JP2009149551A - 油中水型化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】撥水性及び撥油性に優れ、保存安定性も良好な油中水型化粧料の提供。
【解決手段】(A)一般式(1)
〔Rfは炭素数1〜20のパーフルオロアルキル基、R1、R2、R4、R5、R6及びR7は炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖の1価炭化水素基又はフェニル基、R3は平均炭素数20を超え50以下の1価炭化水素基、R8は炭素数1〜4の1価炭化水素基、又は平均炭素数20を超え50以下の1価炭化水素基、mは2〜3の整数、nは1〜6の整数、pは1〜50の数、q及びrは0〜50の数。但し、R8が炭素数1〜4の1価炭化水素基のとき、qは1〜50の数。〕で表されるフッ素変性シリコーン、(B)パーフルオロアルキル基を有するシリコーン油、及び(C)極性油を含有する油中水型化粧料。
【選択図】なし
【解決手段】(A)一般式(1)
〔Rfは炭素数1〜20のパーフルオロアルキル基、R1、R2、R4、R5、R6及びR7は炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖の1価炭化水素基又はフェニル基、R3は平均炭素数20を超え50以下の1価炭化水素基、R8は炭素数1〜4の1価炭化水素基、又は平均炭素数20を超え50以下の1価炭化水素基、mは2〜3の整数、nは1〜6の整数、pは1〜50の数、q及びrは0〜50の数。但し、R8が炭素数1〜4の1価炭化水素基のとき、qは1〜50の数。〕で表されるフッ素変性シリコーン、(B)パーフルオロアルキル基を有するシリコーン油、及び(C)極性油を含有する油中水型化粧料。
【選択図】なし
Description
本発明は、撥水撥油性の高い油中水型化粧料に関する。
従来、水や汗から皮膚を保護する目的で、また水や汗による化粧崩れを防止する目的で、種々の撥水性化粧料が用いられている。例えば、スキンクリーム、スキンローション等の皮膚保護化粧料やメイクアップ化粧料には、撥水性成分としてシリコーン油、シリコーン樹脂が配合されている。しかし、これらは撥水性についてはある程度の効果を奏するものの、撥油性については十分な効果を有するものではなく、皮脂による化粧崩れを生じるという問題があった。
撥油性向上のため、シリコーンにパーフルオロアルキル基を導入したフッ素変性シリコーン化合物を含有した化粧料が開発されている。しかしながら、フッ素は撥水撥油性が高く他の成分との相溶性が低いため、それらの乳化物の保存安定性は十分ではなかった。
撥油性を維持しつつ他成分との相溶性を向上させるため、特許文献1には、シリコーンにアルキル基とパーフルオロアルキル基を共に導入したアルキル・パーフルオロアルキル共変性シリコーンを含有する化粧料が記載されている。しかし、シリコーンに、パーフルオロアルキル基だけではなくアルキル基を導入することにより、他の油性成分との相溶性は向上するものの、これを含有する油中水型化粧料においては、保存安定性が必ずしも十分ではなかった。
また、特許文献2には、フッ素油とシリコーン系樹脂、極性油などを含有し、色移り性と保存安定性に優れた睫用化粧料が記載されている。しかしながら、揮発性のフッ素油を用いるため、十分な撥油性が得られないという問題があった。
特開2007−182406号公報
特開2005−263699号公報
本発明の目的は、撥水性及び撥油性に優れ、保存安定性も良好な油中水型化粧料を提供することにある。
本発明者らは、特定のアルキル・パーフルオロアルキル共変性シリコーンと、パーフルオロアルキル基を有するシリコーン油及び極性油を組み合わせて用いれば、撥水性及び撥油性に優れ、保存安定性も良好な油中水型化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)一般式(1)
(A)一般式(1)
〔式中、Rfは炭素数1〜20のパーフルオロアルキル基を示し、R1、R2、R4、R5、R6及びR7はそれぞれ独立に、炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖の1価炭化水素基又はフェニル基を示し、R3は平均炭素数20を超え50以下の直鎖又は分岐鎖の1価炭化水素基を示し、R8は炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖の1価炭化水素基、又は平均炭素数20を超え50以下の直鎖若しくは分岐鎖の1価炭化水素基を示し、mは2〜3の整数を、nは1〜6の整数をそれぞれ示し、pは1〜50の数を、qは0〜50の数を、rは0〜50の数をそれぞれ示す。但し、R8が炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖の1価炭化水素基のとき、qは1〜50の数である。尚、[ ]内の各シロキサン単位はランダム結合でもブロック結合でもよく、複数個のR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びRfは同一でも異なってもよい。〕
