下降の2種
類の加速中の所定時間内の前腕軸速度フィードバック値
19をサンプリングして加速度37を検出し、前腕軸実
イナーシャ算出手段45に送る。前腕軸実イナーシャ算
出手段45は、図19で示すように、上昇および下降の
2種類の加速中の所定時間内のq軸電流値29をサンプ
リングしq軸電流値29の平均値または最大最小値の中
間値を算出し、算出した値をモータトルクに換算し、換
算した値と加速度37によって演算して前腕軸実イナー
シャ46を算出し、先端取付負荷算出手段30へ送る。
先端取付負荷算出手段30では前腕軸実イナーシャ46
の大きさから先端取付負荷31を算出し、ゲイン調整手
段32へ送る。ゲイン調整手段32では先端取付負荷3
1の大きさから所定の方法により速度制御ループ用の各
関節軸のゲインパラメータを決定し、完了フラグ34を
前腕軸加速駆動指令生成手段35に送り、前腕軸加速駆
動指令生成手段35は加速駆動指令を中止する。さらに
調整した各関節軸ゲインパラメータ33は各関節軸の速
度制御回路10に送られ、速度制御用ゲインパラメータ
となって、ゲイン調整が完了する。
【0053】前腕軸実イナーシャ算出手段45での前腕
軸実イナーシャ46の算出方法、および先端取付負荷算
出手段30での先端取付負荷31の算出方法は次のよう
にして行う。上昇加速時のトルクの関係式は前記(2)
式を用い、下降加速時のトルクの関係式は前記(3)式
を用い、(2)式中の加速に必要なトルク1は前記
(4)式で算出し、(3)式中の加速に必要なトルク2
は前記(5)式で算出する。前腕軸のイナーシャと重力
に抗するのに必要なトルクは同一位置では同じなので、
前腕軸実イナーシャ算出手段45では換算した検出トル
ク1、2および上昇、下降加速時の加速度37を(2)
式、(3)式に代入し、これらの式より前腕軸の実イナ
ーシャ46を算出することができる。先端取付負荷算出
手段30では送られた前腕軸実イナーシャ46と既知で
ある無負荷時の前腕軸のイナーシャと前腕軸中心からロ
ボット先端位置までの距離の各値を前記(7)式、
(8)式に代入して、先端に取り付けられた負荷の算出
を行う。
【0054】多関節形ロボットでは本体構造が既知であ
り前腕軸回りのイナーシャは他軸の姿勢位置によってほ
とんど変わらないので、ロボット前腕軸の無負荷時のイ
ナーシャは既知の固定値とすることができる。以上によ
る方法で負荷算出が完了するとチューニング用動作を終
了する
【0055】なお、前腕軸q軸電流検出手段28で行う
q軸電流検出はq軸電流の代わりにサーボ系内の電流指
令値11を検出することによっても、前腕軸実イナーシ
ャ算出手段45でのトルク換算時の方法変更により同様
の結果が得られる。
【0056】(実施例7)以下本発明の第7の実施例に
ついて、図7を参照しながら説明する。図7は本発明の
第7の実施例におけるサーボモータの制御装置のブロッ
ク図を示す。図7において、24は位置指令値、25は
前腕軸低速駆動指令生成手段、26は前腕軸角度位置検
出手段、27は前腕軸角度位置、28は前腕軸q軸電流
検出手段、29はq軸電流値、30は先端取付負荷算出
手段、31は算出した取付負荷、33は各関節軸ゲイン
パラメータ、34は完了フラグ、47は負荷レベル検出
手段、48は負荷レベル、49はテーブルによるゲイン
決定手段を示す。各軸のサーボ系および制御対象内の8
〜22は従来例を示した図27と同じである。
【0057】作業者によりゲインパラメータのチューニ
ング実行命令が入力されると、前腕軸低速駆動指令生成
手段25は前腕軸を一定の低速度で上昇方向に駆動する
前腕軸位置指令値24を前腕軸用の位置制御回路8に送
る。位置指令値24の動作指令により、多関節形ロボッ
ト22は上昇方向に一定の低速度で動作する。前腕軸角
度位置検出手段26は位置フィードバック値21をサン
プリングして動作開始時の前腕軸角度位置27を検出
し、前腕軸q軸電流検出手段28は動作中に前腕軸を駆
動するモータのq軸電流値29を電流制御回路12を通
して検出し、それぞれ先端取付負荷算出手段30に送
る。先端取付負荷算出手段30は、図15で示すよう
に、動作開始後定常状態になってからq軸電流値29の
サンプリングを開始し、データのばらつき度合いを考慮
して適切な時間で終了する。先端取付負荷算出手段30
はサンプリングしたデータの平均値または最大最小値の
中間値を算出し、算出した値をモータトルクに換算し、
換算した値を前腕軸角度位置27の値によって補正演算
して先端取付負荷31を算出し、負荷レベル検出手段4
7に送る。
【0058】負荷レベル検出手段47では先端取付負荷
31の大きさからあらかじめ設定したレベル数のどのレ
ベルに属するかを決定し、決定した負荷レベル48をテ
ーブルによるゲイン決定手段49に送る。ゲイン決定手
段49は図21の例に示すテーブルに基づいて速度比例
ゲインと速度積分ゲインを決定する。テーブルは全軸分
準備し、負荷レベル48を準備したテーブルに適用して
速度比例ゲインと速度積分ゲインを全軸分決定し、完了
フラグ34を前腕軸低速駆動指令生成手段25に送り、
前腕軸低速駆動指令生成手段25は前腕軸低速駆動指令
を中止する。さらに調整した各関節軸ゲインパラメータ
33は各関節軸の速度制御回路10に送られ、速度制御
用ゲインパラメータとなって、ゲイン調整が完了する。
【0059】ここで、先端取付負荷算出手段30で行う
先端取付負荷算出方法については実施例1で示した
(1)式を使った方法によって求める。
【0060】なお前腕軸q軸電流検出手段28で行うq
軸電流検出はq軸電流の代わりにサーボ系内の電流指令
軸11を検出することによっても、先端取付負荷算出手
段30においてトルク換算時の方法変更により同様の結
果が得られる。
【0061】また前腕軸低速駆動生成指令作成手段25
によって先端取付負荷を算出する方法の代わりに、実施
例2、3、4、5、6で示した指令生成手段および先端
取付負荷算出手段を用いても同様の結果が得られる。
【0062】(実施例8)以下本発明の第8の実施例に
ついて、図8を参照しながら説明する。図8は本発明の
第8の実施例におけるサーボモータの制御装置のブロッ
ク図を示す。図8において、24は位置指令値、25は
前腕軸低速駆動指令生成手段、26は前腕軸角度位置検
出手段、27は前腕軸角度位置、28は前腕軸q軸電流
検出手段、29はq軸電流値、30は先端取付負荷算出
手段、31は算出した取付負荷、33は各関節軸ゲイン
パラメータ、34は完了フラグ、47は負荷レベル検出
