JP2013253037A - 乳化型整髪料 - Google Patents

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Abstract

【課題】毛髪セット力・毛髪キープ力において優れた整髪機能を有し、べたつかず、なめらかで、自然なツヤを与えるといったトリートメント感が実感でき、更には保存安定性にも優れた整髪料の提供。
【解決手段】次の(A)〜(E)成分を含有する乳化型整髪料。
(A)第4級アンモニウム塩から選ばれるカチオン性界面活性剤
(B)炭素数14〜22の高級アルコール
(C)常温で固形状の炭化水素
(D)分岐鎖飽和炭化水素油から選ばれる揮発性炭化水素
(E)下式(1)で示される直鎖状メチルポリシロキサン
【化1】
Figure 2013253037

(式中、nは10〜3000の整数である。)
【選択図】なし

Description

本発明は、乳化型の整髪料に関する。
従来、毛髪になめらかさや光沢を付与し、くし通りや指通りを良くする目的で、毛髪化粧料にコンディショニング成分として第4級アンモニウム塩が配合されてきた。また、なめらかさ、しっとり感、まとまりやすさ等を向上させる目的で、更に高級アルコールを配合して第4級アンモニウム塩とゲル状の複合体を形成させ、その中に液状油分、ワックス、シリコーン化合物、天然又は合成の高分子を適宜添加させることや、蛋白質やアミノ酸等のトリートメント成分を配合することが行われてきた(例えば、特許文献1)。
一方、毛髪を好みの形にアレンジし、維持するための毛髪化粧料として、固形状の油剤により毛髪をセットする「ヘアワックス」、「ヘアクリーム」(例えば、特許文献2、3)、水・エタノールといった水系製剤にポリマーを配合することで製剤に整髪力を付与する「スタイリングスプレー」、「スタイリングミスト」といった整髪料が知られている(例えば、特許文献4)。しかしながら、「ヘアワックス」や「ヘアクリーム」では、毛髪セット力を高くする目的で固形の油剤を高配合するため、毛髪に塗布した状態ではべたつきやごわつきといった感触面での悪さがあり、「スタイリングスプレー」や「スタイリングミスト」では、再整髪性に劣り、ポリマーの吸湿性が少なからずあるため、湿気に弱く、スタイルがヘタリ易いといった弱点があった。
特開2009−029738号公報 特開2011−168508号公報 特開2011−126829号公報 特開2011−190195号公報
従来の整髪料は、上記のように整髪機能に関して必ずしも十分満足できるものではなく、さらに近年では、整髪料にもコンディショニング効果やトリートメント効果を求める消費者が増えてきており、スタイリング機能重視の整髪料では十分な満足が得られにくくなっている。しかしながら、コンディショニング効果の主成分として第4級アンモニウム塩を配合した場合、なめらかさやしっとり感を感じ易い反面、ヌルつきやべたつきといった塗布後の感触が問題となることがあった。
従って、本発明の課題は、毛髪セット力・毛髪キープ力において優れた整髪機能を有し、べたつかず、なめらかで、自然なツヤを与えるといったトリートメント感が実感でき、更には保存安定性にも優れた整髪料を提供することにある。
本発明者は、かかる事情に鑑み鋭意検討した結果、(A)第4級アンモニウム塩から選ばれるカチオン性界面活性剤、(B)炭素数14〜22の高級アルコール、(C)常温で固形状の炭化水素、(D)分岐鎖飽和炭化水素油から選ばれる揮発性炭化水素及び(E)直鎖状メチルポリシロキサンを組み合わせて乳化型整髪料とすることにより、上記各種の機能性と使用性が十分に実感でき、且つ保存安定性にも優れた乳化型整髪料が提供できることを見い出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、次の(A)〜(E)成分を含有する乳化型整髪料を提供するものである。
(A)第4級アンモニウム塩から選ばれるカチオン性界面活性剤
(B)炭素数14〜22の高級アルコール
(C)常温で固形状の炭化水素
(D)分岐鎖飽和炭化水素油から選ばれる揮発性炭化水素
(E)下式(1)で示される直鎖状メチルポリシロキサン
Figure 2013253037
(式中、nは10〜3000の整数である。)
本発明により、ヘアワックス、ヘアクリーム等の乳化型整髪料において、毛髪セット力・毛髪キープ力といった整髪性における優れた機能と、なめらかで、べたつかず、塗布後の指通りに優れ、自然なツヤを与えるという優れたトリートメント感を付与することができ、更に保存安定性にも優れたものとすることが可能となる。