で表されるフッ素変性シリコーン、
(B)パーフルオロアルキル基を有するシリコーン油、
(C)極性油
を含有する油中水型化粧料を提供するものである。
で表されるフッ素変性シリコーン、
(B)パーフルオロアルキル基を有するシリコーン油、
(C)極性油
を含有する油中水型化粧料を提供するものである。
本発明の油中水型化粧料は、パーフルオロアルキル基を有するシリコーン油と、極性油を含有することにより、化粧塗膜を形成するアルキル・パーフルオロアルキル共変性シリコーンを効果的かつ安定に含有することができ、撥水性、撥油性、皮脂接着性及び表面非接着性に優れ、高い化粧持続性能、色移り性防止能を有し、特に保存安定性が良好なものである。
本発明で用いる成分(A)のフッ素変性シリコーンは、前記一般式(1)で表されるものである。式中、Rfで示される炭素数1〜20のパーフルオロアルキル基は直鎖でも分岐鎖でもよい。十分な撥油性を得る観点より、Rfの炭素数は4以上が好ましく、6以上がより好ましく、8以上が更に好ましい。また、他の化粧品成分との配合性より、18以下が好ましく、12以下がより好ましい。
パーフルオロアルキル基Rfとシリコーン主鎖との連結部分は、−(CH2)m−O−(CH2)n−(m及びnは前記の意味を示す)で表されるエーテル結合を含有する基である。この連結部分は、パーフルオロアルキル基とシリコーン鎖の間のスペーサーとして働き、パーフルオロアルキル鎖の配向性を制御すると考えられる。特にエーテル結合を介することで、柔軟性が増し、さらに化粧料基剤への溶解性にも寄与していると考えられる。mおよびnの好ましい範囲は1〜6であり、2〜3がさらに好ましい。また、−C3H6−O−(CH2)2−が化粧持続性や、化粧料の使用感、他成分との相溶性の点から特に好ましい。Rf基を有するシロキサン単位の数pは1〜50であり、2〜30が好ましい。
また、フッ素変性シリコーン(1)は、平均炭素数20を超え50以下の直鎖若しくは分岐鎖の1価炭化水素基(以下、長鎖炭化水素基という)を分子中に少なくとも1個有する。長鎖炭化水素基を含有することにより、高い色移り防止能が奏される。長鎖炭化水素基の炭素数は22以上が好ましい。また、他の成分との相溶性の観点より、長鎖炭化水素基の炭素数は30以下が好ましく、28以下がより好ましい。なお、異なる炭素数を持つ長鎖炭化水素基が存在する場合には、その重量平均をもって平均炭素数とする。シリコーン主鎖における長鎖炭化水素基と結合するケイ素原子の位置は、末端(R8に結合するケイ素原子に相当)でもよく、主鎖部分(R3に相当)でもよい。
長鎖炭化水素基と結合するケイ素原子の数(以下、q’という)は1〜50であり、2〜30が好ましい。また、pとq’の比p/q’は、十分な撥油性を得る観点から1/10以上であり、また他の成分と良好な相溶性を得る目的で10/1以下が好ましい。
フッ素変性シリコーン(1)のR1、R2、R4、R5、R6及びR7としては、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の直鎖アルキル基;イソプロピル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等の分岐鎖アルキル基が挙げられる。撥水性、柔軟性、感触、配合性等の点で、メチル基が好ましい。
また、rは0〜50の整数であり、0〜10が好ましい。
また、rは0〜50の整数であり、0〜10が好ましい。
フッ素変性シリコーン(1)の重合度は2〜150が好ましい。特に感触、色移り防止性能の点から5〜100であることが好ましい。
成分(A)のフッ素変性シリコーン(1)は、例えば、特開2007−182406号公報に記載の方法に従って、製造することができる。
成分(A)は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.01〜50質量%、特に1〜30質量%であるのが、化粧持続性や、化粧料の使用感、他成分との相溶性の点から好ましい。
本発明で用いる成分(B)のパーフルオロアルキル基を有するシリコーン油は、25℃で液状のものであり、例えば、特開平7−330544に記載されている、下記一般式(2)〜(5)で表される構造単位の1以上と、下記一般式(6)で表される構造単位とを有するものを挙げることができる。
