JP2014034568A - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】化粧料塗布後の肌を指で押したときに、肌が柔らかく、ごわつき感がなく、しっとりした感触で、化粧が厚ぼったくならず、経時でくすみが生じにくい油中水型乳化化粧料の提供。
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):(A)カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体0.1〜30質量%、(B)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体、(C)下記一般式(3)及び(4)
Figure 2014034568

で表されるポリシロキサン単位を有するフッ素変性シリコーン0.01〜50質量%、を含有し、成分(A)と成分(B)の質量割合が、(A)/(B)=0.003〜10である油中水型乳化化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、油中水型乳化化粧料に関する。
従来、皮膜感などの違和感が少なく、毛穴など肌の凹凸部分を目立たなくする効果に優れ、経時での小じわ、毛穴などの凹凸の目立ちやよれが起こりにくい化粧料として、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体、特定の不揮発性油剤、疎水化処理粉体を含有する油中水型乳化化粧料が提案されている(特許文献1)。
特開2010−18612号公報
しかしながら、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体を含む油中水型乳化化粧料は、化粧料塗布後の肌を指で押した時に、かたさや、ごわつき感があり、化粧が厚ぼったく見えるという課題を見出した。
本発明者らは、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体とともに、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体、及び特定のフッ素変性シリコーンを特定の割合で組み合わせて用いることにより、上記課題を解決した油中水型乳化化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体
0.1〜30質量%、
(B)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体、
(C)下記一般式(3)及び(4)
Figure 2014034568
(式中、Rfは炭素数6の直鎖又は分岐鎖のパーフルオロアルキル基を示し、R21、R22及びR23は、同一又は異なって、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、mは2〜6の数を示し、nは1〜6の数を示し、pは3〜50の数を示し、sは1〜5の数を示す)
で表されるポリシロキサン単位を有するフッ素変性シリコーン 0.01〜50質量%、
を含有し、成分(A)と成分(B)の質量割合が、(A)/(B)=0.003〜10である油中水型乳化化粧料を提供するものである。
本発明の油中水型乳化化粧料は、当該化粧料塗布後の肌を指で押した時に肌が柔らかく、ごわつき感がなく、しっとりした使用感で、化粧が厚ぼったく見えない。また、経時でのくすみを抑制することができる。
なお、肌の柔らかさとは、化粧料塗布後の肌を指で押した時の感触が無理なく押せて、肌がすぐに戻ってくる感じをいう。また、ごわつき感とは、化粧料塗布後の肌の表面の感触が固く、ひっかかる感じをいう。
本発明で用いる成分(A)のカルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体において、カルボシロキサンデンドリマー構造としては、次式(1)で表される基が好ましい。
Figure 2014034568
式中、Zは2価の有機基であり、pは0又は1であり、R1は炭素原子数1〜10のアルキル基又はアリール基である。X1はi=1とした場合の次式で示されるシリルアルキル基である。
Figure 2014034568
式中、R1は前記と同じであり、R2は炭素原子数2〜10のアルキレン基であり、R3は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、Xi+1は水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、アリール基及び上記シリルアルキル基からなる群から選択される基である。iは該シリルアルキル基の階層を示している1〜10の整数であり、aiは0〜3の整数である。
式(1)中、Zは2価の有機基であり、アルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基、エステル含有2価有機基、エーテル含有2価有機基、ケトン含有2価有機基、アミド基含有2価有機基が例示される。これらの中でも、次式で示される有機基が好ましい。
Figure 2014034568
式中、R9は炭素原子数1〜10のアルキレン基であり、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基が例示される。これらの中でもエチレン基、プロピレン基が好ましい。R10は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が例示される。これらの中でもメチル基が好ましい。R11は炭素原子数1〜10のアルキレン基であり、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等のアルキレン基が例示される。これらの中でもエチレン基が好ましい。dは0〜4の整数であり、eは0又は1である。
また、式(1)中、R1は炭素原子数1〜10のアルキル基又はアリール基であり、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、イソプロピル基、イソブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が例示され、アリール基としては、フェニル基、ナフチル基が例示される。これらの中でもメチル基、フェニル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