手段、48は負荷レベル、50は負荷レベル対応ゲイン
算出手段を示す。各軸のサーボ系および制御対象内の8
〜22は従来例を示した図27と同じである。
【0063】作業者によりゲインパラメータのチューニ
ング実行命令が入力されると、前腕軸低速駆動指令生成
手段25は前腕軸を一定の低速度で上昇方向に駆動する
前腕軸位置指令値24を前腕軸用の位置制御回路8に送
る。位置指令値24の動作指令により、多関節形ロボッ
ト22は上昇方向に一定の低速度で動作する。前腕軸角
度位置検出手段26は位置フィードバック値21をサン
プリングして動作開始時の前腕軸角度位置27を検出
し、前腕軸q軸電流検出手段28は動作中に前腕軸を駆
動するモータのq軸電流値29を電流制御回路12を通
して検出し、それぞれ先端取付負荷算出手段30に送
る。先端取付負荷算出手段30は、図15で示すよう
に、動作開始後定常状態になってからq軸電流値29の
サンプリングを開始し、データのばらつき度合いを考慮
して適切な時間で終了する。先端取付負荷算出手段30
はサンプリングしたデータの平均値または最大最小値の
中間値を算出し、算出した値をモータトルクに換算し、
換算した値を前腕軸角度位置27の値によって補正演算
して先端取付負荷31を算出し、負荷レベル検出手段4
7に送る。負荷レベル検出手段47では先端取付負荷3
1の大きさからあらかじめ設定したレベル数のどのレベ
ルに属するかを決定し、決定した負荷レベル48を負荷
レベル対応ゲイン算出手段50に送る。負荷レベル対応
ゲイン算出手段50は任意に設定できる負荷レベル設定
数と負荷レベル48を使って、下記の(9)式により負
荷レベルに対応したチューニングゲイン、すなわち速度
比例ゲインと速度積分ゲインを決定する。
【0064】 TG=((MAG−MIG)/(N−1))×K+MIG TG:チューニングゲイン MAG:負荷レベル最大のときのゲイン MIG:負荷レベル最小のときのゲイン N:負荷レベル設定数(N>1の整数) K:検出した負荷レベル(0、1、…、N−1) …(9)
【0065】(9)式により検出負荷レベルKとチュー
ニングゲインTGとの関係は、図22に示すように、離
散的な1次関数となる。
【0066】この(9)式を使って速度比例ゲインと速
度積分ゲインを全軸分決定し、完了フラグ34を前腕軸
低速駆動指令生成手段25に送り、前腕軸低速駆動指令
生成手段25は前腕軸低速駆動指令を中止する。さらに
調整した各関節軸ゲインパラメータ33は各関節軸の速
度制御回路10に送られ、速度制御用ゲインパラメータ
となって、ゲイン調整が完了する。以上による方法で各
関節軸のゲインパラメータの調整を完了する。
【0067】ここで、先端取付負荷算出手段30で行う
先端取付負荷算出方法については実施例1で示した
(1)式を使った方法によって求める。
【0068】なお前腕軸q軸電流検出手段28で行うq
軸電流検出はq軸電流の代わりにサーボ系内の電流指令
値11を検出することによっても、先端取付負荷算出手
段30においてトルク換算時の方法変更により同様の結
果が得られる。
【0069】また前腕軸低速駆動生成指令作成手段25
によって先端取付負荷を算出する方法の代わりに、実施
例2、3、4、5、6で示した指令生成手段および先端
取付負荷算出手段を用いても同様の結果が得られる。
【0070】(実施例9)以下本発明の第9の実施例に
ついて、図9を参照しながら説明する。図9は本発明の
第9の実施例におけるサーボモータの制御装置のブロッ
ク図を示す。図9において、24は位置指令値、25は
前腕軸低速駆動指令生成手段、26は前腕軸角度位置検
出手段、27は前腕軸角度位置、28は前腕軸q軸電流
検出手段、29はq軸電流値、30は先端取付負荷算出
手段、31は算出した取付負荷、33は各関節軸ゲイン
パラメータ、34は完了フラグ、51は取付負荷対応ゲ
イン算出手段を示す。各軸のサーボ系および制御対象内
の8〜22は従来例を示した図27と同じである。
【0071】作業者によりゲインパラメータのチューニ
ング実行命令が入力されると、前腕軸低速駆動指令生成
手段25は前腕軸を一定の低速度で上昇方向に駆動する
前腕軸位置指令値24を前腕軸用の位置制御回路8に送
る。位置指令値24の動作指令により、多関節形ロボッ
ト22は上昇方向に一定の低速度で動作する。前腕軸角
度位置検出手段26は位置フィードバック値21とサン
プリングして動作開始時の前腕軸角度位置27を検出
し、前腕軸q軸電流検出手段28は動作中に前腕軸を駆
動するモータのq軸電流値29を電流制御回路12を通
して検出し、それぞれ先端取付負荷算出手段30に送
る。先端取付負荷算出手段30は、図15で示すよう
に、動作開始後定常状態になってからq軸電流値29の
サンプリングを開始し、データのばらつき度合いを考慮
して適切な時間で終了する。先端取付負荷算出手段30
はサンプリングしたデータの平均値または最大最小値の
中間値を算出し、算出した値をモータトルクに換算し、
換算した値を前腕軸角度位置27の値によって補正演算
して先端取付負荷31を算出し、取付負荷対応ゲイン算
出手段51に送る。
【0072】取付負荷対応ゲイン算出手段51は下記の
(10)式により算出した先端に取り付けられた負荷の
大きさに応じてチューニングゲイン、すなわち速度比例
ゲインと速度積分ゲインを決定する。
【0073】 TG=((MAG−MIG)/MAL)×KL+MIG TG:チューニングゲイン MAG:取付負荷最大のときのゲイン MIG:取付負荷0のときのゲイン MAL:先端に取り付けられる最大負荷 KL:検出した取付負荷 …(10)
【0074】(10)式により検出負荷とチューニング
ゲインTGとの関係は、図23に示すように、1次関数
となり、検出した負荷の大きさからチューニングゲイン
を算出できる。取付負荷対応ゲイン算出手段51で決定
したゲインをモータ制御パラメータとしてゲイン変更を
行う。
【0075】この(10)式を使って速度比例ゲインと
速度積分ゲインを全軸分決定し、完了フラグ34を前腕
軸低速駆動指令生成手段25に送り、前腕軸低速駆動指
令生成手段25は前腕軸低速駆動指令を中止する。さら
に調整した各関節軸ゲインパラメータ33は各関節軸の
速度制御回路10に送られ、速度制御用ゲインパラメー
タとなって、ゲイン調整が完了する。以上による方法で
各関節軸のゲインパラメータの調整を完了する。
【0076】ここで、先端取付負荷算出手段30で行う
先端取付負荷算出方法については実施例1で示した
(1)式を使った方法によって求める。