[式中、Rf1及びRf2は、同一又は異なっていてもよく、炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐鎖のパーフルオロアルキル基又は次式:H(CF2)a−(aは1〜20の整数を示す)で表されるω−H−パーフルオロアルキル基を示し;R11 、R14 及びR15 は、同一又は異なっていてもよく、炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の脂肪族炭化水素基又は炭素数5〜10の脂環式若しくは芳香族炭化水素基を示し;R12 は、水素原子、炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の脂肪族炭化水素基、炭素数5〜10の脂環式若しくは芳香族炭化水素基、炭素数1〜20のパーフルオロアルキル基又は次式:H(CF2)a−(aは1〜20の整数を示す)で表されるω−H−パーフルオロアルキル基を示し;R13 は、炭素数2〜6の2価の炭化水素基を示し;X及びYは、単結合、−CO−又は炭素数1〜6の2価の炭化水素基を示し;sは2〜16の数を示し、t及びuはそれぞれ1〜16の数を示し、xは1〜200の数を示し、vは0〜5の数を示し、yは0〜200の数を示す]
より具体的には、特開平7−277914号公報又は特開平7−330544号公報の製造例3(A−1)、製造例4(A−2)、製造例5(A−3)、製造例6(A−4)、製造例7(A−5)、製造例8(A−6)記載のシリコーンや、特開平6−184312の実施例4(1d)等が挙げられ、市販品として、信越化学工業社製のX22−821、X22−822、FL−100;東レ・ダウコーニング社製のFS1265などを使用することができる。
成分(B)のパーフルオロアルキル基を有するシリコーン油は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.1〜90質量%、特に0.5〜60質量%含有することが、保存安定性、撥油性能、使用感の点から好ましい。
また、成分(A)のフッ素変性シリコーンと、成分(B)のパーフルオロアルキル基を有するシリコーン油の質量割合は(A)/(B)=1/10〜10/1、特に1/5〜5/1であることが、良好な保存安定性、高い撥油性能の点から好ましい。
また、成分(A)のフッ素変性シリコーンと、成分(B)のパーフルオロアルキル基を有するシリコーン油の質量割合は(A)/(B)=1/10〜10/1、特に1/5〜5/1であることが、良好な保存安定性、高い撥油性能の点から好ましい。
本発明で用いる成分(C)の極性油は、分子内に極性基を有する非シリコーン系の常温にて半固形又は液状の油剤であり、無機性/有機性値(以下、IOBという)>0のものである。良好な乳化安定性維持の点から、好ましいIOBの範囲は0.1〜1.0、より好ましくは0.15〜0.45である。ここで、IOBとは、有機概念図(基礎と応用)、甲田善生(1985)に倣って求められる無機性値及び有機性値の比を表す値である。
かかる極性油としては脂肪族エステル油類、および、有機紫外線吸収剤類が挙げられる。
かかる極性油としては脂肪族エステル油類、および、有機紫外線吸収剤類が挙げられる。
好ましい脂肪族エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、イソノナン酸トリデシル等の、高級脂肪酸と一価または二価の低級アルコールとのエステル類、トリグリセリド、ジグリセリド等のグリセリンエステル類;乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のヒドロキシ酸と高級アルコール等との水酸基を持つエステル類;アジピン酸ジブチル、セバシン酸イソプロピル等の二塩基酸のエステル類などが挙げられる。脂肪族エステル油の市販品としては、エステモールN−01(ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、日清オイリオグループ社製)、クロピュアOL(精製オリーブ油、クローダジャパン社製)等が挙げられる。
一方、好ましい有機紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸メチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤;パラメトキシケイ皮酸オクチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤;ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤等の有機紫外線吸収剤などが挙げられる。有機紫外線吸収剤の市販品としては、ケイ皮酸系紫外線吸収剤であるユビナール MC80(パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、BASFジャパン社製)等が挙げられる。
