JP2002348209A - 水中油型化粧料 - Google Patents
水中油型化粧料Info
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Abstract
も優れ、粉体分散性が良好な水中油型化粧料を提供す
る。 【解決手段】成分(a)キャンデリラワックスより分別
抽出して得られた樹脂分、成分(b)撥水処理粉体を含
有することを特徴とする水中油型化粧料。また、成分
(a)の軟化点が35〜55℃であることを特徴とする
前記水中油型化粧料。更に、成分(b)の撥水処理粉体
がフッ素化合物処理粉体であることを特徴とする前記何
れかの水中油型化粧料。
Description
クスより分別抽出して得られた樹脂分及び撥水処理粉体
を含有する水中油型化粧料に関し、更に詳しくは、肌へ
の密着性に優れながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体
分散性が良好な水中油型化粧料に関するものである。
系成分および界面活性剤等から構成されるものであり、
化粧効果や紫外線防御機能等を付与する場合は、更に各
種粉体が配合される。ここで、水中油型化粧料に粉体を
凝集させず、均一に分散させることは極めて重要であ
る。粉体の分散性が不良な水中油型化粧料は、製造ロッ
ト毎に色や使用感触が異なる現象や、化粧料の外観色と
塗布色が異なる現象等の問題を引き起こしてしまう。こ
のため従来より、粉体をフッ素化合物等で表面処理する
ことで、粉体分散性を向上させる方法が用いられてき
た。また、化粧料の肌への密着性を高めるために、ポリ
ブテンやワセリン等のペースト油、キャンデリラワック
ス等の固形油、ロジン酸系樹脂、シリコーン樹脂等の樹
脂成分等が配合されていた。この中でも、特にロジン酸
系樹脂は、その付着力の高さから、化粧料の肌への密着
性を向上させる成分として、汎用されていた。
化合物で表面処理された粉体は、粉体分散性には優れて
いるものの、肌への密着性に乏しく、水中油型化粧料に
配合した場合、密着性の高い化粧膜が得られ難かった。
また、ロジン酸系樹脂、シリコーン樹脂等の樹脂成分を
配合し、密着性を向上させるためには、ある程度多量に
配合する必要があり、多量に配合すると、化粧膜が硬く
なり、柔軟性が劣る場合があった。更に、キャンデリラ
ワックス等の固形油を配合し、密着性を向上させるため
には、化粧膜が必要以上に膜厚に仕上がってしまい、化
粧膜の柔軟性に欠ける場合があった。このため、肌への
密着性に優れながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分
散性が良好な水中油型化粧料の開発が望まれていた。
発明者らは鋭意研究を重ねた結果、キャンデリラワック
スより分別抽出して得られた樹脂分及び撥水処理粉体を
含有する水中油型化粧料が、上記課題を解決することを
見出し本発明を完成させた。
(b); (a)キャンデリラワックスより分別抽出して得られた
樹脂分 (b)撥水処理粉体を含有することを特徴とする水中油
型化粧料を提供するものである。また、成分(a)の軟
化点が35〜55℃であることを特徴とする前記水中油
型化粧料を提供するものである。更に、成分(b)の撥
水処理粉体がフッ素化合物処理粉体であることを特徴と
する前記何れかの水中油型化粧料を提供するものであ
る。
本発明に用いられる成分(a)は、キャンデリラワック
スから有機溶剤で分別抽出して得られる樹脂分である。
キャンデリラワックスには、通常15〜30質量%(以
下、単に「%」と略す。)の樹脂分を含有するが、本発
明に用いられる成分(a)の樹脂分濃度は65%以上が
好ましく、85%以上がより好ましい。このキャンデリ
ラワックスから樹脂分を分別抽出する方法は、例えば、
キャンデリラワックスに有機溶剤を添加して水浴上等で
加熱し、該キャンデリラワックスを溶解し、次いで、こ
れを常温まで冷却して、ワックスの結晶を析出させ、濾
過により結晶を除去し、この濾液から有機溶剤を蒸留除
去する方法が挙げられる。尚、ここで用いられる有機溶
剤としては、エタノール、イソプロピルアルコール等の
アルコール類、ケトン類、エステル類が挙げられる。こ
のようにして得られた樹脂分は、淡黄色〜琥珀色の透明
な樹脂分であり、軟化点が35〜55℃が好ましい。、
従来のキャンデリラワックスの融点(約72℃)と比較
して非常に低い軟化点を有する。(軟化点の測定方法:
化粧品原料基準一般試験法、試料0.5g、昇温速度
0.2℃/分、12mmφ、10gの鉛球を用いる。)
別抽出して得られる樹脂分は、INCI(Intern
ational Nomenclature Cosm
etic Ingredient)にキャンデリラワッ
クスエキストラクトという名称で登録されているもの等
が挙げられ、市販品としては、該樹脂分を油剤やアルコ
ール等に溶解されたものであるキャンデリラレジン(日
本ナチュラル社製)等が挙げられる。
(a)の含有量は、0.1〜20%が好ましい。この範
囲で用いると、化粧膜の柔軟性と肌への密着性が特に優
