JP3763807B2 - 整髪剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタイルキープ性及びアレンジ性を向上させるとともに、整髪するときに毛髪に手櫛を容易に通すことができる整髪剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の整髪剤組成物としては、特開平11−171739号公報に記載された整髪剤組成物が知られている。この整髪剤組成物は、ポリビニルピロリドン等の整髪用高分子化合物及びショ糖脂肪酸エステルを含有している。ショ糖脂肪酸エステルにおいて、ショ糖1分子に対する飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸の平均置換度は4未満である。そして、整髪用高分子化合物及びショ糖脂肪酸エステルによって、整髪された毛髪のスタイルを保持するスタイルキープ性を向上させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の整髪剤組成物において、含有されるショ糖脂肪酸エステルは、整髪するときに毛髪に手櫛が通りにくいとともに、乾燥が速いために整髪された毛髪のスタイルを手直しするアレンジ性が低いという問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、スタイルキープ性及びアレンジ性を向上させるとともに、整髪するときに毛髪に手櫛を容易に通すことができる整髪剤組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の整髪剤組成物は、(A)非イオン性界面活性剤、(B)25℃で固形の油性成分、(C)25℃で液状の油性成分及び(D)水の各成分を含有し、水中油型エマルションの形態をなす整髪剤組成物であって、成分(A)の非イオン性界面活性剤は少なくともショ糖脂肪酸エステルを含有し、該ショ糖脂肪酸エステルは、ショ糖とエステルを形成する脂肪酸が炭素数14〜25であるとともに不飽和脂肪酸を20モル%以上含有する混合脂肪酸であり、ショ糖1分子に対する脂肪酸の平均置換度が4〜7である。
【0006】
請求項2に記載の発明の整髪剤組成物は、請求項1に記載の発明において、前記成分(B)は25℃で固形のロウ類及び25℃で固形の高級アルコールから選ばれる少なくとも一種である。
【0007】
請求項3に記載の発明の整髪剤組成物は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記成分(C)は25℃で液状のシリコーン誘導体及び25℃で液状の脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも一種である。
【0008】
請求項4に記載の発明の整髪剤組成物は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、さらに、(E)水溶性高分子増粘剤を含有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態について詳細に説明する。
本実施形態の整髪剤組成物は、(A)非イオン性界面活性剤と、(B)25℃で固形の油性成分と、(C)25℃で液状の油性成分と、(D)水とを含有し、水中油型(以下、O/W型ともいう)エマルションの形態をなす。
【0010】
成分(A)の非イオン性界面活性剤は、スタイルキープ性及びアレンジ性を向上させるために含有される。成分(A)の非イオン性界面活性剤は、少なくともショ糖脂肪酸エステルを含有する。このショ糖脂肪酸エステルは、ショ糖とエステルを形成する脂肪酸が炭素数14〜25、好ましくは14〜18であるとともに不飽和脂肪酸を20モル%以上、好ましくは30〜60モル%含有する混合脂肪酸であり、ショ糖1分子に対する脂肪酸の平均置換度が4〜7である。ここで、平均置換度とは、ショ糖1分子に含有される8個の水酸基の内、ショ糖がエステル化されるときに脂肪酸中のカルボキシル基と反応する水酸基の数のことをいう。
【0011】
ショ糖とエステルを形成する脂肪酸において、炭素数が14未満では、整髪剤組成物の粘性が低下するとともにスタイルキープ性が低下し、炭素数が25を超えると、整髪剤組成物の粘性が高くなるために整髪剤組成物が硬くなる。飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸との混合脂肪酸中の不飽和脂肪酸の含有量が20モル%未満では、整髪剤組成物の粘性が低下するとともにアレンジ性が低下し、60モル%を超えるとスタイルキープ性及びアレンジ性が低下しやすい。さらに、ショ糖1分子に対する脂肪酸の平均置換度は、4未満ではスタイルキープ性が低下し、7を超えると整髪料組成物の融点が高くなるために整髪料組成物が硬くなる。
【0012】
