JPH11236307A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

Info

Publication number
JPH11236307A
JPH11236307A JP35404398A JP35404398A JPH11236307A JP H11236307 A JPH11236307 A JP H11236307A JP 35404398 A JP35404398 A JP 35404398A JP 35404398 A JP35404398 A JP 35404398A JP H11236307 A JPH11236307 A JP H11236307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
treated
perfluoropolyether
acid
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35404398A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Miyagawa
修 宮川
Kazuhiro Suzuki
一弘 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
Priority to JP35404398A priority Critical patent/JPH11236307A/ja
Publication of JPH11236307A publication Critical patent/JPH11236307A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】滑らかで柔らかい使用感を有し、肌への付着性
・密着性に優れ、かつ塗布した化粧膜は撥水・撥油性及
び化粧持ちに優れ、不自然な白さがない化粧料を提供す
る。 【解決手段】特定のパーフルオロポリエーテルアルキル
リン酸及びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキル
硫酸及びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキルカ
ルボン酸及びその塩から選択される、分子量が300以
上であるパーフルオロポリエーテル基を有する化合物で
表面を処理した粉体、フッ素系油剤及び球状粉体を含有
する化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定のパーフルオ
ロポリエーテル基を有する化合物で表面を処理した粉体
とフッ素系油剤と球状粉体とを配合することにより、滑
らかで柔らかい使用感を有し、肌への付着性・密着性に
優れ、かつ塗布した化粧膜は撥水・撥油性及び化粧持ち
に優れ、不自然な白さがない化粧料を提供することに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、粉体を配合した化粧料の化粧膜の
持ちを向上させるために、用いられる粉体に様々な表面
処理を施す方法が知られている。粉体の表面処理に用い
られる方法としては金属石鹸等の油性物質を用いた処
理、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコー
ン物質を用いた処理、パーフルオロアルキルアルコール
とリン酸エステルとの塩を用いた処理などがあり、特に
パーフルオロアルキルアルコールとリン酸とのエステル
又はその塩を用いた処理は撥水・撥油性に優れたものと
して提案され、これら表面処理を施した粉体を配合した
組成物も多く提案されている。また、化粧膜の持ちを向
上させる他の手段として、一般に用いられる油剤に加え
てフッ素系油剤を配合する方法も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
撥水・撥油性が良好なパーフルオロアルキルアルコール
とリン酸とのエステル又はその塩で処理した粉体を得る
ためには、処理剤のパーフルオロアルキル鎖の炭素数が
8以上となる。その場合、処理剤が固体となってしまう
ため、肌への付着性が十分得られないことがあった。上
記表面処理粉体を用いた際の、この欠点を補い肌への付
着性を向上させる為には、一般油剤を多量に配合した
り、低融点のいわゆるペースト油剤を配合することなど
が有効であったが、反面、撥水・撥油性の効果が十分で
なくなったり、化粧料を塗布する際の滑らかな感触や柔
らかい感触が欠如したりしていた。また、化粧膜の撥水
・撥油性を向上させる目的でフッ素系油剤を用いた場
合、粉体表面がフッ素系油剤によって十分な濡れを示さ
ない為に、酸化チタンの様な屈折率が高い白色粉体など
では不自然な化粧膜になることが多く、特に粉体量が多
い固型粉末化粧料のような場合には顕著であった。これ
は、表面処理を施した酸化チタンなどの粉体を用いた際
にも同様であり、前述のパーフルオロアルキルアルコー
ルとリン酸とのエステル又はその塩で処理した粉体であ
っても同様であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる事情に鑑み、本発
明者らは、鋭意研究を行った結果、特定のパーフルオロ
ポリエーテル基を有する化合物で表面を処理した粉体と
フッ素系油剤と球状粉体とを含有することによって、化
粧膜の撥水・撥油性や化粧持ちを低下させることなく、
肌への付着性・密着性が良く滑らかで柔らかい使用感を
有し、かつ自然な化粧膜を有する化粧料が得られること
を見いだし本発明を完成するに至った。すなわち本発明
は、次の成分(A)〜(C);(A)パーフルオロポリ
エーテルアルキルリン酸及びその塩、パーフルオロポリ
エーテルアルキル硫酸及びその塩、パーフルオロポリエ
ーテルアルキルカルボン酸及びその塩から選択される、
分子量が300以上であるパーフルオロポリエーテル基
を有する化合物で表面を処理した粉体、(B)フッ素系
油剤、(C)球状粉体を含有することを特徴とする化粧
料である。
【0005】
【本発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明す
る。本発明に使用される(A)成分は、特定のパーフル
オロポリエーテル基を有する化合物で基材粉体を処理し
たもので、特開平8−133928号公報等に記載され
ているものが例示される。処理粉体を構成するパーフル
オロポリエーテル基を有する化合物とは、パーフルオロ
ポリエーテルアルキルリン酸及びその塩、パーフルオロ
ポリエーテルアルキル硫酸及びその塩、パーフルオロポ
リエーテルアルキルカルボン酸及びその塩から選択され
る。これらの化合物はパーフルオロポリエーテル基を含
有し、かつ粉体表面と親和性を持つためのリン酸基及び
硫酸基及びカルボキシル基から選択される極性基を有す
るものである。また、パーフルオロポリエーテル基と