【0077】なお、前腕軸q軸電流検出手段28で行う
q軸電流検出はq軸電流の代わりにサーボ系内の電流指
令値11を検出することによっても、先端取付負荷算出
手段30においてトルク換算時の方法変更により同様の
結果が得られる。
【0078】また前腕軸低速駆動生成指令作成手段25
によって先端取付負荷を算出する方法の代わりに、実施
例2、3、4、5、6で示した指令生成手段および先端
取付負荷算出手段を用いても同様の結果が得られる。
【0079】(実施例10)以下本発明の第10の実施
例について、図10を参照しながら説明する。図10は
本発明の第10の実施例におけるサーボモータの制御装
置のブロック図を示す。図10において、24は位置指
令値、25は前腕軸低速駆動指令生成手段、26は前腕
軸角度位置検出手段、27は前腕軸角度位置、28は前
腕軸q軸電流検出手段、29はq軸電流値、30は先端
取付負荷算出手段、31は算出した取付負荷、33は各
関節軸ゲインパラメータ、34は完了フラグ、52は特
性最適化ゲイン調整手段を示す。各軸のサーボ系および
制御対象内の8〜22は従来例を示した図27と同じで
ある。
【0080】作業者によりゲインパラメータのチューニ
ング実行命令が入力されると、前腕軸低速駆動指令生成
手段25は前腕軸を一定の低速度で上昇方向に駆動する
前腕軸位置指令値24を前腕軸用の位置制御回路8に送
る。位置指令値24の動作指令により、多関節形ロボッ
ト22は上昇方向に一定の低速度で動作する。前腕軸角
度位置検出手段26は位置フィードバック値21とサン
プリングして動作開始時の前腕軸角度位置27を検出
し、前腕軸q軸電流検出手段28は動作中に前腕軸を駆
動するモータのq軸電流値29を電流制御回路12を通
して検出し、それぞれ先端取付負荷算出手段30に送
る。先端取付負荷算出手段30は、図15で示すよう
に、動作開始後定常状態になってからq軸電流値29の
サンプリングを開始し、データのばらつき度合いを考慮
して適切な時間で終了する。先端取付負荷算出手段30
はサンプリングしたデータの平均値または最大最小値の
中間値を算出し、算出した値をモータトルクに換算し、
換算した値を前腕軸角度位置27の値によって補正演算
して先端取付負荷31を算出し、特性最適化ゲイン調整
手段52に送る。
【0081】特性最適化ゲイン調整手段52は前記(1
0)式により算出した先端に取り付けられた負荷の大き
さに応じてチューニングゲイン、すなわち速度比例ゲイ
ンと速度積分ゲインを決定する。
【0082】(10)式により検出負荷とチューニング
ゲインTGとの関係は、図23に示すように、1次関数
となり、検出した負荷の大きさからチューニングゲイン
を算出できる。特性最適化ゲイン調整手段52で決定し
たゲインをモータ制御パラメータとしてゲイン変更を行
う。このとき負荷の大きさに対するゲイン決定方法は算
出した先端に取り付けられた負荷が大きいときは速度積
分ゲインを小さく、負荷が小さいときは速度積分ゲイン
を大きくなるように設定する。
【0083】この(10)式を使って速度積分ゲインを
全軸分決定し、完了フラグ34を前腕軸低速駆動指令生
成手段25に送り、前腕軸低速駆動指令生成手段25は
前腕軸低速駆動指令を中止する。さらに調整した各関節
軸ゲインパラメータ33は各関節軸の速度制御回路10
に送られ、速度制御用ゲインパラメータとなって、ゲイ
ン調整が完了する。以上による方法で各関節軸のゲイン
パラメータの調整を完了する。
【0084】ここで、先端取付負荷算出手段30で行う
先端取付負荷算出方法については実施例1で示した
(1)式を使った方法によって求める。
【0085】このゲインの適用方法により、ロボットの
最大負荷姿勢での停止振動が許容値以下でタクトタイム
が最小となるように、タクトタイムと停止振動の両特性
が最適化される。たとえば取付負荷大での停止時の振動
波形は、図24に示すように、積分ゲイン大であると位
置のオーバーシュートが大きく、振動をともなう。本適
用方法により負荷大では積分ゲイン小となるので振動は
抑制され滑らかに目標位置に収束する。また取付負荷小
での停止時の振動波形は、図25に示すように、積分ゲ
イン小であると目標位置までの収束性に余裕があり、タ
クトタイムの最適化が行われていない。本適用方法によ
り負荷小では積分ゲイン大となるので目標位置への収束
時間が速まり、タクトタイムが最適化される。
【0086】なお前腕軸q軸電流検出手段28で行うq
軸電流検出はq軸電流の代わりにサーボ系内の電流指令
値11を検出することによっても、先端取付負荷算出手
段30においてトルク換算時の方法変更により同様の結
果が得られる。
【0087】また前腕軸低速駆動生成指令作成手段25
によって先端取付負荷を算出する方法の代わりに、実施
例2,3,4,5,6で示した指令生成手段および先端
取付負荷算出手段を用いても同様の結果が得られる。
【0088】また特性最適化ゲイン調整手段52で行っ
たゲイン算出方法の代わりに、実施例8,9で示したゲ
イン算出またはゲイン決定方法を用いても同様の結果が
得られる。
【0089】(実施例11)以下本発明の第11の実施
例について、図11を参照しながら説明する。図11は
本発明の第11の実施例におけるサーボモータの制御装
置のブロック図を示す。図11において、24は位置指
令値、25は前腕軸低速駆動指令生成手段、26は前腕
軸角度位置検出手段、27は前腕軸角度位置、28は前
腕軸q軸電流検出手段、29はq軸電流値、30は先端
取付負荷算出手段、31は算出した取付負荷、32はゲ
イン調整手段、33は各関節軸ゲインパラメータ、34
は完了フラグ、53は選択項目判定手段、54は選択項
目を示す。各軸のサーボ系および制御対象内の8〜22
は従来例を示した図27と同じである。
【0090】作業者によりゲインパラメータのチューニ
ング実行命令が入力されると、前腕軸低速駆動指令生成
手段25は前腕軸を一定の低速度で上昇方向に駆動する
前腕軸位置指令値24を前腕軸用の位置制御回路8に送
る。位置指令値24の動作指令により、多関節形ロボッ
ト22は上昇方向に一定の低速度で動作する。前腕軸角
度位置検出手段26は位置フィードバック値21をサン
プリングして動作開始時の前腕軸角度位置27を検出
し、前腕軸q軸電流検出手段28は動作中に前腕軸を駆
動するモータのq軸電流値29を電流制御回路12を通
して検出し、それぞれ先端取付負荷算出手段30に送
る。先端取付負荷算出手段30は、図15で示すよう