れる水中油型化粧料を得ることができる。
通常公知の技術により撥水化処理を施したものである。
成分(b)に用いられる粉体は、通常化粧料に使用され
る粉体であればよく、球状,板状,針状等の形状、煙霧
状,微粒子,顔料級等の粒子径、多孔質,無孔質等の粒
子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉
体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げら
れる。具体的には、酸化チタン,低次酸化チタン,コン
ジョウ,群青,ベンガラ,黄酸化鉄,黒酸化鉄,酸化亜
鉛,酸化アルミニウム,二酸化珪素,酸化マグネシウ
ム,酸化ジルコニウム,炭酸マグネシウム,炭酸カルシ
ウム、酸化クロム,水酸化クロム,カーボンブラック,
ケイ酸アルミニウム,ケイ酸マグネシウム,ケイ酸アル
ミニウムマグネシウム,雲母,合成雲母,合成セリサイ
ト,セリサイト,タルク,カオリン,炭化珪素,硫酸バ
リウム,ベントナイト,スメクタイト,窒化硼素等の無
機粉体類、オキシ塩化ビスマス,雲母チタン,酸化鉄コ
ーティング雲母,酸化鉄雲母チタン,有機顔料処理雲母
チタン,アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイ
ロンパウダー,ポリメチルメタクリレート,ポリエチレ
ンパウダー,ポリスチレンパウダー,オルガノポリシロ
キサンエラストマーパウダー,ポリメチルシルセスキオ
キサンパウダー,ウールパウダー,シルクパウダー,結
晶セルロース,N−アシルリジン等の有機粉体類、有機
タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、
微粒子酸化チタン被覆雲母チタン,微粒子酸化亜鉛被覆
雲母チタン,硫酸バリウム被覆雲母チタン,酸化チタン
含有二酸化珪素,酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体
等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることが
できる。
する処理剤としては、例えば、ジメチルポリシロキサ
ン,メチルハイドロジェンポリシロキサン,高粘度シリ
コーン,架橋型シリコーン,フッ素変性シリコーン,ア
クリル変性シリコーン,シリコーン樹脂等のシリコーン
化合物、アニオン界面活性剤,カチオン界面活性剤,非
イオン界面活性剤等の界面活性剤、ラウリン酸亜鉛,ス
テアリン酸亜鉛等の金属石鹸、ポリイソブチレン,ワッ
クス,高級脂肪酸,高級アルコール等の油剤、N−長鎖
アシルアミノ酸、パーフルオロアルキルリン酸及びこの
塩,パーフルオロポリエーテル,パーフルオロポリエー
テルアルキルリン酸及びこの塩等のフッ素化合物、ポリ
ビニルピロリドン−ヘキサデセンのコポリマー等のポリ
ビニルピロリドン変性ポリマー等が挙げられ、これらを
一種又は二種以上用いることができる。
体に処理する方法は通常公知の方法が用いられ、特に限
定されるものではないが、例えば、溶媒を使用する湿式
法、気相法、メカノケミカル法等が挙げられる。また、
成分(b)における前記処理剤と前記粉体との処理比
は、質量比として、0.1〜10:99.9〜90が好
ましい。
(b)の含有量は、1〜50%が好ましい。この範囲で
用いると、粉体分散性がより優れる水中油型化粧料を得
ることができる。
他に、成分(a)を希釈するためや、粉体の粉っぽさを
低減するため、感触調整剤、エモリエント剤等の目的
で、通常化粧料に用いられる油剤を含有することができ
る。ここで用いられる油剤としては、動物油、植物油、
合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発
性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、
硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール
類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類
等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフィン,
スクワラン,ワセリン,パラフィンワックス,セレシン
ワックス,マイクロクリスタリンワックス,モクロウ,
モンタンワックス,フィッシャートロプシュワックス等
の炭化水素類、オリーブ油,ヒマシ油,ホホバ油,ミン
ク油,マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ,ラ
ノリン,カルナウバワックス,キャンデリラワックス,
ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート,ミリス
チン酸イソプロピル,パルミチン酸イソプロピル,ミリ
スチン酸オクチルドデシル,トリオクタン酸グリセリ
ル,ジイソステアリン酸ジグリセリル,トリイソステア
リン酸ジグリセリル,トリベヘン酸グリセリル,ロジン