炭素数14〜25の脂肪酸の具体例としては、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸等の飽和脂肪酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エルカ酸、アラキドン酸等の不飽和脂肪酸が挙げられる。これらの中でも、スタイルキープ性及びアレンジ性を向上させる効果が高いことから、飽和脂肪酸としてはパルミチン酸やステアリン酸等が好ましく、不飽和脂肪酸としてはオレイン酸やリノール酸等が好ましい。
【0013】
ショ糖脂肪酸エステルの具体例としては、リョートーシュガーエステルPOS−135(三菱化学フーズ社製の製品名)等が挙げられる。また、成分(A)のショ糖脂肪酸エステル以外の具体例としては、ポリオキシエチレン(以下、POEという)アルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPという)アルキルエーテル類、POE脂肪酸、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル類等が挙げられる。POEアルキルエーテル類の具体例としては、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル等が挙げられる。これらは単独で含有してもよいし、二種以上を組み合わせて含有してもよい。
【0014】
整髪剤組成物中の成分(A)の含有量は、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.5〜15重量、最も好ましくは0.5〜10重量%である。0.1重量%未満ではスタイルキープ性を十分に向上させることができない。一方、20重量%を超えると、毛髪の感触が重くなってスタイルキープ性が低下しやすい。
【0015】
成分(B)の25℃で固形の油性成分は、成分(C)とともに整髪力を向上させるために含有される。成分(B)の具体例としては25℃で固形の炭化水素、25℃で固形の動植物油脂、25℃で固形のロウ類、25℃で固形の高級アルコール、25℃で固形の高級脂肪酸、25℃で固形の脂肪酸エステル類等が挙げられ、これらは単独で含有してもよいし、二種以上を組み合わせて含有してもよい。成分(B)は、整髪力をより向上させるために、25℃で固形のロウ類及び25℃で固形の高級アルコールから選ばれる少なくとも一種を含有するのが好ましい。
【0016】
25℃で固形の炭化水素の具体例としては、オゾケライト、セレシン、パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。25℃で固形の動植物油脂の具体例としては、牛脂、馬脂、水素添加卵黄脂肪油、カカオ脂、シア脂、パーム脂、水素添加パーム核油、水素添加ヒマシ油、テオブロマグランディフロラム種子脂等が挙げられる。25℃で固形のロウ類の具体例としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ラノリン、コメヌカロウ、サトウキビロウ、虫白ロウ、パームロウ、モンタンロウ等が挙げられる。25℃で固形の高級アルコールの具体例としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール等が挙げられる。
【0017】
25℃で固形の高級脂肪酸の具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、リシノレイン酸等が挙げられる。25℃で固形の脂肪酸エステル類の具体例としては、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル等が挙げられる。
【0018】
整髪剤組成物中の成分(B)の含有量は、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは1〜15重量%、最も好ましくは2〜10重量%である。0.1重量%未満では整髪力を十分に向上させることができない。一方、20重量%を超えると整髪組成物の粘性が高くなるために硬くなりやすい。
【0019】
成分(C)の25℃で液状の油性成分は、25℃で成分(B)を溶解すると同時に成分(B)とともに整髪力を向上させ、さらに整髪するときに毛髪に手櫛を容易に通すために含有される。成分(C)の具体例としては25℃で液状の炭化水素、25℃で液状の動植物油、25℃で液状のロウ類、25℃で液状の高級アルコール、25℃で液状の高級脂肪酸、25℃で液状の脂肪酸エステル類、25℃で液状のシリコーン誘導体等が挙げられ、これらは単独で含有してもよいし、二種以上を組み合わせて含有してもよい。成分(C)は、整髪力をより向上させるために、25℃で液状のシリコーン誘導体及び25℃で液状の脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも一種を含有するのが好ましい。
【0020】
