JP5930775B2 - 化粧料 - Google Patents
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例えば、特定の有機シリコーン樹脂や、シリコーンレジンを含有する化粧料が検討されている(特許文献1、特許文献2)。
これらの化粧料は、化粧持続効果に優れることが提案されている。
本発明は、塗布後のつっぱり感やムラづきが抑制され、化粧下地として塗布しパウダーファンデーションを用いた場合、又はファンデーション単独で用いた場合の化粧のりが優れる化粧料を提供することを課題とする。
(A)下記一般式(1)及び(2)
で表されるポリシロキサン単位を有するフッ素変性シリコーン 0.01〜50質量%、
(B)比表面積10〜100m2/gの微粒子酸化亜鉛、
(C)成分(B)を除く、疎水化処理粉体、
(D)トリメチルシロキシケイ酸
を含有し、成分(A)及び(D)の質量割合が、(A)/(D)=0.3〜15である化粧料を提供するものである。
式中、R1 、R2 及びR3 で示される炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の直鎖アルキル基;イソプロピル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基等の分岐鎖アルキル基;シクロペンチル、シクロヘキシル等の環状アルキル基などが挙げられる。
pは3〜50の数を示し、好ましくは3〜10、より好ましくは3〜6である。sは1〜5の数を示し、好ましくは1〜3、より好ましくは1である。
成分(A)としては、次の一般式(3)で表されるものが好ましい。
粉体を処理するのに用いるフッ素化合物としては、例えば、パーフルオロアルキル基含有リン酸エステル(米国特許第3632744号)、フルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩のモノエステル体及びジエステル体(特開昭62-250074号公報)、パーフルオロアルキル基を有する樹脂(特開昭55-167209号公報)、四フッ化エチレン樹脂、パーフルオロアルコール、パーフルオロエポキシ化合物、スルホアミド型フルオロリン酸、パーフルオロ硫酸塩、パーフルオロカルボン酸塩、パーフルオロアルキルシラン(特開平2-218603号公報)、パーフルオロポリエーテル基を有する化合物(特開平8-133928号)等が挙げられ、パーフルオロアルキルシランが好ましい。
F3C−(CF2)5−(CH2)2−Si−(OCH2CH3)3
粉体を表面処理するフッ素化合物のうちでも、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体を用いることにより、安定性に優れ、肌なじみが良く、つっぱり感やムラづきを抑制し、しっとりした使用感を得ることができる。トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランとしては、大東化成工業株式会社より販売されているFHSが好適である。
中でも、フッ素化合物を有機溶剤に溶解又は分散させ、粉体とミキサー内で混合しながら、ミキサーを減圧下で加温して有機溶剤を除去した後、必要に応じて熱処理及び解砕する製造方法が好ましい。ここで用いる有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、イソブタノール、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、ジクロロメタン、クロロホルムに代表される極性有機溶剤や、ノルマルヘキサン、トルエン、キシレンのような炭化水素系有機溶剤が適当である。
なお、本発明において、成分(C)の粒子径は、電子顕微鏡観察、レーザー回折/散乱法による粒度分布測定機によって、測定される。具体的には、レーザー回折/散乱法の場合、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(例えば、堀場製作所製、LA−920)で測定する。
成分(C)の球状粉体としては、通常の化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、ポリアミドパウダー、ナイロンパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリ四フッ化エチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、ポリウレタンパウダー、ビニル樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂;ジメチルシリコーンを架橋したシリコーンエラストマーパウダーやポリメチルシルセスキオキサンパウダー等のシリコーンパウダー;
アクリル酸ブチル・酢酸ビニル共重合体、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、(メタクリル酸ラウリル/ジメタクリル酸エチレングリコール)コポリマー等のような、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリ(メタ)アクリル酸アルキレングリコールから選ばれる1種または2種以上の重合体または共重合体のパウダー等の架橋型あるいは非架橋型の有機球状粉体が挙げられる。
また、トリメチルシロキシケイ酸は、使用感と化粧持ちの点から、重量平均分子量が1000〜10000のものが好ましく、2000〜9000のものがより好ましく、3000〜6000のものがさらに好ましい。
成分(D)の市販品としては、予め溶剤に溶解させたKF−7312T、KF−7312J、KF−7312K(以上、信越化学工業社製)を好適に使用することができる。