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明に用いられる(A)成分である第4級アンモニウム塩から選ばれるカチオン性界面活性剤は、毛髪に柔軟性を与え、毛髪に適度ななめらかさと自然なツヤを付与すると共に、乳化物組成物における連続相のゲル化に関り、乳化安定性に寄与する。第4級アンモニウム塩としては、第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤であればよく、長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム塩、イミダゾリン型カチオン界面活性剤、脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム塩等が挙げられる。これらの第4級アンモニウム塩の具体例としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、ジベヘニルイミダゾリニウムメトサルフェート(クオタニウム−91)、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
これらの第4級アンモニウム塩のうち、毛髪のコンディショニング効果及び乳化物の安定性の点から炭素数12〜24の直鎖又は分岐鎖アルキル基を有するものが好ましく、さらに炭素数16〜22の直鎖又は分岐鎖アルキル基を有するものが好ましく、さらに炭素数12〜24の直鎖アルキル基を有するものが好ましく、さらに炭素数16〜22の直鎖アルキル基を有するものが好ましい。また、第4級アンモニウム塩の対イオンとしては、ハロゲンイオン、アルキル硫酸イオン等が挙げられる。より好ましい具体例としては、炭素数12〜24の直鎖アルキルトリメチル基を有する第4級アンモニウム塩である、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アラキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムが好ましく、得られる乳化物の安定性と毛髪のコンディショニング効果とのバランスから、特に塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムと塩化ステアリルトリメチルアンモニウムが好ましく用いられる。また(A)成分は、単独で配合してもよいし、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
本発明の乳化型整髪料における(A)成分の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、乳化型整髪料の総量を基準として下限は0.1質量%(以下%と略記)以上が好ましく、0.2%以上がより好ましく、0.5%以上がさらに好ましい。またその上限は、7%以下が好ましく、5%以下が好ましく、3%以下がさらに好ましい。具体的な範囲としては、0.1〜7%が好ましく、より好ましくは0.2〜5%であり、さらに好ましくは0.5〜3%である。これらの範囲内であればより安定した乳化物を得ることができ、べたつき感を抑えつつ毛髪に対してより優れた整髪性とコンディショニング効果を付与することができる。
本発明に用いられる(B)成分である炭素数14〜22の高級アルコールは、毛髪の状態を整えるとともに、乳化組成物における連続相のゲル化に寄与する成分である。(B)成分としては、炭素数14〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和アルコールが挙げられるが、このうち炭素数14〜22の直鎖状飽和アルコールが好ましい。具体的な高級アルコールとしては、ミリスチルアルコール(炭素数14)、セタノール(炭素数16)、ステアリルアルコール(炭素数18)、オレイルアルコール(炭素数18)、ベヘニルアルコール(炭素数22)等が挙げられる。これらは、単独で配合してもよいし、2種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの(B)成分の中でも、乳化物の安定性、毛髪への整髪性付与の観点から、炭素数16〜18の直鎖状飽和高級アルコールを用いるのが好ましい。
本発明の乳化型整髪料における(B)成分の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、乳化型整髪料の総量を基準として下限は0.5%以上が好ましく、1%以上がより好ましく、2%以上がさらに好ましい。その上限は15%以下が好ましく、12%以下がより好ましく、10%以下がさらに好ましい。具体的な範囲としては、0.5〜15%が好ましく、より好ましくは1〜12%であり、さらに好ましくは2〜10%である。これらの範囲内であれば、よりコンディショニング効果に優れた、より安定性の高い乳化物を得ることができる。