は、パーフルオロアルキレン又はパーフルオロアルキル
と結合しているエーテル酸素が少なくとも2以上有する
基をいうこととする。従って、本発明に係るパーフルオ
ロポリエーテルアルキルリン酸及びその塩には、特開平
5−39209号公報及び特開平5−58841号公報
に記載のようなエーテル酸素を一つしか持たないパーフ
ルオロオキシアルキル基を含有する化合物は含まれな
い。パーフルオロポリエーテル基の分子量は300以上
であり、好ましくは500以上であり、好ましい上限は
概ね7000程度である。300未満では、撥水・撥油
性の付与を十分に行うことがでず、本発明の効果を発現
することが困難である。
【0006】パーフルオロポリエーテル部分を構成する
好ましいパーフルオロオキシアルキレン基には、例えば
パーフルオロオキシメチレン基、パーフルオロオキシエ
チレン基、パーフルオロオキシイソプロピレン基、パー
フルオロオキシn−プロピレン基などが挙げられる。こ
れらから少なくとも1種以上が選択され且つ重合してパ
ーフルオロポリエーテル基を構成する。この中で、特に
好ましいパーフルオロポリエーテル基は下記一般式
(1)、(2)で表わされる基である。
【0007】 −(X)CFO(CF2CF(CF3)O)(CF2CF2O)m(CF2O)nC F(X)− …(1) −(X)CFO(CF2CF2CF2O)(CF2CF2O)m(CF2O)nCF( X)− …(2) (但し、分子量は300以上であり、より好ましくは5
00以上であり、l、mは0以上の整数を示し、nは1
以上の整数を示し、l=m≠0であり、l/n=1〜1
00であり、より好ましくは20〜40であり、m/n
=0.1〜50であり、より好ましくは0.2〜20で
あり、Xは同一又は異なっても良く、F又はCF3であ
る。) 尚、パーフルオロポリエーテル基が2種以上のパーフル
オロオキシアルキレン基を含有する場合において、それ
ぞれ同種のものが連続重合している場合に限られず、ラ
ンダム重合或いはブロック重合でも構わない。
【0008】更に、本発明に係るパーフルオロポリエー
テル基を有する化合物と基材粉体との固着力の観点か
ら、前記化合物から粉体との親和性を有する極性基が容
易に離脱しないことが必要であり、そのために前記化合
物には、少なくとも1以上のオキシアルキレン基を含む
ことが好ましい。より好ましくは、1〜2である。3以
上のオキシアルキレン基が存在すると前記化合物の撥水
・撥油性が劣ったものとなるからである。同様に固着力
の点で、オキシアルキレン基に加え更に、アルキレン基
を含ませてもよい。アルキレン基の好ましい炭素数は2
以下である。
【0009】上記のパーフルオロポリエーテル基を有す
る化合物は、パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸
及びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキル硫酸及
びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキルカルボン
酸及びその塩が挙げられるが、中でも好ましくはパーフ
ルオロポリエーテルアルキルリン酸又はその塩である。
より好ましくは下記一般式(3)、(4)で表わされる
化合物及びそのジエタノールアミン塩である。
【0010】 [Ca2a+1O(C36O)(CF2O)nCF(X)(CH2d− −(OCH2CH2rqOP(=O)(OH)3-q …(3) (但し、パーフルオロポリエーテル基の分子量は300
以上であり、より好ましくは500以上であり、l/n
=1〜100であり、より好ましくは20〜40であ
り、aは1〜10であり、dは0〜2であり、qは1又
は2であり、rは1〜2であり、XはF又はCF3であ
る。)
【0011】 (HO)2(O=)PO(CH2CH2O)rCH2CF2O(CF2CF2O)m(C F2O)nCF2CH2(OCH2CH2rOP(=O)(OH)2 …(4) (但し、パーフルオロポリエーテル基の分子量は300
以上であり、より好ましくは500以上であり、m/n
=0.1〜50であり、より好ましくは0.2〜20で
あり、rは1〜2である。)
【0012】本発明の(A)成分の特定のパーフルオロ
ポリエーテル基を有する化合物で処理を施す粉体として
は、従来化粧用粉体として用いられている粉体であれば
(C)成分以外の粉体で、板状、針状等の形状、煙霧
状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒
子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉
体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げら
れる。具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄色
酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アル
ミニウム、酸化セリウム、二酸化珪素、酸化マグネシウ
ム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、炭酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カ
ーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アル
ミニウムマグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ア
ルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサ
イト、合成セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、
硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素
等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸
化鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処
理雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体
類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、ア
クリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化
ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、カルバミ
ン酸エチルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリテト
ラフルオロエチレンパウダー、ウールパウダー、シルク
パウダー、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機粉体
類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素
粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化
亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸
化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の
複合粉体、等が挙げられ、これら粉体はその1種又は2
種以上を用いることができ、更に複合化したものを用い
ても良い。
【0013】粉体を特定のパーフルオロポリエーテル基
を有する化合物で表面処理する方法は、特に制限され
ず、通常の粉体表面被覆処理方法を適用することができ
る。例えば、パーフルオロポリエーテル基を有する化合
物を溶剤(有機溶媒あるいは極性溶媒)に溶解又は分散
し、粉体と混合し、その後溶剤を除去、乾燥することに
よって容易に処理粉体を得ることができる。尚、上記処
理後、粉体にパーフルオロポリエーテル基を有する化合
物をより強く吸着させるために、高温で焼き付けても良
い。また、表面処理にあっては粉体を同時に2種以上混
合して処理することもできる。更に、本発明の効果を損
なわない範囲で、そのほかのフッ素系化合物、シリコー
ン系油剤、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、N
−長鎖アシルアミノ酸、コラーゲン、炭化水素、高級脂
肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界
面活性剤などの公知のコーティング剤で同時に又は重ね
て処理してもよい。パーフルオロポリエーテル基を有す
る化合物による処理量は、その化合物の種類や粉体によ
って異なるが、効果の発現の点において、好ましくは粉
体の0.1〜50重量%(以下、単に「%」で示
す。)、より好ましくは0.5〜20%である。(A)
成分の処理粉体の配合量は0.1〜70%が好ましく、
この範囲で用いれば、肌への密着性・付着性が良好であ
り、化粧効果の持続性に優れるものが得られる。
【0014】本発明に用いられる(B)成分であるフッ
素系油剤は、常温で不揮発性液体のパーフルオロ有機化
合物であり、例えば、パーフルオロアルカン、下記一般
式で表されるパーフルオロポリエーテル等が挙げられ
る。 R1(CF2CF(R3)CF2O)x−−(CF(R4)C
2O)y(CF(R5)O)z2 (式中、R1、R2、R3、R4及びR5は同一又は異なっ
て、それぞれフッ素原子、パーフルオロアルキル基又は
オキシパーフルオロアルキル基を示し、x、y、及びz
は分子量500〜100,000を与える0以上の整数
を示す。但し、x=y=z=0となることはない。) なお、ここで括弧内に示される各パーフルオロ基はこの
順で並んでいる必要はなく、またランダム重合でもブロ
ック重合でも構わない。かかるパーフルオロポリエーテ
ルとしては、撥水性、撥油性を有し、特に粘度が5〜5
000cStのものが好ましく、例えば、次の化学式で
表されるもの、 CF3(OCF(CF3)CF2o(OCF2pOCF3 (式中、o及びpは分子量500〜10,000を与え
る数を示し、o/pは0.2〜2である) 市販品としてはFOMBLIN HC−04、同HC−
25、同HC−R(以上、アウシモント社製)等や、次
の化学式で表されるもの、 F(CF2CF2CF2O)CF2CF3 (式中、sは4〜500の数を示す。) 市販品としてはデムナムS−20、同S−65、同S−
100、同S−200(ダイキン工業社製)等が挙げら
れる。フッ素系油剤の配合量は、0.1〜40%が好ま
しく、更に好ましくは0.5〜20%である。この範囲
で用いれば化粧膜の仕上がり、撥水・撥油性が良好とな
る。
【0015】本発明のフッ素系油剤は必要に応じて1種
又は2種以上を用いることができ、また他の一般油剤や
シリコーン油剤及びグリコール類などの任意の成分と併
用して用いることも可能である。配合の形態としては特
に限定されるものではなく、水中油型化粧料であれば被
乳化油剤として、油中水型化粧料では外相油剤として、
粉体化粧料や固型粉末化粧料では粉体に含浸させて配合
する方法など様々な配合形態があげられる。
【0016】本発明に用いられる(C)成分である球状
粉体は通常化粧料として用いられる粉体であり、その形
状が球状、真球状であれば特に限定されず、例えばナイ
ロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルメタ
クリレート、ポリスチレン、結晶セルロース、シリコー
ン樹脂等の有機球状粉体、球状無水ケイ酸、球状酸化チ
タン等の無機球状粉体が挙げられる。また、この他に一
般に化粧料に用いられる粉体や膨潤性粘土鉱物等をチタ
ニアゾルや水溶性高分子などのバインダーを用いて造粒
して得た球状造粒粉体も用いることができる。上記球状
粉体のうち好ましくものは有機球状粉末であり、滑らか
で柔らかい使用感と自然で均一な化粧膜を付与すること
ができるという点において特に好ましいものはポリオル
ガノシロキサンエラストマーやポリメチルシルセスキオ
キサン粉末などのシリコーン系球状樹脂粉体である。こ
れらの市販品としては、トスパール105、トスパール
120、トスパール130、トスパール145、トスパ
ール240、トスパール3120、トスパール200
0、(以上、東芝シリコーン社製)、トレフィルE−5
00、トレフィルE−501、トレフィルE−506
C、トレフィルE−505C(以上、東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン社製)等があげられる。本発明に使用
される球状粉末の平均粒子径は0.05〜100μmが
好ましく、さらには0.1〜20μmが好ましい。これ
らの球状粉体は必要に応じてその表面を油剤処理、シリ
コーン化合物処理、フッ素化合物処理、金属石鹸処理、
界面活性剤処理、アミノ酸系化合物処理、水溶性高分子
処理等をし配合しても良く、本発明のパーフルオロポリ
エーテルを有する化合物による表面処理を施してあって
も構わない。また、これらの粉体は1種又は2種以上を
用いることができる。
【0017】球状粉体の配合量は、0.1〜30%が好
ましく、更に好ましくは0.5〜20%である。この範
囲で用いれば滑らかで柔らかい使用感が得られる。
【0018】本発明の化粧料は、上記した必須成分の他
に通常の化粧料に使用される成分、例えば炭化水素、高
級脂肪酸エステル、動植物油脂、シリコーン油等の油性
成分や、水溶性高分子、アルコール類、水等の水性成
分、界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、酸化防止剤、
