JP3665800B2 - ゲル状メーキャップ化粧料 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、経時安定性と粉体分散性に優れ、伸び拡がりが軽く、水々しい使用感と、さっぱりとした仕上がり感を有し、且つ、化粧持続性の良好なゲル状メーキャップ化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、粉体を含有するゲル状化粧料としては、κ−カラギーナンや寒天等の降伏値を有する水性ゲル化剤を用いた水性ゲルタイプ、界面活性剤やセタノール等の両親媒性物質が水中でゲル構造を形成している水中油型乳化クリームタイプ、ワックスや有機変性粘土鉱物等の油ゲル化剤で油をゲル化させた油性クリームタイプや油中水型乳化クリームタイプ等が知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、水性ゲルタイプでは、伸び拡がりが軽く、水々しい使用感は得られるものの、さっぱりとした仕上がり感は満足できるものではなく、経時的に粉体が水性ゲル化剤に吸着し、ゲルの収縮を生じて離水する場合があった。また、水中油型乳化クリームタイプでは、経時安定性は良好であるが、伸び拡がりの軽さや水々しい使用感が得られにくいものであった。更に、油性クリームタイプや油中水型乳化クリームタイプでは、伸び拡がりが重く、水々しさに欠けた使用感となり、しかも、さっぱりとした仕上がり感は得られにくいものであった。このため、油性クリームタイプや油中水型乳化クリームタイプに、吸油量の大きい煙霧状無水珪酸等を含有して、油感を消し、さっぱりとした仕上がり感を得る方法があるが、伸び拡がりの重さは解消されなかった。また、水溶性高分子による水性ゲル中に多孔質粉体を含有させた化粧料は知られており、これに粉体を含有させることも試みられていた。しかし、親水性粉体を含有させた場合は、製造直後は、粉体の分散状態は良好であるが、経時的に粉体が水溶性高分子に吸着して、ゲルの収縮を生じ、経時安定性が良好でなく、化粧持続性も満足できる水準では無かった。そして、シリコーン処理等の疎水性処理粉体を含有させた場合は、分散安定化させるのが困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、水溶性高分子を溶解又は膨潤した水中に、分散剤及び/又は水溶性溶媒を用いて特定の多孔質粉体とフッ素化合物処理粉体とを分散させたゲル状メーキャップ化粧料が、経時安定性に優れ、伸び拡がりが軽く、水々しい使用感と、さっぱりとした仕上がり感を有し、且つ、化粧持続性が良好であることを見出し本発明を完成させた。更には、このゲル状メーキャップ化粧料に油剤を含有させると、経時安定性が更に向上することを見出した。
【0005】
すなわち、本発明は、次の成分(a)〜(e);
(a)カラギーナン、ローカストビーンガム及びキサンタンガムのいずれかを含む水溶性高分子0.1〜5重量%
(b)平均粒径が2〜50μmで吸油量が60ml/100g以上である多孔質粉体0.5〜30重量%
(c)フッ素化合物処理粉体0.5〜60重量%
(d)分散剤及び/又は水溶性溶媒
(e)水を含有することを特徴とするゲル状メーキャップ化粧料であり、更には、成分(f)油剤を含有するゲル状メーキャップ化粧料に関するものである。
【0006】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明のゲル状メーキャップ化粧料は、カラギーナン、ローカストビーンガム及びキサンタンガムのいずれかを含む水溶性高分子、平均粒径が2〜50μmで吸油量が60ml/100g以上である多孔質粉体、フッ素化合物処理粉体、分散剤及び/又は水溶性溶媒で水をゲル化した化粧料であって、界面活性剤や高級アルコールや高級脂肪酸等の両親媒性物質により水をゲル化した化粧料や、油をワックスや有機変性ベントナイト等の油ゲル化剤によりゲル化した化粧料とは、異なるものである。また、本発明のゲル状メーキャップ化粧料は、水溶性高分子のみで水をゲル化したものや、親水性の粉体のみで水をゲル化したものとも異なるものである。更に、本発明のゲル状メーキャップ化粧料は、外観上はクリームの様なゲルであるが、肌上に伸び拡げる時には、僅かな力でゲルが崩れて液状になり、伸び拡がりの軽さや水々しい使用感が得られることが特徴の化粧料である。
【0007】