本発明で用いる油剤としては、シリコーン油、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル油(油脂を含む)、エーテル油、鉱油等が挙げられ、使用感の観点から、シリコーン油、炭化水素油、エステル油がより好ましく、シリコーン油がさらに好ましい。なかでも、ジメチルポリシロキサン、シクロポリシロキサンがよりさらに好ましい。
これら油剤は、1種又は2種以上用いることができる。
また、本発明に用いられる油剤の含有量は、化粧料全体に対して、下限は、10質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましい。上限は、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましい。これらの観点を総合すると、10〜50質量%が好ましく、使用感、保存安定性の点から、20〜40質量%含有されるのがより好ましい。
2種以上の非イオン界面活性剤から構成される混合界面活性剤のHLBは、次のようにして求められる。混合界面活性剤のHLBは、各非イオン界面活性剤のHLB値をその配合比率に基づいて相加算平均したものである。
HLBxは、非イオン界面活性剤XのHLB値を示す。
Wxは、HLBxの値を有する非イオン界面活性剤Xの重量(g)を示す。
温度計、冷却管を備えた2Lの四つ口フラスコに、FA-6 (ユニマッテク社製)800g(2.2mol)と粒状NaOH(和光純薬社製)175.78g(4.4mol)を加えた。窒素雰囲気下で、テフロン(登録商標)製12cm三日月攪拌翼にて200rpmにて攪拌しながら、加熱し、フラスコ内温度を60℃とした。そこへ臭化アリル(和光純薬社製)398.73g(3.3mol)を2時間かけて滴下した。滴下終了後70℃で1時間、80℃で1時間撹拌した。その後130℃に昇温し、過剰の臭化アリルを除去した。60℃まで冷却後、イオン交換水800gを入れ、30分間攪拌、その後静置して分層させた。上層の水層を抜き出し、さらにイオン交換水800gを入れ、再度攪拌、静置、水層除去を行った。60℃/5KPaにて脱水し、100℃/2KPaにて蒸留し、留分として、C6F13−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 774.9gを得た(収率88%)。
温度計を備えた300mLの四つ口フラスコに、下式で表されるハイドロジェンポリシロキサン(信越化学社製)21.29g(51mmol)を加え、窒素雰囲気下で、テフロン(登録商標)製8cm三日月翼にて200rpmで攪拌し、2質量%塩化白金酸6水和物/イソプロピルアルコール0.26gを加え、110℃に昇温した。
温度計を備えた300mLの四つ口フラスコに、下式で表されるハイドロジェンポリシロキサン(信越化学社製)17.61g(33mmol)を加え、窒素雰囲気下で、テフロン(登録商標)製8cm三日月翼にて200rpmで攪拌し、2質量%塩化白金酸6水和物/イソプロピルアルコール0.27gを加え、110℃に昇温した。
表1に示す組成のW/O化粧下地を製造し、各化粧下地を塗布した直後の「塗布後のつっぱり感のなさ」、「塗布後のムラづきのなさ」及び「塗布後のべたつきのなさ」を評価した。次に、各化粧下地を塗布した上に、パウダーファンデーションを塗布し、直後の「パウダーファンデーションの化粧のりの良さ」、さらに、4時間経過後、8時間経過後の「パウダーファンデーション塗布後の化粧持続性」を評価した。結果を表1に併せて示す。
実施例1〜7、比較例1〜4について、全量を100gのスケールで計量を行う。成分(A)及び(D)を含む油相(活性剤含)について、ディスパー(500r/min、5分)を用いて予備分散を行う。次に、成分(B)及び(C)を含む粉体相を油相中に分散(1500r/min、10分)させ、粉体相が均一に分散したことを確認する。粉体相が均一になった油相を用い、ディスパー(450r/min)で攪拌しながら徐々に水相を添加し、次にエタノール相を加えて乳化を行い、乳化保持をした後、ホモミキサーで粘度調整(5000r/min)を行い、脱泡して、W/O乳化化粧下地を得た。
5名の専門パネラーが、各W/O化粧下地を指で肌に塗布した直後の「塗布後のつっぱり感のなさ」、「塗布後のムラづきのなさ」及び「塗布後のべたつきのなさ」を以下の基準で評価し、次に各化粧下地を塗布した上に、パウダーファンデーション(ソフィーナ ファインフィット パウダーファンデーションUV、花王社製)を塗布し、直後の「パウダーファンデーションの化粧のりの良さ」、さらに、4時間経過後、8時間経過後の「パウダーファンデーション塗布後の化粧持続性の良さ」を以下の基準で評価した。結果を5名の積算値で示す。
4:非常にそう思う。
3:そう思う。
2:ややそう思う。
1:そう思わない。
実施例1〜7と同様にして、表2に示す組成のリキッドファンデーションを製造し、リキッドファンデーションをスポンジで塗布した直後の「塗布後のつっぱり感のなさ」、「塗布後のムラづきのなさ」、「塗布後のべたつきのなさ」及び「化粧のりの良さ」を評価し、さらに、4時間経過後、8時間経過後の「化粧持続性の良さ」を評価した。結果を表2に併せて示す。
Claims (4)
- 成分(C)が、フッ素化合物及び/又はシリコーンで処理した粉体である請求項1記載の化粧料。
- 成分(A)及び(B)の質量割合が、(A)/(B)=0.05〜3である請求項1又は2記載の化粧料。
- 成分(A)及び(C)の質量割合が、(A)/(C)=0.01〜50である請求項1〜3のいずれか1項記載の化粧料。
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