JP3784757B2 - 化粧料組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘアクリーム、ハンドクリーム等の化粧料組成物に関し、さらに詳しくは十分な安定性が得られ、塗布する際のきしみ感及び垂れ落ちを抑制することができる化粧料組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の化粧料組成物としては、油性成分と界面活性剤が配合され、界面活性剤によって油性成分が乳化された乳化型のものが知られている。
【0003】
一方、乳化型の化粧料組成物において、界面活性剤の配合量を減らす試みがなされている。その中でも、乳化作用を有するカルボキシビニルポリマー、アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体等のアクリル系水溶性高分子化合物を配合した化粧料組成物は、油性成分の種類に関わらず、比較的良好な安定性を示すことから、近年多く使用されている。この化粧料組成物は、アクリル系水溶性高分子化合物の増粘性を利用して、毛髪や皮膚に対する塗布のし易さを想定した適度な粘度が付与されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の化粧料組成物においては、アクリル系水溶性高分子化合物によって安定性が得られるが、毛髪や皮膚に塗布する際にアクリル系水溶性高分子化合物に起因する特有のきしんだ感触となるという問題があった。また、従来の化粧料組成物においては、手によって毛髪や皮膚に塗布すると、手の表面の塩分等によってアクリル系水溶性高分子化合物の塩析が起こり易い。そのため、粘度低下が起こり、塗布する際に垂れ落ち易いという問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、十分な安定性が得られ、塗布する際のきしみ感及び垂れ落ちを抑制することができる化粧料組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明の化粧料組成物では、下記の(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分を含有するものである。
【0007】
(A)下記の一般式(1)で表される化合物。
1O−(CH2CH2O)n−R2 ・・・(1)
(R1とR2は互いに異なる炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖を有するアルキル基又はアルケニル基を示す。nは10〜100の整数を示す。)
(B)アクリル系水溶性高分子化合物。
【0008】
(C)油性成分。
(D)水。
請求項2に記載の発明の化粧料組成物では、請求項1に記載の発明において、前記(B)成分が、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、アクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリルアミド・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、ポリアクリルアミド、ビニルピロリドン・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体エマルション、及びアクリル酸・イソデカン酸ビニルクロス重合体から選ばれる少なくとも一種であるものである。
【0009】
請求項3に記載の発明の化粧料組成物では、請求項1に記載の発明において、前記(B)成分が、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸、及びポリアクリル酸塩から選ばれる少なくとも一種であるものである。
【0010】
請求項4に記載の発明の化粧料組成物では、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記(C)成分が、炭化水素、脂肪酸トリグリセライド、脂肪酸エステル、メチルポリシロキサン及び環状シリコーンから選ばれる少なくとも一種であるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態について詳細に説明する。
本実施形態の化粧料組成物としてのクリーム状のヘアクリームには、下記の(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分が含有されている。
(A)下記の一般式(1)で表される化合物。
【0012】
1O−(CH2CH2O)n−R2 ・・・(1)
(R1とR2は互いに異なる炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖を有するアルキル基又はアルケニル基を示す。nは10〜100の整数を示す。)
(B)アクリル系水溶性高分子化合物。
(C)油性成分。
(D)水。
【0013】
(A)成分は、きしみ感及び垂れ落ちを抑制するために配合される。上記の一般式(1)に示すポリオキシエチレンの重合度を示すnは、好ましくは20〜80の整数、より好ましくは30〜70の整数である。このnが10未満の整数又は100を超える整数であると、親油性又は親水性が高すぎるため、きしみ感及び垂れ落ちを抑制する効果が期待できない。
【0014】
(A)上記の一般式(1)で表される化合物の中でも、きしみ感及び垂れ落ちをより抑制することができることから、R1が炭素数16のアルキル基、R2が炭素数18のアルキル基であるポリオキシエチレンセチルステアリルジエーテルが好ましい。
【0015】
(A)成分の含有量は、好ましくは0.05〜5重量%、より好ましくは0.1〜3重量%である。この含有量が0.05重量%未満であると、安定性の維持、きしみ感及び垂れ落ちの抑制について十分な効果が得られないおそれがある。一方、5重量%を超えて配合しても、それ以上の効果は期待できず、不経済となるおそれがある。
【0016】