に、動作開始後定常状態になってからq軸電流値29の
サンプリングを開始し、データのばらつき度合いを考慮
して適切な時間で終了する。先端取付負荷算出手段30
はサンプリングしたデータの平均値または最大最小値の
中間値を算出し、算出した値をモータトルクに換算し、
換算した値を前腕軸角度位置27の値によって補正演算
して先端取付負荷31を算出し、ゲイン調整手段32に
送る。選択項目判定手段53は、タクトタイムと停止振
動の両特性の内、作業者によって選択された優先項目を
判定し、選択された優先項目54をゲイン調整手段32
に送る。
【0091】ゲイン調整手段32は優先項目54によっ
てゲイン調整方法を変える。選択された優先項目54が
停止振動のときは前記(10)式により算出した先端に
取り付けられた負荷の大きさに応じてチューニングゲイ
ン、すなわち速度比例ゲインと速度積分ゲインを決定す
る。
【0092】(10)式により検出負荷とチューニング
ゲインTGとの関係は、図23に示すように、1次関数
となり、検出した負荷の大きさからチューニングゲイン
を算出する。このとき負荷の大きさに対するゲイン決定
方法は算出した先端に取り付けられた負荷が大きいとき
は速度積分ゲインを小さく、負荷が小さいときは速度積
分ゲインを大きくなるように設定する。選択された優先
項目54がタクトタイムのときは取付負荷に無関係に許
容範囲内で積分ゲインを大きくする。
【0093】ゲイン調整手段32において上記に示した
ように速度積分ゲインを全軸分決定し、完了フラグ34
を前腕軸低速駆動指令生成手段25に送り、前腕軸低速
駆動指令生成手段25は前腕軸低速駆動指令を中止す
る。さらに調整した各関節軸ゲインパラメータ33は各
関節軸の速度制御回路10に送られ、速度制御用ゲイン
パラメータとなって、ゲイン調整が完了する。以上によ
る方法で各関節軸のゲインパラメータの調整を完了す
る。
【0094】このゲインの適用方法により、作業者の目
的に応じてゲイン調整が行われ、タクトタイムを優先す
るときは停止振動が許容範囲内でタクトタイムが最小と
なり、停止振動を優先するときは停止振動は負荷の大き
さに応じて停止振動が極力小さくかつタクトタイムが最
小となるようにそれぞれゲイン調整が行われる。
【0095】ここで、先端取付負荷算出手段30で行う
先端取付負荷算出方法については実施例1で示した
(1)式を使った方法によって求める。
【0096】なお、前腕軸q軸電流検出手段28で行う
q軸電流検出はq軸電流の代わりにサーボ系内の電流指
令値11を検出することによっても、先端取付負荷算出
手段30においてトルク換算時の方法変更により同様の
結果が得られる。
【0097】また前腕軸低速駆動生成指令作成手段25
によって先端取付負荷を算出する方法の代わりに、実施
例2,3,4,5,6で示した指令生成手段および先端
取付負荷算出手段を用いても同様の結果が得られる。
【0098】またゲイン調整手段32で行ったゲイン算
出方法の代わりに、実施例8,9で示したゲイン算出ま
たはゲイン決定方法を用いても同様の結果が得られる。
【0099】(実施例12)以下本発明の第12の実施
例について、図12を参照しながら説明する。図12は
本発明の第12の実施例におけるサーボモータの制御装
置のブロック図を示す。図12において、24は位置指
令値、25は前腕軸低速駆動指令生成手段、26は前腕
軸角度位置検出手段、27は前腕軸角度位置、28は前
腕軸q軸電流検出手段、29はq軸電流値、30は先端
取付負荷算出手段、31は算出した取付負荷、34は完
了フラグ、41は全軸角度位置検出手段、42は全軸角
度位置、55はリアルタイムゲイン調整手段、56はリ
アルタイムに調整した各関節軸ゲインパラメータを示
す。各軸のサーボ系および制御対象内の8〜22は従来
例を示した図27と同じである。
【0100】作業者によりゲインパラメータのチューニ
ング実行命令が入力されると、前腕軸低速駆動指令生成
手段25は前腕軸を一定の低速度で上昇方向に駆動する
前腕軸位置指令値24を前腕軸用の位置制御回路8に送
る。位置指令値24の動作指令により、多関節形ロボッ
ト22は上昇方向に一定の低速度で動作する。前腕軸角
度位置検出手段26は位置フィードバック値21をサン
プリングして動作開始時の前腕軸角度位置27を検出
し、前腕軸q軸電流検出手段28は動作中に前腕軸を駆
動するモータのq軸電流値29を電流制御回路12を通
して検出し、それぞれ先端取付負荷算出手段30に送
る。先端取付負荷算出手段30は、図15で示すよう
に、動作開始後定常状態になってからq軸電流値29の
サンプリングを開始し、データのばらつき度合いを考慮
して適切な時間で終了する。先端取付負荷算出手段30
はサンプリングしたデータの平均値または最大最小値の
中間値を算出し、算出した値をモータトルクに換算し、
換算した値を前腕軸角度位置27の値によって補正演算
して先端取付負荷31を算出し、先端取付負荷31をリ
アルタイムゲイン調整手段55に送る。また先端取付負
荷算出手段30は完了フラグ34を前腕軸低速駆動指令
生成手段25に送り、前腕軸低速駆動指令生成手段25
は前腕軸低速駆動指令を中止する。次に通常の動作状態
になる。通常動作中、全軸角度位置検出手段41は各関
節軸の角度位置42をリアルタイムで検出し、リアルタ
イムゲイン調整手段55へ送る。リアルタイムゲイン調
整手段55ではこの各関節軸の角度位置42と算出した
取付負荷31より各関節軸ゲインパラメータ56をリア
ルタイムで算出し、この各関節軸ゲインパラメータ56
を各関節軸の速度制御回路10へ送る。以上の方法によ
り、取付負荷の大きさとロボットの姿勢変化に対してゲ
インパラメータをリアルタイムに修正し、すべての姿勢
で停止振動とタクトタイムの最適化を行なう。
【0101】ここで、先端取付負荷算出手段30で行う
先端取付負荷算出方法については実施例1で示した
(1)式を使った方法によって求める。
【0102】なお前腕軸q軸電流検出手段28で行うq
軸電流検出はq軸電流の代わりにサーボ系内の電流指令
値11を検出することによっても、先端取付負荷算出手
段30においてトルク換算時の方法変更により同様の結
果が得られる。
【0103】また前腕軸低速駆動生成指令作成手段25
によって先端取付負荷を算出する方法の代わりに、実施
例2,3,4,5,6で示した指令生成手段および先端
取付負荷算出手段を用いても同様の結果が得られる。
【0104】またリアルタイムゲイン調整手段55で行
ったゲイン算出方法の代わりに、実施例8,9で示した