1はi=1とした場合の次式で示されるシリルアルキル基である。
Figure 2014034568
式中、R1は前記と同じである。R2は炭素原子数2〜10のアルキレン基であり、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基などの直鎖状アルキレン基;メチルメチレン基、メチルエチレン基、1−メチルペンチレン基、1,4−ジメチルブチレン基等の分岐状アルキレン基が例示される。これらの中でも、エチレン基、メチルエチレン基、ヘキシレン基、1−メチルペンチレン基、1,4−ジメチルブチレン基が好ましい。R3は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基が例示される。Xi+1は水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、アリール基および上記シリルアルキル基からなる群から選択される基である。aiは0〜3の整数である。iは1〜10の整数であり、これは該シリルアルキル基の階層数、即ち、該シリルアルキル基の繰り返し数を示している。
成分(A)のビニル系重合体としては、(A1)(A2)以外のビニル系単量体 0〜99.9質量部と、(A2)一般式(2):
Figure 2014034568
(式中、Yはラジカル重合可能な有機基であり、R1及びX1は前記と同じである。)
で表されるラジカル重合可能な有機基を有するカルボシロキサンデンドリマー 100〜0.1質量部とを(共)重合させてなるカルボシロキサンデンドリマー構造を含有するビニル系重合体が好ましい。
上記式中、Yはラジカル重合可能な有機基であり、R1は炭素原子数1〜10のアルキル基もしくはアリール基である。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、イソプロピル基、イソブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が例示される。アリール基としては、フェニル基、ナフチル基が例示される。これらの中でもメチル基,フェニル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
このビニル系重合体において、(A1)成分のビニル系単量体は、ラジカル重合性のビニル基を有するものであれば良く、その種類等については特に限定されない。かかるビニル系単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の低級アルキル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等の高級アルキル(メタ)アクリレート;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、2−エチルヘキサン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等の脂肪酸ビニルエステル;スチレン、ビニルトルエン、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等の芳香族含有単量体;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、イソブトキシメトキシ(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、ビニルピロリドン、N−ビニルアセトアミド等のアミド基含有ビニル型単量体;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、グリセリル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチルアクリルアミド等の水酸基含有ビニル型単量体;(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸等のカルボン酸含有ビニル型単量体及びそれらの塩;テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテル、2ーエチルヘキシルビニルエーテル等のエーテル結合含有ビニル型単量体;(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アリルグリシジルエーテル、メタクリロイルオキシエチルイソシアネート、(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の反応性基含有モノマー;片末端に(メタ)アクリル基を含有したポリジメチルシロキサン、片末端にスチリル基を含有するポリジメチルシロキサンなどのマクロモノマー類;ブタジエン;塩化ビニル;塩化ビニリデン;(メタ)アクリロニトリル;フマル酸ジブチル;無水マレイン酸;スチレンスルホン酸、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のようなスルホン酸基を有するラジカル重合性不飽和単量体、およびそれらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩;2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドのような(メタ)アクリル酸から誘導される4級アンモニウム塩;メタクリル酸ジエチルアミノエチルのような3級アミノ基を有するアルコールのメタクリル酸エステル、ビニルピリジンおよびそれらの4級アンモニウム塩などが例示される。
また、多官能ビニル系単量体も使用可能であり、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシエチル(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、スチリル基封鎖ポリジメチルシロキサンなどの不飽和基含有シリコ−ン化合物等が例示される。
成分(A2)のカルボシロキサンデンドリマーは、一般式(2)で表されるラジカル重合可能な有機基を有するものであれば良く、その種類等については特に限定されない。一般式(2)中、Yはラジカル重合可能な有機基であり、ラジカル反応可能な有機基であればよいが、具体的には、下記一般式で表される(メタ)アクリロキシ基含有有機基、(メタ)アクリルアミド基含有有機基、スチリル基含有有機基、炭素原子数2〜10のアルケニル基等が挙げられる。