本発明に使用される成分(a)は、カラギーナン、ローカストビーンガム及びキサンタンガムのいずれかを含む水溶性高分子である。これらは、経時安定性の観点より特に好ましい。ローカストビーンガムとκ−カラギーナンやキサンタンガムとの組み合わせ等のように、ゲル強度を高める組み合わせで含有するのが好ましい。また、更に、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸、寒天、ペクチン、ジュランガム、カードラン等の天然高分子、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成高分子、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10−30)共重合体、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン等の合成高分子の一種又は二種以上を配合してもよい。カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10−30)共重合体、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン等は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、アルギニン等の対アルカリを加えて中和、増粘させて含有することが好ましい。
【0008】
本発明のゲル状メーキャップ化粧料において成分(a)のカラギーナン、ローカストビーンガム及びキサンタンガムのいずれかを含む水溶性高分子の含有量は、0.1〜5重量%(以下、単に「%」と略す。)である。この範囲で用いると、水々しい使用感とゲルの経時安定性がより優れるものである。
【0009】
本発明に用いられる成分(b)の多孔質粉体は、平均粒径が2〜50μmであり、吸油量が60ml/100g以上であるものである。成分(b)の多孔質粉体の平均粒径は、2μm未満であると、伸び拡がりが重くなり、50μmを超えると、肌上でざらつきを感じるため好ましくない。
【0010】
成分(b)の多孔質粉体は、JIS K5101法(煮アマニ油)により測定した吸油量が60ml/100g以上である空孔を有する粉体である。前記吸油量が60ml/100g未満であると、経時安定性が悪くなるため好ましくない、前記吸油量の上限値は、特に限定されないが、概ね、500ml/100g程度であり、100〜400ml/100gの範囲であることが特に好ましい。
【0011】
成分(b)の多孔質粉体の形状は、特に限定されないが、使用性の観点より、球状から楕円状が好ましい。
【0012】
成分(b)の多孔質粉体の組成は、前記吸油量を有するものであれば、無機粉体、有機粉体、又は有機と無機の複合粉体の何れでも良い。具体的には、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸アルミニウム、無水ケイ酸、シリコーン樹脂、ナイロン、絹、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリメチルメタクリレート、セルロース等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。この中でも、球状無水ケイ酸や球状酸化アルミニウムが、伸び拡がりの軽さと経時安定性が特に良好である。
【0013】
本発明のゲル状メーキャップ化粧料における、成分(b)平均粒径が2〜50μmで吸油量が60ml/100g以上である多孔質粉体の含有量は、0.5〜30%である。この範囲で用いると、使用性と経時安定性が優れるものである。
【0014】
本発明に用いられる成分(c)フッ素化合物処理粉体としては、通常公知の粉体を通常化粧料に用いられるフッ素化合物で表面処理したものである。
【0015】
成分(c)に用いられる粉体としては、通常化粧品一般に使用される粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造、等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、黒酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、無水珪酸、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆硫酸バリウム処理雲母、酸化セリウム被覆雲母チタン、鉄含有酸化チタン被覆雲母、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【0016】
成分(c)に用いられるフッ素化合物としては、パーフルオロアルキル基含有エステル、パールフオロアルキルシラン、パーフルオロポリエーテル等が挙げられるが、経時安定性やさっぱりとした仕上がり感の観点より、下記一般式(1)及び(2)で表されるパーフルオロアルキルリン酸エステルが好ましい。また、一般式(2)で示されるものとしては、市販のアサヒガードAG530(旭硝子社製)等が挙げられる。
【0017】
【化1】
(CmF2m+1CH2CH2O)n P(=O)(OH)3-n
〔式中、mは6〜18の整数、nは1〜2を表す。〕
【0018】
【化2】
(CmF2m+1CH2CH2O)n P(=O)[ONH2(CH2CH2OH)2]3-n
〔式中、mは6〜18の整数、nは1〜2を表す。〕
【0019】