美容成分、防腐剤、香料などを本発明の効果を損なわな
い範囲で適宜配合することができる。また、本発明の効
果を損なわない範囲であれば、前記粉体を未処理である
いは前記特定のパーフルオロポリエーテル基を有する化
合物を除く処理剤、例えば、フッ素系油剤、シリコーン
系油剤、金属石鹸、ロウ、油脂、炭化水素等の1種又は
2種以上を用いて表面処理を施したものを適宜配合する
ことができる。
【0019】油性成分としては、化粧品一般に使用され
る動物油、植物油、合成油等の起源及び、固体油、半固
体油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素
類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸
類、高級アルコール類、シリコーン油類、必須成分以外
のフッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類、
親油性界面活性剤類等が挙げられる。具体的には、流動
パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレ
ン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、エチレンプロピレ
ンコポリマー、モクロウ、モンタンワックス、フィッシ
ュトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマ
シ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の
油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラ
ワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネー
ト、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロ
ピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸
グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリ
イソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリ
ル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン
酸ネオペンチルグリコール、コレスレロール脂肪酸エス
テル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステ
リル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、
ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン
酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸、12−
ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアル
コール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレ
イルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニル
アルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポ
リシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシ
ロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリ
エーテル変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロ
キサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パー
フルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油
剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプ
ロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキ
ストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプ
ン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸アル
ミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類
等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いること
ができる。
【0020】水性成分としては、水及び水に可溶な成分
であれば何れでもよく、水の他に、例えば、エチルアル
コール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール
類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール
等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグ
リセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘ
ーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、
ローズ等の植物抽出液類、水溶性高分子としては、グア
ーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン
酸、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナ
ン等の天然系のもの、メチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合
成系のもの、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加
カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の合
成系のものを挙げることができる。
【0021】界面活性剤としては、化粧品一般に用いら
れている界面活性剤であればよく、非イオン性界面活性
剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両
性界面活性剤等が挙げられる。非イオン性界面活性剤と