Figure 2014034568
(式中、R4及びR6は水素原子又はメチル基であり、R5及びR8は炭素原子数1〜10のアルキレン基であり、R7は炭素原子数1〜10のアルキル基である。bは0〜4の整数であり、cは0または1である。)
このようなラジカル重合可能な有機基としては、例えば、2−アクリロイルオキシエチル基、3−アクリロイルオキシプロピル基、2−メタクリロイルオキシエチル基、3−メタクリロイルオキシプロピル基、4−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニル基、4−(2−プロペニル)フェニル基、3−(2−プロペニル)フェニル基、2−(4−ビニルフェニル)エチル基、2−(3−ビニルフェニル)エチル基、ビニル基、アリル基、メタリル基、5−ヘキセニル基が挙げられる。
一般式(2)において、i=1、すなわちシリルアルキル基の階層数が1である場合、(A2)成分のカルボシロキサンデンドリマーは、一般式:
Figure 2014034568
(式中、Y,R1,R2およびR3は前記と同じであり、R12は水素原子または前記R1と同じである。a1は前記aiと同じであるが、1分子中のa1の平均合計数は0〜7である。)で表される。
このようなラジカル重合可能な有機基を含有するカルボキシデンドリマー(A2)としては、下記平均組成式で示されるカルボシロキサンデンドリマーが例示される。
Figure 2014034568
Figure 2014034568
このようなカルボシロキサンデンドリマーは、例えば、特開平11―1530号公報、特開2000−63225号公報等に記載された製造方法に従って製造することができる。
本発明で用いられるデンドリマー構造を含有するビニル系重合体において、上記(A1)成分と(A2)成分の質量割合は、(A1):(A2)=0:100〜99.9:0.1が好ましく、5:95〜90:10がより好ましく、更に10:90〜80:20となる範囲であるのが好ましい。
本発明で用いられる成分(A)のカルボシロキサンデンドリマー構造を有するビニル系重合体の数平均分子量は、化粧品原料としての配合のしやすさから、好ましくは、3,000〜2,000,000であり、さらに好ましくは、5,000〜800,000である。また、その性状は、常温で液状、ガム状、ペースト状、固体状などのいずれでも良いが、得られる化粧皮膜の持続性の観点から、固体状のものが好ましい。また、配合性の観点からは、溶媒によって希釈された溶液や分散液であることが好ましい。溶剤としては、デカメチルシクロペンタシロキサン、イソドデカンが好ましい。
カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体としては、シリコーンデンドリマー・アクリル共重合体が特に好ましく、FA4001CM(デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、FA4002ID(イソドデカン溶液)(以上、東レ・ダウコーニング社製)等の市販品を用いることができる。
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができ、経時でのくすみの抑制の観点から、含有量は、全組成中に0.1質量%以上であり、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上である。そして、使用感としてののびが良く、製造時の粉体の分散性に優れる点から、30質量%以下であり、好ましくは8質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下である。また、成分(A)は、全組成中に0.1〜30質量%含有され、好ましくは0.2〜8質量%であり、より好ましくは0.3〜5質量%含有される。
本発明で用いる成分(B)の粉体は、下記式で示されるトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理されたものである。
3C−(CF2)5−(CH2)2−Si−(OCH2CH3)3
粉体を表面処理するフッ素化合物のうちでも、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体を成分(A)と併用することにより、肌のくすみを改善し、肌を明るく仕上げ、毛穴目立ちを抑え、肌のキメを整えることができる。トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランとしては、大東化成工業株式会社より販売されているFHSが好適である。
処理される粉体としては、通常の化粧料に用いられる体質顔料、着色顔料であれば特に制限されず、例えば、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、ベンガラ、クレー、ベントナイト、チタン被膜雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化鉄、群青、酸化クロム、水酸化クロム、カラミン及びカーボンブラック、これらの複合体等の無機粉体;ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、シルクパウダー、セルロース、長鎖アルキルリン酸金属塩、N−モノ長鎖アルキルアシル塩基性アミノ酸、これらの複合体等の有機粉体;さらに、上記無機粉体と有機粉体との複合粉体などが挙げられる。
粉体をトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理する方法としては、例えば、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランをミキサー内で滴下または添加して粉体と混合した後、熱処理を行い、必要に応じて解砕する方法や、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランを溶解又は分散させた有機溶剤液と粉体とを混合した後、有機溶剤を除去し、乾燥後解砕する方法などが挙げられる。