成分(c)における、粉体にフッ素化合物を処理する方法は、通常公知の方法が用いられる。例えば、水、エタノール、イソプロピルアルコール、クロロホルム等の溶媒に、該フッ素化合物を溶解又は分散した後、粉体を添加混合し、溶媒を除去する方法、また、水中に該フッ素化合物を溶解又は分散した後、粉体を添加混合し、酸を加えて中和し、粉体表面にフッ素化合物を吸着させる方法等が挙げられる
【0020】
成分(c)における、粉体とフッ素化合物との割合は、粉体の性質やフッ素化合物の性質により変化するが、概ね、粉体100部に対するフッ素化合物の処理量は0.5〜10部が好ましい。この範囲で用いると、フッ素化合物による撥水撥油効果が十分に発揮され、化粧効果の持続性が向上し、且つ使用感も良好である。
【0021】
本発明のゲル状メーキャップ化粧料における成分(c)フッ素化合物処理粉体の含有量は、0.5〜60%である。この範囲で用いると、使用性と経時安定性が優れるものである。
【0022】
本発明に用いられる成分(d)の分散剤としては、通常化粧料に用いられるものであり、例えば、ポリオキシエチレン6モル付加ソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレン20モル付加ソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレン20モル付加ソルビタントリオレート、デカグリセリルジイソステアレート、ポリオキシエチレン10モル付加モノステアレート、ポリオキシエチレン5モル付加ノニルフェニルエーテル等の非イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレン付加アルキルリン酸エステルナトリウム、ポリオキシエチレン付加ジアルキルリン酸エステルナトリウム等のイオン性界面活性剤、大豆レシチン、卵黄レシチン等のリン脂質等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【0023】
本発明に用いられる成分(d)の水溶性溶媒としては、通常化粧料に用いられるものであり、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、メチルグルコシド、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン付加メチルグルコシド等のグルコシド類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体類、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール類が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【0024】
本発明のゲル状メーキャップ化粧料における成分(d)分散剤の含有量は、成分(c)の含有量に関連するが、概ね、0.01〜10%が好ましく、0.1〜5%が特に好ましい。また、成分(d)水溶性溶媒の含有量も、成分(c)の含有量に関連するが、概ね、5〜20%が好ましく、7〜15%が特に好ましい。この範囲で用いると、安全性が良好で粉体の分散性が優れるものである。
【0025】
本発明に用いられる成分(e)水としては、水の他に、例えば、アロエベラ、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【0026】
本発明のゲル状メーキャップ化粧料における成分(e)水の含有量は、他の必須成分の含有量に関連するが、概ね、30〜80%が好ましく、40〜70%が特に好ましい。この範囲で用いると、経時安定性と使用性が優れるものである。
【0027】
本発明のゲル状メーキャップ化粧料に、成分(f)油剤を更に含有すると、肌へエモリエント感が付与でき、化粧持続性を更に向上させることができる。成分(f)油剤は、通常化粧料に用いることができる油剤ならば何れでも良く、例えば、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等の環状シリコーン類、25℃での粘度が5cs以下のジメチルポリシロキサンなどの揮発性シリコーン油、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ステアロキシ変性シリコーン等のアルコキシ変性シリコーン類、ベヘニル変性シリコーン等のアルキル変性シリコーン類、フッ素変性シリコーン等の変性シリコーン油、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油等の油脂類、流動パラフィン、スクワラン、ポリイソブチレン、ポリブテン、ワセリン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシュトロプスワックス等の炭化水素類、ミツロウ、ラノリン、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル等のエステル類、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、N−ラウロイルーL−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のアミノ酸誘導体油類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。この中でも、本発明の効果である伸び拡がりの軽さの観点より、常温で液体を呈する油剤がより好ましい。