酸ペンタエリトリットエステル,ジオクタン酸ネオペン
チルグリコール,コレステロール脂肪酸エステル,N−
ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘ
ニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリル
アルコール,セチルアルコール,ラウリルアルコール,
オレイルアルコール,イソステアリルアルコール,ベヘ
ニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチ
ルポリシロキサン,高重合度ジメチルポリシロキサン,
メチルフェニルポリシロキサン,デカメチルシクロペン
タシロキサン,オクタメチルシクロテトラシロキサン,
フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロ
ポリエーテル,パーフルオロデカン,パーフルオロオク
タン等のフッ素系油剤類、ラノリン,酢酸ラノリン,ラ
ノリン脂肪酸イソプロピル,ラノリンアルコール等のラ
ノリン誘導体類等が挙げられ、これらを一種又は二種以
上用いることができる。本発明の水中油型化粧料におけ
る油剤の含有量は、乳化安定性、使用感の観点より、
0.1〜50%が好ましい。
他に水を含有する。本発明の水中油型化粧料における水
の含有量は、みずみずしさ、清涼感等の使用感及び柔軟
性のある化粧膜を形成する等の観点より、30〜99%
が好ましい。
他に、乳化剤および乳化助剤として界面活性剤を含有さ
せることができる。このような界面活性剤としては、陰
イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面
活性剤、非イオン性界面活性剤等が挙げられ、これらを
一種又は二種以上用いることができる。具体的には、陰
イオン性界面活性剤として、ステアリン酸,ラウリン
酸,ミリスチン酸,ベヘニン酸,イソステアリン酸,オ
レイン酸,12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸を
ナトリウム,カリウム,トリエタノールアミン等のアル
カリ物質により形成される脂肪酸石鹸類、アシルグルタ
ミン酸塩類、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレン
付加アルキルリン酸塩等が挙げられる。陽イオン性界面
活性剤としては、アルキルアミン塩、アルキル四級アン
モニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、
N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメ
チルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノ
アルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N
−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−
ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)
アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシ
エチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイ
ン、レシチン、リン脂質等が挙げられる。非イオン性界
面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル及びその
アルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコ
ール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキ
レングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル
及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレン
グリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリ
オキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのア
ルキレングリコール付加物、デキストリン脂肪酸エステ
ル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル等の
糖脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン変性オルガ
ノポリシロキサン類等が挙げられる。本発明の水中油型
化粧料に界面活性剤を含有する場合の含有量は、界面活
性剤の種類、油剤の量及び質により変動するが、概ね
0.1〜20%が好ましい。