成分(C)の極性油は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.1〜50質量%、特に0.5〜20質量%含有するのが、高い乳化安定性と撥水性を示す点から好ましい。これらの脂肪族エステル類または有機紫外線吸収剤を選択すると、保存安定性が良好で、撥水撥油性が高い油中水型化粧料を得ることができる。
成分(C)の成分(A)に対する量は、(A)/(C)が5/1〜1/5、特に3/1〜1/2であることが、乳化安定性の点で好ましい。
成分(C)の成分(A)に対する量は、(A)/(C)が5/1〜1/5、特に3/1〜1/2であることが、乳化安定性の点で好ましい。
また、本発明の化粧料において、水は、全組成中に1〜90質量%、特に5〜60質量%含有されるのが、保存安定性が良好となることから好ましい。
本発明の化粧料は、前記成分以外に、通常、化粧品原料に用いられる成分を本発明の効果を妨げない範囲で適宜含有することができる。具体的には、油類、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーンオイル等の油性成分;アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤等の界面活性剤;保湿剤、増粘剤、被膜剤、無機紫外線吸収剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、色素、無機顔料、高分子粉体等の有機粉体、香料などが挙げられる。
乳化剤としては、W/O型の乳化を安定化できるように、HLBが1〜8のものが用いられる。油相がシリコーン主体であるので、シリコーン系のものが好適に用いられる。具体例としては、ポリエーテル変性シリコーン、ウンデシルグリセリル変性シリコーン等が挙げられる。それらを単独または混合して用いて良く、全組成中に0.1〜10質量%、特に1〜5質量%含有するのが好ましい。
無機顔料としては、酸化チタン、酸化亜鉛等の白色顔料;黄酸化鉄、赤酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム等の着色顔料;マイカ、タルク等の体質顔料;マイカチタン等のパール顔料が用いられる。これらの顔料はそのままでも良いが、耐油性・耐水性向上の目的で、シリコーンやフッ素化合物類で表面処理を施したものが好ましい。
特に高い撥油性持つ点で、フッ素化合物処理が好ましく、かかるフッ素化合物として、例えば次の一般式(7)
[Rf3CbH2bO]cPO(OM1)3-c (7)
(式中、Rf3は炭素数3〜21のパーフルオロアルキル基又はパーフルオロオキシアルキル基を示し、直鎖又は分岐状でも、単一鎖長のものでも、混合鎖長のものでもよい。bは1〜12の整数を示し、cは1〜3の数を示す。M1は水素原子、金属、アンモニウム、置換アンモニウム等の水溶性カチオンを示す)
で表されるパーフルオロアルキル基含有リン酸エステル(米国特許第3632744号)、フルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩のモノエステル体及びジエステル体(特開昭62-250074号公報)、パーフルオロアルキル基を有する樹脂(特開昭55-167209号公報)、四弗化エチレン樹脂、パーフルオロアルコール、パーフルオロエポキシ化合物、スルホアミド型フルオロリン酸、パーフルオロ硫酸塩、パーフルオロカルボン酸塩、パーフルオロアルキルシラン(特開平2-218603号公報)、パーフルオロポリエーテル基を有する化合物(特開平8-133928号)等が挙げられる。
[Rf3CbH2bO]cPO(OM1)3-c (7)
(式中、Rf3は炭素数3〜21のパーフルオロアルキル基又はパーフルオロオキシアルキル基を示し、直鎖又は分岐状でも、単一鎖長のものでも、混合鎖長のものでもよい。bは1〜12の整数を示し、cは1〜3の数を示す。M1は水素原子、金属、アンモニウム、置換アンモニウム等の水溶性カチオンを示す)
で表されるパーフルオロアルキル基含有リン酸エステル(米国特許第3632744号)、フルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩のモノエステル体及びジエステル体(特開昭62-250074号公報)、パーフルオロアルキル基を有する樹脂(特開昭55-167209号公報)、四弗化エチレン樹脂、パーフルオロアルコール、パーフルオロエポキシ化合物、スルホアミド型フルオロリン酸、パーフルオロ硫酸塩、パーフルオロカルボン酸塩、パーフルオロアルキルシラン(特開平2-218603号公報)、パーフルオロポリエーテル基を有する化合物(特開平8-133928号)等が挙げられる。
これらの中でも、一般式(7)中、Rf3が炭素数5〜18のパーフルオロアルキル基又はパーフルオロオキシアルキル基を示し、bが1〜4の整数を示し、cが1〜2の数を示し、M1が水素、金属、アンモニウム(アルキル基を置換したアンモニウムを含む)等の水溶性カチオンであるパーフルオロアルキル基含有リン酸エステルが好ましい。