中でも、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランを有機溶剤に溶解又は分散させ、粉体とミキサー内で混合しながら、ミキサーを減圧下で加温して有機溶剤を除去した後、必要に応じて熱処理及び解砕する製造方法が好ましい。ここで用いる有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、イソブタノール、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、ジクロロメタン、クロロホルムに代表される極性有機溶剤や、ノルマルヘキサン、トルエン、キシレンのような炭化水素系有機溶剤が適当である。
トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランの処理量は粉体によって異なるが、成分(B)の粉体質量に対して、下限は、0.05質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましい。そして、上限は、50質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましい。また、0.05〜50質量%であるのが好ましく、0.1〜20質量%処理されるのがより好ましい。この処理量であれば、撥水性及び撥油性が十分に発現し、感触や流動性も良好であるので好ましい。
成分(B)は、塗布時の粉っぽさと仕上がりの点から、平均粒子径が0.01〜20μm、更に、0.01〜10μmであるのが好ましい。
なお、本発明において、成分(B)の粒子径は、電子顕微鏡観察、レーザー回折/散乱法による粒度分布測定機によって、測定される。具体的には、レーザー回折/散乱法の場合、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(例えば、堀場製作所製、LA−920)で測定する。
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、化粧料を塗布した後の肌を指で触ったときに、肌が柔らかく、ごわつき感を抑制する点から、含有量は、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上である。そして、化粧料を塗布した後の肌を指で触ったときに、肌が柔らかく、ごわつき感を抑制し、化粧が厚ぼったくならない点から、40質量%以下が好ましく、より好ましくは30質量%以下であり、さらに好ましくは25質量%以下である。また、成分(B)は、全組成中に0.1〜40質量%含有されるのが好ましく、より好ましくは1〜30質量%であり、さらに好ましくは5〜25質量%含有される。
本発明において、成分(A)及び成分(B)の質量割合(A)/(B)は、化粧料を塗布した後の肌を指で触ったときに、肌が柔らかく、しっとりした使用感で、ごわつき感がなく、化粧が厚ぼったくならず、また、経時でのくすみを抑制する点から、0.003以上が好ましく、より好ましくは0.005以上であり、更に好ましくは0.01以上であり、10以下が好ましく、より好ましくは2以下であり、更に好ましくは0.8以下である。また、成分(A)及び成分(B)の質量割合は、(A)/(B)=0.003〜10であり、好ましくは0.005〜2、より好ましくは0.01〜0.8である。
本発明で用いる成分(C)のフッ素変性シリコーンは、前記一般式(3)及び(4)で表されるポリシロキサン単位を有するものである。
式中、R21 、R22及びR23で示される炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の直鎖アルキル基;イソプロピル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基等の分岐鎖アルキル基;シクロペンチル、シクロヘキシル等の環状アルキル基などが挙げられる。
また、mは2〜6の数を示し、好ましくは2〜5、より好ましくは3である。nは1〜6の数を示し、好ましくは1〜4、より好ましくは2である。
pは3〜50の数を示し、好ましくは3〜10、より好ましくは3〜6である。sは1〜5の数を示し、好ましくは1〜3、より好ましくは1である。
また、p及びsの割合、すなわち、一般式(3)で表されるポリシロキサン単位pの、一般式(3)及び(4)で表されるポリシロキサン単位の合計p+sに対する変性率は、化粧料を塗布した後の肌を指で触ったときに、肌が柔らかく、しっとりした使用感で、ごわつき感がなく、化粧が厚ぼったくならない。また、経時でのくすみを抑制する点から、0.66≦p/(p+s)≦0.9が好ましく、0.75≦p/(p+s)≦0.83がより好ましい。
成分(C)のフッ素変性シリコーンは、例えば、特開平6−184312号公報に記載の方法に従って、製造することができる。
成分(C)としては、次の一般式(5)で表されるものが好ましい。
Figure 2014034568
(式中、p及びsは、前記と同じ意味を示し、qは5の数を示す)
成分(C)は、しっとりした使用感の観点から、含有量は、全組成中に0.01質量%以上であり、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは2質量%以上である。そして、油性感がなく、しっとりした使用感の点から、50質量%以下であり、好ましくは30質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下である。また、成分(C)は、全組成中に0.01〜50質量%含有され、好ましくは0.1〜30質量%であり、より好ましくは2〜15質量%含有される。
本発明において、成分(A)及び成分(C)の質量割合(A)/(C)は、化粧料を塗布した後の肌を指で触ったときに、肌が柔らかく、しっとりした使用感で、ごわつき感がなく、化粧が厚ぼったくならず、また、経時でのくすみを抑制する点から、0.01以上が好ましく、より好ましくは0.02以上であり、更に好ましくは0.1以上であり、50以下が好ましく、より好ましくは10以下であり、更に好ましくは2以下である。また、成分(A)及び成分(C)の質量割合は、(A)/(C)=0.01〜50が好ましく、より好ましくは0.02〜10、さらに好ましくは0.1〜2である。
また、本発明において、成分(B)及び成分(C)の質量割合(B)/(C)は、化粧料を塗布した後の肌を指で触ったときに、肌が柔らかく、しっとりした使用感で、ごわつき感がなく、化粧が厚ぼったくならず、また、経時でのくすみを抑制する点から、0.1以上が好ましく、より好ましくは0.3以上であり、更に好ましくは0.5以上であり、100以下が好ましく、より好ましくは30以下であり、更に好ましくは1020以下である。また、成分(B)及び成分(C)の質量割合は、(B)/(C)=0.1〜100が好ましく、より好ましくは0.3〜30、さらに好ましくは0.5〜1020である。