加え、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質
的範囲において、未処理粉体、水性成分、水溶性高分
子、ベントナイト,ヘクトライト,スメクタイト等の水
性ゲル化剤、イソステアリン酸アルミニウム,ステアリ
ン酸カルシウム,部分架橋オルガノポリシロキサン等の
油性ゲル化剤、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキ
シル,パラアミノ安息香酸エチル,4−tert−ブチ
ル−4’−メトキシジベンゾイルメタン,オキシベンゾ
ン等の紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、ビタミン
A,B6,B12,C,E等のビタミン類、キレート
剤、ローズマリーエキス,カミツレエキス,ニンジン抽
出物,センブリ抽出物,カテキン,カテキン誘導体,カ
ンゾウ抽出物,ソウハクヒ抽出物,ホップ抽出物,コラ
ーゲン,ヒアルロン酸,ヒアルロン酸誘導体,トレハロ
ース,アロエエキス等の美容成分、メントール,カンフ
ァ,ソルビトール等の清涼剤、香料等の通常化粧料に汎
用される成分を配合することができる。
剤、保湿剤、清涼剤、防腐剤等の目的で用いられるもの
であり、エタノール,イソプロピルアルコール等のアル
コール類、プロピレングリコール,1,3−ブチレング
リコール,ジプロピレングリコール,ポリエチレングリ
コール等のグリコール類、グリセリン,ジグリセリン,
ポリグリセリン等のグリセロール類等が挙げられ、これ
らを一種又は二種以上用いることができる。
調整剤、感触調整剤等の目的で用いられるものであり、
グアーガム、スクレロチウムガム、ジェランガム、ペク
チン、寒天、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロ
ン酸、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギー
ナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、メチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アルキ
ル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム
等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることが
できる。本発明に用いる水溶性高分子として、アルキル
変性カルボキシビニルポリマーを選択すると、粉体分散
性、乳化安定性が特に優れる水中油型化粧料を得ること
ができる。本発明の水中油型化粧料に水溶性高分子を含
有する場合の含有量は、概ね0.01〜5%が好まし
い。
料、メーキャップ化粧料、頭髪化粧料の何れの化粧料に
も応用可能であるが、特に本発明の効果が発現しやすい
化粧料は、ファンデーション、下地料、フェイスカラ
ー、頬紅、口紅、アイ製品、日焼け止め料、コンシーラ
ー等である。また、本発明の水中油型化粧料の形態は、
クリーム状、ゲル状、乳液状、液状、固形状の何れでも
良い。
説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものでは
ない。
ァンデーション 表1〜2に示す組成の乳液状ファンデーションを以下に
示す製造方法により調製し、「粉体分散性」、「肌への
密着性」、「化粧膜の柔軟性」の各項目について以下に
示す評価方法及び判定基準により評価し、結果を併せて
表1〜2に示した。
る。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cを冷却後、容器に充填して、乳液状ファンデーシ
ョンを得た。
比較例の乳液状ファンデーションを、ガラス板に厚さ2
5μmのアプリケーターを用いて薄膜を引き、粉体の凝
集性を観察し、下記判定基準より判定した。 (観察結果) :(判定) 粉体の凝集が観察されない : ◎ 僅かに粉体の凝集が観察される : △ 明らかに粉体の凝集が観察される: ×
性]上記実施例及び比較例の乳液状ファンデーション
を、化粧品専門パネル20名に使用してもらい、「肌へ
の密着性」、「化粧膜の柔軟性」について、各パネルが
ファンデーション毎に以下の評価基準により評点を付
し、各ファンデーション毎に全パネルの評点の平均点を
算出し、以下の判定基準により判定した。 〔評価基準〕 使用感 : 評点 非常に良好 : 5点 良好 : 4点 普通 : 3点 やや不良 : 2点 不良 : 1点 〔判定基準〕 全パネルの評点の平均点 : 判定 4.5以上 : ◎ 3.5以上〜4.5未満 : ○ 2.0以上〜3.5未満 : △ 2.0未満 : ×
本発明に係わる実施例1〜6の乳液状ファンデーション
は、「粉体分散性」、「肌への密着性」、「化粧膜の柔
軟性」の全ての項目に優れた水中油型化粧料であった。
一方、成分(b)の代わりに未処理粉体を用いた比較例
1では、粉体分散性に劣っていた。また、成分(a)を