フッ素化合物の処理量は、母粉体の質量に対して、1〜10質量%であるのが、撥油性の点から好ましい。
フッ素化合物の処理量は、母粉体の質量に対して、1〜10質量%であるのが、撥油性の点から好ましい。
粉体をフッ素化合物で処理するには、通常の方法に従って行えば良く、例えばコアセルベーション法、トッピング法等の湿式処理法や、スプレードライ法、CVD法等の乾式処理法を用いて処理することができる。
本発明の油中水型化粧料は、通常の方法に従って製造することができ、半固形、液状のメイクアップ化粧料、皮膚化粧料、毛髪化粧料等、種々の用途に用いることができる。
特に半固形、液状のファンデーション、アイシャドウ、アイライナー、口紅等のメイクアップ化粧料や、サンスクリーンとして好適である。更に、油中水型液状ファンデーションとして、最適である。
特に半固形、液状のファンデーション、アイシャドウ、アイライナー、口紅等のメイクアップ化粧料や、サンスクリーンとして好適である。更に、油中水型液状ファンデーションとして、最適である。
製造例1
温度計、攪拌機、滴下漏斗をつけたフラスコに、下記平均組成式(8)
温度計、攪拌機、滴下漏斗をつけたフラスコに、下記平均組成式(8)
で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン35.2g及び塩化白金酸2%を含有するイソプロパノール溶液0.9gを入れ、110℃まで加熱した後、式C10F21−(CH2)2−O−CH2CH=CH2で表されるパーフルオロアルキル化合物(以下、Rf10Eと略記する)211.8gを1時間かけて滴下した。滴下終了後すぐに、平均炭素数24のα−オレフィン(三菱化学社製、商品名:ダイアレン208)105.9gを1時間かけて滴下した。滴下終了後、110℃で6時間加熱攪拌を続け、Rf10E 19.3g、平均炭素数24のα−オレフィン9.6gを加え、110℃で16時間加熱攪拌を続けた。
反応混合物を70℃まで冷却し、0.1%水酸化ナトリウム水溶液106.2gを加え、70℃で1時間加熱攪拌した。その後、反応混合物を60℃まで冷却し、n−ヘキサン495.4g、活性炭3.5gを加えて60℃で1時間加熱攪拌した後、活性炭を濾別した。混合溶媒(エタノール/n−ヘキサン(5/1、v/v))を用いて再沈殿させ、未反応のRf10E、平均炭素数24のα−オレフィンを除去し、下記平均組成式(9)で表されるフッ素変性シリコーン267.2gを得た(収率89%)。なお、得られたフッ素変性シリコーンは、白色の固体であった。
製造例2
冷却管及び磁気攪拌子を備えた100mLの二つ口フラスコに、メチル水素ポリシロキサン(MD2DH2M)(東芝シリコーン社製)を19.0g(44.1mmol)、C8F17−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 53.3g(105.8mmol)を仕込んだ。次に、フラスコ内の温度を80℃に昇温したのち、塩化白金酸の2%イソプロピルアルコール溶液174.5μLを加え、5時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却したのち、ヘキサン50mL及び活性炭2.2gを加え、室温で1時間攪拌した。その後、活性炭を濾別し、溶媒を留去した。未反応の化合物を減圧留去し、目的とする下記式(10)で表されるフッ素変性シリコーン49.4gを無色透明の油状物として得た(収率78%)。
冷却管及び磁気攪拌子を備えた100mLの二つ口フラスコに、メチル水素ポリシロキサン(MD2DH2M)(東芝シリコーン社製)を19.0g(44.1mmol)、C8F17−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 53.3g(105.8mmol)を仕込んだ。次に、フラスコ内の温度を80℃に昇温したのち、塩化白金酸の2%イソプロピルアルコール溶液174.5μLを加え、5時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却したのち、ヘキサン50mL及び活性炭2.2gを加え、室温で1時間攪拌した。その後、活性炭を濾別し、溶媒を留去した。未反応の化合物を減圧留去し、目的とする下記式(10)で表されるフッ素変性シリコーン49.4gを無色透明の油状物として得た(収率78%)。
実施例1〜3、比較例1〜2
表1に示す組成の油中水型化粧料を製造し、保存安定性、撥水性及び撥油性を評価した。結果を表1に併せて示す。
表1に示す組成の油中水型化粧料を製造し、保存安定性、撥水性及び撥油性を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