しては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのア
ルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレン
グリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコー
ル付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレ
ングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及
びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレング
リコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオ
キシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアル
キレングリコール付加物、ポリオキシアルキレン変性シ
リコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ
る。アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン
酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アル
キルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレ
フィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α
−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−
メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸
塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキ
ル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げ
られる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベ
タインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホ
ン酸型、リン酸エステル型のものが挙げられ、例えば、
N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメ
チルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノ
アルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N
−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−
ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)
アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシ
エチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイ
ン等が挙げられる。
【0022】紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフ
ェノン系としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,2’
−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノ
ン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベ
ンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,4−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テト
ラヒドロキシベンゾフェノン等が挙げられ、PABA系
としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エ
チル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルア
ミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸−2
−エチルヘキシル、パラジヒドロキシプロピル安息香酸
エチル等が挙げられ、ケイ皮酸系としては、p−メトキ
シケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−メトキシケイ皮
酸−2−エトキシエチル等が挙げられ、サリチル酸系と
しては、サリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸
フェニル、サリチル酸ホモメンチル等が挙げられ、その
他、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4’−メトキ
シジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられ
る。
【0023】保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ
多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられ
る。酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、
アスコルビン酸等が挙げられる。美容成分としては、例
えばビタミン類、消炎剤、生薬等が挙げられる。防腐剤
としては、例えばパラオキシ安息香酸アルキル、フェノ
キシエタノール等が挙げらる。
【0024】本発明の化粧料としては、乳液、ローショ
ン、パック、マッサージ料、口紅、リップクリーム、固
形ファンデーション、油性ファンデーション、液状ファ
ンデーション、日焼け止め、白粉、頬紅、下地化粧料、
アイシャドウ、アイブロウ、マスカラ、ボディ用化粧料
等が挙げられ、固形ファンデーション、油性ファンデー
ション、白粉、頬紅、下地化粧料、アイシャドウ、日焼
け止めなどの中で、剤型として、油性固形状、粉末固形
状、粉末状であれば、より効果が顕著に現れる。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて更に説明する。なお、
これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0026】製造例1:処理マイカ ビーカーに2−プロパノールを500gと下記に示すパ