(B)アクリル系水溶性高分子化合物は、(C)油性成分を乳化させ、安定性を向上させるとともに、増粘させるために配合される。アクリル系水溶性高分子化合物は、アクリル系単量体の重合体、アクリル系単量体から選ばれる二種の単量体からなる共重合体、アクリル系単量体から選ばれる三種の単量体からなる三元共重合体、アクリル系単量体と水溶性単量体との共重合体、アクリル系単量体及び水溶性単量体から選ばれる三種の単量体からなる三元共重合体を示す。アクリル系単量体としては、アクリル酸、アクリル酸塩、アクリル酸誘導体、アクリル酸誘導体の塩、アクリルアミド、アクリルアミド誘導体及びアクリルアミド誘導体の塩が挙げられる。水溶性単量体としては、ビニルピロリドン、ビニルアルコール等が挙げられる。アクリル系水溶性高分子化合物の具体例として、好ましくはカルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、アクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリルアミド・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、ポリアクリルアミド、ビニルピロリドン・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体エマルション、及びアクリル酸・イソデカン酸ビニルクロス重合体が挙げられる。これらの中でも、さらに好ましくはカルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸、及びポリアクリル酸塩から選ばれる少なくとも一種である。
【0017】
(B)成分の含有量は、好ましくは0.2〜4重量%、より好ましくは0.3〜2重量%である。この含有量が0.2重量%未満であると、垂れ落ちが起こり易くなるおそれがある。一方、4重量%を超えると、高粘度となって、のびが悪化するおそれがある。
【0018】
ここで、前記(A)成分と(B)成分の重量比((A)/(B))は、好ましくは0.01〜25、より好ましくは0.05〜10である。この重量比が0.01未満であると、きしみ感及び垂れ落ちを十分に抑制できないおそれがある。一方、25を超えると十分な安定性が得られないおそれがある。
【0019】
(C)油性成分は、毛髪に柔軟性等を付与するために配合される。油性成分の具体例としては、炭化水素、油脂、高級アルコール、高級脂肪酸、エステル類、シリコーン類等が挙げられる。
【0020】
炭化水素としてはパラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、ワセリン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、プリスタン等が挙げられる。
【0021】
油脂としては、オリーブ油、ツバキ油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アルモンド油、アボガド油、カロット油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。
【0022】
ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が挙げられる。高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコール等が挙げられる。
【0023】
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。
【0024】
エステル類としては、脂肪酸エステル、脂肪酸トリグリセライド等が挙げられる。脂肪酸エステルとしては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸トリイソデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸2−エチルへキシル、乳酸ラウリル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、カプリン酸セチル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジエトキシエチル、ラノリン誘導体等が挙げられる。脂肪酸トリグリセライドとしては、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリアセチルグリセリル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル等が挙げられる。
【0025】
シリコーン類としては、メチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、環状シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン等が挙げられる。環状シリコーンの具体例としては、メチルシクロポリシロキサン(シクロメチコン)、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、テトラデカメチルシクロヘプタシロキサン等が挙げられる。
【0026】
これらの油性成分は単独で配合してもよいし、二種以上組み合わせて配合してもよい。これらの油性成分の中でも、毛髪に柔軟性をより付与することができることから、炭化水素、脂肪酸トリグリセライド、脂肪酸エステル、メチルポリシロキサン及び環状シリコーンから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
【0027】
(C)成分の含有量は、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは2〜20重量%である。この含有量が1重量%未満では、毛髪に柔軟性を十分に付与することができないおそれがある。一方、30重量%を超えると、毛髪がべたつくおそれがある。
【0028】
(D)水は、(A)、(B)及び(C)の各成分の溶媒又は分散媒としてヘアクリームを乳化物にするために適量配合される。(D)成分の含有量は、好ましくは50〜95重量%、さらに好ましくは70〜90重量%である。この含有量が50重量%未満では、乳化物を安定して形成することが困難となるおそれがある。一方、95重量%を超えて配合すると、ヘアクリームの均一性及び安定性を確保しにくくなるおそれがある。
【0029】
本実施形態のヘアクリームには、その他の成分として界面活性剤、溶剤、pH調整剤、粘度調整剤、保湿剤、帯電防止剤、毛髪柔軟剤、酸化防止剤、防腐剤、金属封鎖剤、賦形剤、色素、香料等を配合することも可能である。
【0030】
界面活性剤は、(C)油性成分の乳化を補い、ヘアクリームの安定性を向上させるために配合される。界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。
【0031】