25℃で液状の炭化水素の具体例としては、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、ポリブテン、流動イソパラフィン、流動パラフィン等が挙げられる。25℃で液状の動植物油の具体例としては、オリーブ油、ツバキ油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アルモンド油、アボカド油、カロット油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。25℃で液状のロウ類の具体例としてはホホバ油等が挙げられる。25℃で液状の高級アルコールの具体例としては、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール等が挙げられる。
【0021】
25℃で液状の高級脂肪酸の具体例としてはイソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸等が挙げられる。25℃で液状の脂肪酸エステル類の具体例としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジ−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、パルミチン酸オクチル、乳酸ラウリル、乳酸オクチルドデシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、ジオクタン酸エチレングリコール、カプリル酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、オレイン酸オレイル、コハク酸ジエトキシエチル、コハク酸ジオクチル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル等が挙げられる。
【0022】
25℃で液状のシリコーン誘導体の具体例としては、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、下記一般式(1)で示されるメチルポリシロキサン、下記一般式(2)又は一般式(3)で示されるメチルフェニルポリシロキサン又は下記一般式(4)で示される環状シリコーンが挙げられる。尚、下記一般式(1)において、nは3〜650の整数を示す。また、下記一般式(2)及び一般式(3)において、nは1〜410の整数を示すとともにn=a+bである。一般式(4)において、nは3〜7の整数を示す。
【0023】
【化1】
【0024】
【化2】
【0025】
【化3】
【0026】
【化4】
整髪剤組成物中の成分(C)の含有量は、好ましくは0.1〜30重量%、より好ましくは0.5〜20重量%、最も好ましくは2〜15重量%である。0.1重量%未満では、成分(B)を十分に溶解することができないうえに、毛髪に手櫛を通すのが難しくなる。一方、30重量%を超えると、感触が重くなりスタイルキープ性が低下しやすい。
【0027】
成分(D)の水は、他の成分の溶媒又は分散媒として作用するとともにO/W型エマルションの基剤として含有される。整髪剤組成物中の成分(D)の含有量は、好ましくは30〜99.7重量%、より好ましくは50〜98重量%、最も好ましくは55〜95.5重量%である。30重量%未満では整髪剤組成物をO/W型エマルションとして構成しにくい。一方、99.7重量%を超えると他の成分の均一性が低下しやすい。
【0028】
本実施形態の整髪剤組成物には、その他の添加成分として、(E)水溶性高分子増粘剤、(F)ポリエーテル変性シリコーン(シリコーンポリオール)、成分(G)1価の低級アルコール、ラウリル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカチオン性界面活性剤、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボシキメチル)−2−イミダゾリンナトリウム等の両性界面活性剤、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン又はアルコキシ変性シリコーンを含有することができる。
【0029】
成分(E)の水溶性高分子増粘剤は、整髪剤組成物の乳化安定性を向上させるために含有される。成分(E)の具体例としては、アラビアガム、カラギーナン、ガラクタン、グアーガム、クインスシードガム、ローカストビーンガム、トラガントガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、デキストラン、ヒアルロン酸、カードラン、サクシノグルカン、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン又はアルブミン等の天然系高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム又はメチルヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、可溶性デンプン等のデンプン系高分子、酢酸ビニル−ビニルピロリドン等のビニルピロリドン系重合体、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸アミド、高重合ポリエチレングリコール、ポリエチレンイミン等の合成高分子、ベントナイト、モンモリロナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム等の無機物質等が挙げられる。これらは単独で含有してもよいし、二種以上を組み合わせて含有してもよい。これらの中でも、造膜性を有して整髪剤組成物の乳化安定性をより向上させるために酢酸ビニル−ビニルピロリドン等のビニルピロリドン系重合体が好ましい。