ーフルオロポリエーテルアルキルリン酸5gを入れ、攪
拌しながらマイカ95gを添加する。室温で十分攪拌し
た後、80℃にて1時間混合後、減圧乾燥し、パーフル
オロポリエーテル化合物5%処理マイカを得た。 (HO)2(O=)PO(CH2CH2O)rCH2CF2O(CF2CF2O)m(C F2O)nCF2CH2(OCH2CH2rOP(=O)(OH)2 …(4) (式中、m/n=1.8、r=1〜2、パーフルオロポ
リエーテルアルキルリン酸の平均分子量は1050であ
り、パーフルオロポリエーテル基の平均分子量は606
である。)
【0027】製造例2〜7 製造例1と同様の方法で処理して、パーフルオロポリエ
ーテル化合物5%処理タルク(製造例2:処理タル
ク)、パーフルオロポリエーテル化合物5%処理酸化チ
タン(製造例3:処理酸化チタン)、パーフルオロポリ
エーテル化合物3%処理ベンガラ(製造例4:処理ベン
ガラ)、パーフルオロポリエーテル化合物3%処理黄色
酸化鉄(製造例5:処理黄色酸化鉄)、パーフルオロポ
リエーテル化合物3%処理ナイロンパウダー(製造例
6:処理ナイロンパウダー)、パーフルオロポリエーテ
ル化合物5%処理オルガノポリシロキサンエラストマー
パウダー(製造例7:処理オルガノポリシロキサンエラ
ストマーパウダー)を得た。
【0028】製造例8:処理雲母チタン ビーカーに水500mlを入れ、攪拌しながら雲母チタン
48.5gを入れ室温にて充分攪拌する。この雲母チタ
ン分散液に、下記に示すパーフルオロポリエーテルアル
キルリン酸ジエタノールアミン塩20%水溶液を7.5
g徐々に添加し、添加後3時間攪拌混合を行った。塩酸
にて中和した後、吸引濾過を行い、乾燥してパーフルオ
ロポリエーテル化合物3%処理雲母チタンを得た。 CF3O(CF2CF(CF3)O)(CF2O)nCF2
CH2−−(OCH2CH21.9OP(=O)[ONH2
(CH2CH2OH)22 (式中、l/n=24.1、パーフルオロポリエーテル
アルキルリン酸ジエタノールアミン塩の平均分子量は1
195であり、パーフルオロポリエーテル基の平均分子
量は791である。)
【0029】製造例9〜10 製造例8と同様の方法で処理して、パーフルオロポリエ
ーテル化合物1%処理黒色酸化鉄(製造例9:処理黒色
酸化鉄)、パーフルオロポリエーテル化合物1%処理赤
色202号(製造例10:処理赤色202号)を得た。
【0030】製造比較例1:処理マイカ ビーカーに水500mlをいれ、攪拌しながらマイカ9
5gをいれ、室温で十分攪拌した。このマイカ分散液
に、攪拌しながら次色に示すパーフルオロアルキルリン
酸ジエタノールアミン塩の20%水溶液25gを徐々に
添加し、添加後1時間半攪拌を行った。酸で中和した
後、吸引瀘過を行い、乾燥してパーフルオロアルキル化
合物5%処理マイカを得た。 (Cm2m+1CH2CH2O)nP(=O)[ONH2(C
2CH2OH)23-n (式中、m、nはそれぞれm=6〜18、2≧n≧1で
あり、平均分子量は954であり、パーフルオロアルキ
ル基の平均分子量は619である。)
【0031】製造比較例2〜6 製造比較例1と同様の方法で処理して、パーフルオロア
ルキル化合物5%処理タルク(製造比較例2:処理タル
ク)、パーフルオロアルキル化合物5%処理酸化チタン
(製造比較例3:処理酸化チタン)、パーフルオロアル
キル化合物3%処理ベンガラ(製造比較例4:処理ベン
ガラ)、パーフルオロアルキル化合物3%処理黄色酸化
鉄(製造比較例5:処理黄色酸化鉄)、パーフルオロア
ルキル化合物1%処理黒色酸化鉄(製造比較例6:処理
黒色酸化鉄)を得た。
【0032】実施例1〜4及び比較例1〜4 パウダー
ファンデーション 表1に示す組成のパウダーファンデーションを調製し、
使用感(滑らかさ、肌への密着性・付着性)、化粧効果
の持続性(撥水・撥油性)、化粧膜の自然さについて官
能評価を行った。その結果も併せて表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】 注1 チタン CR−50(石原産業社製) 注2 トレフィルE−505C(東レ・ダウコーニング
・シリコーン社製) 注3 FOMBLIN HC−04(アウシモント社
製) 注4 シリコンKF−96A(6cs)(信越化学工業
社製) (製法) A:成分1〜21を混合する。 B:成分22〜25を加熱溶解し混合する。 C:AとBを混合分散し、金皿に充填する。
【0035】(評価方法) 10名の官能検査パネルにより、各試料を下記a〜dに
ついて、(1)絶対評価基準を用いて7段階に評価し、
各試料ごとの評点の平均値を(2)4段階評価基準を用
いて評価した。 a.使用感(塗布時の滑らかさ) b.使用感(肌への密着性・付着性) c.化粧効果の持続(撥水・撥油性) d.仕上がり膜の自然さ (1)絶対評価 6点:非常に良い 5点:良い 4点:やや良い 3点:普通 2点:やや悪い 1点:悪い 0点:非常に悪い (2)4段階評価 ◎:5点を超える ○:3点を超えて5点以下 △:1点を超えて3点以下 ×:1点以下
【0036】表1の結果から明かなように、本発明品で
ある実施例1〜4のパウダーファンデーションは、比較
例1、2のパウダーファンデーションに比べ、化粧効果
の持続性、滑らかな使用感に優れていることがわかる。
また、比較例3のパウダーファンデーションに比べ、塗
布時の滑らかさに優れ、比較例4のパウダーファンデー
ションに比べ肌への密着性・付着性に優れている。これ
より、本発明のパウダーファンデーションは、滑らかな
使用感と肌への密着性・付着性を有し、自然な化粧膜に
仕上がり、撥水・撥油性が高く化粧の持続効果に優れて
いるといった官能特性上、非常に優れたものである。
【0037】実施例5:固形状油中水型日焼け止めクリ
ーム (成分) (%) 1.製造例7の処理ポリオルガノシロキサン エラストマーパウダー 5 2.ジメチルポリシロキサン 10 3.セチルイソオクタネート 10 4.スクワラン 10 5.マイクロワックス155 5 6.セレシンワックス 5 7.フッ素系油剤 (注3) 2 8.p−メトキシケイ皮酸 −2−エチルヘキシル 3 9.ソルビタンセスキイソステアレート 2 10.製造例3の処理酸化チタン 5 11.精製水 残量 12.尿素 3 13.ジグリセリン 1 14.プロピレングリコール 5 15.防腐剤 適量 16.美容成分 適量 17.香料 適量 (製法) A:成分1〜9を80℃で加熱し溶解する。 B:Aに成分10を添加し分散する。 C:Bに予め均一に溶解した成分11〜17を加え、乳
化する。 D:Cを容器に充填して、固形状油中水型クリームを得
た。 実施例5の固形状油中水型日焼け止めクリームは、化粧
膜の自然さ、肌への付着性、滑らかな使用感、化粧の持
続性の全ての項目に優れたものであった。