本発明に用いられる(C)成分である常温で固形状の炭化水素は髪型を整える機能を有しており、セット力やキープ力といった整髪力を付与する成分である。常温で固形状の炭化水素の具体例としては、セレシン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン末、ポリエチレンワックス、ワセリンなどを例示することができる。尚、ここで常温とは25℃を指す。これら(C)成分は、単独で用いてもよく、また2種以上を適宜組み合せて用いることもできる。本発明では、毛髪保持性、セット力、べたつき抑制の観点から、マイクロクリスタリンワックスが好ましく用いられる。
本発明の乳化型整髪料における(C)成分の含有量は、乳化型整髪料の総量を基準として下限は1%以上が好ましく、3%以上がより好ましい。その上限は30%以下が好ましく、25%以下がより好ましく、20%以下がさらに好ましい。具体的な範囲としては、1〜30%が好ましく、より好ましくは3〜25%であり、さらに好ましくは3〜20%である。これらの範囲であれば、整髪性を保ちつつ、べたつき感が抑えられた、よりコンディショニング効果に優れた乳化物を得ることができる。
本発明に用いられる(D)成分である分岐鎖飽和炭化水素油から選ばれる揮発性炭化水素は、(C)成分の常温で固形状の炭化水素を製剤中に安定的に分散させ、製剤の伸びを良くし、べたつきを抑制する機能を有する。本発明に用いられる揮発性炭化水素は、常温(25℃)、1気圧において揮発性を有し、化粧料において使用可能な分岐鎖飽和炭化水素油であれば特に限定されない。このような揮発性炭化水素としては、例えば炭素数が6〜30で、1気圧における沸点が60〜260℃の範囲にある分岐鎖の飽和炭化水素油が挙げられる。本発明では、べたつきや重さの低減、自然なツヤの付与の点でより優れることから、炭素数が8〜18の分岐鎖飽和炭化水素油から選ばれる1種又は2種以上、さらに炭素数が10〜16の範囲にあるイソデカン、イソドデカン、イソヘキサデカンが好ましく用いられ、イソドデカンがさらに好ましく用いられる。これらの分岐鎖飽和炭化水素油は、軽質流動イソパラフィン、軽質イソパラフィン、水添ポリイソブテン等として入手が可能であり、具体的な市販品としては、IPソルベント1620(出光興産社製)、アイソゾール300(日本石油化学社製)、マルカゾールR(丸善石油化学社製)、パールリーム4(日油社製)、パーメチル99A、同101A(プレスパース社製)等が挙げられる。
本発明の乳化型整髪料における(D)成分の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、乳化型整髪料の総量を基準として下限は0.5%以上が好ましく、1%以上がより好ましく、2%以上がさらに好ましい。その上限は20%以下が好ましく、17%以下がより好ましく、15%以下がさらに好ましい。具体的な範囲としては、0.5〜20%が好ましく、より好ましくは1〜17%であり、さらに好ましくは2〜15%である。これら範囲内であれば、コンディショニング効果と保存安定性の点でより優れた乳化物を得ることが可能である。
また、(C)成分と(D)成分の含有比は、質量比で10:1〜1:5が好ましく、より好ましくは4:1〜1:3であり、さらに好ましくは3:1〜1:2である。これらの含有比であれば、保存安定性の点でより優れた乳化物を得ることが可能である。
本発明に用いられる(E)成分は、下式(1)で示される直鎖状メチルポリシロキサンである。直鎖状メチルポリシロキサンは、毛髪をなめらかにし、毛髪にツヤを付与する他、べたつきの低減にも寄与する。
Figure 2013253037
(式中、nは10〜3000の整数である。)
直鎖状メチルポリシロキサンは、平均重合度であるnを変えることで様々な性状のものが得られるが、本発明ではnが15〜2000の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは50〜1000の範囲である。これらの範囲であればシリコーン油の粘度が適度なものとなるため、伸びが良く毛髪に対して均一に塗布することができ、毛髪にトリートメント効果を付与すると同時に、適度な毛髪アレンジ力が両立できる。また、保存安定性もより優れたものとなる。具体的には、直鎖状メチルポリシロキサンの25℃のおける動粘度は、10〜1000000mm2/sであるのが好ましく、50〜30000mm2/sであるのがより好ましい。