【0030】
整髪剤組成物中の成分(E)の含有量は、好ましくは0.1〜10重量%である。0.1重量%未満では整髪剤組成物の乳化安定性を向上させにくい。一方、10重量%を超えると、整髪剤組成物の粘性が高くなるために硬くなりやすい。
【0031】
成分(F)のポリエーテル変性シリコーンは、整髪力を向上させるとともに、毛髪につやを付与するために含有される。成分(F)の具体例としては、下記一般式(5)〜(8)に示すものが挙げられる。尚、下記一般式(5)〜(8)において、式中のR1はR2−O−(C2H4O)a−(C3H6O)b−Aを示し、Aは水素原子又は炭素数1〜12の炭化水素基を示す。R2及びR3は炭素数2〜4の2価の炭化水素基、mは1〜1000の整数及びnは1〜100の整数を示す。a及びbは0〜50の整数を示し、a+b≧1である。
【0032】
【化5】
【0033】
【化6】
【0034】
【化7】
【0035】
【化8】
これらの中でも、毛髪の感触をより向上させるために、上記一般式(5)又は一般式(8)で示されるポリエーテル変性シリコーンが好ましい。上記一般式(5)で示されるポリエーテル変性シリコーンの具体例としては、ポリ(オキシエチレン−オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。一方、上記一般式(8)で示されるポリエーテル変性シリコーンの具体例としては、ポリ(オキシエチレン−オキシプロピレン)−ブチレン−メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。
【0036】
整髪剤組成物中の成分(F)の含有量は、好ましくは0.1〜10重量%である。0.1重量%未満では整髪力を十分に向上させることができない。一方、10重量%を超えると、感触が重くなりスタイルキープ性が低下しやすい。
【0037】
成分(G)の1価の低級アルコールは、適量の整髪剤組成物を手に取って毛髪に塗布するときに整髪剤組成物が手に残るのを抑制するとともに、整髪力を向上させるために含有される。1価の低級アルコールは炭素数1〜4のアルキル基を有するアルコールをいい、その具体例としてはエタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等が挙げられ、これらは単独で含有してもよいし、二種以上を組み合わせて含有してもよい。
【0038】
整髪剤組成物中の成分(G)の含有量は、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは1〜15重量%である。0.1重量%未満では整髪剤組成物が手に残りやすい。一方、20重量%を超えると、整髪剤組成物の粘性が低下し、整髪剤組成物を毛髪に塗布するときに垂れ落ちが生じやすい。
【0039】
整髪剤組成物は、上記その他の添加成分に加え、整髪用高分子化合物、溶媒、保湿剤等の整髪剤組成物に通常用いられる成分を含有することができる。さらに、化粧品分野で通常用いられる成分を含有することができる。化粧品分野で通常用いられる成分の具体例としては、オレイン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド等のアミド類、コラーゲン、エラスチン、フィブロイン、コンキオリン、大豆蛋白、カゼイン、ゼラチン等、ケラチン以外の蛋白質を酸、アルカリ、酵素等により加水分解した加水分解物及びこれらを4級化したカチオン変性蛋白質等のポリペプタイド、アスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、チオグリコール酸、亜硫酸塩等の酸化防止剤、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、フェノキシエタノール等の殺菌剤、エチレンジアミン四酢酸及びその塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸及びその塩等のキレート剤、パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、フェナセチン、8−オキシキノリン等の安定化剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、色素、香料、顔料等が挙げられる。これらは単独で含有してもよいし、二種以上を組み合わせて含有してもよい。
【0040】
この整髪剤組成物は、クリーム状、ワックス状、乳濁液状、フォーム状等、種々の形態をとることができる。