粉体成分を粗混合した後、アトマイザー粉砕機(不二パウダル社製)を用いて混合粉砕した。油相成分を混合し、65〜70℃に加熱溶解して油相成分とした。粉砕した粉体成分を加熱した油相成分に添加し、ディスパーで分散した。エタノールとN−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体以外の水相成分を攪拌して65〜70℃に加熱した後、上記分散液に添加して乳化した。乳化物を25℃まで冷却し、エタノールとN−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体を添加した後、ホモミキサーで粘度調整して、油中水型乳液状ファンデーションを得た。
粉体成分を粗混合した後、アトマイザー粉砕機(不二パウダル社製)を用いて混合粉砕した。油相成分を混合し、65〜70℃に加熱溶解して油相成分とした。粉砕した粉体成分を加熱した油相成分に添加し、ディスパーで分散した。エタノールとN−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体以外の水相成分を攪拌して65〜70℃に加熱した後、上記分散液に添加して乳化した。乳化物を25℃まで冷却し、エタノールとN−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体を添加した後、ホモミキサーで粘度調整して、油中水型乳液状ファンデーションを得た。
(評価方法)
(1)保存安定性:
各ファンデーションを1週間室温(25℃)に保管した後、その油浮きを目視により、以下の基準で評価した。
0;油浮きなし。
1;凝視すると観察されるわずかな油浮き。
2;容易に判別可能な油浮き。
3;傾けると容易に流れる顕著な油浮き。
(1)保存安定性:
各ファンデーションを1週間室温(25℃)に保管した後、その油浮きを目視により、以下の基準で評価した。
0;油浮きなし。
1;凝視すると観察されるわずかな油浮き。
2;容易に判別可能な油浮き。
3;傾けると容易に流れる顕著な油浮き。
(2)撥水性・撥油性:
各ファンデーションを1cm2あたり0.71mgとなるように低密度ポリエチレンシートに塗布し、40℃で4時間乾燥後、精製水(恵美須薬品化工社製)、スクワラン(和光純薬工業社製)、オレイン酸(和光社製)を一滴滴下し、30秒後の接触角を測定した。
各ファンデーションを1cm2あたり0.71mgとなるように低密度ポリエチレンシートに塗布し、40℃で4時間乾燥後、精製水(恵美須薬品化工社製)、スクワラン(和光純薬工業社製)、オレイン酸(和光社製)を一滴滴下し、30秒後の接触角を測定した。
表1の結果より、実施例1〜3の化粧料はいずれも、フッ素変性シリコーン(1)に加えパーフルオロアルキル基を有するシリコーン油と極性油を含有するため、高い撥水撥油性と保存安定性の両立が可能であることが認識された。これに対し、比較例1は極性油を含有しないために、保存安定性が悪く油分離が観察され、また比較例2では、パーフルオロアルキル基を有するシリコーンを含有しないため、撥油性が下がり、保存安定性も悪かった。
Claims (4)
- 次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)一般式(1)
で表されるフッ素変性シリコーン、
(B)パーフルオロアルキル基を有するシリコーン油、
(C)極性油
を含有する油中水型化粧料。 - 成分(C)が脂肪族エステル油類である請求項1記載の油中水型化粧料。
- 成分(C)が、有機紫外線吸収剤である請求項1記載の油中水型化粧料。
- 成分(A)の含有量が0.01〜50質量%である請求項1〜3のいずれか1項記載の油中水型化粧料。
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JP2007328157A JP2009149551A (ja) | 2007-12-20 | 2007-12-20 | 油中水型化粧料 |
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JP2007328157A JP2009149551A (ja) | 2007-12-20 | 2007-12-20 | 油中水型化粧料 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013181007A (ja) * | 2012-03-02 | 2013-09-12 | Kao Corp | 化粧料 |
JP2013181008A (ja) * | 2012-03-02 | 2013-09-12 | Kao Corp | 化粧料 |
-
2007
- 2007-12-20 JP JP2007328157A patent/JP2009149551A/ja active Pending
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