【0028】
本発明のゲル状メーキャップ化粧料における成分(f)油剤の含有量は、粉体の含有量や油剤の種類にも関連するが、概ね、0.1〜5%が好ましい。この範囲で用いると、油剤の添加効果が発揮され、使用性及び化粧持続性に優れるものである。
【0029】
本発明のゲル状メーキャップ化粧料には、上記必須成分の他に通常、化粧料に使用される成分、例えば、成分(b)及び(c)以外の粉体、界面活性剤、油ゲル化剤、紫外線吸収剤、アクリル−シリコーン共重合体やトリメチルシロキシケイ酸等の油溶性被膜形成剤、パラオキシ安息香酸誘導体やフェノキシエタノール等の防腐剤、ビタミン類、美容成分、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
【0030】
本発明のゲル状メーキャップ化粧料は、通常公知の方法により調製されるものであり、例えば、水に水溶性高分子を溶解又は膨潤させた後、多孔質粉体とフッ素化合物処理粉体を分散させて得る方法、水に油剤を乳化し、この外相水中に水溶性高分子を溶解又は膨潤させた後、多孔質粉体とフッ素化合物処理粉体を分散させて得る方法、多孔質粉体とフッ素化合物処理粉体とを分散剤や水溶性溶媒を用いて水中に分散させた後に、水溶性高分子を溶解又は膨潤させる方法等が挙げられる。
【0031】
本発明のゲル状メーキャップ化粧料は、ファンデーション、頬紅、下地化粧料、口紅、アイシャドウ、アイブロウ、マスカラ等が挙げられるが、特にファンデーション等のメーキャップ化粧料が好ましい。
【0032】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0033】
実施例1〜6及び比較例1〜6:ゲル状ファンデーション
表1に示す組成のゲル状ファンデーションを調製し、「粉体の分散性及びその安定性」、「経時安定性」、「伸び拡がりの軽さ」、「水々しさ」、「さっぱりとした仕上がり感」、「化粧持続性」の各項目について、下記に示す評価方法及び判断基準にて、評価し、その結果を併せて表1に示示した。
【0034】
【表1】
【0035】
注1:フッ素化合物処理粉体粉体100部に対してフッ素化合物量が5部になるように、旭硝子社製アサヒガードAG530を適量の水に分散させ、粉体と混合し、塩酸を用いて溶液を酸性として静置後、洗浄、濾過、乾燥し、調製した。粉体として、酸化チタン、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、タルク、雲母をそれぞれ、処理した。混合粉体の組成は、ベンガラ0.2部、黄酸化鉄1.0部、黒酸化鉄0.1部、タルク3.0部、雲母3.7部である。
【0036】
注2:シリコーン処理処理粉体粉体100部に対して5部のメチルハイドロジェンポリシロキサンを適量の2−プロパノールに分散させ、粉体と混合し、2−プロパノールを減圧留去し、焼き付け処理して、シリコーン処理粉体を調製した。粉体として、酸化チタン、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、タルク、雲母をそれぞれ、処理した。混合粉体の組成は、ベンガラ0.2部、黄酸化鉄1.0部、黒酸化鉄0.1部、タルク3.0部、雲母3.7部である。
【0037】
注3:未処理粉体注1及び注2で用いた酸化チタン、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、タルク、雲母を未処理で用いた。混合粉体の組成は、ベンガラ0.2部、黄酸化鉄1.0部、黒酸化鉄0.1部、タルク3.0部、雲母3.7部である。
【0038】
(調製方法)
A:(1)〜(8)を溶解または膨潤し、必要に応じ(9)で中和する。
B:(10)〜(31)を、均一に混合する。
C:AにBを添加し、均一に混合後(32)〜(35)を加え、均一に混合する。
D:Cを容器に充填して、ゲル状ファンデーションを得た。
【0039】
(粉体の分散性の評価)
平坦なガラス板上に膜厚25μmのアプリケーターを用いて、実施例及び比較例のゲル状ファンデーションの薄膜を調製し、乾燥後、凝集物の有無を観察し、下記基準で評価した。尚、製造直後の分散状態及び室温3ヶ月後の分散安定性を評価した。
〔基準〕
観察状態 : 評価
凝集物が全く無い ◎
凝集物が僅かに有るが、使用性には問題無し ○
凝集物が有る △
凝集物が多い ×
【0040】
(経時安定性の評価)