さて、整髪剤組成物を調製するには各成分を各々規定量撹拌混合する。このとき、(C)及び(D)の各成分により、整髪剤組成物はO/W型エマルションとして構成される。次いで、整髪剤組成物を使用するときには、適量を手に取って毛髪に塗布し、手櫛等によって毛髪を梳かしながら、整髪剤組成物を毛髪全体になじませて整髪する。このとき、成分(A)に含有されるショ糖脂肪酸エステルによって、スタイルキープ性及びアレンジ性を向上させることができる。さらに、(B)及び(C)の各成分によって整髪力を向上させることができるとともに、成分(C)は柔軟性及び滑り性を有するために、整髪するときに毛髪に手櫛を容易に通すことができる。
【0041】
以上詳述した本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
・ 本実施形態の整髪剤組成物は成分(A)を含有し、成分(A)の非イオン性界面活性剤は、少なくともショ糖脂肪酸エステルを含む。このショ糖脂肪酸エステルは、ショ糖とエステルを形成する脂肪酸が炭素数14〜25であるとともに不飽和脂肪酸を20モル%以上含有する混合脂肪酸であり、ショ糖1分子に対する脂肪酸の平均置換度が4〜7である。よって、本実施形態のショ糖脂肪酸エステルは、従来のショ糖脂肪酸エステルに比べてスタイルキープ性及びアレンジ性を向上させることができるために、整髪剤組成物はスタイルキープ性及びアレンジ性を向上させることができる。さらに、(B)及び(C)の各成分を含有することによって整髪力を向上させることができ、成分(C)によって、整髪するときに毛髪に手櫛を容易に通すことができる。
【0042】
・ 成分(B)は25℃で固形のロウ類及び25℃で固形の高級アルコールから選ばれる少なくとも一種が好ましく、成分(C)は25℃で液状のシリコーン誘導体及び25℃で液状の脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも一種が好ましい。このため、整髪力をより向上させることができる。
【0043】
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・ 前記実施形態の整髪剤組成物を、染料を配合することにより染毛剤組成物として構成してもよい。
【0044】
【実施例】
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
(実施例1〜4及び比較例1〜6)
表1に示す各成分を混合し、整髪剤組成物を、強い毛束を作るとともに根元を強く立ち上げることができるハードタイプワックスとして調製した。ここで、実施例1〜4及び比較例3〜6においては、成分(A)に含有されるショ糖脂肪酸エステルとしてリョートーシュガーエステルPOS−135(三菱化学フーズ社製の製品名、混合脂肪酸中のオレイン酸(不飽和脂肪酸)の含有量は42モル%であり平均置換度は4〜7)を配合した。一方、比較例2においてはショ糖脂肪酸エステルとしてDKエステルF−10(第一工業製薬社製の製品名、脂肪酸中に不飽和脂肪酸は含有しないとともに平均置換度は4.85)を配合した。
【0045】
そして、専門のパネラーが調製した整髪剤組成物を20代女性の健康毛に塗布し、整髪力、スタイルキープ性、アレンジ性及び手櫛の通りやすさについて下記(1)〜(4)の評価基準に従って評価を行った。一方、調製した整髪剤組成物をガラス瓶に入れ、40℃の恒温漕中で6月間保存した後に整髪剤組成物の分離状態を目視にて確認し、貯蔵安定性について下記(5)の評価基準に従って評価を行った。それらの結果を表1に示す。
【0046】
(1)整髪力
整髪力に優れている(◎)、整髪力が良好(○)、整髪力がやや不足(△)及び整髪力が不足(×)の4段階で評価した。
【0047】
(2)スタイルキープ性
スタイルキープ性が非常に高い(◎)、スタイルキープ性が高い(○)、スタイルキープ性がやや低い(△)及びスタイルキープ性が低い(×)の4段階で評価した。
【0048】
(3)アレンジ性
アレンジ性が非常に高い(◎)、アレンジ性が高い(○)、アレンジ性がやや低い(△)及びアレンジ性が低い(×)の4段階で評価した。
【0049】
(4)手櫛の通りやすさ
手櫛が非常に通りやすい(◎)、手櫛が通りやすい(○)、手櫛がやや通りにくい(△)及び手櫛が通りにくい(×)の4段階で評価した。
【0050】
(5)貯蔵安定性
分離がほとんどなく、安定性に優れている(◎)、分離がわずかにあるが、安定性が良好(○)、分離があり、安定性がやや不足している(△)及び分離がかなりあり、安定性が不足している(×)の4段階で評価した。
【0051】
【表1】
表1に示すように、実施例1〜4においては各項目について優れた評価であった。このため、実施例1〜4の各整髪剤組成物は、スタイルキープ性及びアレンジ性を向上させるとともに、整髪するときに毛髪に手櫛を容易に通すことができた。一方、比較例1及び比較例2においては、成分(A)に含有されるショ糖脂肪酸エステルを含まないためにアレンジ性が低いという評価になり、比較例1においては、さらにスタイルキープ性がやや低いという評価になった。