【0038】実施例6:固形状油中水型口紅 (成分) (%) 1.オクタメチルシクロテトラシロキサン 10 2.ジメチルポリシロキサン 5 3.フッ素系油剤 (注3) 3 4.メチルポリシロキサン・ セチルメチルポリシロキサン・ ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン) メチルポリシロキサン共重合体 2 5.ポリブテン 3 6.アリストワックス155F゜ 8.5 7.N−ラウロイル−L−グルタミン酸 ジ(コレステリル・ベヘニル・ オクチルドデシル) 3 8.ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 10 9.球状ナイロン粉末(平均粒子径6μm) 2 10.製造例10の処理赤色202号 0.8 11.香料 適量 12.精製水 残量 13.保湿剤 適量 14.プロピレングリコール 8 (製法) A:成分1〜8、11を80℃で加熱し溶解する。 B:Aに成分9、10を添加し分散する。 C:Bに予め均一に溶解した成分12〜14を加え、乳
化する。 D:Cをスティック状容器に充填して、固形状油中水型
口紅を得た。 実施例6の固形状油中水型口紅は、化粧膜の自然な仕上
がり、唇への付着性、滑らかな使用感、化粧持続性のす
べての項目に優れたものであった。
【0039】実施例7 2ウェイファンデーション (成分) (%) 1.製造例3の処理酸化チタン 10 2.製造例2の処理タルク 25 3.製造例1の処理マイカ 残量 4.ポリメチルシルセスキオキサン粉末 (注5) 2 5.シリコーン処理黄色酸化鉄 5.5 6.シリコーン処理ベンガラ 0.6 7.シリコーン処理黒色酸化鉄 1 8.プロピレングリコール 1 9.モノオレイン酸ポリオキシ エチレンソルビタン(20E.O.) 0.8 10.セスキオレイン酸ソルビタン 0.2 11.フッ素系油剤(注3) 4 12.シリコーン油 1.5 13.ワセリン 0.4 14.流動パラフィン 1 15.防腐剤 適量 注5:トスパール145(東芝シリコーン社製) (製法) A.成分1〜7、15を均一に混合する。 B.成分8〜14を均一に溶解、混合する。 C.AにBを添加し、混合、粉砕する。 D.Cを皿状容器にプレス成型する。 実施例7の2ウェイファンデーションは水使用でも、乾
使用でも、肌への密着性・付着性に優れ、塗布時には滑
らかな使用感を有し、自然な化粧膜の仕上がりであっ
た。更に、化粧の持続性も良好であった。
【0040】実施例8 2ウェイアイシャドウ (成分) (%) 1.製造例6の処理ナイロンパウダー 10 2.製造例2の処理タルク 残量 3.製造例8の処理雲母チタン 20 4.シリコーン処理赤色226号 1 5.シリコーン処理黄色401号 0.2 6.シリコーン処理黄色酸化鉄 2 7.1,3−ブチレングリコール 0.8 8.モノオレイン酸ポリオキシ エチレンソルビタン(20E.O.) 0.5 9.フッ素系油剤(注3) 6 10.流動パラフィン 3 11.防腐剤 適量 (製法) A.成分1〜6、11を均一に混合する。 B.成分7〜10を均一に溶解、混合する。 C.AにBを添加し、混合、粉砕する。 D.Cを皿状容器にプレス成型する。 実施例8の2ウェイアイシャドウは水使用でも乾使用で
も肌への密着性・付着性に優れ、塗布時には滑らかな使
用感を有し、自然な化粧膜の仕上がりであった。更に、
化粧の持続性も良好であった。
【0041】実施例9 アイライナー アンド アイブ
ロウ (成分) (%) 1.製造例1の処理マイカ 15 2.製造例2の処理タルク 残量 3.製造例9の処理黒色酸化鉄 30 4.シリコーン処理ベンガラ 5 5.シリコーン処理黄色酸化鉄 1 6.球状ナイロン粉末(平均粒子径8μm) 2 7.1,3−ブチレングリコール 2 8.ポリオキシエチレンオレイル エーテル(20E.O.) 0.1 9.フッ素系油剤(注3) 3.5 10.シリコーン油 1 11.流動パラフィン 2 12.ワセリン 0.4 13.防腐剤 適量 (製法) A.成分1〜6、13を均一に混合する。 B.成分7〜12を均一に溶解、混合する。 C.AにBを添加し、混合、粉砕する。 D.Cを皿状容器にプレス成型する。 実施例9のアイライナー アンド アイブロウはアイラ
イナー用の塗布具で使用した場合、水乾使用共、適度な
とれがあり、肌への密着性・付着性に優れ、塗布時には
滑らかな使用感を有し、自然な仕上がりであった。更
に、化粧の持続性も良好であった。また、アイブロウ用
の塗布具で使用した場合も密着性・付着性、使用性・化
粧持ちは充分なものであった。
【0042】実施例10 O/W型リキッドファンデー
ション (成分) (%) 1.製造例1の処理マイカ 5 2.製造例2の処理タルク 5 3.製造例8の処理雲母チタン 3.5 4.製造例3の処理酸化チタン 2 5.着色顔料 適量 6.球状ポリメタクリル酸メチル粉末 (平均粒子径8μm) 5 7.ステアリン酸 1 8.フッ素系油剤(注3) 0.5 9.流動パラフィン 3.5 10.ワセリン 1.5 11.グリセリン 1 12.1,3−ブチレングリコール 5 13.香料 適量 14.防腐剤 適量 15.L−アルギニン 適量 16.アルキル変性カルボキシ ビニルポリマー(注6) 適量 17.精製水 残量 注6:カーボポール1342 (B.F.グッドリッチ
社製) (製法) A.成分7〜10を70℃に加熱混合溶解する。 B.Aに成分1〜6を添加後、充分混合撹拌して、均質
にする。 C.成分11〜17を70℃に加熱混合溶解し、撹拌し
ながら、Bに加え、均一に混合後、冷却する。 D.Cを容器に充填して製品とする。 実施例10のO/W型リキッドファンデーションは、肌
への密着性・付着性に優れ、塗布時には滑らかな使用感
を有し、自然な仕上がりであった。更に、化粧の持続性
も良好であった。
【0043】
【発明の効果】本発明の化粧料は、塗布時の滑らかな使
用感や肌への密着性・付着性が良好であり、且つ化粧膜
の仕上がり及び化粧持続性が良好である等の優れた品質
を有するものであった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の成分(A)、(B)及び(C); (A)パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸及びそ
    の塩、パーフルオロポリエーテルアルキル硫酸及びその
    塩、パーフルオロポリエーテルアルキルカルボン酸及び
    その塩から選択される、分子量が300以上であるパー
    フルオロポリエーテル基を有する化合物で表面を処理し
    た粉体 (B)フッ素系油剤 (C)球状粉体を含有することを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】前記成分(C)の球状粉体が有機球状粉体
    であることを特徴とする請求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】前記成分(C)の球状粉体がシリコーン系