非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン(以下、POEという)アルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPという)アルキルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。POEアルキルエーテル類の具体例としては、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル等が挙げられる。
【0032】
アニオン性界面活性剤の具体例としては、ラウリル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩等が挙げられる。
【0033】
カチオン性界面活性剤の具体例としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
【0034】
両性界面活性剤の具体例としては、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。
【0035】
これらの界面活性剤は単独で配合してもよいし、二種以上組み合わせて配合してもよい。界面活性剤の含有量は、0.1〜10.0重量%が好ましい。この含有量が0.1重量%未満であると、安定性を十分に付与することができないおそれがある。一方、10.0重量%を超えて配合してもそれ以上の効果が得られないおそれがある。
【0036】
さて、ヘアクリームを調製するには上記の各成分を混合する。このとき、(B)及び(D)成分によって(C)成分を乳化することができる。調製されたヘアクリームは使用時まで容器中に保存される。このとき、(B)及び(D)成分による(C)成分の乳化状態は、(A)成分に阻害されることなく、安定した状態で維持することができる。次に、ヘアクリームを使用するには、適量を手に取って毛髪に塗布し、手櫛、コーム(櫛)等によって毛髪を梳かしながら、ヘアクリームを毛髪全体になじませ、整髪する。このとき、(A)成分によって、手の表面の塩分等による(B)成分の塩析を抑制することができるとともに、(A)成分の増粘作用によって適度な粘度を維持することができる。従って、手や毛髪からヘアクリームが垂れ落ちることを抑制することができる。また、ヘアクリームには(A)成分が配合されている。従って、毛髪を滑らかにすることができ、(B)成分に起因する塗布する際のきしみ感を抑制することができる。
【0037】
以上詳述した本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
・ 本実施形態の化粧料組成物においては、(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分が配合されている。従って、十分な安定性が得られ、塗布する際のきしみ感及び垂れ落ちを抑制することができる。
【0038】
・ 本実施形態の化粧料組成物においては、(B)成分はカルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、アクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリルアミド・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、ポリアクリルアミド、ビニルピロリドン・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体エマルション、及びアクリル酸・イソデカン酸ビニルクロス重合体から選ばれる少なくとも一種である。従って、より十分な安定性を得ることができる。
【0039】
・ 本実施形態の化粧料組成物においては、(B)成分はカルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸及びポリアクリル酸塩から選ばれる少なくとも一種である。従って、さらに十分な安定性を得ることができる。
【0040】
・ 本実施形態の化粧料組成物においては、(C)成分が、炭化水素、脂肪酸トリグリセライド、脂肪酸エステル、メチルポリシロキサン及び環状シリコーンから選ばれる少なくとも一種である。従って、毛髪に柔軟性をより付与することができる。
【0041】
【実施例】
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
(実施例1〜15及び比較例1〜7)
表1及び表2に示す各成分を混合し、ヘアクリームを調製した。なお、表1及び表2における数値は重量%を示す。
【0042】
【表1】
Figure 0003784757
【0043】
【表2】
Figure 0003784757
※1 エヌジェボンECS−600(新日本理化社製)
※2 カーボポールウルトレッツ10(BFグッドリッチ社製)
※3 セピゲル305(セピック社製)
※4 マーコート295(オンデオナルコ社製)
※5 HEC SV−25F(セルケム社製)
※6 カーボポールETD2020(BFグッドリッチ社製)
※7 ジュリマーAC−10SH(日本純薬社製)
※8 アロンビスS(日本純薬社製)
※9 アキュリン33(アイエスピー社製)
※10 和光純薬社製 試薬
※11 アリストフレックスAVC(クラリアント社製)
※12 アキュリン22(アイエスピー社製)
※13 スタビレン30(3V SIGMA社製)
調製したヘアクリームをガラス瓶に入れ、40℃の恒温槽中で、一ヶ月間保存した後、ヘアクリームの分離状態や粘度変化について調べ、下記の(1)の評価基準に従って安定性の評価を行った。一方、専門のパネラーが調製したヘアクリームの適量を手にとって、20代女性の健康毛に塗布した。そして、専門のパネラーが、塗布時の毛髪のきしみ感及び手や毛髪からの垂れ落ちについて下記の(2)及び(3)の評価基準に従って、評価を行った。
【0044】
(1)安定性
分離・粘度変化がほとんどなく、安定性に優れる(◎)、分離・粘度変化がわずかにあるが、安定性が良好(○)、分離・粘度変化があり安定性がやや不足(△)及び分離・粘度変化がかなりあり安定性が不足(×)とする4段階で評価した。
【0045】
(2)きしみ感
きしみ感が感じられない(◎)、きしみ感がほとんど感じられない(○)、きしみ感がやや感じられる(△)及びきしみ感が感じられる(×)とする4段階で官能評価した。
【0046】
(3)垂れ落ち
垂れ落ちがない(◎)、垂れ落ちがほとんどない(○)、垂れ落ちがややある(△)及び垂れ落ちがある(×)とする4段階で評価した。
【0047】
これらの評価結果を表3に示す。
【0048】
【表3】
Figure 0003784757