本発明の乳化型整髪料における(E)成分の含有量は、所望の効果が付与されるのであれば特に限定されないが、乳化型整髪料の総量を基準として下限は0.1%以上が好ましく、0.5%以上がより好ましく、1%以上がさらに好ましい。その上限は15%以下が好ましく、12%以下がより好ましく、9%以下がさらに好ましい。具体的な範囲としては、0.1〜15%の範囲とするのが好ましく、より好ましくは0.5〜12%であり、さらに好ましくは1〜9%である。これらの範囲内であれば、コンディショニング効果と保存安定性の点からより優れた乳化物を得ることができる。
本発明整髪料は、乳化型である。乳化型の形態とすることにより、適度な粘性を得ることができ、塗布時の垂れ落ちを防ぐことができる。本発明の乳化型整髪料の乳化型は、水中油型でも油中水型でもよいが、水中油型が塗布時のなめらかさ、べたつきのなさといった使用性の点で好ましい。本発明乳化型整髪料における水の含有量は、乳化型を形成できればよいが、乳化型整髪料の総量を基準として、下限は10%以上が好ましく、30%以上がより好ましく、40%以上がさらに好ましい。その上限は95%以下が好ましく、90%以下がより好ましく、85%以下がさらに好ましい。具体的な範囲としては10〜95%が好ましく、30〜90%がより好ましく、40〜85%がさらに好ましい。水の量がこの範囲にあると、べたつきが少なく安定した乳化物を得ることができる。
本発明の乳化型整髪料には、上記の必須成分に加え、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲で、粘度調整剤、髪質改良剤、乳化助剤、水性成分、紫外線吸収剤、香料、殺菌剤、防腐剤、酸化防止剤、ヘアケア用の美容成分等、毛髪用の化粧料において汎用である他の成分の配合が可能である。
本発明の整髪料は、乳化型であり、前記成分及び水を加えて、ホモミキサー等の公知の手段にて混合撹拌することにより製造することができる。
本発明の乳化型整髪料は、ワックス状、クリーム状、ゲル状、乳液状等の剤型に適用でき、ヘアワックス、ヘアクリーム、ヘアミルク等として用いることができる。
次に本発明及び好ましい実施態様を例示する。
<1>次の(A)〜(E)成分を含有する乳化型整髪料。
(A)第4級アンモニウム塩から選ばれるカチオン性界面活性剤
(B)炭素数14〜22の高級アルコール
(C)常温で固形状の炭化水素
(D)分岐鎖飽和炭化水素油から選ばれる揮発性炭化水素
(E)下式(1)で示される直鎖状メチルポリシロキサン
Figure 2013253037
(式中、nは10〜3000の整数である。)
<2>(A)成分が、長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム塩、イミダゾリン型カチオン界面活性剤及び脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム塩から選ばれる1種又は2種以上である<1>の乳化型整髪料。
<3>(A)成分が、炭素数12〜24の直鎖又は分岐鎖アルキル基を有する第4級アンモニウム塩であり、好ましく炭素数16〜22の直鎖又は分岐鎖アルキル基を有する第4級アンモニウム塩であり、より好ましくは炭素数12〜24の直鎖アルキル基を有する第4級アンモニウム塩であり、さらに好ましくは炭素数16〜22の直鎖アルキル基を有する第4級アンモニウム塩である<1>又は<2>の乳化型整髪料。
<4>(A)成分が、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、ジベヘニルイミダゾリニウムメトサルフェート(クオタニウム−91)、及びエチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムから選ばれる1種又は2種以上である<1>〜<3>の乳化型整髪料。
<5>(A)成分の含有量が、乳化型整髪料総量を基準として下限が0.1%以上、好ましくは0.2%以上、より好ましくは0.5%以上であり、上限が7%以下、好ましくは5%以下、より好ましくは3%以下である<1>〜<4>の乳化型整髪料。
<6>(A)成分の含有量が、乳化型整髪料の総量を基準として0.1〜7%、好ましくは0.2〜5%、より好ましくは0.5〜3%である<1>〜<5>の乳化型整髪料。
<7>(B)成分が、炭素数14〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和アルコール、好ましくは炭素数14〜22の直鎖状飽和アルコールである<1>〜<6>の乳化型整髪料。