    樹脂粉末であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    化粧料。
JP35404398A 1997-12-13 1998-12-14 化粧料 Pending JPH11236307A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35404398A JPH11236307A (ja) 1997-12-13 1998-12-14 化粧料

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36277197 1997-12-13
JP9-362771 1997-12-13
JP35404398A JPH11236307A (ja) 1997-12-13 1998-12-14 化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11236307A true JPH11236307A (ja) 1999-08-31

Family

ID=26579972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35404398A Pending JPH11236307A (ja) 1997-12-13 1998-12-14 化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11236307A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001114649A (ja) * 1999-10-15 2001-04-24 Shiseido Co Ltd 水使用専用固型化粧料
JP2002154918A (ja) * 2000-11-22 2002-05-28 Nippon Shikizai Inc 油性化粧料
JP2003534260A (ja) * 2000-05-23 2003-11-18 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 有機微粒子物質を含む皮膚ケア用の潤いを与える及び日焼け止め組成物
JP2014172864A (ja) * 2013-03-08 2014-09-22 Nippon Menaade Keshohin Kk 固形粉末化粧料
WO2016043118A1 (ja) * 2014-09-17 2016-03-24 旭硝子株式会社 ペルフルオロポリエーテル基含有ホスフェート化合物を含む基材用の表面処理剤

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001114649A (ja) * 1999-10-15 2001-04-24 Shiseido Co Ltd 水使用専用固型化粧料
JP2003534260A (ja) * 2000-05-23 2003-11-18 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 有機微粒子物質を含む皮膚ケア用の潤いを与える及び日焼け止め組成物
JP2002154918A (ja) * 2000-11-22 2002-05-28 Nippon Shikizai Inc 油性化粧料
JP2014172864A (ja) * 2013-03-08 2014-09-22 Nippon Menaade Keshohin Kk 固形粉末化粧料
WO2016043118A1 (ja) * 2014-09-17 2016-03-24 旭硝子株式会社 ペルフルオロポリエーテル基含有ホスフェート化合物を含む基材用の表面処理剤
JPWO2016043118A1 (ja) * 2014-09-17 2017-07-27 旭硝子株式会社 ペルフルオロポリエーテル基含有ホスフェート化合物を含む基材用の表面処理剤
US10239997B2 (en) 2014-09-17 2019-03-26 AGC Inc. Surface treatment agent for substrate, comprising perfluoropolyether group-containing phosphate compound
US10836862B2 (en) 2014-09-17 2020-11-17 AGC Inc. Surface treatment agent for substrate, comprising perfluoropolyether group-containing phosphate compound

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000281532A (ja) 油性固型化粧料
JP2009235017A (ja) 非固形状油性化粧料
JP2000309509A (ja) 化粧料
JPH09278627A (ja) 固形化粧料
JP3942540B2 (ja) 油性ゲル状化粧料
JP2000119134A (ja) 油性固型化粧料
JP2005314372A (ja) 水中油型メイクアップ化粧料
JP2000264813A (ja) 粉末化粧料
JP4082811B2 (ja) 油中水型化粧料
JPH11130614A (ja) 粉末化粧料
JP3665800B2 (ja) ゲル状メーキャップ化粧料
JP4052744B2 (ja) 油中水型乳化化粧料
JP4637425B2 (ja) 油性化粧料
JP3682614B2 (ja) 水性化粧料
JPH11236307A (ja) 化粧料
JP2002128628A (ja) 粉体化粧料
JP2000186012A (ja) 粉末固型化粧料
JP2001072532A (ja) 水中油型乳化化粧料
JP4082810B2 (ja) 油性化粧料
JP4087968B2 (ja) 固型状油中水型化粧料
JP2002363029A (ja) 油中水型乳化化粧料
JP2003113034A (ja) 水中油型化粧料
JP4082809B2 (ja) 油性固形化粧料
JP2002338435A (ja) 固形粉末状眉用化粧料
JP2002348209A (ja) 水中油型化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20051212

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20051212

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070109

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070515

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02