本発明の油中水型乳化化粧料は、更に、(D)比表面積が10〜100m2/gの微粒子酸化亜鉛を含有することができ、化粧持ちに優れ、毛穴の目立ちを抑え、肌のくすみを改善し、肌を明るくみせる点に優れ、良好な使用感を得ることができる。成分(D)の微粒子酸化亜鉛は、比表面積が15〜95m2/gのものがより好ましい。
なお、本発明で用いる成分(D)は、成分(B)を除くものであり、成分(B)を含まない。
成分(D)の微粒子酸化亜鉛は、そのまま使用することができるが、必要に応じて、シリコーン、金属セッケン、レシチン、N−アシルアミノ酸、フッ素化合物等によって、撥水及び/又は撥油処理を行ったものを用いることもできる。化粧崩れを防ぎ、化粧料中の微粒子酸化亜鉛の分散性を向上させる点から、シリコーン処理したものが好ましく、メチルハイドロジェンポリシロキサンを用いたシリコーン処理をするのがより好ましい。これらの処理は、通常の方法により行うことができる。
成分(D)は、1種又は2種以上を用いることができ、化粧持ち、経時でのくすみを抑制する点から、含有量は、全組成中に0.01質量%以上が好ましく、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上である。そして、化粧持ちの点から、20質量%以下が好ましく、より好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは8質量%以下である。また、成分(D)は、全組成中に0.01〜20質量%含有されるのが好ましく、より好ましくは0.1〜10質量%であり、さらに好ましくは1〜8質量%含有される。
本発明に用いられる水の含有量は、使用感、保存安定性の点から、全組成中に、10質量以上が好ましく、15質量%以上がより好ましく、60質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましい。また、水は全組成中に、10〜60質量%含有されるのが好ましく、15〜50質量%がより好ましい。
また、本発明に用いられる油剤は、20℃で液状のものが挙げられ、固体状、ペースト状の油剤を用いる場合には、一度別の油剤や溶媒に溶解してから用いることが好ましい。
本発明で用いる油剤としては、シリコーン油、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル油(油脂を含む)、エーテル油、鉱油等が挙げられ、使用感の観点から、シリコーン油、炭化水素油、エステル油がより好ましく、シリコーン油がさらに好ましい。なかでも、ジメチルポリシロキサン、シクロポリシロキサンがよりさらに好ましい。
これら油剤は、1種又は2種以上用いることができる。
また、本発明に用いられる油剤の含有量は、全組成中に、10質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましい。また、油剤は、全組成中に、10〜50質量%含有するのが好ましく、20〜40質量%がより好ましい。
また、本発明に用いられる界面活性剤は、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤が挙げられる。中でも、非イオン界面活性剤が好ましく、ポリエーテル変性シリコーンがより好ましい。成分(A)、(B)、(C)を安定に乳化させる観点から、HLB値が1以上、7以下が好ましく、HLB値が2以上、6以下がより好ましい。
界面活性剤の含有量は、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、0.2質量%以上がより好ましく、8質量%以下が好ましく、6質量%以下がより好ましい。また、界面活性剤は、全組成中に0.1〜8質量%含有するのが好ましく、0.2〜6質量%がより好ましい。
ここで、HLB(親水性−親油性のバランス〈Hydrophilic-Lypophilic Balance〉)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、非イオン界面活性剤については、グリフィン(Griffin)の式により求められるものである。
2種以上の非イオン界面活性剤から構成される混合界面活性剤のHLBは、次のようにして求められる。混合界面活性剤のHLBは、各非イオン界面活性剤のHLB値をその配合比率に基づいて相加算平均したものである。
混合HLB=Σ(HLBx×Wx)/ΣWx
HLBxは、非イオン界面活性剤XのHLB値を示す。
Wxは、HLBxの値を有する非イオン界面活性剤Xの重量(g)を示す。
本発明の油中水型乳化化粧料は、前記成分のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、ワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カルナバロウ、キャンデリラロウ等の固形油分;水溶性及び油溶性ポリマー;前記成分以外の粉体;エタノール、多価アルコール、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、保湿剤などを含有することができる。
本発明の油中水型乳化化粧料は、通常の方法に従って製造することができる。剤型としては、液状、乳液状、クリーム状、ジェル状が挙げられ、乳液状が好ましい。
また、本発明の油中水型乳化化粧料は、ファンデーション、化粧下地;ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料などとして適用することができる。なかでも、ファンデーション、化粧下地が好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、25℃における粘度が500〜20万mPa・s、特に1000〜10万mPa・s、更に2000〜5万mPa・sであるのが、配合安定性、使用性、使用感の点で好ましい。ここで、粘度はB型粘度計で測定したものである。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
<1>次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体
0.1〜30質量%、