ゲイン算出またはゲイン決定方法を用いても同様の結果
が得られる。
【0105】(実施例13)以下本発明の第13の実施
例について、図13を参照しながら説明する。図13は
本発明の第13の実施例におけるサーボモータの制御装
置のブロック図を示す。図13において、24は位置指
令値、23は通常時動作指令生成手段、25は前腕軸低
速駆動指令生成手段、26は前腕軸角度位置検出手段、
27は前腕軸角度位置、28は前腕軸q軸電流検出手
段、29はq軸電流値、30は先端取付負荷算出手段、
31は算出した取付負荷、34は完了フラグ、57は加
速度最適化手段、58は各関節軸の設定最大加速度を示
す。各軸のサーボ系および制御対象内の8〜22は従来
例を示した図27と同じである。
【0106】作業者により加速度最適化実行命令が入力
されると、前腕軸低速駆動指令生成手段25は前腕軸を
一定の低速度で上昇方向に駆動する前腕軸位置指令値2
4を前腕軸用の位置制御回路8に送る。位置指令値24
の動作指令により、多関節形ロボット22は上昇方向に
一定の低速度で動作する。前腕軸角度位置検出手段26
は位置フィードバック値21をサンプリングして動作開
始時の前腕軸角度位置27を検出し、前腕軸q軸電流検
出手段28は動作中に前腕軸を駆動するモータのq軸電
流値29を電流制御回路12を通して検出し、それぞれ
先端取付負荷算出手段30に送る。先端取付負荷検出手
段30は、図15で示すように、動作開始後定常状態に
なってからq軸電流値29のサンプリングを開始し、デ
ータのばらつき度合いを考慮して適切な時間で終了す
る。先端取付負荷検出手段30はサンプリングしたデー
タ平均値または最大最小値の中間値を算出し、算出した
値をモータトルクに換算し、換算した値を前腕軸角度位
置27の値によって補正演算して先端取付負荷31を算
出し、先端取付負荷31を加速度最適化手段57に送
る。また加速度最適化手段57は完了フラグ34を前腕
軸低速駆動指令生成手段25に送り、前腕軸低速駆動指
令生成手段25は前腕軸低速駆動指令を中止する。
【0107】加速度最適化手段57は各関節軸について
取付負荷7を含めた最大負荷姿勢でのイナーシャを算出
し、減速器15などから制限される、既知の各関節軸の
最大許容トルクより各関節軸の設定最大加速度58を求
め、この設定最大加速度58を通常時動作指令生成手段
23へ送り、各関節軸の設定最大加速度を変更する。通
常時動作指令生成手段23は以降、設定最大加速度58
によって通常の動作指令生成を行う。以上により、取付
負荷に応じた設定加速度が設定でき、タクトタイムを最
短にするための最適化が行われる。
【0108】ここで、先端取付負荷算出手段30で行う
先端取付負荷算出方法については実施例1で示した
(1)式を使った方法によって求める。
【0109】なお、前腕軸q軸電流検出手段28で行う
q軸電流検出はq軸電流の代わりにサーボ系内の電流指
令値11を検出することによっても、先端取付負荷算出
手段30においてトルク換算時の方法変更により同様の
結果が得られる。
【0110】また前腕軸低速駆動生成指令作成手段25
によって先端取付負荷を算出する方法の代わりに、実施
例2,3,4,5,6で示した指令生成手段および先端
取付負荷算出手段を用いても同様の結果が得られる。
【0111】(実施例14)以下本発明の第14の実施
例について、図14を参照しながら説明する。図14は
本発明の第14の実施例におけるサーボモータの制御装
置のブロック図を示す。図14において、24は位置指
令値、23は通常時動作指令生成手段、25は前腕軸低
速駆動指令生成手段、26は前腕軸角度位置検出手段、
27は前腕軸角度位置、28は前腕軸q軸電流検出手
段、29はq軸電流値、30は先端取付負荷算出手段、
31は算出した取付負荷、32はゲイン調整手段、33
は各関節軸ゲインパラメータ、34は完了フラグ、57
は加速度最適化手段、58は各関節軸の設定最大加速度
を示す。各軸のサーボ系および制御対象内の8〜22は
従来例を示した図27と同じである。
【0112】作業者により加速度最適化と、ゲインパラ
メータのチューニング実行命令が入力されると、前腕軸
低速駆動指令生成手段25は前腕軸を一定の低速度で上
昇方向に駆動する前腕軸位置指令値24を前腕軸用の位
置制御回路8に送る。位置指令値24の動作指令によ
り、多関節形ロボット22は上昇方向に一定の低速度で
動作する。前腕軸角度位置検出手段26は位置フィード
バック値をサンプリングして動作開始時の前腕軸角度位
置27を検出し、前腕軸q軸電流検出手段28は動作中
に前腕軸を駆動するモータのq軸電流値29を電流制御
回路12を通して検出し、それぞれ先端取付負荷算出手
段30に送る。先端取付負荷算出手段30は、図15で
示すように、動作開始後定常状態になってからq軸電流
値29のサンプリングを開始し、データのばらつき度合
いを考慮して適切な時間で終了する。先端取付負荷算出
手段30はサンプリングしたデータの平均値または最大
最小値の中間値を算出し、算出した値をモータトルクに
換算し、換算した値を前腕軸角度位置27の値によって
補正演算して先端取付負荷31を算出し、ゲイン調整手
段32と加速度最適化手段57に送る。
【0113】ゲイン調整手段32では先端取付負荷31
の大きさから所定の方法により速度制御ループ用の各関
節軸ゲインパラメータ33を決定し、加速度最適化手段
57では設定最大加速度58を決定し、それぞれ完了フ
ラグ34を前腕軸低速駆動指令生成手段25に送り、前
腕軸低速駆動指令生成手段25は前腕軸低速駆動指令を
中止する。ゲイン調整手段32から、さらに調整した各
関節軸ゲインパラメータ33が各関節軸の速度制御回路
10に送られ、速度制御用ゲインパラメータとなって、
ゲイン調整が完了する。
【0114】また加速度最適化手段57は各関節軸につ
いて取付負荷7を含めた最大負荷姿勢でのイナーシャを
算出し、減速器15などから制御される、既知の各関節
軸の最大許容トルクより各関節軸の設定最大加速度58
を求め、この設定最大加速度58を通常時動作指令生成
手段23へ送り、各関節軸の設定最大加速度を変更す
る。通常時動作指令生成手段23は以降、設定最大加速
度58によって通常の動作指令生成を行う。以上によ
り、取付負荷に応じた設定加速度が設定でき、タクトタ
イムを最短にするための最適化が行われる。以上によ
り、取付負荷に応じて各関節軸のゲイン調整と設定最大
加速度の最適化ができる。
【0115】ここで、先端取付負荷算出手段30で行う