実施例及び比較例のゲル状ファンデーションを室温、5℃、15℃、30℃、40℃、5〜40℃サイクルの各温度条件下にて、製造直後から3ヶ月まで外観を観察し離水や分離の有無を観察し、下記基準により評価した。
〔基準〕
外観状態(離水や分離の有無) : 評価
全く無し ◎
僅かに有るが、使用性には問題無し ○
離水や分離が有る △
離水や分離が激しい ×
【0041】
(使用性及び仕上がり感、化粧持続性の評価)
実施例及び比較例ゲル状ファンデーションを化粧品専門パネル20名にて使用テストを行い、下記基準により評点を付け、パネル全員の平均評点から下記判定基準により評価した。
〔基準〕
使用テスト結果 : 評点
非常に良い 3点
良い〜普通 2点
悪い 1点
〔判定基準〕
パネル全員の平均評点 : 評価
2.5点以上 ◎
2.0点以上2.5点未満 ○
1.5点以上2.0点未満 △
1.5点未満 ×
【0042】
表1から明らかなように、実施例1〜6のゲル状ファンデーションは、比較例と比べ、「粉体の分散性及びその安定性」、「経時安定性」、「伸び拡がりの軽さ」、「水々しさ」、「さっぱりとした仕上がり感」、「化粧持続性」の全ての項目が優れたものであった。
【0043】
実施例7:肌色乳液
(成分) (重量%)
(1)キサンタンガム 0.3
(2)ι−カラギーナン 0.3
(3)精製水 残量
(4)無水ケイ酸
(平均粒子経10μm、吸油量160ml/100g) 5
(5)無水ケイ酸
(平均粒子経10μm、吸油量60ml/100g) 5
(6)フッ素化合物処理酸化チタン(注1) 3
(7)未処理ベンガラ 0.1
(8)未処理黄酸化鉄 0.5
(9)未処理黒酸化鉄 0.05
(10)フッ素化合物処理タルク(注1) 10
(11)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(12)グリセリン 5
(13)1,3−ブチレングリコール 15
(14)エタノール 5
(15)ポリオキシエチレン20モル付加
ソルビタントリオレート 1
(16)メチルフェニルポリシロキサン 1.5
(17)香料 適量
【0044】
(調製方法)
A:(1)〜(3)を混合溶解する。
B:(4)〜(15)を均一に混合する。
C:AにBを加え、混合し、(16)〜(17)を加え混合する。
D:Cを容器に充填して、肌色乳液を得た。
実施例7の肌色乳液は、「粉体の分散性及びその安定性」、「経時安定性」、「伸び拡がりの軽さ」、「水々しさ」、「さっぱりとした仕上がり感」、「化粧持続性」の全ての項目が優れたものであった。
【0045】
実施例8:下地化粧料
(成分) (重量%)
(1)アクリル酸・メタクリル酸アルキル
(C10−30)共重合体 0.2
(2)ローカストビーンガム 0.5
(3)精製水 残量
(4)トリエタノールアミン 0.2
(5)無水ケイ酸
(平均粒子経5μm、吸油量160ml/100g) 3
(6)ナイロン粉体
(平均粒子経6μm、吸油量60ml/100g) 5
(7)フッ素化合物処理酸化チタン(注1) 2
(8)フッ素化合物処理赤色226号(注4) 0.2
(9)フッ素化合物処理黄酸化鉄(注1) 1
(10)フッ素化合物処理黒酸化鉄(注1) 0.1
(11)フッ素化合物処理タルク(注1) 2
(12)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
(13)グリセリン 3
(14)1,3−ブチレングリコール 5
(15)ポリオキシエチレン20モル付加
ソルビタントリオレート 0.8
(16)大豆レシチン 0.4
(17)流動パラフィン 1
(18)香料 適量
注4:注1と同様に、赤色226号にパーフルオロアルキル化合物を処理した。
【0046】
(調製方法)
A:(1)〜(3)を膨潤混合し、(4)で中和する。
B:(5)〜(16)を均一に混合する。
C:AにBを加え、混合し、(17)〜(18)を加え混合する。
D:Cを容器に充填して、下地化粧料を得た。
実施例8の下地化粧料は、「粉体の分散性及びその安定性」、「経時安定性」、「伸び拡がりの軽さ」、「水々しさ」、「さっぱりとした仕上がり感」、「化粧持続性」の全ての項目が優れたものであった。
【0047】
実施例9:アイカラー
(成分) (重量%)
(1)アクリル酸・メタクリル酸アルキル
(C10−30)共重合体 0.2
(2)κ−カラギーナン 0.5
(3)キサンタンガム 0.5
(4)精製水 残量
(5)トリエタノールアミン 0.2
(6)無水ケイ酸
(平均粒子経3μm、吸油量160ml/100g) 6
(7)フッ素化合物処理処理雲母チタン(注5) 5
(8)フッ素化合物処理ナイロンパウダー(注5) 2
(9)フッ素化合物処理赤色226号(注4) 0.2
(10)フッ素化合物処理処理青色404号(注5) 0.1
(11)フッ素化合物処理黒酸化鉄(注1) 0.05
(12)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(13)1,3−ブチレングリコール 5