(B)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体、
(C)下記一般式(3)及び(4)
Figure 2014034568
(式中、Rfは炭素数6の直鎖又は分岐鎖のパーフルオロアルキル基を示し、R21、R22及びR23は、同一又は異なって、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、mは2〜6の数を示し、nは1〜6の数を示し、pは3〜50の数を示し、sは1〜5の数を示す)
で表されるポリシロキサン単位を有するフッ素変性シリコーン 0.01〜50質量%、
を含有し、成分(A)及び成分(B)の質量割合が、(A)/(B)=0.003〜10である油中水型乳化化粧料。
<2>成分(A)の含有量が、0.1〜30質量%であって、全組成中に0.2質量%以上が好ましく、0.3質量%以上がより好ましく、8質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい前記<1>記載の油中水型乳化化粧料。
<3>成分(B)の含有量が、0.1〜40質量%であって、全組成中に1質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、30質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましい前記<1>又は<2>記載の油中水型乳化化粧料。
<4>成分(C)の含有量が、0.01〜50質量%であって、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、30質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましい前記<1>〜<3>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<5>成分(A)において、カルボシロキサンデンドリマー構造が、次式(1)
Figure 2014034568
{式中、Zは2価の有機基であり、pは0又は1であり、R1は炭素原子数1〜10のアルキル基又はアリール基である。X1はi=1とした場合の次式で示されるシリルアルキル基である。
Figure 2014034568
(式中、R1は前記と同じであり、R2は炭素原子数2〜10のアルキレン基であり、R3は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、Xi+1は水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、アリール基及び上記シリルアルキル基からなる群から選択される基である。iは該シリルアルキル基の階層を示している1〜10の整数であり、aiは0〜3の整数である。)}
で表される基である前記<1>〜<4>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<6>成分(B)の平均粒子径が0.01〜20μmであって、0.01〜10μmが好ましい前記<1>〜<5>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<7>成分(A)及び成分(B)の質量割合が、(A)/(B)=0.003〜10であって、0.005以上が好ましく、0.01以上がより好ましく、2以下が好ましく、0.8以下が好ましい前記<1>〜<6>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<8>成分(A)及び成分(C)の質量割合が、(A)/(C)=0.01〜50であって、0.02以上が好ましく、0.1以上がより好ましく、10以下が好ましく、2以下がより好ましい前記<1>〜<7>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<9>成分(B)及び成分(C)の質量割合が、(B)/(C)=0.1〜100であって、0.3以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、30以下が好ましく、20以下がより好ましい前記<1>〜<8>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<10>成分(C)において、p及びsの割合が、0.66≦p/(p+s)≦0.9であって、0.75≦p/(p+s)≦0.83が好ましい前記<1>〜<9>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<11>さらに、(D)比表面積10〜100m2/g、好ましくは比表面積15〜95m2/gの微粒子酸化亜鉛を含有する前記<1>〜<10>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<12>成分(D)の含有量が、0.01〜20質量%であって、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、10質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましい前記<11>記載の油中水型乳化化粧料。
<13>さらに、水の含有量が、10〜60質量%であって、全組成中に15質量%以上が好ましく、50質量%以下が好ましい前記<1>〜<12>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
合成例1(化合物A1の合成)
Figure 2014034568
613−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 の合成:
温度計、冷却管を備えた2Lの四つ口フラスコに、FA-6 (ユニマッテク社製)800g(2.2mol)と粒状NaOH(和光純薬社製)175.78g(4.4mol)を加えた。窒素雰囲気下で、テフロン(登録商標)製12cm三日月攪拌翼にて200rpmにて攪拌しながら、加熱し、フラスコ内温度を60℃とした。そこへ臭化アリル(和光純薬社製)398.73g(3.3mol)を2時間かけて滴下した。滴下終了後70℃で1時間、80℃で1時間撹拌した。その後130℃に昇温し、過剰の臭化アリルを除去した。60℃まで冷却後、イオン交換水800gを入れ、30分間攪拌、その後静置して分層させた。上層の水層を抜き出し、さらにイオン交換水800gを入れ、再度攪拌、静置、水層除去を行った。60℃/5KPaにて脱水し、100℃/2KPaにて蒸留し、留分として、C613−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 774.9gを得た(収率88%)。