先端取付負荷算出方法については実施例1で示した
(1)式を使った方法によって求める。
【0116】なお、前腕軸q軸電流検出手段28で行う
q軸電流検出はq軸電流の代わりにサーボ系内の電流指
令値11を検出することによっても、先端取付負荷算出
手段30においてトルク換算時の方法変更により同様の
結果が得られる。
【0117】また前腕軸低速駆動生成指令作成手段25
によって先端取付負荷を算出する方法の代わりに、実施
例2,3,4,5,6で示した指令生成手段および先端
取付負荷算出手段を用いても同様の結果が得られる。
【0118】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の装置により、多関節形ロボット先端に取り付けられた
大きさ不定の負荷を自動的に算出し、算出した負荷に応
じてゲインパラメータの調整を自動的に行うので、作業
者の負担を軽減するとともに制御特性を最適にする。ま
た算出した負荷に応じて最大設定加速度最適化を行うの
で、作業の時間効率を最適にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すモータの制御装置
のブロック図
【図2】本発明の第2の実施例を示すモータの制御装置
のブロック図
【図3】本発明の第3の実施例を示すモータの制御装置
のブロック図
【図4】本発明の第4の実施例を示すサーボモータの制
御装置のブロック図
【図5】本発明の第5の実施例を示すサーボモータの制
御装置のブロック図
【図6】本発明の第6の実施例を示すサーボモータの制
御装置のブロック図
【図7】本発明の第7の実施例を示すサーボモータの制
御装置のブロック図
【図8】本発明の第8の実施例を示すサーボモータの制
御装置のブロック図
【図9】本発明の第9の実施例を示すサーボモータの制
御装置のブロック図
【図10】本発明の第10の実施例を示すサーボモータの
制御装置のブロック図
【図11】本発明の第11の実施例を示すサーボモータの
制御装置のブロック図
【図12】本発明の第12の実施例を示すサーボモータの
制御装置のブロック図
【図13】本発明の第13の実施例を示すサーボモータの
制御装置のブロック図
【図14】本発明の第14の実施例を示すサーボモータの
制御装置のブロック図
【図15】前腕軸低速駆動動作時のq軸電流データをサン
プリングするタイミングを示した図
【図16】前腕軸動作形態および角度位置関係を示した図
【図17】前腕軸角度と前腕軸モータトルクの関係の一例
を示した図
【図18】前腕軸角度と補正係数の関係の一例を示した図
【図19】前腕軸加速駆動動作時のq軸電流および速度フ
ィードバックデータをサンプリングするタイミングを示
した図
【図20】旋回軸加速駆動動作時のq軸電流および速度フ
ィードバックデータをサンプリングするタイミングを示
した図
【図21】負荷レベルからゲインを決定するためのテーブ
【図22】負荷レベルと計算によって得られるチューニン
グゲインの関係を示した図
【図23】取付負荷と計算によって得られるチューニング
ゲインの関係を示した図
【図24】取付負荷大のとき、速度積分ゲインの違いによ
る停止時の位置波形を示した図
【図25】取付負荷小のとき、速度積分ゲインの違いによ
る停止時の位置波形を示した図
【図26】各関節軸の動作形態を示す多関節形ロボットの
構成図
【図27】多関節形ロボットの各関節軸を駆動するモータ
制御装置
【符号の説明】
1 旋回軸 2 上腕軸 3 前腕軸 4 手首回転軸 5 手首曲げ軸 6 手首ひねり軸 7 多関節形ロボット先端に取り付けられた負荷 8 位置制御回路 9 速度指令値 10 速度制御回路 11 電流指令値 12 電流制御回路 13 サーボアンプ 14 サーボモータ 15 減速器 16 電流検出器 17 電流フィードバック値 18 速度検出器 19 速度フィードバック値 20 積分器 21 位置フィードバック値 22 多関節形ロボット 23 通常時動作指令生成手段 24 位置指令値 25 前腕軸低速駆動指令生成手段 26 前腕軸角度位置検出手段 27 前腕軸角度位置 28 q軸電流検出手段 29 q軸電流値 30 取付負荷算出手段 31 算出した取付負荷 32 ゲイン調整手段 33 チューニングした各関節軸のゲインパラメータ 34 完了フラグ 35 加速駆動指令生成手段 36 加速度検出手段 37 加速度 38 前腕軸停止指令生成手段 39 位置探索指令生成手段 40 位置検索完了フラグ 41 全軸角度位置検出手段 42 各関節軸の角度位置 43 無負荷時の旋回軸イナーシャ算出手段 44 無負荷時の旋回軸イナーシャ 45 旋回軸実イナーシャ算出手段 46 旋回軸実イナーシャ 47 負荷レベル検出手段 48 負荷レベル 49 テーブルによるゲイン決定手段 50 負荷レベル対応ゲイン算出手段 51 取付負荷対応ゲイン算出手段 52 特性最適化ゲイン調整手段 53 選択項目判定手段 54 選択した優先項目 55 リアルタイムゲイン調整手段 56 リアルタイムに調整した各関節軸のゲインパラ
メータ 57 加速度最適化手段 58 各関節軸の設定最大加速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 13/02 C 7531−3H H02P 5/00 F

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボモータを駆動源とし、取付負荷が
    不定でロボットアームを垂直方向に動作する前腕軸を含
    む多関節形ロボットの位置と速度の制御を行うフィード
    バック制御装置において、前腕軸を低速に動作させる指
    令を生成する前腕軸低速駆動指令生成手段と、指令によ
    る動作中に前腕軸を駆動するモータのq軸電流を検出す
    るq軸電流検出手段と、動作開始時の前腕軸の角度位置
    を検出する位置検出手段と、検出したq軸電流と角度位
    置からロボット先端に取り付けられた負荷の大きさを算
    出する先端取付負荷算出手段と、算出した取付負荷の大
    きさから各関節軸のフィードバック制御ループのゲイン
    パラメータを調整するゲイン調整手段を備えたことを特
    徴とするモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 サーボモータを駆動源とし、取付負荷が
    不定でロボットアームを垂直方向に動作する前腕軸を含