【0052】
比較例3においては、成分(B)を含有しないために毛髪を整髪することができず、整髪力が不足という評価になった。このため、スタイルキープ性を評価することができなかった。比較例4においては、成分(C)を含有しないために手櫛が通りにくいという評価になった。
【0053】
比較例5においては、整髪剤組成物がW/O型エマルションとして構成されているために整髪剤組成物が髪になじまなかった。このため、毛髪を整髪することができずに整髪力が不足という評価になり、スタイルキープ性を評価することができなかった。比較例6においては、成分(D)の水を含有せずにほとんどが油性成分で構成されているためにエマルションとして構成することができなかった。このため、整髪剤組成物が髪になじまず、毛髪を整髪することができずに整髪力が不足という評価になり、スタイルキープ性を評価することができなかった。さらに、貯蔵安定性について評価することができなかった。
【0054】
(実施例5〜10)
実施例5においては、表2に示す各成分を混合して整髪剤組成物をハードタイプワックスとして調製した。一方、実施例6においては、表3に示す各成分を混合して整髪剤組成物をヘアクリームとして調製し、実施例7及び実施例8においては、表4に示す各成分を混合し、整髪剤組成物を、緩やかな毛束を作るとともに根元をふんわりと立ち上げることができるソフトタイプワックスとして調製した。実施例9及び実施例10においては、表5に示す各成分を混合して整髪剤組成物をヘアクリームとして調製した。そして、実施例1と同様にして整髪力、スタイルキープ性、アレンジ性及び手櫛の通りやすさについて評価を行った。それらの結果を表2〜5に示す。
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
表2〜5に示すように、実施例5〜10においては各項目について優れた評価であった。このため、実施例5〜10の各整髪剤組成物は、スタイルキープ性及びアレンジ性を向上させるとともに、整髪するときに毛髪に手櫛を容易に通すことができた。
【0059】
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1)さらに、(F)ポリエーテル変性シリコーンを含有する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の整髪剤組成物。この構成によれば、整髪力をより向上させることができるとともに、毛髪につやを付与することができる。
【0060】
(2)さらに、(G)1価の低級アルコールを含有する請求項1から請求項4及び上記(1)のいずれか一項に記載の整髪剤組成物。この構成によれば、整髪剤組成物が手に残るのを抑制することができるとともに、整髪力をより向上させることができる。
【0061】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明の整髪剤組成物によれば、スタイルキープ性及びアレンジ性を向上させるとともに、整髪するときに毛髪に手櫛を容易に通すことができる。
【0062】
請求項2に記載の発明の整髪剤組成物によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、整髪力をより向上させることができる。
請求項3に記載の発明の整髪剤組成物によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、整髪力をさらに向上させることができる。
【0063】
請求項4に記載の発明の整髪剤組成物によれば、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、乳化安定性を向上させることができる。
Claims (4)
- (A)非イオン性界面活性剤、(B)25℃で固形の油性成分、(C)25℃で液状の油性成分及び(D)水の各成分を含有し、水中油型エマルションの形態をなす整髪剤組成物であって、
成分(A)の非イオン性界面活性剤は少なくともショ糖脂肪酸エステルを含有し、該ショ糖脂肪酸エステルは、ショ糖とエステルを形成する脂肪酸が炭素数14〜25であるとともに不飽和脂肪酸を20モル%以上含有する混合脂肪酸であり、ショ糖1分子に対する脂肪酸の平均置換度が4〜7であることを特徴とする整髪剤組成物。 - 前記成分(B)は25℃で固形のロウ類及び25℃で固形の高級アルコールから選ばれる少なくとも一種である請求項1に記載の整髪剤組成物。
- 前記成分(C)は25℃で液状のシリコーン誘導体及び25℃で液状の脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも一種である請求項1又は請求項2に記載の整髪剤組成物。
- さらに、(E)水溶性高分子増粘剤を含有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の整髪剤組成物。
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