<8>(B)成分の含有量が、乳化型整髪料の総量を基準として、下限が0.5%以上、好ましくは1%以上、より好ましくは2%以上であり、上限が15%以下、好ましくは12%以下、より好ましくは10%以下である<1>〜<7>の乳化型整髪料。
<9>(B)成分の含有量が、乳化型整髪料の総量を基準として0.5〜15%、好ましくは1〜12%、より好ましくは2〜10%である<1>〜<8>の乳化型整髪料。
<10>(C)成分が、セレシン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン末、ポリエチレンワックス、及びワセリンから選ばれる1種又は2種以上であり、好ましくはマイクロクリスタリンワックスである<1>〜<9>の乳化型整髪料。
<11>(C)成分の含有量が、乳化型整髪料の総量を基準として下限が1%以上、好ましくは3%以上であり、上限が30%以下、好ましくは25%以下、より好ましくは20%以下である<1>〜<10>の乳化型整髪料。
<12>(C)成分の含有量が、乳化型整髪料の総量を基準として1〜30%、好ましくは3〜25%、より好ましくは3〜20%である<1>〜<11>の乳化型整髪料。
<13>(D)成分が、炭素数が6〜30で、1気圧における沸点が60〜260℃の範囲にある分岐鎖の飽和炭化水素油であり、好ましくは炭素数が8〜18の分岐鎖飽和炭化水素油から選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくは炭素数が10〜16の範囲にあるイソデカン、イソドデカン及びイソヘキサデカンから選ばれる1種又は2種以上である<1>〜<12>の乳化型整髪料。
<14>(D)成分の含有量が、乳化型整髪料の総量を基準として下限が0.5%以上、好ましくは1%以上、より好ましくは2%以上であり、上限が20%以下、好ましくは17%以下、より好ましくは15%以下である<1>〜<13>の乳化型整髪料。
<15>(D)成分の含有量が、乳化型整髪料の総量として0.5〜20%、好ましくは1〜17%、より好ましくは2〜15%である<1>〜<14>の乳化型整髪料。
<16>(C)成分と(D)成分の含有比が、質量比で10:1〜1:5、好ましくは4:1〜1:3、より好ましくは3:1〜1:2である<1>〜<15>の乳化型整髪料。
<17>(E)成分が、n=15〜2000の直鎖状メチルポリシロキサン、好ましくはn=50〜1000の直鎖状メチルポリシロキサンである<1>〜<16>の乳化型整髪料。
<18>(E)成分の含有量が、乳化型整髪料の総量を基準として下限が0.1%以上、好ましくは0.5%以上、より好ましくは1%以上であり、上限が15%以下、好ましくは12%以下、より好ましくは9%以下である<1>〜<17>の乳化型整髪料。
<19>(E)成分の含有量が、乳化型整髪料の総量を基準として0.1〜15%、好ましくは0.5〜12%、より好ましくは1〜9%である<1>〜<18>の乳化型整髪料。
<20>乳化型が、水中油型又は油中水型である<1>〜<19>の乳化型整髪料。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。尚、実施例における配合量は全て質量%である。
実施例及び比較例において行った官能試験と保存安定性試験の試験方法について以下に示す。
(1)官能試験
20名の専門パネラーが評価試料を使用し、「なめらかさ」「自然なツヤ」「べたつきのなさ」「毛髪セット力」「毛髪キープ力」の各評価項目について官能評価し、良好であるか否かを判断した。評価結果は、良好であると判断したパネラーの人数により示した。
(2)保存安定性試験
評価試料を100mLの透明ガラス製容器に入れて密封し、往復恒温槽(0℃〜45℃のサイクル恒温槽)に1ヶ月保存後、視覚判定及び実際の使用により、下記の基準で評価を行った。
<評価基準>
◎:外観の変化が全くなく、香りや使用性の変化もない。
○:外観の変化はほとんどなく、香りや使用性に若干の変化を感じる。
△:僅かに油浮きや分離が認められ、香りや使用性に変化を感じる。
×:明らかに油浮きや分離が認められ、香りや使用性に明らかな変化を感じる。
実施例1〜7、比較例1〜8
表1に記載の配合組成よりなる乳化型整髪料を常法に従って調製し、前記各試験を実施した。その結果を表1に併せて示す。
Figure 2013253037
表1より明らかなように、本発明の必須成分を配合した実施例はいずれも優れた性能を示していた。一方、本発明の必須成分を1つでも欠く比較例の乳化型整髪料は、いずれかの点で劣っており、本発明の目的を達成できなかった。特に、整髪成分としてポリビニルピロリドンを配合した比較例4では、毛髪セット力はあるものの毛髪キープ力に劣り、なめらかさや自然なツヤといったコンディショニング効果においても十分な性能を発揮することができなかった。また、揮発性炭化水素の代わりにミネラルオイルを配合した比較例6では、べたつきがあり、コンディショニング効果でも劣り、さらに保存安定性も十分ではなかった。