表3の結果から明らかなように、実施例1〜15では、安定性について優れる又は良好であった。また、きしみ感が感じられず、垂れ落ちがない又は、ほとんどない結果であった。実施例1及び実施例8〜10では、(B)成分としてカルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸又はポリアクリル酸ナトリウムが配合されているため、安定性について優れる結果となった。
【0049】
これらに対して、比較例1では、(A)成分が配合されていないため、きしみ感及び垂れ落ちについて十分な結果が得られていない。比較例2〜4では、きしみ感及び垂れ落ちを抑制すると考えられるジステアリン酸ポリエチレングリコール(2)(ジステアリン酸ジエチレングリコール)、ステアリルアルコール又はキサンタンガムが配合されているが、(A)成分が配合されていない。従って、きしみ感又は垂れ落ちについて十分な結果が得られていない。比較例5では、(B)成分が配合されていないため、安定性が得られず、比較例6では(C)成分が配合されていないため、安定な乳化物を形成することができず、十分な安定性が得られていない。比較例7は、(D)成分が含まれていないため、安定な乳化物を形成することが全くできなかった。
(実施例16)
表4に示す各成分を混合し、ハンドクリームを調製した。調製したハンドクリームを実施例1〜15と同様にして安定性の評価を行った。一方、専門のパネラーが調製したハンドクリームの適量を手にとって、20代女性の荒れた手肌に塗布した。そして、専門のパネラーが塗布時の手肌のきしみ感及び手からの垂れ落ちについて実施例1〜15の(2)及び(3)と同じ評価基準に従って評価を行った。これらの評価結果を表4に示す。なお、表4における数値は重量%を示す。
【0050】
【表4】
Figure 0003784757
実施例16においても、安定性、きしみ感及び垂れ落ちについて優れる結果が得られた。また、(C)成分としてオリーブ油が配合されているため、荒れた手肌に柔軟性を付与することができた。
【0051】
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・ 前記実施形態においては、化粧料組成物をヘアクリームに適用している。これらの他に、化粧料組成物は、スタイリング剤、洗顔剤、ボディソープ、ファンデーション、乳液、シャンプー、リンス、コンディショニング剤、パーマネントウェーブ用剤、染毛剤、毛髪脱色剤等の乳化型の化粧料に適用することも可能である。この場合、(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分からなる化粧料組成物に、各種用途に必要な成分を常法に従って配合すればよい。
【0052】
・ 前記実施形態においては、化粧料組成物をクリーム状のヘアクリームに適用している。この他に、化粧料組成物の剤型は、乳化型であれば乳化液等の液状、ミスト状、ゲル状、フォーム状等とすることができる。
【0053】
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1) 前記(A)成分と(B)成分の重量比((A)/(B))が0.01〜25であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の化粧料組成物。このように構成した場合、塗布する際のきしみ感及び垂れ落ちをより抑制することができる。
【0054】
(2) 前記(A)成分として少なくともポリオキシエチレンセチルステアリルジエーテルを含有することを特徴とする請求項1から請求項4及び上記(1)のいずれか一項に記載の化粧料組成物。このように構成した場合、塗布する際のきしみ感及び垂れ落ちをさらに抑制することができる。
【0055】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明の化粧料組成物によれば、十分な安定性が得られ、塗布する際のきしみ感及び垂れ落ちを抑制することができる。
【0056】
請求項2に記載の発明の化粧料組成物によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、より十分な安定性を得ることができる。
請求項3に記載の発明の化粧料組成物によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、さらに十分な安定性を得ることができる。
【0057】
請求項4に記載の発明の化粧料組成物によれば、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、柔軟性をより付与することができる。

Claims (4)

  1. 下記の(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分を含有することを特徴とする化粧料組成物。
    (A)下記の一般式(1)で表される化合物。
    1O−(CH2CH2O)n−R2 ・・・(1)
    (R1とR2は互いに異なる炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖を有するアルキル基又はアルケニル基を示す。nは10〜100の整数を示す。)
    (B)アクリル系水溶性高分子化合物。
    (C)油性成分。
    (D)水。
  2. 前記(B)成分が、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、アクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリルアミド・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、ポリアクリルアミド、ビニルピロリドン・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体エマルション、及びアクリル酸・イソデカン酸ビニルクロス重合体から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載の化粧料組成物。
  3. 前記(B)成分が、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸、及びポリアクリル酸塩から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載の化粧料組成物。
  4. 前記(C)成分が、炭化水素、脂肪酸トリグリセライド、脂肪酸エステル、メチルポリシロキサン及び環状シリコーンから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の化粧料組成物。
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