(14)ポリオキシエチレン20モル付加
ソルビタントリオレート 0.4
(15)セスキオレイン酸ソルビタン 0.2
(16)ジメチルポリシロキサン 0.5
(17)パーフルオロポリエーテル 1
(18)香料 適量
注5:注1と同様に、雲母チタン、ナイロンパウダー、青色404号にパーフルオロアルキル化合物を処理した。
【0048】
(調製方法)
A:(1)〜(4)を膨潤混合し、(5)で中和する。
B:(6)〜(15)を均一に混合する。
C:AにBを加え、混合し、(16)〜(18)を加え混合する。
D:Cを容器に充填して、アイカラーを得た。
実施例9のアイカラーは、「粉体の分散性及びその安定性」、「経時安定性」、「伸び拡がりの軽さ」、「水々しさ」、「さっぱりとした仕上がり感」、「化粧持続性」の全ての項目が優れたものであった。
【0049】
実施例10:フェイスカラー
(成分) (重量%)
(1)カルボキシビニルポリマー 0.3
(2)κ−カラギーナン 0.5
(3)アクリル酸アルキル共重合体エマルション 0.2
(4)精製水 残量
(5)トリエタノールアミン 0.4
(6)無水ケイ酸
(平均粒子経5μm、吸油量350ml/100g) 3
(7)フッ素化合物処理酸化チタン(注1) 1
(8)フッ素化合物処理雲母チタン(注5) 3
(9)フッ素化合物処理赤色202号(注6) 0.2
(10)フッ素化合物処理黄酸化鉄(注1) 1
(11)フッ素化合物処理黒酸化鉄(注1) 0.1
(12)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
(13)1,3−ブチレングリコール 5
(14)ポリオキシエチレン20モル付加
ソルビタントリオレート 0.6
(15)ポリオキシエチレン20モル付加
ソルビタンモノオレート 0.3
(16)ジメチルポリシロキサン 2
(17)イソステアリン酸セチル 2.5
(18)香料 適量
注6:注1と同様に、赤色202号にパーフルオロアルキル化合物を処理した。
【0050】
(調製方法)
A:(1)〜(4)を膨潤混合し、(5)で中和する。
B:(6)〜(15)を均一に混合する。
C:AにBを加え、混合し、(16)〜(18)を加え混合する。
D:Cを容器に充填して、フェイスカラーを得た。
実施例10のフェイスカラーは、「粉体の分散性及びその安定性」、「経時安定性」、「伸び拡がりの軽さ」、「水々しさ」、「さっぱりとした仕上がり感」、「化粧持続性」の全ての項目が優れたものであった。
【0051】
実施例11:口紅
(成分) (重量%)
(1)キサンタンガム 0.5
(2)ローカストビーガム 0.1
(3)精製水 残量
(4)無水ケイ酸
(平均粒子経3μm、吸油量160ml/100g) 5
(5)フッ素化合物処理酸化チタン(注1) 1
(6)フッ素化合物処理赤色202号(注6) 3
(7)フッ素化合物処理黄色4号アルミニウムレーキ(注7) 1.5
(8)フッ素化合物処理黒酸化鉄(注1) 0.1
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
(10)1,3−ブチレングリコール 5
(11)ポリオキシエチレン6モル付加
ソルビタンモノオレート 1
(12)ポリオキシエチレン20モル付加
ソルビタンモノオレート 0.8
(13)大豆レシチン 0.4
(14)2−エチルヘキサン酸グリセリル 3
(15)ジグリセリントリイソステアレート 2
(16)香料 適量
注7:注1と同様に、黄色4号アルミニウムレーキパーフルオロアルキル化合物を処理した。
【0052】
(調製方法)
A:(1)〜(3)を膨潤混合する。
B:(4)〜(13)を均一に混合する。
C:AにBを加え、混合し、(14)〜(16)を加え混合する。
D:Cを容器に充填して、口紅を得た。
実施例11の口紅は、「粉体の分散性及びその安定性」、「経時安定性」、「伸び拡がりの軽さ」、「水々しさ」、「さっぱりとした仕上がり感」、「化粧持続性」の全ての項目が優れたものであった。
【0053】
【発明の効果】
本発明のゲル状メーキャップ化粧料は、経時安定性と粉体分散性に優れ、伸び拡がりが軽く、水々しい使用感と、さっぱりとした仕上がり感を有し、且つ、化粧持続性が良好であった。
Claims (2)
- 次の成分(a)〜(e);
(a)カラギーナン、ローカストビーンガム及びキサンタンガムのいずれかを含む水溶性高分子0.1〜5重量%
(b)平均粒径が2〜50μmで吸油量が60ml/100g以上である多孔質粉体0.5〜30重量%
(c)フッ素化合物処理粉体0.5〜60重量%
(d)分散剤及び/又は水溶性溶媒
(e)水を含有することを特徴とするゲル状メーキャップ化粧料。 - 更に、成分(f)油剤を含有する請求項1記載のゲル状メーキャップ化粧料。
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