以下、本発明の乳化型整髪料に係る組成物を、常法により実施例を製造した。
実施例8(トリートメントワックス)
(配合成分) (配合量)
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(A) 2.0
セトステアリルアルコール(B) 4.0
ワセリン(C) 3.0
イソドデカン(D) 3.5
(マルカゾールR、丸善石油社製)
マルチトール液 2.0
プロピレングリコール 1.0
ポリエーテル変性シリコーン 1.0
(シリコンSS−2804、東レダウコーニング社製)
ジメチルポリシロキサン(E) 1.0
(100000mm2/s(cSt))
エチルグルコシド液 0.2
乳酸 0.1
加水分解シルク液 0.2
カワラヨモギエキス 0.2
ムラサキセンブリエキス 0.2
ユキノシタエキス 0.2
L−アルギニン 0.01
ハチミツ 0.2
ツバキエキス 0.2
セージ葉エキス 0.2
オレンジ果実エキス 0.2
レモンエキス 0.1
高重合ポリエチレングリコール 0.2
(ポリオックスWSR−303、U.C.C.社製)
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 0.2
フェノキシエタノール 0.3
クロルフェネシン 0.5
香料 0.2
純水 残 部
実施例8のトリートメントワックスについて前記試験を実施したところ、いずれも優れた性能を示していた。
実施例9(トリートメントワックス)
(配合成分) (配合量)
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(A) 1.5
ベヘニルアルコール(B) 3.0
マイクロクリスタリンワックス(C) 7.5
イソドデカン(D) 3.5
(マルカゾールR、丸善石油社製)
ジメチルポリシロキサン(E) 2.0
(100mm2/s(cSt))
スクワラン 2.0
ポリエーテル変性シリコーン 2.0
(シリコンFZ−2250、東レ・ダウコーニング社製)
クエン酸 0.1
パンテノール 0.1
ホホバワックスPEG−120 0.1
ヒドロキシエチルセルロース 0.1
グルコシルトレハロース 0.1
加水分解コンキオリン液 0.2
加水分解大豆タンパク 0.2
加水分解トウモロコシタンパク 0.1
加水分解コラーゲン 0.1
ローヤルゼリーエキス 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 0.1
(ユビナールAplus、BASF社製)
メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソテアゾリノン液 0.1
(Roam and Haas社製)
パラベン 0.3
香料 0.2
純水 残 部
実施例9のトリートメントワックスについて前記試験を実施したところ、いずれも優れた性能を示していた。
上記各実施例で用いられた香料は下記のものである。
Figure 2013253037
以上詳述した如く、本発明の乳化型整髪料は、毛髪に対してなめらかさを付与し、さらに毛髪のべたつきを抑え、自然なつやを与え、毛髪セット力、毛髪キープ力といった整髪機能があり、保存安定性にも優れているため、従来にない優れた使用感や仕上がり感が期待できる乳化型整髪料を提供できる。

Claims (4)

  1. 次の(A)〜(E)成分を含有する乳化型整髪料。
    (A)第4級アンモニウム塩から選ばれるカチオン性界面活性剤
    (B)炭素数14〜22の高級アルコール
    (C)常温で固形状の炭化水素
    (D)分岐鎖飽和炭化水素油から選ばれる揮発性炭化水素
    (E)下式(1)で示される直鎖状メチルポリシロキサン
    Figure 2013253037
    (式中、nは10〜3000の整数である。)
  2. (D)成分が、炭素数8〜18の分岐鎖飽和炭化水素油から選ばれる揮発性炭化水素である、請求項1記載の乳化型整髪料。
  3. (B)成分が、炭素数16〜18の直鎖状飽和高級アルコールである、請求項1又は2記載の乳化型整髪料。
  4. (C)成分が、マイクロクリスタリンワックスである、請求項1〜3いずれか1項記載の乳化型整髪料。
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