含有しない比較例2では、肌への密着性と粉体の分散性
に劣っていた。更に、成分(a)の代わりにロジン酸ペ
ンタエリスリット、ポリブテン、トリメチルシロキシケ
イ酸を用いた比較例3、4、5では、化粧膜の柔軟性に
劣っていた。
る。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cを冷却後、成分(21)を加え、均一に混合分散
する。 E:Dを容器に充填して、肌色乳液を得た。 実施例7の肌色乳液は、肌への密着性に優れながら、化
粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水中油型化
粧料であった。
る。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cを冷却後、成分(20)を加え、均一に混合分散
する。 E:Dを容器に充填して、クリーム状下地料を得た。 実施例8のクリーム状下地料は、肌への密着性に優れな
がら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水
中油型化粧料であった。
る。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cを冷却後、成分(19)を加え、均一に混合分散
する。 E:Dを容器に充填して、乳液状日焼け止め料を得た。 実施例9の乳液状日焼け止め料は、肌への密着性に優れ
ながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な
水中油型化粧料であった。
る。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cを冷却後、成分(16)を加え、均一に混合分散
する。 E:Dを容器に充填して、美容液を得た。 実施例10の美容液は、肌への密着性に優れながら、化
粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水中油型化
粧料であった。
る。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cを冷却後、成分(20)を加え、均一に混合分散
する。 E:Dを容器に充填して、クリーム状アイカラーを得
た。 実施例11のクリーム状アイカラーは、肌への密着性に
優れながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良
好な水中油型化粧料であった。
する。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cに、成分(18)を加え、均一に混合分散する。 E:Dを容器に充填して、乳液状フェイスカラーを得
た。 実施例12の乳液状フェイスカラーは、肌への密着性に
優れながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良
好な水中油型化粧料であった。
る。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cに、成分(18)を加え、均一に混合分散する。 E:Dを容器に充填して、ゲル状口紅を得た。 実施例13のゲル状口紅は、肌への密着性に優れなが
ら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水中
油型化粧料であった。
る。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cに、成分(15)を加え、均一に混合分散する。 E:Dを容器に充填して、液状アイライナーを得た。 実施例14の液状アイライナーは、肌への密着性に優れ
ながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な
水中油型化粧料であった。
る。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cに、成分(14)を加え、均一に混合分散する。 E:Dを容器に充填して、液状アイブロウを得た。 実施例15の液状アイブロウは、肌への密着性に優れな
がら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水
中油型化粧料であった。
化粧料は、肌への密着性に優れながら、化粧膜の柔軟性
にも優れ、粉体分散性が良好な水中油型化粧料であっ
た。
Claims (3)
- 【請求項1】 次の成分(a)及び(b); (a)キャンデリラワックスより分別抽出して得られた
樹脂分 (b)撥水処理粉体を含有することを特徴とする水中油
型化粧料。 - 【請求項2】 成分(a)の軟化点が35〜55℃であ
ることを特徴とする請求項1記載の水中油型化粧料。 - 【請求項3】 成分(b)の撥水処理粉体がフッ素化合
物処理粉体であることを特徴とする請求項1又は2記載
の水中油型化粧料。
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