    む多関節形ロボットの位置と速度の制御を行うフィード
    バック制御装置において、前腕軸を上昇方向と下降方向
    に2回に分けて加速動作させる指令を生成する前腕軸加
    速駆動指令生成手段と、指令による加速動作中の前腕軸
    を駆動するモータの加速度を検出する加速度検出手段
    と、加速動作中に前腕軸を駆動するモータのq軸電流を
    検出するq軸電流検出手段と、動作開始時の前腕軸の角
    度位置を検出する位置検出手段と、検出した加速度とq
    軸電流と角度位置からロボット先端に取り付けられた負
    荷の大きさを算出する先端取付負荷算出手段と、算出し
    た取付負荷の大きさから各関節軸のフィードバック制御
    ループのゲインパラメータを調整するゲイン調整手段を
    備えたことを特徴とするモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 サーボモータを駆動源とし、取付負荷が
    不定でロボットアームを垂直方向に動作する前腕軸を含
    む多関節形ロボットの位置と速度の制御を行うフィード
    バック制御装置において、前腕軸を停止状態にする指令
    を生成する前腕軸停止指令生成手段と、指令により停止
    中の前腕軸を駆動するモータのq軸電流を検出するq軸
    電流検出手段と、停止中の前腕軸の角度位置を検出する
    位置検出手段と、検出したq軸電流と角度位置からロボ
    ット先端に取り付けられた負荷の大きさを算出する先端
    取付負荷算出手段と、算出した取付負荷の大きさから各
    関節軸のフィードバック制御ループのゲインパラメータ
    を調整するゲイン調整手段を備えたことを特徴とするモ
    ータ制御装置。
  4. 【請求項4】 サーボモータを駆動源とし、取付負荷が
    不定でロボットアームを垂直方向に動作する前腕軸を含
    む多関節形ロボットの位置と速度の制御を行うフィード
    バック制御装置において、前腕軸を駆動するモータのq
    軸電流を検出するq軸電流検出手段と、検出したq軸電
    流が増加する方向で前腕軸を上昇方向または下降方向に
    低速駆動指令を生成しq軸電流が最大となる位置を探索
    する位置探索手段と、探索した位置で前腕軸を低速に動
    作させる指令を生成する前腕軸低速駆動指令生成手段
    と、指令中に検出したq軸電流と角度位置からロボット
    先端に取り付けられた負荷の大きさを算出する先端取付
    負荷算出手段と、算出した取付負荷の大きさから各関節
    軸のフィードバック制御ループのゲインパラメータを調
    整するゲイン調整手段を備えたことを特徴とするモータ
    制御装置。
  5. 【請求項5】 サーボモータを駆動源とし、取付負荷が
    不定でロボットアームを水平方向に動作する旋回軸を含
    む多関節形ロボットの位置と速度の制御を行うフィード
    バック制御装置において、旋回軸を加速動作させる指令
    を生成する旋回軸加速駆動指令生成手段と、指令による
    加速動作中の旋回軸を駆動するモータの加速度を検出す
    る加速度検出手段と、加速動作中に旋回軸を駆動するモ
    ータのq軸電流を検出するq軸電流検出手段と、検出し
    た加速度とq軸電流から旋回軸の実イナーシャを算出す
    る実イナーシャ算出手段と、動作開始時の各関節軸の角
    度位置を検出する全軸位置検出手段と、検出した各関節
    軸の角度位置から現姿勢での旋回軸の無負荷時イナーシ
    ャを算出する無負荷時イナーシヤ算出手段と、検出した
    各関節軸の角度位置と算出した実イナーシャと無負荷時
    イナーシャからロボット先端に取り付けられた負荷の大
    きさを算出する先端取付負荷算出手段と、算出した取付
    負荷の大きさから各関節軸のフィードバック制御ループ
    のゲインパラメータを調整するゲイン調整手段を備えた
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  6. 【請求項6】 サーボモータを駆動源とし、取付負荷が
    不定でロボットアームを垂直方向に動作する前腕軸を含
    む多関節形ロボットの位置と速度の制御を行うフィード
    バック制御装置において、前腕軸を加速動作させる指令
    を生成する前腕軸加速駆動指令生成手段と、指令による
    加速動作中の前腕軸を駆動するモータの加速度を検出す
    る加速度検出手段と、加速動作中に前腕軸を駆動するモ
    ータのq軸電流を検出するq軸電流検出手段と、検出し
    た加速度とq軸電流から前腕軸の実イナーシャを算出す
    る実イナーシャ算出手段と、算出した実イナーシャから
    ロボット先端に取り付けられた負荷の大きさを算出する
    先端取付負荷算出手段と、算出した取付負荷の大きさか
    ら各関節軸のフィードバック制御ループのゲインパラメ
    ータを調整するゲイン調整手段を備えたことを特徴とす
    るモータ制御装置。
  7. 【請求項7】 サーボモータを駆動源とし、取付負荷が
    不定でロボットアームを垂直方向に動作する前腕軸を含
    む多関節形ロボットの位置と速度の制御を行うフィード
    バック制御装置において、前腕軸を低速に動作させる指
    令を生成する前腕軸低速駆動指令生成手段と、指令によ
    る動作中に前腕軸を駆動するモータのq軸電流を検出す
    るq軸電流検出手段と、動作開始時の前腕軸の角度位置
    を検出する位置検出手段と、検出したq軸電流と角度位
    置からロボット先端に取り付けられた負荷の大きさを算
    出する先端取付負荷算出手段と、算出した取付負荷の大
    きさから負荷レベルを検出する負荷レベル決定手段と、
    あらかじめ用意したテーブルにより負荷レベルから各関
    節軸のフィードバック制御ループのゲインパラメータを
    決定するテーブルによるゲイン決定手段を備えたことを
    特徴とするモータ制御装置。
  8. 【請求項8】 サーボモータを駆動源とし、取付負荷が
    不定でロボットアームを垂直方向に動作する前腕軸を含
    む多関節形ロボットの位置と速度の制御を行うフィード
    バック制御装置において、前腕軸を低速に動作させる指
    令を生成する前腕軸低速駆動指令生成手段と、指令によ