温度計を備えた300mLの四つ口フラスコに、下式で表されるハイドロジェンポリシロキサン(信越化学社製)52.89g(111mmol)を加え、窒素雰囲気下、テフロン(登録商標)製8cm三日月翼にて200rpmで攪拌し、2質量%塩化白金酸6水和物/イソプロピルアルコール0.66gを加え、110℃に昇温した。
Figure 2014034568
613−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 197.11g(488mmol)を2時間で滴下した。滴下終了後、110℃で2時間撹拌した。その後、70℃まで下げた。0.1%NaOH溶液25.07gを加え、2時間攪拌した。60℃/5KPaにて脱水し、脱水終了後、同温度にてカルボラフィン3(日本エンバイロケミカルズ社製)2.51gを加え、2時間攪拌した。0.1μm PTFEメンブランフィルターにてろ過し、ろ液を100℃/5KPa、水62.5gを用いて水蒸気蒸留し、目的化合物(化合物A1)206.3gを得た(収率89%)。
合成例2(化合物A2の合成)
Figure 2014034568
合成例1と同様にして、C613−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 を合成した。
温度計を備えた300mLの四つ口フラスコに、下式で表されるハイドロジェンポリシロキサン(信越化学社製)21.29g(51mmol)を加え、窒素雰囲気下、テフロン(登録商標)製8cm三日月翼にて200rpmで攪拌し、2質量%塩化白金酸6水和物/イソプロピルアルコール0.26gを加え、110℃に昇温した。
Figure 2014034568
613−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 78.71g(195mmol)を2時間で滴下した。滴下終了後、110℃で2時間撹拌した。その後、70℃まで下げた。0.1%NaOH溶液10.03gを加え、2時間攪拌した。60℃/5KPaにて脱水し、脱水終了後、同温度にてカルボラフィン3(日本エンバイロケミカルズ社製)1.00gを加え、2時間攪拌した。0.1μm PTFEメンブランフィルターにてろ過し、ろ液を100℃/5KPa、水25gを用いて水蒸気蒸留し、目的化合物(化合物A2)78.9gを得た(収率85%)。
合成例3(化合物A3の合成)
Figure 2014034568
合成例1と同様にして、C613−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 を合成した。
温度計を備えた300mLの四つ口フラスコに、下式で表されるハイドロジェンポリシロキサン(信越化学社製)17.61g(33mmol)を加え、窒素雰囲気下、テフロン(登録商標)製8cm三日月翼にて200rpmで攪拌し、2質量%塩化白金酸6水和物/イソプロピルアルコール0.27gを加え、110℃に昇温した。
Figure 2014034568
613−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 82.39g(206mmol)を2時間で滴下した。滴下終了後、110℃で2時間撹拌した。その後、70℃まで下げた。0.1%NaOH溶液10.03gを加え、2時間攪拌した。60℃/5KPaにて脱水し、脱水終了後、同温度にてカルボラフィン3(日本エンバイロケミカルズ社製)1.00gを加え、2時間攪拌した。0.1μm PTFEメンブランフィルターにてろ過し、ろ液を100℃/5KPa、水25gを用いて水蒸気蒸留し、目的化合物(化合物A3)75.8gを得た(収率82%)。
合成例4(化合物A4の合成)
Figure 2014034568
冷却管及び磁気攪拌子を備えた100mLの二つ口フラスコに、窒素雰囲気下、トルエン20mL、ハイドロジェンポリシロキサン(MD22H)(東芝シリコーン社製)8.0g(18.6mmol)、C613−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 18.0g(44.7mmol)、塩化白金酸の2%イソプロピルアルコール溶液29μL(0.89×10-3mmol)を加え、110℃で4時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、活性炭1.0gを加え室温で1時間攪拌した後、活性炭を濾別し、溶媒を留去した。未反応の化合物を減圧留去し、目的化合物(化合物A4)20.3gを無色透明の油状物として得た(収率87%)。
合成例5(化合物A5の合成)
Figure 2014034568
冷却管及び磁気攪拌子を備えた100mLの二つ口フラスコに、窒素雰囲気下、メチル水素ポリシロキサン(MD2H 2M)(東芝シリコーン社製)を19.0g(44.1mmol)、C817−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 53.3g(105.8mmol)を仕込んだ。次に、フラスコ内の温度を80℃に昇温したのち、塩化白金酸の2%イソプロピルアルコール溶液174.5μLを加え、60℃で5時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、ヘキサン50mL及び活性炭2.2gを加え、室温で1時間攪拌した。その後、活性炭を濾別し、溶媒を留去した。未反応の化合物を減圧留去し、目的化合物(化合物A5)49.4gを無色透明の油状物として得た(収率78%)。
実施例1〜11及び比較例1〜5
表1に示す組成のW/O型リキッドファンデーションを製造し、化粧料塗布直後の肌の柔らかさ、化粧の厚ぼったさのなさ、ごわつき感のなさ及びしっとり感、並びに経時でのくすみにくさを評価した。結果を表1に併せて示す。
(製法)
粉体相を混合粉砕し、別途混合した油相成分に添加してディスパーで分散した。その後、水相成分を添加し、ディスパーで分散後、ホモミキサーで撹拌することにより、W/O型リキッドファンデーションを得た。
(評価方法)
(1)化粧料塗布直後の肌の柔らかさ:
専門評価者10人により、各W/O型リキッドファンデーションを使用した。化粧料塗布直後の肌を指で押したときの肌の柔らかさを官能評価し、以下の基準で判定した。結果を10人の合計点で示した。
5;肌が非常に柔らかい。
4;肌が柔らかい。
3;どちらとも言えない。
2;肌があまり柔らかくない。
1;肌が柔らかくない。
(2)化粧料塗布直後の化粧の厚ぼったさのなさ:
専門評価者10人により、各W/O型リキッドファンデーションを使用した。化粧料塗布直後の化粧の厚ぼったさを官能評価し、以下の基準で判定した。結果を10人の合計点で示した。
5;化粧が厚ぼったく見えない。
4;化粧があまり厚ぼったく見えない。
3;どちらとも言えない。
2;化粧がやや厚ぼったく見える。
1;化粧が厚ぼったく見える。
(3)化粧料塗布直後のごわつき感のなさ:
専門評価者10人により、各W/O型リキッドファンデーションを使用した。化粧料塗布直後の肌のごわつき感のなさを官能評価し、以下の基準で判定した。結果を10人の合計点で示した。
5;ごわつき感がない。
4;ごわつき感があまりない。
3;どちらとも言えない。
2;ごわつき感がややある。
1;ごわつき感がある。
(4)化粧料塗布直後のしっとり感:
専門評価者10人により、各W/O型リキッドファンデーションを使用した。化粧料塗布直後の肌のしっとり感を官能評価し、以下の基準で判定した。結果を10人の合計点で示した。
5;しっとりしている。
4;ややしっとりしている。
3;どちらとも言えない。
2;あまりしっとりしていない。
1;しっとりしていない。
(5)経時でのくすみにくさ:
専門評価者10人により、各W/O型リキッドファンデーションを使用し、化粧料塗布8時間経過後の肌の仕上がりにおけるくすみにくさを官能評価し、以下の基準で判定した。結果を10人の合計点で示した。
5;経時の仕上がりにおいて、くすみにくい。
4;経時の仕上がりにおいて、ややくすみにくい。
3;どちらとも言えない。
2;経時の仕上がりにおいて、ややくすみ易い。
1;経時の仕上がりにおいて、くすみ易い。
Figure 2014034568
実施例12(化粧下地)
(成分)
(1)アクリル・シリコーンデンドリマー
(FA4002ID:40%イソドデカン溶液、東レ・ダウコーニング社製)
12.5(質量%)
(2)フッ素変性シリコーン(合成例1) 4.5
(3)ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン共重合体
(SH3775M、東レ・ダウコーニング社製) 3.0
(4)デカメチルシクロペンタシロキサン(シリコーン TSF405、
モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
17.0
(5)ジメチルポリシロキサン(KF−96L−2cs、信越化学工業社製)
18.5
(6)パラメトキシケイ皮酸2―エチルヘキシル 2.0
(7)エタノール 9.8
(8)硫酸マグネシウム 0.3
(9)精製水 残量
(10)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン5質量%処理酸化チタン
0.5
(11)シリコーン処理微粒子酸化亜鉛 1.0
合計 100
(製法)
実施例1〜11と同様にして、化粧下地(油中水型乳化化粧料)を製造した。
得られた化粧下地は、塗布した直後の肌を指で押したときに、肌が柔らかく、しっとりした使用感で、ごわつき感がなく、化粧が厚ぼったく見えず、しかも、経時でもくすみにくいものである。

Claims (6)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体
    0.1〜30質量%、
    (B)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体、
    (C)下記一般式(3)及び(4)
    Figure 2014034568
    (式中、Rfは炭素数6の直鎖又は分岐鎖のパーフルオロアルキル基を示し、R21、R22及びR23は、同一又は異なって、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、mは2〜6の数を示し、nは1〜6の数を示し、pは3〜50の数を示し、sは1〜5の数を示す)
    で表されるポリシロキサン単位を有するフッ素変性シリコーン 0.01〜50質量%、
    を含有し、成分(A)及び成分(B)の質量割合が、(A)/(B)=0.003〜10である油中水型乳化化粧料。
  2. 成分(B)の含有量が、0.1〜40質量%である請求項1記載の油中水型乳化化粧料。
  3. 成分(A)において、カルボシロキサンデンドリマー構造が、次式(1)
    Figure 2014034568
    {式中、Zは2価の有機基であり、pは0又は1であり、R1は炭素原子数1〜10のアルキル基又はアリール基である。X1はi=1とした場合の次式で示されるシリルアルキル基である。
    Figure 2014034568
    (式中、R1は前記と同じであり、R2は炭素原子数2〜10のアルキレン基であり、R3は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、Xi+1は水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、アリール基及び上記シリルアルキル基からなる群から選択される基である。iは該シリルアルキル基の階層を示している1〜10の整数であり、aiは0〜3の整数である。)}
    で表される基である請求項1又は2記載の油中水型乳化化粧料。
  4. 成分(A)及び成分(C)の質量割合が、(A)/(C)=0.01〜50である請求項1〜3のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
  5. 成分(C)において、p及びsの割合が、0.66≦p/(p+s)≦0.9である請求項1〜4のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
  6. さらに、(D)比表面積10〜100m2/gの微粒子酸化亜鉛を含有する請求項1〜5のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
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