    る動作中に前腕軸を駆動するモータのq軸電流を検出す
    るq軸電流検出手段と、動作開始時の前腕軸の角度位置
    を検出する位置検出手段と、検出したq軸電流と角度位
    置からロボット先端に取り付けられた負荷の大きさを算
    出する先端取付負荷算出手段と、算出した取付負荷の大
    きさから負荷レベルを検出する負荷レベル検出手段と、
    検出した負荷レベルから計算式により各関節軸のフィー
    ドバック制御ループのゲインパラメータを算出する負荷
    レベル対応ゲイン算出手段を備えたことを特徴とするモ
    ータ制御装置。
  9. 【請求項9】 サーボモータを駆動源とし、取付負荷が
    不定でロボットアームを垂直方向に動作する前腕軸を含
    む多関節形ロボットの位置と速度の制御を行うフィード
    バック制御装置において、前腕軸を低速に動作させる指
    令を生成する前腕軸低速駆動指令生成手段と、指令によ
    る動作中に前腕軸を駆動するモータのq軸電流を検出す
    るq軸電流検出手段と、動作開始時の前腕軸の角度位置
    を検出する位置検出手段と、検出したq軸電流と角度位
    置からロボット先端に取り付けられた負荷の大きさを算
    出する先端取付負荷算出手段と、算出した取付負荷の大
    きさから計算式により各関節軸のフィードバック制御ル
    ープのゲインパラメータを決定する取付負荷対応ゲイン
    算出手段を備えたことを特徴とするモータ制御装置。
  10. 【請求項10】 サーボモータを駆動源とし、取付負荷が
    不定でロボットアームを垂直方向に動作する前腕軸を含
    む多関節形ロボットの位置と速度の制御を行うフィード
    バック制御装置において、前腕軸を低速に動作させる指
    令を生成する前腕軸低速駆動指令生成手段と、指令によ
    る動作中に前腕軸を駆動するモータのq軸電流を検出す
    るq軸電流検出手段と、動作開始時の前腕軸の角度位置
    を検出する位置検出手段と、検出したq軸電流と角度位
    置からロボット先端に取り付けられた負荷の大きさを算
    出する先端取付負荷算出手段と、算出した取付負荷が大
    きいときは速度積分ゲインを小さくし、取付負荷が小さ
    いときは速度積分ゲインを大きくし、停止振動とタクト
    タイムの両特性が最適化されるように各関節軸の速度制
    御ループの積分ゲインパラメータを決定する特性最適化
    ゲイン調整手段を備えたことを特徴とするモータ制御装
    置。
  11. 【請求項11】 サーボモータを駆動源とし、取付負荷が
    不定でロボットアームを垂直方向に動作する前腕軸を含
    む多関節形ロボットの位置と速度の制御を行うフィード
    バック制御装置において、前腕軸を低速に動作させる指
    令を生成する前腕軸低速駆動指令生成手段と、指令によ
    る動作中に前腕軸を駆動するモータのq軸電流を検出す
    るq軸電流検出手段と、動作開始時の前腕軸の角度位置
    を検出する位置検出手段と、検出したq軸電流と角度位
    置からロボット先端に取り付けられた負荷の大きさを算
    出する先端取付負荷算出手段と、タクトタイムと停止振
    動の両特性の選択された優先項目を判定する選択項目判
    定手段と、選択された優先項目に応じた調整方法により
    算出した取付負荷の大きさから各関節軸のフィードバッ
    ク制御ループのゲインパラメータを調整するゲイン調整
    手段を備えたことを特徴とするモータ制御装置。
  12. 【請求項12】 サーボモータを駆動源とし、取付負荷が
    不定でロボットアームを垂直方向に動作する前腕軸を含
    む多関節形ロボットの位置と速度の制御を行うフィード
    バック制御装置において、前腕軸を低速に動作させる指
    令を生成する前腕軸低速駆動指令生成手段と、指令によ
    る動作中に前腕軸を駆動するモータのq軸電流を検出す
    るq軸電流検出手段と、動作開始時の前腕軸の角度位置
    を検出する位置検出手段と、検出したq軸電流と角度位
    置からロボット先端に取り付けられた負荷の大きさを算
    出する先端取付負荷算出手段と、リアルタイムでロボッ
    トの各関節軸角度位置を検出する全軸位置検出手段と、
    リアルタイムで検出した全軸の角度位置と算出した負荷
    の大きさからゲインパラメータをリアルタイムで調整す
    るリアルタイムゲイン調整手段とを備えたことを特徴と
    するモータ制御装置。
  13. 【請求項13】 サーボモータを駆動源とし、取付負荷が
    不定でロボットアームを垂直方向に動作する前腕軸を含
    む多関節形ロボットの位置と速度の制御を行うフィード
    バック制御装置において、前腕軸を低速に動作させる指
    令を生成する前腕軸低速駆動指令生成手段と、指令によ
    る動作中に前腕軸を駆動するモータのq軸電流を検出す
    るq軸電流検出手段と、動作開始時の前腕軸の角度位置
    を検出する位置検出手段と、検出したq軸電流と角度位
    置からロボット先端に取り付けられた負荷の大きさを算
    出する先端取付負荷算出手段と、算出した取付負荷の大
    きさからロボット各関節軸の設定最大加速度を最適化す
    る加速度最適化手段とを備えたことを特徴とするモータ
    制御装置。
  14. 【請求項14】 サーボモータを駆動源とし、取付負荷が
    不定でロボットアームを垂直方向に動作する前腕軸を含
    む多関節形ロボットの位置と速度の制御を行うフィード
    バック制御装置において、前腕軸を低速に動作させる指
    令を生成する前腕軸低速駆動指令生成手段と、指令によ
    る動作中に前腕軸を駆動するモータのq軸電流を検出す
    るq軸電流検出手段と、動作開始時の前腕軸の角度位置
    を検出する位置検出手段と、検出したq軸電流と角度位
    置からロボット先端に取り付けられた負荷の大きさを算
    出する先端取付負荷算出手段と、算出した取付負荷の大
    きさから各関節軸のフィードバック制御ループのゲイン
    パラメータを調整するゲイン調整手段とロボット各関節
    軸の設定最大加速度を最適化する加速度最適化手段とを
    備えたことを特徴とするモータ制御装置。
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